JP3651570B2 - 電源切換装置及び電源切換方法 - Google Patents

電源切換装置及び電源切換方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電力会社から電力供給される商用電源系統などの第1の系統と、自家用発電設備から電力供給される第2の系統とを切り換えて、負荷に電力を供給するために用いる電源切換装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は、電力系統及び従来の電源切換装置を示す図である。図において、1は例えば電力会社から電力供給される商用電源、2は例えば自家用発電機であり、商用電源1から電力供給される母線Aを中心とした第1の系統、自家用発電機2から供給される母線Cを中心とした第2の系統とが構成されている。3は遮断器、4はトランス、5は母線Aと母線Cとの間に接続され、第1の系統と第2の系統とを切り換える電源切換装置であり、第1の系統側に接続された第1の開閉器5aと第2の系統側に接続された第2の開閉器5bとから構成されている。なお、第1及び第2の系統が複数の相で構成されている場合は、それぞれの相に第1の開閉器5a、第2の開閉器5bが接続されている。6は例えばモーターなどの負荷であり受電側である母線Bを介して接続されている。また図18は、従来の電源切換装置における第1の開閉器、第2の開閉器の動作及び負荷への通電状態を示す図である。
【0003】
このような2系統受電の電源切換換装置である第1の開閉器5aや第2の開閉器5bには、機械式スイッチや静止型の半導体スイッチなどが用いられている。従来の機械式スイッチには、気中開閉器、真空開閉器、ガス開閉器などがあり、その駆動部には、バネの蓄積力を利用したものが一般的である。このようなバネの蓄積力を利用したものは、例えば特開平5−190063号公報に開示されているものがある。
【0004】
次に動作を説明する。負荷6への電力が第1の系統である商用電源1から供給されている場合、電源切換装置5の第1の開閉器5aは閉極状態、第2の開閉器5bは開極状態である。次に、この状態で負荷6への電力供給を第1の系統である商用電源1から第2の系統である自家発電機2に切り換える。まず、図示しない制御部から第1の開閉器5aに開極指令を送り、第1の開閉器5aを駆動する。第1の系統が複数の相から構成されている場合は、全ての相同時に開極指令が出力される。次に、第1の開閉器5aの開極が完了し負荷6が第1の系統の全ての相から切り離されたことを確認してから、第2の開閉器5bに図示しない制御部から閉極指令を送り、第2の開閉器5bを駆動する。第2の系統が複数の相から構成されている場合は、全ての相同時に閉極指令が出力される。第2の開閉器5bの閉極が完了すると、自家発電機2から負荷6への電力供給が開始される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の電源切換装置は、第1の系統から第2の系統に切り換える際に、負荷が第1の系統にも第2の系統にも接続されない無電状態が長いという問題点があった。
【0006】
図19は、電子機器の瞬停影響度を示す図である。医用電子機器、パソコン、高圧放電ランプ、可変速モータなど昨今の電子機器においては、図に示すように、電圧の低下継続時間が0.01秒から0.2秒と非常に短い時間で影響が出てくることが分かる。即ち、負荷が第1の系統にも第2の系統にも接続されない無電状態が長いということは昨今の電子機器においては致命的であると言える。
【0007】
従来の電源切換装置は、開閉駆動源としてばねの蓄積力を利用した機械式スイッチが主流であるが、これは開極に10ms、閉極に数10msという長い時間を要する。このため、切換時に負荷が電源から切り離されてしまう時間が数百msにも達していた。
【0008】
これを解決するために、例えば特開平9−326222号公報に開示されているような、開閉駆動源として電磁反発力を利用した機械式高速スイッチを上述のような従来例に適用することも考えられる。しかし、単にこのような高速スイッチを適用しても、従来の電源切換装置は、図18に示すように第1の開閉器5aの開極が完了し、負荷6が第1の系統の全ての相から切り離されたことを確認してから第2の開閉器5bを駆動させるので、切り換え時間はやはり長いという問題点があった。また、切換動作に不具合が生じた場合、二つの系統に接続してしまう問題もあった。
【0009】
一方、事故などによる電圧低下時に瞬時に電源を切換える必要がある場合には、静止型の半導体スイッチ等がよく用いられる。静止型の半導体スイッチには、サイリスタ、IGBT(絶縁ゲートバイポーラモードトランジスタ)、GTO(ゲートターンオフサイリスタ)などがある。これらを電源切換装置に使うことも可能であるが、半導体スイッチは、通電によるワットロスがあるという問題がある。これにより温度上昇を下げるための冷却設備なども必要で、高価で、大きなスペースが必要であるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、2系統受電の電源切換を高速かつ確実に行うことができ、安価に構成できる電源切換装置及び電源切換方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電源切換装置は、受電母線であり複数の相からなる第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線であり複数の相からなる第2の系統のそれぞれの相に接続された第2の開閉器、第1の開閉器に開極指令を出力し、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換える切換制御部を備えたものである。
【0012】
また、切換制御部は、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定の時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第2の開閉器に開極指令を出力すると共に第1の開閉器に閉極指令を出力するものである。
【0013】
また、第2の開閉器に直列に接続された第3の開閉器を有し、切換制御部は、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第3の開閉器に開極指令を出力するものである。
【0014】
また、受電母線である第1の系統に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線である第2の系統との間に接続された第2の開閉器、第1の開閉器に開極指令を出力し第1の開閉器の開極動作開始を検出してから第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換える切換制御部とを備えたものである。
【0015】
また、受電母線である第1の系統に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線である第2の系統との間に接続された第2の開閉器、第1の開閉器の遮断時刻と第2の開閉器の投入時刻との時間差が最小となるように第1の開閉器に開極指令、第2の開閉器に閉極指令をそれぞれ出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換える切換制御部とを備えたものである。
【0016】
また、第2の開閉器は二つの可動電極を有し、二つの可動電極のいずれか一方が閉極方向に動作しても、他方が開極方向に動作することにより開極状態を維持できるものである。
【0017】
また、第1及び第2の開閉器は、開閉動作の駆動源として電磁反発力を用いると共に、閉極状態または開極状態を保持する機構として皿バネを用いたものである。
【0018】
また、第1及び第2の開閉器は、遮断機能を有するものである。
【0019】
また、第2の開閉器は固定電極と可動電極を有し、可動電極に、固定電極と可動電極との接点間距離を保持するストッパーを設けたものである。
【0020】
また、この発明に係る電源切換方法は、複数の相からなる第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器に開極指令を出力し、第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから複数の第1の開閉器と第2の系統のそれぞれの相に接続された第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換えるものである。
【0021】
また、第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第2の開閉器に開極指令を出力すると共に第1の開閉器に閉極指令を出力するものである。
【0022】
また、第1の系統に接続された第1の開閉器に開極指令を出力し、第1の開閉器の開極動作開始を検出してから、第1の開閉器と第2の系統に接続された第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換えるものである。
【0023】
また、第1の系統に接続された第1の開閉器の遮断時刻と第2の系統に接続された第2の開閉器の投入時刻との時間差が最小となるように第1の開閉器に開極指令、第2の開閉器に閉極指令をそれぞれ出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換えるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による電源系統及び電源切換装置を示す構成図である。図において、1は例えば電力会社から電力供給される商用電源、2は例えば自家用発電機であり、商用電源1から電力供給される母線Aを中心とした第1の系統、自家用発電機2から供給される母線Cを中心とした第2の系統とが構成されている。3は遮断器、4はトランス、5は母線Aと母線Cとの間に接続され、第1の系統と第2の系統とを切り換える電源切換装置であり、第1の系統側に接続された第1の開閉器5a、第2の系統側に接続された第2の開閉器5b、第1の開閉器5a、第2の開閉器5bの開極、閉極タイミングを制御する切換制御部5c、母線Bの電流を検出する検出器5dから構成されている。第1及び第2の開閉器5a、5bは、第1及び第2の系統の複数の相のそれぞれについて接続(例えば、3相であれば開閉器も3つ)されている。6は例えばモーターなどの負荷であり母線Bを介して電源切換装置5に接続されている。
【0025】
また図2は、図1の電源切換装置における切換制御部の動作を示すフローチャート、図3は第1の開閉器、第2の開閉器の動作及び負荷への通電状態を示す図、図4は、第1及び第2の系統に流れる電流波形を示す図である。
【0026】
なお、本発明の電源切換装置に用いる第1及び第2の開閉器5a、5bは、例えば特開平9−326222号公報に開示されているような、開閉駆動源として電磁反発力を利用した高速スイッチを用いるのが有効である。図5は、第1及び第2の開閉器5a、5bを示す構成図である。図において、101はスイッチ、102は反発部、103a、103bはコイル、104は可動電導棒、105は可動電極、106は固定電極、107はストッパー、108は皿バネ、109はコイル押さえである。動作を簡単に説明する。まず、図に示すように、閉極状態でコイル103aに急峻な電流が流されると、反発部102に電流が誘起され、コイル103aとの間に反発力を生じ、この反発力で可動電導棒104が紙面右方向へ移動し可動電極105と固定電極106が開極する。このとき、皿バネ108は開極状態を保持する役目も果たす。このように、開閉駆動源として電磁反発力を用い、さらに閉極状態または開極状態を保持する機構として皿バネを用いているため、簡便な構造で高速なスイッチを実現できる。
【0027】
次に、本発明の実施の形態1による電源切換装置の切換制御部5cの動作について、図1ないし図4を用いて説明する。なお、ここで言う開極及び閉極とは、開閉器の可動電極と固定電極との機械的な接離を意味するものであり、遮断及び投入とは、可動電極と固定電極との電気的な導通、非導通を意味するものである。
【0028】
図2に示すように、まずステップS1で、第1及び第2の系統が連系、即ち周波数、位相、電圧が一致しているか否かを確認する。これは、もし一致しないまま第1の系統(商用電源)から第2の系統(自家用発電機)へ切り換えると、切換時に自家用発電機の回転軸に強いトルクが発生するなどして、ねじれ振動やたわみなどの許容範囲を超えて機械的なダメージを与えたり、同期はずれなどによる負荷の脱落などが生じてしまう場合があるからである。従って、ステップS1でNOの場合、ステップS2で、第2の系統の周波数、位相、電圧を第1の系統に合わせる作業が必要である。
【0029】
次に、ステップS3で、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器5aに開極指令を出力する。開極指令は全ての相同時に行われる。開極指令を出力した後、ステップS4で、母線Bに設けられた変流器などの検出器5dで電流を測定し、ステップS5で母線Bのいずれかの相の電流が0になったかどうかを判断する。ここで、いずれかの相の電流が0であれば、その相の第1の開閉器5aは遮断し、第1の系統から切り離されたとする。
【0030】
系統が複数の相から構成される場合、開極指令を全ての相で同時に行っても、同時に系統から切り離されるわけではない。これは、それぞれの相で位相差があり、電流ゼロ点を迎えないと開閉器は遮断しないためである。このメカニズムについて、3相の場合を例にとり図4を用いて説明する。図において、縦軸は電流(A)、横軸は時間(ms)を表し、実線は第1相の電流波形、点線は第2相の電流波形、1点鎖線は第3相の電流波形をそれぞれ示す。
【0031】
例えば、矢印の地点で3相同時に開極指令を行うと、まず最初に第1相が電流ゼロ点を迎え系統から切り離される。残りは第2相、第3相となり、この二つは位相差が180度となるので、同時に電流ゼロ点を迎え系統から切り離される。このように、開極指令を三相同時に出力しても、電流ゼロ点を迎えないと遮断しないため、位相差によりそれぞれの相で遮断時間に差ができることとなる。
【0032】
ステップS5で複数の相の第1の開閉器5aうちいずれか一つが遮断して第1の系統から切り離されたことを検出したら、ステップS6で第2の開閉器5bに閉極指令を出力する。第2の開閉器5bへの閉極指令は、全ての相で同時に行われる。ステップS7で全ての相に電圧が回復したことで第2の開閉器5bの投入を確認し、ステップS8で第1の系統から第2の系統へ負荷5の受電系統の切換が完了する。
【0033】
この実施の形態によれば、図3に示すように、全ての相が第1の系統から切り離されることを待たずに、いずれかの相が第1の系統から切り離されたら、第2の系統の第2の開閉器5bへ閉極指令を出力するので、従来例と比べて、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮できる効果が得られる。
【0034】
なお、上記実施の形態1では、開閉器の開閉動作を母線Bの電流を検出する検出器5dで検出したが、図6に示すように、母線Aに接続された検出器51d、、母線Bに接続された検出器52d、母線Cに接続された検出器53dの3つで行っても良い。この場合、母線Aに接続された検出器51d及び母線Bに接続された検出器52dで第1の開閉器5aの遮断を検出し、母線Bに接続された検出器52d及び母線Cに接続された検出器53dで第2の開閉器5bの投入を検出するので、開閉動作をそれぞれ2台の検出器で検出することになり、安全で確実な動作を得ることができる。
【0035】
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2による電源切換装置の切換制御部5cの動作を説明するフローチャートである。なお、装置の構成は上記図1に示すものと同様である。
【0036】
次に動作について説明する。本実施の形態では、ステップS1ないしステップS6は上記実施の形態と同一である。ステップS6で、第2の開閉器5bに閉極指令を出力した後、ステップS11で、複数の相のいずれか一つの電流値が0になってから、即ち第1の開閉器5aのいずれか一つが遮断してから所定の時間経過したか否かを判断する。
【0037】
ここで所定の時間について、例えば3相非接地系を例に、図8を用いて説明する。図8(a)に示すように3相交流の場合、1相、2相、3相は、それぞれ120度ずつ位相がずれる。1つの相が電流ゼロ点を迎えるまでに、1/2サイクルの時間が必要であるが、他の相はその間にそれぞれ1回ずつ電流ゼロ点を迎える。つまり、1/2サイクルに4回電流ゼロ点を迎えるというものである。従って、ある電流ゼロ点から次の電流ゼロ点まで1/6サイクルである。
【0038】
さらに、第1相が切れた後、残りの電流の位相差は180度となり、図8(b)に示すように、第2相は本来、第1相が電流ゼロ点を迎える所から1/3サイクルで電流ゼロ点を迎える(点線)ものが1/12サイクル早まる。一方、第3相は本来、第1相が電流ゼロ点を迎える所から1/6サイクルで電流ゼロ点を迎える(点線)ものが1/12サイクル伸びる。そして、第2相、第3相は位相差が180度であるため、同時に電流ゼロ点を迎える。従って、第1の開閉器5aのいずれか一つが遮断してから1/6+1/12=1/4サイクル以内に第2相、第3相も切れるはずである。即ち、3相の場合、所定の時間とは1/4サイクルということになる。なお、1サイクルは、50Hzの東日本で20ms、60Hzの西日本で約16.67msである。
【0039】
ステップS11で所定の時間経過していれば、ステップS12で、検出器5dでもって他の相の電流値も0になったか否かを判断する。電流値が0になっていれば他の相の第1の開閉器5aも全て正常に遮断し、第1の系統から切り離されたとして、上記実施の形態1におけるステップS7以降と同一の処理となる。ステップS12で、電流値が0になっていなければ、他の第1の開閉器5aは何かの異常で正常に遮断されず、第1の系統から切り離されなかったとする。既に、上記実施の形態1におけるステップS6で第2の開閉器5bに閉極指令を出力しているため、ここで何もしなければ負荷6は両方の系統に接続されてしまい非常に危険である。そこで、ステップS13で、第2の開閉器5bに開極指令を出力すると共に、第1の開閉器5aに閉極指令を出力して、切換前の状態に戻す。
【0040】
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、第1の開閉器5aが正常に動作しなかった場合、切換前の状態に戻すことができるため、負荷6が二つの系統に同時に接続されることを防ぎ、負荷6への影響を小さくすることができる。
【0041】
実施の形態3.
上記実施の形態2のステップS22において、他の第1の開閉器5aが遮断しなかったと判断して、第2の開閉器5bに開極指令を出力した場合、既に、第2の開閉器5bは閉極動作を開始している。このとき、運動し始めた力を抗して開極動作をさせるので、静止している電極を開極させる場合に比べて非常に大きな力を要する。そこで、本実施の形態では、第2の開閉器5bにおいて、固定電極も可動電極に、即ち可動電極を二つ設ける構成とした。
【0042】
図9は、この発明の実施の形態3による電源切換装置の第2の開閉器の電極部を拡大した構成図である。図において、102a、102bは反発部、105a、105bは可動電極、1103a、1103b、2103a、2103bはコイルである。
【0043】
次に動作について説明する。まず最初に、可動電極105bは閉極動作をすべく、紙面上方向に移動中とする。上記実施の形態2のステップS22において、他の第1の開閉器5aが遮断しなかったと判断されると、第2の開閉器5bのコイル2103aに急峻な電流を流し、反発部102aとの間の反発力で可動電極105aを紙面上方向へ移動させる。従って、可動電極105bが閉極動作をすべく可動電極105aに近づいてきても、可動電極105aも移動するので、少ない力で開極状態を維持することが可能である。
【0044】
実施の形態4.
上述したように、上記実施の形態2のステップS22において、他の第1の開閉器5aが遮断しなかったと判断して、第2の開閉器5bに開極指令を出力した場合、既に、第2の開閉器5bは閉極動作を開始している。このとき、運動し始めた力を抗して開極動作をさせるので、静止している電極を開極させる場合に比べて非常に大きな力を要する。そこで、本実施の形態では、第1及び第2の開閉器を2段に構成するものである。
【0045】
図10は、この発明の実施の形態4による電源切換装置を示す構成図である。図において、5eは第2の開閉器5bに直列に接続された第3の開閉器、5fは第1の開閉器5aに直列に接続された第3の開閉器である。
【0046】
次に動作について説明する。ここで、第1及び第3の開閉器5a、5e、5fは閉極状態、第2の開閉器5bが開極状態である。まず、上記実施の形態1のステップS1ないしステップS6と同様に、第1の開閉器5aに開極指令を出力し、複数の相のいずれか一つの電流値が0になったら第2の開閉器5bに閉極指令を出力する。そして、他の相の電流値が0にならなかった場合、他の相に接続されている第1の開閉器5aは正常に遮断しなかったとして、第3の開閉器5eに開極指令を切換制御部5cから出力する。
【0047】
このように、既に第2の開閉器5bに閉極指令が出力されていても、第3の開閉器5eに開極指令を出力することで、両方の系統に接続することはなく安全で確実な切換が可能である。また、第2の開閉器5bの閉極動作を途中で止めて開極させることもなく、さらに第3の開閉器5eを開極させるだけなので、スムーズな切換が可能である。また、開閉器が2段構成であるので、第3の開閉器5e、5fは遮断能力が不要であり、コンタクタ(電磁石などの力によって電路の開閉を行う接触器)で構成できる。
【0048】
なお、上記実施の形態5では、負荷6の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換えるものとして説明したが、受電系統を第2の系統から第1の系統へ切り換える場合は、第2の開閉器5bに開極指令を出力し、複数の相のいずれか一つの電流値が0になったら第1の開閉器5aに閉極指令を出力する。そして、他の相の電流値が0にならなかった場合、他の相に接続されている第2の開閉器5bは正常に遮断しなかったとして、第3の開閉器5fに開極指令を出力すれば良い。
【0049】
実施の形態5.
本実施の形態では、上記実施の形態とは別の切換制御部の動作について説明する。図11は、この発明の実施の形態2による電源切換装置の切換制御部の動作を示すフローチャートである。また図12は、この発明の実施の形態2による電源切換装置の第1及び第2の開閉器の動作、負荷の通電状態を示すブロック図である。なお、装置全体の構成は図1に示すものと同様である。また、ここでは第1及び第2の系統ともに単相でも複数の相で構成されていても良い。
【0050】
次に、動作について図1、図11及び図12を用いて説明する。まず、ステップS21ないしS23は上記実施の形態1のステップS1ないしステップS3に相当し省略する。次に、ステップS24で、第1の開閉器5aの開極動作を検出する。ここで、開極動作の検出方法としては、例えばレーザ発振器を用いた接点モニタなどがある。
【0051】
図13は、上記図5に示す開閉器に接点モニタを搭載した例を示す断面構成図である。図において、7は接点モニタであり、レーザ発振器71と受光器72とから構成されている。図に示すように、可動電導棒104の移動線上を垂直にレーザ光が交差するようにレーザ発振器71と受光器72が設置されている。従って、図13(a)に示すように、レーザ発振器71から出射されたレーザ光(矢印)が受光器72で受光できているうちは閉極状態であり、図13(b)に示すように、レーザ発振器71から出射されたレーザ光が、可動電導棒104に遮られ受光器72で受光できなくなれば開極動作開始とする。なお、開極動作開始と判断する位置は、接点間に電圧がかかってもブレークダウンしない位置に設定する。このようにして、開閉器の開極動作を検出することができる。
【0052】
ステップ25で第1の開閉器5aが開極動作を開始していれば、ステップS26で第2の開閉器5bに閉極指令を出力する。ステップS27で、第2の系統に電流が回復したことで閉極動作完了を確認し、ステップS28で第1の系統から第2の系統へ負荷6の受電系統の切換が完了する。
【0053】
この実施の形態によれば、図12に示すように、第1の開閉器5aの開極動作開始を検出してから第2の開閉器5bの閉極指令を出力するので、第1の開閉器5aへの開極指令と第2の開閉器5bへの閉極指令との時間差が短く、よって、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮できる効果が得られる。
【0054】
実施の形態6.
本実施の形態では、上記各実施の形態とはさらに別の切換制御部の動作について説明する。図14は、この発明の実施の形態6による電源切換装置の切換制御部の動作を示すフローチャートである。また図15は、この発明の実施の形態6による電源切換装置の第1及び第2の開閉器の動作を示すブロック図である。なお、装置の構成は図1に示すものと同様であるが、検出器5dは必要ない。また、ここでは、第1の系統及び第2の系統は単相であっても複数の相で構成されていても良い。
【0055】
次に動作について説明する。まず、ステップS1ないしS3は上記実施の形態1と同様である。次に、ステップS31で時限△tを計算する。ここでt1は、第1の開閉器5aの遮断時間、t2は第2の開閉器5bの投入時間、Aは第1の開閉器5aの遮断時刻と第2の開閉器5bの投入時刻との間にできる時間差で、装置の安全が失われない程度の最小時間である。第1の系統から第2の系統への電源切換において、第1の開閉器5aの遮断時刻より、第2の開閉器5bの投入時刻の方が遅くないと負荷6は両方の系統につながってしまう。しかし、その時間差Aが長いと、負荷6がどちらの系統にも接続されない無電状態が長くなるので、装置の安全が失われない程度に時間差Aは短いのが好ましい。そこで、図15(a)に示すように、第1の開閉器5aの遮断時間t1より第2の開閉器5bの投入時間t2が短い、または両者が同じの場合は△tが正の値となり(ステップS32)、時間差Aが最小(装置の性能によって異なる)になるように、第2の開閉器5bの閉極指令を第1の開閉器5aの開極指令より時限△tだけ遅らせる(ステップS33)。また、図15(b)に示すように、第1の開閉器5aの遮断時間t1より第2の開閉器5b投入時間t2が長い場合は△tが負の値となり、所定の時間Aが最小になるように、第2の開閉器5bの閉極指令を第1の開閉器5aの開極指令より時限△tの絶対値|△t|だけ早める(ステップS34)。以上のような設定を切換制御部5cで行い、切換動作を開始する(上記実施の形態1におけるステップS6以降と同様)。
【0056】
このように、時間差Aが最小となるように第1の開閉器5aへの開極指令、第2の開閉器の閉極指令を出力するので、負荷が二つの系統に接続されることを防ぐと共に、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を短くしてスムーズな切換が可能となる。
【0057】
実施の形態7.
上記各実施の形態において、第2の開閉器5bの投入時間は、開閉器の接点間距離を短くすれば、小さくすることができる。図16は、この発明の実施の形態7による電源切換装置に用いる第2の開閉器を示す構成図である。図において、8は可動電極105に取り付けられたストッパーである。切換動作を行うと決定した時点で、第1の開閉器5aに開極指令を出力する前に、第2の開閉器5bに閉極指令を出力し、第2の開閉器5bの可動電極105を図に示すようにストッパー8の位置まで移動させ、可動電極105と固定電極104との接点距離をあらかじめ縮めておく。このようにすれば、接点距離が短くなり、第2の開閉器5bの投入時間を短縮できる。ただし、ブレークダウン防止のために、可動電極105と固定電極104との接点距離は、耐圧間距離以上に設定されている必要がある。
【0058】
実施の形態8.
本発明は、通常の切換動作時の切り換えに伴う無電状態を短くして負荷への影響を小さくすることを目指したものである。従って、上記各実施の形態では、通常の負荷電流を遮断する能力を持った開閉器を用いて説明してきた。一般に、本発明が用いられる高圧の配電系統では、負荷電流の数十倍になる事故電流を遮断するために、開閉器の上位に事故電流を遮断する能力を持つ遮断器を配置する。そこで、上記各実施の形態で説明した第1及び第2の開閉器5a、5bを遮断器で構成すれば、上位の遮断器は不要になり、低コストな装置が得られる。
【0059】
なお、上記各実施の形態では、第1の系統、第1の開閉器5aが商用電源からの受電、第2の系統、第2の開閉器5bが自家用発電機からの受電としたが、これが逆であっても同様の動作であり、同様の効果を奏することは言うまでもない。また、どちらの系統が商用電源、自家用発電機であっても良いことは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、受電母線であり複数の相からなる第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線であり複数の相からなる第2の系統のそれぞれの相に接続された第2の開閉器、第1の開閉器に開極指令を出力し、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換える切換制御部を備えたので、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮でき、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【0061】
また、切換制御部は、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定の時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第2の開閉器に開極指令を出力すると共に第1の開閉器に閉極指令を出力するので、負荷が両方の系統に接続することはなく確実に切換を行うことができる効果が得られる。
【0062】
また、第2の開閉器に直列に接続された第3の開閉器を有し、切換制御部は、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第3の開閉器に開極指令を出力するので、負荷が両方の系統に接続することはなく確実に切換ができる効果が得られる。また、開閉器の閉極動作を途中で止めて開極させることもないので、スムーズに切換を行うことができる効果が得られる。
【0063】
また、受電母線である第1の系統に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線である第2の系統との間に接続された第2の開閉器、第1の開閉器に開極指令を出力し第1の開閉器の開極動作開始を検出してから第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換える切換制御部とを備えたので、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮でき、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【0064】
また、受電母線である第1の系統に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線である第2の系統との間に接続された第2の開閉器、第1の開閉器の遮断時刻と第2の開閉器の投入時刻との時間差が最小となるように第1の開閉器に開極指令、第2の開閉器に閉極指令をそれぞれ出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換える切換制御部とを備えたので、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮でき、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【0065】
また、第2の開閉器は二つの可動電極を有し、二つの可動電極のいずれか一方が閉極方向に動作しても、他方が開極方向に動作することにより開極状態を維持できるので、スムーズに切換を行うことができる効果が得られる。
【0066】
また、第1及び第2の開閉器は、開閉動作の駆動源として電磁反発力を用いると共に、閉極状態または開極状態を保持する機構として皿バネを用いたので、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【0067】
また、第1及び第2の開閉器は、遮断機能を有するので、上位の遮断器は不要になり、低コストな装置が得られる効果がある。
【0068】
また、第2の開閉器は固定電極と可動電極を有し、可動電極に、固定電極と可動電極との接点間距離を保持するストッパーを設けたので、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【0069】
また、この発明に係る電源切換方法は、複数の相からなる第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器に開極指令を出力し、第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから複数の第1の開閉器と第2の系統のそれぞれの相に接続された第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換えるので、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮でき、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【0070】
また、第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第2の開閉器に開極指令を出力すると共に第1の開閉器に閉極指令を出力するので、負荷が両方の系統に接続することはなく確実に切換を行うことができる効果が得られる。
【0071】
また、第1の系統に接続された第1の開閉器に開極指令を出力し、第1の開閉器の開極動作開始を検出してから、第1の開閉器と第2の系統に接続された第2の開閉器に閉極指令を出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換えるので、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮でき、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【0072】
また、第1の系統に接続された第1の開閉器の遮断時刻と第2の系統に接続された第2の開閉器の投入時刻との時間差が最小となるように第1の開閉器に開極指令、第2の開閉器に閉極指令をそれぞれ出力して、第1の開閉器と第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を第1の系統から第2の系統へ切り換えるので、負荷がどちらの系統にも接続されない無電状態を大幅に短縮でき、高速に切換を行うことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電源切換装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による電源切換装置の切換制御部の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による電源切換装置の第1及び第2の開閉器の動作、負荷の通電状態を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による電源切換装置の第1及び第2の系統の電流、電圧波形を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による電源切換装置の第1及び第2の開閉器を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による別の電源切換装置を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による電源切換装置の切換制御部の動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態2による電源切換装置の切換制御部の動作を説明する図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による電源切換装置に用いる第2の開閉器を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による電源切換装置を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による電源切換装置の切換制御部の動作を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態5による電源切換装置の第1及び第2の開閉器の動作、負荷の通電状態を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態5による電源切換装置の第1及び第2の開閉器を示す構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による電源切換装置の切換制御部の動作を示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態6による電源切換装置の第1及び第2の開閉器を示す構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態7による電源切換装置に用いる第2の開閉器を示す構成図である。
【図17】 従来の電源切換装置を示す構成図である。
【図18】 従来の電源切換装置の第1及び第2の開閉器の動作、負荷の通電状態を示すブロック図である。
【図19】 電子機器の瞬停影響度を示す図である。
【符号の説明】
1 商用電源、2 自家発電機、3 遮断器、4 トランス、5 電源切換装置、5a 第1の開閉器、5b 第2の開閉器、5c 切換制御部、5d 検出器、6 負荷、7 接点モニタ、8 ストッパー

Claims (13)

  1. 受電母線であり複数の相からなる第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線であり複数の相からなる第2の系統のそれぞれの相に接続された第2の開閉器、上記第1の開閉器に遮断指令を出力し、上記第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから上記第2の開閉器に閉極指令を出力して、上記第1の開閉器と上記第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を上記第1の系統から上記第2の系統へ切り換える切換制御部を備えたことを特徴とする電源切換装置。
  2. 切換制御部は、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定の時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第2の開閉器に開極指令を出力すると共に上記第1の開閉器に閉極指令を出力することを特徴とする請求項1記載の電源切換装置。
  3. 第2の開閉器に直列に接続された第3の開閉器を有し、切換制御部は、第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第3の開閉器に開極指令を出力することを特徴とする請求項1記載の電源切換装置。
  4. 受電母線である第1の系統に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線である第2の系統との間に接続された第2の開閉器、上記第1の開閉器に開極指令を出力し上記第1の開閉器の開極動作開始を検出してから上記第2の開閉器に閉極指令を出力して、上記第1の開閉器と上記第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を上記第1の系統から上記第2の系統へ切り換える切換制御部とを備えたことを特徴とする電源切換装置。
  5. 受電母線である第1の系統に接続された第1の開閉器、この第1の開閉器と受電母線である第2の系統との間に接続された第2の開閉器、上記第1の開閉器の遮断時刻と上記第2の開閉器の投入時刻との時間差が最小となるように上記第1の開閉器に開極指令、上記第2の開閉器に閉極指令をそれぞれ出力して、上記第1の開閉器と上記第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を上記第1の系統から上記第2の系統へ切り換える切換制御部とを備えたことを特徴とする電源切換装置。
  6. 第2の開閉器は二つの可動電極を有し、上記二つの可動電極のいずれか一方が閉極方向に動作しても、他方が開極方向に動作することにより開極状態を維持できることを特徴とする請求項1または4に記載の電源切換装置。
  7. 第1及び第2の開閉器は、開閉動作の駆動源として電磁反発力を用いると共に、閉極状態または開極状態を保持する機構として皿バネを用いたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電源切換装置。
  8. 第1及び第2の開閉器は、遮断機能を有するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電源切換装置。
  9. 第2の開閉器は固定電極と可動電極を有し、上記可動電極に、上記固定電極と上記可動電極との接点間距離を保持するストッパーを設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電源切換装置。
  10. 複数の相からなる第1の系統のそれぞれの相に接続された第1の開閉器に開極指令を出力し、第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから上記複数の第1の開閉器と第2の系統のそれぞれの相に接続された第2の開閉器に閉極指令を出力して、上記第1の開閉器と上記第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を上記第1の系統から上記第2の系統へ切り換えることを特徴とする電源切換方法。
  11. 第1の開閉器のいずれか一つが遮断したことを検出してから所定時間経過しても他の第1の開閉器が遮断しなかった場合、第2の開閉器に開極指令を出力すると共に第1の開閉器に閉極指令を出力することを特徴とする請求項10記載の電源切換方法。
  12. 第1の系統に接続された第1の開閉器に開極指令を出力し、上記第1の開閉器の開極動作開始を検出してから、上記第1の開閉器と第2の系統に接続された第2の開閉器に閉極指令を出力して、上記第1の開閉器と上記第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を上記第1の系統から上記第2の系統へ切り換えることを特徴とする電源切換方法。
  13. 第1の系統に接続された第1の開閉器の遮断時刻と第2の系統に接続された第2の開閉器の投入時刻との時間差が最小となるように上記第1の開閉器に開極指令、上記第2の開閉器に閉極指令をそれぞれ出力して、上記第1の開閉器と上記第2の開閉器との間に接続された負荷の受電系統を上記第1の系統から上記第2の系統へ切り換えることを特徴とする電源切換方法。
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