JP2000118644A - 自動倉庫用物品収納棚及び自動倉庫 - Google Patents

自動倉庫用物品収納棚及び自動倉庫

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JP2000118644A
JP2000118644A JP10289410A JP28941098A JP2000118644A JP 2000118644 A JP2000118644 A JP 2000118644A JP 10289410 A JP10289410 A JP 10289410A JP 28941098 A JP28941098 A JP 28941098A JP 2000118644 A JP2000118644 A JP 2000118644A
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JP10289410A
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Kenji Shimizu
賢二 清水
Kenji Hasegawa
謙二 長谷川
Mitsutaka Shibagaki
光隆 柴垣
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間に渡って高い信頼性を維持し、又、物
品収納棚の単位高さ当たりの空間利用率の低下を防止す
る。 【解決手段】 棚板14に設けられた各物品収納部15
には、棚板14上での物品Pの幅方向における移動を所
定の許容範囲内に規制する移動規制部24を、物品Pが
載置される載置面25から突出するように、かつ、載置
面25からの物品Pの高さよりも低い高さで設ける。移
動規制部24は、棚板14の幅方向における物品Pの移
動を所定の許容幅範囲に規制する幅方向規制部26と、
同じく奥行き方向における奥側への物品Pの移動を所定
の許容奥範囲に規制する奥側規制部27とから形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドピッキング
型の移載装置を備えたスタッカクレーンと組み合わされ
る自動倉庫用物品収納棚、及び、自動倉庫に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動倉庫に使用するスタッカクレーンの
移載装置として、ランニングフォーク型とサイドピッキ
ング型とがある。サイドピッキング型の移載装置は、物
品をフォークで下から支持して運搬するランニングフォ
ーク型と異なり、荷の両側に配置される一対のフォーク
の先端に設けたレバーで荷を引っかけて横方向に滑らせ
て移動させる。従って、サイドピッキング型移載装置を
備えたスタッカクレーンを使用する自動倉庫では、物品
収納棚の各物品収納部を、平坦な上面を備えた平板状の
棚板とすることができる。
【0003】そこで、サイドピッキング型移載装置を備
えたスタッカクレーンを使用する自動倉庫では、物品収
納棚の隣り合う支柱の間に支持した棚板に、複数の物品
収納部が設定されている。すなわち、1つの棚板の上面
に所定の複数の載置面が設定され、各載置面が物品収納
部とされている。このことにより、物品収容部が占める
床面積当たりの支柱の数を減らし、自動倉庫の床面積当
たりの空間利用率を高めている。
【0004】ところで、例えば地震等によって物品収納
棚が大きく揺れたとき、棚板上の所定の載置面に載置さ
れている物品が、棚板の横方向に移動して載置面から外
れることが考えられる。一方、サイドピッキング型の移
載装置には、両側のフォークによって物品を移載するこ
とができる範囲に限度がある。また、隣り合う物品収納
部に収納されている物品の間に、フォークの一方を差し
込むことができる空間が必要である。従って、各物品収
納部に収納される物品は、所定の許容幅範囲内に載置さ
れるようになっており、この許容幅範囲から外れると、
移載装置が正常に荷を移載することができなくなる虞が
ある。
【0005】このような問題を解消するため、特開平8
−258925号公報にて提案される物品収納棚では、
図10に示すように、棚板60上の各物品収納部61に
収納された物品Pを許容幅範囲内に保持するために、棚
板60の幅方向に複数のストッパ62を並ぶ状態で設け
ている。各ストッパ62は可動機構を備え、物品Pが載
置されていない状態では自重によって棚板60の上面6
0aから突出している。そして、棚板60に物品Pが載
置されると、物品Pの下側となった各ストッパ62のみ
が回動して棚板60の上面60aから突出しない状態と
なり、同時に、物品Pの両側に一対のストッパ62が突
出する。従って、地震等によって物品収納棚63が揺
れ、各物品収納部61に載置されている物品Pが棚板6
0の幅方向に移動しようとしても、その移動が物品Pの
両側に突出する一対のストッパ62によって規制され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各スト
ッパ62が可動機構を備えているため、長期間に渡る使
用期間中には、何らかの原因で可動機構が円滑に作動し
なくなることが考えられる。その結果、ストッパ62が
棚板60の上面に突出しない状態で固定され、物品Pの
移動を規制することができなくなったり、あるいは、物
品Pが軽いものであった場合にストッパ62が棚板60
の上面60aに突出したままとなり、物品Pを許容載置
範囲に移載することができなくなる虞がある。従って、
長期間に渡る機能上の信頼性が十分でない問題がある。
【0007】また、別の問題として、各ストッパ62は
棚板60の下方に突出する状態で設けられるため、物品
収納棚63の各棚板60の上方には、その上側に位置す
る棚板60に備えられている各ストッパ62を突出させ
るための空間部を余分に設ける必要がある。従って、ス
トッパ62を備えない物品収納棚63に対して、上下に
隣合う両棚板60間の距離を大きくする必要があり、物
品収納棚63の単位高さ当たりの空間利用率が低下す
る。
【0008】さらに、別の問題として、物品収納棚に同
一の物品Pだけを収納するようにし、各物品収納部63
に収納した各物品Pが殆ど移動することがないように、
許容幅範囲を殆ど遊びがない状態に設定した場合には、
次のような不都合がある。すなわち、この場合には、物
品Pの両側に突出する両ストッパ62の間の距離を、物
品Pの横幅よりやや大きい程度にすることになる。しか
し、スタッカクレーンの物品収納部63に対する横方向
における停止精度が十分に高くない。従って、物品Pを
所定の両ストッパ62の間に確実に移載することができ
ないことになる。このため、上記のような物品収納棚で
は、各物品収納部63に、物品Pが殆ど横方向に移動し
ない状態で収納することができない問題がある。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その第1の目的は、物品をサイド
ピッキング型の移載装置にて移載する自動倉庫用物品収
納棚において、長期間に渡って高い信頼性を得ることが
できるとともに物品収納棚の単位高さ当たりの空間利用
率の低下を防止することができる自動倉庫用物品収納棚
及び自動倉庫を提供することにある。
【0010】また、第2の目的は、上記第1の目的に加
えて、地震等によって同収容棚が揺らされた場合であっ
ても、各物品収納部に収納された物品が棚板の幅方向に
殆ど動かない状態で収納することができる自動倉庫用物
品収納棚及び自動倉庫を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明は、サイドピッキング型
の移載装置にて移載される物品を載置する少なくとも1
つ以上の物品収納部が設けられた棚板を複数備えた自動
倉庫用物品収納棚において、前記棚板には、前記物品が
載置される載置面における該物品の少なくとも前記棚板
の幅方向における移動を所定の許容幅範囲内に規制する
幅方向規制部が、前記載置面より突出する状態で、か
つ、前記載置面からの前記物品の高さよりも低い高さで
設けられている。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記棚板には、前記載置面における前
記物品の前記棚板の奥行き方向における奥側への移動を
所定の許容奥範囲内に規制する奥側規制部が、前記載置
面より突出する状態で、かつ、前記載置面からの前記物
品の高さよりも低い高さで設けられている。
【0013】上記第2の目的を達成するため、請求項3
に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に
おいて、前記棚板には、前記移載装置からの前記物品の
移載時に、該物品を前記幅方向規制部にて規制される前
記許容幅範囲内に案内する移載案内部が設けられてい
る。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の発明において、前記棚板
は、平板状に形成されたものであって、前記幅方向規制
部、奥側規制部及び移載案内部は、前記棚板の上面に沿
って固定された棒状材にて形成されている。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれか一項に記載の自動倉庫用物品収納棚を備
えている。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、棚板上の各物
品収納部に収納された物品は、物品収納棚が揺れても、
各物品雌収納部毎に棚板の上面に設けられた幅方向規制
部によって幅方向における移動が規制され、所定の許容
幅範囲内に保持される。幅方向規制部は、棚板の載置面
から突出するように設けられているので、可動部がな
い。また、物品が載置された載置面からの高さが物品よ
りも低いので、上下の両棚板間において高さ方向に余分
な空間を占めることがない。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、各物品収納部に収納され
た物品は、物品収納部の奥側に設けられた奥側規制部に
よって奥側への移動が規制され、許容奥範囲内に保持さ
れる。奥側規制部は、棚板の載置面から突出するように
設けられているので、可動部がない。また、物品が載置
された載置面からの高さが物品よりも低いので、上下の
両棚板間において高さ方向に余分な空間を占めることが
ない。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、棚板の幅方
向における移載装置の停止位置が幅方向規制部からずれ
ていても、移載装置から移載される物品は、移載案内部
によって幅方向規制部によって規制される許容幅範囲内
に移載される。従って、移載装置の横方向における停止
位置がばらついても、幅方向規制部にて規制される許容
幅範囲よりも横幅がやや小さい物品が許容幅範囲内に確
実に移載される。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、平板状の棚板の上面に沿って固定された棒状材にて
幅方向規制部、奥側規制部及び移載案内部が形成され
る。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、自動倉庫
に備えられた物品収納棚が、請求項1〜請求項4のいず
れか一項に記載の発明の作用をなす。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一の実
施の形態を図1〜図4に従って説明する。図3(a)は
自動倉庫10の模式平面図であり、図3(b)は同じく
模式側面図である。自動倉庫10は、互いに対向して配
置された一対の物品収納棚11a,11bを備えてい
る。各物品収納棚11a,11bは、複数の枠組棚12
からなっている。枠組棚12は、4本の支柱13によっ
て上下方向に複数支持された棚板14を備えている。各
物品収納棚11a,11bは、各棚板14の幅方向(図
3(b)における左右方向)に複数の枠組棚12が連結
して形成されている。各物品収納棚11a,11bに
は、各棚板14毎に、それぞれ1つの物品が収納される
単位である物品収納部15が所定数(本実施の形態では
3つ)ずつ設けられている。両物品収納棚11a,11
bの前側端部(図3(a)における左端部)には、入庫
口16と出庫口17とが設けられている。
【0021】両物品収納棚11a,11bの間に敷設さ
れたレール18上にはスタッカクレーン19が走行可能
に配備されている。スタッカクレーン19のキャリッジ
20には、サイドピッキング型の移載装置21が設けら
れている。
【0022】移載装置21は、レール18に直交する方
向に、キャリッジ20から物品収納棚11a,11b側
に進出、あるいは、物品収納棚11a,11b側からキ
ャリッジ20に退避する一対のフォーク22を備えてい
る。また、両フォーク22は、その間の間隔を変更する
ことができるようになっている。各フォーク22の両端
にはレバー23が備えられている。
【0023】移載装置21は、物品Pの入庫時には、物
品Pを収納する物品収納棚物11a(11b)と反対側
の両レバー23が物品Pを係止する状態として両フォー
ク22を物品収納棚11a,11b側に進出させる。ま
た、移載装置21は、物品Pの出庫時には、先ず、物品
Pを収納されている物品収納棚物11a(11b)の側
の両レバー23が物品Pを係止しない状態として両フォ
ーク22を物品収納棚11a(11b)側に進出させ
る。そして、進出させた両フォーク22の間に物品Pが
配置された状態となると、前記両レバー23が物品Pを
係止する状態として両フォーク22をキャリッジ20側
に後退させる。
【0024】そして、移載装置21は、各物品収納部1
5に収納されている物品Pの棚板14の幅方向における
位置が、両フォーク22によって物品Pを挟むことがで
きる移載可能な最大移載幅範囲内であって、かつ、両フ
ォーク22の各レバー23が物品Pを係止することがで
きる最大移載奥範囲内であれば、正常にキャリッジ20
側に移載することができるようになっている。
【0025】スタッカクレーン19は、指定された各物
品収納部15、入庫口16及び出庫口17との間で物品
の移載を行うように制御される。図1は、棚板14の1
つを示している。棚板14は平板状に形成され、3つの
物品収納部15を備えている。各物品収納部15には、
スタッカクレーン19にて搬送された物品Pが移載装置
21によって収納される。
【0026】各物品収納部15には、収納された物品P
の棚板14の上面14aでの移動を、棚板14の幅方向
に設定された所定の許容幅範囲内と、同じく奥行き方向
における奥側に設定された許容奥範囲内に規制する移動
規制部24が設けられている。移動規制部24は、棚板
14の上面14aにおいて物品Pが載置された載置面2
5から突出するように、また、載置面25からの物品P
の高さよりも低い高さで設けられている。
【0027】移動規制部24は、図2に示すように、棚
板14の前面側を除いて載置面25を取り囲むように棚
板14の上面14aに沿って接合された棒状材としての
既成の鉄筋材によって形成されている。移動規制部24
は、棚板14の幅方向における物品Pの移動を規制する
幅方向規制部26と、棚板14の奥行き方向における奥
側への移動を規制する奥側規制部27とからなってい
る。
【0028】幅方向規制部26は、棚板14の幅方向に
おいて物品収納部15の両側に設けられている。幅方向
規制部26は、図4(a)に示すように、棚板14の幅
方向におけるいずれかの向きへの物品Pの移動を、所定
の許容幅範囲W1内に規制するように設けられている。
また、幅方向規制部26は、図4(b)に示すように、
棚板14の幅方向における物品Pの回動ずれを、同じく
許容幅範囲W1内に規制するように設けられている。な
お、本実施の形態では、物品収納部11a,1bに全て
同じ寸法の物品Pを収納することを想定しており、各物
品収納部15には、収納された物品Pが幅方向に殆ど移
動しないように、物品Pの横幅よりもやや大きくした許
容幅範囲W1に幅方向規制部26が設けられている。
【0029】なお、許容幅範囲W1は、物品収納部15
に収納された物品Pがその許容範囲W1内において、棚
板14の幅方向にいずれかの向きに移動したり、あるい
は、回動ずれしても、移載装置21が物品収納部15に
対して進出させたフォーク22が、その物品収納部15
及び隣の物品収納部15に収納されている各物品Pに干
渉することがないように設定されている。そして、許容
幅範囲W1は、前述した移載装置21の最大移載幅範囲
や、収納する物品Pの横寸法(物品Pが物品収納部15
に収納されたときに棚板14の幅方向に配置される長
さ)等に基づいて設定されている。
【0030】また、幅方向規制部26を形成する両鉄筋
材の前端には、棚板14の前面側に向かって拡開する移
載案内部28が設けられている。移載案内部28は、ス
タッカクレーン19からの物品Pの移載時において、ス
タッカクレーン19のレール18の長さ方向における停
止位置が幅方向規制部26からずれても、キャリッジ2
0から物品収納部15に移載される物品Pを幅方向規制
部26の間に確実に案内するように設けられている。
【0031】奥側規制部27は、棚板14の奥行き方向
において物品収納部15の奥側に設けられている。奥側
規制部27は、図4(c)に示すように、棚板14の奥
行き方向における奥側への物品Pの移動を、所定の許容
奥範囲W2内に規制するように設けられている。なお、
ここでは、許容奥範囲W2は、棚板14の前端からの距
離である。
【0032】許容奥範囲W2は、物品収納部15に収納
された物品Pがその許容奥範囲W2内において、棚板1
4の奥行き方向に奥側に移動しても、移載装置21が物
品収納部15側に進出させた両フォーク22の各レバー
23が、物品収納部15に収納されている物品Pに上方
から干渉することがないように設定されている。そし
て、許容奥範囲W2は、前述した移載装置21の最大移
載奥範囲や、収納する物品Pの奥行き寸法(物品Pが物
品収納部15に収納されたときに棚板14の奥行き方向
に配置される長さ)等に基づいて設定されている。
【0033】次に、以上のように構成された自動倉庫用
物品収納棚及び自動倉庫の作用について説明する。スタ
ッカクレーン19によって物品収納部15の1つに移載
可能な位置に搬送された物品Pは、移載装置21によっ
てキャリッジ20から物品収納部15に移載される。物
品Pは、両フォーク22の各レバー23によって水平方
向に押圧されることにより、キャリッジ20上から物品
収納部15の載置面25上に滑る状態で移載される。こ
のとき、スタッカクレーン19の停止位置が、その物品
収納部15に対するレール18の長さ方向における正規
の停止位置から若干ずれても、移載される物品Pが移載
案内部28によって案内されて幅方向規制部26間に確
実に移載される。
【0034】地震等により物品収納棚11a,11bが
大きく揺れたとき、物品収納部15に収納されている物
品Pが、棚板14の幅方向にいずれかの向きに移動しよ
うとすると、物品Pが幅方向規制部26に当接し、それ
以上の幅方向における移動が規制される。さらに、本実
施の形態では、許容幅範囲W1が物品Pの横幅よりもや
や大きい程度となるように幅方向規制部26が形成され
ていることから、収納されている物品Pが幅方向に殆ど
移動することがない。
【0035】また、同じく、物品収納棚11a,11b
が揺れたとき、物品Pが棚板14の奥側に移動しようと
すると、奥側規制部27に当接し、それ以上の奥側への
移動が規制される。
【0036】その結果、物品収納部15に収納されてい
る物品Pは、棚板14の幅方向においても、また、奥側
においても、それぞれ所定の許容範囲内に保持される。
物品収納部15において許容幅範囲W1及び許容奥範囲
W2内に載置された状態で収納されてるいる物品Pは、
荷取り時に移載装置21から進出された両フォーク22
及び両レバー23が異常な状態で干渉することがなく、
荷取り動作によって物品収納部15からキャリッジ20
に確実に移載される。
【0037】以上詳述したように、本実施の形態の自動
倉庫用物品収納棚及び自動倉庫によれば、以下に記載の
各効果を得ることができる。 (1)棚板14に設けられた各物品収納部15には、物
品収納部15に収納された物品Pの棚板14の幅方向に
おける移動を所定の許容幅範囲W1内に規制する幅方向
規制部26を、物品Pが載置される載置面25から突出
する状態で、かつ、載置面25からの物品Pの高さより
も低い高さで設けた。従って、幅方向規制部26が、上
下に位置する両棚板14間において高さ方向に余分な空
間を占めないので、物品収納棚11a,11bの単位高
さ当たりの空間利用率の低下を防止することができる。
しかも、従来例のように可動機構を持たないので、長期
間に渡って高い信頼性を得ることができる (2)物品収納部15に収納された物品Pの、棚板14
の奥行き方向における奥側への移動を所定の許容奥範囲
W2に規制する奥側規制部27を設けた。従って、棚板
14の奥側への物品Pの移動を許容奥範囲W2内に規制
することができるので、サイドピッキング式の移載装置
21による移載時に、両レバー23が物品Pに上方から
当たらないようにして移載作業が正常に行われるように
することができる。
【0038】(3)棚板14には、移載装置21からの
物品Pの移載時に、該物品Pを幅方向規制部26にて規
制される許容幅範囲W2内に案内する移載案内部28を
設けた。従って、移載装置21の横方向における停止位
置がばらついても、幅方向規制部26にて規制される許
容幅範囲W1よりも横幅がやや小さい物品Pが許容幅範
囲W1内に確実に移載される。その結果、所定の横幅の
物品Pを、棚板14の幅方向に殆ど移動しない状態で収
納することができる。
【0039】(4)幅方向規制部26及び奥側規制部2
7を、棚板14の上面14aに沿って固定した既成の鉄
筋材で形成した。従って、従来の物品収納部に既成の材
料を使って実施することができるので、従来の製造工程
に各規制部26,27の組み付け工程を追加するだけで
容易に実施できる。
【0040】尚、実施の形態は上記実施の形態に限ら
ず、以下に記載の各別例のように変更してもよい。 ○ 図5及び図6に示すように、棚板を、金属をプレス
成形によって形成した棚板31とする。棚板31の上面
31aには、凹部の底面を載置面33とした物品収納部
32を形成するとともに、移動規制部34を棚板31に
一体で形成する。移動規制部34は、物品Pの幅方向の
移動を規制する幅方向規制部35と、奥側への移動を規
制する奥側規制部36とから構成する。そして、幅方向
規制部35によって規制された載置面32の横幅を許容
幅範囲W1とする。また、移載案内部37も、棚板31
に一体で形成する。
【0041】以上のように構成された自動倉庫用物品収
納棚も、前記第1の実施の形態の自動倉庫用物品収納棚
と同様の作用を持つ。この場合には、上記実施の形態と
異なり、棚板31のプレス成形時に移動規制部34を形
成することができるので、加工工数を少なくすることが
できる。
【0042】○ 図7及び図8に示すように、平板状に
形成した棚板41の上面41aにおいて、物品収納部4
2の載置面43上に棚板41の奥行き方向に延びるよう
に設けられた幅方向規制部44を設けた構成とする。ま
た、棚板41の奥行き方向における物品収納部42の奥
側には、棚板41の幅方向に延びる奥側規制部45を設
ける。
【0043】この物品収納部42には、物品Pを収納し
た専用のコンテナCを収納するようにする。コンテナC
の下面には、コンテナCが移載される方向に貫通する係
合溝C1を設ける。
【0044】幅方向規制部44と係合溝47とは、棚板
41の幅方向におけるコンテナCの移動を許容幅範囲W
1内に規制するように形成する。また、奥側規制部45
は、コンテナCの係合溝C1が開口する両側面の一方に
当接することにより、棚板41の奥行き方向において物
品収納部42の奥側への移動を許容奥範囲W2内に規制
するものとする。
【0045】この構成では、隣り合う両物品収納部42
の各幅方向規制部44の間に大きな平面部を確保するこ
とができることから、隣り合う両幅方向移動規制部44
の間の平面部を新たな物品収納部の載置面として、コン
テナCに収納されていない物品Pを棚板41に直接載置
することができる。従って、例えば、スタッカクレーン
19によって直接搬送することができない小さい物品P
はコンテナCに収納して物品収納棚に収納し、スタッカ
クレーン19で直接搬送することができる大きな物品P
についてはコンテナ46を使用せず直接物品収納棚に収
納することができる。
【0046】○ 上記実施の形態で、幅方向規制部26
は、載置面25に載置された物品Pの棚板14の幅方向
における移動を、許容幅範囲W1内に規制することがで
きるものであればよい。例えば、図9に示すように、棚
板14の奥行き方向に分割された幅方向規制部50とし
てもよい。
【0047】また、奥側規制部27は、物品Pの棚板1
4の奥行き方向における奥側への移動を許容奥範囲W2
内に規制することができるものであればよい。例えば、
図9に示すように、物品Pの奥側の側面の全体に当接し
ない形状の奥側規制部51であってもよい。
【0048】○ 上記実施の形態で、幅方向規制部24
にて形成される許容幅範囲W1を、収納する同一の物品
Pの横幅寸法に対して、移載装置21による移載が正常
に行われる範囲で大きく設定してもよい。
【0049】以下、特許請求の範囲に記載された各発明
の外に前述した各実施の形態及び各別例から把握される
技術的思想をその効果とともに記載する。 (1)請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明
において、前記棚板は、金属板のプレス成形によって一
体成形されたものであって、前記幅方向規制部及び前記
奥側規制部は、前記棚板に一体で形成されている。この
ような構成によれば、幅方向規制部及び奥側規制部を設
けるための棚板の加工工数を少なくすることができる。
【0050】(2)請求項1又は請求項2に記載の発明
において、前記棚板は、平板状に形成されたものであ
り、前記幅方向規制部44は、前記物品収納部において
前記棚板の奥行き方向に延びるように形成され、前記物
品を収納するコンテナCの下面に、該コンテナCの移載
方向に延びるように設けられた係合溝に対して係合する
ように形成された。
【0051】このような構成によれば、隣り合う両物品
収納部の各移動規制部の間に、平板状の棚板の上面から
なる載置面を確保することができ、物品収納棚に、物品
をコンテナCに収納した状態と、物品を直接収納する両
方の形態で収納することができる。
【0052】(3)上記(2)に記載の発明において、
前記奥側規制部45は、前記棚板の上面に設けられ、前
記載置面に載置された前記コンテナCにおいて前記係合
溝が開口する両側面のうちの奥側の側面に当接するよう
に形成された。このような構成によれば、棚板の奥側へ
のコンテナCの移動を所定の許容奥範囲内に規制するこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1〜請求項5に記載の発明によれ
ば、物品をサイドピッキング型の移載装置にて移載する
自動倉庫用物品収納棚において、長期間に渡って高い信
頼性を得ることができるとともに物品収納棚の単位高さ
当たりの空間利用率の低下を防止することができる。
【0054】請求項2〜請求項5に記載の発明によれ
ば、棚板の奥側への移動を許容載置範囲内に規制するこ
とができるので、サイドピッキング式の移載装置による
移載時に、レバーが物品に上方から当たらないようにし
て移載作業が正常に行われるようにすることができる。
【0055】請求項3〜請求項5に記載の発明によれ
ば、所定の横幅の物品を、棚板の幅方向に殆ど移動しな
い状態で収納することができる。請求項4及び請求項5
に記載の発明によれば、従来の物品収納棚に既成の材料
を使って実施することができるので、従来の製造工程に
移動規制部の組み付け工程を追加するだけで容易に実施
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動倉庫用物品収納棚の棚板を示す概略斜視
図。
【図2】 物品収納部を示す要部概略斜視図。
【図3】 (a)は自動倉庫の模式平面図、(b)は同
じく模式正面図。
【図4】 (a),(b),(c)は共に物品の載置状
態を示す平面図。
【図5】 別例の自動倉庫用物品収納棚の棚板を示す概
略斜視図。
【図6】 物品収納部の概略正面図。
【図7】 別例の自動倉庫用物品収納棚の棚板を示す概
略斜視図。
【図8】 物品収納部の概略正面図。
【図9】 別例の物品収納部を示す概略平面図。
【図10】 従来例の物品収納棚を示す概略斜視図。
【符号の説明】
10…自動倉庫、14…棚板、14a…上面、25…載
置面、26…幅方向規制部、27…奥側規制部、21…
移載装置、31…棚板、32…物品収納部、33…載置
面、35…幅方向規制部、36…奥側規制部、37…移
載案内部、41…棚板、43…載置面、44…幅方向規
制部、45…奥側規制部、P…物品、W1…許容幅範
囲、W2…許容奥範囲。
フロントページの続き (72)発明者 柴垣 光隆 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3F022 EE09 FF01 JJ09 KK04 MM17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドピッキング型の移載装置にて移載
    される物品を載置する少なくとも1つ以上の物品収納部
    が設けられた棚板を複数備えた自動倉庫用物品収納棚に
    おいて、 前記棚板には、前記物品が載置される載置面における該
    物品の少なくとも前記棚板の幅方向における移動を所定
    の許容幅範囲内に規制する幅方向規制部が、前記載置面
    より突出する状態で、かつ、前記載置面からの前記物品
    の高さよりも低い高さで設けられている自動倉庫用物品
    収納棚。
  2. 【請求項2】 前記棚板には、前記載置面における前記
    物品の前記棚板の奥行き方向における奥側への移動を所
    定の許容奥範囲内に規制する奥側規制部が、前記載置面
    より突出する状態で、かつ、前記載置面からの前記物品
    の高さよりも低い高さで設けられている請求項1に記載
    の自動倉庫用物品収納棚。
  3. 【請求項3】 前記棚板には、前記移載装置からの前記
    物品の移載時に、該物品を前記幅方向規制部にて規制さ
    れる前記許容幅範囲内に案内する移載案内部が設けられ
    ている請求項1又は請求項2に記載の自動倉庫用物品収
    納棚。
  4. 【請求項4】 前記棚板は、平板状に形成されたもので
    あって、 前記幅方向規制部、奥側規制部及び移載案内部は、前記
    棚板の上面に沿って固定された棒状材にて形成されてい
    る請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の自動倉庫
    用物品収納棚。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
    載の自動倉庫用物品収納棚を備えた自動倉庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020158306A (ja) * 2019-03-22 2020-10-01 株式会社ダイフク 物品収容設備
WO2022043117A1 (en) * 2020-08-24 2022-03-03 Dematic Gmbh System for storage of goods carriers
WO2022249698A1 (ja) * 2021-05-26 2022-12-01 株式会社 東芝 取り出し装置、取り出しシステム、及び搬送棚

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