JP2000106929A - コーナーピース、トランク、コーナー加工方法およびトランク製造方法 - Google Patents

コーナーピース、トランク、コーナー加工方法およびトランク製造方法

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JP2000106929A
JP2000106929A JP10279554A JP27955498A JP2000106929A JP 2000106929 A JP2000106929 A JP 2000106929A JP 10279554 A JP10279554 A JP 10279554A JP 27955498 A JP27955498 A JP 27955498A JP 2000106929 A JP2000106929 A JP 2000106929A
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corner piece
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JP10279554A
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English (en)
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Satoshi Yura
聡 由良
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Original Assignee
Takeda Trunk Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで危険の少ないトランクの製造方法
を提供する。 【解決手段】 複数面(10〜14)を備えたトランクであ
る。底面(10)とそれを取り囲む側面(11〜14)との接合辺
が所定の曲率Rで折り曲げられており、互いに隣りあっ
た側面部の端部によって形成される辺部と底面(10)の角
部と覆うコーナーピース(2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3D)が
設けられている。コーナーピースは側面同士と底面とを
係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板金などで製造さ
れるトランクやコーナーの加工技術に係り、特に、金型
を用いずに曲率を持った辺を形成可能とするためのコー
ナーピース、トランク、コーナー加工方法およびトラン
ク製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一枚の板金により丸みのあるコー
ナー形状を成型するには、丸みのついたコーナー形状を
有する板金折り曲げ用の金型を製品ごとに用意してい
た。例えばトランクを板金から製造するには、一枚の板
金を角や辺に丸みを持たせた箱型の金型を製作しこの金
型で板金をプレスし、部品である上蓋や本体の形状を一
気に成型していた。板金加工の他には、樹脂成型により
トランクを製造することもあった。またコーナーに丸み
を付けないでよい場合には、板金の辺を鋲打ちしてコー
ナー形状にすることもあった。
【0003】一方、底部やコーナーにコーナーピースが
設けられたトランクがあった。このコーナーピースは、
保護や審美的の目的ために板金加工後に鋲止めやネジ止
めをされたり二重構造に形成した筐体に嵌め込まれたり
して取り付けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のコ
ーナー加工方法では、製造コストがかかり、騒音が大き
く、成型形状に歪みが生じ易いといった不都合があっ
た。すなわち板金の成型加工には金型が必要であり、プ
レス装置も巨大なものが必要であるため、設備費が非常
に高くなってしまうのである。例えばトランクでは様々
な大きさのラインナップを揃えておくことが販売促進上
重要であるため、形状ごとに金型を揃えなければなら
ず、大量生産によるコストダウンが難しくなっていた。
【0005】また板金プレス加工や鋲打ち加工は騒音が
大きく、町工場で製造するには騒音対策も施さなければ
ならなかった。騒音対策の為にコストを上げる結果にも
なっていた。
【0006】さらに成型された板金や樹脂では、金型の
通り成型されず、製造された部品に若干テーパー状の歪
みが生じていた。トランク製造では本体と上蓋を合わせ
る際にこの歪みのために開口部が合わなくなり、時には
一種について二つの金型を必要とするという不都合を生
じていた。
【0007】さらまた鋲打ちによるコーナー加工では、
鋲留めするための加工時間がかかる他、打ち込んだ鋲が
反対側に飛び出すため、加工時に危険があり、安全性の
ために飛び出した鋲を覆う加工が必要であった。
【0008】これらの不都合に鑑み、本願発明者は特殊
形状のコーナーピースを使用することにより、上記不都
合を解消することに想到した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本願発明の第1
の課題は、低コスト・低騒音で鋲止めをすることなくコ
ーナー加工を可能とするコーナーピースを提供すること
である。本願発明の第2の課題は、低コストで危険の少
ないトランクを提供することである。本願発明の第3の
課題は、低コスト・低騒音で鋲止めをすることなくコー
ナーを加工する方法を提供することである。本願発明の
第4の課題は、低コスト・低騒音で鋲止めをすることな
くトランクを製造する方法を提供することである。
【0010】上記第1の課題を解決する発明は、三つの
被接合面の接合点であるコーナーを覆うためのコーナー
ピースであって、少なくともコーナーを覆うことが可能
に構成されており、その裏側に被接合面の辺部に係止可
能な係止部材が設けられていることを特徴とするコーナ
ーピースである。「三つの接合面」は、板金、樹脂を限
らずコーナーピースを係止可能な面であって、互いに一
点または辺で接することを要しない。また所定の曲率で
接していてもよい。さらに三面は互いに直角に交わる
他、任意の二面が鋭角をなしていたり鈍角をなしていた
りしてもよい。「コーナー」は理論上の接合点である
が、実際に面が接している必要はなく空間になっていて
もよい。コーナーピースが互いに離れている被接合面を
相互に係止するからである。「辺部」とは板金などの面
状部材の端部付近をいい、文字通りの「辺」から若干面
内部に入った領域をも含む。「係止部材」に限定はない
が、鋲打ちなどを使用せずに係合可能に構成されている
ことが好ましい。「コーナーピース」の材料に限定はな
いが、例えば複雑な形状を容易に形成できる樹脂で形成
されていることが好ましい。
【0011】具体的な例としては、少なくとも二つの被
接合面の辺部を覆うことが可能に構成されており、当該
辺に沿って複数の前記係止部材が連設されている。「辺
部」は二つの接合面の辺が直接接触していることを要せ
ず、一定距離を隔てていてもよい。
【0012】例えば上記係止部材は、被接合面に設けら
れた穴に挿入可能に構成された突起部である。突起を穴
に挿入すれば、コーナーピースと被接合面とが確実に係
止される。係止方法としては、かしめ法、楔止め法、ネ
ジ留め法等任意の方法が種々に考えられる。
【0013】例えば上記係止部材は、被接合面を構成す
る板部材に挿入された後にその先端にエネルギーが印加
されることによって当該板部材に溶着可能に構成されて
いる。「エネルギー」には高周波や熱、光によることが
考えられる。係止部材の先端が変形することによりコー
ナーピースが被係止面に確実に溶着される。
【0014】また例えば上記係止部材は、接合面を構成
する板部材に挿入されることによって当該板部材に楔合
可能に構成されている。係止部材が楔機能を果たす形状
に形成されており、板部材の穴に挿通して楔止めされ
る。コーナーピースを打ち込むだけでよいので製造が容
易である。
【0015】上記第2の課題を解決する発明は、複数面
を備えたトランクであって、底面に対しそれを取り囲む
側面が所定の曲率で折り曲げられて設けられており、互
いに隣りあった側面の辺部と前記底面の頂点と覆って本
発明のコーナーピースが設けられていることを特徴とす
るトランクである。
【0016】上記第3の課題を解決する発明は、三つの
被接合面の接合点であるコーナーを加工するためのコー
ナー加工方法であって、被接合面の辺部にコーナーピー
スの裏面に設けられた係止部材と係止する係止形状を形
成し、辺部を覆うように当該コーナーピースの係止部材
を被接合面の係止形状に係止させることを特徴とするコ
ーナー加工方法である。
【0017】具体的には、例えば板部材を二辺で切り取
って切り欠きを設け、当該二辺および当該切り欠きの頂
点付近にコーナーピースの裏面に設けられた係止部材と
係止可能な係止形状を形成し、前記切り欠きにより分離
された二面を、当該切り欠きの頂点付近を中心に二辺が
互いに近づくように折り曲げ、折り曲げられて近づいた
二辺および前記頂点を覆うように前記コーナーピースの
係止部材を前記係止形状に係止させることを特徴とする
コーナー加工方法である。
【0018】ここで切り欠きによって分離された二面を
折り曲げる際に、折り曲げた後の二辺が一定距離を隔て
て向かい合うよう所定の曲率で折り曲げ、当該一定距離
を隔てて向かい合う二辺を覆うように前記コーナーピー
スを設けてもよい。このように加工すれば総ての辺が曲
率を持っていることになり、従来高価にしか製造できな
かった一体成型加工型金属トランクなどと同形状のもの
を安価に容易に製造できる。
【0019】上記第4の課題を解決する発明は、上記コ
ーナー加工方法を利用したトランク製造方法において、
方形状の板部材の頂点(四隅)に前記切り欠きを形成し
てコーナーピースを設けることにより立方形状のトラン
クを製造することを特徴とするトランク製造方法であ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】次の本発明の好適な実施の形態
を、図面を参照しながら説明する。
【0021】(実施形態1)本発明の実施形態1は、コ
ーナーピースを溶着可能に形成してトランクのコーナー
加工を行うものである。図1に本実施形態1のトランク
の斜視図を示す。また図2(a)にその正面図、図2
(b)にその平面図、図2(c)にその右側面図を示
す。このトランクは、図1に示すように、本体1Aと蓋
1Bとから構成されている。本体と蓋とは、方形状の一
枚板金の四隅に切り欠きを設けて折り曲げることにより
成型した類似の形状を備えている。図1において符号1
0で示す面を「底面」と称し、符号11〜14で示す面
を「側面」と称する。本体1Aと蓋1Bは、隣接する側
面によって形成される辺とそのコーナーを覆って本発明
のコーナーピース2A、2B、2C、2D、3A、3
B、3Cおよび3Dが設けられている。また本体1Aの
開口部には口金4Aが、蓋1Bの開口部には口金4Bが
設けられている。本体1Aには、さらに鍵5および取っ
手6が設けられている。鍵5は、蓋1Bが閉められた状
態で、蓋の口金4Bに係止し、トランクを施錠可能に設
けられている。取っ手6は、把持部61と係止部62と
を備え、係止部62に把持部61が回動自在に係止され
て構成されている。またトランクの底部(側面13)に
は、脚部材7と蝶番8が設けられている。客部材7は、
トランクを床に置く場合に側面が床に直接接することを
防止するようになっている。蝶番8は本体1Aと蓋1B
とを開閉自在に係止するようになっている。
【0022】図3(a)に、図2(b)で断面Aとして
示したコーナーピース2Aの一部断面図を示す。図3
(b)に、図2(b)で断面Bとして示したコーナーピ
ース2Aの一部断面図を示す。これらの図に示すよう
に、コーナーピース2Aは、曲面で形成され、その端部
22において本体1Aの端部15と重なり合うようにな
っている。またコーナーピース2Aに設けられた係止部
材である突起23が本体1Aに開口する穴16や17に
挿入され溶着されている。他のコーナーピース2B、2
C、2D、3A、3B、3Cおよび3Dについても、コ
ーナーピース2Aと同様に本体1Aまたは蓋1Bに係止
されている。
【0023】図4(a)に、本体1Aまたは蓋1Bの製
造前における板金の平面図を示す。図4(b)は図4
(a)のCで示した切り欠き部分の拡大図、図4(c)
は図4(b)の切断線Dで示した断面図を示す。これら
の図に示すように、本体1Aまたは蓋1Bは、四隅に切
り欠き形状を設けた一枚の板金から形成されている。板
金の材質に制限はなく、耐久性や審美性、加工容易性、
重量等の観点から種々に選択可能である。例えばアルミ
板を使用可能である。切り欠きの二辺のそれぞれには、
コーナーピースの端部22と重合する端部15が設けら
れている。端部15には、コーナーピース2や3の突起
23が挿入される係止形状である穴16が連設されてい
る。各切り欠きの角部にはコーナーピース2の突起23
が挿入される穴17が設けられている。
【0024】図5(a)に、コーナーピース2または3
の平面図、図5(b)にその底面図、図5(c)にその
側面図を示す。コーナーピース2または3は、保護材と
しての観点と審美的な観点の他に、その取り付け位置か
らストレスや衝撃が加わるため十分な強度を備える熱可
塑性樹脂材料等で成型することが好ましい。具体的に
は、強化樹脂、例えばタフナイロンやナイロン6、ナイ
ロン6系共重合ナイロン、ナイロン66、ナイロン1
2、非晶性透明ナイロンなどを強化処理したものを使用
可能である。コーナーピース2または3は、全体が曲面
21で形成されている。その裏面には本体や蓋の切り欠
き部に設けられた端部15と重なり合う端部22が設け
られている。また端部15に設けられた穴16や切り欠
きの角部に設けられる穴17に挿入可能な位置に突起2
3が設けられている。
【0025】次に図6乃至図10を参照して本発明のコ
ーナー加工方法およびトランク製造方法を説明する。ま
ず一枚の板金を図4のような形状に切断加工する。次い
で端部15に段差を設けた後、端部15に穴16を、切
り欠きの角部に穴17を穴開け加工する。次いで図4
(a)に破線で示した折り曲げ線に沿って、側面11〜
14を図6の矢印で示すような方向に折り曲げる。この
とき折り曲げ部に所定の曲率半径Rで丸みが形成される
ように折り曲げる。つまり切り欠きの角から距離Rのと
ころを曲率の中心になるように折り曲げればよい。折り
曲げられた板金は、図7に示すように、折り曲げ部に曲
率があるため、その隣接する側面で形成される辺に間隙
が生ずる。この間隙はコーナーピースで覆われるもので
ある。
【0026】次いで図8に示すように、本体1Aまたは
蓋1Bで側壁により形成された間隙とコーナーとを覆う
ように、コーナーピース2または3をそれぞれ係合して
いく。このときコーナーピース裏側に設けられている突
起23を側面の端部15に設けられた穴16のそれぞれ
とコーナーに設けられた穴17に貫通させるようにす
る。これにより図9に示すように、本体1Aまたは蓋1
Bの四辺がコーナーピース2または3で覆われる。
【0027】図10に、コーナーピースの突起23が穴
16および17に挿通されている状態を、コーナーピー
ス2Aを例にとって示す。溶着がまださなれない状態で
は、図10に示すように本体1Aに設けられた穴16や
17に挿入された突起23の先端は潰れていない。この
状態ではコーナーピースを容易に取り外すことが可能で
ある。この突起23の先端に公知の高周波溶接を施して
突起の先端を溶かして変形させ潰す。ただしこてやバー
ナーで熱を加えたり樹脂を溶かす溶剤を塗布したりして
変形させてもよい。溶けた突起が冷めて硬化すると、突
起が本体に確実に係止される。これと同様に他のコーナ
ーピースについても同様の処理を行う。
【0028】以上の溶着を総てのコーナーピースについ
て行った後、公知の方法にて本体1Aと蓋1Bの開口端
部に口金4Aおよび4Bを設ける。また本体1Aと蓋1
Bの底部に脚部7を設ける。本体1Aにはさらに取っ手
6と鍵5を取り付ける。最後に、蝶番8で本体1Aと蓋
1Bとを開閉自在に係止すれば、トランクが完成する。
【0029】上記したように本実施形態1によれば、以
下の利点がある。
【0030】(1)本実施形態によれば、ナイロン樹脂
でコーナーピースを形成したので、コーナーピースの成
型が容易である。しかもコーナー形状のみに適合させて
製造すればよいので、トランクの幅wや幅d(図2)が
どのように変わっても、製造したコーナーピースの高さ
hの限度まで自在のサイズで、同様のコーナーピースを
利用できる。したがって板金折り曲げさえ行えれば、大
きさや形状に合わせた金型を何種類も作成する必要はな
く、コーナーピース自体のコストを大幅に下げることが
可能である。
【0031】(2)本実施形態によれば、係止部材を突
起にしたので、製造時にコーナーピースの本体や蓋への
嵌め合わせが容易である。したがって製造時に鋲打ちな
どの騒音が発生しない。またネジや鋲類を利用しないの
で、外部にネジや鋲の頭が飛び出すという危険がない。
その危険を回避するための保護材も不要である。
【0032】(3)本実施形態によれば、突起を溶着す
るので、係止を確実にし、コーナーピースを本体や蓋の
辺やコーナーに密着させることができる。特に本体や蓋
を樹脂材料で成型しておけば溶着により両者が渾然一体
となり、係止の強度が格段に上昇する。
【0033】(4)本実施形態によれば、一枚の板金を
打ち抜き加工し側面部を曲げるだけで本体や蓋の形状に
することができるので、金型と大型装置が不要となり製
造コストを大幅に下げることができる。
【0034】(5)本実施形態によれば、曲げ加工によ
って板金の辺部に生ずる間隙とコーナーとを所定の曲率
で丸みが設けられたコーナーピースで覆うので、人や物
に対して傷害を与える危険が少ない。また審美的にも優
れている。
【0035】(実施形態2)本発明の実施形態2は、コ
ーナーピースの変形例に関する。本実施形態2における
コーナーピース2bまたは3bは、上記実施形態1にお
けるコーナーピース2または3と同様に、本体1Aや蓋
1Bのコーナーや辺を覆うために使用される。図11
(a)に、本実施形態2におけるコーナーピース2bま
たは3bの平面図、図11(b)にその底面図、図11
(c)にその側面図を示す。
【0036】コーナーピース2bまたは3bの材料や外
形的特徴については実施形態1と同様である。ただし本
実施形態のコーナーピースは実施形態1における溶着用
の突起23の代わりに楔機能を備える突起23bが設け
られている。
【0037】図11(d)にこの突起23bの正面拡大
図を、図11(e)にその側面図(図11(c)のE部
分拡大図)を示す。これらの図から判るように、突起2
3bは各部材231〜234に四分割されており、基部
の径がその上部の径よりも小さくなっている。またその
先端部はテーパ形状をなしている。この突起の構造によ
れば、穴16や17に挿入する際に、先端のテーパ面が
穴の縁によって内側へ押される。この力により各部材2
31〜234が軸中心に向かって押され撓み、その結果
穴に挿入される。一旦穴から挿入されると突起23b
は、その先端部に力が加わらなくなるため各部材の弾性
により元の形状に戻る。基部の径が小さいテーパ形状を
備えているため、元の形状に戻った突起23bは、穴か
ら離脱するような力が働くとこれに強く反発する。この
ため一旦挿入され嵌合した突起23bは容易に穴から離
脱しない様になる。各突起を総ての穴に嵌合すれば、こ
れらコーナーピース2bまたは3bは本体1Aや蓋1B
に密着して固定されることになる。
【0038】上記したように本実施形態2によれば、コ
ーナーピースの係止部材が楔状をなしているので、製造
時における取り付けがコーナーピースの打ち込みだけで
済み、製造が大幅に容易である。また突起を溶着しなけ
れば、強い力を加えることにより、再びコーナーピース
を付け替えることも可能なため、部品としての交換を想
定して使用するコーナーピースとして最適である。
【0039】(その他の変形例)本発明は上記実施形態
に限定されることなく、種々に変形して適用することが
可能である。例えば上記実施形態では、トランクに限定
してコーナー加工を説明したが、あらゆる建築部材から
おもちゃまでコーナーを構成する箇所に本発明のコーナ
ーピースを適用することが可能である。
【0040】本発明のコーナーピースは、上記実施形態
によらず適用箇所の条件に応じて種々に形状を変更して
適用可能である。例えば外形形状では、コーナーや辺を
構成する面が鋭角や鈍角をなして接している場合には、
その角度に合わせてコーナーピースを製造し取り付ける
ことが可能である。また縞模様や突起を設けたりするこ
とで、用途に合わせた機能を付与したり審美的な硬化を
与えることも可能である。例えば材質では、樹脂に限定
されることなく、ゴムや木材、金属など種々の材料を適
用可能である。例えば係止構造では、上記したような係
止部材に限定されず種々の係止方法を適用可能である。
接着剤でコーナーピースを係止したりコーナーピース全
体と被取り付け面とが嵌合するように係止形状を設けて
双方を嵌合させてもよい。
【0041】本体や蓋は、板金の他に、樹脂で成型して
もよい。さらに木材や石材からなるコーナーや辺につい
て当該コーナーピースを適用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】本願発明によれば、板部材のコーナー部
分に係止しコーナーを保護しかつ接合するコーナーピー
スを提供するので、低コスト・低騒音で鋲止めをするこ
となくコーナー加工が可能となる。本願発明によれば、
一枚板部材の四周を折り曲げて形成されるコーナー部分
に係止しコーナーを保護しかつ接合するコーナーピース
を備えたので、低コストで危険の少ないトランクを提供
することができる。本願発明によれば、板部材のコーナ
ー部分に係止しコーナーを保護しかつ接合するコーナー
ピースを使用するので、低コスト・低騒音で鋲止めをす
ることなくコーナーを加工することが可能である。本願
発明によれば、一枚板部材の四周を折り曲げて形成され
るコーナー部分にコーナーを保護しかつ接合するコーナ
ーピースを適用したので、低コスト・低騒音で鋲止めを
することなくトランクを製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランクの斜視図である。
【図2】本発明のトランクの投写図であり、(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図3】実施形態1におけるコーナーピースの取り付け
完成図であり、(a)は図2の切断線Aからみた一部断
面図、(b)は図2の切断線Bからみた一部断面図であ
る。
【図4】実施形態1における本体または蓋の加工前の展
開図であり、(a)は平面図、(b)は切り欠きCの拡
大図、(c)は切断線Dの断面図である。
【図5】実施形態1におけるコーナーピースであり、
(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は側面図であ
る。
【図6】コーナー加工方法の説明図である(その1)。
【図7】コーナー加工方法の説明図である(その2)。
【図8】コーナー加工方法の説明図である(その3)。
【図9】コーナー加工方法の説明図である(その4)。
【図10】実施形態1の溶着前のコーナーピース説明図
であり、(a)は図2の切断線Aからみた一部断面図、
(b)は図2の切断線Bからみた一部断面図である。
【図11】実施形態2におけるコーナーピースであり、
(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1A 本体 1B 蓋 2,3,2b、3b、2A,2B,2C,2D,3A,
3B,3C,3D コーナーピース 16、17 穴(係止形状) 23,23b 突起

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三つの被接合面の接合点であるコーナー
    を覆うためのコーナーピースであって、 少なくともコーナーを覆うことが可能に構成されてお
    り、その裏側に被接合面の辺部に係止可能な係止部材が
    設けられていることを特徴とするコーナーピース。
  2. 【請求項2】 接近した二つの被接合面の辺部をさらに
    覆うことが可能に構成されており、当該辺に沿って複数
    の前記係止部材が連設されている請求項1に記載のコー
    ナーピース。
  3. 【請求項3】 前記係止部材は、前記被接合面に設けら
    れた穴に挿入可能に構成された突起部である請求項1に
    記載のコーナーピース。
  4. 【請求項4】 前記係止部材は、前記被接合面を構成す
    る板部材に挿入された後にその先端にエネルギーが印加
    されることによって当該板部材に溶着可能に構成されて
    いる請求項3に記載のコーナーピース。
  5. 【請求項5】 前記係止部材は、前記被接合面を構成す
    る板部材に挿入されることによって当該板部材に楔合可
    能に構成されている請求項3に記載のコーナーピース。
  6. 【請求項6】 複数面を備えたトランクであって、 底面に対しそれを取り囲む側面が所定の曲率で折り曲げ
    られて設けられており、互いに隣りあった前記側面の辺
    部と前記底面の頂点と覆って請求項1乃至請求項5のい
    ずれか一項に記載されたコーナーピースが設けられてい
    ることを特徴とするトランク。
  7. 【請求項7】 三つの被接合面の接合点であるコーナー
    を加工するためのコーナー加工方法であって、 被接合面の辺部にコーナーピースの裏面に設けられた係
    止部材と係止する係止形状を形成し、当該辺部を覆うよ
    うに当該コーナーピースの係止部材を被接合面の係止形
    状に係止させることを特徴とするコーナー加工方法。
  8. 【請求項8】 板部材を二辺で切り取って切り欠きを設
    け、当該二辺および当該切り欠きの頂点付近にコーナー
    ピースの裏面に設けられた係止部材と係止可能な係止形
    状を形成し、前記切り欠きにより分離された二面を、当
    該切り欠きの頂点付近を中心に二辺が互いに近づくよう
    に折り曲げ、折り曲げられて近づいた二辺および前記頂
    点を覆うように前記コーナーピースの係止部材を前記係
    止形状に係止させることを特徴とするコーナー加工方
    法。
  9. 【請求項9】 前記切り欠きによって分離された二面を
    折り曲げる際に、折り曲げた後の二辺が一定距離を隔て
    て向かい合うよう所定の曲率で折り曲げ、当該一定距離
    を隔てて向かい合う二辺を覆うように前記コーナーピー
    スを設ける請求項8に記載のコーナー加工方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のコーナー加工方法を
    利用したトランク製造方法において、 方形状の板部材の四隅に前記切り欠きを形成してコーナ
    ーピースを設けることにより立方形状のトランクを製造
    することを特徴とするトランク製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013006027A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Tumi Inc 軽量で高強度の旅行鞄

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