JP2000108303A - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

Info

Publication number
JP2000108303A
JP2000108303A JP10287969A JP28796998A JP2000108303A JP 2000108303 A JP2000108303 A JP 2000108303A JP 10287969 A JP10287969 A JP 10287969A JP 28796998 A JP28796998 A JP 28796998A JP 2000108303 A JP2000108303 A JP 2000108303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
squeegee
paste
printing
mesh
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10287969A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Kawatsu
邦昭 川津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Corp filed Critical Futaba Corp
Priority to JP10287969A priority Critical patent/JP2000108303A/ja
Publication of JP2000108303A publication Critical patent/JP2000108303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被印刷面に印刷されるパターンの膜厚を均一
にしてパターン形状の均一化を図る。 【解決手段】 スキージ機構31は、ペーストをスクリ
ーンマスクのメッシュ状部材上でスキージングするスキ
ージ面32aを長手方向の一端面に有する板状のスキー
ジ32と、スキージ32のスキージ面32aと対向する
面側を固定保持するスキージホルダ33とを備えてい
る。印刷時においては、所望パターンに応じた開口部を
有するメッシュ状部材が被印刷面上に載置され、スキー
ジ機構31により絶縁性のペーストをメッシュ状部材上
でスキージングさせる。スキージング時において、スキ
ージ32には、スキージ32の中央位置P0を起点とし
て、両端との間の対称位置P1,P2の2箇所に油圧に
よる押圧力が付与される。これにより、スキージ32の
中央に集中する印圧を両端に分散でき、均一な膜厚によ
る所望のパターンが被印刷面に印刷形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーンマスク
を用いて被印刷面にペーストを転移させて所望のパター
ンを印刷するスクリーン印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷法により所望のパターン
が形成される素子として蛍光表示管を例にとって説明す
る。蛍光表示管は、内部が高真空状態に保持された外囲
器を備えている。外囲器は、絶縁性の材料であるガラス
基板を箱形に組み立てたものであり、その内部に各種電
極や発光表示部が収容されている。
【0003】図4はこの種の蛍光表示管の陽極基板側の
構成を示す断面図である。図4に示すように、外囲器の
一部を構成するガラス基板からなる陽極基板1の内面に
は、例えばAl等の導電材料により所定パターン形状の
配線導体2が形成されている。陽極基板1の上には配線
導体2を覆うように絶縁層3が形成されている。絶縁層
3の所定箇所には、配線導体2に連通してスルーホール
4が形成されている。このスルーホール4の内部には、
AlやAg等のペースト状の導電材料が充填されて穴埋
めされている。絶縁層3の上には、スルーホール4を覆
うようにして陽極導体5が被着形成されている。陽極導
体5は、スルーホール4内の導電性材料を介して配線導
体2と導通している。陽極導体5の上には蛍光体層6が
被着形成されている。
【0004】なお、図示はしないが、外囲器の内部にお
いて、蛍光体層6の上方には制御電極が配設されてい
る。制御電極の上方には、電子放出源であるフィラメン
ト状の陰極が張設されている。陽極基板1の上には、下
面が開放された箱形の容器部が制御電極や陰極を覆って
被せられる。陽極基板1と容器部とは外周部が封着さ
れ、内部が高真空雰囲気に保持された外囲器を構成して
いる。このように構成される蛍光表示管では、陰極から
放出された電子が制御電極に加速制御され、陽極導体5
の蛍光体層6に射突して蛍光体層6を発光させ、所望の
表示が行われる。
【0005】上記蛍光表示管では、陽極基板1上に形成
される絶縁層3の形成にスクリーン印刷法を採用してい
る。このスクリーン印刷法では、メッシュ状部材の上に
感光性乳剤層(以下、エマルジョンという)が設けられ
たスクリーンマスクが用いられ、エマルジョンには所望
のパターンを有するフィルムを介して露光した後に現像
することにより同パターンの開口部が形成される。
【0006】そして、被印刷面である陽極基板1上にス
クリーンマスクのメッシュ状部材を配置し、メッシュ状
部材の上面にペーストを載せてスキージングを行う。こ
れにより、ペーストは、メッシュ状部材の開口部を通過
して陽極基板1の表面に移行し、陽極基板1の上面に前
記所望のパターンとして印刷される。なお、上記ペース
トとしては、低軟化点フリットガラスに顔料とビークル
を混合したものが用いられる。
【0007】ところで、スクリーンマスクのメッシュ状
部材を1枚で使用した場合、被印刷面である陽極基板1
の上に印刷されたペーストに、メッシュ状部材の目の跡
がピンホールとなって残ってしまうことがある。このた
め、絶縁層3の上に陽極導体5を構成する導電物質が混
入し、陽極導体5と絶縁層3の下の配線導体2とが絶縁
すべき部分で導通するなど、必要な絶縁性が確保できな
いという問題が発生する。
【0008】上記ピンホールの発生は、メッシュ状部材
が一層の場合、メッシュ状部材の厚さの内部に保持でき
る量のペーストしか印刷に供されないため、陽極基板1
に転移するペーストの量が少なく、メッシュの交点と陽
極基板1の接触部分にペーストが回り込めないことによ
るものと考えられる。
【0009】そこで、本件出願人は、上記問題を解消す
るべく、図5に示すようなメッシュ状部材を2枚重ねた
二重構造のスクリーンマスクを既に提案している(特開
平10−175283号公報参照)。
【0010】図5に示すスクリーンマスク11は、重ね
た2枚のメッシュ状部材12,13を有する。上面側の
第1のメッシュ状部材12は、印刷時にスキージ面側に
位置し、メッシュの番手が大きく、目が比較的細かい。
例えば、線径30μm、開口97μm、開口率58%、
200#の厚さ60μmのメッシュ状部材がバイアス角
度30°で枠体に張設して構成される。
【0011】下面側の第2のメッシュ状部材13は、印
刷時に被印刷面であるガラス基板(陽極基板1)側に位
置し、メッシュの番手が小さく、目が比較的粗い。例え
ば、線径50μm、開口267μm、開口率70%であ
る80#の厚さ155μmのメッシュ状部材をバイアス
角度60°で枠体に張設して構成される。
【0012】スクリーンマスク11にはエマルジョンに
よって形成したペースト不通過性領域14が設けられて
いる。ペースト不通過性領域14は、所定形状の開口が
形成されたマスクを介してエマルジョンに露光した後、
エマルジョンを現像処理して形成される。これにより、
形成されるペースト不通過性領域14は、円錐台形状を
なしており、スキージ側の端面の直径が印刷側の端面の
直径より大きく、その側面がテーパ形状となっている。
【0013】ペースト不通過性領域14のスキージ側の
端面は、第1メッシュ状部材12の表面よりも若干内方
に位置している。これは、第1のメッシュ状部材12の
側から所定の力でスキージングしてエマルジョンをスク
リーンマスク11内に充填する際に、エマルジョンの表
面が第1のメッシュ状部材12の目の凹凸の凹部内に入
り込むためである。また、ペースト不通過性領域14の
印刷側の端面は、第2のメッシュ状部材13の表面より
も若干外側に突出している。
【0014】図6(a),(b)は上述した二重構造の
スクリーンマスク11を用いて被印刷面にペーストをパ
ターンニングするため用いられる従来のスキージ機構を
示している。
【0015】図6(a),(b)に示すように、スキー
ジ機構21は、スキージ22とスキージホルダ23とを
備えている。スキージ22は、スクリーンマスク11の
印刷範囲の一辺の幅よりも大きな幅を持つ細長い板状の
部材で構成され、長手方向の一方の端面がV字状に尖っ
たスキージ面22aをなしている。
【0016】スキージホルダ23は、対称形状に分割さ
れた2枚の押さえ板24,25を有している。押さえ板
24,25は、例えばアルミニウム合金等の金属によっ
て形成される。押さえ部材24,25の長手方向の上面
中央部分には取付片24a,25aが設けられている。
スキージホルダ23は、押さえ板24,25によりスキ
ージ22の長手方向の両側面22b,22bをスキージ
面22aの反対の上面22c側から挟み込み、取付片2
4a,25aを突き合わせてスキージ22を保持した状
態で、押さえ板24,25の長手方向の複数箇所がネジ
等の固定手段26で固定される。これにより、スキージ
22がスキージホルダ23に固定保持される。
【0017】接合された押さえ板24,25の取付片2
4a,25aには作動部材27が取り付けられている。
作動部材27は、コ字状に開口した保持片27aと、保
持片27aの中心より延出する作動片27bとが一体形
成されている。保持片27aには、接合された取付片2
4a,25aの上部が挟み込まれて係止ピン等の係止手
段28により係止される。これにより、保持片27aに
取付片24a,25aが固定される。作動片27bは、
不図示の油圧装置に油圧パイプ29を介して取り付けら
れており、油圧装置が駆動されたときに油圧に応じた押
圧力が付与されて押し下げられる。
【0018】上記構成によるスキージ機構21では、ス
キージ22のスキージ面22aをスクリーンマスク11
の表面に当接させて位置決めした状態で、不図示の油圧
装置の駆動により油圧パイプ28を介して油圧が加えら
れると、スキージホルダ23の中央に位置する作動部材
27を介してスキージ22に所定の押圧力が付与され
る。これにより、スキージ22のスキージ面22aがス
クリーンマスク11の表面を所定の印圧で押圧する。
【0019】上述した図6のスキージ機構21により図
5のスクリーンマスク11を用いて円形のスルーホール
4を有する絶縁層3を陽極基板1上に一回の印刷で形成
する場合には、まず、被印刷面である陽極基板1の上面
に第2メッシュ状部材13の側を下にしてスクリーンマ
スク11を載置する。絶縁層3を形成するためのペース
トを第1メッシュ状部材12の上面に載せ、スキージ機
構21でペーストをスキージングする。スキージング時
には、スキージホルダ23の長手方向の中央に位置する
作動部材27に所定の油圧が加えられる。そして、作動
部材27に所定の油圧が加えられると、この油圧に応じ
た押圧力がスキージホルダ23を介してスキージ22に
付与される。
【0020】これにより、ペーストはスクリーンマスク
11のペースト不通過性領域14以外の部分を通過して
陽極基板1に移行する。そして、スクリーンマスク11
を陽極基板1から除去すれば、陽極基板1上にはペース
ト不通過性領域14に対応したスルーホール4を有する
ペーストが印刷形成される。その後、印刷形成されたペ
ーストを陽極基板1とともに焼成すれば、スルーホール
4を有する絶縁層3が形成された陽極基板1が得られ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
スキージ機構21を用いた従来のスクリーン印刷機で
は、スキージング時に、スキージホルダ23の長手方向
の中央に位置する作動部材27を介してスキージ22の
中央位置P0に油圧による押圧力が集中する。このた
め、細長いスキージ22がスクリーンマスク11を押圧
した際にスキージ22の両端が上方に反り上がって変形
し、スキージ22の長手方向全体に対して均一な力で押
圧することができず、陽極基板1上に形成される絶縁層
3のスルーホール4に埋りが生じていた。その際、スキ
ージ22の中央位置P0に押圧力が集中するため、その
部分でのペーストの転移量が増し、形成される絶縁層3
の膜厚にバラツキが生じる。しかも、使用されるペース
トは流動性を有しているので、特に、スキージ22によ
る押圧力が集中する部分では、ペーストのだれに伴う流
れ込みによってスルーホール4の径を設計値よりも小さ
くさせていた。
【0022】そこで、本件発明者等は、図7(a)に示
すように、スクリーンマスクの四角形の枠体の大きさを
510mm×510mmとし、300mm×300mm
の四角形の印刷範囲内において縦横3×3の12個のス
ルーホール(A〜I)を印刷形成して上記スルーホール
埋りについて調査を試みた。また、スキージ22の長手
方向の印圧の相対値についてもバランサーを用いて測定
を行った。
【0023】その結果、図6のスキージ機構21を採用
した場合には、印刷範囲の中央部分のスルーホールでの
埋りが大きいことが解った。また、図6のスキージ機構
21を採用した場合、図7(b)に示すように、油圧に
よる押圧力がスキージ22の長手方向の中央に集中する
ため、印刷範囲の中央と端には20%の差が生じていた
(図7(c)参照)。
【0024】下記表1、表2、表3は、油圧による印刷
圧を3.5Kg/cm2 、スクリーンマスクのメッシュ
状部材の裏面と被印刷面との間のクリアランスを3.0
mm、また、スルーホールA〜Iの設計値を直径0.6
mm,0.5mm,0.4mmとして、従来のスキージ
機構と本案のスキージ機構を採用したときに形成される
スルーホールの実測値の結果を示している。
【0025】なお、表1はスルーホールA〜Iの設計値
が直径0.6mmのときの従来と本案における実測値、
表2はスルーホールA〜Iの設計値が0.5mmのとき
の従来と本案における実測値、表3はスルーホールA〜
Iの設計値が0.4mmのときの従来と本案における実
測値をそれぞれ示している。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】上記表1、表2、表3を見ても明らかなよ
うに、従来のスキージ機構21を採用した場合には、中
央のスルーホールE,Hの実測値が設計値に対して66
〜30%になっていることが解る。しかも、スルーホー
ルA〜Iの実測値は、設計値に応じても異なっているこ
とが解る。
【0030】ところで、印刷範囲の印刷開始点直後に形
成されるスルーホールBについては、他の中央のスルー
ホールE,Hに比べて埋りが小さくなっている。これ
は、印刷開始時でのスキージ22に勢が弱く、スクリー
ンマスクに対する押し込みが弱ため、メッシュ状部材の
開口部を通過するペーストの量が少ないことが原因と考
えられる。
【0031】このように、図6に示す従来のスキージ機
構21を採用した場合、特にスルーホールHについて、
スルーホールの設計値が小さくなるほど実測値との間に
大きな差が生じることが解った。
【0032】そこで、本発明は、スキージの長手方向の
印圧相対値の差を緩和すれば、スルホール埋りはなくな
るものと推測してなされたものであって、被印刷面に印
刷されるパターンの膜厚を均一にしてパターン形状の均
一化を図ることができるスクリーン印刷機を提供するこ
とを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、所望パターンに応じた開口部を
有するメッシュ状部材を被印刷面上に載置し、前記メッ
シュ状部材上で絶縁性のペーストをスキージングさせて
該ペーストを前記開口部から前記被印刷面に転移させる
ことにより前記所望パターンを前記被印刷面に印刷形成
するスクリーン印刷機において、長手方向の一面が前記
ペーストを前記メッシュ状部材上でスキージングするス
キージ面をなす板状のスキージと、該スキージを前記ス
キージ面と対向する面側から固定保持するスキージホル
ダとを含むスキージ機構を具備し、前記スキージには、
前記スキージホルダに固定保持された長手方向の中央位
置を基点として、両端との間の対称に位置する複数箇所
に前記スキージホルダを介して略同等の押圧力が付与さ
れることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明によるスクリ
ーン印刷機のスキージ機構の正面図、図1(b)は同側
面図である。
【0035】図1に示すスキージ機構31は、スキージ
32とスキージホルダ33とを備えている。スキージ3
2は、例えばポリウレタン等のウレタン系の材質からな
り、長手方向の幅が四角形のスクリーンマスク11の印
刷範囲の一辺の幅よりも大きな幅を有し、また、厚さが
例えば10mm以下の板状に細長く形成されている。ス
キージ32は、長手方向の一方の端面がV字状に尖った
スキージ面32aをなしている。
【0036】図1(b)に示すように、スキージホルダ
33は、対称形状に分割された本体をなす2枚の押さえ
板34,35を有している。押さえ板34,35は、例
えばアルミニウム合金等の金属によって厚さ20mm、
高さ20〜50mm程度で形成される。押さえ部材3
4,35の長手方向上面の2箇所には、長手方向の中央
位置に係止穴を有する取付片34a,35aが設けられ
ている。
【0037】更に説明すると、取付片34a,35a
は、固定保持されるスキージ32の長手方向の中央位置
P0を基点として、両端との間の対称位置P1,P2の
線(図1(a)の一点鎖線)上に係止穴34b,35b
の中心が位置して一体形成されている。図1(a)の例
では、左端からP1までの距離、P1からP2までの距
離、P2から右端までの距離が同一距離に設定され、P
0がP1とP2の中央に位置している。
【0038】図1(a)に示すように、スキージホルダ
33は、スキージ32の長手方向の中央位置P0を押さ
え部材34,35の中心に位置合わせし、押さえ板3
4,35によりスキージ32の長手方向の両側面32
b,32bをスキージ面32aの反対の上面32c側か
ら挟み込む。そして、取付片34a,35aを突き合わ
せスキージ32を保持した状態で、押さえ板34,35
の長手方向の複数箇所がネジ等の固定手段36で固定さ
れる。これにより、スキージ32がスキージホルダ33
に固定保持される。
【0039】図1(b)に示すように、接合された押さ
え板34,35の2箇所の取付片34a,35aのそれ
ぞれには作動部材37が取り付けられている。作動部材
37は、コ字状に開口した保持片37aと、保持片37
aの中心より延出する作動片37bとが一体形成されて
いる。保持片37aには、取付片34a,35aの係止
穴34b,35bに対応して略同一形状の係止穴37b
bが形成されている。2箇所の保持片37aの係止穴3
7bb、34b,35bには、接合された取付片34
a,35aの上部が挟み込まれた状態で係止ピン等の係
止手段38が挿通される。これにより、保持片37aに
取付片34a,35aが固定される。2箇所の作動片3
7bは、不図示の油圧装置に油圧パイプ39を介して取
り付けられており、油圧装置が駆動されたときに油圧に
応じた押圧力が付与されて押し下げられる。なお、作動
片37bに押圧力を付与する動力源は、油圧に限らずエ
ア等としても良い。
【0040】上記構成によるスキージ機構31では、ス
キージ32のスキージ面32aをスクリーンマスク11
の表面に当接させて位置決めした状態で、不図示の油圧
装置の駆動により油圧パイプ38を介して油圧が加えら
れると、スキージホルダ33の2箇所(P1,P2)の
作動部材37を介してスキージ32に所定の押圧力が付
与される。これにより、スキージ32のスキージ面32
aがスクリーンマスク11の表面を所定の印圧で押圧す
る。
【0041】そして、上記スキージ機構31により図5
のスクリーンマスク11を用いて円形のスルーホール4
を有する絶縁層3を陽極基板1上に一回の印刷で形成す
る場合には、従来の技術の項でも説明したように、ま
ず、被印刷面である陽極基板(ガラス基板)1の上面に
第2メッシュ状部材13の側を下にしてスクリーンマス
ク11を載置する。絶縁層3を形成するためのペースト
を第1メッシュ状部材12の上面に載せ、スキージ機構
31でペーストをスキージングする。スキージング時に
は、スキージホルダ33の長手方向の左右2箇所に位置
する作動部材37に同等の油圧が加えられる。そして、
2箇所の作動部材37に油圧が加えられると、この油圧
に応じた押圧力がスキージホルダ33を介してスキージ
32に付与される。このスキージングの際にスキージ3
2に付与される押圧力は、長手方向の中央に集中するこ
となく左右に分散される。これにより、図2(c)に示
すように、印刷範囲の中央と両端にかかる印圧相対値
を、従来の20%から10%に低減することができる。
【0042】上記スキージングにより、ペーストはスク
リーンマスク11のペースト不通過性領域14以外の部
分を通過して陽極基板1に移行する。その後、スクリー
ンマスク11を陽極基板1から除去すれば、陽極基板1
上にはペースト不通過性領域14に対応したスルーホー
ル4を有する均一な膜厚のペーストが印刷形成される。
そして、印刷形成されたペーストを陽極基板1とともに
焼成すれば、スルーホール4を有する絶縁層3が形成さ
れた陽極基板1が得られる。
【0043】したがって、上記実施の形態のスクリーン
印刷機によれば、図1のスキージ機構31を採用するこ
とにより、従来のようなスキージの長手方向の中央に集
中してかかる印圧を長手方向の左右両端側に略均等に分
散してスクリーンマスク11に印圧することができる。
その結果、被印刷面に形成されるパターンの膜厚を均一
にしてパターン形状の均一化を図ることができる。
【0044】ここで、従来のスキージ機構21の採用時
と、本実施の形態のスキージ機構31の採用時におい
て、300mm×300mmの四角形の印刷範囲でスル
ーホールA〜Iを形成した場合について比較すると、表
1、表2、表3を見ても明らかなように、ほぼ全てのス
ルーホールについて本実施の形態の方が従来よりもスル
ーホール埋りが小さく、設計値に近い均一な大きさのス
ルーホールが形成できることが解る。
【0045】そして、従来、特に埋りの大きいスルーホ
ールEについて、従来と本実施の形態での実測値と設計
値との比を比較すると、設計値0.6mmでは、従来が
62%に対し、本実施の形態では87%に向上する。設
計値0.5mmでは、従来が36%に対し、本実施の形
態では88%に向上する。設計値0.4mmでは、従来
が30%に対し、本実施の形態では90%に向上する。
【0046】このことからも明らかなように、本実施の
形態のスキージ機構31を採用したスクリーン印刷機に
よれば、特に設計値の小さいスルーホールに対してスル
ーホール埋りの割合を大幅に改善することができる。
【0047】ところで、上述した実施の形態のスキージ
機構31では、スキージ32に対して長手方向に2点で
印圧する構成としたが、図3に示すように、スキージ3
2の長手方向の全体にわたり、中央位置P0を基点とし
て対称に位置する複数箇所に油圧により印圧をかけても
よい。
【0048】また、本実施の形態のスキージ機構31を
備えたスクリーン印刷機は、図4に示すような蛍光表示
管のスルーホール4付きの絶縁層3を厚膜印刷するもの
に限定されず、図示以外の微小な凹凸を有するパターン
の印刷にも適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、スキージの長手方向の印圧を略均等にでき、被
印刷面に形成されるパターンの膜厚を均一にしてパター
ン形状の均一化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明によるスクリーン印刷機のスキー
ジ機構の正面図 (b)(a)の側面図
【図2】(a)スクリーンマスクの印刷範囲を示す平面
図 (b)本発明のスキージ機構のスキージに対する印圧位
置を示す模式図 (c)本発明のスキージ機構による印刷範囲の印圧相対
値を示す図
【図3】本発明によるスクリーン印刷機のスキージ機構
の他の構成を示す図
【図4】スクリーン印刷法により形成される絶縁層を有
する蛍光表示管の断面図
【図5】スクリーンマスクの部分拡大図
【図6】(a)本発明によるスクリーン印刷機のスキー
ジ機構の正面図 (b)(a)の側面図
【図7】(a)スクリーンマスクの印刷範囲を示す平面
図 (b)従来のスキージ機構のスキージに対する印圧位置
を示す模式図 (c)従来のスキージ機構による印刷範囲の印圧相対値
を示す図
【符号の説明】
11…スクリーンマスク、12…第1のメッシュ状部
材、13…第2のメッシュ状部材、14…ペースト不通
過性領域、31…スキージ機構、32…スキージ、32
a…スキージ面、33…スキージホルダ、P0…中央位
置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望パターンに応じた開口部を有するメ
    ッシュ状部材を被印刷面上に載置し、前記メッシュ状部
    材上で絶縁性のペーストをスキージングさせて該ペース
    トを前記開口部から前記被印刷面に転移させることによ
    り前記所望パターンを前記被印刷面に印刷形成するスク
    リーン印刷機において、 長手方向の一面が前記ペーストを前記メッシュ状部材上
    でスキージングするスキージ面をなす板状のスキージ
    と、該スキージを前記スキージ面と対向する面側から固
    定保持するスキージホルダとを含むスキージ機構を具備
    し、 前記スキージには、前記スキージホルダに固定保持され
    た長手方向の中央位置を基点として、両端との間の対称
    に位置する複数箇所に前記スキージホルダを介して略同
    等の押圧力が付与されることを特徴とするスクリーン印
    刷機。
JP10287969A 1998-10-09 1998-10-09 スクリーン印刷機 Pending JP2000108303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287969A JP2000108303A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 スクリーン印刷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287969A JP2000108303A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 スクリーン印刷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000108303A true JP2000108303A (ja) 2000-04-18

Family

ID=17724105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10287969A Pending JP2000108303A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 スクリーン印刷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000108303A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111890787A (zh) * 2020-08-05 2020-11-06 六安中达信息科技有限公司 板材自动丝印机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111890787A (zh) * 2020-08-05 2020-11-06 六安中达信息科技有限公司 板材自动丝印机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001043817A (ja) 電界放出表示装置
TW583707B (en) Flat-panel display and flat-panel display cathode manufacturing method
JP2000108303A (ja) スクリーン印刷機
JP4256188B2 (ja) メッシュ状のグリッドを有する平板ディスプレイ装置
KR20020083007A (ko) 전계 방출 표시소자와 그의 제조 방법
US20050156507A1 (en) Image display device, method of manufacturing a spacer for use in the image display device, and image display device having spacers manufactured by the method
JP3077611B2 (ja) スクリーンマスク及びその製造方法並びに蛍光表示管
KR100472686B1 (ko) 화상 형성 장치의 제조 방법 및 그 제조 방법에 의해제조된 화상 형성 장치
JP2934114B2 (ja) 蛍光表示管用グリッド
US6948992B2 (en) Field emission display and method for forming negative holes of the same
US6798149B2 (en) Fluorescent luminous tube and method for producing same
JP3418319B2 (ja) 蛍光表示管
JP2905697B2 (ja) 蛍光表示管の電極構造
JP2000238242A (ja) アライメントマークおよびこれを用いた画像形成装置
JP2007048694A (ja) 蛍光表示管用陽極基板および蛍光表示管
JPH0346690A (ja) 画像表示装置及びその実装方法
EP1544892A1 (en) Image-displaying device, method of producing spacer used for image-displaying device, and image-displaying device with the spacer produced by the method
JPH0845450A (ja) 蛍光表示管
JP2002298766A (ja) 蛍光表示管およびその製造方法
JP2005085728A (ja) 画像表示装置
KR940004693Y1 (ko) 형광 표시관
KR20070056614A (ko) 전자 방출 디바이스의 제조 방법
JP2006073413A (ja) 表示装置および表示装置の製造方法
JP2000251740A (ja) スクリーン印刷装置用基板、スクリーン印刷方法、画像形成装置及び該画像形成装置の製造方法
JPH10199456A (ja) 配線接続構造及び配線接続方法