JP2000118177A - 認証用紙、認証装置および認証方法 - Google Patents

認証用紙、認証装置および認証方法

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JP2000118177A
JP2000118177A JP29248298A JP29248298A JP2000118177A JP 2000118177 A JP2000118177 A JP 2000118177A JP 29248298 A JP29248298 A JP 29248298A JP 29248298 A JP29248298 A JP 29248298A JP 2000118177 A JP2000118177 A JP 2000118177A
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JP29248298A
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English (en)
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Yasutaka Shimizu
康敬 清水
Takahiro Aoyanagi
貴洋 青柳
Hideko Yoshino
英子 吉野
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TOHO BUSINESS KANRI CENTER KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆跡によって認証するための認証情報の秘匿
性が高い認証用紙の提供。 【解決手段】 記名用筆跡と認証用筆跡とを記すための
認証用紙である。ペンによって認証用筆跡を認識可能に
記すことができる認証用筆跡記入台紙(20)が、記名用筆
跡を記すための記名欄(11)を備えた用紙(10)に剥離可能
に係止されていることを特徴とする認証用紙(1)であ
る。認証情報を記載した台紙は筆記者が剥がして持ち帰
ることができるので、サービス提供者側は一切認証情報
を知ることができない。また筆記者は備忘録として台紙
を保存することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は認証技術に係わり、
特に、署名などの手書きの認証用筆跡だけで有効に認証
することができる認証装置および方法並びにこれらに適
する認証用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】キャッシュカードやクレジットカードの
普及に伴い、暗証番号をシステムに登録することが多く
なっている。暗証番号の登録時、銀行窓口などでユーザ
は口座開設用紙に暗証番号を記し、それを受付係に提出
する。受付担当はその用紙に記載された暗証番号を見
て、銀行システムにそのユーザの暗証番号を登録してい
た。 また引出し時には、ユーザは機械引出しであれば
キャッシュカードを、窓口引出しであれば印鑑を持参す
る必要があった。キャッシュカード利用時には、銀行シ
ステムがキャッシュカードの磁気記録情報とユーザによ
り入力された暗証番号とを合わせることで認証を行って
いた。印鑑利用時には、銀行の窓口担当が引出し用紙に
押捺された印鑑により認証を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、暗証番
号は極めて秘匿性が高く重要なものであるため、登録時
においても本来他人に見られるべきものではない。文字
認識装置等の機械的手段で暗証番号を文字認識させるこ
とも考えられるが、誤認識が生ずるため暗証番号のよう
な重要情報に対し機械的文字認識を適用することもでき
ない。登録の必要から、やむを得ず他人による入力を甘
受しているのが現状であった。
【0004】また引出しにおいて、キャッシュカードま
たは印鑑のいずれかを持参しなければならないのは煩わ
しいと考えられる。この点、欧米社会は署名が認証の基
本になっており、ユーザは何も持参せず、署名一つで取
引することが可能である。我が国でもT/Cや小切手な
どによる取引が一般需要者にも普及し出しており、署名
社会にあった認証技術が要求されてきている。
【0005】ただし認証に用いる署名には、常に同じ形
状が同じように記載されるべきという筆跡の安定性が要
求される。我が国では署名取引が一般化されているとは
言い難く、一般需要者によってされる筆跡の安定性には
若干の不安が残る。本願発明者は上記現状に踏まえ、我
が国の実状に適合した、筆跡による認証技術を開発し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願発明の第
1の課題は、登録時に認証用筆跡の秘匿性を担保できる
認証用紙を提供することである。
【0007】本発明の第2の課題は、筆跡の安定性を測
定可能に構成することにより、筆記者に適合させた精度
で認証することのできる認証装置を提供することであ
る。
【0008】本発明の第3の課題は、筆跡の安定性を測
定することにより、筆記者に適合させた精度で認証する
ことのできる認証方法を提供することである。
【0009】上記第1の課題を解決する発明は、記名用
筆跡と認証用筆跡とを記すための認証用紙であって、記
名用筆跡を記すための記名欄を備えた用紙に、ペンによ
って認証用筆跡を認識可能に記すことができる認証記入
用台紙が剥離可能に設けられていることを特徴とする認
証用紙である。ここで「記名用筆跡」とは、当該筆跡を
記した者を特定するための文字列を記入するための欄で
あり、機械認識が可能なように楷書体など読み取り易い
文字を記入する欄である。もちろん筆記者の特定を文字
以外のキーボード操作や専用カード読み取りにて行うシ
ステムに使用する場合には、この記名用筆跡は不要であ
る。記名用筆跡としては、筆記者の氏名の他、暗証番号
や口座番号やIDなど本人を特定可能な固有情報一般が
考えられる。「認証用筆跡」とは、認証動作のために本
人の特徴ある筆記が再現性よく記されたものをいう。す
なわち認証用筆跡は、予め登録された認証用筆跡と比較
することによって、コンピュータが似ているか否かを判
定し認証の可否を決定するための筆跡である。認証用筆
跡は、署名等の文字の他、記号や図形を含んだ本人の筆
跡上の特徴を安定して残すことが可能な筆跡の総てをい
う。「剥離可能に設ける」とは貼付される場合の他、係
止部材による仮止め、切手のような破断線を設けること
による切り離し可能な仮止めを含む。
【0010】また上記第1の課題を解決する他の発明
は、記名用筆跡と認証用筆跡とを記すための認証用紙で
あって、記名用筆跡を記すための記名欄とペンによって
認証用筆跡を認識可能に記すことができる認証欄とを備
えた第1用紙と、第1用紙の下に重ねられ当該第1用紙
における記名用筆跡を複写可能に構成された第2用紙
と、を備えたことを特徴とする認証用紙である。
【0011】さらに上記第1の課題を解決する他の発明
は、記名用筆跡と認証用筆跡とを記すための認証用紙で
あって、記名用筆跡を記すための記名欄と認証用筆跡を
記すための認証欄部分を開口させた認証枠とを備えた第
1用紙と、第1用紙の下に重ねられ当該第1用紙におけ
る記名用筆跡を複写して記すための記名欄と当該第1用
紙の認証枠を通してペンによって認証用筆跡を認識可能
に記すことができる認証欄とを備えた第2用紙と、を備
えたことを特徴とする認証用紙である。
【0012】ここで認証のために記名用筆跡と認証用筆
跡とを複数組記入可能に構成された認証用紙であること
が好ましい。
【0013】上記第2の課題を解決する発明は、上記認
証用紙を使用する認証装置において、認証用紙に記載さ
れた筆跡を読み取る読み取り装置と、複数の筆跡を相互
に比較して相互間の類似度を計算することにより筆跡の
認証を行う処理装置と、を備える。そして処理装置は、 1)複数の記名用筆跡を相互に比較することにより記名
用筆跡間の類似度を計算する手段と、 2)計算された類似度の較差に基づいて筆跡の安定度に
対応したしきい値を特定する手段と、 3)予め登録された認証用筆跡と記入された各認証用筆
跡との類似度をそれぞれ計算する手段と、 4)計算された各類似度と特定されたしきい値とを比較
し、当該しきい値よりも計算された類似度が大きい場合
に当該筆跡者による筆跡が認証されたものとして処理す
る手段と、を備えたことを特徴とする認証装置である。
【0014】例えば上記処理装置は、記入された複数の
認証用筆跡のうち、所定数の筆跡について計算された類
似度がしきい値よりも大きい場合に当該筆跡者による筆
跡が認証されたものとして処理する。
【0015】ここで上記処理装置は、計算された類似度
の較差が予め定めた基準値よりも小さい場合に認証用筆
跡をデータベースに登録可能に構成されていてもよい。
【0016】また上記処理装置は、特定されたしきい値
を当該認証用筆跡に対応させてデータベースに登録可能
に構成されていてもよい。
【0017】上記第3の課題を解決する発明は、上記認
証用紙を使用する認証方法において、 1)認証用紙に記入された複数の記名用筆跡を相互に比
較することにより記名用筆跡間の類似度を計算するステ
ップと、 2)計算された類似度の較差に基づいて筆跡の安定度に
対応したしきい値を特定するステップと、 3)予め登録された認証用筆跡と記入された各認証用筆
跡との類似度をそれぞれ計算するステップと、 4)計算された各類似度と特定されたしきい値とを比較
し、当該しきい値よりも計算された類似度が大きい場合
に当該筆跡者による筆跡が認証されたものとして処理す
るステップと、を備えたことを特徴とする認証方法であ
る。
【0018】上記発明では、記入された複数の認証用筆
跡のうち、所定数の筆跡について計算された類似度がし
きい値よりも大きい場合に当該筆跡者による筆跡が認証
されたものとして処理してもよい。
【0019】また本発明は、上記した本発明の認証方法
をコンピュータに実行させるプログラムが記録されたこ
とを特徴とする記録媒体にも適用される。ここで「記録
媒体」とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジ
タルデータ、プログラム)が記録されているものであっ
て、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定
の機能を行わせることができるものである。要するに、
何等かの手段でもってコンピュータにプログラムをダウ
ンロードし、所定の機能を実行させるものであればよ
い。例えば、フレキシブルディスク、固定ディスク、磁
気テープ、光磁気ディスク、CD、CD−ROM、CD
−R、DVD−RAM,DVD−ROM、DVD−R、
PD、MD,DCC、ROMカートリッジ、バッテリバ
ックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシ
ュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等
を含む。有線または無線の通信回線(公衆回線、データ
専用線、衛星回線等)を介してホストコンピュータから
データの転送を受ける場合を含むものとする。いわゆる
インターネットもここにいう記録媒体に含まれるもので
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を、図面を参照しながら説明する。実施形態1 (構成)本発明の実施形態1は、認証用筆跡を提出する
ことなく認証用筆跡の登録が可能な認証用紙および認証
技術に関する。図1に、本実施形態で使用する認証用紙
の斜視図を示す。本認証用紙1は、店控え用紙10に台
紙20が貼付されて構成されている。図では必須の欄の
みを示してあり、必要に応じて、注意書き欄や検証印欄
その他の欄を印刷しておいても無論よい。
【0021】店控え用紙10は、記名欄11および署名
欄12からなる組が複数組(ここでは三組)設けられて
いる。記名欄11は、筆記者が楷書で氏名を記載する欄
である。署名欄12は、台紙20を貼付する領域であ
り、直接筆記具で記載される欄ではない。店控え用紙1
0は台紙20を貼付可能に構成されていれば十分で、紙
質に制限はない。台紙を貼付するために特殊コーティン
グされているものでもよい。台紙20は、その表面に筆
記具で筆跡を記すことが可能であって、裏面が署名欄1
1に接着剤などが塗布され、店控え用紙10に剥離可能
に貼付されている。例えば台紙は付箋紙のように普通紙
であり、表面にペンで文字記載が可能で、裏面の一部に
接着剤がコーティングされている。または台紙はラミネ
ートされた薄膜であり、表面に筆跡記載できるようなコ
ーティングがされ、裏面に接着剤がコーティングされて
いる。接着剤は筆跡記入の際に位置ずれを起こさないよ
うに、台紙裏面の一部、周囲または全部に塗布される。
【0022】図2に本実施形態の認証装置2のブロック
図を示す。この認証装置2は、図2に示すように、読み
取り装置200を処理装置100に接続して構成されて
いる。ただし読み取り機能と処理機能を併せ持った一体
型の装置であってもよい。
【0023】読み取り装置200は、ボード201、セ
ンサ202x・202y、ラッチ203、筆跡データメ
モリ204、送信回路205、ペン206等を備えてい
る。当該読み取り装置200は、例えばクリップを備え
たボード状の形体を有し、クリップに挟むことによりボ
ード201上に認証用紙1を載置することが可能になっ
ている。筆記者は、ペン206を使用してクリップによ
りボード201上に置かれた認証用紙1に筆跡を記すこ
とが可能になっている。センサ202x・202yは、
各々が複数の検出要素を含んでいる。各検出要素は、ペ
ン206の先に取り付けられた金属球がボード201上
を動くことにより発生した磁気の強さ変化を検出可能に
なっている。ただし、磁気を使用する他ペンに電磁波を
発信させることにより、センサにこの電磁波の電界強度
を検出させるように構成してもよい。すなわち座標を検
出可能な通常のデジタイザとしての機能を備えていれば
よい。センサ202x・202yは、サンプリング期間
中に各検出要素を順次スキャンすることにより、最も大
きな検出信号が得られた検出要素を特定し、その検出要
素に対応づけられた座標値をサンプリングタイミングご
とに、出力するようになっている。センサ202xは認
識用紙横方向のX座標を検出し、センサ202yは認識
用紙縦方向のY座標を検出する。サンプリング間隔は、
ペン206の速い動きを検出するために、例えば100
回/sec以上の一定間隔に設定される。このようにして
サンプリングされたサンプリング点の時系列データを筆
跡データと称する。ラッチ203は、サンプリングタイ
ミングごとにセンサ202x・202yから供給される
座標値を保持する。筆跡データ用メモリ204は、ラッ
チ203から取得された筆跡データを筆跡ごとに記憶可
能に構成されている。筆跡データは一つの認識用紙につ
いて1ファイルとして記憶される。複数の認識用紙につ
いて複数のファイルを記憶可能になっている。送信回路
205は所定のタイミングごとに筆跡データメモリ20
4に格納されている筆跡データを読み取って、所定のフ
ォーマットで処理装置100に送信するようになってい
る。
【0024】処理装置100は、汎用のコンピュータと
しての構成を備える。例えば、CPU101、RAM1
02、ROM103、記憶媒体読取装置105、入力イ
ンターフェース回路106、ドライバ回路107、固定
ディスク108、シリアルインターフェース回路10
9、入力装置110およびディスプレイ111等を備え
ている。
【0025】記憶媒体読取装置105は、CD−RO
M,DVD、FDなどの本発明の認証方法を実行させる
ためのプログラムが記録された外部記憶媒体を装着可能
であり、このプログラムを読取可能になっている。固定
ディスク108は、データベースとして認証用の筆跡デ
ータを格納する他、記憶媒体読取装置105から読み取
られたプログラムを格納できるようになっている。RA
M102は、固定ディスク108から転送されるプログ
ラムの格納領域、筆跡データの一時格納領域およびCP
U101の動作領域として利用可能になっている。RO
M103には、初期プログラムがCPU101から参照
可能に格納されている。シリアルインターフェース回路
109は、CPU101のコマンドに対応してデータの
送受信を読み取り装置200と行うことが可能に構成さ
れている。入力装置110は、ユーザが操作することに
よって操作信号を出力可能になっている。入力インター
フェース回路106は、入力装置110からの操作信号
をCPU101のコマンドに対応させて出力するように
なっている。ドライバ回路107は、CPU101によ
り転送された表示コマンドに基づいてディスプレイ11
1に表示データを供給するように構成されている。ディ
スプレイ111は、CRT、液晶ディスプレイ、プラズ
マディスプレイ等であって、ドライバ回路107から供
給された表示データに対応させて文字表示可能に構成さ
れている。
【0026】CPU101は、本発明の認証用プログラ
ムを実行することにより、コンピュータ装置を認証装置
として動作させることが可能になっている。具体的に
は、CPU101は、まずROM103を参照して初期
プログラムを実行し、次いで固定ディスク108に格納
されているプログラムをRAM102に転送してから実
行することによって、図3や図4に対応した処理を実行
可能になっている。そしてCPU101は、シリアルイ
ンターフェース回路109から筆跡データを読み取って
RAM102に格納し、登録時に当該筆跡データを固定
ディスク108に登録するようになっている。
【0027】(動作)次に本発明の作用・動作について
説明する。この認証用紙1は、筆跡登録時および認証時
の双方に使用することが可能である。まず登録時から説
明する。
【0028】まず、筆記者は銀行等の窓口において口座
開設用紙に相当する認証用紙1を読み取り装置200の
ボード201上に載置し、記名欄11に自らの氏名を楷
書で手書きする。ただし記名でなく例えば当該筆記者の
口座番号等の数字であってもよい。文字認識しやすい文
字で書くことが好ましい。また筆記者は登録させたい署
名を台紙20上に手書きする。署名といっても文字であ
る必要はなく、筆記者が最も再現性、すなわち筆跡の安
定性があると認識している筆跡を記せばよい。例えば数
字、記号や図形であってもよい。三組ある記名欄および
台紙に総て同じ氏名と署名を記載する。例えば図5は、
記名欄11に楷書で、署名欄12に英語の綴り文字で筆
記してある例である。
【0029】記載し終えたら、図6に示すように、筆記
者は台紙20を店控え用紙10から剥離して持ち帰る。
この台紙は筆跡の備忘録として保存するものである。こ
の店控え用紙10は窓口担当に渡され、保存される。台
紙20が剥離された店控え用紙10には一切の認証用筆
跡が残されていない。このため筆記者以外の者がこの筆
記者の認証用筆跡を知るよしも無いため、認証情報の秘
匿性を保つことが可能である。
【0030】認証用紙1に筆記者がペンで記名や署名を
行うと、それに対応する筆跡データが読み取り装置20
0によって生成され、処理装置100に転送される。筆
跡データは、筆跡の発生と同時にリアルタイム転送して
も一行ごとに転送しても一枚の用紙総てに記載した後に
まとめて転送してもよい。記名用筆跡データおよび署名
用筆跡データはともにRAM102に欄番号(図1にお
けるA、B、Cの別)格納される。次いでCPU101
は、認証用プログラムにしたがって図3の処理を実行し
ていく。
【0031】まずCPU101は欄番号を特定する変数
nを初期値1にセットし(S101)、n番目の記名欄
の筆跡データDnをRAM102から入力する(S10
2)。そして変数nを1増加させ(S103)、変数n
が最大値N(ここでは三段なのでN=3)を越えたかを
判定する(S104)。変数nが最大値Nを越えていな
い場合(S104;NO)、さらに次段の記名欄筆跡デ
ータを入力する(S102)。変数nが最大値Nを越え
た場合(S104;YES)、各記名欄筆跡データに基
づいて、CPU101は筆跡データ間の類似度Sを組み
合わせごとに計算する(S105)。類似度の計算は、
筆跡データ間の位置またはベクトルの近似性に基づき筆
跡が類似している程度を数値化したもので、公知の類似
度判定を種々に適用可能である。例えば、CPU101
は、筆跡データに基づき各サンプリング点間隔を平均化
して筆跡位置データを生成し、各サンプリング点からの
筆の移動方向を示す筆跡ベクトルデータを生成する。そ
して、二つの筆跡位置データおよび筆跡ベクトルデータ
間で、各サンプリング点の接近性をエネルギー関数の最
小化等の手法で数値化し、最も近似している位置および
ベクトルを有する筆跡データ間ほど高い数値が付される
ように類似度を計算する。位置やベクトルの他に、筆跡
データから求められるストローク数、ドット数、ストロ
ーク間の相互関係(交差、接触、近接、ループ)、スピ
ードを数量化したデータに基づいて類似度を算出しても
よい。
【0032】次いでCPU101は算出できた各類似度
を相互に比較し、最も値の離れている類似度間の較差Δ
Sを求める(S106)。もしも筆記者が高い筆跡の安
定性を有しほぼ同じ筆跡を記すことが可能ならば、類似
度はほとんど一定値となるはずである。筆記者の筆跡の
安定性が低いと、計算される類似度はばらつくことにな
る。そこで、本発明では筆跡の安定性を類似度較差によ
り判定し、予め実験的に定めてある最大許容較差Smax
より類似度較差ΔSが大きい場合には(S108;YE
S)、CPUは筆跡による認証に不適である旨を表示す
る(S109)。この表示は、例えば「筆跡がばらつい
ているので、再度筆跡用紙へ記入して下さい」という内
容や、「あなたの筆跡は認証に不適なので、キャッシュ
カードまたは印鑑をご利用下さい」といった内容であ
る。
【0033】さて類似度較差ΔSが最大許容較差Smax
より小さい場合には(S108;NO)、この筆記者の
筆跡がある程度安定している。そこでCPU101は、
今度は署名欄12に相当する位置から読み取られた認証
用筆跡データを登録用筆跡データとして固定ディスク1
08のデータベースに登録する(S110)。当該筆記
者の氏名を表す文字コードその他必要とされる属性デー
タも、当該登録用筆跡データとともに登録される。
【0034】次いで認証処理について説明する。認証時
においても、認証用紙1を用いることが可能である。記
名と署名の筆記から類似度較差による筆記の安定性判定
(S108)までは、登録時と同様に処理される。ステ
ップS108において、最大許容較差Smaxより類似度
較差ΔSが小さい場合(S108;NO)、筆跡による
認証に移行する。まずCPU101は類似度較差ΔSに
基づいて署名照合の精度を定めるしきい値Vthを計算
する(S120)。類似度較差が小さければ小さいほど
筆跡の安定性が高いので、類似度較差に対応してしきい
値が低くなるように計算する。例えば類似度較差の増加
に対し逆比例の関係になるように関数計算したり指数対
数的に減少するように計算式を設定して計算する。また
は類似度較差と適切な署名判定しきい値との関係につい
て予め行った調査に基づき作成したデータテーブルを使
用して計算してもよい。
【0035】しきい値が計算できたら、署名判定の元と
なるデータベース上の登録用筆跡データを特定するため
に、CPU101は、記名欄11に記載された記名用筆
跡を文字認識する(S121)。この文字認識は手書き
文字認識についての公知の認識技術を適用する。例えば
上記筆跡データに基づく文字認識やパターンマッチング
に基づく文字認識を行う。筆跡データに基づく文字認識
では、文字の切り出し処理、類似度計算処理、テンプレ
ートの比較処理などが行なわれる。なお文字認識は筆跡
の安定性判定直後(S108)に行ってもよい。文字が
認識できたら、当該認識された記名欄の文字コードをキ
ーとして固定ディスク108内部のデータベースを検索
する(S122)。ここで検索できなかった場合には、
未登録者か文字の誤認識の可能性があるので処理装置1
00はその旨のエラー表示を行う。
【0036】次いで処理装置は検索できたレコードに登
録されている登録用筆跡データを読み取り、予め登録さ
れていた登録用筆跡データと認証用紙の署名欄12から
読み取られた認証用筆跡データとの類似度を計算する。
そしてその類似度と先に計算したしきい値Vthとを比
較して認証の可否を決定する(S124)。すなわちし
きい値Vthよりも類似度が高かった場合には、両筆跡
データはほぼ一致していると判定でき、認証用紙への筆
記者と口座登録された登録者とは同一人物と判定してよ
い(S124;YES)。したがって処理装置は、認証
ができたものとして、引出し処理など次の処理に移行す
る(S125)。これに対し、しきい値Vthよりも類
似度が低かった場合には、両筆跡データは異なると判定
でき、認証用紙への筆記者と口座登録された登録者とは
別人物であると判定してよい(S124;NO)。した
がってこの署名は不正にされた疑いがあるため、処理装
置は担当者へ通報や遣り直しを促すエラー処理に移行す
る(S126)。なお三段に記載された認証用筆跡の総
てについてしきい値の比較をしてもいずれか1以上を選
択して比較してもよい。複数の認証用筆跡についてしき
い値との比較をする場合には、その総てがしきい値より
大きいことを条件とする他、所定数(例えば3筆跡中2
つ)がしきい値より大きければ認証できたものと判断し
てもよい。
【0037】なお、データベースへ登録用筆跡データと
ともにしきい値Vthも登録しておいてもよい。この場
合、図4に示すように、データベースに登録されたしき
い値を利用して認証処理がされることになる。すなわち
認証時、処理装置は記名欄の筆跡データを入力後(S2
01)、筆跡の安定度を判定することなく文字認識する
(S202)。そして認識された文字コードに基づいて
データベースを検索し(S203)、該当するレコード
のしきい値Vthと登録用筆跡データを読み取って、署
名欄12から読み取られた認証用筆跡データと登録用筆
跡データ間の類似度を計算する。そしてこのしきい値と
類似度との大小関係によって、認証用筆跡の認証を行う
(S204)。認証判定と対応する処理(S205〜S
1207)についてはステップS124〜S126と同
様である。このような図4に示したしきい値登録による
認証処理は、筆記者の筆跡の安定性が極めて高く、しき
い値も安定しているような場合に有効である。しきい値
を予め登録しておく場合には、認証時に記名や署名をそ
れぞれ一つするだけで認証可能になる。
【0038】上記実施形態1によれば、以下の利点があ
る。 (1)本実施形態によれば、認証用筆跡を記載する台紙
を剥離可能に構成したので、サービス提供者に対しても
認証情報の秘匿性を担保することができる。 (2)本実施形態によれば、認証用筆跡を記載した台紙
を筆記者が保存可能なので、認証情報の備忘録として使
用させることが可能である。 (3)本実施形態によれば、複数の記名欄に同一内容を
記載させてそれらの間の類似性を数値化して比較可能に
構成したので、筆記者の筆跡の安定性を正しく見極める
ことが可能である。 (4)本実施形態によれば、極端に筆跡の安定性が劣る
者を除外可能に構成したので、システムの信頼性を一定
水準に維持できる。 (5)本実施形態によれば、複数の記名欄に記載させた
筆跡の安定性に対応して認証の精度を設定可能に構成し
たので、筆記者の利用時における筆記の安定性に適合し
た最良の精度で認証処理することができる。 (6)本実施形態によれば、記名欄に記載させた筆跡に
よりデータベースを検索可能に構成したので、筆記者は
印鑑やキャッシュカードを持参せずに業務処理が可能で
ある。
【0039】実施形態2 本発明の実施形態2は、実施形態1とは異なる態様の認
証用紙に関する。図7に、本実施形態で使用する認証用
紙の斜視図を示す。本認証用紙1bは、店控え用紙10
bと客控え用紙20bが重ねられて構成されている。図
では必須の欄のみを示してあり、必要に応じて、注意書
き欄や検証印欄その他の欄を印刷しておいても無論よ
い。
【0040】客控え用紙20bは、記名欄21および署
名欄22が複数組(ここでは三組)設けられている。記
名欄21は、筆記者が楷書で氏名を記載する欄である。
署名欄22は筆記者が署名等の認証用筆跡を記す欄であ
る。客控え用紙20bは、その表面に筆記具で筆跡を記
すことが可能であって、店控え用紙10bと切り離し可
能に係止されている。例えば用紙の端部に塗布された接
着剤により、容易に剥離可能になっている。また客控え
用紙20bの裏面には、筆跡を店控え用紙10bに複写
可能にカーボン等が塗布されていてもよい。ただし署名
欄22の裏領域にはカーボンを設けない。
【0041】店控え用紙10bは、客控え用紙20bの
記名欄21と重なるような位置に記名欄11が設けられ
ている。店控え用紙10bは客控え用紙20b上に記さ
れた筆跡を複写可能なように構成されている。例えば圧
力により変色する用紙となっている。ただし22署名欄
に対向する店控え用紙10b上の領域には、筆記内容が
複写されないように、紙質を変えたりコーティングをし
たりの処理をしておく。また客控え用紙20bの裏にカ
ーボンを塗布して構成する場合には、そのカーボンが複
写されればよく、店控え用紙の紙質に制限はない。
【0042】上記の認証用紙1bにおいて、筆記者は当
該認証用紙1bを実施形態1で説明した読み取り装置2
00上に載置し、自らの氏名を記名欄21に筆記し、署
名等の認証用筆跡を署名欄22に記す。客控え用紙20
bには記名用筆跡も署名用筆跡も残される。記名欄21
の筆跡は、複写機能により店控え用紙10bに複写さ
れ、記名用筆跡は電子データである記名用筆跡データに
変換される。一方署名欄22の筆跡には複写機能が作用
せず、店控え用紙に複写されない。ただし読み取り装置
200に載置して記載する限り、署名欄に記載された認
証用筆跡も電子データである認証用筆跡データに変換さ
れる。これら筆跡データに基づく認証処理や登録処理に
ついては上記実施形態1と同様に行なわれる。
【0043】本実施形態2によれば、店控え用紙には人
間に認識される認証用の筆跡が残されないので、筆跡情
報の秘匿性を担保することが可能である。また、筆記者
が剥離して持ち帰る客控え用紙20bには、自らの認証
用筆跡を含め必要な情報が記載されているため、保存に
便宜である。
【0044】実施形態3 本発明の実施形態3は、上記各実施形態とは異なる態様
の認証用紙に関する。図8に、本実施形態で使用する認
証用紙の斜視図を示す。本認証用紙1cは、店控え用紙
10cと客控え用紙20cが重ねられて構成されてい
る。図では必須の欄のみを示してあり、必要に応じて、
注意書き欄や検証印欄その他の欄を印刷しておいても無
論よい。
【0045】店控え用紙10cは、記名欄11および署
名枠13が複数組(ここでは三組)設けられている。記
名欄21は、筆記者が楷書で氏名を記載する欄である。
署名枠13は開口部になっており、筆記者がこの枠を通
して下に重ねられる客控え用紙10cの署名欄22に記
載するための枠である。店控え用紙10cは、その表面
に筆記具で筆跡を記すことが可能であって、客控え用紙
10cと切り離し可能に係止されている。例えば用紙の
端部に塗布された接着剤により、容易に剥離可能になっ
ている。また店控え用紙10cの裏面には、筆跡を客控
え用紙20cに複写可能にカーボン等が塗布されていて
もよい。
【0046】客控え用紙20cは、店控え用紙10cの
記名欄11と重なるような位置に記名欄21が設けられ
ている。また店控え用紙10cの署名枠13に重なるよ
うな位置に署名欄22が設けられている。客控え用紙2
0cは店控え用紙10c上に記された筆跡を複写可能な
ように構成されている。例えば圧力により変色する用紙
となっている。ただし署名欄22は、筆記具により直接
筆跡を残すことが可能になっている。また店控え用紙1
0cの裏にカーボンを塗布して構成する場合には、その
カーボンが複写されればよく、客控え用紙の紙質に制限
はない。
【0047】上記の認証用紙1cにおいて、筆記者は当
該認証用紙1cを実施形態1で説明した読み取り装置2
00上に載置し、自らの氏名を店控え用紙10cの記名
欄11に筆記し、署名等の認証用筆跡を、署名枠13を
通して客控え用紙20cの署名欄22に記す。これによ
り、客控え用紙20cの記名欄21には記名用筆跡が複
写される。署名欄22には、署名用筆跡が直接記入され
て残される。記名欄21の記名用筆跡は電子データであ
る記名用筆跡データに変換される。署名欄22の認証用
筆跡も電子データである認証用筆跡データに変換され
る。これら筆跡データに基づく認証処理や登録処理につ
いては上記実施形態1と同様に行なわれる。
【0048】本実施形態3によれば、店控え用紙には人
間に認識される認証用の筆跡が残されないので、筆跡情
報の秘匿性を担保することが可能である。また、筆記者
が剥離して持ち帰る客控え用紙20bには、自らの認証
用筆跡を含め必要な情報が記載されているため、保存に
便宜である。さらに店控え用紙には筆記者の記名が直接
的に残されるので、鮮明であり保存に適する。
【0049】他の実施形態 本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施可能である。例
えば、認証用紙は、上記形態に限定されることなくその
材質、形状を種々に変更して適用可能である。例えば記
名欄の代わりに口座番号欄にしたり他の欄を設けたりが
可能である。重ねる用紙枚数を3枚以上にしてもよい。
さらに、用紙を一枚のみにして、署名欄を切り取り可能
に破断線などで設け、署名後に筆記者が署名部分を切り
取って持ち帰れるように構成してもよい。
【0050】また認証装置については、上記構成に限定
されることなく、本発明の認証方法を適用可能ならば他
の構成を備えていてもよい。認証方法については、上記
手順に限定されることなく変更可能である。例えば認証
は筆跡データに基づいて行っていたが、パターンマッチ
ングに基づいて行ってもよい。複数の筆跡間のパターン
類似度を数値化して同様の処理を行えばよい。また記名
用筆跡によるしきい値計算の代わりに、認証用筆跡に基
づくしきい値計算を行ってもよい。もちろん通常の暗証
番号による認証やキャッシュカードによる付加情報と合
わせて処理を行うことで、従来の取引方法における安全
性を高めるための補助手段として本発明を適用してもよ
い。また記名用筆跡と認証用筆跡とともに併せて登録
し、両者それぞれについて認証を行うことにより、高い
精度を維持可能に構成してもよい。
【0051】
【発明の効果】本願発明によれば、サービス提供者に渡
す用紙には認証用筆跡が残らないので、認証用筆跡の秘
匿性を担保できる。また剥離した認証用筆跡が記載され
た用紙を備忘録として保存可能である。したがって筆跡
による認証処理に適する認証用紙を提供可能である。
【0052】本願発明によれば、類似度の較差により筆
跡の安定性を測定可能に構成したので、筆記者に適合し
た精度で認証処理を行うことができる。また筆跡の安定
性により筆跡による認証処理に適合するか否かを判定で
きる。したがって筆跡による認証処理に適する認証装置
および認証方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の認証用紙の斜視図である。
【図2】実施形態1の認証装置のブロック図である。
【図3】実施形態1の認証方法を説明するフローチャー
トである。
【図4】実施形態1の認証方法の変形例を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】認証用紙への記入例である。
【図6】記入した認証用紙から台紙を取り外す様子の説
明図である。
【図7】実施形態2の認証用紙の斜視図である。
【図8】実施形態3の認証用紙の斜視図である。
【符号の説明】
1、1b、1c 認証用紙 2 認証装置 10,10b、10c 店控え用紙 20,20b、20c 客控え用紙(台紙) 11、21 記名欄 12,22 署名欄 100 処理装置 101 CPU 200 読み取り装置 206 ペン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B42D 11/00 G06F 15/62 465P (72)発明者 吉野 英子 東京都豊島区東池袋3丁目1番1号 株式 会社東邦ビジネス管理センター内 Fターム(参考) 2C005 HA03 HB20 JB07 JB40 KA37 LB34 LB38 LB52 3E040 DA02 FH05 5B043 AA09 BA06 DA02 DA07 FA03 FA07 GA04 5B055 HB06 HB10 MM00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記名用筆跡と認証用筆跡とを記すための
    認証用紙であって、 記名用筆跡を記すための記名欄を備えた用紙に、ペンに
    よって認証用筆跡を認識可能に記すことができる認証記
    入用台紙が剥離可能に設けられていることを特徴とする
    認証用紙。
  2. 【請求項2】 記名用筆跡と認証用筆跡とを記すための
    認証用紙であって、 記名用筆跡を記すための記名欄とペンによって認証用筆
    跡を認識可能に記すことができる認証欄とを備えた第1
    用紙と、 前記第1用紙の下に重ねられ当該第1用紙における記名
    用筆跡を複写可能に構成された第2用紙と、を備えたこ
    とを特徴とする認証用紙。
  3. 【請求項3】 記名用筆跡と認証用筆跡とを記すための
    認証用紙であって、 記名用筆跡を記すための記名欄と認証用筆跡を記すため
    の認証欄部分を開口させた認証枠とを備えた第1用紙
    と、 前記第1用紙の下に重ねられ当該第1用紙における記名
    用筆跡を複写して記すための記名欄と当該第1用紙の認
    証枠を通してペンによって認証用筆跡を認識可能に記す
    ことができる認証欄とを備えた第2用紙と、を備えたこ
    とを特徴とする認証用紙。
  4. 【請求項4】 前記記名用筆跡と認証用筆跡とを複数組
    記入可能に構成された請求項1乃至請求項3のいずれか
    一項に記載の認証用紙。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の認証用紙を使用する認
    証装置において、 前記認証用紙に記載された筆跡を読み取る読み取り装置
    と、複数の筆跡を相互に比較して相互間の類似度を計算
    することにより筆跡の認証を行う処理装置と、を備え、 前記処理装置は、複数の記名用筆跡を相互に比較するこ
    とにより記名用筆跡間の類似度を計算する手段と、計算
    された類似度の較差に基づいて筆跡の安定度に対応した
    しきい値を特定する手段と、予め登録された認証用筆跡
    と記入された各認証用筆跡との類似度をそれぞれ計算す
    る手段と、計算された各類似度と特定された前記しきい
    値とを比較し、当該しきい値よりも計算された類似度が
    大きい場合に当該筆跡者による筆跡が認証されたものと
    して処理する手段と、を備えたことを特徴とする認証装
    置。
  6. 【請求項6】 前記処理装置は、記入された複数の認証
    用筆跡のうち、所定数の筆跡について計算された類似度
    がしきい値よりも大きい場合に当該筆跡者による筆跡が
    認証されたものとして処理する請求項5に記載の認証装
    置。
  7. 【請求項7】 前記処理装置は、計算された類似度の較
    差が予め定めた基準値よりも小さい場合に前記認証用筆
    跡をデータベースに登録可能に構成されている請求項5
    に記載の認証装置。
  8. 【請求項8】 前記処理装置は、特定された前記しきい
    値を当該認証用筆跡に対応させてデータベースに登録可
    能に構成されている請求項5に記載の認証装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の認証用紙を使用する認
    証方法において、 前記認証用紙に記入された複数の記名用筆跡を相互に比
    較することにより記名用筆跡間の類似度を計算するステ
    ップと、 計算された類似度の較差に基づいて筆跡の安定度に対応
    したしきい値を特定するステップと、 予め登録された認証用筆跡と記入された各認証用筆跡と
    の類似度をそれぞれ計算するステップと、 計算された各類似度と特定された前記しきい値とを比較
    し、当該しきい値よりも計算された類似度が大きい場合
    に当該筆跡者による筆跡が認証されたものとして処理す
    るステップと、を備えたことを特徴とする認証方法。
  10. 【請求項10】 記入された複数の認証用筆跡のうち、
    所定数の筆跡について計算された類似度がしきい値より
    も大きい場合に当該筆跡者による筆跡が認証されたもの
    として処理する請求項9に記載の認証方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の認
    証方法をコンピュータに実行させるプログラムが記録さ
    れたことを特徴とする記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005006732A1 (ja) * 2003-07-11 2005-01-20 Yoshiaki Takida インターネット端末型次世代ファクシミリ装置

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