JP2000105363A - 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法

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JP2000105363A
JP2000105363A JP21546099A JP21546099A JP2000105363A JP 2000105363 A JP2000105363 A JP 2000105363A JP 21546099 A JP21546099 A JP 21546099A JP 21546099 A JP21546099 A JP 21546099A JP 2000105363 A JP2000105363 A JP 2000105363A
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liquid crystal
crystal display
display device
voltage
luminance
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Kenji Nakao
健次 中尾
Tsuyoshi Kamimura
強 上村
Hiroshi Kubota
浩史 久保田
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来例に比べて格段に明るい表示が可能であ
り、且つ、階調反転が生じることなく表示を行うことが
できる液晶表示装置の提供を目的とする。 【解決手段】 散乱モードの液晶表示装置において、観
察方向を、液晶層の透過状態時に液晶層から前方側へ出
射される光の出射方向と異なる方向に設定し、この観察
方向から観察した場合、印加電圧が0Vから上昇するに
連れて輝度レベルが初期レベルから一旦上昇してピーク
値に達し、その後は略0レベルまで下降していくような
電圧−輝度特性を有する。そして、この輝度−電圧特性
における輝度レベルがピーク値となる電圧値Vpと、輝
度レベルが略0レベルとなる電圧値V2との範囲を、駆
動電圧範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶層を散乱状態
と透過状態とに切り替えて表示を行う散乱モードの液晶
表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の散乱モードの液晶表示装置の典
型的な従来例としては、斜め光を入射する透過型の液晶
表示装置や、反射板を利用する反射型液晶表示装置など
が知られている。このような従来例では、初期の散乱状
態での明るさが決まるため、明るい表示が得られないと
いう問題があった。また、従来例の散乱モードの液晶表
示装置では、中間調表示を行う場合に階調反転が生じる
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
問題点は、散乱型液晶表示装置において、本質的なもの
ではなく、むしろ輝度−電圧特性の認識に誤りがあった
ことに起因していることが、本発明者の実験結果により
判明した。即ち、例えばノーマリホワイトの場合を例と
して挙げると、この場合の輝度−電圧特性は、一般的に
は図23に示すように、電圧無印加時において輝度が最
大レベルであり、電圧印加時には0Vから電圧が僅かに
上昇する範囲までは輝度が上記の最大レベルを維持し、
それ以降の電圧上昇により輝度レベルは急激に低下して
いき、略0レベルに達するものと考えられていた。しか
し、本発明者の実験結果によれば、実際の電圧−輝度特
性は図23に示す特性ではなく、図3に示すように電圧
印加により輝度レベルにピーク値が存在するような特性
であることが判明した。よって、従来例の散乱モードの
液晶表示装置では、実際の電圧−輝度特性とは異なる電
圧−輝度特性に基づいて、表示を行なっていたため、十
分な輝度が得られず、また、階調反転が生じていたもの
と考えられる。そこで、本発明者は、図3に示す電圧−
輝度特性に基づいて表示を行なうことにより、上記の課
題を解決することができる液晶表示装置を発明するに至
った。
【0004】本発明は、従来例に比べて格段に明るい表
示が可能であり、且つ、階調反転が生じることなく表示
を行うことができる液晶表示装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、液晶層を散乱状態と透過状態と
に切り替えて表示を行う散乱モードの液晶表示装置にお
いて、所定の観察方向から観察した場合に、液晶層の散
乱状態と透過状態との変化過程中に輝度レベルにピーク
値が存在するような輝度−電圧特性を有し、前記輝度−
電圧特性における輝度レベルがピーク値となる電圧値
と、輝度レベルが略0レベルとなる電圧値との範囲を、
駆動電圧範囲とすることを特徴とする。上記構成によれ
ば、輝度−電圧特性にピーク輝度が存在することから、
このピーク輝度となる電圧値と、輝度が略0%となる電
圧値との範囲を、駆動電圧範囲とすれば、従来例に比べ
て高い輝度、即ち明るい表示が可能となる。また、上記
範囲を駆動電圧範囲とすることにより、輝度−電圧特性
にピーク輝度が存在しないことになり、従来例のように
輝度−電圧特性にピーク輝度が存在することに起因した
階調反転を防止することができる。また、請求項2の発
明は、液晶層を散乱状態と透過状態とに切り替えて表示
を行う散乱モードの液晶表示装置において、前記散乱モ
ードが、電圧無印加時に散乱状態で明状態表示となるノ
ーマリホワイトであり、所定の観察方向から観察した場
合に、印加電圧が0Vから上昇するに連れて輝度レベル
が初期レベルから一旦上昇してピーク値に達し、その後
は略0レベルまで下降していくような電圧−輝度特性を
有し、前記輝度−電圧特性における輝度レベルがピーク
値となる電圧値と、輝度レベルが略0レベルとなる電圧
値との範囲を、駆動電圧範囲とすることを特徴とする。
上記構成によれば、従来例よりも明るい表示が可能で、
且つ、階調反転を防止することができるノーマリホワイ
トの液晶表示装置を実現できる。また、請求項3の発明
は、液晶層を散乱状態と透過状態とに切り替えて表示を
行う散乱モードの液晶表示装置において、前記散乱モー
ドが、電圧無印加時に透過状態で暗状態表示となるノー
マリブラックであり、所定の観察方向から観察した場合
に、印加電圧が0Vから閾値電圧に達するまで輝度が略
0レベルであり、印加電圧が閾値電圧を超えると印加電
圧の上昇に連れて、輝度レベルが上昇してピーク値に達
し、その後は下降していく電圧−輝度特性を有し、前記
輝度−電圧特性における輝度レベルが0レベルから変化
し始める前記閾値電圧値と、輝度レベルがピーク値とな
る電圧値との範囲を、駆動電圧範囲とすることを特徴と
する。上記構成によれば、従来例よりも明るい表示が可
能で、且つ、階調反転を防止することができるノーマリ
ブラックの液晶表示装置を実現できる。また、請求項4
の発明は、請求項2の発明であって、前記輝度−電圧特
性における輝度レベルのピーク値が複数存在し、それぞ
れのピーク値となる電圧値のうち、最も高い電圧値と、
前記輝度レベルが略0レベルとなる電圧値との範囲を、
駆動電圧範囲とすることを特徴とする。
【0006】また、請求項5の発明は、請求項3の発明
であって、前記輝度−電圧特性における輝度レベルのピ
ーク値が複数存在し、前記輝度レベルが0レベルから変
化し始める前記閾値電圧値と、前記それぞれのピーク値
となる電圧値のうち、最も低い電圧値との範囲を、駆動
電圧範囲とすることを特徴とする。
【0007】また、請求項6の発明は、請求項1の発明
であって、前記観察方向が、液晶層の透過状態時に液晶
層から前方側へ出射される光の出射方向と異なる方向に
設定されていることを特徴とする。
【0008】また、請求項7の発明は、請求項2の発明
であって、前記観察方向が、液晶層の透過状態時に液晶
層から前方側へ出射される光の出射方向と異なる方向に
設定されていることを特徴とする。
【0009】また、請求項8の発明は、請求項3の発明
であって、前記観察方向が、液晶層の透過状態時に液晶
層から前方側へ出射される光の出射方向と異なる方向に
設定されていることを特徴とする。
【0010】また、請求項9の発明は、請求項2の発明
であって、バイアス駆動されることを特徴とする。
【0011】また、請求項10の発明は、請求項3の発
明であって、バイアス駆動されることを特徴とする。
【0012】また、請求項11の発明は、請求項9の発
明であって、前記バイアス駆動におけるバイアス電圧を
調整し得るように構成されていることを特徴とする。
【0013】また、請求項12の発明は、請求項10の
発明であって、前記バイアス駆動におけるバイアス電圧
を調整し得るように構成されていることを特徴とする。
【0014】また、請求項13の発明は、請求項1の発
明であって、前記輝度−電圧特性の変化に応じて、駆動
電圧が前記駆動電圧範囲になるように調整する駆動電圧
調整手段を備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項14の発明は、請求項2の発
明であって、前記輝度−電圧特性の変化に応じて、駆動
電圧が前記駆動電圧範囲になるように調整する駆動電圧
調整手段を備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項15の発明は、請求項3の発
明であって、前記輝度−電圧特性の変化に応じて、駆動
電圧が前記駆動電圧範囲になるように調整する駆動電圧
調整手段を備えたことを特徴とする。
【0017】また、請求項16の発明は、請求項13の
発明であって、前記輝度レベルのピーク値にほぼ対応す
る電圧を検出する検出手段を備えるとともに、前記駆動
電圧調整手段は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整
するように構成されていることを特徴とする。
【0018】また、請求項17の発明は、請求項14の
発明であって、前記輝度レベルのピーク値にほぼ対応す
る電圧を検出する検出手段を備えるとともに、前記駆動
電圧調整手段は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整
するように構成されていることを特徴とする。
【0019】また、請求項18の発明は、請求項15の
発明であって、前記輝度レベルのピーク値にほぼ対応す
る電圧を検出する検出手段を備えるとともに、前記駆動
電圧調整手段は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整
するように構成されていることを特徴とする。
【0020】また、請求項19の発明は、請求項13の
発明であって、液晶表示装置の使用状態の温度を検出す
る検出手段を備えるとともに、上記駆動電圧調整手段
は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整するように構
成されていることを特徴とする。
【0021】また、請求項20の発明は、請求項14の
発明であって、液晶表示装置の使用状態の温度を検出す
る検出手段を備えるとともに、上記駆動電圧調整手段
は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整するように構
成されていることを特徴とする。
【0022】また、請求項21の発明は、請求項15の
発明であって、液晶表示装置の使用状態の温度を検出す
る検出手段を備えるとともに、上記駆動電圧調整手段
は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整するように構
成されていることを特徴とする。
【0023】また、請求項22の発明は、請求項1の発
明であって、前記液晶層の前方側から入射する光を、反
射させて前方側に出射させる反射板が、前記液晶層の背
後側に備えられていることを特徴とする。
【0024】また、請求項23の発明は、請求項2の発
明であって、前記液晶層の前方側から入射する光を、反
射させて前方側に出射させる反射板が、前記液晶層の背
後側に備えられていることを特徴とする。
【0025】また、請求項24の発明は、請求項3の発
明であって、前記液晶層の前方側から入射する光を、反
射させて前方側に出射させる反射板が、前記液晶層の背
後側に備えられていることを特徴とする。上記構成によ
れば、従来例よりも明るい表示が可能で、且つ、階調反
転を防止することができる反射型の液晶表示装置を実現
できる。また、請求項25の発明は、請求項1の発明で
あって、前記液晶層の背後側に光源が備えられ、光源か
らの斜め方向の光が液晶層を通過して前方側に出射する
ことを特徴とする。
【0026】また、請求項26の発明は、請求項2の発
明であって、前記液晶層の背後側に光源が備えられ、光
源からの斜め方向の光が液晶層を通過して前方側に出射
することを特徴とする。
【0027】また、請求項27の発明は、請求項3の発
明であって、前記液晶層の背後側に光源が備えられ、光
源からの斜め方向の光が液晶層を通過して前方側に出射
することを特徴とする。上記構成によれば、従来例より
も明るい表示が可能で、且つ、階調反転を防止すること
ができる透過型の液晶表示装置を実現できる。また、請
求項28の発明は、請求項1の発明であって、アクティ
ブマトリクス駆動により表示を行なうことを特徴とす
る。
【0028】また、請求項29の発明は、請求項2の発
明であって、アクティブマトリクス駆動により表示を行
なうことを特徴とする。
【0029】また、請求項30の発明は、請求項3の発
明であって、アクティブマトリクス駆動により表示を行
なうことを特徴とする。上記構成によれば、従来例より
も明るい表示が可能で、且つ、階調反転を防止すること
ができるアクティブマトリクス型の液晶表示装置を実現
できる。また、請求項31の発明は、請求項1の発明で
あって、単純マトリクス駆動により表示を行なうことを
特徴とする。
【0030】また、請求項32の発明は、請求項2の発
明であって、単純マトリクス駆動により表示を行なうこ
とを特徴とする。
【0031】また、請求項33の発明は、請求項3の発
明であって、単純マトリクス駆動により表示を行なうこ
とを特徴とする。上記構成によれば、従来例よりも明る
い表示が可能で、且つ、階調反転を防止することができ
る単純マトリクス型の液晶表示装置を実現できる。ま
た、請求項34の発明は、液晶層を散乱状態と透過状態
とに切り替えて表示を行う散乱モードの液晶表示装置の
駆動方法において、バイアス駆動することを特徴とす
る。
【0032】また、請求項35の発明は、請求項34の
発明であって、アクティブ素子アレイによるアクティブ
駆動を行うことを特徴とする。
【0033】また、請求項36の発明は、請求項34の
発明であって、前記バイアス駆動が、対向反転駆動であ
ることを特徴とする。
【0034】また、請求項37の発明は、請求項34の
発明であって、前記バイアス駆動が、フローティングゲ
ート駆動であることを特徴とする。
【0035】また、請求項38の発明は、請求項34の
発明であって、前記バイアス駆動が、容量結合駆動であ
ることを特徴とする。
【0036】また、請求項39の発明は、請求項34の
発明であって、前記バイアス駆動手段が発生する前記所
定の電圧が可変であることを特徴とする。
【0037】また、請求項40の発明は、液晶層を散乱
状態と透過状態とに切り替えて表示を行う散乱モードの
液晶表示装置において、所定の観察方向から観察した場
合に、液晶層の散乱状態と透過状態との変化過程中に、
印加電圧が0Vにおける輝度レベルよりも高い輝度レベ
ルが存在するような輝度−電圧特性を有することを特徴
とする。
【0038】また、請求項41の発明は、請求項40の
発明であって、前記輝度−電圧特性における、前記印加
電圧が0Vにおける輝度レベルよりも高い輝度レベルと
なる電圧値から、輝度レベルが単調減少して略0レベル
となる電圧値までの範囲を、駆動電圧範囲とすることを
特徴とする。
【0039】また、請求項42の発明は、請求項40の
発明であって、液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
る、前記印加電圧が0Vにおける輝度レベルよりも高い
輝度レベルが、使用温度範囲内で最も高くなるように構
成されていることを特徴とする。
【0040】また、請求項43の発明は、請求項40の
発明であって、液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
る、前記印加電圧が0Vにおける輝度レベルよりも高い
輝度レベルが、ほぼ室温において最も高くなるように構
成されていることを特徴とする。
【0041】また、請求項44の発明は、請求項40の
発明であって、前記液晶層を構成する液晶材料における
液晶相−等方相相転移温度が、液晶表示装置の使用温度
範囲の上限よりも20℃以上高いことを特徴とする。
【0042】また、請求項45の発明は、請求項40の
発明であって、前記液晶層を構成する液晶材料における
液晶相−等方相相転移温度が、80℃以上であることを
特徴とする。
【0043】また、請求項46の発明は、請求項1の発
明であって、液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
る、前記輝度レベルのピーク値が、使用温度範囲内で最
も高くなるように構成されていることを特徴とする。
【0044】また、請求項47の発明は、請求項1の発
明であって、液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
る、前記輝度レベルのピーク値が、ほぼ室温において最
も高くなるように構成されていることを特徴とする。
【0045】また、請求項48の発明は、請求項1の発
明であって、前記液晶層を構成する液晶材料における液
晶相−等方相相転移温度が、液晶表示装置の使用温度範
囲の上限よりも20℃以上高いことを特徴とする。
【0046】また、請求項49の発明は、請求項1の発
明であって、前記液晶層を構成する液晶材料における液
晶相−等方相相転移温度が、80℃以上であることを特
徴とする。これらにより、液晶材料の屈折率異方性の大
きさΔnの温度依存性による影響を少なくして、使用温
度範囲内で高い輝度やコントラストを得ることができ
る。
【0047】また、請求項50の発明は、請求項1の発
明であって、前記液晶層の厚みをd(μm)、前記液晶
層の散乱ゲインをSGとした場合に、 50exp(−0.4d)< SG < 360exp
(−0.47d) が成立つことを特徴とする。
【0048】また、請求項51の発明は、請求項1の発
明であって、前記液晶層の厚みをd(μm)、前記液晶
層の散乱ゲインをSG、前記液晶層における液晶材料の
複屈折異方性をΔnとした場合に、 50exp(−1.6Δn・d)< SG < 360
exp(−1.88Δn・d) が成立つことを特徴とする。
【0049】また、請求項52の発明は、請求項1の発
明であって、前記液晶層の散乱ゲインが、10以上、2
00以下であることを特徴とする。
【0050】また、請求項53の発明は、請求項1の発
明であって、液晶表示装置の使用温度範囲内における前
記液晶層の散乱ゲインが、10以上、200以下である
ことを特徴とする。散乱ゲインとコントラストとの間に
は、図20に示す相関関係がある。この図20から明ら
かなように高分子分散型液晶層の厚み(パネルギャップ
に相当する。)d毎に、最大コントラストとなる散乱ゲ
インが存在する。そこで、図20において、最大コント
ラストの70%以上の範囲を設定範囲とした場合に、図
21に示すパネルギャップdと散乱ゲインとの関係が得
られる。図21において、ラインP1は散乱ゲインの許
容範囲の上限を示し、ラインP3は散乱ゲインの許容範
囲の下限を示している。よって、このラインP1とライ
ンP3との範囲内で散乱ゲインを設定すれば、最大コン
トラストの70%以上のコントラストが得られることに
なる。ここで、ラインP1はSG=360exp(−
0.47d)であり、ラインP3はSG=50exp
(−0.4d)である。よって、高分子分散型液晶層の
散乱ゲインSGが、 50exp(−0.4d)< SG < 360exp
(−0.47d) を満たすように作製しておけば、最大コントラストの7
0%以上のコントラストが得られ、高輝度及び高コント
ラストの反射型の高分子分散型液晶表示素子が実現され
る。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。この実施の形態は、駆動電
圧を適切に設定することによって、高輝度化および高コ
ントラスト化を図ることができるものである。 (実施の形態の概要)図1は実施の形態に係る液晶表示
装置の簡略化した断面図である。本実施の形態に係る液
晶表示装置301は、反射型の液晶表示装置である。こ
の液晶表示装置301は、下基板302と、下基板30
2に対向する上基板303と、アルミニウムから成る反
射板304と、反射板304と上基板303間に配置さ
れた液晶層305とを有する。この液晶層305は、散
乱状態と透過状態の切り替えにより表示を行う散乱液晶
で構成されている。散乱液晶としては、例えば、高分子
分散型液晶、動的散乱型液晶(DSM:dynamic scatte
ring mode )、コレステリック・ネマテック相転移型液
晶などが例示される。
【0052】図2は液晶表示装置301の表示動作を説
明するための図であり、図3は液晶表示装置301の輝
度−電圧特性を示すグラフである。この液晶表示装置3
01は、電圧無印加時には散乱状態で明状態を示すいわ
ゆるノーマリホワイトの散乱型液晶表示装置である。こ
の液晶表示装置の表示動作について説明すると、電圧無
印加時、即ち印加電圧が0Vのときは、液晶層305は
散乱モードとなっているため、図2(a)に示すように
入射光L1が反射板304により前面側に反射され、こ
の反射光は、散乱光となる。このときの散乱状態はすべ
ての方向について均一に散乱(等方散乱)するため、便
宜上散乱状態を紙面を含む平面内において模式的に示す
と参照符号A1で示すように真円となる。ここで、観察
方向M1を、液晶層305の透過状態時に液晶層から前
方側へ出射される出射光(正反射光に相当する)L2の
出射方向と異なる方向〔(図2(d)〕に設定するもの
とする。即ち、正反射光のみを避けて見ることを、観察
条件とする。従って、このような観察条件は、液晶表示
画面の観察態様としては、特に不自然なものではない。
【0053】このような観察方向M1から観察すると、
散乱光の一部が観察方向M1と一致し、これにより、明
状態の表示となる。この図2(a)に示す状態を輝度−
電圧特性で示すと、図3に示すように輝度がほぼ40%
程度となる。
【0054】次いで、印加電圧が0Vから上昇していく
と、散乱状態は低下していく。ところが、散乱状態が低
下していくと、反射光は一定方向に収束すべく、散乱範
囲が徐々に小さくなっていき、参照符号A2で示すよう
に楕円散乱状態となる。従って、一定の観察方向M1に
一致する反射光量が徐々に大きくなる。そして、印加電
圧がVp(=2.5V)に達すると、観察方向M1に一
致する反射光量が最大となり、図3に示すように最大輝
度70%が得られる。
【0055】そして、印加電圧がVpを超えると、収束
方向(反射光L2の方向)に向けて散乱範囲が更に小さ
くなり、反射光は一定の観察方向M1からずれていくこ
とになる。そのため、輝度は、図3に示すように印加電
圧の増加に連れて減少していく。そして、印加電圧がV
1(=4V)のとき、輝度は初期の電圧無印加時の輝度
40%よりも小さい35%程度まで低下する。そして、
印加電圧がV2(=6.5V)のときは図2(d)に示
す状態となり、輝度は図3に示すように略0%となる。
【0056】尚、上記の図3に示す輝度−電圧特性は、
液晶表示装置301が以下の条件下、本発明者が実験し
て得られたものである。
【0057】セル厚: 9μm 入射光の入射角度θ1:30度 観察方向と基板に対して垂直方向との成す角度(視角)
θ2:15度 このようにして、散乱モードの液晶表示装置301で
は、電圧無印加時における輝度Iが、電圧印加により一
旦輝度が上昇し、ピーク値Ip(=70)に達し、その
後は減少していき、最終的には略0%となることが理解
される。よって、本実施の形態に係る液晶表示装置30
1では、輝度がピーク値Ipとなる電圧値Vpに印加電
圧を設定すれば、最大輝度を得ることができる。よっ
て、本実施の形態に係る液晶表示装置を駆動するに際し
ては、最大輝度に対応する電圧値Vpと略最低輝度とな
る電圧値V2の範囲(この実施の形態では2.5V〜
6.5Vの範囲)を駆動範囲とすることにより、従来例
よりも明るい表示が可能となる。また、上記駆動範囲で
駆動することにより、電圧−輝度特性にピークが存在し
ないことになり、階調反転が生じることが防がれる。な
お、最低輝度となる電圧値V2は、6.5Vに限定され
るものではなく、略0%の輝度となる電圧値であれば、
充分である。また、上記の実施の形態では、電圧無印加
時に完全散乱状態となっていたけれども、本発明はこれ
に限定されるものではなく、電圧無印加時において、少
なくとも、図2(b)に示す楕円散乱状態よりも完全散
乱に近い楕円散乱状態となるような散乱強度を有する液
晶表示装置であれば十分である。
【0058】(その他の事項) (1)上記実施の形態では、反射型の液晶表示装置につ
いて説明したけれども、透過型の液晶表示装置について
も本発明は好適に実施することができる。
【0059】(2)また、バイアス電圧による駆動方
式、例えば対向反転駆動、容量結合駆動、さらにはFG
(フローティングゲート)駆動についても本発明は好適
に実施することができる。
【0060】(3)更に、本発明は、散乱モードの液晶
表示装置であれば、アクティブマトリクス型、単純マト
リクス型のいずれの液晶表示装置にも好適に実施するこ
とができる。
【0061】なお、上記(1)〜(3)の具体的内容
は、以下において詳細に説明する。 (実施の形態1)以下、実施の形態1について、より具
体的に説明する。
【0062】図4は実施の形態1に係る高分子分散型の
液晶表示装置301Aの断面図である。上記実施の形態
の概要で説明した液晶表示装置に対応する部分には同一
の参照符号を付す。この液晶表示装置301Aは、液晶
層305Aを構成する散乱型液晶として、高分子分散型
液晶を用いて構成されている。この液晶表示装置301
Aを、一般的な方法で製造した。即ち、表面に反射板3
04が形成されたガラス基板(下基板302に相当)
と、ITO電極が形成されたガラス基板(上基板303
に相当)とを、シール剤を介して貼り合わせ、空セルを
製作する。次いで、前記空セル内に液晶と高分子の混合
溶液(例えば、大日本インキ株式会社製PNM201)
を真空注入法で注入した。その後、高圧水銀ランプを用
いて、照射強度20mW/cm2で60秒間紫外線を照
射し、高分子の光重合により、液晶と高分子を相分離さ
せ散乱型の液晶層305Aを作製した。尚、セル厚は9
μmとした。
【0063】次いで、上記構成の液晶表示装置301A
の電圧−輝度特性を、入射角度θ1:30度、視角θ
2:15度の条件下で、測定したところ図3と同様な曲
線が得られた。従って、高分子分散型の液晶表示装置3
01Aにおいて、最大輝度に対応する電圧値Vpと最低
輝度に対応する電圧値V2の範囲(2.5V〜6.5V
の範囲)で駆動することにより、従来例よりも明るい表
示が可能となり、また、階調反転を防止することができ
ることが認められる。
【0064】なお、上記のような範囲の電圧で駆動する
ためには、例えば0V〜上限の電圧まで出力し得る駆動
回路によって上記範囲の電圧を発生させるようにしても
よいが、上限と下限の電圧の差の電圧を発生する駆動回
路と、下限の電圧を発生するバイアス回路とを用いるよ
うにしてもよい。後者の場合には、駆動回路が出力する
電圧の絶対値が低くなるので、駆動回路を構成するトラ
ンジスタとして耐圧の低いものを用いることなどができ
る。 (実施の形態2)図5は実施の形態2に係る液晶表示装
置の断面図である。この実施の形態2では、カラー表示
のアクティブマトリクス型の液晶表示装置301Bの例
が示されている。液晶表示装置301Bの主たる構成要
素を説明すると、下基板として、アクティブマトリクス
基板310が使用され、このアクティブマトリクス基板
310上には、アモルファスシリコンから成る薄膜トラ
ンジスタ(TFT:Thin Film Transistor)311が形
成されている。このアクティブマトリクス基板310に
対向して、対向電極としてのITO電極312が形成さ
れた対向基板313が配置されている。また、このIT
O電極312の内側表面には、カラーフィルタ314及
びブラックマトリクス315が形成されている。尚、図
5において、316は例えばアルミニウムなどから成る
反射画素電極である。
【0065】上記の液晶表示装置301Bを用いて対向
反転駆動を行なう際に、対向反転駆動のために印加され
るバイアス電圧値を、輝度−電圧特性のピーク輝度に対
応する電圧値Vpとすれば、図3の駆動範囲で駆動する
ことになり、最も明るい表示が可能となる。本発明者が
実際に約2〜3Vのバイアス電圧を印加し、対向反転駆
動を行なったところ、電圧無印加時よりも明るい表示が
得られた。また、中間調表示の場合、階調反転がなく、
表示品位も良好であった。
【0066】比較のため、バイアス電圧を0Vで表示し
た場合(通常の駆動)、実施の形態2よりも暗い表示状
態であった。また、中間調表示を行なった場合、白レベ
ルの階調が反転してしまい、表示品位が大幅に損なわれ
た。これは、以下の理由によるものと考えられる。即
ち、バイアス電圧を0Vとした場合には、この0Vでの
明るさよりも約2〜3Vの印加電圧の場合の方が輝度が
大きいため、0Vでの輝度に基づいて設定した白レベル
よりも、さらに白レベルがアップするので、白レベルの
階調が反転してしまうからである。
【0067】上記例では、対向反転駆動について説明し
たけれども、バイアス電圧を印加するFG(フローティ
ングゲート)駆動(電気情報通信学会論文誌:1991年 1
23 P47)や、容量結合駆動(フラットパネルディスプレ
イ:1993年 P128)についても同様に適用することが可能
である。 (実施の形態3)本発明は、反射型液晶表示装置に限ら
ず、透過型液晶表示装置にも適用することができる。具
体的な構成としては、実施の形態2の反射画素電極31
6に代えて、ITOなどの透明電極とし、バックライト
を基板の背後側に設けられるように構成すればよい。
【0068】このような透過型液晶表示装置について、
バックライトからの入射光の入射角θ1を30度、視角
θ2を15度として、電圧−輝度特性を測定したとこ
ろ、図3と同様な輝度−電圧曲線が得られた。また、上
記実施の形態2と同様に、所定の大きさのバイアス電圧
を印加することで、明るい表示が得られた。また、中間
調表示を行なったけれども、階調反転が生じることはな
かった。 (実施の形態4)実施の形態4に係る液晶表示装置は、
電圧無印加時には透過状態で暗表示状態を示す、いわゆ
るノーマリブラックの散乱型液晶表示装置である。実施
の形態4に係る液晶表示装置を、アクティブマトリクス
基板を用いて特開平9−817630号公報に記載の方
法により製造した。なお、セル厚は15μmとした。
【0069】上記方法により製造された液晶表示装置に
ついて、入射光の入射角度θ1=30度、視角θ2=1
5度の条件で輝度−電圧特性を測定したところ、図3に
示す曲線を反転させたような図6に示す曲線が得られ
た。即ち、印加電圧が0Vから閾値電圧Vth(=1.8
V)に達するまで輝度が略0レベルであり、印加電圧が
閾値電圧Vthを超えると印加電圧の上昇に連れて、輝度
レベルが上昇してピーク値Ip(輝度レベル70%)に
達し、その後は下降していく輝度−電圧特性であった。
尚、ピーク値Ipに対応する電圧値 Vpは5Vであっ
た。
【0070】このような図6に示す輝度−電圧特性が得
られる理由を、以下に説明する。ノーマリブラックの場
合、散乱状態はノーマリホワイトの場合と逆であること
から、反射光の散乱状態は、基本的には図2(d)→図
2(c)→図2(b)→図2(a)の過程を経ることに
なる。よって、輝度−電圧特性として、図6に示す曲線
が得られたものである。
【0071】このように、ノーマリブラックの場合につ
いても、ノーマリホワイトの場合と同様に輝度−電圧特
性に、ピーク値Ipが存在している。よって、ノーマリ
ブラックの場合の液晶表示装置において、最大輝度に対
応する電圧値Vp(=5V)と閾値電圧値Vth(=1.
8V)の範囲で駆動すれば、従来よりも明るい表示が可
能となり、また、階調反転の発生を防止できる。 (実施の形態5)この実施の形態5では、本発明を、単
純マトリクス基板を使用した単純マトリクス型の液晶表
示装置に適用した。この液晶表示装置において、電圧平
均化法に基づく単純マトリクス駆動を行なうに際して、
走査電極がON期間(走査線選択期間)における走査電
極電圧VD と信号電極電圧VS の和(VD +VS )が画
素電極電圧(VD +VS )を上記のピーク輝度に対応す
る電圧値となるように設定しておけば、充分な明るさの
表示を行なうことが可能である。なぜなら、画素電極電
圧(VD +VS )を上記のピーク輝度に対応する電圧値
に設定することにより、実質的には図3に示す電圧−輝
度特性における電圧範囲(Vp〜V2)で駆動すること
になるからである。
【0072】尚、参考までに本発明者が、上記実施の形
態1〜4の液晶表示装置を用いて電圧平均化法に基づく
疑似的な単純マトリクス駆動を行なった。この結果、単
純マトリクス駆動でも充分な表示品位を得ることができ
た。また、走査線数も16まではきれいな表示となっ
た。(電圧輝度特性のガンマ特性を急峻化させること
で、さらに走査線数を増加させることが可能になる。)
なお、「疑似的な単純マトリクス駆動」とは、一対の基
板が単純マトリクス基板用ではないが、単純マトリクス
基板とみなして駆動を行なったことを意味する。 (実施の形態6)図7は実施の形態6に係る反射型液晶
表示装置において使用した反射板の斜視図であり、図8
は図7の断面図である。この実施の形態6では、「リト
ロリフレクタ」を反射板320として使用した。ここで
「リトロリフレクタ」とは、入ってきた光をその入射方
向に反射する特徴を有する反射板を意味する。この反射
板320を使用すると、光源方向に非常に強い反射が発
生する。しかし、非常に特殊な使用条件でない限り、光
源方向と観察方向とは一致しない。観察者が光源方向に
存在すると、観察者の影ができるためである。よって、
反射光を光源側に返しても実用上は何等問題がない。そ
こで、上記反射板320を使用することにより、反射光
を避けて見ることになり、本発明における輝度−電圧特
性の観察条件を充足することができる。従って、このよ
うな実施の形態6に係る反射型液晶表示装置においても
また、最大輝度となる電圧値Vpと最低輝度となる電圧
値の範囲で駆動すれば、従来よりも明るい表示が可能と
なり、また、階調反転の発生を防止できる。 (実施の形態7)液晶表示装置における輝度−電圧特性
の温度依存性、およびその最適化について説明する。
【0073】前記実施の形態1で示した液晶表示装置
(ただしセルギャップは7μm)について、輝度−電圧
特性の温度変化を測定したところ、図9に示すようにな
った。また、輝度がピークになる電圧を温度に対してプ
ロットしたものを図10に示す。
【0074】これらの図から解るように、輝度がピーク
になる電圧は使用温度に応じてシフトする。このような
輝度−電圧特性の温度依存性は、例えば液晶材料の屈折
率異方性の大きさΔnが温度によって変化することなど
に起因する。そこで、種々の使用温度において高い輝度
およびコントラストを得るためには、駆動電圧範囲を使
用温度に応じて調整することが好ましい。この場合、駆
動電圧範囲の上下限ともに調整するようにしてもよい
が、特に、駆動電圧範囲における高輝度側(図9におい
ては低電圧側)の電圧は、最高輝度やコントラスト、階
調反転の有無に与える影響が大きいため、少なくとも高
輝度側の電圧を調整することが、より好ましい。
【0075】上記のような調整は、手動で行うようにし
てもよいが、例えば図11に示すように、液晶表示装置
331の表示領域332の近傍に温度センサ333を設
けるとともに、上記温度センサ333にA/D変換回路
334を介して接続されたメモリ335に上記温度セン
サ333の出力に応じた駆動電圧範囲の上下限電圧を示
すデータをあらかじめ保持させておき、駆動回路336
が上記メモリ335から読み出されたデータに基づいた
駆動電圧範囲の電圧を出力するようにするなどしてもよ
い。
【0076】また、例えば図12に示すように、液晶表
示装置341の表示領域342の近傍に輝度検出領域3
42aを形成するとともに、A/D変換回路344に接
続されたフォトセンサ343を設け、制御回路345の
制御により駆動回路346に駆動電圧をスキャンさせて
輝度がピークとなる電圧を検出し、検出結果に基づいて
バイアス電圧を求めるようにしてもよい。
【0077】なお、上記のような輝度がピークとなる電
圧の検出は、装置の電源投入時に行うようにしてもよい
し、画像表示に与える影響が問題とならない場合などに
は、表示動作中に常時、または定期的に行うようにして
もよい。また、温度の検出は、装置の電源投入時にだけ
行うようにしてもよいが、画像表示に影響を与えること
はないので、表示動作中に常時、または定期的に行うよ
うにすればよい。 (実施の形態8)上記実施の形態7で説明した輝度−電
圧特性の温度依存性は、セルギャップの大きさや液晶滴
の粒径などによって異なったものとなる。具体的には、
例えば、セルギャップの大きさが7μm、12μm、ま
たは3μmの場合の輝度−電圧特性の温度依存性は、そ
れぞれ、図9、図13、図14のようになり、ほぼ20
℃、60℃、0℃のときにピーク輝度が最高になる。こ
のようにピーク輝度が最高になる温度が異なるのは、以
下のような理由によると考えられる。すなわち、一般
に、Δnは高温では小さく、低温では大きくなり、これ
に伴って、散乱強度は高温で小さく、低温で大きくな
る。一方、ピーク輝度が最高になる散乱ゲインの範囲は
セルギャップの大きさなどによって定まり、散乱ゲイン
がこの範囲(最適範囲)より大きくても小さくてもピー
ク輝度は低くなる。それゆえ、上記のように使用温度に
応じて輝度−電圧特性が変化すると考えられる。
【0078】そこで、例えば0〜60℃、10〜40
℃、20〜30℃などの使用温度においてピーク輝度が
最高になるように、セルギャップの大きさや液晶滴の粒
径、所定の温度でのΔnの大きさなどを適切に設定する
ことによって、高輝度かつ高コントラストな画像を表示
させることができる。
【0079】また、液晶材料のΔnは、基本的には温度
依存性が少ないことが好ましい。ここで、Δnは、一般
に液晶材料が高温側の等方相から液晶相に相転移した時
点から急激に増加する特性を有する。それゆえ、使用温
度範囲でのΔnの温度依存性の影響を低減するために
は、液晶材料の相転移温度が高いことが好ましい。そこ
で、本発明者が種々検討した結果、相転移温度が使用温
度範囲の上限よりも15℃程度以上、好ましくは20°
程度以上高ければ、使用上問題ないことがわかった。ま
た、相転移温度が80℃以上であれば、材料的な制限は
大きくなるが、使用上はやはり問題ないことがわかっ
た。 (実施の形態9)輝度−電圧特性は、例えば液晶層を保
持する1対の基板に非対称な表面処理を施した場合など
には、例えば図15に示すように複数の輝度のピークが
生じることがあった。このような場合には、電圧が高い
ほうの輝度のピークが生じる電圧から輝度がほぼ0レベ
ルとなる電圧にかけて輝度が単調減少する範囲の電圧を
駆動電圧範囲とすれば、階調反転等を生じることなく、
また、γ補正によって階調性の良好な画像を表示するこ
とが容易にできる。 (実施の形態10)以下、本発明の実施の形態10につ
いて図面に基づいて説明する。この実施の形態は、散乱
ゲインや、液晶の屈折率異方性の大きさと液晶層の厚さ
との積などを適切に設定することによって、高輝度化お
よび高コントラスト化を図ることができるものである。
【0080】図16は本発明の実施の形態10に係る液
晶表示素子101の簡略化した断面図である。液晶表示
素子101は、反射型の液晶表示素子であり、ノーマリ
ホワイトモードの液晶表示素子である。液晶表示素子1
01は、アレイ基板102と、アレイ基板102に対向
して配置される対向基板103と、アレイ基板102と
対向基板103との間に配置された高分子分散型液晶層
104とを有する。アレイ基板102及び対向基板10
3は、例えばガラスから成る透明な基板である。このア
レイ基板102上には、ソースライン106、反射性を
有する金属から成る反射画素電極105、及び画素スイ
ッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)等が
形成されている。反射画素電極105は、アルミニウム
(Al)あるいはクロム(Cr)等から成る。これらソ
ースライン106、反射画素電極105及びTFT等
は、絶縁膜107により覆われている。前記対向基板1
03の内側面には、透明な対向電極109と、絶縁膜1
10とがこの順序で積層状に形成されている。
【0081】また前記高分子分散型液晶層104は、高
分子111中に液晶滴112が分散された構造とされ、
液晶滴112内の液晶は誘電率異方性が正のものが用い
られている。
【0082】ここで、高分子分散型液晶層104は、そ
の散乱ゲインSGが、以下の第1式の関係を満たしてい
る。ここで、散乱ゲインSGは、SG=(パネル輝度/
パネル照度)×πで定義されるものであり、散乱ゲイン
が大きいと散乱性が小さく、散乱ゲインが小さいと散乱
性が大きいことを意味する。なお、散乱ゲインは、緑色
光に対する散乱ゲインを用いた。
【0083】 50exp(−0.4d)< SG < 360exp(−0.47d) …(1) dは高分子分散型液晶層104の層厚(以下、パネルギ
ャップと称する。)である。
【0084】上記のように高分子分散型液晶層104の
散乱ゲインが第1式を満たすように設定することによ
り、従来例に比べて格段に高輝度及び高コントラストの
反射型液晶表示素子を実現できる。なお、散乱ゲイン
は、例えば屈折率異方性の大きさΔnとパネルギャップ
dとの積Δndや、液晶滴の大きさなどにより設定する
ことができるが、これらに関しては後に詳述する。
【0085】また、上記第1式を満たすことによって高
輝度、高コントラストが得られるのは、液晶滴112内
の液晶における室温での屈折率異方性の大きさΔnが概
ね0.25の場合であるが、Δnの値が大幅に異なる場
合、例えば多く用いられる液晶材料のΔnの値(例えば
概ね0.15以上、0.27以下程度)の場合などで
も、下記第1’式を満たすように設定することによって
高輝度、高コントラストを得ることができる。
【0086】 50exp(−1.6Δn・d)< SG < 360exp(−1.88Δ n・d) …(1’) なお、上記第1式や第1’式を満たす散乱ゲインSGの
値は、一般的な液晶材料、パネルギャップなどのパネル
条件においては、例えば10℃以上、60℃以下の使用
温度範囲内では、概ね10以上、200以下程度であ
る。
【0087】以下に、本発明に係る液晶表示素子の動作
を説明しつつ、上記の理由を述べることにする。
【0088】図17は反射型液晶表示素子の表示動作を
説明するための図である。図17を参照して、表示動作
を説明すると、電圧OFF時においては、図17(a)
に示すように、液晶滴112内の液晶は、配向軸が互い
に3次元ランダムな方位にあり、そのため、液晶と高分
子113との屈折率差によりパネルは散乱状態を示す。
このときパネルの入射光120は、散乱光121となり
白表示が得られる。一方、電圧ON時には、図17
(b)に示すように、液晶滴112内の液晶は、ほぼパ
ネルギャップ方向に配向する。そのため、液晶と周囲の
高分子113との屈折率マッチングによりパネルは透明
状態となる。したがって、入射光120は散乱を受け
ず、反射画素電極で反射されて正反射光122としてパ
ネルから放出される。このとき、観察者125の方向に
は光が放出されずパネルは黒表示が得られる。
【0089】ところで、上記表示動作を有する高分子分
散型液晶表示素子の電圧・反射率特性は、図18に示さ
れている。この図18の特性は、本発明者の実験結果に
より得られたものである。尚、測定条件は、入射光の入
射角度θ1=30°、測定角度θ2=15°(図17
(b)参照)とした。この測定条件は、反射型液晶表示
素子の標準の見方に対応させたものである。
【0090】図18から明らかなように、印加電圧の増
加に従い、反射率は上昇していきピーク値に達した後、
減少する。即ち、反射型の高分子分散型液晶表示素子
は、その電圧・反射率特性においてピーク反射率が存在
する。このようなピーク反射率の存在は、本発明者の実
験結果により初めて見出されたものである。
【0091】ここで、ピーク反射率が存在するのは、以
下の原理によると考えられる。図19を参照して、その
原理を説明する。図19において、電圧無印加時(図1
8のA点に相当)のパネルの散乱状況を散乱方位分布1
30で示し、反射率が最大となるとき(図18のB点に
相当)の散乱状況を散乱方位分布131で示し、さらに
電圧を印加した場合(図18のC点に相当)の散乱状況
を散乱方位分布132で示した。ノーマリホワイトモー
ドの高分子分散型パネルの場合、電圧印加に伴い散乱は
弱くなり入射光の正反射方向に散乱方位分布が伸びる。
このとき、図19の観察者125の位置からは、散乱方
位分布130より散乱方位分布131の方が反射率が高
い。また、さらに電圧を印加すると、ほぼ正反射方向に
収束した散乱方位分布132となり、観察者125方向
の反射率は減少する。このため電圧・反射率特性の反射
率にピークが発生する。本発明者は、かかる電圧・反射
率特性に着目して、ピーク反射率での輝度レベルを白輝
度とすることで、すなわち、輝度レベルがピークとなる
電圧値と、輝度レベルがほぼ0レベルとなる電圧値との
範囲、または輝度が上記ピークから単調減少する電圧値
の範囲を駆動電圧範囲とすることにより、高輝度化及び
高コントラスト化を図ることができることを見出した。
【0092】なお、従来、電圧・反射率特性においてピ
ーク反射率が存在するようなモードは知られていなかっ
た。これは、斜め方向からの入射光に対して、パネル正
面に反射する光を測定して、電圧・反射率特性を得てい
たこと、更には、透過型の場合に散乱ゲインSGは1〜
2程度に設定されていたことから、反射型についても散
乱ゲインは同程度の散乱ゲインのものが使用されてお
り、そのためピーク反射率が小さく、ピーク反射率の存
在が認識され得るものではなかったものと考えられる。
【0093】ここで、図18を参照して、散乱ゲインと
電圧・反射率特性の関係について説明する。従来の黒色
吸収板を用いる反射型の液晶表示素子では、散乱ゲイン
SGは1〜2程度である。これは、一般に透過型液晶表
示素子においては、散乱状態(初期状態)において完全
散乱を得るために、SG=1程度に設定されており、反
射型の液晶表示素子においても、完全散乱を得ることに
より高輝度及び高コントラストが実現できるものとの考
えにより、散乱ゲインがSG=1程度に設定されている
のが実情である。ところが、本発明者の実験結果によれ
ば、上記したように電圧・反射率特性において、ピーク
反射率(ピーク輝度に相当)が存在しており、SG=1
の場合の電圧・反射率特性は、図18のラインM1で示
される。従って、SG=1に設定されている従来例で
は、実際には、電圧無印加状態(印加電圧0Vの場合)
よりも、輝度レベルが大きい場合が存在する。なお、S
G=1の場合、液晶分子が基板に対して垂直状態となっ
ても、斜め光については、高分子と液晶の屈折率が異な
ることから、反射率が0%からかなり離れた値に収束す
る。このような状態であっても、黒色吸収板を用いるの
で、黒レベルでは黒色吸収板の黒が写るので、反射率は
0%でなくても十分な黒レベルが得られる。しかしなが
ら、コントラストが高くない。
【0094】一方、他の条件にもよるが、例えばパネル
ギャップが比較的大きい場合において、SG=100の
場合の電圧・反射率特性は、図18のラインM2で示さ
れる。即ち、電圧増加に従って、反射率は初期状態から
若干上昇した後、減少していき、ほぼ0%に収束する。
これは、散乱ゲインが大きい場合(即ち、散乱性が小さ
い場合)には、斜めからの光に対しても散乱性の変化は
小さいと考えられる。従って、ピーク反射率も小さくな
ると考えられる。一方、散乱性が本来的に小さいので、
電圧上昇により反射率がほぼ0%に収束する。こうし
て、散乱ゲインは小さくても、大きすぎても、高輝度及
び高コントラストが得られない。高輝度化及び高コント
ラスト化を達成するためには、最適な散乱ゲインが存在
することが認められる。本発明者の実験結果によれば、
約10〜20程度の散乱ゲインが最適値である。従っ
て、そのような最適な散乱ゲインに設定することによ
り、図18のラインM3で示される特性が得られ、高輝
度化及び高コントラスト化を達成できる。
【0095】一方、所定のコントラストが得られる散乱
ゲインは、パネルギャップと相関関係があり、最適な散
乱ゲインを得るためには、パネルギャップの値を考慮す
る必要がある。そこで、具体的に最適な散乱ゲインを求
めるため、様々な散乱性能を有する高分子分散型液晶パ
ネルの評価を行い、その結果、図20に示す散乱ゲイン
とコントラストとの関係を得た。なお、散乱ゲインは、
透過型パネルで測定した散乱ゲインを用いた。また、コ
ントラストは上記電圧・反射率特性の場合と同様の測定
条件(入射光の入射角度θ1=30°、測定角度θ2=
15°)で測定した結果を用いた。図20から明らかな
ように、コントラストが最大となる散乱ゲインが存在
し、しかも該散乱ゲインはパネルギャップで異なること
が認められる。このことは、パネルギャップを或る値に
設定すれば、最大コントラストを得るための散乱ゲイン
が決定されることを意味する。ここで、本発明に係る液
晶表示素子としては、最大コントラストの70%以上の
コントラストが得られることが望ましく、最大コントラ
ストの70%以上のコントラストを得る散乱ゲインの範
囲を求めることにした。尚、従来例の反射型パネルのコ
ントラストは、通常10程度であり、大きい場合でも1
5程度である。従って、最大コントラストの70%以上
であれば、従来例に比べて格段に高コントラスト化が実
現できることになる。
【0096】最大コントラストの70%以上のコントラ
ストを得る散乱ゲインの範囲は、具体的には以下の手順
で求めた。即ち、各パネルギャップdに関する散乱ゲイ
ン−コントラスト特性(図20において、d=4.5μ
mの場合の特性を参照符号L1で、d=7μmの場合の
特性を参照符号L2で、d=10μmの場合の特性を参
照符号L3で示している。)において、最大コントラス
トの70%のコントラスト(図20においてラインm
1、m2、m3がd=4.5μm、7μm、10μmの
場合の最大コントラストの70%のラインを示してい
る)を得る散乱ゲインを求め、この値を順次プロットす
ることにより図21に示すパネルギャップと散乱ゲイン
との関係を得た。具体的に説明すれば、図20の点A
1,A2,A3;B1,B2,B3;C1,C2,C3
を図21にプロットした。次いで、図21のパネルギャ
ップと散乱ゲインとの関係から最適な散乱ゲインの範囲
を算出した。
【0097】ここで、図21のラインP1は許容範囲上
限を示し、ラインP2は最適コントラストの範囲を示
し、ラインP3は許容範囲下限を示す。従って、図21
の特性より、最適な散乱ゲインSGの範囲は、ラインP
1とラインP3の範囲にあればよいことが認められる。
ここで、ラインP1を関数表示すれば、SG=360e
xp(−0.47d)であり、ラインP3を関数表示す
れば、SG=50exp(−0.4d)である。よっ
て、最適な散乱ゲインSGの範囲は、 50exp(−0.4d)< SG < 360exp
(−0.47d) を満たせばよいことが理解される。
【0098】なお、ラインP2を関数表示すれば、SG
=265exp(−0.5d)である。よって、散乱ゲ
インSGを265exp(−0.5d)に設定すれば、
そのパネルギャップにおける最大コントラストが得られ
ることになる。
【0099】また、本発明者の実験により、最大コント
ラストとパネルギャップとの間には、図22に示す関係
があることが認められた。この図22より、パネルギャ
ップが小さいほど最大コントラストは高い。しかしなが
ら、パネルギャップが3μm未満の場合には、実際に均
一に作製することが困難である。一方、パネルギャップ
が8μmを超えると、駆動電圧が増加するため、反射型
パネルとしては不適切である。よって、パネルギャップ
dは3μm以上、8μm以下に設定するのが望ましい。 (実施の形態10のより具体的な例)上記実施の形態1
0のより具体的な例について説明する。
【0100】図16に示す液晶表示素子101を以下の
方法で作製した。ガラスから成る透明基板上に、TFT
素子、ソースライン106、アルミニウムから成る反射
画素電極105等を形成してアレイ基板102とした。
このとき、反射画素電極105は平坦な鏡面反射板とし
た。また、対向基板103上に透明な対向電極109等
を形成した。次いで、上下の基板102,103をパネ
ルギャップ5μmで貼り合わせた。次に基板102,1
03間に高分子分散型液晶材料(商品名:PNM20
1、大日本インキ化学工業製)を真空注入した。そし
て、高分子分散型液晶材料が真空注入されたパネルに、
紫外線を照射し材料を重合させて高分子分散型液晶パネ
ルを作成した。
【0101】形成したパネルの電圧・反射率特性を測定
しパネル評価を行った。これにより図18の特性が得ら
れた。次に液晶粒径とパネルギャップを変えたパネルを
多数作成し、散乱ゲインとコントラストの関係を評価し
た。これにより図20の特性が得られた。なお、このと
き反射型パネルの場合と同材料を用いて、同粒径、同パ
ネルギャップの高分子分散液晶層を透過型パネルで別途
作成し、散乱ゲインをパネル透過光から評価した。ここ
で、コントラストは極角30°方向から光を入射したと
きの極角15°方向のピーク反射率の値と最大印加電圧
時の輝度から求めた。
【0102】また、図20から図21に示す最適な散乱
ゲインの範囲とパネルギャップの関係を得た。このとき
の最適範囲は、最大コントラストの70%以上が実現で
きる範囲である。図20より散乱ゲインSGが、 50exp(−0.4d)< SG < 360exp
(−0.47d) を満たすときに高コントラストが得られることが解る。
このときのd(μm)はパネルギャップである。また、
SG=265exp(−0.5d)を満たすとコントラ
ストを最大とすることができる。具体的には、パネルギ
ャップが4.5μmの場合、最適な散乱ゲインは10〜
40程度の範囲に存在する。またゲイン25でコントラ
ストは最大55程度が得られた。また、図22に示すよ
うにコントラストの最大値はパネルギャップで異なり、
3μm以上、8μm以下であればコントラスト30以上
と極めて良好な表示が得られる。
【0103】なお、上記の例では、散乱ゲインの最適な
範囲を求めるためのコントラストを最大コントラストの
70%以上としたが、これは必要に応じて、例えば最大
コントラストの50%以上など所定のコントラストを用
いてもよい。最大コントラストの50%以上の場合に
は、散乱ゲインの最適な範囲は、前記70%以上の場合
と同様に図20より、 37exp(−0.37d)< SG < 275ex
p(−0.31d)、 または 37exp(−1.48Δn・d)< SG < 27
5exp(−1.24Δn・d) となる。
【0104】また、最大コントラストの90%の場合に
は、 177exp(−0.52d)< SG < 229e
xp(−0.41d) 、または 177exp(−2.08Δn・d)< SG < 2
29exp(−1.64Δn・d) となる。
【0105】さらに具体的には、例えばパネルギャップ
が3μmで最大コントラストの70%以上の場合は、最
適な散乱ゲインの範囲は、15以上、108以下で、最
適な散乱ゲインは80である。
【0106】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来より
も明るい表示が可能で、階調反転のない表示品位の向上
した散乱型の液晶表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の概要に係る液晶表示装置301の
簡略化した断面図である。
【図2】実施の形態の概要に係る液晶表示装置301の
表示動作を説明するための図である。
【図3】実施の形態の概要に係る液晶表示装置301の
輝度−電圧特性を示すグラフである。
【図4】実施の形態1に係る液晶表示装置301Aの簡
略化した断面図である。
【図5】実施の形態2に係る液晶表示装置301Bの簡
略化した断面図である。
【図6】実施の形態4に係る液晶表示装置の輝度−電圧
特性を示すグラフである。
【図7】実施の形態6に係る反射型液晶表示装置におい
て使用した反射板の斜視図である。
【図8】図7の断面図である。
【図9】実施の形態7に係る液晶表示装置の輝度−電圧
特性の温度変化を示す図である。
【図10】実施の形態7に係る液晶表示装置の輝度がピ
ークになる電圧の温度変化を示す図である。
【図11】実施の形態7に係る温度センサを備えた液晶
表示装置の構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態7に係るフォトセンサを備えた液
晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【図13】実施の形態8に係る液晶表示装置の輝度がピ
ークになる電圧の温度変化を示す図である。
【図14】実施の形態8に係る液晶表示装置の輝度がピ
ークになる電圧の温度変化を示す図である。
【図15】実施の形態9に係る液晶表示装置の輝度−電
圧特性を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態10に係る液晶表示素子
101Aの簡略化した断面図である。
【図17】液晶表示素子101Aの表示原理を説明する
ための図である。
【図18】液晶表示素子101Aの電圧・反射率特性を
示す図である。
【図19】液晶表示素子101Aの散乱特性を示す図で
ある。
【図20】散乱ゲインとコントラストの関係を示す図で
ある。
【図21】許容できるコントラストを実現するのに必要
な散乱ゲインのパネルギャップ依存性を示す図である。
【図22】パネルギャップと最大コントラストの関係を
示す図である。
【図23】従来の液晶表示装置の輝度−電圧特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
M1 観察方向 L1 入射光 L2 反射光 101 液晶表示素子 102 アレイ基板 103 対向基板 104 高分子分散型液晶層 105 反射画素電極 106 ソースライン 107 絶縁膜 109 対向電極 110 絶縁膜 111 高分子 112 液晶滴 113 高分子 120 入射光 121 散乱光 122 正反射光 125 観察者 130 散乱方位分布 131 散乱方位分布 132 散乱方位分布 301 液晶表示装置 302 下基板 303 上基板 304 反射板 305 液晶層 310 アクティブマトリクス基板 312 ITO電極 313 対向基板 314 カラーフィルタ 315 ブラックマトリクス 316 反射画素電極 320 反射板 331 液晶表示装置 332 表示領域 333 温度センサ 334 A/D変換回路 335 メモリ 336 駆動回路 341 液晶表示装置 342 表示領域 342a 輝度検出領域 343 フォトセンサ 344 A/D変換回路 345 制御回路 346 駆動回路

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層を散乱状態と透過状態とに切り替え
    て表示を行う散乱モードの液晶表示装置において、 所定の観察方向から観察した場合に、液晶層の散乱状態
    と透過状態との変化過程中に輝度レベルにピーク値が存
    在するような輝度−電圧特性を有し、 前記輝度−電圧特性における輝度レベルがピーク値とな
    る電圧値と、輝度レベルが略0レベルとなる電圧値との
    範囲を、駆動電圧範囲とすることを特徴とする液晶表示
    装置。
  2. 【請求項2】液晶層を散乱状態と透過状態とに切り替え
    て表示を行う散乱モードの液晶表示装置において、 前記散乱モードが、電圧無印加時に散乱状態で明状態表
    示となるノーマリホワイトであり、 所定の観察方向から観察した場合に、印加電圧が0Vか
    ら上昇するに連れて輝度レベルが初期レベルから一旦上
    昇してピーク値に達し、その後は略0レベルまで下降し
    ていくような電圧−輝度特性を有し、 前記輝度−電圧特性における輝度レベルがピーク値とな
    る電圧値と、輝度レベルが略0レベルとなる電圧値との
    範囲を、駆動電圧範囲とすることを特徴とする液晶表示
    装置。
  3. 【請求項3】液晶層を散乱状態と透過状態とに切り替え
    て表示を行う散乱モードの液晶表示装置において、 前記散乱モードが、電圧無印加時に透過状態で暗状態表
    示となるノーマリブラックであり、 所定の観察方向から観察した場合に、印加電圧が0Vか
    ら閾値電圧に達するまで輝度が略0レベルであり、印加
    電圧が閾値電圧を超えると印加電圧の上昇に連れて、輝
    度レベルが上昇してピーク値に達し、その後は下降して
    いく電圧−輝度特性を有し、 前記輝度−電圧特性における輝度レベルが0レベルから
    変化し始める前記閾値電圧値と、輝度レベルがピーク値
    となる電圧値との範囲を、駆動電圧範囲とすることを特
    徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記輝度−電圧特性における輝度レベルの
    ピーク値が複数存在し、それぞれのピーク値となる電圧
    値のうち、最も高い電圧値と、前記輝度レベルが略0レ
    ベルとなる電圧値との範囲を、駆動電圧範囲とすること
    を特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記輝度−電圧特性における輝度レベルの
    ピーク値が複数存在し、前記輝度レベルが0レベルから
    変化し始める前記閾値電圧値と、前記それぞれのピーク
    値となる電圧値のうち、最も低い電圧値との範囲を、駆
    動電圧範囲とすることを特徴とする請求項3に記載の液
    晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記観察方向が、液晶層の透過状態時に液
    晶層から前方側へ出射される光の出射方向と異なる方向
    に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の液
    晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記観察方向が、液晶層の透過状態時に液
    晶層から前方側へ出射される光の出射方向と異なる方向
    に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の液
    晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記観察方向が、液晶層の透過状態時に液
    晶層から前方側へ出射される光の出射方向と異なる方向
    に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の液
    晶表示装置。
  9. 【請求項9】バイアス駆動されることを特徴とする請求
    項2記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】バイアス駆動されることを特徴とする請
    求項3記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記バイアス駆動におけるバイアス電圧
    を調整し得るように構成されていることを特徴とする請
    求項9記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記バイアス駆動におけるバイアス電圧
    を調整し得るように構成されていることを特徴とする請
    求項10記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】前記輝度−電圧特性の変化に応じて、駆
    動電圧が前記駆動電圧範囲になるように調整する駆動電
    圧調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の液
    晶表示装置。
  14. 【請求項14】前記輝度−電圧特性の変化に応じて、駆
    動電圧が前記駆動電圧範囲になるように調整する駆動電
    圧調整手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の液
    晶表示装置。
  15. 【請求項15】前記輝度−電圧特性の変化に応じて、駆
    動電圧が前記駆動電圧範囲になるように調整する駆動電
    圧調整手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の液
    晶表示装置。
  16. 【請求項16】前記輝度レベルのピーク値にほぼ対応す
    る電圧を検出する検出手段を備えるとともに、前記駆動
    電圧調整手段は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整
    するように構成されていることを特徴とする請求項13
    に記載の液晶表示装置。
  17. 【請求項17】前記輝度レベルのピーク値にほぼ対応す
    る電圧を検出する検出手段を備えるとともに、前記駆動
    電圧調整手段は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整
    するように構成されていることを特徴とする請求項14
    に記載の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】前記輝度レベルのピーク値にほぼ対応す
    る電圧を検出する検出手段を備えるとともに、前記駆動
    電圧調整手段は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整
    するように構成されていることを特徴とする請求項15
    に記載の液晶表示装置。
  19. 【請求項19】液晶表示装置の使用状態の温度を検出す
    る検出手段を備えるとともに、上記駆動電圧調整手段
    は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整するように構
    成されていることを特徴とする請求項13に記載の液晶
    表示装置。
  20. 【請求項20】液晶表示装置の使用状態の温度を検出す
    る検出手段を備えるとともに、上記駆動電圧調整手段
    は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整するように構
    成されていることを特徴とする請求項14に記載の液晶
    表示装置。
  21. 【請求項21】液晶表示装置の使用状態の温度を検出す
    る検出手段を備えるとともに、上記駆動電圧調整手段
    は、上記検出結果に応じて駆動電圧を調整するように構
    成されていることを特徴とする請求項15に記載の液晶
    表示装置。
  22. 【請求項22】前記液晶層の前方側から入射する光を、
    反射させて前方側に出射させる反射板が、前記液晶層の
    背後側に備えられていることを特徴とする請求項1に記
    載の液晶表示装置。
  23. 【請求項23】前記液晶層の前方側から入射する光を、
    反射させて前方側に出射させる反射板が、前記液晶層の
    背後側に備えられていることを特徴とする請求項2に記
    載の液晶表示装置。
  24. 【請求項24】前記液晶層の前方側から入射する光を、
    反射させて前方側に出射させる反射板が、前記液晶層の
    背後側に備えられていることを特徴とする請求項3に記
    載の液晶表示装置。
  25. 【請求項25】前記液晶層の背後側に光源が備えられ、
    光源からの斜め方向の光が液晶層を通過して前方側に出
    射することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
  26. 【請求項26】前記液晶層の背後側に光源が備えられ、
    光源からの斜め方向の光が液晶層を通過して前方側に出
    射することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装
    置。
  27. 【請求項27】前記液晶層の背後側に光源が備えられ、
    光源からの斜め方向の光が液晶層を通過して前方側に出
    射することを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装
    置。
  28. 【請求項28】アクティブマトリクス駆動により表示を
    行なうことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  29. 【請求項29】アクティブマトリクス駆動により表示を
    行なうことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  30. 【請求項30】アクティブマトリクス駆動により表示を
    行なうことを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  31. 【請求項31】単純マトリクス駆動により表示を行なう
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  32. 【請求項32】単純マトリクス駆動により表示を行なう
    ことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  33. 【請求項33】単純マトリクス駆動により表示を行なう
    ことを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  34. 【請求項34】液晶層を散乱状態と透過状態とに切り替
    えて表示を行う散乱モードの液晶表示装置の駆動方法に
    おいて、 バイアス駆動することを特徴とする液晶表示装置の駆動
    方法。
  35. 【請求項35】アクティブ素子アレイによるアクティブ
    駆動を行うことを特徴とする請求項34に記載の液晶表
    示装置の駆動方法。
  36. 【請求項36】前記バイアス駆動が、対向反転駆動であ
    ることを特徴とする請求項34に記載の液晶表示装置の
    駆動方法。
  37. 【請求項37】前記バイアス駆動が、フローティングゲ
    ート駆動であることを特徴とする請求項34に記載の液
    晶表示装置の駆動方法。
  38. 【請求項38】前記バイアス駆動が、容量結合駆動であ
    ることを特徴とする請求項34に記載の液晶表示装置の
    駆動方法。
  39. 【請求項39】前記バイアス駆動におけるバイアス電圧
    が可変であることを特徴とする請求項34に記載の液晶
    表示装置の駆動方法。
  40. 【請求項40】液晶層を散乱状態と透過状態とに切り替
    えて表示を行う散乱モードの液晶表示装置において、 所定の観察方向から観察した場合に、液晶層の散乱状態
    と透過状態との変化過程中に、印加電圧が0Vにおける
    輝度レベルよりも高い輝度レベルが存在するような輝度
    −電圧特性を有することを特徴とする液晶表示装置。
  41. 【請求項41】前記輝度−電圧特性における、前記印加
    電圧が0Vにおける輝度レベルよりも高い輝度レベルと
    なる電圧値から、輝度レベルが単調減少して略0レベル
    となる電圧値までの範囲を、駆動電圧範囲とすることを
    特徴とする請求項40記載の液晶表示装置。
  42. 【請求項42】液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
    る、前記印加電圧が0Vにおける輝度レベルよりも高い
    輝度レベルが、使用温度範囲内で最も高くなるように構
    成されていることを特徴とする請求項40記載の液晶表
    示装置。
  43. 【請求項43】液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
    る、前記印加電圧が0Vにおける輝度レベルよりも高い
    輝度レベルが、ほぼ室温において最も高くなるように構
    成されていることを特徴とする請求項40記載の液晶表
    示装置。
  44. 【請求項44】前記液晶層を構成する液晶材料における
    液晶相−等方相相転移温度が、液晶表示装置の使用温度
    範囲の上限よりも20℃以上高いことを特徴とする請求
    項40記載の液晶表示装置。
  45. 【請求項45】前記液晶層を構成する液晶材料における
    液晶相−等方相相転移温度が、80℃以上であることを
    特徴とする請求項40記載の液晶表示装置。
  46. 【請求項46】液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
    る、前記輝度レベルのピーク値が、使用温度範囲内で最
    も高くなるように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の液晶表示装置。
  47. 【請求項47】液晶表示装置の使用温度に応じて変化す
    る、前記輝度レベルのピーク値が、ほぼ室温において最
    も高くなるように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の液晶表示装置。
  48. 【請求項48】前記液晶層を構成する液晶材料における
    液晶相−等方相相転移温度が、液晶表示装置の使用温度
    範囲の上限よりも20℃以上高いことを特徴とする請求
    項1記載の液晶表示装置。
  49. 【請求項49】前記液晶層を構成する液晶材料における
    液晶相−等方相相転移温度が、80℃以上であることを
    特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  50. 【請求項50】前記液晶層の厚みをd(μm)、前記液
    晶層の散乱ゲインをSGとした場合に、 50exp(−0.4d)< SG < 360exp
    (−0.47d) が成立つことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置。
  51. 【請求項51】前記液晶層の厚みをd(μm)、前記液
    晶層の散乱ゲインをSG、前記液晶層における液晶材料
    の複屈折異方性をΔnとした場合に、 50exp(−1.6Δn・d)< SG < 360
    exp(−1.88Δn・d) が成立つことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置。
  52. 【請求項52】前記液晶層の散乱ゲインが、10以上、
    200以下であることを特徴とする請求項1記載の液晶
    表示装置。
  53. 【請求項53】液晶表示装置の使用温度範囲内における
    前記液晶層の散乱ゲインが、10以上、200以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
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