JP2000108072A - 多軸駆動機構 - Google Patents

多軸駆動機構

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JP2000108072A
JP2000108072A JP10276266A JP27626698A JP2000108072A JP 2000108072 A JP2000108072 A JP 2000108072A JP 10276266 A JP10276266 A JP 10276266A JP 27626698 A JP27626698 A JP 27626698A JP 2000108072 A JP2000108072 A JP 2000108072A
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driving
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個のモータにより各軸を駆動することがで
きる多軸駆動機構を提供する。 【解決手段】 1個のモータ1と、このモータ1の駆動
軸33に順次連結されたx軸駆動プーリ2、z軸駆動プ
ーリ4及びy軸駆動プーリ19と、隣り合う各駆動プー
リとの間に設けられてその駆動軸33の先端側に設けら
れた駆動プーリの接続及び切断を行うz軸クラッチ3及
びy軸クラッチ5と、各駆動プーリに従動プーリを介し
て連結されるy軸駆動ワイヤ22、z軸駆動ワイヤ21
及びx軸駆動ワイヤ20とを有し、y軸駆動ワイヤ22
はy軸方向に移動し、z軸駆動ワイヤ21はy軸方向を
経由してz軸方向に移動し、x軸駆動ワイヤ20はy軸
及びz軸方向を経由してx軸方向に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多軸駆動機構に関
し、特に、1個の駆動源により複数個の駆動軸を駆動で
きる多軸駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3軸駆動ロボットの各軸の駆動
は、各軸に夫々配置された3個のモータにより行われて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各軸毎
に1個のモータとそれを制御するドライバが必要なた
め、3軸駆動ロボットの場合、3個のモータとそのドラ
イバが必要であり、ロボットは高価なものとなってい
た。また、各軸にモータを配置するため重量が重くな
り、ロボットの可搬重量が重く、動作速度が遅いという
問題点がある。これらはロボットに限らず、その他の多
軸駆動機構にもあてはまる。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、1個の駆動源により複数個の駆動軸を駆動
できる多軸駆動機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多軸駆動機
構は、1個のモータと、このモータの駆動軸に連結され
たN(Nは自然数)個の駆動プーリと、隣り合う各駆動
プーリの間に設けられてその前記駆動軸先端側に設けら
れた駆動プーリの接続及び切断を行う(N−1)個のク
ラッチと、前記各駆動プーリに従動プーリを介して連結
されるN個の駆動ワイヤとを有し、第1の駆動ワイヤは
第1方向に移動し、第2の駆動ワイヤは第1の方向を経
由して第2の方向に移動し、第3の駆動ワイヤは第1及
び第2の方向を経由して第3の方向に移動し、第m(m
≦N)の駆動ワイヤは第1乃至第(m−1)の方向を経
由して第mの方向に移動することを特徴とする。
【0006】本発明に係る他の多軸駆動機構は、3次元
直交座標系のxyz軸方向を駆動方向とする多軸駆動機
構において、1個のモータと、このモータの駆動軸に順
次連結されたx軸駆動プーリ、z軸駆動プーリ及びy軸
駆動プーリと、前記x軸駆動プーリと前記z軸駆動プー
リとの間に設けられ接続時に前記z軸駆動プーリに前記
モータの回転力を伝達させるz軸クラッチと、前記z軸
駆動プーリと前記y軸駆動プーリとの間に設けられ前記
z軸クラッチと共に接続されたときに前記y軸駆動プー
リに前記モータの回転力を伝達させるy軸クラッチと、
前記y軸プーリからy軸方向に離隔して配置されたy軸
従動プーリと、前記y軸駆動プーリとy軸従動プーリと
の間を連結してy軸方向に移動するy軸駆動ワイヤと、
z軸駆動ワイヤと、このz軸駆動ワイヤにより前記z軸
駆動プーリに連結されたz軸従動プーリと、前記z軸駆
動ワイヤをy軸及びz軸方向に向ける従動プーリと、x
軸駆動ワイヤと、このx軸駆動ワイヤにより前記x軸駆
動プーリに連結されたx軸従動プーリと、前記x軸駆動
ワイヤをy軸、z軸及びx軸方向に向ける従動プーリ
と、前記y軸駆動ワイヤに連結されてy軸方向に移動す
るy軸移動部材と、このy軸移動部材と共に移動し更に
前記z軸駆動ワイヤのz軸移動域に連結されてz軸方向
に移動するz軸移動部材と、このz軸移動部材と共に移
動し更に前記x軸駆動ワイヤのx軸移動域に連結されて
x軸方向に移動するx軸移動部材とを有することを特徴
とする。
【0007】本発明においては、1個のモータと(N−
1)個のクラッチの組み合わせにより、N軸を駆動する
ことができるので、多軸駆動機構を組み込んだ装置を安
価にすることができる。また、各軸にモータを配置する
必要がなく各軸の強度を適度に低減させ軽量化すること
ができ、このため、駆動トルクの小さいモータを使用す
ることができる。
【0008】本発明に係る多軸駆動機構においては、例
えば、3次元直交座標系のxyz軸方向を駆動方向とす
る場合、z軸クラッチ及びy軸クラッチを接続したとき
に、y軸駆動プーリ、z軸駆動プーリ及びx軸駆動プー
リが回転することにより、y軸駆動ワイヤ、z軸駆動ワ
イヤ及びx軸駆動ワイヤを介して、y軸移動部材、z軸
移動部材及びx軸移動部材に駆動力が伝達されるが、x
軸駆動プーリの回転によるx軸移動部材の移動量とz軸
移動部材の移動によるx軸移動部材の移動量とが相殺さ
れるため、x軸移動部材は移動せず、また、z軸駆動プ
ーリの回転によるz軸移動部材の移動量とy軸移動部材
の移動によるz軸移動部材の移動量とが相殺されるた
め、z軸移動部材は移動しない。このため、y軸移動部
材のみがy軸方向へ移動する。
【0009】また、y軸クラッチが切断され、z軸クラ
ッチのみ接続されているときに、y軸駆動プーリは回転
せず、y軸移動部材へは駆動力が伝達されないため、y
軸移動部材は移動しない。また、z軸駆動プーリ及びx
軸駆動プーリが回転することにより、z軸駆動ワイヤ及
びx軸駆動ワイヤを介して、z軸移動部材及びx軸移動
部材に駆動力が伝達されるが、x軸駆動プーリの回転に
よるx軸移動部材の移動量とz軸移動部材の移動による
x軸移動部材の移動量とが相殺されるため、x軸移動部
材は移動せず、z軸移動部材のみがz軸方向へ移動す
る。
【0010】更に、z軸クラッチ及びy軸クラッチが切
断されているときに、x軸駆動プーリが回転することに
より、x軸駆動ワイヤを介して、x軸移動部材のみに駆
動力が伝達されるため、x軸移動部材のみがx軸方向へ
駆動する。
【0011】本発明においては、1個のモータと2個の
クラッチの組み合わせにより、最も一般的な多軸駆動機
構である3軸多軸機構の3軸を容易に駆動することがで
きる。
【0012】前記y軸移動部材、z軸移動部材及びx軸
移動部材が滑合し、前記各移動部材を直線移動させるリ
ニアガイドを設けると、容易に前記各移動部材を直線移
動させることができ、また、前記y軸駆動ワイヤ、z軸
駆動ワイヤ及びx軸駆動ワイヤの懸架方向を変更する従
動プーリを設けると、各駆動ワイヤを装置上で容易に取
り回しすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る多軸
駆動機構である3軸駆動機構について、添付の図面を参
照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に係る
3軸駆動機構を示す斜視図、図2はその背面からみた斜
視図である。また、図3はワイヤ及びプーリの係合関係
を模式的に示す図である。
【0014】図1及び2に示すように、本実施例の3軸
駆動機構は駆動源として、1個のモータ1を備えてい
る。このモータ1の駆動軸33には3個のプーリが直列
に連結されており、モータ1に近い方から、x軸駆動プ
ーリ2、z軸駆動プーリ4及びy軸駆動プーリ19の順
となっている。x軸駆動プーリ2とz軸駆動プーリ4と
の間にはz軸クラッチ3が設けられており、このz軸ク
ラッチ3が接続されると、モータ1の回転力がz軸駆動
プーリ4に伝達され、切断されると、z軸駆動プーリ4
は回転しない。また、z軸駆動プーリ4とy軸駆動プー
リ19との間にはy軸クラッチ5が設けられており、こ
のy軸クラッチ5とz軸クラッチ3が接続されると、モ
ータ1の回転力がy軸駆動プーリ19に伝達され、いず
れかのクラッチが切断されると、y軸駆動プーリ19は
回転しない。従って、モータ1の回転力は常にx軸駆動
プーリ2に伝達され、z軸クラッチ3が接続されると、
z軸駆動プーリ4にも伝達され、y軸クラッチ5及びz
軸クラッチ3が接続されると、更にy軸駆動プーリ19
にも伝達される。
【0015】また、本実施例の3軸駆動機構は駆動され
る軸を3軸有しており、y軸は水平方向に配置され、z
軸は鉛直方向に配置され、x軸はy軸に直交する水平方
向に配置されている。なお、各軸方向の駆動を行う駆動
ユニットとして、y軸駆動ユニット6、z軸駆動ユニッ
ト7及びx軸駆動ユニット8が設けられている。
【0016】y軸駆動プーリ19には、y軸駆動ワイヤ
22が懸架されており、このワイヤ22には駆動機構の
基板上に設けられたプーリ23c及び12cを介してy
軸ユニット6に設けられた従動プーリ24aに懸架され
ている。プーリ12cとプーリ24aとはy軸方向に離
隔しており、駆動プーリ19に駆動されたワイヤ22は
このプーリ12c、24a間でy軸方向に移動する。y
軸駆動ワイヤ22にはy軸クランプ9によりy軸ガイド
ブロック16が連結されており、このy軸ガイドブロッ
ク16はy軸ユニット6にy軸と平行に設けられたリニ
アガイドであるy軸ガイド13に滑合され、y軸方向に
移動可能となっている。また、y軸ガイドブロック16
にはz軸ユニット7が連結されている。従って、y軸駆
動ワイヤ22が駆動されるとz軸ユニット7がy軸方向
に移動するようになっている。
【0017】更に、z軸駆動プーリ4には、z軸駆動ワ
イヤ21が懸架されている。このワイヤ21は駆動機構
の基板上に設けられたプーリ23b及び12bを介し
て、従動プーリ24aに同軸に設けられた従動プーリ2
4bに懸架されている。そして、このz軸駆動ワイヤ2
1はプーリ12bとプーリ24bとの間がy軸ユニット
6の近傍でy軸方向に伸張しており、このz軸駆動ワイ
ヤ21はz軸ユニット7に適長間隔をもって設けられた
1対の従動プーリ24d及び24fにより懸架方向をz
軸上方に変えられ、z軸ユニット7の上端に設けられた
従動プーリ24hに懸架されている。これにより、ワイ
ヤ21はz軸駆動プーリ4の回転により駆動されてz軸
ユニット7内のプーリ24d及び24fと従動プーリ2
4hとの間でz軸方向に移動するようになっている。z
軸駆動ワイヤ21にはz軸クランプ10によりz軸ガイ
ドブロック17が連結されており、このz軸ガイドブロ
ック17はz軸ユニット7にz軸と平行に設けられたリ
ニアガイドであるz軸ガイド14に滑合され、z軸方向
に移動可能となっている。また、z軸ガイドブロック1
7にはx軸ユニット8が連結されている。従って、z軸
駆動ワイヤ21が駆動されるとx軸ユニット7がz軸方
向に移動するようになっている。
【0018】更にまた、x軸駆動プーリ2には、x軸駆
動ワイヤ20が懸架されている。このワイヤ20は駆動
機構の基板上に設けられたプーリ23a及び12aを介
して、従動プーリ24bに同軸に設けられた従動プーリ
24cに懸架されている。そして、このx軸駆動ワイヤ
20はプーリ12aとプーリ24cとの間がy軸ユニッ
ト6の近傍でy軸方向に伸張しており、このx軸駆動ワ
イヤ20はz軸ユニット7に適長間隔をもって設けられ
た1対の従動プーリ24e及び24gにより懸架方向を
z軸方向上方に変えられ、z軸ユニット7の上端に設け
られた従動プーリ24iに懸架されている。更に、この
ワイヤ20はx軸ユニット8に適長間隔をもって設けら
れた1対の従動プーリ24j及び24kにより懸架方向
をx軸方向に変えられ、x軸ユニット8の先端に設けら
れた従動プーリ24mに懸架されている。これにより、
ワイヤ20はx軸駆動プーリ2の回転により駆動されて
x軸ユニット8内のプーリ24j及び24kと従動プー
リ24mとの間でx軸方向に移動するようになってい
る。x軸駆動ワイヤ20にはx軸クランプ11によりx
軸ガイドブロック18が連結されており、このx軸ガイ
ドブロック18はx軸ユニット8にx軸と平行に設けら
れたリニアガイドであるx軸ガイド15に滑合され、x
軸方向に移動可能となっている。従って、x軸駆動ワイ
ヤ20が駆動されるとx軸ガイドブロック18がx軸方
向に移動するようになっている。
【0019】このように構成された本実施例の3軸駆動
機構においては、図3に示すように、z軸クラッチ3
(図1参照)が切断されていると、x軸駆動プーリ2の
みが回転しx軸駆動ワイヤ20はy軸方向、z軸方向及
びz軸方向に駆動する。また、z軸クラッチ3が接続さ
れ、y軸クラッチ5(図1参照)が切断されていると、
x軸駆動プーリ2及びz軸駆動プーリ4が共に回転しx
軸駆動ワイヤ20はy軸方向、z軸方向及びz軸方向に
駆動すると共にz軸駆動ワイヤ21はy軸方向及びz軸
方向に駆動する。更に、z軸クラッチ3及びy軸クラッ
チ5が共に接続されていると、x軸駆動プーリ2、z軸
駆動プーリ4及びy軸駆動プーリ19の3個のプーリが
共に回転しx軸駆動ワイヤ20はy軸方向、z軸方向及
びx軸方向に駆動し、z軸駆動ワイヤ21はy軸方向及
びz軸方向に駆動し、また、y軸駆動ワイヤ22はy軸
方向に駆動する。
【0020】次に、本実施例の動作原理について説明す
る。図4は本発明の実施例に係る3軸駆動機構における
z軸及びy軸部分の駆動機構を取り出した模式図であ
る。また、図5及び6はz軸ガイドブロックの移動に関
わるワイヤ経路を示す模式図である。図4においては、
x軸駆動プーリ2及びそれに関連するx軸駆動ワイヤ2
0、x軸ユニット8及びx軸ガイドブロック18等(い
ずれも図1参照)が省略されているが、実際には、前述
したように、z軸駆動プーリ4又はy軸駆動プーリ19
が回転しているときには、同時にx軸駆動プーリ2が回
転しており、これにより、x軸駆動ワイヤ20はy軸方
向、z軸方向及びx軸方向に駆動している。
【0021】先ず、図1乃至3を参照して、z軸クラッ
チ3が切断されx軸駆動プーリ2のみが回転している場
合について説明する。x軸駆動ワイヤ20を長さα送り
出すようにx軸駆動プーリ2を回転させると、x軸駆動
ワイヤ20のx軸移動域に接続されているx軸ガイドブ
ロック18のみがx軸方向にα移動する。
【0022】次に、図1乃至5を参照して、z軸クラッ
チ3が接続されy軸クラッチ5が切断されて、x軸駆動
プーリ2及びz軸駆動プーリ4が回転している場合につ
いて説明する。x軸駆動プーリ2及びz軸駆動プーリ4
は同時に回転するが、ここでは、両者の回転による作用
を夫々別個に説明する。
【0023】x軸駆動ワイヤ20を長さα送り出すよう
にx軸駆動プーリ2を回転させると、x軸駆動ワイヤ2
0のx軸移動域に接続されているx軸ガイドブロック1
8はx軸方向にα移動する。また、z軸駆動ワイヤ21
を長さα送り出すようにz軸駆動プーリ4を回転させる
と、図5に示すように、z軸駆動ワイヤ21のz軸移動
域に接続されているz軸ガイドブロック17はz軸方向
にα移動し、位置17aに位置する。同時に、z軸ガイ
ドブロック17がz軸方向に移動すると、それに接続さ
れているx軸ユニット8はz軸方向に移動し、図3に示
すように、プーリ24iに対するプーリ24j及び24
kの位置がz軸方向にα移動するため、x軸駆動ワイヤ
20のx軸移動域に接続されているx軸ガイドブロック
18はx軸方向に(−α)移動する(−αは逆方向の変
位を示す、以下同じ)。
【0024】実際にはx軸駆動プーリ2及びz軸駆動プ
ーリ4は同時に回転しているので、x軸ガイドブロック
18のx軸方向の移動量は相殺され、x軸ガイドブロッ
ク18は移動せず、y軸ガイドブロック17のみがz軸
方向にα移動する。
【0025】次いで、図1乃至6を参照して、z軸クラ
ッチ3及びy軸クラッチ5が共に接続され、x軸駆動プ
ーリ2、z軸駆動プーリ4及びy軸駆動プーリ19が回
転している場合について説明する。x軸駆動プーリ2、
z軸駆動プーリ4及びy軸駆動プーリ19は同時に回転
するが、ここでは、3者の回転による作用を夫々別個に
説明する。
【0026】x軸駆動ワイヤ20を長さα送り出すよう
にx軸駆動プーリ2を回転させると、x軸駆動ワイヤ2
0のx軸移動域に接続されているx軸ガイドブロック1
8はx軸方向にα移動する。また、z軸駆動ワイヤ21
を長さα送り出すようにz軸駆動プーリ4を回転させる
と、図5に示すように、z軸駆動ワイヤ21のz軸移動
域に接続されているz軸ガイドブロック17はz軸方向
にα移動する。同時に、z軸ガイドブロック17のz軸
方向の移動に伴い、x軸ガイドブロック18はx軸方向
に(−α)移動する。
【0027】実際にはx軸駆動プーリ2及びz軸駆動プ
ーリ4は同時に回転しているので、x軸ガイドブロック
18のx軸方向に移動量は相殺され、x軸ガイドブロッ
ク18は移動せず、z軸ガイドブロック17はz軸方向
にα移動する。
【0028】更に、y軸駆動ワイヤ22を長さα送り出
すようにy軸駆動プーリ19を回転させると、y軸駆動
ワイヤ22に接続されているy軸ガイドブロック16は
y軸方向にα移動する。即ち、y軸ガイドブロック16
に連結されているz軸ユニット7はy軸方向にα移動
し、位置7aに位置する。このとき、図3に示すよう
に、プーリ24bに対するプーリ24d及び24fの位
置がy軸方向にα移動するため、z軸駆動ワイヤ21の
z軸移動域に接続されているz軸ガイドブロック17は
z軸方向に(−α)移動する実際にはx軸駆動プーリ
2、z軸駆動プーリ4及びy軸駆動プーリ19は同時に
回転しているので、z軸ガイドブロック17のz軸方向
の移動量は相殺され、z軸ガイドブロック17はy軸方
向にα移動し、位置17bに位置する。即ち、z軸ユニ
ット7に連結されているy軸ガイドブロック16のみが
y軸方向にα移動する。
【0029】このように、本実施例においては、z軸ク
ラッチ3が切断されていると、x軸ガイドブロック18
はx軸方向に移動し、また、z軸クラッチ3が接続され
y軸クラッチ5が切断されていると、z軸ガイドブロッ
ク17はz軸方向に移動し、更に、z軸クラッチ3及び
y軸クラッチ5が共に接続されていると、y軸ガイドブ
ロック16はy軸方向に移動する。
【0030】このように、1個のモータと2個のクラッ
チの組み合わせにより、3軸を駆動することができるの
で、3軸駆動機構を組み込んだ装置を安価にすることが
できる。また、各軸にモータを配置する必要がなく各軸
の強度を適度に低減させ軽量化することができ、このた
め、駆動トルクの小さいモータを使用することができ
る。
【0031】本実施例においては、y軸は水平方向に配
置され、z軸は鉛直方向に配置され、x軸はy軸に直交
する水平方向に配置されているが、本発明にいうxyz
3軸直交座標はそれに限らない。x軸、y軸、z軸の方
向自体は水平又は鉛直に限らず、任意に配置することが
できる。
【0032】更に本発明においては、クラッチの個数を
増やすことにより駆動される軸数に制限なく1個のモー
タで多数の軸を駆動することができる。n軸駆動させる
場合、k番目(1≦k≦n)の軸のガイドブロック上に
(k+1)番目の軸を配置し、駆動プーリの順番をモー
タに近い順よりn番目、(n−1)番目、…、2番目、
1番目と直列に並べ、駆動プーリ間をクラッチで接続す
ることにより、1個のモータと(n−1)個のクラッチ
でn軸の駆動を行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
1個のモータと(N−1)個のクラッチの組み合わせに
より、N軸を駆動することができるので、多軸駆動機構
を組み込んだ装置を安価にすることができる。また、各
軸にモータを配置する必要がなく各軸の強度を適度に低
減させ軽量化することができ、このため、駆動トルクの
小さいモータを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る3軸駆動機構を示す模式
図である。
【図2】本発明の実施例に係る3軸駆動機構を示す模式
図である。
【図3】本発明の実施例に係る3軸駆動機構駆動ワイヤ
の経路を示す模式図である。
【図4】本発明の実施例に係る3軸駆動機構におけるz
軸及びy軸部分の駆動機構を取り出した模式図である。
【図5】z軸ガイドブロックの移動に関わるワイヤ経路
を示す模式図である。
【図6】z軸ガイドブロックの移動に関わるワイヤ経路
を示す模式図である。
【符号の説明】
1;モータ 2;x軸駆動プーリ 3;z軸クラッチ 4;z軸駆動プーリ 5;y軸クラッチ 6;y軸ユニット 7、7a;z軸ユニット 8;x軸ユニット 9;y軸クランプ 10;z軸クランプ 11;x軸クランプ 12a、12b、12c、23a、23b、23c、2
4a、24b、24c、24d、24e、24f、24
g、24h、24i、24j、24k、24m;従動プ
ーリ 13;y軸ガイド 14;z軸ガイド 15;x軸ガイド 16;y軸ガイドブロック 17、17a、17b;z軸ガイドブロック 18;x軸ガイドブロック 19;y軸駆動プーリ 20;x軸駆動ワイヤ 21;z軸駆動ワイヤ 22;y軸駆動ワイヤ 33;駆動軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月20日(1999.8.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多軸駆動機
構は、1個のモータと、このモータの駆動軸に相互に直
列に連結されたN(Nは自然数)個の駆動プーリと、隣
り合う各駆動プーリの間に設けられてその前記駆動軸先
端側に設けられた駆動プーリの接続及び切断を行う(N
−1)個のクラッチと、前記各駆動プーリに従動プーリ
を介して連結されるN個の駆動ワイヤとを有し、第1の
駆動ワイヤは第1方向に移動し、第2の駆動ワイヤは第
1の方向を経由して第2の方向に移動し、第3の駆動ワ
イヤは第1及び第2の方向を経由して第3の方向に移動
し、第m(m≦N)の駆動ワイヤは第1乃至第(m−
1)の方向を経由して第mの方向に移動することを特徴
とする。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月10日(1999.12.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多軸駆動機
構は、第1乃至第nの駆動軸を有する多軸駆動機構にお
いて、1個のモータと、このモータの駆動軸に第1から
第nの順に直列に連結された第1乃至第n軸駆動プーリ
と、夫々前記第(k−1)軸駆動プーリと前記第k軸駆
動プーリとの間に設けられ接続時に前記第k軸駆動プー
リに前記モータの回転力を伝達させる第2乃至第n軸ク
ラッチと(kは2以上n以下の自然数)、前記第1軸駆
動プーリに懸架された第1軸駆動ワイヤと、前記第1軸
駆動プーリから前記第1の駆動軸方向に離隔して配置さ
れ前記第1軸駆動ワイヤが懸架され前記第1軸駆動ワイ
ヤが前記第1軸駆動プーリとの間で前記第1の駆動軸方
向に移動する第1軸従動プーリと、夫々前記第k軸駆動
プーリに懸架された第2乃至第n軸駆動ワイヤと、夫々
前記第k軸駆動ワイヤが懸架された第2乃至第n軸従動
プーリと、夫々前記第1乃至第(k−1)軸方向を経由
した前記第k乃至第n軸駆動ワイヤを第kの駆動軸方向
に向ける複数個の従動プーリと、前記第1軸駆動ワイヤ
に連結され前記第1の駆動軸方向に移動する第1軸移動
部材と、夫々前記第1乃至第(k−1)軸移動部材と共
に移動し更に前記第k軸駆動ワイヤの第k軸移動域に連
結されて前記第kの駆動軸方向に移動する第2乃至第n
軸移動部材と、を有することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】実際にはx軸駆動プーリ2及びz軸駆動プ
ーリ4は同時に回転しているので、x軸ガイドブロック
18のx軸方向の移動量は相殺され、x軸ガイドブロッ
ク18は移動せず、軸ガイドブロック17のみがz軸
方向にα移動する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個のモータと、このモータの駆動軸に
    連結されたN(Nは自然数)個の駆動プーリと、隣り合
    う各駆動プーリの間に設けられてその前記駆動軸先端側
    に設けられた駆動プーリの接続及び切断を行う(N−
    1)個のクラッチと、前記各駆動プーリに従動プーリを
    介して連結されるN個の駆動ワイヤとを有し、第1の駆
    動ワイヤは第1方向に移動し、第2の駆動ワイヤは第1
    の方向を経由して第2の方向に移動し、第3の駆動ワイ
    ヤは第1及び第2の方向を経由して第3の方向に移動
    し、第m(m≦N)の駆動ワイヤは第1乃至第(m−
    1)の方向を経由して第mの方向に移動することを特徴
    とする多軸駆動機構。
  2. 【請求項2】 3次元直交座標系のxyz軸方向を駆動
    方向とする多軸駆動機構において、1個のモータと、こ
    のモータの駆動軸に順次連結されたx軸駆動プーリ、z
    軸駆動プーリ及びy軸駆動プーリと、前記x軸駆動プー
    リと前記z軸駆動プーリとの間に設けられ接続時に前記
    z軸駆動プーリに前記モータの回転力を伝達させるz軸
    クラッチと、前記z軸駆動プーリと前記y軸駆動プーリ
    との間に設けられ前記z軸クラッチと共に接続されたと
    きに前記y軸駆動プーリに前記モータの回転力を伝達さ
    せるy軸クラッチと、前記y軸プーリからy軸方向に離
    隔して配置されたy軸従動プーリと、前記y軸駆動プー
    リとy軸従動プーリとの間を連結してy軸方向に移動す
    るy軸駆動ワイヤと、z軸駆動ワイヤと、このz軸駆動
    ワイヤにより前記z軸駆動プーリに連結されたz軸従動
    プーリと、前記z軸駆動ワイヤをy軸及びz軸方向に向
    ける従動プーリと、x軸駆動ワイヤと、このx軸駆動ワ
    イヤにより前記x軸駆動プーリに連結されたx軸従動プ
    ーリと、前記x軸駆動ワイヤをy軸、z軸及びx軸方向
    に向ける従動プーリと、前記y軸駆動ワイヤに連結され
    てy軸方向に移動するy軸移動部材と、このy軸移動部
    材と共に移動し更に前記z軸駆動ワイヤのz軸移動域に
    連結されてz軸方向に移動するz軸移動部材と、このz
    軸移動部材と共に移動し更に前記x軸駆動ワイヤのx軸
    移動域に連結されてx軸方向に移動するx軸移動部材と
    を有することを特徴とする多軸駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記y軸移動部材、z軸移動部材及びx
    軸移動部材が滑合し、前記各移動部材を直線移動させる
    リニアガイドを有することを特徴とする請求項2に記載
    の多軸駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記y軸駆動ワイヤ、z軸駆動ワイヤ及
    びx軸駆動ワイヤの懸架方向を変更する従動プーリを有
    することを特徴とする請求項2又は3に記載の多軸駆動
    機構。
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