JP2000110203A - 飲料水貯留装置 - Google Patents
飲料水貯留装置Info
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- JP2000110203A JP2000110203A JP10281246A JP28124698A JP2000110203A JP 2000110203 A JP2000110203 A JP 2000110203A JP 10281246 A JP10281246 A JP 10281246A JP 28124698 A JP28124698 A JP 28124698A JP 2000110203 A JP2000110203 A JP 2000110203A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 災害等による断水時に新鮮な飲料水を必要量
確保でき、この飲料水の確保に手間を要さないメンテナ
ンスフリーの飲料水貯留装置を提供する。 【解決手段】 飲料水貯留装置1 は、貯留部本体3 と、
蛇口側接続部材7 と、本管側接続部材11と、開閉栓13,
15とを備える。貯留部本体3 は、その内部に渦巻き状の
水路23b,25b等を備え、蛇口を開くことにより水道水を
旋回させながら給水する。蛇口側接続部材7及び本管側
接続部材11は、プランジャ49、パッキン53及びコイルス
プリング55を内蔵しており、水道本管からの水圧により
開放状態となり、水圧が低下した場合に閉鎖状態とな
る。この結果、災害等によって水道本管が切断されて水
圧が低下すると、貯留部本体3 は閉鎖状態となり、水路
23b,25b等の容量分の飲料水が確保される。この飲料水
は、開閉栓13,15の一方をエア抜きとし、他方を出水口
とする様に開閉することによって取り出す。
確保でき、この飲料水の確保に手間を要さないメンテナ
ンスフリーの飲料水貯留装置を提供する。 【解決手段】 飲料水貯留装置1 は、貯留部本体3 と、
蛇口側接続部材7 と、本管側接続部材11と、開閉栓13,
15とを備える。貯留部本体3 は、その内部に渦巻き状の
水路23b,25b等を備え、蛇口を開くことにより水道水を
旋回させながら給水する。蛇口側接続部材7及び本管側
接続部材11は、プランジャ49、パッキン53及びコイルス
プリング55を内蔵しており、水道本管からの水圧により
開放状態となり、水圧が低下した場合に閉鎖状態とな
る。この結果、災害等によって水道本管が切断されて水
圧が低下すると、貯留部本体3 は閉鎖状態となり、水路
23b,25b等の容量分の飲料水が確保される。この飲料水
は、開閉栓13,15の一方をエア抜きとし、他方を出水口
とする様に開閉することによって取り出す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料水貯留装置に
係り、特に、地震等によって断水状態となったときに所
定量の新鮮な飲料水を確保することのできる飲料水貯留
装置に関するものである。
係り、特に、地震等によって断水状態となったときに所
定量の新鮮な飲料水を確保することのできる飲料水貯留
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の阪神大震災でも問題となった様
に、災害等により断水状態となったときに、飲料水の確
保が困難になる場合がある。このため、各家庭では、非
常時用の飲料水としてPETボトル等の形態で市販され
ている飲料水を買い置きしておいたり、非常時用の貯水
タンクやポリタンクに飲料水を汲み置きしておくなどの
対策を採っている。
に、災害等により断水状態となったときに、飲料水の確
保が困難になる場合がある。このため、各家庭では、非
常時用の飲料水としてPETボトル等の形態で市販され
ている飲料水を買い置きしておいたり、非常時用の貯水
タンクやポリタンクに飲料水を汲み置きしておくなどの
対策を採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、市販の
飲料水を買い置きする方法では、賞味期限毎に買い換え
る必要がある。また、貯水タンクやポリタンクに汲み置
きした水は、腐敗や雑菌の発生等の問題があり、頻繁に
その入れ換えやタンクの洗浄等を行う必要がある。この
様に、従来の飲料水の確保の仕方では、買い換えや入れ
換えの手間がかかり、これらを怠るといざというときに
新鮮な飲料水が確保できないという問題がある。
飲料水を買い置きする方法では、賞味期限毎に買い換え
る必要がある。また、貯水タンクやポリタンクに汲み置
きした水は、腐敗や雑菌の発生等の問題があり、頻繁に
その入れ換えやタンクの洗浄等を行う必要がある。この
様に、従来の飲料水の確保の仕方では、買い換えや入れ
換えの手間がかかり、これらを怠るといざというときに
新鮮な飲料水が確保できないという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、災害等による断水時に
新鮮な飲料水を必要量確保することができ、しかもこの
新鮮な飲料水の確保に手間を要しない様にすることを目
的とする。
新鮮な飲料水を必要量確保することができ、しかもこの
新鮮な飲料水の確保に手間を要しない様にすることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明の飲料水貯留装置は、水道本管と蛇
口との間に設置され、所定量の飲料水を常時新鮮なもの
に交換しつつ貯留させておくことができる飲料水貯留装
置であって、前記所定量の飲料水を貯留可能な容積を有
し、入り口から出口まで水を旋回させながら流通させる
水路を備える貯留部本体と、前記水路の入り口側の端部
に設けられると共に前記水道本管側と接続可能であっ
て、該水道本管からの水圧が加わっている間は開放状態
となり該水圧が所定値以下に低下したときに自動的に閉
鎖状態となるチェック弁を内蔵する本管側接続部材と、
前記水路の出口側の端部に設けられると共に前記蛇口側
と接続可能であって、前記水道本管からの水圧が加わっ
ている間は開放状態となり該水圧が所定値以下に低下し
たときに自動的に閉鎖状態となるチェック弁を内蔵する
蛇口側接続部材と、前記水路の一端近傍に設けられ、必
要に応じて開放状態とすることによって該水路内に貯留
されている飲料水を放出する出水栓と、前記水路の他端
近傍に設けられ、必要に応じて開放状態とすることによ
って該水路内に空気を導入するエア導入栓とを備えるこ
とを特徴とする。
めになされた本発明の飲料水貯留装置は、水道本管と蛇
口との間に設置され、所定量の飲料水を常時新鮮なもの
に交換しつつ貯留させておくことができる飲料水貯留装
置であって、前記所定量の飲料水を貯留可能な容積を有
し、入り口から出口まで水を旋回させながら流通させる
水路を備える貯留部本体と、前記水路の入り口側の端部
に設けられると共に前記水道本管側と接続可能であっ
て、該水道本管からの水圧が加わっている間は開放状態
となり該水圧が所定値以下に低下したときに自動的に閉
鎖状態となるチェック弁を内蔵する本管側接続部材と、
前記水路の出口側の端部に設けられると共に前記蛇口側
と接続可能であって、前記水道本管からの水圧が加わっ
ている間は開放状態となり該水圧が所定値以下に低下し
たときに自動的に閉鎖状態となるチェック弁を内蔵する
蛇口側接続部材と、前記水路の一端近傍に設けられ、必
要に応じて開放状態とすることによって該水路内に貯留
されている飲料水を放出する出水栓と、前記水路の他端
近傍に設けられ、必要に応じて開放状態とすることによ
って該水路内に空気を導入するエア導入栓とを備えるこ
とを特徴とする。
【0006】本発明によれば、例えばキッチンの蛇口の
様に日常的に頻繁に使用する蛇口と水道本管との間に、
本管側接続部材及び蛇口側接続部材を介して本発明の飲
料水貯留装置を接続しておくことにより、通常時は、蛇
口を開けば、この装置の水路内を通って新鮮な飲料水を
利用することができる。そして、この様な日常的な水道
の利用によって、貯留部本体の水路中の飲料水は自然に
最新のものに交換された状態となる。特に、貯留部本体
の水路を水を旋回させながら流通させる形状とすること
で、水道本管からの水流は、旋回しながら貯留部本体内
を通過し、水路内に古い水の滞留が発生することを防止
している。また、この様な構造とすることによって旋回
しながら貯留部本体の水路を流れる水道水には遠心力が
作用する。そして、水路内の洗浄等を行わなくても、日
常的な水道の利用によって水路内の洗浄も自然に行わ
れ、メンテナンスが楽になる。一方、災害等によって水
道本管が破断するなどして水圧が下がると、本管側接続
部材及び蛇口側接続部材のそれぞれに内蔵されているチ
ェック弁が自動的に閉じ、貯留部本体の水路内に所定量
の新鮮な飲料水を確保することができる。こうして確保
した飲料水は、出水栓及びエア導入栓を開くことによっ
て貯留装置から取り出して飲料水として利用することが
できる。なお、より望ましくは、貯留部本体に運搬用の
取っ手等を備えさせておくと、災害時の避難の際に、本
装置を取り外して避難所へと持ち運ぶ際に便利である。
様に日常的に頻繁に使用する蛇口と水道本管との間に、
本管側接続部材及び蛇口側接続部材を介して本発明の飲
料水貯留装置を接続しておくことにより、通常時は、蛇
口を開けば、この装置の水路内を通って新鮮な飲料水を
利用することができる。そして、この様な日常的な水道
の利用によって、貯留部本体の水路中の飲料水は自然に
最新のものに交換された状態となる。特に、貯留部本体
の水路を水を旋回させながら流通させる形状とすること
で、水道本管からの水流は、旋回しながら貯留部本体内
を通過し、水路内に古い水の滞留が発生することを防止
している。また、この様な構造とすることによって旋回
しながら貯留部本体の水路を流れる水道水には遠心力が
作用する。そして、水路内の洗浄等を行わなくても、日
常的な水道の利用によって水路内の洗浄も自然に行わ
れ、メンテナンスが楽になる。一方、災害等によって水
道本管が破断するなどして水圧が下がると、本管側接続
部材及び蛇口側接続部材のそれぞれに内蔵されているチ
ェック弁が自動的に閉じ、貯留部本体の水路内に所定量
の新鮮な飲料水を確保することができる。こうして確保
した飲料水は、出水栓及びエア導入栓を開くことによっ
て貯留装置から取り出して飲料水として利用することが
できる。なお、より望ましくは、貯留部本体に運搬用の
取っ手等を備えさせておくと、災害時の避難の際に、本
装置を取り外して避難所へと持ち運ぶ際に便利である。
【0007】また、この飲料水貯留装置において、前記
貯留部本体を、一層でほぼ2周以上旋回する渦巻き状の
水路を有する層を前記本管側接続部材と前記蛇口側接続
部材との間に複数段積層すると共に、各層間を前記渦巻
き状水路の内周側端部同士と外周側端部同士とを交互に
連結する構造にしておくとよい。かかる構造を採用する
ことにより、コンパクトでかつ十分な容量の飲料水を確
保することができるからである。
貯留部本体を、一層でほぼ2周以上旋回する渦巻き状の
水路を有する層を前記本管側接続部材と前記蛇口側接続
部材との間に複数段積層すると共に、各層間を前記渦巻
き状水路の内周側端部同士と外周側端部同士とを交互に
連結する構造にしておくとよい。かかる構造を採用する
ことにより、コンパクトでかつ十分な容量の飲料水を確
保することができるからである。
【0008】さらに、この場合、前記各層間において、
一層毎に時計回りと半時計回りと交互に水の旋回する方
向を変化させながら水道水を前記本管側接続部材から前
記蛇口側接続部材へと供給する様に前記渦巻き状の水路
を複数段積層した構造とするとよい。一層毎に時計回り
と半時計回りとで交互に水流の旋回する方向を変化させ
ることにより、水路内の洗浄効果が一層高まるものと期
待される。
一層毎に時計回りと半時計回りと交互に水の旋回する方
向を変化させながら水道水を前記本管側接続部材から前
記蛇口側接続部材へと供給する様に前記渦巻き状の水路
を複数段積層した構造とするとよい。一層毎に時計回り
と半時計回りとで交互に水流の旋回する方向を変化させ
ることにより、水路内の洗浄効果が一層高まるものと期
待される。
【0009】また、上述の飲料水貯留装置において、前
記各層を、表面に前記渦巻き状の水路となる溝を形成す
ると共に、該渦巻き状の水路の中心側端部の溝底面に貫
通孔を有する第1の積層体と、該渦巻き状の水路の外側
端部の溝底面に貫通孔を有する第2の積層体とを交互に
積層することによって構成するとよい。
記各層を、表面に前記渦巻き状の水路となる溝を形成す
ると共に、該渦巻き状の水路の中心側端部の溝底面に貫
通孔を有する第1の積層体と、該渦巻き状の水路の外側
端部の溝底面に貫通孔を有する第2の積層体とを交互に
積層することによって構成するとよい。
【0010】かかる構成を採用することにより、第1の
積層体と第2の積層体の2種類の積層体を交互に積層す
ることにより、容量の異なる飲料水貯留装置を共通部品
によって製造することができる。従って、設置場所や家
族構成等に応じた最適なサイズの飲料水貯留装置を、共
通部品の利用により低コストで製造することが可能にな
る。
積層体と第2の積層体の2種類の積層体を交互に積層す
ることにより、容量の異なる飲料水貯留装置を共通部品
によって製造することができる。従って、設置場所や家
族構成等に応じた最適なサイズの飲料水貯留装置を、共
通部品の利用により低コストで製造することが可能にな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照しつつ説明する。図1は実施の形態の
飲料水貯留装置1を斜め上方から見た斜視図であり、図
2は実施の形態の飲料水貯留装置1を斜め下方から見た
斜視図である。また、図3は、この飲料水貯留装置1の
内部の構造を示す断面図である。なお、この図3は、飲
料水貯留装置1の全体について図4のa−a線で切断し
た断面を表している。
いて、図面を参照しつつ説明する。図1は実施の形態の
飲料水貯留装置1を斜め上方から見た斜視図であり、図
2は実施の形態の飲料水貯留装置1を斜め下方から見た
斜視図である。また、図3は、この飲料水貯留装置1の
内部の構造を示す断面図である。なお、この図3は、飲
料水貯留装置1の全体について図4のa−a線で切断し
た断面を表している。
【0012】この飲料水貯留装置1は、図1,図2に示
す様に、全体として円柱状を呈する貯留部本体3と、こ
の貯留部本体3の上面5に固定され屋内の蛇口側に接続
される蛇口側接続部材7と、貯留部本体3の底面9に固
定され水道本管側に接続される本管側接続部材11と、
蛇口側接続部材7及び本管側接続部材11の近傍にそい
れぞれ取り付けられる開閉栓13,15とを備えてい
る。
す様に、全体として円柱状を呈する貯留部本体3と、こ
の貯留部本体3の上面5に固定され屋内の蛇口側に接続
される蛇口側接続部材7と、貯留部本体3の底面9に固
定され水道本管側に接続される本管側接続部材11と、
蛇口側接続部材7及び本管側接続部材11の近傍にそい
れぞれ取り付けられる開閉栓13,15とを備えてい
る。
【0013】貯留部本体3は、図1〜図3に示す様に、
ステンレス製の上板21とアルミ合金製の5層の水路形
成部材23,25,27,29,31を積層し、上板2
1及び各水路形成部材23,25,…の中心を貫通する
様に挿入したボルト軸33の両端を、ダブルナット3
5,37で締め付けることによって形成されている。な
お符号39,41はそれぞれ2枚重ねしたワッシャであ
り、各1枚にはバネ座金を用いて締め付け力を強化して
いる。
ステンレス製の上板21とアルミ合金製の5層の水路形
成部材23,25,27,29,31を積層し、上板2
1及び各水路形成部材23,25,…の中心を貫通する
様に挿入したボルト軸33の両端を、ダブルナット3
5,37で締め付けることによって形成されている。な
お符号39,41はそれぞれ2枚重ねしたワッシャであ
り、各1枚にはバネ座金を用いて締め付け力を強化して
いる。
【0014】上板21は、図4に示す様に、その中心に
ボルト軸33を挿入するための円孔21aを有すると共
に、蛇口側接続部材7を六角孔付きボルト45(図1〜
図3参照)で固定するための3個のネジ孔21bと、こ
のネジ孔21bの中心に設けられるプランジャ挿入孔2
1cと、このプランジャ挿入孔21cの周囲を取り巻く
様に設けられた8個の水流通孔21dと、開閉栓13の
下端に設けた雄ネジ付きの円筒部(図示略)をねじ込み
固定するためのネジ孔21eとを備えている。
ボルト軸33を挿入するための円孔21aを有すると共
に、蛇口側接続部材7を六角孔付きボルト45(図1〜
図3参照)で固定するための3個のネジ孔21bと、こ
のネジ孔21bの中心に設けられるプランジャ挿入孔2
1cと、このプランジャ挿入孔21cの周囲を取り巻く
様に設けられた8個の水流通孔21dと、開閉栓13の
下端に設けた雄ネジ付きの円筒部(図示略)をねじ込み
固定するためのネジ孔21eとを備えている。
【0015】水路形成部材23,27は同一形状のもの
なので、代表して水路形成部材23について説明する。
水路形成部材23は、図5に示す様に、その中心にボル
ト軸33を挿入するための円孔23aを有すると共に、
この円孔23aを中心としてほぼ2周旋回する様に渦巻
き状に設けられたU字溝23bを備えている。そして、
このU字溝23aの内周側の端部には、溝底面を貫通す
る貫通孔23cが設けられている。また、図4(C)の
c−c断面図に明らかな様に、位置決め用のピン47を
嵌合させるための位置決め穴23dが上面及び下面に各
2個ずつ設けられている。さらに、上面には、U字溝2
3bの外側と内側のそれぞれに水密性を確保するための
Oリング23e,23fが装着されている。
なので、代表して水路形成部材23について説明する。
水路形成部材23は、図5に示す様に、その中心にボル
ト軸33を挿入するための円孔23aを有すると共に、
この円孔23aを中心としてほぼ2周旋回する様に渦巻
き状に設けられたU字溝23bを備えている。そして、
このU字溝23aの内周側の端部には、溝底面を貫通す
る貫通孔23cが設けられている。また、図4(C)の
c−c断面図に明らかな様に、位置決め用のピン47を
嵌合させるための位置決め穴23dが上面及び下面に各
2個ずつ設けられている。さらに、上面には、U字溝2
3bの外側と内側のそれぞれに水密性を確保するための
Oリング23e,23fが装着されている。
【0016】また、水路形成部材25,29も同一形状
のものなので、代表して水路形成部材25について説明
する。水路形成部材25は、図6に示す様に、その中心
にボルト軸33を挿入するための円孔25aを有すると
共に、この円孔25aを中心としてほぼ2周旋回する様
に渦巻き状に設けられたU字溝25bを備えている。そ
して、このU字溝25aの外周側の端部には、溝底面を
貫通する貫通孔25cが設けられている。また、図6
(C)のe−e断面図に明らかな様に、位置決め用のピ
ン47を嵌合させるための位置決め穴25dが上面及び
下面に各2個ずつ設けられている。さらに、上面には、
U字溝25bの外側と内側のそれぞれに水密性を確保す
るためのOリング25e,25fが装着されている。
のものなので、代表して水路形成部材25について説明
する。水路形成部材25は、図6に示す様に、その中心
にボルト軸33を挿入するための円孔25aを有すると
共に、この円孔25aを中心としてほぼ2周旋回する様
に渦巻き状に設けられたU字溝25bを備えている。そ
して、このU字溝25aの外周側の端部には、溝底面を
貫通する貫通孔25cが設けられている。また、図6
(C)のe−e断面図に明らかな様に、位置決め用のピ
ン47を嵌合させるための位置決め穴25dが上面及び
下面に各2個ずつ設けられている。さらに、上面には、
U字溝25bの外側と内側のそれぞれに水密性を確保す
るためのOリング25e,25fが装着されている。
【0017】また、水路形成部材31は、図7に示す様
に、その中心にボルト軸33を挿入するための円孔31
aを有すると共に、この円孔31aを中心としてほぼ2
周旋回する様に渦巻き状に設けられたU字溝31bを備
えている。そして、このU字溝31aの内周側の端部に
は、溝底面を貫通するプランジャ挿入孔31cと、この
プランジャ挿入孔31cの周囲を取り巻く様に設けられ
た8個の水流通孔31dと、開閉栓15の上端に設けた
雄ネジ付きの円筒部(図示略)をねじ込み固定するため
のネジ孔31eとを備えている。また、図7(C)のg
−g断面図に明らかな様に、位置決め用のピン47を嵌
合させるための位置決め穴31fが上面に2個設けられ
ている。さらに、上面には、U字溝31bの外側と内側
のそれぞれに水密性を確保するためのOリング31g,
31hが装着されている。加えて、図4(B)には1個
しか表れていないが、その下面には本管側接続部材11
を六角孔付きボルト45(図1〜図3参照)で固定する
ための3個のネジ穴31jが設けられている。
に、その中心にボルト軸33を挿入するための円孔31
aを有すると共に、この円孔31aを中心としてほぼ2
周旋回する様に渦巻き状に設けられたU字溝31bを備
えている。そして、このU字溝31aの内周側の端部に
は、溝底面を貫通するプランジャ挿入孔31cと、この
プランジャ挿入孔31cの周囲を取り巻く様に設けられ
た8個の水流通孔31dと、開閉栓15の上端に設けた
雄ネジ付きの円筒部(図示略)をねじ込み固定するため
のネジ孔31eとを備えている。また、図7(C)のg
−g断面図に明らかな様に、位置決め用のピン47を嵌
合させるための位置決め穴31fが上面に2個設けられ
ている。さらに、上面には、U字溝31bの外側と内側
のそれぞれに水密性を確保するためのOリング31g,
31hが装着されている。加えて、図4(B)には1個
しか表れていないが、その下面には本管側接続部材11
を六角孔付きボルト45(図1〜図3参照)で固定する
ための3個のネジ穴31jが設けられている。
【0018】水路形成部材23,25,27,29に
は、図5,図6に示した様に下面側の位置決め穴23
d,25d等にピン47を嵌合しておき、それぞれ、下
側に位置する水路形成部材25,27,29,31の上
面側の位置決め穴25d,31d等にピン47を嵌合さ
せることにより、精度良く位置決めされて組み立てられ
る様になっている。なお、図4では省略されているが、
上板21の下面にも同様の位置決め穴を形成し、そこに
ピン47を嵌合させておく。これにより、上板21及び
各水路形成部材23,25,27,29,31が中心の
円孔21a,23a等を一致させると共に、各水路形成
部材23,25,27,29,31同士のU字溝23
b,25b等が貫通孔23c,25c等を介して連続す
る水路を形成する。
は、図5,図6に示した様に下面側の位置決め穴23
d,25d等にピン47を嵌合しておき、それぞれ、下
側に位置する水路形成部材25,27,29,31の上
面側の位置決め穴25d,31d等にピン47を嵌合さ
せることにより、精度良く位置決めされて組み立てられ
る様になっている。なお、図4では省略されているが、
上板21の下面にも同様の位置決め穴を形成し、そこに
ピン47を嵌合させておく。これにより、上板21及び
各水路形成部材23,25,27,29,31が中心の
円孔21a,23a等を一致させると共に、各水路形成
部材23,25,27,29,31同士のU字溝23
b,25b等が貫通孔23c,25c等を介して連続す
る水路を形成する。
【0019】開閉栓13,15はステンレス製で、図
1,図2に示したコックレバー13a,15aを90度
回動させることによって、開放状態と閉鎖状態とを切り
換えることができる様に構成されている。非常時にこの
飲料水貯留装置1から飲料水を取り出す際には、開閉栓
13,15を共に開放状態とすることにより、一方がエ
ア導入口となり、他方が出水口となって、内部に貯留し
ておいた飲料水を容易に取り出すことができる様になっ
ている。
1,図2に示したコックレバー13a,15aを90度
回動させることによって、開放状態と閉鎖状態とを切り
換えることができる様に構成されている。非常時にこの
飲料水貯留装置1から飲料水を取り出す際には、開閉栓
13,15を共に開放状態とすることにより、一方がエ
ア導入口となり、他方が出水口となって、内部に貯留し
ておいた飲料水を容易に取り出すことができる様になっ
ている。
【0020】次に、蛇口側接続部材7について説明す
る。蛇口側接続部材7もステンレス製で、図8(A)に
示す様に、六角孔付きボルト45を挿入するための貫通
孔7a(120度ずつずれて3個ある。)を有する鍔部
7bと、この鍔部7bから上方へ伸びる円筒部7cとを
備えている。円筒部7cは、中間隔壁7dによって上室
7eと下室7fとに分けられている。この中間隔壁7d
には、プランジャ49の上端の細径部49aを挿入する
ことのできるプランジャ挿入孔7gと、このプランジャ
挿入孔7gを取り囲む様に形成された6個の水流通孔7
hが設けられている。また、下室7fは、上板21との
水密性を確保するためのOリング51を装着するための
太径部7jを下端に備えている。さらに、上室7fの上
部には蛇口側の配管と接続する際に連結部材(図示略)
を螺合するための雌ネジ7kが設けられている。プラン
ジャ49は、ステンレス製で、上端を細径部49aと
し、その下に太径部49bを備え、その下に鍔部49c
を備えると共に、さらにその下に上板21に形成された
プランジャ挿入孔21cに挿入される細径部49dを備
え、この下側の細径部49dには、上板21の水流通孔
21dを塞ぐことのできる外径を有する合成ゴム製のパ
ッキン53が装着されている。そして、このプランジャ
49は、図3に示した様に、中間隔壁7cの下面と鍔部
49bとの間に、コイルスプリング55を介在させる様
にして蛇口側接続部材7の下室7f内に装着される。こ
こで、コイルスプリング55としては、水道本管からの
水圧がパッキン53に加わっているときは上板21の水
流通孔21dを開放状態とし、この水圧が所定値以下に
低下したときにはパッキン53で水流通孔21dを閉鎖
状態とする強さのものが使用される。なお、プランジャ
49の細径部49aと細径部49dは同一の直径とされ
ている。
る。蛇口側接続部材7もステンレス製で、図8(A)に
示す様に、六角孔付きボルト45を挿入するための貫通
孔7a(120度ずつずれて3個ある。)を有する鍔部
7bと、この鍔部7bから上方へ伸びる円筒部7cとを
備えている。円筒部7cは、中間隔壁7dによって上室
7eと下室7fとに分けられている。この中間隔壁7d
には、プランジャ49の上端の細径部49aを挿入する
ことのできるプランジャ挿入孔7gと、このプランジャ
挿入孔7gを取り囲む様に形成された6個の水流通孔7
hが設けられている。また、下室7fは、上板21との
水密性を確保するためのOリング51を装着するための
太径部7jを下端に備えている。さらに、上室7fの上
部には蛇口側の配管と接続する際に連結部材(図示略)
を螺合するための雌ネジ7kが設けられている。プラン
ジャ49は、ステンレス製で、上端を細径部49aと
し、その下に太径部49bを備え、その下に鍔部49c
を備えると共に、さらにその下に上板21に形成された
プランジャ挿入孔21cに挿入される細径部49dを備
え、この下側の細径部49dには、上板21の水流通孔
21dを塞ぐことのできる外径を有する合成ゴム製のパ
ッキン53が装着されている。そして、このプランジャ
49は、図3に示した様に、中間隔壁7cの下面と鍔部
49bとの間に、コイルスプリング55を介在させる様
にして蛇口側接続部材7の下室7f内に装着される。こ
こで、コイルスプリング55としては、水道本管からの
水圧がパッキン53に加わっているときは上板21の水
流通孔21dを開放状態とし、この水圧が所定値以下に
低下したときにはパッキン53で水流通孔21dを閉鎖
状態とする強さのものが使用される。なお、プランジャ
49の細径部49aと細径部49dは同一の直径とされ
ている。
【0021】次に、本管側接続部材11について説明す
る。本管側接続部材11もステンレス製で、図8(B)
に示す様に、六角孔付きボルト45を挿入するための貫
通孔11a(120度ずつずれて3個ある。)を有する
鍔部11bと、この鍔部11bから下方へ伸びる円筒部
11cとを備えている。円筒部11cは、中間隔壁11
dによって上室11eと下室11fとに分けられてい
る。この中間隔壁11dには、プランジャ49の下端の
細径部49dを挿入することのできるプランジャ挿入孔
11gと、このプランジャ挿入孔11gを取り囲む様に
形成された6個の水流通孔11hが設けられている。ま
た、上室11eは、上板21との水密性を確保するため
のOリング51を装着するための太径部11jを下端に
備えている。プランジャ49は、蛇口側接続部材7に装
着されるものを上下逆にしただけで各部の形状等は蛇口
側接続部材7に装着されるものと同一である。但し、本
管側接続部材11に対しては、このプランジャ49は、
図3に示した様に、上端側の細径部49bを水路形成部
材31の底面に形成されたプランジャ挿入孔31cに挿
入され、貯留部本体3の底面9と鍔部49bとの間にコ
イルスプリング55を介在させる様にして本管側接続部
材11の上室11e内に装着される。コイルスプリング
55は、蛇口側接続部材7について用いたものと同様で
あり、水道本管からの水圧がパッキン53に加わってい
るときは中間隔壁11cの水流通孔11gを開放状態と
し、この水圧が所定値以下に低下したときにはパッキン
53で水流通孔11gを閉鎖状態とする強さのものが使
用される。なお、この本管側接続部材11には、下室1
1fの下部に水道本管側の配管と接続する際に連結部材
(図示略)を螺合するための雌ネジ11kが設けられて
いる。
る。本管側接続部材11もステンレス製で、図8(B)
に示す様に、六角孔付きボルト45を挿入するための貫
通孔11a(120度ずつずれて3個ある。)を有する
鍔部11bと、この鍔部11bから下方へ伸びる円筒部
11cとを備えている。円筒部11cは、中間隔壁11
dによって上室11eと下室11fとに分けられてい
る。この中間隔壁11dには、プランジャ49の下端の
細径部49dを挿入することのできるプランジャ挿入孔
11gと、このプランジャ挿入孔11gを取り囲む様に
形成された6個の水流通孔11hが設けられている。ま
た、上室11eは、上板21との水密性を確保するため
のOリング51を装着するための太径部11jを下端に
備えている。プランジャ49は、蛇口側接続部材7に装
着されるものを上下逆にしただけで各部の形状等は蛇口
側接続部材7に装着されるものと同一である。但し、本
管側接続部材11に対しては、このプランジャ49は、
図3に示した様に、上端側の細径部49bを水路形成部
材31の底面に形成されたプランジャ挿入孔31cに挿
入され、貯留部本体3の底面9と鍔部49bとの間にコ
イルスプリング55を介在させる様にして本管側接続部
材11の上室11e内に装着される。コイルスプリング
55は、蛇口側接続部材7について用いたものと同様で
あり、水道本管からの水圧がパッキン53に加わってい
るときは中間隔壁11cの水流通孔11gを開放状態と
し、この水圧が所定値以下に低下したときにはパッキン
53で水流通孔11gを閉鎖状態とする強さのものが使
用される。なお、この本管側接続部材11には、下室1
1fの下部に水道本管側の配管と接続する際に連結部材
(図示略)を螺合するための雌ネジ11kが設けられて
いる。
【0022】以上の様な構成よりなる本実施の形態の飲
料水貯留装置1は、住宅等において、日常的に使用する
蛇口、例えば、キッチンの蛇口と水道本管との間の配管
中に、蛇口側接続部材7及び本管側接続部材11を介し
て設置される。この状態においては、図3に示す様に、
水道本管から加わる水圧により、本管側接続部材11及
び蛇口側接続部材7内のプランジャ49,49はいずれ
も水流通孔11g及び水流通孔21dを開放状態として
いる。従って、蛇口をひねれば、図中の矢印の様に、本
管側から水流通孔11g,31dを介して最下層の水路
形成部材31の水路31b内に水道水が流入し、以下、
矢印A1〜A4の様に内周側から外周側へと水路31b
内を上から見たときに時計回りに水道水が旋回しながら
最下層の水路形成部材31内を通過し、貫通孔29cを
通って下から2層目の水路形成部材29内に流入する。
そして、今度は、この2層目の29の水路29b内を外
周側から内周側へと半時計回りに旋回しながら貫通孔2
7cを通過して3層目の水路形成部材27の水路27b
内へと流入する(矢印A4〜A7)。以下、矢印A7〜
A16の様に各層の水路25b,23b内を通過し、上
板21の水流通孔21d及び蛇口側接続部材7内の水流
通孔7gを通過して蛇口から放出される。
料水貯留装置1は、住宅等において、日常的に使用する
蛇口、例えば、キッチンの蛇口と水道本管との間の配管
中に、蛇口側接続部材7及び本管側接続部材11を介し
て設置される。この状態においては、図3に示す様に、
水道本管から加わる水圧により、本管側接続部材11及
び蛇口側接続部材7内のプランジャ49,49はいずれ
も水流通孔11g及び水流通孔21dを開放状態として
いる。従って、蛇口をひねれば、図中の矢印の様に、本
管側から水流通孔11g,31dを介して最下層の水路
形成部材31の水路31b内に水道水が流入し、以下、
矢印A1〜A4の様に内周側から外周側へと水路31b
内を上から見たときに時計回りに水道水が旋回しながら
最下層の水路形成部材31内を通過し、貫通孔29cを
通って下から2層目の水路形成部材29内に流入する。
そして、今度は、この2層目の29の水路29b内を外
周側から内周側へと半時計回りに旋回しながら貫通孔2
7cを通過して3層目の水路形成部材27の水路27b
内へと流入する(矢印A4〜A7)。以下、矢印A7〜
A16の様に各層の水路25b,23b内を通過し、上
板21の水流通孔21d及び蛇口側接続部材7内の水流
通孔7gを通過して蛇口から放出される。
【0023】こうして、飲料水貯留装置1内の水路23
b,25b,…内には、蛇口をひねって水を使用する度
に新しい水道水が流入し、古い水を滞留させることなく
水路23b,25b,…によって確保される容量の新鮮
な飲料水を貯留部本体3内に常時貯留した状態となる。
ここで、地震災害等によって水道本管が破断すると、本
管側の水圧が低下することにより、本管側接続部材11
及び蛇口側接続部材7内のプランジャ49,49がコイ
ルスプリング53,53によって共に押し下げられ、貯
留部本体3を密閉状態としてその直前まで貯留していた
新鮮な飲料水を確保した状態となる。この後、本装置1
内に貯留されている新鮮な飲料水を取り出すには、開閉
栓13,15のコック13a,15aを回動させて上方
からエアを導入しつつ下から内部の飲料水を取り出して
緊急時の飲料水として使用することができる。
b,25b,…内には、蛇口をひねって水を使用する度
に新しい水道水が流入し、古い水を滞留させることなく
水路23b,25b,…によって確保される容量の新鮮
な飲料水を貯留部本体3内に常時貯留した状態となる。
ここで、地震災害等によって水道本管が破断すると、本
管側の水圧が低下することにより、本管側接続部材11
及び蛇口側接続部材7内のプランジャ49,49がコイ
ルスプリング53,53によって共に押し下げられ、貯
留部本体3を密閉状態としてその直前まで貯留していた
新鮮な飲料水を確保した状態となる。この後、本装置1
内に貯留されている新鮮な飲料水を取り出すには、開閉
栓13,15のコック13a,15aを回動させて上方
からエアを導入しつつ下から内部の飲料水を取り出して
緊急時の飲料水として使用することができる。
【0024】以上説明した様に、本実施の形態の飲料水
貯留装置1によれば、貯留部本体3内に形成した水路2
3b,25b,…内に常に新鮮な飲料水を貯留しておく
ことができる。しかも、各水路23b,25b,…は、
水を旋回させながら貯留部本体3内を通過させる構造と
なっているので、貯留部本体3内を通過する水には遠心
力が作用する。また、水は、層毎に時計回りと反時計回
りと旋回方向を変化させながら貯留部本体3内を通過す
る。これらの作用により、水路23b,25b,…内を
通過する水は、水路23b,25b,…の内壁を洗浄す
る作用を発揮することが期待でき、水あか等が水路23
b,25b,…内に発生することも適切に防止してい
る。よって、貯留部本体3内の水路23b,25b,…
として、家族構成等に応じて数日間の飲用に供すること
ができる容量を確保しておけば、地震災害等の際に、救
援物資等が届くまでの間の飲料水を確保しておくことが
できる。また、こうして確保される飲料水は日常的な水
道の利用によって自然に最新の新鮮なものに入れ換えら
れているので、飲料水確保のための特別な措置を採る必
要もない。
貯留装置1によれば、貯留部本体3内に形成した水路2
3b,25b,…内に常に新鮮な飲料水を貯留しておく
ことができる。しかも、各水路23b,25b,…は、
水を旋回させながら貯留部本体3内を通過させる構造と
なっているので、貯留部本体3内を通過する水には遠心
力が作用する。また、水は、層毎に時計回りと反時計回
りと旋回方向を変化させながら貯留部本体3内を通過す
る。これらの作用により、水路23b,25b,…内を
通過する水は、水路23b,25b,…の内壁を洗浄す
る作用を発揮することが期待でき、水あか等が水路23
b,25b,…内に発生することも適切に防止してい
る。よって、貯留部本体3内の水路23b,25b,…
として、家族構成等に応じて数日間の飲用に供すること
ができる容量を確保しておけば、地震災害等の際に、救
援物資等が届くまでの間の飲料水を確保しておくことが
できる。また、こうして確保される飲料水は日常的な水
道の利用によって自然に最新の新鮮なものに入れ換えら
れているので、飲料水確保のための特別な措置を採る必
要もない。
【0025】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上述した実施の形態に限られることな
く、その要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々
の態様にて実施することができる。
したが、本発明は上述した実施の形態に限られることな
く、その要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々
の態様にて実施することができる。
【0026】例えば、実施の形態では最下層の水路形成
部材31を水路形成部材23,25,27,29と異な
る構造のものとしたが、最下層も同様の水路形成部材と
し、上板21に相当する下板を取り付ける様にすれば、
家族構成等に応じた必要量の飲料水を確保するための貯
留装置1を、共通部品の組み合わせの仕方によって容易
に製造することができる。
部材31を水路形成部材23,25,27,29と異な
る構造のものとしたが、最下層も同様の水路形成部材と
し、上板21に相当する下板を取り付ける様にすれば、
家族構成等に応じた必要量の飲料水を確保するための貯
留装置1を、共通部品の組み合わせの仕方によって容易
に製造することができる。
【0027】また、実施の形態では、貯留部本体3を水
平方向に切断した複数層の水路形成部材23,25等を
積み重ねて組み立てる構造としたが、垂直方向に二つ割
りとなる様な構造としておいてもよい。さらに、貯留部
本体として、パイプを螺旋状に曲げたコイル状の通路か
らなる構造としても構わない。加えて、設置場所として
は、キッチンに限らず、浴室用の蛇口と水道本管との間
に設置するなど、日常的に使用する蛇口と水道本管との
間であれば、どこに設置してもよく、設置場所も屋内、
屋外のいずれとしておいてもよい。
平方向に切断した複数層の水路形成部材23,25等を
積み重ねて組み立てる構造としたが、垂直方向に二つ割
りとなる様な構造としておいてもよい。さらに、貯留部
本体として、パイプを螺旋状に曲げたコイル状の通路か
らなる構造としても構わない。加えて、設置場所として
は、キッチンに限らず、浴室用の蛇口と水道本管との間
に設置するなど、日常的に使用する蛇口と水道本管との
間であれば、どこに設置してもよく、設置場所も屋内、
屋外のいずれとしておいてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、災
害等による断水時に新鮮な飲料水を必要量確保すること
ができ、しかもこの新鮮な飲料水の確保に手間を要しな
いという効果を発揮することができる。特に、貯留部本
体内に飲料水を確保するに当たって、貯留部本体を構成
する水路を水道水を旋回させながら通過させる構造とし
たことにより、水路内における古い水の滞留を防止する
と共に、水あか等の汚れの発生も抑制することができ、
メンテナンスフリーの装置として上述の様な効果を発揮
させることが可能になっている。
害等による断水時に新鮮な飲料水を必要量確保すること
ができ、しかもこの新鮮な飲料水の確保に手間を要しな
いという効果を発揮することができる。特に、貯留部本
体内に飲料水を確保するに当たって、貯留部本体を構成
する水路を水道水を旋回させながら通過させる構造とし
たことにより、水路内における古い水の滞留を防止する
と共に、水あか等の汚れの発生も抑制することができ、
メンテナンスフリーの装置として上述の様な効果を発揮
させることが可能になっている。
【図1】 実施の形態としての飲料水貯留装置を斜め上
方から見た斜視図である。
方から見た斜視図である。
【図2】 実施の形態としての飲料水貯留装置を斜め下
方から見た斜視図である。
方から見た斜視図である。
【図3】 実施の形態としての飲料水貯留装置をa−a
線で切断した状態の断面図である。
線で切断した状態の断面図である。
【図4】 実施の形態に用いる上板を示し、(A)は平
面図、(B)はa−a断面図である。
面図、(B)はa−a断面図である。
【図5】 実施の形態に用いる水路形成部材を示し、
(A)は平面図、(B)はb−b断面図、(C)はc−
c断面図である。
(A)は平面図、(B)はb−b断面図、(C)はc−
c断面図である。
【図6】 実施の形態に用いる水路形成部材を示し、
(A)は平面図、(B)はd−d断面図、(C)はe−
e断面図である。
(A)は平面図、(B)はd−d断面図、(C)はe−
e断面図である。
【図7】 実施の形態に用いる水路形成部材を示し、
(A)は平面図、(B)はf−f断面図、(C)はg−
g断面図である。
(A)は平面図、(B)はf−f断面図、(C)はg−
g断面図である。
【図8】 実施の形態に用いる蛇口側接続部材及び水道
本管側接続部材をa−a線で切断して示す拡大断面図で
ある。
本管側接続部材をa−a線で切断して示す拡大断面図で
ある。
1・・・飲料水貯留装置、3・・・貯留部本体、7・・
・蛇口側接続部材、7d・・・中間隔壁、7e・・・上
室、7f・・・下室、7g・・・プランジャ挿入孔、7
h・・・水流通孔、11・・・本管側接続部材、11d
・・・中間隔壁、11f・・・上室、11e・・・下
室、11g・・・プランジャ挿入孔、11h・・・水流
通孔、13,15・・・開閉栓、13a,15a・・・
コック、21・・・上板、23,25,27,29,3
1・・・水路形成部材、21c・・・プランジャ挿入
孔、21d・・・水流通孔、23b,25b,27b,
29b,31b・・・U字溝、23c,25c,27
c,29c・・・貫通孔、31c・・・プランジャ挿入
孔、31d・・・水流通孔、49・・・プランジャ53
・・・パッキン、55・・・コイルスプリング。
・蛇口側接続部材、7d・・・中間隔壁、7e・・・上
室、7f・・・下室、7g・・・プランジャ挿入孔、7
h・・・水流通孔、11・・・本管側接続部材、11d
・・・中間隔壁、11f・・・上室、11e・・・下
室、11g・・・プランジャ挿入孔、11h・・・水流
通孔、13,15・・・開閉栓、13a,15a・・・
コック、21・・・上板、23,25,27,29,3
1・・・水路形成部材、21c・・・プランジャ挿入
孔、21d・・・水流通孔、23b,25b,27b,
29b,31b・・・U字溝、23c,25c,27
c,29c・・・貫通孔、31c・・・プランジャ挿入
孔、31d・・・水流通孔、49・・・プランジャ53
・・・パッキン、55・・・コイルスプリング。
Claims (4)
- 【請求項1】 水道本管と蛇口との間に設置され、所定
量の飲料水を常時新鮮なものに交換しつつ貯留させてお
くことができる飲料水貯留装置であって、 前記所定量の飲料水を貯留可能な容積を有し、入り口か
ら出口まで水を旋回させながら流通させる水路を備える
貯留部本体と、 前記水路の入り口側の端部に設けられると共に前記水道
本管側と接続可能であって、該水道本管からの水圧が加
わっている間は開放状態となり該水圧が所定値以下に低
下したときに自動的に閉鎖状態となるチェック弁を内蔵
する本管側接続部材と、 前記水路の出口側の端部に設けられると共に前記蛇口側
と接続可能であって、前記水道本管からの水圧が加わっ
ている間は開放状態となり該水圧が所定値以下に低下し
たときに自動的に閉鎖状態となるチェック弁を内蔵する
蛇口側接続部材と、 前記水路の一端近傍に設けられ、必要に応じて開放状態
とすることによって該水路内に貯留されている飲料水を
放出する出水栓と、 前記水路の他端近傍に設けられ、必要に応じて開放状態
とすることによって該水路内に空気を導入するエア導入
栓とを備えることを特徴とする飲料水貯留装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の飲料水貯留装置におい
て、 前記貯留部本体を、一層でほぼ2周以上旋回する渦巻き
状の水路を有する層を前記本管側接続部材と前記蛇口側
接続部材との間に複数段積層すると共に、各層間を前記
渦巻き状水路の内周側端部同士と外周側端部同士とを交
互に連結する構造にすることを特徴とする飲料水貯留装
置。 - 【請求項3】 請求項2記載の飲料水貯留装置におい
て、 前記各層間において、一層毎に時計回りと半時計回りと
交互に水の旋回する方向を変化させながら水道水を前記
本管側接続部材から前記蛇口側接続部材へと供給する様
に前記渦巻き状の水路を複数段積層した構造とすること
を特徴とする飲料水貯留装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の飲料水貯留装置におい
て、 前記各層を、表面に前記渦巻き状の水路となる溝を形成
すると共に、該渦巻き状の水路の中心側端部の溝底面に
貫通孔を有する第1の積層体と、該渦巻き状の水路の外
側端部の溝底面に貫通孔を有する第2の積層体とを交互
に積層することによって構成することを特徴とする飲料
水貯留装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10281246A JP2000110203A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 飲料水貯留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10281246A JP2000110203A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 飲料水貯留装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000110203A true JP2000110203A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17636403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10281246A Pending JP2000110203A (ja) | 1998-10-02 | 1998-10-02 | 飲料水貯留装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000110203A (ja) |
-
1998
- 1998-10-02 JP JP10281246A patent/JP2000110203A/ja active Pending
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