JP2000116468A - 消臭パッド - Google Patents
消臭パッドInfo
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- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
悪臭の除去と湿気の防止を同時に実現することができ
る、寝たきり患者などの床擦れ防止に好適な消臭パッド
を提供する。 【解決手段】(1) 表裏二層の編み地を連結糸で連結した
立体編み地と、消臭シート状物とを重ね合わせた消臭パ
ッド。(2) 前記消臭パッドの表面に布帛を積層し、裏面
に緩衝材を積層した消臭パッド。(3) 前記消臭パッドの
両側に布帛からなる固定部を設けた消臭パッド。
Description
さらに詳しくは布団上やベットマット上に敷いて用いら
れる通気性、消臭性等に優れる消臭パッドに関する。
る床擦れ防止マットとしては、床擦れの要因となる体圧
集中や通気性不良等を改良した製品が種々提案されてい
る。しかし、これらの床擦れ要因の全てを同時に解決
し、良好な体圧の分散と通気性とともに、悪臭の除去と
湿気の防止を同時に実現することは困難であった。
術の問題点を解決し、体圧の分散ができ、良好な通気性
を有し、かつ悪臭の除去と湿気の防止を同時に実現する
ことができる、寝たきり患者などの床擦れ防止に好適な
消臭パッドを提供するものである。
を鋭意検討した結果、通気性とクッション性に優れる立
体編み地と消臭シート状物を重ね合わせることにより、
上記課題を達成できることを見いだし、本発明に到達し
たものである。すなわち、本願で特許請求される発明は
以下のとおりである。 (1)表裏二層の編み地を連結糸で連結した立体編み地
と、消臭シート状物とを重ね合わせたことを特徴とする
消臭パッド。 (2)前記消臭パッドの表面に布帛を積層し、裏面に緩
衝材を積層したことを特徴とする(1)記載の消臭パッ
ド。 (3)前記消臭パッドの両側に布帛からなる固定部を設
けたことを特徴とする(1)または(2)記載の消臭パ
ッド。
消臭パッドの断面説明図であり、図2は、本発明の一実
施例を示す消臭パッドの平面図である。図1において、
消臭パッド1は、表裏二層の編み地3と、該二層の編み
地3を連結する連結糸4からなる立体編み地2および二
層の不織布7の間に消臭剤6を介在させた消臭シート状
物5からなる。このような消臭パッドによれば、立体編
み地2が保持する通気性とクッション性に加え、消臭シ
ート状物5による悪臭の除去効果が同時に得られるた
め、これを寝たきり患者などに使用することにより、体
圧の分散、通気性、悪臭の除去および湿気の防止を同時
に実現することができる。
に布帛からなる固定部10が設けられている。従って、
該消臭パッド1を布団やベットマットの上に敷いて用い
る際に固定部10を容易に布団やベットマット等の下に
挟み込み固定させることができ、寝返り時などにシワ等
ができにくくなり、床ずれ防止効果が向上する。
層の編地を連結糸で連結して編成することにより得られ
る。例えば、公知の通常2枚の針床を有するダブルラッ
セル縦編機などの縦編機を用い、メッシュ状の表裏の編
み地を編成すると同時に連結糸を該メッシュ組織の全て
の編目に連結することにより得られる。このような立体
編み地には連結糸の反発力によりクッション性が与えら
れるとともに、連結糸で形成される空洞により該編み地
内に優れた通気性が付与される。
よび連結糸の素材には特に限定はなく、公知のポリエス
テル、ポリアミドなどの合成繊維、再生繊維、綿等の天
然繊維などを単独でまたは2種以上の組合せて用いられ
る。これらの繊維は丸断面または異形断面であってもよ
く、モノフイラメント糸、スパン糸、マルチフイラメン
ト糸、捲縮加工糸等であってもよい。また連結糸に用い
る繊維の繊度は、編み地に通気性およびクッション性を
付与する点から、20デニール以上が好ましく、より好
ましくは50〜500デニールである。
復性、生産性などから、2〜20mmが好ましく、より
好ましくは3〜10mmである。厚みが2mm未満で
は、立体編み地としての特徴が得られにくく、また厚み
が20mmを超えると立体形体保持性が難しくなり、弾
性回復性、編立の加工技術が難しくなる。立体編み地の
目付は、通気性、硬さ、形体保持性、編立の加工性など
から、100〜1000g/m2 が好ましく、より好ま
しくは150〜700g/m2 である。
せ、また各種の機能を付与するために、熱処理、樹脂加
工、難燃加工、抗菌加工などの公知の処理を施すことが
できる。本発明に用いられる消臭シート状物としては、
通気性に優れた不織布の少なくとも片面に消臭剤を塗布
したシート状物、または二枚の不織布の間に消臭剤を介
在させたシート状物などが挙げられる。
サーマルボンド法、ニードルパンチ法、抄造法などによ
り生産されたものが用いられ、これらは単独で用いても
2種以上を積層して用いてもよい。該不織布を構成する
繊維としては、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリアミド繊維、これらの共重合繊維または複合繊
維などの単一または2種以上の短繊維または長繊維を単
独でまたは混合して用いられる。繊維の平均繊維径は
0.5〜10デニールが好ましい。また繊維断面形状は
丸形および異形構造でもよい。特に好ましい不織布とし
ては、薄くて、通気性および強度に優れるスパンボンド
法による、部分熱圧着された合繊長繊維不織布が挙げら
れる。
アルミナなどの物理的吸着系消臭剤、スルファニル酸化
物、アクリル酸化物などを担持させた酸性用、塩基性
用、中性用等の添着活性炭などの化学的吸着系消臭剤が
用いられ、これらは単独で用いても、また混合して用い
てもよい。消臭シート状物の消臭剤量は、発生ガスの種
類、使用期間などの使用目的に応じて適宜選択するのが
好ましく、通常は1〜150g/m2 の範囲とされる。
より好ましい範囲は5〜100g/m2 である。例え
ば、アンモニア臭の多い場合は、スルファニル酸化物、
アクリル酸化物などを担持させた酸性用添着活性炭の使
用割合を多くし、無添着活性炭と混合することによりア
ンモニア臭の吸着性を向上できる。
液状消臭剤を塗布する方法、粉末状消臭剤を塗布する方
法等が挙げられる。前者では、公知の含浸方式、グラビ
ヤ方式、コーテング方式、スプレー方式等により不織布
に直接液状消臭剤を塗布する方法が採用される。また後
者では、例えば、粒径100〜1000μm、好ましく
は250〜500μmの粉末状消臭剤と、粒径100〜
1000μm、好ましくは250〜500μmの粉末状
ホットメルト系接着剤とをホモミキサーなどの粉体混合
機で混合し、混合物を粉体振り落とし装置などで不織布
に均等に散布し、熱処理や熱プレスなどで接合一体化す
る方法が採用される。
シート状物とを1枚ずつまたは複数枚重ね合わせて構成
されるが、さらに表面層または裏面層に使用目的に応じ
て他の素材を重ね合わせてもよい。例えば、表面層に柔
軟で肌触りの良いパイル系または立毛繊維を有する織
物、編物等からなる布帛を積層してもよく、また裏面層
にニードル不織布を樹脂加工した樹脂綿、その他の不織
布および織物、編物等の包材を重ねた緩衝材を積層して
もよい。さらに、これらの積層体がずれないように縁部
を別布で縫製する、全体をキルテング縫製する、接着剤
で接着するなどの方法で一体化するのが好ましい。
トマット上に敷いて、該消臭パッドをこれらに固定させ
るために、消臭パッドの両端に、紐、不織布、織物、編
物等の布帛を取付け、該取付け布帛をベットまたは布団
の下に挟み込む等により固定させ、寝返りなどで該消臭
パッドが移動しないようにしてもよい。
する悪臭ガスを各々下記濃度に調整し、600cc封入
し、20度の環境下に放置する。 アンモニア 100ppm アセトアルデヒド 20ppm 硫化水素 20ppm 酢酸 50ppm メチルメルカプタン 25ppm トリメチルアミン 20ppm (3) 60分後に、テトラーバッグ内の悪臭ガス濃度をガ
ス検知管で測定し、悪臭ガス残存率を算出する。 悪臭ガス残存率(%)=(残存ガス濃度/封入ガス濃
度)×100 〔通気性〕JIS−L−1096(フラジュール法A
法)に準じて測定した。 〔厚 み〕JIS−L−1096(加圧子 直径10m
m荷重10kpa)に準じて測定した。
ラメントのポリエステルマルチフイラメント糸の表裏6
角形状メッシュ編地と、ナイロン−6のモノフイラメン
ト180デニールの連結糸とからなる厚み4mmの立体
編み地(目付300g/m2 、通気性400cm3 /c
m2 /sec以上)を編成した。次いで、スパンボンド
法により、目付30g/m2 の部分熱圧着を有するポリ
エステル長繊維不織布上に、粒度250〜500μmに
分留されたヤシガラ活性炭粉末および粒度250〜50
0ミクロンに分留された融点85度、メルトインデック
ス2.5のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂ホットメルト
接着剤を1:1の重量比率で回転型粉体混合機を用いて
混合し、混合物を粉体散布装置を用いて不織布の中間部
分に、粉末付着量が60g/m2 となるようにで均等に
散布した後、上記不織布と同じ不織布を上から重ねて1
50度に加熱された熱プレスロールで、加熱−加圧し、
上下2枚の不織布を接合させて消臭シート状物を得た。
積層し、縁部を別布で縫製する方法で縫製一体化して本
発明の消臭パッド(厚み5.6mm、目付420g/m
2 、通気性210cm3 /cm2 /sec)を得た。得
られた消臭パッドの消臭性能を測定し、その結果を60
分後のガス残存率で下記に示したが、高い消臭性能を示
すことがわかった。 アンモニア 35% アセトアルデヒド 3% 硫化水素 0% 酢酸 2% メチルメルカプタン 0% トリメチルアミン 1%
添着)と、ヤシガラ活性炭に5重量%スルファニル酸を
担持させた添着活性炭と、ホットメルト接着剤とを、
1:1:2の重量比率で混合した混合物を用いた以外
は、は実施例1と同様にして消臭シート状物を得た。実
施例1で得られた立体編み地と上記消臭シート状物とを
積層し、さらに該立体編み地の表面に綿パイル編地を積
層し、消臭シート状物の裏面に樹脂綿および綿織物を順
に重ねて全体をキルテング縫製する方法で一体化し、縁
部を別布で縫製して本発明の消臭パッド(厚み15m
m、目付870g/m2 、通気性110cm3 /cm2
/sec)を得た。
その結果60分後のガス残存率で下記に示したが、高い
消臭性能を示すことがわかった。 アンモニア 0% アセトアルデヒド 5% 硫化水素 0% 酢酸 2% メチルメルカプタン 0% トリメチルアミン 1%
と、ホットメルト接着剤粉末とを、1:2の重量比率で
混合した混合物を粉末付着量10g/m2 で均等に散布
し、150度に加熱された熱処理機を用いて不織布を接
合した以外は実施例1と同様の方法で消臭シート状物
(厚み5.3mm、目付370g/m2 、通気性260
cm3 /cm2 /sec)を得た。得られた消臭パッド
の消臭性能を測定し、その結果を60分後のガス残存率
で下記に示したが、高い消臭性能を示すことがわかっ
た。 アンモニア 10% アセトアルデヒド 85% 硫化水素 0% 酢酸 7% メチルメルカプタン 85% トリメチルアミン 5%
り患者に60日間使用したところ、体圧の分散が良好
で、さらに良好な通気性、悪臭除去、湿気防止および床
擦れ防止効果が得られることを確認できた。
臭シート状物の積層物であり、大きな空気層を有するた
め、通気性、クッション性および体圧の分散性に優れ、
また湿気の防止、悪臭の除去および床擦れ防止効果に優
れる特徴を有し、寝たきり患者などの消臭パッドとして
好適に用いることができる。
図。
結糸、5…消臭シート状物、6…消臭剤、7…不織布、
10…固定部。
Claims (3)
- 【請求項1】 表裏二層の編み地を連結糸で連結した立
体編み地と、消臭シート状物とを重ね合わせたことを特
徴とする消臭パッド。 - 【請求項2】 前記消臭パッドの表面に布帛を積層し、
裏面に緩衝材を積層したことを特徴とする請求項1記載
の消臭パッド。 - 【請求項3】 前記消臭パッドの両側に布帛からなる固
定部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
消臭パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10292292A JP2000116468A (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 消臭パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10292292A JP2000116468A (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 消臭パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000116468A true JP2000116468A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17779877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10292292A Pending JP2000116468A (ja) | 1998-10-14 | 1998-10-14 | 消臭パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000116468A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002306921A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-22 | Toyobo Co Ltd | 吸湿具 |
WO2009023829A1 (en) * | 2007-08-15 | 2009-02-19 | Arnold Bruckner | Disposable multilayered low friction double lubricated bed pad |
-
1998
- 1998-10-14 JP JP10292292A patent/JP2000116468A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002306921A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-22 | Toyobo Co Ltd | 吸湿具 |
WO2009023829A1 (en) * | 2007-08-15 | 2009-02-19 | Arnold Bruckner | Disposable multilayered low friction double lubricated bed pad |
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