JP2000108945A - 車体に取り付ける取付部材の取付構造 - Google Patents

車体に取り付ける取付部材の取付構造

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JP2000108945A
JP2000108945A JP10284347A JP28434798A JP2000108945A JP 2000108945 A JP2000108945 A JP 2000108945A JP 10284347 A JP10284347 A JP 10284347A JP 28434798 A JP28434798 A JP 28434798A JP 2000108945 A JP2000108945 A JP 2000108945A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フランジ部に加工を施さなくても強固に取り
付けできる車体取付部材の取付構造を提供する。 【解決手段】 車体1のフランジ部2を利用する取付部
材aの取付構造であって、取付本体部3にフランジ部の
受部4を突設し、ヒンジ部5を介して折り返し挾持部6
を突設し、この折り返し挾持部をヒンジ部を基点に折り
返した際、この折り返し挾持部がフランジ部の上側に配
設されて受部とこの折り返し挾持部とでフランジ部を挾
持するように構成し、挾着固定手段7により固定若しく
は締め付け固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアーチモー
ルなど車体の外側に後付け部材として取り付ける取付部
材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体の外側に後付け部材として取り付け
る取付部材は、車体の端縁部の内側へ突出したフランジ
部を利用して取り付けている。
【0003】例えばアーチモールは、車体の車輪が配設
されるアーチ状縁部にプロテクタとしての機能を果たす
と共に、装飾部材としてオプショナル後付け部材として
取り付けられるものであるが、この車体のアーチ状縁部
の車体内側へ向かって折曲突出してあるフランジ部を利
用して取付固定している。
【0004】即ち、図7に示すようにアーチモールaの
アーチ状縁部1A外側に配設される取付本体部3の数カ
所に、このアーチ状縁部1Aの内側へ突出したフランジ
部2の下側に配設される小片状の受部20を突設し、この
受部4には取付孔21を設けると共に、フランジ部2には
予めこの取付孔21と合致する取付孔22を加工形成してお
き、アーチモールa上部を車体1の外面に両面テープな
どによって当接止着すると共に、下部に設けた前記受部
4をフランジ部2の下側へ配設し、この受部4に設けた
取付孔21と前記フランジ部2の取付孔22とを合致させ、
この取付孔21,22に締付ネジ23を通してナットに螺合し
締め付け螺着したり、固定用クリップを差し込み係合し
て固定することでフランジ部2にアーチモールaを取り
付け固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
取付構造は、フランジ部に予め加工を施さなければなら
ず、それだけ車両本体の製作が複雑となると共に、この
オプショナル品を想定してたとえ後付けしなくてもこの
加工を要してしまうこととなる。
【0006】また、このフランジ部の加工の有無にかか
わらず、取付強度を向上させるため、フランジ部を上下
から挾持固定しようとする場合には、掛け回すための挾
持連結用クリップなどの別部品を要し、それだけコスト
アップとなると共に別部品の管理が必要となり、取付作
業能率も劣ることとなってしまう。
【0007】そこで本発明は、このような現状に鑑み、
さほどのコストアップとならない構成であって、フラン
ジ部を表裏(上下)から挾持する構成として取付強度が
向上すると共に、例えば後述する実施例のようにフラン
ジ部に何ら加工を施さなくても強固に取り付け固定でき
る構造とすることも容易に実現できる極めて画期的な車
体に取り付ける取付部材の取付構造を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】車体1の車体内側へ突出するフランジ部2
を利用してこの車体1に取り付ける取付部材aの取付構
造であって、前記取付部材aの車体外側に配設する取付
本体部3に前記フランジ部2の下側に配設する受部4を
一若しくは複数突設し、この受部4にヒンジ部5を介し
て折り返し挾持部6を突設し、この折り返し挾持部6を
前記ヒンジ部5を基点に折り返した際、この折り返し挾
持部6が前記フランジ部2の上側に配設されて前記受部
4とこの折り返し挾持部6とで前記フランジ部2を挾持
するように構成し、この挾持状態を挾着固定手段7によ
り固定若しくは締め付け固定することで前記フランジ部
2に前記取付部材aを取付固定するように構成したこと
を特徴とする車体に取り付ける取付部材の取付構造に係
るものである。
【0010】また、前記取付本体部3に前記受部4,前
記ヒンジ部5並びに前記折り返し挾持部6を一体成形に
よって設けたことを特徴とする請求項1記載の車体に取
り付ける取付部材の取付構造に係るものである。
【0011】また、車体1の車輪が配されるアーチ状縁
部1Aのフランジ部2を利用して、この車体1のアーチ
状縁部1Aに取り付けるアーチモールaを前記取付部材
aとしたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項
に記載の車体に取り付ける取付部材の取付構造に係るも
のである。
【0012】また、前記挾着固定手段7を、前記受部4
と折り返し挾持部6との双方若しくは一方に取付孔8を
設け、固定用クリップや固定用スクリューなどの別材と
して固定具7Aを、若しくは前記受部4と前記折り返し
挾持部6とのいずれか他方に設けた固定部7Bを、前記
取付孔8に係合若しくは螺着する構成としたことを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体に取り
付ける取付部材の取付構造に係るものである。
【0013】また、前記フランジ部2に取付孔は形成せ
ず、前記受部4のフランジ部2より内側へ突出した先端
側部分4Aと、前記折り返し挾持部6のこの受部4の先
端側部分4Aと対向する基端側部分6Aとを前記挾着固
定手段7により挾着固定することで、この受部4の基端
側部分4Bと前記折り返し挾持部6の先端側部分6Bと
で前記フランジ部2を挾持固定するように構成したこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体
に取り付ける取付部材の取付構造に係るものである。
【0014】また、前記フランジ部2に取付孔8を設
け、固定用クリップや固定用スクリューなどの別材とし
て固定具7Aを、若しくは前記受部4と前記折り返し挾
持部6とのいずれか他方に設けた固定部7Bを、前記フ
ランジ部2に設けた前記取付孔8に係合若しくは螺着す
る構成に前記挾着固定手段7を構成したことを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体に取り付け
る取付部材の取付構造に係るものである。
【0015】また、前記受部4と前記折り返し挾持部6
とで前記フランジ部2を挾持固定した際、このフランジ
部2の先端に係止する段部9を受部4若しくは前記折り
返し挾持部6に設けたことを特徴とする請求項5,6の
いずれか1項に記載の車体に取り付ける取付部材の取付
構造に係るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0017】取付部材aの取付本体部3を車体1の外面
に当接する(例えば両面テープや接着剤などで止着す
る)と共に、取付本体部3に設けた受部4を車体1の端
縁部に配し、この端縁部の内側へ突出したフランジ部2
の下側(フランジ部2の裏側,塗装面で考えれば表面
側)に受部4を配設すると共に、この受部4にヒンジ部
5を介して連設した折り返し挾持部6を折り返して受部
4と対向させ、この受部4と折り返し挾持部6とでフラ
ンジ部2を挾持し、そして挾着固定手段7によってこの
挾持状態を固定若しくは締め付け固定して取付部材aを
フランジ部2を利用して取り付け固定する。
【0018】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0019】車体外側に配設する取付本体部3に前記フ
ランジ部2の下側に配設する小片状の受部4を複数突設
し、(尚、受部4は取付本体部3のフランジとして全周
に設ける構成としても良い。)この受部4にヒンジ部5
を介して折り返し挾持部6を突設し、この折り返し挾持
部6を前記ヒンジ部5を基点に折り返した際、この折り
返し挾持部6が前記フランジ部2の上側に配設されて前
記受部4とこの折り返し挾持部6とで前記フランジ部2
を挾持するように構成し、この挾持状態を挾着固定手段
7により固定することで前記フランジ部2に前記取付部
材a(取付本体部3)を取付固定するように構成してい
る。
【0020】また、本実施例では、この取付本体部3を
樹脂で一体成形するに際して、前記受部4,前記ヒンジ
部5並びに前記折り返し挾持部6を一体成形する。
【0021】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成であり取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となる。
【0022】また、図1〜3は第一実施例を図示してい
るが、この第一実施例では車体1の車輪が配されるアー
チ状縁部1Aのフランジ部2を利用して、この車体1の
アーチ状縁部1Aに取り付けるアーチモールaを前記取
付部材aとして本発明を適用したもので、上部を車体外
面に当接させて両面テープで止着するアーチモールaの
取付本体部3に前記フランジ部2の下側に配設する小片
状の受部4を複数突設し、この各受部4にヒンジ部5を
介して折り返し挾持部6を突設し、前記受部4とこの折
り返し挾持部6とで前記フランジ部2を挾持するように
構成し、この挾持状態を挾着固定手段7により固定する
ことで前記フランジ部2にアーチモールaを取付固定す
るように構成している。
【0023】また、この第一実施例での挾着固定手段7
を、前記受部4と折り返し挾持部6との双方に取付孔8
を設け、この取付孔8に別部材としての固定用クリップ
(固定具7A)を、前記取付孔8に差し込み係合する構
成としている。
【0024】また、この第一実施例では、更に具体的に
説明すると前記フランジ部2に取付孔は形成せず、前記
受部4のフランジ部2より内側へ突出した先端側部分4
Aと、前記折り返し挾持部6のこの受部4の突出した先
端側部分4Aと対向する基端側部分6Aとを前記挾着固
定手段7により挾着固定することで、この受部4の基端
側部分4Bと折り返し挾持部6の先端側部分6Bとで前
記フランジ部2を挾持固定するように構成している。
【0025】即ち、受部4の先端側部分4Aと折り返し
挾持部6の基端側部分6Aとに取付孔8を設けて固定具
7Aによって挾着固定することで、フランジ部2を受部
4の基端側部分4Bと折り返し挾持部6の先端側部分6
Bとで挾着する構成としている。
【0026】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成として取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となり、しかもこのようにフラ
ンジ部2に何ら加工を施さなくても強固に取り付け固定
できる。
【0027】また、この際折り返し挾持部6の先端側部
分6B(の基端部)にフランジ部2の先端が係止する段
部9が形成される構成としている。従って、取付時の取
付部材a(アーチモールa)は車体1に対して外方(側
方向)への移動が制限される。即ち、車体1に対して取
付部材a(アーチモールa)が外方へ抜け外れる方向に
係止される構成となり、取付強度を一層強固とすると共
に、取り付けに際してフランジ部2を受部4と折り返し
挾持部6とで挾着固定した上で取付部材a(アーチモー
ルa)の取付本体部3を車体1の外周面に当接させて両
面テープの剥離紙をとって接着固定すると、この取付本
体部3はこの段部9によって外方へも係止されて位置決
められるから、挾着固定手段7による挾持固定作業が一
層スムーズに行え、作業能率が向上することとなる。ま
た、取付部材a(アーチモールa)の取付時の位置決め
が容易にでき、且つ外方への取付精度も容易に出すこと
ができる。
【0028】また、図4は第二実施例を図示している。
この第二実施例では、フランジ部2に取付孔8を設け、
この取付孔8と受部4,折り返し挾持部6との双方に設
けた取付孔8を合致させ、固定具7Aでフランジ部2を
挾持した状態を固定する構成としている。また、フラン
ジ部2に設けた取付孔8は固定具7Aに対してバカ穴と
なるように構成しておくと、この取付孔8に固定具7A
を通し易く取付作業性が一層良好となる。
【0029】この実施例では、フランジ部2に加工を要
するものの単に一体成形した折り返し挾持部6を折り返
して挾着固定手段7により固定するだけで良く、取付作
業が容易であると共に、コスト高にもならず、従来例と
異なり挾持固定方式であるため取付強度も向上する。
【0030】また、フランジ部2に設けた取付孔8に固
定具7Aを係合することで、取付時の取付部材a(アー
チモールa)は車体1に対して前後方向や車体1の周面
方向への移動が制限される。即ち、取付部材a(アーチ
モールa)は車体1に対してずり動いたり回り動いたり
することのない位置決め状態で強固に取付固定される秀
れた構造となる。
【0031】また図5は、第三実施例を図示している。
この第三実施例は挾着固定手段7を、受部4と折り返し
挾持部6の一方に取付孔8を設け、他方に一体成形によ
ってピン状の固定部7Bを突設し、折り返し挾持部6の
折り返しに際して、この固定部7Bを取付孔8に差し込
み係合して挾持状態を固定する構成としている。
【0032】従ってこの実施例では、第一実施例と同様
にフランジ部2に加工を施さなくても良い構成であっ
て、しかも更に挾着固定手段7としても全く別部材を必
要とせず、固定のためのビスやクリップなどとして機能
する固定部7Bが一体に設けられた構成で部品点数が全
く増加せず、部品管理の必要も全くなくなる画期的な取
付構造となる。
【0033】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成として取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となる。
【0034】尚、本実施例では、受部4と折り返し挾持
部6との他方にピン状の固定部7Bを一体成形したが、
ボルト状の固定部7Bを一体成形して一方の取付孔8を
バカ穴状態にしておいてボルト状の固定部7B先端にナ
ットを止着する構成でも良い。
【0035】また、図6は、第四実施例を図示してい
る。この第四実施例は第三実施例と同様に挾着固定手段
7としても全く別部材を必要とせず、固定のためのビス
やクリップなどとして機能する固定部7Bが一体に設け
られた構成で部品点数が全く増加せず、部品管理の必要
も全くなくなる取付構造であるが、この固定部7Bを差
し込み係合する取付孔8はフランジ部2に設けた構成と
している。
【0036】従って第三実施例の利点を有するもののフ
ランジ部2には加工を要する実施例である。
【0037】また、本実施例においてもフランジ部2に
設けた取付孔8に固定部7Bを係合することで、取付時
の取付部材a(アーチモールa)は車体1に対して前後
方向や車体1の周面方向への移動が制限される。即ち、
取付部材a(アーチモールa)は車体1に対してずり動
いたり回り動いたりすることのない位置決め状態で強固
に取付固定される秀れた構造となる。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、さ
ほどのコストアップとならない構成であって、フランジ
部を表裏(上下)から単に折り返し挾持部を折り返して
挾持する構成であるから取付強度が向上すると共に、取
付作業も容易となるなど極めて秀れた画期的な車体に取
り付ける取付部材の取付構造となる。
【0039】また、請求項2記載の発明においては、更
に取付部材の一体成形によって構成できるため、一層コ
ストダウンを図れ、部品点数も増えず、部品管理も不要
となり、量産性に極めて秀れるなど極めて実用性に秀れ
た画期的な車体に取り付ける取付部材の取付構造とな
る。
【0040】また、請求項3記載の発明においては、極
めて実用性に秀れた最適な取付構造となる。
【0041】また、請求項4記載の発明においては、更
に取付作業も容易となる。
【0042】また、請求項5記載の発明においては、フ
ランジ部に何ら加工を施さなくても強固に取り付け固定
できる構造となる極めて画期的な車体に取り付ける取付
部材の取付構造となる。
【0043】また、請求項6記載の発明においては、フ
ランジ部に設けた取付孔に固定具若しくは固定部を係合
若しくは螺着することで、取付時の取付部材(アーチモ
ール)は車体に対して前後方向や車体の周面方向への移
動が制限される。即ち、取付部材(アーチモール)は車
体に対してずり動いたり回り動いたりすることのない位
置決め状態で強固に取付固定される秀れた構造となる。
【0044】また、請求項7記載の発明においては、段
部がフランジ部の先端に係止することで、取付時の取付
部材(アーチモール)は車体に対して外方(側方向)へ
の移動が制限される。即ち、車体に対して取付部材(ア
ーチモール)が外方へ抜け外れる方向に係止される構成
となり、取付強度を一層強固とすると共に、取り付けに
際してフランジ部を受部と折り返し挾持部とで挾着固定
した上で、取付部材(アーチモール)の取付本体部を車
体の外周面に当接させて両面テープの剥離紙をとって接
着固定すると、この取付本体部はこの段部によって外方
へも係止されて位置決められるから、挾着固定手段によ
る挾持固定作業が一層スムーズに行え、作業能率が向上
することとなる。また、取付部材(アーチモール)の取
付時の位置決めが容易にでき、且つ外方への取付精度も
容易に出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の説明分解斜視図である。
【図2】第一実施例の裏側方向より見た斜視図である。
【図3】第一実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図4】第二実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図5】第三実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図6】第四実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図7】従来例の使用状態を示す要部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
a 取付部材(アーチモール) 1 車体 1A アーチ状縁部 2 フランジ部 3 取付本体部 4 受部 4A 先端側部分 4B 基端側部分 5 ヒンジ部 6 折り返し挾持部 6A 基端側部分 6B 先端側部分 7 挾着固定手段 7A 固定具 7B 固定部 8 取付孔 9 段部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月18日(1999.1.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車体に取り付ける取付部材の取付構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアーチモー
ルなど車体の外側に後付け部材として取り付ける取付部
材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体の外側に後付け部材として取り付け
る取付部材は、車体の端縁部の内側へ突出したフランジ
部を利用して取り付けている。
【0003】例えばアーチモールは、車体の車輪が配設
されるアーチ状縁部にプロテクタとしての機能を果たす
と共に、装飾部材としてオプショナル後付け部材として
取り付けられるものであるが、この車体のアーチ状縁部
の車体内側へ向かって折曲突出してあるフランジ部を利
用して取付固定している。
【0004】即ち、図5に示すようにアーチモールaの
アーチ状縁部1A外側に配設される取付本体部3の数カ
所に、このアーチ状縁部1Aの内側へ突出したフランジ
部2の下側に配設される小片状の受部20を突設し、この
受部4には取付孔21を設けると共に、フランジ部2には
予めこの取付孔21と合致する取付孔22を加工形成してお
き、アーチモールa上部を車体1の外面に両面テープな
どによって当接止着すると共に、下部に設けた前記受部
4をフランジ部2の下側へ配設し、この受部4に設けた
取付孔21と前記フランジ部2の取付孔22とを合致させ、
この取付孔21,22に締付ネジ23を通してナットに螺合し
締め付け螺着したり、固定用クリップを差し込み係合し
て固定することでフランジ部2にアーチモールaを取り
付け固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
取付構造は、フランジ部に予め加工を施さなければなら
ず、それだけ車両本体の製作が複雑となると共に、この
オプショナル品を想定してたとえ後付けしなくてもこの
加工を要してしまうこととなる。
【0006】また、このフランジ部の加工の有無にかか
わらず、取付強度を向上させるため、フランジ部を上下
から挾持固定しようとする場合には、掛け回すための挾
持連結用クリップなどの別部品を要し、それだけコスト
アップとなると共に別部品の管理が必要となり、取付作
業能率も劣ることとなってしまう。
【0007】そこで本発明は、このような現状に鑑み、
さほどのコストアップとならない構成であって、フラン
ジ部を表裏(上下)から挾持する構成として取付強度が
向上すると共に、例えば後述する実施例のようにフラン
ジ部に何ら加工を施さなくても強固に取り付け固定でき
る構造とすることも容易に実現できる極めて画期的な車
体に取り付ける取付部材の取付構造を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】車体1の車体内側へ突出するフランジ部2
を利用してこの車体1に取り付ける取付部材aの取付構
造であって、前記取付部材aの車体外側に配設する取付
本体部3に前記フランジ部2の下側に配設する受部4を
一若しくは複数突設し、この受部4にヒンジ部5を介し
て折り返し挾持部6を突設し、この折り返し挾持部6を
前記ヒンジ部5を基点に折り返した際、この折り返し挾
持部6が前記フランジ部2の上側に配設されて前記受部
4とこの折り返し挾持部6とで前記フランジ部2を挾持
するように構成し、この挾持状態を挾着固定手段7によ
り固定若しくは締め付け固定することで前記フランジ部
2に前記取付部材aを取付固定するように構成し、前記
受部4のフランジ部2より内側へ突出した先端側部分4
Aと、前記折り返し挾持部6のこの受部4の先端側部分
4Aと対向する基端側部分6Aとを前記挾着固定手段7
により挾着固定することで、この受部4の基端側部分4
Bと前記折り返し挾持部6の先端側部分6Bとで前記フ
ランジ部2を挾持固定するように構成したことを特徴と
する車体に取り付ける取付部材の取付構造に係るもので
ある。
【0010】また、前記取付本体部3に前記受部4,前
記ヒンジ部5並びに前記折り返し挾持部6を一体成形に
よって設けたことを特徴とする請求項1記載の車体に取
り付ける取付部材の取付構造に係るものである。
【0011】また、車体1の車輪が配されるアーチ状縁
部1Aのフランジ部2を利用して、この車体1のアーチ
状縁部1Aに取り付けるアーチモールaを前記取付部材
aとしたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項
に記載の車体に取り付ける取付部材の取付構造に係るも
のである。
【0012】また、前記挾着固定手段7を、前記受部4
と折り返し挾持部6との双方若しくは一方の前記フラン
ジ部より内側へ突出した部分に取付孔8を設け、固定用
クリップや固定用スクリューなどの別材とし固定具7
Aを、若しくは前記受部4と前記折り返し挾持部6との
いずれか他方の前記フランジ部より内側へ突出した部分
設けた固定部7Bを、前記取付孔8に係合若しくは螺
着する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項に記載の車体に取り付ける取付部材の取付構造
に係るものである。
【0013】また、前記受部4と前記折り返し挾持部6
とで前記フランジ部2を挾持固定した際、このフランジ
部2の先端に係止する段部9を受部4若しくは前記折り
返し挾持部6に設けたことを特徴とする請求項1〜4の
いずれか1項に記載の車体に取り付ける取付部材の取付
構造に係るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0015】取付部材aの取付本体部3を車体1の外面
に当接する(例えば両面テープや接着剤などで止着す
る)と共に、取付本体部3に設けた受部4を車体1の端
縁部に配し、この端縁部の内側へ突出したフランジ部2
の下側(フランジ部2の裏側,塗装面で考えれば表面
側)に受部4を配設すると共に、この受部4にヒンジ部
5を介して連設した折り返し挾持部6を折り返して受部
4と対向させ、この受部4と折り返し挾持部6とでフラ
ンジ部2を挾持し、そして挾着固定手段7によってこの
挾持状態を固定若しくは締め付け固定して取付部材aを
フランジ部2を利用して取り付け固定する。
【0016】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0017】車体外側に配設する取付本体部3に前記フ
ランジ部2の下側に配設する小片状の受部4を複数突設
し、(尚、受部4は取付本体部3のフランジとして全周
に設ける構成としても良い。)この受部4にヒンジ部5
を介して折り返し挾持部6を突設し、この折り返し挾持
部6を前記ヒンジ部5を基点に折り返した際、この折り
返し挾持部6が前記フランジ部2の上側に配設されて前
記受部4とこの折り返し挾持部6とで前記フランジ部2
を挾持するように構成し、この挾持状態を挾着固定手段
7により固定することで前記フランジ部2に前記取付部
材a(取付本体部3)を取付固定するように構成してい
る。
【0018】また、本実施例では、この取付本体部3を
樹脂で一体成形するに際して、前記受部4,前記ヒンジ
部5並びに前記折り返し挾持部6を一体成形する。
【0019】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成であり取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となる。
【0020】また、図1〜3は第一実施例を図示してい
るが、この第一実施例では車体1の車輪が配されるアー
チ状縁部1Aのフランジ部2を利用して、この車体1の
アーチ状縁部1Aに取り付けるアーチモールaを前記取
付部材aとして本発明を適用したもので、上部を車体外
面に当接させて両面テープで止着するアーチモールaの
取付本体部3に前記フランジ部2の下側に配設する小片
状の受部4を複数突設し、この各受部4にヒンジ部5を
介して折り返し挾持部6を突設し、前記受部4とこの折
り返し挾持部6とで前記フランジ部2を挾持するように
構成し、この挾持状態を挾着固定手段7により固定する
ことで前記フランジ部2にアーチモールaを取付固定す
るように構成している。
【0021】また、この第一実施例での挾着固定手段7
を、前記受部4と折り返し挾持部6との双方に取付孔8
を設け、この取付孔8に別部材としての固定用クリップ
(固定具7A)を、前記取付孔8に差し込み係合する構
成としている。
【0022】また、この第一実施例では、更に具体的に
説明すると前記フランジ部2に取付孔は形成せず、前記
受部4のフランジ部2より内側へ突出した先端側部分4
Aと、前記折り返し挾持部6のこの受部4の突出した先
端側部分4Aと対向する基端側部分6Aとを前記挾着固
定手段7により挾着固定することで、この受部4の基端
側部分4Bと折り返し挾持部6の先端側部分6Bとで前
記フランジ部2を挾持固定するように構成している。
【0023】即ち、受部4の先端側部分4Aと折り返し
挾持部6の基端側部分6Aとに取付孔8を設けて固定具
7Aによって挾着固定することで、フランジ部2を受部
4の基端側部分4Bと折り返し挾持部6の先端側部分6
Bとで挾着する構成としている。
【0024】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成として取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となり、しかもこのようにフラ
ンジ部2に何ら加工を施さなくても強固に取り付け固定
できる。
【0025】また、この際折り返し挾持部6の先端側部
分6B(の基端部)にフランジ部2の先端が係止する段
部9が形成される構成としている。従って、取付時の取
付部材a(アーチモールa)は車体1に対して外方(側
方向)への移動が制限される。即ち、車体1に対して取
付部材a(アーチモールa)が外方へ抜け外れる方向に
係止される構成となり、取付強度を一層強固とすると共
に、取り付けに際してフランジ部2を受部4と折り返し
挾持部6とで挾着固定した上で取付部材a(アーチモー
ルa)の取付本体部3を車体1の外周面に当接させて両
面テープの剥離紙をとって接着固定すると、この取付本
体部3はこの段部9によって外方へも係止されて位置決
められるから、挾着固定手段7による挾持固定作業が一
層スムーズに行え、作業能率が向上することとなる。ま
た、取付部材a(アーチモールa)の取付時の位置決め
が容易にでき、且つ外方への取付精度も容易に出すこと
ができる。
【0026】また図4は、第二実施例を図示している。
この第二実施例は挾着固定手段7を、受部4と折り返し
挾持部6の一方に取付孔8を設け、他方に一体成形によ
ってピン状の固定部7Bを突設し、折り返し挾持部6の
折り返しに際して、この固定部7Bを取付孔8に差し込
み係合して挾持状態を固定する構成としている。
【0027】従ってこの実施例では、第一実施例と同様
にフランジ部2に加工を施さなくても良い構成であっ
て、しかも更に挾着固定手段7としても全く別部材を必
要とせず、固定のためのビスやクリップなどとして機能
する固定部7Bが一体に設けられた構成で部品点数が全
く増加せず、部品管理の必要も全くなくなる画期的な取
付構造となる。
【0028】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成として取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となる。
【0029】尚、本実施例では、受部4と折り返し挾持
部6との他方にピン状の固定部7Bを一体成形したが、
ボルト状の固定部7Bを一体成形して一方の取付孔8を
バカ穴状態にしておいてボルト状の固定部7B先端にナ
ットを止着する構成でも良い。
【0030】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、さ
ほどのコストアップとならない構成であって、フランジ
部を表裏(上下)から単に折り返し挾持部を折り返して
挾持する構成であるから取付強度が向上すると共に、取
付作業も容易となり、フランジ部に何ら加工を施さなく
ても強固に取り付け固定できる構造となる極めて画期的
な車体に取り付ける取付部材の取付構造となる。
【0031】また、請求項2記載の発明においては、更
に取付部材の一体成形によって構成できるため、一層コ
ストダウンを図れ、部品点数も増えず、部品管理も不要
となり、量産性に極めて秀れるなど極めて実用性に秀れ
た画期的な車体に取り付ける取付部材の取付構造とな
る。
【0032】また、請求項3記載の発明においては、極
めて実用性に秀れた最適な取付構造となる。
【0033】また、請求項4記載の発明においては、更
に取付作業も容易となる。
【0034】また、請求項記載の発明においては、段
部がフランジ部の先端に係止することで、取付時の取付
部材(アーチモール)は車体に対して外方(側方向)へ
の移動が制限される。即ち、車体に対して取付部材(ア
ーチモール)が外方へ抜け外れる方向に係止される構成
となり、取付強度を一層強固とすると共に、取り付けに
際してフランジ部を受部と折り返し挾持部とで挾着固定
した上で、取付部材(アーチモール)の取付本体部を車
体の外周面に当接させて両面テープの剥離紙をとって接
着固定すると、この取付本体部はこの段部によって外方
へも係止されて位置決められるから、挾着固定手段によ
る挾持固定作業が一層スムーズに行え、作業能率が向上
することとなる。また、取付部材(アーチモール)の取
付時の位置決めが容易にでき、且つ外方への取付精度も
容易に出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の説明分解斜視図である。
【図2】第一実施例の裏側方向より見た斜視図である。
【図3】第一実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図4】第二実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図5】従来例の使用状態を示す要部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】 a 取付部材(アーチモール) 1 車体 1A アーチ状縁部 2 フランジ部 3 取付本体部 4 受部 4A 先端側部分 4B 基端側部分 5 ヒンジ部 6 折り返し挾持部 6A 基端側部分 6B 先端側部分 7 挾着固定手段 7A 固定具 7B 固定部 8 取付孔 9 段部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】削除 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月12日(1999.10.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車体に取り付ける取付部材の取付構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアーチモー
ルなど車体の外側に後付け部材として取り付ける取付部
材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体の外側に後付け部材として取り付け
る取付部材は、車体の端縁部の内側へ突出したフランジ
部を利用して取り付けている。
【0003】例えばアーチモールは、車体の車輪が配設
されるアーチ状縁部にプロテクタとしての機能を果たす
と共に、装飾部材としてオプショナル後付け部材として
取り付けられるものであるが、この車体のアーチ状縁部
の車体内側へ向かって折曲突出してあるフランジ部を利
用して取付固定している。
【0004】即ち、図5に示すようにアーチモールaの
アーチ状縁部1A外側に配設される取付本体部3の数カ
所に、このアーチ状縁部1Aの内側へ突出したフランジ
部2の下側に配設される小片状の受部20を突設し、この
受部4には取付孔21を設けると共に、フランジ部2には
予めこの取付孔21と合致する取付孔22を加工形成してお
き、アーチモールa上部を車体1の外面に両面テープな
どによって当接止着すると共に、下部に設けた前記受部
4をフランジ部2の下側へ配設し、この受部4に設けた
取付孔21と前記フランジ部2の取付孔22とを合致させ、
この取付孔21,22に締付ネジ23を通してナットに螺合し
締め付け螺着したり、固定用クリップを差し込み係合し
て固定することでフランジ部2にアーチモールaを取り
付け固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
取付構造は、フランジ部に予め加工を施さなければなら
ず、それだけ車両本体の製作が複雑となると共に、この
オプショナル品を想定してたとえ後付けしなくてもこの
加工を要してしまうこととなる。
【0006】また、このフランジ部の加工の有無にかか
わらず、取付強度を向上させるため、フランジ部を上下
から挾持固定しようとする場合には、掛け回すための挾
持連結用クリップなどの別部品を要し、それだけコスト
アップとなると共に別部品の管理が必要となり、取付作
業能率も劣ることとなってしまう。
【0007】そこで本発明は、このような現状に鑑み、
さほどのコストアップとならない構成であって、フラン
ジ部を表裏(上下)から挾持する構成として取付強度が
向上すると共に、例えば後述する実施例のようにフラン
ジ部に何ら加工を施さなくても強固に取り付け固定でき
る構造とすることも容易に実現できる極めて画期的な車
体に取り付ける取付部材の取付構造を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】車体1の車体内側へ突出するフランジ部2
を利用してこの車体1に取り付ける取付部材aの取付構
造であって、前記取付部材aの車体外側に配設する取付
本体部3に前記フランジ部2の下側に配設する受部4を
一若しくは複数突設し、この受部4にヒンジ部5を介し
て折り返し挾持部6を突設し、この折り返し挾持部6を
前記ヒンジ部5を基点に折り返した際、この折り返し挾
持部6が前記フランジ部2の上側に配設されて前記受部
4とこの折り返し挾持部6とで前記フランジ部2を挾持
するように構成し、この挾持状態を挾着固定手段7によ
り固定若しくは締め付け固定することで前記フランジ部
2に前記取付部材aを取付固定するように構成し、前記
取付本体部3に前記受部4,前記ヒンジ部5並びに前記
折り返し挾持部6を一体成形によって設け、前記受部4
のフランジ部2より内側へ突出した先端側部分4Aと、
前記折り返し挾持部6のこの受部4の先端側部分4Aと
対向する基端側部分6Aとを前記挾着固定手段7により
挾着固定することで、この受部4の基端側部分4Bと前
記折り返し挾持部6の先端側部分6Bとで前記フランジ
部2を挾持固定するように構成し、この挾着固定手段7
を、前記フランジ部2には取付孔を形成せず、前記受部
4と折り返し挾持部6との双方若しくは一方の前記フラ
ンジ部より内側へ突出した部分に取付孔8を設け、固定
用クリップや固定用スクリューなどの別材とした固定具
7Aを、若しくは前記受部4と前記折り返し挾持部6と
のいずれか他方の前記フランジ部より内側へ突出した部
分に設けた固定部7Bを、前記取付孔8に係合若しくは
螺着する構成とし、前記受部4と前記折り返し挾持部6
とで前記フランジ部2を挾持固定した際、このフランジ
部2の先端に係止する段部9を受部4若しくは前記折り
返し挾持部6に設けたことを特徴とする車体に取り付け
る取付部材の取付構造に係るものである。
【0010】また、車体1の車輪が配されるアーチ状縁
部1Aのフランジ部2を利用して、この車体1のアーチ
状縁部1Aに取り付けるアーチモールaを前記取付部材
aとしたことを特徴とする請求項1記載の車体に取り付
ける取付部材の取付構造に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0012】取付部材aの取付本体部3を車体1の外面
に当接する(例えば両面テープや接着剤などで止着す
る)と共に、取付本体部3に設けた受部4を車体1の端
縁部に配し、この端縁部の内側へ突出したフランジ部2
の下側(フランジ部2の裏側,塗装面で考えれば表面
側)に受部4を配設すると共に、この受部4にヒンジ部
5を介して連設した折り返し挾持部6を折り返して受部
4と対向させ、この受部4と折り返し挾持部6とでフラ
ンジ部2を挾持し、そして挾着固定手段7によってこの
挾持状態を固定若しくは締め付け固定して取付部材aを
フランジ部2を利用して取り付け固定する。
【0013】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0014】車体外側に配設する取付本体部3に前記フ
ランジ部2の下側に配設する小片状の受部4を複数突設
し、(尚、受部4は取付本体部3のフランジとして全周
に設ける構成としても良い。)この受部4にヒンジ部5
を介して折り返し挾持部6を突設し、この折り返し挾持
部6を前記ヒンジ部5を基点に折り返した際、この折り
返し挾持部6が前記フランジ部2の上側に配設されて前
記受部4とこの折り返し挾持部6とで前記フランジ部2
を挾持するように構成し、この挾持状態を挾着固定手段
7により固定することで前記フランジ部2に前記取付部
材a(取付本体部3)を取付固定するように構成してい
る。
【0015】また、本実施例では、この取付本体部3を
樹脂で一体成形するに際して、前記受部4,前記ヒンジ
部5並びに前記折り返し挾持部6を一体成形する。
【0016】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成であり取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となる。
【0017】また、図1〜3は第一実施例を図示してい
るが、この第一実施例では車体1の車輪が配されるアー
チ状縁部1Aのフランジ部2を利用して、この車体1の
アーチ状縁部1Aに取り付けるアーチモールaを前記取
付部材aとして本発明を適用したもので、上部を車体外
面に当接させて両面テープで止着するアーチモールaの
取付本体部3に前記フランジ部2の下側に配設する小片
状の受部4を複数突設し、この各受部4にヒンジ部5を
介して折り返し挾持部6を突設し、前記受部4とこの折
り返し挾持部6とで前記フランジ部2を挾持するように
構成し、この挾持状態を挾着固定手段7により固定する
ことで前記フランジ部2にアーチモールaを取付固定す
るように構成している。
【0018】また、この第一実施例での挾着固定手段7
を、前記受部4と折り返し挾持部6との双方に取付孔8
を設け、この取付孔8に別部材としての固定用クリップ
(固定具7A)を、前記取付孔8に差し込み係合する構
成としている。
【0019】また、この第一実施例では、更に具体的に
説明すると前記フランジ部2に取付孔は形成せず、前記
受部4のフランジ部2より内側へ突出した先端側部分4
Aと、前記折り返し挾持部6のこの受部4の突出した先
端側部分4Aと対向する基端側部分6Aとを前記挾着固
定手段7により挾着固定することで、この受部4の基端
側部分4Bと折り返し挾持部6の先端側部分6Bとで前
記フランジ部2を挾持固定するように構成している。
【0020】即ち、受部4の先端側部分4Aと折り返し
挾持部6の基端側部分6Aとに取付孔8を設けて固定具
7Aによって挾着固定することで、フランジ部2を受部
4の基端側部分4Bと折り返し挾持部6の先端側部分6
Bとで挾着する構成としている。
【0021】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成として取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となり、しかもこのようにフラ
ンジ部2に何ら加工を施さなくても強固に取り付け固定
できる。
【0022】また、この際折り返し挾持部6の先端側部
分6B(の基端部)にフランジ部2の先端が係止する段
部9が形成される構成としている。従って、取付時の取
付部材a(アーチモールa)は車体1に対して外方(側
方向)への移動が制限される。即ち、車体1に対して取
付部材a(アーチモールa)が外方へ抜け外れる方向に
係止される構成となり、取付強度を一層強固とすると共
に、取り付けに際してフランジ部2を受部4と折り返し
挾持部6とで挾着固定した上で取付部材a(アーチモー
ルa)の取付本体部3を車体1の外周面に当接させて両
面テープの剥離紙をとって接着固定すると、この取付本
体部3はこの段部9によって外方へも係止されて位置決
められるから、挾着固定手段7による挾持固定作業が一
層スムーズに行え、作業能率が向上することとなる。ま
た、取付部材a(アーチモールa)の取付時の位置決め
が容易にでき、且つ外方への取付精度も容易に出すこと
ができる。
【0023】また図4は、第二実施例を図示している。
この第二実施例は挾着固定手段7を、受部4と折り返し
挾持部6の一方に取付孔8を設け、他方に一体成形によ
ってピン状の固定部7Bを突設し、折り返し挾持部6の
折り返しに際して、この固定部7Bを取付孔8に差し込
み係合して挾持状態を固定する構成としている。
【0024】従ってこの実施例では、第一実施例と同様
にフランジ部2に加工を施さなくても良い構成であっ
て、しかも更に挾着固定手段7としても全く別部材を必
要とせず、固定のためのビスやクリップなどとして機能
する固定部7Bが一体に設けられた構成で部品点数が全
く増加せず、部品管理の必要も全くなくなる画期的な取
付構造となる。
【0025】従って、さほどのコストアップとならない
構成であって、単に一体成形されている折り返し挾持部
6を単に折り返して挾着するだけで、フランジ部2を表
裏(上下)から挾持する構成として取付強度が向上する
と共に、取付作業も容易となる。
【0026】尚、本実施例では、受部4と折り返し挾持
部6との他方にピン状の固定部7Bを一体成形したが、
ボルト状の固定部7Bを一体成形して一方の取付孔8を
バカ穴状態にしておいてボルト状の固定部7B先端にナ
ットを止着する構成でも良い。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、さ
ほどのコストアップとならない構成であって、フランジ
部を表裏(上下)から単に折り返し挾持部を折り返して
挾持する構成であるから取付強度が向上すると共に、取
付作業も容易となり、フランジ部に何ら加工を施さなく
ても強固に取り付け固定できる構造となる極めて画期的
な車体に取り付ける取付部材の取付構造となる。
【0028】また、フランジ部の先端部で受部と折り返
し部とを挾着固定手段により挾着固定すると共に、段部
がフランジ部の先端に係止する構成とすることで、取付
時の取付部材(アーチモール)は車体に対して外方(側
方向)への移動が制限される。即ち、車体に対して取付
部材(アーチモール)が外方へ抜け外れる方向に係止さ
れる構成となり、取付強度を一層強固とすると共に、取
り付けに際してフランジ部を受部と折り返し挾持部とで
挾着固定した上で、取付部材(アーチモール)の取付本
体部を車体の外周面に当接させて両面テープの剥離紙を
とって接着固定すると、この取付本体部はこの段部によ
って外方へも係止されて位置決められるから、挾着固定
手段による挾持固定作業が一層スムーズに行え、作業能
率が向上することとなる。また、取付部材(アーチモー
ル)の取付時の位置決めが容易にでき、且つ外方への取
付精度も容易に出すことができる。
【0029】また、請求項2記載の発明においては、更
に取付部材の一体成形によって構成できるため、一層コ
ストダウンを図れ、部品点数も増えず、部品管理も不要
となり、量産性に極めて秀れるなど極めて実用性に秀れ
た画期的な車体に取り付ける取付部材の取付構造とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の説明分解斜視図である。
【図2】第一実施例の裏側方向より見た斜視図である。
【図3】第一実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図4】第二実施例の使用状態を示す要部の拡大断面図
である。
【図5】従来例の使用状態を示す要部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】 a 取付部材(アーチモール) 1 車体 1A アーチ状縁部 2 フランジ部 3 取付本体部 4 受部 4A 先端側部分 4B 基端側部分 5 ヒンジ部 6 折り返し挾持部 6A 基端側部分 6B 先端側部分 7 挾着固定手段 7A 固定具 7B 固定部 8 取付孔 9 段部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の車体内側へ突出するフランジ部を
    利用してこの車体に取り付ける取付部材の取付構造であ
    って、前記取付部材の車体外側に配設する取付本体部に
    前記フランジ部の下側に配設する受部を一若しくは複数
    突設し、この受部にヒンジ部を介して折り返し挾持部を
    突設し、この折り返し挾持部を前記ヒンジ部を基点に折
    り返した際、この折り返し挾持部が前記フランジ部の上
    側に配設されて前記受部とこの折り返し挾持部とで前記
    フランジ部を挾持するように構成し、この挾持状態を挾
    着固定手段により固定若しくは締め付け固定することで
    前記フランジ部に前記取付部材を取付固定するように構
    成したことを特徴とする車体に取り付ける取付部材の取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記取付本体部に前記受部,前記ヒンジ
    部並びに前記折り返し挾持部を一体成形によって設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の車体に取り付ける取付
    部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 車体の車輪が配されるアーチ状縁部のフ
    ランジ部を利用して、この車体のアーチ状縁部に取り付
    けるアーチモールを前記取付部材としたことを特徴とす
    る請求項1,2のいずれか1項に記載の車体に取り付け
    る取付部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記挾着固定手段を、前記受部と折り返
    し挾持部との双方若しくは一方に取付孔を設け、固定用
    クリップや固定用スクリューなどの別材として固定具
    を、若しくは前記受部と前記折り返し挾持部とのいずれ
    か他方に設けた固定部を、前記取付孔に係合若しくは螺
    着する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の車体に取り付ける取付部材の取付構
    造。
  5. 【請求項5】 前記フランジ部に取付孔は形成せず、前
    記受部のフランジ部より内側へ突出した先端側部分と、
    前記折り返し挾持部のこの受部の先端側部分と対向する
    基端側部分とを前記挾着固定手段により挾着固定するこ
    とで、この受部の基端側部分と前記折り返し挾持部の先
    端側部分とで前記フランジ部を挾持固定するように構成
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の車体に取り付ける取付部材の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記フランジ部に取付孔を設け、固定用
    クリップや固定用スクリューなどの別材として固定具
    を、若しくは前記受部と前記折り返し挾持部とのいずれ
    か他方に設けた固定部を、前記フランジ部に設けた前記
    取付孔に係合若しくは螺着する構成に前記挾着固定手段
    を構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の車体に取り付ける取付部材の取付構造。
  7. 【請求項7】 前記受部と前記折り返し挾持部とで前記
    フランジ部を挾持固定した際、このフランジ部の先端に
    係止する段部を受部若しくは前記折り返し挾持部に設け
    たことを特徴とする請求項5,6のいずれか1項に記載
    の車体に取り付ける取付部材の取付構造。
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