JP2000101542A - 地上デジタル放送方式 - Google Patents
地上デジタル放送方式Info
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- JP2000101542A JP2000101542A JP10269342A JP26934298A JP2000101542A JP 2000101542 A JP2000101542 A JP 2000101542A JP 10269342 A JP10269342 A JP 10269342A JP 26934298 A JP26934298 A JP 26934298A JP 2000101542 A JP2000101542 A JP 2000101542A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 広帯域ＩＳＤＢ−Ｔ信号による階層伝送にて
移動体や携帯受信するときでも、安定したサービスを提
供できるようにする。 【解決手段】 広帯域ＩＳＤＢ−Ｔ信号の各セグメント
または階層毎に電力設定を行い、この設定情報を別途送
信される伝送制御信号に加えて受信側に伝送する。受信
装置では、伝送制御信号に含まれる電力設定情報に従っ
て各セグメントの受信電力を送信側と逆に再設定し、セ
グメント単位の伝送誤りに対する誤り耐性を設定できる
ようにする。
移動体や携帯受信するときでも、安定したサービスを提
供できるようにする。 【解決手段】 広帯域ＩＳＤＢ−Ｔ信号の各セグメント
または階層毎に電力設定を行い、この設定情報を別途送
信される伝送制御信号に加えて受信側に伝送する。受信
装置では、伝送制御信号に含まれる電力設定情報に従っ
て各セグメントの受信電力を送信側と逆に再設定し、セ
グメント単位の伝送誤りに対する誤り耐性を設定できる
ようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、現在電気通信技術
審議会に提案されている、ＯＦＤＭセグメント方式の地
上デジタル放送システムに関する。
審議会に提案されている、ＯＦＤＭセグメント方式の地
上デジタル放送システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】昨今、電気通信技術審議会にて、我が国
の地上波デジタルテレビ放送の暫定方式の原案が策定さ
れた。この方式の特徴は、セグメントに分割されたＯＦ
ＤＭ信号を複数集めて信号（いわゆる広帯域ＩＳＤＢ−
Ｔ信号）を構成することで、セグメント単位で変調方式
や誤り訂正符号化の符号化率を設定することができ、階
層的な伝送ができることがあげられる。
の地上波デジタルテレビ放送の暫定方式の原案が策定さ
れた。この方式の特徴は、セグメントに分割されたＯＦ
ＤＭ信号を複数集めて信号（いわゆる広帯域ＩＳＤＢ−
Ｔ信号）を構成することで、セグメント単位で変調方式
や誤り訂正符号化の符号化率を設定することができ、階
層的な伝送ができることがあげられる。
【０００３】この階層的な伝送を用いることにより、例
えば伝送信号の一部を固定受信向けの６４ＱＡＭ方式と
し、残りを移動受信向けのＤＱＰＳＫ方式にするような
サービスも可能である。また一部のセグメントのみ受信
する、いわゆる部分受信階層を設定することも可能であ
る。この部分受信サービスでは、部分受信階層にて音声
を伝送し、他の階層では例えばＨＤＴＶ映像を伝送する
ことが考えられているが、この部分受信階層を狭帯域デ
ジタル放送受信機で移動受信や携帯受信することも考え
られている。
えば伝送信号の一部を固定受信向けの６４ＱＡＭ方式と
し、残りを移動受信向けのＤＱＰＳＫ方式にするような
サービスも可能である。また一部のセグメントのみ受信
する、いわゆる部分受信階層を設定することも可能であ
る。この部分受信サービスでは、部分受信階層にて音声
を伝送し、他の階層では例えばＨＤＴＶ映像を伝送する
ことが考えられているが、この部分受信階層を狭帯域デ
ジタル放送受信機で移動受信や携帯受信することも考え
られている。
【０００４】ところで、移動受信や携帯受信では、その
受信形態からアンテナは無指向性アンテナが前提になる
と考えられ、アンテナ利得を固定受信ほどに期待するこ
とができない。そこで、変調方式として前述したＤＱＰ
ＳＫのような信号点間ユークリッド距離の大きな変調方
式を用い、符号化率の小さな強力な誤り訂正を施すこと
が一般的に行われている。
受信形態からアンテナは無指向性アンテナが前提になる
と考えられ、アンテナ利得を固定受信ほどに期待するこ
とができない。そこで、変調方式として前述したＤＱＰ
ＳＫのような信号点間ユークリッド距離の大きな変調方
式を用い、符号化率の小さな強力な誤り訂正を施すこと
が一般的に行われている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな変調方式と符号化率を用いても、復調するのに必ず
しも十分な受信レベルを確保することができるとは限ら
ない。
うな変調方式と符号化率を用いても、復調するのに必ず
しも十分な受信レベルを確保することができるとは限ら
ない。
【０００６】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その課題は、広帯域ＩＳＤＢ−Ｔ信号による階層伝
送にて移動体や携帯受信するときに、安定したサービス
を提供し得る地上デジタル放送システムとその受信装置
を提供することにある。
で、その課題は、広帯域ＩＳＤＢ−Ｔ信号による階層伝
送にて移動体や携帯受信するときに、安定したサービス
を提供し得る地上デジタル放送システムとその受信装置
を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る地上デジタル放送システムでは、広
帯域ＩＳＤＢ−Ｔ信号の各セグメントまたは階層毎に電
力設定を行い、この設定情報を別途送信される伝送制御
情報に加えて受信側に伝送する。また、本発明に係る地
上デジタル放送受信装置では、伝送制御信号に含まれる
電力設定情報に従って各セグメントの受信電力を送信側
と逆に再設定し、セグメント単位の伝送誤りに対する誤
り耐性を設定できるようにする。
めに、本発明に係る地上デジタル放送システムでは、広
帯域ＩＳＤＢ−Ｔ信号の各セグメントまたは階層毎に電
力設定を行い、この設定情報を別途送信される伝送制御
情報に加えて受信側に伝送する。また、本発明に係る地
上デジタル放送受信装置では、伝送制御信号に含まれる
電力設定情報に従って各セグメントの受信電力を送信側
と逆に再設定し、セグメント単位の伝送誤りに対する誤
り耐性を設定できるようにする。
【０００８】具体的には、以下のような特徴的構成を有
する。
する。
【０００９】（１）地上デジタル放送システムにおい
て、デジタル変調された複数の搬送波からなるＯＦＤＭ
セグメントを複数集めてＯＦＤＭ信号を形成する際に、
各ＯＦＤＭセグメントのうち少なくともいずれかの特定
セグメントの電力を他のセグメントとは異なるように設
定する。
て、デジタル変調された複数の搬送波からなるＯＦＤＭ
セグメントを複数集めてＯＦＤＭ信号を形成する際に、
各ＯＦＤＭセグメントのうち少なくともいずれかの特定
セグメントの電力を他のセグメントとは異なるように設
定する。
【００１０】（２）（１）において、前記複数のＯＦＤ
Ｍセグメントの電力総和を一定とする条件のもとで前記
特定セグメントの電力を設定する。
Ｍセグメントの電力総和を一定とする条件のもとで前記
特定セグメントの電力を設定する。
【００１１】（３）（１）または（２）において、前記
特定セグメントは、予め決められた部分受信セグメント
とする。
特定セグメントは、予め決められた部分受信セグメント
とする。
【００１２】（４）（１）乃至（３）のいずれかにおい
て、前記特定セグメントの電力設定情報を、別途送信さ
れる伝送制御情報の中に加える。
て、前記特定セグメントの電力設定情報を、別途送信さ
れる伝送制御情報の中に加える。
【００１３】（５）地上デジタル放送受信装置におい
て、（１）乃至（４）のいずれかによるシステムに用い
る場合、伝送制御情報にて伝送される特定セグメントの
電力設定情報をもとに、受信ＯＦＤＭセグメントの電力
を再設定して受信処理する。
て、（１）乃至（４）のいずれかによるシステムに用い
る場合、伝送制御情報にて伝送される特定セグメントの
電力設定情報をもとに、受信ＯＦＤＭセグメントの電力
を再設定して受信処理する。
【００１４】（６）地上デジタル放送システムにおい
て、デジタル変調されたＯＦＤＭセグメントを集めて一
つの階層を作り、異なる階層を複数集めてＯＦＤＭ信号
を形成する際に、各階層のうち少なくともいずれかの特
定階層の電力を他の階層とは異なるように設定する。
て、デジタル変調されたＯＦＤＭセグメントを集めて一
つの階層を作り、異なる階層を複数集めてＯＦＤＭ信号
を形成する際に、各階層のうち少なくともいずれかの特
定階層の電力を他の階層とは異なるように設定する。
【００１５】（７）（６）において、前記ＯＦＤＭセグ
メントの電力総和を一定とする条件のもとで前記特定階
層の電力を設定する。
メントの電力総和を一定とする条件のもとで前記特定階
層の電力を設定する。
【００１６】（８）（６）または（７）において、前記
特定階層を含む各階層の電力設定情報を、別途送信され
る伝送制御情報の中に加える。
特定階層を含む各階層の電力設定情報を、別途送信され
る伝送制御情報の中に加える。
【００１７】（９）地上デジタル放送受信装置におい
て、（６）乃至（８）のいずれかによるシステムに用い
る場合、伝送制御情報にて伝送される各階層の電力設定
情報をもとに、受信ＯＦＤＭセグメントの電力を再設定
して受信処理する。
て、（６）乃至（８）のいずれかによるシステムに用い
る場合、伝送制御情報にて伝送される各階層の電力設定
情報をもとに、受信ＯＦＤＭセグメントの電力を再設定
して受信処理する。
【００１８】すなち、予め送信側にてセグメント毎の電
力を設定することで、従来の変調方式と符号化率による
階層化の他に、セグメント間の電力差による階層化を設
定できるので、より深い階層化が可能となる。これによ
り、移動受信や携帯受信を前提にしたサービスに対して
も、より安定したサービスを提供することができるよう
になる。
力を設定することで、従来の変調方式と符号化率による
階層化の他に、セグメント間の電力差による階層化を設
定できるので、より深い階層化が可能となる。これによ
り、移動受信や携帯受信を前提にしたサービスに対して
も、より安定したサービスを提供することができるよう
になる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
施の形態について詳細に説明する。
【００２０】図１は本発明に係る地上デジタル放送シス
テムの送信装置の構成を示すものである。図１におい
て、１は情報源からのデータ系列であり、ＭＰＥＧ２方
式で規定されるトランスポートストリームのビットスト
リームである。このデータストリーム１は伝送路符号化
回路２に入力される。
テムの送信装置の構成を示すものである。図１におい
て、１は情報源からのデータ系列であり、ＭＰＥＧ２方
式で規定されるトランスポートストリームのビットスト
リームである。このデータストリーム１は伝送路符号化
回路２に入力される。
【００２１】この伝送路符号化回路２は、データストリ
ーム１を階層化してそれぞれの階層に対する誤り訂正符
号化処理や各種インターリーブ処理などの伝送路符号化
処理を行うもので、その符号化出力は階層毎にキャリア
変調回路３１〜３４に送られる。これらのキャリア変調
回路３１〜３４は、各階層に対する信号点のマッピング
を行うことでＯＦＤＭ信号の各搬送波に対する変調を施
すもので、各変調出力は階層合成回路４で合成され、時
間インターリーブ回路５で時間インターリーブが施さ
れ、周波数インターリーブ回路６で周波数領域における
インターリーブ処理が施されてＯＦＤＭフレーム合成回
路７に送られる。
ーム１を階層化してそれぞれの階層に対する誤り訂正符
号化処理や各種インターリーブ処理などの伝送路符号化
処理を行うもので、その符号化出力は階層毎にキャリア
変調回路３１〜３４に送られる。これらのキャリア変調
回路３１〜３４は、各階層に対する信号点のマッピング
を行うことでＯＦＤＭ信号の各搬送波に対する変調を施
すもので、各変調出力は階層合成回路４で合成され、時
間インターリーブ回路５で時間インターリーブが施さ
れ、周波数インターリーブ回路６で周波数領域における
インターリーブ処理が施されてＯＦＤＭフレーム合成回
路７に送られる。
【００２２】このＯＦＤＭフレーム合成回路７は、周波
数インターリーブ回路６からの主信号と、パイロット信
号発生回路８及び伝送制御信号発生回路９からの信号と
を合成してＯＦＤＭ伝送フレームを生成するもので、そ
の出力はＩＦＦＴ（高速逆フーリエ変換）回路１１に送
られる。このＩＦＦＴ回路１１は、入力したＯＦＤＭ伝
送フレームの信号を周波数領域の信号から時間領域の信
号に変換するものである。
数インターリーブ回路６からの主信号と、パイロット信
号発生回路８及び伝送制御信号発生回路９からの信号と
を合成してＯＦＤＭ伝送フレームを生成するもので、そ
の出力はＩＦＦＴ（高速逆フーリエ変換）回路１１に送
られる。このＩＦＦＴ回路１１は、入力したＯＦＤＭ伝
送フレームの信号を周波数領域の信号から時間領域の信
号に変換するものである。
【００２３】このようにして生成されたＯＦＤＭ信号
は、ガードインターバル付加回路１２に送られる。この
ガードインターバル付加回路１２は、入力した信号に適
当なガードインターバルを付加することで最終的なＯＦ
ＤＭ信号１３を生成する。
は、ガードインターバル付加回路１２に送られる。この
ガードインターバル付加回路１２は、入力した信号に適
当なガードインターバルを付加することで最終的なＯＦ
ＤＭ信号１３を生成する。
【００２４】上記伝送路符号化回路２やキャリア変調回
路３１〜３４は、制御回路１０によって階層化処理の制
御を受ける。この制御回路１０は、階層化処理を行って
いる伝送路符号化回路２やキャリア変調回路３１〜３４
を制御すると共に、この階層化情報を伝送制御信号発生
回路９に渡し、送信側の階層化情報を受信側へ伝送す
る。
路３１〜３４は、制御回路１０によって階層化処理の制
御を受ける。この制御回路１０は、階層化処理を行って
いる伝送路符号化回路２やキャリア変調回路３１〜３４
を制御すると共に、この階層化情報を伝送制御信号発生
回路９に渡し、送信側の階層化情報を受信側へ伝送す
る。
【００２５】次にこの回路動作について説明する。
【００２６】情報源からのビットストリーム１は伝送路
符号化回路２に入力されるが、システムとしてこのビッ
トストリームをどのように階層化するかの制御を制御回
路１０から受ける。この制御信号に従って入力ビットス
トリームは各階層に分割され、各階層毎の誤り訂正符号
化やインターリーブ処理を受ける。
符号化回路２に入力されるが、システムとしてこのビッ
トストリームをどのように階層化するかの制御を制御回
路１０から受ける。この制御信号に従って入力ビットス
トリームは各階層に分割され、各階層毎の誤り訂正符号
化やインターリーブ処理を受ける。
【００２７】このように伝送路符号化回路２にて階層毎
に伝送路符号化された信号は、キャリア変調回路３１〜
３４に供給される。キャリア変調回路３１〜３４は、制
御回路１０からの制御のもと、階層毎にそれぞれの変調
点に信号をマッピングする。このマッピングに際し、マ
ッピング振幅も制御回路１０の制御信号にて制御され
る。このマッピングに関して図２を用いて説明する。
に伝送路符号化された信号は、キャリア変調回路３１〜
３４に供給される。キャリア変調回路３１〜３４は、制
御回路１０からの制御のもと、階層毎にそれぞれの変調
点に信号をマッピングする。このマッピングに際し、マ
ッピング振幅も制御回路１０の制御信号にて制御され
る。このマッピングに関して図２を用いて説明する。
【００２８】図２において、ここではキャリア変調方式
の例として、オフセットＤＱＰＳＫ，ＱＰＤＫ，１６Ｑ
ＡＭ，６４ＱＡＭを使えるものとし、さらに変調振幅と
して３レベル定義し、都合１２通りのマッピング点を定
義する。送信装置では制御回路１０の制御のもとに各階
層の変調方式と振幅が選択され、マッピングされる。
の例として、オフセットＤＱＰＳＫ，ＱＰＤＫ，１６Ｑ
ＡＭ，６４ＱＡＭを使えるものとし、さらに変調振幅と
して３レベル定義し、都合１２通りのマッピング点を定
義する。送信装置では制御回路１０の制御のもとに各階
層の変調方式と振幅が選択され、マッピングされる。
【００２９】その結果、例えば第１階層のキャリア変調
方式が６４ＱＡＭで符号化率７／８、振幅レベルがI 、
第２階層がオフセットＤＱＰＳＫで符号化率１／２、振
幅レベルがIII 、第３階層としてキャリア変調方式がオ
フセットＤＱＰＳＫで符号化率２／３、振幅レベルがII
の様なＯＦＤＭシンボルになっているとき、図３に示す
ように各セグメントをマッピングする。
方式が６４ＱＡＭで符号化率７／８、振幅レベルがI 、
第２階層がオフセットＤＱＰＳＫで符号化率１／２、振
幅レベルがIII 、第３階層としてキャリア変調方式がオ
フセットＤＱＰＳＫで符号化率２／３、振幅レベルがII
の様なＯＦＤＭシンボルになっているとき、図３に示す
ように各セグメントをマッピングする。
【００３０】このようにキャリア変調回路３１〜３４で
各階層毎に変調された出力は、階層合成回路４にて階層
合成され、さらに時間インターリーブ回路５及び周波数
インターリーブ回路６にて各種のインターリブ処理を受
け、ＯＦＤＭフレーム合成回路７に供給される。ＯＦＤ
Ｍフレーム合成回路７にはさらにパイロット信号発生回
路８及び伝送制御信号発生回路９の出力が供給されてお
り、これらの信号を合成してＯＦＤＭフレームを構成す
る。
各階層毎に変調された出力は、階層合成回路４にて階層
合成され、さらに時間インターリーブ回路５及び周波数
インターリーブ回路６にて各種のインターリブ処理を受
け、ＯＦＤＭフレーム合成回路７に供給される。ＯＦＤ
Ｍフレーム合成回路７にはさらにパイロット信号発生回
路８及び伝送制御信号発生回路９の出力が供給されてお
り、これらの信号を合成してＯＦＤＭフレームを構成す
る。
【００３１】ここで、伝送制御信号発生回路９には各セ
グメント情報が記載されているが、このセグメント情報
として符号化率、インターリーブパラメータ等の伝送路
符号化情報や、キャリア変調方式、マッピング振幅情報
などが記載される。このようにフレーム構成された系列
はＩＦＦＴ回路１１にて高速逆フーリエ変換処理され、
さらにガードインターバル付加回路１２にてガードイン
ターバルが付加されて出力ＯＦＤＭ信号１３が得られ
る。
グメント情報が記載されているが、このセグメント情報
として符号化率、インターリーブパラメータ等の伝送路
符号化情報や、キャリア変調方式、マッピング振幅情報
などが記載される。このようにフレーム構成された系列
はＩＦＦＴ回路１１にて高速逆フーリエ変換処理され、
さらにガードインターバル付加回路１２にてガードイン
ターバルが付加されて出力ＯＦＤＭ信号１３が得られ
る。
【００３２】図４は本発明に係る地上デジタル放送シス
テムの受信装置の構成を示すものである。図４におい
て、５１は受信ＯＦＤＭ信号であり、この受信ＯＦＤＭ
信号５１はＦＦＴ回路５２にて周波数領域の信号に変換
されてＯＦＤＭ復調されてＯＦＤＭフレームデコード回
路５３に供給される。このデコード回路５３はＯＦＤＭ
復調された信号をフレーム単位でデコードし、さらに特
定の搬送波にて伝送される伝送制御信号（いわゆるＴＭ
ＣＣ信号）を分離する。このうち、デコード処理された
ＯＦＤＭ復調信号は、差動復調回路５４及びスキャッタ
ードパイロット（ＳＰ）によるコヒーレント復調回路５
５に供給され、適宜復調される。また、伝送制御信号は
伝送制御信号（ＴＭＣＣ）復号回路７０に供給され、復
号化される。
テムの受信装置の構成を示すものである。図４におい
て、５１は受信ＯＦＤＭ信号であり、この受信ＯＦＤＭ
信号５１はＦＦＴ回路５２にて周波数領域の信号に変換
されてＯＦＤＭ復調されてＯＦＤＭフレームデコード回
路５３に供給される。このデコード回路５３はＯＦＤＭ
復調された信号をフレーム単位でデコードし、さらに特
定の搬送波にて伝送される伝送制御信号（いわゆるＴＭ
ＣＣ信号）を分離する。このうち、デコード処理された
ＯＦＤＭ復調信号は、差動復調回路５４及びスキャッタ
ードパイロット（ＳＰ）によるコヒーレント復調回路５
５に供給され、適宜復調される。また、伝送制御信号は
伝送制御信号（ＴＭＣＣ）復号回路７０に供給され、復
号化される。
【００３３】上記差動復調回路５４及びコヒーレント復
調回路５５の出力は、周波数デインターリーブ回路５
６、時間デインターリーブ回路５７にてそれぞれデイン
ターリーブ処理が施されて変調分割回路５８に供給され
る。この変調分割回路５８では、各セグメントの変調方
式を伝送制御信号から得られる情報をもとに認識し、Ｑ
ＰＳＫデマッピング回路５９、１６ＱＡＭデマッピング
回路６０、６４ＱＡＭデマッピング回路６１のいずれか
に信号を振り分ける。
調回路５５の出力は、周波数デインターリーブ回路５
６、時間デインターリーブ回路５７にてそれぞれデイン
ターリーブ処理が施されて変調分割回路５８に供給され
る。この変調分割回路５８では、各セグメントの変調方
式を伝送制御信号から得られる情報をもとに認識し、Ｑ
ＰＳＫデマッピング回路５９、１６ＱＡＭデマッピング
回路６０、６４ＱＡＭデマッピング回路６１のいずれか
に信号を振り分ける。
【００３４】ＱＰＳＫデマッピング回路５９、１６ＱＡ
Ｍデマッピング回路６０、６４ＱＡＭデマッピング回路
６１では、いずれも伝送制御信号から得られる情報に従
い、各セグメントの変調方式と変調振幅を認識して受信
信号をデマッピングし、伝送路復号回路６４で用いるメ
トリックを生成する。変調合成回路６２は、これらのデ
マッピング回路５９〜６１の出力を合成するもので、そ
の変調合成信号は階層分割回路６３に供給される。
Ｍデマッピング回路６０、６４ＱＡＭデマッピング回路
６１では、いずれも伝送制御信号から得られる情報に従
い、各セグメントの変調方式と変調振幅を認識して受信
信号をデマッピングし、伝送路復号回路６４で用いるメ
トリックを生成する。変調合成回路６２は、これらのデ
マッピング回路５９〜６１の出力を合成するもので、そ
の変調合成信号は階層分割回路６３に供給される。
【００３５】この階層分割回路６３は、各セグメントが
どの階層であるかを伝送制御信号の情報から認識し、こ
れを分割して後段の伝送路復号回路６４に供給する。こ
の伝送路復号回路６４は、各階層を伝送制御情報に従っ
て順次伝送路復号処理することで、出力トランスポート
ストリーム６５を得る。
どの階層であるかを伝送制御信号の情報から認識し、こ
れを分割して後段の伝送路復号回路６４に供給する。こ
の伝送路復号回路６４は、各階層を伝送制御情報に従っ
て順次伝送路復号処理することで、出力トランスポート
ストリーム６５を得る。
【００３６】ここで、伝送制御情報はＯＦＤＭ信号の特
定の搬送波にて伝送されるので、ＯＦＤＭフレームデコ
ード回路５３から伝送制御信号の搬送波を分離し、伝送
制御信号復号回路７０にてその内容７１をデコードする
ことができる。さらに、この伝送制御情報７１から、信
号の階層構造を知ることができる。
定の搬送波にて伝送されるので、ＯＦＤＭフレームデコ
ード回路５３から伝送制御信号の搬送波を分離し、伝送
制御信号復号回路７０にてその内容７１をデコードする
ことができる。さらに、この伝送制御情報７１から、信
号の階層構造を知ることができる。
【００３７】伝送制御信号には、変調方式、符号化率、
各セグメントの階層、インターリーブ制御情報、信号点
マッピング振幅情報等が記されており、この結果を用い
て受信装置の各回路の制御を行う。
各セグメントの階層、インターリーブ制御情報、信号点
マッピング振幅情報等が記されており、この結果を用い
て受信装置の各回路の制御を行う。
【００３８】以上の動作により、従来の変調方式と符号
化率による階層化の他に、電力差による階層化も行うこ
とができるので、より柔軟性のある伝送が可能となる。
特に、例えば図３に示したような、部分受信階層の振幅
を他のセグメントより十分大きくしておけば、アンテナ
利得を大きくとれない狭帯域デジタル放送受信機による
移動受信や携帯受信に対して極めて有効な効果を期待で
きる。
化率による階層化の他に、電力差による階層化も行うこ
とができるので、より柔軟性のある伝送が可能となる。
特に、例えば図３に示したような、部分受信階層の振幅
を他のセグメントより十分大きくしておけば、アンテナ
利得を大きくとれない狭帯域デジタル放送受信機による
移動受信や携帯受信に対して極めて有効な効果を期待で
きる。
【００３９】尚、各セグメントの振幅は任意に設定して
もよいが、放送送信出力には電力レベルが規定されてい
る。このため、いずれかのセグメントの電力を大きくし
た場合、ＯＦＤＭセグメントの電力総和が規定値となる
ように、他のセグメントの電力を小さくする必要があ
る。
もよいが、放送送信出力には電力レベルが規定されてい
る。このため、いずれかのセグメントの電力を大きくし
た場合、ＯＦＤＭセグメントの電力総和が規定値となる
ように、他のセグメントの電力を小さくする必要があ
る。
【００４０】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、広帯域Ｉ
ＳＤＢ−Ｔ信号による階層伝送にて移動体や携帯受信す
るときに、安定したサービスを提供し得る地上デジタル
放送システムとその受信装置を提供することができる。
ＳＤＢ−Ｔ信号による階層伝送にて移動体や携帯受信す
るときに、安定したサービスを提供し得る地上デジタル
放送システムとその受信装置を提供することができる。
【図１】 本発明の実施形態とする地上デジタル放送シ
ステムの送信装置の構成を示すブロック図。
ステムの送信装置の構成を示すブロック図。
【図２】 同実施形態で用いる変調方式及びそのレベル
例を示す図。
例を示す図。
【図３】 同実施形態による各セグメント毎の変調方
式、符号化率及びそのレベル例を示す図。
式、符号化率及びそのレベル例を示す図。
【図４】 同実施形態の受信装置の構成を示すブロック
図。
図。
１…ビットストリーム ２…伝送路符号化回路 ３１〜３４…キャリア変調回路 ４…階層合成回路 ５…時間インターリーブ回路 ６…周波数インターリーブ回路 ７…ＯＦＤＭフレーム合成回路 ８…パイロット信号発生回路 ９…伝送制御信号発生回路 １０…制御回路 １１…ＩＦＦＴ（高速逆フーリエ変換）回路 １２…ガードインターバル付加回路 １３…ＯＦＤＭ信号 ５１…受信ＯＦＤＭ信号 ５２…ＦＦＴ回路 ５３…ＯＦＤＭフレームデコード回路 ５４…差動復調回路 ５５…コヒーレント復調回路 ５６…周波数デインターリーブ回路 ５７…時間でインターリーブ回路 ５８…変調分割回路 ５９…ＱＰＳＫデマッピング回路 ６０…１６ＱＡＭデマッピング回路 ６１…６４ＱＡＭデマッピング回路 ６２…変調合成回路 ６３…階層分割回路 ６４…伝送路復号回路 ６５…トランスポートストリーム出力 ７０…伝送制御信号復号回路 ７１…伝送制御信号
Claims (9)
- 【請求項１】 デジタル変調された複数の搬送波からな
るＯＦＤＭセグメントを複数集めてＯＦＤＭ信号を形成
する際に、各ＯＦＤＭセグメントのうち少なくともいず
れかの特定セグメントの電力を他のセグメントとは異な
るように設定することを特徴とする地上デジタル放送シ
ステム。 - 【請求項２】 前記複数のＯＦＤＭセグメントの電力総
和を一定とする条件のもとで前記特定セグメントの電力
を設定することを特徴とする請求項１に記載の地上デジ
タル放送システム。 - 【請求項３】 前記特定セグメントは、予め決められた
部分受信セグメントであることを特徴とする請求項１、
２のいずれかに記載の地上デジタル放送システム。 - 【請求項４】 前記特定セグメントの電力設定情報を、
別途送信される伝送制御情報の中に加えることを特徴と
する請求項１乃至３のいずれかに記載の地上デジタル放
送システム。 - 【請求項５】 伝送制御情報にて伝送される特定セグメ
ントの電力設定情報をもとに、受信ＯＦＤＭセグメント
の電力を再設定して受信処理することを特徴とする地上
デジタル放送受信装置。 - 【請求項６】 デジタル変調されたＯＦＤＭセグメント
を集めて一つの階層を作り、異なる階層を複数集めてＯ
ＦＤＭ信号を形成する際に、各階層のうち少なくともい
ずれかの特定階層の電力を他の階層とは異なるように設
定することを特徴とする地上デジタル放送システム。 - 【請求項７】 前記ＯＦＤＭセグメントの電力総和を一
定とする条件のもとで前記特定階層の電力を設定するこ
とを特徴とする請求項６に記載の地上デジタル放送シス
テム。 - 【請求項８】 前記特定階層を含む各階層の電力設定情
報を、別途送信される伝送制御情報の中に加えることを
特徴とする請求項６、７のいずれかに記載の地上デジタ
ル放送システム。 - 【請求項９】 伝送制御情報にて伝送される各階層の電
力設定情報をもとに、受信ＯＦＤＭセグメントの電力を
再設定して受信処理することを特徴とする地上デジタル
放送受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10269342A JP2000101542A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 地上デジタル放送方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10269342A JP2000101542A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 地上デジタル放送方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000101542A true JP2000101542A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17471051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10269342A Pending JP2000101542A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 地上デジタル放送方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000101542A (ja) |
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