JP2000117483A - 溶接用ワイヤ - Google Patents

溶接用ワイヤ

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JP2000117483A
JP2000117483A JP29423698A JP29423698A JP2000117483A JP 2000117483 A JP2000117483 A JP 2000117483A JP 29423698 A JP29423698 A JP 29423698A JP 29423698 A JP29423698 A JP 29423698A JP 2000117483 A JP2000117483 A JP 2000117483A
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JP
Japan
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wire
irregularities
welding
circumferential direction
arc start
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JP29423698A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shimizu
弘之 清水
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたアークスタート性を有する溶接用ワイ
ヤを提供する。 【解決手段】 溶接用ワイヤは、付着物が除去されたワ
イヤ表面に、周方向に沿って波長が20乃至500μm
である波状の凹凸を有する。また、前記周方向に沿って
前記凹凸をΔxμm間隔で測定した場合に、前記測定値
を周波数解析して得られたパワースペクトルにおいて前
記波長の逆数の位置に現れるピーク強度の総和が0.0
2乃至0.8(μm)2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炭素鋼及びステンレ
ス鋼等を自動溶接又は半自動溶接により溶接する場合に
好適である溶接用ワイヤに関し、特に、溶接ロボット等
による自動溶接時にアークスタート性を向上させること
ができる溶接用ワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、溶接作業のロボット化及び自動化
が著しく発展しており、溶接作業者の負担が軽減されて
いる。また、ロボット等を使用した溶接により、溶接作
業者による溶接では困難である長時間の連続溶接及び断
続的な溶接を容易に実現することができる。
【0003】そこで、従来より溶接用ワイヤの送給性を
向上させることを目的として、表面に凹凸が形成された
種々のワイヤが提案されている。例えば、凹部を設けた
ローラをワイヤ表面に連続的に押しつけることにより、
ワイヤ表面に突起を形成する技術は公知である(特開平
7−328789号公報、特開平8−252691号公
報、特開平8−197278号公報及び特開平9−15
0292号公報等)。このようにして、ワイヤ表面に突
起を形成することにより、ワイヤの送給性を向上させる
ことができる。
【0004】また、ワイヤ送給性を安定化するために、
比表面積の値が適切に規制された種々のワイヤも開示さ
れている(特開平7−100687号公報、特開平7−
32187号公報、特開平7−32186号公報、特開
平7−299582号公報、特開平7−299583号
公報、特開平7−299579号公報、特開平7−17
8586号公報、特開平9−141489号公報及び特
開平9−314375号公報等)。更に、ワイヤの送給
性を向上させるために、表面に凹部を設けたアーク溶接
用ワイヤも開示されている(特開平8−99188及び
9−70685号公報)。
【0005】一方、ロボットを使用して溶接する場合に
は、溶接ワイヤに種々の新たな特性が要求されており、
その1つとして特に、アークスタート性が要求されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のいずれのワイヤを使用して溶接しても、アーク
スタート性を十分に向上させることはできない。断続的
に長時間の溶接を繰り返すことが多いロボット溶接にお
いては、アークスタート性が悪くなると、作業効率が著
しく低下する。これは、所定の溶接箇所の溶接が終了し
て、次の溶接箇所において再度溶接を開始する場合に、
アークが発生しないとロボットがアラームを発して停止
するからである。そうすると、オペレータが不具合を取
り除く処理をした後に、スタートボタンを押して再度溶
接を開始する必要がある。
【0007】アークスタートが不良となる原因の殆ど
は、ワイヤのチップとの融着である。この融着は、連続
溶接後にアークが停止した場合に、溶接電流によって溶
融した給電チップとワイヤ表面とが凝固して固着するこ
とによって発生する。従って、特にロボット溶接時にお
いては、給電チップとワイヤ表面との融着を防止するこ
とができ、優れたアークスタート性を有する溶接用ワイ
ヤが要求されている。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、優れたアークスタート性を有する溶接用ワ
イヤを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶接用ワイ
ヤは、付着物が除去されたワイヤ表面に、周方向に沿っ
て波長が20乃至500μmである波状の凹凸を有し、
前記周方向に沿って前記凹凸をΔxμm間隔で測定した
場合に、前記測定値を周波数解析して得られたパワース
ペクトルにおいて前記波長の逆数の位置に現れるピーク
強度の総和が0.02乃至0.8(μm)2であること
を特徴とする。
【0010】本発明に係る溶接用ワイヤは、表面にMo
2、WS2及びCからなる群から選択された少なくとも
1種が付着していることが好ましく、前記MoS2、W
2及びCからなる群から選択された1種又は2種以上
の総量は、ワイヤ10kgあたり0.01乃至3.0g
であることが望ましい。また、これらのMoS2、WS2
及びCからなる群から選択された少なくとも1種は、前
記凹凸の凹部に埋め込まれていることが好ましい。更
に、本発明に係る溶接用ワイヤは、表面にMoS2、W
2及びCからなる群から選択された少なくとも1種が
付着している場合に、その表面に銅メッキが施されてい
ないことが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明者等が前記課題を解決す
るために鋭意実験研究を重ねた結果、アークスタート性
とワイヤ表面に形成された凹凸の規則性との間に相関性
があることを見い出した。即ち、ワイヤ表面に、周方向
に沿って規則的な波形状の凹凸が形成されていると、ワ
イヤの化学組成に拘わらず、アークスタート性を向上さ
せることができる。
【0012】ワイヤ表面に存在する規則的な波形状の凹
凸について、以下に説明する。ワイヤを伸線する場合
に、伸線方法及び潤滑剤を適切に規制すると、ワイヤ表
面には、伸線方向、即ち、ワイヤの長手方向に延びる溝
状又は畝状の凹凸が形成される。この凹凸をワイヤの周
方向に沿って真円度計により測定すると、ワイヤ表面の
凹凸を実測することができる。
【0013】図1乃至図5は横軸にワイヤ表面における
周方向に沿う距離をとり、縦軸にワイヤ表面の真円から
のずれをとって、ワイヤ表面に形成された種々の波長を
有する正弦波形状の凹凸を示すグラフ図である。また、
図6乃至図10は横軸にワイヤ表面における凹凸の波長
の逆数をとり、縦軸に強度をとって、夫々、図1乃至図
5に示すワイヤ表面に形成された凹凸を周波数解析して
得られたパワースペクトルを示すグラフ図である。な
お、図1乃至5は円周方向におけるワイヤ表面を直線状
に表示しており、縦軸の0の位置が真円を示す。
【0014】図1に示すワイヤは、その表面に波長が5
00(μm)である正弦波形状の凹凸が形成されている
ので、図6に示すように、0.002(μm)-1の位置
にピークが現れており、図2に示すワイヤは、その表面
に波長が100(μm)である正弦波形状の凹凸が形成
されているので、図7に示すように、0.01(μm)
-1の位置にピークが現れている。また、図3及び図4に
示すワイヤは、夫々、その表面に波長が50(μm)又
は20(μm)である正弦波形状の凹凸が形成されてい
るので、図8及び図9に示すように、0.02(μm)
-1の位置又は0.05(μm)-1の位置にピークが現れ
ている。
【0015】更に、図5に示すワイヤは、互いに異なる
波長を有する複数の波が重ね合わされた形状の凹凸が形
成されており、図10に示すように、0.002(μ
m)-1、0.01(μm)-1、0.02(μm)-1及び
0.05(μm)-1の位置にピークが現れている。本発
明において、規則的な波形状の凹凸とは、例えば図1乃
至図5に示すような波形状の凹凸を示す。但し、この凹
凸は図1乃至図5に示すように厳密な正弦波形状である
必要はなく、実質的に正弦波形状であって滑らかな波形
状であればよい。
【0016】表面に不規則に凹凸が形成されたワイヤ、
例えば、従来技術による穴ダイスにより伸線されたワイ
ヤでは、アークスタート性を向上させることはできず、
ワイヤ表面の不規則な凹凸は、ワイヤとチップとの融着
を助長する。これは、ワイヤ全表面に周方向に沿って微
細な凹凸が規則的に存在しないと、チップとワイヤとの
間の接触状態が不均一となるからであり、その結果、ア
ークスタート性が劣化する。
【0017】前述の如く、表面に凸部又は凹部を設けた
ワイヤは従来より開示されているが、これらのワイヤは
全て凸部又は凹部が単独で不規則に存在するものであっ
て、その規則性及び凸部又は凹部間の距離(波長)等に
ついては規制されていない。このように、ワイヤ表面に
凸部又は凹部が存在しても、これらの凸部又は凹部が規
則的に存在しないと、アークスタート時にチップとワイ
ヤとが容易に融着するので、アークスタート性を向上さ
せることはできない。
【0018】以下、凹凸の規則性に関する評価方法につ
いて説明する。ワイヤ表面に存在する凹凸の規則性は、
接触式の真円度計を使用してワイヤ表面を周方向に沿っ
て測定し、得られたデータ列をワイヤの周方向に周波数
解析することにより定量化することができる。図11は
ワイヤ表面の凹凸を測定する方法を示す模式図である。
差動トランス3には接触端子4が設けられており、この
接触端子4をワイヤ1の表面に接触させるようになって
いる。また、差動トランス3はアンプ5を介してコンピ
ュータ6に接続されている。なお、接触端子4の先端は
ダイヤモンドからなり、その曲率半径は、例えば0.8
(μm)とする。
【0019】このように構成された真円度計2によりワ
イヤ表面に凹凸を測定する前に、先ず、ワイヤ表面をア
セトン等により超音波洗浄して、ワイヤ表面の付着物を
除去する。その後、接触端子4の先端をワイヤ1の表面
に接触させた後、ワイヤ1をその軸を中心として回転さ
せる。例えば、真円度計2はワイヤ1の表面をその周方
向に沿って、0.048°間隔で7500点を測定する
ように設定されている。従って、ワイヤ1の回転に伴っ
て、差動トランス3によりワイヤ1の表面の凹凸が検出
され、この凹凸が例えば5000倍に拡大されてコンピ
ュータ6により解析される。
【0020】なお、ワイヤ表面の周方向に沿う凹凸の高
さは、約0.1(μm)の精度で測定することができれ
ばよく、例えば、レーザを使用した非接触式の粗さ計に
よっても、ワイヤ1の表面の凹凸を測定することができ
る。また、測定値をコンピュータ6に記録する場合に
は、測定値の最大値及び最小値が所定のビット数に入る
ようにデジタル値で記録すればよい。例えば、記録計の
1点の分解能が8ビットであれば、測定値の最大値及び
最小値が8ビットに入るように、分解能が12ビットで
あれば、最大値及び最小値が12ビットに入るように、
分解能が16ビットであれば、最大値及び最小値が16
ビットに入るように設定すればよい。更に、測定点につ
いては、7500点とする必要はなく、記録計のメモリ
に余裕があれば、10000点又は50000点等に設
定してもよい。しかし、ワイヤ表面の周方向の距離で2
(μm)よりも良い分解能で測定することができれば十
分である。
【0021】図12はワイヤ表面の凹凸を測定する原理
を示す模式図である。図11に示す真円度計2を使用し
てワイヤ表面の凹凸を測定する場合に、先ず、マイクロ
メータを使用して、ワイヤ1の公称直径を測定する。次
に、図12に示すように、ワイヤ1の公称直径により決
定される真円7を仮想的に定義して、ワイヤ1の周方向
に沿う距離Δx(μm)毎に、実際のワイヤ1の表面1
aにおける真円7との高さの差xiを測定する。
【0022】測定されたワイヤ表面のうねりの規則性
は、コンピュータを使用して周波数解析することにより
定量化できる。測定されたワイヤ表面の仮想的な基準
面、即ちマクロ的直径の真円からの高さの差のデータ
を、測定点の数nを例えば7500点として、xi(μ
m)(i=0〜7499)とすると、コンピュータ6に
より下記数式1に従ってxiをフーリエ変換(DFT)
する。DFT解析については、例えば、「スペクトル解
析」(日野幹雄、朝倉書店、1993年、195頁)に
記載された方法に基づいて、実施することができる。な
お、実際の解析については、例えば、米国 National In
struments 社製の汎用計測用ソフトウェア「LabVIEW」
のオートパワースペクトルVI等を使用すればよい。そ
の後、数式1により得られたXkを基に、下記数式2に
示す片側のパワースペクトルを計算することにより、ワ
イヤ表面のうねり(凹凸)の規則性を求めることができ
る。
【0023】
【数1】 但し、i=0、1、2、・・・、7499 k=0、1、2、・・・、7499 n=7500
【0024】
【数2】(Xk *×Xk)/n2 但し、Xk *はXkの複素共役である。
【0025】本発明において規定するピーク強度の総和
の具体的な計算方法について、以下に説明する。先ず、
ワイヤ表面の凹凸を例えば7500点の測定点で測定
し、測定データ(μm)を得る。次に、測定データにつ
いて、例えば汎用計測用ソフトウェア「LabVIEW」のオ
ートパワースペクトルVI等を使用して離散的フーリエ
解析を実施する。この工程により、縦軸に強度(μm)
2をとり、横軸に周波数の逆数(μm)-1をとったパワ
ースペクトルが得られる。その後、得られたパワースペ
クトルにおいて、波長20乃至500μmの逆数0.0
02乃至0.05(μm)-1の範囲でピークを合計する
ことにより、ピーク強度の総和を計算することができ
る。
【0026】図13(a)及び図14(a)は横軸にワ
イヤ表面における周方向に沿う距離をとり、縦軸にワイ
ヤ表面の真円からのずれをとって、ワイヤ表面に形成さ
れた凹凸の形状を示すグラフ図である。また、図13
(b)及び図14(b)は横軸にワイヤ表面における凹
凸の波長の逆数をとり、縦軸に強度をとって、夫々、図
13(a)及び図14(a)に示すワイヤ表面に形成さ
れた凹凸を周波数解析して得られたパワースペクトルを
示すグラフ図である。但し、図13(a)及び図13
(b)は、直径が1,190(μm)であり、表面に周
方向に沿って規則的な凹凸を有するワイヤを示してい
る。また、図14(a)及び図14(b)は、直径が
1,390(μm)であり、表面に周方向に沿って凹凸
が形成されたワイヤを示しているが、その波長は約20
00(μm)であり、規則的な凹凸ではない。
【0027】図13に示すように、ワイヤ表面に周方向
に沿って規則的な凹凸が形成されていると、波長の逆数
の位置にピークが現れる。一方、図14に示すように、
ワイヤ表面に周方向に沿って不規則な凹凸が形成されて
いると、パワースペクトルにおいて明瞭なピークが現れ
ない。
【0028】本願発明者等は、ワイヤ表面に存在する波
形状の凹凸の波長が20乃至500(μm)であって、
周波数解析により得られたパワースペクトルにおいて、
0.002乃至0.05(μm)-1の位置にピークが存
在し、このピーク強度の総和が0.02乃至0.8(μ
m)2であると、アークスタート性が著しく向上するこ
とを見い出した。ワイヤ表面の凹凸の波長が20μm未
満であると、凹凸が微細になりすぎて、アークスタート
性を向上させることはできない。一方、ワイヤ表面の凹
凸の波長が500μmを超えても、凹凸が粗くなりすぎ
て、アークスタート性を向上させることができない。
【0029】また、ピーク強度の総和が0.02(μ
m)2未満である場合には、ワイヤ表面に存在する凹凸
は不規則であるので、アークスタート性を向上させるこ
とはできない。一方、ピーク強度の総和が大きくなるほ
どアークスタート性は良好となり、この総和が0.8
(μm)2を超えても不都合は発生しないが、実操業を
考慮するとうねりの規則性(ピーク強度の総和)は0.
8(μm)2が上限となる。なお、本願発明者等はワイ
ヤ表面に形成された凸部の高さ、平均間隔及び平均粗さ
について解析し、調査したが、アークスタート性との相
関性を見い出すことはできなかった。
【0030】このように、アークスタート性はワイヤ表
面に周方向に沿って存在する凹凸の規則性と関係してい
る。これは、ワイヤ表面に規則的な凹凸が形成されてい
ると、チップとワイヤとの溶損を効率よく防止すること
ができるためである。一方、ワイヤ表面に凸部若しくは
凹部のみ、又は凹凸が存在してもそれが不規則である
と、チップの溶損確率が増加して、再アーク性を向上さ
せることはできない。
【0031】本発明において、ワイヤ表面に周方向に沿
って規則的な凹凸を形成する方法は特に限定しないが、
従来のように、特に表面処理を施していない穴ダイスで
伸線すると、ワイヤ表面に規則的な凹凸は形成されな
い。特に、伸線が良好である場合にはワイヤ表面は平滑
となるので、凹凸の規則性は極めて小さくなり、ピーク
強度の総和は0.01(μm)2未満となる。また、焼
鈍等によってワイヤ表面に粒界酸化が形成されると、表
面に若干の凹部が形成されるが、この凹凸の規則性を示
すピーク強度の総和は、0.01(μm)2以上で0.
02(μm)2未満となる。
【0032】そこで、ワイヤ表面に規則的な凹凸を形成
する方法としては、例えば、レーザビーム等を使用して
表面に規則的な凹凸を形成したダル加工による穴ダイス
又はローラダイスを使用して、ワイヤを伸線する方法が
ある。また、ワイヤの全表面にわたって規則的な凹凸を
形成するためには、特に、ワイヤとダイスとの位置合わ
せが重要であるので、ダイスに導入されるワイヤの位置
をガイドローラを介してマイクロメータで微調整すれば
よい。また、ワイヤの長手方向に延びる凹凸をワイヤ表
面に形成するためには、水系又は油系の潤滑剤を使用し
てワイヤを伸線すればよい。更に、より一層規則的で微
細な凹凸をワイヤ表面に形成するためには、伸線潤滑剤
の軟化点及び無機粒子成分を調整して、軟化点が高い潤
滑剤を使用すればよい。このようにして、潤滑剤の軟化
点を高くすると、ワイヤ表面により一層規則的に凹凸を
形成することができる。
【0033】本発明においては、ワイヤ表面にMo
2、WS2及びCからなる群から選択された少なくとも
1種が付着していると、より一層アークスタート性を向
上させることができる。また、その付着量の総量がワイ
ヤ10kgあたり0.01乃至3.0gであると、更に
一層アークスタート性を向上させることができる。更
に、ワイヤ表面に銅メッキが施されていない場合には、
MoS2、WS2及びCにより得られる効果をより一層高
めることができる。
【0034】なお、ワイヤ表面の凹部にMoS2、WS2
及びCからなる群から選択された少なくとも1種を埋め
込むためには、これらの成分を伸線潤滑剤に添加して伸
線してもよいし、最終線径でこれらの成分を塗布した後
に、バフ等により研磨してもよい。
【0035】本発明においては、ワイヤ表面における伸
線潤滑剤の油量、油種及び粒界酸化もアークスタート性
に影響する。例えば、ワイヤ表面に塗布する油としては
通常の合成油を使用して、油量はワイヤ10kgあたり
0.7乃至1.3gとすればよい。粒界酸化はワイヤ表
面に凹部を形成させるが、粒界酸化のみではワイヤ表面
に規則的な波形状の凹凸を形成させることはできない。
従って、粒界酸化されたワイヤに関しても、ワイヤ表面
に積極的に凹凸を形成することにより、アークスタート
性を向上させることができる。
【0036】ワイヤ表面におけるMoS2量は、例えば
以下に示すようにして測定することができる。先ず、ワ
イヤ50gをサンプリングした後、20mmの長さに切
断して、ワイヤ表面に付着した油脂等をエタノール中で
攪拌洗浄する。次に、表面に付着した油脂等を除去した
ワイヤ50gを濃塩酸と水との混合比が1:1である塩
酸50cm3中に投入して、1分間放置することによ
り、凹部に埋め込まれたMoS2をワイヤ表面から剥離
させる。次いで、塩酸に水を添加して全液量を100c
3とした後、MoS2が分散した塩酸液を濾紙により濾
過する。その後、濃硫酸と水との混合比が1:1である
硫酸10cm3と、過塩素酸5cm3と硝酸20cm3
の混合液に濾紙を投入して、白煙処理により濾紙に付着
したMoS2を溶解する。その後、混合液に水を添加し
て全液量を100cm3とした後、塩溶解する。そし
て、溶解後の酸液をIPC分析して、金属Moの濃度を
測定することにより、測定されたMo濃度からワイヤ1
0kgあたりのMoS2量を算出することができる。な
お、ワイヤ表面に付着したMoS2を凹部に埋め込まれ
たMoS2と同時に測定する場合には、ワイヤ表面を洗
浄したエタノール液を濾過し、濾紙上のMoS2量を上
述の方法と同様の方法で分析すればよい。
【0037】ワイヤ表面のMoがMoS2であるかどう
かは、X線光電子分光法等の分析装置により、Mo−S
の結合手が存在しているかどうかを確認し、この結合手
が検出されれば、測定されたMoは全てMoS2である
とすることができる。
【0038】また、ワイヤ表面におけるWS2量は、例
えば以下に示すようにして測定することができる。先
ず、ワイヤ50gをサンプリングした後、20mmの長
さに切断して、ワイヤ表面に付着した油脂等をエタノー
ル中で攪拌洗浄する。次に、表面に付着した油脂等を除
去したワイヤ50gを濃塩酸と水との混合比が1:1で
ある塩酸50cm3中に投入して、1分間放置すること
により、凹部に埋め込まれたWS2をワイヤ表面から剥
離させる。次いで、塩酸に水を添加して全液量を100
cm3とした後、WS2が分散した塩酸液を濾紙により濾
過する。その後、濃硫酸とリン酸と水との混合比が3:
2:1である硫酸/リン酸混合液10cm 3と、過塩素
酸5cm3と硝酸20cm3との混合液に濾紙を投入し
て、白煙処理により濾紙に付着したWS2を溶解する。
その後、混合液に水を添加して全液量を100cm3
した後、塩溶解する。そして、溶解後の酸液をIPC分
析して、金属Wの濃度を測定することにより、測定され
たW濃度からワイヤ10kgあたりのWS2量を算出す
ることができる。なお、ワイヤ表面に付着したWS2
凹部に埋め込まれたWS2と同時に測定する場合には、
ワイヤ表面を洗浄したエタノール液を濾過し、濾紙上の
WS2量を上述の方法と同様の方法で分析すればよい。
【0039】なお、ワイヤ表面のWがWS2であるかど
うかは、X線光電子分光法等の分析装置により、W−S
の結合手が存在しているかどうかを確認し、この結合手
が検出されれば、測定されたWは全てWS2であるとす
ることができる。
【0040】更に、ワイヤ表面におけるC量は、例えば
以下に示すようにして測定することができる。先ず、ワ
イヤ20gをサンプリングした後、20mmの長さに切
断して、ワイヤ表面に付着した油脂等をエタノール中で
攪拌洗浄する。次に、表面に付着した油脂等を除去した
ワイヤ20gを濃硝酸と水との混合比が1:2である硝
酸150cm3中に投入して、1分間放置することによ
り、凹部に埋め込まれたCをワイヤ表面から剥離させ
る。次いで、Cが分散した硝酸液を石英フィルタにより
濾過する。その後、石英フィルタを誘導炉中において酸
素雰囲気下で燃焼させた後、発生した炭酸ガスを赤外吸
収法により測定することにより、ワイヤ10kgあたり
のC量を算出することができる。なお、ワイヤ表面に付
着したCを凹部に埋め込まれたCと同時に測定する場合
には、ワイヤ表面を洗浄したエタノール液を石英フィル
タにより濾過し、この石英フィルタ上のC量を誘導炉中
において上述の方法と同様の方法で分析すればよい。
【0041】なお、本発明においては、Cの形態は結晶
質であっても非晶質であってもよく、硝酸液で溶解され
るのは金属中の固溶Cのみであり、結晶質C及び非晶質
Cは溶解しないので、これらは全て石英フィルタにより
捕捉することができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る溶接用ワイヤを
使用してアークスタート試験を実施した試験結果につい
て、その比較例による試験結果と比較して具体的に説明
する。
【0043】先ず、下記表1に示す組成を有する金属外
皮(フープ)に、下記表2に示す組成を有する炭素鋼用
フラックスを種々の組み合わせで充填して、原線を作製
した。そして、得られた原線を伸線することにより、ワ
イヤ径が0.8乃至1.6mmである炭素鋼用フラック
ス入りワイヤを作製した。但し、下記表2に示すよう
に、フラックスは含有されるMn及びFe粉末の含有量
を増減させており、ワイヤ全重量あたりのフラックス重
量(フラックス率)を種々に変更して、フラックスをフ
ープ内に充填した。なお、下記表1に示すフープの化学
組成において、銅メッキ分のCuは記載していない。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】また、下記表3に示す組成を有する原線を
伸線することにより、ワイヤ径が0.8乃至1.6mm
である炭素鋼用ソリッドワイヤを作製した。なお、得ら
れた全てのソリッドワイヤについては、銅メッキを施し
たものと銅メッキを施していないものとの2種類を作製
した。また、下記表3に示すワイヤの化学組成におい
て、銅メッキ分のCuは記載していない。
【0047】
【表3】
【0048】更に、下記表4に示す組成を有するフープ
に、下記表5に示す組成を有するステンレス鋼用フラッ
クスを種々の組み合わせで充填して、原線を作製した。
そして、得られた原線を伸線することにより、ワイヤ径
が0.8乃至1.6mmであるステンレス鋼用フラック
ス入りワイヤを作製した。但し、ワイヤ全重量あたりの
フラックス重量が15乃至25重量%となるように、フ
ラックスをフープ内に充填した。なお、下記表4に示す
フープの化学組成において、銅メッキ分のCuは記載し
ていない。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】更にまた、下記表6に示す組成を有する原
線を伸線することにより、ワイヤ径が0.8乃至1.6
mmであるステンレス鋼用ソリッドワイヤを作製した。
なお、下記表6に示すワイヤの化学組成において、銅メ
ッキ分のCuは記載していない。
【0052】
【表6】
【0053】次に、得られた炭素鋼用フラックス入りワ
イヤ、炭素鋼用ソリッドワイヤ、ステンレス鋼用フラッ
クス入りワイヤ及びステンレス鋼用ソリッドワイヤを、
選択的にレーザダル加工を施した穴ダイス又はローラダ
イスにより伸線し、表面に規則的で微細な波形状の凹凸
を有する実施例のワイヤを作製した。また、表面に規則
的な凹凸が形成されていないか、又は不規則な凹凸が形
成されている比較例のワイヤを作製した。なお、これら
のうちの一部のワイヤについては、MoS2、WS2及び
Cの伸線潤滑剤の添加量を調整すると共に、最終伸線後
にバフを使用して塗布することにより、凹凸の凹部内に
MoS2、WS2及びCを埋め込んだ。
【0054】次いで、図11に示す真円度計を使用し
て、下記表7に示す条件で周波数解析を実施し、パワー
スペクトルを得ることにより、実施例及び比較例の全て
のワイヤ表面に形成された凹凸の規則性を調査した。そ
の後、全てのワイヤを使用して、ロボットを使用したア
ークスタート試験を実施した。アークスタート性は、ア
ークスタート時の電流波形を測定し、良好なアークスタ
ートの比率を調査することにより評価した。なお、アー
クスタート性の評価は、各ワイヤに対して適正電流で、
ワイヤ先端を切断することなく、連続して1000回の
再アーク試験を実施することにより評価した。
【0055】図15(a)乃至図15(d)は横軸に時
間をとり、縦軸に電流値をとって、アークスタート時の
電流波形を示すグラフ図である。測定された電流波形に
ついて、図15(a)乃至図15(d)に示す4種類の
電流波形に分類した。なお、図15(a)はスムーズな
アークスタートが得られた場合を示し、図15(b)は
断続的なアークスタートが得られた場合を示す。また。
図15(c)は、ワイヤの飛散を伴うアークスタートが
得られた場合を示し、図15(d)はアークがスタート
しない場合を示す。アークスタート性が良好であるワイ
ヤは図15(a)の電流波形を示す比率が高いと共に、
図15(b)及び図15(c)の電流波形を示す比率が
低く、図15(d)の電流波形を示さない。従って、ス
ムーズなアークスタートを示す図15(a)の電流波形
が99%以上であり、アークがスタートしない場合を示
す図15(d)の電流波形が1回も得られなかったワイ
ヤを良好と評価した。ワイヤの作製条件並びにワイヤ表
面の付着物及び付着量を下記表8に示し、ピーク強度の
総和、凹凸の波長及びアークスタート性の評価結果を下
記表9に示す。
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】
【表9】
【0059】上記表1乃至6、8及び9に示すように、
実施例No.1乃至12はピーク強度の総和が0.02
(μm)2以上であり、ワイヤ表面に規則的に凹凸が形
成されているので、ワイヤの組成等に拘わらず、比較例
No.13乃至23と比較して再アーク性が良好となっ
た。また、いずれのワイヤを使用してロボットによりア
ーク溶接しても、不都合は生じなかった。特に、実施例
No.1、3、5及び9乃至12は、ワイヤ表面にMo
2、WS2及びCからなる群から選択された少なくとも
1種が付着していると共に、銅メッキが施されていない
ので、他の実施例と比較してアークスタート性が向上し
た。
【0060】一方、比較例No.13乃至17、及び1
9乃至23はワイヤ表面に規則的な凹凸が形成されてお
らず、ピーク強度の総和が0.02(μm)2未満であ
るので、アークがスタートしない確率が0.7乃至5.
2%であって、アークスタート性が不良となった。ま
た、比較例No.18はピーク強度の総和は本発明の範
囲内であるが、凹凸の波長が本発明範囲から外れている
ので、他の比較例と同様に、アークスタート性が不良と
なった。従って、比較例No.13乃至23は、溶接と
溶接との間にワイヤ先端を切断することが必要となり、
ロボットを使用した自動溶接に適用させることが困難と
なった。また、規則的な凹凸が形成されていないワイヤ
表面に、MoS2、WS2及びCからなる群から選択され
た少なくとも1種を付着させても、再アーク性を向上さ
せることはできなかった。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ワイヤ表面に周方向に沿って波状の凹凸を有し、この凹
凸の規則性を示すピーク強度の総和を適切に規制してい
るので、ロボットを使用した断続的な自動溶接時におい
ても溶接の間にワイヤ先端を切断する必要がなく、給電
チップとワイヤ表面との融着を効率的に防止することが
でき、優れたアークスタート性を有する溶接用ワイヤを
得ることができる。従って、溶接時の作業効率を向上さ
せることができる。また、ワイヤ表面に付着させる成分
及び付着量を調整すると、より一層アークスタート性を
向上させることができ、更に、表面に銅メッキを施さな
いものとすると、ワイヤ表面の付着物により得られる効
果を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤ表面に形成された種々の波長を有する正
弦波形状の凹凸を示すグラフ図である。
【図2】ワイヤ表面に形成された種々の波長を有する正
弦波形状の凹凸を示すグラフ図である。
【図3】ワイヤ表面に形成された種々の波長を有する正
弦波形状の凹凸を示すグラフ図である。
【図4】ワイヤ表面に形成された種々の波長を有する正
弦波形状の凹凸を示すグラフ図である。
【図5】ワイヤ表面に形成された種々の波長を有する正
弦波形状の凹凸を示すグラフ図である。
【図6】図1に示すワイヤ表面に形成された凹凸を周波
数解析して得られたパワースペクトルを示すグラフ図で
ある。
【図7】図2に示すワイヤ表面に形成された凹凸を周波
数解析して得られたパワースペクトルを示すグラフ図で
ある。
【図8】図3に示すワイヤ表面に形成された凹凸を周波
数解析して得られたパワースペクトルを示すグラフ図で
ある。
【図9】図4に示すワイヤ表面に形成された凹凸を周波
数解析して得られたパワースペクトルを示すグラフ図で
ある。
【図10】図5に示すワイヤ表面に形成された凹凸を周
波数解析して得られたパワースペクトルを示すグラフ図
である。
【図11】ワイヤ表面の凹凸を測定する方法を示す模式
図である。
【図12】ワイヤ表面の凹凸を測定する原理を示す模式
図である。
【図13】(a)はワイヤ表面に形成された凹凸の形状
を示すグラフ図であり、(b)は(a)に示すワイヤ表
面に形成された凹凸を周波数解析して得られたパワース
ペクトルを示すグラフ図である。
【図14】(a)はワイヤ表面に形成された凹凸の形状
を示すグラフ図であり、(b)は(a)に示すワイヤ表
面に形成された凹凸を周波数解析して得られたパワース
ペクトルを示すグラフ図である。
【図15】(a)乃至(d)はアークスタート時の電流
波形を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1;ワイヤ 1a;ワイヤ表面 2;真円度計 3;作動トランス 4;接触端子 5;アンプ 6;コンピュータ 7;真円

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付着物が除去されたワイヤ表面に、周方
    向に沿って波長が20乃至500μmである波状の凹凸
    を有し、前記周方向に沿って前記凹凸をΔxμm間隔で
    測定した場合に、前記測定値を周波数解析して得られた
    パワースペクトルにおいて前記波長の逆数の位置に現れ
    るピーク強度の総和が0.02乃至0.8(μm)2
    あることを特徴とする溶接用ワイヤ。
  2. 【請求項2】 表面にMoS2、WS2及びCからなる群
    から選択された少なくとも1種が付着していることを特
    徴とする請求項1に記載の溶接用ワイヤ。
  3. 【請求項3】 前記MoS2、WS2及びCからなる群か
    ら選択された1種又は2種以上の総量は、ワイヤ10k
    gあたり0.01乃至3.0gであることを特徴とする
    請求項2に記載の溶接用ワイヤ。
  4. 【請求項4】 前記MoS2、WS2及びCからなる群か
    ら選択された少なくとも1種は、前記凹凸の凹部に埋め
    込まれていることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    溶接用ワイヤ。
  5. 【請求項5】 表面に銅メッキが施されていないことを
    特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の溶接
    用ワイヤ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002331384A (ja) * 2001-05-10 2002-11-19 Kobe Steel Ltd ガスシールドアーク溶接用メタル系フラックス入りワイヤ
US6696170B2 (en) 2001-04-19 2004-02-24 Kiswel Ltd. Copper-free wire
JP2006038779A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Hitachi High-Technologies Corp パターン形状評価方法、評価装置、及び半導体装置の製造方法
JP2006281315A (ja) * 2005-03-10 2006-10-19 Kobe Steel Ltd 溶接用ワイヤ及びその製造方法
JP2010207847A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Nippon Steel & Sumikin Welding Co Ltd ガスシールドアーク溶接用ワイヤ

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