JP2000117099A - 固形状吸着材とその製造法 - Google Patents
固形状吸着材とその製造法Info
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- JP2000117099A JP2000117099A JP10324380A JP32438098A JP2000117099A JP 2000117099 A JP2000117099 A JP 2000117099A JP 10324380 A JP10324380 A JP 10324380A JP 32438098 A JP32438098 A JP 32438098A JP 2000117099 A JP2000117099 A JP 2000117099A
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- powdery
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高度の吸着能力を有し、特別な収納容器を要せ
ず、手や周囲を汚さず、抗菌ないし防黴性のある吸着材
を、扱いやすい形で提供する。 【構成】粉末状シリカゲルと粉末状熱可塑性樹脂、さら
には粉末状抗菌性材料の混合物を固形状に成形するとと
もに該熱可塑性樹脂の略溶融温度に加熱してその粒子の
接着箇所を溶融接着させ、安定した成形物にする。
ず、手や周囲を汚さず、抗菌ないし防黴性のある吸着材
を、扱いやすい形で提供する。 【構成】粉末状シリカゲルと粉末状熱可塑性樹脂、さら
には粉末状抗菌性材料の混合物を固形状に成形するとと
もに該熱可塑性樹脂の略溶融温度に加熱してその粒子の
接着箇所を溶融接着させ、安定した成形物にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はチップ状その他様
々な形状に成形された固形状の吸湿、脱臭、或いは抗菌
性の吸着材とその製造法に関する。
々な形状に成形された固形状の吸湿、脱臭、或いは抗菌
性の吸着材とその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】湿気や
臭い等を吸着する吸着材としては、シリカゲルや活性炭
等が広く知られている。これ等は粒状のものより効果を
高めるために粉末状にしたものも多く、シリカゲル粉末
は医薬品や揚物製造などにも使われている。
臭い等を吸着する吸着材としては、シリカゲルや活性炭
等が広く知られている。これ等は粒状のものより効果を
高めるために粉末状にしたものも多く、シリカゲル粉末
は医薬品や揚物製造などにも使われている。
【0003】かかる粉末状の吸着材は、効果は大きいも
ののそれを収納する容器が必要であり、それでも飛散な
いし流出しやすく、周辺を汚したり、或いは容器が廃棄
物化するなどの問題点があった。
ののそれを収納する容器が必要であり、それでも飛散な
いし流出しやすく、周辺を汚したり、或いは容器が廃棄
物化するなどの問題点があった。
【0004】また最近は活性炭と粘土類の混合物を成形
し、還元焼成した炭素セラミックと称する固形状吸着材
も見受けられるが、これは特殊な焼成工程を必要とし、
吸湿性も不充分で周囲が黒く汚れやすいなどの難点があ
る。
し、還元焼成した炭素セラミックと称する固形状吸着材
も見受けられるが、これは特殊な焼成工程を必要とし、
吸湿性も不充分で周囲が黒く汚れやすいなどの難点があ
る。
【0005】またこれらの吸着材は、一般に有機物の吸
着につれて菌類が繁殖しやすくなるという問題点があ
り、これを解決するための抗菌処理も、コーティング技
術などかなりの負担を要求されるものであった。
着につれて菌類が繁殖しやすくなるという問題点があ
り、これを解決するための抗菌処理も、コーティング技
術などかなりの負担を要求されるものであった。
【0006】本発明はかかる現状に則ってなされたもの
で、焼成やコーティングを要することなく、吸湿、脱臭
等の吸着機能や、さらには抗菌性をも有するような、固
形状に成形された扱いやすい吸着材を提供することを課
題とする。
で、焼成やコーティングを要することなく、吸湿、脱臭
等の吸着機能や、さらには抗菌性をも有するような、固
形状に成形された扱いやすい吸着材を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】粉末状シリカゲルと粉末
状熱可塑性樹脂の混合物を該熱可塑性樹脂の略溶融温度
に加熱し、それによってシリカゲルの粒子(1)と熱可
塑性樹脂の粒子(2)の接触箇所を溶融接着させて安定
した成形物(a)にする。
状熱可塑性樹脂の混合物を該熱可塑性樹脂の略溶融温度
に加熱し、それによってシリカゲルの粒子(1)と熱可
塑性樹脂の粒子(2)の接触箇所を溶融接着させて安定
した成形物(a)にする。
【0008】この際、上記以外に更に粉末状の抗菌性材
料を加えることが望ましい。具体的にはトルマリン、ガ
ーネット、或いは波動石と呼ばれるもの等、甚だ多くの
素材が該当するが、これらの抗菌性材料の粒子(3)に
ついてもシリカゲル同様に、熱可塑性樹脂の粒子(2)
によって溶融接着される。
料を加えることが望ましい。具体的にはトルマリン、ガ
ーネット、或いは波動石と呼ばれるもの等、甚だ多くの
素材が該当するが、これらの抗菌性材料の粒子(3)に
ついてもシリカゲル同様に、熱可塑性樹脂の粒子(2)
によって溶融接着される。
【0009】このような各粉末粒子の混合物を加熱する
にあたり、所望する形状の固形物に仕上げるには、それ
らを型内に圧縮して詰め込んで行うか、或いは予め少量
の水性接着材などをバインダーとした仮接着による成形
を行い、その後にしかるべき温度に加熱して安定した成
形物にすればよい。
にあたり、所望する形状の固形物に仕上げるには、それ
らを型内に圧縮して詰め込んで行うか、或いは予め少量
の水性接着材などをバインダーとした仮接着による成形
を行い、その後にしかるべき温度に加熱して安定した成
形物にすればよい。
【0010】加熱する温度は使用する熱可塑性樹脂によ
って異なり、ほぼそれらの融点ということになる。例え
ばポリアミド樹脂はその強度や耐久性などの物性から望
ましい樹脂であるが、正確にその融点でというわけでは
なく、加えた圧力や時間等との兼ね合いで、約130℃
に加熱する。一般に温度が高すぎるか或いは加熱時間が
長すぎたり、成形圧が高すぎると、溶融した該樹脂が他
の粒子表面を広く覆う状態となってしまい、所望する効
果が損なわれるが、逆の場合は成形物が脆弱なものにな
ってしまう。従ってその度合いはサンプルの仕上がりを
観察しながら適宜調節する。
って異なり、ほぼそれらの融点ということになる。例え
ばポリアミド樹脂はその強度や耐久性などの物性から望
ましい樹脂であるが、正確にその融点でというわけでは
なく、加えた圧力や時間等との兼ね合いで、約130℃
に加熱する。一般に温度が高すぎるか或いは加熱時間が
長すぎたり、成形圧が高すぎると、溶融した該樹脂が他
の粒子表面を広く覆う状態となってしまい、所望する効
果が損なわれるが、逆の場合は成形物が脆弱なものにな
ってしまう。従ってその度合いはサンプルの仕上がりを
観察しながら適宜調節する。
【0011】粉末化する粒子の粒度は特に厳密なもので
はないが、いずれも300メッシュパス程度が好まし
い。例えば極端に粒子が荒くなれば表面積が減少し、吸
着力が低下して効果の乏しいものになり、逆に必要以上
に細かくしても、コストが上がったり成形性が悪くなっ
たりする。
はないが、いずれも300メッシュパス程度が好まし
い。例えば極端に粒子が荒くなれば表面積が減少し、吸
着力が低下して効果の乏しいものになり、逆に必要以上
に細かくしても、コストが上がったり成形性が悪くなっ
たりする。
【0012】
【作用】本発明のようにシリカゲル等を粒子化し、同じ
く粒子化した熱可塑性樹脂と混合してその溶融温度付近
に加熱すると、熱可塑性樹脂の粒子(2)は軟化・溶融
して他の粒子(1)(3)との接触箇所が接着状態とな
り、従ってその集合体は全体が連なった形の安定した固
形物となる。しかも接触箇所以外は依然として空気中に
曝された形態を保っており、粒子間には連続した空隙が
存在するから、それらは広大な空気との接触面積を保有
したまま、その大きな吸着力を発揮することになる。
く粒子化した熱可塑性樹脂と混合してその溶融温度付近
に加熱すると、熱可塑性樹脂の粒子(2)は軟化・溶融
して他の粒子(1)(3)との接触箇所が接着状態とな
り、従ってその集合体は全体が連なった形の安定した固
形物となる。しかも接触箇所以外は依然として空気中に
曝された形態を保っており、粒子間には連続した空隙が
存在するから、それらは広大な空気との接触面積を保有
したまま、その大きな吸着力を発揮することになる。
【0013】また同時に抗菌性材料の粒子(3)が存在
すると、呼び込まれた湿気や有機物粒子等により細菌や
黴等が増殖するのを防ぐことができる。ちなみにそれが
トルマリン等のように焦電気性、或いはマイナスイオン
放出性のものであれば、抗菌性に加えて健康によいとさ
れるマイナスイオンの外部放出にも適したものとなる。
すると、呼び込まれた湿気や有機物粒子等により細菌や
黴等が増殖するのを防ぐことができる。ちなみにそれが
トルマリン等のように焦電気性、或いはマイナスイオン
放出性のものであれば、抗菌性に加えて健康によいとさ
れるマイナスイオンの外部放出にも適したものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】各300メッシュ程度のシリカゲ
ル粉末6重量部、トルマリン又は/及び波動石粉末3重
量部、ポリアミド樹脂粉末1重量部を、固形分10%の
酢ビエマルジョンとともに粘土状に混練し、これを所定
の型内に収め脱型して厚手のコイン状に仮成形する。こ
れを遠赤外線乾燥炉もしくは電子レンジで約130℃に
加熱する。得られた成形物は安定した強度ある形態を保
つと同時に手などを汚すこともなく、水中に投じても長
時間にわたって溶けたり軟化することもなく、空気中に
おいては粒状シリカゲル以上に調湿作用や脱臭作用を発
揮した。また使い古したものも腐敗臭や黴等の発生は全
く認められなかった。
ル粉末6重量部、トルマリン又は/及び波動石粉末3重
量部、ポリアミド樹脂粉末1重量部を、固形分10%の
酢ビエマルジョンとともに粘土状に混練し、これを所定
の型内に収め脱型して厚手のコイン状に仮成形する。こ
れを遠赤外線乾燥炉もしくは電子レンジで約130℃に
加熱する。得られた成形物は安定した強度ある形態を保
つと同時に手などを汚すこともなく、水中に投じても長
時間にわたって溶けたり軟化することもなく、空気中に
おいては粒状シリカゲル以上に調湿作用や脱臭作用を発
揮した。また使い古したものも腐敗臭や黴等の発生は全
く認められなかった。
【0015】
【発明の効果】このように本発明によれば、特別な収納
容器を要せず周囲も汚さない安定した固形物でありなが
ら高度な吸着能力を有する吸着材を甚だ扱いやすい形で
提供することができ、しかも抗菌、防黴、マイナスイオ
ン放出などの特性を発揮させやすく、リサイクルに適し
容器の廃棄物を減らせるなどの効果がある。
容器を要せず周囲も汚さない安定した固形物でありなが
ら高度な吸着能力を有する吸着材を甚だ扱いやすい形で
提供することができ、しかも抗菌、防黴、マイナスイオ
ン放出などの特性を発揮させやすく、リサイクルに適し
容器の廃棄物を減らせるなどの効果がある。
【図1】本発明の吸着材を概念的に示す拡大断面図
1………シリカゲルの粒子 2………熱可塑性樹脂の粒子 3………抗菌性材料の粒子 a………成形物
Claims (3)
- 【請求項1】粉末状シリカゲルと粉末状熱可塑性樹脂の
混合物を該熱可塑性樹脂の略溶融温度に加熱してシリカ
ゲルの粒子と熱可塑性樹脂の粒子の接触箇所を接着させ
たその集合体よりなる固形物であることを特徴とする固
形状吸着材。 - 【請求項2】粉末状シリカゲルと粉末状熱可塑性樹脂の
他に更に粉末状の抗菌性材料を加えた混合物を請求項1
記載同様に加熱して該熱可塑性樹脂粒子の接触箇所で他
粒子を接着させたその集合体よりなる固形物であること
を特徴とする固形状吸着材。 - 【請求項3】粉末状シリカゲルと粉末状熱可塑性樹脂を
主とする混合物を固形状に成形するとともに該熱可塑性
樹脂の略溶融温度に加熱してその粒子の接触箇所を溶融
接着させ、安定した成形物にすることを特徴とする固形
状吸着材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324380A JP2000117099A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 固形状吸着材とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10324380A JP2000117099A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 固形状吸着材とその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000117099A true JP2000117099A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=18165155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10324380A Pending JP2000117099A (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | 固形状吸着材とその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000117099A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010284569A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Fuji Silysia Chemical Ltd | 吸着材、および吸着材の製造方法 |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP10324380A patent/JP2000117099A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010284569A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Fuji Silysia Chemical Ltd | 吸着材、および吸着材の製造方法 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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