JP2000099912A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2000099912A
JP2000099912A JP10270216A JP27021698A JP2000099912A JP 2000099912 A JP2000099912 A JP 2000099912A JP 10270216 A JP10270216 A JP 10270216A JP 27021698 A JP27021698 A JP 27021698A JP 2000099912 A JP2000099912 A JP 2000099912A
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Japan
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magnetic
magnetic head
magnetic core
thin film
metal
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JP10270216A
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English (en)
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Seiichi Ogata
誠一 小形
Tadashi Saito
正 斎藤
Kunio Suzuki
邦夫 鈴木
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドの電磁変換特性を向上させる。 【解決手段】 磁気記録媒体に対して記録信号を記録再
生するための磁路が形成される磁気コア9を、磁気記録
媒体の摺動面において、磁気記録が遺体の摺動方向と直
交する方向を基準として、フロントギャップ14のアジ
マス角と略同方向に傾けて構成する。これにより、磁気
コア9が当たり幅規制溝11によって切り欠かれてくび
れたくびれ部の幅を長く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属磁性薄膜によ
り磁路を形成してなる磁気ヘッドに関し、詳しくは、金
属拡散接合により一対の磁気コア半体が接合一体化され
た磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドは、例えばビデオテープレコ
ーダ(VTR)等の磁気記録再生装置に搭載されて、磁
気記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生(以
下、記録再生という。)を行うものである。
【0003】磁気ヘッドにおいては、単結晶フェライト
等からなる一対の磁気コア半体のそれぞれの磁気ギャッ
プ形成面に金属磁性薄膜を成膜し、この一対の磁気コア
半体を磁気ギャップ形成面を突き合わせて接合一体化し
てなる、いわゆるメタル・イン・ギャップ(MIG)型
磁気ヘッドや、非磁性セラミック基板で金属磁性薄膜を
挟み込んだ形の、いわゆる積層型磁気ヘッドが提案さ
れ、実用化されている。
【0004】磁気ヘッドは、磁気記録の分野における記
録信号の高密度化やデジタル化に対応するために、より
高周波帯域で良好な電磁変換特性を示すことができるも
のが望まれている。また、VTR用の磁気ヘッドとして
は、小さなドラムに複数個搭載して装置の小型化・高性
能化に対応するために、小型化されることが望まれてい
る。
【0005】上述したMIG型磁気ヘッドは、インピー
ダンスが大きく高周波帯域での使用に適さない。また、
積層型磁気ヘッドは、記録信号の高密度化によるトラッ
ク幅の減少に伴い、磁路を構成する金属磁性薄膜の膜厚
を減少させる必要があるため、再生効率が低下してしま
う上に、ヘッドの小型化にも限界がある。
【0006】そこで、磁気ヘッドにおいては、高周波帯
域で良好な電磁変換特性を示すことのできる磁気ヘッド
として、例えば特開平6−259717号公報「磁気ヘ
ッド及びその製造方法」に記載されているように、薄膜
形成工程により作製して磁気コアの磁路を短くすること
によりインピーダンスを小さくした、いわゆるバルク薄
膜型磁気ヘッドが提案されている。
【0007】このバルク薄膜型磁気ヘッドは、非磁性基
板に磁気コアとして金属磁性薄膜が形成されてなる一対
の磁気コア半体が、非磁性膜を介して金属磁性薄膜同士
を接合一体化され、これら金属磁性薄膜間に磁気ギャッ
プが形成されてなる。そして、このバルク薄膜型磁気ヘ
ッドは、一対の磁気コア半体のうち少なくとも一方の磁
気コア半体の接合面にコイル形成用凹部が形成され、こ
のコイル形成用凹部に薄膜コイルが形成されてなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したバルク薄膜型
磁気ヘッドは、磁気記録の分野で今後予想される記録信
号の高密度化や記録用途の多様化に十分に対応できる磁
気ヘッドのひとつとして、特に有望視されるものであ
る。そのため、バルク薄膜型磁気ヘッドにおいても、電
磁変換特性のさらなる向上が要望されており、多くの研
究者・開発者らによって不断の努力がなされている。
【0009】ところで、磁気ヘッドは、電磁変換特性が
向上することによって、より小さな消費電力で磁気記録
媒体に対して記録信号を記録することができる。これに
より、磁気ヘッドは、搭載される磁気記録再生装置の省
電力化に貢献することができるようになる。
【0010】また、磁気ヘッドは、電磁変換特性が向上
することによって、信号磁界の変化を正確に読み取るこ
とができるようになる。これにより、磁気ヘッドは、高
密度に記録された磁気記録媒体上の記録信号を再生する
ことができるようになる。
【0011】そこで、本発明は、バルク薄膜型磁気ヘッ
ドの電磁変換特性を向上させることによって、このバル
ク薄膜型磁気ヘッドが搭載される磁気記録再生装置の省
電力化を図るとともに、記録信号の高記録密度化に対応
して再生出力を向上させた磁気ヘッドを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明者らが鋭意検討した結果、磁気ヘッド
は、磁気記録媒体に対して記録信号を記録再生するため
の磁路を形成する磁気コアの形状によって、その電磁変
換特性が大きく左右されることが解明された。また、本
発明者らは、磁束の流れを妨げないような形状で磁気コ
アを形成することによって、磁気ヘッドの電磁変換特性
を大きく向上させることができるといった知見を得るに
至った。
【0013】すなわち、本発明に係る磁気ヘッドは、基
板上に金属磁性薄膜が所定の傾きで成膜されるととも
に、薄膜コイルが形成された凹部を有し、非磁性材料に
より突合せ面が平坦化されてなる一対の磁気コア半体を
備え、上記金属磁性薄膜の端面同士が非磁性膜を介して
対向するように突き合わされて磁気ギャップが形成され
た磁気ヘッドにおいて、上記金属磁性薄膜により構成さ
れて磁路を形成する磁気コアは、磁気記録媒体の摺動面
の幅を規制する当たり幅規制溝によって切り欠かれてく
びれたくびれ部を備え、上記磁気ギャップは、磁気記録
媒体の摺動方向と直交する方向に対して、所定の方向に
傾いたアジマス角を有して形成されており、上記磁気コ
アは、上記摺動面において、磁気記録媒体の摺動方向と
直交する方向を基準として、上記磁気ギャップのアジマ
ス角と略同方向に傾いてなる。
【0014】以上のように構成された本発明に係る磁気
ヘッドは、磁気コアが磁気ギャップのアジマス角と反対
方向に傾いて摺動面上で露出した磁気ヘッドと比較し
て、磁気コアのくびれ部の幅を長く形成される。したが
って、係る磁気ヘッドは、磁気コアのくびれ部によって
磁束の流れが妨げられることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、図
1及び図2に示すような磁気ヘッド1について説明する
こととする。
【0016】本発明に係る磁気ヘッド1は、金属拡散接
合により接合された一対の磁気コア半体2,3から構成
されている。一対の磁気コア半体2,3は、MnO−N
iO系の非磁性材料からなる非磁性基板4と、この非磁
性基板4の傾斜面4a上に形成された金属磁性薄膜5
と、この非磁性基板4上に金属磁性薄膜5を覆うように
形成された低融点ガラス6とからそれぞれ形成されてい
る。また、一対の磁気コア半体2,3は、少なくとも一
方に、励磁用及び/又は誘導起電圧検出用の薄膜コイル
7が形成されてなる。
【0017】磁気ヘッド1においては、一対の磁気コア
半体2,3が非磁性膜8を介して接合された状態で、金
属磁性薄膜5が、図2(ただし、図2においては、薄膜
コイル7を図示しない。)に示すように、磁気コア9を
形成する。磁気ヘッド1は、図2中矢印Aで示す方向に
磁気記録媒体が摺動することにより、磁気記録媒体に記
録された信号磁界を磁気コア9が再生し、又は信号磁界
を磁気コア9が磁気記録媒体に記録して動作する。
【0018】また、この磁気ヘッド1は、磁気記録媒体
との当たり状態を調節するために、磁気記録媒体の摺動
面10が、図2中矢印Aで示した磁気記録媒体の摺動方
向と平行に、円弧状に形成される。また、この磁気ヘッ
ド1は、磁気記録媒体との接触面積を調節するために、
当たり幅規制溝11が形成されている。この当たり幅規
制溝11は、磁気記録媒体の摺動方向Aと平行に、磁気
ヘッド1の両側面に形成されている。
【0019】この磁気ヘッド1において、磁気コア9
は、摺動面10側の両側部を当たり幅規制溝11によっ
て切り欠かれており、この切り欠かれた部分でくびれた
形状を有している。以下の説明では、磁気コア9のくび
れた部分をくびれ部9aと称することとする。
【0020】この磁気ヘッド1において、金属磁性薄膜
5は、センダスト(Fe−Al−Si合金)等の軟磁性
を示す材料により成膜される。金属磁性薄膜5は、非磁
性基板4上に所定の角度を以て斜めに形成された傾斜面
4a上に形成されている。このため、磁気コア9は、金
属磁性薄膜5が形成された一対の磁気コア半体2,3が
非磁性膜8を介して接合されると、図2に示すように、
磁気記録媒体の摺動方向Aに対して斜めに配されること
となる。
【0021】また、この金属磁性薄膜5は、その断面形
状が略コ字状を呈するように構成されている。すなわ
ち、金属磁性薄膜5は、磁気コア半体2,3の接合面2
a,3a側の端面の略中心部が凹部5aとされてなる。
【0022】このため、金属磁性薄膜5は、磁気コア半
体2,3の接合面2a,3aに前後方向に分断されて低
融点ガラス6から露出する、前部突合せ面12と後部突
合せ面13とを有することとなる。そして、一方の磁気
コア半体2の前部突合せ面12と、他方の磁気コア半体
3の前部突合せ面12とは、非磁性膜8を介して突き合
わされてフロントギャップ14を構成する。また、一方
の磁気コア半体2の後部突合せ面13と、他方の磁気コ
ア半体3の後部突合せ面13とは、非磁性膜8を介して
突き合わされてバックギャップ15を構成する。
【0023】また、金属磁性薄膜5には、接合面2a,
3aに、後部突合せ面13を略中心とした薄膜コイル7
が内部に形成されたコイル形成用凹部16を有する。こ
のコイル形成用凹部16には、後部突合せ面13の近傍
にコイル接続用端子17が形成されている。薄膜コイル
7は、このコイル形成用凹部16内に形成されて、中心
側の端部がコイル接続用端子17に接続されている。
【0024】コイル接続用端子17は、一対の磁気コア
半体2,3の接合面2a,3aと同一面を構成するよう
にそれぞれ高さ調節されて形成されている。そして、磁
気ヘッド1においては、一対の磁気コア半体2,3が接
合されると、一対のコイル接続用端子17も接合される
こととなる。これにより、この磁気ヘッド1において
は、一対の磁気コア半体2,3が接合されると、一対の
薄膜コイル7が電気的に接続されることとなる。
【0025】また、薄膜コイル7の外周側の端部は、記
録媒体の摺動面10とは反対側へ導出されている。一対
の磁気コア半体2,3には、記録媒体の摺動面10とは
反対側に、外部接続用端子18がそれぞれ形成されてい
る。そして、薄膜コイル7の外周側の端部は、この外部
接続用端子18と接続されている。
【0026】これら外部接続用端子18は、磁気ヘッド
1の側面に露出することによって、外部と薄膜コイル7
とを電気的に接続することができる。これら一対の外部
接続用端子18は、一対の磁気コア半体2,3を接合し
た際に短絡を発生させないように、一対の磁気コア半体
の2,3における高さが異なる位置にそれぞれ形成され
ている。
【0027】ところで、磁気ヘッド1においては、図3
に示すように、フロントギャップ14が摺動面10上で
磁気記録媒体の摺動方向Aと直交する方向に対して傾い
ており、図中矢印Bで示すアジマス角を有して形成され
ている。また、磁気ヘッド1においては、図3中矢印C
で示すように、磁気コア9が摺動面10において、磁気
記録媒体の摺動方向Aを基準として、フロントギャップ
14のアジマス角Bと略同方向に傾いている。
【0028】これにより、磁気コア9は、摺動面10上
で露出する長さが長く形成されている。したがって、磁
気コア9は、図4において矢印Eで示すように、くびれ
部9aの幅が広く形成されている。
【0029】このため、磁気ヘッド1は、磁気記録媒体
に対して記録信号を記録再生する際に、図4中矢印Fで
示すように、磁気コア9に生じる磁束の流れがくびれ部
9aによって妨げられることがない。したがって、磁気
ヘッド1においては、磁気コア9に生じる磁束が、フロ
ントギャップ14の位置で効率よく摺動面10と平行な
方向を向くようになるために、電磁変換特性が向上す
る。
【0030】以下では、本実施の形態に拠らずに、磁気
ヘッド1を、例えば図5に示すように、磁気コア9が摺
動面上10において、磁気記録媒体の摺動方向Aを基準
として、フロントギャップ14のアジマス角Bと反対方
向に傾いて形成した場合について述べることとする。な
お、この場合は、本実施の形態に係る磁気ヘッド1と異
なる点が磁気コア9の傾きの方向のみであるので、図中
の各部には同じ番号を付すこととする。
【0031】磁気コア9は、図5において矢印Fで示す
ように、磁気記録媒体の摺動方向Aを基準として、アジ
マス角Bと反対方向に傾いて形成された場合に、図3で
示した本実施の形態と比べて、摺動面10上で露出する
長さが短く形成されてしまう。これにより、磁気コア9
は、図6において矢印Gで示すように、くびれ部9aの
幅が狭く形成されてしまう。このため、この場合の磁気
ヘッド1は、磁気記録媒体に対して記録信号を記録再生
する際に、図6中矢印Hで示すように、磁気コア9に生
じる磁束の流れがくびれ部9aによって妨げられてしま
う。したがって、この場合の磁気ヘッド1においては、
磁気コア9に生じる磁束が、フロントギャップ14の位
置に流れにくくなってしまうために、電磁変換特性が悪
いものとなってしまう。
【0032】以上で説明したように、磁気ヘッド1は、
磁気コア9をフロントギャップ14のアジマス角Bと略
同方向に傾いて露出するように形成されたことにより、
磁気コア9がアジマス角Bと反対方向に傾いて形成され
た磁気ヘッドと比較して電磁変換特性が向上したものと
なる。
【0033】したがって、磁気ヘッド1は、電磁変換特
性が向上することによって、より小さな消費電力で磁気
記録媒体に対して記録信号を記録することができる。こ
れにより、磁気ヘッド1は、搭載される磁気記録再生装
置の省電力化に貢献することができる。
【0034】また、磁気ヘッド1は、電磁変換特性が向
上することによって、信号磁界の変化を正確に読み取る
ことができる。そのため、磁気ヘッド1は、高密度に記
録された磁気記録媒体上の記録信号を再生することがで
きる。
【0035】本実施の形態においては、図3に示すよう
に、磁気記録媒体との摺動方向Aを基準として、フロン
トギャップ14のアジマス角Bの方向と磁気コア9の傾
き方向とを時計回り方向に傾けて構成した。しかしなが
ら、本発明は、フロントギャップ14のアジマス角の方
向と磁気コア9の傾き方向とが、磁気記録媒体の摺動方
向Aを基準として、同じ方向であればよく、例えば、こ
れらの方向を反時計方向に傾けて構成してもよい。
【0036】この磁気ヘッド1において、非磁性基板4
は、MnO−NiO系の非磁性材料からなるとしたが、
係る構成に限定されるものではない。非磁性基板4は、
チタン酸カルシウム、チタン酸バリウム、酸化ジルコニ
ウム(ジルコニア)、アルミナ、アルミナチタンカーバ
イド、SiO2、Znフェライト、結晶化ガラス又は高
硬度ガラス等からなるものであればよい。
【0037】また、この磁気ヘッド1において、非磁性
基板4には、傾斜面4aが所定の角度を以て斜めに形成
されるとしたが、この傾斜面4aを、例えば円形状や多
角形状に形成してもよい。ただし、傾斜面4aは、45
度程度の角度を以て形成されることが望ましい。これに
より、磁気ヘッド1は、トラック幅精度が向上する。
【0038】さらに、この磁気ヘッド1において、金属
磁性薄膜5は、センダスト(Fe−Al−Si合金)等
の軟磁性を示す材料により成膜されるとしたが、係る構
成に限定されるものではない。金属磁性薄膜5は、例え
ば、Fe−Ta−N合金、Fe−Al合金、Fe−Si
−Co合金、Fe−Ga−Si合金、Fe−Ga−Si
−Ru合金、Fe−Al−Ge合金、Fe−Ga−Ge
合金、Fe−Si−Ge合金、Fe−Co−Si−Al
合金、Fe−Ni合金等の結晶質合金からなるものであ
ればよい。あるいは、金属磁性薄膜5は、Fe,Co,
Niのうちの1以上の元素とP,C,B,Siのうちの
1以上の元素とからなる合金、又はこれを主成分としA
l,Ge,Be,Sn,In,Mo,W,Ti,Mn,
Cr,Zr,Hf,Nb等を含んだ合金等に代表される
メタル−メタロイド系アモルファス合金や、Co,H
f,Zr等の遷移金属と希土類元素を主成分とするメタ
ル−メタル系アモルファス合金等の非晶質合金からなる
ようなものであってもよい。さらに、金属磁性薄膜5
は、窒化系軟磁性合金又は炭化系軟磁性合金等であって
もよい。
【0039】また、金属磁性薄膜5は、単一層からなる
金属磁性薄膜により構成されてもよいが、非磁性薄膜層
と磁性薄膜層とを交互に積層した構成にすることが望ま
しい。このことにより、磁気ヘッド1は、より高周波領
域において、感度が高いものとすることができる。
【0040】以上のように構成された磁気へッド1は、
磁気記録媒体に記録された磁気信号を再生する際に、磁
気記録媒体からの信号磁界がフロントギャップ14の周
辺に印加される。そして、印加される信号磁界の方向が
変化することによって、磁気コア9に流れる磁束の方向
が変化する。その結果、磁気ヘッド1では、電磁誘導が
起こり、薄膜コイル7に所定の電流が流れる。
【0041】また、この磁気ヘッド1を用いて磁気記録
媒体に磁気信号を記録する際には、薄膜コイル7に対し
て所定の電流が供給される。そして、この磁気ヘッド1
では、薄膜コイル7から発生する磁界により磁気コア9
に所定の磁束が流れる。これにより、この磁気ヘッド1
では、フロントギャップ14を挟んで漏れ磁界を発生す
る。磁気ヘッド1は、この漏れ磁界を磁気記録媒体に印
加することにより磁気信号を記録する。
【0042】次に、上述した磁気ヘッド1を製造する際
の製造方法を説明する。
【0043】磁気ヘッド1は、上述したような磁気コア
半体2,3が複数列に連なって同一基板上に形成され
る。そして、この基板は、複数個の磁気コア半体2,3
が形成された列毎に切り離されて磁気コア半体ブロック
を形成する。磁気コア半体ブロックは、金属拡散接合に
より接合一体化されることで磁気ヘッドブロックを形成
する。磁気ヘッド1は、この磁気ヘッドブロックが個々
の磁気ヘッド1に切り離されることにより完成する。
【0044】先ず、この磁気ヘッド1を製造するには、
図7に示すように、略平板状の基板21を用意する。こ
の基板21は、磁気ヘッド1の非磁性基板4となるもの
であり、例えば、MnO−NiO等の非磁性材料からな
る。この基板21は、例えば、厚みが約2mmとされ、
長さ及び幅が約30mmとされてなる。
【0045】次に、図8に示すように、上述した基板2
1の一主面21aに対して、砥石等により、例えば、約
45度の角度を有するように複数の磁気コア形成溝24
を平行に形成する。そして、基板21には、この第1の
溝加工に形成された磁気コア形成溝24によって、複数
の傾斜面21bが形成されることとなる。傾斜面21b
は、磁気ヘッド1において、傾斜面4aとなるものであ
る。
【0046】なお、ここで形成される傾斜面21bは、
円形状や多角形状であってもよい。また、傾斜面21b
は、基板21の平面に対して25〜60度程度の傾斜角
が望ましいが、疑似ギャップ防止やトラック幅精度を考
慮すると、35〜50度程度の傾斜角がより好ましい。
また、この第1の溝加工により形成する磁気コア形成溝
24は、その深さを130μmとし、幅を150μmと
して形成した。
【0047】次に、図9に示すように、基板21の傾斜
面21bが形成された全面に対して金属磁性薄膜27を
成膜する。この成膜工程においては、金属磁性薄膜27
を、非磁性層を介して3層の金属磁性材料が積層されて
なるように成膜する。この金属磁性薄膜27は、例え
ば、マグネトロンスパッタリング法等のPVD法又はC
VD法等により成膜される。
【0048】また、金属磁性薄膜27は、複数層の金属
磁性層を有するものに限定されず、単層の金属磁性層か
らなるような構成であってもよいが、より高周波帯域で
高い感度を得るために、金属磁性層を複数に分断した積
層構造であることが望ましい。これにより、金属磁性薄
膜27は、渦電流損失が低減されて、より高周波帯域で
高い感度を得ることができる。
【0049】本実施の形態において、金属磁性薄膜27
は、例えば、Bs=1.5TのFe系微結晶膜4μmと
アルミナ膜0.15μmとが交互に積層され、3層のF
e系微結晶膜層を有するような構成とした。また、金属
磁性薄膜27を複数層からなるように成膜する場合、非
磁性層としては、アルミナ、SiO2及びSiO等の材
料が単独又は混合して用いられる。この非磁性層の膜厚
は、隣接して配される金属磁性層間の絶縁を取れる程度
とされる。
【0050】次に、図10に示すように、金属磁性薄膜
27が形成された面に対して磁気コア形成溝24と略直
交する方向に第2の溝加工を施す。この第2の溝加工で
は、所定の大きさの磁気コア9に分離するために形成さ
れる分離溝28と、この分離溝28により分離された各
磁気コア9に磁気ギャップを形成するための巻線溝29
とを形成する。
【0051】また、このとき、傾斜面21b上に形成さ
れた金属磁性薄膜27以外の部分、すなわち、磁気コア
形成溝24の底部に形成された金属磁性薄膜27を研削
加工により除去する。
【0052】ここで、分離溝28は、磁気コア9を基板
21上で前後方向に磁気的に分離して各磁気コア9を形
成し、各磁気コア9に閉磁路を構成するための溝であ
る。また、この分離溝28は、図10の例示では2本形
成されているが、形成される磁気コア半体2,3の列の
数だけ設ける必要がある。また、この分離溝28は、前
後方向に並んで配される各磁気コア9を磁気的に分離す
るため、金属磁性薄膜27を完全に切断する程度の深さ
を有するように形成される必要がある。具体的には、分
離溝28は、磁気コア形成溝24の底辺から150μm
の深さ、すなわち、基板21の主面21aから280μ
mの深さとした。
【0053】一方、巻線溝29は、上述した磁気ヘッド
1において、金属磁性薄膜27に形成された凹部5aを
形成するものである。したがって、巻線溝29は、前部
突合せ面12と後部突合せ面13とを有する磁気コア9
を形成し、コイル形成用凹部16を形成するために、金
属磁性薄膜27を切断しない程度の深さで形成する必要
がある。このため、巻線溝29は、その表面に金属磁性
薄膜27の断面が露出してなる。
【0054】また、この巻線溝29は、その形状が前部
突合せ面12及び後部突合せ面13の長さに応じて決定
されるが、ここでは、幅を約140μmとし、前部突合
せ面12の長さが30μmとなり、後部突合せ面13の
長さが85μmとなるように形成した。なお、この巻線
溝29は、金属磁性薄膜27を切断することのない程度
の深さでよいが、深すぎると磁路長が長くなって磁束伝
達の効率が低下する虞がある。また、巻線溝29は、そ
の深さが後述する工程で形成される薄膜コイル7の厚み
に依存するが、ここでは、20μmとした。
【0055】さらに、この巻線溝29は、その形状が限
定されるものではないが、ここでは、前部突合せ面12
側の側面を45度の傾斜面29aとした。これにより、
磁気コア9は、摺動面10に磁束が集中する構造となる
ことによって、感度が向上したものとなる。
【0056】次に、図11に示すように、上述したよう
に磁気コア形成溝24、分離溝28及び巻線溝29が形
成された基板21の一主面21aに対して溶解した低融
点ガラス30を充填させる。その後、低融点ガラス30
を冷却固化させ、固化した低融点ガラス30の表面に対
して平坦化処理を施す。
【0057】次に、図12に示すように、固化した低融
点ガラス30に対して砥石等を用いて研削加工を施すこ
とにより、端子溝31を形成する。この端子溝31は、
上述した分離溝28の直上に位置するように形成した。
端子溝31は、その形状や幅、深さを限定されるもので
はないが、ここでは、その幅及び深さを100μmとし
た。そして、この端子溝31内にCu等の良導体を鍍金
法等により充填する。その後、再び平坦化処理を行う。
この端子溝31に充填されたCu等の良導体は、上述し
た磁気ヘッド1における外部接続用端子18となるもの
である。
【0058】次に、図13に示すように、低融点ガラス
30に対してエッチング加工を施すことによりコイル形
成用凹部16を形成するとともに、このコイル形成用凹
部16内に薄膜コイル7を薄膜形成する。
【0059】このコイル形成用凹部16は、後部突合せ
面13を略中心とする略矩形状として、後部突合せ面1
3及びコイル接続用端子17を除く部分に対してエッチ
ング加工を施すことにより形成する。また、このコイル
形成用凹部16は、その一端から端子溝31に達する溝
16aを有している。
【0060】その後、コイル形成用凹部16内に薄膜コ
イル7を薄膜形成する。この薄膜コイル7は、一方端部
7aをコイル接続用端子17上に配し、後部突合せ面1
3を中心とした円を描くように、多数回巻回された形状
を有する。また、この薄膜コイル7は、コイル形成用凹
部16の一端に形成された溝16a内に引き出され、他
方端部7bを端子溝31に充填された良導体からなる外
部接続用端子18と電気的に接続する。
【0061】この薄膜コイル7を形成する際には、先
ず、フォトレジストにより上述したようなコイル形状を
パターニングする。次に、コイル形成用凹部16にCu
等の良導体を電解鍍金等の手法によって、3μm程度の
厚みとなるように薄膜形成する。そして、フォトレジス
トを除去することによって、パターニングされたコイル
形状とされる薄膜コイル7を形成することができる。な
お、この薄膜コイル7を形成するに際して、上述した電
解鍍金法だけでなく、スパッタリング法や蒸着法等を用
いることができる。
【0062】次に、薄膜コイル7を外気との接触から保
護するための保護層(図示せず。)を形成する。この保
護層は、上述した薄膜コイル7を形成したコイル形成用
凹部16を埋め込むように形成される。なお、この保護
層は、酸素アッシング処理により除去されないような非
磁性絶縁材料から形成されることが好ましい。
【0063】具体的には、非磁性絶縁材料として、Al
23、Ta25、SiO2、ZrO2、TiO2等の酸化
物又はガラス等の無機物が挙げられる。ここでは、保護
膜としては、Al23をスパッタリングにより0.4μ
mの厚さで基板21全面に形成した。このとき、保護膜
は、基板21の一主面に露出した前部突合せ面12や後
部突合せ面13等も覆ってしまうが、後述する工程でこ
れらを覆う部分は除去される。なお、この保護膜は、い
わゆる、マスクスパッタ法やリフトオフ法を用いること
によって、所定の領域のみに形成することも可能であ
る。また、保護膜の形成法としては、スパッタリング法
の他に蒸着法や塗布型SiO2のスピンコーティング等
を挙げることができる。
【0064】次に、図14に示すように、一主面に並列
して臨む前部突合せ面12を横切るように角状の溝であ
るサイド溝32を形成する。その後、磁気コア半体2,
3が平行に複数列形成された基板21を一方の磁気コア
半体2と他方の磁気コア半体3とがそれぞれ一列毎とな
るように切断して磁気コア半体ブロック33を形成す
る。
【0065】このサイド溝32は、研削加工により形成
され、例えばその深さを50μm、幅を400μmとさ
れる。このサイド溝32が形成されると、サイド溝32
の側面に前部突合せ面12の一端が露出することとな
る。このサイド溝32は、後述するように、一対の磁気
コア半体ブロック33を突き合わせる際に、位置決めの
指標として前部突合せ面12の上端部を露出させるため
に形成される。
【0066】そして、このサイド溝32が形成された
後、磁気コア半体ブロック33の一主面33aに対して
研磨加工を施すことにより、この一主面33aを鏡面化
する。このとき、保護膜により覆われた前部突合せ面1
2や後部突合せ面13を外方へと露出させる。
【0067】次に、図15に示すように、一対の磁気コ
ア半体ブロック33を正確に位置決めして金属拡散接合
を行う。このとき、先ず、一対の磁気コア半体ブロック
33のそれぞれの一主面33aには、磁気コア9のギャ
ップ材となるとともに、金属拡散接合の際の接着剤とな
る非磁性膜8を成膜する。非磁性膜8は、Au,Ag,
Pd,Pt等の貴金属から選ばれる少なくとも一種によ
って、例えばスパッタリング法等の手法により100n
m程度の厚みで成膜される。
【0068】このとき、非磁性膜8は、接合強度を考慮
して所望の領域に形成されるが、少なくとも前部突合せ
面12及びコイル接続用端子17を覆うように形成され
ればよい。また、非磁性膜8は、その形成方法として、
スパッタリング法に限られるものではなく、例えば電解
鍍金法、蒸着法等により形成してもよい。さらに、非磁
性膜8は、その厚みが限定されるものではなく、一対の
磁気コア半体ブロック33を金属拡散接合するに足る厚
みを以て、且つギャップ長を考慮して形成されればよ
い。
【0069】非磁性膜8は、上述したように、磁気コア
半体ブロック33が接合された状態において、全体とし
ての厚みが、金属磁性薄膜5が形成する磁気コア9のギ
ャップ長となる。
【0070】そして、上述したように非磁性膜8が成膜
された後に、一対の磁気コア半体ブロック33を正確に
位置決めして金属拡散接合を行う。
【0071】このとき、サイド溝32から臨む前部突合
せ面12の上端部同士を対向させることによって、正確
に位置決めする。このように、サイド溝32から臨む前
部突合せ面12の上端部を正確に対向させることによ
り、後部突合せ面13やコイル接続用端子17を正確に
対向させることができる。
【0072】そして、突き合わせた一対の磁気コア半体
ブロック33に対して所定の温度及び圧力を印加するこ
とにより、非磁性膜8同士が拡散して、一対の磁気コア
半体ブロック33が接合一体化された磁気ヘッドブロッ
ク38を作製する。なお、本実施の形態においては、3
50度の温度によって、一対の磁気コア半体ブロック3
3に対して金属拡散接合を施した。
【0073】次に、図16に示すように、磁気ヘッドブ
ロック38を個々の磁気ヘッド1に分離する。
【0074】このとき、先ず、磁気ヘッドブロック38
を、磁気記録媒体が摺動する摺動面10となる表面を露
出するために、長手方向に切断加工する。そして、磁気
ヘッドブロック38の露出した表面に対して、円筒形状
を呈するように円筒切削加工を施す。これにより、この
表面が磁気ヘッド1の摺動面10となる。その後、磁気
ヘッドブロック38に対して、当たり幅規制溝11を研
削加工する。当たり幅規制溝11は、磁気ヘッドブロッ
ク38から分離される個々の磁気ヘッド1の摺動面10
の両側面に相当する部位に形成される。
【0075】そして、磁気ヘッドブロック38は、図1
6中I−I線で示す部分で切断することにより、個々の
磁気ヘッド1に分離する。このとき、基板21を、傾斜
面21bの傾きと略同方向に傾けて切断する。これによ
り、磁気ヘッド1においては、切断された方向が磁気記
録媒体の摺動方向となるため、この磁気記録媒体の摺動
方向と直交する方向に対して、所定の方向に傾いてフロ
ントギャップ14のアジマス角が形成される。
【0076】また、この切断工程において、磁気ヘッド
ブロック38は、傾斜面21bの傾きと略同方向に傾け
て切断されたことにより、傾斜面21bと同じ方向に形
成される磁気コア9が、この切断方向と略同方向に傾い
て形成される。
【0077】したがって、磁気ヘッド1は、磁気ヘッド
ブロック38から分離された際に、フロントギャップ1
4のアジマス角の方向と、磁気コア9の方向とが略同方
向に傾いて形成されることとなる。
【0078】本実施の形態においては、磁気ヘッド1の
フロントギャップ14が20度のアジマス角を有するよ
うに、摺動面10に対して研磨加工を行い、当たり幅規
制溝11を研削加工し、磁気ヘッドブロック38の切断
面を傾けて分離するとした。なお、磁気ヘッドブロック
38は、上述した摺動面10の研磨加工、当たり幅規制
溝11の研削加工及び個々の磁気ヘッド1に分離する切
断加工を、フロントギャップ14が所定のアジマス角を
有するように行えばよく、20度のアジマス角に限定さ
れるものではない。
【0079】なお、本実施の形態においては、一対の磁
気コア半体ブロック33を接合一体化して磁気ヘッドブ
ロック38とした後に個々の磁気ヘッド1に分離した
が、例えば、一対の磁気コア半体ブロック33を個々の
磁気コア半体に分離した後に、一対の磁気コア半体を接
合一体化して磁気ヘッド1を形成してもよい。
【0080】以下では、本発明の実施の形態に基づいて
作製した磁気ヘッド1と、図5及び図6で示したよう
に、磁気コア9がフロントギャップ14のアジマス角B
方向と反対方向に傾いて摺動面上で露出した磁気ヘッド
とを作製し、電磁変換特性の測定試験を行った場合につ
いて説明する。なお、以下の説明においては、後者の磁
気ヘッドを便宜上、磁気ヘッド100と称することとす
る。
【0081】この測定試験においては、磁気ヘッド1と
磁気ヘッド100とをDVC(Digital Vid
eo Cassette)用のヘッドベースに接着し、
それぞれ外部接続用端子18とヘッドベースの外部端子
板とをワイヤーボンディングにより結線して、以下に示
す条件の下で電磁変換特性の測定試験を行った。
【0082】電磁変換特性試験 測定装置 : ドラムテスター 磁気記録媒体: DVC用Adv.MEテープ 相対速度 : 10.2m/s この電磁変換特性の測定試験の結果、磁気ヘッド1は、
磁気ヘッド100と比較して、3dB高い値の再生出力
を有することが確認された。この結果は、磁気ヘッド1
の磁気コア9が、磁気ヘッド100のそれと比較して、
より広いくびれ部9aを有しており、これによりフロン
トギャップ14の位置で効率的に磁束が流れることがで
きたためであると考えられる。
【0083】この測定試験の結果から、磁気ヘッド1
は、磁気コア9がフロントギャップ14のアジマス角B
の方向と略同方向に傾いて摺動面10上で露出している
ことによって、電磁変換特性が向上したといえる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
ヘッドは、磁気コアが摺動面において、磁気記録媒体の
摺動方向と直交する方向を基準として、磁気ギャップの
アジマス角と略同方向に傾いて露出していることによ
り、電磁変換特性が向上する。したがって、係る磁気ヘ
ッドは、搭載される磁気記録再生装置の省電力化に貢献
できるとともに、記録信号の高密度化に対応して再生出
力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッドを示す分解斜視図であ
る。
【図2】同磁気ヘッドの摺動面を示す要部斜視図であ
る。
【図3】同磁気ヘッドの摺動面を示す平面図である。
【図4】同磁気ヘッドの磁気コアを示す正面図である。
【図5】比較例として示す磁気ヘッドの摺動面を示す平
面図である。
【図6】同磁気ヘッドの磁気コアを示す正面図である。
【図7】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法を説明する
ための図であり、基板を示す斜視図である。
【図8】同方法を説明するための図であり、第1の溝加
工を施した基板を示す斜視図である。
【図9】同方法を説明するための図であり、金属磁性薄
膜を形成した基板を示す斜視図である。
【図10】同方法を説明するための図であり、第2の溝
加工を施した基板を示す斜視図である。
【図11】同方法を説明するための図であり、各溝に低
融点ガラスを充填した状態の基板を示す斜視図である。
【図12】同方法を説明するための図であり、低融点ガ
ラスに端子溝を形成した基板を示す斜視図である。
【図13】同方法を説明するための図であり、コイル形
成用凹部を形成した基板を示す要部斜視図である。
【図14】同方法を説明するための図であり、磁気コア
半体ブロックを示す斜視図である。
【図15】同方法を説明するための図であり、一対の磁
気コア半体ブロックを突き合わせる状態を示す斜視図で
ある。
【図16】同方法を説明するための図であり、磁気ヘッ
ドブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド、2,3 磁気コア半体、4 非磁性基
板、4a 傾斜面、5金属磁性薄膜、5a 凹部、6
低融点ガラス、8 非磁性膜、8a 非磁性金属層、8
b 非磁性酸化層、9 磁気コア、10 摺動面、11
当たり幅規制溝、12 前部突合せ面、13 後部突
合せ面、14 フロントギャップ(磁気ギャップ)、1
5 バックギャップ、16 コイル形成用凹部、18
端子溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 邦夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D093 AA01 AB01 AC01 BB04 5D111 AA13 AA22 BB08 CC11 DD06 GG05 KK05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に金属磁性薄膜が所定の傾きで成
    膜されるとともに、薄膜コイルが形成された凹部を有
    し、非磁性材料により突合せ面が平坦化されてなる一対
    の磁気コア半体を備え、上記金属磁性薄膜の端面同士が
    非磁性膜を介して対向するように突き合わされて磁気ギ
    ャップが形成された磁気ヘッドにおいて、 上記金属磁性薄膜により構成されて磁路を形成する磁気
    コアは、磁気記録媒体の摺動面の幅を規制する当たり幅
    規制溝によって切り欠かれてくびれたくびれ部を備え、 上記磁気ギャップは、磁気記録媒体の摺動方向と直交す
    る方向に対して、所定の方向に傾いたアジマス角を有し
    て形成されており、 上記磁気コアは、上記摺動面において、磁気記録媒体の
    摺動方向と直交する方向を基準として、上記磁気ギャッ
    プのアジマス角と略同方向に傾いていることを特徴とす
    る磁気ヘッド。
JP10270216A 1998-09-24 1998-09-24 磁気ヘッド Withdrawn JP2000099912A (ja)

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