JP2000111069A - タイル床暖房構造の構築方法 - Google Patents

タイル床暖房構造の構築方法

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JP2000111069A
JP2000111069A JP10285379A JP28537998A JP2000111069A JP 2000111069 A JP2000111069 A JP 2000111069A JP 10285379 A JP10285379 A JP 10285379A JP 28537998 A JP28537998 A JP 28537998A JP 2000111069 A JP2000111069 A JP 2000111069A
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tiles
heating structure
floor heating
joint
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Toshihiko Hamamoto
利彦 浜本
Yasuhiro Matsuyoshi
恭裕 松吉
Katsuhisa Fukumoto
克久 福本
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タイルを床表面材とするタイル床暖房構造を構
築するに際し、作業工数が少なく、施工が簡単であっ
て、施工コストが安価であり且つ工期も短くて済むタイ
ル床暖房構造の構築方法を提供する。 【解決手段】予め複数枚のタイル26にまたがるように
してそれらタイル26の裏面に拡熱板としての働きとタ
イルの裏打材としての働きとを兼ねた金属プレート30
を接着固定して、それら複数枚のタイル26を金属プレ
ート30にて連結して成るタイルユニット32を構成し
ておき、そのタイルユニット32を、暖房用媒体を流通
させる配管24及びその保持体としてのパネル22とを
有する配管埋設層18の上側に順次非接着で敷き並べる
ことによって、タイル26を床表面材とするタイル床暖
房構造を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は床暖房構造の構築
方法に関し、詳しくは床表面材としてタイルを用いたタ
イル床暖房構造の構築方法に関する。
【0002】
【発明の背景】従来一般に用いられている温風暖房で
は、温められた空気は軽くなって上昇し、床面付近には
重く冷たい空気が入り込んでくることから、天井付近の
温度が高く、床面付近の、即ち通常の生活レベル空間で
は温度が低くなってしまうといった問題がある。
【0003】これに対して床暖房の場合、この方式は床
面からの輻射・熱伝導により暖房するものであるから、
床面付近の生活レベル空間が暖かく、また天井付近まで
の温度差が小さく、ほぼ均一の温度分布が得られる利点
がある。加えて吹出ファンによる運転音がなく、静かで
あって、埃や塵等も撒き散らされることがない利点も有
している。
【0004】従来、一般的な床暖房のための施工構造は
図8に示すようなものであった。同図中(A)は根太上
設置型の場合の例で、この例では根太200上の床板2
02の上側に床板202を床基材として配管埋設層20
3を形成し、更にその上側に床表面材210を敷設して
床暖房構造を構築したものである。
【0005】ここで配管埋設層203は、床暖房用の媒
体を流通させる配管204と、これを保持する金属製の
拡熱板206及び断熱材208から成っている。配管2
04は、拡熱板206と同じく金属製の伝熱板214に
形成された、上面が開口する形態の保持溝212内部に
下向きに挿入保持されており、その伝熱板214の拡熱
板206への固定によって、かかる拡熱板206に取付
・保持されている。尚、216は大引きである。
【0006】一方、図8(B)は根太間設置型の場合の
例で、この例は、拡熱板206に保持溝212を形成し
てそこに配管204を下向きに挿入保持させ、その状態
でそれらを根太200と200との間に断熱材208と
ともに挿入して配管埋設層203を形成し、そしてその
上に床板202及び床表面材210を敷設して、床暖房
構造を構築している。
【0007】しかしながらこれらの床暖房構造の場合、
配管204同士の接続を含む現場施工が大変で、作業に
熟練を要するといった問題がある。そこで配管を収容保
持する保持溝を所定配列で備えたパネルを予め用意して
おいて、そのパネル(配管モジュール)を施工現場に搬
入して敷設施工し、その保持溝に配管を挿入セットし
て、その上側から床表面材を敷設施工して床暖房構造を
構築することが提案されている。
【0008】図9(A)はこの種床暖房構造において、
床表面材としてタイル(陶磁器タイル)を用いた場合の
例で、図中218は予め複数の保持溝212が所定配列
で形成されて成るパネルであって、その保持溝212の
それぞれに配管204が上側から下向きに挿入保持され
ている。
【0009】このタイル床暖房構造の場合、配管204
及びその保持体としてのパネル218から成る配管埋設
層203の上側に金属プレート220が配置されて、
(B)に示しているように第一接着剤層222にてかか
る金属プレート220が配管埋設層203の上面に接着
固定され、そしてこの金属プレート220の上面に床表
面材としてのタイル224が所定パターンで配列された
上、第二接着剤層226にて金属プレート220の上面
に接着固定されている。
【0010】ここで金属プレート220は、配管204
からの熱を拡散させる拡熱板としての働きと、床表面材
としてのタイル224の裏打材としての働きを兼ねたも
のである。即ちタイル224の裏面に金属プレート22
0を裏打ちすることによって、タイル224の強度を効
果的に向上させ、タイル床面に十分な強度を付与するこ
とができる。
【0011】このタイル床暖房構造の場合、通常は次の
ような手順で施工する。即ち、床基材としての床板20
2上に配管埋設層203を形成した後、その上面に接着
剤を塗布して第一接着剤層222を形成し、その上に金
属プレート220を載置セットする。そしてその金属プ
レート220をパネル218に対して釘打ちして仮固定
を行う。この仮固定は接着剤が硬化する前に金属プレー
ト220が位置ずれするのを防止する意味を有してい
る。
【0012】続いて金属プレート220の上に再び接着
剤を塗布して第二接着剤層226を形成し、その上に床
表面材としてのタイル224を所定パターンで配列し
て、これを第二接着剤層226にて金属プレート220
に接着固定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】床表面材としてこのよ
うなタイル224を用いた場合、熱伝導率が木のフロー
リングに比べて著しく優れているため、床暖房時の立上
りが速く、ランニングコストも安価である上、しかも夏
はひんやりとして気持ちが良く、また床表面が水濡れに
強い等の数々の利点が得られる。
【0014】ところで上記のようにして表面にタイル2
24を有する床暖房構造を構築するに際しては、配管埋
設層203の上面に接着剤を塗布してその上に金属プレ
ート220を接着固定する作業,その金属プレート22
0の上面に接着剤を塗布し、更に多数のタイル224を
各タイル間に所定の目地間隙を生ぜしめる状態で正確に
割付けを行って金属プレート220上に接着固定する作
業,タイル間の目地間隙内に目地材を詰める目地詰め作
業等多数の作業工程が必要であって施工コストが高くな
るとともにそれらの作業に熟練を要し、また接着剤の乾
燥のための時間,目地材の乾燥のための時間が必要であ
って施工工期も長くなるといった問題があった。
【0015】また金属プレート220を釘打ちにて配管
埋設層203に仮固定する際、配管204の存在箇所が
分からないために誤って配管204に釘を打ち付けてし
まうといった問題がある。而して配管204に釘を打ち
込んでしまうとそこから床暖房用媒体、通常は温水が外
部に漏れてしまうといった重大な問題を招来する。
【0016】媒体として温水を用いた床暖房構造の場
合、長期に亘っての水漏れ対策が重大な問題となってお
り、しかるに上記施工方法による床暖房の場合、施工の
過程で水漏れ箇所を形成してしまう恐れがある。
【0017】上記施工方法にてタイル床暖房構造を構築
する場合の更に困難な問題点として、タイル224が万
一損傷したり割れたりしたときにその取替えが難しい問
題がある。タイル224は正確に所定パターンで配列さ
れた状態で接着剤にて強固に金属プレート220を介し
配管埋設層203に接着固定されているため、損傷ない
し割れを生じたタイルのみを取り替えるといったことが
難しいのである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のタイル床暖房構
造の構築方法はこのような課題を解決するために案出さ
れたものである。而して請求項1のタイル床暖房構造の
構築方法は、予め複数枚のタイルにまたがるようにして
それらタイルの裏面に拡熱板としての働きとタイルの裏
打材としての働きとを兼ねた金属プレートを接着固定し
て、それら複数枚のタイルを該金属プレートにて連結し
て成るタイルユニットを構成しておき、該タイルユニッ
トを、床基材の上に敷設した、暖房用媒体を流通させる
配管及びその保持体とを有する配管埋設層の上側に順次
非接着で敷き並べることによって、該タイルを床表面材
とするタイル床暖房構造を構築することを特徴とする。
【0019】請求項2のタイル床暖房構造の構築方法
は、請求項1に記載のタイル床暖房構造の構築方法にお
いて、前記タイルユニットは、タイルとタイルとの目地
間隙内に予め目地材を充填してあるとともに、少なくと
も外周の隣接2辺に目地材を付設してある目地材付きの
ものであることを特徴とする。
【0020】請求項3のタイル床暖房構造の構築方法
は、請求項2に記載のタイル床暖房構造の構築方法にお
いて、前記目地材は防水性を有する樹脂ないしゴムの弾
性目地であることを特徴とする。
【0021】請求項4のタイル床暖房構造の構築方法
は、請求項2,3の何れかに記載のタイル床暖房構造の
構築方法において、前記タイルユニットにおける外周の
隣接2辺の目地材の幅は、タイル床におけるタイルとタ
イルとの間の目地間隙と等しい幅であることを特徴とす
る。
【0022】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1のタイル
床暖房構造の構築方法は、予め複数枚のタイルをその裏
打材としての働きと拡熱板としての働きとを兼ねた金属
プレートで連結して成るタイルユニットを構成してお
き、そのタイルユニットを配管埋設層の上側に非接着で
順次敷き並べることによって、タイルを床表面材とする
タイル床暖房構造を構築するものである。ここでタイル
としては陶磁器タイル又は石材タイルを用いることがで
きる。
【0023】本発明の構築方法は、タイル自身が重量の
重いものである点を利用したものである。即ち従来の木
のフローリングの床暖房の場合、単に床表面材を配管埋
設層の上に載せただけであると、床表面が面一状にきれ
いに仕上がらず、凹凸が生じたり、またその上を人が歩
行したときに床表面材の浮上がりを生じたりし、実際上
そのような施工方法を採用することは難しい。
【0024】しかるに本発明の床表面材としてのタイル
は平板状且つ重量物であるため、加えて本発明では複数
枚のタイルを裏面において金属プレートで連結し、タイ
ルユニットとした状態で配管埋設層の上に載置するよう
にしていることから、床表面をきれいな面一面に仕上げ
ることができるとともに、その上を人が歩行した場合に
も浮上がりを生ぜしめるといったことはない。
【0025】また、ただ単にタイルをユニットの状態で
配管埋設層の上に載せ、敷き並べただけであっても、そ
の表面に落下物があった際に十分な耐衝撃性を有し、ま
た重量物が載せられてもこれに耐え得る十分な強度を有
することが確認されている。
【0026】而してこのタイル床暖房構造の構築方法の
場合、単に配管埋設層の上側にタイルをユニットの状態
で敷き並べるだけで良いため、施工が極めて簡単であっ
て、床暖房構造の構築に際して作業工数が著しく少な
く、熟練者でなくても容易にタイル床暖房構造を構築す
ることができる。これによりタイル床暖房構造の施工コ
ストを安価となすことができるとともに、施工期間も大
幅に短縮化することができる。
【0027】また万一何らかの原因でタイルが損傷した
り割れを生じた場合にも、簡単にタイルの取替えを行う
ことができる。損傷し或いは割れを生じたタイルを含む
タイルユニット全体を、新規のタイルユニットと置き換
えればそれで良いのである。
【0028】またこの請求項1のタイル床暖房構造の構
築方法の場合、タイルの裏打材及び拡熱板を兼ねた金属
プレートを配管埋設層に対して釘打ちするといったこと
を行う必要がないので、その際に配管埋設層の配管に誤
って釘を打ち込んで温水等の暖房用媒体の漏れの箇所を
作ってしまうといった不都合も生じない。
【0029】請求項2のものは、タイルユニットとし
て、タイル間の目地間隙内に予め目地材を充填し、また
少なくとも外周の隣接2辺に目地材を付設して成る目地
材付きのものを用いるようになしたもので、この構築方
法の場合、タイルユニットを敷き並べた後において難し
い目地詰め作業を行う必要がなく、また目地材が乾燥す
るまでの間待たなくても良い利点が得られる外、タイル
ユニットの外周の隣接2辺に付設した目地材によって、
隣接するタイルユニット間においてタイルとタイルとの
間隔が適正な間隙に保持され、目地通りの良好なタイル
床面が得られる。
【0030】この場合において上記目地材は防水性を有
する樹脂ないしゴムの弾性目地となすことができる(請
求項3)。目地材としてこのような弾性目地を用いてお
けば、タイルユニットを取扱作業する際、或いは施工現
場において配管埋設層の上側に敷き並べる作業を行う
際、タイルユニットがタイルとタイルとの間の目地部分
においてある程度可撓変形でき、取扱作業性ないしタイ
ルユニットの敷設作業性が良好である利点が得られ、し
かもそのような可撓変形を生じた場合にも、自身の弾性
能によって目地材がタイルの端面に良好に密着状態に
(目地材自身或いは目地材とタイルの端面との間にクラ
ックを生ぜしめることなく)保持される利点が得られ
る。尚この弾性目地材は変成シリコーンゴムから成るも
のとすることができる。
【0031】請求項4のものは、タイルユニットにおけ
る外周の隣接2辺の目地材の幅を、タイル床におけるタ
イルとタイルとの間の目地間隙と等しい幅となしたもの
で、このような幅の目地材をタイルユニットの外周の隣
接2辺に取り付けておけば、タイルユニットの他の残り
の2辺の、目地材を付けてない部分を隣接するタイルユ
ニットの目地材付きの2辺のそれぞれに突き合せるだけ
で、所定幅の目地をタイルユニットとタイルユニットと
の間に形成することができる。
【0032】尚、各タイルユニットの4周に所定の目地
間隙の半分幅の目地材を付設しておくといったことも可
能である。この場合においてもタイルユニットを単に突
き合せて行くだけで、タイルユニットとタイルユニット
との間に、即ちタイルとタイルとの間に適正幅の目地形
成することができるが、一般に適正な目地幅は5mmま
でとされており、その半分幅の目地材となるとこれをタ
イルユニットに取り付けることが難しい問題がある。し
かるに請求項4では、目地間隙と等しい幅で目地材を取
り付けてあるためそのような問題は生じない。
【0033】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例の方法にて構築されるタイル床暖
房構造を示したもので、図中10は大引き,12は根
太,14は根太12と12との間に配設された断熱材で
ある。16はそれらの上側に設けられた床基材としての
床板であり、この床板16の上側に配管埋設層18が積
層形成されている。
【0034】この配管埋設層18は、上面が開放された
形態の保持溝20が所定パターンで形成された保持体と
してのパネル(配管モジュール)22と、その保持溝2
0に上側から挿入保持された、暖房用媒体(この例では
温水)を流通させるための配管24とを有している。
【0035】配管埋設層18の上面には、多数のタイル
(陶磁器タイル)26が、それらの裏面に接着剤27に
て接着固定された薄肉のアルミプレート,ステンレスプ
レート等の金属プレート30を介して敷き並べられ、タ
イル床が構成されている。ここで金属プレート30は、
配管埋設層18の上面に非接着でただ単に載置されてい
るのみである。
【0036】ここで金属プレート30は、配管24から
の熱をタイル面全面に伝える拡熱板としての働きとタイ
ル26の裏打材としての働きを有するもので、この金属
プレート30によりタイル26に対し十分な強度が付与
されている。
【0037】尚、本例ではこの金属プレート30として
肉厚が0.3〜0.5mm程度の薄肉のものが用いられ
ており、またタイル26は300mm角モジュールのも
のが用いられている。詳しくはタイル26として295
mm角のものが用いられ、タイル26と26との間の目
地間隙が5mmとなるように各タイル26が縦横に整列
状態で配置されている。タイル26と26との間の目地
間隙には目地材28が充填されている。本例においてこ
の目地材28は弾性目地材、詳しくは変成シリコーンゴ
ムから成っている。
【0038】本例において、各タイル26は図2(A)
及び図3に示すタイルユニット32の形態で配管埋設層
18の上面に敷き並べられている。タイルユニット32
は、2枚のタイル26にまたがるようにして対応する寸
法の金属プレート30をそれらの裏面に接着剤27にて
接着固定し、ユニット化したものである。
【0039】ここでタイル26と26との間には幅5m
mの目地間隙が形成されていてそこに上記目地材28が
充填され、タイル26の端面に固着されている。更にま
た、タイルユニット32の外周の隣接する直交2辺にも
目地材28が幅5mmで固着されている。
【0040】図4及び図5は、上記タイルユニット32
の製造方法を示している。これらの図に基づいてタイル
ユニット32の製造方法を以下に説明する。
【0041】先ず図4(I)に示しているように型枠3
4のタイル嵌込凹所36内に、タイル26をその裏面が
上向きとなるようにして嵌め込む。このときタイル26
と26との間には、型枠34の目地形成棒38によって
所定の目地間隙、即ち幅5mmの目地間隙が生ぜしめら
れる。同図(II)はこのようにしてタイル26を型枠3
4に嵌め込んだ状態を示している。
【0042】次に同図(III)に示しているように金属
プレート30を2枚のタイル26にまたがるようにし
て、それらの裏面に接着剤27にて接着固定する。図5
(IV)はこのときの状態を示している。
【0043】さてこのようにして金属プレート30をタ
イル26に接着したら、次に全体を反転させて脱型し
(図5(V),(VI))、続いてタイル26と26との間の
目地間隙及び外周の直交する隣接2辺に上記目地材28
を形成固着する。
【0044】ここで目地材28は適度な流動性を有する
セルフレベリング性を有するもので、目地材形成用の図
示を省略する型枠内にタイル26及び金属プレート30
をセットした状態でその流動性を有する目地材28を注
入し、反応硬化させる(同図(VII))。このときセルフ
レベリング性を有する目地材28は、硬化を開始するま
でに流動して自身のセルフレベリング性に基づいて平滑
な目地表面を形成する。
【0045】さてこのようにして目地材28を形成固着
することによって、上記2枚のタイル26を1単位とす
るタイルユニット32が得られる(同図(VIII))。図6
は、このようにして予め構成したタイルユニット32を
用いてタイル床暖房構造を構築する方法を示している。
【0046】同図に示しているように本例のタイル床暖
房構造の構築方法の場合、配管埋設層18を設けた後に
おいて、ただ単にその表面に上記のようにして得たタイ
ルユニット32を順番に、即ち同図の例では左から右に
向かって順番に敷き並べて行くことで、タイル床暖房構
造を構築する。
【0047】尚、壁40側等最終に配置されるタイルユ
ニットについては、図2(B)に示しているように4周
に目地材28が形成固着されたタイルユニット32Aを
用いるのが好都合である。
【0048】本例の床表面材としてのタイル26は平板
状且つ重量物であるため、加えて本例では複数枚のタイ
ル26を裏面において金属プレート30で連結し、タイ
ルユニット32の状態で配管埋設層18の上に載置する
ようにしていることから、床表面をきれいな面一面に仕
上げることができるとともに、その上を人が歩行した場
合にも浮上がりを生ぜしめるといったことはない。
【0049】またただ単にタイル26を配管埋設層18
の上に載せ、敷き並べただけであっても、本例ではこれ
を金属プレート30により連結したタイルユニット32
の状態で敷き並べているため、タイル床表面に落下物が
あった際にも十分な耐衝撃性を有し、また重量物が載せ
られてもこれに耐え得る十分な強度を有する。
【0050】而してこのタイル床暖房構造の構築方法の
場合、単に配管埋設層18の上側にタイル26をタイル
ユニット32の状態で敷き並べるだけで良いため施工が
極めて簡単であって、床暖房構造の構築に際して作業工
数が著しく少なく、熟練者でなくても容易にタイル床暖
房を構築することができる。これによりタイル床暖房の
施工コストを安価となすことができるとともに、施工期
間も大幅に短縮化することができる。
【0051】また万一何らかの原因でタイル26が損傷
したり割れを生じた場合にも、損傷し或いは割れを生じ
たタイルを含むタイルユニット32全体を新規のタイル
ユニット32と置き換えるだけで簡単にタイル26の取
替えを行うことができる。
【0052】またこの例のタイル床暖房構造の構築方法
の場合、タイル26の裏打材及び拡熱板を兼ねた金属プ
レート30を配管埋設層18に対して釘打ちするといっ
たことを行う必要がないので、その際に配管埋設層18
の配管24に誤って釘を打ち込んで、温水等の暖房用媒
体の漏れの箇所を作ってしまうといった不都合も生じな
い。
【0053】加えて本例のタイル床暖房構造の構築方法
の場合、タイルユニット32を敷き並べた後において難
しい目地詰め作業を行う必要がなく、また目地材28が
乾燥するまでの間待たなくても良い利点が得られる外、
タイルユニット32の外周の隣接2辺に付設した目地材
28によって、隣接するタイルユニット32間において
タイル26と26との間隔が適正な間隙に保持され、目
地通りの良好なタイル床面を形成することができる。
【0054】更に本例では目地材28として防水性を有
する弾性目地材28を用いているため、タイルユニット
32を取扱作業する際、或いは施工現場において配管埋
設層18の上側に敷き並べる作業を行う際、タイルユニ
ット32がタイル26と26との間の目地部分において
ある程度可撓変形でき、取扱作業性ないしタイルユニッ
ト32の敷設作業性が良好である利点が得られ、しかも
そのような可撓変形を生じた場合にも、自身の弾性能に
よって目地材28がタイル26の端面に良好に密着状態
に保持される利点がある。
【0055】また本例においては、タイルユニット32
における外周の隣接2辺の目地材28の幅を、タイル床
におけるタイル26と26との間の目地間隙と等しい幅
となし、このような幅の目地材28をタイルユニット3
2の外周の隣接2辺に取り付けているため、タイルユニ
ット32の他の残りの2辺の目地材28を付けてない部
分を、隣接するタイルユニット32の目地付きの2辺の
それぞれに突き合せるだけで所定幅の目地をタイルユニ
ット32と32との間に形成することができる。
【0056】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明においては、図7に
示しているように4枚のタイル26を1セットとしたタ
イルユニット42を用いて床暖房構造を構築することも
可能である。
【0057】またこの場合において、図7(B)に示し
ているように最終位置に配置されるタイルユニットとし
て、4周に目地材28の形成固着されたタイルユニット
42Aを用いることができる。その他これらとは異なっ
た形態のタイルユニットを用いてタイル床暖房構造を構
築することももとより可能である。
【0058】その他本発明においては、タイルとして石
材タイルを用いることも可能であり、更には既存の床表
面材を床基材としてその上側に配管埋設層を積層埋設し
た上で、その表面にタイル床を構築するといったことも
可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法にて構築したタイル床暖
房構造を示す図である。
【図2】本実施例方法にて用いるタイルユニットの例を
示す図である。
【図3】図2(A)のタイルユニットの平面図である。
【図4】図2及び図3のタイルユニットの製造工程を示
す図である。
【図5】図4の工程に続く製造工程を示す図である。
【図6】図2及び図3のタイルユニットを用いた本実施
例方法の施工手順の説明図である。
【図7】本発明の他の実施例方法において用いるタイル
ユニットを示す図である。
【図8】従来の床暖房構造の一例を示す図である。
【図9】床表面材としてタイルを用いた床暖房構造及び
構築方法の例を示す図である。
【符号の説明】
16 床板(床基材) 18 配管埋設層 22 パネル(保持体) 24 配管 26 タイル 28 目地材 30 金属プレート 32,32A,42,42A タイルユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 克久 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 Fターム(参考) 3L070 BD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め複数枚のタイルにまたがるようにし
    てそれらタイルの裏面に拡熱板としての働きとタイルの
    裏打材としての働きとを兼ねた金属プレートを接着固定
    して、それら複数枚のタイルを該金属プレートにて連結
    して成るタイルユニットを構成しておき、該タイルユニ
    ットを、床基材の上に敷設した、暖房用媒体を流通させ
    る配管及びその保持体とを有する配管埋設層の上側に順
    次非接着で敷き並べることによって、該タイルを床表面
    材とするタイル床暖房構造を構築することを特徴とする
    タイル床暖房構造の構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタイル床暖房構造の構
    築方法において、前記タイルユニットは、タイルとタイ
    ルとの目地間隙内に予め目地材を充填してあるととも
    に、少なくとも外周の隣接2辺に目地材を付設してある
    目地材付きのものであることを特徴とするタイル床暖房
    構造の構築方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のタイル床暖房構造の構
    築方法において、前記目地材は防水性を有する樹脂ない
    しゴムの弾性目地であることを特徴とするタイル床暖房
    構造の構築方法。
  4. 【請求項4】 請求項2,3の何れかに記載のタイル床
    暖房構造の構築方法において、前記タイルユニットにお
    ける外周の隣接2辺の目地材の幅は、タイル床における
    タイルとタイルとの間の目地間隙と等しい幅であること
    を特徴とするタイル床暖房構造の構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102088418B1 (ko) 2019-09-09 2020-03-12 (유)비아크리트 탄소 섬유 열선이 내장된 난방 타일 및 이를 이용한 패널

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