JP2000112526A - 形状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路 - Google Patents

形状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路

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JP2000112526A
JP2000112526A JP30173898A JP30173898A JP2000112526A JP 2000112526 A JP2000112526 A JP 2000112526A JP 30173898 A JP30173898 A JP 30173898A JP 30173898 A JP30173898 A JP 30173898A JP 2000112526 A JP2000112526 A JP 2000112526A
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shape memory
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signal
displacement
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Kenji Mizumoto
賢次 水本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号に対して線形の変位特性を実現でき
る形状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路を提
供する。 【解決手段】 形状記憶合金のワイヤからなる操作部材
1は加熱冷却により変位し、変位Xが電流Iの2乗に比
例する変位特性X=aI2 (但し、aは定数)を備えて
いる。補償回路8は入力された位置指示信号P1 に対し
1/2乗の駆動信号P2 (P2 =b×(P1 1/2 ))を
出力する非線形の伝達特性が設定されている。信号P1
は補償回路8で補償されて信号P2 に変換され、信号P
2 に比例した駆動電流Ip が操作部材1に供給される。
位置指示信号P1 から見た制御対象物の変位Xの特性
は、補償回路の伝達特性と形状記憶合金の操作部材の電
流変位特性とが合成された線形の電流変位特性となるか
ら、入力された位置指示信号P1 に比例した制御対象物
2の変位Xを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、形状記憶合金を
使用したアクチエ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】形状記憶合金は、所定の温度領域、例え
ば80℃において所定の形状を与えるとその形状が記憶
され、通常の温度領域において先に記憶された形状とは
異なる形状に変形させて歪みを与えても、所定温度に加
熱されると先に記憶した形状に復元し、通常の温度に冷
却されると、再び元の変形形状に戻る特性を有する。
【0003】このような形状記憶合金の持つ特性を利用
し、所定の温度領域で第1の形状を記憶させ、常温にお
いて第2の形状に変形させた操作部材を作成し、この操
作部材に加熱及び冷却させる手段を結合すると、簡単な
構成で機構部材を操作できるアクチエ−タを構成するこ
とができる。このアクチエ−タは、部品点数が少なく、
小型で軽量であるから、例えばカメラの絞り機構や撮影
レンズの合焦機構などに採用されている(一例として、
特開平6−230457号公報参照)。
【0004】図7は、形状記憶合金を使用したアクチエ
−タ動作原理を説明する図で、101は形状記憶合金の
ワイヤから構成される操作部材、102は制御対象物、
103はコイルバネ、104及び105はフレ−ム、即
ち固定部材を示す。操作部材101の一端はフレ−ム1
04に固定され、操作部材101の他の端は制御対象物
102に結合されている。また、制御対象物102はコ
イルバネ103の一端に結合され、コイルバネ103の
他の端はフレ−ム105に固定されている。
【0005】以上の構成において、形状記憶合金のワイ
ヤから構成される操作部材101には、加熱されるとそ
の長さが短くなるような所定の縮み形状が記憶されてい
るものとし、また、コイルバネ103は縮み方向の付勢
力が与えられているので、常温においては操作部材10
1及び制御対象物102は、図7において右方向に牽引
され、制御対象物102は図示の位置に停止しているも
のとする。
【0006】操作部材101の両端を電源106に接続
して電流Iを流すと、操作部材を構成する形状記憶合金
そのものが有する電気抵抗によりジユ−ル熱を発生して
操作部材101が加熱され、操作部材101はコイルバ
ネ103の牽引力に抗して記憶されていた所定の縮み形
状に変形し、制御対象物102を図7において変位Xだ
け左方向に牽引して移動する。電流を遮断すると操作部
材101は自然冷却されて元の形状に戻り、制御対象物
102はコイルバネ103の牽引力により元の位置に戻
る。
【0007】図8は、形状記憶合金に供給される電流I
と変位Xとの関係を示す電流変位特性図で、変位Xは電
流Iの2乗に略比例して増加するが、電流Iの大きさが
限界値ieを越えて大きくなると変位Xは電流Iの増加
によつても増加しなくなる。即ち、電流Iと変位Xとの
関係には、変位Xが電流Iの2乗に比例する変位特性X
=aI2 (但し、aは定数)で表される遷移領域Mと、
変位Xが電流Iの増加によつても増加しない変位特性の
飽和領域Sがあることがわかる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、形状記憶
合金の電流変位特性は非線形の変位特性を有するから、
アクチエ−タの駆動源として形状記憶合金を使用したワ
イヤ等の操作部材は、機構部材を2点間で移動させ、そ
の中間での位置を問題としないようなアクチエ−タには
適した駆動源であるにしても、機構部材を2点の間の任
意の位置に設定することができる線形の変位特性が求め
られるアクチエ−タへの適用は難しいとされてきた。
【0009】この発明は、形状記憶合金の操作部材へ供
給する電力を調整することでアクチエ−タへ入力される
位置指示信号に比例する変位を発生させるようにして、
上記課題を解決するものであつて、線形の変位特性を実
現できる形状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回
路を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、請求項1の発明は、予め所定の形状が記
憶された形状記憶合金から構成される操作部材と、位置
指示信号に基づいて前記操作部材に電力を供給して加熱
し予め記憶された形状に復帰する際の変位により制御対
象物を所定位置に移動させる形状記憶合金を使用したア
クチエ−タの駆動回路であつて、前記駆動回路は、入力
された位置指示信号を補償する補償回路と、補償された
位置指示信号に対応した大きさの電力を前記操作部材に
供給する電源回路とから構成され、前記補償回路は、入
力された位置指示信号に対して操作部材の変位が比例す
るように前記形状記憶合金の操作部材がもつ非線形の電
流変位特性を補償する特性を備えた補償回路であること
を特徴とする形状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆
動回路である。
【0011】そして、前記補償回路は、前記形状記憶合
金のもつ非線形の電流変位特性が電流値の2乗に比例す
る変位を示す電流変位特性であるとき、入力された位置
指示信号の1/2乗に比例する補償された位置指示信号
を出力する補償回路であることを特徴とする。
【0012】また、前記電源回路は、前記補償された位
置指示信号に比例した大きさの電流、或いは電圧を前記
操作部材に供給する電源回路である。
【0013】前記電源回路は、前記補償された位置指示
信号に比例したデュ−テイ比のパルス幅変調信号により
変調された電流パルス、或いは電圧パルスを前記操作部
材に供給する電源回路とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0015】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の形状記憶合金を使用したアクチエ−タとその駆
動回路を説明する図である。図1において、1は形状記
憶合金のワイヤで構成された操作部材、2は制御対象
物、3はコイルバネである。4及び5はフレ−ム、即ち
固定部材を示す。操作部材1の一端はフレ−ム4に固定
されており、同操作部材1の他の端は制御対象物2に結
合されている。また、制御対象物2はコイルバネ3の一
端に結合され、コイルバネ3の他の端はフレ−ム5に固
定されている。また、6は駆動回路を、10は形状記憶
合金を使用したアクチエ−タを示す。
【0016】以上の構成において、形状記憶合金の操作
部材1には、加熱されるとその長さが短くなるような所
定の縮み形状が記憶されているものとし、また、コイル
バネ3は縮み方向の付勢力が与えられているので、常温
においては操作部材1及び制御対象物2は、図1におい
て右方向に牽引され、制御対象物2は図示の位置に停止
しているものとする。
【0017】駆動回路6は、駆動信号P2 に比例した電
流Iを操作部材1に供給する電流回路7と、外部から入
力された位置指示信号P1 に所定の補償を行なつて駆動
信号P2 を出力する補償回路8から構成される。
【0018】形状記憶合金の操作部材1は、先に図8で
説明したものと同じ電流変位特性を備えており、変位X
が電流Iの2乗に比例する変位特性X=aI2 (但し、
aは定数)で表される遷移領域Mと、変位Xが電流Iの
増加によつても増加しない飽和領域Sとがあるが、この
実施の形態では、変位Xが電流Iの2乗に比例する変位
特性X=aI2 (但し、aは定数)で表される遷移領域
Mの電流変位特性を利用するものとする。
【0019】補償回路8の入出力補償伝達特性は、図2
に示すように、入力された位置指示信号P1 に対してそ
の1/2乗の駆動信号P2 (P2 =b×(P1 1/2 ))
を出力する非線形の伝達特性を設定してある。
【0020】今、位置指示信号P1 が補償回路8に入力
されると、補償された駆動信号P2(P2 =b×(P1
1/2 ))が出力されて電流回路7に入力される。電流回
路7からは駆動信号P2 に比例した駆動電流Ip2が出力
され、形状記憶合金の操作部材1に供給される。
【0021】今、補償回路8が無いとすれば、位置指示
信号P1 が電流回路7に入力されると駆動電流Ip1が出
力され、この時の変位は Xp1=a×(Ip1)2とな
る。
【0022】位置指示信号P1 が補償された場合は駆動
信号P2 (P2 =b×(P1 1/2 ))が電流回路7に入
力されて駆動電流Ip2=b×(Ip1)1/2 が出力され、
この時の変位は Xp2=a×{b×(Ip1)1/2 2
=a×b2 ×(Ip1)となる。
【0023】即ち、位置指示信号P1 から見た制御対象
物の変位Xの特性は X=cP1 (但し、c=a×b2 ) で表わされ、これは補償回路8の入出力補償伝達特性と
形状記憶合金の操作部材の電流変位特性との合成特性で
あり、図3に示すように、見かけ上直線特性となり、補
償回路8に入力された位置指示信号P1 の大きさに比例
した制御対象物2の変位Xを得ることができる。
【0024】[第2の実施の形態]図4は、第2の実施
の形態の形状記憶合金を使用したアクチエ−タと、その
駆動回路を説明する図である。形状記憶合金を使用した
アクチエ−タの構成は、図1に示した第1の実施の形態
のアクチエ−タと変わらないので、同一部材には同一符
号を付して説明を省略する。
【0025】11は駆動回路であつて、駆動回路11
は、駆動信号P2 に比例した電圧Eを形状記憶合金の操
作部材1に供給する電圧回路12と、外部から入力され
た位置指示信号P1 に所定の補償を行なつて駆動信号P
2 を出力する補償回路13から構成される。
【0026】形状記憶合金の操作部材1は、先に図8で
説明したものと同じ電流変位特性を備えており、また、
補償回路13の入出力補償伝達特性は、図2に示した第
1の実施の形態のものと同じく、入力された位置指示信
号P1 に対してその1/2乗の駆動信号P2 (P2 =b
×(P1 1/2 ))を出力する非線形の伝達特性を設定し
てある。
【0027】今、位置指示信号P1 が補償回路13に入
力されると、補償された駆動信号P2 (P2 =b×(P
1 1/2 ))が出力されて電圧回路12に入力され、電圧
回路12からは駆動信号P2 に比例した電圧Ep が出力
され、操作部材1に供給される。
【0028】即ち、位置指示信号P1 から見た制御対象
物の変位Xの特性は、補償回路13の入出力補償伝達特
性と形状記憶合金の操作部材の電流変位特性との合成特
性となり、見かけ上直線特性となり、補償回路13に入
力された位置指示信号P1 の大きさに比例した制御対象
物2の変位Xを得ることができる。
【0029】形状記憶合金の操作部材の電気抵抗は、操
作部材の温度、形状変化及び組成変化によつて変化する
ので、電流は位置指示信号P1 に対して一義的に決定さ
れないが、実際に使用される温度変化や形状変化などの
変化範囲では、電気抵抗の変化は十数パ−セントの変化
範囲内にある。従つて、補償回路13の入出力補償伝達
特性と形状記憶合金の操作部材の電流変位特性との合成
特性の直線性の劣化が許容できる場合には、電源として
電圧回路を使用することができる。
【0030】合成特性の直線性の劣化分は、制御対象物
2の変位Xに対してフィ−ドバック制御を行うことによ
り改善することができる。
【0031】[第3の実施の形態]図5は、第3の実施
の形態の形状記憶合金を使用したアクチエ−タと、その
駆動回路を説明する図である。形状記憶合金を使用した
アクチエ−タの構成は、図1に示した第1の実施の形態
のアクチエ−タと変わらないので、同一部材には同一符
号を付して説明を省略する。
【0032】21は駆動回路であつて、駆動回路21
は、定電流回路22、スイッチング駆動部23、及び外
部から入力された位置指示信号P1 に所定の補償を行な
つて駆動信号P2 を出力する補償回路24から構成され
る。
【0033】補償回路24の入出力補償伝達特性は、先
に説明した第1の実施の形態の場合と同じく、図2に示
すように、入力された位置指示信号P1 に対してその1
/2乗の駆動信号P2 (P2 =b×(P1 1/2 ))を出
力する非線形の伝達特性を設定してある。
【0034】スイッチング駆動部23は、補償回路24
から出力される駆動信号P2 の大きさに比例したデュ−
テイ比a/bをもつパルス幅変調信号PWM(但し、a
はパルスのオン時間、bはパルスの周期)を出力し、定
電流回路22の出力をパルス幅変調するスイッチング回
路である。図6は、定電流回路22から出力されるデュ
−テイ比a/bのパルス電流の波形を示す。
【0035】定電流回路22からは、スイッチング駆動
部23によつてデュ−テイ比a/bのパルス幅変調され
たパルス電流が出力され、そのパルス電流の平均値Ip
は駆動信号P2 に比例した値となるので、パルス電流が
供給される形状記憶合金の操作部材1に発生するジュ−
ル熱も駆動信号P2 の2乗に比例した値となる。
【0036】今、位置指示信号P1 が補償回路24に入
力されると、補償された駆動信号P2 (P2 =b×(P
1 1/2 ))がスイッチング駆動部23に入力され、定電
流回路22からは駆動信号P2 に比例した駆動電流Ip
が出力され、形状記憶合金の操作部材1に供給される。
【0037】即ち、位置指示信号P1 から見た制御対象
物の変位Xの特性は、補償回路24の入出力補償伝達特
性と形状記憶合金の操作部材の電流変位特性との合成特
性であり、図3に示すように、見かけ上直線特性とな
り、補償回路24に入力された位置指示信号P1 の大き
さに比例した制御対象物2の変位Xが得られる。
【0038】なお、先に第2の実施の形態の説明におい
て述べたように、形状記憶合金の操作部材の電気抵抗
は、操作部材の温度、形状変化及び組成変化によつて変
化するので、電流は位置指示信号P1 に対して一義的に
決定されないが、実際に使用される温度変化や形状変化
などの変化範囲では、電気抵抗の変化は十数パ−セント
の変化範囲内にある。従つて、第3の実施の形態におい
ても、第2の実施の形態の場合と同様に、補償回路23
の入出力補償伝達特性と形状記憶合金の操作部材の電流
変位特性との合成特性の直線性の劣化が許容できる場合
には、電源として定電圧回路を使用することができる。
【0039】以上、この発明の実施の形態を説明した
が、この発明に係る駆動回路は、例えば、入力された位
置指示信号に応じてカメラレンズ、双眼鏡レンズ、その
他各種の精密機械の機構部材などを所定の位置に移動さ
せる、入力信号に対して線形の変位特性を必要とする形
状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路に適用す
ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明は、予め
所定の形状が記憶された形状記憶合金から構成される操
作部材と、位置指示信号に基づいて前記操作部材に電力
を供給して加熱し、予め記憶された形状に復帰する際の
変位により制御対象物を所定位置に移動させる形状記憶
合金を使用したアクチエ−タに適した駆動回路であつ
て、駆動回路は、入力された位置指示信号を補償する補
償回路と、補償された位置指示信号に対応した大きさの
電力を前記操作部材に供給する電源回路とから構成され
るものであり、補償回路は、入力された位置指示信号に
対して操作部材の変位が比例するように前記形状記憶合
金の操作部材がもつ非線形の電流変位特性を補償する特
性を備えている。
【0041】これにより、入力された位置指示信号から
見た制御対象物の変位特性は、補償回路の伝達特性と形
状記憶合金の操作部材がもつ非線形の電流変位特性とが
合成された線形の電流変位特性となり、入力された位置
指示信号に比例した制御対象物の変位を得ることができ
る。即ち、この発明に係る駆動回路は、入力信号に対し
て線形の変位特性を実現できる、優れた作用効果を奏す
る形状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路を提
供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の形状記憶合金を使用したア
クチエ−タとその駆動回路を説明する図。
【図2】補償回路に設定される入出力補償伝達特性を説
明する図。
【図3】補償された位置指示信号と制御対象物の変位と
の関係Xを説明する図。
【図4】第2の実施の形態の形状記憶合金を使用したア
クチエ−タとその駆動回路を説明する図。
【図5】第3の実施の形態の形状記憶合金を使用したア
クチエ−タとその駆動回路を説明する図。
【図6】定電流回路から出力されるデュ−テイ比a/b
のパルス電流の波形図。
【図7】形状記憶合金を使用したアクチエ−タの動作原
理を説明する図。
【図8】形状記憶合金に供給される電流Iと変位Xとの
関係を示す電流変位特性図。
【符号の説明】
1 形状記憶合金のワイヤで構成された操作部材 2 制御対象物 3 コイルバネ 4、5 固定部材 6 駆動回路 7 電流回路 8 補償回路 10 形状記憶合金を使用したアクチエ−タ 11 駆動回路 12 電圧回路 13 補償回路 21 駆動回路 22 定電流回路 23 スイッチング駆動部 24 補償回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定の形状が記憶された形状記憶合
    金から構成される操作部材と、位置指示信号に基づいて
    前記操作部材に電力を供給して加熱し予め記憶された形
    状に復帰する際の変位により制御対象物を所定位置に移
    動させる形状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回
    路であつて、 前記駆動回路は、入力された位置指示信号を補償する補
    償回路と、補償された位置指示信号に対応した大きさの
    電力を前記操作部材に供給する電源回路とから構成さ
    れ、 前記補償回路は、入力された位置指示信号に対して操作
    部材の変位が比例するように前記形状記憶合金の操作部
    材がもつ非線形の電流変位特性を補償する特性を備えた
    補償回路であることを特徴とする形状記憶合金を使用し
    たアクチエ−タの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記補償回路は、前記形状記憶合金のも
    つ非線形の電流変位特性が電流値の2乗に比例する変位
    を示す電流変位特性であるとき、入力された位置指示信
    号の1/2乗に比例する補償された位置指示信号を出力
    する補償回路であることを特徴とする請求項1記載の形
    状記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記電源回路は、前記補償された位置指
    示信号に比例した大きさの電流を前記操作部材に供給す
    る電源回路であることを特徴とする請求項1記載の形状
    記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記電源回路は、前記補償された位置指
    示信号に比例した大きさの電圧を前記操作部材に供給す
    る電源回路であることを特徴とする請求項1記載の形状
    記憶合金を使用したアクチエ−タの駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記電源回路は、前記補償された位置指
    示信号に比例したデュ−テイ比のパルス幅変調信号によ
    り変調された電流パルスを前記操作部材に供給する電源
    回路であることを特徴とする請求項1記載の形状記憶合
    金を使用したアクチエ−タの駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記電源回路は、前記補償された位置指
    示信号に比例したデュ−テイ比のパルス幅変調信号によ
    り変調された電圧パルスを前記操作部材に供給する電源
    回路であることを特徴とする請求項1記載の形状記憶合
    金を使用したアクチエ−タの駆動回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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