JP2000119292A - アザロマイシンsc類及び細胞質ホスホリパーゼa2阻害剤 - Google Patents

アザロマイシンsc類及び細胞質ホスホリパーゼa2阻害剤

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JP2000119292A
JP2000119292A JP28739998A JP28739998A JP2000119292A JP 2000119292 A JP2000119292 A JP 2000119292A JP 28739998 A JP28739998 A JP 28739998A JP 28739998 A JP28739998 A JP 28739998A JP 2000119292 A JP2000119292 A JP 2000119292A
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azalomycin
scs
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lower alkyl
hydrogen atom
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Kazuyoshi Yazawa
一良 矢澤
Yuiko Shinohara
結子 篠原
Tsutomu Shinohara
力 篠原
Daisuke Kamimura
大輔 上村
Kiyotake Suenaga
聖武 末永
Kaoru Yamada
薫 山田
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Sagami Chemical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗炎症剤または抗腫瘍剤及び新規な構造を有
するアザロマイシンSC類を提供する。 【解決手段】 下記一般式 【化1】 (式中、R1からR11は独立して水素原子、低級アルキ
ル基またはアシル基を、R12は水素原子または低級アル
キル基を表す。)で表されるアザロマイシンSC類及び
それを有効成分とする抗炎症剤。 【効果】 アザロマイシンSC類は細胞質ホスホリパー
ゼA2阻害活性を持ち、例えば、抗炎症剤等の医薬とし
ての用途を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は細胞質ホスホリパー
ゼA2阻害活性を持つアザロマイシンSC類及びその細
胞質ホスホリパーゼA2阻害剤としての用途に関する。
【0002】
【従来の技術】炎症反応は有害な刺激が生体に侵入した
場合に発効される一種の生体防御作用であるが、結果と
して腫れ、痛み、臓器機能障害などの支障を伴い、致死
的であることも少なくない。具体的には外部からの作用
に対する一型アレルギーに伴う急性の炎症から、腎炎や
リウマチ性疾患による慢性の炎症まで、その原因や発症
過程、及び症状は極めて広範囲、かつ複雑である。この
対症療法剤として用いられるのが抗炎症剤と呼ばれる物
で、ステロイド抗炎症剤と非ステロイド抗炎症剤に大別
され、各種糖質コルチコイドやインドメタシン等が代表
として挙げられる。しかし、ステロイド系抗炎症剤は、
種々の蛋白性メジエーターを含む蛋白合成阻害作用を持
ち、薬理効果が広範囲であり治癒効果も大きいものの重
篤な副作用を引き起こすことが知られている。またこれ
らの薬理効果と副作用の分離はほぼ不可能であることも
最近明らかにされた。一方、非ステロイド系抗炎症剤
は、シクロオキシゲナーゼ阻害(プロスタグランジン産
生抑制)作用が主要薬理作用であるため効果が限定され
る。そのため新たな薬理作用に基づく抗炎症剤の開発が
求められている。細胞質ホスホリパーゼA2は極く最近
その存在が明らかにされた酵素であり、その活性化によ
り主な炎症惹起メジエーターであるプロスタグランジ
ン、ロイコトリエン、PAFの酵素的産生が共通して開
始されることが知られている。従って細胞質ホスホリパ
ーゼA2阻害活性を持つ物質は、副作用の少ない新たな
抗炎症剤として注目されている。
【0003】ストレプトミセス属に属する微生物培養液
から既に、下記式
【0004】
【化3】
【0005】で表される化合物群が単離されており(J.
Am. Chem. Soc., 104, 4129, 1982;Chem. Pharm. Bul
l., 30, 1669, 1982; Helv. Chim. Acta, 66, 226, 198
3; J.Antibiotics, 43, 639, 1990.)、抗真菌作用が報
告されている。しかし、これらは全て18位またはそれ
に相当する位置に水酸基を有しており、この位置が置換
基を有していない構造のものはこれまでに報告されてい
ない。またこれらの化合物群が細胞質ホスホリパーゼA
2阻害活性を持つという報告も無い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、細胞
質ホスホリパーゼA2阻害活性を持つ抗炎症性物質を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは微生物の培
養液に含まれる成分を検索した結果、前記一般式(1)
で表されるアザロマイシンSC類が、細胞質ホスホリパ
ーゼA2阻害活性を有することを見出し、本発明を完成
した。
【0008】すなわち、本発明は下記一般式(1)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1からR11は独立して水素原
子、低級アルキル基またはアシル基を、R12は水素原子
または低級アルキル基を表す。)で表されるアザロマイ
シンSC類及び下記一般式(1)
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R1からR11は独立して水素原
子、低級アルキル基またはアシル基を、R12は水素原子
または低級アルキル基を表す。)で表されるアザロマイ
シンSC類を有効成分とする細胞質ホスホリパーゼA2
阻害剤を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】前記一般式(1)中の低級アルキ
ル基とは、炭素数1から6の直鎖状もしくは分枝状のア
ルキル基を意味し、その具体例としてメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基等を挙げることができ
る。アシル基の具体例としてはアセチル基、プロピオニ
ル基、ブチリル基、オキサリル基、カルボキシアセチル
基、3−カルボキシプロピオニル基等を挙げることがで
きる。
【0014】本発明の上記一般式(1)で表されるアザ
ロマイシンSC類は、下記の微生物の培養あるいは化学
合成によって製造することができる。
【0015】本発明において使用する微生物は放線菌の
一種で、上記のアザロマイシンSCを生産するものであ
って、このような微生物は自然界から新たに分離するこ
とができる。
【0016】このような微生物の例として上記アザロマ
イシンSC類生産能力を持つ微生物として本発明者らが
新たに分離した放線菌、SCRC−A89を挙げること
ができる。このSCRC−A89は、工業技術院生命工
学工業技術研究所にFERMP−16959として寄託
されている。
【0017】なお、本菌に変異を生じさせて一層生産性
の高い菌株を得ることもできる。また、本菌株の細胞中
に存在するアザロマイシンSC類の生産に関与する遺伝
子を切り出し、これを適切なベクター例えばプラスミド
に挿入し、このベクターを用いて適当な宿主、例えば大
腸菌(Escherichia coli)や酵母のごとき異種宿主、ま
たは同種宿主を形質転換することにより、本発明のアザ
ロマイシンSC類生産菌を人為的に創製することもでき
る。
【0018】本発明において使用される菌株は、常法に
従って保存することができ、例えば寒天スラント上で、
または凍結乾燥法により保存することができる。寒天ス
ラント培地としては放線菌の保存に常用されている培地
を使用することができる。また凍結乾燥も常法に従って
行うことができる。
【0019】前記微生物を培養してアザロマイシンSC
類を製造しようとする場合、基礎栄養培地として、この
発明の微生物が増殖し得るものであればいずれを使用し
てもよい。この培地は、窒素源として例えば酵母エキ
ス、ペプトン、肉エキス等の1種類または複数種類を含
有する。またこの培地には必要に応じて炭素源として各
種の糖類を加えることができる。
【0020】培養は固体培地または液体培地のいずれを
用いても良いが、目的とする物質を多量に得るためには
液体培地を用い、静置培養もしくは振とう培養、通気・
攪はん培養等により好気的条件下で行うのが好ましい。
培養温度は菌が生育し、アザロマイシンSC類が生産さ
れる温度範囲であればいずれの温度でも良く、好ましく
は20〜37℃であり、より好ましくは25〜30℃で
ある。pHは6〜9、好ましくは7〜8の範囲である。
培養時間は採取し得る量のヒドロナフタレン誘導体が生
産される時間を選べば良く、好ましくは12時間〜10
日間である。
【0021】前記一般式(1)で表されるアザロマイシ
ンSC類は、例えば放線菌の培養菌体または培養上清を
有機溶媒で抽出し、更にクロマトグラフィにより分離す
ることにより、通常の方法で得られる。
【0022】抽出に用いられる溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、酢酸エチル、クロロホルム等が挙げら
れ、クロマトグラフィはカラム、薄層及び高速液体クロ
マトグラフィが用いられ、カラムクロマトグラフィとし
てはシリカゲルの他、セファデックスLH20、逆相系
のRP−18等が用いられ、薄層及び高速液体クロマト
グラフィとしては、シリカゲルの他、RP−18等が用
いられる。
【0023】本発明における前記一般式(1)に含まれ
る化合物としては具体的には、
【0024】
【化6】
【0025】で表されるアザロマイシンSCがある。
【0026】本発明の上記化合物は治療のために経口的
あるいは非経口的に投与することができる。経口投与剤
としては散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤などの固形製
剤あるいはシロップ剤、エリキシル剤などの液状製剤と
することができる。また、非経口投与剤として注射剤、
粘膜投与剤、外用剤とすることができる。これらの製剤
は活性成分に薬理学的、製剤学的に認容される製造助剤
を加えることにより常法に従って製造される。更に公知
の技術により持続性製剤とすることも可能である。当該
製造助剤を用いる場合は、本発明の製剤中の有効成分の
配合量は通常は0.1〜10重量%、好ましくは0.2
〜5重量%である。
【0027】上記製造助剤として、内服用製剤(経口
剤)、注射用製剤(注射剤)、粘膜投与剤(バッカル、
トロ−チ、坐剤等)、外用剤(軟膏、貼付剤等)などの
投与経路に応じた適当な製剤用成分が使用される。例え
ば、経口剤および粘膜投与剤にあっては、賦形剤(例:
澱粉、乳糖、結晶セルロース、乳酸カルシウム、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸、マンニトー
ル)、結合剤(例えばヒドロキシプロピルセルロース、
ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(例:カルボキシメ
チルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム)、滑沢剤(例:ステアリン酸マグネシム、タル
ク)、コ−テング剤(例:ヒドロキシエチルセルロ−
ス)、矯味剤などの製剤用成分が、また注射剤にあって
は、水性注射剤を構成し得る溶解剤ないし溶解補助剤
(例:注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコ−
ル)、懸濁剤(例:ポリソルベ−ト80などの界面活性
剤)、pH調整剤(例:有機酸またはその金属塩)、安
定剤などの製剤用成分が、さらに外用剤にあっては、水
性ないし油性の溶解剤ないし溶解補助剤(例:アルコ−
ル、脂肪酸エステル類)、粘着剤(例:カルボキシビニ
ルポリマ−、多糖類)、乳化剤(例:界面活性剤)、安
定剤などの製剤用成分が使用される。
【0028】上記構成を有する本発明の薬剤は、公知の
製造法、例えば日本薬局方第10版製剤総則記載の方法
ないし適当な改良を加えた方法によって製造することが
できる。
【0029】本発明に係る有効成分の投与量は、成人を
治療する場合で1〜1000mgであり、これを1日2〜
3回に分けて投与することが好ましい。この投与量は、
患者の年齢、体重および症状によって増減することがで
きる。
【0030】以下、実施例及び試験例により詳細に説明
する。
【0031】
【実施例】実施例1 放線菌SCRC−A89の培養に
よるアザロマイシンSC類の生産 放線菌SCRC−A89を可溶性でんぷん3.0%、グ
ルコース1.0%、バクトペプトン0.5%、大豆ペプ
チド2.0%、酵母エキス0.5%、炭酸カルシウム
0.2%を含む培地(pH 7.0)で28℃、7日間好気的
に培養した。培養液( 40 L)を遠心操作(8000 rpm, 2
0 min)により菌体と培養上清に分け、菌体をメタノー
ル(20L)で抽出した。メタノールを留去後、水(4 L)
を加え、酢酸エチル(4 L)で3回抽出した。培養上清
を酢酸エチル(20 L)で3回抽出し、菌体由来の酢酸エ
チル抽出液と合わせて濃縮し、粗抽出物3.4gを得
た。
【0032】実施例2 アザロマイシンSCの分離精
製 アセトンに懸濁させたシリカゲル(136 g)をガラスカ
ラム(直径5.5 cm)に充填した。上記粗抽出物をメタノ
ールに溶解し、シリカゲル(6.8 g)を加えて溶媒を留
去したものを少量のアセトンに懸濁させて準備したシリ
カゲルカラムに乗せた。アセトン(3.4 L)、続いてメ
タノール(3.4 L)で溶出し、メタノール溶出部分を集
めた。これにシリカゲル(0.8 g)を加えて溶媒を留去
したものを少量の20%メタノール−酢酸エチルに懸濁
させ、20%メタノール−酢酸エチルに懸濁させてガラ
スカラム(直径1.5 cm)に充填したシリカゲル(16 g)
に乗せた。20%メタノール−酢酸エチル(400 mL)、
続いて40%メタノール−酢酸エチル(400 mL)で溶出
し、40%メタノール−酢酸エチル溶出液の81mLか
ら120mLまでを集め、溶媒を留去して34.3mg
の黄色油状物を得た。
【0033】上記濃縮物34.3mgを1.7mLのメ
タノール溶液とし、1回に50μLづつ高速液体クロマ
トグラフィー(カラム:SISEIDO CAPCEL
LPAK UG120(S−5)、6mm×250m
m;溶媒:50%アセトニトリル−水;流速:2.0m
L/min.;検出:UV210nm)に注入して保持
時間10分から11.5分までを分取した。この部分を
集めて濃縮し、アザロマイシンSCを白色粉末として
1.7mg得た。
【0034】分子式 : C60H105N3O17 1 H-NMR(CD3OD) :δ0.85(3H,H-52), 0.87(3H,H-55), 0.8
8(3H,H-50), 0.91(3H,H-54), 0.91(H-37), 0.92(3H,H-5
1), 1.01(3H,H-53), 1.02(3H,H-48), 1.07(H-40), 1.08
(3H,H-49), 1.10(H-20), 1.30(H-13), 1.30(H-40), 1.3
2(H-39), 1.32(H-12), 1.35(H-37), 1.38(H-26), 1.40
(H-13), 1.44(H-16), 1.49(H-8), 1.50(H-10), 1.53(H-
28), 1.57(H-14), 1.58(H-38), 1.60(H-18), 1.60(H-2
6), 1.62(H-12), 1.65(2H,H-45), 1.72(H-8), 1.73(H-2
2), 1.73(H-24), 1.81(H-22), 1.81(H-24), 1.84(H-2
0), 1.88(H-36), 1.94(H-16), 1.96(H-18), 1.98(2H,H-
41), 1.98(H-39), 2.10(2H,H-44), 2.30(H-6), 2.45(H-
2), 2.54(H-34), 2.84(3H,H-56),3.15(2H,H-46), 3.15
(3H,H-57), 3.15(H-59), 3.20(H-59), 3.72(H-15), 3.7
3(H-21), 3.74(H-7), 3.74(H-9), 3.88(H-11), 3.90(H-
25), 4.00(H-19), 4.05(H-29), 4.09 (H-3), 4.14(H-2
7), 4.74(H-35), 5.30(H-23), 5.42(H-43), 5.43(H-4),
5.49(H-42), 5.54(H-33), 5.61(H-30), 5.70(H-5), 6.
06(H-32), 6.18(H-31).13 C-NMR(CD3OD) :δ 10.5, 11.2, 14.9, 15.0, 15.1, 1
6.7, 17.9, 19.5, 27.6,28.3(C-56), 29.7(C-45), 30.
3, 30.4(C-44), 30.6, 32.5(C-36), 33.5, 33.7,37.3,
39.0, 39.5(C-34), 40.4, 41.0, 42.0(C-46), 42.2(C-3
7), 42.7, 42.9,43.1(C-6), 43.3, 44.6, 45.0(C-10),
45.1(C-28), 48.1(C-2), 48.2(C-16), 48.2(C-57), 48.
5(C-59), 65.2(C-19), 65.4(C-25), 67.4(C-21), 69.2
(C-27), 71.2(C-23), 72.2(C-15), 72.4(C-11), 75.2(C
-9), 75.7(C-29), 75.8(C-3), 76.1(C-7), 79.9(C-35),
102.5(C-17), 129.8(C-43), 131.9, 132.0, 132.4, 13
3.0(C-42), 135.2, 136.5(C-5), 136.7(C-33), 158.0(C
-47), 171.4(C-58 or C-60), 173.9(C-60 or C-58), 17
6.6(C-1). FAB-MS(m/z) : 1163 (M+Na)+.
【0035】試験例1 細胞質ホスホリパーゼA2阻
害活性試験 ホスホリパーゼA2(PLA2)としてはウサギ血小板より
既報(FEBS Lett., 282, 326, 1991)に基づき精製した
85kDa細胞質PLA2(cPLA2)を用い、本酵素に
対する阻害活性を以下のように測定した。アザロマイシ
ンSCはメタノール溶液を試験液として使用した。1M
トリス−塩酸(pH 9.0)25μL、50mM塩化カルシ
ウム溶液20μLの混合緩衝液に試験液とcPLA2溶
液を加えて200μLとし、37℃で20分間反応させ
た。その後基質である1−パルミトイル−2−[14C]
アラキドノイル−グリセロホスホエタノールアミン(0.
5 nmol/50000 dpm/50 mL)を加え、更に37℃で20分
間反応させた。ドール試薬(イソプロパノール:ヘプタ
ン:1N硫酸=10:40:1)を1.25mL加え、
反応を停止し、ドールの方法により[14C]アラキドン
酸画分を回収してその放射活性を液体シンチレーション
カウンターで測定することにより酵素活性を測定した。
その結果得られた50%阻害濃度は3.0μg/mLで
あった。
【0036】
【発明の効果】本発明のアザロマイシンSC類は細胞質
ホスホリパーゼA2阻害活性を持ち、例えば、抗炎症剤
等の医薬品としての用途を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12P 17/18 C12P 17/18 D (C12P 17/18 C12R 1:01) (72)発明者 末永 聖武 愛知県名古屋市昭和区川原通6−3−2− 102 (72)発明者 山田 薫 東京都世田谷区成城3−10−33 Fターム(参考) 4B064 AE47 AE59 BA10 BG01 BG09 BH04 BH05 BH07 CA04 DA08 4C057 BB02 EE05 4C086 AA01 AA03 EA30 MA04 NA14 ZB11 ZC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)、 【化1】 (式中、R1からR11は独立して水素原子、低級アルキ
    ル基またはアシル基を、R12は水素原子または低級アル
    キル基を表す。)で表されるアザロマイシンSC類。
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)、 【化2】 (式中、X1、X2、X3は、X1がOR6を表す場合には
    2とX3は一体となって酸素原子を表すか、あるいはX
    3がOR6を表す場合にはX1とX2は一体となって酸素原
    子を表す。R6は独立して水素原子、低級アルキル基ま
    たはアシル基を表す。)で表されるアザロマイシン類を
    有効成分とする細胞質ホスホリパーゼA2阻害剤。
JP28739998A 1998-10-09 1998-10-09 アザロマイシンsc類及び細胞質ホスホリパーゼa2阻害剤 Pending JP2000119292A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2431029A2 (en) 2002-06-07 2012-03-21 Kieran Francis Scott Method of inhibiting prostate cancer cell proliferation
CN102503999A (zh) * 2011-10-18 2012-06-20 江西农业大学 去丙二酸单酰基阿扎霉素f衍生物及其制备方法和在制备抗菌药物中的应用
CN101792474B (zh) * 2009-11-30 2013-01-02 中国热带农业科学院热带生物技术研究所 新型阿扎霉素F(Azalomycin F)类大环内酯化合物及其制备方法与应用

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