JP2000100809A - 成膜方法 - Google Patents

成膜方法

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JP2000100809A JP10282013A JP28201398A JP2000100809A JP 2000100809 A JP2000100809 A JP 2000100809A JP 10282013 A JP10282013 A JP 10282013A JP 28201398 A JP28201398 A JP 28201398A JP 2000100809 A JP2000100809 A JP 2000100809A
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栄 布野
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Yoshinobu Sakurai
良信 櫻井
Yoshitaka Tsunashima
祥隆 綱島
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繁彦 齋田
Seiji Inumiya
誠治 犬宮
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良夫 小澤
Hiroaki Ikegawa
寛晃 池川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数層よりなる絶縁膜を同一の成膜装置内で
連続的に形成でき、しかも、薄くても非常に絶縁性に優
れた絶縁膜を形成することができる成膜方法を提供す
る。 【解決手段】 被処理体の表面に、少なくともシリコン
酸化膜とシリコンナイトライド膜を含む絶縁層を形成す
る成膜方法において、原料ガスの一部にSiCl4 ガス
を用いてCVD法によりシリコン酸化膜を形成するシリ
コン酸化膜形成工程と、原料ガスの一部にSiCl4
スを用いてCVD法によりシリコンナイトライド膜を形
成するシリコンナイトライド膜形成工程とを有し、前記
両工程を同一の熱処理装置内で連続的に行なう。これに
より、複数層よりなる絶縁膜を同一の成膜装置内で連続
的に形成でき、しかも、薄くても非常に絶縁性に優れた
絶縁膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的特性が良好
な絶縁膜の成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路を製造する場合
には、半導体ウエハやガラス基板の表面にシリコン膜や
シリコン酸化膜等の各種の成膜を施したり、或いは酸化
処理したり、各種の熱処理が施される。このような半導
体集積回路の特性を向上させる上で、中に組み込まれる
個々のトランジスタやキャパシタ等の特性を向上させる
ことは特に重要である。ところで、最近の半導体集積回
路の更なる高密度化、高集積化及び多層化の要請によ
り、一層の薄膜化が要求されている。このため、各種の
絶縁膜に関しても、薄膜化を達成しつつも、従来と同様
な、或いはそれ以上の絶縁性等の電気的特性の良好なも
のが求められている。
【0003】このような状況下において、薄くても非常
に高い絶縁性を要求されるような部位に用いられる絶縁
膜、例えばフラッシュメモリのフローティングゲートと
ゲート電極との間に介設されるような絶縁膜はより高い
電気的特性が求められている。このような絶縁膜とし
て、薄くても絶縁性に優れてリーク電流が少ないことか
ら、SiO2 −Si34 −SiO2 の3層構造よりな
る絶縁層が注目されてきている。このSiO2 −Si3
4 −SiO2 の3層構造よりなる絶縁膜は、従来、一
般的には、SiO2 膜はジクロルシラン(SiH2 Cl
2)とN2 Oを原料ガスとして700〜900℃の温度範
囲内で熱CVD(Chemical Vapor De
position)法により成膜され、Si34 膜は
ジクロルシランとアンモニア(NH3 )を原料ガスとし
て650〜750℃の温度範囲で熱CVD法により成膜
されている。
【0004】ところで、上述のような3層構造の絶縁膜
を形成するためには、シリコン酸化膜(SiO2 )を成
膜する装置とシリコンナイトライド膜(Si34 )を
成膜する装置は一般的には別個のものであるため、成膜
の都度、半導体ウエハを装置から取り出して次の装置へ
搬送しなければならない。従って、これによりウエハが
大気にさらされてこれに自然酸化膜が発生したり、大気
中の有機物等の不純物やパーティクルが付着するという
問題があった。また、ウエハを成膜装置へ搬入、搬出す
る毎に、成膜装置内を真空引きしたり或いは大気圧復帰
したりしなければならず、そのたびにウエハの流れが停
止するので、スループットを低下させる原因にもなって
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、上述のように、
ジクロルシランを用いて成膜されるシリコン酸化膜やシ
リコンナイトライド膜は絶縁性等の電気的特性にある程
度は優れているが、原料ガス中のジクロルシラン中に水
素基が含まれているために、現在要求されている数nm
(3〜5nm)程度の非常に薄い膜厚になると、上記水
素基がリーク電流を引き起こす原因となって必ずしも高
い絶縁性を発揮できない場合がある。更に、上述のよう
にシリコンナイトライド膜を成膜する時に、ジクロルシ
ランとアンモニアを原料ガスとして成膜すると、成膜レ
ートがかなり高いことから、上述のように数nm程度の
非常に薄い膜厚のシリコンナイトライド膜を形成する場
合には、成膜時での膜厚のコントロールを精度良く行な
うことができず、所望の膜厚に精度良く設定できない、
といった問題もあった。
【0006】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、複数層よりなる絶縁膜を同一の成膜装置内で
連続的に形成でき、しかも、薄くても非常に絶縁性に優
れた絶縁膜を形成することができる成膜方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、シリコン
ナイトライド膜やシリコン酸化膜の成膜に関して鋭意研
究した結果、常温で液体であり、腐食性が高く、しか
も、ジクロルシランよりも高温でないと反応をしないた
めに、取り扱いが困難とされ、1100℃程度の高温で
のプロセスが要求されるSiエピタキシャル成長の分野
でしか利用されていなかったテトラクロルシラン(Si
Cl4 )を用いることにより、特性の良好なシリコンナ
イトライド膜やシリコン酸化膜が得られることを見い出
すことにより、本発明に至ったものである。
【0008】請求項1に規定する発明は、被処理体の表
面に、少なくともシリコン酸化膜とシリコンナイトライ
ド膜を含む絶縁層を形成する成膜方法において、原料ガ
スの一部にSiCl4 ガスを用いてCVD法によりシリ
コン酸化膜を形成するシリコン酸化膜形成工程と、原料
ガスの一部にSiCl4 ガスを用いてCVD法によりシ
リコンナイトライド膜を形成するシリコンナイトライド
膜形成工程とを有し、前記両工程を同一の熱処理装置内
で連続的に行なうようにしたものである。
【0009】これにより、非常に薄くても絶縁性等の電
気的特性を大幅に向上することができる。また、複数の
膜が同一の熱処理装置内で連続的に形成されるので、途
中で被処理体が大気にさらされることがなくなり、これ
に自然酸化膜やパーティクルが付着することを防止で
き、また、スループットも向上させることができる。こ
の場合、前記シリコン酸化膜形成工程は、原料ガスとし
てN2 OガスとSiCl4 ガスを用い、前記シリコンナ
イトライド膜形成工程は、原料ガスとしてNH3 ガスと
SiCl4 ガスを用いる。
【0010】また、前記シリコン酸化膜形成工程の後に
前記シリコンナイトライド膜の形成工程を行なう場合に
は、前記シリコンナイトライド膜形成工程に先立って、
前記被処理体の表面をNH3 ガスによって窒化させる表
面窒化工程を行なう。これにより、シリコン酸化膜の表
面が窒化処理されてこの表面が窒化物となり、この上に
堆積されるシリコンナイトライド膜との界面を改質し
て、絶縁性を更に高めて電気的特性を一層改善すること
ができる。この場合、表面窒化工程におけるプロセス温
度は、700〜1000℃の範囲内とするのがよい。
【0011】また、前記シリコンナイトライド膜形成工
程は、プロセス温度が650〜800℃の範囲内とする
ことにより、成膜レートを従来のジクロルシランを用い
た成膜の場合よりも小さくできるので、成膜時での膜厚
の制御性を改善することが可能となる。
【0012】更に、前記絶縁層を3層構造とするため
に、前記シリコン酸化膜形成工程、前記表面窒化工程、
前記シリコンナイトライド膜形成工程及び前記シリコン
酸化膜形成工程の順に連続的に行なうことにより、特
に、薄膜化しても絶縁性に非常に優れた特性を有する絶
縁膜とすることが可能となる。
【0013】また、前記熱処理装置は、高速昇降温が可
能になされていることにより、全体のプロセスを迅速に
行なうことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る成膜方法の
一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明
方法を実施するための縦型バッチ式の熱処理装置を示す
図、図2は熱処理装置とガス供給系を示す概略構成図で
ある。まず、この熱処理装置について説明する。ここで
は例えば被処理体である半導体ウエハの高速昇温及び高
速降温を可能とするために、熱処理装置として例えば高
速昇降温が可能な縦型熱処理装置を用いている。図示す
るようにこのバッチ式の縦型熱処理装置2は、透明な耐
熱材料例えば石英よりなる有天井であり且つ底部が開口
された円筒体状の外筒4とこの内側に所定の間隔を隔て
て同心状に配置された円筒状の内筒6よりなる熱処理容
器8を有しており、2重管構造になっている。この熱処
理容器8の内部には同じく石英製のウエハボート10に
上下方向に所定のピッチで多段に配置された被処理体と
しての半導体ウエハWが多数枚、例えば8インチウエハ
が100枚程度収容可能になされている。
【0015】上記熱処理容器8の下端開口部にはこれを
気密に開閉するフランジキャップ部12が設けられてお
り、このキャップ部12上に石英製の保温筒14を介し
て上記ウエハボート10が載置される。そして、このキ
ャップ部12はボートエレベータ15にアーム16を介
して連結されており、これを昇降させることにより、ウ
エハボート10に載置したウエハWを熱処理容器8に対
して挿脱可能としている。また、この保温筒14は、回
転軸18及び図示しない回転ベルトを介してモータ等に
連結されており、回転可能になされている。従って、熱
処理時には、ウエハボート10と共にウエハWを回転し
て熱処理の均一性を確保するようになっている。また、
熱処理容器8の外筒4の下部には、例えばステンレスス
チール製のマニホールド20が設けられ、この内側に設
けた突起部21により内筒6の下端を支持ている。そし
て、このマニホールド20に、内筒6の内側下部に原料
ガスとしてテトラクロルシラン(SiCl4 )ガスを導
入する成膜ガスノズル22やNH3 、N2 、N2 Oガス
等を必要に応じて導入するガスノズル24が導入されて
いる。更に、このマニホールド20には、図示しない真
空ポンプに接続された排気口26が設けられており、外
筒4と内筒6との間の間隙から容器8内を所望の真空度
まで真空引きできるようになっている。
【0016】一方、上記熱処理容器8の外周には、この
側部及び天井部を覆って例えばセラミックファイバー製
断熱材よりなる円筒体状の断熱層28が設けられてお
り、この内側には、螺旋状或いは同軸的に筒体状に配列
された加熱源としての例えば加熱ヒータ30が高い密度
で配列されている。この加熱ヒータ30は、例えば2ケ
イ化モリブデン(MoSi2 )を主成分とした発熱抵抗
体(カンタル社製のカンタルスーパー加熱源)よりな
り、常温では抵抗値が非常に小さく、高温になると抵抗
値が大きくなる性質を有する。この加熱ヒータ30は、
従来のFeCrAl加熱源の表面負荷が1200℃にお
いて2W/cm2 であるのに対して10〜30W/cm
2 程度と非常に大きく、数倍〜10数倍の発熱量が得ら
れ、ウエハに対して例えば50〜200℃/分の高速昇
温が可能となっている。
【0017】また、断熱層28の下部は、断熱シール部
材32を介して熱処理容器8の下部と接合され、この下
部にはその周方向に沿ってリング状の冷却ヘッダ34が
設けられる。この冷却ヘッダ34には、途中に送風ファ
ン36を介設した冷却気体導入通路38が接続されると
共に、この冷却ヘッダ34からは上記熱処理容器8の外
周壁と断熱層28の内壁との間隙内に延びる冷却ノズル
40が適当数設けられており、熱処理終了後の降温時に
熱処理容器8の外周壁に冷却気体を吹き付けることによ
りこれを高速で冷却してウエハを高速降温できるように
なっている。この時の降温速度は例えば30〜100℃
/分である。そして、この断熱層28の天井部には、上
記冷却気体を排出する排気口42が形成されており、こ
の排気口42には、ウエハの熱処理時にここを閉じる開
閉可能になされたシャッタ44が設けられる。
【0018】このように構成された熱処理装置2には、
図2にも示すように原料ガスとしてSiCl4 やNH3
やN2 Oを供給する系や、N2 ガス等の不活性ガスを供
給する系が設けられる。具体的には、常温で液体のSi
Cl4 はSiCl4 タンク46内へ収容され、このタン
ク46は温度コントロール機能を有する加熱源48によ
り気化温度以上、例えば55℃程度に加熱維持されてい
る。このSiCl4 タンク46はSiCl4 ガス通路5
0を介して前記熱処理装置2の成膜ガスノズル22に連
結されている。このSiCl4 ガス通路50の途中に
は、開閉弁52及び流量を制御するマスフローコントロ
ーラの如き流量制御器56等が順次介設されている。ま
た、上記タンク46の出口から上記成膜ガスノズル22
に至るSiCl4 ガス通路50には、再液化を防止する
ために例えばテープヒータ58が巻回されており、この
通路50をSiCl4 ガスの気化温度以上の、例えば7
5〜85℃程度に加熱維持し得るようになっている。
【0019】また、NH3 ガスを貯留するNH3 ガスボ
ンベ60及びN2 ガスを貯留するN2 ガスボンベ62及
びN2 Oガスを貯留N2 Oガスボンベ63は、それぞれ
分岐ガス通路64、66、67に接続され、各分岐ガス
通路64、66、67は合流してガス通路68となって
前記他方のガスノズル24に接続されている。そして、
各分岐ガス通路64、66、67には開閉弁70、7
2、73及びマスフローコントローラの如き流量制御器
74、76、77がそれぞれ介設されている。尚、ガス
ノズル24の設置数を増やし、NH3 ガスとN2 ガスと
2 Oガスをそれぞれ独立させて別々のノズルから熱処
理容器8内へ導入するようにしてもよい。
【0020】次に、以上のように構成された装置を用い
て行なわれる本発明方法について説明する。図3は本発
明方法を説明するためのタイミングチャートを示す図で
ある。図3中において縦方向は温度を示し、横方向は時
間の経過を示している。ここでは、絶縁層として、シリ
コン酸化膜(SiO2 )−シリコンナイトライド膜(S
34 )−シリコン酸化膜(SiO2 )の3層構造の
ものを形成する時のプロセスを示し、途中で表面窒化処
理も加えられている。まず、ウエハWの熱処理容器8内
へのウエハのロードに先立って、熱処理容器8内をウエ
ハに対して自然酸化膜が付着し難い温度である300〜
600℃の範囲、例えば400℃に維持し、更に自然酸
化膜の発生を抑制するために熱処理容器8内にN2 ガス
を所定の流量で供給し、この状態で多数枚のウエハWを
多段に保持したウエハボート10をその下方よりロード
して上昇させてこの容器内へ収容し、下端開口部をキャ
ップ部12で密閉して容器8内を気密状態とする(期間
A)。尚、容器8の温度が300℃よりも低いと、この
後の昇温のために必要以上に時間を要してしまうのでこ
れを300℃以上に予熱しておく。また、ここでウエハ
Wには予めポリシリコン膜が被膜されている。
【0021】次に、N2 ガスの供給を停止して熱処理容
器8内を真空引きしてN2 ガスを排出し(期間B)、そ
して、加熱ヒータ30への供給電力を増加して上記した
昇温速度で所定のプロセス温度まで急速昇温する(期間
C)。急速昇温後のシリコン酸化膜の成膜温度は800
〜950℃の範囲内とし、ここでは例えば875℃に設
定する。温度が875℃に到達したならば、所定の時間
だけ放置することにより温度を安定化させる(期間
D)。そして、ウエハ温度が安定化したならば、成膜用
の原料ガスとして所定量のN2 OガスとSiCl4 ガス
を供給し、ウエハWのポリシリコン膜上にSiO2 (シ
リコン酸化膜)の成膜を所定の時間行なう(期間E)。
この時のシリコン酸化膜の成膜条件は、圧力が0.1〜
100Torrの範囲内で、例えば1.5Torr程
度、N2 Oガスの流量は10〜1000sccmの範囲
内で、例えば500sccm程度、SiCl4 ガスの流
量は、1〜200sccmの範囲内で、例えば5scc
m程度である。
【0022】このテトラクロルシラン(SiCl4
は、図2に示すようにSiCl4 ボンベ46内を例えば
55℃で加熱維持することにより液状SiCl4 をガス
化し、これを流量制御しつつSiCl4 ガス供給通路5
0を介して熱処理容器8へ供給される。この場合、Si
Cl4 ガス供給通路50はテープヒータ58により85
℃程度に加熱されているので、SiCl4 ガスは再液化
することなく安定的に供給されることになる。この時、
下記の式による熱CVD成膜反応によって、シリコン酸
化膜(SiO2 )が形成される。 SiCl4 +2N2 O→ SiO2 +2N2 +2Cl2 成膜時間は形成すべき膜厚にもよるが、例えば膜厚が
5.5nmの場合には55分程度である。このようにし
てSiCl4 とN2 Oとよりなる原料ガスを用いて熱C
VD法によりシリコン酸化膜の成膜処理が終了したなら
ば、N2 OガスとSiCl4 ガスの供給を停止して熱処
理容器8内を真空引きして残留ガスを排出し(期間
F)、そして、サイクルパージを行なう(期間G)。
【0023】次に、サイクルパージが終了したならば、
NH3 ガスを所定の流量で供給しつつ加熱ヒータ30へ
の電力投入量を急増させてウエハWを50〜100℃/
分程度の速度で急速昇温し(期間H)、その後これを7
00〜1000℃の範囲内、例えば900℃程度に維持
して表面窒化処理を所定の時間、例えば30分程度行な
う(期間I)。この表面窒化処理によりウエハWに成膜
されたSiO2 膜は表面処理され、これによりSiO2
膜の表面は窒化処理されて、この後この上に積層される
ことになるシリコンナイトライド層との界面の特性を改
善するようになっている。この時のN2 ガスの流量は、
例えば2000sccm程度であり、プロセス圧力は6
Torr程度である。
【0024】このように表面窒化処理が終了したなら
ば、ウエハWを所定のプロセス温度、例えば700℃ま
で例えば30〜100℃/分の速度で急速降温し(期間
J)、温度を安定化させ(期間K)、その後上述のSi
2 膜の上にシリコンナイトライド膜の成膜処理を行な
う(期間L)。これまでの間は、NH3 ガスを供給し続
け、また、この成膜処理の間にもNH3 ガスを供給し続
ける。そして、この成膜処理時には、NH3 ガスに加え
て所定量の流量でテトラクロルシラン(SiCl4 )を
供給する。このテトラクロルシランは、前述したように
図2に示すようにSiCl4 ボンベ46内を例えば55
℃で加熱維持することにより液状SiCl4 をガス化
し、これを流量制御しつつSiCl4 ガス供給通路50
を介して熱処理容器8へ供給される。この時、下記の式
による熱CVD法成膜反応によって、シリコンナイトラ
イド膜(Si34 )が形成される。 3SiCl4 +4NH3 → Si34 +12HCl
【0025】この成膜のプロセス条件は、NH3 ガスが
100〜1000sccmの範囲内、例えば200sc
cm程度、SiCl4 ガスが10〜100sccmの範
囲内、例えば20sccm程度、圧力は0.1〜1.0
Torrの範囲内、例えば0.2Torr程度であり、
処理時間は形成すべき膜厚にもよるが、例えば膜厚が6
nmの場合には30分程度である。このようにしてSi
Cl4 とNH3 とよりなる原料ガスを用いて熱CVD法
によりシリコンナイトライド膜の成膜処理が終了したな
らば、NH3 ガスとSiCl4 ガスの供給を停止して熱
処理容器8内を真空引きして残留ガスを排出し(期間
M)、そして、サイクルパージを行ない(期間N)、そ
の後、例えば50〜200℃/分の速度で急速昇温し
て、再度、シリコン酸化膜の成膜のため所定のプロセス
温度まで昇温する(期間O)。この第2回目のシリコン
酸化膜の成膜温度は前述した第1回目と同じ800〜9
50℃の範囲内であり、ここでは例えば875℃に設定
している。半導体ウエハWを急速昇温したならば、所定
の時間だけ放置することにより温度を安定化させる(期
間P)。そして、ウエハ温度が安定化したならば、成膜
用の原料ガスとして所定量のN2 OガスとSiCl4
スを供給し、上述のシリコンナイトライド膜の上に第2
回目のSiO2 (シリコン酸化膜)の成膜を所定の時間
行なう(期間Q)。この時のシリコン酸化膜の成膜条件
は、前述した第1回目と同じで圧力が0.1〜100T
orrの範囲内で、例えば1.5Torr程度、N2
ガスの流量は10〜1000sccmの範囲内で、例え
ば500sccm程度、SiCl4ガスの流量は、1〜
200sccmの範囲内で、例えば5sccm程度であ
る。成膜時間は、形成すべき膜厚にもよるが、例えば膜
厚が5.5nmの場合には85分程度である。この場
合、第1回目のSiO2 成膜時(期間E、成膜時間55
分)の膜厚と同じ5.5nmの成膜を行うにもかかわら
ず、成膜時間が異なる理由は、それぞれの成膜時におけ
る下地の膜種が異なるからである。すなわち、第1回目
のSiO2 成膜時ではポリシリコン膜の上に成膜を行う
が、第2回目のSiO2 成膜時ではシリコンナイトライ
ド膜の上に成膜を行うこととなるため両者の成膜時間が
相異する。
【0026】このようにしてSiCl4 とN2 Oとより
なる原料ガスを用いて熱CVD法によりシリコン酸化膜
の成膜処理が終了したならば、N2 OガスとSiCl4
ガスの供給を停止して熱処理容器8内を真空引きして残
留ガスを排出し(期間R)、そして、サイクルパージを
行ない(期間S)、その後、例えば30〜100℃/分
の速度で急速降温してウエハWを自然酸化膜が発生し難
い温度、例えば400℃まで冷却する(期間T)。その
後は、熱処理容器8内にN2 ガスを供給し(期間U)、
これより処理済みのウエハWをアンロードして処理を終
了する(期間V)。
【0027】このようにして形成されたSiO2 −Si
34 −SiO2 の3層構造の絶縁膜は、ジクロルシラ
ンとNH3 ガス及びジクロルシランとN2 Oガスを用い
て熱CVD法によって形成された従来の3層構造の絶縁
膜と比較して、薄くてもリーク電流が非常に少ないので
絶縁性に優れ、特に、フラッシュメモリ等の半導体集積
回路のフローティングゲート用の絶縁膜として用いた場
合には、リーク電流が少なくなって薄膜化が可能とな
り、その特性を向上させることができる。このようにリ
ーク電流を少なくできる理由は、原料ガス中に水素を含
むジクロルシラン(SiH2 Cl2 )を用いた従来の3
層構造の絶縁膜は膜中に水素が含まれてリーク電流の発
生原因となっていたが、本発明のように原料ガス中に水
素を含まないテトラクロルシラン(SiCl4 )を用い
た場合には、絶縁膜中に水素が含まれないようになるか
らである、と考えられる。
【0028】また、シリコンナイトライド膜の成膜の前
に下層のSiO2 膜の表面を窒化処理する表面窒化処理
を行なうことにより、この表面が窒化されて例えばSi
34 なるので界面における特性が改善されて絶縁性を
更に良好にすることができる。また、同一の熱処理装
置、すなわち熱処理容器8内で図3に示したようなSi
2 成膜工程−表面窒化工程−Si34 成膜工程−S
iO2 成膜工程の4つの工程をこの順序で連続的に行な
うようにしたので、処理工程毎に熱処理装置からウエハ
をロードしたり、アンロードする必要がないことから、
ウエハが大気にさらされることがなく、これにパーティ
クルや有機物が付着することを防止できるのみならず、
ウエハのロード・アンロードが省略できることから、熱
処理装置内の大気圧復帰及び真空引きを省略でき、その
分、生産効率が上がってスループットを向上させること
ができる。特に、熱処理装置として高速な昇温及び高速
な降温が可能な熱処理装置を用いたので、昇降温に要す
る時間を短くでき、その分、一層スループットを向上さ
せることができる。
【0029】次に、本発明方法により形成された3層構
造の絶縁層の内、絶縁性に最も重要な薄膜となるシリコ
ンナイトライド膜と従来方法によるジクロルシランとN
3を用いて成膜したシリコンナイトライド膜の特性の
評価を行なったので、その結果について説明する。図4
は本発明方法により形成された3層構造の絶縁層の内、
絶縁性に最も重要な薄膜となるシリコンナイトライド膜
と従来方法によるジクロルシランとNH3を用いて成膜
したシリコンナイトライド膜のリーク電流を示すグラフ
である。この時、膜厚は共に3.3nmである。このグ
ラフから明らかなように、本発明方法の絶縁層中のシリ
コンナイトライド膜は、従来方法の絶縁層中のシリコン
ナイトライド膜よりもリーク電流が少なく、絶縁性に優
れていることが判明した。
【0030】また、図5は本発明方法により形成された
3層構造の絶縁層の内、絶縁性に最も重要な薄膜となる
シリコンナイトライド膜と従来方法によるジクロルシラ
ンとNH3 を用いて成膜したシリコンナイトライド膜の
膜厚とリーク電流1.0×10-8A/cm2 における印
加電圧との関係を示すグラフである。このグラフから明
らかなように、膜厚を一定とした場合には、1.0×1
-8A/cm2 のリーク電流が流れる時の印加電圧は、
常に従来方法の絶縁層中のシリコンナイトライド膜より
も本発明方法の絶縁層中のシリコンナイトライド膜の方
が高く、すなわち絶縁性が良好である。換言すれば、例
えば印加電圧が1Vで1.0×10-8A/cm2 のリー
ク電流を許容できるとすれば、従来方法の絶縁層中のシ
リコンナイトライド膜では略4.3nmの膜厚が必要で
あるが、本発明方法の絶縁層中のシリコンナイトライド
膜ならば略3.8nmの膜厚で済み、薄膜化に対応して
半導体集積回路に適していることが判る。
【0031】また、図6は本発明方法により形成された
3層構造の絶縁層の内、絶縁性に最も重要な薄膜となる
シリコンナイトライド膜と従来方法によるジクロルシラ
ンとNH3 を用いて成膜したシリコンナイトライド膜の
各成膜レートと成膜温度との関係を示すグラフである。
このグラフから明らかなように650℃以上では従来方
法の絶縁層中のシリコンナイトライド膜よりも本発明方
法の絶縁層中のシリコンナイトライド膜の方が成膜レー
トが小さくなっており、従って、数nmの非常に薄い成
膜を精度良く形成するためには、成膜レートの小さい本
発明方法の方が膜厚制御性に優れていることが判明す
る。但し、成膜温度が800℃よりも大きくなると、成
膜レートが1nm/minを越えてしまうので、膜厚が
数nm程度の薄膜の形成においては精密に膜厚を制御す
ること困難となる、という不都合が生ずるので好ましく
なく、従って、前述の期間Lにおける成膜温度は650
〜800℃の範囲内に設定すべきである。また、本発明
方法の絶縁層中のシリコンナイトライド膜の面内及び面
間の膜厚の均一性を評価したので、その結果を表1に示
す。
【0032】
【表1】
【0033】評価にあたっては、ウエハボートのトップ
(TOP)、センタ(CTR)、ボトム(BTM)のそ
れぞれから成膜したウエハを取り出し、各ウエハについ
て均一に分散された9点のポジションの膜厚を測定し
た。この表1中の数値の計算の結果、膜厚の面内均一性
は±1.07〜1.45%であり、また膜厚の面間均一
性は±4.07%であり、共に従来方法の場合と略同じ
であることが判明した。図3に示す第1実施例の場合に
は、絶縁層としてSiO2 −Si34 −SiO2 膜の
3層構造(表面窒化処理有り)のものを形成する場合を
例にとって説明したが、これに限定されず、図7及び図
8の工程図に示すように2層構造の絶縁層を形成するよ
うにしてもよい。図7は本発明方法の第2実施例を示す
工程図である。
【0034】この第2実施例の場合には、図3に示す第
1実施例の表面窒化処理を含む4工程の内、第4番目の
工程である第2回目のSiO2 成膜工程(期間O,P,
Q,R,S)を省略し、SiO2 −Si34 膜よりな
る2層構造(表面窒化処理を含む)の絶縁層を形成して
いる。すなわち、ウエハボートをロードする期間Aから
第1回目のSiO2 膜を成膜する期間B〜G、表面を窒
化処理する表面窒化処理の期間H〜J及びSi34
を成膜する期間K〜Nまでは、図3に示す第1実施例と
同様な工程を行ない、この期間K〜NにおけるSi3
4 膜の成膜を完了したならば、全体の成膜工程を終了し
てウエハをアンロードする。すなわち、Si34 膜の
成膜を完了したならば、原料ガスの供給を停止して、残
留ガスを真空引きし(期間M)、更に、サイクルパージ
を行ない(期間N)、次に、ウエハWの高速降温を行な
って(期間T)、熱処理容器8内にN2 ガスを供給し
(期間U)、ウエハWをアンロードする(期間V)。こ
れにより、SiO2 −Si34 膜よりなる2層構造の
絶縁層を形成することができる。
【0035】この場合にも、第1実施例の場合と同様な
作用効果を発揮することができる。すなわち、薄くても
リーク電流が少なくて絶縁性の良好な絶縁層を形成で
き、しかも、同一熱処理装置内で連続処理することか
ら、スループットを向上できるのみならず、成膜工程間
においてウエハが大気にさらされないので、これにパー
ティクルや有機汚染物が付着することも防止することが
できる。図8は本発明方法の第3実施例を示す工程図で
ある。この第3実施例の場合は、図3に示す第1実施例
の表面窒化処理を含む4工程の内、第1番目の工程であ
る第1回目のSiO2 成膜工程(期間D〜G)とこのS
iO2 膜の表面窒化工程(期間H〜J)を省略し、Si
34 −SiO2 膜よりなる2層構造(表面窒化処理は
含まず)の絶縁層を形成している。すなわち、ウエハボ
ートのロードを行なったならば(期間A)、期間Aを経
てウエハWを略700℃まで急速昇温し(期間C)、温
度を安定化させ(期間K)、Si34 膜の成膜工程に
入る(期間L)。そして、Si34 膜の成膜が完了し
たならば、期間M〜Pを経て図3に示した第1実施例と
同様にSiO2 膜の成膜工程を行ない(期間Q)、この
工程が完了したならば、期間R〜Uを経て全体の成膜工
程を終了してウエハをアンロードする(期間V)。これ
により、Si34 −SiO2 膜よりなる2層構造の絶
縁層を形成することができる。
【0036】この場合にも、第1実施例の場合と同様な
作用効果を発揮することができる。すなわち、薄くても
リーク電流が少なくて絶縁性の良好な絶縁層を形成で
き、しかも、同一熱処理装置内で連続処理することか
ら、スループットを向上できるのみならず、成膜工程間
においてウエハが大気にさらされないので、これにパー
ティクルや有機汚染物が付着することも防止することが
できる。尚、上記実施例では2層構造或いは3層構造の
絶縁層をフラッシュメモリのフローティングゲートの絶
縁層として用いた場合を例にとって説明したが、これに
限定されず、トランジスタのゲート絶縁膜、層間絶縁
膜、キャパシタの絶縁膜等にも用いるようにしてもよい
のは勿論である。また、被処理体としては半導体ウエハ
に限定されず、LCD基板、ガラス基板等にも適用でき
るのは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成膜方法
によれば、次のように優れた作用効果を発揮することが
できる。請求項1及び2に規定するように、SiCl4
を原料ガスの一部として用いて熱CVD法によりシリコ
ン酸化膜とシリコンナイトライド膜を形成して絶縁層を
作ることにより、従来方法による膜よりも絶縁性が高く
て電気的特性が良好な絶縁層を形成することができる。
また、成膜するにあたって、同一熱処理装置内で連続的
に成膜するようにしたので、被処理体が途中で大気にさ
らされないのでパーティクルや有機汚染物が付着するこ
とを防止できるのみならず、生産効率を上げてスループ
ットも向上させることができる。請求項3に規定するよ
うに、SiO2 膜の表面の窒化処理を行なえば、界面の
改善ができ、特性が更に優れた絶縁層を形成することが
できる。請求項4に規定するように、700〜1000
℃の範囲内で上記窒化処理を行えば、より特性の優れた
絶縁層を形成することができる。請求項5に規定するよ
うに、Si34 膜の成膜時のプロセス温度を650〜
800℃の範囲内に設定することにより、この成膜レー
トを小さくして成膜時での膜厚の制御性を向上させるこ
とができる。請求項6に規定するように、シリコン酸化
膜形成工程、表面窒化工程、シリコンナイトライド膜形
成工程及びシリコン酸化膜形成工程の順に連続的に行な
って絶縁層を3層構造にすれば、絶縁層が薄くてもこの
絶縁特性を一層向上させることができる。請求項7に規
定するように、本発明方法の成膜処理を、高速昇降温が
可能な熱処理装置により行なえば、昇温及び降温時にそ
れ程時間を必要とせず、スループットを向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための縦型バッチ式の熱
処理装置を示す図である。
【図2】熱処理装置とガス供給系を示す概略構成図であ
る。
【図3】本発明方法を説明するためのタイミングチャー
トを示す図である。
【図4】本発明方法により形成された3層構造の絶縁層
の内のシリコンナイトライド膜と従来方法によるジクロ
ルシランとNH3 を用いて成膜したシリコンナイトライ
ド膜のリーク電流を示すグラフである。
【図5】本発明方法により形成された3層構造の絶縁層
の内のシリコンナイトライド膜と従来方法によるジクロ
ルシランとNH3 を用いて成膜したシリコンナイトライ
ド膜の膜厚とリーク電流1.0×10-8A/cm2 にお
ける印加電圧との関係を示すグラフである。
【図6】本発明方法により形成された3層構造の絶縁層
の内のシリコンナイトライド膜と従来方法によるジクロ
ルシランとNH3 を用いて成膜したシリコンナイトライ
ド膜の各成膜レートと成膜温度との関係を示すグラフで
ある。
【図7】本発明方法の第2実施例を示す工程図である。
【図8】本発明方法の第3実施例を示す工程図である。
【符号の説明】
2 熱処理装置 4 外筒 6 内筒 8 熱処理容器 10 ウエハボート 22 成膜ガスノズル 30 加熱ヒータ 46 SiCl4 タンク 48 加熱源 50 SiCl4 ガス通路 58 テープヒータ 60 NH3 ガスボンベ 62 N2 ガスボンベ 63 N2 Oガスボンベ W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩澤 順一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 布野 栄 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 石原 勝則 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 櫻井 良信 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 綱島 祥隆 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 齋田 繁彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 犬宮 誠治 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 小澤 良夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 池川 寛晃 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650番地 東京 エレクトロン株式会社内 (72)発明者 米川 司 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650番地 東京 エレクトロン株式会社内 (72)発明者 齋藤 幸正 神奈川県津久井郡城山町町屋1丁目2番41 号 東京エレクトロン東北株式会社相模事 業所内 Fターム(参考) 4K030 AA03 AA06 AA13 AA24 BA40 BA44 BB12 CA04 CA12 DA02 FA10 HA01 JA10 KA04 KA23 LA02 5F058 BA11 BD02 BD04 BD10 BF04 BF24 BF29 BF30 BF55 BF60 BF64 BH20 BJ01 BJ04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体の表面に、少なくともシリコン
    酸化膜とシリコンナイトライド膜を含む絶縁層を形成す
    る成膜方法において、原料ガスの一部にSiCl4 ガス
    を用いてCVD法によりシリコン酸化膜を形成するシリ
    コン酸化膜形成工程と、原料ガスの一部にSiCl4
    スを用いてCVD法によりシリコンナイトライド膜を形
    成するシリコンナイトライド膜形成工程とを有し、前記
    両工程を同一の熱処理装置内で連続的に行なうようにし
    たことを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコン酸化膜形成工程は、原料ガ
    スとしてN2 OガスとSiCl4 ガスを用い、前記シリ
    コンナイトライド膜形成工程は、原料ガスとしてNH3
    ガスとSiCl4 ガスを用いたことを特徴とする請求項
    1記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン酸化膜形成工程の後に前記
    シリコンナイトライド膜の形成工程を行なう場合には、
    前記シリコンナイトライド膜形成工程に先立って、前記
    被処理体の表面をNH3 ガスによって窒化させる表面窒
    化工程を行なうことを特徴とする請求項1または2記載
    の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記表面窒化工程のプロセス温度は、7
    00〜1000℃の範囲内であることを特徴とする請求
    項3記載の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記シリコンナイトライド膜形成工程
    は、プロセス温度が650〜800℃の範囲内であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の成膜
    方法。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層を3層構造とするために、前
    記シリコン酸化膜形成工程、前記表面窒化工程、前記シ
    リコンナイトライド膜形成工程及び前記シリコン酸化膜
    形成工程の順に連続的に行なうことを特徴とする請求項
    3乃至5のいずれかに記載の成膜方法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理装置は、高速昇降温が可能に
    なされていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の成膜方法。
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