JP2000119075A - 二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体及びその製造方法 - Google Patents

二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体及びその製造方法

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JP2000119075A
JP2000119075A JP10322776A JP32277698A JP2000119075A JP 2000119075 A JP2000119075 A JP 2000119075A JP 10322776 A JP10322776 A JP 10322776A JP 32277698 A JP32277698 A JP 32277698A JP 2000119075 A JP2000119075 A JP 2000119075A
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俊雄 星野
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04B28/24Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
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Abstract

(57)【要約】 二酸化チタン微粉末を無機結合材に添加混合し、スラリ
ー状とし無機材料粒に添加混合することに依って、無機
材料粒表面に二酸化チタン微粉末が被覆され、これを加
圧成形後乾燥し、600℃〜1100℃で加熱焼成する
ことに依って製造される二酸化チタン固着の連通多孔質
焼結体及ぴその製造方法。 【目的】二酸化チタンが有す有益な光触媒作用、抗菌作
用等を効率よ〈発揮させる為に基板上で二酸化チタン微
粉末が面積的に大きく、且つ離脱しに〈いように固着さ
せることに依り環境改善の手段としての装置の部材及び
建築資材等に使用することを目的とする。 【構成】無機材料粒に無機結合材を介して二酸化チタン
微粉末が被覆され、これを焼結することに依り連通多孔
質の焼結体の通気部表面に二酸化チタンが固着されるも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、二酸化チタンの持つ
有益な性質、例えば光触媒作用に依る環境浄化、抗菌作
用に依る病原菌の殺減又は増殖防止等に寄与する二酸化
チタン固着の連通多孔質焼結体に関するものであり、地
球環境をクリーン化する一手段としての部材又は資材を
提供することを目的とした、二酸化チタン固着の連通多
孔質焼結体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】二酸化
チタンの持つ有益な性質例えば光触媒作用、抗菌作用等
が近来脚光を浴びている。しかしながら本二酸化チタン
は非常に細かい微粉末であり又光が当たると有機物を分
解する性質を有する為、有機結合材の使用が難しく基板
に定着させることが非常に困難である。更に二酸化チタ
ンの持つ有益な性質を発揮させる為には例えば空気に接
する面積を多大にするとか二酸化チタンが基板から離脱
しないようにするといった手段が必要であるが、工業的
に安価に出来る製法が確立されていないのが現状であ
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を行なった結果、無機結合材として
水ガラスを使用し、これに二酸化チタン微粉末を添加混
合しスラリー状としたものを無機材料粒に被覆し、これ
を600〜1100℃にて焼結することにより表面に二
酸化チタン微粉末を固着させた連通多孔質焼結体の製造
に成功した。この焼結体は1立方cm当たり35cm
以上の被覆面積を有するものである。
【0004】すなわち、本願発明は以下のものである。 (1)素材が、無機材料粒を主体とすることを特徴とす
る二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体 (2)無機材料粒に二酸化チタン微粉末が無機結合材を
介して被覆され焼結されてなることを特徴とする二酸化
チタン固着の連通多孔質焼結体。 (3)無機材料粒100重量部に対して無機結合材10
0重量部に二酸化チタン微粉末20〜30重量部を加え
たもの10〜15重量部を添加混合し焼結されてなるこ
とを特徴とする二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体。 (4)二酸化チタン被覆の連通多孔質焼結体の二酸化チ
タン被覆総表面積が1立方cm当たり35cm以上で
あることを特徴とする請求項1ないし3記載の二酸化チ
タン固着の連通多孔質焼結体。
【0005】(5)無機材料粒に無機結合材と二酸化チ
タン微粉末を加えたものを添加混合しそれを型に充填
し、加圧成形後乾燥しその後600〜1100℃で焼成
することを特徴とする二酸化チタン固着の連通多孔質焼
結体の製造方法。 (6)無機材料粒100重量部に対して無機結合材10
0重量部に二酸化チタン微粉末20〜30重量部を加え
スラリー状としたもの10〜15重量部を添加混合し、
それを型に充填し、加圧成形後乾燥し、その後600〜
1100℃で焼結することを特徴とする二酸化チタン固
着の連通多孔質焼結体の製造方法。 (7)無機材料粒の粒度が30〜200メッシュである
ことを特徴とする請求項5又は6記載の二酸化チタン固
着の連通多孔質ガラス焼結体の製造方法。 (8)無機材料粒がガラス製品及び陶磁器、碍子等、セ
ラミック製品を粉砕したもの、あるいはパーライトのよ
うな発砲粒状製品及びガラスビーズ、セラミックボール
等のような人造粒状化製品等であることを特徴とする請
求項5又は6記載の二酸化チタン固着の連通多孔質焼結
体の製造方法。 (9)無機結合材が水ガラスであることを特徴とする請
求項5又は6記載の連通多孔質焼結体の製造方法。 (10)二酸化チタン微粉末の粒径が0.1mミクロン
以下であることを特徴とする請求項5又は6記載の二酸
化チタン固着の連通多孔質焼結体の製造方法。
【0006】上記本願発明で、二酸化チタンが連通多孔
質焼結体の通気部表面に固着し二酸化チタンが有する光
触媒作用、抗菌作用等が有効に利用出来る為、これを装
置、建材等の部材又は資材に使用することにより環境改
善の一手段として大いに期待されるものである。
【0007】本願発明で水ガラスを使用する理由は、水
ガラスは結合材として主に使用されるが解コウ材として
も広く使用されているものであり、二酸化チタン微粉末
を加えスラリー状とした時二酸化チタン微粉末が十分分
散され、無機材料粒表面に均等に被覆することが出来る
ことに依るものである又焼結工程に於いて有毒ガスが発
生せず無公害での製造が可能である。
【0008】本願発明では特に廃棄物であるガラス製
品、セラミック製品を粉砕し篩分けすることに依ってリ
サイクルが可能であり省資源の点からも大いに期待でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本願発明の形態を図1に示す
二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体に基づいて説明す
る。無機結合材1に二酸化チタン微粉末を添加混合し
(図示せず。)スラリー状としたものを(図示せず。)
無機材料粒3に被覆し加圧成形後乾燥し(図示せず。)
600〜1100℃で焼結し(図示せず。)二酸化チタ
ン固着の連通多孔質焼結体4を得る。
【0010】次に、本発明に係る二酸化チタン固着の連
通多孔質焼結体の製造の実施例を説明する。 実施例1:60〜100メッシュに篩分けたガラス粒1
00重量部に対して比重を35〜40ボーメ度に希釈し
た水ガラス100重量部二酸化チタン微粉末20重量部
を加えスラリー状としたものを12重量部添加混合し、
その混合物を型に充填し加圧成形後100℃にて乾燥し
た。その後700℃にて加熱焼成した。このようにして
製造された二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体は、 カサ比重が1.1〜1.2、 見掛け気孔率が20〜25%、 曲げ強度が40kgf/cm以上 二酸化チタン固着表面積が90〜100cm/立方c
m であった。
【0011】実施例2:20〜30メッシュに篩分けた
パーライト粒100重量部に対して比重を35〜40ボ
ーメ度に希釈した水ガラス100重量部に二酸化チタン
微粉末15重量部を加えスラリー状としたものを15重
量部添加混合し、その混合物を型に充填し、加圧成形後
100℃にて乾燥した。その後1000℃にて加熱焼成
した。このようにして製造された二酸化チタン固着の連
通多孔質焼結体は、 カサ比重が0.3〜0.4、 見掛け気孔率が25〜30%、 曲げ強度が5〜7kgf/cm 二酸化チタン固着表面積が35〜40cm/立方cm であった。
【0012】
【発明の効果】以上の本願発明によれば二酸化チタン固
着の連通多孔質焼結体は、下記のような優れた作用効果
を発揮するものである。 二酸化チタン微粉末の固着面積が連通多孔質焼結体で
ある為非常に大きい。 水ガラスの解コウ性に依り二酸化チタン微粉末がスラ
リー状のなかで分散され、無機材料粒に均等に被覆され
る。 製造工程が非常に簡単であり企業化が容易である。 ガラス製品、セラミック製品の廃棄物でもリサイクル
出来る。 パーライトを使用した場合非常に軽量の二酸化チタン
固着の連通多孔質焼結体が製造可能となる。 混合物を型に充填し加圧成形することに依りいろいろ
な形状の二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体が製造可
能となる。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の二酸化チタン固着の連通多
孔質焼結体
【符号の説明】
1:無機結合材 2:二酸化チタン微粉末 3:無機材料粒 4:二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材が、無機材料粒を主体とすることを特
    徴とする二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体。
  2. 【請求項2】無機材料粒に二酸化チタン微粉末が無機結
    合材を介して被覆され焼結されてなることを特徴とする
    二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体。
  3. 【請求項3】無機材料粒100重量部に対して無機結合
    材100重量部に二酸化チタン微粉末20〜30重量部
    を加えたもの10〜15重量部を添加混合し焼結されて
    なることを特徴とする二酸化チタン固着の連通多孔質焼
    結体。
  4. 【請求項4】二酸化チタン被覆の連通多孔質焼結体の二
    酸化チタン被覆総表面積が1立方cm当たり35cm
    以上であることを特徴とする請求項1ないし3記載の二
    酸化チタン固着の連通多孔質焼結体。
  5. 【請求項5】無機材料粒に無機結合材と二酸化チタン微
    粉末を加えたものを添加混合しそれを型に充填し、加圧
    成形後乾燥しその後600〜1100℃で焼成すること
    を特徴とする二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】無機材料粒100重量部に対して無機結合
    材100重量部に二酸化チタン微粉末20〜30重量部
    を加えスラリー状としたもの10〜15重量部を添加混
    合し、それを型に充填し、加圧成形後乾燥し、その後6
    00〜1100℃で焼結することを特徴とする二酸化チ
    タン固着の連通多孔質焼結体の製造方法。
  7. 【請求項7】無機材料粒の粒度が30〜200メッシュ
    であることを特徴とする請求項5又は6記載の二酸化チ
    タン固着の連通多孔質ガラス焼結体の製造方法。
  8. 【請求項8】無機材料粒がガラス製品及び陶磁器、碍子
    等、セラミック製品を粉砕したもの、あるいはパーライ
    トのような発砲粒状製品及びガラスビーズ、セラミック
    ボール等のような人造粒状化製品等であることを特徴と
    する請求項5又は6記載の二酸化チタン固着の連通多孔
    質焼結体の製造方法。
  9. 【請求項9】無機結合材が水ガラスであることを特徴と
    する請求項5又は6記載の連通多孔質焼結体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】二酸化チタン微粉末の粒径が0.1ミク
    ロン以下であることを特徴とする請求項5又は6記載の
    二酸化チタン固着の連通多孔質焼結体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001024927A1 (fr) * 1999-10-01 2001-04-12 Showa Denko Kabushiki Kaisha Agent composite pour deodorisation ou pour traitement des eaux usees
KR100414309B1 (ko) * 2001-04-06 2004-01-07 이승한 기포제를 사용한 세라믹 흡음재의 제조방법
JP2007117926A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Em Research Organization 光触媒を含有する発泡材とその製造方法

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