JP2000120183A - 型鋼等の添接部構造および添接板 - Google Patents
型鋼等の添接部構造および添接板Info
- Publication number
- JP2000120183A JP2000120183A JP10303425A JP30342598A JP2000120183A JP 2000120183 A JP2000120183 A JP 2000120183A JP 10303425 A JP10303425 A JP 10303425A JP 30342598 A JP30342598 A JP 30342598A JP 2000120183 A JP2000120183 A JP 2000120183A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- attachment plate
- fastening
- base material
- roughened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】型鋼等の添接部構造の防蝕性を向上し、長期に
わたって初期の構造強度を維持する。すべり係数の向上
も併せて実現する。 【解決手段】型鋼1と添接板2の締結面5,7のそれぞ
れに、摩擦接合層6,8を形成する。摩擦接合層6,8
は、母材にブラスト処理を施して形成した凹凸粗面1
0,12と、凹凸粗面10,12の表面を覆う同じ種類
または異なる種類の属溶射皮膜11,13とで形成す
る。金属溶射皮膜11,13は防蝕膜を兼ねている。締
結状態においては、型鋼1と添接板2の凹凸粗面10,
12が互いに喰い込み、さらに金属溶射皮膜11,13
どうしが凝着する。これにより型鋼1と添接板2の摩擦
力を増強し、すべり係数値を向上する。
わたって初期の構造強度を維持する。すべり係数の向上
も併せて実現する。 【解決手段】型鋼1と添接板2の締結面5,7のそれぞ
れに、摩擦接合層6,8を形成する。摩擦接合層6,8
は、母材にブラスト処理を施して形成した凹凸粗面1
0,12と、凹凸粗面10,12の表面を覆う同じ種類
または異なる種類の属溶射皮膜11,13とで形成す
る。金属溶射皮膜11,13は防蝕膜を兼ねている。締
結状態においては、型鋼1と添接板2の凹凸粗面10,
12が互いに喰い込み、さらに金属溶射皮膜11,13
どうしが凝着する。これにより型鋼1と添接板2の摩擦
力を増強し、すべり係数値を向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋梁、鉄塔、建
物などの骨材として多用される型鋼等の継手構造、詳し
くは隣接する型鋼どうしを、添接板とボルト等の締結体
とで締結固定する型鋼等の添接部構造と、この継手部分
に適用される添接板に関する。
物などの骨材として多用される型鋼等の継手構造、詳し
くは隣接する型鋼どうしを、添接板とボルト等の締結体
とで締結固定する型鋼等の添接部構造と、この継手部分
に適用される添接板に関する。
【0002】
【従来の技術】隣接する型鋼同士を締結接続する場合に
は、型鋼の締結面どうしを橋絡する状態で、締結面の表
裏に一対の添接板を当てがい、表裏の添接板とその間に
挟まれる型鋼の締結壁とをボルトで締結する。この種の
継手構造においては、継手部分に作用する外力によって
ボルトがせん断破壊するのを避けるために、添接板と型
鋼のそれぞれの締結面を粗面化処理している。締結面の
摩擦抵抗値を大きくすることによって、添接板と型鋼の
相対的なすべりを阻止しているのである。具体的には、
添接板と型鋼のそれぞれの締結面に水を掛け、錆を生じ
させることによって、締結面を粗面化している。
は、型鋼の締結面どうしを橋絡する状態で、締結面の表
裏に一対の添接板を当てがい、表裏の添接板とその間に
挟まれる型鋼の締結壁とをボルトで締結する。この種の
継手構造においては、継手部分に作用する外力によって
ボルトがせん断破壊するのを避けるために、添接板と型
鋼のそれぞれの締結面を粗面化処理している。締結面の
摩擦抵抗値を大きくすることによって、添接板と型鋼の
相対的なすべりを阻止しているのである。具体的には、
添接板と型鋼のそれぞれの締結面に水を掛け、錆を生じ
させることによって、締結面を粗面化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、添接板
と型鋼の締結面に錆膜を形成した添接部構造によれば、
添接板と型鋼の相対的なすべりを防止できる。しかし、
錆膜を介して添接板と型鋼を接合するので、添接板や型
鋼の母材が徐々に発錆するのを避けられない。問題は、
錆の成長や錆膜の剥落に伴って、添接部の強度が徐々に
低下し、型鋼で構築した構造体の構造強度が低下する点
にある。雨水に晒される個所では、添接部の下側に錆汁
が形成されるので、構築物の美感が損われる不利もあ
る。錆膜を均質に形成するのが難しく、個々の添接板や
型鋼ごとに、摩擦抵抗値がばらつく不利もある。
と型鋼の締結面に錆膜を形成した添接部構造によれば、
添接板と型鋼の相対的なすべりを防止できる。しかし、
錆膜を介して添接板と型鋼を接合するので、添接板や型
鋼の母材が徐々に発錆するのを避けられない。問題は、
錆の成長や錆膜の剥落に伴って、添接部の強度が徐々に
低下し、型鋼で構築した構造体の構造強度が低下する点
にある。雨水に晒される個所では、添接部の下側に錆汁
が形成されるので、構築物の美感が損われる不利もあ
る。錆膜を均質に形成するのが難しく、個々の添接板や
型鋼ごとに、摩擦抵抗値がばらつく不利もある。
【0004】上記の問題点を解消するために、従来とは
異る手法で締結面を粗面化する試みが為されている。締
結面に溶融メッキ層を形成して粗面化する。締結面にリ
ン酸腐食膜を形成して粗面化する。締結面にショットブ
ラスト処理を施した後、ジンク塗料を塗布して粗面化す
る。セラミックを含む粗面形成材(商品名ブラスノン)
を締結面に塗布した後、その表面に金属溶射皮膜を形成
して粗面を形成する等の試みである。しかし、いずれの
場合にも、十分なすべり抑制作用が得られておらず、依
然といて錆膜によって締結面を粗面化している。
異る手法で締結面を粗面化する試みが為されている。締
結面に溶融メッキ層を形成して粗面化する。締結面にリ
ン酸腐食膜を形成して粗面化する。締結面にショットブ
ラスト処理を施した後、ジンク塗料を塗布して粗面化す
る。セラミックを含む粗面形成材(商品名ブラスノン)
を締結面に塗布した後、その表面に金属溶射皮膜を形成
して粗面を形成する等の試みである。しかし、いずれの
場合にも、十分なすべり抑制作用が得られておらず、依
然といて錆膜によって締結面を粗面化している。
【0005】この発明の目的は、錆膜に代わる防蝕膜に
よって締結面を粗面し、長期にわたって添接部構造の強
度を維持し続けることができる。耐久性と美感に優れた
型鋼等の添接板構造を提供することにある。この発明の
他の目的は、防蝕膜によって粗面化された締結面の摩擦
抵抗値を増強でき、錆膜で粗面化した締結面に比らべ
て、より大きなすべり抑止作用を発揮して、その分だけ
添接部構造の強度を向上し、添接部の構造条件が同一で
あるなら、その安全率を向上できる型鋼等の添接部構造
を提供することにある。
よって締結面を粗面し、長期にわたって添接部構造の強
度を維持し続けることができる。耐久性と美感に優れた
型鋼等の添接板構造を提供することにある。この発明の
他の目的は、防蝕膜によって粗面化された締結面の摩擦
抵抗値を増強でき、錆膜で粗面化した締結面に比らべ
て、より大きなすべり抑止作用を発揮して、その分だけ
添接部構造の強度を向上し、添接部の構造条件が同一で
あるなら、その安全率を向上できる型鋼等の添接部構造
を提供することにある。
【0006】この発明の他の目的は、型鋼および添接板
の締結面のそれぞれに形成される、防蝕膜からなる摩擦
接合層を工場において均質に形成でき、これにより型鋼
の添接部構造の強度のばらつきを一掃し、設計値通りの
構造強度を安定して発揮できる型鋼等の添接部構造を提
供することにある。この発明の他の目的は、型鋼どうし
を締結接続するのに好適な、締結面が防蝕膜によって粗
面化してある添接板を提供することにある。
の締結面のそれぞれに形成される、防蝕膜からなる摩擦
接合層を工場において均質に形成でき、これにより型鋼
の添接部構造の強度のばらつきを一掃し、設計値通りの
構造強度を安定して発揮できる型鋼等の添接部構造を提
供することにある。この発明の他の目的は、型鋼どうし
を締結接続するのに好適な、締結面が防蝕膜によって粗
面化してある添接板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、隣接する型
鋼1,1を、添接板2を介して一体に締結接続する型鋼
等の添接部構造を前提とする。型鋼1,1の添接板2と
の締結面5,5に摩擦接合層6を形成する。この摩擦接
合層6は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面化し
た凹凸粗面10と、凹凸粗面10の表面に形成される金
属溶射皮膜11とで形成する。添接板2の型鋼1,1と
の締結面7に摩擦接合層8を形成する。この摩擦接合層
8は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面化した凹
凸粗面12と、凹凸粗面12の表面に形成される金属溶
射皮膜13とで形成する。隣接する型鋼1,1と添接板
2とは、それぞれの摩擦接合層6,8どうしが密着する
状態で締結体Fによって締結する。
鋼1,1を、添接板2を介して一体に締結接続する型鋼
等の添接部構造を前提とする。型鋼1,1の添接板2と
の締結面5,5に摩擦接合層6を形成する。この摩擦接
合層6は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面化し
た凹凸粗面10と、凹凸粗面10の表面に形成される金
属溶射皮膜11とで形成する。添接板2の型鋼1,1と
の締結面7に摩擦接合層8を形成する。この摩擦接合層
8は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面化した凹
凸粗面12と、凹凸粗面12の表面に形成される金属溶
射皮膜13とで形成する。隣接する型鋼1,1と添接板
2とは、それぞれの摩擦接合層6,8どうしが密着する
状態で締結体Fによって締結する。
【0008】具体的には、型鋼1,1および添接板2の
それぞれの凹凸粗面10,12は、セラミック粒子と、
砂粒子、鍛造グリッドとのいずれかひとつをブラスト材
にして、ブラスト処理を施して形成する。
それぞれの凹凸粗面10,12は、セラミック粒子と、
砂粒子、鍛造グリッドとのいずれかひとつをブラスト材
にして、ブラスト処理を施して形成する。
【0009】型鋼1,1および添接板2のそれぞれの金
属溶射皮膜11,13が、亜鉛、アルミニウム、亜鉛−
アルミニウム擬合金、銅、ステンレス鋼、鉄、亜鉛アル
ミ合金、チタンのいずれかひとつの溶射材で形成する。
属溶射皮膜11,13が、亜鉛、アルミニウム、亜鉛−
アルミニウム擬合金、銅、ステンレス鋼、鉄、亜鉛アル
ミ合金、チタンのいずれかひとつの溶射材で形成する。
【0010】添接板2の締結面7以外の板表面に保護層
14を形成する。保護層14は、母材の表面にブラスト
処理を施して粗面化した後、金属溶射を行い、金属溶射
皮膜15に封孔処理を施して形成する。
14を形成する。保護層14は、母材の表面にブラスト
処理を施して粗面化した後、金属溶射を行い、金属溶射
皮膜15に封孔処理を施して形成する。
【0011】締結部Fの表面に保護層を形成する。保護
層は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面化したの
ち、金属溶射を行い、金属溶射皮膜に封孔処理を施して
形成する。
層は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面化したの
ち、金属溶射を行い、金属溶射皮膜に封孔処理を施して
形成する。
【0012】この発明の添接板は、隣接する型鋼1,1
の締結面5,5同士を、締結体Fと協同して一体に締結
接続する。添接板2の型鋼1,1との締結面7に摩擦接
合層8を形成する。この摩擦接合層8は、母材の表面に
ブラスト処理を施して粗面化した凹凸粗面12と、凹凸
粗面12の表面に形成される金属溶射皮膜13とで形成
する。
の締結面5,5同士を、締結体Fと協同して一体に締結
接続する。添接板2の型鋼1,1との締結面7に摩擦接
合層8を形成する。この摩擦接合層8は、母材の表面に
ブラスト処理を施して粗面化した凹凸粗面12と、凹凸
粗面12の表面に形成される金属溶射皮膜13とで形成
する。
【0013】具体的には、添接板2の凹凸粗面12は、
セラミック粒子と、砂粒子、鍛造グリッドとのいずれか
ひとつをブラスト材にして、ブラスト処理を施して形成
する。
セラミック粒子と、砂粒子、鍛造グリッドとのいずれか
ひとつをブラスト材にして、ブラスト処理を施して形成
する。
【0014】添接板2の金属溶射皮膜13は、亜鉛、ア
ルミニウム、亜鉛−アルミニウム擬合金、銅、ステンレ
ス鋼、鉄、亜鉛アルミ合金、チタンのいずれかひとつの
溶射材で形成する。
ルミニウム、亜鉛−アルミニウム擬合金、銅、ステンレ
ス鋼、鉄、亜鉛アルミ合金、チタンのいずれかひとつの
溶射材で形成する。
【0015】添接板2の締結面7以外の板表面に保護層
14を形成する。この保護層14は、母材の表面にブラ
スト処理を施して粗面化した後、金属溶射を行い、金属
溶射皮膜15に封孔処理を施して形成する。
14を形成する。この保護層14は、母材の表面にブラ
スト処理を施して粗面化した後、金属溶射を行い、金属
溶射皮膜15に封孔処理を施して形成する。
【0016】締結体Fの表面に保護層14を形成する。
保護層14は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面
化した後、金属溶射を行い、金属溶射皮膜15に封孔処
理を施して形成する。
保護層14は、母材の表面にブラスト処理を施して粗面
化した後、金属溶射を行い、金属溶射皮膜15に封孔処
理を施して形成する。
【0017】
【作用】型鋼1,1の締結面5,5にブラスト処理を施
して形成した凹凸粗面10は、ブラスト材の粒子の大き
さに応じた凹み痕群によって形成されていて、やすりの
表面のような比較的大きな凹凸面を形成するために設け
られる。この凹凸粗面10に金属を溶射すると、凹凸粗
面10の凹凸形状に沿って金属溶射皮膜11が形成され
る。つまり、摩耗接合層6は丘陵の表面に雪が降り積も
ったような状態に形成される。添接板2の摩耗接合層8
も同様に形成される。従って、添接板2と型鋼1,1と
を、それぞれ摩擦接合層6,8どうしが密着する状態で
締結すると、凹凸粗面10,12どうしが互いに喰い込
み、さらに、金属溶射皮膜11,13どうしが押し潰さ
れて互いに擬着する。その結果、添接板2と型鋼1,1
との間に強い摩擦力を生じさせて、強丈なすべり抑止作
用を発揮できる。
して形成した凹凸粗面10は、ブラスト材の粒子の大き
さに応じた凹み痕群によって形成されていて、やすりの
表面のような比較的大きな凹凸面を形成するために設け
られる。この凹凸粗面10に金属を溶射すると、凹凸粗
面10の凹凸形状に沿って金属溶射皮膜11が形成され
る。つまり、摩耗接合層6は丘陵の表面に雪が降り積も
ったような状態に形成される。添接板2の摩耗接合層8
も同様に形成される。従って、添接板2と型鋼1,1と
を、それぞれ摩擦接合層6,8どうしが密着する状態で
締結すると、凹凸粗面10,12どうしが互いに喰い込
み、さらに、金属溶射皮膜11,13どうしが押し潰さ
れて互いに擬着する。その結果、添接板2と型鋼1,1
との間に強い摩擦力を生じさせて、強丈なすべり抑止作
用を発揮できる。
【0018】ブラスト処理としては、通常のブラスト処
理と、高圧水中にブラスト材を混合するハイドロブラス
ト等があるがいずれのブラスト処理であってもよい。ブ
ラスト材としては、鋼粒子(ショット)、鋳鋼砕粒(グ
リット)、鋳鉄砕粒(グリット)、けい砂や川砂などの
砂粒子、カットワイヤ、アルミナグリットに代表される
セラミック粒子、炭化けい素グリット、スラググリット
等があるが、凹凸粗面10,12の凹み痕の深さを大き
くできる点、および凹み痕を緻密に形成できる点でセラ
ミック粒子が最も好適である。砂粒子をブラスト材とす
る場合にも、良好な凹み痕を形成できる。
理と、高圧水中にブラスト材を混合するハイドロブラス
ト等があるがいずれのブラスト処理であってもよい。ブ
ラスト材としては、鋼粒子(ショット)、鋳鋼砕粒(グ
リット)、鋳鉄砕粒(グリット)、けい砂や川砂などの
砂粒子、カットワイヤ、アルミナグリットに代表される
セラミック粒子、炭化けい素グリット、スラググリット
等があるが、凹凸粗面10,12の凹み痕の深さを大き
くできる点、および凹み痕を緻密に形成できる点でセラ
ミック粒子が最も好適である。砂粒子をブラスト材とす
る場合にも、良好な凹み痕を形成できる。
【0019】金属溶射皮膜11,13は、摩擦力を増強
する以外に防蝕膜としても機能する。とくに、母材より
イオン化傾向の高い亜鉛や、亜鉛−アルミニウムを溶射
材とする場合には、金属溶射皮膜11,13が犠牲金属
として作用するので、高度の紡蝕作用を発揮できる。ま
た、亜鉛−アルミニウム擬合金からなる金属溶射皮膜1
1,13の場合には、自己封孔作用によって水蒸気透過
度が小さくなるので、塩水に晒される環境下でも良好な
防蝕作用を発揮できる。
する以外に防蝕膜としても機能する。とくに、母材より
イオン化傾向の高い亜鉛や、亜鉛−アルミニウムを溶射
材とする場合には、金属溶射皮膜11,13が犠牲金属
として作用するので、高度の紡蝕作用を発揮できる。ま
た、亜鉛−アルミニウム擬合金からなる金属溶射皮膜1
1,13の場合には、自己封孔作用によって水蒸気透過
度が小さくなるので、塩水に晒される環境下でも良好な
防蝕作用を発揮できる。
【0020】添接板2の締結面7以外の板表面に形成す
る保護層14は、主として防蝕膜として機能する。金属
溶射皮膜15に封孔処理を施すのは、溶射された金属粒
子間の隙間を塞いで、防蝕作用を向上するためである。
具体的な封孔処理方法としては、封孔剤または流動性の
高い塗料を溶射皮膜に含浸させる。例えばブチラール樹
脂系の溶射皮膜用封孔塗料を塗布して含浸させる。締結
体Fの表面に形成される保護層も同様に形成され、上記
の保護層14と同様の作用を発揮する。
る保護層14は、主として防蝕膜として機能する。金属
溶射皮膜15に封孔処理を施すのは、溶射された金属粒
子間の隙間を塞いで、防蝕作用を向上するためである。
具体的な封孔処理方法としては、封孔剤または流動性の
高い塗料を溶射皮膜に含浸させる。例えばブチラール樹
脂系の溶射皮膜用封孔塗料を塗布して含浸させる。締結
体Fの表面に形成される保護層も同様に形成され、上記
の保護層14と同様の作用を発揮する。
【0021】
【実施の形態】図1ないし図3にこの発明に係る型鋼の
添接部構造を示す。図2において、添接部構造は、隣接
する型鋼(I型鋼)1,1と、その主面壁1aの表裏に
接合される一対の添接板2,2と、両添接板2,2と主
面壁1aとを締結する、ボルト3およびナット4からな
る締結体Fとで構成する。型鋼1および添接板2には、
それぞれボルト3用の挿通穴が形成してある。
添接部構造を示す。図2において、添接部構造は、隣接
する型鋼(I型鋼)1,1と、その主面壁1aの表裏に
接合される一対の添接板2,2と、両添接板2,2と主
面壁1aとを締結する、ボルト3およびナット4からな
る締結体Fとで構成する。型鋼1および添接板2には、
それぞれボルト3用の挿通穴が形成してある。
【0022】締結体Fで締結された添接板2と型鋼1と
の相対的なすべりを防ぐために、型鋼1の添接板2との
締結面5に摩擦接合層6を形成する。添接板2の型鋼1
との締結面7にも、同じ趣旨の摩擦接合層8を形成す
る。
の相対的なすべりを防ぐために、型鋼1の添接板2との
締結面5に摩擦接合層6を形成する。添接板2の型鋼1
との締結面7にも、同じ趣旨の摩擦接合層8を形成す
る。
【0023】摩擦接合層6は、図1に示すように主面壁
1aの締結面5にブラスト処理を施して凹凸粗面10を
形成した後、凹凸粗面10の表面に金属溶射皮膜11を
形成して構成する。ブラスト処理は、砂粒子をブラスト
材とするサンドブラスト、あるいはアルミナグリットを
ブラスト材とするセラミックブラストによって行う。金
属溶射皮膜11は、溶射機を用いて霧滴化された金属溶
滴を凹凸粗面10に喰い込ませて形成する。添接板2の
摩擦接合層8も同様にして、凹凸粗面12と金属溶射皮
膜13とで構成する。
1aの締結面5にブラスト処理を施して凹凸粗面10を
形成した後、凹凸粗面10の表面に金属溶射皮膜11を
形成して構成する。ブラスト処理は、砂粒子をブラスト
材とするサンドブラスト、あるいはアルミナグリットを
ブラスト材とするセラミックブラストによって行う。金
属溶射皮膜11は、溶射機を用いて霧滴化された金属溶
滴を凹凸粗面10に喰い込ませて形成する。添接板2の
摩擦接合層8も同様にして、凹凸粗面12と金属溶射皮
膜13とで構成する。
【0024】添接板2の締結面7以外の板表面には保護
層14を形成する。保護層14は、母材(素地)の表面
にブラスト処理を施して粗面化した後、粗面化された母
材表面に金属溶射を行って、金属溶射皮膜15を形成
し、さらに金属溶射皮膜15に封孔塗料を塗布し、含浸
させることにより形成する。保護層14を形成する際の
ブラスト処理は、摩耗接合層8を形成する際のブラスト
処理と同時に行うことができる。また、摩耗接合層8を
構成する金属溶射皮膜13と、保護層14を形成する金
属溶射皮膜15とは、同じ溶射材を用いて同時に形成す
ることができる。もちろん、異る溶射材を用いて、異質
の金属溶射皮膜13,15を形成してもよい。なお、摩
擦接合層6,8や保護層14は、殆どの場合工場におい
て形成するが、必要があれば型鋼1の構築現場において
形成することもできる。
層14を形成する。保護層14は、母材(素地)の表面
にブラスト処理を施して粗面化した後、粗面化された母
材表面に金属溶射を行って、金属溶射皮膜15を形成
し、さらに金属溶射皮膜15に封孔塗料を塗布し、含浸
させることにより形成する。保護層14を形成する際の
ブラスト処理は、摩耗接合層8を形成する際のブラスト
処理と同時に行うことができる。また、摩耗接合層8を
構成する金属溶射皮膜13と、保護層14を形成する金
属溶射皮膜15とは、同じ溶射材を用いて同時に形成す
ることができる。もちろん、異る溶射材を用いて、異質
の金属溶射皮膜13,15を形成してもよい。なお、摩
擦接合層6,8や保護層14は、殆どの場合工場におい
て形成するが、必要があれば型鋼1の構築現場において
形成することもできる。
【0025】以上のように形成した添接板2は、その締
結面7を隣接する型鋼1,1の締結面5,5と接当する
状態で、主面壁1aの表裏に配置した後、多数個のボル
ト3およびナット4で締結固定する。ボルト3およびナ
ット4は規定の締付トルクで締結する。この締結状態に
おいては、摩擦接合面6,8どうしが密着し、それぞれ
の凹凸粗面10,12が互いに喰い込むうえ、それぞれ
の金属溶射皮膜11,13が凝着するので、添接板2と
型鋼1との間に強大な摩擦力を生じさせ、両者1,2が
相対的にすべるのを確実に阻止し、ボルト3のせん断破
壊を防止できる。
結面7を隣接する型鋼1,1の締結面5,5と接当する
状態で、主面壁1aの表裏に配置した後、多数個のボル
ト3およびナット4で締結固定する。ボルト3およびナ
ット4は規定の締付トルクで締結する。この締結状態に
おいては、摩擦接合面6,8どうしが密着し、それぞれ
の凹凸粗面10,12が互いに喰い込むうえ、それぞれ
の金属溶射皮膜11,13が凝着するので、添接板2と
型鋼1との間に強大な摩擦力を生じさせ、両者1,2が
相対的にすべるのを確実に阻止し、ボルト3のせん断破
壊を防止できる。
【0026】(試験例)本発明者は、添接部の強度を確
認するために、テストピースを作成し、締結されたテス
トピースのすべり荷重を引っ張り試験機で計測し、この
計測結果からすべり係数値を算出して、従来の錆膜によ
って粗面化処理した添接部構造のすべり係数値と比較し
た。
認するために、テストピースを作成し、締結されたテス
トピースのすべり荷重を引っ張り試験機で計測し、この
計測結果からすべり係数値を算出して、従来の錆膜によ
って粗面化処理した添接部構造のすべり係数値と比較し
た。
【0027】テストピースは、型鋼1の主面壁1aに相
当する2個の第1鋼板と、これらの鋼板を表裏から挟持
する一対の第2鋼板との、合計4個の鋼板を一組として
形成し、第1、第2の両鋼板をそれぞれ1組のボルトお
よびナットで締結した。第1鋼板と第2鋼板には、先に
説明した要領で摩擦接合層6,8と、保護層14を形成
した。溶剤としては、アルミニウム線材と亜鉛線材を用
いて、これらをアーク溶射機で溶射して、金属溶射皮膜
11,13,15のそれぞれを亜鉛−アルミニウム擬合
金で形成した。凹凸粗面10,12は、それぞれアルミ
ナ粒子をブラスト材に対して形成した。
当する2個の第1鋼板と、これらの鋼板を表裏から挟持
する一対の第2鋼板との、合計4個の鋼板を一組として
形成し、第1、第2の両鋼板をそれぞれ1組のボルトお
よびナットで締結した。第1鋼板と第2鋼板には、先に
説明した要領で摩擦接合層6,8と、保護層14を形成
した。溶剤としては、アルミニウム線材と亜鉛線材を用
いて、これらをアーク溶射機で溶射して、金属溶射皮膜
11,13,15のそれぞれを亜鉛−アルミニウム擬合
金で形成した。凹凸粗面10,12は、それぞれアルミ
ナ粒子をブラスト材に対して形成した。
【0028】テストピースは、溶射時の噴射空気圧力を
2kg/cm2としたA群3個と、同じく3kg/cm
2としたB群3個と、同じく2kg/cm2としたうえ
で、摩擦接合層6,8の金属溶射皮膜11,13に封孔
塗料を塗布して含浸させたC群3個とを用意した。但
し、A群の3個のうち、1個のテストピース(A−1)
は、第1鋼板の片面にのみ摩擦接合層6を形成し、他の
締結面5は単に凹凸粗面10を形成したままとした。
2kg/cm2としたA群3個と、同じく3kg/cm
2としたB群3個と、同じく2kg/cm2としたうえ
で、摩擦接合層6,8の金属溶射皮膜11,13に封孔
塗料を塗布して含浸させたC群3個とを用意した。但
し、A群の3個のうち、1個のテストピース(A−1)
は、第1鋼板の片面にのみ摩擦接合層6を形成し、他の
締結面5は単に凹凸粗面10を形成したままとした。
【0029】上記の各テストピースの第1鋼板の端部ど
うしを引っ張り試験機で逆向きに引っ張り、第1鋼板と
第2鋼板とがすべりを生じるときの荷重(すべり荷重)
を計測した。さらに、計測値からすべり係数を以下の数
式によって算出した すべり係数=P÷(n×B×N) 但し、 P=すべり荷重 n=ボルト本数(2本) B=摩擦面数(2面) N=ボルトの初期軸力(締付力) 上記の計測結果はおよび算出結果を図3に示す。
うしを引っ張り試験機で逆向きに引っ張り、第1鋼板と
第2鋼板とがすべりを生じるときの荷重(すべり荷重)
を計測した。さらに、計測値からすべり係数を以下の数
式によって算出した すべり係数=P÷(n×B×N) 但し、 P=すべり荷重 n=ボルト本数(2本) B=摩擦面数(2面) N=ボルトの初期軸力(締付力) 上記の計測結果はおよび算出結果を図3に示す。
【0030】A群、B群、C群のテストピースのいずれ
も十分なすべり係数値を発揮しており、とくにA群とB
群のテストピースのすべり係数値がC群に比らべて十分
に大きい事が確認された。因みに、錆膜によって締結面
を粗面化した従来の添接部構造によれば、すべり係数値
が0.4程しかなく、C群のテストピースであっても実
用上は問題なく適用できる。なお、A群とC群のテスト
ピースとは溶射時の噴射空気圧力が異るが、この空気圧
力が低い程、霧化された金属液滴が大きくなる傾向にあ
り、従って金属溶射皮膜の表面あらさがより粗くなるこ
とが、すべり係数値に反映されたものであると考えられ
る。
も十分なすべり係数値を発揮しており、とくにA群とB
群のテストピースのすべり係数値がC群に比らべて十分
に大きい事が確認された。因みに、錆膜によって締結面
を粗面化した従来の添接部構造によれば、すべり係数値
が0.4程しかなく、C群のテストピースであっても実
用上は問題なく適用できる。なお、A群とC群のテスト
ピースとは溶射時の噴射空気圧力が異るが、この空気圧
力が低い程、霧化された金属液滴が大きくなる傾向にあ
り、従って金属溶射皮膜の表面あらさがより粗くなるこ
とが、すべり係数値に反映されたものであると考えられ
る。
【0031】ボルト3は、高張力ボルトが多用される
が、必要に応じてボルト表面およびナット表面のそれぞ
れに、添接板2の保護層14と同じ保護層を形成するこ
とができる。上記の実施例では型鋼としてI型鋼を例示
したが、この発明は、H型鋼やアングル材等の型鋼、あ
るいは鋼板を添接板2を用いて接合する場合にも適用で
きる。締結体Fとしては、リベットであってもよい。金
属溶射材としては、フレーム式溶射機やアーク式溶射機
等の溶融方式の違いとは無関係に適用でき、溶射材も線
材と粉体のいずれであってもよい。
が、必要に応じてボルト表面およびナット表面のそれぞ
れに、添接板2の保護層14と同じ保護層を形成するこ
とができる。上記の実施例では型鋼としてI型鋼を例示
したが、この発明は、H型鋼やアングル材等の型鋼、あ
るいは鋼板を添接板2を用いて接合する場合にも適用で
きる。締結体Fとしては、リベットであってもよい。金
属溶射材としては、フレーム式溶射機やアーク式溶射機
等の溶融方式の違いとは無関係に適用でき、溶射材も線
材と粉体のいずれであってもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明の添接部構造においては、型鋼
1,1と添接板2のそれぞれの締結面5,7に、ブラス
ト処理を施して凹凸粗面10,12を形成し、さらに凹
凸粗面10,12の表面に防蝕膜を兼ねる金属溶射皮膜
11,13を形成して、凹凸粗面10,12と金属溶射
皮膜11,13とからなる摩擦接合層6,8を形成し
た。そのうえで、両接合層6,8どうしが密着する状態
で、型鋼1,1と添接板2とを締結体Fで締結すること
により、凹凸粗面10,12と金属溶射皮膜11,13
の協同作用によって、締結面5,7間に強い摩擦力を生
じさせ、型鋼1,1と添接板2との相対的なすべりをよ
り強力に阻止できるようにした。従ってこの発明の添接
部構造によれば、締結面5、7の腐食を防止し、さらに
より大きなすべり抑止作用を発揮して、添接部構造の強
度を向上できるうえ、長期にわたって高強度状態を維持
して、構築物の耐久性と美感を向上できる。錆汁の発生
がないのでメンテナンス費用も軽減できる。
1,1と添接板2のそれぞれの締結面5,7に、ブラス
ト処理を施して凹凸粗面10,12を形成し、さらに凹
凸粗面10,12の表面に防蝕膜を兼ねる金属溶射皮膜
11,13を形成して、凹凸粗面10,12と金属溶射
皮膜11,13とからなる摩擦接合層6,8を形成し
た。そのうえで、両接合層6,8どうしが密着する状態
で、型鋼1,1と添接板2とを締結体Fで締結すること
により、凹凸粗面10,12と金属溶射皮膜11,13
の協同作用によって、締結面5,7間に強い摩擦力を生
じさせ、型鋼1,1と添接板2との相対的なすべりをよ
り強力に阻止できるようにした。従ってこの発明の添接
部構造によれば、締結面5、7の腐食を防止し、さらに
より大きなすべり抑止作用を発揮して、添接部構造の強
度を向上できるうえ、長期にわたって高強度状態を維持
して、構築物の耐久性と美感を向上できる。錆汁の発生
がないのでメンテナンス費用も軽減できる。
【図1】添接部材を分解した状態の断面図である。
【図2】添接部の正面図である。
【図3】テストピースの試験結果を示す図表である。
1………型鋼、2………添接板、5………締結面(1
の)、6………摩擦接合面(1の)、7………締結面
(2の)、8………摩擦接合面(2の)、10………凹
凸粗面、11………金属溶射皮膜、12………凹凸粗
面、13………金属溶射皮膜、14………保護層、15
………金属溶射皮膜、F………締結体
の)、6………摩擦接合面(1の)、7………締結面
(2の)、8………摩擦接合面(2の)、10………凹
凸粗面、11………金属溶射皮膜、12………凹凸粗
面、13………金属溶射皮膜、14………保護層、15
………金属溶射皮膜、F………締結体
Claims (10)
- 【請求項1】 隣接する型鋼1,1を、添接板2を介し
て一体に締結接続する型鋼等の添接部構造であって、 型鋼1,1の添接板2との締結面5,5に摩擦接合層6
が形成されており、この摩擦接合層6が、母材の表面に
ブラスト処理を施して粗面化した凹凸粗面10と、凹凸
粗面10の表面に形成される金属溶射皮膜11とで形成
されており、 添接板2の型鋼1,1との締結面7に摩擦接合層8が形
成されており、この摩擦接合層8が、母材の表面にブラ
スト処理を施して粗面化した凹凸粗面12と、凹凸粗面
12の表面に形成される金属溶射皮膜13とで形成され
ており、 隣接する型鋼1,1と添接板2とが、それぞれ摩擦接合
層の6,8どうしが密着する状態で締結体Fによって締
結してある型鋼等の添接部構造。 - 【請求項2】 型鋼1,1および添接板2のそれぞれの
凹凸粗面10,12が、セラミック粒子と、砂粒子、鍛
造グリッドとのいずれかひとつをブラスト材にして、ブ
ラスト処理を施して形成してある請求項1記載の型鋼等
の添接部構造。 - 【請求項3】 型鋼1,2および添接板のそれぞれの金
属溶射皮膜11,13が、亜鉛、アルミニウム、亜鉛−
アルミニウム擬合金、銅、ステンレス鋼、鉄、亜鉛アル
ミ合金、チタンのいずれかひとつの溶射材で形成してあ
る請求項1,または2記載の型鋼等の添接部構造。 - 【請求項4】 添接板2の締結面7以外の板表面に保護
層14が形成されており、保護層14が、母材の表面に
ブラスト処理を施して粗面化した後、金属溶射を行い、
金属溶射被膜15に封孔処理を施して形成してある請求
項1,2,または3記載の型鋼等の添接部構造。 - 【請求項5】 締結体Fの表面に保護層が形成されてお
り、保護層が、母材の表面にブラスト処理を施して粗面
化したのち、金属溶射を行い、金属溶射被膜に封孔処理
を施して形成してある請求項1,2,3,または4記載
の型鋼等の添接部構造。 - 【請求項6】 隣接する型鋼1,1の締結面5,5どう
しを、締結体Fと協同して一体に締結接続する型鋼等の
添接板であって、 添接板2の型鋼1,1との締結面7に摩擦接合層8が形
成されており、この摩擦接合層8が、母材の表面にブラ
スト処理を施して粗面化した凹凸粗面12と、凹凸粗面
12の表面に形成される金属溶射皮膜13とで形成して
ある型鋼等の添接板。 - 【請求項7】 添接板2の凹凸粗面12が、セラミック
粒子と、砂粒子とのいずれかひとつをブラスト材にし
て、ブラスト処理を施して形成してある請求項6記載の
型鋼等の添接板。 - 【請求項8】 添接板2の金属溶射皮膜13が、亜鉛、
アルミニウム、亜鉛−アルミニウム擬合金、銅、ステン
レス鋼、鉄のいずれかひとつの溶射材で形成してある請
求項6,または7記載の型鋼等の添接板。 - 【請求項9】 添接板2の締結面7以外の板表面に保護
層14が形成されており、保護層14が、母材の表面に
ブラスト処理を施して粗面化した後、金属溶射を行い、
金属溶射皮膜15に封孔処理を施して形成してある請求
項6,7,または8記載の型鋼等の添接板。 - 【請求項10】 締結体Fの表面に保護層が形成されて
おり、保護層が、母材の表面にブラスト処理を施して粗
面化した後、金属溶射を行い、金属溶射皮膜に封孔処理
を施して形成してある請求項6,7,8,または9記載
の型鋼等の添接板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10303425A JP2000120183A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 型鋼等の添接部構造および添接板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10303425A JP2000120183A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 型鋼等の添接部構造および添接板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000120183A true JP2000120183A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17920869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10303425A Pending JP2000120183A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 型鋼等の添接部構造および添接板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000120183A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002087737A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Mitsubishi Electric Corp | エレベーターかご装置 |
JP2008138264A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高力ボルト摩擦接合構造 |
JP2010276124A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | West Nippon Expressway Co Ltd | 締結具およびその製造方法 |
KR20120060159A (ko) * | 2010-12-01 | 2012-06-11 | 가부시키가이샤 후지엔지니어링 | 봉공처리제, 체결구, 볼트 및 그 제조 방법 |
JP2013103596A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Hitachi Ltd | 鉄道車両 |
US8944735B2 (en) | 2012-12-17 | 2015-02-03 | Fuji Engineering Co., Ltd. | Sealer, fastener, bolt and method of fabricating bolt |
JP2015083877A (ja) * | 2009-04-14 | 2015-04-30 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ,フィリアル・アフ・マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー,ティスクランド | シム、シムを提供する方法、及びシムを備えた組立体 |
CN117989214A (zh) * | 2024-04-07 | 2024-05-07 | 广东腐蚀科学与技术创新研究院 | 一种防电偶腐蚀的镀铝连接紧固件及其制造方法 |
-
1998
- 1998-10-09 JP JP10303425A patent/JP2000120183A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002087737A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Mitsubishi Electric Corp | エレベーターかご装置 |
JP4698805B2 (ja) * | 2000-09-19 | 2011-06-08 | 三菱電機株式会社 | エレベーターかご装置 |
JP2008138264A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高力ボルト摩擦接合構造 |
JP2015083877A (ja) * | 2009-04-14 | 2015-04-30 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ,フィリアル・アフ・マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー,ティスクランド | シム、シムを提供する方法、及びシムを備えた組立体 |
JP2010276124A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | West Nippon Expressway Co Ltd | 締結具およびその製造方法 |
KR20120060159A (ko) * | 2010-12-01 | 2012-06-11 | 가부시키가이샤 후지엔지니어링 | 봉공처리제, 체결구, 볼트 및 그 제조 방법 |
CN102559140A (zh) * | 2010-12-01 | 2012-07-11 | 株式会社富士工程 | 封孔处理剂、紧固件、螺栓及其制造方法 |
KR101970260B1 (ko) * | 2010-12-01 | 2019-04-18 | 가부시키가이샤 후지엔지니어링 | 봉공처리제, 체결구, 볼트 및 그 제조 방법 |
JP2013103596A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Hitachi Ltd | 鉄道車両 |
US8944735B2 (en) | 2012-12-17 | 2015-02-03 | Fuji Engineering Co., Ltd. | Sealer, fastener, bolt and method of fabricating bolt |
CN117989214A (zh) * | 2024-04-07 | 2024-05-07 | 广东腐蚀科学与技术创新研究院 | 一种防电偶腐蚀的镀铝连接紧固件及其制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8944735B2 (en) | Sealer, fastener, bolt and method of fabricating bolt | |
NO763262L (ja) | ||
EP0365602B1 (en) | Thermal spraying of stainless steel | |
EP1050603A4 (en) | SURFACE TREATED STEEL SHEET WITH EXCELLENT CORROSION RESISTANCE AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF | |
JP2000120183A (ja) | 型鋼等の添接部構造および添接板 | |
EP0921154A4 (en) | AQUEOUS DISPERSION COMPOSITION AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF, RUST PROTECTION, RUST PROTECTION METHODS AND METAL OBJECTS RESISTANT TO RUST | |
US6877282B2 (en) | Laminated plate-shaped roof flashing material | |
CA2111004A1 (en) | Protection of metal surfaces against corrosion by application of vitreous enamel | |
CA1238587A (en) | Metallic pipe provided with protection against corrosion and a method for the production thereof | |
EP1247593A3 (en) | Die for extruding aluminium or aluminium alloys | |
US20080256887A1 (en) | Roof tile fastener with attachment feature | |
CN102559140B (zh) | 封孔处理剂、紧固件、螺栓及其制造方法 | |
US20080250743A1 (en) | Roof tile fastener | |
JP2001304219A (ja) | ゆるみ防止用防食金属ボルト | |
AU749647B2 (en) | Thermally injected anticorrosion layer for reinforced concrete and production method | |
AU2002361534A1 (en) | Method of applying the coatings from aluminium alloy on cast iron and steel products | |
JPH07109210B2 (ja) | ボルト接手方法 | |
JPH0673932B2 (ja) | 化粧建材およびその製造に用いられる化粧鋼材製造方法 | |
JP2509011B2 (ja) | 既設護岸壁の補修構造 | |
JP3538318B2 (ja) | セメントとの密着性に優れた鋼板 | |
JP2001335973A (ja) | ベースポスト式アルミ施設体の防蝕方法 | |
CN216239047U (zh) | 一种具有底部耐腐蚀性好的铝材 | |
JPH1018423A (ja) | 中間補助材を用いた高力ボルト摩擦接合構造 | |
JP2736744B2 (ja) | 高力ボルトによる接合構造 | |
JP3538316B2 (ja) | セメントとの密着性に優れためっき鋼板またはアルミニウム板 |