JP2000111849A - 眼鏡レンズ用シート - Google Patents

眼鏡レンズ用シート

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JP2000111849A
JP2000111849A JP10281165A JP28116598A JP2000111849A JP 2000111849 A JP2000111849 A JP 2000111849A JP 10281165 A JP10281165 A JP 10281165A JP 28116598 A JP28116598 A JP 28116598A JP 2000111849 A JP2000111849 A JP 2000111849A
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JP
Japan
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sheet
spectacle lens
lens
adhesive
spectacle
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Pending
Application number
JP10281165A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Nakada
和彦 中田
Hiroyuki Oyama
博幸 大山
Motoyuki Saito
基行 斉藤
Akihisa Sugiyama
章寿 杉山
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Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存眼鏡レンズの度数を所望のとおりに適宜
変化させることができ、しかも脱着が容易で安価な眼鏡
レンズ用シートを提供すること。 【解決手段】 その片面に粘着剤が塗布されたシートま
たは粘着性シートからなり、かつ眼鏡レンズへの付着お
よび眼鏡レンズからの取外しが可能な眼鏡レンズ用シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡レンズ用シー
トに関する。さらに詳しくは、既存眼鏡レンズの度数を
所望のとおりに適宜変化させることができ、脱着が容易
で簡便な、安価な眼鏡レンズ用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡レンズの度数は、もちろん患者の視
力を正常に矯正するべく付与されたものであるので、患
者の視力の変化に応じ、当然眼鏡レンズの度数も変化さ
せなければならない。
【0003】前記のごとき背景から、従来、たとえばあ
らかじめ決定されたレンズ補正値をその光学的中心に備
える予造レンズと光学的性質を有する樹脂構成物とを用
いて製造される、複焦点あるいは増面レンズ(特表平7
−503192号公報)、既存レンズと重合可能な樹脂
とを用いて製造される、その光学特性が既存レンズの光
学特性から変化した多焦点ならびに累進光学特性眼鏡レ
ンズ(特表平8−510966号公報)、結合表面を有
する完成もしくは半完成プラスチックレンズと、低架橋
密度を有し、軟質マトリックスを形成する未硬化樹脂と
を用いて製造される、複焦点、三焦点または多焦点を有
するホトクロミックレンズ(特表平9−506560号
公報)、光学特性材料のプラスチック予備成形物と硬化
性光学特性樹脂混合物とを用いて製造される、二焦点ま
たは多焦点を有する複合プラスチック光学特性レンズ
(特表平9−511191号公報)などのレンズが提案
されている。
【0004】しかしながら、前記レンズはいずれも、特
別な材料、原料を用いて新たに製造されるものであるた
め、その製造工程が複雑であったり、コストが高くなる
などの問題がある。
【0005】このように、視力の変化に応じてレンズの
度数を安価に容易に変化させる技術の開発が未だ不充分
であるのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
に鑑みてなされたものであり、既存眼鏡レンズの度数を
所望のとおりに適宜変化させることができ、しかも脱着
が容易で安価であるといった眼鏡レンズ用シートを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、その片面に粘
着剤が塗布されたシートまたは粘着性シートからなり、
かつ眼鏡レンズへの付着および眼鏡レンズからの取外し
が可能な眼鏡レンズ用シートに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の眼鏡レンズ用シートは、
前記したように、その片面に粘着剤が塗布されたシート
または粘着性シートからなり、かつ眼鏡レンズへの付着
および眼鏡レンズからの取外しが可能な、従来にはない
きわめて便利なシートである。
【0009】なお、本明細書において、眼鏡レンズとは
普通眼鏡レンズ、サングラスレンズ、水中マスクレン
ズ、水中眼鏡レンズ、鼻眼鏡レンズ、防じん眼鏡レンズ
およびスキー用ゴーグルレンズを含む概念である。ま
た、本発明の眼鏡レンズ用シートは、その付着箇所によ
っては通常の眼鏡を老眼鏡にせしめることも可能であ
る。
【0010】本発明の眼鏡レンズ用シートは、(イ)そ
の片面に粘着剤が塗布されたシート、または(ロ)粘着
性シートで構成されている。
【0011】前記(イ)のシートにはとくに限定がない
が、たとえばジフェニルヘキサフルオロイソプロピリデ
ンテトラカルボン酸二無水物と1,4−ビス(3−アミ
ノプロピルジメチルシリル)ベンゼンとの縮重合体、ジ
フェニルヘキサフルオロイソプロピリデンテトラカルボ
ン酸二無水物と1,3−ビス(3−アミノプロピル)テ
トラメチルジシロキサンの縮重合体などのたとえば特開
平7−318701号公報に記載のポリイミドからなる
シートなどのシリコーンポリイミド製シート、アルキル
基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、アルキルシロキサン化合物などからなるアクリ
ルポリマー製シートなどであって、かつそれらのポリマ
ーのガラス転移温度(Tg)が50℃以上のシートなど
が好適に用いられる。
【0012】(イ)のシートの厚さにもとくに限定がな
いが、シートの強度や、眼鏡レンズへの付着および眼鏡
レンズからの取外しの簡便さを考慮すると、0.5〜3
mm程度であることが好ましい。
【0013】(イ)のシートの片面に塗布される粘着剤
は、シートに粘着性を付与するとともに、眼鏡レンズか
らの取外しが可能となるようにするものであればよい
が、たとえば水溶性ポリマーが好適に用いられる。
【0014】前記水溶性ポリマーとしては、たとえばポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドンの水溶液な
どがあげられる。
【0015】シートに粘着剤を塗布する方法にはとくに
限定がなく、通常たとえばプラスチック材料に樹脂溶液
を塗布する方法を採用すればよい。なお、シートの片面
に形成される粘着剤の塗膜の厚さは、その粘着性を考慮
すると、5〜100μm程度であることが好ましい。
【0016】前記(ロ)の粘着性シートは、粘着性を有
するとともに、眼鏡レンズからの取外しが可能なもので
あればよいが、たとえばアルキル基の炭素数が1〜18
の環状であってもよい(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル、アルキルシロキサン化合物などからなるアクリル
ポリマー製シート、ポリジメチルシロキサン、ポリジフ
ェニルシロキサン、アクリル基またはメタクリル基を有
するシリコーンオリゴマーなどからなるシリコーンポリ
マー製シートなどであって、かつそれらのポリマーのT
gが10℃以下のシートなどがあげられる。これらのな
かでは、取扱いやすく、粘着性が良好であるという点か
ら、アクリルポリマー製シートおよびシリコーンポリマ
ー製シートが好ましい。
【0017】(ロ)の粘着性シートの厚さにもとくに限
定がないが、シートの強度や、眼鏡レンズへの付着およ
び眼鏡レンズからの取外しの簡便さを考慮すると、0.
5〜3mm程度であることが好ましい。
【0018】前記(イ)の片面に粘着剤が塗布されたシ
ートまたは(ロ)の粘着性シートで構成される本発明の
眼鏡レンズ用シートの形状は、適用する眼鏡レンズの形
状を考慮したものであればよいが、通常の眼鏡レンズが
円形ないし楕円形であることから、完全円ないし半円
(中心から180〜360度)形状または完全楕円ない
し半楕円形状であることが好ましい。
【0019】なお、その付着性が向上することから、本
発明の眼鏡レンズ用シートには、適用する眼鏡レンズの
フロントカーブ曲率と同一の曲率が付与されていること
が好ましい。
【0020】本発明の眼鏡レンズ用シートは、眼鏡レン
ズへの付着が可能であるとともに、眼鏡レンズからの取
外しも可能で、かかる脱着が容易で安価なものであり、
種々の既存眼鏡レンズの度数を所望のとおり適宜変化さ
せることができる。
【0021】
【実施例】つぎに、本発明の眼鏡レンズ用シートを実施
例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
【0022】実施例1 市販のスキー用ゴーグルの左右のプラスチック製レンズ
の内側に、完全円形状のアクリルポリマー製粘着性シー
ト(主成分:アクリル酸ブチル、厚さ:2mm)(約−
1.5ディオプターの眼鏡レンズ用シート)を付着させ
た。
【0023】この眼鏡レンズ用シートをレンズに付着さ
せたゴーグルを5名のモニターに通常どおり装着しても
らったところ、いずれのモニターからも、眼鏡レンズ用
シートの付着後は明らかに視力が向上しているとの回答
が得られた。
【0024】つぎに、眼鏡レンズ用シートをレンズに付
着させたゴーグルを5℃、相対湿度80%の条件で8時
間放置したが、眼鏡レンズ用シートが剥離することはな
かった。またゴーグルの内側に曇りは見られなかった。
【0025】さらに、この眼鏡レンズ用シートは、ゴー
グルのレンズから容易に手で取外すことができた。
【0026】実施例2 市販の競泳用水中眼鏡の左右のプラスチック製レンズの
内側に、完全円形状のアクリルポリマー製粘着性シート
(主成分:フェノキシエチルアクリレート、厚さ:1.
5mm)(約−1.5ディオプターの眼鏡レンズ用シー
ト)を付着させた。
【0027】この眼鏡レンズ用シートをレンズに付着さ
せた水中眼鏡を5名のモニターに通常どおり装着しても
らったところ、いずれのモニターからも、眼鏡レンズ用
シートの付着後は明らかに視力が向上しているとの回答
が得られた。
【0028】つぎに、眼鏡レンズ用シートをレンズに付
着させた水中眼鏡を35℃の水中で4時間振盪させた
が、眼鏡レンズ用シートが剥離することはなかった。
【0029】さらに、この眼鏡レンズ用シートは、水中
眼鏡のレンズから容易に手で取外すことができた。
【0030】実施例3 まず、プラスチック製レンズの市販の普通眼鏡を用意し
た。つぎに、シリコーンポリイミド(ジフェニルヘキサ
フルオロイソプロピリデンテトラカルボン酸二無水物と
1,4−ビス(3−アミノプロピルジメチルシリル)ベ
ンゼンとの縮重合体)を350℃の熱プレスにて成形
し、眼鏡のレンズのフロントカーブ曲率と同一の曲率を
有する半円形状シート(厚さ:0.9mm)を得た。
【0031】こののち、粘着剤として10%ポリビニル
ピロリドン水溶液を前記シートの片面にスプレーで塗布
し、厚さ約70μmの塗膜を形成させ、眼鏡レンズ用シ
ートを得た。この眼鏡レンズ用シートを前記普通眼鏡の
左右のレンズの内側に付着させた。
【0032】この眼鏡レンズ用シートを付着させた眼鏡
のレンズの度数をレンズメーター(8A型、(株)ニコ
ン製)で測定し、眼鏡レンズ用シートの付着前のレンズ
の度数と比較したところ、付着後は1.5ディオプター
増であった。
【0033】つぎに、眼鏡レンズ用シートを付着させた
眼鏡を高さ1.5mの地点から5回自然落下させたが、
眼鏡レンズ用シートが剥離することはなかった。
【0034】さらに、この眼鏡レンズ用シートは、眼鏡
のレンズから容易に手で取外すことができた。
【0035】
【発明の効果】本発明の眼鏡レンズ用シートは、眼鏡レ
ンズへの付着が可能であるが剥離しにくく、しかしなが
ら一方、眼鏡レンズからの取外しも可能で、しかもかか
る脱着が容易で安価なものであり、種々の既存眼鏡レン
ズの度数を所望のとおりに適宜変化させることができる
すぐれたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 基行 愛知県名古屋市中区葵三丁目21番19号 株 式会社メニコン内 (72)発明者 杉山 章寿 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 Fターム(参考) 4J004 AA08 AB01 CA03 CA06 CC02 FA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その片面に粘着剤が塗布されたシートま
    たは粘着性シートからなり、かつ眼鏡レンズへの付着お
    よび眼鏡レンズからの取外しが可能な眼鏡レンズ用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 粘着剤が水溶性ポリマーである請求項1
    記載の眼鏡レンズ用シート。
  3. 【請求項3】 粘着性シートがアクリルポリマー製シー
    トまたはシリコーンポリマー製シートである請求項1記
    載の眼鏡レンズ用シート。
  4. 【請求項4】 眼鏡レンズが普通眼鏡レンズ、サングラ
    スレンズ、水中マスクレンズ、水中眼鏡レンズ、鼻眼鏡
    レンズ、防じん眼鏡レンズまたはスキー用ゴーグルレン
    ズである請求項1記載の眼鏡レンズ用シート。
  5. 【請求項5】 完全円ないし半円形状または完全楕円な
    いし半楕円形状である請求項1記載の眼鏡レンズ用シー
    ト。
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