JP2000120213A - 無機建材 - Google Patents

無機建材

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JP2000120213A
JP2000120213A JP10296738A JP29673898A JP2000120213A JP 2000120213 A JP2000120213 A JP 2000120213A JP 10296738 A JP10296738 A JP 10296738A JP 29673898 A JP29673898 A JP 29673898A JP 2000120213 A JP2000120213 A JP 2000120213A
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JP
Japan
Prior art keywords
building material
mesh
inorganic building
inorganic
pitch
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10296738A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Abiko
春彦 安孫子
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
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  • Finishing Walls (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の強度を有する無機建材を提供する。 【解決手段】 本発明の無機建材11は、平面四角形の板
状の建材本体12中にメッシュ13が埋設されて構成されて
いる。前記メッシュ13は、ガラス繊維よりなる線材14が
格子状に組まれたものである。格子の四角は、正方形又
は長方形である。このメッシュ13は、コンクリート系建
材本体12中の表裏面の中間に1層として埋設されてい
る。この無機建材11において、建材本体12の正面の全面
積に対するメッシュ13の面積の割合が14%〜28%となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッシュが埋設さ
れた無機建材に関する。
【0002】
【背景技術】近年、工場でパネルを複数作製しておき、
これらのパネルを現場に輸送し、他の建築資材と組み合
わせて建築するようにした建物が施工されている。この
ような建築用のパネルとして、従来、無機質材に補強材
としてメッシュを埋設して機械的強度を向上させた無機
建材が提案されている(特開平7-33507号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記無機建材におい
て、強度を上げるため、補強材として用いられるメッシ
ュとして目の込んだものやメッシュの線材の径が大きい
ものを使用することが考えられる。しかし、単にメッシ
ュを使用して補強しようとしても、必ずしも高強度の無
機建材が得られない場合があった。
【0004】そこで、本発明は、所望の強度を有する無
機建材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図面を参照して説明する
と、本発明の第1発明は、メッシュ13が平板状の建材本
体12中に埋設された無機建材11であって、前記建材本体
12の正面の全面積に対する前記メッシュ13の面積の割合
が14%〜28%であることを特徴とする。前記メッシュの
面積の割合が、14%未満の場合には強度不足となり、28
%を超えるとメッシュを境として層間剥離が発生する。
【0006】前記無機建材の材料は任意であり、例えば
ケイ酸カルシウム、セメント、等がある。充填材として
は、スラグセメント、等を使用できる。前記建材本体中
に主筋等が配されていても、前記面積割合は、メッシュ
のみに対するものである。メッシュの線材の外径は、1.
0〜1.4mmが好ましく、より好ましくは1.2mm前後であ
る。
【0007】本発明の第2発明に係る無機建材11は、第
1発明において、前記メッシュ13は、線材14が格子状に
組まれたものであることを特徴とする。前記格子の四角
は、正方形の場合の他、長方形の場合もあり得る。ま
た、平織り、綾織りのようになっていてもよい。
【0008】本発明の第3発明に係る無機建材11は、第
1又は第2発明において、前記メッシュ13のピッチは、
7mm以上であることを特徴とする。適当な曲げ強度を保
つうえで前記メッシュのピッチは、7mm以上が好まし
い。上限は例えば22mm程度である。
【0009】本発明の第4発明に係る無機建材は、第1
〜第3発明のいずれかにおいて、前記メッシュ13は、ガ
ラス繊維よりなることを特徴とする。強度の点でガラス
繊維よりなる線材の使用が好ましい。なお、ガラス繊維
以外にも、例えば炭素繊維も使用可能である。
【0010】本発明の第5発明に係る無機建材11は、第
1〜第4発明のいずれかにおいて、前記メッシュ13は、
前記建材本体12中に少なくとも1層埋設されていること
を特徴とする。具体的な無機建材の種類によっては、前
記メッシュが2層以上埋設されていることもある。この
場合でも、2層のメッシュは、上下平行に配置されてい
るとして本発明に係るメッシュの面積割合が同様に適用
される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1、2を参照して本発明の一実
施形態に係る無機建材11を説明する。本実施形態の無機
建材11は、平面四角形の板状の建材本体12中にメッシュ
13が埋設されて構成されている。前記メッシュ13は、ガ
ラス繊維よりなる線材14が平織りとなっているものであ
る。格子の四角は、正方形又は長方形である。
【0012】このメッシュ13は、コンクリート系建材本
体12中の表裏面の中間に1層として埋設されている。こ
の無機建材11において、建材本体12の正面の全面積に対
するメッシュ13の面積の割合が14%〜28%となってい
る。図2に示すように、このメッシュ13の面積割合の計
算は、下記式に基づく。 (xp+yp−p2)/xy……(1)
【0013】ここで、xはメッシュ13の格子の一方向の
ピッチ、yはメッシュ13の格子の他方向のピッチ、pは
メッシュ13の線材14の径である。本実施形態の無機建材
11は、特性として、曲げ強度が0度方向で220kgf/cm2
上、90度方向で170kgf/cm2以上を有している。また、た
わみ量が0度方向で2.0mm以上、90度方向で3.0mm以上を
有している。
【0014】
【実施例】〔実施例1〕本実施例の無機建材11は、上記
実施形態において、サイズに関する具体的条件が下記の
ものである。この建材11の材質は、ケイ酸カルシウムで
ある。建材11は、縦15cm、横20cm、厚さ8mmのサイズで
ある。使用したガラス繊維は、径(p)が1.2mmで、引
っ張り強度が60kgf/25mmである。メッシュ13の格子の一
方向のピッチ(x)が16mm、他方向のピッチ(y)が16
mmである。前記(1)式に上記値を導入すると、メッシ
ュの面積として0.14(14%)が得られる。
【0015】この無機建材11について、曲げ強度を測定
したところ、0度方向で250kgf/cm2、90度方向で220kgf
/cm2が得られた。一方、たわみ量を測定したところ、0
度方向で2.6mm、90度方向で5.4mmが得られた。従って、
本実施例の無機建材11は、充分な曲げ強度とたわみ量を
有していることがわかる。
【0016】〔実施例2〕本実施例の無機建材11は、実
施例1と同様であるが、メッシュ13のピッチのみが異な
る。即ち、メッシュ13の格子の一方向のピッチ(x)が
10mm、他方向のピッチ(y)が20mmである。
【0017】前記(1)式に上記値を導入すると、メッ
シュの面積として0.16(16%)が得られる。この無機建
材11について、曲げ強度を測定したところ、0度方向で
242kgf/cm2、90度方向で173kgf/cm2が得られた。一方、
たわみ量を測定したところ、0度方向で2.5mm、90度方
向で3.5mmが得られた。従って、本実施例の無機建材11
は、充分な曲げ強度とたわみ量を有している。
【0018】〔実施例3〕本実施例の無機建材11は、実
施例1と同様であるが、メッシュ13のピッチのみが異な
る。即ち、メッシュ13の格子の一方向のピッチ(x)が
10mm、他方向のピッチ(y)が10mmである。
【0019】前記(1)式に上記値を導入すると、メッ
シュの面積として0.23(23%)が得られる。この無機建
材11について、曲げ強度を測定したところ、0度方向で
270kgf/cm2、90度方向で247kgf/cm2が得られた。一方、
たわみ量を測定したところ、0度方向で2.4mm、90度方
向で6.1mmが得られた。従って、本実施例の無機建材11
は、充分な曲げ強度とたわみ量を有している。
【0020】〔実施例4〕本実施例の無機建材11は、実
施例1と同様であるが、メッシュ13のピッチのみが異な
る。即ち、メッシュ13の格子の一方向のピッチ(x)が
8mm、他方向のピッチ(y)が8mmである。
【0021】前記(1)式に上記値を導入すると、メッ
シュの面積として0.28(28%)が得られる。この無機建
材11について、曲げ強度を測定したところ、0度方向で
225kgf/cm2、90度方向で199kgf/cm2が得られた。一方、
たわみ量を測定したところ、0度方向で2.2mm、90度方
向で5.6mmが得られた。従って、本実施例の無機建材11
は、充分な曲げ強度とたわみ量を有している。
【0022】〔比較例1〕本比較例の無機建材は、実施
例1と同様であるが、メッシュのピッチのみが異なる。
即ち、メッシュの格子の一方向のピッチ(x)が20mm、
他方向のピッチ(y)が20mmである。
【0023】前記(1)式に上記値を導入すると、メッ
シュの面積として0.12(12%)が得られる。この無機建
材について、曲げ強度を測定したところ、0度方向で20
2kgf/cm2、90度方向で154kgf/cm2が得られた。一方、た
わみ量を測定したところ、0度方向で2.2mm、90度方向
で4.1mmが得られた。本比較例の無機建材は、たわみ量
については充分であるが、曲げ強度については不充分で
ある。
【0024】〔比較例2〕本比較例の無機建材は、上記
実施形態において、サイズに関する具体的条件が下記の
ものである。使用したガラス繊維は、径(p)が0.8mm
で、引っ張り強度が7kgf/25mmである。メッシュの格子
の一方向のピッチ(x)が12mm、他方向のピッチ(y)
が12mmである。
【0025】前記(1)式に上記値を導入すると、メッ
シュの面積として0.13(13%)が得られる。この無機建
材について、曲げ強度を測定したところ、0度方向で19
9kgf/cm2、90度方向で100kgf/cm2が得られた。一方、た
わみ量を測定したところ、0度方向で1.4mm、90度方向
で0.8mmが得られた。本比較例の無機建材は、たわみ量
及び曲げ強度のいずれも不充分である。
【0026】〔比較例3〕本比較例の無機建材は、比較
例2と同様であるが、メッシュのピッチのみが異なる。
即ち、メッシュの格子の一方向のピッチ(x)が4mm、
他方向のピッチ(y)が4mmである。
【0027】前記(1)式に上記値を導入すると、メッ
シュの面積として0.36(36%)が得られる。この無機建
材について、曲げ強度を測定したところ、0度方向で16
9kgf/cm2、90度方向で75kgf/cm2が得られた。一方、た
わみ量を測定したところ、0度方向で0.8mm、90度方向
で1.2mmが得られた。本比較例の無機建材は、たわみ量
及び曲げ強度のいずれも不充分である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、建材本体の正面の全面
積に対するメッシュの面積割合を所定範囲に設定したた
め、所望の強度を有する無機建材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無機建材の斜視図で
ある。
【図2】同実施形態に係る無機建材の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
11 無機建材 12 建材本体 13 メッシュ 14 線材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッシュが平板状の建材本体中に埋設さ
    れた無機建材であって、 前記建材本体の正面の全面積に対する前記メッシュの面
    積の割合が14%〜28%であることを特徴とする無機建
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無機建材において、 前記メッシュは、線材が格子状に組まれたものであるこ
    とを特徴とする無機建材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の無機建材におい
    て、 前記メッシュのピッチは、7mm以上であることを特徴と
    する無機建材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の無機建
    材において、 前記メッシュは、ガラス繊維よりなることを特徴とする
    無機建材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の無機建
    材において、 前記メッシュは、前記建材本体中に少なくとも1層埋設
    されていることを特徴とする無機建材。
JP10296738A 1998-10-19 1998-10-19 無機建材 Withdrawn JP2000120213A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233750A (ja) * 2005-01-28 2006-09-07 Xella Trockenbau-Systeme Gmbh 建築用軽量ボード
JP2014504966A (ja) * 2010-12-10 2014-02-27 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 改善されたファイバーグラスメッシュスクリムで補強されたセメント質ボードシステム

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Effective date: 20060110