JP2000100372A - イオンビ―ム注入装置、イオンビ―ムのエネルギ―測定装置、及びイオンの平均運動エネルギ―の測定方法 - Google Patents

イオンビ―ム注入装置、イオンビ―ムのエネルギ―測定装置、及びイオンの平均運動エネルギ―の測定方法

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JP2000100372A
JP2000100372A JP11252995A JP25299599A JP2000100372A JP 2000100372 A JP2000100372 A JP 2000100372A JP 11252995 A JP11252995 A JP 11252995A JP 25299599 A JP25299599 A JP 25299599A JP 2000100372 A JP2000100372 A JP 2000100372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イオンビームのエネルギーを測定しかつ制御す
るための飛行時間エネルギー測定装置及びこれを含むイ
オン注入装置を提供すること。 【解決手段】イオン注入装置は、イオン源、イオン加速
器、ビーム形成・指向装置を含み、イオンビーム14は、
所定の周波数を有する一連のイオンパルスを構成する。
エネルギー測定装置200 は、第1,第2センサ210,220
、タイミング回路204 、及び変換回路206 を有して、
イオンの平均運動エネルギーを測定する。イオンビーム
14が各センサを通過すると、それぞれ信号を発生し、タ
イミング回路204 によって、選択されたイオンパルスが
第1,第2センサ間の所定距離を通過する経過時間を決
定し、さらにイオンパルスの平均数を計算して、オフセ
ット時間を計算する。変換回路206 は、経過時間をイオ
ンビームのエネルギーの測定値に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンビーム注入
装置に関するものであり、特にイオンビーム注入装置に
おいて、半導体加工物にイオンドーピングするために使
用されるイオンビーム内のイオンの平均運動エネルギー
を測定するための飛行時間処理技術を用いる装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】イオンビーム注入装置は、所望のイオン
種を有する半導体ウエハの注入工程で広く使用されてい
る。イオンビーム注入装置は、所望の核種の正の荷電イ
オンを含むイオンビームを発生する。イオンビームは半
導体ウエハの加工物の露出表面に衝突し、それによっ
て、所望のイオンを加工物表面に「ドーピング」あるい
は注入する。イオン注入装置の中には、連続的注入が行
われることがあり、そこでは単一の半導体ウエハの加工
物は、注入室内の支持体に配置される。支持体は加工物
がイオンビームライン内にあるように向けられ、イオン
ビームは所望のイオン注入量を注入するために加工物上
に繰返し走査される。注入が完了すると、加工物は支持
体からはずされ、他の加工物が支持体上に配置される。
【0003】イオンビーム注入装置の他のタイプは、加
工物が取り付けられて回転し、移動するディスク型支持
体を使用している。複数の半導体加工物は、ディスク型
支持体上に取り付けられる。支持体は、イオンビーム注
入装置の端部あるいは注入ステーションの注入室内に支
持される。支持体の回転及び移動により、複数の加工物
の各々を製造工程中にイオンビームにさらすことができ
る。
【0004】(a) 注入工程中の半導体ウエハ内に注入さ
れるイオン量と、(b) 加工表面におけるイオン注入の注
入深さの両方の精度を保つことが、許容できる製品を製
造する場合にきわめて重要となる。このイオン注入深さ
とイオン注入量、すなわち、多くの半導体素子を製造す
る場合のドーズ量における許容公差は、現在、多くの利
用において、1%の範囲内にある。
【0005】イオン注入装置における加工物のイオン注
入深さは、直接イオンビームのエネルギーに係わってい
る。それゆえ、所望の注入深さを達成するには、イオン
ビームのエネルギーの正確な制御、測定、及び監視が必
要である。
【0006】従来の高エネルギーイオン注入装置は、最
終エネルギー磁石(FEM)を用いるイオンビームエネ
ルギーを制御する。FEMを用いるイオンビームエネル
ギーの制御することによって、イオンビームのエネルギ
ーが選択され、曲げることが必要とされる、即ち、イオ
ンビームを構成する所望のイオン種が、注入室内の支持
体に支持された加工物に向けて所定のアーチ状通路内で
移動させるための磁界の強さを選ぶことができる。
【0007】このイオンビームは、FEMを介して指向
される。この磁界は、イオンビームを構成するイオンを
アーチ状通路内を移動させる。磁界の強さは、特定のモ
ーメントを有する所望のイオン種が、曲線通路から、加
工物が配置される注入室に向かうように調整される。
【0008】しかし、残念なことに、イオンビームエネ
ルギーを計算するFEM方法の精度では、重大な欠点が
ある。それは、イオンビームの曲げの強さは、FEMの
磁界の強さにおけるイオンの入射角の関数である。イオ
ンの入射角(2〜3°)の差がわずかであって、FEM
の磁界が入ると、イオンビームの曲げの強さに重大な影
響を与える。FEMのエネルギーのリードバック(read
back) は、ある条件の下でイオンビームの所望エネルギ
ーの±10%以内まで修正できることが、数値的なシミ
ュレーションおよび経験的な試験により示されている。
【0009】必要とされているものは、イオン注入装置
に対する、より正確なイオンビームエネルギー測定装置
である。また、このようなエネルギー測定装置におい
て、必要なことは、比較的安価で、耐久性があり、さら
に、イオンビームの更新が急速でかつ実時間で与えられ
ることである。さらに、必要なことは、注入装置の広範
囲の修正を必要とすることなく、注入装置のイオンビー
ム電流の発生のために使用する改良を行うことができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
事情に鑑みて、本発明は、イオンビームのエネルギーを
測定しかつ制御するための飛行時間エネルギー測定装置
及びこれを含むイオンビーム注入装置を提供することを
目的としている。また、本発明の目的は、イオンビーム
のエネルギー測定装置、及びイオンの平均運動エネルギ
ーの測定方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、各請求項に記載の構成を有している。本
発明によれば、半導体ウエハの複数の加工物に対してイ
オンビームを指向するためのイオンビーム注入装置が開
示される。このイオン注入装置は、注入室を形成する注
入ステーションを含んでいる。複数の加工物は、注入室
内に配置されたディスク形状の回転及び並進可能な支持
体上に支持されている。このイオン注入装置は、さら
に、イオンビームを発生するイオン源と、イオンビーム
をイオン源から注入ステーションへ向かわせる内部領域
を形成するビーム形成及び指向装置とを含んでいる。こ
の内部領域の圧力を増圧及び減圧するためのポンプ装置
が設けられている。無線周波(rf)のイオン加速器がイオ
ン源と注入ステーションの間に配置され、イオンビーム
と共にイオンを加速し、所望の高ビームエネルギーを達
成する。
【0012】このイオン注入装置は、イオンビームのイ
オンパルスにおけるイオンの平均運動エネルギーを決め
るために、飛行時間の処理技法を利用する新規な、イオ
ンビームエネルギー測定装置を含んでいる。エネルギー
測定装置は、高エネルギー注入応用に無線周波イオン加
速器を用い、イオンビームが一連のビームパケット(bea
m packets)またはパルス列であるという事実を利用して
いる。飛行時間の処理技法は、エネルギー測定装置によ
って有効に加えられ、イオンビーム内の平均イオンエネ
ルギーを正確に決定する。エネルギー測定装置のタイミ
ング回路は、2つのセンサ間の所定の距離を移動するパ
ルス(複数のイオンを含む)に対する時間tを決定す
る。重要なことは、エネルギー測定装置がFEMによっ
て発生したイオンビーム内のイオンのエネルギーを粗く
概算するのに利用し、タイミング回路によって決定され
たパルス経過時間が正確であることを保証する。
【0013】イオンの束またはイオンパルスの平均速度
は、次式を用いる変換回路によって決定される。
v(パルス)=d/tここで、dは、第1,第2セン
サ間の距離、tは、パルスが第1センサから第2センサ
に移動する経過時間である。
【0014】パルスの速度が一度決定されると、イオン
のエネルギーEは、 E(イオン)=(1/2)mv2 ここで、vは、パルスの速度、mは、パルス内のイオン
の質量である。所望の注入イオン種のイオンの質量は、
正確に知られている。
【0015】エネルギー測定装置は、イオンビームに隣
接配置されかつ所定の距離だけ離れた第1,第2センサ
を含み、第2センサは、第1センサの下流にある。第1
センサは、第1センサを通過するイオンビームのパルス
として信号を発生し、第2センサは、第2センサを通過
するイオンビームのパルスとして信号を発生する。
【0016】エネルギー測定装置の第1実施形態におい
て、この装置は、無線周波イオン加速器が一定の周波数
で一連のビームパルスを発生することを利用しており、
その結果、ビームラインにおける隣接パルス間の間隔が
既知となる。エネルギー測定装置のタイミング回路は、
第1センサを通過する第1パルスと第2センサを通過す
る第2パルス間の経過時間Δtを決定する。FEMから
のパルス速度の概算に基づく連続パルス間の間隔がわか
ると、第1,第2センサ間の距離を移動する第1パルス
の時間tは、次式のようにタイミング回路によって計算
される。
【0017】t=[N×T]+Δt ここで、 N=第1,第2センサ間のパルスの数 T=パルス間の時間間隔 上述したように、パルス間の時間間隔Tは、パルスの周
波数が無線周波イオン加速器からわかるので、既知とな
る。第1,第2センサ間のパルスの数Nは、FEMのエ
ネルギー概算値に基づいて既知となる。
【0018】タイミング回路は、第1,第2センサから
受け取ったデジタル波形の相関関係を用いてΔtを決定
する。第1,第2センサ間の距離dを移動するパルスの
時間tが正確に知れると、変換回路は、次のようにイオ
ンパルスの速度を計算する。 v(パルス)=d/t ここで、dは、第1,第2センサ間の距離である。
【0019】第2実施形態では、エネルギー測定装置
は、わずかに異なる方法でFEMのイオンエネルギー概
算値を用いるタイミング回路を含んでいる。この形態に
おいて、エネルギー概算は、単一パルスの飛行時間が第
1,第2センサ間を移動することを保証するのに利用さ
れる。タイミング回路は、第1タイミング差分器、第2
タイミング差分器、及び遅延回路を含む。
【0020】第1タイミング差分器は、第1センサに電
気的に接続され、かつ第1センサからの信号を受けたと
き第1信号を発生する。第2タイミング差分器は、第2
センサに電気的に接続され、かつ第1センサからの信号
を受けたとき第2信号を発生する。
【0021】遅延回路は、第1,第2タイミング差分器
に電気的に接続され、2つの差分器によって発生した第
1,第2信号を入力する。遅延回路は、また、イオンビ
ームのエネルギーの概算測定のデータ値を受け入れる。
この概算エネルギ測定データは、FEMの上流側の第1
センサから受け入れられる。遅延回路は、概算エネルギ
ー測定データを変換し、加速されたイオン種の質量を用
いてイオンビームパルスのための遅延時間を生じる。
【0022】選択されたイオンパルスに対して、タイミ
ング回路は、前記選択されたイオンパルスに対応する第
1,第2信号を用い、第1,第2センサ間の所定の距離
を移動する前記選択パルスの経過時間を計算する。
【0023】エネルギー測定装置は、さらに、選択され
たイオンパルスに対する経過時間をイオンビームのエネ
ルギーの測定値に変換するための変換回路を含んでい
る。本発明のエネルギー測定装置は、注入室の支持体の
後に位置したファラデーケージと無関係に、電流を測定
するための代替手段を設けることにより、イオンビーム
のドーズ量モニターとして有用である。
【0024】注入室の上流側にビーム形成及び指向装置
によって形成される内部領域は、注入中、一定に減圧さ
れた状態にある。エネルギー測定装置からの信号の振幅
は、イオンビーム電流のレベルによる。エネルギー測定
装置は、比較的一定の圧力を有するイオン注入装置の内
部領域に配置されるので、イオンビーム電流は、ビーム
ラインの領域に生じる電荷を中和する衝突に無関係に、
エネルギー測定装置の下流側の注入室圧力がより高くで
きる場所にあるセンサを用いて、正確に測定することが
できる。注入ステーションのようなイオン注入装置の他
の部分では、ガス圧力が変化し、イオンビームを電気的
に中和して、ファラデーゲージの電流測定において誤差
を生じさせる。
【0025】従来のイオン注入装置は、支持体の1回転
毎にファラデーゲージをイオンビームにさらすために支
持体内に開口が設けられている。このファラデーゲージ
は、支持体の1回転毎にイオンビーム電流を読取る。本
発明のエネルギー測定装置は、回転支持体の後に配置さ
れたファラデーゲージを用いる場合よりも、イオンビー
ムのエネルギーと電流をより早く走査することができ
る。
【0026】本発明のエネルギー測定装置の1つの作動
形態では、第1,第2センサが誘導性センサからなる。
誘導性の第1,第2センサは、ビームラインに隣接して
所定の距離離れて置かれている。第1の誘導性センサ
は、パルスが第2センサを通過するとき信号を発生す
る。
【0027】本発明のエネルギー測定装置の第2の作動
形態では、第1,第2センサが誘導性センサではなく容
量性センサからなる。誘導性センサと同様に、容量性セ
ンサもイオンビームラインに沿って所定の距離離れて配
置されている。
【0028】本発明のこれらの目的、特徴、および効果
は、図面と関連して記載される本発明の好ましい実施形
態の詳細な説明から、より理解されるであろう。
【0029】
【発明の実施の形態】イオンビーム注入装置10の構造 イオンビーム注入装置は、図1の参照番号10で示され
る。注入装置10は、10〜5000KeVの範囲のビ
ームエネルギーを有するイオンビーム14を発生する。
この注入装置10は、イオン源12を含み、注入ステー
ションまたは端部ステーション16へのビーム通路を通
過するイオンビーム14を形成するイオンを供給する。
さらに、注入装置10は、無線周波イオン加速器18を
用いてイオンビーム14内のイオンを適当な高速度で加
速して所望のイオンビームエネルギーを達成する。高エ
ネルギーの注入装置において用いる適当なイオン加速器
18は、グラヴィシュ(Glavish) 他に付与され、本発明
の譲受人に譲渡された米国特許第4,667,111号
に開示されている。この米国特許は、ここで参考として
包含される。
【0030】注入装置10等の高エネルギー注入装置に
おいて、イオンビーム14は、1つのトレイン、即ち、
個別の一連のパルスとして分析され、個々のパルスは、
10 13個程度のイオンを有する多数のイオンからなる。
イオンビーム14のイオンパルスの数は、図3〜図5に
おいてP0,P1,P3......P(n-1),Pn,P(n+1)のように概略示
される。
【0031】図2において、制御電子機器(概略20で
示される)が、注入ステーション16の注入領域あるい
は注入室22内の複数の半導体ウエハ加工物21に受け
入れられるイオン注入量を監視しかつ制御するために設
けられている。この制御電子機器20へのオペレータの
入力は、ユーザ操作盤67を介して実行される。
【0032】イオン源ハウジング12は、注入室22内
で回転及び並進可能な円盤90上に配置したウエハ加工
物21に衝突するイオンビームを発生する。イオンビー
ム14内のイオンは、ビームがイオン源12と注入ステ
ーション16の間の距離を通過するとき、発散する傾向
にある。イオン源12は、イオン源の材料が注入される
内部領域を形成するプラズマ室28を含んでいる。イオ
ン源の材料は、イオン化し得るガスあるいは気化したイ
オン源材料を含んでよい。
【0033】プラズマ室28に注入される固定形状のイ
オン源材料は、蒸発器内に置かれる。n型不純物半導体
のウエハ材料を所望の場合、ボロン(B)、ガリウム
(Ga)、あるいはインジウム(In)が使用される。
ガリウムあるいはインジウムは固体化されたイオン源材
料であり、一方、ボロンは、ガスとして、一般的に、三
フッ化ホウ素(BF3)またはジボラン(B26)として
プラズマ室28内に注入される。その理由は、ボロンの
蒸気圧が余りに低いので、単に固体のボロンを加熱した
だけで使用可能な圧力にすることができないからであ
る。
【0034】また、P型不純物半導体材料を製造する場
合には、固体イオン源材料として、アンチモニー(S
b)、ひ素(As)、(P)リンが選択される。エネル
ギーは、イオン源材料に加えられてプラズマ室28内
に、正に荷電したイオンを発生する。図2に見られるよ
うに、正に荷電したイオンは、プラズマ室28の開口側
を覆うカバープレート30内の長円状のアークスリット
29を介して、プラズマ室28を出る。
【0035】製造動作中、すなわち、半導体ウエハ加工
物21が、イオンビーム14によって衝突され、それに
よってイオン注入されるとき、イオンビーム14は、イ
オン源12から注入室22へ伸びているビーム形成及び
指向装置50によって形成されかつ排気された内部領域
52(図1参照)を通る排気された通路を通過する。製
造動作中のビーム通路を形成する内部領域52の排気
は、一対の真空ポンプ31を含む圧力調整システム55
によって行われる。
【0036】プラズマ室28内のイオンは、プラズマ室
カバープレート30のアークスリット29を介して引き
出され、ビーム形成・指向装置50によってイオン源1
2と注入ステーション16の間の距離を通過するイオン
ビーム14に形成される。ビーム形成・指向装置50
は、質量分析あるいは分解磁石24、rf(無線周波)
イオン加速器18、最終エネルギー磁石(FEM)32
及び一組の電極34を含む。一組の電極34は、プラズ
マ室内部からイオンを引き出し、質量分析磁石32によ
って、定められた領域内でイオンを加速する。
【0037】質量分析磁石24は、質量分析磁石ハウジ
ング内に支持され、この磁石領域を介してイオンビーム
通路は、アルミニウムビームガイド26により制限され
ている。イオン注入ステーション16に到達するための
適当な質量電荷比を有するイオンのみを生ずる。プラズ
マ室28内のイオン源材料のイオン化は、所定の原子質
量を有する正に荷電したイオン種を発生する。しかしな
がら、望ましいイオン種に加えて、イオン化の過程で
は、適当な原子質量以外の他のものを含んだ比率でイオ
ンを発生する。適当な原子質量以上の、あるいは以下の
原子質量を有するイオンは、イオン注入には適さない。
【0038】質量分析磁石24によって発生する磁界に
よって、イオンビーム14内のイオンが曲線軌道内で移
動する。制御電子機器20によって達成される磁界は、
望ましいイオン種の原子質量に等しい原子質量を有する
イオンのみが、注入ステーションの注入室22へ湾曲し
たビーム通路を通過する。
【0039】所望の原子質量を有するイオンは、質量分
析磁石24を出て、そして、rfイオン加速器18のモ
ジュール18a,18b,18c,18d,18e によって高速度に加速さ
れる。所望エネルギーレベルへのイオンの加速は、rf
コントローラ19によって制御される。加速器18の作
用で重要なことは、イオンビーム14は、図3におい
て、P0,P1,P2,P3......P(n-1),Pn,P(n+1) のように概略
示した一連のイオンパルスから構成されていることであ
る。
【0040】エネルギー分析のために、ビーム14は、
一連の別個のイオンパルスとして考えることができる。
各イオンパルス P0,P1,P2,P3......P(n-1),Pn,P(n+1)
は、1013個程度の多数の個々のイオンから構成され
る。さらに、イオン加速器18の特性から、イオンパル
スの周波数は、予め決められた既知の値である。
【0041】イオン加速器に対する一般的な周波数値
は、f=13.56メガヘルツである。これは、連続す
るパルス間の、即ち、P0とP1との間の時間間隔Tが T=1/f=(1/13.56)MHz=73.75
(nsec.) を意味する。
【0042】イオン加速器18によって加速された後
で、ビーム14は、FEM制御回路40(図2において
概略示された)の制御の下で、作動するFEM32によ
って発生した磁界を通過する。このFEM32は、ハウ
ジング33内に支持され、質量分析磁石24のように、
イオンビーム14が通過するアルミニウムのビームガイ
ド42を含んでいる。
【0043】イオンビーム14を作り上げるイオンは、
イオン源12から質量分析磁石32によって設定される
磁界内を移動する。FEM32によって生じる磁界の強
さと方向は、制御電子機器20のFEM制御回路によっ
て制御され、磁界巻線を通る電流を調整する。FEM3
2は、イオンビームエネルギーの概算値を与えて、ビー
ム14のエネルギーが注入室22内の目標加工物21に
向けられるように、適当なアーチ状通路に沿ってビーム
を曲げるのに必要な磁気エネルギーにビームエネルギー
が比例するようになる。それゆえ、FEM32は、イオ
ンエネルギーを制御する。一般的に、FEMのエネルギ
ー制御は、所望イオンビームエネルギーの±10%の範
囲内に正確に収まる。
【0044】分析磁石32から下流側に配置されたビー
ム形成・指向装置50の一部は、4極子アセンブリ7
0、分析プレート80、回動するファラデーフラッグま
たはカップ72、及びイオンビーム中和器74である。
4極子アセンブリ70は、イオンビーム14の回りに配
置された一組の電極を含み、制御電子機器20によって
選択的に活性化させ、イオンビーム14の高さ位置を調
整する。この4極子アセンブリ70は、注入装置ハウジ
ング75内に支持されている。
【0045】分析磁石32に対面する4極子アセンブリ
70の端部には、分析プレート80(図1参照)が連結
されている。ファラデーフラッグ72は、ハウジング7
5に回動可能に連結され、イオンビーム14の特性を測
定するためにイオンビームを交差させる位置に回動可能
であり、この測定が満足である時、ビームラインを揺動
させ、注入室22でウエハ加工物への注入を妨害しない
ようにする。
【0046】分析プレート80は、ガラス質のグラファ
イトから構成され、イオンビーム14内のイオンが通過
する細長い開口を形成している。分析磁石24と同様に
FEM32は、好ましくないイオン種をイオンビーム1
4から取り除くように機能する。
【0047】以上説明したように、FEMの磁界の強さ
と方向は、FEM制御回路40と制御電子機器20によ
って確立され、これにより、所望のイオン種の原子質量
に等しい原子質量を有するイオンのみが、予め決められ
た、所望のビーム通路を通過して注入ステーション16
に到達する。好ましくないイオン種は、所望のイオン原
子質量より大きいかまたは小さいものであり、大きく偏
向され、アルミニウムのビームガイド42または分析プ
レート80によって形成されたスリット境界に衝突す
る。
【0048】ビーム形成・指向装置50は、また、通常
電子シャワーとして当該技術で言われるビーム中和器を
含む。プラズマ室28から引き出されるイオンは、正に
荷電されている。正に荷電したイオンが、ウエハの注入
より前に中和されなければ、ドープしたウエハは正味の
正電荷を示すだろう。ウエハ加工物上の、そのような正
味の正電荷は、望ましくない特性を有している。ビーム
中和器74によって発生した電子は、イオンビームライ
ンに沿う下流側で一掃され、イオンビーム中和器74の
下流側に中性の空間電荷密度が与えられる。
【0049】イオンビームの中和器74の上流側には、
磁気レペラ82があり、このレペラ82は、中和器74
から電子の逆流を防止するための永久磁石を含んでい
る。中和器74とレペラ82は、一体ユニットとして形
成され、かつ注入ハウジング75の共通ベース85によ
って支持されている。
【0050】適当なイオン中和器と磁石レペラは、チェ
ン(Chen)他に付与されかつ本発明の譲受人に譲渡された
米国特許第5,691,537号に開示される。この米
国特許は、ここで参考として包含されている。
【0051】ビーム中和器74の下流端は、半導体ウエ
ハ加工物21にイオンが注入される注入室22に隣接し
ている。円盤形状の半導体ウエハの加工物支持体90が
注入室内に支持されている。処理されるべきウエハ加工
物21は、ウエハ支持体90の外側端の近くに位置して
おり、この支持体は、モータ92によって一定の角速度
で回転する。モータ92の出力軸は、ベルト96によっ
て支持体の駆動軸94に連結されている。代わりに、ウ
エハ支持体90の駆動軸94は、モータ92の出力軸に
直接連結するようにしてもよい。イオンビーム14は、
ウエハ加工物が円形通路内で約1200rpmの速度で
回転するとき、ウエハ加工物に衝突する。ステップモー
タ98は、垂直方向(図2において、矢印Aで示すよう
に)に支持体90を変位させるためにリードねじ99を
駆動する。
【0052】これにより、多数列の半導体ウエハが、製
造動作時にイオン注入できるようになる。加工物21
は、ロードロック室を介して搬入及び搬出され、ウエハ
の出し入れ中、ビームラインが真空状態に保たれるよう
にする。注入ステーション16は、伸縮自在のベローズ
100(図1参照)によってビーム中和器ハウジング7
5に関して旋回可能である。注入ステーション16を旋
回できる能力を備えたことにより、イオンビームが注入
室22内のウエハに衝突するとき、イオンビームの入射
角を調整できる。
【0053】ファラデーゲージ110は、加工物支持体
90の後側に取付けられ、支持体90内に形成されたス
ロット112を通過する、ファラデーゲージ内のイオン
ビーム電流If を測定するのに用いられる。
【0054】制御電子機器20は、加工物21によって
受け入れられたイオンドーズ量とイオン注入深さを制御
するドーズ量制御回路66を含む。ドーズ量制御回路6
6は、注入室22内のイオンゲージ114から注入室内
の入力に関する圧力Pを、またファラデーゲージ110
(図2)からイオンビーム電流If をそれぞれ受け入れ
る。加工物21のドーズ量を制御するために、ドーズ量
制御回路66は、モータ制御装置68を制御して、支持
体90の各速度と垂直移動を調整する。加工物21のイ
オン注入深さを制御するために、ドーズ量制御回路66
は、rf制御回路19を制御して、イオンビーム14の
エネルギーを調整する。
【0055】飛行時間エネルギー測定装置200の第1
実施形態 イオンビーム注入装置10におけるイオンビーム飛行時
間エネルギー測定装置またはアセンブリの新規な第1実
施形態が図3で参照番号200で概略示されている。飛
行時間エネルギー測定装置200は、イオンビーム14
のエネルギーを連続的に測定する機能を有する。これに
より、制御電子機器20によってイオン注入深さを正確
に制御できる。一般的に従来技術では、「イオンビーム
のエネルギー」は、実際に測定されていないが、一方、
エネルギー測定装置200では、イオンビーム14にお
ける所望のイオン種のイオンの平均運動エネルギーを絶
えず測定する機能を有する。
【0056】イオンの平均運動エネルギーは、装置20
0の第1,第2センサ210,220間の所定の距離d
を通過するとき、イオンパルスの平均速度に基づいて計
算される。本発明のエネルギー測定装置200は、1秒
につき約20回のイオンビーム14の平均運動エネルギ
ーを測定する。
【0057】本発明のエネルギー測定装置200に設け
られたイオンビームエネルギー測定は、ほとんど瞬時に
更新可能であり、1ナノ秒(nsec)で1メガエレクトロン
ボルト(MeV)のボロンのイオンビームに対して、タ
イミングの分解能は、イオンビーム14の1つのイオン
の真のエネルギー値の±0.5%以内に収まる。さら
に、エネルギー測定装置200によって測定されたイオ
ンビームエネルギーの測定は、製造動作時に圧力はほと
んど変わらないイオン注入装置10の内部領域で行われ
るので、飛行時間センサの信号は、イオンビーム電流、
即ち、ファラデー電流If (図2において概略示されて
いる。)の個別の圧力モニターとして大いに役立つ。
【0058】イオンビーム測定装置200は、適当な飛
行時間(TOF)技術に基づき、高エネルギーイオンビ
ーム(例えば、90KeV以上の)が、概略P0,P1,P2,P
3 として示される一連のパルスとして、正確にモデル化
できる。このTOF技術は、パルスが第1,第2センサ
センサ210,220間の所定の距離を通過するための
経過時間にイオンパルスの速度を決定する。センサ21
0,220は、所定の距離(例えば、25cm)離れて
配置され、かつイオンビームライン14に隣接して配置
される。
【0059】有利なことに、イオンビーム測定装置20
0は、FEM制御回路40からビームエネルギーの概算
値(真のビームエネルギーの±10%の範囲内にある)
を受け入れる。この測定装置200は、イオン加速器1
8が一定周波数の一連のビームパルスを発生するという
事実を利用する。2.5MeVのボロンのイオンビーム
に対して、一般的な周波数Fは、13.56MHzであ
る。こうして、イオンビームラインにおける隣接パルス
間の時間間隔は、周波数の逆数である。即ち、 T=1/F =1/13.56 MHz =73.75 nsec. 第1,第2センサ210,220に加えて、測定装置2
00は、エネルギー測定回路202を備えている。この
回路202は、イオンパルスが第1,第2センサ21
0,220間の距離dを通過する時間tを決定するため
のタイミング回路204と、イオンビーム14内のイオ
ンのエネルギーを決定するための変換回路206とを含
んでいる。
【0060】タイミング回路204は、先ず、第1セン
サ210を通過する第1パルスと第2センサ220を通
過する第2パルスの間の遅延時間Δtを決定する。即
ち、図3及び図4を見ると、時間t1 で、パルスP0
は、第1センサを通過し、かつパルスPnは第2センサ
220に接近しつつある。時間t2 で、パルスPnは第
2センサ220を通過する。遅延時間Δtは、パルスP
nが図4において、ラベル付けされたΔdの距離を通過
する時間に等しい。即ち、Δt=t2 −t1 である。
【0061】操作的には、二重チャネルデジタルオシロ
スコープ230が使用され、パルスP0,P1,P2が
第1センサ210(図8(a) 参照)を通過した時、およ
びパルスP(n-1),P(n),P(n+1) が第2センサを通過し
た時、図8(a) ,(b) に示された形式のデジタル化され
た波形が発生する。デジタルデータは、遅延時間Δtの
関数として、交差補正値(cross correlation) C(Δ
t)を計算するのに用いられる。
【0062】
【数1】 ここで、f1(t)は、パルスP0が第1センサ210を通
過することにより発生した波形信号を表すデジタルデー
タであり、f2(t)は、パルスPnが第2センサ220を
通過することにより発生した波形信号を表すデジタルデ
ータである。t’は、パルスP0によって発生した波形
信号が開始する時間であり、t”はパルスP0によって
発生した波形信号が終了する時間である。
【0063】遅延時間Δtの最も良い概算値を見出すた
めに、0.0nsec. から時間T(パルス間の時間間隔7
3.75nsec. )までの遅延時間の異なる値が、タイミ
ング回路204によってその積分値に代入される。交差
補正値C(Δt)を最大にする0.0〜73.75nse
c. の間の遅延時間Δtの値は、タイミング回路204
によって遅延時間の最も良い概算値として選択される。
この遅延時間を決定する手順は、センサ210,220
によって発生した波形信号の特定の形によって影響され
ることがほとんどないという利点を有する。さらに、こ
の手順は、波形信号が低信号対ノイズ比を有するときで
も遅延時間を正確に決定できる。対照的に、レベル交差
方法を用いる時間遅延測定は、波形信号がスローの立ち
上がり時間または低信号対ノイズ比によりだめになる傾
向がある。
【0064】FEM制御回路40からのパルス速度の概
算値に基づいて連続するパルス間の時間間隔を知ること
によって、第1,第2センサ間の距離を通過する選択さ
れたパルスP0の経過時間tが、適当なアルゴリズムを
用いるタイミング回路204によって計算される。以下
に記載する、校正部分を含んでいないアルゴリズムは、
次のとおりである。
【0065】t=t(offset)+Δt =[N×(1/F)]+Δt =[N×T]+Δt ここで、t(offset)は、選択されたパルスが、第1,第
2センサ間の所定の距離dよりも少ない距離を通過する
ためのオフセット時間、Nは、第1,第2センサ間の期
待される整数番目のパルス、Fは、イオンパルスの周波
数、Tは、イオンパルス間の時間間隔である。
【0066】上述したように、パルス間の時間間隔T
は、パルスの周波数がrfイオン加速器18から知られ
ているので、既知(T=73.75nsec. )である。第
1,第2センサ間のパルスの数Nは、FEMエネルギー
概算に基づいて既知となる。図9において、ひ素(+)
イオンビーム、リン(+)イオンビーム、及びボロン
(+)イオンビーム、の経験に基づくチャートが示され
ている。例えば、500KeVのリンイオンビームが発
生すると、パルスの数Nは、N=2である。チャートか
ら見いだされる数は、常に次の整数値の下側にあり、即
ち、チャートN値が2.8であれば、N値として、N=
2が使用される。
【0067】図9に示されるように、N値の経験的なチ
ャートに対応するデータは、タイミング回路204によ
って発生でき、そしてアクセス可能なメモリに入力す
る。タイミング回路204は、データをアクセスしてイ
オンビーム14の組成によるNの適当な値と所望のビー
ムエネルギーを決定する。
【0068】代わりに、タイミング回路204は、第
1,第2センサ間のパルスの期待数Nを計算し、連続す
るイオンパルス間の時間間隔Tを直接知り、かつパルス
がFEMエネルギー概算に基づく所定の距離dを通過す
る概算時間を決定することができる。即ち、FEMエネ
ルギー概算に基づいて、タイミング回路204は、イオ
ンパルスの概算速度を計算し、それにより、パルスが第
1,第2センサ210,220間の所定の距離dを通過
する概算時間を計算することができる。
【0069】第1,第2センサ間の距離を通過するパル
スP0の経過時間tが正確にわかると、変換回路206
は、次のようにパルスP0の速度を計算する。 v(pulseP0) =d/t ここで、dは、第1,第2センサ210,220間の距
離である。
【0070】最終的に、変換回路206は、次式を用い
てパルスP0におけるイオンE(ion) のエネルギーを計
算する。 E(ion) =(1/2)m(ion) v2 ここで、mは、ビーム14における所望のイオン種のイ
オンの質量である。
【0071】校正手順 校正手順は、エネルギー測定装置200がイオンビーム
14の正確なエネルギーを測定することを確実にするた
めに必要とされる。測定装置200を分離または組み合
わせのいずれかで有効に利用するには4つの校正手順が
ある。その校正手順は、(a) バランスした信号の技術、
(b) 光の速度を用いて確認する技術、(c) 公知の遅延ラ
インを挿入する技術、および/または、(d) 既知のエネ
ルギーの直流ビームを用いる技術、これら全ての技術
は、直流ビームを除いて、分離した信号発生器から2つ
の飛行時間センサ210,220に入射した外部信号を
用いる。
【0072】(a) バランスした信号の技術は、2つのセ
ンサ210,220間にバランスしたスプリッタを備え
て分離される信号を用いる。この信号は、2つのセンサ
210,220内に同一長さのケーブルに沿って送られ
る。この結果、互いに遅延することなく2つのセンサ2
10,220から2つの信号が出力される。この2つの
センサ出力間に遅延が発生した場合には、個々の信号を
測定するのに使用する2つのチャネル間にタイミング上
の不均衡があることを示している。それゆえ、この「バ
ランス」測定の結果は、測定された平均イオンパルスま
たは複数の速度からのビームエネルギーを計算するため
に使用するアルゴリズムに含まれる一定のタイミングオ
フセットである。
【0073】(b) 光の速度を用いて確認する技術は、光
の速度に近い早さで硬い同軸ケーブルに沿って伝搬する
信号を用いる。このケーブルは、2つのセンサ210,
220を貫通して挿入され、ケーブル上に伝搬する信号
が各センサを通過する毎にパルス信号を発生する。この
場合、測定されるべき時間遅れは、Δt=d/cであ
り、ここでcは、同軸ケーブルにおける光の速度であ
る。
【0074】測定された時間がこの値と異なる場合、そ
れは、2つのセンサ210,220間の距離dが基準値
から変化したことを示し、この新しい値は、校正手順か
ら見いだされ、次に続く後のエネルギー測定に使用す
る。この方法は、ベンチトップシステム(bench top sys
tem)の手段を提供し、飛行時間測定装置200がイオン
注入装置10のビームラインに沿って設置される前にセ
ンサ間の有効な距離を確認することができる。
【0075】(c) 公知の遅延ラインを挿入する技術は、
上述の光の速度の測定技術と同様であるが、この場合、
遅延時間が既知のケーブルが2つのプローブ間に配置さ
れる。(正確なケーブル上の遅延時間は、ネットワーク
分析器を用いて容易にかつ正確に測定される。)遅延ラ
インを有するケーブルに信号が入力し、2つのセンサの
出力信号間の遅延時間が測定される。
【0076】測定された遅延時間が予想遅延時間と異な
る場合、2つの分析チャネル間にあるタイミングの不均
衡があることを示す。そして、遅延時間からエネルギー
を計算するために、修正要素がアルゴリズム内に組み込
まれる。
【0077】(d) 直流ビームの校正技術は、イオン源1
2の引出し電極34に加えられる直流電圧によって加速
されるイオンビームを用いる。このようなビームのエネ
ルギーは、引出し電極34に加えられる電圧の正確さの
範囲内で識別される。イオン加速器18のモジュール18
a,18b,18c,18d,18e 内の1つの電極に加えられる小さな
RF電圧によって、小さなRF信号が直流ビームに加え
られる。直流ビーム上での小さなRF信号の変調は、ビ
ームの平均エネルギーを変更することはない。多数の直
流ビームエネルギーを飛行時間測定装置200によって
測定することにより、予想遅延時間は、 t(expected)=d/v ここで、dは、第1,第2センサ210,220間の距
離であり、vは、直流イオンビームにおけるイオンの速
度である。
【0078】第1センサの作動形態(誘導性センサ) イオンビームエネルギー測定装置200の好ましい第1
作動形態は、第1,第2誘導性センサ210,220
(図6参照)を含んでおり、このセンサは、エネルギー
測定回路202(図3参照)に電気的に接続され、さら
に、特にデジタルオシロスコープ230に電気的に接続
されている。
【0079】第1センサ210と第2センサ220は、
所定の、既知の距離、例えば25cmに間隔を置き、F
EM32の下流側でかつ注入室22の上流側のイオンビ
ーム14に隣接して配置されている。
【0080】誘導性センサ210は、高透磁率を有する
コア材料312の回りを取り巻いた導体314を含む。
好ましくは、センサ210は、リング形状であり、図7
に示すようにイオンビームライン14がセンサを通過す
るように配置されている。このセンサ210は、支持部
材218に固定されている。
【0081】支持体218は、ボルト219を用いてF
EMハウジング33の内部部分に固定され、センサ21
0をイオンビームライン14に対して適当な位置に支持
する。第2誘導性センサ(図示略)は、第1センサ21
0の下流側のビーム形成・指向装置50の内部部分に同
様にボルトで固定されている。
【0082】誘導性センサは、容量性センサと比較して
空間電荷中和効果に反応を示さないという利点を有す
る。
【0083】第2センサの作動形態(容量性センサ) イオンビームエネルギー測定装置200の好ましい第1
作動形態は、第1,第2容量性センサ310,320
(図7参照)を含んでおり、このセンサは、エネルギー
測定回路202に電気的に接続されている。第1、第2
センサ310,320は、構造的に同一であり、第1セ
ンサのみを以下に詳述する。
【0084】図7において、第1センサ310は、ガラ
ス等の高絶縁材料から作られた、J形状のガラスチュー
ブ312から構成され、アーチ状の上部部分313を有
している。センサ310は、アーチ状部分313がイオ
ンビーム14を部分的に取り巻くように配置されてい
る。チューブ312は、リード導体(金属コア)316
が貫通する長手方向の中央孔314を有する。リード導
体316の一端部は、アーチ状の上部部分313の遠端
317に終端し、またリード導体の他端部は、オシロス
コープ230に連結されている。リード導体316は、
キャパシタの負側プレート即ちカソードとして機能し、
イオンビーム14は、正側プレートまたはアノードとし
て機能する。
【0085】イオンビーム14の電流が変わると、負側
プレート上の電荷も変化する。リード導体316は、エ
ネルギー測定装置202を通じて適当に放電される。第
1センサ310の負側の容量性ピックアップは、イオン
ビーム14の電界に反応する。
【0086】図4に見られるように、第1容量性センサ
310は、支持部材318に固定される。支持部材31
8は、ボルト319を用いてFEMハウジング33の内
部部分に固定され、センサ310をイオンビームライン
14に対して適当な位置に支持する。第2容量性センサ
320は、第1センサ310の下流側のビーム形成・指
向装置50の内部部分に同様にボルトで固定されてい
る。
【0087】この実施形態のセンサは、誘導性センサよ
りもより感応性を有する利点がある。
【0088】飛行時間エネルギー測定装置400(第2
実施形態) 本発明のエネルギー測定装置の好ましい第2実施形態
は、図5において参照番号400で示されている。タイ
ミング回路404は、イオンパルスが第1,第2センサ
210,220間の距離dを通過するための概算遅延周
期を計算するための遅延回路408を含んでいる。第
1,第2センサは、上述の実施形態と同様の形状をして
いる。タイミング回路404のタイマ470が単一のイ
オンパルスを計時するのを確実にするために、遅延回路
によって計算された遅延周期が使用される。
【0089】第1センサ210と第2センサ220は、
25cm離れて置かれ、イオンビーム14に隣接して配
置されている。第1センサ210は、FEM32の下流
側に配置され、一方、第2センサ220は、そこから2
5cmの位置にある。パルスP0等のイオンパルスが第
1センサを通過するとき、センサは、確実な零調整した
バイポーラ信号を発生する。
【0090】第1タイミング差分器430は、好ましく
は、フェアチャイル社のμA741等のオペアンプを含
み、このオペアンプはゼロクロス検出器として構成され
る。第1センサ210の出力が、ゼロボルトに交差した
とき、第1タイミング差分器430は、信号を発生す
る。こうして、ビーム通路を通過する各パルスP0,P
1,P2,P3等が、第1センサを通過する度に、第1
タイミング差分器430は、開始信号を発生する(図3
参照)。第1タイミング差分器430によって発生した
開始信号は、タイミング回路404のパルス高さ変換器
用のタイマ470に入力し、そして、遅延回路408の
ゲート・遅延発生器に入力する。
【0091】同様に、第2タイミング差分器440は、
第1タイミング430と同様の構造をしている。ビーム
通路14を通過する各イオンパルスは、第2センサを通
過し、第2タイミング差分器440は停止信号を発生す
る。第2タイミング差分器440から発生した信号は、
遅延回路408のアンドゲート460に入力する。ゲー
ト・遅延発生器450は、イオンビーム14のエネルギ
ー概算値を与えるFEM制御回路40からデータを受取
る。
【0092】ゲート・遅延発生器450は、FEM32
からのイオンビームエネルギーの概算測定値を利用し、
イオンパルスのための概算オフセット時間t(offset)を
計算する。即ち、第1,第2センサ210,220間の
距離dをイオンパルスが通過するのにどのくらいの時間
がかかるかの概算値により、所定のファクターによって
減じられたイオンビーム14の概算エネルギーが与えら
れる。
【0093】例えば、FEMの概算エネルギー測定値
は、第1,第2センサ210,220間の距離dをイオ
ンパルスが通過する概算経過時間t(est.)を決定するの
に用いることができる。ゲート・遅延発生器450は、
概算したビームエネルギーE(approx.) をイオンパルス
の速度v(pulse) に変換する。第1,第2センサ21
0,220間の距離dが既知となると、パルス速度v(p
ulse) は、式 t(est.)=d/v(pulse) を用いてゲート・遅延発生器450が概算経過時間t(e
st.)を決定するために使用される。
【0094】そのとき、概算時間t(est.)は、オフセッ
ト時間t(offset)を発生するのに、例えば、10%だ
け、その時間を減少させる。オフセット時間t(offset)
は、第1,第2センサ210,220間の距離dよりも
少ない距離をパルスが通過する経過時間としてみなすこ
とができる。このt(offset)に固有の過小評価は、パル
スが第2センサ220を通過するとき、選択されたイオ
ンパルスを見失うことを防止する。
【0095】選択されたイオンパルス、即ち、P0に対
して、第1タイミング差分器430は、パルスが第1セ
ンサ210を時間t1 (図3に示した位置)で通過する
とき開始信号を発生する。開始信号は、時間t1 でタイ
マ470の開始入力に入力され、選択されたパルスに対
する経過時間を開始する。この開始信号は、また、時間
1 でゲート・遅延発生器450に入力される。ゲート
・遅延発生器450は、計算された概算オフセット時間
t(offset)に等しい時間だけ開始信号を遅らせる。そし
て、遅延した開始信号と考えられるロジックハイ信号を
出力する。遅延した開始信号は、アンドゲート260の
第1入力に時間t1 +t(offset)で入力し、この入力を
ロジックハイにラッチさせる。
【0096】アンドゲート460の第1入力が時間t1
+t(offset)でロジックハイに切換った後で起こる時間
2 において、第2タイミング差分器440によって発
生した次の停止信号は、第2センサを通過する選択され
たイオンパルスP0に対応している。この時間t2 で発
生した停止信号は、アンドゲート460の第2入力をロ
ジックハイに移行させる。両方のゲート入力がハイであ
るので、ロジックハイの停止信号がアンドゲート460
から時間t2 で出力され、さらに、タイマ470の停止
入力に接続される。この停止信号によって、タイマ47
0が選択されたパルスに対する経過時間を停止させる。
第1,第2センサ210,220間の距離dを通過する
選択されたパルスP0に対する経過時間は、t=t2
11に等しい。
【0097】選択されたイオンパルスに対する開始信号
を遅らせるゲート・遅延発生器450の別の方法は、図
9に示すような経験的なチャートを用いて、オフセット
時間t(offset)=N×Tを決めることである。ここで、
Nは、発生器の出力がロジックハイに切換わる前にゲー
ト・遅延発生器450に入力されなければならないパル
スの数であり、Tは、連続したイオンパルス間の時間間
隔である。
【0098】上述したように、図9に示した経験的なチ
ャートに対応するデータは、メモリに記憶され、タイミ
ング回路404を用いて、N、即ち、ゲート・遅延発生
器450にがロジックハイに切換わる前にどのくらいの
数のイオンパルスを無視するかを決めるのに使用され
る。
【0099】例えば、500KeVのリンのイオンビー
ムが発生した場合、ゲート・遅延発生器450は、連続
した無線周波数(RF)と第1センサ210によって発生し
た選択されたイオンパルスP0がセンサ210を通過し
たことに続いてイオンパルスP1,P2がセンサ210
を通過した結果として、第1センサ210によって発生
した連続した無線周波数(RF)またはカウント数 N=2
の間待つ。
【0100】2サイクルが経過した後、即ち、選択され
た開始信号に続く2つの開始信号は、第1タイミング差
分器230によって発生される。そして、ゲート・遅延
発生器450は、ロジックハイの出力に切換わる。
【0101】連続的なイオンパルス(rfサイクル)間
の周期は、73.75nsec. と仮定すると、第1タイミ
ング差分器430は、概算73.75nsの開始信号を
発生する。N=2サイクルの遅延は、第1タイミング差
分器430からイオンパルス開始信号を受け取った後
で、オフセット時間t(offset)=N×T=2×73.7
5=147.5nsec. を生じる。ゲート・遅延発生器4
50は、選択された開始信号(選択されたイオンパルス
に対応する)に続く2つの開始信号を受け取った後で、
ロジック杯の出力を発生する。ゲート・遅延発生器45
0によってカウントされるこのパルスは、第2タイミン
グ差分器440からの次の停止信号を受けたとき、アン
ドゲート460からロジックハイを出力することができ
る。
【0102】変換回路406(図5参照)は、選択され
たイオンパルスP0の経過時間tをイオンパルスP0の
イオンのエネルギーE(ion) に変換するマルチチャネル
分析器を含んでいる。
【0103】イオンビーム14の選択されたパルスP0
の速度v(pulse) は、公式 v(pulse) =d/t ここで、dは、第1,第2センサ間の距離、tは、パル
スが第1センサ210から第2センサ220へ移動する
ための経過時間である。パルスの速度v(pulse) が決定
されると、このパルスのイオンのエネルギーE(ion)
は、上述した第1実施形態で設定したように決定され
る。
【0104】以上、本発明の好ましい実施形態を記載し
てきたが、当業者であれば、他の変更は、本発明の範囲
から逸脱しないで作ることができ、また、本発明は、特
許請求の範囲内に含まれるすべての修正および変形が可
能であることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオンビーム注入装置に係る概略平面
図である。
【図2】図1のイオンビーム注入装置の選択した構成要
素の概略斜視図である。
【図3】本発明のエネルギー測定装置の第1実施形態に
おける選択された回路を示す概略ブロック図である。
【図4】図1のイオンビーム注入装置によって発生した
イオンビームの一部を構成するイオンパルスを表す概略
図である。
【図5】本発明のエネルギー測定装置の第2実施形態に
おける選択された回路の概略ブロック図である。
【図6】本発明のエネルギー測定装置の誘導性センサを
示す概略図である。
【図7】本発明のエネルギー測定装置の容量性センサを
示す概略図である。
【図8】8(a) は、第1センサを通過する連続パルスか
ら得られる波形を示すデジタルオシロスコープの軌跡を
示し、8(b) は、第2センサを通過する連続パルスから
得られる波形を示すデジタルオシロスコープの軌跡を示
す図である。
【図9】第1,第2センサが25cm離れている場合
の、イオンパルスの経過時間を完了する前に、カウント
される無線周波のサイクル数とイオンビームエネルギー
との間の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 イオンビーム注入装置 12 イオン源 14 イオンビーム 16 注入ステーション 18 イオン加速器 21 加工物 22 注入室 32 FEM 40 FEM制御回路 200,400 エネルギー測定装置 204,404 タイミング回路 206,406 変換回路 210,310 第1センサ 220,320 第2センサ 230 オシロスコープ 316 リード導体 408 遅延回路 430 第1タイミング差分器 440 第2タイミング差分器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390033020 Eaton Center,Clevel and,Ohio 44114,U.S.A. (72)発明者 ウイリアム フランク ディバーギリオ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01915 ベバレイ レイクビュー アベニ ュー 10 (72)発明者 クーロシュ サダトマンド アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01860 マーリマック ウイローダイル ドライブ 6 (72)発明者 アーネスト フレデリック シュエラー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01982 ハミルトン オールド カート ロード 6 (72)発明者 デビッド リチャード ズベンソン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01833 ジョージタウン レイクリッジ ドライブ 4 (72)発明者 ケヴィン ウエイニー ベンゼル アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02478 ベルモント グレン ロード 11

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンビーム(14)を加工物(21)に指向させ
    るイオンビーム注入装置(10)であって、(a) 内部に加工
    物(21)が支持される注入室(22)を形成する注入ステーシ
    ョン(16)と、(b) 所定の時間間隔(T) を置いた一連のイ
    オンパルス(P0,Pi,....,P(n+1)) を含み、かつイオン源
    (12)から前記注入室(22)に伸びているイオン注入装置(1
    0)の内部領域(52)を通過するイオンビーム(14)を発生す
    るためのイオン源(12)及びイオン加速器(18)と、(c) 前
    記イオンビームの選択されたイオンパルスに含まれるイ
    オン(E(ion))の平均運動エネルギーを測定するための飛
    行時間エネルギー測定装置(200) とを含み、 このエネルギー測定装置(200) が、 1) イオンビームに隣接しされかつ所定の距離を置いて
    配置された第1,第2センサ(210,310;220,320) を含
    み、第2センサが第1センサの下流側にあり、前記第1
    センサ(210,310) は、イオンビームのイオンパルスが第
    1センサを通過するとき信号を発生し、前記第2センサ
    (220,320) は、イオンビームのイオンパルスが第2セン
    サを通過するとき信号を発生し、 2) さらに、前記第1,第2センサ(210,310;220,320)
    に電気的に連結されたタイミング回路(204) を含み、 (a) 前記第1,第2センサ(210,310;220,320) 間のイオ
    ンビーム内におけるイオンパルスの平均数(N) をイオン
    ビームエネルギーの概算値(E(approx.))に基づいて計算
    し、 (b) 公式t(offset)=N×Tを用いる選択されたイオン
    パルスに対するオフセット時間t(offset)を計算し、 (c) 前記選択されたイオンパルスが前記第1,第2セン
    サによって発生した信号と前記計算されたオフセット時
    間を利用して前記第1,第2センサ間の所定の距離を通
    過する経過時間tを計算し, 3) 前記選択されたイオンパルスに対する前記経過時間
    tを、イオンビームのエネルギー(E(ion))の測定値に変
    換するための変換回路(206) を含むことを特徴とする、
    イオンビーム注入装置。
  2. 【請求項2】イオンビームに磁界を加えて注入ステーシ
    ョン(16)に向かう所定のアーチ状径路に沿ってイオンビ
    ームを湾曲させる最終エネルギー磁石(32)と、前記加え
    られた磁界の大きさに基づいてイオンビームエネルギー
    の概算値(E(approx.))を発生する回路(40)を更に含んで
    いることを特徴とする請求項1記載のイオンビーム注入
    装置。
  3. 【請求項3】前記タイミング回路(204) は、デジタルオ
    シロスコープ(230) を含み、前記第1,第2センサ(21
    0,310;220,320) によって発生した複数の信号が前記オ
    シロスコープ(230) に入力することを特徴とする請求項
    1記載のイオンビーム注入装置。
  4. 【請求項4】前記タイミング回路(204) は、(a) 前記選
    択されたイオンパルスが第1センサを通過した時の時間
    と次のイオンパルスが前記第2センサ(220,320) を通過
    した時の次の最先時間との間における遅延時間Δtを決
    定し、 (b) 次式 t=[N×T]+Δt を用いる選択されたパルスに対する経過時間を計算する
    ことを特徴とする請求項3記載のイオンビーム注入装
    置。
  5. 【請求項5】前記タイミング回路(204) は、 前記第1,第2センサによって発生した信号を表すデジ
    タルデータに加えられる交差補正値(C( Δt))を最大
    にする一組の遅延時間から遅延時間の値を選択すること
    によって遅延時間を決定することを特徴とする請求項4
    記載のイオンビーム注入装置。
  6. 【請求項6】前記第1,第2センサは、容量性センサ(3
    10,320) であり、各センサは、アノードとして機能する
    イオンビームに対して、1つのキャパシタのカソードと
    して機能する金属コア(316) を有することを特徴とする
    請求項1記載のイオンビーム注入装置。
  7. 【請求項7】前記第1,第2センサは、誘導性センサ(2
    10,220) であることを特徴とする請求項1記載のイオン
    ビーム注入装置。
  8. 【請求項8】イオンビーム(14)を加工物(21)に指向させ
    るイオンビーム注入装置(10)であって、(a) 内部に加工
    物(21)が支持される注入室(22)を形成する注入ステーシ
    ョン(16)と、(b) 所定の時間間隔(T) を置いた一連のイ
    オンパルス(P0,Pi,....,P(n+1)) を含み、かつイオン源
    (12)から前記注入室(22)に伸びているイオン注入装置(1
    0)の内部領域(52)を通過するイオンビーム(14)を発生す
    るためのイオン源(12)及びイオン加速器(18)と、(c) 前
    記イオンビームの選択されたイオンパルスに含まれるイ
    オン(E(ion))の平均運動エネルギーを測定するための飛
    行時間エネルギー測定装置(400) とを含み、 このエネルギー測定装置(200) が、 1) イオンビームに隣接しされかつ所定の距離を置いて
    配置された第1,第2センサ(210,310;220,320) を含
    み、第2センサが第1センサの下流側にあり、前記第1
    センサ(210,310) は、イオンビームのイオンパルスが第
    1センサを通過するとき信号を発生し、前記第2センサ
    (220,320) は、イオンビームのイオンパルスが第2セン
    サを通過するとき信号を発生し、 2) さらに、前記第1,第2センサ(210,310;220,320)
    に電気的に連結されかつイオンビームエネルギーの概算
    値(E(approx.))に基づくオフセット時間t(offset)を計
    算し、さらに第1タイミング差分器(430) 、第2タイミ
    ング差分器(440) 、および遅延回路(408) を有するタイ
    ミング回路(404) を含み、 (a) 前記第1タイミング差分器(430) は、第1センサに
    電気的に接続され、かつ第1センサから信号を受けると
    き第1信号を発生し、 (b) 前記第2タイミング差分器(440) は、第2センサに
    電気的に接続され、かつ第2センサから信号を受けると
    き第2信号を発生し、 (c) 遅延回路(408) は、前記第1,第2タイミング差分
    器に電気的に接続され、かつ第1,第2タイミング差分
    器とオフセット時間とによって発生した第1,第2信号
    を入力しかつ、 (イ) 前記1タイミング差分器から、前記第1センサを通
    過する選択されたイオンパルスに対応する信号を受ける
    とき、開始信号を発生し、 (ロ) オフセット時間t(offset)に等しい時間だけ待ち、 (ハ) 続いて前記オフセット時間に等しい時間が経過した
    後、第2センサを通過するイオンパルスに対応する次の
    信号を受けるとき、停止信号を発生し、 (d) 前記タイミング回路(404) は、前記開始信号及び停
    止信号を用いて、前記選択されたイオンパルスが第1,
    第2センサ間の所定の距離を通過するための経過時間t
    を計算し、 3) さらに、前記選択されたイオンパルスに対して、前
    記経過時間tを前記イオンビームのエネルギーの測定値
    に変換する変換回路(206) を含むことを特徴とするイオ
    ンビーム注入装置。
  9. 【請求項9】前記タイミング回路(400) は、さらに、第
    1タイミング差分器に電気的に接続されたタイマ(470)
    を備えていることを特徴とする請求項8記載のイオンビ
    ーム注入装置。
  10. 【請求項10】前記第1,第2センサは、容量性センサ
    (310,320) であり、各センサは、アノードとして機能す
    るイオンビームに対して、1つのキャパシタのカソード
    として機能する金属コア(316) を有することを特徴とす
    る請求項8記載のイオンビーム注入装置。
  11. 【請求項11】前記第1,第2センサは、誘導性センサ
    (210,220) であることを特徴とする請求項8記載のイオ
    ンビーム注入装置。
  12. 【請求項12】前記第1,第2タイミング差分器は、ゼ
    ロクロス検出器であることを特徴とする請求項8記載の
    イオンビーム注入装置。
  13. 【請求項13】イオン注入装置(10)のイオンビーム(14)
    の選択されたイオンパルスに含まれるイオン(E(ion))の
    平均運動エネルギーを測定するための飛行時間エネルギ
    ー測定装置(200) であって、 (a) イオンビームに隣接しされかつ所定の距離を置いて
    配置された第1,第2センサ(210,310;220,320) を含
    み、第2センサが第1センサの下流側にあり、前記第1
    センサ(210,310) は、イオンビームのイオンパルスが第
    1センサを通過するとき信号を発生し、前記第2センサ
    (220,320) は、イオンビームのイオンパルスが第2セン
    サを通過するとき信号を発生し、 2) さらに、前記第1,第2センサ(210,310;220,320)
    に電気的に接続されるタイミング回路を含み、 1) 前記第1,第2センサかつイオンビームエネルギー
    の概算値(E(approx.))に基づいて、前記第1,第2セン
    サ間のイオンビームにおけるイオンパルスの平均数(N)
    を計算し、 2) 公式t(offset)=N×Tを用いる選択されたイオン
    パルスに対するオフセット時間t(offset)を計算し、 (c) 前記選択されたイオンパルスが前記第1,第2セン
    サによって発生した信号と前記計算されたオフセット時
    間を利用して前記第1,第2センサ間の所定の距離を通
    過する経過時間tを計算し, 3) 前記選択されたイオンパルスに対する前記経過時間
    tを、イオンビーム(E(ion))のエネルギーの測定値に変
    換されるに変換するための変換回路(206) を含むことを
    特徴とする、エネルギー測定装置。
  14. 【請求項14】前記タイミング回路(204) は、デジタル
    オシロスコープ(230) を含み、前記第1,第2センサ(2
    10,310;220,320) によって発生した複数の信号が前記オ
    シロスコープ(230) を入力されることを特徴とする請求
    項13記載のエネルギー測定装置。
  15. 【請求項15】前記タイミング回路(204) は、(a) 前記
    選択されたイオンパルスが第1センサを通過した時の時
    間と次のイオンパルスが前記第2センサ(220,320) を通
    過した時の次の最先時間との間における遅延時間Δtを
    決定し、 (b) 次式 t=[N×T]+Δt を用いる選択されたパルスに対する経過時間を計算する
    ことを特徴とする請求項14記載のエネルギー測定装
    置。
  16. 【請求項16】前記タイミング回路(204) は、 前記第1,第2センサによって発生した信号を表すデジ
    タルデータに加えられる交差補正値(C( Δt))を最大
    にする一組の遅延時間から遅延時間の値を選択すること
    によって遅延時間を決定することを特徴とする請求項1
    5記載のエネルギー測定装置。
  17. 【請求項17】前記第1,第2センサは、容量性センサ
    (310,320) であり、各センサは、アノードとして機能す
    るイオンビームに対して、1つのキャパシタのカソード
    として機能する金属コア(316) を有することを特徴とす
    る請求項13記載のエネルギー測定装置。
  18. 【請求項18】前記第1,第2センサは、誘導性センサ
    (210,220) であることを特徴とする請求項13記載のエ
    ネルギー測定装置。
  19. 【請求項19】イオン注入装置(10)のイオンビーム(14)
    の選択されたイオンパルスに含まれるイオン(E(ion))の
    平均運動エネルギーを測定するための飛行時間エネルギ
    ー測定装置(400) であって、 (a) イオンビームに隣接しされかつ所定の距離を置いて
    配置された第1,第2センサ(210,310;220,320) を含
    み、第2センサが第1センサの下流側にあり、前記第1
    センサ(210,310) は、イオンビームのイオンパルスが第
    1センサを通過するとき信号を発生し、前記第2センサ
    (220,320) は、イオンビームのイオンパルスが第2セン
    サを通過するとき信号を発生し、 (b) さらに、前記第1,第2センサ(210,310;220,320)
    に電気的に接続され、かつイオンビームエネルギー(E(a
    pprox.))に基づくオフセット時間t(offset)を計算し、
    さらに第1タイミング差分器(430) 、第2タイミング差
    分器(440) 、および遅延回路(408) を有するタイミング
    回路(404) を含み、 1) 前記第1タイミング差分器(430) は、第1センサに
    電気的に接続され、かつ第1センサから信号を受けると
    き第1信号を発生し、 2) 前記第2タイミング差分器(440) は、第2センサに
    電気的に接続され、かつ第2センサから信号を受けると
    き第2信号を発生し、 3) 遅延回路(408) は、前記第1,第2タイミング差分
    器に電気的に接続され、かつ第1,第2タイミング差分
    器とオフセット時間とによって発生した第1,第2信号
    を入力しかつ、 (イ) 前記1タイミング差分器から、前記第1センサを通
    過する選択されたイオンパルスに対応する信号を受ける
    とき、開始信号を発生し、 (ロ) オフセット時間t(offset)に等しい時間だけ待ち、 (ハ) 続いて前記オフセット時間に等しい時間が経過した
    後、第2センサを通過するイオンパルスに対応する次の
    信号を受けるとき、停止信号を発生し、 4) 前記タイミング回路(404) は、前記開始信号及び停
    止信号を用いて、前記選択されたイオンパルスが第1,
    第2センサ間の所定の距離を通過するための経過時間t
    を計算し、 (c) さらに、前記選択されたイオンパルスに対して、前
    記経過時間tを前記イオンビームのエネルギーの測定値
    に変換する変換回路(406) を含むことを特徴とするエネ
    ルギー測定装置。
  20. 【請求項20】前記タイミング回路(404) は、さらに、
    第1タイミング差分器(430) に電気的に接続されたタイ
    マ(470) を備えていることを特徴とする請求項19記載
    のエネルギー測定装置。
  21. 【請求項21】前記第1,第2センサは、容量性センサ
    (310,320) であり、各センサは、アノードとして機能す
    るイオンビームに対して、1つのキャパシタのカソード
    として機能する金属コア(316) を有することを特徴とす
    る請求項19記載のエネルギー測定装置。
  22. 【請求項22】前記第1,第2センサは、誘導性センサ
    (210,220) であることを特徴とする請求項19記載のエ
    ネルギー測定装置。
  23. 【請求項23】イオン注入装置(10)のイオンビーム(14)
    の選択されたイオンパルスに含まれるイオン(E(ion))の
    平均運動エネルギーを測定するための方法であって、 (a) イオンビームに沿ってかつ所定の距離を置いて配置
    された第1,第2センサ(210,310;220,320) を設け、第
    2センサが第1センサの下流側にあり、前記第1センサ
    (210,310) は、イオンビームのイオンパルスが第1セン
    サを通過するとき信号を発生し、前記第2センサ(220,3
    20) は、イオンビームのイオンパルスが第2センサを通
    過するとき信号を発生する工程と、 (b) イオンビームエネルギー(E(approx.))を概算する工
    程と、 (c) この概算値を用いて、前記第1,第2センサ間のイ
    オンビームにおけるイオンパルスの平均数(N) に比例す
    るオフセット時間t(offset)と、前記イオンパルス間の
    平均時間間隔を計算する工程と、 (d) 前記計算されたオフセット時間と、前記第1,第2
    センサによって発生した信号を用いて、前記選択された
    イオンパルスに対する経過時間を決定する工程とを含む
    ことを特徴とする測定方法。
  24. 【請求項24】前記経過時間を決定する工程は、 (a) 前記選択されたイオンパルスが第1センサを通過し
    た時の時間と次のイオンパルスが前記第2センサ(220,3
    20) を通過した時の次の最先時間との間における遅延時
    間Δtを決定し、 (b) 次式 t=[N×T]+Δt を用いる選択されたパルスに対する経過時間を計算す
    る、各ステップを含むことを特徴とする請求項23に記
    載の測定方法。
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