JP2000103394A - 船舶のプロペラ軸用船尾管の軸封装置 - Google Patents

船舶のプロペラ軸用船尾管の軸封装置

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JP2000103394A
JP2000103394A JP10273270A JP27327098A JP2000103394A JP 2000103394 A JP2000103394 A JP 2000103394A JP 10273270 A JP10273270 A JP 10273270A JP 27327098 A JP27327098 A JP 27327098A JP 2000103394 A JP2000103394 A JP 2000103394A
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rubber bellows
spring
shaft
tube
seal
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Shigeru Kubono
茂 久保野
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NIKKO KIZAI KK
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NIKKO KIZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転に対して特にシール性と耐久性に優
れる船尾管シール装置の提供、また取付け及び調整容易
な船尾管シール装置の提供。 【解決手段】 推進軸を取囲むようになして船尾管に取
付けしめてなるセットボディの反船尾管側端面部を上下
二段の鍵段が形成されるものとなし、上段にはラバーベ
ローズの前端を係止させ、ラバーベローズの後端にはカ
ーボン材を使用したシールチューブ体を取付けると共
に、該シールチューブ体を介して推進軸に固定したロー
ターシートに当接させ、且つシールチューブ体の船尾管
側端縁部はセットボディの自由端側円筒内面へ適宜な長
さ範囲の重なり合いを形成するように嵌入させたものと
なし、また該シールチューブ体と凡そ同一直線上をなす
ラバーベローズ内にスプリングを張在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣船などのレジャー
ボートや漁船、高速艇など船舶のプロペラ軸用船尾管の
軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】推進軸は船尾管を通じて船外へ貫通され
るが、船尾管と推進軸の間にはその半径方向の隙間が設
けられるため、この隙間を通じて海水が船内へ侵入しよ
うとするのであり、これを阻止するべく従来より船尾管
に対し船尾管シール装置が施されるものとなっている。
【0003】比較的小さな船の船尾管の軸封装置はグラ
ンドパッキンを推進軸の周面に密接させて水密を確保す
るほか、或いはゴム材を使用したダイヤフラム式やベロ
ーズ式などの採用で水密を確保するようになされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の船尾管
シール装置に於いて、グランドパッキンによるものでは
使用時間の経過により漏水が過度に多くなったり、グラ
ンドパッキンの摺接により推進軸が摩耗したり、或いは
グランドパッキンの摺接により大きな摩耗が生じて動力
の伝達効率が低下するなどの問題があり、またダイヤフ
ラムやベローズ方式によるものではゴムの弾性力を主体
として水密を保持する構造となされているためゴム劣化
と共に漏水が過度に多くなる問題があり、しかも船尾管
内の軸受が摩耗するなどして推進軸の回転中の半径方向
変位やその軸線の撓み角変化が大きくなったとき水密の
確保が困難となる問題がある。又、船舶の高速化により
推進軸の高速回転化で生ずる偏芯変動回転に対し、追従
シール可能な軸封装置の実現が望まれる現状がある。本
発明は上記した問題点を解消し得るものとした船尾管シ
ール装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は推進軸を取囲むようになして船尾管に取付
けしめてなるセットボディの反船尾管側端面部を上下二
段の鍵段が形成されるものとなし、上段にはラバーベロ
ーズの前端を係止させ、ラバーベローズの後端にはカー
ボン材を使用したシールチューブ体を取付けると共に、
該シールチューブ体を介して推進軸に固定したローター
シートに当接させ、且つシールチューブ体の船尾管側端
縁部はセットボディの自由端側円筒内面へ適宜な長さ範
囲の重なり合いを形成するように嵌入させたものとな
し、また該シールチューブ体と凡そ同一直線上をなすラ
バーベローズ内にスプリングを張在させ、該スプリング
の前端は前記セットボディの下部鍵段に係止されるよう
にして、ラバーベローズ及びスプリングの弾撥力でシー
ルリング体をローターシートに圧接させた構成となすこ
とを特徴とする。
【0006】このさい、シールチューブ体の船尾管側端
縁部が、セットボディの自由端縁内筒内面へ嵌入され、
適宜な長さ範囲で重なり合いとなされる対接部分を、複
数の凸体と凹体によるスブライン構成を採用すると推進
軸の正・逆回転時にシート面に発生するトルク荷重をス
ブラインで保持する作用を持たせることができる。な
お、ローターシートを推進軸上で適宜移動可能とし、そ
の移動位置を固定するためのセットボルトを備えた構成
のものとする場合は、経時的なシールリング体の摩耗に
対しその圧接力の調整を簡便に行うことのできるものと
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明装置の縦断説明図で
ある。1は推進軸であって右側がプロペラ翼に、左側が
エンジンの出力軸と連結されてなる。2はセットボディ
で推進軸1を取囲むようにして船尾管にネジボルト3を
介し止着されてなる。ここに該セットボディ2の反船尾
管側端面部を上下二段a,bの鍵段が形成されるものと
なしてある。
【0008】4はラバーベローズであって、該ラバーベ
ローズ4の先端pは上記セットボディ2の上部鍵段aと
係着するようになされる。しかして、該ラバーベローズ
の反対側面部にはリング状の凹穴5を穿設し、該凹穴5
を介してカーボン材を使用したシールチューブ体6が係
合止着されるようになされる。ここに、シールチューブ
体6は図示例の如く船尾管側端縁部6aがセットボディ
2の自由端側円筒2aの内面へ適宜な長さ範囲(図示例
でH)の重なり合いを形成するように嵌入させてある。
【0009】上記嵌入にさいし、セットボディ2の自由
端側円筒2aの内周面には図2に示す通り、複数の凸体
2bを一定間隔に作成し、これに対しシールチューブ体
6の船尾管側端縁部6の外周面には上記凸体2bを受容
する凹体6bを一定間隔に穿設し、両者が係合状態とな
るスブライン構成とすることが好ましい。なお、7はシ
ールチューブ体6のほぼ中央部付近の外周面に穿設した
複数の透孔である。
【0010】8はラバーベローズ4の内面側へ張在させ
るスプリングであって、前端は前記セットボディ2の下
部鍵段bへ当接され、これに対し後端は上記シールリン
グ体6の水平面部mと凡そ同一直線上をなすラバーベロ
ーズ4の内面部へ当接されるものとなされるのであり、
これにより上記シールチューブ体6と共に軸方向にスラ
イド可能で且つフレキシブルにサポートできるものとな
る。而して、上記シールチューブ体6の船尾管側端縁部
6aと、セットボディ2の自由端側円筒内面2aとの重
なり合い部Hは偏芯変動回転に伴う水漏れ原因を効果的
に防止して、長期間に亘るシールを確実にすることがで
きるものとなるのであり、このさい、透孔7はラバーベ
ローズ4間との水が循環して、温度上昇を防ぐ上で役立
つものとなる。
【0011】9はラバーベローズ4の外周面を被覆する
ように取付ける円筒カバーであって、セットボディ2の
上部鍵段aと下部鍵段bとの間に形成される棚段c上へ
ラバーベローズ4と共に締付けバンド10を使用して止
着させてある。
【0012】11は内周面にOリング12を備えると共
に、上記シールチューブ体6の片端面mがラバーベロー
ズ4及びスプリング7の弾撥力で押圧接触する摺動面1
1aを備えてなるローターシートであって、推進軸1と
一体となって回動するようセットボディ13で固定され
てなる。
【0013】14はセットボディ2の本体内へ設けしめ
てなる非常用のシールリングであって、通常は推進軸1
との間に隙間が存在するように取付けられているが、非
常時にセットボディ2の上面に取付けたプラグ15を押
込むようにすることにより該シールリング14が推進軸
1と押圧接触するようになされて非常時用のシールが行
われるものとなっている。なお、図面で16はセットボ
ディ2に取付けた給水竹ノ子であって、エンジン部の冷
却水の一部を該部を介して推進軸1との隙間sに流して
昇温防止が図れるようになしてある。
【0014】
【発明の効果】本発明のシール装置は以上の通り構成す
るものであって、プロペラの推進軸と一体となって回転
するのはローターシートのみであって、ラバーベローズ
やシールリング体などは回動するものとならないため、
プロペラ軸の前後、左右、上下の偏芯変動回転に対して
これらのものが遠心作用による応力を受けて座屈や材質
破壌などの問題を生じさせることのないものである。一
方、カーボン材を使用したシールチューブ体の船尾管側
端縁部がセットボディの自由端側円筒内面に対し一定長
さ範囲の重なり合いに嵌入され、且つラバーベローズ自
身の弾性のみでなくスプリングの強力な弾撥力で押圧さ
れる構成となしてあることから、高速回転で偏芯変動が
生じてもこれらに影響されることなく、確実にそのシー
ル性を確保することのできるものとなる。このさい、上
記重なり合い部分の対接部分を複数の凸体と凹体による
スブライン構成となしたものでは、推進軸の正・逆回転
時にシート面に発生するトルク荷重をスブラインで保持
する優れた作用が発揮されるものとなる。
【0015】本発明に於いて長時間の運転でシールチュ
ーブ体のフェース面が摩耗すると、適宜ローターシート
のセットボルトを緩めてその固定位置をスプリングやラ
バーベローズの弾撥力に抗しセットボディ側へ移動さ
せ、再びセットボルトで固定するようになして簡便な連
続使用を可能とするのである。
【0016】なお、本発明装置は従来の船尾管のグラン
ドパッキン押さえとパッキンを取外し、その取付けボル
トを利用して比較的簡単に取付けることのできるもので
ある。本発明者の実験によればローターシートの摺動面
の面圧1.5kg/cmで周速7.4m/secの高
速回転で確実にそのシール性が確保されることが判明し
た。(運輸省運転局の船尾軸封装置予備検査に合格)特
に従来のラバーベローズ式やダイヤフラム式はゴムのみ
の弾性を利用したものであるため、長期的な圧縮状態で
は弾性応力をなくし、シール性に問題を生じさせるもの
であったが、本発明装置では上記問題点に対する危惧を
完全に解消することのできたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の縦断説明図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 推進軸 2 セットボディ 4 ラバーベローズ 5 凹穴 6 シールチューブ体 7 透孔 8 スプリング 9 円筒カバー 10 スクリューバンド 11 ローターシート 12 Oリング 13 セットボルト 14 非常用のシールリング 15 非常用プラグ 16 給水竹ノ子 a 鍵段 b 鍵段
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月5日(1998.10.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】なお、本発明装置は従来の船尾管のグラン
ドパッキン押さえとパッキンを取外し、その取付けボル
トを利用して比較的簡単に取付けることのできるもので
ある。本発明者の実験によればローターシートの摺動面
の面圧1.5kg/cmで周速7.4m/secの高
速回転で確実にそのシール性が確保されることが判明し
た。(運輸省中国運輸局の船尾軸封装置予備検査に合
格)特に従来のラバーベローズ式やダイヤフラム式はゴ
ムのみの弾性を利用したものであるため、長期的な圧縮
状態では弾性応力をなくし、シール性に問題を生じさせ
るものであったが、本発明装置では上記間題点に対する
危惧を完全に解消することのできたものである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月9日(1999.8.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は推進軸を取囲むようになして船尾管に取付
けしめてなるセットボディの反船尾管側端面部を断面L
字状の垂直部と先端が自由端の水平部を形成したものと
なし、垂直部にはラバーベローズの前端を当接させると
共に、ラバーベローズの中間部は水平部に沿わせたのち
後端が水平部から湾弧状の膨出部を形成するように突出
させ、且つその後端部にはカーボン材を使用したシール
チューブ体を取付け、該シールチューブ体の一端は推進
軸に固定したローターシートの側面部に当接させるほ
か、他端側は推進軸の外周面と非接触で前記ラバーベロ
ーズの内周面間を一定の長さ範囲で遮断する状態にセッ
トボディの自由端側の内筒内面まで延出させ、且つその
先端をセットボディの自由端と適宜な長さ範囲の重なり
合いが形成されるものとなし、またセットボディの自由
端と対応するラバーベローズの湾弧状膨出体内面間にス
プリングを張在させ、該スプリングによりシールチュー
ブ体をロータシートに対し弾撥的に圧接させるものとな
した構成を特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】このさい、シールチューブ体の船尾管側端
縁部が、セットボディの自由端縁内筒内面へ嵌入され、
適宜な長さ範囲で重なり合いとなされる対接部分を、複
数の凸体と凹体によるスプライン構成を採用すると推進
軸の正・逆回転時にシート面に発生するトルク荷重をス
プラインで保持する作用を持たせることができる。な
お、ローターシートを推進軸上で適宜移動可能とし、そ
の移動位置を固定するためのセットボルトを備えた構成
のものとする場合は、経時的なシールリング体の摩耗に
対しその圧接力の調整を簡便に行うことのできるものと
なる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明装置の縦断説明図で
ある。1は推進軸であって右側がプロペラ翼に、左側が
エンジンの出力軸と連結されてなる。2はセットボディ
で推進軸1を取囲むようにして船尾管にネジボルト3を
介し止着されてなる。ここに該セットボディ2の反船尾
管側端面部を断面L字状の垂直部と先端が自由端の水平
部が形成されるものとなしてある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】4はラバーベローズであって、該ラバーベ
ローズ4の先端pは上記セットボディ2の断面L字状と
なした垂直部と係着するようになされる。しかして、該
ラバーベローズの中間部は水平部に沿わせ且つ後端は水
平部から湾弧状の膨出部を形成するように突出させ、ま
たその後端部にはリング状の凹穴5を穿設し、該凹穴5
を介してカーボン材を使用したシールチューブ体6が係
合止着されるようになされる。ここに、シールチューブ
体6の一端は推進軸に固定した後述するローターシート
の側面部に当接させるほか、他端側は推進軸の外周面と
非接触で前記ラバーベローズの内周面間を一定の長さ範
囲で遮断する状態にセットボディの自由端側まで延出さ
せてある。而して、先端部6aはセットボディ2の自由
端側円筒2aの内面へ適宜な長さ範囲(図示例でH)の
重なり合いを形成するように嵌入させてある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上記嵌入にさいし、セットボディ2の自由
端側円筒2aの内周面には図2に示す通り、複数の凸体
2bを一定間隔に作成し、これに対しシールチューブ体
6の船尾管側端縁部6の外周面には上記凸体2bを受容
する凹体6bを一定間隔に穿設し、両者が係合状態とな
るスプライン構成とすることが好ましい。なお、7はシ
ールチューブ体6のほぼ中央部付近の外周面に穿設した
複数の透孔である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】8はラバーベローズ4の内面側へ張在させ
るスプリングであって、具体的には前端は前記セットボ
ディ2の自由端bへ当接させ、これに対し後端はこれと
対応する上記ラバーベローズの湾弧状膨出体内面間に張
在させ、該スプリングの弾撥力でシールチューブ体をロ
ーターシートに圧設させるのである。而してラバーベロ
ーズの後端はシールチューブ体6と共に軸方向にスライ
ド可能で且つフレキシブルにサポートできるものとな
る。而して、上記シールチューブ体6の船尾管側端縁部
6aと、セットボディ2の自由端側円筒内面2aとの重
なり合い部Hは偏芯変動回転に伴う水漏れ原因を効果的
に防止して、長期間に亘るシールを確実にすることがで
きるものとなるのであり、このさい、透孔7はラバーベ
ローズ4間との水が循環して、温度上昇を防ぐ上で役立
つものとなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の効果】本発明のシール装置は以上の通り構成す
るものであって、プロペラの推進軸と一体となって回転
するのはローターシートのみであって、ラバーベローズ
やシールリング体などは回動するものとならないため、
プロペラ軸の前後、左右、上下の偏芯変動回転に対して
これらのものが遠心作用による応力を受けて座屈や材質
破壌などの問題を生じさせることのないものである。一
方、カーボン材を使用したシールチューブ体の船尾管側
端縁部がセットボディの自由端側円筒内面に対し一定長
さ範囲の重なり合いに嵌入され、且つラバーベローズ自
身の弾性のみでなくスプリングの強力な弾撥力で押圧さ
れる構成となしてあることから、高速回転で偏芯変動が
生じてもこれらに影響されることなく、確実にそのシー
ル性を確保することのできるものとなる。このさい、上
記重なり合い部分の対接部分を複数の凸体と凹体による
スプライン構成となしたものでは、推進軸の正・逆回転
時にシート面に発生するトルク荷重をスプラインで保持
する優れた作用が発揮されるものとなる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の縦断説明図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【符号の説明】 1 推進軸 2 セットボディ 4 ラバーベローズ 5 凹穴 6 シールチューブ体 7 透孔 8 スプリング 9 円筒カバー 10 スクリューバンド 11 ローターシート 12 Oリング 13 セットボルト 14 非常用のシールリング 15 非常用プラグ 16 給水竹ノ子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進軸を取囲むようになして船尾管に取
    付けしめてなるセットボディの反船尾管側端面部を上下
    二段の鍵段が形成されるものとなし、上段にはラバーベ
    ローズの前端を係止させ、ラバーベローズの後端にはカ
    ーボン材を使用したシールチューブ体を取付けると共
    に、該シールチューブ体を介して推進軸に固定したロー
    ターシートに当接させ、且つシールチューブ体の船尾管
    側端縁部はセットボディの自由端側円筒内面へ適宜な長
    さ範囲の重なり合いを形成するように嵌入させたものと
    なし、また該シールチューブ体と凡そ同一直線上をなす
    ラバーベローズ内にスプリングを張在させ、該スプリン
    グの前端は前記セットボディの下部鍵段に係止されるよ
    うにして、ラバーベローズ及びスプリングの弾撥力でシ
    ールリング体をローターシートに圧接させた構成を特徴
    とする船舶のプロペラ軸用船尾管の軸封装置。
  2. 【請求項2】 シールチューブ体の船尾管側端縁部が、
    セットボディの自由端縁内筒内面へ嵌入され、適宜な長
    さ範囲で重なり合いとなる対接部分を、複数の凸体と凹
    体によるスブライン構成となしたことを特徴とする請求
    項1記載の船舶のプロペラ軸用船尾管の軸封装置。
JP10273270A 1998-09-28 1998-09-28 船舶のプロペラ軸用船尾管の軸封装置 Pending JP2000103394A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103644299A (zh) * 2013-12-07 2014-03-19 四川锦宇化机有限公司 成品冷却器动密封组件
CN108581839A (zh) * 2018-08-02 2018-09-28 叶庆国 一种伺服电机转子冲片夹具

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