JP2000102302A - 移動農機 - Google Patents
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Landscapes
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Abstract
並びに圃場枕地で次行程に移動する方向転換などの運転
操作性の向上並びに操縦機能の向上などを図る。 【解決手段】 エンジン(2)の駆動力を左右走行クロ
ーラ(2)に伝える差動機構(33)と、左右走行クロ
ーラ(2)の駆動速度を無段階に変更させる変速部材
(25)と、左右走行クローラ(2)の駆動速度の差を
無段階に変化させる操向部材(28)を設ける移動農機
において、変速操作具(73)が一定操作状態で操向操
作具(19)の操向操作量に比例させて走行速度を減速
させるように構成したことを特徴とする。
Description
連続的に刈取って脱穀するコンバインまたは耕耘トラク
タまたは圃場管理車などの移動農機に関する。
ラを装設したコンバインを圃場の未刈り穀稈列に沿わせ
て走行移動させ乍ら収穫作業を行うと共に、圃場枕地で
前記コンバインを方向転換させて次工程の未刈り穀稈列
に移動させていたが、エンジン出力を変速伝達するミッ
ションケースの左右走行出力を左右サイドクラッチを介
して左右走行クローラに伝達させ、左右サイドクラッチ
の継断操作により左右走行クローラの一方を一時的に停
止させて旋回させることにより、左右サイドクラッチ操
作と走行変速操作の両方を作業者が略同時期に行う必要
があり、また圃場枕地で方向転換するときの旋回半径が
大きくなる不具合がある。
右油圧無段変速機を設けて左右走行クローラを駆動する
ことにより、旋回時の減速並びに旋回半径の縮少などを
容易に行えるが、直進性能が低下し易く、未刈り穀稈列
に沿わせて走行移動させる操向操作が面倒になる不具合
がある。
変速伝達する単一の油圧無段変速機構と、旋回内側の走
行クローラを減速しかつ旋回外側の走行クローラを増速
させる油圧無段操向機構を設けることにより、直進性能
を良好に維持でき、かつ旋回半径も容易に縮少できる
が、走行速度を高速にすることによって旋回半径が大き
くなったり、走行速度を低速にすることによって旋回半
径が小さくなる不具合があり、例えば四輪自動車のよう
に走行速度に関係なく旋回半径を略一定に保つ操舵感覚
を得るには、走行変速操作時、走行速度の変化に応じて
作業者が操舵操作量を感覚的に変更させる必要があり、
直進走行によって行う農作業時に蛇行走行させて未刈り
穀稈列または未耕地または作物畦から離れ易くなる等の
取扱い上の問題がある。特に、丸形の操向ハンドルを設
ける場合、左右サイドクラッチ及び左右サイドクラッチ
レバーを設ける操舵構造に比べて、走行速度を一定維持
した状態で操舵性を向上させることができるが、操向操
作量(旋回半径)に応じて車速を減速したり元に戻す操
作を容易に行い得ず、走行変速によって蛇行し易く、四
輪自動車の運転感覚での操舵を容易に行い得ず、走行変
速操作及び操向操作など運転操作性の向上並びに操縦機
能の向上などを容易に図り得ないと共に、左右走行クロ
ーラの駆動速度を変更する変速機構、並びに左右走行ク
ローラの駆動速度の差を変化させる操向機構の簡略化及
び組立性向上及び動作信頼性向上及び調整メンテナンス
省力化などを容易に図り得ない等の問題がある。
ジンの駆動力を左右走行クローラに伝える差動機構と、
左右走行クローラの駆動速度を無段階に変更させる変速
部材と、左右走行クローラの駆動速度の差を無段階に変
化させる操向部材を設ける移動農機において、変速操作
具が一定操作状態で操向操作具の操向操作量に比例させ
て走行速度を減速させるように構成したもので、大きな
操向操作量によって旋回半径を小さくすることにより走
行速度が自動的に大きく減速されるから、高速走行作業
状態で急旋回させてもスリップまたは横滑り等を容易に
防止し得、また直進に戻す操向操作によって旋回前の走
行速度に自動的に復帰させる動作を容易に行わせ、作物
列などに機体を沿わせる直進走行並びに圃場枕地で次行
程に移動する方向転換などの運転操作性の向上並びに操
縦機能の向上などを容易に図り得るものである。
作具の操作を行っても操向出力がオフ維持されるように
構成したもので、走行変速中立時に操向操作だけで左右
走行クローラが駆動されて旋回する不具合をなくし得、
操向及び変速制御構造の簡略化などを容易に図り得るも
のである。
によって操向操作具の左旋回と右旋回の操作に対して左
右操向出力が自動的に逆になるように構成したもので、
前進時と後進時とで操向操作方向に対して旋回方向が逆
になる不具合をなくし得、四輪自動車の運転感覚で左右
走行クローラを操舵し得るものである。
を変速操作したときに操向出力をオフ維持し乍ら変速出
力を発生させるように構成したもので、変速操作によっ
て左右走行クローラの駆動速度に差が生じる不具合をな
くし得、農作業に必要な直進性能を維持し乍ら農作業状
況に応じて走行速度を適正に変更し得るものである。
向出力をオフ維持するように構成したもので、副変速中
立によって走行変速出力がオフになったときに操向出力
だけで左右走行クローラが駆動されて旋回する不具合を
なくし得、副変速及び操向操作性の向上などを容易に図
り得るものである。
入力軸を操作ケースに片持ち支持させたもので、操作ケ
ースの一側壁面に変速入力軸の一端側を軸支させること
により、変速入力軸の他端側を操作ケースの中央部に延
出させて取付ける変速操作具などとの連結構造の簡略化
並びに変速及び操向切換機能の向上などを容易に図り得
るものである。
と、操向部材を作動させる操向入力部材を、同一軸芯上
に二重軸構造に設けたもので、走行変速出力の中立維持
並びに操向出力の直進(中立)維持などを容易に行い
得、変速及び操向タイミング調整操作の簡略化並びに変
速及び操向連動構造のコンパクト化などを容易に図り得
るものである。
を操向入力部材に連結させる操向入力連結部と、変速部
材に連結させる変速結合部材を変速入力部材に連結させ
る変速入力連結部と、変速操作具に連結させる車速切換
部材を変速入力部材に連結させる車速操作連結部を、平
面360度内に振分け配置させたもので、同一軸芯線を
中心に変速及び操向の各操作構造を配設し得、前記各操
作構造の簡略化並びにコンパクト化などを容易に図り得
るものである。
変速入力軸取付部に凹部を形成したもので、変速入力軸
の回転によって変速結合部材を変速動作させ乍ら、変速
入力軸に変速結合部材を接離させて行う操向操作による
減速範囲を前記凹部によって容易に拡大し得、操向操作
と変速動作の連動構造の簡略化並びに操向操作による走
行変速減速率の増大などを容易に図り得るものである。
づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2
は同平面図であり、図中(1)は左右一対の走行クロー
ラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記ト
ラックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィー
ドチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴
(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)及び
穀稈搬送機構(10)などを備える刈取部、(11)は
刈取フレーム(12)を介して刈取部(8)を昇降させ
る油圧シリンダ、(13)は排藁チェン(14)終端を
臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀
粒を揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タンク、(1
7)は前記タンク(15)の穀粒を機外に搬出する排出
オーガ、(18)は丸形操向ハンドル(19)及び運転
席(20)などを備える運転台、(21)は運転席(2
0)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取
って脱穀するように構成している。
ラ(2)を駆動するミッションケース(22)は、1対
の第1油圧ポンプ(23)及び第1油圧モータ(24)
を備えて走行主変速用の油圧式無段変速機構を形成する
変速部材(25)と、1対の第2油圧ポンプ(26)及
び第2油圧モータ(27)を備えて旋回用の油圧式無段
変速機構を形成する操向部材(28)とを備え、前記エ
ンジン(21)の出力軸(21a)に第1及び第2油圧
ポンプ(23)(26)の入力軸(29a)(29b)
を伝達ベルト(30a)(30b)によって連結させ、
前記各油圧ポンプ(23)(26)を駆動するように構
成している。
軸(31)に、副変速機構(32)及び差動機構(3
3)を介して左右走行クローラ(2)の各駆動輪(3
4)を連動連結させるもので、前記差動機構(33)は
左右対称の1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有
し、各遊星ギヤ機構(35)は1つのサンギヤ(36)
と、該サンギヤ(36)の外周で噛合う3つのプラネタ
リギヤ(37)と、これらプラネタリギヤ(37)に噛
合うリングギヤ(38)などで形成している。
(39)と同軸線上とのキャリヤ軸(40)のキャリヤ
(41)にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギ
ヤ(36)(36)を挾んで左右のキャリヤ(41)を
対向配置させると共に、前記リングギヤ(38)は各プ
ラネタリギヤ(37)に噛み合う内歯(38a)を有し
てサンギヤ軸(39)とは同一軸芯上に配置させ、キャ
リヤ軸(40)に回転自在に軸支させ、キャリヤ軸(4
0)を延設して車軸を形成して駆動輪(34)を軸支さ
せている。
5)は、第1油圧ポンプ(23)の回転斜板の角度変更
調節により第1油圧モータ(24)の正逆回転と回転数
の制御を行うもので、第1油圧モータ(24)の回転出
力を出力軸(31)の伝達ギヤ(42)より各ギヤ(4
3)(44)(45)及び副変速機構(32)を介し
て、サンギヤ軸(39)に固定したセンタギヤ(46)
に伝達してサンギヤ(36)を回転するように構成して
いる。前記副変速機構(32)は、前記ギヤ(44)を
有する副変速軸(47)と、前記ギヤ(45)を介して
センタギヤ(46)に噛合うギヤ(48)を有する駐車
ブレーキ軸(49)とを備え、副変速軸(47)とブレ
ーキ軸(49)間に各1対の低速用ギヤ(50)(5
1)・中速用ギヤ(52)(53)・高速用ギヤ(5
4)(48)を設けて、低中速スライダ(55)及び高
速スライダ(56)のスライド操作によって副変速の低
速・中速・高速の切換を行うように構成している。なお
低速・中速間及び中速・高速間には中立を有する。また
前記ブレーキ軸(49)に駐車ブレーキ(57)を設け
ると共に、刈取部(8)に回転力を伝達する刈取PTO
軸(58)にギヤ(59)(60)及び一方向クラッチ
(61)を介して副変速軸(47)を連結させ、刈取部
(8)を車速同調速度で駆動している。
介しサンギヤ軸(39)に伝達された第1油圧モータ
(24)からの駆動力を、左右の遊星ギヤ機構(35)
を介して左右キャリヤ軸(40)に伝達させると共に、
左右キャリヤ軸(40)に伝達された回転を左右の駆動
輪(34)にそれぞれ伝え、左右走行クローラ(2)を
駆動するように構成している。
成する操向部材(28)は、第2油圧ポンプ(26)の
回転斜板の角度変更調節により第2油圧モータ(27)
の正逆回転と回転数の制御を行うもので、操向出力ブレ
ーキ(62)を有するブレーキ軸(63)と、操向出力
クラッチ(64)を有するクラッチ軸(65)と、前記
の左右リングギヤ(38)の外歯(38b)に常時噛合
させる左右入力ギヤ(66)(67)を設け、第2油圧
モータ(27)の出力軸(68)に前記ブレーキ軸(6
3)及び操向出力クラッチ(64)を介してクラッチ軸
(65)を連結させ、クラッチ軸(65)に正転ギヤ
(69)を介して右入力ギヤ(67)を連結させ、また
クラッチ軸(65)に正転ギヤ(69)及び逆転ギヤ
(70)を介して左入力ギヤ(66)を連結させてい
る。そして、副変速スライダ(55)(56)の中立に
よって前記ブレーキ(62)を入にしかつクラッチ(6
4)を切にする一方、前記中立以外の副変速出力時にブ
レーキ(62)を切にしかつクラッチ(64)を入に
し、右側のリングギヤ(38)の外歯(38b)に正転
ギヤ(69)を介してモータ(27)回転力を伝え、ま
た左側のリングギヤ(38)の外歯(38b)に正転ギ
ヤ(69)及び逆転ギヤ(70)を介してモータ(2
7)回転を伝え、第2油圧モータ(27)を正転(逆
転)時、左右同一回転数で、左リングギヤ(38)を逆
転(正転)させ、かつ右リングギヤ(38)を正転(逆
転)とさせるように構成している。
を停止させて左右リングギヤ(38)を静止固定させた
状態で、走行用の第1油圧モータ(24)を駆動する
と、第1油圧モータ(24)からの回転出力はセンタギ
ヤ(46)から左右のサンギヤ(36)に同一回転数で
伝達され、左右遊星ギヤ機構(35)のプラネタリギヤ
(37)・キャリヤ(41)を介して左右の走行クロー
ラ(2)が左右同一回転方向で同一回転数によって駆動
され、機体の前後方向直進走行が行われる。一方、走行
用の第1油圧モータ(24)を停止させて左右のサンギ
ヤ(36)を静止固定させた状態で、旋回用の第2油圧
モータ(27)を正逆回転駆動すると、左側の遊星ギヤ
機構(35)が正或いは逆回転、また右側の遊星ギヤ機
構(35)が逆或いは正回転し、左右走行クローラ
(2)を逆方向に駆動し、機体を左或いは右に旋回させ
る。また、走行用の第1油圧モータ(24)を駆動させ
ながら、旋回用の第2油圧モータ(27)を駆動するこ
とにより、機体が左右に旋回して進路が修正されるもの
で、機体の旋回半径は第2油圧モータ(27)の出力回
転数によって決定される。
く、前記運転台(18)の前部上面にステアリングコラ
ム(71)を立設固定させ、ステアリングコラム(7
1)上面上方側に操向ハンドル(19)を縦軸回りに回
転自在に取付けると共に、運転台(18)左側にサイド
コラム(72)を設け、サイドコラム(72)下方にミ
ッション(22)を配設させ、主変速レバー(73)、
副変速レバー(74)、刈取クラッチレバー(75)、
脱穀クラッチレバー(76)を前記サイドコラム(7
2)に取付ける。また、前記ステアリングコラム(7
1)は、アルミニウム合金鋳物を成形加工して形成し、
左右に分割自在な2つ割れ構造で複数のボルト(77)
で締結して箱形に形成している。
部にチルト台(78)を一体形成し、チルト台(78)
に支点ボルト(79)を介してチルトブラケット(8
0)を回転自在に軸支させ、チルトレバー(81)によ
ってチルトブラケット(80)を角度調節自在に固定さ
せる。前記チルトブラケット(80)に軸ケース(8
2)下部を一体固定させ、コラム(71)上面に固定さ
せる上面カバー(83)上方に軸ケース(82)を延設
させ、軸ケース(82)内部に上ハンドル軸(84)を
回転自在に軸支させ、上ハンドル軸(84)上端に操向
ハンドル(19)を固定させ、チルトレバー(81)操
作により支点ボルト(79)回りにハンドル(19)を
前後方向に移動調節して一定位置に支持させ、ハンドル
(19)取付け位置を前後方向に調節して作業者が操作
し易い位置に固定させる。
に自在継手(85)を介して下ハンドル軸(86)上端
側を連結させ、下ハンドル軸(86)をステアリングコ
ラム(71)上部に回転自在に軸支させると共に、ステ
アリングコラム(71)上部に操向入力軸(87)上端
部を回転自在に軸支させ、下ハンドル軸(86)のギヤ
(88)と操向入力軸(87)のセクタギヤ(89)を
噛合させて各軸(86)(87)を連結させ、ステアリ
ングコラム(71)内部の略中央で上下方向に操向入力
軸(87)を延設させる。
の左側面で上下幅略中間に軸受部(90)を一体形成
し、変速入力軸(91)の一端部を軸受部(90)にボ
ルト(92)を介して回転自在に片持ち支持させ、変速
入力軸(91)を左右方向に略水平に軸支させると共
に、操向入力軸(87)下端に自在継手(93)を介し
て入力支点軸(94)上端側を連結させ、入力支点軸
(94)下端側を前記変速入力軸(91)に回転自在に
軸支させる。また、前記入力支点軸(94)上端側に操
向入力部材(95)を固定させ、変速入力軸(91)上
面と操向入力部材(95)下面の間に変速入力部材(9
6)を挾持させ、入力支点軸(94)回りに変速入力部
材(96)を回転自在に取付けると共に、変速入力部材
(96)に着脱自在に固定させる連係ボルト(97)に
よって前記各入力部材(95)(96)を連結させ、ま
た変速入力軸(91)に設ける挾みバネ(98)の両端
を変速入力部材(96)に係止させ、変速入力部材(9
6)を前記バネ(98)によって直進中立位置に支持さ
せる。また、前記操向入力軸(87)の正逆転によって
前記各入力部材(95)(96)をバネ(98)に抗し
て略垂直な入力軸(87)芯線回りに正逆転させると共
に、前記変速入力軸(91)の正逆転によって略水平な
左右方向の入力軸(91)芯線回りに入力支点軸(9
4)及び前記各入力部材(95)(96)を前後方向に
傾動させるもので、垂直方向の操向入力軸(87)芯線
と左右水平方向の変速入力軸(91)芯線とが直角交叉
する交点に自在継手(93)を取付け、操向ハンドル
(19)の操向入力軸(87)正逆転操作により操向入
力軸(87)芯線回りに前記各入力部材(95)(9
6)を正逆転させる。
の下部前側に主変速軸(99)を回転自在に軸支させ、
左右方向に略水平に横架させる主変速軸(99)の左側
端をステアリングコラム(71)の左側外方に突設させ
ると共に、サイドコラム(72)下方の機台(3)に回
転自在に設ける中介軸(100)に、リンク(101)
(102)並びに長さ調節ターンバックル(103)付
きロッド(104)を介して主変速軸(99)を連結さ
せる。また、レバー支点軸(105)を介して機台
(3)に回転自在に支点板(106)を取付け、支点板
(106)に筒軸(107)を介して主変速レバー(7
3)基部を左右方向に揺動自在に取付けると共に、支点
板(106)にリンク(108)(109)を介して中
介軸(100)を連結させ、主変速レバー(73)をレ
バー支点軸(105)回りに前後方向に揺動させる変速
操作によって主変速軸(99)を正逆転させる。また、
ロッド形主変速部材(110)及び上下リンク(11
1)(112)を介して変速入力軸(91)に主変速軸
(99)を連結させ、主変速レバー(73)の主変速軸
(99)正逆転操作により前記各入力部材(95)(9
6)を変速入力軸(91)芯線回りに前後に傾動させ
る。
前記主変速軸(99)に回転自在に取付け、リンク形操
向出力部材(114)を操向出力軸(113)に固定さ
せると共に、ロッド形操向結合部材(115)の上端部
を前記操向入力部材(95)に自在継手形操向入力連結
部(116)を介して連結させ、球関継手形操向出力連
結部(117)を介して操向結合部材(115)の下端
部を操向出力部材(114)に連結させ、走行進路を変
更させる操向機構(118)を構成している。
で該軸(113)と略平行に変速出力軸(119)をス
テアリングコラム(71)内部に回転自在に軸支させ、
リンク形変速出力部材(120)を変速出力軸(11
9)に固定させると共に、ロッド形変速結合部材(12
1)の上端部を前記変速入力部材(96)に自在継手形
変速入力連結部(122)を介して連結させ、球関継手
形変速出力連結部(123)を介して変速結合部材(1
21)の下端部を変速出力部材(120)に連結させ、
走行速度の変更並びに前後進の切換を行う変速機構(1
24)を構成している。
の変速操作軸(125)並びに外側の操向操作軸(12
6)をステアリングコラム(71)の下部後側で左右幅
中央の軸受部(127)に回転自在に取付けるもので、
長さ調節自在な球関継手軸(128)及び変速リンク
(129)(130)を介して前記変速出力軸(11
9)に変速操作軸(125)上端部を連結させると共
に、長さ調節自在な球関継手軸(131)及び操向リン
ク(132)(133)を介して前記操向出力軸(11
3)に操向操作軸(126)上端部を連結させる。
は同一軸芯上に略垂直にステアリングコラム(71)底
部に立設させ、各操作軸(125)(126)上端部を
ステアリングコラム(71)内部に延設させて各出力軸
(113)(119)に連結させると共に、ステアリン
グコラム(71)底面下方に各操作軸(125)(12
6)下端部を突設させ、前記運転台(20)の作業者搭
乗ステップ(134)下面側に各操作軸(125)(1
26)下端側を延設させるもので、前記変速部材(2
5)の出力制御軸(135)に車速制御アーム(13
6)を固定させ、ターンバックル(137)付き長さ調
節自在ロッド(138)及びリンク(139)を介して
前記変速操作軸(125)下端部に車速制御アーム(1
36)を連結させ、出力制御軸(135)の正逆転操作
により第1油圧ポンプ(23)斜板角調節を行って第1
油圧モータ(24)の回転数制御及び正逆転切換を行
い、走行速度(車速)の無段階変更並びに前後進の切換
を行う。また、前記操向部材(28)の出力制御軸(1
40)に操向制御アーム(141)を固定させ、ターン
バックル(142)付き長さ調節自在ロッド(143)
及びリンク(144)を介して操向操作軸(126)下
端部に操向制御アーム(141)を連結させ、出力制御
軸(140)の正逆転操作により第2油圧ポンプ(2
6)斜板角調節を行って第2油圧モータ(27)の回転
数制御及び正逆転切換を行い、操向角度(旋回半径)の
無段階変更並びに左右旋回方向の切替を行う。
の右側外面にアクセルレバー(145)を前後方向回転
自在に設け、エンジン(21)にアクセルレバー(14
5)を連結させるアクセルワイヤ(146)をステアリ
ングコラム(71)前面内側に沿わせて下方から延出さ
せ、アクセルレバー(145)によってエンジン(2
1)回転数を手動調節すると共に、前記ステアリングコ
ラム(71)後面にメンテナンス窓(147)を開設さ
せ、着脱自在な蓋(148)によってメンテナンス窓
(147)を閉鎖している。
1)の駆動力を左右走行クローラ(2)に伝える差動機
構(33)と、左右走行クローラ(2)の駆動速度を無
段階に変更させる変速部材(25)と、左右走行クロー
ラ(2)の駆動速度の差を無段階に変化させる操向部材
(28)を設けると共に、操向操作具である操向ハンド
ル(19)によって回転させる操向入力軸(87)と、
変速操作具である主変速レバー(73)によって回転さ
せる変速入力軸(91)と、変速入力軸(91)を変速
部材(25)に連結させる変速機構(124)と、操向
入力軸(87)を操向部材(28)に連結させる操向機
構(118)を設け、変速機構(124)動作量に比例
させて操向機構(118)操向量を変化させるもので、
高速側走行変速によって操向量を自動的に拡大させ、か
つ低速側走行変速によって操向量を自動的に縮少させ、
操向ハンドル(19)の一定量の操作によって走行速度
に関係なく左右走行クローラ(2)の旋回半径を略一定
に維持させ、農作業走行速度の変更並びに作物列などに
機体を沿わせる進路修正などを行わせるように構成して
いる。
(95)と変速入力部材(96)を設け、変速入力軸
(91)芯線回りに変速入力部材(96)と操向入力部
材(95)を回転自在に取付け、変速出力軸(119)
に設ける変速出力部材(120)に変速結合部材(12
1)を介して変速入力部材(96)を連結させ、操向出
力軸(113)に設ける操向出力部材(114)に操向
結合部材(115)を介して操向入力部材(95)を連
結させ、変速機構(124)並びに操向機構(118)
を形成し、操向操作によって操向入力軸(87)を回転
させて操向入力部材(95)及び変速入力部材(96)
を作動させ、例えば旋回させ乍ら走行速度を減速させる
動作を行わせると共に、変速操作によって変速入力軸
(91)を回転させて変速入力部材(96)及び操向入
力部材(95)を作動させ、走行変速による旋回半径の
拡大縮少並びに走行変速中立による旋回出力の中止など
の操作を行わせるもので、エンジン(21)の駆動力を
左右走行クローラ(2)に伝える差動機構(33)と、
左右走行クローラ(2)の駆動速度を無段階に変更させ
る変速部材(25)と、左右走行クローラ(2)の駆動
速度の差を無段階に変化させる操向部材(28)を設け
る移動農機において、変速操作具である主変速レバー
(73)が一定操作状態で操向操作具である操向ハンド
ル(19)の操向操作量に比例させて走行速度を減速さ
せ、大きな操向操作量によって旋回半径を小さくするこ
とにより走行速度が自動的に大きく減速され、高速走行
作業状態で急旋回させてもスリップまたは横滑り等を防
止し、また直進に戻す操向操作によって旋回前の走行速
度に自動的に復帰させる動作を行わせ、作物列などに機
体を沿わせる直進走行並びに圃場枕地で次行程に移動す
る方向転換などの運転操作性の向上並びに操縦機能の向
上などを図るように構成している。
で操向操作具(19)の操作を行っても操向出力がオフ
維持され、走行変速中立時に操向操作だけで左右走行ク
ローラ(2)が駆動されて旋回する不具合をなくし、操
向及び変速制御構造の簡略化などを図ると共に、主変速
レバー(73)の前進と後進の切換操作によって操向ハ
ンドル(19)の左旋回と右旋回の操作に対して左右操
向出力が自動的に逆になり、前進時と後進時とで操向操
作方向に対して旋回方向が逆になる不具合をなくし、四
輪自動車の運転感覚で左右走行クローラ(2)を操舵で
きるように構成している。
速操作具(73)を変速操作したときに操向出力をオフ
維持し乍ら変速出力を発生させ、変速操作によって左右
走行クローラ(2)の駆動速度に差が生じる不具合をな
くし、農作業に必要な直進性能を維持し乍ら農作業状況
に応じて走行速度を適正に変更すると共に、副変速操作
具である副変速レバー(74)の中立操作によって操向
出力クラッチ(64)を切動作させ、操向部材(28)
の操向出力をオフ維持し、副変速中立によって走行変速
出力がオフになったときに操向出力だけで左右走行クロ
ーラ(2)が駆動されて旋回する不具合をなくし、副変
速及び操向操作性の向上などを図るように構成してい
る。
させる変速入力軸(91)を操作ケースであるステアリ
ングコラム(71)に片持ち支持させ、ステアリングコ
ラム(71)の一側壁面に変速入力軸(91)の一端側
を軸支させ、変速入力軸(91)の他端側をステアリン
グコラム(71)の中央部に延出させて取付ける主変速
レバー(73)などとの連結構造、例えば変速入力部材
(96)及び操向入力部材(95)取付け構造の簡略化
並びに変速及び操向切換機能の向上などを図ると共に、
変速部材(25)を作動させる変速入力部材(96)
と、操向部材(28)を作動させる操向入力部材(9
5)を、同一軸芯上に二重軸構造に設け、走行変速出力
の中立維持並びに操向出力の直進(中立)維持などを簡
単な位置決め用バネ(98)によって行え、変速及び操
向タイミング調整操作の簡略化並びに変速及び操向連動
構造のコンパクト化などを図れるように構成している。
結合部材(115)を操向入力部材(95)に連結させ
る操向入力連結部(116)と、変速部材(25)に連
結させる変速結合部材(121)を変速入力部材(9
6)に連結させる変速入力連結部(122)と、主変速
レバー(73)に連結させる車速切換部材であるロッド
形主変速部材(110)を変速入力部材(96)に連結
させる車速操作連結部である上リンク(111)を、平
面360度内に振分け配置させ、同一軸芯線を中心に変
速及び操向の各操作構造を配設し、前記各操作構造の簡
略化並びにコンパクト化などを図れるように構成してい
る。
材(115)を連結させる操向入力連結部(116)を
変速入力軸(91)芯線上に配設させ、変速入力部材
(96)と変速結合部材(121)を連結させる変速入
力連結部(122)を、変速入力軸(91)芯線と交叉
する直線(A)上に配設させ、操向入力軸(87)及び
変速入力軸(91)を中心とする操向入力部材(95)
及び変速入力部材(96)の相対的な運動を容易に設定
でき、設計及び組立及び構造の簡略化並びに動作の信頼
性向上などを図れると共に、変速入力軸(91)芯線と
操向入力軸(87)芯線が交叉する軸芯交点(B)を中
心とする円周(C)上に、変速入力連結部(122)並
びに操向入力連結部(116)を配設させ、操向入力部
材(95)及び変速入力部材(96)などの構造の簡略
化及びコンパクト化などを図るもので、変速出力部材
(120)と変速結合部材(121)を連結させる変速
出力連結部(123)と、操向出力部材(114)と操
向結合部材(115)を連結させる操向出力連結部(1
17)を、操向入力軸(87)芯線上に配設させ、前進
時と後進時の変速切換による逆ハンドル現像を容易に防
止し、変速出力部材(120)及び操向出力部材(11
4)の設計及び組立及び構造の簡略化並びに動作の信頼
性向上などを図ると共に、変速入力軸(91)と操向入
力軸(87)の軸芯交点(B)に対する変速出力連結部
(123)の距離と、操向出力連結部(117)の距離
を異ならせ、変速出力連結部(123)と操向出力連結
部(117)を同一直線(D)上で離間させることによ
って各連結部(117)(123)の干渉防止並びに移
動範囲の設定などを容易に行え、変速結合部材(12
1)及び操向結合部材(115)を狭少場所に設置でき
るように構成している。
入力連結部(122)を、変速入力軸(91)と操向入
力軸(87)の軸芯交点(B)を中心とする円周(C)
上で約90度離間させ、変速入力軸(91)の回転によ
って操向入力連結部(116)を一定位置に維持させか
つ変速入力連結部(122)の変位量を最大にして走行
変速を行わせると共に、前記各入力連結部(116)
(122)を移動させる平面上に変速入力軸(91)を
配置させる構造で各連結部(116)(122)の移動
量を容易に確保し、コンパクトで機能的に変速入力部材
(96)及び操向入力部材(95)を配置させるもの
で、操向入力軸(87)回りに約90度の範囲内で変速
入力連結部(122)及び操向入力連結部(116)を
移動させ、前後進切換による逆ハンドル現像の防止並び
に各入力連結部(116)(122)の移動量の確保と
共に、操向入力軸(87)を回転させる操向角度に応じ
て変速入力連結部(122)を減速方向に移動させる動
作と、旋回内側の走行クローラ(2)を中心に方向転換
させるスピンターン動作を容易に行わせ、コンパクトな
構造で機能的に構成している。変速出力軸(119)及
び操向出力軸(113)を変速入力軸(91)と略平行
に設け、前記各出力軸(113)(119)を複数に分
割自在なケースを形成するコラム(71)に高精度で軸
支させると共に、変速入力軸(91)並びに前記各出力
軸(113)(119)を左右方向に延設させることに
よって機体前後方向の連結構造を容易に得られ、主変速
レバー(73)と変速入力軸(91)の連結、並びに変
速部材(25)及び操向部材(28)と前記出力軸(1
13)(119)との連結を容易に行え、操作構造の簡
略化並びに取扱い性向上などを図れるように構成してい
る。
連係ボルト(97)を遊嵌挿通させる位相調節孔(14
9)を操向入力部材(95)に開設させると共に、操向
入力軸(87)芯線を中心とする同一放射線上に複数
(3個)のネジ孔(150)を設け、前記放射線を中心
に操向入力軸(87)側を底辺とする台形に前記位相調
節孔(149)を形成するもので、直進位置の操向ハン
ドル(19)を左右回転操作したとき、前記ネジ孔(1
50)に固定させた連係ボルト(97)が位相調節孔
(149)縁に当接するまで、変速入力部材(96)を
挾みバネ(98)によって一定位置に固定させた状態
で、操向入力部材(95)だけを回転させ、走行速度を
略一定に保ち乍ら左右に旋回させて進路を修正する。そ
して、連係ボルト(97)が位相調節孔(149)縁に
当接したとき、操向ハンドル(19)をさらに同一方向
に回転操作することにより、連係ボルト(97)の連結
によって操向入力部材(95)と変速入力部材(96)
の両方がバネ(98)に抗して回転し、走行速度を減速
させ乍ら進路修正を行うもので、操向ハンドル(19)
操作によって決定される旋回半径と走行速度の減速量が
比例して変化すると共に、操向ハンドル(19)を直進
位置に戻すことにより、挾みバネ(98)によって変速
入力部材(96)が中立位置に戻され、元の走行速度に
自動的に復帰する。また、連係ボルト(97)を各ネジ
孔(150)に付け換えることにより、位相調節孔(1
49)縁に連係ボルト(97)が当接するまでの操向入
力部材(95)の回転角度が変化し、操向ハンドル(1
9)操作による走行速度の減速開始時期を調整できると
共に、操向ハンドル(19)を直進支持しているとき、
挾みバネ(98)によって変速入力部材(96)が変速
入力軸(91)に固定され、機械振動などによって変速
入力部材(96)が遊動するのを防ぎ、変速入力部材
(96)のふらつきによって走行速度が減速変化するの
を阻止している。
記ギヤ(88)は、270度の外周範囲に複数の歯(1
51)を形成し、90度の外周範囲を円弧(152)に
形成し、操向ハンドル(19)の全回転角度を270度
とし、左操向回転または右操向回転の角度を135度に
設定し、操向ハンドル(19)回転操作を片手で作業者
が容易に行えるように形成する。また、前記セクタギヤ
(89)は、130度の外周範囲に複数の歯(153)
を形成し、230度の外周範囲を円弧カム(154)に
形成し、前記ギヤ(88)の歯(151)とセクタギヤ
(89)の歯(153)を噛合せ、各ギヤ(88)(8
9)の最大正逆転時、前記円弧(152)両端のストッ
パ(155)と前記円弧カム(154)両端のストッパ
(156)を当接させ、操向ハンドル(19)の回転を
規制すると共に、操向入力軸(87)芯線回りに操向入
力部材(95)及び変速入力部材(96)を65度の範
囲で正転または逆転させ、各入力部材(95)が回転移
動する平面上に変速入力軸(91)及び主変速部材(1
10)上端部を配置させる空間を確保し、変速入力軸
(91)芯線上に操向入力連結部(116)を設ける構
造、並びに同一円周上で前記各入力連結部(116)
(122)を90度離間させる構造を容易に得られ、構
造のコンパクト化、設計組立の簡略化などを図れるよう
に構成している。
(154)中央に直進ノッチ(157)を形成すると共
に、前記ステアリングコラム(71)上面壁にデテント
軸(158)を回転自在に軸支させ、デテント軸(15
8)下端部にデテントアーム(159)を固定させ、デ
テントアーム(159)にローラ軸(160)を介して
デテントローラ(161)を回転自在に軸支させ、前記
円弧カム(154)にデテントローラ(161)を当接
させ、直進ノッチ(157)に係脱自在にデテントロー
ラ(161)を係合させ、操向ハンドル(19)を直進
位置に支持させる。また、前記デテント軸(158)上
端側にデテントレバー(162)を固定させ、デテント
軸(158)に巻装させる中立バネ(163)の一端を
デテントレバー(162)に係止させ、ステアリングコ
ラム(71)の受板(164)に中立バネ(163)の
他端を当接させ、円弧カム(154)及び直進ノッチ
(157)にデテントローラ(161)を中立バネ(1
63)によって弾圧当接させている。また、操向ハンド
ル(19)の直進位置をオンオフ切換によって電気的に
検出するマイクロスイッチ型直進センサ(165)をデ
テントレバー(162)に取付けている。
記主変速レバー(73)が中立のとき、操向ハンドル
(19)の正転(逆転)操作により、操向入力軸(8
7)芯線回りに前記各入力部材(95)(96)及び各
結合部材(115)(121)が円錐軌跡上で移動し、
前記各出力部材(114)(120)及び各出力軸(1
13)(119)が停止した状態が維持される。
方)に倒す前進(後進)操作により、前記各入力部材
(95)(96)が変速入力軸(91)芯線回りに前方
(後方)に傾き、操向入力連結部(116)が一定位置
に停止した状態を維持し乍ら、変速入力連結部(12
2)を上方(下方)に移動させ、変速出力部材(12
0)の上方(下方)揺動によって変速出力軸(119)
を正転(逆転)させ、変速部材(23)の第1油圧ポン
プ(23)の斜板角切換によって第1油圧モータ(2
4)を正転(逆転)させ、第1油圧モータ(24)の出
力軸(31)の正転(逆転)によって左右走行クローラ
(2)を前進(後進)駆動する。また、主変速レバー
(73)の倒し角に比例して出力軸(31)の回転数が
変化し、走行クローラ(2)の前進(後進)速度が無段
階に変速される。
方)に倒して前進(後進)操作を行っている状態下で、
操向ハンドル(19)を左方向(右方向)に回転させる
ことにより、変速入力軸(91)芯線回りに操向入力部
材(95)が前方(後方)に傾いた姿勢で操向入力軸
(87)芯線回りに正転(逆転)し、操向入力連結部
(116)が下方(上方)に移動し、操向出力部材(1
14)の下方(上方)揺動によって操向出力軸(11
3)を正転(逆転)させ、操向部材(28)の第2油圧
ポンプ(26)の斜板角切換によって第2油圧モータ
(27)を正転(逆転)させ、第2油圧モータ(27)
の出力軸(68)の正転(逆転)により、左走行クロー
ラ(2)を減速(増速)させ、かつ右走行クローラ
(2)を増速(減速)させ、左方向(右方向)に機体を
旋回させて左方向(右方向)に進路を修正する。また、
前記の進路修正動作と同時に、操向ハンドル(19)の
左方向(右方向)回転により、変速入力軸(91)芯線
回りに変速入力部材(96)が前方(後方)に傾いた状
態で操向入力軸(87)芯線回りに正転(逆転)し、変
速入力連結部(122)が下方(上方)に移動し、変速
出力部材(120)の下方(上方)揺動によって変速出
力軸(119)を逆転(正転)させ、変速部材(25)
を中立方向に戻す制御を行って出力軸(31)の回転数
を低下させ、走行速度(車速)を減速させる。このよう
に、走行移動中の操向ハンドル(19)の左右操向操作
により、操向ハンドル(19)の回転角度に比例して、
進路を修正する旋回半径(角度)と、走行速度の減速量
が変化し、操向ハンドル(19)を大きく回転させるこ
とによって左右走行クローラ(2)の速度差を大きくし
て旋回半径を小さくすると同時に、走行速度の減速量が
多くなって車速が遅くなると共に、前進時と後進時とで
は、操向ハンドル(19)の回転に対して旋回入力連結
部(116)の動きを逆方向にし、前後進の何れにおい
ても操向ハンドル(19)の回動操作方向と機体の旋回
方向とを一致させ、回転操作する丸形の操向ハンドル
(19)の回転操作によって例えばトラクタまたは田植
機など四輪自動車と同様の運転感覚で進路修正及び方向
転換などを行う。
時における操向ハンドル(19)の切れ角と左右走行ク
ローラ(2)の速度の関係を示すもので、ハンドル(1
9)の切れ角が大となる程左右走行クローラ(2)の速
度差は大となると共に、左右走行クローラ(2)の平均
速度となる機体中心速度も走行速度(高速・標準・低
速)状態に応じて減速される。直進位置の操向ハンドル
(19)を左方向(右方向)に約15度回転させると、
前記位相調節孔(149)内を連係ボルト(97)が移
動し、挾みバネ(98)によって変速入力部材(96)
が直進と同一位置に維持されると共に、操向部材(2
8)の第2油圧ポンプ(26)によって第2油圧モータ
(27)を正転(逆転)させる操向出力によって左方向
(右方向)に旋回させ、未刈り穀稈(作物)列の湾曲に
合せる進路修正を行う。このとき、旋回内側の走行クロ
ーラ(2)の減速量と、旋回外側の走行クローラ(2)
の増速量が略等しくなり、機体中心速度が直進と略同一
速度に保たれる。また、操向ハンドル(19)を直進位
置から15度以上回転させると、挾みバネ(98)に抗
して変速入力部材(96)が左旋回及び右旋回のいずれ
でも減速動作し、第1油圧ポンプ(23)及びモータ
(24)の走行変速出力を減速させ、左右走行クローラ
(2)(2)を同一方向に回転駆動させて前進(または
後進)させ、左右走行クローラ(2)(2)の走行速度
差により左方向(右方向)に旋回するブレーキターン動
作を行わせ、未刈り穀稈(作物)列から外れたときに元
の列に戻したり隣の列に移動させる進路修正を行う。さ
らに、操向ハンドル(19)を約135度回転させる
と、機体中心速度が直進時の約4分の1に減速され、旋
回内側の走行クローラ(2)が逆転駆動され、旋回内側
の走行クローラ(2)を中心として機体が旋回するスピ
ンターン動作が行われ、左右走行クローラ(2)の左右
幅だけ旋回方向にずらせて機体を180度方向転換させ
るもので、ハンドル角度0度からハンドル角度135度
の範囲で操向ハンドル(19)を回転させて左または右
方向の旋回操作を行い、直進位置を中心とした左右15
度のハンドル(19)回転範囲で未刈り穀稈(作物)列
に沿って移動する条合せ進路修正を、直進時の走行速度
を維持し乍ら行うと共に、直進位置から左右135度の
ハンドル(19)回転により、圃場枕地で機体を方向転
換させて次作業工程に移動させるスピンターン動作を、
直進時の約4分の1の走行速度に自動的に減速して行
う。
ル)速度に保ち、操向ハンドル(19)を90度回転さ
せたとき、主変速レバー(68)操作により主変速出力
を高速及び3分の2及び3分の1に変更しても、機体の
旋回半径が略一定に保たれた状態で、旋回速度(機体中
心速度)だけを変化させる。また、直進位置を基準とし
て連係ボルト(97)と位相調節孔(149)の設定範
囲で第1油圧ポンプ(23)第1油圧モータ(24)を
直進状態に維持させ、農作業中に作物列または畦などに
機体を沿わせる操向操作を行っても走行速度が不均一に
変化するのを防止し、略同一走行速度を保ち乍ら農作業
中の進路修正を行え、作業者の運転感覚と機体の走行動
作とを略一致させて適正な操向操作を行える。また、主
変速レバー(73)の変速基準値を切換える副変速レバ
ー(74)副変速操作の低速及び標準及び高速切換に比
例させて旋回半径を小径乃至大径に変化させ、第1油圧
ポンプ(23)及びモータ(24)と走行クローラ
(2)間の減速比並びに第2油圧ポンプ(26)及びモ
ータ(27)と走行クローラ(2)間の減速比の設定、
或いはスピンターン動作に必要な小半径旋回に必要な走
行駆動力の確保などを図ると共に、同一副変速操作位置
で主変速レバー(73)を操作することによって旋回半
径を略一定に保った状態で旋回時の走行速度を変化さ
せ、作業者の熟練度などに応じた運転操作を行え、機動
性の向上並びに運転操作性の向上などを図る。
軸(87)芯線回りに前記各入力部材(95)(96)
が回転したとき、前記変速結合部材(121)の移動軌
跡延長上に位置する軸受部(90)と変速入力軸(9
1)の各側面に切欠(166)(167)を設け、各切
欠(166)(167)によって凹部(168)を形成
する。そして、図14において直進位置を基準に約65
度の範囲で変速結合部材(121)を変速入力軸(9
1)側に近づける方向に移動させて操向操作量に比例さ
せて走行速度を減速させていたのに対し、変速結合部材
(121)を前記凹部(168)内部にまで移動させる
ことにより、直進位置を基準にして約90度に近い範囲
で変速結合部材(121)を変速入力軸(91)方向に
移動させることができ、操向入力軸(87)芯線回りの
変速入力部材(96)の回転角度を拡大させ、操向入力
軸(87)芯線回りに操向入力部材(95)を回転させ
て操向操作するときの走行速度の減速率を図14の構造
に比べて大きくし、操向ハンドル(19)の操作による
旋回角度(旋回半径)の変化に対して走行速度を機敏に
減速させたり元の速度に復帰させることができる。この
ように、変速結合部材(121)の移動範囲に対向する
変速入力軸(91)取付部に凹部(168)を形成し、
変速入力軸(91)の回転によって変速結合部材(12
1)を変速動作させ乍ら、変速入力軸(91)に変速結
合部材(121)を接離させて行う操向操作による減速
範囲を前記凹部(168)によって拡大させ、操向操作
と変速動作の連動構造の簡略化並びに操向操作による走
行変速減速率の増大などを図れるように構成している。
は、エンジン(2)の駆動力を左右走行クローラ(2)
に伝える差動機構(33)と、左右走行クローラ(2)
の駆動速度を無段階に変更させる変速部材(25)と、
左右走行クローラ(2)の駆動速度の差を無段階に変化
させる操向部材(28)を設ける移動農機において、変
速操作具(73)が一定操作状態で操向操作具(19)
の操向操作量に比例させて走行速度を減速させるように
構成したもので、大きな操向操作量によって旋回半径を
小さくすることにより走行速度が自動的に大きく減速さ
れるから、高速走行作業状態で急旋回させてもスリップ
または横滑り等を容易に防止でき、また直進に戻す操向
操作によって旋回前の走行速度に自動的に復帰させる動
作を容易に行わせ、作物列などに機体を沿わせる直進走
行並びに圃場枕地で次行程に移動する方向転換などの運
転操作性の向上並びに操縦機能の向上などを容易に図る
ことができるものである。
で操向操作具(19)の操作を行っても操向出力がオフ
維持されるように構成したもので、走行変速中立時に操
向操作だけで左右走行クローラ(2)が駆動されて旋回
する不具合をなくすことができ、操向及び変速制御構造
の簡略化などを容易に図ることができるものである。
切換操作によって操向操作具(19)の左旋回と右旋回
の操作に対して左右操向出力が自動的に逆になるように
構成したもので、前進時と後進時とで操向操作方向に対
して旋回方向が逆になる不具合をなくすことができ、四
輪自動車の運転感覚で左右走行クローラ(2)を操舵で
きるものである。
速操作具(73)を変速操作したときに操向出力をオフ
維持し乍ら変速出力を発生させるように構成したもの
で、変速操作によって左右走行クローラ(2)の駆動速
度に差が生じる不具合をなくすことができ、農作業に必
要な直進性能を維持し乍ら農作業状況に応じて走行速度
を適正に変更できるものである。
よって操向出力をオフ維持するように構成したもので、
副変速中立によって走行変速出力がオフになったときに
操向出力だけで左右走行クローラ(2)が駆動されて旋
回する不具合をなくすことができ、副変速及び操向操作
性の向上などを容易に図ることができるものである。
せる変速入力軸(91)を操作ケース(71)に片持ち
支持させたもので、操作ケース(71)の一側壁面に変
速入力軸(91)の一端側を軸支させることにより、変
速入力軸(91)の他端側を操作ケース(71)の中央
部に延出させて取付ける変速操作具(73)などとの連
結構造の簡略化並びに変速及び操向切換機能の向上など
を容易に図ることができるものである。
入力部材(96)と、操向部材(28)を作動させる操
向入力部材(95)を、同一軸芯上に二重軸構造に設け
たもので、走行変速出力の中立維持並びに操向出力の直
進(中立)維持などを容易に行うことができ、変速及び
操向タイミング調整操作の簡略化並びに変速及び操向連
動構造のコンパクト化などを容易に図ることができるも
のである。
結合部材(115)を操向入力部材(95)に連結させ
る操向入力連結部(116)と、変速部材(25)に連
結させる変速結合部材(121)を変速入力部材(9
6)に連結させる変速入力連結部(122)と、変速操
作具(73)に連結させる車速切換部材(110)を変
速入力部材(96)に連結させる車速操作連結部(11
1)を、平面360度内に振分け配置させたもので、同
一軸芯線を中心に変速及び操向の各操作構造を配設で
き、前記各操作構造の簡略化並びにコンパクト化などを
容易に図ることができるものである。
に対向する変速入力軸(91)取付部に凹部(168)
を形成したもので、変速入力軸(91)の回転によって
変速結合部材(121)を変速動作させ乍ら、変速入力
軸(91)に変速結合部材(121)を接離させて行う
操向操作による減速範囲を前記凹部(168)によって
容易に拡大でき、操向操作と変速動作の連動構造の簡略
化並びに操向操作による走行変速減速率の増大などを容
易に図ることができるものである。
Claims (9)
- 【請求項1】 エンジンの駆動力を左右走行クローラに
伝える差動機構と、左右走行クローラの駆動速度を無段
階に変更させる変速部材と、左右走行クローラの駆動速
度の差を無段階に変化させる操向部材を設ける移動農機
において、変速操作具が一定操作状態で操向操作具の操
向操作量に比例させて走行速度を減速させるように構成
したことを特徴とする移動農機。 - 【請求項2】 変速操作具が中立支持状態で操向操作具
の操作を行っても操向出力がオフ維持されるように構成
したことを特徴とする請求項1に記載の移動農機。 - 【請求項3】 変速操作具の前進と後進の切換操作によ
って操向操作具の左旋回と右旋回の操作に対して左右操
向出力が自動的に逆になるように構成したことを特徴と
する請求項1に記載の移動農機。 - 【請求項4】 操向操作具が直進状態で変速操作具を変
速操作したときに操向出力をオフ維持し乍ら変速出力を
発生させるように構成したことを特徴とする請求項1に
記載の移動農機。 - 【請求項5】 副変速操作具の中立操作によって操向出
力をオフ維持するように構成したことを特徴とする請求
項1に記載の移動農機。 - 【請求項6】 変速操作具によって回転させる変速入力
軸を操作ケースに片持ち支持させたことを特徴とする請
求項1に記載の移動農機。 - 【請求項7】 変速部材を作動させる変速入力部材と、
操向部材を作動させる操向入力部材を、同一軸芯上に二
重軸構造に設けたことを特徴とする請求項1に記載の移
動農機。 - 【請求項8】 操向部材に連結させる操向結合部材を操
向入力部材に連結させる操向入力連結部と、変速部材に
連結させる変速結合部材を変速入力部材に連結させる変
速入力連結部と、変速操作具に連結させる車速切換部材
を変速入力部材に連結させる車速操作連結部を、平面3
60度内に振分け配置させたことを特徴とする請求項7
に記載の移動農機。 - 【請求項9】 変速結合部材の移動範囲に対向する変速
入力軸取付部に凹部を形成したことを特徴とする請求項
8に記載の移動農機。
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JP29295598A JP3971039B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | 移動農機 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101565812B1 (ko) * | 2007-12-19 | 2015-11-10 | 얀마 가부시키가이샤 | 주행 차량 |
CN115107871A (zh) * | 2022-05-24 | 2022-09-27 | 无锡拉菲可科技有限公司 | 履带拖拉机 |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP29295598A patent/JP3971039B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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KR101565812B1 (ko) * | 2007-12-19 | 2015-11-10 | 얀마 가부시키가이샤 | 주행 차량 |
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KR101643994B1 (ko) * | 2007-12-19 | 2016-08-10 | 얀마 가부시키가이샤 | 주행 차량 |
CN115107871A (zh) * | 2022-05-24 | 2022-09-27 | 无锡拉菲可科技有限公司 | 履带拖拉机 |
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