JP2000108342A - インクジェットヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びその製造方法

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JP2000108342A
JP2000108342A JP28186298A JP28186298A JP2000108342A JP 2000108342 A JP2000108342 A JP 2000108342A JP 28186298 A JP28186298 A JP 28186298A JP 28186298 A JP28186298 A JP 28186298A JP 2000108342 A JP2000108342 A JP 2000108342A
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ink
ink jet
manufacturing
nozzle
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Zenichi Akiyama
善一 秋山
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が十分でない。 【解決手段】 シリコン基体で構成した圧力発生ユニッ
ト1と、セラミックス基材で構成した流路ユニット2と
を接着剤を用いないで接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットヘッド及
びその製造方法に関し、特に、シリコン基体で構成した
圧力発生ユニットと、セラミックス基材で構成した流路
ユニットとからなるインクジェットヘッド及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像記録装置(画像形成装置)として用いるインクジェ
ット記録装置において使用するインクジェットヘッド
は、少なともインク滴を吐出するノズルと、このノズル
が連通する加圧室(インク加圧室、吐出室、圧力室、加
圧液室、液室、インク流路等とも称される。)と、各加
圧室内のインクを加圧してノズルからインク滴を吐出さ
せるための圧力を発生するする圧電素子等の電気機械変
換素子、或いはヒータ等の電気熱変換素子、若しくは加
圧室壁面を形成する振動板と対をなす電極などの静電気
力発生手段などからなる圧力発生手段とを備え、この圧
力発生手段を画像情報に応じて駆動することで所要のノ
ズルからインク滴を吐出させて画像を記録する。
【0003】従来のインクジェットヘッドとしては、例
えば、特開平6−234218号に記載されているよう
に、表面に圧電振動子を有したセラミックスからなる振
動板と、圧力室を形成する複数の通孔を有するセラミッ
クスからなるスペーサ部材と、スペーサ部材の他方を封
止するとともに、リザーバと圧力室との流路を形成する
通孔を有する蓋部材とを焼成により形成した圧力発生ユ
ニットと、ノズル開口と圧力室、及び圧力室とリザーバ
を接続する通孔を備えた金属板からなるインク供給部材
と、リザーバ及びノズル開口と圧力室とを接続する通孔
を備えた巣ペーサ部材と、スペーサ部材の他方の面に固
定されるノズルプレートとを一体に接続してなる流路ユ
ニットとからなり、蓋部材とインク供給部材との面を接
着剤により一体に接合したものがある。
【0004】また、特開平7−156396号公報に記
載されているように、セラミックスからなる圧力室を形
成する圧力室形成板に振動板とこの振動板表面に設けた
圧電素子とを有する圧力発生ユニットと、圧力室に連通
するノズルと、圧力室にインクを供給する連通路を形成
した単層構造のセラミックスからなる流路ユニットとを
接合したものもある。この場合、セラミックスからなる
流路ユニットは、レーザー加工によって多数の開口や流
路を形成し、また連通路や共通液室流路をセラミックス
グリーンシートの加圧変形にて形成するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
トヘッドのように、積層構造を採用することで、プレス
加工やエッチング加工した板材を接着するという簡単な
方法を適用することができて、製造工程の簡素化を図る
ことができる。しかしながら、各板材を接着剤で接合す
ると、微細な小孔への接着剤の流れ込みによって流路抵
抗が変動し、信頼性が十分でなく、また、ヘッドの高集
積化に伴なって微細加工が要求され、特に流体抵抗部な
どの一部のインク流路は従前からの加工法では作製が困
難になっている。
【0006】また、流路ユニットをセラミックスの単層
構造で構成しても、加工法としてレーザー加工を施して
多数の開口や流路を形成するのでは、加工に手間がかか
り、また連通路や共通液室流路をセラミックスグリーン
シートの加圧変形にて形成させるため、焼成体の均一収
縮が得られず、歩留まりが低下する。
【0007】さらに、セラミック振動板に圧電素子を印
刷法などで形成して圧力発生ユニットを構成する、セラ
ミックス振動板一体形成構造ではヘッドの高密度化に対
応することが困難になっている。
【0008】そこで、シリコン単結晶基板を用いて、シ
リコンマイクロマシ−ニング技術を適用することで、現
状の4ヘッド/mmをその2倍まで集積することが可能
になると推測されるが、この場合、圧力発生ユニットと
流路ユニットとを接着剤で接合すると、接着層のはみ出
しによる信頼性の低下を招くことになる。また、金属製
流路ユニットを用いた場合、シリコンと金属との熱膨張
率差によって接着硬化温度を80℃程度にしても熱応力
による素子変形が発生する。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、各部材間の接合工程を少なくし、また接合部位の
信頼性を向上したインクジェットヘッド及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドは、シリコン基体
で構成した圧力発生ユニットと、セラミックス基材で構
成した流路ユニットとを接着剤を用いないで接合した構
成とした。
【0011】請求項2のインクジェットヘッドは、上記
請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記流路ユ
ニットには、圧力発生ユニットの圧力室にインクを供給
する共通液室、共通液室から圧力室にインクを供給する
インク供給路、インク滴を吐出するノズル及びノズルと
前記圧力室とを連通するノズル連通路を設けた構成とし
た。
【0012】請求項3のインクジェットヘッドは、上記
請求項1又は2のインクジェットヘッドにおいて、前記
セラミックス基材は、燒結体の熱膨張率において室温か
ら600℃の温度範囲でSiとの熱膨張率比が2以下の
セラミックス材料からなる構成とした。
【0013】請求項4のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記セラミックス基材は、酸化マグネシウム、酸
化アルミニウム、酸化珪素を主成分とするセラミックス
材料からなる構成とした。
【0014】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1乃至4のいずれかのインクジェット
ヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方法にお
いて、前記圧力発生ユニットと流路ユニットとをSi−
金属の共晶接合で接合する構成とした。
【0015】請求項6のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1乃至4のいずれかのインクジェット
ヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方法にお
いて、各ユニットの接合面を水酸基で表面改質した後、
加圧・加熱処理により脱水反応にて接合する構成とし
た。
【0016】請求項7のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項1乃至4のいずれかのインクジェット
ヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方法にお
いて、各ユニットの接合面を水酸基で表面改質した後、
シロキ酸結合を有するシリコン有機化合物を堆積させ、
加水分解・重縮合反応により接合する構成とした。
【0017】請求項8のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項2乃至4のいずれかのインクジェット
ヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方法にお
いて、前記共通液室、インク供給路、及びノズル連通路
を構成する通孔を形成したセラミックス材料からなる複
数枚のグリーンシートを積層して熱圧着し、焼成により
一体化させる工程と、前記ノズルを形成したノズル形成
部材とを一体に接合して流路ユニットを構成する工程
と、前記圧力発生ユニットと流路ユニットを接合する工
程とからなる構成とした。
【0018】請求項9のインクジェットヘッドの製造方
法は、上記請求項8のインクジェットヘッドの製造方法
において、前記グリーンシートのインク供給路を構成す
る通孔はレーザー光の照射により部分的に脱脂を行なう
ことで開孔する構成とした。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は本発明を適用し
たインクジェットヘッドの要部断面図である。このイン
クジェットヘッドは、シリコン基体で構成した圧力発生
ユニット1と、セラミックス基材で構成した流路ユニッ
ト2とを接着剤を用いないで接合したものである。
【0020】圧力発生ユニット1は、シリコン基体11
を異方性エッチングして複数の圧力室(加圧室)12を
形成する凹部13と振動板14を形成し、このシリコン
基体11の振動板13上に各圧力室12に対応して圧電
振動子15を印刷法などで設け、この圧電振動子15の
上下面にそれぞれ共通電極16及び個別電極17を形成
したものである。
【0021】ここでは、シリコン基体11には400μ
mの結晶面方位(110)のSi ウェハを用いている。
このシリコンウェハは張り合わせSOIウェハであり、
SiO 2上のSi厚さは7μmである。また、振動板14
はシリコン基体11の異方性エッチング時に精度良くエ
ッチングを終了させて一定板厚を残すことで形成してい
る。
【0022】流路ユニット2は、第1のスペーサ部材2
1と、第2のスペーサ部材22と、第3のスペーサ部材
23と、ノズルプレート24とからなり、圧力発生ユニ
ット1の各圧力室12にインクを供給するための共通液
室25と、共通液室25から圧力室12にインクを供給
するための連通路となる流体抵抗部を含むインク供給路
26と、圧力発生ユニット1の圧力室12とノズルプレ
ート24のノズル開口27とを連通するノズル連通路2
8とを形成している。
【0023】第1のスペーサ部材21は、主として共通
液室25を形成するのに適した厚さ、例えば150μm
のコーディエライトのセラミックス板に、共通液室25
を形成する通孔31と、ノズル連通路28の一部を構成
する通孔32を形成している。
【0024】第2のスペーサ部材22は、共通液室25
と圧力室12とを連通するインク供給路28を構成する
開口33と、ノズル連通路28の一部を構成する開口3
4とを形成している。この第2のスペーサ部材22もコ
ーディエライトのセラミックス板を用いている。
【0025】第3のスペーサ部材23は、インク供給路
26のうちの流体抵抗部35を形成する開口と、ノズル
連通路28の一部を構成する開口36とを形成してい
る。この第3のスペーサ部材23もコーディエライトの
セラミックス板を用いている。
【0026】なお、流体抵抗部(開口)35は、圧力室
25を圧電振動子15で加圧してインク滴を吐出させる
とき、圧力室12からインク供給路26を通って共通液
室25にインクも流れ込むときに、インクに対して流体
抵抗を与えることによってインク滴の飛翔に影響を与え
ないようにするための機能を有している部分である。ま
た、圧電振動子15への駆動信号の印加が解除されて振
動板14が元の形状に復帰すると、圧力室12の容積が
膨張して負圧が生じ、共通液室25から圧力室12に対
して消費分に相当するインクが補給される。このとき、
圧力室12に発生した負圧は、ノズル開口27にも作用
するが、ノズル開口27に生じているメニスカスにより
インクが圧力室12側に後退するのが阻止されて共通液
室25からのインク吸引に有効に作用する。
【0027】一般に、流体抵抗部35の口径は30μm
程度が好適で、加工精度においてアスペクト比(加工縦
寸法/横寸法)が「1」の場合、第3のスペーサ部材2
3の厚さは30μmとする。なお、後述する高いアスペ
クト加工が可能な場合には、上述した第2のスペーサ部
材22にこの流体抵抗部を形成することもでき、ここで
は副部材として示している。
【0028】ノズルプレート24は、第3のスペーサ部
材23の他方の面に固定され、例えば直径33μmのノ
ズル開口27を穿設するのに適した厚さ30μmのステ
ンレス鋼板からなり、圧力室12に対向する位置にノズ
ル開口27を形成している。また、ノズルプレート24
のノズル表面にはインク濡れ性を適正化した表面処理を
施している。
【0029】この流路ユニット2の第1、第2、第3の
スペーサ21〜23は上述したようにセラミックス材料
からなり一体に焼結している。また、ノズルプレート2
4との接合は、接着剤や溶着等により一体に積層して流
路ユニット2としてまとめ上げられている。なお、これ
らは、後述する共晶接合工程が終了した後、実施するも
のである。これら部材は剛性が高く、変形を生じること
がなく、高い精度寸法を維持して層状にまとめあげるこ
とができる。
【0030】そして、これらの圧力発生ユニット1と流
路ユニット2は、その対向する面を後述する各種接合反
応によって接着剤を用いることなく接合されインクジエ
ツトヘツドとして構成される。
【0031】そこで、先ず、ノズルプレート24を除く
流路ユニット2を構成する各スペーサ部材21〜23で
構成される流路部材について説明するこれらの第1〜第
3のスペーサ部材21〜23は、セラミック材料を用い
て、ドクタブレード法によりグリーンシートを作製し、
所望する開口(通孔)を施し、積層、熱圧着、焼成工程
を経て一体化に焼結して流路部材としている。
【0032】これを具体的に説明すると、下記の如くし
て各スペーサ部材21〜23を作製し、積層圧着して、
焼成を行なった。 セラミック粉体の調製 市販品コーディエライト粉末をアルミナボールを用い、
湿式ボールミルにて粉砕し、比表面積4m2/gを有す
る粉体と比表面積8m2/gを有する粉体を作製し、重
量比1:1にて混合させ、セラミック粉を調製した。
【0033】 なお、溶媒はトリクロロエチレン60wt%、テトラク
ロロエチレン23wt%、ブタノール17wt%の混合
溶媒である。
【0034】上記の組成を、アルミナボールを用いてポ
ットミル混合してスラリーを得、その後、真空脱泡、粘
度調整をし、10000cpsとした後、ドクターブレ
ード法にて、かかるスラリーから、焼成後の厚みが所望
する膜厚になるようグリーンシートを成形した。なお、
乾燥は、80℃で3時間行なった。
【0035】上述のようにして得られたグリーンシート
を所定の金型にてパターン打ち抜きをした。このシート
の焼成収縮に伴う形状変化は、初期寸法に対して、等方
的に15%縮む。したがって、この収縮を見越して打ち
抜きを行なう。なお、アルミナ多層セラミックス基板に
採用されているドリルなどの機械加工によって開孔形成
を行ってもよい。更に好適なことは、従来の金属板開孔
工程で加工される寸法の更に15%小さな開孔を形成で
きることになり、最小加工限界を向上することができ
る。
【0036】十分に工程管理されたグリーンシート、及
び焼結によって得られる構造体の加工寸法変動は±0.
1%に達し、十分実用に耐えるものであった。このよう
な処方により各スペーサ部材21〜23のセラミックグ
リーンシートを作製し、重ね合わせた後、60kg/c
2 の圧力下で、120℃×30分の条件にて熱圧着し
た。そして、このようにして得られた一体積層物を11
50℃の温度で2時間焼成し、流路ユニット2の各スペ
ーサ部材21〜23からなるセラミックス基材で構成さ
れる流路部材を形成した。
【0037】次に、圧力発生ユニット1のシリコン基体
11と流路ユニット2のセラミックス部材(流路部材)
との接合について説明すると、この接合は共晶接合を適
用した。Si−金属材料の共晶反応は、Si元素がほとん
どの金属と化合し、一般にシリサイドと呼ばれる材料群
を形成する。ここでは、プロセス温度の上限を600℃
以下と限定し、その温度範囲内にて、共晶化合物を容易
に作り、良好な接合強度を与えるものなら特に制約は与
えられない。これらの要請を充足する材料として、Si-
Auの共晶反応を行った。
【0038】具体的には流路ユニット2のセラミックス
部材の片面にAu薄膜をメタライズ処理し、Si基体の圧
力発生ユニット1のシリコン基体11との共晶接合を実
施する。流路ユニット2のセラミックス部材のメタライ
ズ処理は、十分洗浄したセラミックス部材にスパッタリ
ング法によりAu を1μm堆積させて行なう。
【0039】この場合、セラミックス/Au界面の密着
性向上のために、SiO2 Auの同時堆積を行い、熱処理
(600℃−30分)にて堆積膜中のSiO2とセラミッ
ク界面での反応層を形成させてもよい。また1μmの堆
積膜中にSiO2成分を傾斜化させてもよい。
【0040】さらに、圧力発生ユニット1の接合面は、
弗化水素水溶液によってシリコン基体11表面の自然酸
化膜を除去した後、真空蒸着法にて膜厚100Åほどの
島状のAu堆積膜を配置した。
【0041】なお、共晶接合とは処理温度において2種
以上の物質が相互拡散により物質移動が生じ、合金化反
応が進行し、接合が完了するものであり、その特徴は原
子レベルでの均一、かつ強固になされる点にある。従来
の接着剤による接合では、接着代を配置しなければなら
ないために、余計なデザインを施さなければならず、ヘ
ッドの集積化が阻害され、また界面でのはみ出しによる
インク滴吐出の安定性、信頼性を阻害する。
【0042】上述したように、あらかじめ表面をメタラ
イズした流路ユニット2のセラミックス部材(流路部
材)と圧力発生ユニット1のシリコン基板11とを、加
圧荷重lkg/cm2、処理温度500℃、加圧加熱時
間2時間にて反応処理を行った。
【0043】そして、接合状態の評価として、試料断面
をSEM観察、及びX線マイクロアナライザにより分析
したところ、均一に接合がなされ、かつ共晶反応層は均
一に界面に存在していることが分かった。
【0044】さらに、実際にインクを充填し、1ヘッド
を駆動させたときの隣接ヘッドへの影響を観察した。圧
力室12はSi隔壁にて独立しており、接合不良による
液体のリークがない限り隣接ヘッドのメニスカス振動は
観察されない。今回、この観察を行ったところ、隣接ヘ
ッドの影響はなく、良好な接合が得られた。
【0045】次に、流路ユニット2の第1〜第3のスペ
ーサ部材21〜23を形成するセラミック基材として用
いるセラミックス材料の選定について説明する。本実施
例における接合技術においては反応が高温でなされるた
めに、異種材料間における熱膨張率差が問題になる。ま
た、本実施例では圧力発生ユニット1をシリコン基体1
1(Si基体)で構成しているので、共晶可能なメタラ
イズ材料、共晶反応開始温度と室温の温度範囲内での熱
膨張率の整合がとれるセラミックス材料を選定しなけれ
ばならない。なお、Siの熱膨張率は2.6ppm/℃
である。
【0046】そこで、接合不良は熱膨張率差に起因する
熱応力のみであると仮定し、実験の簡便さから、メタラ
イズ処理を施したSi基板と、同様にメタライズ処理し
たセラミックス基板を接合し、目視にて剥離するかしな
いかの判断を行った。各種セラミックスでの結果を表1
に示している。なお、同表中の熱膨張率は室温から60
0度の温度範囲での線形膨張率(ppm/℃)である。
サイズ1は、接合面積:3cm×3cm、サイズ2は、
接合面積:5cm×5cmの試料である。
【0047】
【表1】
【0048】この表1から分かるように、熱膨張比2.
5になると、サイズ1の寸法の試料では良かったもの
の、サイズ2の寸法の試料では悪かった。したがって、
スループットの向上面から見ると、熱膨張比は「2」以
下にすることが好ましい。
【0049】次に、流路ユニット2の第1〜第3のスペ
ーサ部材21〜23を形成するセラミックス材料につい
て説明する。流路ユニット2を上述したようにグリーン
シートの積層体から作製するにあたり、セラミックス材
料としては、シート成形できること、熱圧着、焼成にて
シート間の界面が形成されぬほどの強固な一体化がなさ
れること、製造コストの面から焼成温度は1500℃以
下、好ましくは1400℃以下、更に好ましくは120
0℃以下の低温であることが望まれる。この焼成温度は
電気炉の各種方式に依存し、前述の低温度で焼成できる
ことが量産性、設備の面などの工業的な面で重要であ
る。
【0050】そこで、これら要求される条件と上述した
熱膨張比とを兼ねそろえたセラミックス材料として、こ
こでは、MgO、Al23、SiO2を主成分とするコーデ
ィエライトセラミックスを用いている。具体的な組成と
して、MgO:2.6〜13.8%、Al23:25.5
〜38.8%、SiO2:51.4〜64.9%の組成範
囲にて、更に、基本式:2MgO・2Al23・5SiO2
を基にしているものが好ましい。また、副成分として、
Fe23、TiO2、CaO、K2O、Na2Oを含む場合も
ある。
【0051】具体的には、流路ユニット2の第1〜第3
のスペーサ部材21〜23からなるセラミックス部材を
以下の工程に従って作製した。 セラミック粉体の調製 市販品コーディエライト粉末をアルミナボールを用い
て、湿式ボールミルにて粉砕し、比表面積4m2/gを
有する粉体と比表面積8m2/gを有する粉体を作製
し、重量比1:1にて混合させ、セラミック粉を調製し
た。
【0052】 グリーンシートの作製 重量比率 セラミック粉体 100 ポリビニルブチラール樹脂(バインダ) 6.0 ブチルベンジルフタレート(可塑剤) 3.0 溶媒 55.0 なお、溶媒はトリクロロエチレン60wt%、テトラク
ロロエチレン23wt%、ブタノール17wt%の混合
溶媒である。
【0053】そして、上記の組成を、アルミナボールを
用いてポットミル混合しスラリーを得、その後、真空脱
泡、粘度調整し、10000cpsとした後、ドクタブレ
ード法にて、このスラリーから、焼成後の厚みが所望す
る膜厚になるようグリーンシートを成形した。なお、乾
燥は、80℃で3時間行なった。
【0054】このようにして得られたグリーンシートを
所定の金型にてパターン打ち抜きをした。打ち抜きによ
る加工限界はグリーンシート形成処方により異なる。具
体的にはアクリル樹脂を用いた場合、シート強度が不十
分であり、φ150μmの開孔が限界であった。一方、
ポリビニルブチラール樹脂においてはシート強度が確保
され、φ100μmの開孔が可能であった。ただし、開
口可能な径は可塑剤量の最適化により変化する。
【0055】このシートの焼成収縮に伴う形状変化は、
初期寸法に対し、等方的に15%縮む。従って、得られ
た孔径は85μm±0.5μmの分布を示した。またバ
ッチ処理間のバラツキは、セラミックス粉の管理(特に
吸着水)、グリーン乾燥状態の管理、グリーン密度(粉
体充填率)などを管理することで加工中心値の±0.1
5%の範囲で再現できた。このことは、この加工が十分
使用できることを示している。
【0056】また、微小ドリルによる機械加工によって
開口形成を行った。微小ドリルは80μm径を用いた。
この種の機械加工の利点は、高いアスペクトが実施でき
る点にある。この加工においても上述した加工バラツキ
の範囲で作製することができた。
【0057】さらに、従来の金属板開孔工程で加工され
る寸法の更に15%小さな孔を形成できるので、最小加
工限界が向上し、上述した80μmドリルにて加工代が
かみされ90μmの孔ができたものの、焼成後の孔径は
77μmのものが厚さ200μmのシート(焼成後厚
さ)にでき、アスペクト2.6を実現できた。
【0058】次に、流路ユニット2の第3のスペーサ2
3に形成する流体抵抗部35の微小開口の加工について
説明する。上述したように、セラミックス母材を用いた
加工によって約77μmを達成できている。そこで、流
路ユニット2の流体抵抗部35の微小径は次の方法にて
作製することができる。
【0059】一般に、加工精度は加工材料の厚さに比例
して、加工寸法が制約されてくる場合が大きい。したが
って、微小加工を行なうには、その板厚を制限し、すな
わち薄層化することが重要になる。本実施例では、流路
ユニット2の流体抵抗部35の加工に関して、その第3
スペーサ部材23となるシートの厚さを30μm以下に
して、30μm程度の微小孔の作製を行った。
【0060】セラミックスグリーンシートを構成するブ
チラール樹脂が効率よく光吸収を行うことから、レーザ
波長1.064nm、Nd:YAGレーザを用いて、1
J/cm2・ショット以下のパワーでスリットを介して
限定した領域に照射する。この場合、光学系倍率及びメ
カニカルスリットの精度により、照射面積は5平方μm
以上の領域が照射可能になる。
【0061】このようにレーザー光が照射されたセラミ
ックスグリーンシートは、バインダー樹脂が燃焼・除去
され、セラミック粉のみが存在する。次の工程で、この
部分的に脱バインダーされた領域の粉体を除去すること
でグリーンシート開孔を行った。シート厚さとレーザー
照射パワーの最適化を行い、3030μmシートでは8
00J/cm2・ショットにより30平方μmの開孔を
形成できた。そして、これを焼成することで、約25.
5平方μmの通孔を作製することができた。
【0062】次に、圧力発生ユニット1のシリコン基体
11と流路ユニット1の第2のスペーサ部材22との他
の接合方法について説明する。ここでは、圧力発生ユニ
ット1のシリコン基体11と流路ユニット1の第2のス
ペーサ部材22とを加熱・脱水反応によって接合してい
る。
【0063】この加熱・脱水反応による接合は、Si−
Si直接接合技術として知られており、近年SOI(Sili
con on Insulater)ウェハ作製などに応用されてい
る。この反応は実際にはSi最表面が酸化膜、更にその
最表面は水酸基にて終端されており、両者のもつ水酸基
2個から加熱により、水が脱水反応することで酸素を介
した化学結合が形成され、強固な接合がなされることを
基本にするものである。
【0064】圧力発生ユニット1はシリコン基体(Si
基体)11から構成され、流路ユニット2の接合部材で
ある第2のスペーサ部材22はセラミックス基材から形
成されており、両者最表面は上述のSi−Si直接接合と
同様な水酸基終端がなされているので、同様な原理に基
づいて接合することができる。
【0065】ここでは、強力な接合力を低温で得るため
に、Si接合表面は、真空チャンバーに装着した後、酸
素プラズマ処理を施す。次に、ヘリコンガンを用い、水
により、水酸基イオンソースを発生させ、チャンバー内
の基板に照射してする。セラミックス部材についても同
様の処理を行った。
【0066】このようにして、表面改質をしたシリコン
基体11の接合面と第2のスペーサ部材22の接合面を
加圧しながら合わせ、この状態で減圧下、500℃にて
脱水反応を行い接合処理を施した。貼り合わせの加圧圧
力は10kg/cm2、脱水により系外に水を排出し易
くするため、減圧は0.01Torrとし、また処理時間
は3時間とした。温度は300℃以上にて接合が開始さ
れるものの、その強度は不十分であり、脱水反応時の温
度の上昇に伴い接合力は増加し、500℃で飽和し、そ
の接合強度は8kg/cm2になり、十分な接合強度が
得られた。
【0067】次に、圧力発生ユニット1のシリコン基体
11と流路ユニット1の第2のスペーサ部材22との更
に他の接合方法について説明する。ここでは、圧力発生
ユニット1のシリコン基体11と流路ユニット1の第2
のスペーサ部材22とを金属有機化合物の重縮合・脱水
反応によって接合している。
【0068】ここで、金属有機化合物をSi−O−R
(Rはアルキル基などの有機物)とし、一般には珪酸エ
チルエステル(テトラエトキシシラン)などの名称で知
られている、シロキ酸を含む化合物である。これらの重
縮合・脱水反応は、アルコキシド基(シロキ酸よりも広
い概念で一般に用いられる用語)の加水分解が生じ、重
縮合の結果、水と低級アルコールを形成し、これらが系
外に取り除かれることにより、Si−O−金属の化学結
合が形成されるものである。
【0069】本発明においてはセラミックスを構成する
金属酸化物に相当する、金属アルコキシドを用いてもか
まわないが、一般に金属アルコキシドは徴量の水分、大
気中の湿度から供給される水に対してでさえ、反応して
しまい、操作性が悪くなる。アルコキシド化合物の中
で、Si、Geのアルコキシドは比較すると、最も安定で
あり、本発明の実施においては、特にSi−アルコキシ
ド(テトラエトキシシラン)が好適である。
【0070】セラミックス接合面には各種流略に接続す
るための開孔が形成されるので、一般の塗布法は好まし
くない。ここでは、超音波アトマイザーによる、テトラ
エトキシシラン+メトキシエタノール溶液のミストによ
る塗布が好ましい。
【0071】そこで、上述したように、強力な接合力を
低温で得るために、Si接合表面は、真空チャンバーに
装着した後、酸素プラズマ処理を施す。次に、ヘリコン
ガンを用い、水により、水酸基イオンソースを発生さ
せ、チャンバー内の基板に照射してする。セラミックス
部材についても同様の処理を行った。
【0072】このようにして、表面改質をした後、テト
ラエトキシシラン/メトキシエタノール溶液、濃度0.
1mol/1、部分加水分解はアルコキシ基mol数の10倍
量添加処理品を、超音波アトマイザー(ミスト発生周波
数700kHz)にて、約2μmのミストを発生させ、
表面に堆積させた。そして、80℃乾燥により、溶媒の
メトキシエタノールを一部乾燥させ、前述したと同様に
して接合処理を行う。
【0073】この反応における反応生成物は、水と、エ
タノールであり、容易に系外に排出できる。ただし、I
Rからの結果、Si−OH結合に基づく吸収ピークは5
00℃加熱により消失するものの、それ以下の温度では
検出され、強固な化学結合には500℃以上の処理温度
が必要であった。また、このテトラエトキシシラン堆積
層による、最終接合膜の膜厚は200nmであった。
【0074】なお、上記実施形態においては、圧電振動
子を用いるインクジェットヘッドに本発明を適用した例
で説明したが、圧力発生ユニットがシリコン基体を用い
て構成されるものであればよく、例えば振動板と微小ギ
ャップを置いて対向する電極を配置して、電界印加によ
って発生する静電気力にて振動板を変形させて圧力室内
のインクを加圧する静電型インクジェットヘッドにも同
様に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドによれば、シリコン基体で構成した圧力
発生ユニットと、セラミックス基材で構成した流路ユニ
ットとを接着剤を用いないで接合した構成としたので、
ヘッド製作工程が簡略化され、信頼性が向上する。
【0076】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1のインクジェットヘッドにおいて、流
路ユニットには共通液室、インク供給路、ノズル及びノ
ズル連通路を設けた構成としたので、ヘッド製作工程が
簡略化され、信頼性が向上する。
【0077】請求項3のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェットヘッドにおい
て、セラミックス基材は、燒結体の熱膨張率において室
温から600℃の温度範囲でSiとの熱膨張率比が2以
下のセラミック材料からなる構成としたので、接合界面
にて熱応力を発生させることなく良好な接合を得ること
ができる。
【0078】請求項4のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、セラミックス基材は、酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化珪素を主成分とするセラミ
ックス材料からなる構成としたので、接合界面にて熱応
力を発生させることなく良好な接合を得ることができ
る。
【0079】請求項5のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項1乃至4のいずれかのインクジ
ェットヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方
法において、圧力発生ユニットと流路ユニットとをSi
−金属の共晶接合で接合する構成としたので、強固な接
合を行なうことができて、信頼性が向上する。
【0080】請求項6のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項1乃至4のいずれかのインクジ
ェットヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方
法において、各ユニットの接合面を水酸基で表面改質し
た後、加圧・加熱処理により脱水反応にして接合する構
成としたので、強固な接合を行なうことができて、信頼
性が向上する。
【0081】請求項7のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項1乃至4のいずれかのインクジ
ェットヘッドを製造するインクジェットヘッドの製造方
法において、各ユニットの接合面を水酸基で表面改質し
た後、シロキ酸結合を有するシリコン有機化合物を堆積
させ、加水分解・重縮合反応により接合する構成とした
ので、強固な接合を行なうことができて、信頼性が向上
する。
【0082】請求項8のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項2乃至4のいずれかのインクジェットヘ
ッドを製造するインクジェットヘッドの製造方法におい
て、共通液室、インク供給路、及びノズル連通路を構成
する通孔を形成したセラミックス材料からなる複数枚の
グリーンシートを積層して熱圧着し、焼成により一体化
させる工程と、ノズルを形成したノズル形成部材とを一
体に接合して流路ユニットを構成する工程と、圧力発生
ユニットと流路ユニットを接合する工程とからなる構成
としたので、良好な接合を行なうことができて、信頼性
が向上する。
【0083】請求項9のインクジェットヘッドの製造方
法によれば、上記請求項8のインクジェットヘッドの製
造方法において、グリーンシートのインク供給絽を構成
する通孔はレーザー光の照射により部分的に脱脂を行な
うことで開孔する構成としたので、微小寸法加工が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの要部
断面説明図
【符号の説明】 1…圧力発生ユニット、2…流路ユニット、11…シリ
コン基板、12…圧力室、14…振動板、15…圧電振
動子、21…第1のスペーサ部材、22…第2のスペー
サ部材、23…第3のスペーサ部材、24…ノズルプレ
ート、25…共通液室、26…流体抵抗部、27…ノズ
ル。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基体で構成した圧力発生ユニッ
    トと、セラミックス基材で構成した流路ユニットとを接
    着剤を用いないで接合したことを特徴とするインクジェ
    ットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、前記流路ユニットには、前記圧力発生ユニッ
    トの圧力室にインクを供給する共通液室、共通液室から
    圧力室にインクを供給するインク供給路、インク滴を吐
    出するノズル及びノズルと前記圧力室とを連通するノズ
    ル連通路を設けたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    ヘッドにおいて、前記セラミックス基材は、燒結体の熱
    膨張率において室温から600℃の温度範囲でSiとの
    熱膨張率比が2以下のセラミックス材料からなることを
    特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記セラミックス基材は、
    酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素を主成
    分とするセラミックス材料からなることを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドを製造するインクジェットヘッドの製
    造方法において、前記圧力発生ユニットと流路ユニット
    とをSi−金属の共晶接合で接合することを特徴とする
    インクジェットヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドを製造するインクジェットヘッドの製
    造方法において、各ユニットの接合面を水酸基で表面改
    質した後、加圧・加熱処理により脱水反応にて接合する
    ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドを製造するインクジェットヘッドの製
    造方法において、各ユニットの接合面を水酸基で表面改
    質した後、シロキ酸結合を有するシリコン有機化合物を
    堆積させ、加水分解・重縮合反応により接合することを
    特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドを製造するインクジェットヘッドの製
    造方法において、前記共通液室、インク供給路、及びノ
    ズル連通路を構成する通孔を形成したセラミックス材料
    からなる複数枚のグリーンシートを積層して熱圧着し、
    焼成により一体化させる工程と、前記ノズルを形成した
    ノズル形成部材とを一体に接合して流路ユニットを構成
    する工程と、前記圧力発生ユニットと流路ユニットを接
    合する工程とからなることを特徴とするインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のインクジェットヘッド
    の製造方法において、前記グリーンシートのインク供給
    路を構成する通孔はレーザー光の照射により部分的に脱
    脂を行なうことで開孔することを特徴とするインクジェ
    ットヘッドの製造方法。
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