JP2000099918A - 薄膜誘導書き込み磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜誘導書き込み磁気ヘッドおよびその製造方法

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JP2000099918A
JP2000099918A JP10264198A JP26419898A JP2000099918A JP 2000099918 A JP2000099918 A JP 2000099918A JP 10264198 A JP10264198 A JP 10264198A JP 26419898 A JP26419898 A JP 26419898A JP 2000099918 A JP2000099918 A JP 2000099918A
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layer
pole
thin
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Tomoko Kutsuzawa
智子 沓澤
Ikuya Tagawa
育也 田河
Shuji Nishida
周治 西田
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面記録密度の向上に適した良好な磁界特性を
有する薄膜誘導書き込み磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 薄膜誘導書き込み磁気ヘッドは、上部磁
極層28と下部磁極層29とを備える。磁気ヘッドの先
端では、狭小の上部副磁極35と下部磁極層36との間
に狭小のギャップ層39が形成される。上部副磁極35
および下部副磁極36の幅によって記録トラック幅は規
定される。上部副磁極35の形状を調整することによっ
て、上部副磁極35から記録トラック幅方向に張り出し
た上部磁極層28のエッジ28aで生じる磁界を減少さ
せる。この減少によって、記録トラック幅は狭められ記
録にじみが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮上面に臨む上部
磁極層と、ギャップ層を挟んで上部磁極層に対向し、浮
上面に臨む下部磁極層とを備える薄膜誘導書き込み磁気
ヘッドに関し、特に、上部磁極層に形成されて、ギャッ
プ層との境界面から浮上面に沿って下部磁極層に向かっ
て膨らむ上部副磁極や、下部磁極層に形成されて、ギャ
ップ層との境界面から浮上面に沿って前記上部副磁極に
向かって膨らむ下部副磁極をさらに備える薄膜誘導書き
込み磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ギャップ層を挟んで互いに対向する上部
磁極層および下部磁極層は、磁気ヘッドスライダの浮上
面で書き込みギャップを形成する。この書き込みギャッ
プでは、2つの磁極層を行き交う磁力線がギャップ層を
迂回して浮上面に対向する記録媒体に作用し、記録媒体
を磁化する。この磁化によって記録媒体上に記録トラッ
クが生成される。
【0003】浮上面で向き合う上部磁極層および下部磁
極層の幅は記録トラック幅を決定する。上部磁極層およ
び下部磁極層の幅を狭めることができれば、トラック密
度を高め、一層の面記録密度の向上に寄与することがで
きる。そこで、上部磁極層から下部磁極層に向かって膨
らむ狭小の上部副磁極と、反対に下部磁極層から上部磁
極層に向かって膨らむ狭小の下部副磁極とを用いれば、
狭小な書き込みギャップを形成することができ、その結
果、面記録密度を高めることができると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上部副
磁極や下部副磁極を備える磁気ヘッドでは、情報の記録
に用いられる書き込みギャップに磁界のピークが生じる
だけでなく、浮上面に沿って上部副磁極から記録トラッ
ク幅方向に張り出した上部磁極層のエッジにも磁界のピ
ークが生じてしまう。こうしたエッジによる磁界のピー
クは、記録トラック幅を増大させたり、情報が記録され
る記録トラックに隣接する記録トラックの磁化を乱した
りする。こうしたエッジに生じる磁界のピークを抑制し
ない限り、所望通りに記録媒体上の面記録密度を高める
ことはできない。
【0005】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、面記録密度の向上に適した良好な磁界特性を有する
薄膜誘導書き込み磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、浮上面に臨む上部磁極層と、ギャ
ップ層を挟んで上部磁極層に対向し、浮上面に臨む下部
磁極層と、上部磁極層に形成されて、ギャップ層との境
界面から浮上面に沿って下部磁極層に向かって膨らむ上
部副磁極とを備え、上部副磁極の浮上面鉛直方向長さは
1.5μm以上に設定されることを特徴とする薄膜誘導
書き込み磁気ヘッドが提供される。
【0007】かかる薄膜誘導書き込み磁気ヘッドによれ
ば、上部副磁極と下部磁極層との間に狭小のギャップ層
が形成される。こうした磁気ヘッドが情報を記録する記
録媒体の記録トラック幅は狭小のギャップ層によって規
定されることとなる。したがって、上部磁極層および下
部磁極層によって形成されるギャップ層を単純に用いる
よりも記録トラック幅を狭めることができる。その結
果、トラック密度を高め、記録媒体の面記録密度を一層
向上させることができる。
【0008】上記磁気ヘッドでは、上部磁極層の前記境
界面が浮上面に沿って上部副磁極から記録トラック幅方
向に張り出すことから、良好なオーバーライト特性が得
られる。その上、上部副磁極の浮上面鉛直方向長さが
1.5μm以上に設定されれば、張り出した上部磁極層
のエッジで生じる磁界の大きさを確実に記録媒体の抗磁
力Hcの2分の1以下に抑え込むことができる。作用す
る磁界の磁界強度が抗磁力Hcの2分の1以下であれ
ば、記録媒体上で磁化の反転は生じないと考えられる。
その結果、記録トラック幅の増大や、情報が記録される
記録トラックに隣接する記録トラックの磁化反転といっ
た問題を回避することが可能となる。
【0009】しかも、浮上面鉛直方向長さを3.0μm
以上に設定すれば、上部副磁極から張り出す上部磁極層
の張り出し長さを大きく取っても、エッジで生じる磁界
の大きさを十分に抗磁力Hcの2分の1以下に抑え込む
ことができる。こうして上部磁極の張り出し長さを大き
く取ることができれば製造時の歩溜まりを向上させるこ
とができる。ただし、張り出し長さを大きく取ると、エ
ッジで生じる磁界が増大することから、上部磁極層の張
り出し長さは0.4μm以下であることが好ましい。
【0010】薄膜誘導書き込み磁気ヘッドは、さらに、
下部磁極層に形成されて、ギャップ層との境界面から浮
上面に沿って前記上部副磁極に向かって膨らむ下部副磁
極をさらに備えてもよい。こうした下部副磁極の浮上面
鉛直方向長さは、上部副磁極と同様に1.5μm以上に
設定されればよく、好ましくは、3.0μm以上に設定
されればよい。
【0011】また、本発明に係る薄膜誘導書き込み磁気
ヘッドでは、上部副磁極から遠ざかるにつれて下部磁極
層から離れるように上部磁極層の前記境界面を傾斜させ
てもよい。かかる傾斜によれば、張り出した上部磁極層
のエッジに生じる磁界が低減され、記録トラック幅の増
大や、情報が記録される記録トラックに隣接する記録ト
ラックの磁化反転といった問題を回避することが可能と
なる。
【0012】境界面の傾斜角は15°以上に設定されれ
ばよく、好ましくは、30°以上に設定されればよい。
傾斜角を15°以上に設定すれば、張り出した上部磁極
層のエッジで生じる磁界の大きさを確実に記録媒体の抗
磁力Hcの2分の1以下に抑え込むことができる。しか
も、傾斜角を30°以上に設定すれば、上部副磁極から
張り出す上部磁極層の張り出し長さを大きく取っても、
エッジで生じる磁界の大きさを十分に抗磁力Hcの2分
の1以下に抑え込むことができる。こうして上部磁極の
張り出し長さを大きく取ることができれば製造時の歩溜
まりを向上させることができる。
【0013】前述したように境界面が傾斜した上部磁極
層を得るには、浮上面に臨む薄膜誘導書き込み磁気ヘッ
ドの先端で、下部磁極層上に上部副磁極を形成する工程
と、下部磁極層上に絶縁層を積層し、形成された上部副
磁極を絶縁層で覆う工程と、絶縁層に平坦化処理を施
し、上部副磁極を露出させる工程と、平坦化処理が施さ
れた上部副磁極を含む絶縁層の表面にイオンミル処理を
施す工程とを備える薄膜誘導書き込み磁気ヘッドの製造
方法が提供されればよい。
【0014】かかる製造方法によれば、絶縁層の表面に
イオンミル処理を施すと、一般に上部副磁極と絶縁層と
の間でエッチングレートが異なることから、イオンビー
ムによって上部副磁極が先に彫り込まれていく。その結
果、絶縁層のエッジにテーパ面が形成される。形成され
たテーパ面を用いて上部磁極層を形成すれば、境界面が
傾斜した上部磁極層を得ることができる。
【0015】また、そういったイオンミル処理を用いな
くとも、上部磁極層成膜時のフォトレジストを用いれ
ば、境界面が傾斜した上部磁極層を容易に得ることがで
きる。この場合には、絶縁層の表面に平坦化処理が施さ
れた時点で、絶縁層の表面にフォトレジストを一様に塗
布する。その後、マスクパターンを用いて上部磁極層の
パターンにフォトレジストを露光現像するにあたって、
アンダー露光を用いればよい。アンダー露光によれば、
フォトレジストが完全には除去されず、その結果、上部
副磁極の近辺ではフォトレジストにテーパ面が形成され
る。このテーパ面を用いて上部磁極層を成膜すると、境
界面が傾斜した上部磁極層が得られるのである。
【0016】同様に、絶縁層の平坦化処理後に、上部副
磁極上にレジストパターンを形成し、リフトオフによっ
て傾斜する境界面を形成してもよい。レジストパターン
が形成された後、スパッタリングなどによって再び絶縁
層が形成されると、レジストパターンのきわでは絶縁層
が完全には積層されない。その結果、絶縁層にテーパ面
が形成される。こういったテーパ面上に上部磁極層を形
成すれば、境界面が傾斜した上部磁極層を得ることがで
きるのである。
【0017】さらにまた、絶縁層の平坦化処理後に、上
部副磁極を含む絶縁層の表面に一様にSiO2 絶縁膜を
成膜し、上部副磁極を象ったレジストパターンをSiO
2 絶縁膜上に形成するようにしてもよい。ここで、レジ
ストパターンに熱処理を施すと、レジストパターンのエ
ッジが後退しテーパ面が形成される。続いて、反応イオ
ンエッチング(RIE)処理を実施すると、レジストパ
ターンの形状を反映しながらSiO2 絶縁膜も削り取ら
れていく。その結果、SiO2 絶縁膜にテーパ面が形成
される。レジストパターンを除去し、形成されたテーパ
面を用いて上部磁極層を形成すれば、境界面が傾斜した
上部磁極層を得ることができる。
【0018】なお、本発明に係る薄膜誘導書き込み磁気
ヘッドは、磁気抵抗効果(MR)素子や巨大磁気抵抗効
果(GMR)素子といった読み取り磁気ヘッドと組み合
わされて使用されてもよい。また、本発明に係る磁気ヘ
ッドは、ハードディスクドライブ(HDD)を始めとす
る磁気ディスク装置や磁気テープ装置に適用されること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施形態を説明する。
【0020】図1は磁気ディスク装置の一具体例として
のハードディスクドライブ(HDD)10の内部構造を
示す。HDD10のハウジング11には、回転軸12に
装着される磁気ディスク13と、磁気ディスク13に対
向する浮上ヘッドスライダ14とが収容される。浮上ヘ
ッドスライダ14は、揺動軸15回りで揺動することが
できるキャリッジアーム16の先端に固着される。磁気
ディスク13に対する情報の書き込みや読み取りにあた
っては、磁気回路から構成されるアクチュエータ17に
よってキャリッジアーム16が揺動駆動され、その結
果、浮上ヘッドスライダ14が磁気ディスク13上の所
望の記録トラックに位置決めされる。ハウジング11の
内部空間は、図示しないカバーによって閉鎖される。
【0021】図2は浮上ヘッドスライダ14の一具体例
を示す。この浮上ヘッドスライダ14は、磁気ディスク
13に対向する浮上面19を備える。浮上面19には、
ABS面(空気軸受け面)を形成する2筋のレール20
が形成される。浮上ヘッドスライダ14は、磁気ディス
ク13の回転中に浮上面19(特にABS面)に受ける
空気流れ21を利用して磁気ディスク13の表面から浮
上することができる。浮上ヘッドスライダ14の空気流
出側端面には、後述するように、薄膜磁気ヘッド22が
内蔵された薄膜磁気ヘッド内蔵膜23が形成される。一
般に、浮上ヘッドスライダ14はAl22TiC(アル
チック)から形成され、薄膜磁気ヘッド内蔵膜23はA
23(アルミナ)から形成される。
【0022】図3を参照しつつ本発明に係る薄膜磁気ヘ
ッド22の構造を詳述する。この薄膜磁気ヘッド22
は、渦巻き状の導体コイルパターン25で生成される磁
界を利用して磁気ディスク13に情報を記録する誘導書
き込みヘッド素子26を備える。導体コイルパターン2
5で磁界が生成されると、導体コイルパターン25の中
心を貫通する磁性コア27内で磁力線が伝わる。
【0023】図4を併せて参照すると明らかなように、
磁性コア27は、浮上面19に臨む上部磁極層28と、
同じく浮上面19に臨む下部磁極層29とを備える。上
部磁極層28と下部磁極層29とは、導体コイルパター
ン25の中心で互いに接続される。その一方で、浮上面
19に臨む上部磁極層28および下部磁極層29の先端
では、ギャップ層30を挟んで上部磁極層28と下部磁
極層29とが互いに対向する。磁性コア27内を伝わる
磁力線は、上部磁極層28および下部磁極層29の先端
では、ギャップ層30を迂回しながら上部磁極層28と
下部磁極層29との間を行き交う。その結果、浮上面1
9から漏れる磁界によって、浮上面19に対向する磁気
ディスク13が磁化されるのである。上部磁極層28や
下部磁極層29は例えばNiFeから構成されればよ
い。
【0024】この薄膜磁気ヘッド22では、情報の読み
取りに磁気抵抗効果(MR)素子31が用いられる。M
R素子31は、Al23層32に埋め込まれてFeNや
NiFeの下部シールド層33および下部磁極層29の
間に挟み込まれる。ここでは、下部磁極層29はMR素
子31の上部シールド層として機能する。その結果、例
えば図3から明らかなように、浮上面19に臨む誘導書
き込みヘッド素子26の先端では、上部磁極層28に比
べて下部磁極層29が広範囲に広がっている。ただし、
こうしたMR素子31に代えて巨大磁気抵抗効果(GM
R)素子といったその他の読み取り素子が採用されても
よく、読み取り素子を採用せずに誘導書き込みヘッド素
子26が単独で使用されてもよい。
【0025】図5に示すように、浮上面19に臨む誘導
書き込みヘッド素子26の先端では、上部磁極層28に
上部副磁極35が形成され、下部磁極層29には上部副
磁極35に対向する下部副磁極36が形成される。上部
副磁極35は、上部磁極層28とギャップ層30との境
界面37から下部磁極層29に向かって膨らむ。その一
方で、下部副磁極36は、下部磁極層29とギャップ層
30との境界面38から上部磁極層28に向かって膨ら
む。その結果、上部副磁極35および下部副磁極36と
の間には、上部磁極層28と下部磁極層29との間に形
成されるギャップ層30よりも狭い狭小ギャップ層39
が形成されることとなる。
【0026】磁気ディスク13の媒体表面に形成される
記録トラックのトラック幅は、こうして形成された狭小
ギャップ層39によって規定されることとなる。したが
って、上部磁極層28および下部磁極層29によって形
成されるギャップ層30を単純に用いるよりもトラック
幅を狭めることができる。その結果、トラック密度を高
め、磁気ディスク13上の面記録密度を一層向上させる
ことができると考えられる。しかも、上部磁極層28の
境界面37は浮上面19に沿って上部副磁極35から張
り出すことから、良好なオーバーライト特性が得られる
こととなる。
【0027】次に、以上のような誘導書き込みヘッド素
子26の磁界特性を考察する。こうした誘導書き込みヘ
ッド素子26では、例えば図6に示すように、狭小ギャ
ップ層39で上部副磁極35の磁束が磁気ディスク13
の媒体面に向けて誘導されると同時に、上部磁極層28
のエッジ28aで上部磁極層28の磁束が磁気ディスク
13の媒体面に向けて漏れ出すことがわかっている。以
下の説明では、前者をギャップ磁界と呼び、後者をエッ
ジ磁界と呼ぶこととする。ここで、三次元磁界解析ソフ
トウェアを用いて誘導書き込みヘッド素子26の磁界特
性をシミュレートしてみると、例えば図7に示すシミュ
レーション結果が得られる。
【0028】図7から明らかなように、この誘導書き込
みヘッド素子26では、記録トラックの中心線(図6の
AA線方向中央)上でギャップ磁界AAのピーク値PK
1=6000Oeが現れるように導体コイルパターン2
5に流される電流の大きさや上部副磁極35や下部副磁
極36の幅が決定される。一般に、情報の磁気記録にあ
たっては、磁気ディスク13といった記録媒体の媒体抗
磁力Hc(=3000Oe)の2倍の磁界強度が必要と
されるからである。ギャップ磁界AAは記録トラックの
中心線から記録トラック幅左右方向にずれるにつれて減
少していくことがわかる。
【0029】その一方で、図7から明らかなように、エ
ッジ磁界BBは例えば記録トラックの中心線から記録ト
ラック幅方向(図6のBB線方向)にずれた位置でピー
ク値PK2≧2000Oeに達することがわかる。一般
に、媒体抗磁力Hcの2分の1の磁界強度で磁界が作用
すると記録媒体上で磁化の反転が引き起こされると考え
られる。したがって、図7(a)に示すように、磁界強
度1500Oe以上のエッジ磁界BBによってギャップ
磁界AAを越えるサブピークが形成されると、このサブ
ピークによって記録にじみ特性が悪化し、所望の記録ト
ラック幅を得ることができなくなる。また、図7(b)
に示すように、エッジ磁界BBがギャップ磁界AAを越
えない場合でも、エッジ磁界BBが磁界強度1500O
eを越えると、ギャップ磁界AAで記録媒体に記録され
た磁化がエッジ磁界BBによって反転されるおそれがあ
る。図6から明らかなように、実際の情報の記録時に
は、狭小ギャップ層39が通過した後に上部磁極層28
のエッジ28aが媒体面を通過していくことになるから
である。
【0030】いま、誘導書き込みヘッド素子26の先端
で上部磁極層28の幅を狭めると、図7(a)および
(b)を比較すると明らかなように、エッジ磁界BBの
ピーク値PK2が記録トラックの中心線に向かって移行
すると同時に、ピーク値PK2の大きさが減少していく
ことが確認される。すなわち、浮上面19に沿って上部
副磁極35から張り出す上部磁極層28の境界面37の
張り出し長さΔPW(図6参照)を狭め、上部磁極層2
8のエッジ28aを上部副磁極35に接近させると、エ
ッジ磁界BBのピーク値PK2が減少するのである。し
かしながら、張り出し長さΔPWを小さくすればするほ
ど、製造時の歩留まりは悪化してしまう。
【0031】本実施形態に係る誘導書き込みヘッド素子
26では、上部副磁極35および下部副磁極36の浮上
面鉛直方向長さGDが1.5μm以上に、好ましくは
3.0μm以上に設定される。ここで、浮上面鉛直方向
長さGDは、図8に示されるように、浮上面19から垂
直方向内方に延びる上部副磁極35および下部副磁極3
6の長さによって規定される。前述と同様な三次元磁界
解析ソフトウェアを用いて磁界特性をシミュレートした
結果、例えば図9に示すシミュレーション結果が得られ
た。ただし、張り出し長さΔPWは0.2μmに設定さ
れた。いまのところ、製造時の寸法公差に鑑みれば、張
り出し長さΔPWを0.2μm未満に設定することは難
しいからである。
【0032】図9から明らかなように、浮上面鉛直方向
長さGDを1.5μm以上に設定すると、エッジ磁界の
ピーク値PK2が磁化反転の下限となる1500Oeを
下回り、その結果、ギャップ磁界AAで記録媒体に記録
された磁化がエッジ磁界BBによって反転されるおそれ
がなくなることがわかる。図10から明らかなように、
このように浮上面鉛直方向長さGDを変えても、最大ヘ
ッド磁界すなわちギャップ磁界AAのピーク値PK1=
6000Oeにはほとんど影響しないことがわかる。
【0033】しかも、図11に示されるように、浮上面
鉛直方向長さGDを増大させると、張り出し長さΔPW
を大きく取っても十分にエッジ磁界BBのピーク値PK
2を1500Oe以下に抑え込むことができる。したが
って、浮上面鉛直方向長さDGは3.0μm以上に設定
されると同時に、境界面37の張り出し長さΔPWは
0.4μm以下に設定されることが望ましいこととな
る。浮上面鉛直方向長さGDを3.0μmに設定すれ
ば、十分な大きさの張り出し長さΔPWを確保して製造
時の歩溜まりを向上させることができるのである。
【0034】以上のように浮上面鉛直方向長さGDを調
整する代わりに、例えば図12に示すように、上部磁極
層28の境界面37に傾斜を設けてもよい。この傾斜に
よれば、境界面37は、上部副磁極35から遠ざかるに
従って下部磁極層29から離れていく。本実施形態に係
る誘導書き込みヘッド素子26では、境界面37の傾斜
角θが15°以上に、好ましくは30°以上に設定され
る。ここで、傾斜角θは、浮上面19側から見て、下部
磁極層29と平行な一面に対する境界面37の角度によ
って規定される。前述と同様な条件の下、三次元磁界解
析ソフトウェアを用いて磁界特性をシミュレートした結
果、例えば図13に示すシミュレーション結果が得られ
た。ただし、浮上面鉛直方向長さGDは1.5μmに、
張り出し長さΔPWは0.3μmに設定された。
【0035】図13から明らかなように、傾斜角θを1
5°以上に設定すると、エッジ磁界のピーク値PK2が
磁化反転の下限となる1500Oeを下回ることがわか
る。このように傾斜角θを変えても、図14に示される
ように、最大ヘッド磁界すなわちギャップ磁界AAのピ
ーク値PK1=6000Oeにはほとんど影響しないこ
とがわかる。
【0036】しかも、図15に示されるように、傾斜角
θを増大させると、張り出し長さΔPWを大きく取って
も十分にエッジ磁界BBのピーク値PK2を1500O
e以下に抑え込むことができる。したがって、境界面3
7の傾斜角θは30°以上に設定されると同時に、境界
面37の張り出し長さΔPWは0.45μm以下に設定
されることが望ましいこととなる。境界面37の傾斜角
θを30°以上に設定すれば、十分な大きさの張り出し
長さΔPWを確保して製造時の歩溜まりを向上させるこ
とができるのである。なお、図15では、浮上面鉛直方
向長さGDは1.5μmに設定された。
【0037】ここで、傾斜角θの境界面37を備える上
部磁極層28の形成方法を詳述する。まず、図16
(a)に示すように、周知の方法に従ってアルチックウ
ェハー上に下部磁極層29およびギャップ層30を積層
する。続いて、図16(b)に示すように、めっき成膜
等を用いてギャップ層30上に上部副磁極35を形成す
る。形成された上部副磁極35をマスクに用いて、図1
6(c)に示すように、イオンミルを実施する。このイ
オンミルによって、ギャップ層30および下部磁極層2
9が削られ、狭小ギャップ層39を挟んで上部副磁極3
5に対向する下部副磁極36が形成される。
【0038】続いて図17(a)に示すように、下部磁
極層29上にアルミナなどの絶縁層41を被膜する。そ
の結果、被膜された絶縁層41によって上部副磁極35
は覆われる。その後、図17(b)に示すように、絶縁
層41に平坦化研摩を施し、上部副磁極35を露出させ
る。ここで、図17(c)に示すように、上部副磁極3
5を含む絶縁層41の表面にイオンミル処理を実施す
る。すると、絶縁層41のアルミナと上部副磁極35の
素材との間でエッチングレートが異なることから、上部
副磁極35が先に彫り込まれていく。その結果、絶縁層
41のエッジにテーパ面42が形成される。図17
(d)に示すように、形成されたテーパ面42に重ねて
上部磁極層28を形成すれば、境界面37が傾斜した上
部磁極層28を得ることができる。上部磁極層28の形
成にあたっては、例えばフォトレジスト43を用いため
っき成膜が採用されればよい。
【0039】そういったイオンミル処理を用いなくと
も、上部磁極層28成膜時のフォトレジストを用いれ
ば、境界面37が傾斜した上部磁極層28を容易に得る
ことができる。この場合には、図17(b)に示すよう
に絶縁層41の表面に平坦化研摩が施された時点で、例
えば図18(a)に示すようにフォトレジスト45を一
様に塗布する。その後、マスクパターン(図示せず)を
用いて上部磁極層28のパターンにフォトレジスト45
を露光現像する。このとき、アンダー露光を用いると、
図18(b)に示すように、上部磁極層28のパターン
内でフォトレジスト45が完全には除去されず、その結
果、上部副磁極35の近辺ではフォトレジスト45にテ
ーパ面46が形成される。このテーパ面46を用いて上
部磁極層28を成膜すると、境界面37が傾斜した上部
磁極層28が得られるのである。
【0040】同様に、絶縁層41の平坦化研摩後に、例
えば図19(a)に示すように、上部副磁極35上にレ
ジストパターン48を形成し、リフトオフによって傾斜
する境界面37を形成してもよい。レジストパターン4
8が形成された後、図19(a)に示すようにスパッタ
リングなどによって再び絶縁層49が形成されると、レ
ジストパターン48のきわでは絶縁層49が完全には積
層されない。その結果、絶縁層49にテーパ面50が形
成される。レジストパターン48を除去した後、図19
(b)に示すように、テーパ面50に重ねて上部磁極層
28を形成すれば、境界面37が傾斜した上部磁極層2
8を得ることができる。
【0041】さらにまた、絶縁層41の平坦化研摩後
に、例えば図20(a)に示すように、上部副磁極35
を含む絶縁層41の表面に一様にSiO2 絶縁膜52を
成膜し、上部副磁極35を象ったレジストパターン53
をSiO2 絶縁膜52上に形成するようにしてもよい。
ここで、レジストパターン53に熱処理を施すと、レジ
ストパターン53のエッジが後退しテーパ面54が形成
される。続いて、図20(b)に示すように、RIE
(反応イオンエッチング)処理を実施すると、レジスト
パターン53の形状を反映しながらSiO2 絶縁膜52
も削り取られていく。その結果、SiO2 絶縁膜52に
テーパ面55が形成される。図20(c)に示すように
レジストパターン53を除去し、図20(d)に示すよ
うに、形成されたテーパ面55に重ねて上部磁極層28
を形成すれば、境界面37が傾斜した上部磁極層28を
得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、上部副磁
極の浮上面鉛直方向長さを調整したり、上部磁極層の境
界面に傾斜を設けたりすることによって、浮上面に沿っ
て上部副磁極から記録トラック幅方向に張り出した上部
磁極層のエッジに生じる磁界を極力低減させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハードディスクドライブ(HDD)の内部構
造を示す平面図である。
【図2】 浮上ヘッドスライダの一具体例を示す斜視図
である。
【図3】 薄膜磁気ヘッドが備える誘導書き込みヘッド
素子の構造を概略的に示す平面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿った一部断面図である。
【図5】 図4の矢印5方向から見た浮上面の様子を示
す図である。
【図6】 上部副磁極および下部副磁極付近の様子を示
す図5の一部拡大図である。
【図7】 記録トラックのトラック幅方向に沿ったギャ
ップ磁界およびエッジ磁界の分布を示すグラフである。
【図8】 上部副磁極および下部副磁極付近の様子を示
す図4の一部拡大図である
【図9】 エッジ磁界のピーク値と浮上面鉛直方向長さ
との関係を示すグラフである。
【図10】 最大ヘッド磁界すなわちギャップ磁界のピ
ーク値と浮上面鉛直方向長さとの関係を示すグラフであ
る。
【図11】 エッジ磁界のピーク値と上部磁極層の張り
出し長さとの関係を示すグラフである。
【図12】 境界面が傾斜した上部磁極層を示す図6に
対応する図である。
【図13】 エッジ磁界のピーク値と境界面の傾斜角と
の関係を示すグラフである。
【図14】 最大ヘッド磁界すなわちギャップ磁界のピ
ーク値と境界面の傾斜角との関係を示すグラフである。
【図15】 エッジ磁界のピーク値と上部磁極層の張り
出し長さとの関係を示すグラフである。
【図16】 境界面が傾斜した上部磁極層の形成方法を
示す図である。
【図17】 境界面が傾斜した上部磁極層の形成方法を
示す図である。
【図18】 境界面が傾斜した上部磁極層の形成方法を
示す図である。
【図19】 境界面が傾斜した上部磁極層の形成方法を
示す図である。
【図20】 境界面が傾斜した上部磁極層の形成方法を
示す図である。
【符号の説明】
19 浮上面、22 薄膜磁気ヘッド、26 薄膜誘導
書き込み磁気ヘッドとしての誘導書き込みヘッド素子、
28 上部磁極層、29 下部磁極層、30ギャップ
層、35 上部副磁極、36 下部副磁極、37 上部
磁極層とギャップ層との境界面、38 下部磁極層とギ
ャップ層との境界面、41 絶縁層、45 フォトレジ
スト、48 レジストパターン、49 絶縁膜、52
絶縁膜、53 レジストパターン、GD 浮上面鉛直方
向長さ、ΔPW 張り出し長さ、θ 傾斜角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 周治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D033 BA07 BA13 CA02 DA02 DA31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮上面に臨む上部磁極層と、ギャップ層
    を挟んで上部磁極層に対向し、浮上面に臨む下部磁極層
    と、上部磁極層に形成されて、ギャップ層との境界面か
    ら浮上面に沿って下部磁極層に向かって膨らむ上部副磁
    極とを備え、上部副磁極の浮上面鉛直方向長さは1.5
    μm以上に設定されることを特徴とする薄膜誘導書き込
    み磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜誘導書き込み磁気
    ヘッドにおいて、前記上部副磁極の浮上面鉛直方向長さ
    は3.0μm以上に設定されることを特徴とする薄膜誘
    導書き込み磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の薄膜誘導書き
    込み磁気ヘッドにおいて、下部磁極層に形成されて、ギ
    ャップ層との境界面から浮上面に沿って前記上部副磁極
    に向かって膨らむ下部副磁極をさらに備え、下部副磁極
    の浮上面鉛直方向長さは1.5μm以上に設定されるこ
    とを特徴とする薄膜誘導書き込み磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の薄膜誘導書き込み磁気
    ヘッドにおいて、前記下部副磁極の浮上面鉛直方向長さ
    は3.0μm以上に設定されることを特徴とする薄膜誘
    導書き込み磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の薄膜誘
    導書き込み磁気ヘッドにおいて、前記上部磁極層の前記
    境界面は、前記浮上面に沿って0.4μm以下の張り出
    し長さで前記上部副磁極から張り出すことを特徴とする
    薄膜誘導書き込み磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の薄膜誘
    導書き込み磁気ヘッドにおいて、前記上部磁極層の前記
    境界面は、前記上部副磁極から遠ざかるにつれて前記下
    部磁極層から離れるように傾斜することを特徴とする薄
    膜誘導書き込み磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の薄膜誘導書き込み磁気
    ヘッドにおいて、前記境界面の傾斜角は15°以上に設
    定されることを特徴とする薄膜誘導書き込み磁気ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の薄膜誘導書き込み磁気
    ヘッドにおいて、前記境界面の傾斜角は30°以上に設
    定されることを特徴とする薄膜誘導書き込み磁気ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】 浮上面に臨む薄膜誘導書き込み磁気ヘッ
    ドの先端で、下部磁極層上に上部副磁極を形成する工程
    と、下部磁極層上に絶縁層を積層し、形成された上部副
    磁極を絶縁層で覆う工程と、絶縁層に平坦化処理を施
    し、上部副磁極を露出させる工程と、平坦化処理が施さ
    れた上部副磁極を含む絶縁層の表面にイオンミル処理を
    施す工程とを備えることを特徴とする薄膜誘導書き込み
    磁気ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 浮上面に臨む薄膜誘導書き込み磁気ヘ
    ッドの先端で、下部磁極層上に上部副磁極を形成する工
    程と、下部磁極層上に絶縁層を積層し、形成された上部
    副磁極を絶縁層で覆う工程と、絶縁層に平坦化処理を施
    し、上部副磁極を露出させる工程と、平坦化処理が施さ
    れた上部副磁極を含む絶縁層の表面にフォトレジストを
    塗布する工程と、アンダー露光によってフォトレジスト
    を除去する工程とを備えることを特徴とする薄膜誘導書
    き込み磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 浮上面に臨む薄膜誘導書き込み磁気ヘ
    ッドの先端で、下部磁極層上に上部副磁極を形成する工
    程と、下部磁極層上に絶縁層を積層し、形成された上部
    副磁極を絶縁層で覆う工程と、絶縁層に平坦化処理を施
    し、上部副磁極を露出させる工程と、露出した上部副磁
    極上にレジストパターンを形成する工程と、レジストパ
    ターンを含む絶縁層の表面に絶縁膜を形成する工程とを
    備えることを特徴とする薄膜誘導書き込み磁気ヘッドの
    製造方法。
  12. 【請求項12】 浮上面に臨む薄膜誘導書き込み磁気ヘ
    ッドの先端で、下部磁極層上に上部副磁極を形成する工
    程と、下部磁極層上に絶縁層を積層し、形成された上部
    副磁極を絶縁層で覆う工程と、絶縁層に平坦化処理を施
    し、上部副磁極を露出させる工程と、平坦化処理が施さ
    れた上部副磁極を含む絶縁層の表面に一様に絶縁膜を成
    膜する工程と、上部副磁極を象ったレジストパターンを
    絶縁膜上に形成する工程と、レジストパターンに熱処理
    を施す工程と、熱処理が施されたレジストパターンを含
    む絶縁膜の表面に反応イオンエッチング処理を施す工程
    とを備えることを特徴とする薄膜誘導書き込み磁気ヘッ
    ドの製造方法。
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