JP2000119040A - 封着用組成物 - Google Patents

封着用組成物

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/24Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders
    • C03C8/245Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders containing more than 50% lead oxide, by weight

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Abstract

(57)【要約】 【課題】パネルとファンネルを短時間で封着できかつ限
界排気昇温速度が高い封着用組成物を得る。 【解決手段】重量%で、PbO約76、ZnO約12、
23 約9、SiO2約2、BaO約1、BaO+S
rO+CaO約1、からなり、フッ素を含有せず、Zn
O/PbO重量比0.14〜0.20のガラス粉末と低
膨張フィラー粉末にα−4PbO・B23 結晶及び/
又はPb34 の粉末を合量で0.0001〜3%添
加。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温度、短時間の
熱処理により、カラーブラウン管のパネルとファンネル
とを封着でき、後の加熱、排気工程で昇温速度を充分に
大きくできる封着用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーブラウン管のパネルとファ
ンネルとの封着に際しては、PbO−B23 −ZnO
−SiO2 系結晶性低融点ガラスを用い、440〜45
0℃の温度に30〜40分程度保持して封着していた。
こうして封着されたパネルとファンネルはその内部を1
-6Torrよりも高真空のもとで300〜380℃に
加熱しつつ排気される。
【0003】こうしたPbO−B23 −ZnO−Si
2 系結晶性低融点ガラスは、特公昭34−3443、
特公昭35−1381、特公昭36−17821、特開
昭48−35681、特開平2−157139などに開
示されている。しかし、これらに開示されているタイプ
のガラスは結晶化が遅く、封着に時間がかかる問題があ
る。
【0004】封着に要する時間が長いと、カラーブラウ
ン管中の蛍光体が熱により劣化するおそれがある。ま
た、長時間熱せられるため、パネルおよびファンネルに
熱収縮を生じてそれぞれの寸法がわずかに変化する場合
があり、好ましくない。
【0005】結晶化の速度を速めるために、特公昭57
−13507、特開昭53−125419、特開昭55
−20264には、低融点ガラスにフッ素を含有させる
ことが開示されている。しかし、フッ素は、後の加熱排
気工程において、ガス化し、電子銃に悪影響を及ぼすこ
とがあるため、ガラスに含有されるべきでないことが明
らかになってきた。
【0006】また、特公昭61−43298、特公昭6
1−43299、特開平7−330374には、フッ素
を含まず、比較的PbOの含有量の高いガラスを用い
て、短時間で封着できることが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−33037
4に開示された封着用組成物は、従来品に比べてきわめ
て短時間でブラウン管のパネルとファンネルを封着で
き、本質的には優れた材料であるといえる。しかし、発
明者らがさらに研究を進めた結果、これらの封着用組成
物を用いて封着したブラウン管は、排気工程での昇温速
度を大きくすると、昇温時にやや割れやすく、昇温速度
をあまり上げられない問題があることがわかった。
【0008】本発明の目的は、この課題を解消し、短時
間でカラーブラウン管のパネルとファンネルを封着でき
るとともに、後の加熱、排気工程で昇温速度を充分に大
きくできる封着用組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、結晶性低融点
ガラスの粉末80〜99.95重量%と低膨張セラミッ
クスフィラーの粉末0.05〜20重量%とからなる組
成物に、外掛けでα−4PbO・B23 結晶粉末とP
34 粉末とのうち少なくとも1種を合量で0.00
01〜3重量%添加してなり、焼成後の室温〜300℃
における平均熱膨張係数が80×10-7〜110×10
-7/℃である封着用組成物であって、該結晶性低融点ガ
ラスが実質的に重量%表示で、PbO:71.5〜7
8.0、ZnO:10.5〜14.5、B23 :7.
0〜10.0、SiO2 :1.65〜3.0、BaO:
0.1 〜1.95、SrO:0〜 1.5、CaO:
0〜1.5、BaO+SrO+CaO:0.5〜1.9
5、からなって、フッ素を含有せず、重量比ZnO/P
bOが0.14〜0.20の範囲にあることを特徴とす
る封着用組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、結晶性ガラスと
は、10℃/分で昇温し、封着温度(400〜450
℃)で2時間保持する示差熱分析により、発熱ピークの
生じるものをいう。また、低融点ガラスとは、軟化点が
600℃以下のガラスをいう。また、低膨張セラミック
スフィラーとは、熱膨張係数が80×10-7/℃以下、
好ましくは70×10-7/℃以下、であるセラミックス
フィラーをいう。
【0011】本発明の封着用組成物は、400〜450
℃程度の温度に5〜15分間程度の短時間保持すること
により、カラーブラウン管のパネルとファンネルとを封
着でき、封着後の300〜380℃の排気時の加熱によ
り、流動したり、発泡したり、機械的強度が損なわれた
りすることがない。また、排気の際の昇温速度を充分に
大きくできる。
【0012】以下、特に断らないかぎり、%は重量%を
意味することとする。本発明において、封着用組成物中
の結晶性低融点ガラスの粉末の含有量は80〜99.9
5%の範囲である。含有量が99.95%超では、低膨
張セラミックスフィラーの量が少ないため、熱膨張係数
が大きくなりすぎ、パネルおよびファンネルと平均熱膨
張係数が合わず、割れやすくなるおそれがある。好まし
くは99.9%以下である。含有量が80%未満では、
ガラス分が少なく流動性が悪くなり、封着部の気密性が
損なわれるおそれがある。好ましくは90%以上、より
好ましくは93%以上である。
【0013】一方、低膨張セラミックスフィラーの粉末
の含有量は合量で0.05〜20重量%の範囲である。
その含有量が合量で20%超では、封着時の流動性が悪
くなるおそれがある。好ましくは10%以下、より好ま
しくは7%以下である。その含有量が合量で0.05%
未満では、平均熱膨張係数をパネルガラスに合わせるこ
とが難しく、強度も弱くなるおそれがある。好ましくは
0.1%以上である。
【0014】結晶性低融点ガラスの粉末および低膨張セ
ラミックスフィラーの粉末以外に、黒色顔料などの顔料
を、前記両粉末の合量100%に対して5%まで含有し
ていてもよい。
【0015】本発明の封着用組成物は、結晶性低融点ガ
ラス粉末の結晶化時間短縮のために、結晶化の種結晶と
して外掛けでα−4PbO・B23 結晶粉末とPb3
4粉末とのうち少なくとも1種を合量で0.0001
〜3%添加されている。3%超では焼結性が悪くなるお
それがある。好ましくは0.08%以下、より好ましく
は0.07%以下、特に好ましくは0.06%以下であ
る。0.0001%未満では結晶化時間短縮効果が小さ
すぎるおそれがある。好ましくは0.0002%以上、
より好ましくは0.0003%以上である。耐水圧強度
を高くするためには0.05%以上とすることが好まし
い。ここで外掛けとは、α−4PbO・B23 結晶粉
末とPb34 粉末の量が、結晶性低融点ガラス粉末と
低膨張セラミックスフィラーの合量を100%として換
算した値であることをいう。
【0016】従来より使用されているPbO−B23
−ZnO−SiO2 系結晶性低融点ガラスの粉末は、焼
成温度で保持されている間に、時間経過とともに第1結
晶(2PbO・ZnO・B23 )が出現し、次いで第
2結晶(α−4PbO・B23 )が析出する。α−4
PbO・B23 結晶粉末またはPb34 粉末を添加
することにより前記第2結晶の析出が促進される。すな
わち前記結晶化時間短縮効果は、第2結晶析出促進によ
るものである。また、前記添加により耐水圧強度も高く
なる。
【0017】α−4PbO・B23 結晶粉末は、たと
えば次のようにして作製される。すなわち、PbO:B
23 =4モル:1モルとなるように調合した原料を9
00℃で1時間溶解し、フレーク化し、次いで440℃
で1時間熱処理したものをボールミルで所定時間粉砕し
て粉末化する。Pb34 粉末は、たとえば市販のもの
を使用できる。
【0018】次に、本発明の封着用組成物で用いる結晶
性低融点ガラスの組成について説明する。PbOの含有
量が71.5%未満では、軟化点が高くなりすぎ、流動
性が悪く、封着部の強度、気密性が損なわれるおそれが
ある。好ましくは74.5%以上である。その含有量が
78.0%超では、軟化点が低くなりすぎ、排気の際の
昇温速度を充分に大きくできないおそれがある。好まし
くは77.0%以下、特に好ましくは76.0%以下で
ある。
【0019】ZnOの含有量が10.5%未満では、軟
化点が高くなりすぎ、結晶化しにくくなる。好ましくは
11.5%以上、特に好ましくは12.1%以上であ
る。また14.5%超では、ガラスの溶融中に失透が生
成しやすくなる。好ましくは13.5%以下である。
【0020】重量比ZnO/PbOは、短時間での封着
と排気の際の高い昇温速度とを両立させる重要なパラメ
ータである。0.14未満では、ZnOに対するPbO
の比率が高すぎるため、排気の際の昇温速度を充分に大
きくできない。好ましくは0.15以上である。一方、
この比が0.20超では、ガラスが流動しにくくなり、
耐水圧強度が低くなり、また、結晶化もしにくくなり、
短時間での封着ができにくくなる傾向がある。好ましく
は0.18以下である。
【0021】B23 の含有量が7.0%未満では、軟
化点が高くなりすぎ、流動性が悪くなるおそれがある。
好ましくは8.0%以上である。また、10.0%超で
は、化学的耐久性が悪くなるおそれがある。好ましくは
9.5%以下である。
【0022】SiO2 の含有量は、本発明のガラス組成
範囲において、排気の際の昇温速度を上げうるようにす
るためにきわめて重要である。この含有量が1.65%
未満では、結晶化が速すぎて、排気の際の昇温速度を充
分に大きくできない。好ましくは1.70%以上であ
る。許容含有範囲の上限付近では下限付近ほど特性がド
ラスティックに変化しないが、3.0%超では、軟化点
が高くなりすぎ、流動性が悪くなるおそれがある。好ま
しくは2.5%以下である。
【0023】BaOも、短時間での封着と排気の際の高
い昇温速度とを両立させる重要なパラメータであり、上
記範囲に限定することにより、はじめて上記特性を両立
させうる。含有量が0.1%未満では、パネルおよびフ
ァンネルと封着用組成物との接着性が不足して、排気の
際に昇温速度を大きくできない。好ましくは0.6%以
上である。一方、1.95%超では、ガラスの結晶化速
度が低下し、封着が短時間で行えず、耐水圧強度が低下
する。好ましくは1.90%以下である。
【0024】CaO、SrOは必須ではないが、それぞ
れ、ガラスの熔解性を向上するために含有することがで
きる。ただし、それぞれ1.5%超では、ガラスの結晶
化速度が低下する。また、BaO、CaO、SrOは接
着性向上の観点から、合量で0.5%以上必要であり、
ガラスの結晶化速度を低下させないために、合量で1.
95%以下とされる。好ましくは合量で1.90%以下
である。
【0025】本発明の封着用組成物に使用される結晶性
低融点ガラスは、この他にLi2 O、Na2 O、K2
O、Al23 、Bi23 、さらにはFe23 など
の着色成分を、合量で10%までの範囲で含有していて
もよい。
【0026】本発明の封着用組成物に使用される結晶性
低融点ガラスには実質的にフッ素は含有されない。すな
わち、不純物として不可避に混入するより多い量のフッ
素は含有されない。電子銃に悪影響を及ぼすことを防止
するためである。また、フッ素を含有すると、排気の際
に昇温速度を大きくできなくなるおそれがある。
【0027】本発明の封着用組成物で使用する、低膨張
セラミックスフィラーとしては、ジルコン、コージエラ
イト、アルミナ、ムライト、チタン酸鉛、シリカ、β−
ユークリプタイト、β−スポジュメン、β−石英固溶体
が取扱いの面で好ましく、これらは、単独で使用しまた
は2種以上で併用される。低膨張セラミックスフィラー
としてジルコンを用いると、封着強度が高くなるので、
特に望ましい。
【0028】本発明において、焼成後の封着用組成物の
室温〜300℃における平均熱膨張係数は80×10-7
〜110×10-7/℃の範囲とされる。平均熱膨張係数
がこの範囲外ではパネルガラス、ファンネルガラスまた
は封着部に引張応力が強く働き、耐水圧強度が低下する
おそれがある。好ましくは85×10-7〜105×10
-7/℃、特に好ましくは90×10-7〜100×10-7
/℃、の範囲である。
【0029】
【実施例】常法にしたがって原料を調合、混合し、10
00〜1200℃で熔融し、ガラス化した。次いでこれ
を水砕またはローラーを通すことによりフレーク状とし
た。次いでこれをボールミルにて所定時間粉砕し、表の
ガラス組成欄のPbO〜CaOに重量%表示で示す結晶
性低融点ガラス粉末を製造した。次いでこの結晶性低融
点ガラス粉末、低膨張セラミックスフィラー粉末、α−
4PbO・B23結晶粉末およびPb34 粉末を表
の構成欄に示す重量割合で混合し、封着用組成物を調製
した。表において、例1〜例9は実施例であり、例10
〜例12は比較例である。また、表のガラス組成欄のZ
nO/PbOは、ZnOおよびPbOの含有量の重量比
である。なお、例1〜例12のガラスはいずれも実質的
にフッ素を含有しない。
【0030】この封着用組成物について、フローボタン
径、接着残留歪、平均熱膨張係数を測定した結果を併せ
て表に示す。また、この封着用組成物を25型または2
9型のブラウン管のファンネルとパネルの間に介在さ
せ、430〜450℃に10分間保持してファンネルと
パネルを封着してバルブを製造した。10分間で封着で
きない場合はさらに保持時間をのばして、充分な特性を
示すような封着に要する時間を求めた。結果を表の充分
な封着に要する時間の欄に示す(単位:分)。このバル
ブについて、耐水圧強度、耐熱強度、限界排気昇温速度
を測定した結果を表に示す。「充分な封着に要する時
間」を除きそれぞれの測定法は次のとおりである。
【0031】フローボタン径:封着時の組成物の流動性
を示す。封着用組成物の試料粉末10gを直径12.7
mmの円柱状に加圧成形後、表記載の焼成温度(単位:
℃)に、10分間保持したとき、封着用組成物が流動し
た直径(単位:mm)である。このフローボタン径は2
6.5mm以上が望ましい。
【0032】接着残留歪:封着用組成物とビヒクル(酢
酸イソアミルにニトロセルロース1.2%を溶解した溶
液)とを重量比11.5:1の割合で混合してペースト
とした。このペーストをファンネルガラス片の上に塗布
し、フローボタン径の場合と同条件で焼成後、ファンネ
ルガラス片と封着用組成物との間に発生した残留歪(単
位:nm/cm)をポーラリメーターを用いて測定し
た。「+」は封着用組成物が圧縮歪を受ける場合、
「−」は封着用組成物が引張歪を受ける場合をそれぞれ
示す。この残留歪は−100〜+400nm/cmの範
囲が望ましい。
【0033】平均熱膨張係数:封着用組成物をフローボ
タン径測定の場合と同条件で焼成後、所定寸法に研磨し
て、熱膨張測定装置により昇温速度10℃/分の条件で
伸びの量を測定し、室温〜300℃までの平均熱膨張係
数(単位:×10-7/℃)を算出した。前述のように、
この平均熱膨張係数は80×10-7〜110×10-7
℃の範囲が望ましい。
【0034】耐水圧強度:25型バルブの内外に水によ
る圧力差を与えて破壊するときの圧力差を測定した(単
位:kg/cm2 、5個の平均値)。バルブとしての強
度を保証するために、通常この耐水圧強度は3kg/c
2 以上が望ましい。
【0035】耐熱強度:25型バルブの内外に水と湯に
よる温度差を与えて破壊するときの温度差を測定した
(単位:℃、5個の平均値)。ブラウン管を製造する際
の熱処理工程で発生する熱応力を考慮すると、通常この
耐熱強度は45℃以上が望ましい。
【0036】限界排気昇温速度:バルブの排気工程で昇
温速度を上げたとき、バルブが破壊しない限界の昇温速
度(℃/分)である。具体的には、29型バルブを用い
て、10-6Torrにまでバルブを排気しながら、限界
の昇温速度を測定した。
【0037】表から、例1〜例9の封着用組成物は、短
時間での封着ができるとともに、耐水圧強度が高く、限
界排気昇温速度も充分に大きいことがわかる。一方、例
10および例11は、BaOが多すぎ、またα−4Pb
O・B23 結晶粉末、Pb34 粉末のいずれも添加
されておらず、迅速な封着が行えない例である。例12
はPb34 粉末が多すぎ、流動性が不足している例で
ある。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の封着用組成物によれば、パネル
とファンネルとを短時間で封着でき、生産性を大幅に向
上できる。また、封着されたバルブは限界排気昇温速度
が充分に高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒木 有一 千葉県船橋市北本町1丁目10番1号 旭硝 子株式会社内 (72)発明者 瀬川 優 千葉県船橋市北本町1丁目10番1号 旭硝 子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性低融点ガラスの粉末80〜99.9
    5重量%と低膨張セラミックスフィラーの粉末0.05
    〜20重量%とからなる組成物に、外掛けでα−4Pb
    O・B23 結晶粉末とPb34 粉末とのうち少なく
    とも1種を合量で0.0001〜3重量%添加してな
    り、焼成後の室温〜300℃における平均熱膨張係数が
    80×10-7〜110×10-7/℃である封着用組成物
    であって、該結晶性低融点ガラスが実質的に重量%表示
    で、 PbO 71.5 〜78.0、 ZnO 10.5 〜14.5、 B23 7.0 〜10.0、 SiO2 1.65〜 3.0、 BaO 0.1 〜1.95、 SrO 0 〜 1.5、 CaO 0 〜 1.5、 BaO+SrO+CaO 0.5 〜1.95、 からなって、フッ素を含有せず、重量比ZnO/PbO
    が0.14〜0.20の範囲にあることを特徴とする封
    着用組成物。
  2. 【請求項2】結晶性低融点ガラスの粉末90〜99.9
    5重量%と低膨張セラミックスフィラーの粉末0.05
    〜10重量%とからなる組成物に、外掛けでα−4Pb
    O・B23 結晶粉末とPb34 粉末とのうち少なく
    とも1種を合量で0.0001〜0.08重量%添加し
    てなる請求項1記載の封着用組成物。
  3. 【請求項3】低膨張セラミックスフィラーが、ジルコ
    ン、コージエライト、アルミナ、ムライト、チタン酸
    鉛、シリカ、β−ユークリプタイト、β−スポジュメ
    ン、およびβ−石英固溶体から選ばれる1種以上である
    請求項1または2記載の封着用組成物。
  4. 【請求項4】ブラウン管のパネルとファンネルとを封着
    するために用いられる請求項1、2または3記載の封着
    用組成物。
JP22025899A 1998-08-11 1999-08-03 封着用組成物 Withdrawn JP2000119040A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6387833B1 (en) * 1999-08-13 2002-05-14 Asahi Glass Company, Limited Sealing composition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6387833B1 (en) * 1999-08-13 2002-05-14 Asahi Glass Company, Limited Sealing composition

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