JP2000109019A - 真空包装方法及び装置 - Google Patents

真空包装方法及び装置

Info

Publication number
JP2000109019A
JP2000109019A JP10287708A JP28770898A JP2000109019A JP 2000109019 A JP2000109019 A JP 2000109019A JP 10287708 A JP10287708 A JP 10287708A JP 28770898 A JP28770898 A JP 28770898A JP 2000109019 A JP2000109019 A JP 2000109019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
packaging
package
intermediate package
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10287708A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Omori
昌三 大森
Terukuma Fukutome
照熊 福留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omori Machinery Co Ltd
Original Assignee
Omori Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omori Machinery Co Ltd filed Critical Omori Machinery Co Ltd
Priority to JP10287708A priority Critical patent/JP2000109019A/ja
Publication of JP2000109019A publication Critical patent/JP2000109019A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vacuum Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に真空処理するとともに、密封シールし
た真空包装体を製造する真空包装装置を提供すること 【解決手段】 ピロー包装を行って中間包装体を製造す
る包装装置本体20の後段に中間包装体に対して真空処
理を行う真空処理装置30を配置する。包装装置本体
は、進行方向後側のフィルム部位を部分的に開口させる
ことにより中間包装体27が大気開放される。真空処理
装置は、所定数の複数の中間包装体を収納するととも
に、その中間包装体内の空気を除去する機能を備えた真
空チャンバー31と、真空ボックスを中間包装体の搬送
速度に同期して前後進移動させる第2移動装置33を備
え、真空ボックス内に、前記フィルム部位を横方向にシ
ールして包装体を密封するシールユニットを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は真空包装方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ピロー包装タイプの包装体に対して真空
処理をする場合には、ピロー包装装置を用いて図1に示
すように片側のエンドシール部2の一部に未シール領域
3が形成された中間包装体1を製造する。そして、係る
中間包装体を人手にて真空処理装置内にセットすること
により真空処理を行う。つまり、真空処理装置内の受け
板上に設けたシール受け部材の上に中間包装体1の未シ
ール領域3を有するエンドシール部2を乗せるようにし
て並べる作業を人手により行った後に、真空ボックスを
下降させ、真空・シール、大気開放後、真空ボックスを
上昇させる作業を行う。このように人手による乗せ替え
作業が必要であるので、作業のサイクルは毎分1〜2回
程度である。
【0003】一方、ピロー包装装置の下流側にこれと連
動して、動作する真空処理装置を配置し、ピロー包装装
置から搬出される中間包装体をその真空処理装置に供給
することにより、中間包装体の製造から最終的な真空包
装体の製造までの一連の作業を自動化したものもある。
【0004】係る自動化した真空包装装置の一例として
は、図2に示すようになっている。すなわち、ピロー包
装装置のシュートコンベア4の下流側に真空包装装置5
が配置されている。この真空包装装置5は、複数の真空
ボックス6を同一円周上に等角度間隔で設け、一体に回
転するようにしている。
【0005】一方、真空ボックス6の下方開口部を塞い
で真空処理空間を形成する搬送プレート7は、チェーン
8で連結されており、図示するようにシュートコンベア
4より一段低い位置をエンドレスに回転するようになっ
ている。そして、その移動軌跡は、シュートコンベア4
の延長線上を進んだ後、真空ボックス6と同一の円周上
を約270度回転移動し、その後上記延長線と平行で逆
方向に直進し、シュートコンベア4の下側に戻るように
なっている。
【0006】これにより、シュートコンベア4から落下
して搬出された中間包装体1は、その下に位置する搬送
プレート7上に乗る。すると、中間包装体1は搬送プレ
ート7とともに移動し、真空ボックス6の下側に至る。
次いで、真空ボックス6が下降移動して搬送プレート7
の上方を塞ぎ、中間包装体1を真空ボックス6,搬送プ
レート7で形成される密閉された真空処理空間に位置さ
せる。その後、真空ボックス6が回転しながら真空・シ
ールして中間包装体1内を真空にするとともに密封して
真空包装体を製造後、大気開放させて真空ボックスを上
昇させる。そして、そのように真空処理された真空包装
体が搬送プレート7とともに移動し、所定位置で搬出さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の真空包装装置では、以下に示す問題を有してい
る。すなわち、真空ボックスを回転させることから、ピ
ロー包装装置の幅に比べて広幅となるとともに、占有面
積が大きくなる。さらにそのように回転させる機構が必
要であるばかりでなく、個々の真空ボックスに対してそ
れぞれ真空吸引したり、昇降移動する機構を設けなけれ
ばならないので、その構造が複雑で大型化する。
【0008】さらに、シュートコンベア4から搬送プレ
ート7への中間包装体1の受け渡しは、シュートコンベ
ア4から落下することにより行うので、その落下時に位
置ずれを生じるおそれがある。また、回転移動するとき
に外側に向けて遠心力が働くので、やはり位置ずれを生
じるおそれがある。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、占有面積が小さく小
型な構成でもって、確実に真空処理(脱気処理)をする
ことができ、中間包装体の製造から連続して自動的にピ
ロータイプの真空包装体を製造することのできる真空包
装方法及び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る真空包装方法では、ピロー包装装
置を用いて被包装物を筒状のフィルム内に収納するとと
もに所定位置をシール・カットして中間包装体を製造
し、その中間包装体に対し真空処理装置を用いて真空処
理を行うことにより真空包装体を製造する真空包装方法
において、前記ピロー包装装置にて前後方向の一方の端
部の少なくとも一部を開放した中間包装体を個々に分離
した状態で製造するとともに、所定の間隔で搬出する。
前記真空処理は、複数の中間包装体に対して一括してそ
の中間包装体内の空気を除去し、次いで、少なくとも当
該開放したフィルム部位をシールして密封するようにし
た(請求項1)。
【0011】そして、上記した方法を実施するのに適し
た本発明に係る真空包装装置としては、ピロー包装を行
って中間包装体を製造する包装装置本体と、その包装装
置本体の後段に配置され、前記中間包装体に対して真空
処理を行う真空処理装置を備えた真空包装装置におい
て、前記包装装置本体は、前後の被包装物間のフィルム
部位の一方を少なくとも一部を開口させることにより前
後に分離した個々の中間包装体が形成されるとともに搬
出するような機能を備え、前記真空処理装置は、前記分
離された複数の中間包装体を受け取るとともに、直線状
に所定間隔で搬送する搬送手段と、その搬送手段で直進
している前記中間包装体を所定数収納するとともに、そ
の中間包装体内の空気を除去する機能を備えた真空ボッ
クスと、前記真空ボックスと対向して前記搬送手段の下
位に設けた受け板を前記中間包装体の搬送速度に同期し
て前後進移動させる移動手段並びに真空ボックスを上昇
・下降させる手段(実施の形態では、「第2移動装置3
3」に対応)とを備え、さらに前記真空ボックス内に、
前記フィルム部位をシールして前記包装体を密封するシ
ール手段を備えて構成した(請求項2)。また、前記真
空ボックス内に、前記中間包装体のフィルム部位を抑え
るフィルム抑え部材をさらに設けるとなおよい(請求項
3)。
【0012】さらに、前記真空包装装置は、前記移動手
段が、前記中間包装体を受けるとともに搬送するエンド
レスベルトであって、前記上側ボックスと前記受け板の
対向部位にはそれぞれパッキンを設け、かつ、前記エン
ドレスベルトには複数の連通孔を設け、その連通孔を介
して前記上側ボックス内の空間と受け板側とを連通する
ように構成してある(請求項4)。
【0013】さらにまた、前記真空包装装置は、前記中
間包装体を受けるとともに搬送するエンドレスベルトを
有し、そのエンドレスベルトの搬送面と、前記包装装置
本体の搬出手段の搬送面との高さを等しく構成した(請
求項5)。
【0014】本発明では、包装装置本体では中間包装体
が前後に分離した状態で所定間隔はなれた状態で搬出さ
れ、真空処理装置に供給される。そして、真空処理装置
では、搬送手段上を真っ直ぐに移動し、その移動途中で
真空処理されるので、真空処理装置の幅を狭くすること
ができる。また、複数の中間包装体を一括して処理する
ので、上側ボックスを昇降移動したり、真空チャンバー
内を真空にするための吸引路は、1つで足り、構造的に
も極めて簡略化される。また、包装装置本体と真空処理
装置が一直線に配置されるので中間包装体の移動、搬送
の途中で前後の中間包装体の相対位置関係がずれたり、
中間包装体の姿勢が斜めになることがない。よって、真
空ボックス内の所望の位置・姿勢で中間包装体が収納さ
れるため、真空処理できるので、確実に中間包装体内の
空気を除去でき、その後シールする際にもフィルム部位
を正しく完全に密封シールすることができる。
【0015】また、請求項3のように、フィルム抑え部
材を設けると、フィルム部位がフィルム抑え部材により
抑えられるので、ピンと張った状態でより確実にシール
したりカットすることができる。これにより、包装処理
後のシール部位がきれいになる。
【0016】そして、請求項4のように構成した場合に
は、エンドレスベルトを挟んで上側ボックスと受け板側
が連通孔を介して連通する。よって、ベルトの両面の気
圧が常に等しくなるので、真空チャンバ−内を真空化し
た時においてもベルト面が吸引されて撓むことがない。
【0017】そして、請求項5のように構成すると、上
流側の包装装置本体から搬送手段に移し替える際に、両
者に段差がないことからスムーズに移動でき、しかも、
姿勢など崩すことなく搬送できる。もちろん、段差を設
けて配置してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図3,図4は、本発明に係る真空
包装装置の好適な一実施の形態の全体構造を示してい
る。同図に示すように、上流側から順に被包装物搬送供
給装置10,包装装置本体20及び真空処理装置30の
順に配置されている。被包装物搬送供給装置10は、搬
送方向に沿って平行に側板10a,10aを配置すると
ともに、その側板10a,10a間の隙間から上方に突
出するようにフィンガー(エンドレスチェーン10cに
より移動する)10bを配置する。これにより被包装物
15はフィンガー10bのピッチで順次搬送され、包装
装置本体20側に供給される。
【0019】包装装置本体20は、上流側下方に原反ロ
ーラ21を備え、各ガイドローラ22を介してその原反
ローラ21から連続して帯状フィルムが引き出され、製
袋器23に導かれる。この製袋器23を通過する際に帯
状フィルムは筒状に製袋され、この筒状に製袋されたフ
ィルム内に被包装物搬送供給装置10から被包装物15
が順次供給される。
【0020】また製袋器23で筒状にされたフィルムの
両側縁重合端部はセンターシーラー24によりシールさ
れる。そして搬送路上を筒状のフィルム内に被包装物が
収納された状態で搬送され、エンドシール装置25に
て、前後の被包装物15間の筒状のフィルム部位をシー
ルし、中間包装体27を製造するようにしている(周知
の事項であるので詳細図示を省略した)。その中間包装
体27は、図1に示したように一方のエンドシール部を
全面シールし、他方(進行方向後側)のエンドシール部
27aの一部に未シール領域を形成したものとなる。も
ちろん、この一部開放するために複数箇所を点シールす
るようにしてもよく、さらには前面開放するようにして
もよい。
【0021】そして、そのようにシールされて形成され
た中間包装体27は、シュートコンベア26を介して次
段の真空処理装置30に与えられる。このとき、中間包
装体27は、前後に分断されて個々に分離された状態と
なり、しかも、シュートコンベア26の移動速度を早く
しているため、前後の中間包装体27は、所定距離だけ
離れた状態となる。
【0022】ここで本発明の要部となる真空処理装置3
0は、真空チャンバー31と、その真空チャンバー31
を昇降移動させる第1移動装置32と、その真空チャン
バー31を、中間包装体27の移動に同期した搬送方向
に沿って前後進移動させる第2移動装置33と、中間包
装体27を前進移動させる搬送装置35などを備えてい
る。具体的には、図5以降に示すように以下の通りであ
る。
【0023】まず、搬送装置35は、図5に示すよう
に、複数のプーリ40にエンドレスベルト41を掛け渡
すことにより構成されている。そしてこの搬送装置35
は、インバータ制御による駆動モータ42の回転力を受
けて所定の速度で連続移動するようになっている。
【0024】エンドレスベルト41は、図8に示すよう
に、その表面に多数の連通孔41aが形成されており、
さらに、所定ピッチごとに受け部材75(この具体的な
構造は後述する)を設けている。この受け部材75のピ
ッチは、シュートコンベア26上を移動する中間包装体
27のピッチと同期させている。さらに、エンドレスベ
ルト41の搬送面と、シュートコンベア26の搬送面の
高さを一致させている。
【0025】これにより、シュートコンベア26から搬
出された中間包装体27は、段差のない搬送装置35の
エンドレスベルト41上にスムーズに受け渡される。従
って、この受け渡しの際にも衝撃があまりないので、シ
ュートコンベア26上を移動している姿勢を保持したま
ま、エンドレスベルト41上を移動することができる。
つまり、中間包装体27は、所定のピッチ及び姿勢を維
持しながら、エンドレスベルト41上を移動する(図9
参照)。
【0026】さらに、図7に示すように、エンドレスベ
ルト41の進行方向両側縁41bは、厚肉にしてその内
側に向けて突出するようにし、その厚肉の部分で段つき
ベルトとしている。そして、この肉厚の部分に対応し
て、各プーリ40の両側縁近傍には、凹状溝40aを設
けている。これにより、両側縁41bがプーリ40の凹
状溝40aに符合し、横ずれすることなく、しかも、段
つきベルトであることから確実に搬送力を受けるので安
定して回転駆動するようになる。
【0027】また、第1移動装置32は、真空チャンバ
ー31のうち、上側ボックス44を昇降移動させるもの
である。そして具体的な駆動源としては、本形態では、
エアシリンダ80を用い、そのエアシリンダ80のシリ
ンダロッド80aの下端を真空チャンバー31(上側ボ
ックス)の天面に設けた取付板81に固定している。こ
れにより、シリンダロッド80aが往復移動することに
より、上側ボックス44も昇降するようになる。
【0028】さらに、第2移動装置33は、真空チャン
バー31を構成する上側ボックス44と受け板45を同
期して前後進移動させるようになっている。まず上側ボ
ックス44を移動させる機構は、図6,図7に示すよう
に、エアシリンダ80を移動台83に取り付ける。そし
てこの移動台83の底面にスライダー84を取り付け、
そのスライダー84を搬送装置35の側方に平行に配置
したガイドレール85に連結し、ガイドレール85に沿
って前後進移動可能とする。さらに移動台83の底面中
央には、下方に連結片86を垂下形成し、その連結片8
6の下端に雌ねじ部87を取り付ける。そしてこの雌ね
じ部87に設けた雌ねじ内にスクリューねじ88を挿入
する。
【0029】これにより、スクリューねじ88が正逆回
転すると、雌ねじ部87がスクリューねじ88の軸方向
に前後進移動するので、上記移動台83ひいてはそれに
連結されたシリンダ80が前後進移動し、そのシリンダ
80に連結された上側ボックス44が移動するようにな
る。
【0030】さらに、このスクリューねじ88を正逆回
転させる機構は、以下のようになっている。つまり、ス
クリューねじ88の一端には、径の異なる2個のプーリ
89a,89bが取り付けられ、大きい径のプーリ89
bが動力伝達ベルト91を介して駆動モータ92の出力
軸に取り付けた駆動プーリ93に連結する。この駆動モ
ータ92としては、例えばサーボモータ等の正逆回転可
能なモータを使用することができる。
【0031】一方、受け板45の移動は、まず受け板4
5の底面にスライダー47を取り付け、そのスライダー
47をガイドレール48に連結し、ガイドレール48に
沿って前後進移動可能とする。そして受け板45の底面
中央には、連結片46を垂下形成するとともに、その連
結片46の下端に雌ねじ49aを備えた雌ねじ部49を
取り付け、その雌ねじ49aにスクリューねじ50を挿
入する。これにより、スクリューねじ50を正逆回転す
ると、雌ねじ部49がスクリューねじ50の軸方向に前
後進移動するので、それに追従して受け板45も前後進
移動することができる。
【0032】そして、このスクリューねじ50の一端に
はプーリ51が取り付けられ、このプーリ51が動力伝
達ベルト90を介して上記したプーリ89aに連結され
ている(図7参照)。これにより、駆動モータ92の出
力が2つのスクリューねじ88,50に伝達されるの
で、受け板45と上側ボックス44が同期して前後進移
動する。そして、実際の動作は、中間包装体27の搬送
速度と同一速度で真空チャンバー31を前進移動させる
間において、真空シ−ル処理する時間を確保する。そし
て、真空シ−ル処理後は真空チャンバー31内を大気開
放し、真空ボックス44を上昇させ、次いで後退移動さ
せて元の位置に復帰させ、当然後退の時には早戻りさせ
て次の中間包装体27に対する真空処理に備えるように
なる。
【0033】さらに本形態では、図5,図10に示すよ
うに受け板45の前後端にチェーン53の両端をそれぞ
れ連結するとともに、このチェーン53を複数のスプロ
ケット54に掛け渡している。これにより、上記した第
2移動装置33により受け板45が前後進移動すると、
チェーン53も正逆回転する。さらに、このチェーン5
3の両端近傍にはプレート55が取り付けられている。
このプレート55は、進行方向と直交方向に延びる細長
な帯板状からなり、そのプレート55を多数設けてい
る。そして、このプレート55及び受け板45は、搬送
装置35のエンドレスベルト41の下側に設置され、そ
のエンドレスベルト41を支持するようになっている。
【0034】つまり、受け板45が前後進移動しても、
その前後にはプレート55を設けているので、受け板4
5がどの位置にあっても搬送装置35のエンドレスベル
ト41のうち搬送面を構成する部分には受け板45とプ
レート55が存在し、中間包装体27の自重によりエン
ドレスベルト41が弛むことなく、確実に搬送すること
ができるようになっている。また、受け板45の上面の
周縁には、無端状の凹溝が形成され、その凹溝内にOリ
ング56が挿入固定されている。そして、このOリング
56の上方が突出している。
【0035】真空チャンバー31は、上記したごとく上
側ボックス44と受け板45を備え、第1移動装置32
を駆動して上側ボックス44を下降移動させ、受け板4
5に接触させることにより閉空間を形成する。このと
き、前後に一定の間隔で並んだ4個の中間包装体27が
真空チャンバー31内に配置され、真空処理される。そ
して、この真空ボックス44の具体的な構成は、図11
〜図14に示すようになっている。
【0036】図11に示すように、上側ボックス44
は、下方開口した箱状となり、図12に示すように、そ
の上側ボックス44の底面44aには、その周縁に沿っ
て凹溝が形成されるとともに、その凹溝内にOリング5
7が装着されている。このOリング57もその下端が底
面44aよりも下側に突出するようになっている。そし
て、上側ボックス44が下降移動した際には、受け板4
5に設けたOリング56との間でエンドレスベルト41
を挟持し、密閉空間を形成するようになっている。な
お、このように密閉した場合でも、エンドレスベルト4
1に設けた連通孔41aにより、エンドレスベルト41
の上方空間(上側ボックス44側)と下方空間(受け板
45側)が連通するので、両空間の圧力は等しくなる。
従って、たとえ上側ボックス44側で吸引して圧力が低
下しても、それと同時に受け板45側も圧力が低下する
ので、エンドレスベルト41は撓むことがない。よっ
て、エンドレスベルトの材質も薄いもので形成すること
が可能となる。
【0037】また、上側ボックス44の天面には、昇降
移動可能な作動板62を設け、その作動板62の下面に
前後方向に等間隔に4組のインパルスシーラ64を設け
ている。具体的には、図13に拡大して示すように、作
動板62の下面に取り付けた連結柱72の下端面にイン
パルスシーラ64を設置する。また、フィルムガイド6
3は、連結柱72の前後両面に下方に突出状態で取り付
けている。
【0038】そして、作動板62と上側ボックス44の
天面との間にはマットシリンダ65が設けられ、そのマ
ットシリンダ65内に圧力空気を送り込むことにより膨
張させ、作動板62ひいてはそれに接続されたインパル
スシーラ64及びフィルムガイド63も下降移動させる
ようにしている。
【0039】この下降に伴い、インパルスシーラ64が
中間包装体27の進行方向後側のみシール領域を含むエ
ンドシール部27aに接触し、このインパルスシーラ6
4によって、未シール部分とともにエンドシール部27
aがインパルスシールされて個々の包装体が密封され
る。
【0040】さらに本形態では上記のインパルスシール
処理を精度良く確実に行うために、搬送装置35のエン
ドレスベルト41に、上記したように等間隔に受け部材
75を設置している。この受け部材75の前後の配置間
隔は、上側ボックス44内に設置した前後のインパルス
シーラ64の配置間隔と一致させている。そして、エン
ドレスベルト41の回転に追従して受け部材75も移動
し、あるタイミングでインパルスシーラ64の下方に至
る(このとき、両者64,75間には、中間包装体27
のエンドシール部27aが存在する)。しかも、インパ
ルスシーラ64に対向する位置にはシーラ受け(スポン
ジ等で形成)76を設け、また、フィルムガイド63は
受け部材75の上面で受けるようになる。
【0041】これにより、インパルスシーラ64の前後
に存在するフィルムガイド63と受け部材75の上面と
の間でフィルムの接続部分をしっかりと把持し、フィル
ム部位をピンと張る。その状態でインパルスシーラ64
とシーラ受け76の間で未シール領域を含むフィルム部
位を挟むとともに、インパルスシーラ64に通電するこ
とによりそのインパルスシーラ64に接触するフィルム
部位をシールする。
【0042】さらに、本形態では、この中間包装体27
の接続部分を抑えるフィルム抑え部材66を設けてい
る。このフィルム抑え部材66は、図14に示すよう
に、略コ字状で両端66aが外側に向けて折曲されて、
支持板67の軸受け部68に回転可能に支持されてい
る。この支持板67も、上記した作動板62に連結され
ている。さらにこの支持板67の下端内壁にはストッパ
69が取り付けられており、このストッパ69に上記し
たフィルム抑え部材66が接触すると、それ以上の反時
計方向の回転(下降)が阻止される。つまり、フィルム
抑え部材66は、自重により反時計方向に回転するよう
に力が働き、例えば上側ボックス44が上昇し、フィル
ムに接触しない無負荷状態ではストッパ69と接触しそ
れ以上の回転が阻止される。さらに、フィルム抑え部材
66には、バンド73が掛け渡されており、このバンド
73により中間包装体27の上面に接触し、その中間包
装体27の浮き上がりを抑制している。
【0043】さらにこのフィルム抑え部材66を受ける
受け板77も上記受け部材75の側面上方に取り付けて
いる。これにより、上側ボックス44が下降移動する
と、図11,図13に示すように中間包装体27の進行
方向後側のエンドシール部27aにフィルム抑え部材6
6が当たるとともに、その下側には受け板77が存在す
るので、そのフィルム,受け板77の反力によりフィル
ム抑え部材66は時計方向に回転し、先端側が上昇す
る。これにより、フィルムの接続部分を適度の力で下方
に向けて付勢するため、当該フィルムはピンと張った状
態でインパルスシーラ64に接触させることができ、き
れいにシールすることができる。また、これと前後して
バンド73が中間包装体27の上面と接触して押し上げ
られるので、その反力により中間包装体27も抑える。
【0044】なお、符号70は、インパルスシーラ64
を冷却するための冷却水を流すための配管である。ま
た、図示省略したが、上側ボックス44内を脱気処理す
るための真空弁及びそれに続く配管から真空ポンプ等の
通常の真空処理をするために必要な機能も当然備えてい
る。
【0045】次に、上記した実施の形態における真空包
装装置を用いて本発明に係る真空包装方法の好適な一実
施の形態を説明する。まず、被包装物搬送供給装置10
を用いて被包装物15を一定の間隔で搬送しつつ、次段
の包装装置本体20の製袋器23内へ順次供給する。こ
れにより、製袋器23によって筒状に製袋されたフィル
ム内に一定間隔で被包装物15が供給されることにな
り、筒状のフィルムは係る被包装物を収納した状態のま
ま包装装置本体20内を搬送される。
【0046】そして、その搬送途中でピロー包装処理が
なされ、中間包装体27が製造される。すなわち、セン
ターシーラー24にて帯状のフィルム重合端がシールさ
れ、エンドシール装置25にて前後の被包装物15の間
のフィルム部位を横方向にシールするとともに、カット
する。これにより、一方のエンドシール部27aに未シ
ール部を有する個々に分離された中間包装体27が形成
される。そして、この未シール部を介して大気開放され
た状態となる。
【0047】次いで、上記のように連続した状態のまま
の中間包装体27が包装装置本体20から順次次段の真
空処理装置30に向けて搬出される。真空処理装置30
では、上側ボックス44は上昇位置で停止するととも
に、搬送装置35のエンドレスベルト40は常時回転し
ているので、上記搬出されてきた中間包装体27は、一
定の間隔を保った状態でスムーズに真空処理装置30上
を移動する。
【0048】そして、4個分供給されたならば、第1移
動装置32を作動させて上側ボックス44を下降移動さ
せ、その下端面をエンドレスベルト40の上に接触させ
る。これにより、係る一定の間隔で前後に並んだ4個の
中間包装体27は、上側ボックス44内に収納される。
このとき、フィルム抑え部材65が中間包装体27の進
行方向後側のエンドシール部27aを上から抑える。ま
た、同時に第2移動装置33を動作させ、真空チャンバ
ー31(上側ボックス44,受け板45等)をエンドレ
スベルト40と同一速度で前進移動させる。
【0049】次いで、真空弁が開き真空チャンバー31
内の空気が吸い取られ、室内が減圧状態となり、真空化
される。これに伴い、中間包装体27内の空気も未シー
ル部を介して吸い出され、内部が真空化される。
【0050】その後、マットシリンダ65を動作させて
作動板62を下降移動させ、インパルスシーラ64に通
電し、そのユニットの先端(シール線)が押圧状態で接
触するフィルム部位をインパルスシールする。これによ
り、瞬時に未シール部を含むエンドシール部が横方向に
完全に横断するようにシールされ、中間包装体27の開
口部分が閉塞され、個々の真空処理された包装体が製造
される。
【0051】その後、真空チャンバー31内は大気開放
され、次いで第1移動装置32を動作させて上側ボック
ス44を上昇移動させるとともに、真空チャンバー31
を後退移動させて元の位置に復帰させ、次の中間包装体
に対する処理に備える。なお、シ−ル装置について、本
実施例ではインパルスシ−ルの事例を説明したが、もち
ろん、ヒ−トシ−ル装置、その他の装置を用いてもよ
い。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る真空包装方
法及び装置では、真空処理装置にも受けた搬送手段は、
直進するものであるので、占有面積が小さくて済む。し
かも、その搬送手段上を搬送される複数の所定間隔で搬
送される中間包装体を一括して処理するので、真空チャ
ンバーを移動する機構や、吸引する機構が少なくて済
み、より小型化・構造の簡略化が図れる。また、直進す
るので、遠心力も働かず、搬送中に中間包装体の姿勢が
変わることが可及的に抑制される。
【0053】さらに、フィルム抑え部材でエンドシール
部を抑えることにより、より確実にシールすることがで
きる。さらにまた、搬出手段のエンドレスベルトの搬送
面と、包装装置本体の搬出手段の搬送面とを一致させる
ことにより、スムーズな移し替えが可能となり、その移
し変わる際に衝撃などなく、やはり搬送姿勢及び前後の
間隔を維持しながら移し替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の真空包装方法を説明する図である。
【図2】従来の真空包装装置の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る真空包装装置の好適な一実施の形
態を示す正面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】真空処理装置を示す正面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】同拡大側面図である。
【図8】(a)は搬送装置を構成するエンドレスベルト
を示す平面図である。(b)は同正面図である。
【図9】真空処理装置のうち、搬送系を示す正面図であ
る。
【図10】(a)は受け板45及びその周囲を示す平面
図である。(b)は同正面図である。
【図11】上側ボックスを示す正面図である。
【図12】(a)は上側ボックスの外枠部分を示す断面
図である。(b)は同底面図である。
【図13】上側ボックスの要部を拡大して示す図であ
る。
【図14】上側ボックスを示す平面図である。
【符号の説明】
20 包装装置本体 25 エンドシール装置 27 中間包装体 27a ミシン目(開口) 27c 点シール 30 真空処理装置 31 真空ボックス 32 第1移動装置 33 第2移動装置(移動手段) 35 搬送装置 63 カッター 64 インパルスシーラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピロー包装装置を用いて被包装物を筒状
    のフィルム内に収納するとともに所定位置をシール・カ
    ットして中間包装体を製造し、その中間包装体に対し真
    空処理装置を用いて真空処理を行うことにより真空包装
    体を製造する真空包装方法において、 前記ピロー包装装置にて前後方向の一方の端部の少なく
    とも一部を開放した中間包装体を個々に分離した状態で
    製造するとともに、所定の間隔で搬出し、 前記真空処理は、複数の中間包装体に対して一括してそ
    の中間包装体内の空気を除去し、次いで、当該開放した
    フィルム部位をシールして密封するようにした真空包装
    方法。
  2. 【請求項2】 ピロー包装を行って中間包装体を製造す
    る包装装置本体と、その包装装置本体の後段に配置さ
    れ、前記中間包装体に対して真空処理を行う真空処理装
    置を備えた真空包装装置において、 前記包装装置本体は、前後の被包装物間のフィルム部位
    の一方を少なくとも一部を開口させることにより前後に
    分離した個々の中間包装体が形成されるとともに搬出す
    るような機能を備え、 前記真空処理装置は、前記分離された複数の中間包装体
    を受け取るとともに、直線状に所定間隔で搬送する搬送
    手段と、 その搬送手段で直進している前記中間包装体を所定数収
    納するとともに、その中間包装体内の空気を除去する機
    能を備えた真空ボックスと、前記真空ボックスと対向
    し、前記搬送手段の下位に設けた受け板を前記中間包装
    体の搬送速度に同期して前後進移動させる移動手段とを
    備え、 さらに前記真空ボックス内に、前記フィルム部位をシー
    ルして前記包装体を密封するシール手段を備えたことを
    特徴とする真空包装装置。
  3. 【請求項3】 前記真空ボックス内に、前記中間包装体
    のフィルム部位を抑えるフィルム抑え部材をさらに設け
    たことを特徴とする請求項2に記載の真空包装装置。
  4. 【請求項4】 前記真空包装装置における前記移動手段
    は、前記中間包装体を受けるとともに搬送するエンドレ
    スベルト並びに前後進する受け板であって、 前記上側ボックスと前記受け板の対向部位にそれぞれパ
    ッキンを設け、 かつ、前記エンドレスベルトには複数の連通孔を設け、
    その連通孔を介して前記上側ボックス内の空間と前記受
    け板側とを連通するようにしたことを特徴とする請求項
    2または3に記載の真空包装装置。
  5. 【請求項5】 前記真空包装装置は、前記中間包装体を
    受けるとともに搬送するエンドレスベルトを有し、 そのエンドレスベルトの搬送面と、前記包装装置本体の
    搬出手段の搬送面との高さを等しくしたことを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれか1項に記載の真空包装装置。
JP10287708A 1998-10-09 1998-10-09 真空包装方法及び装置 Pending JP2000109019A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287708A JP2000109019A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 真空包装方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287708A JP2000109019A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 真空包装方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000109019A true JP2000109019A (ja) 2000-04-18

Family

ID=17720721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10287708A Pending JP2000109019A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 真空包装方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000109019A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11414228B2 (en) Apparatus and process for evacuation of packages
JPH0229322A (ja) 再封鎖可能なバッグを製造するための装置、連続する一連のバッグを製造する方法、再封鎖可能なバッグ、およびバキューム連結装置
JP2001048119A (ja) 袋口のシール装置
JP5286421B2 (ja) 包装装置
US7328555B2 (en) Plant and device for the continuous packing of food products in modified atmosphere
JP2000109019A (ja) 真空包装方法及び装置
JP2009137628A (ja) 横型ピロー包装機
JP4849747B2 (ja) 横型袋包装機における脱気装置
JP2016141397A (ja) 包装機
JP2000062721A (ja) 真空包装方法及び装置
WO1998054055A1 (fr) Dispositif a replier une feuille pour machine d'emballage
JP5604211B2 (ja) 物品移し替え装置
JPH11292025A (ja) 吸引搬送装置,それを用いた包装方法及び包装機
JP5271862B2 (ja) 四面体状包装体の製造方法およびその装置
JPS6212085B2 (ja)
JP2008037427A (ja) 縦形製袋充填機
JP2002255105A (ja) 充填包装機
CN113232938B (zh) 一种用于辣条包装的保鲜包装装置及其包装方法
KR840002017B1 (ko) 압축 가능한 상품의 압축진공 포장장치
JPH11314615A (ja) シュリンク包装方法および装置
JP6634227B2 (ja) ピロー包装機
JP6259248B2 (ja) 深絞り包装機
JP2004142810A (ja) 包装機用エア抜き装置
JPH10324305A (ja) 包装装置におけるフイルム折込装置
JPH08276905A (ja) フィルム包装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080625