JP2000106953A - 折り畳み式多用途テーブルのフレーム - Google Patents

折り畳み式多用途テーブルのフレーム

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JP2000106953A
JP2000106953A JP10285717A JP28571798A JP2000106953A JP 2000106953 A JP2000106953 A JP 2000106953A JP 10285717 A JP10285717 A JP 10285717A JP 28571798 A JP28571798 A JP 28571798A JP 2000106953 A JP2000106953 A JP 2000106953A
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frame
top plate
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leg
ratchet
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JP10285717A
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Moiku Ri
孟育 李
Shinryu Sai
振龍 蔡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトに折り畳み可能で携帯性に優れ、
かつ、天板の傾斜を広角度に調整可能にした折り畳み式
の多用途テーブルのフレームを提供する。 【解決手段】 第1脚部21と、第2脚部22を略X字
状に交叉して、第1及び第2脚部の交叉点において両脚
部21,22をピン止め、ボルト止め等して回転自在に
軸24止してX脚とした脚部フレーム20上に、テーブ
ルや机の天板等を載置する天板フレーム30を、角度調
整手段50を介して傾斜角を調整可能に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み式で、か
つ多用途に使用し得るテーブルのフレーム構造に関し、
より詳細には、その目的に応じて天板や製図板、キャン
バス等(本明細書において、これらを総称して「天板」
という)を載置、固定等してテーブル、製図台、イーゼ
ル等の各種の用途に使用できると共に、収納、搬送等の
際にコンパクトに折り畳むことができる折り畳み式の多
用途テーブルのフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テーブルや机、製図台、イーゼル
等はそれぞれその目的、用途に応じて専用に形成されて
おり、1のテーブルで上記全ての目的、用途に対応し得
る汎用テーブルは存在していない。
【0003】そのため、テーブル、机、製図台、イーゼ
ル等は、それぞれその用途、目的に応じて別々に揃える
必要があり、金銭的な負担を伴うと共に、各目的に応じ
て専用に製造されたものを他の用途に使用する場合には
使い勝手が悪く汎用性に欠けるという問題があった。
【0004】また、製図台、イーゼル等として専用に製
造されたものは重量が重く、またコンパクトに折り畳み
できない等、その持ち運びに不便である。
【0005】このような問題点に鑑み、机の汎用性を向
上させる目的で、机を製図台等として使用する際に一側
を蝶番112で係止された天板110の他側端を昇降さ
せて天板を傾斜可能に構成した机100として、実公昭
63−45941号公報及び実開昭61−147030
号公報記載の机が存在している。
【0006】また、テーブルの携帯性を向上させる目的
で、天板210を取り外し可能と成すと共に、脚部21
4を互いに平行関係に位置する2組の開閉脚組212
と、これらを繋ぐ横木228,246,248とによっ
て形成し、2本の脚を支軸218により回転自在に連結
して、使用時にはX字状に、搬送ないしは収納時には連
結された脚を相互に平行位置に閉じて折り畳めるよう構
成した特開平10−71024号公報記載の携帯用テー
ブルが存在する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術に示す机
のうち、実公昭63−45941号公報に示す机は、図
12に示すように蝶番112により天板110をフレー
ム114に連結して傾動可能に構成し、この天板110
の裏面に複数の係合溝116の形成された係止片118
を固着して、回動可能にフレーム114に軸支されたハ
ンドル120の一端に取り付けられた係合突起122を
前記係合溝116に嵌合させて、前記天板110を所定
角度に傾斜させた状態において係止し得るよう構成され
ており、該机100の天板110を傾斜させて製図等行
う際の利便性が図られている。
【0008】しかし、前記実公昭63−45941号公
報に示す構造の係止機構にあっては、製図等の作業を行
う際の利便性は向上されているものの、前記机の天板1
10を設置面に対して15°程度しか傾斜させることが
できず、より垂直に近い角度にキャンバス等を係止する
イーゼル等として使用するに適していない。
【0009】また、実開昭61−147030号公報記
載の係止機構は、前記実公昭63−45941号公報に
記載の机の前記ハンドルと係止片より成る係止機構に代
えて、天板110の裏面に形成された係止孔117と、
該係止孔117に嵌合する先端形状を備えた棒状の固定
手段を備えるものであるが(図13参照)、この係止機
構によっても天板110の傾斜角度は約15°程度であ
り、それ以上の天板110を垂直方向に傾斜させる場合
には係止孔117を天板110の蝶番112に連結され
た端部により近づけて形成する必要があり、このように
して傾斜状態で係止された天板110は、荷重に対して
極めて脆弱となる。
【0010】従って、前記実開昭61−147030号
公報記載の机100にあっても、机100の天板110
を傾斜させることで製図等の作業を行う際の利便性は向
上されるものの、前記実公昭63−45941号公報に
記載の机と同様にイーゼル等として使用するに適してお
らず、広範な用途を確保するにいたっていない。
【0011】また、図14に示す特開平10−7102
4号公報に記載の携帯用テーブル200にあっては、天
板210を取り外すことにより、X字状に交叉された脚
部214を折り畳むことができ、搬送時等において該テ
ーブル200をコンパクトに収納等し得るものである
が、該テーブル200にあっては該テーブル200の天
板210を傾動する機構を備えておらず、従って該テー
ブルを各種の用途に汎用性のあるものとして使用するこ
とができない。
【0012】そこで本発明は、上記個々の従来技術にお
いて同時に解消し得ない問題点を同時に解決するために
なされたものであり、コンパクトに折り畳み可能で携帯
性に優れると共に、天板の傾斜を広角度に調整可能で、
かつ荷重に対する耐性の優れた、折り畳み式の多用途テ
ーブルのフレームを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の折り畳み式多用途テーブルのフレーム10
は、2本の脚21a,21b;22a,22bを平行に
配置して成る2の脚部(第1脚部21,第2脚部22)
の各脚21a,21b;22a,22bをそれぞれ他方
の脚部21,22の脚21a,21b;22a,22b
に対してX字状に交叉して配置し、各脚21a,22
a;21b,22bの交点において両脚を回転自在に軸
24止して、開脚時に一方の脚部21(又は22)の各
脚21a,21b(又は22a,22b)が他方の脚部
22(又は21)の各脚22a,22b(又は21a,
21b)に対して交叉して配置されたX脚を成し、閉脚
時に2の脚部21,22の各脚21a,21b;22
a,22bが略平行となる方向に近接して配置される脚
部フレーム20と、天板70を載置する天板フレーム3
0を前記いずれかの脚部21(又は22)の各脚22
a,22b(又は21a,21b)の上端にそれぞれ角
度調整手段50を介して連結し、前記天板フレーム30
を前記角度調整手段50を支点として傾斜可能と成し、
前記角度調整手段50は、一端にラチェット53の形成
された第1金具51と、前記第1金具51のラチェット
53を回転自在に軸支する支軸55を一端に備えた第2
金具52を備え、前記第1金具51のラチェット53を
前記第2金具52に軸支して最大で前記第1金具51と
第2金具52が略平行となる閉位置(図4の実線位置、
図9中の一点鎖線の位置)から、前記第2金具52の延
長線方向に位置する展開位置(図3中の想像線,図8実
線位置)まで前記第1金具51を回動可能と成すと共
に、前記ラチェット52と同軸に軸支されたカム57を
備え、前記第2金具52は、前記閉位置から展開位置に
向かう前記第1金具51の回動を可能と成すと共に、逆
方向の回動を規制するよう前記ラチェット53に噛合す
る爪歯54を備え、前記カム57は、爪歯54をラチェ
ット53より離間する爪歯押上区間571と、前記爪歯
54とラチェット53の噛合を許容する作用区間572
と、前記第1金具51に係合して前記第1金具51が所
定角度以上回動したとき前記第1金具51に係合して第
1金具51の回動方向に前記カム57を回動する突出部
573を備え、前記第1金具51を前記閉位置から展開
位置に回動するとき、前記第1金具51の所定角度以上
の回動により第1金具51の先端縁511が前記カム5
7の突出部573に係合して前記カム57を回動し、前
記爪歯押上区間571が前記爪歯54の先端に位置する
よう前記カム57を形成すると共に、前記第1金具51
を展開位置から閉位置に向かって回動させるとき、所定
角度以上の回動で、前記カム57の突出部573と係合
して前記カム57を第1金具51の回動方向に回動させ
る係合突起512を前記第1金具51の先端縁511に
形成したことを特徴とする(請求項1)。
【0014】前記構成のテーブルフレーム10におい
て、前記第1金具51のラチェット53は、ギヤの形成
されていない平坦部531と、ギヤの形成されたギヤ形
成部532を備え、第1金具51を前記閉位置から展開
位置に回動するとき、前記平坦部531に続いて前記ギ
ヤ形成部532が前記爪歯54の先端部に位置するよう
配置され、前記第1金具51の前記展開位置から閉位置
に向かう回動において、前記第1金具51のラチェット
53の平坦部531が前記爪歯54の先端に位置するま
で回動したとき、第1金具51の先端縁511より突出
された前記係合突起512に係合した前記カム57の突
出部573が前記カム57を回動して作用区間572が
爪歯54の先端に位置するよう構成することができる
(請求項2:図8〜図10)。
【0015】また、前記脚部21,22のうち少なくと
も天板フレーム30に連結される脚部22の各脚22
a,22bを伸縮可能としてテーブルフレーム10の高
さを調整可能に構成することもでき(請求項3)、例え
ば、前記脚部21,22のうち少なくともいずれか一方
の脚部22の各脚22a,22bを例えば交叉点の上部
においてテレスコピック状に形成し、脚22a(22
b)の上端に形成された軸26に遊嵌された固定筒28
に前記角度調整手段50を固着すると共に、前記固定筒
28を軸26の所定位置において固定するネジ等の固定
手段27を設けた構成とするとこができる(図5参
照)。
【0016】また、前記天板フレーム30を矩形状に形
成すると共に、前記天板フレーム30の外周と直交方向
に配置された、例えばフレーム材30a〜30d、補強
杆30e等の円筒状、角筒状等の管状材を備え、該管状
材内を進退移動する進退杆33を前記管状材内に収納し
て天板フレーム30の外周より突出し、該突出された進
退杆33の先端に、該進退杆33の長さ方向と直交方向
に突出する係止片34を取り付けると共に、前記進退杆
33を前記管状材内の所定位置に固定するネジ35等の
固定手段を設け、前記係止片34に天板70の周縁を係
止して天板フレーム30上に天板70を固定する天板7
0の固定手段32を設けることもでき〔請求項4:図6
(A)〜図6(C)〕、好ましくは、前記係止片34の
突出方向先端を進退杆33と平行方向に屈曲すると共
に、前記係止片34の突出長さ方向の適宜の位置におい
て係止片34を前記進退杆33の先端に止着する止着手
段を設けることもでき(請求項5)、例えば係止片34
の突出方向に、細長形状の開孔34’を形成し、前記係
止片34を進退杆33の先端に止着する止着手段たるネ
ジ35bで前記開孔34’を挿通すると共に、該ネジ3
5bの先端を進退杆33の先端に螺合して係止片34の
突出長さを可変に止着することもできる〔請求項5:図
6(C)〕。
【0017】さらに、前記天板の係止手段32と共に、
又は天板の係止手段32に代えて天板70を係止する係
止手段36の別の構成としては、天板70の側面を担持
する平面部37と前記平面部37の一端を屈曲して形成
された、天板の表面を担持する屈曲部38を備えた板状
体と、前記板状体の平面部37と天板フレーム30の側
面間を連結する、例えばボルト39等の連結部材39よ
り成る天板の係止手段36を備えて成り、前記ボルト3
9は、例えば板状体の平面部37に天板70の厚み方向
を長さ方向とする細長形状に形成された開孔を挿通し
て、前記板状体を天板70の厚み方向にスライド可能と
成すと共に、該ボルト39の先端を天板フレーム30の
側面に螺合して、連結部材であるボルト39が天板70
の厚み方向の適宜の位置で前記板状体の平面部37に連
結されると共に、前記板状体を天板フレーム30の側面
から適宜の距離において前記板状体を固定し得るよう構
成することもできる〔請求項6:図7(A)〜図7
(C)〕。
【0018】この場合、前記天板の係止手段36を、傾
斜時下端を成す天板フレーム30の側面に固定すると共
に、前記平面部37の一端を部分的に屈曲させずに延長
して天板70の表面と垂直方向に突出する小物受け37
aを形成することもできる(請求項7)。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら以下説明する。
【0020】図1に示すように、本発明のテーブルフレ
ーム10は、例えば金属パイプ等を略下向きコ字状に曲
折して、2の脚21a,21bを平行に配置して形成さ
れた第1脚部21と、2本の脚22a,22bをその下
端近傍において連結杆23により連結して形成された第
2脚部22を、図3に示すように側面において略X字状
に交叉して、第1及び第2脚部の交叉点において両脚部
21,22をピン止め、ボルト止め等して回転自在に軸
24止して成る脚部フレーム20と、テーブルや机の天
板、製図板、キャンバス等を係止する天板フレーム30
と、前記天板フレーム30に固着され、前記天板70を
前記脚部フレーム上に傾動可能に係止する係止杆42を
備え、前記係止杆42の一端を前記第2脚部22の上端
に角度調整手段50を介して連結することにより、前記
天板フレーム30を脚部フレーム20上において所望の
角度に傾動可能に構成している。
【0021】脚部フレーム20を成す前記第1及び第2
脚部21,22は、前記X字状に交叉された交叉点の下
方においてその中央において屈曲可能に構成された連結
手段25により連結されており、第1脚部21と第2脚
部22が所定角度でX字状に交叉した状態で係止し得る
よう構成すると共に、前記第1脚部21及び第2脚部2
2の上端ないしは下端を、両脚部21,22の端部が近
接する方向に閉じることにより、前記連結手段25が屈
曲し、第1、第2の両脚部21,22が平行となる方向
に近づいて配置された、閉じられた状態となり、収納な
いしは搬送の際にコンパクトに折り畳めるよう構成され
ている。
【0022】少なくとも前記天板フレーム30と角度調
整手段50を介して連結される脚部21,22は、好ま
しくは伸縮自在に構成して前記天板フレーム30の配置
される高さを調整可能に構成することができ、本実施形
態にあっては天板フレーム30と連結される第2脚部2
2の各脚22a,22bの上端を図5に示すようにテレ
スコピック状に形成し、脚22a,22bの上端に形成
された軸26に嵌挿された固定筒28に前記角度調整手
段50を固着すると共に、前記固定筒28をシャフト2
6の所定位置において固定するネジ等の固定手段27を
設けた構成としている。
【0023】そして、前記軸26に遊嵌された固定筒2
8の外周より、例えば,ネジ27等を螺合して前記軸2
6外周を押圧し、又は軸26に形成された窪みや開孔内
に該ネジの先端を嵌合させて、脚22a,22bの長さ
を適宜の長さに調整し得るよう構成することもできる。
【0024】なお、本実施形態にあっては、第2脚部2
2の各脚脚22a,22bのみを伸縮可能に構成してい
るが、同様の構成により第1脚部21の各脚21a,2
1bを伸縮可能に構成することもできる。
【0025】また、第1脚部21及び第2脚部22の各
脚21a,21b:22a,22bのどの部分において
伸縮可能に形成するかは適宜任意であるが、本実施形態
に示すように、天板フレーム30と連結された第2脚部
22の各脚22a,22bのみを伸縮可能に構成する場
合には、第1及び第2脚部21,22の交叉点よりも上
方の位置にて脚22a,22bを伸縮可能に形成する。
【0026】前記第2脚部22の先端と角度調整手段5
0を介して連結された、天板フレーム30を支持する係
止杆42は、前記第1及び第2脚部21,22と同様に
例えば金属パイプ等により形成することができ、本実施
形態にあっては前記第1及び第2脚部21,22を展開
してX字状に開いた状態において、前記第1脚部21及
び第2脚部22の先端間の間隔より若干短く形成されて
いる。
【0027】そして前記係止杆42に、例えば4本の角
柱状の鉄パイプ等のフレーム材30a〜30dを矩形状
に組み合わせて形成した天板フレーム30の2側辺を成
すフレーム材30b,30cをボルト止めや溶着等して
固着して、該天板フレーム30が前記係止杆42に連動
して脚部フレーム20上で所定角度に傾動し得るよう構
成されている。
【0028】本実施形態にあっては、天板70を載置し
た際の安定性等を考慮して前記天板フレーム30を前述
のように角柱状の鉄パイプより成るフレーム材を組み合
わせて形成しているが、前記天板フレーム30は、例え
ばこれを前記脚部フレーム20と同様に筒状の金属パイ
プ等により形成し、前記係止杆42を介せず直接角度調
整手段50を介して前記第2脚部22の先端に連結して
も良く、また、フレーム材の材質、形状は前記のものに
限定されず各種のものを使用することができる。
【0029】本実施形態にあってはさらに、前記矩形状
に組み合わされた天板フレーム30の中心に、図2に示
すように前記フレーム材30a〜30dと同様のフレー
ム材より成る補強杆30eを、図2中縦方向に固着し
て、該天板フレーム30の補強を図ると共に、前記天板
フレーム30上に載置された天板の更なる安定性の向上
を図っている。
【0030】前記天板フレーム30には、好ましくは図
6(A)〜図6(C)に示す係止手段32、又は前記図
6(A)〜図6(C)に示す係止手段32に代えて又は
前記係止手段32と共に、図7(A)〜図7(C)に示
す係止手段36を設け、天板フレーム30上に天板70
を係止し得るよう構成している。本実施形態にあって
は、天板フレーム30を傾斜して配置した際に上方に位
置する天板フレーム30の側面に図6(A)〜図6
(C)に示す係止手段32(上部係止手段32)を設
け、下方に位置する天板フレーム30の側面に図7
(A)〜図7(C)に示す係止手段36(下部係止手段
36)を設け、前記上下の係止手段(32,36)によ
り天板フレーム30上に天板70が固定される天板70
の係止手段31が形成されている。
【0031】前記上部係止手段32は、例えば天板フレ
ーム30の中央に配置された、管状材である補強杆30
e内に収納され、前記補強杆30e内をその長さ方向に
進退移動可能に構成された進退杆33と、前記補強杆3
0eより突出した進退杆33の先端に例えば略L字状の
係止片34を取り付け、前記進退杆33を前記補強杆3
0eより所定長さ突出させた状態で固定する、例えばネ
ジ等の固定手段35aを備え、天板フレーム30上に載
置された天板70の端縁を前記係止片34により係止し
て、該位置において前記固定手段35aにより進退杆3
3を進退不能に固定すると、該天板フレーム30上に天
板70が固定されるよう構成したものである。
【0032】この天板70の上部を係止する上部係止手
段32は、前述のように天板フレーム30の中央に配置
された補強杆30e内にその進退杆33を収納して形成
することもできるが、前記補強杆30eに加え、又は補
強杆30eに代えて該天板フレーム30の左右両端を成
すフレーム材30b,30c内に前記進退杆33を収納
して、個々の進退杆33の先端に前記係止片34を固着
し、又は進退杆33の先端間に架設された長尺の係止片
34を固着しても良く、さらに、前記天板フレーム30
とは別に、天板フレーム20の例えば裏面にパイプ等を
固着し、該パイプ中に進退杆33を収納して構成しても
良い。
【0033】前記上部係止手段32の係止片34は、こ
れを略L字状に形成し、該係止片34の一端を前述のよ
うに前記進退杆33の先端に固着して形成することもで
きるが〔図6(B)参照〕、本実施形態にあっては、該
係止片34を略コ字状に形成し〔図6(A)参照〕、図
6(A)において進退杆33の先端より上下2方向にL
字状に係止片34を突出する形状となすこともでき、こ
の場合には、係止片34が進退杆33の先端部分より図
6(A)中上下方向に突出する長さを変えることによ
り、補強杆30e内で進退杆33を回転させていずれの
側に突出する係止片34により天板を係止するかを選択
することにより、異なる厚さの天板70の係止に好適に
対応し得る。
【0034】また、図6(C)に示すように、略L字状
に形成された係止片34の長さ方向に、長方形状、楕円
状等の長細形状の開孔34’を形成し、該開孔34’内
に嵌合されたネジ35bを介して係止片34を進退杆3
3の先端に固着し得るよう構成することもできる。この
ように形成することにより、ネジ35bを緩めることに
より係止片34をその長さ方向にスライドさせて、載置
される天板70の厚さに応じて該係止片34の突出長さ
を変更して各種厚さの天板70の係止に対応することが
できる。
【0035】天板フレーム30の、前記上部係止手段3
2の設けられた端部と対向する端部を成すフレーム材3
0dには、一例として図7(A)及び図7(C)に示す
下部係止手段36が設けられている。
【0036】この下部係止手段36は、天板70の側面
を担持する平面部37と、該平面部37の先端を、係止
される天板70表面と平行方向に曲折して形成された屈
曲部38を備え、前記平面部37と屈曲部38間で天板
70の端部を係止して天板70を天板フレーム30上に
固定しうるよう構成されている。
【0037】この下部係止手段36の平面部37は、図
7(A)及び図7(C)に示すようにボルト等の連結部
材39により天板フレーム30に固定されており、平面
部37の所定箇所には、該連結部材39を挿通するネジ
孔40が形成されている。
【0038】このネジ孔40は、本実施形態にあっては
天板フレーム30の厚み方向を長さ方向とした楕円形、
長方形等の長細形状に形成されており、従って前記下部
係止手段36は天板フレーム30の厚み方向にスライド
して異なる厚みの天板70に対して好適に対応し得るよ
う構成されている。
【0039】なお、前記下部係止手段36は、図7
(A)に示す構成に代えて、図7(B)に示すようにボ
ルト39の軸を長尺に形成して、前記下部係止手段36
の配置位置を調整し得るよう構成することもできる。
【0040】図7(B)に示すように、下部係止手段3
6の配置位置を調整可能とすることで、縦長の天板を載
置する場合に例えば水平方向に配置する場合にはその重
心の中心位置を天板フレームの略中心位置に配置するこ
とができ安定性が向上すると共に、天板を傾斜した状態
で載置する場合には、天板の載置された状態のテーブル
フレームの重心を低くして安定性を向上させることがで
きると共に、上部係止手段32及び下部係止手段36の
双方がその配置位置を適宜に設定し得ることにより、よ
りサイズの大きい天板を載置することが可能となる。
【0041】なお、前記下部係止手段36は、本実施形
態にあっては天板フレーム30の幅方向の中央部分にお
いて前記屈曲部38を形成することなく平面部37を延
長させ、該部分において係止された天板70が傾斜され
たときその下端に天板70の表面より垂直方向に突出す
る、例えば筆記用具等の小物を載置可能な小物受け37
aを形成している。
【0042】以上のように構成された天板フレーム30
を所定角度に傾斜して固定可能に構成した角度調整手段
50を図7〜図10に示す。
【0043】この角度調整手段50は、例えば実開平5
−58065号公報に記載の座椅子やチェアベット等の
背凭れの角度調整に使用されているものと類似のラチェ
ット金具を使用することができるが、前記座椅子やチェ
アベットの背凭れの角度調整に使用されるラチェット金
具は、本発明の角度調整手段における第2金具が第1金
具の略延長線状に配置された展開状態から、第1金具及
び第2金具が略平位置に配置される閉方向に向かって段
階的に係止されるよう構成されており、かつ、該ラチェ
ット金具により係止される角度は、展開状態の略180
°から、第1金具と第2金具が略90°の角度で配置さ
れる状態においてである。
【0044】そのため、前記ラチェット金具は本発明の
テーブルフレームに使用される角度調整手段50とはそ
の使用角度域が異なりこれを転用することができないた
めに、本実施形態にあっては図8〜図11に示すラチェ
ット金具を角度調整手段50として使用している。
【0045】図8〜図11に示す、角度調整手段たるラ
チェット金具50は、一端にラチェット53の形成され
た第1金具51と、前記ラチェット53の形成された第
1金具51の一端を回動自在に軸55支する第2金具5
2を備え、前記ラチェット53を支軸55を中心とする
円弧状に形成すると共に、該ラチェット53と噛合する
とき、前記第1金具51の所定方向の回動は許容する
が、逆方向の回動を規制する爪歯54を、前記第2金具
52の一端に設けられたカバー59内の爪歯軸58に回
転自在に軸支する共に、バネ等の付勢手段56により前
記ラチェット53に向かって前記爪歯54を付勢してい
る。
【0046】また、前記第1金具51を回転自在に軸支
する支軸55には、前記第1金具51を所定角度に回動
させたときに前記ラチェット53と爪歯54の係止を解
除するカム57が回転可能に軸55支されており、該カ
ム57によるラチェット53と爪歯54の係止の解除に
より、前記第1金具51を所望角度に回動させて前記天
板フレーム30を所望の角度に傾斜し得るよう構成され
ている。
【0047】このカム57は、図11に示すようにその
外周において、前記支軸55を中心として周縁部をラチ
ェット53よりも外周に位置し、前記第1金具51を所
定の角度に回転させたときに、前記爪歯54がをその周
縁部に係止してラチェット53より離間して、第1金具
51の反転方向の回動を許容する爪歯押上区間571
と、前記爪歯押上区間571と隣接して形成され、前記
ラチェット53と爪歯54の噛合を許容するよう、前記
支軸55を中心として前記ラチェット53の形成位置よ
りも内周位置に配置された作用区間572を備え、前記
爪歯押上区間571と作用区間572との境界部分と、
前記支軸55を中心として対称の位置には、円筒状に形
成された前記第1金具51の円筒内に向かって突出する
突出部573を形成している。
【0048】そして、この突出部573は、円筒状を成
す第1金具51の、前記ラチェット53の形成された端
部の先端縁であって、前記第1金具51を回動した際の
同一回転軌跡上にある2点間で係止し得る長さに突出さ
れている。本実施形態にあっては、第1金具51の中心
から偏心した位置に前記支軸55を形成していることか
ら、前記第1金具51の先端縁511,511の一方に
図7に示すように突出部573が係合する結合突起51
2を突出形成して、カム57の突出部573が第1金具
51の先端縁511,511に好適に係止し得るよう構
成している。
【0049】前記爪歯押上区間571と作用区間572
は、前記第1金具51が前記爪歯54により許容される
方向に回転する回転方向に、前記作用区間572、爪歯
押上区間571の順で形成されており、前記爪歯押上区
間571と作用区間572の間には段差574が形成さ
れている。
【0050】また、前記ラチェット53の形成された第
1金具51の一端は、前記ラチェット53のギヤ形成部
532と同一円周上に連続してギヤの形成されていない
平坦部531が形成され、ギヤの形成されたギヤ形成部
532と区分されている。
【0051】以上のように構成されたラチェット金具5
0は、本実施形態にあっては前記第1金具51の他端
を、天板フレーム30に固着された係止杆42の一端に
連結し、第2金具52の他端を脚部フレーム20を構成
する第2脚部22の先端に連結している。
【0052】そして、図8に示すように第2金具52と
第1金具51が略同一直線方向に回動された状態におい
て、前記カム57の突出部573は該第1金具51の先
端縁511に係合して、爪歯54とラチェット53とが
噛合しないよう爪歯54がカム57の爪歯押上区間57
1の周縁に係止される。
【0053】この状態において、前記第1金具51を図
8中反時計回りに回動すると、前記カム57はカム57
に向かって付勢される爪歯54との係止により該位置に
固定されて回転せず、ラチェット53のみが前記第1金
具51と共に反時計回りの方向に回転する。
【0054】その後、更に第1金具51を回動させて、
図9の実線で示す位置まで回動すると、第1金具51の
先端縁511に形成された係合突起512に前記カム5
7の突出部573が係合され、この状態においてさらに
第1金具51を反時計回りに回動させると、該第1金具
51の回動と共に前記カム57が反時計回りに回動す
る。
【0055】このカム57の回動により、ラチェット5
3と爪歯54との噛合を阻止していた前記爪歯押上区間
571に隣接して形成された作用区間572が前記爪歯
54の先端位置に達して、前記爪歯54がラチェット5
3のギヤ形成部532に連続して形成された平坦部53
1周縁に係止される。従って、前記第1金具51は図9
中1点鎖線で示すように前記第2金具52と略平行とな
る位置まで反時計回りに回動させることができる。この
状態は、本発明のテーブルフレーム10が収納等の際の
折り畳まれた状態にある。
【0056】その後、前記第1金具51を図9中時計回
り方向に回動すると、爪歯54が前記ラチェット53の
前記平坦部531周縁を摺動すると共に、該第1金具5
1を所定角度時計回りに回動すると、バネ56により付
勢された爪歯54の先端がギヤ形成部532の谷部53
3に噛合して、第1金具51の反時計回り方向の回動が
規制される。
【0057】このラチェット53の谷部533は、第1
金具51の回動角15°毎に形成されており、その後さ
らに前記第1金具51を時計回りに回動すると、15°
回動する毎に爪歯の先端がラチェット53の隣接する谷
部に順次噛合して、該位置より反時計回りに第1金具5
1が回動することが規制される。
【0058】そして、前記第1金具51を図10に示す
位置まで時計回りに回動すると、前記カム57の突出部
573が第1金具51の先端縁511と係合して第1金
具51と共に回動を開始する。そして、該爪歯54の先
端は、ラチェット53の最右端に形成された谷部533
に噛合され、第1金具51がテーブルフレーム10の設
置面に対して75°の傾斜角迄傾斜した状態で該第1金
具51を係止することができ、さらに該第1金具51を
時計回りに回転させると、前記カム57の爪歯押上区間
571の周縁上に前記爪歯の先端が係止され、第1金具
51が反時計回り方向に回動可能となり、前述の動作が
繰り返される。
【0059】従って、該ラチェット金具50により本発
明のテーブルフレーム10は、その天板フレーム30を
設置面に対して平行の状態から75°の傾斜角まで15
°刻みでその角度を変えることができる。
【0060】以上のように構成された本発明のテーブル
フレーム10の使用方法について説明すると、本発明の
テーブルフレーム10は、収納ないしは搬送の際にコン
パクトに折り畳まれて、脚部フレーム20は、第1脚部
21と第2脚部22がその端部を最も近接した位置に閉
じられた状態にあり、また、天板フレーム30は、第2
脚部22と、天板フレーム30に固着された係止杆42
が略平行となる状態に折り畳まれ、図4に示す状態にあ
る。
【0061】この状態において、まず、天板フレーム3
0を図4中矢印Aの方向に回動させてラチェット金具5
0の爪歯54がラチェット53の谷部533aに噛合す
る状態迄回動すると共に、前記脚部フレーム20を成す
第1脚部21と第2脚部22を図4中の矢印Bの方向に
回動させて離間すると、該脚部フレーム20が展開され
てテーブルフレーム10は図3において二点鎖線で示す
(a)の状態と成る。
【0062】この状態において、該テーブルフレーム1
0の天板フレーム30上に、使用目的、用途に合わせて
所望の天板70を載置する。例えば、本発明のテーブル
フレームをテーブルや机として使用する場合には通常の
天板であり、製図台として使用する場合には、製図板を
載置する。また、イーゼルとして使用する場合には、キ
ャンバス等を載置する。
【0063】以上のように、天板フレーム30上に所望
の天板70を載置した後、該天板70を天板フレーム3
0に設けられた係止部材31(32,33)により固定
する。
【0064】そして、天板70の載置されたテーブルフ
レーム10をテーブルや机として使用する場合には、そ
のままの状態において、製図台やイーゼルとして使用す
る場合には、使用者の好みに合わせて上部係止手段32
の突出された天板フレーム30の一端側を持ち上げて設
置面に平行の状態から75°の間で角度を調整して使用
する。
【0065】使用後は、天板70を天板フレーム30上
より取り外すと共に、前記脚部フレーム20を脚部フレ
ーム20を構成する第1脚部21と第2脚部22の先端
間が近接する方向に付勢して脚部フレーム20を閉じる
と共に、前記天板フレーム30を一旦前記第2脚部22
の延長線方向にまで時計回りに回動して図3中二点鎖線
で示す(b)の状態に回動すると、該ラチェット金具5
0による係止が解除されて該天板フレーム30が図4中
の矢印Bとは反対方向に、前記第2脚部22と略平行位
置となる状態まで回動して、図4に示すようにコンパク
トの畳まれて収納可能な状態となる。
【0066】
【発明の効果】以上説明した本発明の構成により、コン
パクトに折り畳み可能で携帯性に優れると共に、天板の
傾斜を広角度に調整可能とすることで、多用途に対応す
ることができ、かつ荷重に対する耐性の優れた、折り畳
み式の多用途テーブルのフレームを提供することができ
た。
【0067】前記天板の傾斜角を決定する角度調整手段
として独自のラチェット金具を備えたテーブルのフレー
ムにあっては、広範な角度で天板の傾斜角を設定するこ
とができ、かつ強度に優れたテーブルのフレームを提供
することができた。
【0068】さらに、天板フレームに天板を係止する係
止手段を備えたテーブルフレームにあっては、該天板の
傾斜によって天板が移動ないし落下することがなく、天
板を好適に係止することができると共に前記構成の係止
手段は、各種サイズの天板を好適に係止することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すテーブルフレーム
の斜視図。
【図2】 本発明の一実施形態を示すテーブルフレーム
の正面図。
【図3】 本発明の一実施形態を示すテーブルフレーム
の右側面図。
【図4】 テーブルフレームを折り畳んだ状態を示す斜
視図。
【図5】 脚部の長さ調整手段を示す概略断面図。
【図6】 図1のVI-VI線断面図であり、(A)は係止
片を略コ字状に形成した実施形態、(B)は係止片を略
L字状に形成した実施形態、(C)は係止片の突出長さ
をわ可変とした実施形態を示す。
【図7】 下部係止手段の実施形態を示す図であり、
(A)及び(B)は図1のVII-VII線断面図、(C)は
図7(A)、図7(B)の矢視B方向の概略図。
【図8】 角度調整手段の説明図。
【図9】 角度調整手段の説明図。
【図10】 角度調整手段の説明図。
【図11】 角度調整手段のカムの平面図。
【図12】 天板の角度調整手段の従来例を示す概略断
面図。
【図13】 天板の角度調整手段の従来例を示す概略断
面図。
【図14】 折り畳みテーブルの従来例を示す概略斜視
図。
【符号の説明】
10 テーブルのフレーム 20 脚部フレーム 21 第1脚部 21a,21b 第1脚部の各脚 22 第2脚部 22a,22b 第2脚部の各脚 23 連結杆 24 軸 25 連結手段 26 軸 27 係止部材(ネジ) 28 固定筒 30 天板フレーム 30a〜30d フレーム材(天板フレームの) 30e 補強杆 31 係止手段 32 上部係止手段 33 進退杆 34 係止片 34’ 開孔 35a 固定手段(ネジ) 35b 止着手段(ネジ) 36 下部係止手段 37 平面部(下部係止手段の) 38 屈曲部(下部係止手段の) 39 連結部材(ボルト) 40 ネジ孔 42 係止杆 43 係止手段(ネジ) 44 支持板 50 角度調整手段(ラチェット金具) 51 第1金具 511 先端縁 512 係合突起 52 第2金具 53 ラチェットギヤ 531 平滑部 532 ギヤ形成部 533 谷部 54 爪歯 55 支軸 56 付勢手段(バネ) 57 カム 571 爪歯押上区間 572 ラッチ作用区間 573 突出部 574 段差 58 爪歯軸 59 カバー 70 天板 100 机 110 天板 112 蝶番 114 フレーム 116 係合溝 117 係止孔 118 係止片 120 ハンドル 121 固定手段 122 係合突起 200 携帯用テーブル 210 天板 212 開閉脚組 214 脚部 228,246,248 横木

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の脚を平行に配置して成る2の脚部
    の各脚をそれぞれ他方の脚部の脚に対してX字状に交叉
    して配置し、各脚の交点において両脚を回転自在に軸止
    して、開脚時に一方の脚部の各脚が他方の脚部の各脚に
    対して交叉して配置されたX脚を成し、閉脚時に2の脚
    部の各脚が略平行となる方向に近接して配置される脚部
    フレームと、 天板を載置する天板フレームを前記いずれかの脚部の各
    脚の上端にそれぞれ角度調整手段を介して連結し、前記
    天板フレームを前記角度調整手段を支点として傾斜可能
    と成し、 前記角度調整手段は、一端にラチェットの形成された第
    1金具と、前記第1金具のラチェットを回転自在に軸支
    する支軸を一端に備えた第2金具を備え、前記第1金具
    のラチェットを前記第2金具に軸支して最大で前記第1
    金具と前記第2金具が略平行となる閉位置から、前記第
    2金具の延長線方向に位置する展開位置間で回動可能と
    成すと共に前記ラチェットと同軸に軸支されたカムを備
    え、 前記第2金具は、前記閉位置から展開位置に向かう前記
    第1金具の回動を可能と成すと共に、逆方向の回動を規
    制するよう前記ラチェットに噛合する爪歯を備え、 前記カムは、爪歯をラチェットより離間する爪歯押上区
    間と、前記爪歯とラチェットの噛合を許容する作用区間
    と、第1金具に係合して前記第1金具が所定角度以上回
    動したとき前記第1金具と係合して第1金具の回動方向
    に前記カムを回動する突出部を備え、 前記第1金具を前記閉位置から展開位置に回動すると
    き、前記第1金具の所定角度以上の回動により第1金具
    の先端縁が前記カムの突出部に係合して前記カムを回動
    し、前記爪歯押上区間が前記爪歯の先端に位置するよう
    前記カムを形成すると共に、前記第1金具を展開位置か
    ら閉位置に向かって回動させるとき、所定角度以上の回
    動で、前記カムの突出部と係合して前記カムを第1金具
    の回動方向に回動させる係合突起を前記第1金具の先端
    縁に形成したことを特徴とする折り畳み式多用途テーブ
    ルのフレーム。
  2. 【請求項2】 前記第1金具のラチェットは、ギヤの形
    成されていない平坦部と、ギヤの形成されたギヤ形成部
    を備え、第1金具を前記閉位置から展開位置に回動する
    とき、前記平坦部に続いて前記ギヤ形成部が前記爪歯の
    先端部に位置するよう配置され、 前記第1金具の前記展開位置から閉位置に向かう回動に
    おいて、前記第1金具のラチェットの平坦部が前記爪歯
    の先端に位置するまで回動したとき、第1金具の先端縁
    より突出された係合突起に係合した前記カムの突出部が
    前記カムを回動して作用区間が爪歯の先端に位置するこ
    とを特徴とする請求項1記載の折り畳み式多用途テーブ
    ルのフレーム。
  3. 【請求項3】 前記脚部のうち少なくとも天板フレーム
    に連結される脚部の各脚を伸縮可能とした請求項1又は
    2記載の折り畳み式多用途テーブルのフレーム。
  4. 【請求項4】 前記天板フレームは矩形状を成し、その
    外周と直交方向に配置された管状材を備え、該管状材内
    を進退移動する進退杆を前記管状材内に収納して天板フ
    レームの外周より突出し、該突出された進退杆の先端に
    該進退杆の長さ方向と直交方向に突出する係止片を取り
    付けると共に、前記進退杆を前記管状材内の所定位置に
    固定する固定手段を備えた天板の係止手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の折り畳
    み式多用途テーブルのフレーム。
  5. 【請求項5】 前記係止片の突出方向先端を進退杆と平
    行方向に屈曲すると共に、前記係止片の突出長さ方向の
    適宜の位置において係止片を前記進退杆の先端に止着す
    る止着手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の折
    り畳み式多用途テーブルのフレーム。
  6. 【請求項6】 前記天板フレームは、天板の側面を担持
    する平面部と前記平面部の一端を屈曲して形成された、
    天板の表面を担持する屈曲部を備えた板状体と、 前記板状体の平面部と天板フレームの側面間を連結する
    連結部材より成る天板の係止手段を備えて成り、 前記連結部材は、天板の厚み方向の適宜の位置で前記板
    状体の平面部に連結されると共に、前記板状体を天板フ
    レームの側面から適宜の距離において固定する請求項1
    〜5いずれか1項記載の折り畳み式多用途テーブルのフ
    レーム。
  7. 【請求項7】 前記天板の係止手段を、傾斜時下端を成
    す天板フレームの側面に連結すると共に、前記平面部の
    一端を部分的に屈曲せずに延長して天板の表面と垂直方
    向に突出する小物受けを形成した請求項6記載の折り畳
    み多用途テーブルのフレーム。
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