JP2000115741A - ケーブル通信用機器 - Google Patents

ケーブル通信用機器

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JP2000115741A
JP2000115741A JP10287048A JP28704898A JP2000115741A JP 2000115741 A JP2000115741 A JP 2000115741A JP 10287048 A JP10287048 A JP 10287048A JP 28704898 A JP28704898 A JP 28704898A JP 2000115741 A JP2000115741 A JP 2000115741A
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中村  匡宏
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/50Tuning indicators; Automatic tuning control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/41Structure of client; Structure of client peripherals
    • H04N21/426Internal components of the client ; Characteristics thereof

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のサービスに対応可能なケーブル通信用
機器を提供する。 【解決手段】 DMSTB15は、モジュール41を着
脱可能に装着させるためのスロット31a・31bを備
えている。このモジュール41は、外部から入力された
データをユーザ機器に応じた形態に変換するものであ
る。また、外部からデータを入力してモジュール41に
出力するチューナーモジュール23と、装着されたモジ
ュール41を制御するためのCPU51とを備えてい
る。利用にかかるサービスの種類に応じてモジュール4
1を交換することができるので、DMSTB15は、複
数のサービスに対応することが可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルを介して
種々のサービスを利用するためのケーブル通信用機器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、通信分野においては、非常に短期
間で、通信にかかるデータのディジタル化が進んでい
る。そして、ディジタル化されたデータの通信(ディジ
タル通信)方法には、例えば、ケーブルを介してデータ
を通信させる方法がある。欧米諸国では、ケーブルテレ
ビジョン(CATV)の加入率が非常に高く、CATV
用のケーブル(CATVケーブル)を利用した、各家庭
やオフィス間における高速の双方向ディジタル通信が定
着しつつある。また、近年、欧米諸国ほどではないが、
日本においても、都市型CATVの加入率が伸びてい
る。
【0003】また、現在使用されている同軸ケーブルか
らなるCATVケーブルを、光ファイバケーブルに置き
換える計画があり、これによれば、遠方への広帯域の伝
送が可能となり、高画質・高品質が確保できるようにな
る。このため、CATVケーブルを利用するディジタル
サービスが数多く提案されてきている。
【0004】ところで、CATVケーブルを利用したサ
ービスを受けるためには、各サービスに応じたケーブル
通信用機器を用いる必要がある。例えば、CATVケー
ブルを利用して電話を使用するためには、専用のケーブ
ル電話装置が必要であった。また、各家庭にあるパソコ
ンをCATVケーブルに接続してデータ通信を行うため
には、所定のケーブルモデムが必要であった。さらに、
テレビ等の受像機器によってCATVのディジタル放送
を受信するためには、所定のディジタルセットトップボ
ックスが必要であった。
【0005】図14および図15は、従来のCATVケ
ーブルにおける利用形態例を示す説明図である。図14
に示す例では、CATVケーブルを利用してデータ通信
を行うために、ノートパソコン111およびパソコン1
12・113が、ケーブルモデム121…,CATVケ
ーブルCBおよびヘッドエンド装置(ルータ)122を
介して、インターネット131に接続されるようになっ
ている。このようにCATVケーブルCBを利用する
と、電話線を利用する場合に比して、約100倍の速度
で、インターネット131に対する通信を行うことがで
きる。
【0006】また、図15に示す例では、テレビ114
・114が、ディジタルセットトップボックス(DST
B)123・123およびヘッドエンド装置122を介
して、CATVにおけるメディアサービス会社132に
接続されている。これにより、各家庭やオフィスにおい
て、CATVケーブルCBを介してビデオ放送等のディ
ジタル画像を受信することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たケーブルモデム,ディジタルセットトップボックス,
ケーブル電話等の従来のケーブル通信用機器では、1つ
の機器で1つのサービスを利用するようになっていた。
このため、複数のサービスを利用する場合には、ユーザ
は、各サービス毎に複数のケーブル通信用機器を備える
必要があった。
【0008】従って、次々と矢継ぎ早に提供される新た
なサービスを利用するためには、各サービス毎にケーブ
ル通信用機器を次々と導入する必要があるため、ユーザ
の負担が非常に大きかった。さらに、このユーザの負担
のために、新サービスどうしで互いの普及を阻んでいる
ような状態となってしまい、新たなサービスの普及が進
まず、ディジタルサービス市場が活性化されないという
問題があった。
【0009】また、上記のようなケーブル通信用機器で
は、パソコンやテレビ、ケーブル等との接続形態(配線
等)や各通信機器間における接続形態が、非常に複雑で
あった。そして、複数の通信用機器を利用する場合に
は、接続形態がますます複雑になるため、新たに通信機
器を購入した場合、一般のユーザが自ら接続を行うこと
が困難となっていた。
【0010】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、その目的は、1台で複数
のディジタルメディアサービスに対応することができる
ケーブル通信用機器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載のケーブル通信用機器
は、所定のサービスに応じたデータを、外部サーバとユ
ーザ機器との間でケーブルを介して送受信させるための
ケーブル通信用機器であって、入力されたデータをユー
ザ機器に応じた形態に変換するモジュールを、ユーザが
所望するサービス毎に複数備えているとともに、上記モ
ジュールを1つ以上装着するための装着部と、ケーブル
を介して外部サーバからデータを入力し、上記装着部に
装着されたモジュールに出力するとともに、このモジュ
ールを制御して、上記データをユーザ機器に応じた形態
に変換させる制御部とを有するモジュール駆動部を備え
ていることを特徴としている。
【0012】上記の構成において、サービスとは、CA
TV放送局やインターネット等の外部サーバと、ケーブ
ルを介してデータを送受信することによって利用可能
な、ディジタルサービス(ディジタルメディアサービ
ス)のことである。このようなサービスには、例えば、
ディジタルテレビジョン放送や、パーソナルコンピュー
タ(パソコン)や電話によるデータ通信等がある。ま
た、ユーザ機器とは、例えばテレビジョン受像機(テレ
ビ)やパソコン等の、各サービスを利用するためのユー
ザ側の端末機器のことである。
【0013】上記の構成では、ケーブルおよび制御部を
介して得られるデータを、これらユーザ機器によって利
用可能な形態に変換するためのモジュールが複数備えら
れている。これらのモジュールは、それぞれ1つ以上の
サービスに応じたものとなっており、ユーザは、利用し
たいサービス毎に、このモジュールを用意するようにな
っている。
【0014】そして、上記の構成によれば、ケーブル通
信用機器は、このモジュールに加えて、モジュール駆動
部を備えている。このモジュール駆動部は、モジュール
を装着するための装着部と、制御部とを有するものであ
る。この制御部は、ケーブルを介して外部サーバからデ
ータを入力し、このデータを装着部に装着されたモジュ
ールに伝達するとともに、このモジュールを制御して、
ユーザ機器に所定のデータを出力させるものである。
【0015】このように、上記の構成によれば、ユーザ
は、装着部に装着するモジュールを変更するだけで、複
数のサービスを利用することが可能となる。従って、複
数のサービスを利用する場合、1台で1つのサービスの
みに対応するケーブル通信用機器に比して、ユーザの経
済的な負担を非常に小さくすることが可能となるととも
に、ケーブル通信用機器の占めるスペースを削減するこ
とが可能となる。また、上記の構成によれば、複数のサ
ービスを利用するためのユーザの負担を小さくすること
で、ディジタルサービス市場を活性化させ、新たなサー
ビスの普及を促進させる効果も期待できる。
【0016】なお、制御部は、ケーブルから受信可能な
データ信号のなかから、装着されているモジュールに応
じたサービスを利用するためのデータを選択して入力
し、モジュールに出力するようにすることが好ましい。
また、制御部は、ケーブルから入力したデータを、モジ
ュールへの伝達あるいはモジュールにおける処理が容易
となるように、所定の形式に変換してからモジュールに
出力するようにしてもよい。
【0017】また、本発明の請求項2に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1の構成において、上記モジュー
ルは、ユーザ機器から入力されたデータをケーブルによ
る送信が可能な形態に変換するとともに、上記制御部
は、上記装着部に装着されたモジュールを制御して、ユ
ーザ機器から入力されたデータをケーブルによる送信が
可能な形態に変換させ、変換されたデータをケーブルを
介して外部サーバに出力することを特徴としている。
【0018】上記の構成によれば、ユーザは、ユーザ機
器から外部サーバに、ケーブルを介してデータを送信す
ることが可能となっている。従って、データの双方向通
信を行うことが好ましいサービス、例えば、パソコンや
電話機によるデータ通信等を有効に利用することが可能
となる。
【0019】また、本発明の請求項3に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1あるいは請求項2に記載の構成
において、上記モジュールは、このモジュールの制御の
ための制御プログラムを保持しているとともに、上記制
御部は、上記装着部に装着されたモジュールの制御を、
このモジュールが保持している制御プログラムに基づい
て行うことを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、モジュールの制御を
行うための制御プログラムをモジュール自身が保持し、
制御部が、この制御プログラムを読み出してモジュール
の制御を行うようになっている。従って、各モジュール
の制御プログラムをモジュール駆動部に備える必要がな
いので、モジュール駆動部の構成を簡単なものとするこ
とが可能となる。また、使用できるモジュールの種類が
制限されることがないので、ユーザは、どのようなサー
ビスでも利用することが可能となる。
【0021】また、本発明の請求項4に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1あるいは請求項2に記載の構成
において、上記モジュール駆動部は、上記制御部と装着
部とを内部に備えるとともに、上記モジュールを外部か
ら上記装着部に装着させるための挿入部を備えている筐
体からなることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、モジュール駆動部が
筐体からなり、ユーザが、筐体の外部からモジュールを
装着することが可能となっている。従って、筐体の内部
にモジュールを固定する構成に比して、ユーザによるモ
ジュールの装着が、非常に用意な作業となる。これによ
り、上記の構成によれば、一般のユーザであっても、モ
ジュールの交換を簡単に行うことができる。すなわち、
ユーザは、新たなサービスを利用する場合等、モジュー
ルを交換する必要が生じた場合でも、ケーブル通信用機
器の接続を自ら行うことができるようになっている。
【0023】また、本発明の請求項5に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1あるいは2に記載の構成におい
て、上記装着部は複数のモジュールを装着可能であり、
上記装着部に複数のモジュールが装着された場合には、
上記制御部は、これら複数のモジュールを同時に制御す
ることを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、モジュール駆動部
は、2つの異なるモジュールを装着させ、これらを同時
に制御することが可能となっている。従って、ユーザ
は、2つの異なるサービス、例えば、ディジタル放送と
データ通信とを、同時に利用することが可能となってい
る。これにより、1台で1つのサービスのみに対応する
ケーブル通信用機器に比して、複数のサービスを同時に
利用する場合に、ユーザの経済的な負担と、ケーブル通
信用機器の占めるスペースとを大幅に削減することが可
能となる。
【0025】また、本発明の請求項6に記載のケーブル
通信用機器は、請求項5に記載の構成において、上記モ
ジュール駆動部は、上記装着部に装着された複数のモジ
ュールと上記制御部との間においてデータを送受信する
ためのデータチャネルを、各モジュール毎に独立させて
備えていることを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、データチャネルが、
各モジュールと制御部との間に、独立したデータチャネ
ル、すなわち、他のモジュールのデータの転送に使用さ
れないデータチャネルが備えられている。従って、上記
の構成によれば、複数のモジュールが駆動された場合
に、データチャネルがボトルネックとなることによるデ
ータの遅延・欠落が生じることがない。これにより、制
御部とモジュールとの間において、安定したデータ転送
を行うことが可能となっている。
【0027】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施形態について以下に説明する。図2は、本実施の形
態にかかるケーブルシステム1の構成を示す説明図であ
る。この図に示すように、ケーブルシステム1は、パソ
コン(パーソナルコンピュータ)11,テレビ(テレビ
ジョン受像機)12,電話13およびDVD記録再生装
置14からなるユーザ機器と、ケーブルシステム1にお
けるケーブル通信用機器であるディジタルマルチセット
トップボックス(以下、DMSTBとする)15とを備
えている。そして、ケーブルシステム1は、CATV
(ケーブルテレビジョン)用のケーブルCBを介して、
CATV放送局2におけるヘッドエンド装置16に接続
されている。
【0028】ヘッドエンド装置16は、パソコン11あ
るいは電話13のデータ通信や、テレビ12によるビデ
オ放送の受信、DVD記録再生装置14によるディジタ
ル音声の記録再生等の各サービス(コンテンツサービ
ス)を、ケーブルCBを利用して実現するための装置で
あり、CATV放送局2に設置される設備(ルータ)で
ある。
【0029】すなわち、ケーブルシステム1は、ケーブ
ルCBおよびヘッドエンド装置16を介して、CATV
放送局2のビデオサーバ17によるビデオ放送などのサ
ービスを受けるようになっている。また、ケーブルシス
テム1は、ケーブルCBおよびヘッドエンド装置16を
介して、インターネット18等、CATV放送局2の外
部におけるシステムにデータを送受信することができ
る。
【0030】各ユーザ機器11〜14は、それぞれ所定
の信号ケーブルにより、DMSTB15に接続されてい
る。すなわち、パソコン11はイーサネットケーブルE
Cにより、テレビ12はAVケーブルACにより、電話
13は電話ケーブルTCにより、DVD記録再生装置1
4はDVD用ケーブルDCにより、それぞれDMSTB
15に接続されている。
【0031】DMSTB15は、ヘッドエンド装置16
と上記したユーザ機器11〜14との間で、データの送
受信を行わせるためのケーブル通信用機器である。すな
わち、DMSTB15は、ユーザ機器11〜14から出
力されたデータを、ケーブルCBにより送受信可能な形
式のデータ信号に変換し、ヘッドエンド装置16に出力
するものである。また、DMSTB15は、ケーブルC
Bを介してヘッドエンド装置16から入力されたデータ
信号を、各ユーザ機器11〜14が利用可能な所定の形
式のデータに変換し、これらユーザ機器11〜14に出
力する機能も有する。
【0032】このDMSTB15とヘッドエンド装置1
6との間において入出力されるデータ信号、すなわち、
ケーブルCBを介して送受信されるデータ信号の形式
は、MPEG(Motion Picture Expert Group )パケッ
ト形式のディジタルデータを変調した高周波信号(高周
波MPEGパケットデータ信号)である。また、DMS
TB15内で伝達されるデータの形式は、MPEGパケ
ット形式のディジタルデータ(MPEGパケットデー
タ)である。
【0033】図1は、DMSTB15の構成を示す説明
図である。この図に示すように、DMSTB15には、
電源21,CPUボード22,チューナーモジュール2
3およびスロット31a・31bが備えられている。チ
ューナーモジュール(モジュール駆動部,制御部)23
は、DMSTB15における他のモジュールと、ヘッド
エンド装置16との間におけるデータの送受信を実現さ
せるために、データの変調・復調を行うものである。図
1に示すように、チューナーモジュール23は、ROM
(Read Only Memory)24,チューナー(TUNER )25
および変復調回路26を備えている。
【0034】ROM24は、チューナー制御プログラム
を保持するためのものである。このチューナー制御プロ
グラムは、後述するCPU51が、チューナーモジュー
ル23を制御するために用いるプログラムである。チュ
ーナー25は、CPU51の制御により、周波数チャネ
ルの選択を行うものである。この選択により、ヘッドエ
ンド装置16から所望のサービスに応じた高周波MPE
Gパケットデータ信号を出入力することが可能となる。
【0035】変復調回路26は、ケーブルCBを経由し
てヘッドエンド装置16から入力された高周波MPEG
パケットデータ信号を復調してMPEGパケットデータ
を生成し、後述するモジュール41に出力するものであ
る。また、変復調回路26は、モジュール41において
作成されたMPEGパケットデータを、ケーブルCB経
由で外部に出力するために、高周波MPEGパケットデ
ータ信号に変調する機能も有する。
【0036】モジュール41は、ケーブルCBを介して
入力される各種のサービスに応じたMPEGパケットデ
ータをチューナーモジュール23から入力し、ユーザ機
器11〜14に利用可能な形式のデータに形態に変換し
て出力するものである。また、モジュール41は、ユー
ザ機器11〜14から出力されたデータを、MPEGパ
ケットデータに変換し、チューナーモジュール23に伝
達する機能も有する。モジュール41は、ユーザの所望
するサービス毎に用意されるものであり、1つのサービ
スを利用するために1つのモジュール41が用いられ
る。また、モジュール41は、後述するCPU51によ
る制御のための制御プログラムを保持している。
【0037】スロット(挿入部)31a・31bは、こ
れらモジュール41・41をDMSTB15に挿入させ
るためのものである。図3は、DMSTB15における
スロット31a・31bの構造を示す説明図である。こ
の図に示すように、これらスロット31a・31bは、
DMSTB15の1つの前側面に備えられている。そし
て、モジュール41・41は、これらスロット31a・
31bに挿入されることで、DMSTB15内の後述す
るコネクター33a・33bに着脱可能に装着されるよ
うになっている。
【0038】モジュール41・41は、スロット31a
・31bの開口部32a・32bからDMSTB15に
挿入され、ネジ43…により機械的に固定されるように
なっている。また、モジュール41・41の端部には、
コネクター42・42が設けられている。そして、これ
らコネクター42・42は、スロット31a・31bの
奥壁に設けられたコネクター(モジュール駆動部,装着
部)33a・33bに装着されるようになっている。こ
の装着により、モジュール41・41は、DMSTB1
5と電気的に接続されるようになっている。
【0039】図1に示す電源21は、CPUボード22
に電力を供給するものである。また、この図に示すよう
に、CPUボード22には、DMSTB15とモジュー
ル41・41とを電気的に接続するための、上記したコ
ネクター33a・33bが備えられている。そして、C
PUボード22は、これらコネクター33a・33bお
よび上記したコネクター42・42を介して、電源21
から供給された電力を、モジュール41・41に供給す
るようになっている。すなわち、スロット31a(31
b)に挿入されたモジュール41に対しては、電源21
→CPUボード22→コネクター33a(33b)→コ
ネクター42→モジュール41、という経路で電力が供
給される。
【0040】CPUボード22は、CPU(Central Pr
ocessing Unit )51を備えるためのボードである。こ
のCPU(モジュール駆動部,制御部)51は、DMS
TB15の全体の動作を制御するためのものであり、D
MSTB15の中枢部である。モジュール23・41を
制御する場合には、CPU51は、これらモジュール2
3・41内に保持されている制御プログラムを用いる。
また、その他の部材を制御する場合には、CPUボード
22上の図示しないメモリに保持されている制御プログ
ラムを用いるようになっている。
【0041】また、図1に示すように、CPU51とコ
ネクター33a・33bおよびチューナーモジュール2
3との間には、制御信号線52a〜52cおよびCPU
バス53a〜53cが設けられている。
【0042】制御信号線52a〜52cは、CPU51
の制御により、スロット31a・31bに挿入されたモ
ジュール41・41あるいはチューナーモジュール23
を制御するための制御信号を出力するための信号線であ
る。CPUバス53a〜53cは、CPU51とモジュ
ール41・41あるいはチューナーモジュール23との
間において、制御に必要な所定の制御信号の転送を行う
ためのバスである。
【0043】また、この図に示すように、コネクター3
3a・33bおよびチューナーモジュール23のそれぞ
れの間には、データチャネル54a〜54cが設けられ
ている。これらデータチャネル54a〜54cは、MP
EGパケットデータを、モジュール41・41およびチ
ューナーモジュール23間で転送するためのデータチャ
ネルである。
【0044】また、上記したチューナーモジュール23
は、モジュール41・41とは異なる形態でDMSTB
15に固定されている。すなわち、モジュール41は、
コネクター33a・33bに装着され、DMSTB15
の前側面にネジ43・43によって固定されるようにな
っている一方、チューナーモジュール23は、DMST
B15における筐体カバー内部のシャーシ(ともに図示
せず)にネジにより固定されている。このため、チュー
ナーモジュール23は、モジュール41に比して、着脱
・交換の作業が困難なものとなっている。これは、DM
STB15によってどのようなサービスを受けるにして
も、チューナーモジュール23が不可欠であるからであ
る。
【0045】また、モジュール41としては、例えば、
以下に示すMEPGモジュールを採用することができ
る。このMPEGモジュールを備えることにより、DM
STB15に、ディジタルセットトップボックスとして
の機能を付加することが可能となる。図4は、MPEG
モジュール41aが挿入された状態のDMSTB15の
構成を示す説明図である。この図に示すように、MPE
Gモジュール41aは、コネクター42に加えて、MP
EGデコーダ61,ROM62,AV端子63,リモコ
ンポート64およびコンポジットビデオ回路65を備え
ている。
【0046】MPEGデコーダ61は、チューナーモジ
ュール23からデータチャネル54aを介して入力され
るMPEGパケットデータをデコードして、画面データ
を再構成するものである。また、コンポジットビデオ回
路65は、MPEGデコーダ61により再構成された画
面データから、アナログのビデオ信号・オーディオ信号
(コンポジットビデオ信号)を生成するものである。コ
ンポジットビデオ信号とは、通常のテレビ,ビデオデッ
キ等のアナログ方式のビデオ機器において使用される信
号であり、テレビやビデオデッキ等で使用されているビ
デオ端子(黄色の端子)に出入力される信号である。
【0047】ROM62は、MPEG制御プログラムを
保持するためのものである。このMPEG制御プログラ
ムは、CPU51が、MPEGモジュール41aを制御
するために用いるプログラムである。AV端子63は、
図示しないビデオデッキやテレビ12等の、外部の装置
とMPEGモジュール41aとを接続させるための端子
である。リモコンポート64は、ユーザが操作する図示
しないリモートコントローラーからの信号を受信するた
めのものである。次に、DMSTB15を、ディジタル
セットトップボックスとして機能させる場合における、
DMSTB15の動作について説明する。ディジタルセ
ットトップボックスとしての機能とは、ケーブルCBを
介してディジタル放送(ディジタルテレビ放送)を受信
し、パソコン11やテレビ12によりユーザに提供する
ための機能のことであり、DMSTB15の基本的な機
能である。なお、上記したディジタル放送は、高周波M
PEGパケットデータ信号からなるディジタルテレビ放
送である。
【0048】ユーザが、MPEGモジュール41aをコ
ネクター33aに装着し、電源21をONにすると、C
PU51は、MPEGモジュール41aおよびチューナ
ーモジュール23の識別番号を読み取るために、CPU
バス53a・53bを介して、モジュール41a・23
に識別番号読み取り信号を出力する。
【0049】そして、MPEGモジュール41aおよび
チューナーモジュール23は、識別番号読み取り信号を
受信すると、この信号に応えて、CPUバス53a・5
3bを介して、識別番号の情報を含む識別信号をCPU
51に出力する。そして、CPU51は、これら識別信
号を受信することで、これらモジュール41a・23
が、DMSTB15に適切に装着されていることを確認
する。
【0050】その後、CPU51は、CPUバス53a
・53bを介して、これらモジュール41a・23に備
えられたROM62・24にそれぞれ記憶されている、
各制御プログラムを読み取る。そして、CPU51は、
DMSTB15をディジタルセットトップボックスとし
て動作させるために、制御信号線52a・52bを介し
て、各モジュール41a・23に対して以下に示す指令
を伝達する。
【0051】すなわち、CPU51は、チューナーモジ
ュール23に対して、周波数の選択とケーブルCBから
入力された高周波MPEGパケットデータ信号の復調と
を指令する。さらに、CPU51は、チューナーモジュ
ール23に対して、復調されたMPEGパケットデータ
を、データチャネル54aを介してMPEGモジュール
41aに伝達することを指令する。
【0052】また、CPU51は、MPEGモジュール
41aに対して、チューナーモジュール23から伝達さ
れたMPEGパケットデータからコンポジットビデオ信
号を生成し、AV端子63を介して、ユーザの所望のユ
ーザ機器、例えば、テレビ12に出力することを指令す
る。また、ユーザからのリモコン信号による操作情報
を、CPUバス53aを介してCPU51に送信するこ
とを指令する。
【0053】これらの指令により、まず、ケーブルCB
から入力された、高周波MPEGパケットデータ信号
が、チューナーモジュール23において復調されてMP
EGパケットデータが生成され、データチャネル54a
に出力される。そして、このMPEGパケットデータ
は、コネクター33aを経由してMPEGモジュール4
1aに入力される。
【0054】そして、MPEGモジュール41aにおけ
るMPEGデコーダ61が、入力されたMPEGパケッ
トデータをデコードして画面データを再構成し、コンポ
ジットビデオ回路65が、再構成された画面データに基
づいてコンポジットビデオ信号を生成(変換)する。そ
して、このコンポジットビデオ信号は、AV端子63か
らテレビ12に出力される。これにより、ユーザは、ケ
ーブルCBを介してディジタル放送を受信し、この放送
をテレビ12により視聴することが可能となる。
【0055】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施形態
について以下に説明する。なお、上記した実施の形態1
に示した部材と同様の機能を有する部材には同一の符号
を付し、その説明を省略する。本実施の形態では、図1
に示したコネクター33a・33bに、MPEGモジュ
ール41aと、以下に示すデータ通信モジュール41b
とを装着し、DMSTB15を、ディジタルセットトッ
プボックスおよびケーブルモデムとして機能させる場合
について説明する。
【0056】ケーブルモデムとしての機能とは、図2に
示したインターネット18のような外部のシステムとパ
ソコン11との間において、ケーブルCBを介してのデ
ィジタルデータの送受信を実現するための機能である。
この機能により、ユーザは、パソコン11およびケーブ
ルCBを利用して、外部のシステムにおける他のパソコ
ン等とのデータ通信を行うことが可能となる。
【0057】まず、データ通信モジュール41bの構成
について説明する。このデータ通信モジュール41b
は、イーサネット方式によるパソコン11の通信を、ケ
ーブルCBを利用して行わせるためのモジュールであ
る。イーサネット(Ethernet)とは、コンピュータどう
し、あるいはコンピュータとその周辺機器との間におけ
るデータ通信のための規格であり、IEEEにて、IE
EE802.3 として規格化されているものである。
【0058】通常、パソコン間のデータ通信において送
受信されるデータは、上記したイーサネットの形式を有
するデータ(イーサネットパケットデータ)である。し
かしながら、実施の形態1に示したように、DMSTB
15とヘッドエンド装置16との間において送受信され
るデータ信号は、高周波MPEGパケットデータ信号で
あり、データ通信用のデータ信号も同様である。
【0059】従って、データ通信モジュール41bは、
チューナーモジュール23からMPEGパケットデータ
を受信してイーサネットパケットデータに変換し、パソ
コン11に出力するようになっている。また、データ通
信モジュール41bは、パソコン11から送信されるイ
ーサネットパケットデータを、MPEGパケットデータ
に変換してチューナーモジュール23に伝達するように
なっている。
【0060】図5は、MPEGモジュール41aおよび
データ通信モジュール41bが挿入された状態のDMS
TB15の構成を示す説明図である。この図に示すよう
に、データ通信モジュール41bは、イーサネットコン
トローラ71,イーサネットポート72およびROM7
3を備えている。
【0061】ROM73は、イーサネット通信制御プロ
グラムを保持するためのものである。このイーサネット
通信制御プログラムは、CPU51が、データ通信モジ
ュール41bを制御するために用いるプログラムであ
る。イーサネットポート72は、イーサネット方式によ
る通信を行うためのイーサネットケーブルECにより、
データ通信モジュール41bとパソコン11とを接続す
るための端子である。
【0062】イーサネットコントローラ71は、パソコ
ン11から入力された、送信にかかるイーサネットパケ
ットデータを、MPEGパケットデータに変換するもの
である。また、イーサネットコントローラ71は、チュ
ーナーモジュール23から入力されたMPEGパケット
データを、イーサネットパケットデータに変換する機能
も有する。
【0063】次に、DMSTB15を、ディジタルセッ
トトップボックスおよびケーブルモデムとして機能させ
る場合の、DMSTB15の動作について説明する。ユ
ーザが、MPEGモジュール41aおよびデータ通信モ
ジュール41bを、それぞれコネクター33a・33b
に装着し、電源21をONにすると、CPU51は、各
モジュール41a・41b・23の識別番号を読み取る
ために、CPUバス53a〜53cを介して、各モジュ
ール41a・41b・23に識別情報読み取り信号を出
力する。
【0064】そして、各モジュール41a・41b・2
3は、この識別情報読み取り信号を受信すると、この信
号に応えて、識別番号の情報を含む識別信号を、CPU
バス53a〜53cを介してCPU51に出力する。そ
して、CPU51は、これら識別信号を受信すること
で、これらモジュール41a・41b・23が、DMS
TB15に適切に装着されていることを確認する。
【0065】その後、CPU51は、CPUバス53a
〜53cを介して、各モジュール41a・41b・23
に備えられたROM62・62・24にそれぞれ記憶さ
れている各制御プログラムを読み取る。そしてCPU5
1は、DMSTB15をディジタルセットトップボック
スおよびケーブルモデムとして機能させるために、制御
信号線52a〜52cを介して、各モジュール41a・
41b・23に対して以下に示す指令を伝達する。
【0066】すなわち、CPU51は、チューナーモジ
ュール23に対して、周波数の選択および高周波MPE
Gパケットデータ信号の復調を指令し、さらに、復調さ
れたMPEGパケットデータを、データチャネル54a
・54bを介して、MPEGモジュール41aおよびデ
ータ通信モジュール41bに伝達することを指令する。
【0067】また、CPU51は、MPEGモジュール
41aに対して、チューナーモジュール23から伝達さ
れたMPEGパケットデータのうち、コンポジットビデ
オ信号が変換されて形成されたMPEGパケットデータ
(AV−MPEGパケットデータ)だけを選択してデコ
ードし、コンポジットビデオ信号に変換して、AV端子
63から外部に出力することを指令する。また、CPU
51は、MPEGモジュール41aに対して、ユーザか
らのリモコン信号による操作情報を、CPUバス53a
ヘ送信することを指令する。
【0068】また、CPU51は、データ通信モジュー
ル41bに対して、チューナーモジュール23から伝達
されたMPEGパケットデータのうち、イーサネットパ
ケットデータが変換されて形成されたMPEGパケット
データ(ET−MPEGパケットデータ)だけを選択し
てイーサネットパケットに変換し、イーサネットポート
72を介してパソコン11に送信することを指令する。
また、CPU51は、データ通信モジュール41bに対
して、パソコン11から出力されたイーサネットパケッ
トデータをMPEGパケットデータに変換し、データチ
ャネル54b経由でチューナーモジュール23ヘ送信す
ることを指令する。
【0069】これらの指令により、まず、ケーブルCB
から入力された、高周波MPEGパケットデータ信号
が、チューナーモジュール23において復調され、MP
EGパケットがデータチャネル54a・54bへ出力さ
れる。そして、このMPEGパケットデータは、コネク
ター33a・33bを経由してMPEGモジュール41
aおよびデータ通信モジュール41bに入力される。
【0070】そして、MPEGモジュール41aでは、
MPEGデコーダ61およびコンポジットビデオ回路6
5が、チューナーモジュール23から入力されたMPE
Gパケットデータからコンポジットビデオ信号を生成す
る。そして、このコンポジットビデオ信号は、AV端子
63からテレビ12に出力される。
【0071】また、データ通信モジュール41bでは、
イーサネットコントローラ71が、チューナーモジュー
ル23から入力されたMPEGパケットデータをイーサ
ネットパケットデータに変換する。そして、このイーサ
ネットパケットデータは、イーサネットポート72から
パソコン11に出力される。また、データ通信モジュー
ル41bでは、イーサネットコントローラ71が、パソ
コン11から入力されたイーサネットパケットデータ
を、MPEGパケットデータに変換する。そして、この
MPEGパケットデータが、コネクター33bおよびデ
ータチャネル54bを介してチューナーモジュール23
に出力され、高周波MPEGパケットデータ信号に変換
されて、ケーブルCBを介してヘッドエンド装置16に
出力される。
【0072】ここで、上記したように、MPEGモジュ
ール41aは、AV−MPEGパケットデータだけをコ
ンポジットビデオ信号に変換するように、CPU51か
ら指令を受けている。従って、チューナーモジュール2
3からMPEGモジュール41aに入力されたMPEG
パケットデータのうち、AV−MPEGパケットデータ
だけがデコードされてコンポジットビデオ信号に変換さ
れ、AV端子63を介してテレビ12に出力される一
方、ET−MPEGパケットデータは無視され、デコー
ドされないようになっている。
【0073】また、上記したように、データ通信モジュ
ール41bは、ET−MPEGパケットデータだけを、
イーサネットパケットデータに変換してパソコン11に
出力するように、CPU51から指令を受けている。従
って、チューナーモジュール23からデータ通信モジュ
ール41bに入力されたMPEGパケットデータのう
ち、ET−MPEGパケットデータだけがイーサネット
パケットデータに変換され、イーサネットポート72を
介してパソコン11に出力される一方、AV−MPEG
パケットデータは無視され、変換されないようになって
いる。これにより、ユーザは、ケーブルCBを介してデ
ィジタル放送を受信し、この放送をテレビ12により視
聴するとともに、ケーブルCBを介してのパソコン11
によるデータ通信を行うことが可能となる。
【0074】以上のように、ケーブルシステム1におけ
るDMSTB15は、モジュール41を挿入するための
スロット31a・31bを備え、これらスロット31a
・31bの奥壁にあるコネクター33a・33bに、ユ
ーザの所望するサービスに応じたモジュール41を装着
することが可能となっている。すなわち、DMSTB1
5は、モジュール41を交換することで、複数のサービ
スに対応することが可能なケーブル通信用機器となって
いる。
【0075】すなわち、DMSTB15を用いれば、ユ
ーザは、モジュール41を交換するだけで異なるサービ
スを利用することができる。従って、サービス毎にケー
ブル通信用機器を購入する場合に比して、ユーザの経済
的な負担を減少させることが可能となるとともに、ケー
ブル通信用機器の占めるスペースを削減することが可能
となる。
【0076】また、DMSTB15では、モジュール4
1が、このモジュール41を制御するための制御プログ
ラムを保持しており、CPU51が、この制御プログラ
ムを読み出してこのモジュール41を制御する構成であ
るため、DMSTB15の内部に、この制御プログラム
を記憶しておく必要がない。従って、DMSTB15の
構成を簡単にすることができるとともに、DMSTB1
5を、どのようなモジュール41にも対応させることが
できるようになっている。すなわち、DMSTB15で
は、モジュール41を交換するだけで、各モジュール4
1の機能を実現することができるので、ユーザは、所定
のユーザ機器を備えてさえいれば、どのような種類のサ
ービスであっても利用することが可能となる。
【0077】また、DMSTB15においては、ユーザ
によるモジュール41の装着が、非常に容易な作業とな
っている。すなわち、ユーザは、モジュール41をスロ
ット31a(31b)に挿入し、コネクター42とコネ
クター33a(33b)とを接続してネジ43・43を
閉めるだけで、モジュール41をDMSTB15に装着
することができる。これにより、一般のユーザであって
も、モジュールの交換を簡単に行うことができる。すな
わち、ユーザは、新たなサービスを利用する場合等、モ
ジュールを交換する必要が生じた場合でも、ケーブル通
信用機器の接続を、自ら行うことができるようになって
いる。
【0078】また、DMSTB15は、2つのスロット
31a・31bを備えているので、異なる2つのサービ
スに同時に対応することが可能である。従って、ユーザ
は、2つの異なるサービス、例えば、ディジタル放送と
データ通信とを、同時に利用することが可能となってい
る。
【0079】また、DMSTB15は、各モジュール毎
に、MPEGパケットデータを転送するためのデータチ
ャネル54a〜54cを備えている。従って、全てのモ
ジュールが駆動された場合でも、複数のモジュール41
・41へのMPEGパケットデータの転送のために、1
つのデータチャネルだけが使用されることがない。この
ため、データチャネルがボトルネックとなることがない
ので、MPEGパケットデータの遅延・欠落が生じるこ
とがない。
【0080】このように、DMSTB15では、モジュ
ール41を交換することによって、1つの筐体を用い
て、ケーブルテレビ,衛星放送あるいは地上波放送とい
った、入力部分の異なる映像受信サービスに対応するこ
とが可能なだけでなく、互いに異なるサービス(コンテ
ンツサービス、すなわち、ディジタル放送の受信,パソ
コンによる通信サービス,後述するDVDの記録再生
等)に対応することが可能となっている。
【0081】なお、実施の形態1および2では、DMS
TB15は、2つのコネクター33a・33bを備え、
2つのモジュール41・41を装着可能な構成となって
いる。しかしながら、コネクターおよび信号線等を増設
することによって、DMSTB15を、3つ以上のモジ
ュール41…が装着可能な構成としてもよい。
【0082】また、実施の形態1および2では、DMS
TB15に装着するモジュールとして、MPEGモジュ
ール41aおよびデータ通信モジュール41bを示し
た。しかしながら、DMSTB15には、これらのよう
な通信・放送系のサービスのためのもの以外にも、例え
ば、DVDドライブモジュール(DVDドライブユニッ
ト)などの、パッケージメディア系のモジュールを装着
することもできる。
【0083】図6は、MPEGモジュール41aおよび
DVDドライブモジュール41cが挿入された状態のD
MSTB15の構成を示す説明図である。DVDドライ
ブモジュール41cは、DVD(ディジタルビデオディ
スク)を装着して、このディスクに記録されたディジタ
ルビデオ信号等のディジタル信号を再生するためのモジ
ュールである。このDVDドライブモジュール41c
は、コネクター33aあるいはコネクター33bに装着
可能であり、他のモジュールとMPEGパケットデータ
を送受信することが可能である。DMSTB15にこの
DVDドライブモジュール41cを装着することによ
り、DMSTB15に、DVD記録再生装置としての機
能を付加することが可能となる。
【0084】また、DMSTB15は、サービスを利用
するために、既存の外部機器をDMSTB15に接続す
るようにしてもよい。このような外部機器を利用するた
めには、外部機器接続用モジュールを利用することが好
ましい。図7は、MPEGモジュール41aおよび外部
機器接続用モジュール41dを備えた状態のDMSTB
15の構成を示す説明図である。この外部機器接続用モ
ジュール41dは、例えば、DVDに対して記録再生が
可能な、図2に示したDVD記録再生装置14等の外部
機器を、DMSTB15に接続するためのモジュールで
ある。また、外部機器接続用モジュール41dは、スロ
ット31a・31bに備えられているコネクター33a
・33bの信号をケーブル等の手段を経由して外部に取
り出せる構造とするための構造をあわせ持っていてもよ
い。
【0085】また、実施の形態1および2では、DMS
TB15とヘッドエンド装置16との間で送受信される
ディジタルデータ信号の形式が、高周波MPEGパケッ
トデータ信号であるとしているが、これに限らず、送受
信されるデータ信号は、ケーブルCBに用いることがで
きるものであれば、どのような形式のものでもかまわな
い。
【0086】また、実施の形態1および2では、DMS
TB15におけるデータチャネル54a〜54cで送受
信されるディジタルデータ(データチャネル54a〜5
4cに適合した信号)、すなわち、各モジュール間で転
送されるディジタルデータの形式はMPEGパケットデ
ータであるとしているが、これに限らず、DMSTB1
5において取り扱われるディジタルデータの形式は、ど
のような形式でもかまわない。
【0087】また、実施の形態1および2では、電源2
1がONとなったとき、CPU51が、コネクター33
a・33bに装着されているモジュールとともに、チュ
ーナーモジュール23の装着確認を行い、その後、チュ
ーナーモジュール23におけるROM24からチューナ
ー制御プログラムを読み取るようになっている。
【0088】しかしながら、チューナーモジュール23
は常にDMSTB15に装着されていることから、チュ
ーナーモジュール23に対する装着確認を省略し、電源
21がONとなった際、すぐに、CPU51がチューナ
ー制御プログラムを読み取るようにしてもよい。また、
このチューナー制御プログラムは、チューナーモジュー
ル23内のROM24に記憶しておく必要はなく、CP
U51が読み取り可能な記憶媒体であれば、どのような
記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0089】また、実施の形態1および2では、コネク
ター33a・33bおよびチューナーモジュール23の
それぞれの間に、MPEGパケットデータを転送するた
めのデータチャネル54a〜54cが設けられていると
しているが、このようなデータチャネルの設置位置およ
び数はこれに限るものではない。例えば、データチャネ
ルが、コネクター33a・33bおよびチューナーモジ
ュール23とCPU51との間に設けられていてもよ
い。また、同様に、制御信号線あるいはCPUバスが、
コネクター33a・33bおよびチューナーモジュール
23のそれぞれの間に設けられていてもよい。
【0090】また、コネクター33a・33bおよびチ
ューナーモジュール23のそれぞれの間に複数ずつのデ
ータチャネルを備えるとともに、各モジュール41・2
3からデータを送信するときに、使用中のデータチャネ
ルがあるかどうかを判断する判断部と、使用中のデータ
チャネルがある場合には、空いているデータチャネルを
探すための探索部とを、CPUボード22上に備える構
成としてもよい。このような構成とすれば、複数サービ
スを動作中に、データチャネルが塞がっていることによ
るデータの遅延・欠落の発生を抑制することが可能とな
る。
【0091】また、実施の形態2では、AV−MPEG
パケットデータは、コンポジットビデオ信号が変換され
て形成されたMPEGパケットデータであるとしている
が、これに限らず、AV−MPEGパケットデータは、
コンポジットビデオ信号を含むMPEGパケットデータ
であるとしてもよい。また、同様に、実施の形態2で
は、ET−MPEGパケットデータは、イーサネットパ
ケットデータが変換されて形成されたMPEGパケット
データであるとしているが、これに限らず、ET−MP
EGパケットデータは、イーサネットパケットデータを
含むMPEGパケットデータであるとしてもよい。
【0092】また、DMSTB15に、複数のモジュー
ルが装着されている場合、CPU51が各モジュールか
ら識別信号を受信する形式は、一斉通報という形式であ
っても、また、単独通報という形式であってもよい。す
なわち、各モジュールが一斉に識別番号の報告を行うよ
うにしてもよいし、モジュール1つ1つに対して識別番
号の報告を求めるようにしてもかまわない。
【0093】また、CPUボード22に搭載されている
コネクター33a・33bは、スロット31a・31b
に差し込まれたモジュールと嵌合するように、スロット
31における開口部32の一番奥に位置するようにして
もよい。また、チューナーモジュール23は、コネクタ
ー33a・33bに装着されるモジュール41と全く同
様の構成を備えるようにしてもよい。また、図5に示し
たイーサネットコントローラ71を、通信すべきデータ
を、イーサネットで規定された信号に変換する構成とし
てもよい。
【0094】また、DMSTB15を、スロット31a
・31bを備えず、各モジュールおよびCPU51を備
えるためのバックプレーンボードを備えた構成としても
よい。図8〜図13は、この構成を有するDMSTB1
5の内部構造を示す説明図である。図8に示すように、
この場合のDMSTB15の内部は、バックプレーンボ
ード101と電源21のみの構造となっている。
【0095】そして、図9に示すように、バックプレー
ンボード101にCPUボード22およびチューナーモ
ジュール23が組み込まれ、コネクター(モジュール駆
動部,装着部)102a・102bが備えられること
で、DMSTB15は、ケーブル通信用機器としての基
本的な構造となる。図9に示した構造をA構造とする。
なお、この図に示したコネクター102a・102b
は、図1に示したコネクター33a・33bと同様に、
各モジュールを接続するためのものである。
【0096】また、図10に示すように、このA構造
に、MPEGモジュール41aを組み合わせることによ
り、DMSTB15に、ディジタルセットトップボック
スとしての機能を付加することが可能となる。また、図
11に示すように、A構造に、データ通信モジュール4
1bを組み合わせることにより、DMSTB15に、ケ
ーブルモデムとしての機能を付加することができる。
【0097】さらに、図12に示すように、図10に示
した構造にDVDドライブモジュール41cを組み合わ
せることにより、DMSTB15に、DVD記録再生装
置としての機能を付加することが可能となる。また、図
13に示すように、図10に示した構造に外部機器接続
用モジュール41dを組み合わせることにより、DVD
記録再生装置14を利用することができる。
【0098】なお、図8〜図13に示した構成では、バ
ックプレーンボード101と、CPUボード22,チュ
ーナーモジュール23,MPEGモジュール41a,デ
ータ通信モジュール41bおよびDVDドライブモジュ
ール41cとを接続する方法は、Board to Board タイ
プのコネクター、ハーネスあるいはケーブルを用いるこ
とが可能である。
【0099】また、本発明のケーブル通信用機器は、以
下の第1〜第18のケーブル通信用機器通信機器として
表現することも可能である。すなわち、第1のケーブル
通信用機器(セットトップボックス)は、セット本体内
部にバックプレーンボードと電源が標準装備されてお
り、このボードにCPUボード,チューナーモジュー
ル,MPEGモジュール(MPEGボード)およびデー
タ通信モジュール(イーサネットモジュール)などを組
み合わせ、切り換えることにより、ディジタルセットト
ップボックスやケーブルモデムなどのケーブル通信用機
器への展開が可能となる構成である。
【0100】また、第2のケーブル通信用機器は、上記
第1のケーブル通信用機器の構成において、上記CPU
ボード,チューナーモジュールおよびMPEGモジュー
ルなどに加えて、セット本体内部に、DVDドライブの
ような記録再生装置を追加することによりディジタルビ
デオディスクプレイヤーまたはディジタルビデオディス
クレコーダーといったディジタル記録再生装置への展開
が可能となる構成である。
【0101】また、第3のケーブル通信用機器は、上記
第1あるいは第2のケーブル通信用機器の構成におい
て、様々なディジタルメディアサービスを1台の装置で
対応できるように、セット内部ではバックプレーンボー
ドと各ボード(モジュール)とをコネクター同士あるい
はハーネスで接続することができ、また、従来ある外部
ディジタル機器(例えばDVD記録再生装置(DVDド
ライブユニット))とは、外部機器接続用ボードで接続
可能となる構成である。
【0102】これら第1〜第3のケーブル通信用機器
は、ケーブルを経由して様々なディジタル情報、サービ
スを送受信できるディジタル通信機器において有用な働
きをする装置である。これら第1〜第3のケーブル通信
用機器を利用することにより、ケーブルを経由した双方
向ディジタル通信システムにおいて、1台のケーブル通
信用機器で複数のディジタルメディアサービスを提供す
ることができる。
【0103】また、第4のケーブル通信用機器は、ディ
ジタル放送などのCATVケーブルによるディジタル放
送、通信サービスを受信、利用するためのケーブル通信
用機器において、ケーブル通信用機器内部が、このケー
ブル通信用機器全体を制御するメインボード部と、1つ
以上のディジタルサービスに対応するため機能が備えら
れたモジュールとに分割されている構成である。また、
第5のケーブル通信用機器は、上記第4のケーブル通信
用機器の構成において、ケーブル通信用機器本体に取り
付けられるメインボード部に、モジュールを装着し電気
的に接続するためのコネクターまたはその他の電気的接
続手段が備えられている構成である。
【0104】また、第6のケーブル通信用機器は、上記
第4および第5のケーブル通信用機器の構成において、
ケーブル通信用機器本体には、モジュールを装着し機械
的に固定するためのねじ、または、その他の固定方法を
用いた構造によるモジュールの容易な着脱を実現するス
ロットが複数備えられ、複数のモジュールを容易に着脱
することができる構成である。また、第7のケーブル通
信用機器は、上記第4〜第6のケーブル通信用機器の構
成において、メインボード部は、ケーブル通信用機器全
体と、スロットに装着されたモジュールとを制御するた
めのCPUと、その基本動作を司るプログラムとを保持
している構成である。
【0105】また、第8のケーブル通信用機器は、上記
第4〜第7のケーブル通信用機器の構成において、スロ
ットを構成する電気的接続手段には、メインボード−モ
ジュール間を接続するためのモジュール間インターフェ
イスとして、電源ライン、CPUバス、サービスデータ
チャネル、制御信号線などが備えられている構成であ
る。また、第9のケーブル通信用機器は、上記第4〜第
8のケーブル通信用機器の構成において、モジュールの
認識方法としてモジュールが固有の識別情報を持ち、モ
ジュール間インターフェイス経由で、メインボード部の
CPUがこの識別情報を読み取ることが可能な構成であ
る。
【0106】また、第10のケーブル通信用機器は、上
記第4〜第9のケーブル通信用機器の構成において、ケ
ーブル通信用機器の本体に備えられたCPUによるモジ
ュール制御の方法であるプログラムが、モジュール内部
に保持されており、メインボード部のCPUが、モジュ
ール間インターフェイス経由でこのプログラムを読み取
ることが可能な構成である。また、第11のケーブル通
信用機器は、上記第4〜第10のケーブル通信用機器の
構成において、ケーブル通信用機器本体のCPUが、起
動時に、モジュール間インターフェイスに備えられたC
PUバスを経由して、装着されたモジュールの識別情報
を読み取ることにより、装着されたモジュールの種類を
識別することが可能な構成である。
【0107】また、第12のケーブル通信用機器は、上
記第4〜第11のケーブル通信用機器の構成において、
ケーブル通信用機器本体のCPUが、起動時に、モジュ
ール間インターフェイスに備わったCPUバスを経由し
て、装着されたモジュールが保持しているプログラムを
読み取ることにより、装着されたモジュールの制御が可
能となる構成である。また、第13のケーブル通信用機
器は、上記第4〜第12のケーブル通信用機器構成にお
いて、新たなサービスを導入する場合に、これらサービ
スに対応するためのモジュールをケーブル通信用機器本
体に容易に装着することが可能な構成である。
【0108】また、第14のケーブル通信用機器は、上
記第4〜第13のケーブル通信用機器の構成において、
新たなモジュールを装着した場合の制御を確実におこな
うことが可能な構成である。また、第15のケーブル通
信用機器は、上記第4〜第14のケーブル通信用機器の
構成において、複数のモジュールを装着して、複数のサ
ービスを同時に運転した場合に、モジュール間インター
フェイスのサービスデータチャネルがボトルネックにな
り、すべて、または一部のサービスでデータの遅延、欠
落などが発生することがないように、モジュール間イン
ターフェイスに複数のデータチャネルを備えている構成
である。
【0109】また、第16のケーブル通信用機器は、上
記第4〜第15のケーブル通信用機器の構成において、
モジュールからデータを送り出すときに、データチャネ
ルが使用中であるかどうかを判定する機構を備えた構成
である。また、第17のケーブル通信用機器は、上記第
4〜第16のケーブル通信用機器の構成において、デー
タチャネルが使用中であれば、空いているデータチャネ
ルを探す機構を備えている構成である。また、第18の
ケーブル通信用機器は、上記第4〜第17のケーブル通
信用機器の構成において、複数サービスを動作中にデー
タチャネルが塞がっていることによりデータの遅延・欠
落が発生しないように制御する機構を備えている構成で
ある。
【0110】上記第4〜第18のケーブル通信用機器の
構成によれば、新たなサービスを導入する場合に、この
サービスに対応するためのモジュールを容易にケーブル
通信用機器本体に追加することが可能で、新たな独立し
たケーブル通信用機器を追加する構成に比べて、新たな
サービスを容易に導入することが可能となる。さらに、
これらケーブル通信用機器は、通信・放送系のサービス
に留まらず、DVD等のパッケージメディア系のサービ
スも統合したケーブル通信用機器となっている。
【0111】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
されているケーブル通信用機器は、所定のサービスに応
じたデータを、外部サーバとユーザ機器との間でケーブ
ルを介して送受信させるためのケーブル通信用機器であ
って、入力されたデータをユーザ機器に応じた形態に変
換するモジュールを、ユーザが所望するサービス毎に複
数備えているとともに、上記モジュールを1つ以上装着
するための装着部と、ケーブルを介して外部サーバから
データを入力し、上記装着部に装着されたモジュールに
出力するとともに、このモジュールを制御して、上記デ
ータをユーザ機器に応じた形態に変換させる制御部とを
有するモジュール駆動部を備えている構成である。
【0112】上記の構成では、ケーブルおよび制御部を
介して得られるデータを、これらユーザ機器によって利
用可能な形態に変換するためのモジュールが複数備えら
れている。そして、制御部が、ケーブルを介して外部サ
ーバからデータを入力し、このデータを装着部に装着さ
れたモジュールに伝達するとともに、このモジュールを
制御して、ユーザ機器に所定のデータを出力させるよう
になっている。
【0113】このように、上記の構成によれば、ユーザ
は、装着部に装着するモジュールを変更するだけで、複
数の所望のサービスを利用することが可能となる。従っ
て、複数のサービスを利用する場合、1台で1つのサー
ビスのみに対応するケーブル通信用機器に比して、ユー
ザの経済的な負担を非常に小さくすることが可能となる
とともに、ケーブル通信用機器の占めるスペースを削減
することが可能となるという効果を奏する。また、上記
の構成によれば、複数のサービスを利用するためのユー
ザの負担を小さくすることで、ディジタルサービス市場
を活性化させ、新たなサービスの普及を促進させるとい
う効果も合わせて奏する。
【0114】また、本発明の請求項2に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1の構成において、上記モジュー
ルが、ユーザ機器から入力されたデータをケーブルによ
る送信が可能な形態に変換するとともに、上記制御部
が、上記装着部に装着されたモジュールを制御して、ユ
ーザ機器から入力されたデータをケーブルによる送信が
可能な形態に変換させ、変換されたデータをケーブルを
介して外部サーバに出力する構成である。
【0115】上記の構成によれば、ユーザは、ユーザ機
器から外部サーバに、ケーブルを介してデータを送信す
ることが可能となっている。従って、請求項1の効果に
加えて、データの双方向通信を行うことが好ましいサー
ビス、例えば、パソコンや電話機によるデータ通信等の
サービスを有効に利用することが可能となるという効果
を奏する。
【0116】また、本発明の請求項3に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1あるいは請求項2に記載の構成
において、上記モジュールは、このモジュールの制御の
ための制御プログラムを保持しているとともに、上記制
御部が、上記装着部に装着されたモジュールの制御を、
このモジュールが保持している制御プログラムに基づい
て行う構成である。
【0117】上記の構成によれば、モジュールの制御を
行うための制御プログラムをモジュール自身が保持して
いるので、制御プログラムをモジュール駆動部に備える
必要がない。これにより、請求項1あるいは請求項2の
効果に加えて、モジュール駆動部の構成を簡単なものと
することが可能となるという効果を奏する。また、使用
できるモジュールの種類が制限されることがないので、
ユーザは、どのようなサービスでも利用することが可能
となるという効果を奏する。
【0118】また、本発明の請求項4に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1あるいは請求項2に記載の構成
において、上記モジュール駆動部は、上記制御部と装着
部とを内部に備えるとともに、上記モジュールを外部か
ら上記装着部に装着させるための挿入部を備えている筐
体からなる構成である。
【0119】上記の構成によれば、モジュール駆動部が
筐体からなり、ユーザが、この筐体の外部からモジュー
ルを装着することが可能となっている。従って、ユーザ
によるモジュールの装着が、非常に用意な作業となる。
これにより、請求項1あるいは請求項2の効果に加え
て、一般のユーザであっても、モジュールの交換を簡単
に行うことができるという効果を奏する。
【0120】また、本発明の請求項5に記載のケーブル
通信用機器は、請求項1あるいは2に記載の構成におい
て、上記装着部は複数のモジュールを装着可能であり、
上記装着部に複数のモジュールが装着された場合には、
上記制御部が、これら複数のモジュールを同時に制御す
る構成である。
【0121】上記の構成によれば、モジュール駆動部
は、2つの異なるモジュールを装着させ、これらを同時
に制御することが可能となっている。従って、ユーザ
は、2つの異なるサービス、例えば、ディジタル放送と
データ通信とを、同時に利用することが可能となってい
る。これにより、請求項1あるいは請求項2の効果に加
えて、1台で1つのサービスのみに対応するケーブル通
信用機器に比して、複数のサービスを同時に利用する場
合に、ユーザの経済的な負担と、ケーブル通信用機器の
占めるスペースとを大幅に削減することが可能となると
いう効果を奏する。
【0122】また、本発明の請求項6に記載のケーブル
通信用機器は、請求項5に記載の構成において、上記モ
ジュール駆動部が、上記装着部に装着された複数のモジ
ュールと上記制御部との間においてデータを送受信する
ためのデータチャネルを、各モジュール毎に独立させて
備えている構成である。
【0123】上記の構成によれば、複数のモジュールが
駆動された場合に、データチャネルがボトルネックとな
ることによるデータの遅延・欠落が生じることがない。
これにより、請求項5の効果に加えて、制御部とモジュ
ールとの間において、安定したデータ転送を行うことが
可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるディジタルマルチ
セットトップボックスの構成を示す説明図である。
【図2】図1に示したディジタルマルチセットトップボ
ックスを備えたケーブルシステムの構成を示す説明図で
ある。
【図3】図1に示したディジタルマルチセットトップボ
ックスのスロット構造を示す説明図である。
【図4】図1に示したディジタルマルチセットトップボ
ックスに、MPEGモジュールが装着された状態を示す
説明図である。
【図5】図1に示したディジタルマルチセットトップボ
ックスに、MPEGモジュールおよびデータ通信モジュ
ールが装着された状態を示す説明図である。
【図6】図1に示したディジタルマルチセットトップボ
ックスに、MPEGモジュールおよびDVDドライブモ
ジュールが装着された状態を示す説明図である。
【図7】図1に示したディジタルマルチセットトップボ
ックスに、MPEGモジュールおよび外部機器接続用モ
ジュールが装着された状態を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態にかかるディジタルマル
チセットトップボックスの構成を示す説明図である。
【図9】図8に示したディジタルマルチセットトップボ
ックスに、チューナーモジュールが備えられた状態を示
す説明図である。
【図10】図8に示したディジタルマルチセットトップ
ボックスに、チューナーモジュールおよびMPEGモジ
ュールが備えられた状態を示す説明図である。
【図11】図8に示したディジタルマルチセットトップ
ボックスに、チューナーモジュールおよびデータ通信モ
ジュールが備えられた状態を示す説明図である。
【図12】図8に示したディジタルマルチセットトップ
ボックスに、チューナーモジュール,MPEGモジュー
ルおよびDVDドライブモジュールが備えられた状態を
示す説明図である。
【図13】図8に示したディジタルマルチセットトップ
ボックスに、チューナーモジュール,MPEGモジュー
ルおよび外部機器接続用モジュールが備えられた状態を
示す説明図である。
【図14】従来のCATVケーブルの利用形態を示す説
明図である。
【図15】従来のCATVケーブルの他の利用形態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブルシステム 11 パソコン(ユーザ機器) 12 テレビ(ユーザ機器) 13 電話(ユーザ機器) 14 DVD記録再生装置(ユーザ機
器) 15 DMSTB(ケーブル通信用機
器) 16 ヘッドエンド装置 23 チューナーモジュール(モジュー
ル駆動部,制御部) 31a,31b スロット(挿入部) 33a,33b コネクター(モジュール駆動部,
装着部) 41 モジュール 41a MPEGモジュール 41b データ通信モジュール 41c DVDドライブモジュール 41d 外部機器接続用モジュール 51 CPU(モジュール駆動部,制御
部) 54a〜54c データチャネル 102a,102b コネクター(モジュール駆動部,
装着部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C064 BA01 BB05 BC16 BC20 BD02 BD08 5K034 AA10 AA17 AA19 AA20 BB07 CC03 FF05 FF11 FF13 HH61 JJ24 KK02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のサービスに応じたデータを、外部サ
    ーバとユーザ機器との間でケーブルを介して送受信させ
    るためのケーブル通信用機器であって、 入力されたデータをユーザ機器に応じた形態に変換する
    モジュールを、ユーザが所望するサービス毎に複数備え
    ているとともに、 上記モジュールを1つ以上装着するための装着部と、 ケーブルを介して外部サーバからデータを入力し、上記
    装着部に装着されたモジュールに出力するとともに、こ
    のモジュールを制御して、上記データをユーザ機器に応
    じた形態に変換させる制御部とを有するモジュール駆動
    部を備えていることを特徴とするケーブル通信用機器。
  2. 【請求項2】上記モジュールは、ユーザ機器から入力さ
    れたデータをケーブルによる送信が可能な形態に変換す
    るとともに、 上記制御部は、上記装着部に装着されたモジュールを制
    御して、ユーザ機器から入力されたデータをケーブルに
    よる送信が可能な形態に変換させ、変換されたデータを
    ケーブルを介して外部サーバに出力することを特徴とす
    る請求項1に記載のケーブル通信用機器。
  3. 【請求項3】上記モジュールは、このモジュールの制御
    のための制御プログラムを保持しているとともに、 上記制御部は、上記装着部に装着されたモジュールの制
    御を、このモジュールが保持している制御プログラムに
    基づいて行うことを特徴とする請求項1あるいは2に記
    載のケーブル通信用機器。
  4. 【請求項4】上記モジュール駆動部は、 上記制御部と装着部とを内部に備えるとともに、上記モ
    ジュールを外部から上記装着部に装着させるための挿入
    部を備えている筐体からなることを特徴とする請求項1
    あるいは2に記載のケーブル通信用機器。
  5. 【請求項5】上記装着部は複数のモジュールを装着可能
    であり、 上記装着部に複数のモジュールが装着された場合には、
    上記制御部は、これら複数のモジュールを同時に制御す
    ることを特徴とする請求項1あるいは2に記載のケーブ
    ル通信用機器。
  6. 【請求項6】上記モジュール駆動部は、上記装着部に装
    着された複数のモジュールと上記制御部との間において
    データを送受信するためのデータチャネルを、各モジュ
    ール毎に独立させて備えていることを特徴とする請求項
    5に記載のケーブル通信用機器。
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