JP2000115204A - ネットワーク接続装置及び通信システム並びに障害復旧検知方法 - Google Patents

ネットワーク接続装置及び通信システム並びに障害復旧検知方法

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JP2000115204A
JP2000115204A JP10282266A JP28226698A JP2000115204A JP 2000115204 A JP2000115204 A JP 2000115204A JP 10282266 A JP10282266 A JP 10282266A JP 28226698 A JP28226698 A JP 28226698A JP 2000115204 A JP2000115204 A JP 2000115204A
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Tadashi Motosugi
匡史 本杉
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バス型ネットワークが伝送路障害から復帰し
たのを確実に検出することのできるバス型ネットワーク
の接続装置を提供すること 【解決手段】 複数のノード10a〜10dがデジィチ
ェーン方式のバス型ネットワークで接続され、さらにそ
の両端点をネットワーク接続装置20で接続する。そし
て、バス型ネットワークが正常なときは、スイッチ24
を開き、第1,第2通信部21,22を介して受信した
受信データを廃棄する。第1,第2通信部が装置内で接
続状態のときに第1,第2通信部で一定時間フレームを
受信しない場合に伝送路障害から復旧したと判断するよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク接続
装置及び通信システム並びに障害復旧検知方法に関する
もので、より具体的には、バス型ネットワークの両端点
を接続する装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、ネットワーク
の一種としてバス型ネットワークがある。このネットワ
ークは、例えば図1に示すように複数のノード1を、内
蔵する通信部2を介してケーブル3で接続する。このと
き、各ノード1は、1または2個の隣接するノード1と
接続し、全体で1本の直列接続された構造をとるように
する。これにより、ネットワークの両端点に位置するノ
ード1は隣接する他の1つのノードと接続し、残りのノ
ード1は隣接する2つのノード1と接続するようにな
る。
【0003】通信部2は、一方のケーブル3から送られ
てきた信号(フレーム)を他方のケーブル3に転送(ス
ルー)する機能と、その送られてきた信号のうち一定の
条件に合致する(例えば自分宛の)フレームを取り込む
機能を持っている。なお、両端点に位置するノードは、
スルーすることなく終端する。このようにスルーするこ
とから、ネットワークに接続された各ノードから出力さ
れたフレームをネットワーク全体に高速に伝達すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したデジィチェー
ン方式のバス型ネットワークでは、以下に示す問題があ
る。すなわち、あるケーブル3が断線するなど伝送系で
故障が生じた場合、断線箇所で信号の伝達が遮断される
ため、ネットワーク全体にフレームを送ることができな
くなる。
【0005】なお、この問題を解決するためには、ネッ
トワークをループ状にしたループ型(リング型)ネット
ワークを構成するとよい。すなわち、たとえ一箇所のケ
ーブルが断線等しても、反対側から回り込むことにより
ネットワーク全体にフレームを送ることができる。但
し、このループ型のネットワークの場合、各ノードは、
隣接したノードに対してのみフレームを伝えることがで
きるので、例えば隣接していないノードに対してフレー
ムを送る場合には、その間にあるノードを順次中継(上
記したスルーとは違い、一旦データを内部に取り込んだ
後、次に送出)することになる。従って、バス型ネット
ワークのように高速な通信ができなくなる。
【0006】そこで本発明者は、バス型ネットワークの
両端点にそれぞれ送受信可能に接続される2個の通信部
と、その2個の通信部を接続するスイッチと、そのスイ
ッチの切替動作を制御する制御手段とを備え、スイッチ
を切り替えることにより、両通信部を遮断する第1状態
と、前記2個の通信部を接続して一方の通信部で受信し
たデータを他方の通信部に転送し送出する第2状態にす
ることができるように構成したネットワーク接続装置を
考えた(具体的な構成は、実施の形態で詳述する)。
【0007】係るネットワーク接続装置を用いれば、見
掛け上はネットワークの両端点がネットワーク接続装置
で接続されることからループ状(擬似ループ状)になっ
ているが、正常時はスイッチを開いて第1状態にするこ
とにより、ネットワーク接続装置内でデータが転送され
ないことから通常のバス型ネットワークとなる。そし
て、伝送路障害が発生した場合には、スイッチを閉じる
ことにより一方の通信部で受信した受信データを他方の
通信部に転送することによりループ化し、確実にすべて
のノードに対してフレームの送出を可能とすることがで
きる。つまり、正常時は高速通信を可能とし、伝送路障
害があってもそれに対応してネットワーク通信を続ける
ことができるようになる。
【0008】すなわち、バス型ネットワークの一部が遮
断等されていてその部分を介しての伝送ができない場合
であっても、ネットワーク接続装置を介してフレームの
伝送ができ、故障に強くなる。なおこのように故障した
場合には、厳密には故障した両端に位置するノードが両
端点となるバス型ネットワークを構築して動作している
ことになる。この意味で、擬似ループ化している(見掛
け上はループ状になっているものの、ループ型ネットワ
ークではなく、故障箇所で分断している)と称する。
【0009】ところで、係るネットワーク接続装置を用
いた場合、伝送路障害が発生したとして一旦スイッチを
閉じた後、係る伝送路障害が解消(復旧)することがあ
り、その場合にスイッチを開いて通常の第1状態に復帰
させる必要がある。係る復帰が遅れると、ネットワーク
を構築したシステムにダメージを与えるおそれがあるの
で、障害復旧を自動的に検知するシステムが必要とな
る。
【0010】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、バス型ネットワークの高速通信というメリットを維
持しつつネットワークをループ化(擬似ループ化)する
ことのできるネットワーク接続装置において、一旦伝送
路障害があるとしてネットワーク接続装置内をスルー状
態にした後、係る伝送路障害が復旧したことを迅速かつ
精度よく検知することができるネットワーク接続装置及
び通信システム並びに障害復旧検知方法を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る障害復旧検知方法では、バス型ネ
ットワークの両端点を接続するネットワーク接続装置を
用いた障害復旧検知方法であって、前記両端点が装置内
で接続状態のときに、両端点でフレームを受信しない時
間を計測する処理と、その計測した時間に基づいて伝送
路障害の復旧の有無を判断する判断処理を行うようにし
た(請求項5)。
【0012】そして、上記した方法の発明を実施するの
に適した本発明に係るネットワーク接続装置では、バス
型ネットワークの両端点に対して接続付け外し可能なネ
ットワーク接続装置であって、前記両端点にそれぞれ接
続可能な第1,第2通信部と、前記第1,第2通信部が
装置内で接続状態のときに前記第1,第2通信部で一定
時間フレームを受信しない場合に伝送路障害から復旧し
たと判断する判断手段を備えて構成した(請求項1)。
【0013】本発明に係るネットワーク接続装置をネッ
トワークに組み込んだ場合、通常はバス型ネットワーク
の両端点は終端されているが、その両端点をそれぞれネ
ットワーク接続装置に接続し、見掛け上ループ状にな
る。しかし、そのネットワーク接続装置内で第1,第2
通信部間が非接続状態となっている場合には、通常の高
速通信が可能なバス型ネットワークの状態となる。
【0014】そして、バス型ネットワークに伝送路障害
が発生した場合、そのネットワークの両端点を本発明に
係るネットワーク接続装置の第1,第2通信部に接続し
ておけば、その両通信部を接続状態にすることにより、
両通信部間をデータがスルーするので、ネットワーク通
信を継続することができる。
【0015】本発明は、このように伝送路障害を発生し
ている場合において、そこから復旧したか否かを監視す
る機能を設けたことを特徴としている。そして、第1,
第2通信部が接続された状態で伝送路障害から復旧する
と、そのバス型ネットワークはループ状に接続されるこ
とになり、フレームの衝突が起こり、ネットワーク通信
が不能となる。従って、一定時間フレームの受信がない
場合には、復旧したと判断できる。
【0016】そして好ましくは、前記第1,第2通信部
が装置内で接続状態のときに、前記第1通信部で受信し
たフレームと、前記第2通信部で受信したフレームをそ
れぞれ記憶する記憶手段と、その記憶手段に格納された
前記第1,第2通信部で受信したフレームを比較し、一
致する場合に伝送路障害から復旧したと判断する第2判
断手段をさらに備えて構成することである(請求項
2)。
【0017】バス型ネットワークをループ状に接続する
と、通常ノード内でフレームの衝突が発生し通信不能と
なる。しかし、ネットワーク規模(ノード数や伝送路の
長さなど)が大きくなると、フレームの衝突が起きにく
くなる。すると、請求項1に記載の発明では復旧を検地
できなくなるおそれがある。
【0018】一方、復旧した場合には、あるノードから
送信された同一フレームは、第1,第2通信部にそれぞ
れ受信される。そこで、両通信部で受信したフレームを
比較し、同一である場合には復旧したと判断できる。こ
れが第2判断機能の作用・原理である。そして、両機能
を並列処理することにより、ネットワークの大小に関係
なく少なくとも一方の機能により復旧を検知することが
できる。
【0019】上記した各請求項に記載の発明を前提と
し、前記両端点から任意サイズの正常データ(実施の形
態では、「キャリア」に相当)を受信したか否かを検出
する検出手段(実施の形態では「第1,第2キャリア検
出部31,32」に相当)をさらに備え、前記判定手段
が、前記検出手段の検出結果も加味して伝送路障害の復
旧の有無を判断するように構成するとなおよい(請求項
3)。
【0020】すなわち、ネットワーク上をフレームが伝
送される間に、ノイズなどによりフレームのデータが歪
み、フレームを構成しなくなることがある。すると、一
定時間フレームを受信できなくなるおそれがあり、係る
場合に復旧したと誤判断してしまう。しかし、この場合
には伝送路は障害を発生したままであくまでも送られた
フレームに異常をきたしただけである。
【0021】従って、任意サイズの正常データ(フレー
ムとして成立している必要はない)も受信されない場合
には伝送路障害から復旧したと判断でき、フレームが受
信されない場合であっても正常データが受信される場合
には伝送路障害は依然として発生していると判断でき
る。そこで、判断手段にて障害の復旧の有無を判断する
に際し、係る検出手段の情報を加味して判断すると、単
にノイズ等によりフレームが構成されずにフレームが受
信されないと判断されたのか、伝送路が復旧しフレーム
が衝突しているのかを分別でき、より精度よく復旧の有
無の判断をすることができる。
【0022】そして、本発明に係る通信システムでは、
複数のノードをバス型ネットワークで接続して構成され
る通信システムであって、請求項1〜3のいずれか1項
に記載のネットワーク接続装置を用い、そのネットワー
ク接続装置が有する前記第1,第2通信部をそれぞれ前
記バス型ネットワークの両端点に接続して構築される。
そして、前記ネットワーク接続装置で前記バス型ネット
ワークの状態を監視可能とした(請求項4)。係る構成
にすると、ネットワーク上で障害が発生しているか否か
をネットワーク接続装置で監視できるので、好ましい。
【0023】そして、本発明では、ネットワーク伝送路
の障害・故障からの復旧の有無が判断できればよく、実
施の形態に示すように必ずしも復旧を検出後スイッチを
開く機能までを保有しなくてもよい。つまり、復旧した
と判断した場合に検出信号を出力したり、警報を発生し
たりすることにより、使用者に復旧したことを知らせた
りすることができればよい。もちろん、実施の形態のよ
うに自動的に切り替える機能を有すればなおよい。
【0024】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るネットワー
ク接続装置の第1の実施の形態及びそれが実装されるネ
ットワークを示している。まず、本発明の前提となるバ
ス型ネットワークを擬似ループ化し、ネットワークの両
端点から受信したデータの廃棄とスルーを切り替え制御
可能なネットワーク接続装置について説明する。
【0025】同図に示すように、本形態では4つのノー
ド10a〜10dがケーブル12によりデジィチェーン
方式のバス型ネットワークによって接続されている。こ
のケーブル12は、光ファイバを用いて構成している。
【0026】係るデジィチェーン方式のバス型ネットワ
ークを構築するシステムとしては、例えば少なくとも1
つのノードにPLCを用いて構成することができる。一
例を示すと、例えばPLCからなる親局1台に対して、
複数のリモートI/O子局装置や伝送ターミナルまたは
プログラマブル表示機,インバータなどの各種コンポー
ネントを2芯ケーブルや光ファイバからなるケーブルを
用いてデジィチェーン方式で接続してリンクさせるもの
がある。また、各ノードをPLCで構成し、そのPLC
のCPUユニット同士を光ファイバ等のケーブルを用い
てデジィチェーン方式で接続し、各PLCが分散・協調
制御をしてある処理をするシステムを構成することもで
きる。さらには、CPUユニット同士を接続するのでは
なく、各ノードを構成するPLCにイーサネットユニッ
トを設け、そのイーサネットユニットを介してテンベー
スツーにより接続するようにしてもよい。もちろんこれ
以外のネットワーク構成をとることもできる。
【0027】各ノード10a〜10dには、通信部13
が内蔵されており、隣接するノードの通信部13同士を
ケーブル12で接続するようにしている。そして、図示
の便宜上ケーブル12は1本の線で示しているが、それ
ぞれ上り/下りの2経路が内蔵されている。つまり、例
えば第1ノード10aと第2ノード10bを接続するケ
ーブル12は、第1ノード10aから第2ノード10b
へ伝送するための伝送路と、第2ノード10bから第1
ノード10aへ伝送するための伝送路の2本を設けてい
る。従って、ケーブル12内を伝送中にフレームの衝突
は生じない。
【0028】また、通信部13は後述するように送られ
てきたフレームをそのままスルーして次のノードに送る
機能を有しており、これにより、各ノード10a〜10
dが送信したデータを、他のノードに対して一斉同報で
きるように構成されている。もちろん、通過するフレー
ムが自己宛のものの場合、それをノード内に取り込み、
そのフレームの内容に応じた所定の処理をするようにな
っている。
【0029】ここで本発明では、バス型ネットワークの
両端点にある第1,第4ノード10a,10d内の通信
部13に、それぞれ接続ケーブル14の一端を接続し、
その接続ケーブル14の他端をネットワーク接続装置2
0内の第1,第2通信部21,22に接続するようにし
ている。これにより、ケーブル12,接続ケーブル14
及びネットワーク接続装置20によって、各ノード10
a〜10dが、見掛け上ループ状に接続されているよう
になる。
【0030】そして、第1,第2通信部21,22は、
受け取ったフレームを情報処理部(MPU)23に送る
ようになっている。さらに、それら両通信部21,22
は、常開接点のスイッチ24を介して接続されている。
従って、スイッチ24を開いた状態の場合には、第1ノ
ード10a側から送られてきたフレームは、第1通信部
21を介して情報処理部23に送られ、そこで廃棄す
る。同様に、第4ノード10d側から送られてきたフレ
ームは、第2通信部22を介して情報処理部23に送ら
れ、そこで廃棄する。
【0031】従って、この状態ではネットワークを構成
する両端点は、ネットワーク接続装置20内で非接続と
なっているので、通常のデジィチェーン方式のバス型ネ
ットワークとなり、フレームが衝突することなく各ノー
ド10a〜10dに対して高速に通信できる。
【0032】一方、スイッチ24を閉じると、第1ノー
ド10aから送られてきたフレームは、第1通信部21
で受信され、スイッチ24をスルーして第2通信部22
に至るので、第2通信部22から第4ノード10dに与
えられる。同様に、第4ノード10dから送出されたフ
レームは、第2通信部22→スイッチ24→第1通信部
21を経て第1ノード10aに至る。これにより、ルー
プ型ネットワークが構成される。
【0033】このようにスイッチ24の開閉により、バ
ス型ネットワークと、ループ型ネットワークを切り替え
ることができ、状況に応じて必要なネットワーク構成を
とることにより、高速通信を維持しながら、ループ型の
メリット(伝送路障害を発生してもそのままネットワー
ク通信が可能)も確保できる。
【0034】この利用態様の一例としては、例えば図3
に示すように伝送路を構成する1つのケーブル12が故
障した場合、ケーブル12を介して接続された第3ノー
ド10cと第4ノード10d間の通信ができなくなる。
この場合に、スイッチ24を閉じることにより、第1〜
第3ノード10a〜10cと、第4ノード10dとの間
の通信は、接続ケーブル14及びネットワーク接続装置
20を通る伝送系を利用して行うことができる。そし
て、ケーブル12の故障が復旧したならば、スイッチ2
4を開くことにより元の通常のバス型ネットワークに戻
す。これにより、フレームの衝突などを起こすことな
く、常時確実に各ノード10a〜10d間での通信が行
える。
【0035】なお、ケーブル12の故障とは、ケーブル
12自体の断線などの故障はもちろんのこと、ケーブル
12と通信部13との接続部分(コネクタ)の故障など
も含む。また、本形態では、ケーブル12は光ファイバ
を用いているので、各通信部13,21,22は、光−
電気変換機能を備えている。これにより、上記のように
ケーブル12の故障が発生すると、故障したケーブル1
2に接続された第3,第4ノード10c,10dの通信
部で自動的に終端することになる。なお、ケーブルが同
軸ケーブルのように電気的な通信媒体の場合には、別途
終端装置を設け、上記のように故障を生じた場合には、
その終端装置に接続するようにすればよい。
【0036】次に、上記したシステムを構築するための
各装置の具体的な構成を説明する。図4は、ノード10
a〜10dの内部構造の一例を示している。基本的に各
ノードとも同一構成をとり、同図に示すように、2つの
ケーブル(光ファイバ)13と接続(場合によっては片
方は接続ケーブル14と接続)され、データの送受信を
する1つの通信部12と、その通信部12とデータを送
受するMPU15を備えている。
【0037】通信部12は、ケーブル13に接続される
2つのデータ送受信部12a,12bと、そのデータ送
受信部12a,12bに接続され、相互にデータを転送
するデータ転送部12cと、そのデータ転送部12cと
MPU15との間に介在され、所定のデータ変換等を行
うデータ処理部12dとを備えている。そして、各部の
具体的な機能・構成は以下の通りである。
【0038】データ送受信部12a,12bは、ケーブ
ル13上を流れるデータ(光)と、ノード内を流れるデ
ータ(電気)の互換をとるための光−電気変換素子から
構成されている。
【0039】データ転送部12cは、図示するように一
方のデータ送受信部12aから送られてきたデータが、
2つの加算器K1,K2に与えられ、加算器K1を介し
てデータ処理部12dに伝送され、また加算器K2を介
して他方のデータ送受信部12bに伝送される。同様
に、他方のデータ送受信部12bから送られてきたデー
タは、2つの加算器K1,K3に与えられ、加算器K1
を介してデータ処理部12dに伝送され、また加算器K
3を介して一方のデータ送受信部12aに伝送される。
さらに、データ処理部12dから送られるデータは、加
算器K3,K2を介してそれぞれ各データ処理部12
a,12bに送られる。
【0040】つまり、各ケーブル13を介して通信部1
2内に送り込まれたデータは、加算器K3或いはK2を
介して反対側のケーブル13に送り出される。すなわ
ち、転送(スルー)される。また、同時に加算器K1を
介してデータ処理部12dに送られるので、その送られ
てきたデータが自己宛のフレームの場合には内部、すな
わちMPU15に取り込むことができる。また、自己の
ノードから他のノードに向けてフレームを送出する場合
には、データ処理部12dから送信データが2つの加算
器K3,K2を介して両データ送受信部12a,12b
(ケーブル13)から送出することができる。
【0041】さらに、このデータ転送部12cは、そこ
を通過する際に、信号の整形を行うようになっている。
これにより、スルーしたデータが歪むことなく正しい情
報を保持しながら各ノードに送信することができる。
【0042】データ処理部12dは、信号の変換を行う
機能と、データフレーミング機能を有する。すなわち、
ケーブル13上を流れるデータは、例えば「1/0」の
連続した符号系列であり、MPU15内でのデータ(信
号)は異なる符号であるので、その符号の変換を行う
(信号の変換を行う機能)。
【0043】また、ケーブル13上を流れるデータは、
図5に示すように、実際に送信するデータの前に、送信
先アドレス,自アドレス(送信元アドレス),エラーチ
ェックなどの情報を付加している。そして、係る情報は
MPU15内での処理には不要なものである。そこで、
データフレーミング機能により、データ送受信部12
a,12bから送られてきたデータ(フレーム)のう
ち、送信先アドレスを検索し、自己宛のデータの場合に
は、前に付加された情報を取り除き、実際のデータのみ
抽出しMPU15に送る。もちろん、自己宛でないもの
はそのまま廃棄する。同様に、MPU15から送られて
きた実際のデータの前に必要な情報を付加し、データ転
送部12c側に与えるようになる。なお、MPU15
は、他のノードとの間でデータを送受しながら、所定の
協調動作をするなど、ノードに与えられた本来の機能を
実現するようになる。
【0044】図6は、ネットワーク接続装置20の内部
構造の一例を示している。同図に示すように、各接続ケ
ーブル14に第1,第2データ送受信部21a,22b
が接続されている。これら両データ送受信部21a,2
2aも、ノードに設置したデータ送受信部12aと同様
に、光−電気変換する機能を持った光モジュールで構成
されている。
【0045】第1データ送受信部21aで受信したデー
タ(光)は、電気信号に変換され、第1データ処理部2
1bとデータ転送部25に送られる。また、第2データ
送受信部22aで受信したデータ(光)は、電気信号に
変換され、第2データ処理部21bとデータ転送部25
に送られる。
【0046】そしてデータ転送部25では、信号を整形
する機能に加え、第1データ送受信部21aから受け取
ったデータは、そのまま第2データ送受信部22aに転
送(スルー)し、第2データ送受信部22aから受け取
ったデータは、そのまま第1データ送受信部21aに転
送(スルー)するようになっている。このとき、データ
転送部25から第1,第2データ送受信部21a,22
aに伝達する経路の途中に第1,第2切替スイッチ24
a,24bを設置し、上記の転送処理を許容したり停止
したりするようにしている。また本形態に用いる両切替
スイッチ24a,24bは、2入力(a点,b点)を択
一的に選択し、いずれかの入力を出力(c点)するもの
で、一方の入力端子(a点)をデータ転送部25の出力
に接続し、他方の入力端子(b点)を第1,第2データ
処理部21b,22bの出力に接続する。
【0047】さらに、この両切替スイッチ24a,24
bの切り替えは、情報処理装置23から送られるコント
ロール信号により制御される。従って、両切替スイッチ
24a,24bを、他方の入力端子b点側に接続するこ
とにより、第1データ送受信部21aと第2データ送受
信部22aを切断(スイッチを開)することができ、ス
ルーを抑止できる。そして、接続ケーブル14を介して
送られてきた各データは、第1,第2データ送受信器2
1a,22a内にて終端されることになる。よって、デ
ジィチェーン方式のバス型ネットワークを構築できる。
【0048】一方、両切替スイッチ24a,24bを、
一方の入力端子a点側に接続することにより、第1デー
タ送受信部21aと第2データ送受信部22aを接続
(スイッチを閉)することができ、転送(スルー)する
ことができる。
【0049】また、第1,第2データ処理部21b,2
2bは、基本的な機能はノードに設置したデータ処理部
12cと同様に、信号変換機能と、データフレーミング
機能を有する。そして、受信モードとして、自分宛のフ
レームのみ受信するアドレスモードと、すべてフレーム
を受信する0モードを切り替えることができるようにな
っている。さらに、情報処理部23から送られてきたデ
ータ(各種の命令コマンド等)を受け取り、それに対し
信号変換とフレーミング処理をして各ノードに対して送
出(実際には、各切替スイッチ24a,24bから各デ
ータ送受信部21a,21bを介して接続ケーブル14
に送出)するようになる。
【0050】情報処理装置23は、本発明との関係で言
えば、上記したコントロール信号を送出し、第1,第2
切替スイッチ24a,24bを切替制御する機能を有す
る。そして、このコントロール信号は、当然のことなが
ら、通常のデジィチェーン方式のバス型ネットワークを
構築したい場合には他方の入力部b点を選択するように
し、ネットワーク接続装置20内でスルーしたい場合に
は一方の入力部a点を選択するように制御する。
【0051】そして、具体的にどのようなときに係る切
り替えのコントロール信号を出力するかは、例えば、各
データ処理部21b,22bから与えられるネットワー
ク内を流れるデータに基づいて判断することができる。
一例を示すと、ネットワークの一部に故障が生じている
か否かを判断し、故障していると判断した場合には、一
方の入力部a点側に切り替えるようにすることができ
る。そして故障をしたか否かの判断は、例えば、どこか
のノードから故障信号が発生された場合には、その情報
を受けることにより判断できる。また、各ノードから送
出されるフレームは、必ずネットワークの両端点にまで
至るので、第1,第2通信部21,22を介して情報処
理装置23に取り込まれる。従って、一方の通信部側か
らしかフレームが受信されない場合には、故障と判断で
きる。また、このように各ノードから送出されるフレー
ムに基づくのではなく、例えば、情報処理装置23が一
方の通信部側から検査用フレーム(データ)を送出し、
それが他方の通信部で受信できるか否かに基づいて故障
の有無を判断することができる。この場合に、2入力切
り替えの切替スイッチ24a,24bを設け、情報処理
装置23からのフレームを送信できるようにしている意
義がある。もちろんこれ以外の方法でもよい。
【0052】なお、図2に示すブロック図との対応をと
ると、第1データ送受信部21aと第1データ処理部2
1bが第1通信部21を構成し、第2データ送受信部2
2aと第2データ処理部22bが第2通信部22を構成
する。さらに、第1,第2切替スイッチ24a,24b
がスイッチ24を構成する。なお、このスイッチ24の
構成要素としてデータ転送部25を含めてとらえてもよ
い。なおまた、第1,第2切替スイッチ24a,24b
として、2入力を択一的に選択して出力するようなスイ
ッチを用いたが、これは、上記したように情報処理装置
23から各ノードに対してフレームを送出することがで
きるようにしたためであり、本発明は必ずしも係る構成
にする必要はなく、単純にON−OFFスイッチのよう
に、データのスルーと廃棄を切替可能にするものであれ
ばよい。
【0053】なおまた、情報処理装置23にモニタ26
を接続しているので、例えば各ノードから収集したデー
タを表示したり、ノードの動作状態を表示したりするこ
とができる。
【0054】さらに、本形態は、2つの通信部21,2
2を備えることを特徴としている。これにより、バス型
ネットワークの両端点をそれぞれ別々の通信部に接続す
ることができる。そして、情報処理部23に送るデータ
は、データ転送部による波形整形したものではなく、第
1,第2データ送受信部21a,22aを介して受け取
ったデータである。つまり、ノードの場合には、ネット
ワーク上を伝送(転送)することによりノイズ等が乗る
ことがあり、そのまま転送していくとデータが歪んでし
まい誤ったデータとなるおそれがある。そこで、データ
転送部で波形整形する必要がある。これに対し、ネット
ワーク接続装置の場合には、情報処理装置23に送るデ
ータはその後転送することがないので、波形整形しなく
ても十分解析等できるため、本形態のように構成した。
もちろん、波形整形したいのであれば、例えばデータ転
送部25の出力と切替スイッチ24a,24bの間から
分岐してデータ処理部21b,22bに送るようにした
り、別途波形整形する処理部を設けてもよい。
【0055】なお、ノードを構成する装置は、上記した
実施の形態ではPLCを例示したが、本発明が適用され
るノードはこれに限らず、各種の装置を用いることがで
きるのはもちろんである。
【0056】次に、本発明の要部の構成となる障害復旧
検知をするための構成について説明する。本発明は、上
記のスイッチ24の開閉制御をするもととなる伝送路障
害の復旧の有無を判断する機能を備えていることを特徴
とする。つまり、第1,第2通信部21,22を介して
受信された受信データ(フレーム)を情報処理部23が
受け取り、そのフレームの受信状態に応じて情報処理部
23が伝送路障害(故障)を発生しているか否かを判断
し、障害を生じていると判断した場合には、スイッチ2
4を閉じるようにしている。
【0057】すなわち、本形態では、バス型ネットワー
クをループ状に接続した場合に、ノード内でフレームの
衝突が発生し、ネットワーク通信が不能状態になること
を利用し、スイッチ24が閉じている(第1,第2通信
部間でスルー状態)場合に、フレーム受信があると依然
として伝送路障害が続いている判断し、一定時間無送信
状態が続いたときに復旧したと判断するようにした。つ
まり、図2,図3や図6に示したように、情報処理部2
3にタイマ30を接続し、いずれかの通信部でフレーム
を受信したならば、そのタイマ30をキャンセルすると
ともに起動(再スタート)させ、そのタイマ30がタイ
ムアップする前にいずれかの通信部(前回受信した受信
部と同じでも違っていても可)でフレームを受信するか
否かにより判断するようにした。
【0058】ここで、故障の有無を判断する基準となる
一定時間は、トークンパッシング方式通信プロトコルで
規定されている最大無送信時間よりも長い時間に設定す
る。そして、本形態ではあくまでもフレームを受信した
か否かに基づいて判断し、そのフレームの中までは見な
い。つまり、同一のフレームが受信したか否かなどは判
断しない。これにより、高速に判断できるし、ノイズな
どによりフレームの一部のデータが変わってしまった場
合(フレームとしては成立している)でも対処できる。
【0059】よって、情報処理部23は、スイッチ24
が閉じている状態でタイムアウトをイベント受信した場
合には障害が復旧したと判断できる。また、情報処理部
23は、フレームの受信にしたがってタイマのキャンセ
ル/起動を制御する機能も有する。そして、具体的な判
断処理は、図7に示すフローチャートを実行するように
している。
【0060】すなわち、同図に示すように、イベント受
信をしたならば、それがフレーム受信なのかタイムアウ
トなのかを判断する(ST1,ST2)。そして、フレ
ーム受信の場合には、起動中のタイマ30をキャンセル
後、タイマを起動させる(ST3,4)。これによりタ
イマは再起動し、一定時間経過したならばタイムアウト
をイベント発行する。
【0061】一方、受信したイベントがタイムアウトの
場合には、ステップ5に進み、この場合復旧と判断し、
スイッチ24に対してコントロール信号を出力し、スイ
ッチを開く。これにより、第1,第2通信部21,22
で受信されたデータは、そのままスルーすることなく廃
棄される。よって、第1,第2通信部を両端点とするバ
ス型ネットワークが形成されることになる。
【0062】図8は、本発明の第2の実施の形態を示し
ている。本実施の形態では、上記した第1の実施の形態
を基本とし、フレームを受信する第1,第2通信部2
1,22とともに、第1,第2キャリア検出部31,3
2を設けている。これら第1,第2キャリア検出部2
1,32は、フレームとしては成立していないが任意の
サイズ(例えば3byte)の正常データを受信したか
否かを判定する機能を持つ。そして、第1,第2通信部
21,22でフレームを受信するたび、及び情報処理部
23からの指示により判定結果(キャリア検出の有無)
を初期状態に戻す機能を持つ。なお、係るキャリア検出
機能は、実際には第1,第2通信部21,22内の1つ
の機能として組み込まれている。
【0063】そして、情報処理部23は、フレームの受
信の有無に加えて、この両キャリア検出部31,32で
検出するキャリアの有無を用いることにより、フレーム
が受信されない原因が、伝送路障害が復帰されてフレー
ムの衝突に基づくものか、ノイズなどによりフレームの
一部が壊れてフレームとして成立していない(伝送路障
害発生中)ためであるかが判断される。
【0064】一定時間いずれの通信部でもフレームが受
信されない場合であっても、第1,第2キャリア検出部
31,32にて任意のサイズのデータ(キャリア)が検
出(受信)されているとすると、少なくともデータが送
られてきているのでフレームの衝突が発生しておらず、
伝送路障害が解消していないと判断できる。そして、キ
ャリアも受信されない場合には、フレームの衝突が発生
してネットワーク通信が不能になっており、伝送路障害
が解消し復旧していると判断できる。このようにするこ
とにより、確実に伝送路障害の復旧の有無を判断でき
る。そして、具体的には、図9に示すフローチャートに
従って動作するようになっている。
【0065】すなわち、イベント受信を待ち(ST
1)、その受信したイベントがタイマのタイムアウトな
のかフレーム受信なのかを判断する(ST2)。そし
て、フレーム受信の場合には、ステップ3に飛び、タイ
マをキャンセル後、タイマを起動する(ST3,ST
4)。このように、フレーム受信した場合のタイマ制御
の方式は、第1の実施の形態と同様である。
【0066】一方、タイムアウトをイベント受信した場
合には、ステップ7に飛び、第1キャリア検出部31の
検出結果から第1通信部21側でキャリアを検出したか
否かを判定する(ST7)。そして、検出していれば
(on)少なくとも正常なデータは受信できているの
で、フレームの衝突はなく、依然として伝送路障害の状
態が続いていると判断でき、ステップ3に飛び、タイマ
30のキャンセル/起動をする。
【0067】また、第1キャリア検出部31でキャリア
が検出できない(off)場合には、第2通信部22側
の第2キャリア検出部32でキャリアが検出されている
か否かを判断する(ST8)。そして、ここでキャリア
が検出されている場合(on)には、上記と同様にやは
り伝送路障害の状態が続いていると判断し、ステップ2
に飛ぶ。
【0068】そして、この第2キャリア検出部32でも
キャリアが検出されない(off)場合には、ネットワ
ーク接続装置20の両側(両通信部21,22)にとも
にデータが受信されなくなったことを意味するので、フ
レームの衝突が発生していると考えられるので、伝送路
障害が復旧したと判断し、スイッチ24を開く(ST
5)。
【0069】図10〜図12は、本発明に係るネットワ
ーク接続装置の第3の実施の形態の要部である情報処理
部23の機能を説明するフローチャートである。ネット
ワーク規模が大きくなると、たとえバス型ネットワーク
がループ状に接続されているような場合であっても、ノ
ード内でフレームが衝突しないでネットワーク通信でき
る可能性が高くなる。従って、伝送路障害が復旧した後
でもフレームが衝突することなく各通信部21,22に
伝達されるおそれがある。係る場合に上記した各実施の
形態のように、一定時間フレーム(キャリア)が受信さ
れない場合に復旧したと判断すると、誤判断するおそれ
がある。
【0070】そこで、本形態では、図10に示すように
第1の実施の形態の構造を基本とし、さらに、情報処理
部23に第1,第2バッファ36,37を接続し、第
1,第2通信部21,22で受信したフレームをそれぞ
れ第1,第2バッファ36,37に格納し、同一フレー
ムを受信した場合には復旧したと判断するような第2判
断機能を付加し、上記した各実施の形態における判断機
能と並列的に動作するようにした。
【0071】これにより、例えばネットワーク規模が小
さく、スイッチ24を閉じた状態で障害から復旧すると
確実にフレームが衝突するような場合には、通常の判断
機能により復旧を検知し、ネットワーク規模が大きく復
旧してもフレームが衝突しないおそれがあっても第2判
断機能により復旧を検知することができる。従って、ネ
ットワーク規模に関係なく確実に復旧を検知することが
できる。なお、この第1,第2バッファ36,37は、
図示の上では情報処理部23の外側に設置しているが、
これももちろん内蔵させてもよい。
【0072】そして、本形態の情報処理部23の機能
は、図11,図12等に示すフローチャートのようにな
っている。すなわち、まずイベント受信するのを待ち
(ST1)、受信したならばそれがタイムアウトなのか
フレーム受信なのかを判断する(ST2)。そして、イ
ベント受信がフレーム受信の場合には、その受信したフ
レームに基づいて「フレーム比較処理」と「無送信時間
計測処理」を並列処理する。ここで「フレーム比較処
理」は、上記した第2判断機能に対応するものであり、
具体的には、図12に示す処理を実行する。
【0073】すなわち、まず第1,第2通信部21,2
2のうちどちらでフレーム受信をしたのかを判断し(S
T11)、第1通信部21で受信した場合には、その受
信したフレームを第1バッファ36に上書き状態で書き
込む(ST12)。一方、第2通信部22で受信した場
合には、その受信したフレームを第2バッファ37に上
書き状態で書き込む(ST13)。そして、いずれかの
バッファに書き込んだ後、そのときの第1,第2バッフ
ァ36,37に格納されたデータを比較し、同一か否か
を判断する(ST14)。そして、同一であれば、ある
ノードから送信されたフレームが、両通信部21,22
まで到達されたことになるので、伝送路障害は復旧した
と判断できるので、スイッチを開く(ST15)。ま
た、同一でない場合には、復旧されていないと判断で
き、ステップ1に戻り次のイベント受信を待つ。
【0074】なお、この実施の形態では、第1通信部側
と第2通信部側でそれぞれバッファを1つずつ設け、最
新に受信したフレーム同士を比較するようにしたが、本
発明はこれに限ることはなく、それぞれ複数分のフレー
ムを格納できるようにし、所定の組み合わせで一致する
ものがあるか否かについて判断するようにしてもよい。
また、「無送信時間計測処理」は、図7におけるステッ
プ3,4の処理ステップが実施される。
【0075】一方、イベント受信がタイムアウトの場合
には、タイムアウト処理をする。ここでは、図7に示す
ステップ5の復旧と判断しスイッチを開くという処理を
する。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態を基
準にしたため係る処理(ステップ5のみ)をするように
したが、第2の実施の形態を基準にしてもかまわない。
その場合には、タイムアウト処理が図9に示すステップ
7,8,5を順次実行するようになる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るネットワー
ク接続装置や、通信システム並びに障害検知方法では、
バス型ネットワークの伝送路障害からの復旧の有無の判
断を、使用する通信プロトコルにかかわらず精度よく判
断することができる。特に、請求項2のように構成した
場合には、ネットワークの規模にかかわらず、確実に復
旧を検知することができる。また、請求項3に記載の発
明では、ノイズなどの影響を受けてフレームが歪みフレ
ームとして認識できなくなった場合でも、障害のままで
ありたまたまノイズによりフレームが受信されないの
か、本当に障害から復旧したのかの弁別をすることがで
き、より精度よく障害の有無を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバス型ネットワークの一例を示す図であ
る。
【図2】本発明に係るネットワーク接続装置が実装され
るバス型ネットワークの一例を示す図である。
【図3】本発明に係るネットワーク接続装置が実装され
るバス型ネットワークの一例を示す図である。
【図4】ノードの内部構造の一例を示す図である。
【図5】ネットワーク上を流れるフレームのデータ構造
の一例を示す図である。
【図6】本発明に係るネットワーク接続装置の一実施の
形態を示す図である。
【図7】本発明に係るネットワーク接続装置の第1の実
施の形態の要部である情報処理部の機能を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明に係るネットワーク接続装置の第2の実
施の形態及びそれが実装されるバス型ネットワークの一
例を示す図である。
【図9】本発明に係るネットワーク接続装置の第2の実
施の形態の要部である情報処理部の機能を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明に係るネットワーク接続装置の第3の
実施の形態及びそれが実装されるバス型ネットワークの
一例を示す図である。
【図11】本発明に係るネットワーク接続装置の第3の
実施の形態の要部である情報処理部の機能を示すフロー
チャートの一部である。
【図12】本発明に係るネットワーク接続装置の第3の
実施の形態の要部である情報処理部の機能を示すフロー
チャートの一部である。
【符号の説明】
20 ネットワーク接続装置 21 第1通信部 22 第2通信部 23 情報処理装置 24 スイッチ 24a 第1切替スイッチ 24b 第2切替スイッチ 30 タイマ 31 第1キャリア検出部 32 第2キャリア検出部 36 第1バッファ 37 第1バッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス型ネットワークの両端点に対して接
    続付け外し可能なネットワーク接続装置であって、 前記両端点にそれぞれ接続可能な第1,第2通信部と、 前記第1,第2通信部が装置内で接続状態のときに前記
    第1,第2通信部で一定時間フレームを受信しない場合
    に伝送路障害から復旧したと判断する判断手段を備えた
    ことを特徴とするネットワーク接続装置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2通信部が装置内で接続状
    態のときに、前記第1通信部で受信したフレームと、前
    記第2通信部で受信したフレームをそれぞれ記憶する記
    憶手段と、 その記憶手段に格納された前記第1,第2通信部で受信
    されたフレームを比較し、一致する場合に伝送路障害か
    ら復旧したと判断する第2判断手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のネットワーク接続装置。
  3. 【請求項3】 前記両端点から任意サイズの正常データ
    を受信したか否かを検出する検出手段をさらに備え、 前記判定手段が、前記検出手段の検出結果も加味して伝
    送路障害の復旧の有無を判断するものであることを特徴
    とする請求項1または2に記載のネットワーク接続装
    置。
  4. 【請求項4】 複数のノードをバス型ネットワークで接
    続して構成される通信システムであって、 請求項1〜3のいずれか1項に記載のネットワーク接続
    装置を用い、そのネットワーク接続装置が有する前記第
    1,第2通信部をそれぞれ前記バス型ネットワークの両
    端点に接続してネットワークが構築され、 前記ネットワーク接続装置で前記バス型ネットワークの
    状態を監視可能としたことを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】 バス型ネットワークの両端点を接続する
    ネットワーク接続装置を用いた障害検知復旧方法であっ
    て、 前記両端点が装置内で接続状態のときに、両端点でフレ
    ームを受信しない時間を計測する処理と、 その計測した時間に基づいて伝送路障害の復旧の有無を
    判断する判断処理を行うことを特徴とする障害復旧検知
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334252A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Daito Hanbai Kk 遊技場管理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334252A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Daito Hanbai Kk 遊技場管理システム
JP4597780B2 (ja) * 2005-06-03 2010-12-15 大都販売株式会社 遊技場管理システム

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