JP2000115206A - ネットワーク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法 - Google Patents

ネットワーク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法

Info

Publication number
JP2000115206A
JP2000115206A JP10282273A JP28227398A JP2000115206A JP 2000115206 A JP2000115206 A JP 2000115206A JP 10282273 A JP10282273 A JP 10282273A JP 28227398 A JP28227398 A JP 28227398A JP 2000115206 A JP2000115206 A JP 2000115206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
frame
node
connection device
received
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10282273A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Motosugi
匡史 本杉
Nobuo Kataoka
信夫 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP10282273A priority Critical patent/JP2000115206A/ja
Publication of JP2000115206A publication Critical patent/JP2000115206A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バス型ネットワークの両端点に接続されるネ
ットワーク接続装置の負荷を軽減しつつ伝送路状態を判
断できるネットワーク接続装置を提供すること 【解決手段】 複数のノード10a〜10dがデジィチ
ェーン方式のバス型ネットワークで接続され、さらにそ
の両端点をネットワーク接続装置20の第1,第2通信
部21,22に接続する。両通信部で受信されたデータ
は、情報処理部23に送られ、その受信したフレーム情
報(フレーム内容,時刻)が記憶部30に保存される。
受信フレーム数が閾値に達すると、記憶部からフレーム
情報を取得し、そのフレーム情報の履歴に基づいて伝送
路障害の有無を判断する。そして、障害があるときは、
両通信部を接続する常開接点のスイッチ24を閉じてス
ルーさせ、ネットワーク通信を続行可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク接続
装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法に
関するもので、より具体的には、バス型ネットワークの
両端点を接続する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、ネットワーク
の一種としてバス型ネットワークがある。このネットワ
ークは、例えば図1に示すように複数のノード1を、内
蔵する通信部2を介してケーブル3で接続する。このと
き、各ノード1は、1または2個の隣接するノード1と
接続し、全体で1本の直列接続された構造をとるように
する。これにより、ネットワークの両端点に位置するノ
ード1は隣接する他の1つのノードと接続し、残りのノ
ード1は隣接する2つのノード1と接続するようにな
る。
【0003】通信部2は、一方のケーブル3から送られ
てきた信号(フレーム)を他方のケーブル3に転送(ス
ルー)する機能と、その送られてきた信号のうち一定の
条件に合致する(例えば自分宛の)フレームを取り込む
機能を持っている。なお、両端点に位置するノードは、
スルーすることなく終端する。このようにスルーするこ
とから、ネットワークに接続された各ノードから出力さ
れたフレームをネットワーク全体に高速に伝達すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したデジィチェー
ン方式のバス型ネットワークでは、以下に示す問題があ
る。すなわち、あるケーブル3が断線するなど伝送系で
故障が生じた場合、断線箇所で信号の伝達が遮断される
ため、ネットワーク全体にフレームを送ることができな
くなる。
【0005】なお、この問題を解決するためには、ネッ
トワークをループ状にしたループ型(リング型)ネット
ワークを構成するとよい。すなわち、たとえ一箇所のケ
ーブルが断線等しても、反対側から回り込むことにより
ネットワーク全体にフレームを送ることができる。但
し、このループ型のネットワークの場合、各ノードは、
隣接したノードに対してのみフレームを伝えることがで
きるので、例えば隣接していないノードに対してフレー
ムを送る場合には、その間にあるノードを順次中継(上
記したスルーとは違い、一旦データを内部に取り込んだ
後、次に送出)することになる。従って、バス型ネット
ワークのように高速な通信ができなくなる。
【0006】そこで本発明者は、バス型ネットワークの
両端点にそれぞれ送受信可能に接続される2個の通信部
と、その2個の通信部を接続するスイッチと、そのスイ
ッチの切替動作を制御する制御手段とを備え、スイッチ
を切り替えることにより、両通信部を遮断する第1状態
と、前記2個の通信部を接続して一方の通信部で受信し
たデータを他方の通信部に転送し送出する第2状態にす
ることができるように構成したネットワーク接続装置を
考えた(具体的な構成は、実施の形態で詳述する)。
【0007】係るネットワーク接続装置を用いれば、見
掛け上はネットワークの両端点がネットワーク接続装置
で接続されることからループ状(擬似ループ状)になっ
ているが、正常時はスイッチを開いて第1状態にするこ
とにより、ネットワーク接続装置内でデータが転送され
ないことから通常のバス型ネットワークとなる。そし
て、伝送路障害が発生した場合には、スイッチを閉じる
ことにより一方の通信部で受信した受信データを他方の
通信部に転送することによりループ化し、確実にすべて
のノードに対してフレームの送出を可能とすることがで
きる。つまり、正常時は高速通信を可能とし、伝送路障
害があってもそれに対応してネットワーク通信を続ける
ことができるようになる。
【0008】すなわち、バス型ネットワークの一部が遮
断等されていてその部分を介して伝送ができない場合で
あっても、ネットワーク接続装置を介してフレームの伝
送ができるので、故障に強くなる。なおこのように故障
した場合には、厳密には故障した両端に位置するノード
が両端点となるバス型ネットワークを構築して動作して
いることになる。この意味で、擬似ループ化している
(見掛け上はループ状になっているものの、ループ型ネ
ットワークではなく、故障箇所で分断している)と称す
る。
【0009】そして故障をしたか否かの判断は、各ノー
ドから送出されるフレームは、必ずネットワークの両端
点にまで至るので、第1,第2通信部で受信されること
に着目し、一方の通信部側からしかフレームが受信され
ない場合には、故障と判断でき、具体的には、以下に示
す各種の方法が適用できる。
【0010】すなわち、第1,第2通信部で受信した
フレームをそれぞれ比較し、同一フレームを受信した場
合には、正常と判断し、同一フレームが受信できないと
きには故障と判断する。フレームの中身を見ることな
く、フレームの受信の事実に基づいて判断し、一方の通
信部で受信後、一定時間(通信プロトコルで設定される
最大無送信時間+α)以内に他方の通信部でフレームを
受信するか否かを判断し、受信しない場合には故障と判
断する。一方の通信部で連続して受信するフレーム数
を計数し、そのフレーム数が一定数以上のときには故障
と判断する。
【0011】上記した各方法を実施するためには、実際
には、受信したフレームを格納する記憶部を設けたり、
一定時間計測するためのタイマを設けたり、フレーム数
を計数するカウンタを設け、さらに、フレームを受信す
る都度、受信したフレームと記憶したフレームを比較し
たり、タイマのリセット/再起動やカウンタのリセット
/インクリメントなどを実行しなければならない。従っ
て、ネットワーク接続装置のCPU(MPU)の負荷が
かかり、それをスムーズに実施するためには、大型で高
速な処理装置が必要となり、ネットワーク接続装置の大
型化・コスト高を招くことになる。
【0012】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、バス型ネットワークの両端点に接続され、その両端
点を介してノードが送信したフレームを受信可能なネッ
トワーク接続装置の負荷を軽減し、小型化・コスト安を
図ることのできるネットワーク接続装置及びノード並び
に通信システム及び状態監視方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るネットワーク接続装置では、バス
型ネットワークの両端点に対して接続付け外し可能なネ
ットワーク接続装置であって、前記両端点にそれぞれ接
続可能な第1,第2通信部と、前記第1,第2通信部で
受信したフレームに基づくフレーム情報を記憶する記憶
手段と、前記記憶手段に記憶されたフレーム情報の履歴
に基づいてネットワークの状態を判断する判断手段とを
備えて構成した(請求項1)。これは、実施の形態で
は、図7に示すフローチャートを実行する機能を有する
ネットワーク接続装置により実現される。
【0014】このように構成すると、第1,第2通信部
でフレームを受信したならばそれに基づくフレーム情報
を記憶手段に記憶する。そして、判断手段は、その記憶
手段に格納されたフレーム情報の履歴に基づいてネット
ワークの状態(伝送路障害等)を判断する。つまり、本
発明では、フレームを受信する都度リアルタイムで状態
の判断をするのではなく、とりあえずフレーム情報を記
憶するのでフレームを受信した際に行う処理は簡易とな
る。そして、一定のタイミング(実施の形態では、「受
信フレーム数が閾値に達したとき」であるが、これに限
ることはなく、例えば一定の時間ごとにするなど各種の
方法がとれる)で判断手段が起動して状態を判断すれば
よく、このとき他の装置に対する処理を同時に行う必要
もないので、負荷が少なくて済む。
【0015】従って、判断する一連の処理が小さい負荷
で実現できるので、使用するCPU(MPU)も小型の
ものを用いることができ、装置全体の小型化・コストダ
ウンとなる。
【0016】また、上記した目的を達成するための別の
解決手段としては、バス型ネットワークの両端点に対し
て接続付け外し可能なネットワーク接続装置であって、
前記両端点にそれぞれ接続可能な第1,第2通信部と、
前記第1,第2通信部で受信したフレームに基づくフレ
ーム情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
れたフレーム情報の履歴をフレーム化して送信する機能
を備えて構成することである(請求項2)。これは、実
施の形態では、図8に示すフローチャートを実行する機
能を有するネットワーク接続装置により実現される。
【0017】この請求項2に記載の発明では、判断手段
をネットワーク接続装置から取り除き、ネットワーク接
続装置では、専らフレーム情報の収集と、その収集した
フレーム情報の履歴をネットワーク上に送信する機能を
有すればよいので、ネットワーク接続装置で行う処理が
軽減され、より小型なCPU・MPU等で処理が実行で
きる。
【0018】また、本発明に係るノードでは、バス型ネ
ットワークに対して接続付け外し可能なノードであっ
て、前記バス型ネットワーク上を送出されているフレー
ムの履歴情報を受信し、その受信した情報からネットワ
ークの状態を判断する判断手段と、その判断手段による
判断結果をフレーム化して前記ネットワークに送信する
機能を備えて構成した(請求項3)。これは、実施の形
態では、図9に示すフローチャートを実行する機能を有
するノードにより実現される。
【0019】すなわち、請求項2に記載のネットワーク
接続装置で状態の判断機能を取り外したため、係る判断
機能をノードに負担させるようにした。これにより、ネ
ットワーク接続装置側の負荷を軽減させることができ、
処理能力の低い装置で実現することもできる。そして、
通常ノードは、処理性能の限界で処理を行っているわけ
ではないので、このように判断機能をノードに負担させ
るようにしても、ノードの処理能力(性能)を特に向上
させなくても対応できる。
【0020】また、本発明に係る状態監視方法では、バ
ス型ネットワークの両端点を請求項2に記載のネットワ
ーク接続装置を用いて接続して構成されるネットワーク
の状態を監視する状態監視方法であって、前記ネットワ
ーク接続装置が前記両端点から受信したフレームに基づ
くフレーム情報を記憶するとともに、その記憶したフレ
ーム情報の履歴データをフレーム化してネットワーク上
に送信する。一方、前記バス型ネットワークに接続され
たノードが、前記送信された履歴データを受信するとと
もに、その受信した履歴情報からネットワークの状態を
判断するようにした(請求項5)。
【0021】そして、上記した方法を実施するために適
した通信システムは、複数のノードをバス型ネットワー
クで接続して構成される通信システムであって、請求項
2に記載のネットワーク接続装置を用い、そのネットワ
ーク接続装置が有する前記第1,第2通信部をそれぞれ
前記バス型ネットワークの両端点に接続してネットワー
クが構築する。そして、前記複数のノードのうち少なく
とも1つが請求項3に記載のノードで構成され、前記請
求項3に記載のノードが受信する前記フレームの履歴情
報は、前記ネットワーク接続装置から送信される前記フ
レーム情報の履歴であり、そのノードと前記ネットワー
ク接続装置が共同して前記バス型ネットワークの状態を
監視可能に構成することである(請求項4)。
【0022】請求項4,5の発明によれば、ネットワー
クの状態を監視するに際し、情報収集機能と、その収集
した情報に基づいて状態を判断(識別)する判断機能を
ネットワーク上で分散配置し、ネットワーク接続装置に
負荷が集中するのを抑制した。つまり、ネットワーク接
続装置は情報収集機能にその収集した情報(履歴)を送
信する機能を与え、判断機能はネットワークに接続され
たノードに与えるようにした。
【0023】これにより、ネットワーク接続装置の負荷
を軽減し、小型で安価な処理装置で構成することが可能
となる。そして、このようにネットワーク接続装置側の
負荷の軽減に伴いノード側の負荷が増すが、ノードはも
ともと処理能力に余裕があるため、処理能力(性能)の
面では従来と同等の装置を用いて実現できる。よって、
システム全体での小型化を図ることができる。
【0024】なお、仮に処理性能の限界で処理を行って
いるノードがあったとしても、ネットワークに接続され
たすべてのノードが係る状態になっていることはほとん
どないので、余裕のあるノードに判断機能を組み込めば
よい。また、複数のノードに係る判断機能を組み込むよ
うにすれば、その判断する際に余裕のあるノードが判断
することにより、ネットワーク全体で効率よく状態の監
視が行える。
【0025】また、本発明におけるネットワーク接続装
置では、実施の形態では、スイッチを自動的に切り替え
ることにより伝送路障害発生時にはスイッチを閉じて第
1,第2通信部間でスルーさせ、ネットワーク通信を継
続することができるようにしたが、本発明では必ずしも
係る機能はなくてもよい。つまり、スイッチなどを設け
ることなく、両通信部からフレームを受信できるように
なっていればよい。換言すれば、ネットワークの状態を
判断できればよい。もちろん、スイッチを設けた方が、
より好ましい実施の形態にはなる。
【0026】上記した各請求項に記載の発明は、上記し
た目的を達成するためのもので、共通した課題を持つも
のであり、その基本的な技術思想は、ネットワーク接続
装置にフレームが受信される都度リアルタイムでネット
ワークの状態(伝送路障害の有無その他の状態)を判断
するのではなく、一旦その受信したフレームに基づく情
報を記憶しておき、後でその記憶した情報に基づいて判
断する点で共通している。
【0027】そして、係る判断は請求項1の発明では同
一のネットワーク接続装置で行い、請求項3〜5の発明
ではノードで行うようにしている。また、請求項2の発
明では、情報収集機能と判断機能をネットワーク上で分
散配置することを前提としたネットワーク接続装置であ
り、実際どこで判断されるのかは問わないため、ノード
以外の別装置をさらに付加し、そこで判断するようにし
たものにも適用できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るネットワー
ク接続装置の好適な一実施の形態及びそれが実装される
ネットワークを示している。まず、本発明の前提となる
バス型ネットワークを擬似ループ化し、ネットワークの
両端点から受信したデータの廃棄とスルーを切替制御可
能なネットワーク接続装置について説明する。
【0029】同図に示すように、本形態では4つのノー
ド10a〜10dがケーブル12によりデジィチェーン
方式のバス型ネットワークによって接続されている。こ
のケーブル12は、光ファイバを用いて構成している。
【0030】係るデジィチェーン方式のバス型ネットワ
ークを構築するシステムとしては、例えば少なくとも1
つのノードにPLCを用いて構成することができる。一
例を示すと、例えばPLCからなる親局1台に対して、
複数のリモートI/O子局装置や伝送ターミナルまたは
プログラマブル表示機,インバータなどの各種コンポー
ネントを2芯ケーブルや光ファイバからなるケーブルを
用いてデジィチェーン方式で接続してリンクさせるもの
がある。また、各ノードをPLCで構成し、そのPLC
のCPUユニット同士を光ファイバ等のケーブルを用い
てデジィチェーン方式で接続し、各PLCが分散・協調
制御をしてある処理をするシステムを構成することもで
きる。さらには、CPUユニット同士を接続するのでは
なく、各ノードを構成するPLCにイーサネットユニッ
トを設け、そのイーサネットユニットを介してテンベー
スツーにより接続するようにしてもよい。もちろんこれ
以外のネットワーク構成をとることもできる。
【0031】各ノード10a〜10dには、通信部13
が内蔵されており、隣接するノードの通信部13同士を
ケーブル12で接続するようにしている。そして、図示
の便宜上ケーブル12は1本の線で示しているが、それ
ぞれ上り/下りの2経路が内蔵されている。つまり、例
えば第1ノード10aと第2ノード10bを接続するケ
ーブル12は、第1ノード10aから第2ノード10b
へ伝送するための伝送路と、第2ノード10bから第1
ノード10aへ伝送するための伝送路の2本を設けてい
る。従って、ケーブル12内を伝送中にフレームの衝突
は生じない。
【0032】また、通信部13は後述するように送られ
てきたフレームをそのままスルーして次のノードに送る
機能を有しており、これにより、各ノード10a〜10
dが送信したデータを、他のノードに対して一斉同報で
きるように構成されている。もちろん、通過するフレー
ムが自己宛のものの場合、それをノード内に取り込み、
そのフレームの内容に応じた所定の処理をするようにな
っている。
【0033】ここで本発明では、バス型ネットワークの
両端点にある第1,第4ノード10a,10d内の通信
部13に、それぞれ接続ケーブル14の一端を接続し、
その接続ケーブル14の他端をネットワーク接続装置2
0内の第1,第2通信部21,22に接続するようにし
ている。これにより、ケーブル12,接続ケーブル14
及びネットワーク接続装置20によって、各ノード10
a〜10dが、見掛け上ループ状に接続されているよう
になる。
【0034】そして、第1,第2通信部21,22は、
受け取ったフレームを情報処理部(MPU)23に送る
ようになっている。さらに、それら両通信部21,22
は、常開接点のスイッチ24を介して接続されている。
従って、スイッチ24を開いた状態の場合には、第1ノ
ード10a側から送られてきたフレームは、第1通信部
21を介して情報処理部23に送られ、そこで廃棄す
る。同様に、第4ノード10d側から送られてきたフレ
ームは、第2通信部22を介して情報処理部23に送ら
れ、そこで廃棄する。
【0035】従って、この状態ではネットワークを構成
する両端点は、ネットワーク接続装置20内で非接続と
なっているので、通常のデジィチェーン方式のバス型ネ
ットワークとなり、フレームが衝突することなく各ノー
ド10a〜10dに対して高速に通信できる。
【0036】一方、スイッチ24を閉じると、第1ノー
ド10aから送られてきたフレームは、第1通信部21
で受信され、スイッチ24をスルーして第2通信部22
に至るので、第2通信部22から第4ノード10dに与
えられる。同様に、第4ノード10dから送出されたフ
レームは、第2通信部22→スイッチ24→第1通信部
21を経て第1ノード10aに至る。これにより、ルー
プ型ネットワークが構成される。
【0037】このようにスイッチ24の開閉により、バ
ス型ネットワークと、ループ型ネットワークを切り替え
ることができ、状況に応じて必要なネットワーク構成を
とることにより、高速通信を維持しながら、ループ型の
メリット(伝送路障害を発生してもそのままネットワー
ク通信が可能)も確保できる。
【0038】この利用態様の一例としては、例えば図3
に示すように伝送路を構成する1つのケーブル12が故
障した場合、ケーブル12を介して接続された第3ノー
ド10cと第4ノード10d間の通信ができなくなる。
この場合に、スイッチ24を閉じることにより、第1〜
第3ノード10a〜10cと、第4ノード10dとの間
の通信は、接続ケーブル14及びネットワーク接続装置
20を通る伝送系を利用して行うことができる。そし
て、ケーブル12の故障が復旧したならば、スイッチ2
4を開くことにより元の通常のバス型ネットワークに戻
す。これにより、フレームの衝突などを起こすことな
く、常時確実に各ノード10a〜10d間での通信が行
える。
【0039】そして、伝送路障害の有無を判断する手段
は、第1,第2通信部21,22で受信したデータを受
け取る情報処理部23により実現される(具体的な構成
は、後述する)。
【0040】なお、ケーブル12の故障とは、ケーブル
12自体の断線などの故障はもちろんのこと、ケーブル
12と通信部13との接続部分(コネクタ)の故障など
も含む。また、本形態では、ケーブル12は光ファイバ
を用いているので、各通信部13,21,22は、光−
電気変換機能を備えている。これにより、上記のように
ケーブル12の故障が発生すると、故障したケーブル1
2に接続された第3,第4ノード10c,10dの通信
部で自動的に終端することになる。なお、ケーブルが同
軸ケーブルのように電気的な通信媒体の場合には、別途
終端装置を設け、上記のように故障を生じた場合には、
その終端装置に接続するようにすればよい。
【0041】次に、上記したシステムを構築するための
各装置の具体的な構成を説明する。図4は、ノード10
a〜10dの内部構造の一例を示している。基本的に各
ノードとも同一構成をとり、同図に示すように、2つの
ケーブル(光ファイバ)13と接続(場合によっては片
方は接続ケーブル14と接続)され、データの送受信を
する1つの通信部12と、その通信部12とデータを送
受するMPU15を備えている。
【0042】通信部12は、ケーブル13に接続される
2つのデータ送受信部12a,12bと、そのデータ送
受信部12a,12bに接続され、相互にデータを転送
するデータ転送部12cと、そのデータ転送部12cと
MPU15との間に介在され、所定のデータ変換等を行
うデータ処理部12dとを備えている。そして、各部の
具体的な機能・構成は以下の通りである。
【0043】データ送受信部12a,12bは、ケーブ
ル13上を流れるデータ(光)と、ノード内を流れるデ
ータ(電気)の互換をとるための光−電気変換素子から
構成されている。
【0044】データ転送部12cは、図示するように一
方のデータ送受信部12aから送られてきたデータが、
2つの加算器K1,K2に与えられ、加算器K1を介し
てデータ処理部12dに伝送され、また加算器K2を介
して他方のデータ送受信部12bに伝送される。同様
に、他方のデータ送受信部12bから送られてきたデー
タは、2つの加算器K1,K3に与えられ、加算器K1
を介してデータ処理部12dに伝送され、また加算器K
3を介して一方のデータ送受信部12aに伝送される。
さらに、データ処理部12dから送られるデータは、加
算器K3,K2を介してそれぞれ各データ処理部12
a,12bに送られる。
【0045】つまり、各ケーブル13を介して通信部1
2内に送り込まれたデータは、加算器K3或いはK2を
介して反対側のケーブル13に送り出される。すなわ
ち、転送(スルー)される。また、同時に加算器K1を
介してデータ処理部12dに送られるので、その送られ
てきたデータが自己宛のフレームの場合には内部、すな
わちMPU15に取り込むことができる。また、自己の
ノードから他のノードに向けてフレームを送出する場合
には、データ処理部12dから送信データが2つの加算
器K3,K2を介して両データ送受信部12a,12b
(ケーブル13)から送出することができる。
【0046】さらに、このデータ転送部12cは、そこ
を通過する際に、信号の整形を行うようになっている。
これにより、スルーしたデータが歪むことなく正しい情
報を保持しながら各ノードに送信することができる。
【0047】データ処理部12dは、信号の変換を行う
機能と、データフレーミング機能を有する。すなわち、
ケーブル13上を流れるデータは、例えば「1/0」の
連続した符号系列であり、MPU15内でのデータ(信
号)は異なる符号であるので、その符号の変換を行う
(信号の変換を行う機能)。
【0048】また、ケーブル13上を流れるデータは、
図5に示すように、実際に送信するデータの前に、送信
先アドレス,自アドレス(送信元アドレス),エラーチ
ェックなどの情報を付加している。そして、係る情報は
MPU15内での処理には不要なものである。そこで、
データフレーミング機能により、データ送受信部12
a,12bから送られてきたデータ(フレーム)のう
ち、送信先アドレスを検索し、自己宛のデータの場合に
は、前に付加された情報を取り除き、実際のデータのみ
抽出しMPU15に送る。もちろん、自己宛でないもの
はそのまま廃棄する。同様に、MPU15から送られて
きた実際のデータの前に必要な情報を付加し、データ転
送部12c側に与えるようになる。なお、MPU15
は、他のノードとの間でデータを送受しながら、所定の
協調動作をするなど、ノードに与えられた本来の機能を
実現するようになる。
【0049】図6は、ネットワーク接続装置20の内部
構造の一例を示している。同図に示すように、各接続ケ
ーブル14に第1,第2データ送受信部21a,22b
が接続されている。これら両データ送受信部21a,2
2aも、ノードに設置したデータ送受信部12aと同様
に、光−電気変換する機能を持った光モジュールで構成
されている。
【0050】第1データ送受信部21aで受信したデー
タ(光)は、電気信号に変換され、第1データ処理部2
1bとデータ転送部25に送られる。また、第2データ
送受信部22aで受信したデータ(光)は、電気信号に
変換され、第2データ処理部21bとデータ転送部25
に送られる。
【0051】そしてデータ転送部25では、信号を整形
する機能に加え、第1データ送受信部21aから受け取
ったデータは、そのまま第2データ送受信部22aに転
送(スルー)し、第2データ送受信部22aから受け取
ったデータは、そのまま第1データ送受信部21aに転
送(スルー)するようになっている。このとき、データ
転送部25から第1,第2データ送受信部21a,22
aに伝達する経路の途中に第1,第2切替スイッチ24
a,24bを設置し、上記の転送処理を許容したり停止
したりするようにしている。また本形態に用いる両切替
スイッチ24a,24bは、2入力(a点,b点)を択
一的に選択し、いずれかの入力を出力(c点)するもの
で、一方の入力端子(a点)をデータ転送部25の出力
に接続し、他方の入力端子(b点)を第1,第2データ
処理部21b,22bの出力に接続する。
【0052】さらに、この両切替スイッチ24a,24
bの切り替えは、情報処理装置23から送られるコント
ロール信号により制御される。従って、両切替スイッチ
24a,24bを、他方の入力端子b点側に接続するこ
とにより、第1データ送受信部21aと第2データ送受
信部22aを切断(スイッチを開)することができ、ス
ルーを抑止できる。そして、接続ケーブル14を介して
送られてきた各データは、第1,第2データ送受信器2
1a,22a内にて終端されることになる。よって、デ
ジィチェーン方式のバス型ネットワークを構築できる。
【0053】一方、両切替スイッチ24a,24bを、
一方の入力端子a点側に接続することにより、第1デー
タ送受信部21aと第2データ送受信部22aを接続
(スイッチを閉)することができ、転送(スルー)する
ことができる。
【0054】また、第1,第2データ処理部21b,2
2bは、基本的な機能はノードに設置したデータ処理部
12cと同様に、信号変換機能と、データフレーミング
機能を有する。そして、受信モードとして、自分宛のフ
レームのみ受信するアドレスモードと、すべてのフレー
ムを受信する0モードを切り替えることができるように
なっている。さらに、情報処理部23から送られてきた
データ(各種の命令コマンド等)を受け取り、それに対
し信号変換とフレーミング処理をして各ノードに対して
送出(実際には、各切替スイッチ24a,24bから各
データ送受信部21a,21bを介して接続ケーブル1
4に送出)するようになる。
【0055】情報処理装置23は、上記したコントロー
ル信号を送出し、第1,第2切替スイッチ24a,24
bを切替制御する機能を有する。そして、このコントロ
ール信号は、当然のことながら、通常のデジィチェーン
方式のバス型ネットワークを構築したい場合には他方の
入力部b点を選択するようにし、ネットワーク接続装置
20内で転送(スルー)したい場合には一方の入力部a
点を選択するように制御する。
【0056】そして、具体的にどのようなときに係る切
り替えのコントロール信号を出力するかは、ネットワー
クを構成する伝送路の一部に故障が生じているか否かを
判断し、故障していると判断した場合には、一方の入力
部a点側に切り替えるようにすることができる。
【0057】そして、各ノードから送出されるフレーム
は、ネットワークが正常であれば必ずネットワークの両
端点にまで至るので、第1,第2通信部21,22を介
して情報処理装置23に取り込まれる。従って、一方の
通信部側からしかフレームが受信されない場合には、故
障と判断できる。この必ず両方の通信部で受信されるこ
とを利用した故障検知方法としては、以下に示す各種の
方法が適用できる。もちろんこれ以外でもかまわない。
【0058】すなわち、第1,第2通信部で受信した
フレームをそれぞれ比較し、同一フレームを受信した場
合には、正常と判断し、同一フレームが受信できないと
きには故障と判断する。フレームの中身を見ることな
く、フレームの受信の事実に基づいて判断し、一方の通
信部で受信後、一定時間(通信プロトコルで設定される
最大無送信時間+α)以内に他方の通信部でフレームを
受信するか否かを判断し、受信しない場合には故障と判
断する。一方の通信部で連続して受信するフレーム数
を計数し、そのフレーム数が一定数以上のときには故障
と判断する。
【0059】但し、本発明では、係る判定をフレームを
受信するごとに行うのではなく、受信したフレームに関
するフレーム情報(フレーム内容,受信時刻等)を、記
憶部30に格納しておき、所定フレーム数受信したなら
ばその記憶部30に格納されたフレーム情報に基づいて
伝送路障害の有無を判断し、障害があると判断した場合
にはスイッチ24を閉じるようにしている。そして、具
体的な判断処理は、図7に示すフローチャートを実行す
るようにしている。
【0060】すなわち、同図に示すように、フレーム受
信をしたならば、その受信したフレーム内容と時刻(情
報処理部23が内蔵する時計により取得)を記憶部30
に保存する(ST1,2)。どちらの通信部で受信した
かの情報も併せて保存する。次いで、現在まで受信した
フレーム数を取得し、そのフレーム数が閾値以上か否か
を判断する(ST3)。そして、閾値に満たない場合に
は、ステップ1に戻り次のフレーム受信を待つ。
【0061】また、受信したフレーム数が閾値に達した
ならば、ステップ4に進み、伝送路障害の有無を判断す
る。この判断は、上記したからのうち所定の判断ア
ルゴリズムにより実行する。すなわち、例えばとする
と、記憶部30にそれまで格納されたフレーム情報の履
歴を取得し、第1,第2通信部21,22で同一のフレ
ームを受信しているか否かを判断する。またの場合に
は、第1,第2通信部21,22で受信した時刻データ
を取得し、一方の通信部で受信後、他方の通信部でフレ
ームを受信するまでの時間を算出し、それが一定時間以
上か否かを判断する。さらにの場合には、第1,第2
通信部21,22で受信した時刻データを取得し、一方
の通信部で連続して受信したフレーム数を計数し、その
フレーム数が一定数以上か否かを判断する。
【0062】そして、障害が発生しないと判断した場合
には、ステップ1に戻り次のフレーム受信を待つ。また
このとき、記憶部30に格納したフレーム情報をクリア
してもよい。一方、ステップ4の分岐判断で障害が発生
したと判断した場合は、スイッチ24を閉じて、ネット
ワーク接続装置20内をスルーさせ、ネットワーク通信
を継続させる。
【0063】このように、伝送路障害の有無の判断が、
所定数受信したときに行うため、一定時間連続して受信
しないことを確認するためのタイマや、連続フレーム受
信を計数するためのカウンタなどを設ける必要もなく、
しかも、フレームを受信した都度係るタイマやカウンタ
に対する制御を行わなくて済むので、負荷が軽くなる。
【0064】なお、記憶部30に格納するデータは、上
記のようにフレーム内容と時刻に限る必要はなく、例え
ば上記,の処理をする場合には、フレームの受信の
事実のみがあればよいので、各通信部で受信した時刻を
記憶するようにすればよい。また、当然のことながら、
障害の有無の判断は、上記した3種類に限られず、他の
方法でもよく、その場合にはその判断方法に応じて記憶
部30への記憶情報も適宜変更するのはもちろんであ
る。
【0065】なお、情報処理装置23にモニタ26を接
続しているので、例えば各ノードから収集したデータを
表示したり、ノードの動作状態を表示したりすることが
できる。
【0066】また、図2に示すブロック図との対応をと
ると、第1データ送受信部21aと第1データ処理部2
1bが第1通信部21を構成し、第2データ送受信部2
2aと第2データ処理部22bが第2通信部22を構成
する。さらに、第1,第2切替スイッチ24a,24b
がスイッチ24を構成する。なお、このスイッチ24の
構成要素としてデータ転送部25を含めてとらえてもよ
い。なおまた、第1,第2切替スイッチ24a,24b
として、2入力を択一的に選択して出力するようなスイ
ッチを用いたが、これは、上記したように情報処理装置
23から各ノードに対してフレームを送出することがで
きるようにしたためであり、本発明は必ずしも係る構成
にする必要はなく、単純にON−OFFスイッチのよう
に、データのスルーと廃棄を切替可能にするものであれ
ばよい。
【0067】さらに、本形態は、2つの通信部21,2
2を備えることを特徴としている。これにより、バス型
ネットワークの両端点をそれぞれ別々の通信部に接続す
ることができる。そして、情報処理部23に送るデータ
は、データ転送部による波形整形したものではなく、第
1,第2データ送受信部21a,22aを介して受け取
ったデータである。つまり、ノードの場合には、ネット
ワーク上を伝送(転送)することによりノイズ等が乗る
ことがあり、そのまま転送していくとデータが歪んでし
まい誤ったデータとなるおそれがある。そこで、データ
転送部で波形整形する必要がある。これに対し、ネット
ワーク接続装置の場合には、情報処理装置23に送るデ
ータはその後転送することがないので、波形整形しなく
ても十分解析等できるため、本形態のように構成した。
もちろん、波形整形したいのであれば、例えばデータ転
送部25の出力と切替スイッチ24a,24bの間から
分岐してデータ処理部21b,22bに送るようにした
り、別途波形整形する処理部を設けてもよい。
【0068】なお、ノードを構成する装置は、上記した
実施の形態ではPLCを例示したが、本発明が適用され
るノードはこれに限らず、各種の装置を用いることがで
きるのはもちろんである。
【0069】上記した実施の形態では、ネットワーク接
続装置20側でデータ収集(フレーム情報の記憶)と、
それに基づく障害有無の判断を行う機能を持たせたが、
本発明はこれに限ることはなく、障害有無の判断機能を
ネットワーク接続装置20以外に振り分けてもよい。つ
まり、ネットワーク接続装置20は、データ収集したな
らば、それ(フレーム情報)をネットワークに接続され
たノードに送り、ノード側で障害の有無を判断する。そ
して、係るノードは、受け取ったフレーム情報に基づい
て伝送路障害(故障)の有無を判断し、伝送路障害があ
った場合にはネットワーク接続装置20に対して障害が
あったこと(伝送路障害情報)を伝える。さらにこのノ
ードからの伝送路障害情報を受け取ったネットワーク接
続装置20がスイッチ24を閉じるように機能する。そ
して、係る処理を実現するためのネットワーク接続装置
20(情報処理部23)の機能は図8に示すフローチャ
ートのようになり、ノードのMPU15の機能は図9に
示すフローチャートのようになる。
【0070】すなわち、図8に示すように、情報処理部
23はフレーム受信を待ち、フレームを受信したならば
それがノードから送られてきた伝送路障害情報(障害あ
り)なのか否かを判断する(ST11,12)。そし
て、伝送路障害情報でない場合、つまり、ノード間で通
常に送信したフレームなどの場合には、その受信したフ
レーム内容と時刻等を記憶部30に保存する。どちらの
通信部で受信したかの情報も合わせて保存する(ST1
3)。
【0071】次に、受信したフレーム数が閾値に達する
か否かを判断し(ST14)、閾値未満の場合にはステ
ップ11に戻り次のフレーム受信を待つ。一方、閾値に
達している場合には、ステップ15に進み、記憶部30
にそれまで格納したフレーム情報の履歴をフレーム化
し、そのフレーム情報をノードに向けて送信する(ST
16)。この送信後、ステップ11に戻り次のフレーム
受信を待つ。また、このフレーム化することにより、記
憶部30内に保存していたそれまでのフレーム情報は消
去する。もちろん、消去せずに残しておいてもよい。
【0072】なお、送信先のノードは、あらかじめ指定
して送信してもよいし、一斉送信のように各ノード向け
に対して送信するようにしてもよい。そして、前者の場
合には当然その指定されたノードが障害の有無を判断す
ることになるし、後者の場合には各ノードのうちそのと
き処理できるノードが障害の有無を判断することにな
る。
【0073】また、受信したフレームが伝送路障害情報
の場合には、ステップ12の判断でYesになるので、
ステップ17に進みスイッチ24を閉じる。これによ
り、ネットワーク接続装置20が受け取ったフレーム
は、両通信部21,22間をスルーさせるようになる。
【0074】一方、本形態におけるノード(MPU1
5)は、図9に示すように、フレーム受信を待ち、フレ
ームを受信したならばそれがネットワーク接続装置20
(情報処理部23)から送られてきたフレーム情報か否
かを判断する(ST21,22)。
【0075】そして、フレーム情報の場合には、受け取
ったフレーム情報(ネットワーク接続装置が受信したフ
レーム内容,時刻等)に基づいて伝送路障害の有無を判
断する。この判断は、上記したからのうち所定の判
断アルゴリズム或いはその他のアルゴリズムにより実行
する。また、フレーム情報でない場合には、通常のフレ
ーム処理をする(ST24)。
【0076】そして、ステップ23の判断結果が障害未
発生であったり、通常のフレーム処理(ST24)をし
たならば、ステップ21に戻って次のフレーム受信を待
つ。また、ステップ23の判断結果が障害発生の場合に
は、伝送路障害情報(障害あり)をネットワーク接続装
置20に向けて送信するように構成した(ST25)。
【0077】なお、ネットワークに接続されたすべての
ノード10a〜10dを、上記した図9に示す機能を持
ったノードにしてもよいが、本発明は必ずしもすべての
ノードに係る判断機能を組み込む必要はなく、少なくと
も1つのノードに組み込めばよい。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るネットワー
ク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視
方法では、バス型ネットワークの高速通信というメリッ
トを維持しつつネットワークをループ化(擬似ループ
化)することのできるネットワーク接続装置の負荷を軽
減し、小型化・コスト安を図ることができる。
【0079】すなわち、請求項1に記載の発明では、ネ
ットワーク接続装置内でフレーム情報の収集と、それに
基づく判断を行うようにしたため、バス型ネットワーク
に接続されるノードは、従来と同様のものを用いること
ができる点で好ましい。
【0080】また、請求項2に記載の発明では、ネット
ワーク接続装置から判断機能をなくしたため、そこで行
う負荷が大幅に削減することができる。よって、小型で
比較的処理能力の低い処理装置でも実現することがで
き、装置の小型化並びにコストダウンをさらに図ること
ができる。もちろん、従来と同様の処理性能のものを用
いてもよく、係る場合には、さらなる高速処理が実現で
きる。
【0081】一方、請求項3に記載の発明では、従来の
ノードに新たに判断機能を追加する必要があるものの、
たとえ判断機能を追加してもノード自体の処理性能を向
上させる必要はほとんどない。そして、これにより、請
求項2に記載のようにネットワーク接続装置を比較的低
性能の処理装置により実現することが可能になるという
大きなメリットが達成できる。
【0082】そして、請求項4に記載の通信システムや
請求項5に記載の状態監視方法では、請求項2,3に記
載のネットワーク接続装置とノードを組み込むことを前
提とし、ネットワーク全体で分散処理しながらネットワ
ークの状態を判断でき、負荷がネットワーク接続装置に
一極集中するのを抑制し、スムーズなネットワーク通信
を図りつつ、状態の監視もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバス型ネットワークの一例を示す図であ
る。
【図2】本発明に係るネットワーク接続装置が実装され
るバス型ネットワークの一例を示す図である。
【図3】本発明に係るネットワーク接続装置が実装され
るバス型ネットワークの一例を示す図である。
【図4】ノードの内部構造の一例を示す図である。
【図5】ネットワーク上を流れるフレームのデータ構造
の一例を示す図である。
【図6】本発明に係るネットワーク接続装置の一実施の
形態を示す図である。
【図7】本発明に係るネットワーク接続装置の一実施の
形態の要部である情報処理部の機能を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明に係るネットワーク接続装置の他の実施
の形態の要部である情報処理部の機能を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明に係るノードの好適な一実施の形態の要
部であるMPUの機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10a〜10d 第1〜第4ノード 15 MPU 20 ネットワーク接続装置 21 第1通信部 22 第2通信部 23 情報処理装置(判断手段,制御手段) 24 スイッチ 24a 第1切替スイッチ 24b 第2切替スイッチ 30 記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス型ネットワークの両端点に対して接
    続付け外し可能なネットワーク接続装置であって、 前記両端点にそれぞれ接続可能な第1,第2通信部と、 前記第1,第2通信部で受信したフレームに基づくフレ
    ーム情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたフレーム情報の履歴に基づい
    てネットワークの状態を判断する判断手段とを備えたこ
    とを特徴とするネットワーク接続装置。
  2. 【請求項2】 バス型ネットワークの両端点に対して接
    続付け外し可能なネットワーク接続装置であって、 前記両端点にそれぞれ接続可能な第1,第2通信部と、 前記第1,第2通信部で受信したフレームに基づくフレ
    ーム情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたフレーム情報の履歴をフレー
    ム化して送信する機能を備えたことを特徴とするネット
    ワーク接続装置。
  3. 【請求項3】 バス型ネットワークに対して接続付け外
    し可能なノードであって、 前記バス型ネットワーク上を送出されているフレームの
    履歴情報を受信し、その受信した情報からネットワーク
    の状態を判断する判断手段と、 その判断手段による判断結果をフレーム化して前記ネッ
    トワークに送信する機能を備えたことを特徴とするノー
    ド。
  4. 【請求項4】 複数のノードをバス型ネットワークで接
    続して構成される通信システムであって、 請求項2に記載のネットワーク接続装置を用い、そのネ
    ットワーク接続装置が有する前記第1,第2通信部をそ
    れぞれ前記バス型ネットワークの両端点に接続してネッ
    トワークが構築され、 前記複数のノードのうち少なくとも1つが請求項3に記
    載のノードで構成され、 前記請求項3に記載のノードが受信する前記フレームの
    履歴情報は、前記ネットワーク接続装置から送信される
    前記フレーム情報の履歴であり、そのノードと前記ネッ
    トワーク接続装置が共同して前記バス型ネットワークの
    状態を監視可能としたことを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】 バス型ネットワークの両端点を請求項2
    に記載のネットワーク接続装置を用いて接続して構成さ
    れるネットワークの状態を監視する状態監視方法であっ
    て、 前記ネットワーク接続装置が前記両端点から受信したフ
    レームに基づくフレーム情報を記憶するとともに、その
    記憶したフレーム情報の履歴データをフレーム化してネ
    ットワーク上に送信し、 前記バス型ネットワークに接続されたノードが、前記送
    信された履歴データを受信するとともに、その受信した
    履歴情報からネットワークの状態を判断するようにした
    状態監視方法。
JP10282273A 1998-10-05 1998-10-05 ネットワーク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法 Withdrawn JP2000115206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10282273A JP2000115206A (ja) 1998-10-05 1998-10-05 ネットワーク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10282273A JP2000115206A (ja) 1998-10-05 1998-10-05 ネットワーク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000115206A true JP2000115206A (ja) 2000-04-21

Family

ID=17650306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10282273A Withdrawn JP2000115206A (ja) 1998-10-05 1998-10-05 ネットワーク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000115206A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291623A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Dx Antenna Co Ltd 無線入退管理システム
JP2009239787A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Saxa Inc 通信装置および中継装置
WO2013082443A1 (en) * 2011-11-30 2013-06-06 Digitus Biometrics, Inc. Biometric security apparatus for access and control of a physical locking storage unit
US9230380B2 (en) 2010-02-12 2016-01-05 Digitus Biometrics, Inc. Lockable enclosure having improved access system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291623A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Dx Antenna Co Ltd 無線入退管理システム
JP2009239787A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Saxa Inc 通信装置および中継装置
US9230380B2 (en) 2010-02-12 2016-01-05 Digitus Biometrics, Inc. Lockable enclosure having improved access system
WO2013082443A1 (en) * 2011-11-30 2013-06-06 Digitus Biometrics, Inc. Biometric security apparatus for access and control of a physical locking storage unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8531942B2 (en) Communication system having a master/slave structure
EP0086577B1 (en) Communication system
EP0439008B1 (en) Station-to-station full duplex communication in a token ring local area network
CN102035702A (zh) 以太网网络组件
JP3452117B2 (ja) 入出力装置の制御方法
JP2000115206A (ja) ネットワーク接続装置及びノード並びに通信システム及び状態監視方法
CN101222405B (zh) 可用于快速恢复环网冗余的模块及其使用方法
CN114039810B (zh) 基于以太网的柔性自动化控制系统
CN113194048B (zh) 一种动态切换cpu与gpu拓扑的装置及使用方法
JP2000115202A (ja) ネットワーク接続装置及び通信制御方法
CN112737938B (zh) Drp倒换方法、装置、设备及介质
CN104135411A (zh) 一种基于rs232接口多节点通信的实现装置及方法
JP3777809B2 (ja) 二重化通信システムの回線異常検出方法
US6912210B1 (en) Data communication system and communication device used
JP2000115201A (ja) ネットワーク接続装置及び通信システム
JP2000115204A (ja) ネットワーク接続装置及び通信システム並びに障害復旧検知方法
JP2009290409A (ja) アドレス設定装置、通信ユニット、通信システムおよびアドレス設定方法
JP2000115205A (ja) ネットワーク接続装置
JP2000115203A (ja) ネットワーク接続装置及び通信システム並びに障害検知方法
JP2000115213A (ja) ネットワーク接続装置及びネットワーク構成認識方法
CN217428148U (zh) 自动切换信号的物联网关
CN113645509B (zh) 一种显示操控与显控计算动态耦合系统及方法
JP2002135337A (ja) ネットワーク接続装置
JP2715137B2 (ja) 通信網制御方式
KR101992713B1 (ko) 통신 인터페이스 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110