JP2000116237A - 結球野菜用外葉起し作業機 - Google Patents

結球野菜用外葉起し作業機

Info

Publication number
JP2000116237A
JP2000116237A JP10289609A JP28960998A JP2000116237A JP 2000116237 A JP2000116237 A JP 2000116237A JP 10289609 A JP10289609 A JP 10289609A JP 28960998 A JP28960998 A JP 28960998A JP 2000116237 A JP2000116237 A JP 2000116237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raising
head
outer leaf
vegetables
rotating disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10289609A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Toyama
信一 遠山
Kazumasa Miyamoto
一正 宮本
Junichi Yamaura
淳一 山浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd filed Critical Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10289609A priority Critical patent/JP2000116237A/ja
Publication of JP2000116237A publication Critical patent/JP2000116237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 腰に大きな負担がかかる重労働を回避でき、
作業効率を向上できる結球野菜用外葉起し作業機を提供
する。 【解決手段】 機体1の上部に支持体取り付け部4をこ
の機体1の左右方向に移動自在でかつ昇降自在に設け
る。この支持体取り付け部4にモータ34の駆動時に白菜
Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転中心軸を中
心として回転する回転支持体41の上端部を回転自在に取
り付ける。この回転支持体41の下端部には、開口部52を
有する略環状の起し体装着リング体51を固着する。この
起し体装着リング体51には、この起し体装着リング体51
の周方向に互いに等間隔をおいて3つの回転円板体61を
内方に向けて突出させて装着する。これらの各回転円板
体61は外葉Bの下方に入り込み、互いに等間隔をおいた
3か所の位置から結球部Cの外周面に沿うように螺旋状
の軌跡を描いて上昇して外葉Bを起す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結球野菜の外葉の
起し作業をする結球野菜用外葉起し作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結球野菜としての例えば植栽のま
ま白菜を越冬させる場合は、作業者による手作業で、畝
に沿って作付けされた白菜の垂れ下がった状態にある外
葉を起してひもで縛り、その外葉で結球部を被包し、結
球部が冷気による悪影響を受けないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
作業は、かがんだ姿勢で行わなければならない作業であ
るので、腰に大きな負担がかかる重労働であるばかりで
なく、作業効率が悪い問題を有している。
【0004】なお、この手作業の機械化を目的とした結
球野菜用外葉起し作業機としては、例えば、特開平7−
87825号公報に示すような、機体に1対のアーム体
のそれぞれの基端部を回動自在に取り付け、この1対の
アーム体を左右方向に開閉自在に設け、この1対のアー
ム体をそれぞれの先端側を互いに離間させた開状態に
し、この開状態にある1対のアーム体を外葉の下方であ
って結球部の左右両側方の位置に進出移動させ、その
後、この位置からこの1対のアーム体を上方に直線状に
引き上げ、外葉を起すようにした構成の結球野菜用外葉
起し作業機が提案されている。しかし、この構成では、
結球部の周方向に沿って位置する複数の外葉を適切な状
態に起すことができないおそれがあり、作業効率を向上
できないおそれがある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、腰に大きな負担がかかる重労働を回避でき、作業
効率を向上できる結球野菜用外葉起し作業機を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の結球野菜
用外葉起し作業機は、結球野菜の垂れ下がった状態にあ
る外葉を起す作業をする結球野菜用外葉起し作業機であ
って、前記外葉の下方に入り込み、前記結球野菜の結球
部の側方位置であってこの結球部の周方向に沿って互い
に間隔をおいた複数か所の位置から前記結球部の外周面
に沿うように螺旋状の軌跡を描いて上昇し、前記外葉を
起す複数の外葉起し体を備えたものである。
【0007】そして、各外葉起し体が外葉の下方に入り
込み、結球野菜の結球部の側方位置であってこの結球部
の周方向に沿って互いに間隔をおいた複数か所の位置か
ら結球部の外周面に沿うように螺旋状の軌跡を描いて上
昇し、外葉を起すので、かがんだ姿勢での手作業をする
ことなく、垂れ下がった外葉が適切な状態に起される。
【0008】請求項2記載の結球野菜用外葉起し作業機
は、請求項1記載の結球野菜用外葉起し作業機におい
て、各外葉起し体は、結球部に対して進退自在に設け、
前記各外葉起し体は、付勢手段で結球野菜の外周側から
中心側に向う方向に付勢したものである。
【0009】そして、付勢手段が結球部の形状に応じて
変形し、この付勢手段の変形に応じて各外葉起し体が結
球部に対して進退移動するので、結球部の形状による影
響を受けない。
【0010】請求項3記載の結球野菜用外葉起し作業機
は、請求項1または2記載の結球野菜用外葉起し作業機
において、各外葉起し体は、周側面部が外葉の外面に接
触した状態で結球部の径方向に直交する上下方向に沿っ
た回転中心軸を中心として回転する回転円板体にて形成
したものである。
【0011】そして、各回転円板体の周側面部が外葉の
外面に接触した状態で、各回転円板体が外葉からモーメ
ントを受け、結球部の径方向に直交する上下方向に沿っ
た回転中心軸を中心として回転するので、外葉を損傷す
ることがない。
【0012】請求項4記載の結球野菜用外葉起し作業機
は、請求項3に記載の結球野菜用外葉起し作業機におい
て、各回転円板体は、外周側が昇降するように揺動自在
に支持されたものである。
【0013】そして、各回転円板体の周側面部が外葉の
外面に接触した状態で、この周側面部の外葉に接触した
側の一側が外葉から下方に向う力を受けて下降し、各回
転円板体が適切な角度をもって傾いた状態になる。
【0014】請求項5記載の結球野菜用外葉起し作業機
は、請求項1ないし4いずれかに記載の結球野菜用外葉
起し作業機において、各外葉起し体を備えた機体は、結
球野菜が作付けされた畝の長さ方向に沿って走行する走
行部を有するものである。
【0015】そして、機体が走行部にて畝の長さ方向に
沿って走行するので、機体を畝の長さ方向に沿って容易
に移動させることができる。
【0016】請求項6記載の結球野菜用外葉起し作業機
は、請求項1ないし5いずれかに記載の結球野菜用外葉
起し作業機において、機体は、この機体の左右方向に移
動自在でかつ昇降自在に設けられた支持体取り付け部を
有し、この支持体取り付け部には、結球野菜の結球部の
縦中心軸と略同軸上の回転中心軸を中心として回転する
回転支持体の上端部を回転自在に取り付け、この回転支
持体の下端部には、開口部を切り欠き形成した略環状の
起し体装着リング体を固着し、この起し体装着リング体
には、この起し体装着リング体の周方向に互いに間隔を
おいて複数の外葉起し体を内方に向けて突出させて装着
したものである。
【0017】そして、起し体装着リング体の開口部を結
球野菜に合わせ、機体の支持体取り付け部を結球野菜に
向けて機体の左右方向のいずれか一方向に移動させる
と、結球野菜が起し体装着リング体の開口部からこの起
し体装着リング体の内側に位置することとなる。このと
き、各外葉起し体は、外葉の下方に入り込み、結球野菜
の根元近傍に位置した状態になる。
【0018】続いて、機体の支持体取り付け部を上昇さ
せるとともに、回転支持体を結球部の縦中心軸と略同軸
上の回転中心軸を中心として回転させると、各外葉起し
体が、結球部の側方位置であってこの結球部の周方向に
沿って互いに間隔をおいた複数か所の位置から結球部の
外周面に沿うように螺旋状の軌跡を描いて上昇し、外葉
を起す。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の結球野菜用外葉起
し作業機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明す
る。
【0020】図1および図2において、1は機体で、こ
の機体1の左側下部には走行部2が設けられ、左側上部
には支持体左右動部3が設けられ、右側上部には支持体
取り付け部4が設けられている。
【0021】この走行部2は、結球野菜としての白菜A
が作付けされた畝の長さ方向に沿って、畝と畝との間を
進行方向Xに向って走行するもので、進行方向Xに沿っ
て長手方向を有する細長矩形板状の基台6を備えてい
る。
【0022】この基台6の前部には前輪用支軸7が回転
自在に取り付けられ、この前輪用支軸7の両端部は基台
6の前部両側面から左右両側方に向って突出しており、
この突出した両端部には左右1対の前輪8が取り付けら
れ、これらの各前輪8には図示しないタイヤが装着され
ている。また、この基台6の後部には長方形状の切り欠
きによって凹状の切り欠き部9が形成され、この切り欠
き部9には後輪用支軸10が回転自在に橋架され、この後
輪用支軸10の中央部には後輪11が取り付けられ、この後
輪11には図示しないタイヤが装着されている。
【0023】さらに、この基台6の前部上面には上下動
用シリンダ15が立設され、この上下動用シリンダ15は図
示しない流体圧力源部に接続されこの流体圧力源部の駆
動に伴い作動するもので、上下方向に長手方向を有する
上下動用シリンダ本体16を備え、この上下動用シリンダ
本体16には上下動用ピストンロッド17が上方に向って進
退自在に取り付けられている。また、この基台6の長手
方向の略中央部上面には上下方向に長手方向を有する断
面円形状の縦挿入軸18が一体的に立設され、後部上面に
は動力源としてのバーテリ19が設置されている。なお、
この基台6には図示しない左右1対の機体手押し用ハン
ドルが設けられている。
【0024】また、前記支持体左右動部3は、進行方向
Xに沿って長手方向を有する細長矩形板状の基部21を備
え、この基部21の前部には前記上下動用ピストンロッド
17の先端部が連結固定されている。また、この基部21の
後部には上下に向って開口した円筒状の縦方向の被挿入
部23が下方に向って突出形成され、この縦方向の被挿入
部23には前記縦挿入軸18の先端側が摺動自在に挿入され
ている。
【0025】さらに、この基部21の長手方向の中央部右
側面には左右動用シリンダ25が右側方に向って突設さ
れ、この左右動用シリンダ25は図示しない流体圧力源部
に接続されこの流体圧力源部の駆動に伴い作動するもの
で、前記機体1の左右方向に長手方向を有する左右動用
シリンダ本体26を備え、この左右動用シリンダ本体26に
は左右動用ピストンロッド27が右側方に向って進退自在
に取り付けられている。また、この基部21の長手方向の
後部右側面には前記機体1の左右方向に長手方向を有す
る断面円形状の横挿入軸28が一体的に突設されている。
【0026】また、前記支持体取り付け部4は、前記上
下動用シリンダ15の作動にて前記機体1の上下方向に沿
って移動するとともに、前記左右動用シリンダ25の作動
にて前記機体1の左右方向、つまり、畝の幅方向に沿っ
て移動するもので、半小判板形状の取り付け基部31を備
え、この取り付け基部31の左側部には前記左右動用ピス
トンロッド27の先端部が連結固定されている。さらに、
この取り付け基部31の後部には左右に向って開口した円
筒状の横方向の被挿入部33が一体的に突出形成され、こ
の横方向の被挿入部33が前記横挿入軸28の先端側が摺動
自在に挿入されている。さらに、この取り付け基部31の
略中央部にはモータ34が取り付けられている。
【0027】一方、図1ないし図3において、41は回転
支持体で、この回転支持体41は、前記モータ34の駆動に
より、白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸上の回転
中心軸を中心として回転するもので、上端部に断面円形
状のモータ連結主軸42を有している。
【0028】このモータ連結主軸42の上部は、前記モー
タ34の図示しないモータ出力軸に連結固定されている。
また、このモータ連結主軸42の軸方向の略中央部の外周
面には切欠き43を有する円盤44が固着されている。そし
て、例えば光学式の回転センサ45が、前記円盤44の切欠
き43を検知することにより、前記モータ34が所定の回転
数だけ回転するようになっている。
【0029】また、このモータ連結主軸42の下端部は、
略Y字形状の軸連結板部材47の中央部に形成された主軸
連結部48に連結固定されている。さらに、この主軸連結
部48の外周側には3つの細長状の副軸連結部49が互いに
略120°ごとの等間隔をおいて外方に向ってこの主軸
連結部48に連続して突出形成されている。
【0030】そして、これらの3つの副軸連結部49の先
端部には、断面円形状の3本の副軸50のそれぞれの上端
部が連結固定されており、これらの3本の副軸50のそれ
ぞれの下端部が、略環状のC字板形状に成形された起し
体装着リング体51の上面における互いに等間隔をおいた
3か所の位置に連結固定されている。
【0031】この起し体装着リング体51は、白菜Aの挿
通するための開口部52が一側に切り欠き形成されている
とともに、前記3本の副軸50のそれぞれの下端部が連結
された3か所の位置の近傍には3つの挿入孔53が内周側
面から外周側面に貫通して形成されている。
【0032】さらに、これらの各挿入孔53には摺動軸54
が摺動自在に挿入され、これらの各摺動軸54の基端近傍
には前記起し体装着リング体51の外周側面に接離可能に
接する抜け止め部55が径大状に形成されている。また、
これらの各摺動軸54の先端部には支軸取り付け部56が径
大状に形成され、これらの各支軸取り付け部56には支軸
57が下方向に突出した状態で固着されている。なお、こ
れらの各摺動軸54には図示しない回転規制ストッパが設
けられ、この回転規制ストッパにて各摺動軸54の回転が
規制されるようになっている。
【0033】また、これらの各摺動軸54の中間部外周に
は、付勢手段としての圧縮コイルバネ60が取り付けら
れ、これらの各圧縮コイルバネ60の一端部が支軸取り付
け部56を押し、他端部が前記起し体装着リング体51の内
周側面を押しており、これらの各圧縮コイルバネ60の変
形に応じて各摺動軸54が各挿入孔53に挿入された状態で
摺動する。なお、これらの各圧縮コイルバネ60の押圧力
は、図示しないナット等にて構成された押圧力調節機構
にて調節できるようになっている。
【0034】一方、図1ないし図3において、61は複
数、例えば3つの外葉起し体としての回転円板体で、こ
の各回転円板体61は、例えば合成樹脂等にてそろばんの
珠形状、すなわち上下面部のそれぞれが高さの低い略円
錐状に形成され、周側面部が凸湾曲状に形成されてい
る。
【0035】また、これらの各回転円板体61は前記各支
軸57に接続された図示しないユニバーサルジョイント機
構等にて揺動自在に支持され、外周側が昇降するように
なっている。さらに、これらの各回転円板体61は前記各
支軸57にて回転自在に支持され、周側面部が外葉Bの外
面に接触した状態で結球部Cの径方向に直交する上下方
向に沿った回転中心軸を中心として回転するようになっ
ている。なお、これらの各回転円板体61は結球部Cに対
して進退自在で、前記各圧縮コイルバネ60で白菜Aの外
周側から中心側に向う方向に付勢されている。
【0036】そして、これらの各回転円板体61は、外葉
B下方に入り込み、白菜Aの結球部Cの側方位置であっ
てこの結球部Cの周方向に沿って互いに120°ごとの
等間隔をおいた3か所の位置から結球部Cの外周面に沿
うように螺旋状の軌跡を描いて上昇し、垂れ下がった状
態にある外葉Bを起すものである。
【0037】次に、上記一実施の形態の動作を図面を参
照して説明する。
【0038】畝に沿って作付けされた白菜Aを越冬させ
るために、垂れ下がった状態にある外葉Bを起す場合、
まず、機体1を畝の長さ方向に沿って、進行方向Xに向
けて走行させる。
【0039】この際、上下動用ピストンロッド17を下方
に後退させた状態にし、左右動用ピストンロッド27を左
側方に後退させた状態にし、起し体装着リング体51の開
口部52を機体1の右側方を向けた状態にすることによ
り、各回転円板体61を初期状態にしておく。
【0040】そして、機体1が前進し、起し体装着リン
グ体51の開口部52が最初の白菜Aと略対向した状態で、
その機体1を停止させる。
【0041】続いて、図示しないスイッチを操作して、
左右動用シリンダ25を作動させ、左右動用ピストンロッ
ド27を右側方に進出させると、白菜Aが開口部52を通っ
て起し体装着リング体51の内側に位置した状態になる。
【0042】このとき、3つの回転円板体61は、外葉B
の下方に入り込み、白菜Aの根元近傍に位置し、各回転
円板体61の周側面部が外葉Bの外面に接触した状態にな
る。
【0043】次に、図示しないスイッチを操作して、上
下動用シリンダ15を作動させ、上下動用ピストンロッド
17を上方に進出させるとともに、モータ34を駆動させ、
回転支持体41を白菜Aの結球部Cの縦中心軸Yと略同軸
上の回転中心軸を中心として回転させる。
【0044】すると、3つの回転円板体61が、結球部C
の側方の3か所の位置であって、この結球部Cの周方向
に沿って互いに120°ごとの等間隔をおいた3か所の
位置から、結球部Cの外周面に沿うように螺旋状の軌跡
を描いて上昇し、外葉Bを起す。
【0045】すなわち、図3に示すように、各回転円板
体61の周側面部が外葉Bの外面に接触した状態で、この
周側面部の外葉Bに接触した側の一側が外葉Bから下方
に向う力を受けて下降し、各回転円板体61が適切な角度
θをもって傾いた状態になって、これらの各回転円板体
61が上面部に外葉Bの外面を押し当てながら、螺旋状の
軌跡を描いて上昇し、外葉Bを起す。
【0046】そして、図4に示す状態で回転円板体61の
上昇を止めて、これらの回転円板体61にて外葉Bの起き
た状態を維持しつつ、作業者が例えばひも71でその外葉
Bを縛り、外葉Bで結球部Cを被包する。なお、この回
転円板体61の上昇位置での停止状態で、起し体装着リン
グ体51の開口部52は、回転センサ45の検知に基づき、機
体1の右側方を向いた状態にある。
【0047】その後、各回転円板体61をもとの初期状態
に戻し、次の白菜Aに向けて機体1を前進させ、上述の
動作を繰り返し、外葉Bの起し作業を行う。そして、こ
れを繰り返すことによって、外葉Bの起し作業を完了す
る。
【0048】このようにして、上記一実施の形態によれ
ば、各回転円板体61が外葉Bの下方に入り込み、白菜A
の結球部Cの側方位置であってこの結球部Cの周方向に
沿って互いに120°ごとの等間隔をおいた3か所の位
置から結球部Cの外周面に沿うように螺旋状の軌跡を描
いて上昇し、外葉Bを起すので、かがんだ姿勢での手作
業を要せず、垂れ下がった外葉Bを適切な状態に起すこ
とができ、その結果、腰に大きな負担がかかる重労働を
回避でき、作業効率を向上できる。
【0049】また、圧縮コイルバネ60が結球部Cの形状
に応じて変形し、この圧縮コイルバネ60の変形に応じて
各回転円板体61が結球部Cに対して進退移動するので、
結球部Cの形状による影響を受けることを防止できる。
【0050】さらに、各回転円板体61の周側面部が外葉
Bの外面に接触した状態で、各回転円板体61が外葉Bか
らモーメントを受け、結球部Cの径方向に直交する上下
方向に沿った回転中心軸を中心として回転するので、外
葉Bの損傷を防止できる。
【0051】また、各回転円板体61の周側面部が外葉B
の外面に接触した状態で、この周側面部の外葉Bに接触
した側の一側が外葉Bから下方に向う力を受けて下降
し、各回転円板体61が適切な角度θをもって傾いた状態
になるので、各回転円板体61を確実に螺旋状の軌跡を描
くように上昇させることができ、外葉Bを適切な状態に
確実に起すことができ、しかも、外葉の損傷を防止でき
る。
【0052】さらに、機体1が走行部2にて畝の長さ方
向に沿って走行するので、機体1を畝の長さ方向に沿っ
て容易に移動させることができる。
【0053】また、機体1の支持体取り付け部4に回転
支持体41の上端部を回転自在に取り付け、この回転支持
体41の下端部に起し体装着リング体51を固着し、この起
し体装着リング体51に周方向に互いに等間隔をおいて複
数、例えば3つの回転円板体61を装着するので、簡単な
構造であり、小型化を図ることができる。
【0054】なお、上記一実施の形態においては、機体
1は、走行部2を設けた構成について説明したが、例え
ば、走行部2を設けるかわりに、図示しない走行車に機
体1を連結するための連結部を設けた構成でもよい。
【0055】また、上記一実施の形態においては、3つ
の回転円板体61を起し体装着リング体51に周方向に互い
に等間隔をおいて装着した構成について説明したが、例
えば、4つ以上の回転円板体61を起し体装着リング体51
に周方向に互いに等間隔をおいて装着した構成でもよ
い。
【0056】さらに、上記一実施の形態においては、各
摺動軸54は起し体装着リング体51の各挿入孔53に摺動自
在に挿入し各圧縮コイルバネ60の変形に応じて摺動する
構成について説明したが、例えば、結球部Cの大きさに
対応できるように、これらの各摺動軸54を図示しない摺
動軸駆動用シリンダの作動にて摺動する構成としてもよ
い。
【0057】また、上記一実施の形態においては、機体
1の左側下部に走行部2を設けた構成について説明した
が、例えば、機体1の下部に畝をまたぐようにして走行
する走行部を設けてもよい。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、各外葉起
し体が外葉の下方に入り込み、結球野菜の結球部の側方
位置であってこの結球部の周方向に沿って互いに間隔を
おいた複数か所の位置から結球部の外周面に沿うように
螺旋状の軌跡を描いて上昇し、外葉を起すので、かがん
だ姿勢での手作業を必要とせず、垂れ下がった外葉を適
切な状態に起すことができ、その結果、腰に大きな負担
がかかる重労働を回避でき、作業効率を向上できる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、付勢手段が
結球部の形状に応じて変形し、この付勢手段の変形に応
じて各外葉起し体が結球部に対して進退移動するので、
結球部の形状による影響を受けることを防止できる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、各回転円板
体の周側面部が外葉の外面に接触した状態で、各回転円
板体が外葉からモーメントを受け、結球部の径方向に直
交する上下方向に沿った回転中心軸を中心として回転す
るので、外葉の損傷を防止できる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、各回転円板
体の周側面部が外葉の外面に接触した状態で、この周側
面部の外葉に接触した側の一側が外葉から下方に向う力
を受けて下降し、各回転円板体が適切な角度をもって傾
いた状態になるので、各回転円板体を確実に螺旋状の軌
跡を描くように上昇させることができ、外葉を適切な状
態に確実に起すことができ、しかも、外葉の損傷を防止
できる。
【0062】請求項5記載の発明によれば、機体が走行
部にて畝の長さ方向に沿って走行するので、機体を畝の
長さ方向に沿って容易に移動させることができる。
【0063】請求項6記載の発明によれば、機体の支持
体取り付け部に回転支持体の上端部を回転自在に取り付
け、この回転支持体の下端部に起し体装着リング体を固
着し、この起し体装着リング体に周方向に互いに間隔を
おいて複数の外葉起し体を装着するので、簡単な構造で
あり、小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結球野菜用外葉起し作業機の一実施の
形態を示す斜視図である。
【図2】同上結球野菜用外葉起し作業機の回転円板体を
示す平面図である。
【図3】同上回転円板体を示す外葉の起し作業途中の状
態における側面図である。
【図4】同上回転円板体を示す外葉の起し作業後の状態
における側面図である。
【符号の説明】
1 機体 2 走行部 4 支持体取り付け部 41 回転支持体 51 起し体装着リング体 52 開口部 60 付勢手段としての圧縮コイルバネ 61 外葉起し体としての回転円板体 A 結球野菜としての白菜 B 外葉 C 結球部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山浦 淳一 長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松 山株式会社内 Fターム(参考) 2B022 AA03 AB11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結球野菜の垂れ下がった状態にある外葉
    を起す作業をする結球野菜用外葉起し作業機であって、 前記外葉の下方に入り込み、前記結球野菜の結球部の側
    方位置であってこの結球部の周方向に沿って互いに間隔
    をおいた複数か所の位置から前記結球部の外周面に沿う
    ように螺旋状の軌跡を描いて上昇し、前記外葉を起す複
    数の外葉起し体を備えたことを特徴とする結球野菜用外
    葉起し作業機。
  2. 【請求項2】 各外葉起し体は、結球部に対して進退自
    在に設け、 前記各外葉起し体は、付勢手段で結球野菜の外周側から
    中心側に向う方向に付勢したことを特徴とする請求項1
    記載の結球野菜用外葉起し作業機。
  3. 【請求項3】 各外葉起し体は、周側面部が外葉の外面
    に接触した状態で結球部の径方向に直交する上下方向に
    沿った回転中心軸を中心として回転する回転円板体にて
    形成したことを特徴とする請求項1または2記載の結球
    野菜用外葉起し作業機。
  4. 【請求項4】 各回転円板体は、外周側が昇降するよう
    に揺動自在に支持されたことを特徴とする請求項3に記
    載の結球野菜用外葉起し作業機。
  5. 【請求項5】 各外葉起し体を備えた機体は、結球野菜
    が作付けされた畝の長さ方向に沿って走行する走行部を
    有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載の結球野菜用外葉起し作業機。
  6. 【請求項6】 機体は、この機体の左右方向に移動自在
    でかつ昇降自在に設けられた支持体取り付け部を有し、 この支持体取り付け部には、結球野菜の結球部の縦中心
    軸と略同軸上の回転中心軸を中心として回転する回転支
    持体の上端部を回転自在に取り付け、 この回転支持体の下端部には、開口部を切り欠き形成し
    た略環状の起し体装着リング体を固着し、 この起し体装着リング体には、この起し体装着リング体
    の周方向に互いに間隔をおいて複数の外葉起し体を内方
    に向けて突出させて装着したことを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の結球野菜用外葉起し作業
    機。
JP10289609A 1998-10-12 1998-10-12 結球野菜用外葉起し作業機 Pending JP2000116237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10289609A JP2000116237A (ja) 1998-10-12 1998-10-12 結球野菜用外葉起し作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10289609A JP2000116237A (ja) 1998-10-12 1998-10-12 結球野菜用外葉起し作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000116237A true JP2000116237A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17745464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10289609A Pending JP2000116237A (ja) 1998-10-12 1998-10-12 結球野菜用外葉起し作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000116237A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106386143A (zh) * 2016-10-08 2017-02-15 汪玉军 一种脆瓜多功能栽培装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106386143A (zh) * 2016-10-08 2017-02-15 汪玉军 一种脆瓜多功能栽培装置
CN106386143B (zh) * 2016-10-08 2020-01-21 汪玉军 一种脆瓜多功能栽培装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2468545T3 (es) Dispositivo y procedimiento de montaje de un neumático con la ayuda de un robot
EP1714807A1 (en) Tool for automatically assembling or disassembling a tyre to/from a wheel rim
CN204309179U (zh) 一种轮胎修边装置的定位结构
WO2007116291A2 (en) Pruning machine
CN104718894B (zh) 一种侧翼展开式小型林果收集装置
CN204894317U (zh) 一种轮胎修边装置的修割结构
EP0042363B1 (en) A machine for the removal and fitting of pneumatic tyres
MX2014007868A (es) Sistema y metodo de procesamiento de montaje de neumatico-rueda.
JP2000116237A (ja) 結球野菜用外葉起し作業機
EP2514613B1 (en) Tyre changer machine and method for lifting a wheel for loading it on the tyre changer machine.
ES2322674T3 (es) Metodo y maquina para retirar un neumatico equipado con un anillo interno rigido para rodaje sin aire.
CN207744438U (zh) 一种园林修剪车
CN110169278A (zh) 一种柚子树干刮皮器
EP1408731B1 (en) Harvester of olives
CN204482373U (zh) 一种侧翼展开式小型林果收集装置
CN107114126A (zh) 一种手动式火龙果制种机
CN210641518U (zh) 一种多方位园林绿化修剪装置
KR102218544B1 (ko) 열매 수확용 리프트 작업차
CN109577239B (zh) 交通锥收放方法
CN212266752U (zh) 存胎器
JP2000116239A (ja) 結球野菜の垂れ下がった外葉の起し方法および結球野菜用外葉起し作業機
CN219650625U (zh) 一种雪地胎镶钉装置
CN203817444U (zh) 一种改良结构的管件打孔装置
CN219383881U (zh) 一种冷凝器的自动翻转设备
CN209631928U (zh) 自适应不同规格零件的全自动多方向冲孔装置