JP2000115139A - 誤り率測定器及び誤り率測定器の最適クロック位相検出方法 - Google Patents

誤り率測定器及び誤り率測定器の最適クロック位相検出方法

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JP2000115139A
JP2000115139A JP10275767A JP27576798A JP2000115139A JP 2000115139 A JP2000115139 A JP 2000115139A JP 10275767 A JP10275767 A JP 10275767A JP 27576798 A JP27576798 A JP 27576798A JP 2000115139 A JP2000115139 A JP 2000115139A
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phase
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clock
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Noriyuki Tomono
紀之 伴野
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、不必要な誤り率の測定を省
略して、誤り率が最小となるクロックの最適位相を検出
するまでの時間を短縮することが可能なオートサーチ回
路を備える誤り率測定器及び誤り率測定器の最適クロッ
ク位相検出方法を提供することである。 【解決手段】 誤り率測定器100によれば、まず、C
PU6の制御により、AND回路7、ローパスフィルタ
8及びA/D変換器9によって構成される回路によっ
て、入力されるデータに対するクロックの最適位相の概
算値を検出する処理が行われ、次いで、検出された最適
位相の概算値付近の位相について誤り率を計算して、誤
り率が最小値となる位相の検出処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤り率測定器に係
り、詳細には、通信データ等の符号誤り率が最小となる
クロックの最適位相を検出するオートサーチ回路を備え
る誤り率測定器及び誤り率測定器の最適クロック位相検
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オートサーチ回路を備える誤
り率測定器は、ディジタル通信の符号誤り率測定器のデ
ータとクロックの最適位相を自動的に検出することを目
的として用いられている。
【0003】図7は、オートサーチ回路を備えた従来の
誤り率測定器の一例を示すブロック図である。この図7
において、誤り率測定器500は、遅延器1、判定回路
2、データ発生回路3、比較回路4、計数回路5及びC
PU(Central Processing Unit)6によって構成されて
いる。
【0004】遅延器1は、外部から入力されるクロック
を、CPU6から入力される遅延量6aに応じた所定時
間分遅延させ、外部から入力されるデータに対するクロ
ックの位相を可変制御する。判定回路2は、データとし
て外部からNRZ(Non Return to Zero)符号が入力さ
れ、当該入力されたデータが、CPU6から入力される
スレッショルド電圧6bと比較してH(High)レベ
ルかL(Low)レベルかを、遅延器1から入力される
クロックの立ち上がるタイミングで判定する。データ発
生回路3は、判定回路2から入力されるデータを比較回
路4において比較するための基準データとして、通信路
から本来送られてくるべきデータを発生する。
【0005】比較回路4は、判定回路2によって判定さ
れたデータと、データ発生回路3によって発生された本
来送られてくるべきデータとを比較して、両者が不一致
であればパルスを出力する。計数回路5は、比較回路4
から入力される不一致のパルスの数を計数する。CPU
6は、遅延量6aを遅延器1に対して出力し、スレッシ
ョルド電圧6bを判定回路2に対して出力するととも
に、計数回路5から入力される不一致のパルス数を、計
数していた一定の時間で除算することにより誤り率を計
算する。また、CPU6は、次の測定ポイントとなる遅
延量6aを遅延器1に対して出力し、同様に誤り率の測
定を繰り返し、誤り率が最小となるデータとクロックの
最適位相を検出する。
【0006】図8は、入力されるデータの波形であり、
信号パルスのレベルが、“1”ならハイ、“0”ならロ
ーにあり、タイムスロット幅(パルス幅)の間に変化し
ないNRZ符号のアイパターン波形である。縦軸のV1
はHレベル、V2は中間レベル、V3はLレベルであ
る。横軸のT1はデータの変化点、T3は次のデータの
変化点、T2はデータの変化点の中間点である。T1で
はLレベルからHレベルに遷移する状態、Hレベルから
Lレベルに遷移する状態、Lレベルのまま遷移しない状
態、Hレベルのまま遷移しない状態の4通りがあり、T
3についても同様である。
【0007】図9は、図8に示すようなデータが入力さ
れ、スレッショルド電圧6bがV2のとき、遅延量6a
を可変して、クロックの立ち上がるタイミングがT1か
らT3まで変化したときの誤り率の分布を示す図であ
る。この図9に示す例では、T1で誤り率が最大、T2
で最小、T3で最大になる。
【0008】従来の誤り率測定器は、誤り率の測定を繰
り返し、誤り率が最小となるデータとクロックの最適位
相を検出するため、クロックの位相を可変して誤り率を
比較し、最小値となる位相を求める。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、従来の誤り率測定器は、遅延量6aを可変す
ることによりクロックの位相を可変して、何度か誤り率
を測定し、誤り率を最小とする最適位相を検出するた
め、最終的に途中の誤り率の測定結果は意味をもたな
い。ところが、誤り率を最小とする最適位相を検出する
まで、何度かの誤りを計数する一定の時間が必要である
ため、オートサーチに時間がかかってしまうという課題
があった。
【0010】そこで本発明の課題は、不必要な誤り率の
測定を省略して、誤り率が最小となるクロックの最適位
相を検出するまでの時間を短縮することが可能なオート
サーチ回路を備える誤り率測定器及び誤り率測定器の最
適クロック位相検出方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
クロック信号を任意の時間分遅延させる遅延手段と、こ
の遅延手段によって任意の時間分遅延されたクロック信
号と、入力されたデータ信号とを所定の演算によって合
成して、この合成された信号を解析することにより、前
記データ信号の誤り率の大小の目安値を検出する目安値
検出手段と、前記遅延手段によって任意の時間分遅延さ
れたクロック信号に基づくタイミングで、前記データ信
号を所定の基準値と比較してHighレベルかLowレ
ベルかを判定し、当該判定結果に基づくデータ信号を本
来入力されるべき基準データ信号と比較して、前記デー
タ信号の誤り回数を計数する誤り回数計数手段と、前記
遅延手段によってクロック信号を遅延させる時間として
の遅延量を指定し、また、前記誤り回数計数手段に設定
される所定の基準値を指定するとともに、前記遅延手
段、前記目安値検出手段、及び前記誤り回数計数手段の
各手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段
は、前記遅延量を順次可変して、前記遅延手段により前
記クロック信号の位相を順次可変させ、当該可変される
各位相毎に前記目安値検出手段により前記データ信号の
誤り率の大小の目安値を検出させ、当該検出された目安
値に基づいて、前記データ信号の誤り率を最小とすると
推定される位相を特定し、当該特定された位相に対応す
る遅延量から所定範囲内において前記遅延量を順次可変
して、前記遅延手段により前記クロック信号の位相を前
記特定された位相から所定範囲内において順次可変さ
せ、当該可変される各位相毎に、前記誤り回数計数手段
により前記データの誤り回数を計数させ、当該各位相毎
に計数される前記データの誤り回数に基づいて誤り率を
算出し、更に、当該算出された各位相毎の誤り率に基づ
いて、誤り率が最小となる最適クロック位相を検出する
制御を行うことを特徴としている。
【0012】請求項1記載の発明の誤り率測定器によれ
ば、前記制御手段は、前記遅延量を順次可変して、前記
遅延手段により前記クロック信号の位相を順次可変さ
せ、当該可変される各位相毎に前記目安値検出手段によ
り前記データ信号の誤り率の大小の目安値を検出させ、
当該検出された目安値に基づいて、前記データ信号の誤
り率を最小とすると推定される位相を特定し、当該特定
された位相に対応する遅延量から所定範囲内において前
記遅延量を順次可変して、前記遅延手段により前記クロ
ック信号の位相を前記特定された位相から所定範囲内に
おいて順次可変させ、当該可変される各位相毎に、前記
誤り回数計数手段により前記データの誤り回数を計数さ
せ、当該各位相毎に計数される前記データの誤り回数に
基づいて誤り率を算出し、更に、当該算出された各位相
毎の誤り率に基づいて、誤り率が最小となる最適クロッ
ク位相を検出する制御を行う。
【0013】したがって、前記目安値検出手段によって
検出された目安値に基づいて、前記データ信号の誤り率
を最小とすると推定される位相、すなわち、最適位相の
概算値を特定することができ、当該特定された最適位相
の概算値を参考に、当該概算値の前後所定範囲内の位相
について誤り率を計算すればよいこととなるため、誤り
率の算出に要する時間を大幅に短縮することができ、前
記データ信号の誤り率を最小とするクロック信号の最適
位相を検出する処理を高速に行うことができる。
【0014】この場合、請求項2記載の発明のように、
請求項1記載の誤り率測定器において、前記目安値検出
手段は、前記遅延手段によって遅延されたクロック信号
と、前記入力されるデータ信号との論理和を演算する論
理和演算手段と、この論理和演算手段から出力される信
号の高周波成分を除去するローパスフィルタと、このロ
ーパスフィルタによって高周波成分を除去された信号の
出力レベルをA/D変換して前記制御手段に出力するA
/D変換手段と、によって構成されることが有効であ
る。
【0015】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1記載の誤り率測定器において、前記目安値検出手段
は、前記遅延手段によって遅延されたクロック信号と、
前記入力されるデータ信号との論理積を演算する論理積
演算手段と、この論理積演算手段から出力される信号の
高周波成分を除去するローパスフィルタと、このローパ
スフィルタによって高周波成分を除去された信号の出力
レベルをA/D変換して前記制御手段に出力するA/D
変換手段と、によって構成されることとしてもよい。
【0016】また、請求項4記載の発明のように、請求
項1記載の誤り率測定器において、前記目安値検出手段
は、前記遅延手段によって遅延されたクロック信号と、
前記入力されるデータ信号との論理和を演算する論理和
演算手段と、この論理和演算手段から出力される信号の
低周波成分を除去するハイパスフィルタと、このハイパ
スフィルタによって低周波成分を除去された信号の出力
レベルをA/D変換して前記制御手段に出力するA/D
変換手段と、によって構成されることとしてもよい。
【0017】また、請求項5記載の発明のように、請求
項1記載の誤り率測定器において、前記目安値検出手段
は、前記遅延手段によって遅延されたクロック信号と、
前記入力されるデータ信号との論理積を演算する論理積
演算手段と、この論理積演算手段から出力される信号の
低周波成分を除去するハイパスフィルタと、このハイパ
スフィルタによって低周波成分を除去された信号の出力
レベルをA/D変換して前記制御手段に出力するA/D
変換手段と、によって構成されることとしてもよい。
【0018】請求項2〜請求項5のいずれかに記載の発
明の誤り率測定器によれば、前記目安値検出手段を、簡
単な回路構成によって実現できるため、請求項1記載の
発明の効果を容易にかつ安価に実現することができる。
【0019】請求項6記載の発明は、クロック信号を遅
延させる時間としての遅延量を順次可変して、前記クロ
ック信号の位相を順次可変させ、当該可変される各位相
毎に、クロック信号と入力されたデータ信号とを所定の
演算によって合成して、この合成された信号を解析する
ことにより、前記データ信号の誤り率の大小の目安値を
検出し、当該検出された目安値に基づいて、前記データ
信号の誤り率を最小とすると推定される位相を特定し、
当該特定された位相に対応する遅延量から所定範囲内に
おいて前記遅延量を順次可変して、前記クロック信号の
位相を前記特定された位相から所定範囲内において順次
可変させ、当該可変される各位相毎に、クロック信号に
基づくタイミングで、前記データ信号を所定の基準値と
比較してHighレベルかLowレベルかを判定し、当
該判定結果に基づくデータ信号を本来入力されるべき基
準データ信号と比較して、前記データ信号の誤り回数を
計数し、当該各位相毎に計数される前記データの誤り回
数に基づいて誤り率を算出し、更に、当該算出された各
位相毎の誤り率に基づいて、誤り率が最小となる最適ク
ロック位相を検出することを特徴としている。
【0020】この請求項6記載の発明の誤り率測定器の
最適クロック位相検出方法によれば、前記検出された目
安値に基づいて、前記データ信号の誤り率を最小とする
と推定される位相、すなわち、最適位相の概算値を特定
することができ、当該特定された最適位相の概算値を参
考に、当該概算値の前後所定範囲内の位相について誤り
率を計算すればよいこととなるため、誤り率の算出に要
する時間を大幅に短縮することができ、前記データ信号
の誤り率を最小とするクロック信号の最適位相を検出す
る処理を高速に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明に係る誤り率測定器の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】まず構成を説明する。図1は、本発明の一
実施の形態における誤り率測定器100の構成を示すブ
ロック図である。この図1において、誤り率測定器10
0は、図7に示す誤り率測定器500と同一の構成要素
である遅延器1、判定回路2、データ発生回路3、比較
回路4、計数回路5、CPU6と、AND回路7、ロー
パスフィルタ8及びA/D変換器9によって構成されて
いる。以下、図7に示す誤り率測定器500と相異する
構成要素について説明する。
【0023】AND回路7は、外部から入力されるデー
タと、遅延器1から入力されるクロックとのAND演算
を行い、ローパスフィルタ8に対して出力する。ローパ
スフィルタ8は、AND回路7から入力される波形の低
い周波数成分のみを通過させ、幅の狭いパルスに相当す
る高い周波数成分を除去して、検出レベル8aとしてA
/D変換器9に対して出力する。ローパスフィルタ8の
出力の検出レベル8aは、前記入力されるデータと前記
クロックの位相が合っていると大きくなり、合っていな
いと小さくなる。A/D変換器9は、ローパスフィルタ
8から入力される検出レベル8aをA/D変換してCP
U6に対して出力する。
【0024】次に動作を説明する。まず、CPU6の制
御により、入力されるデータに対するクロックの最適位
相の概算値を検出する処理が行われる。すなわち、CP
U6は、任意の遅延量6aを遅延器1に対して出力し、
遅延器1は、遅延量6aに応じた所定時間分クロックを
遅延させてAND回路7に対して出力する。AND回路
7では、外部から入力されるデータと遅延器1から入力
されるクロックのAND演算を行い、ローパスフィルタ
8に対して出力する。
【0025】図2は、AND回路7の入出力波形を示す
図である。外部から入力されるNRZ符号のデータと遅
延器1から入力されるクロックのAND出力は、1タイ
ムスロットの間でパルスが基準レベルに戻る符号形式で
あるRZ(Return to Zero)符号となる。図2(a)
は、データとクロックの位相が最適であるときの波形で
ある。図2(b)は、位相が最適でないときの波形であ
る。図2(a)に対し、図2(b)は、アイパターンの
中に変化点がある波形となる。図2(b)の波形の周波
数成分は、図2(a)の波形の周波数成分より変化点の
幅の狭いパルスが増えることにより、高い周波数成分が
増え、低い周波数成分は減っている。
【0026】そのため、AND回路7から入力される波
形の低い周波数成分のみを通過させて高い周波数成分を
除去するローパスフィルタ8においては、図2(a)の
波形ではほぼ全成分が通過することとなるが、図2
(b)の波形では高周波成分が除去されることとなる。
したがって、図3に示すように、ローパスフィルタ8の
出力である検出レベル8aは、図2(a)に示すように
位相が合っている場合(クロック位相がT2)には大き
くなり、図2(b)に示すように位相が合っていない場
合(クロック位相がT1またはT3)には小さくなり、
最適位相のT2で最大になる。
【0027】更に、A/D変換器9は、ローパスフィル
タ8から入力される検出レベル8aをA/D変換してC
PU6に対して出力する。また、CPU6は、遅延器1
に出力する遅延量6aを順次可変して入力されるデータ
とクロックとの位相を可変し、検出レベル8aが最大と
なる位相を検出する。
【0028】ここまでの処理によって、AND回路7、
ローパスフィルタ8及びA/D変換器9によって構成さ
れる回路により、簡易的に最適位相の概算値を検出する
ことができ、順次可変される位相毎に誤り率を算出する
処理のために多大な時間を要することがない。
【0029】最適位相の概算値が検出されると、CPU
6は、従来と同様の処理である、誤り率が最小値となる
位相の検出処理を行う。ただし、前記検出された最適位
相の概算値を参考に、当該概算値の前後所定範囲内の位
相について誤り率を計算すればよいこととなるため、誤
り率の算出に要する時間を大幅に短縮することができ
る。すなわち、概算値を検出する処理において、図3に
示すような結果が得られた場合には、CPU6は、クロ
ックの位相T2付近の位相について誤り率を計算するよ
うに遅延量6aを遅延器1に対して出力して、クロック
の位相制御を行うこととなる。
【0030】なお、図4に示す誤り率測定器200のよ
うに、図1に示す誤り率測定器100のAND回路7の
代わりにOR回路10を用いることもできる。OR回路
10を用いた場合、AND回路7を用いた場合の負論理
となる点が異なるのみである。
【0031】また、図5に示す誤り率測定器300のよ
うに、図1に示す誤り率測定器100のローパスフィル
タ8の代わりにハイパスフィルタ11を用いることもで
きる。すなわち、誤り率測定器100において、ローパ
スフィルタ8は、AND回路7の出力を高周波成分と低
周波成分に分離することができればよいので、ローパス
フィルタ8吐逆に低周波成分を除去するハイパスフィル
タ11で代用することが可能となり、この場合、検出レ
ベル8aの大小関係が逆になり、最適位相で最小とな
る。
【0032】更に、図6に示す誤り率測定器400のよ
うに、図1に示す誤り率測定器100のAND回路7の
代わりにOR回路10を用い、ローパスフィルタ8の代
わりにハイパスフィルタ11を用いることもできる。
【0033】以上説明したように、本実施の形態の誤り
率測定器100によれば、まず、CPU6の制御によ
り、入力されるデータに対するクロックの最適位相の概
算値を検出する処理が行われ、次いで、検出された最適
位相の概算値付近の位相について誤り率を計算して、誤
り率が最小値となる位相の検出処理を行う。
【0034】したがって、AND回路7、ローパスフィ
ルタ8及びA/D変換器9によって構成される回路によ
って、簡易的に最適位相の概算値を検出することがで
き、当該検出された最適位相の概算値を参考に、当該概
算値の前後所定範囲内の位相について誤り率を計算すれ
ばよいこととなるため、誤り率の算出に要する時間を大
幅に短縮することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記目安
値検出手段によって検出された目安値に基づいて、前記
データ信号の誤り率を最小とすると推定される位相、す
なわち、最適位相の概算値を特定することができ、当該
特定された最適位相の概算値を参考に、当該概算値の前
後所定範囲内の位相について誤り率を計算すればよいこ
ととなるため、誤り率の算出に要する時間を大幅に短縮
することができ、前記データ信号の誤り率を最小とする
クロック信号の最適位相を検出する処理を高速に行うこ
とができる。
【0036】請求項2〜請求項5のいずれかに記載の発
明によれば、前記目安値検出手段を、簡単な回路構成に
よって実現できるため、請求項1記載の発明の効果を容
易にかつ安価に実現することができる。
【0037】請求項6記載の発明によれば、前記検出さ
れた目安値に基づいて、前記データ信号の誤り率を最小
とすると推定される位相、すなわち、最適位相の概算値
を特定することができ、当該特定された最適位相の概算
値を参考に、当該概算値の前後所定範囲内の位相につい
て誤り率を計算すればよいこととなるため、誤り率の算
出に要する時間を大幅に短縮することができ、前記デー
タ信号の誤り率を最小とするクロック信号の最適位相を
検出する処理を高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における誤り率測定器1
00の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すAND回路7の入出力波形を示す図
である。
【図3】図1に示すローパスフィルタ8の出力である検
出レベル8aと位相との関係を示す図である。
【図4】図1に示す誤り率測定器100のAND回路7
の代わりにOR回路10を用いた誤り率測定器200を
示す図である。
【図5】図1に示す誤り率測定器100のローパスフィ
ルタ8の代わりにハイパスフィルタ11を用いた誤り率
測定器300を示す図である。
【図6】図1に示す誤り率測定器100のAND回路7
とローパスフィルタ8の代わりにOR回路10とハイパ
スフィルタ11を用いた誤り率測定器400を示す図で
ある。
【図7】オートサーチ回路を備えた従来の誤り率測定器
の一例を示すブロック図である。
【図8】図7に示す誤り率測定器500に入力されるデ
ータの波形を示す図である。
【図9】図8に示すようなデータが入力され、スレッシ
ョルド電圧6bがV2のとき、遅延量6aを可変して、
クロックの立ち上がるタイミングがT1からT3まで変
化したときの誤り率の分布を示す図である。
【符号の説明】
1 遅延器 2 判定回路 3 データ発生回路 4 比較回路 5 計数回路 6 CPU 7 AND回路 8 ローパスフィルタ 9 A/D変換器 10 OR回路 11 ハイパスフィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号を任意の時間分遅延させる遅
    延手段と、 この遅延手段によって任意の時間分遅延されたクロック
    信号と、入力されたデータ信号とを所定の演算によって
    合成して、この合成された信号を解析することにより、
    前記データ信号の誤り率の大小の目安値を検出する目安
    値検出手段と、 前記遅延手段によって任意の時間分遅延されたクロック
    信号に基づくタイミングで、前記データ信号を所定の基
    準値と比較してHighレベルかLowレベルかを判定
    し、当該判定結果に基づくデータ信号を本来入力される
    べき基準データ信号と比較して、前記データ信号の誤り
    回数を計数する誤り回数計数手段と、 前記遅延手段によってクロック信号を遅延させる時間と
    しての遅延量を指定し、また、前記誤り回数計数手段に
    設定される所定の基準値を指定するとともに、前記遅延
    手段、前記目安値検出手段、及び前記誤り回数計数手段
    の各手段を制御する制御手段と、 を備え、 前記制御手段は、 前記遅延量を順次可変して、前記遅延手段により前記ク
    ロック信号の位相を順次可変させ、 当該可変される各位相毎に前記目安値検出手段により前
    記データ信号の誤り率の大小の目安値を検出させ、 当該検出された目安値に基づいて、前記データ信号の誤
    り率を最小とすると推定される位相を特定し、 当該特定された位相に対応する遅延量から所定範囲内に
    おいて前記遅延量を順次可変して、前記遅延手段により
    前記クロック信号の位相を前記特定された位相から所定
    範囲内において順次可変させ、 当該可変される各位相毎に、前記誤り回数計数手段によ
    り前記データの誤り回数を計数させ、 当該各位相毎に計数される前記データの誤り回数に基づ
    いて誤り率を算出し、更に、当該算出された各位相毎の
    誤り率に基づいて、誤り率が最小となる最適クロック位
    相を検出する制御を行うことを特徴とする誤り率測定
    器。
  2. 【請求項2】前記目安値検出手段は、 前記遅延手段によって遅延されたクロック信号と、前記
    入力されるデータ信号との論理和を演算する論理和演算
    手段と、 この論理和演算手段から出力される信号の高周波成分を
    除去するローパスフィルタと、 このローパスフィルタによって高周波成分を除去された
    信号の出力レベルをA/D変換して前記制御手段に出力
    するA/D変換手段と、 によって構成されることを特徴とする請求項1記載の誤
    り率測定器。
  3. 【請求項3】前記目安値検出手段は、 前記遅延手段によって遅延されたクロック信号と、前記
    入力されるデータ信号との論理積を演算する論理積演算
    手段と、 この論理積演算手段から出力される信号の高周波成分を
    除去するローパスフィルタと、 このローパスフィルタによって高周波成分を除去された
    信号の出力レベルをA/D変換して前記制御手段に出力
    するA/D変換手段と、 によって構成されることを特徴とする請求項1記載の誤
    り率測定器。
  4. 【請求項4】前記目安値検出手段は、 前記遅延手段によって遅延されたクロック信号と、前記
    入力されるデータ信号との論理和を演算する論理和演算
    手段と、 この論理和演算手段から出力される信号の低周波成分を
    除去するハイパスフィルタと、 このハイパスフィルタによって低周波成分を除去された
    信号の出力レベルをA/D変換して前記制御手段に出力
    するA/D変換手段と、 によって構成されることを特徴とする請求項1記載の誤
    り率測定器。
  5. 【請求項5】前記目安値検出手段は、 前記遅延手段によって遅延されたクロック信号と、前記
    入力されるデータ信号との論理積を演算する論理積演算
    手段と、 この論理積演算手段から出力される信号の低周波成分を
    除去するハイパスフィルタと、 このハイパスフィルタによって低周波成分を除去された
    信号の出力レベルをA/D変換して前記制御手段に出力
    するA/D変換手段と、 によって構成されることを特徴とする請求項1記載の誤
    り率測定器。
  6. 【請求項6】クロック信号を遅延させる時間としての遅
    延量を順次可変して、前記クロック信号の位相を順次可
    変させ、 当該可変される各位相毎に、クロック信号と入力された
    データ信号とを所定の演算によって合成して、この合成
    された信号を解析することにより、前記データ信号の誤
    り率の大小の目安値を検出し、 当該検出された目安値に基づいて、前記データ信号の誤
    り率を最小とすると推定される位相を特定し、 当該特定された位相に対応する遅延量から所定範囲内に
    おいて前記遅延量を順次可変して、前記クロック信号の
    位相を前記特定された位相から所定範囲内において順次
    可変させ、 当該可変される各位相毎に、クロック信号に基づくタイ
    ミングで、前記データ信号を所定の基準値と比較してH
    ighレベルかLowレベルかを判定し、当該判定結果
    に基づくデータ信号を本来入力されるべき基準データ信
    号と比較して、前記データ信号の誤り回数を計数し、 当該各位相毎に計数される前記データの誤り回数に基づ
    いて誤り率を算出し、更に、当該算出された各位相毎の
    誤り率に基づいて、誤り率が最小となる最適クロック位
    相を検出することを特徴とする誤り率測定器の最適クロ
    ック位相検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017034342A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 データ送受信装置及びこれを備えた画像形成装置

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