JP2000113781A - 電源切換方法及び装置 - Google Patents

電源切換方法及び装置

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JP2000113781A
JP2000113781A JP10282737A JP28273798A JP2000113781A JP 2000113781 A JP2000113781 A JP 2000113781A JP 10282737 A JP10282737 A JP 10282737A JP 28273798 A JP28273798 A JP 28273798A JP 2000113781 A JP2000113781 A JP 2000113781A
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shaft
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Tomoe Takahashi
知恵 高橋
Hiroyuki Sasao
博之 笹尾
Yukimori Kishida
行盛 岸田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源切換が確実且つ高速な電源切換方法及び
装置の提供。 【解決手段】 第1の受動電源に接続される第1の固定
電極に対する可動電極と第2の受動電源に接続される第
2の固定電極に対する可動電極とをそれぞれ接点部とし
て両端に備えた開閉軸と、当該開閉軸を軸方向に開閉移
動させる開閉駆動手段とを備え、当該開閉駆動手段によ
り、開閉軸の両側の接点部の何れか一方を上記第1又は
第2の固定電極の何れかと接触させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常用電源と非常用
電源等2つの受電電源を切り換えて負荷に電力を供給す
るために用いられる電源切換方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば「電気工学ハンドブッ
ク」電気学会編P.1225に記載の「常用予備切換方
式」を示すもので、特高・高圧の需要家に対する電力供
給方式の一つである。この常用予備切換方式には、図中
に示すように、2DS−1CB方式、2DS−2CB方
式、2DS−PF方式等がある。このうち、例えば2D
S−1CB方式について、図5を用いて説明する。図5
において、第1及び第2の受電電源S1、S2と、この
第1及び第2の受電電源S1、S2にそれぞれ接続され
た第1及び第2の受電開閉器SW1、SW2と、この受
電開閉器SW1、SW2に接続された常時閉の主たる開
閉器CBM及びその下位の開閉器CB1〜CB4から構
成されている。ここで、電源切換装置とは受電開閉器S
W1、SW2の二つを総称したものである。
【0003】従来、2系統受電の電源切換装置を構成す
る受電開閉器SW1、SW2としては、機械式スイッチ
や静止型の半導体スイッチ等が用いられている。機械式
スイッチには気中開閉器や真空開閉器やガス開閉器等が
あり、それらの駆動部としての開閉駆動手段にはバネの
蓄積力を利用したものや電磁反発力を利用したもの等が
ある。他方、静止型の半導体スイッチには、サイリスタ
やIGBT(ゲートターンオフサイリスタ)等があり、
瞬時に電源を切換える必要のある場合には、この静止型
の半導体スイッチが最近よく用いられている。以下で
は、従来から用いられてきたばねの蓄積力を利用した機
械式スイッチを中心に説明する。図6及び図7おいて、
特開平5−190063号公報に示された従来の機械式
スイッチの構成を示す。図6は開極状態を示す側面図、
図7は閉極状態を示す側面図である。このような機械式
スイッチは電源切換装置として、それぞれ、図5で示す
受電開閉器SW1、SW2に用いられている。
【0004】図5において、これの動作を説明する。先
ず、負荷への電力が第1の受動電源S1から供給されて
いる場合、図に示す通り、電源切換装置を構成する第1
の受電開閉器SW1は閉極状態、第2の受電開閉器SW
2は開極状態にある。なお、第1及び第2の受動電源S
1、S2に接続されている主たる開閉器CBMは常に閉
極状態である。次に、負荷への電力供給を第1の受動電
源S1から第2の受動電源S2へと切換える場合には、
先ず、第1の受電開閉器SW1に開極指令を送って、当
該受電開閉器SW1の開閉駆動手段を開極動作させて、
第1の受電開閉器SW1の開極が完了してから、第2の
受電開閉器SW2に閉極指令を送って、第2の受電開閉
器SW2の開閉駆動手段を閉極動作させる。こうして、
第2の受電開閉器SW2の閉極が完了すると、第2の受
電電源S2から負荷への電力供給が開始される。
【0005】このように、2系統の電源を何れかへ切換
える場合、第1の受電開閉器SW1と第2の受電開閉器
SW2の接点部は必ず互いに異なる開閉状態となるよ
う、機械的或いは電気的にインターロックをかけて使用
される。これは、誤動作や操作ミスによる切換事故を回
避するためである。機械的にインターロックをかける一
例としては、第1の受電開閉器SW1と第2の受電開閉
器SW2の接点部とが互いに異なる開閉状態の方向にし
か動作できないように、リンク機構等極めて複雑な構成
で機械的に連結したりしていた。又、電気的にインター
ロックをかける一例としては、第1の受電開閉器SW1
の接点部が閉極状態から開極状態に変わったことを電気
的に確認してから、第2の受電開閉器SW2の開閉駆動
手段に閉極指令を送る等の方法がとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の2系統受電の電
源切換装置においては、上記のように機械的に極めて複
雑なインターロックや電気的なインターロックを設けな
ければならなかった。その上、このようなインターロッ
クを設けた場合でも、電源切換装置を構成する少なくと
も2台の受電開閉器が必要であり、しかも、各々の受電
開閉器や各々の受電開閉器に所属する開閉駆動手段や制
御回路等を各系統別にそれぞれ設置しなければならなか
った。
【0007】しかも、上記のようなインターロックを別
途に設けたとしても、操作ミスやノイズ等による誤動作
による切換事故の発生を確実に阻止することはできなか
った。特に、これらの電源切換装置としての2台の受電
開閉器SW1、SW2は、各系統毎に独立して設置され
ているため、この2台の受電開閉器SW1、SW2につ
いて、機械的な構成でのインターロックを設けるには、
その連結構造が極めて複雑となり、しかも、そのために
余分なスペースを必要としていた。又、電気的なインタ
ーロックを設ける場合には、2台の受電開閉器の開閉状
態をモニタする必要がある上、その状態信号の伝送距離
が長くなると、その間でノイズによる悪影響を受け易く
なり、誤動作を起こしてしまうという欠点があった。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、構造が簡易で電源切換が確実且つ
高速に行われる電源切換方法及びその装置の提供を目的
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の受動電源に接続される第1の固定電極に対する可動電
極と第2の受動電源に接続される第2の固定電極に対す
る可動電極とをそれぞれ接点部として両端に備えた開閉
軸と、当該開閉軸を軸方向に開閉移動させる開閉駆動手
段とを備え、当該開閉駆動手段により、開閉軸の両側の
接点部の何れか一方を上記第1又は第2の固定電極の何
れかと接触させることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の電源
切替装置において、第1の固定電極と両端に可動電極と
しての接点部を有する開閉軸と第2の固定電極とを同一
軸線上に配置した構成としたことを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の電源切換装置において、開閉駆動手段は、開閉
移動の駆動源として電磁反発力を用いたことを特徴とす
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
の何れかに記載の電源切換装置において、開閉駆動手段
は、開閉軸に固定された反発板と、当該反発板を中央に
して開閉軸の開閉移動方向の両側に分かれて配置された
一対の反発コイルとを備え、前記反発板と反発コイルと
の間に電磁反発力を生じさせて、開閉軸を開閉移動させ
ることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の何れかに記載の電源切換装置において、開閉駆動手段
は、固定電極と開閉軸の接点部との閉極状態又は開極状
態を保持するバネ機構として皿ばねを備えたことを特徴
とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
の何れかに記載の電源切換装置において、開閉軸両端の
接点部は分岐された複数の分岐接点部から成り、第1及
び第2の固定電極もそれぞれ分岐された複数の分岐接点
部に対応する複数の固定電極部から成ることを特徴とす
る。
【0015】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
の何れかに記載の電源切換装置において、固定電極と開
閉軸両側の接点部とはそれぞれ真空容器内で対向配置さ
せたことを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、第1の受動電源に接続
される第1の固定電極に対する可動電極と第2の受動電
源に接続される第2の固定電極に対する可動電極とをそ
れぞれ接点部として両端に備えた開閉軸と、当該開閉軸
を軸方向に開閉移動させる開閉駆動手段とを備え、当該
開閉駆動手段により、開閉軸の両側の接点部の何れか一
方を上記第1又は第2の固定電極の何れかと接触させる
電源切換装置において、電源切換時に、開閉駆動手段に
動作指令を与え、電源切換前に閉極状態にあった開閉軸
の接点部が対応する固定電極から開離し始めてから、商
用周波電流の自然電流ゼロ点で、当該開閉軸の接点部と
対応する固定電極との間が回復電圧の耐圧間距離に十分
達する時間に、電源切換前に開極状態にあった開閉軸の
他方の接点部が対応する固定電極と閉極状態になるよう
制御することを特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、請求項8に記載の電源
切換方法において、電源切換前に開極状態にあった固定
電極と開閉軸の接点部との間の距離と当該開閉軸の接点
部の移動速度によって電源切換時間を制御することを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、請求項1
の発明に係わる構成の概念図であり、第1の受動電源に
接続される第1の受電開閉器の固定電極側機構100の
固定電極(以下、第1の固定電極という)101に対す
る可動電極301と、第2の受動電源に接続される第2
の受電開閉器の固定電極側機構200の固定電極(以
下、第2の固定電極という)201に対する可動電極3
02とをそれぞれ接点部301、302として両端に備
えた開閉軸300と、当該開閉軸300を軸方向に開閉
移動させる開閉駆動手段400とを備え、当該開閉駆動
手段400により、開閉軸300の両側の接点部30
1、302の何れか一方を上記第1又は第2の固定電極
101、201の何れかと閉状態に接触させる構成を示
したものである。
【0019】この構成では、左右に配された第1の固定
電極101と第2の固定電極201との間に、この固定
電極101に対する可動電極としての接点部301と固
定電極201に対する可動電極としての接点部302と
を両端に備えた開閉軸300を軸方向に移動可能に配
し、上記固定電極101と固定電極201と当該開閉軸
300とを同一軸線上に配置してある。尚、図中の32
0、340は可動電極として接点部301、302から
の電線であり、350は電通路である。又、図示の構成
では、固定電極101と開閉軸300と固定電極201
とを当該開閉軸30の同一軸線上に配置してあるが、本
発明においては、必ずしもこれらを同一軸線上に配置す
る必要はない。
【0020】図2は本発明の実施の形態1を示す電源切
換装置の側面図である。この電源切換装置は、図8に示
す、固定電極101を備えた第1の受電開閉器の固定電
極側機構100とその固定電極101に対する可動電極
としての接点部301を先端に有する開閉軸300に相
応する可動軸50を備えた開閉駆動手段400とから成
る従来の電源切換装置と、図5に示す、固定電極201
を備えた第2の受電開閉器の固定電極側機構200とか
ら成っており、従来の電源切換装置を構成する2台の従
来型受電開閉器の内の1台の受電開閉器の可動軸(開閉
軸)50の後端側に2台目の従来型受電開閉器の固定電
極側機構200部分を配置し、先の可動軸50を開閉軸
300として、その後端に新たに接点部302を設け、
この接点部302を今1つの従来型開閉器の固定電極側
機構200部分の固定電極201に対する可動電極とし
て構成したものである。
【0021】換言すると、この実施の形態1に示す電源
切換装置は、1つの従来型受電開閉器の可動軸が本発明
でいう開閉軸に相応し、この開閉軸の両端側、即ち、先
の可動軸でいうその先端と後端とに設けられた可動電極
としての接点部を両端側に有するこの開閉軸300と、
この開閉軸300の両端の可動電極としての接点部30
1、302とそれぞれ対応するように配置された固定電
極101、201とが、開閉軸300の軸線上に位置す
るように配設し、当該開閉軸300を従来型の受電開閉
器の可動軸50を駆動する1つの開閉駆動手段400で
開閉駆動させる構成としたものである。
【0022】尚、ここでいう開閉軸300は、必ずしも
一部材で構成される必要はなく、複数部材で構成しても
よい、例えば、この実施の形態1では、従来の受電開閉
器SW1、lSW2における可動通電軸40及び可動軸
50を開閉軸300としている。又、固定電極側機構1
00、200は、固定電極101、201を機能的に保
持する機構であって、この実施の形態1では、例えば、
従来の受電開閉器SW1、SW2の構成において、開閉
駆動手段400や可動電極としての接点部301、30
2及び開閉軸300に相応する可動通電軸40から可動
軸50に至る部分を除いた構成部分に相応する機構であ
る。
【0023】上記のように、この実施の形態1に示す電
源切換装置は、第1と第2の受電電源にそれぞれ接続さ
れる第1と第2の受電開閉器のそれぞれの固定電極側機
構の固定電極(2個)に対する可動軸としての1つの開
閉軸300と、当該開閉軸300を開閉駆動する1つの
開閉駆動手段400とで構成されたものであるから、従
来では、第1及び第2の受電開閉器SW1、SW2とし
てそれぞれの各系統にそれぞれ不可欠な装置として独立
して設けられていた可動軸50や開閉駆動手段400
が、1つの開閉軸300と1つの開閉駆動手段400と
で済み、これら一組が2つの系統間で共通化された構成
となっている。そこで、先ず、図8及び図9に示す従来
の電源切換装置を構成する第1及び第2の受電開閉器を
説明する。尚、この図8及び図9に示す第1及び第2の
受電開閉器は同一の構成のものであり、図4は閉極状態
を、図5は開極状態の側面を表しているに過ぎない。
【0024】図8において、固定電極101と可動電極
301とから成る接点部は真空容器41に収められて真
空スイッチ管37を構成している。図中の31は第1の
絶縁支持部、32は第2の絶縁支持部であり、この第1
の絶縁支持部31と第2の絶縁支持部32とは真空スイ
ッチ管37を中央にしてその両側に配設されている。
尚、図4の下方においては、所定の間隔をあけて棚のよ
うに突設された板状の支持部材33、34、35が設け
られている。この真空スイッチ管37は、固定通電軸3
9、可動通電軸40を有している。固定電極101(図
9では符号201に相応)は真空容器41の端板に挿入
固定された固定通電軸39の先端に形成されている。他
方、可動通電軸40の先端には可動電極としての接点部
301が形成されている。各々の固定電極101と接点
部301(図9では符号302に相応)とは、図9に示
すように、所定の距離だけ離されて対置されている。
尚、この可動通電軸40と真空容器41との間にはベロ
ーズ44が設けられて可動軸としての可動通電軸40が
移動可能とされている。
【0025】第2の絶縁支持部32を貫通した可動通電
軸40は、可動電極301と反対側の端部を絶縁材料で
作成された連結絶縁部材48に接続されている。連結絶
縁部材48には、可動軸50の一端が接続されている。
可動軸50は、支持部材33、34を貫通して、真空ス
イッチ管37の開閉方向に移動可能に支持されている。
この支持部材33と支持部材34の間の部分の可動軸5
0には、円板状の反発板52が固定されている。そし
て、支持部材33と支持部材34には、それぞれ反発板
52と対抗するように、環状の反発コイル53と反発コ
イル54が固着されている。これらの反発コイル53と
反発コイル54は、図示しない操作電源に電気的に接続
されている。可動軸50の他端は、第1の皿ばね56の
中央部に連結されている。第1及び第2の皿ばね56、
57の外周部は支持部材35に支持されている。
【0026】次に、動作について説明する。図9は真空
スイッチ管37の開極状態を示す。この状態で、第1の
皿ばね56は固定電極201と可動電極302を所定の
間隔で開極状態に保持する保持機構を構成している。こ
の図9に示す開極状態から、反発コイル54に図示しな
い操作電源からの急峻な電流が流されると、反発板52
に電流が誘起され、反発コイル54との間に反発力を生
じる。この反発力により、可動軸50は、図9の上方へ
移動する。第2の皿ばね57は、固定電極201と可動
電極302を所定の力で接触させる圧力を発生し、閉極
状態に保持する保持機能を構成している。こうして、真
空スイッチ管37は図8に示すような閉極状態となる。
【0027】図2に示す実施の形態1は、上記図8と図
9とに示す真空スイッチ管37、37の2台分の可動電
極301、302を、開閉軸300の両端側に接続部と
して配設されており、この開閉軸300を駆動するため
の開閉駆動手段400も1組配置されて、開閉軸300
を反発板52と反発コイル53、54によって軸線上を
直線的に駆動させるように構成したものである。このよ
うに構成された実施の形態1で示す電源切換装置は、第
1の受電開閉器SW1に相応する、例えば、固定電極1
01とこれに対応する接点部301とが開極の時は、第
2の受電開閉器SW2に相応する、例えば、固定電極2
01とこれに対応する接点部302とが閉極となり、第
1の受電開閉器SW1に相応する固定電極101側と第
2の受電開閉器SW2に相応する固定電極201側の接
点部とは必ず互いに異なる開閉状態となる。かかる構成
は、より確実な機械的インターロックであり、電源を切
換える際の誤動作や操作ミスによる切換え事故を確実に
防ぐことができる機構である。又、開閉駆動手段を構成
する電磁反発コイル53、54を2つの系統間で共通化
することができ、その機構部や電源部も一組で十分とな
り、従来のように系統別に独立していた場合に比べて、
電源切換装置全体を小型化することができる。又、これ
により、部品点数も減らすことができ、安価とすること
ができる。
【0028】実施の形態2.図3は実施の形態2の電源
切換装置を示すもので、これは第1及び第2の受電開閉
器の固定電極機構側の固定電極が3相一体型の機構を構
成している例である。この形態2では、実施の形態1に
おける第1及び第2の固定電極に比べ、それぞれ、開閉
軸300の左右端に配置された固定電極機構100、2
00を構成する真空スイッチ管37が各3個、互いに平
行となるように配置された構成となっており、従って、
開閉軸300の両端側もそれぞれ第1の固定電極10
1、101、101、及び第2の固定電極201、20
1、201に対応するよう各々3つに分岐させた可動電
極としての分岐接点部301、301、301、及び分
岐接点部、302、302、302を備えている。この
ように、左右に配置された各固定電極に対する可動電極
としての接点部を同一の開閉軸300の両端側に分岐接
点部として構成することによって、一つの可動軸として
の開閉軸300を回線間で共通化することとなり、この
3相一体型の電源切換装置に対しても、実施の形態1に
示した単相の場合と同様の作用効果が得られる。
【0029】実施の形態3.電源切換装置のスイッチ機
構として機械式スイッチを用いる場合では、電流ゼロ点
でしか電流を遮断することができない。つまり、電流位
相によっては、開極指令を与えてから最悪1/2サイク
ルの間、遮断に時間を要する。又、遮断後、一方の電源
を投入した際に、切り離されたスイッチの接点間に電圧
がかかるので、一方の電源を投入してもブレークダウン
しない距離に接点間距離が開いていることが必要とな
る。
【0030】これに対して、本発明に係る上記実施の形
態1及び2においては、第1の受電開閉器SW1に相応
する固定電極101とこれに対応する接点部301とか
ら成るスイッチから第2の受電開閉器SW2に相応する
固定電極201とこれに対応する接点部302とから成
るスイッチへと電源を切換る時に、開閉駆動手段400
に開閉軸300の移動動作の指示を与えて、電源切換前
に閉極状態にあった第1の開閉器SW1に相応する固定
電極101と接点部301とが開離し始めてから、商用
周波電流の自然電流ゼロ点(1/2サイクル)で固定電
極101とこれに対する可動電極としての接点部301
との極間が回復電圧の耐圧間距離に十分達する時間に、
電源切換前に開極状態にあった第2の開閉器SW2に相
応する固定電極201と可動電極としての接点部302
とが閉極状態になるように制御すれば、高速且つ確実に
電源の切換を行なうことができる。この時間の制御に
は、電源切換前に開極状態にあった第1の開閉器SW1
の固定電極101と可動電極としての接続部301との
間の距離と第2の開閉器SW2に相応する固定電極20
1と可動電極としての接点部302との間の距離と開閉
軸300の移動速度、即ち、第2の開閉器SW2に相応
する可動電極(接点部302)がその固定電極201に
対する開極状態から閉極状態へ移動する距離と時間によ
って電源切換時間を制御することができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1乃至9の発明によれば、従来、
電源切換装置を構成する受電開閉器が各系統(回線)毎
に備えられ、各受電開閉器毎に機械式スイッチの可動軸
としての開閉軸や当該可動軸としての開閉軸を駆動する
開閉駆動手段等が必要とされていたことに比べ、1つの
開閉軸と1つの開閉駆動手段を各系統間(回線間)で共
通化することができ、誤動作や操作ミス等による切換事
故を防止し、系統間のインターロックをより確実にし、
誤動作や操作ミス等による切換事故を回避することがで
きる。又、電源の切換が1つの開閉軸の両端に設けられ
た接点部の当該開閉軸の軸方向の移動による開閉である
ため、電源切換が確実且つ高速で行うことができ、負荷
への安定した電力供給が可能となる。更に又、これまで
系統(回線)毎にそれぞれ独立して所要数が必要であっ
た切換装置の可動軸としての開閉軸や当該開閉軸を開閉
駆動する開閉駆動手段が一つで済ますことができるの
で、装置の省スペース化を図ることができると共に、部
品の省略化、小型化によりコストを従来に比べて格段に
削減することができ、構造が簡易で電源切換が確実且つ
高速に行われる高性能にして安価な電源切換方法及びそ
の装置を提供することができる。
【0032】請求項2の発明によれば、両端に可動電極
としての接続部を有する開閉軸とその両端側にそれぞれ
位置する固定電極とを同一軸線上に配置した構成として
いるので、構造が簡易で、装置の省スペース化を図るこ
とができると共に、部品の省略化、小型化により安価な
電源切換方法及びその装置を提供することができる。
【0033】請求項3の発明によれば、開閉軸の駆動に
電磁反発力を利用しているので、確実に且つ高速に電源
の切換えを行うことができる。
【0034】請求項4の発明によれば、前記開閉軸に固
定された反発板と、該反発板に対して前記開閉軸の移動
方向両側に設置され、前記反発板との間に電磁反発力を
生じさせて、開閉動作させる一対の反発コイルを備えて
いるので、電磁反発力を効率よく利用でき、高速にて短
時間での電源の切換を行うことができる。
【0035】請求項5の発明によれば、前記固定電極と
可動電極を所定の圧力で閉極状態や開極状態に保持する
バネ機構として皿ばねを備えているので、開閉軸を直線
的に移動させるのに効率がよく、瞬時にしかも確実に電
源の切換を行うことができる上に、開閉状態を確実に維
持でき、インターロックを確実に実行させることができ
る。
【0036】請求項6の発明によれば、三相等、多相を
一体型とすることができ、開閉軸及び開閉駆動手段等の
省略化によって、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0037】請求項7の発明の発明によれば、固定電極
と可動電極としての接点部とを真空容器内で互いに対向
配置しているので、安全且つ確実に電源の切換が行え
る。
【0038】請求項8の発明によれば、電源切換時に、
開閉駆動手段に動作の指示を与え、電源切換前に閉極状
態にあった接点部が開離し始めてから、商用周波電流の
自然電流ゼロ点(1/2サイクル)で固定電極と可動電
極としての接点部との極間が回復電圧の耐圧間距離に十
分達する時間に、電源切換前に開極状態にあった接点部
が閉極状態となるので、確実且つ高速にて電源の切換が
行える。
【0039】請求項9の発明によれば、電源切換前に開
極状態にあった接点間の距離と開閉軸の接点部の移動速
度によって電源切換時間を制御することで、高速に電源
の切換ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成の概念図である。
【図2】 実施の形態1の装置の側面図である。
【図3】 実施の形態2の装置の側面図である。
【図4】 従来装置の2回線切換方式を示す図である。
【図5】 従来の2回線切換方式を示す図である。
【図6】 従来の機械式スイッチの開極状態を示す側面
図である。
【図7】 従来の機械式スイッチの閉極状態を示す側面
図である。
【図8】 閉極状態を示す従来装置のスイッチ構造の側
面図である。
【図9】 開極状態を示す従来装置のスイッチ構造の側
面図である。
【符号の説明】
37 真空スイッチ管、39 固定通電軸、40 可動
通電軸、41 真空容器、50 可動軸、52 反発
板、53、54 反発コイル、56、57 皿ばね、1
00、200 固定電極側機構、101、201 固定
電極、300開閉軸、301、302 接点部(可動電
極)、400 開閉駆動手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸田 行盛 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G015 FA05 FA10 GA01 HA15 JA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の受動電源に接続される第1の固定
    電極に対する可動電極と第2の受動電源に接続される第
    2の固定電極に対する可動電極とをそれぞれ接点部とし
    て両端に備えた開閉軸と、 当該開閉軸を軸方向に開閉移動させる開閉駆動手段とを
    備え、 当該開閉駆動手段により、開閉軸の両側の接点部の何れ
    か一方を上記第1又は第2の固定電極の何れかと接触さ
    せることを特徴とする電源切換装置。
  2. 【請求項2】 第1の固定電極と両端に可動電極として
    の接点部を有する開閉軸と第2の固定電極とを同一軸線
    上に配置した構成としたことを特徴とする請求項1に記
    載の電源切替装置。
  3. 【請求項3】 開閉駆動手段は、開閉移動の駆動源とし
    て電磁反発力を用いたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の電源切換装置。
  4. 【請求項4】 開閉駆動手段は、開閉軸に固定された反
    発板と、当該反発板を中央にして開閉軸の開閉移動方向
    の両側に分かれて配置された一対の反発コイルとを備
    え、前記反発板と反発コイルとの間に電磁反発力を生じ
    させて、開閉軸を開閉移動させることを特徴とする請求
    項1又は請求項2の何れかに記載の電源切換装置。
  5. 【請求項5】 開閉駆動手段は、固定電極と開閉軸の接
    点部との閉極状態又は開極状態を保持するバネ機構とし
    て皿ばねを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4の何れかに記載の電源切換装置。
  6. 【請求項6】 開閉軸両端の接点部は分岐された複数の
    分岐接点部から成り、第1及び第2の固定電極もそれぞ
    れ分岐された複数の分岐接点部に対応する複数の固定電
    極部から成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    何れかに記載の電源切換装置。
  7. 【請求項7】 固定電極と開閉軸両側の接点部とはそれ
    ぞれ真空容器内で対向配置させたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項6の何れかに記載の電源切換装置。
  8. 【請求項8】 第1の受動電源に接続される第1の固定
    電極に対する可動電極と第2の受動電源に接続される第
    2の固定電極に対する可動電極とをそれぞれ接点部とし
    て両端に備えた開閉軸と、当該開閉軸を軸方向に開閉移
    動させる開閉駆動手段とを備え、当該開閉駆動手段によ
    り、開閉軸の両側の接点部の何れか一方を上記第1又は
    第2の固定電極の何れかと接触させる電源切換装置にお
    いて、 電源切換時に、開閉駆動手段に動作指令を与え、電源切
    換前に閉極状態にあった開閉軸の接点部が対応する固定
    電極から開離し始めてから、商用周波電流の自然電流ゼ
    ロ点で、当該開閉軸の接点部と対応する固定電極との間
    が回復電圧の耐圧間距離に十分達する時間に、電源切換
    前に開極状態にあった開閉軸の他方の接点部が対応する
    固定電極と閉極状態になるよう制御することを特徴とす
    る電源切換方法。
  9. 【請求項9】 電源切換前に開極状態にあった固定電極
    と開閉軸の接点部との間の距離と当該開閉軸の接点部の
    移動速度によって電源切換時間を制御することを特徴と
    する請求項8に記載の電源切換方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165344A (ja) * 2008-01-02 2009-07-23 Areva T & D Sa 共通の伝達部及び低減された長さを有して、平行に配置された複数のチャンバーを有する回路遮断器
CN102916485A (zh) * 2012-11-02 2013-02-06 十堰恒进科技有限公司 一种电源切换器
JP5905174B1 (ja) * 2014-12-01 2016-04-20 三菱電機株式会社 保持装置及びそれを用いた開閉器

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