JP2000099141A - プラントデータ収集解析システムおよびプラントデータ解析装置 - Google Patents

プラントデータ収集解析システムおよびプラントデータ解析装置

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JP2000099141A
JP2000099141A JP26878298A JP26878298A JP2000099141A JP 2000099141 A JP2000099141 A JP 2000099141A JP 26878298 A JP26878298 A JP 26878298A JP 26878298 A JP26878298 A JP 26878298A JP 2000099141 A JP2000099141 A JP 2000099141A
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Japan
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data
plant
plant data
graph
collection
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Application number
JP26878298A
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English (en)
Inventor
Masahiro Horiguchi
雅裕 堀口
Takeshi Yoshinari
健 吉成
Koji Uemoto
浩司 上本
Shinichiro Sakuragi
伸一郎 櫻木
Koshi Yoneyama
幸志 米山
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】優先順位の高いプラントのプラントデータを他
のプラントのプラントデータよりも優先してプラントデ
ータ解析装置へ伝送する。 【解決手段】優先順位算出データ記憶部7に記憶された
優先順位算出ファイルおよびプラントデータ収集装置3
a1 〜3aN によりそれぞれ収集されたプラントデータ
に基づいて各プラント2a1 〜2aN の運転状態を判別
し、この判別した各プラント2a1 〜2aN の運転状態
に応じて各プラントデータをプラントデータ解析装置5
へ伝送する際の優先順位を各プラント毎にそれぞれ算出
する優先順位産出部8と、プラントデータ収集装置3a
1 〜3aN によりそれぞれ収集されたプラントデータを
プラントデータ解析装置5へ伝送する際、優先順位産出
部8により算出された優先順位が他のプラントよりも高
いプラントのプラントデータを優先してプラントデータ
解析装置5へ伝送する収集側データ伝送部9とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの
プラントから収集されたプラントデータを解析処理する
プラントデータ収集解析システムおよびプラントデータ
解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラント等の複数の産業プラント
(以下、単にプラントという)には、そのプラントの長
期的な傾向の監視時、後述するプラントデータ解析装置
の試験時およびプラントにおける異常事態(例えば事故
等)の発生における解析時等において、各プラントの状
態を表すプロセス量に基づくプラントデータをそれぞれ
収集するプラントデータ収集装置が各プラント毎にそれ
ぞれ設置されている。
【0003】複数のプラントデータ収集装置で収集され
た複数のプラントデータは、各プラントデータ収集装置
自体でそれぞれ使用される場合と、他プラントのプラン
トデータとの一元管理、解析および長期的な管理等を目
的として、例えば各プラントデータ収集装置に対して遠
隔に配置されたプラントデータ解析装置側で使用される
場合とがある。
【0004】上記複数のプラントデータ収集装置で収集
された複数のプラントデータをプラントデータ解析装置
側で用いるには、上記複数のプラントデータを磁気テー
プ(MT)やフロッピーディスク、光磁気ディスク等の
外部記憶媒体に記憶させてプラントデータ解析装置の記
憶媒体用のドライブユニットに取り付けておき、ドライ
ブユニットの読み出し処理により外部記憶媒体から解析
処理装置へ複数のプラントデータを取り込む場合や、複
数のプラントデータ収集装置とプラントデータ解析装置
とを伝送線で接続しておき、複数のプラントデータ収集
装置により収集され伝送線を介して伝送されてきた複数
のプラントデータをプラントデータ解析装置で取り込む
場合等がある。
【0005】各プラントデータ収集装置で対応するプラ
ントから収集(サンプリング)されるプラントデータの
サンプリング周期は、上述したプラントデータの使用目
的により異なる。例えば、長期的な傾向の監視に使用す
る場合には、プラントデータは、プラントから1時間周
期等の比較的ゆっくりとしたサンプリング周期で収集さ
れ、また、プラントデータ解析装置の試験時や異常事態
の発生における解析等の場合には、プラントデータは、
10m秒(msec)等の高速のサンプリング周期で収
集されるようになっている。
【0006】図42は、従来のプラントデータ収集装置
とプラントデータ解析装置とを伝送路で接続して構成さ
れたプラントデータ収集解析システムの機能の一部を概
略的に示すブロック図である。
【0007】図42によれば、プラントデータ収集解析
システム100は、複数のプラント101a1 〜101
aN {1号プラント101a1 (No.1)〜N号プラ
ント101aN (No.N)}に対応してそれぞれ設置
されたプラントデータ収集装置102a1 〜102aN
と、プラントデータ収集装置102a1 〜102aNに
対して一般的な伝送路であるイーサネットLAN等の伝
送路103を介してデータ送受信可能に相互接続された
プラントデータ解析装置104とを備えている。
【0008】プラントデータ収集装置102a1 〜10
2aN (以下、代表してプラントデータ収集装置102
a1 についてのみ説明する)は、対応するプラント10
1a1 の状態を表す複数のプラント設備のプロセス信号
に基づく複数のプラントデータ(例えば数百から数千点
にもおよぶ)を所定のサンプリング周期で順次収集する
データ収集部110と、このデータ収集部110により
所定のサンプリング周期で順次収集された複数のプラン
トデータを所定のフォーマットでまとめることによりプ
ラントデータファイルとして記憶する収集側プラントデ
ータ記憶部111と、プラントデータを伝送する旨を表
す収集側伝送要求を前記伝送路103を介して前記プラ
ントデータ解析装置104へ伝送し、この収集側伝送要
求を送信した結果、前記伝送路103を介してプラント
データ解析装置104へ他のプラントデータ収集装置1
02a2 〜102aN からプラントデータが送信されて
いない場合に、収集側プラントデータ記憶部111に順
次記憶されたプラントデータを読み出して伝送路103
を介してプラントデータ解析装置104へ伝送する収集
側データ伝送部112とを備えている。
【0009】また、プラントデータ収集装置102a1
の収集側データ伝送部112は、プラントデータ解析装
置104から伝送されてきた解析側伝送要求等の指令を
受け取る機能も有している。なお、他のプラントデータ
収集装置102a2 〜102aN も、対応するプラント
が異なる以外はプラントデータ収集装置102a1 と同
一の機能ブロック構成を有している。
【0010】一方、プラントデータ解析装置104は、
各プラントデータ収集装置102a1 〜102aN の収
集側データ伝送部112から伝送路103を介して伝送
されてきた収集側伝送要求やプラントデータを受け取る
とともに、解析側伝送要求等の指令を伝送路103を介
して収集側データ伝送部112に伝送する解析側データ
伝送部115と、この解析側データ伝送部115により
受け取られたプラントデータを各プラントデータ収集装
置102a1 〜102aN 毎にそれぞれ記憶する解析側
プラントデータ記憶部116と、この解析側プラントデ
ータ記憶部116により各プラントデータ収集装置10
2a1 〜102aN 毎に記憶されたプラントデータを読
み出し、読み出したプラントデータに基づいて解析処理
を行なうプラントデータ解析部117とを備えている。
【0011】図43は、プラント101a1 (No.1
01a1 )からプラントデータ収集装置102a1 によ
り収集されたプラントデータがデータファイルとして収
集側データプラントデータ記憶部111に記憶される際
のファイル構造を示す図である。
【0012】図43に示すデータファイルF1には、対
応するプラントのNo.(プラントNo.101a1
)、データ収集日時、プラントデータP1〜Pnの識
別番号(PID番号)1〜n、PID番号1のプラント
データP1の収集時刻t1 〜tkをパラメータとした際
の時系列データ{P1(t1 )、P1(t2 )、…、P
1(tk )}、PID番号2のプラントデータP2の収
集時刻t1 〜tk をパラメータとした際の時系列データ
{P2(t1 )、P2(t2 )、…、P2(tk )}、
…、PID番号nの収集時刻t1 〜tk をパラメータと
した際の時系列データ{Pn(t1 )、Pn(t2 )、
…、Pn(tk )}が図43に示すフォーマット、すな
わち上述した順序で階層的に配列された状態で記憶され
ている。
【0013】なお、識別番号(以下、PID番号とい
う)とは、各プラントデータP1〜Pnを識別するため
の番号{ポイント識別子(Point Identif
ication;PID)}であり、EOFとは、デー
タファイルF1の終りを表している。
【0014】例えばサンプリング周期を10m秒周期と
して512点(PID番号1〜512)のプロセス量に
基づくプラントデータP1〜P512を収集し、収集し
たプラントデータを上記データファイルフォーマットに
基づいて10分間収集側データプラントデータ記憶部1
11に記憶した場合、その記憶容量は、1つのプラント
データの1周期分のデータサイズを2B(バイト)とす
ると、約60MBとなる。
【0015】また、上記イーサネットLANを伝送路1
03として用いた場合、データが伝送路103を介して
プラントデータ解析装置104へ伝送される際の実効的
な伝送速度は、データの入出力処理および伝送処理等を
合わせると1MBあたり10秒程度となる。
【0016】したがって、1MBあたり10秒の伝送速
度で60MBのプラントデータ(データファイル)F1
を伝送路103を介してプラントデータ解析装置104
へ伝送する場合、伝送時間は約10分となる。
【0017】図44は、従来のプラントデータ収集装置
とプラントデータ解析装置とを伝送路で接続して構成さ
れたプラントデータ収集解析システムの機能の一部を概
略的に示すブロック図である。
【0018】図44によれば、プラントデータ収集解析
システム120は、対応するプラント121に設置され
たプラントデータ収集装置122と、このプラントデー
タ収集装置122に対してイーサネットLAN等の伝送
路123を介してデータ送受信可能に相互接続されたプ
ラントデータ解析装置124とを備えている。
【0019】プラントデータ収集装置122は、対応す
るプラント121の状態を表す複数のプラント設備のプ
ロセス信号の内の少なくとも1つの所定のプロセス信号
が変動した場合等、プラント121の状態に変化が生じ
たことが例えばプラント121内に設置された検出器等
で検出された場合にプラント121から送信されてくる
トリガ信号を受取り、受取ったトリガ信号に応じて上記
複数のプロセス信号に基づく複数のプラントデータを所
定のサンプリング周期で順次収集するデータ収集部12
5と、このデータ収集部125により所定のサンプリン
グ周期で順次収集された複数のプラントデータを所定の
フォーマットでまとめることによりプラントデータファ
イルとして記憶する収集側プラントデータ記憶部126
と、プラントデータを伝送する旨を表す収集側伝送要求
やプラントデータ自体を前記伝送路123を介して前記
プラントデータ解析装置124へ伝送する機能、および
プラントデータ解析装置124から伝送されてきた解析
側伝送要求等の指令を受け取る機能を有する収集側デー
タ伝送部127とを備えている。なお、データ解析装置
124は、前掲図42に示した各機能ブロック(解析側
データ伝送部115、解析側データ記憶部116および
プラントデータ解析部117)をそれぞれ備えている。
【0020】図45は、プラント121からトリガ信号
に応じてプラントデータ収集装置122により収集され
たプラントデータがデータファイルとして収集側プラン
トデータ記憶部126に記憶される際のファイル構造を
示す図である。
【0021】図45に示すデータファイルF2には、デ
ータ収集を開始したトリガ信号のPID、データ収集日
時、プラントデータP1〜PnのPID1〜n、PID
番号1のプラントデータP1の収集時刻t1 〜tk をパ
ラメータとした際の時系列データ{P1(t1 )、P1
(t2 )、…、P1(tk )}、…、PID番号nの収
集時刻t1 〜tk をパラメータとした際の時系列データ
{Pn(t1 )、Pn(t2 )、…、Pn(tk )}が
図45に示すフォーマット、すなわち上述した順序で階
層的に配列された状態で記憶されている。
【0022】例えばサンプリング周期を10m秒周期と
して512点(PID番号1〜512)のプロセス量に
基づくプラントデータP1〜P512を収集し、収集し
たプラントデータを上記データファイルフォーマットに
基づいて10分間収集側データプラントデータ記憶部1
26に記憶した場合、その記憶容量は、上述した条件
(1周期分のデータサイズ:2B)では約60MBとな
る。したがって、1MBあたり10秒の伝送速度で60
MBのプラントデータファイルF2を伝送路123を介
してプラントデータ解析装置124へ伝送する場合、伝
送時間は約10分となる。
【0023】図46は、従来のプラントデータ収集装置
(サーバ)とプラントデータ解析装置(クライアント)
とをイーサネットLAN等の伝送路で接続して構成され
たプラントデータ収集解析システムの機能の一部を概略
的に示すブロック図である。
【0024】図46によれば、プラントデータ収集解析
システム130は、対応するプラント131に設置され
たプラントデータ収集装置132と、プラントデータ収
集装置132に対して伝送路133を介してデータ送受
信可能に相互接続されており、監視員(オペレータ)の
グラフ表示要求に応じて解析処理を行ない、プラントデ
ータの変化等を表すグラフを表示するプラントデータ解
析装置134とを備えている。
【0025】プラントデータ収集装置132は、対応す
るプラント131の状態を表す複数のプラント設備のプ
ロセス信号に基づく複数のプラントデータを所定のサン
プリング周期で順次収集するデータ収集部135と、こ
のデータ収集部135により順次収集された複数のプラ
ントデータを所定の収集期間(例えば収集日時)毎にま
とめて複数のデータファイルDF1〜DFnを作成する
データファイル作成部136と、作成された複数のデー
タファイルDF1〜DFnを記憶するデータファイル記
憶部137と、後述するデータ編集部により作成された
グラフ用データファイルを伝送路133を介してプラン
トデータ解析装置134へ伝送する機能、およびプラン
トデータ解析装置134から伝送されてきたグラフ表示
要求等の指令を受け取る機能を有する収集側データ伝送
部138と、この収集側データ伝送部138により受取
られたグラフ表示要求に対応するデータファイルをデー
タファイル記憶部137から読み出し、上記グラフ表示
要求に応じたデータ編集処理を行なってグラフ用データ
ファイルを作成するデータ編集部139とを備えてい
る。
【0026】また、プラントデータ解析装置134は、
表示部と協調して動作するキーボードやマウス等の入力
部を有し、表示部に表示されたGUI(Graphical User
Interface)機能に基づく対話的操作が可能な画面上に
おいてオペレータがグラフ表示要求等の指令を入力する
ことができる対話表示部140と、この対話表示部14
0を介してオペレータから入力されたグラフ表示要求等
の指令を受信処理する対話処理部141と、この対話処
理部141により受信されたグラフ表示要求等の指令を
伝送路133を介してプラントデータ収集装置132へ
伝送する機能、およびプラントデータ収集装置132か
ら伝送路133を介して送られた収集側伝送要求やグラ
フ用データファイルを受取る機能を有する解析側データ
伝送部142と、この解析側データ伝送部142により
受取られたグラフ用データファイルに基づいてグラフデ
ータを作成して対話表示部140へ送信するグラフデー
タ作成部143とを備えており、対話表示部140は、
送信されたグラフデータに基づいてプラントデータの例
えば時間的変化を表すグラフを表示部に表示するように
なっている。
【0027】図47は、図46に示したプラントデータ
収集解析システム130において、プロセスデータ収集
装置132のデータファイル記憶部137に記憶された
データファイルDF1〜DFnに基づいてプロセスデー
タ解析装置134でグラフを表示するまでの処理の流れ
を示す図である。
【0028】図47によれば、オペレータの対話表示部
140の入力部の操作により、例えば表示するデータフ
ァイル名(例えばデータファイルDF1)、そのデータ
ファイルDF1内の表示対象となるプラントデータ名
(識別番号)、上記収集期間に対応する表示期間等を含
むグラフ表示要求が入力されると(ステップS15
0)、入力されたグラフ表示要求は、対話処理部141
を介して解析側データ伝送部142に送られる。解析側
データ伝送部142は、送られたグラフ表示要求を伝送
路133を介してプラントデータ収集装置132の収集
側データ伝送部138に伝送する(ステップS15
1)。
【0029】プラントデータ収集装置132の収集側デ
ータ伝送部138は、伝送路133を介して伝送されて
きたグラフ表示要求を受取り、そのグラフ表示要求をデ
ータ編集部139へ通知する。データ編集部139は、
通知されたグラフ表示要求に対応するデータファイルD
F1をデータファイル記憶部137から読み出し、上記
グラフ表示要求(表示対象プラントデータ名、表示期間
等)に従ってデータファイルDF1内のプラントデータ
を編集してグラフ用データファイルGF1を作成し、作
成したグラフ用データファイルGF1を収集側データ伝
送部138および伝送路133を介してプラントデータ
解析装置134へ伝送する(ステップS152)。
【0030】プラントデータ解析装置134のグラフデ
ータ作成部143は、プラントデータ収集装置132か
ら送られてきたグラフ用データファイルGF1を解析側
データ伝送部142を介して受取り、受取ったグラフ用
データファイルGF1に基づいてグラフデータGD1を
作成して対話表示部140に送信する。対話表示部14
0は、送信されたグラフデータGD1に基づくグラフを
表示部に表示する(ステップS153)。
【0031】この結果、オペレータは、対話表示部14
0を介して入力したグラフ表示要求に対応するプラント
の状態変化を表すグラフを視認することができる。
【0032】図46に示したプラントデータ収集解析シ
ステム130では、グラフの表示内容(表示対象プラン
トデータや表示期間等)を変更するためには、オペレー
タが上記表示対象プラントデータや表示期間を変更した
グラフ表示要求を対話表示部140を介して送信するこ
とになる。
【0033】しかしながら、上記図46に示したプラン
トデータ収集解析システム130においては、オペレー
タが変更グラフ表示要求を送る度にプラントデータ収集
装置132におけるデータ編集処理およびこの編集処理
により得られたグラフ用データファイルの伝送路133
を介したプラントデータ解析装置134への伝送処理が
行なわれることになり、プラントデータ収集装置132
の処理負荷が増大し、処理作業効率が低下するという問
題が生じている。
【0034】また、上述したように、プラントデータ収
集装置132およびプラントデータ解析装置134間の
データ伝送は60MBの伝送速度で約10分と相当な時
間を要するため、変更したグラフ表示要求に基づくグラ
フをプラントデータ解析装置134において表示するの
に時間がかかり、グラフ表示効率を低下させる要因の一
つになっている。
【0035】そこで、上記プラントデータ収集装置13
2の処理負荷を低減し、かつグラフ表示効率を高めるた
めに、図48に示すプラントデータ収集解析システム1
30Aが考え出されている。
【0036】図48に示されたプラントデータ収集解析
システム130Aは、前掲図46に示したプラントデー
タ収集解析システム130の機能ブロック構成を変更し
て構成されたものであり、図46と同一の機能を有する
ブロックについては、同一の符号を付してその説明を省
略または簡略化している。
【0037】プラントデータ収集解析システム130A
では、プラントデータ収集装置に設けられていたデータ
編集部は消去され、プラントデータ収集装置132Aの
収集側データ伝送部138Aは、プラントデータ解析装
置134Aから送られたグラフ表示要求に応じて、その
グラフ表示要求伝送時においてデータファイル記憶部1
37に記憶された全てのデータファイルDF1〜DFn
を一括してプラントデータ解析装置134Aへ伝送する
ようになっている。
【0038】また、プラントデータ解析装置134A
は、収集側データ伝送部138Aから伝送路133を介
して伝送され解析側データ伝送部142Aにより受取ら
れた全てのデータファイルDF1〜DFnを一時的に記
憶するデータファイル一時記憶部145と、このデータ
ファイル一時記憶部145に記憶されたデータファイル
DF1〜DFnからグラフ表示要求に対応するデータフ
ァイルを読み出し、上記グラフ表示要求に応じたデータ
編集処理を行なってグラフ用データファイルを作成する
データ編集部146とを備えており、グラフデータ作成
部147は、データ編集部146により作成されたグラ
フ用データファイルに基づいてグラフデータを作成して
対話表示部140へ送信するようになっている。
【0039】図49は、図48に示したプラントデータ
収集解析システム130Aにおいて、プロセスデータ収
集装置132Aのデータファイル記憶部137に記憶さ
れたデータファイルDF1に基づいてプロセスデータ解
析装置134Aでグラフを表示するまでの処理の流れを
示す図である。
【0040】図49によれば、オペレータの対話表示部
140の入力部の操作により、例えば表示するデータフ
ァイル名(例えばデータファイルDF1)、そのデータ
ファイルDF1内の表示対象となるプラントデータ名
(識別番号)、上記収集期間に対応する表示期間等を含
むグラフ表示要求が入力されると(ステップS16
0)、入力されたグラフ表示要求は、対話処理部141
を介して解析側データ伝送部142Aに送られる。解析
側データ伝送部142Aは、送られたグラフ表示要求を
伝送路133を介してプラントデータ収集装置132A
の収集側データ伝送部138Aに伝送する(ステップS
161)。
【0041】プラントデータ収集装置132Aの収集側
データ伝送部138Aは、伝送路133を介して伝送さ
れてきたグラフ表示要求を受取り、そのグラフ表示要求
に応じて、現在データファイル記憶部137に記憶され
ている全てのデータファイルDF1〜DFnを読み出す
(ステップS162)。そして、収集側データ伝送部1
38Aは、読み出した全データファイルDF1〜DFn
を伝送路133を介してプラントデータ解析装置134
Aへ伝送する(ステップS163)。
【0042】プラントデータ解析装置134Aの解析側
データ伝送部142Aは、伝送路133を介して伝送さ
れてきた全データファイルDF1〜DFnを受取ってデ
ータファイル一時記憶部145に記憶する(ステップS
164)。
【0043】データ編集部146は、データファイル一
時記憶部145に記憶された全データファイルDF1〜
DFnからグラフ表示要求に対応するデータファイルD
F1を読み出し、上記グラフ表示要求(表示対象プラン
トデータ名、表示期間等)に従ってデータファイルDF
1内のプラントデータを編集してグラフ用データファイ
ルGF1を作成する。そして、データ編集部146は、
作成したグラフ用データファイルGF1をグラフデータ
作成部147に送る(ステップS165)。グラフデー
タ作成部147は、データ編集部146から送られてき
たグラフ用データファイルGF1を受取り、受取ったグ
ラフ用データファイルGF1に基づいてグラフデータを
作成して対話表示部140に送信する。対話表示部14
0は、送信されたグラフデータに基づくグラフを表示部
に表示する(ステップS166)。
【0044】この結果、オペレータは、対話表示部14
0を介して入力したグラフ表示要求に対応するプラント
の状態変化を表すグラフを視認することができる。
【0045】すなわち、プラントデータ収集解析システ
ム130Aでは、プラントデータ収集装置132Aで行
なっていたデータ編集処理をプラントデータ解析装置1
34Aで行なうことにより、プラントデータ収集装置1
32Aの処理負荷を低減させることができる。また、グ
ラフ表示要求を変更しても、この変更グラフ表示要求を
伝送路133を介してプラントデータ収集装置132A
に送ることなく変更グラフ表示要求に対応するグラフを
表示させることができるため、グラフ表示効率を向上さ
せることができる。
【0046】図50は、従来の複数のプラントデータ収
集装置(図50においては、2つのプラント151a1
、151a2 に対応する2つのプラントデータ収集装
置152a1 、152a2 として説明する)とプラント
データ解析装置153とをイーサネットLAN等の伝送
路154で接続して構成されたプラントデータ収集解析
システム150において、複数のプラント151a1 、
151a2 から対応する複数のプラントデータ収集装置
152a1 、152a2 へプラントデータが入力される
際の機能の一部、およびその入力経路を概略的に示すブ
ロック図である。
【0047】図50に示すプラントデータ収集解析シス
テム150によれば、複数のプラントデータ収集装置1
52a1 、152a2 は、プラント151a1 、151
a2(1号プラント、2号プラント)に対応してそれぞ
れ設置されている。
【0048】1号プラント151a1 においては、プラ
ント151a1 のプラント設備(プラントデータ出力
源)153Aから出力されたプラントデータP1は、1
号プラント151a1 内の変換器154Aを介してプラ
ントデータ収集装置152a1の入力信号(データ)範
囲に変換されてプラントデータ収集装置152a1 のデ
ータ収集部155に入力される。
【0049】一方、2号プラント151a2 において
は、プラント設備(プラントデータ出力源)153Bか
ら出力された上記プラントデータP1と同一(同一のP
ID番号)のプラントデータP1'は、2号プラント15
1a2 内の第1の変換器154B1を介して所定の処理
を行なう処理装置157の入力信号(データ)範囲に変
換されて処理装置157へ送られる。また、第1の変換
器154B1を介して処理装置157の入力信号範囲に
変換されたプラントデータP1'は、第2の変換器154
B2を介してプラントデータ収集装置152a2 の入力
信号範囲に変換されてプラントデータ収集装置152a
2 のデータ収集部155に入力される。
【0050】すなわち、1号プラント151a1 では、
プラントデータP1 は、プラントデータ出力源153A
から出力され、1つの変換器154Aを介してプラント
データ収集装置152a1 のデータ収集部155に入力
されているが、2号プラント151a2 では、プラント
データP1 と同一のプラントデータP1'は、2つの変換
器154B1、154B2を介してプラントデータ収集
装置152a2 のデータ収集部155に入力されてい
る。
【0051】このように、同一のプラントデータが複数
のプラントデータ収集装置152a1 、152a2 に対
して互いに異なる入力経路で入力される場合では、1号
プラント151a1 から収集されたプラントデータP1
と2号プラント151a2 から収集されたプラントデー
タP1'の値や変化は一致しない。
【0052】また、同一の入力経路であっても、プラン
トデータ出力源と変換器は各プラント毎に異なっている
ため、1号プラント151a1 のプラントデータP1 と
2号プラント151a2 のプラントデータP1'は異なる
値および変化となることが多かった。
【0053】図51は、プラントデータ収集装置により
収集されたプラントデータを伝送路を介して、あるいは
記憶媒体を介して取得し、取得したプラントデータに基
づいてプラントの状態変化を表すグラフ作成処理を含む
解析処理を行なうプラントデータ解析装置の機能の一部
を概略的に示すブロック図である。
【0054】図51に示すプラントデータ解析装置16
0は、図示しないプラントデータ収集装置によりプラン
トから所定のサンプリング周期で順次収集された複数の
収集時刻付きのプラントデータを伝送路を介して、ある
いは記憶媒体を介して取得するデータ取得部161と、
このデータ取得部161により取得された複数の収集時
刻付きのプラントデータを記憶するデータ記憶部162
と、このデータ記憶部162に記憶された複数の収集時
刻付きのプラントデータに基づいて、例えば2つのプラ
ントデータ(第1のプラントデータ、第2のプラントデ
ータ)のトレンド座標(第1のトレンド座標、第2のト
レンド座標)をそれぞれ作成する座標作成部163とを
備えている。
【0055】上述したトレンド座標とは、複数のプラン
トデータの元になる複数のプロセス量を複数の収集時刻
をパラメータとして表した際の各収集時刻毎のプロセス
量の値である。
【0056】また、座標作成部163は、複数の収集時
刻パラメータを基準とした第1のトレンド座標および第
2のトレンド座標との相関関係を表す座標(相関座標)
を作成する機能も有している。
【0057】さらに、プラントデータ解析装置160
は、座標作成部163により作成された第1のトレンド
座標、第2のトレンド座標および相関座標をそれぞれ記
憶する座標データ記憶部164と、この座標データ記憶
部164に記憶された第1のトレンド座標および第2の
トレンド座標に基づいて第1および第2のトレンドグラ
フをそれぞれ作成し、かつ座標データ記憶部164に記
憶された相関座標に基づいて相関グラフを作成するグラ
フ作成部165と、このグラフ作成部165により作成
された第1および第2のトレンドグラフと相関グラフと
をそれぞれ表示する表示部(CRT)166とを備えて
いる。
【0058】図52は、相関グラフCG、第1のトレン
ドグラフTG1および第2のトレンドグラフTG2の表
示例を示す図である。図52に示す第1のトレンドグラ
フTG1によれば、収集時刻tを横軸に、第1のトレン
ド座標Xを縦軸に設定した際の各収集時刻と第1のトレ
ンド座標変数(プロセス量)との関係が折れ線グラフと
して示されている。同様に、第2のトレンドグラフTG
2によれば、収集時刻tを横軸に、第2のトレンド座標
Yを縦軸に設定した際の各収集時刻と第2のトレンド座
標変数(プロセス量)との関係が折れ線グラフとして示
されている。
【0059】また、図52に示す相関グラフCGによれ
ば、横軸に第1のトレンド座標X、縦軸に第2のトレン
ド座標をY設定した際の各収集時刻における相関座標変
数がポイントVとして表示されている。
【0060】ところで、図52に示す相関グラフCG上
では、各相関ポイントの時間的経過は判断できない。そ
こで、従来では、オペレータは、相関グラフ上における
所定範囲の複数の相関ポイント(Va1〜Va5)を評価対
象として、各相関ポイントの収集時刻をマニュアル作業
で調査し、この調査結果に基づいて調査対象の複数の相
関ポイント1Va1〜Va5を実線SLで結ぶためのグラフ
処理を行なう。この結果、図53に示すように、相関グ
ラフCG上において、調査対象となる複数の相関ポイン
トVa1〜Va5の時間的経過が実線SLで示される。
【0061】また、オペレータは、相関グラフCG上で
の評価対象となる相関ポイントPa1〜Pa5を第1および
第2トレンドグラフTG1およびTG2上に示すため
に、その評価対象となる相関ポイントVa1〜Va5に対応
する第1のトレンドグラフTG1のトレンド座標を結ぶ
トレンドラインTL1および第2のトレンドグラフTG
2のトレンド座標を結ぶトレンドラインTL2をそれぞ
れマニュアル作業で調査し、この調査結果に基づいて、
第1および第2のトレンドグラフTG1およびTG2上
の対応するトレンドラインTL1およびTL2部分を太
線表示するためのグラフ処理を行なっている。
【0062】この結果、オペレータは、図53に示す相
関グラフCGを視認することにより、例えば監視対象と
なる2つのプラントデータにおける評価対象となる複数
のポイントVa1〜Va5の相関関係を時間的経過とともに
把握することができる。また、第1および第2のトレン
ドグラフTG1およびTG2を視認することにより、評
価対象ポイントPa1〜Pa5に対応するプロセス量の時間
的変化をトレンドラインTL1およびTL2の表示態様
の変化により容易に識別することができる。
【0063】図54は、プラントデータ収集装置により
収集されたプラントデータを伝送路を介して、あるいは
記憶媒体を介して取得し、取得したプラントデータに基
づいてプラントの状態変化を表すグラフ作成処理を含む
解析処理を行なうプラントデータ解析装置の機能の一部
を概略的に示すブロック図である。
【0064】図54に示すプラントデータ解析装置17
0は、図示しないプラントデータ収集装置によりプラン
トから所定のサンプリング周期で順次収集された複数の
収集時刻付きのプラントデータを伝送路を介して、ある
いは記憶媒体を介して取得するプラントデータ取得部1
71と、このプラントデータ取得部171により取得さ
れた複数の収集時刻付きのプラントデータを記憶するプ
ラントデータ記憶部172と、このプラントデータ記憶
部172に記憶された複数の収集時刻付きのプラントデ
ータに基づいて、所定のプラントデータに基づく変数
(プロセス量;Zで表す)と収集時刻変化との関係を表
すグラフ座標を作成し、作成されたグラフ座標に基づい
て収集時刻変化範囲に係わる所定の表示範囲におけるプ
ラント状態変化を表すグラフを作成するグラフ作成部1
73と、CRT174aと協調して動作するキーボード
(K/B)やマウス等の入力部174bを有し、この入
力部174bを操作してCRT画面上においてメモや上
記表示範囲の変更情報等各種の情報を入力可能な対話表
示部174、およびレーザビームプリンタ(LBP)1
75を有する表示出力部176とを備えており、表示出
力部176は、グラフ作成部173により作成されたグ
ラフを通常時においてはCRT画面に表示し、オペレー
タからの要求等に応じてレーザビームプリンタ175を
介して印字出力するようになっている。
【0065】一方、図54に示したプラントデータ解析
装置170は、グラフが表示されたCRT画面上にその
グラフに関連するメモを入力して表示する機能(メモ作
成部177、メモデータ記憶部178、メモデータ出力
部179)を有している。
【0066】例えば、図55(A)に示すように、CR
T画面S1には、収集時刻変化範囲(t1 〜t3 )にお
ける所定のプラントデータのプロセス量Zの状態変化を
表す正弦波状のグラフG1が表示されている。なお、こ
のグラフG1の大きさは、予めオペレータ等から設定さ
れたt軸側およびZ軸側表示範囲(表示スケール)St
およびSZ に応じて定まっている。
【0067】このとき、オペレータが対話表示部174
の入力部174bを介してCRT画面S1上において、
グラフG1の中心点(t2 、Z2 )を指し示す矢印およ
び指し示した中心点に対するメモ(XXXXXX)を含
むメモ情報を入力すると、プラントデータ解析装置17
0のメモ作成部177は、入力された情報に基づいてC
RT画面S1上の表示座標およびメモ内容を含むメモデ
ータMD1を作成してメモデータ記憶部178に記憶す
る。このとき、メモデータ出力部179は、メモ作成部
177により作成されたメモデータMD1、あるいはメ
モデータ記憶部178に記憶されたメモデータMD1を
読み出してグラフ作成部173に送る。
【0068】グラフ作成部173は、送られたメモデー
タMD1におけるメモ内容を、グラフにおける上記CR
T画面S1上の表示座標に重ね合わせてメモを含むグラ
フを作成して表示出力部176に送る。この結果、表示
出力部176の対話表示部174のCRT画面S1に
は、図55(A)に示すように、メモ情報{矢印、メモ
(XXXXXX)}を含むグラフG1が表示される。
【0069】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図42
および図43に示したプラントデータ収集解析システム
100では、512点(60MB)のプラントデータP
1〜P512を伝送路103を介してプラントデータ解
析装置104へ伝送する場合、1MBあたり10秒の伝
送速度で約10分の伝送時間がかかることになる。
【0070】すなわち、数百点〜数千点にもおよぶ多量
なプラントデータを伝送路103を介して伝送するに
は、非常に時間がかかることになる。
【0071】このため、複数のデータ収集装置102a
1 〜102aN からのデータ伝送要求が重なった場合に
は、例えば512点以上のプラントデータを伝送すると
仮定すれば10分以上の伝送待機時間が発生することに
なる。
【0072】したがって、あるプラントデータ収集装置
(例えば102a2 )からプラントデータがプラントデ
ータ解析装置104へ伝送されている状態において、他
のプラントデータ収集装置(例えば102a1 )におい
てプラント異常状態等緊急に解析が必要な重要なプラン
トデータが収集されていても、上記プラントデータ収集
装置102a2 のプラントデータ伝送が終了するまでは
その重要なプラントデータをプラントデータ解析装置1
04へ伝送することができず、重要なプラントデータの
解析が遅れて上記緊急事態に対する早急な対応をとるこ
とができないという危険性が生じていた。
【0073】また、図44および図45に示したプラン
トデータ収集解析システム120において、トリガ信号
に応じて収集した複数のプラントデータの中には、上記
トリガ信号に直接関連していないものも多く、このよう
なプラントデータは解析処理する緊急性の度合いが低
い。これに対して、トリガ信号に関連したプラントデー
タは、解析処理する緊急性の度合いが非常に高い。
【0074】しかしながら、従来の図44および図45
に示したプラントデータ収集解析システム120では、
トリガ信号に応じて収集したプラントデータ(例えば5
12点のプラントデータP1〜P512)を図45に示
すフォーマット、すなわち、上述したプラントデータの
トリガ信号に関連するか否かに関係なくPID番号の順
序で画一的に伝送路123を介してプラントデータ解析
装置124へ伝送している。
【0075】したがって、例えばPID番号512のプ
ラントデータがトリガ信号に関連した非常に重要かつ緊
急度の高いプラントデータであっても、上記512点の
プラントデータP1〜P512の伝送が開始されてか
ら、その重要かつ緊急度の高いプラントデータがプラン
トデータ解析装置124へ伝送されるまでには、1MB
あたり10秒の伝送速度で約10分の時間がかかること
になるため、上記重要かつ緊急度の高いプラントデータ
を用いた初期解析処理が遅れてその重要かつ緊急度の高
いプラントデータに現れたプラントの異常事態等への早
急な対応がとらない恐れが生じていた。
【0076】さらに、図46および図47に示したプラ
ントデータ収集解析システム130では、上述したよう
に、オペレータからの変更グラフ表示要求の送信に係わ
るプラントデータ収集装置134の処理負荷の増大およ
び処理作業効率の低下という問題が生じている。
【0077】この点、上記問題点を解決するべく図48
および図49に示したプラントデータ収集解析システム
130Aが考案されている。
【0078】しかしながら、図48および図49に示し
たプラントデータ収集解析システム130Aでは、オペ
レータからプラントデータ解析装置134Aを介して最
初のグラフ表示要求を送信した際に、プラントデータ収
集装置132Aのデータファイル記憶部137に記憶さ
れた全てのデータファイルDF1〜DFnを一括してプ
ラントデータ解析装置134Aへ伝送しているため、上
記最初のグラフ表示要求に基づくグラフを表示するまで
に非常に時間がかかり、その最初のグラフ表示要求に対
する迅速な対応ができないという新たな課題が生じてい
た。
【0079】そして、図50に示したプラントデータ収
集解析システム150では、複数のプラントそれぞれに
共通なプラントデータであっても、その入力経路や入力
に係わるデータ出力機器、変換機器等が各プラント間で
異なっているため、各プラントに共通なプラントデータ
に基づいて、例えばあるプラント151a1 に対応する
プラントデータ収集装置152a1 がプラント151a
1 の異常を検知しても、例えば、他のプラントデータ収
集装置において異常検知できない装置(例えば152a
2 )が存在する恐れがあり、異常検知できないプラント
データ収集装置152a2 においては、プラントデータ
の収集、記憶処理が実行されないことになる。
【0080】この結果、例えば地震等の異常事象に対す
るプラント間の比較等の付加価値の高い解析処理を行な
うことができなくなり、解析処理の効率を低下させる危
険性があった。
【0081】一方、図51〜図53に示したプラントデ
ータ解析装置160によれば、相関グラフ上における所
定範囲の複数の相関ポイントを評価対象として時間的経
過の調査および調査結果のグラフ表示、ならびにトレン
ドグラフ上における評価対象ポイントに対応するプロセ
ス量の変化(トレンドラインの表示態様の変化)の調査
および調査結果のグラフ表示を全てオペレータがマニュ
アルで行なわなければならず、上記相関グラフおよびト
レンドグラフ作成処理に係わる解析処理に多大な時間を
要していた。
【0082】特に、評価対象ポイントが重なり合う場合
においては、その重なり合った評価ポイントを識別する
ことが難しかった。
【0083】そして、図54〜図55(A)に示したプ
ラントデータ解析装置170では、メモデータ記憶部1
78に記憶されるメモデータはメモ内容およびCRT画
面S1上の表示座標であり、プラントデータに基づいて
作成されたグラフとは何の関連も無い。
【0084】したがって、例えばオペレータからt軸側
表示スケールSt およびZ軸側表示スケールSZ を変更
して(St 、SZ →St1、SZ1)、グラフG1の所定の
収集時刻変化範囲(t1A〜t3 )部分を拡大する内容の
表示範囲変更要求が対話表示部174を介して入力され
ると、グラフ作成部173によりその表示範囲変更情報
に基づいて再度グラフG1Aが作成され、メモ情報と重
ね合わされて対話表示部174のCRT画面S1に表示
される(図55(B)参照)。
【0085】このとき、図55(B)に示すように、グ
ラフG1Aは表示範囲の拡大により収集時刻t1A〜t3
の部分の波形が拡大しているが、メモ情報は、CRT画
面S1上の表示座標上に固定されたままであり、メモ情
報(例えば矢印が指し示す位置)がグラフG1Aの所定
点{中心点(t2 、Z2 )}に対してずれてしまい、再
度メモ情報を入力して上記拡大したグラフG1Aに対応
するメモデータを作成しなければならかった。なお、こ
のメモ情報のグラフG1Aに対するずれは、t軸側表示
スケールSt およびZ軸側表示スケールSZ を変更して
(St 、SZ →St2、SZ2)、グラフ全体を縮小した場
合{図14(C)参照}や、グラフ全体を移動させた場
合でも同様である。
【0086】すなわち、表示スケールの変更等によりグ
ラフの表示態様を変更(例えば拡大、縮小および移動)
する度毎にメモ情報の再入力およびメモデータの再作成
が必要になり、メモ情報を含むグラフ作成・表示効率を
低下させていた。
【0087】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、複数のプラントデータ収集
装置から伝送要求が重なった場合においても、プラント
の運転状態が異常等の優先順位の高いプラントのプラン
トデータを他のプラントのプラントデータよりも優先し
てプラントデータ解析装置へ伝送してそのプラントの異
常に対して早急に対処することができるプラントデータ
収集解析システムを提供することにある。
【0088】本発明の第2の目的は、トリガ信号に関連
した非常に重要かつ緊急度の高いプラントデータを他の
トリガ信号に関連しないプラントデータよりも優先して
プラントデータ解析装置へ伝送することにより、重要か
つ緊急度の高いプラントデータの解析処理を迅速に行な
ってプラントの異常事態等への早急な対応をとることが
できるプラントデータ収集解析システムを提供すること
にある。
【0089】本発明の第3の目的は、オペレータから繰
り返し変更グラフ表示要求が送信された場合でも、プラ
ントデータ収集装置の処理負荷を低く抑えて処理作業効
率のを高く維持し、かつ最初のグラフ表示要求に対して
も迅速にグラフ表示を行なうことができるプラントデー
タ収集解析システムを提供することにある。
【0090】本発明の第4の目的は、各プラントに共通
なプラントデータに基づいて複数のプラントデータ収集
装置の中の所定のプラントデータ収集装置が異常を検知
した場合、他のプラントデータ収集装置に対してプラン
トデータ収集開始要求を送信することにより、異常を検
知しないプラントデータ収集装置を含む全てのプラント
データ収集装置においてプラントデータを収集すること
を可能にしたプラントデータ収集解析システムを提供す
ることにある。
【0091】本発明の第5の目的は、相関グラフ上にお
ける所定範囲の複数の相関ポイントを評価対象とした時
間的経過を表すデータ、およびトレンドグラフ上におけ
る評価対象ポイントに対応するプロセス量の変化を表す
データを、従来のマニュアル調査作業を行なうことな
く、相関グラフ上のポイント指定操作およびその指定ポ
イント前後のポイント数入力操作等の必要最小限度のマ
ニュアル操作により自動的に表示することを可能にした
プラントデータ解析装置を提供することにある。
【0092】本発明の第6の目的は、表示範囲の変更等
により繰り返しグラフの表示態様を変更しても、メモ情
報の入力作業およびメモデータの再作成処理を行なうこ
となくグラフとメモ情報との対応関係を維持することに
よりメモ情報を含むグラフ作成・表示効率を高く維持す
ることができるプラントデータ収集解析システムを提供
することにある。
【0093】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の第1の態様に係わるプラントデータ収
集解析システムによれば、複数のプラントからその状態
を表すプラントデータを各プラント毎にそれぞれ収集す
るプラントデータ収集手段と、このプラントデータ収集
手段により各プラント毎に収集されたプラントデータを
解析処理する解析処理手段とを備えたプラントデータ収
集解析システムにおいて、前記プラントデータ収集手段
により前記各プラント毎にそれぞれ収集されたプラント
データに基づいて当該各プラントの運転状態を判別し、
この判別した各プラントの運転状態に応じて、前記各プ
ラントデータを前記解析処理手段へ伝送する際の優先順
位を各プラント毎にそれぞれ設定する優先順位設定手段
と、前記プラントデータ収集手段により各プラント毎に
それぞれ収集されたプラントデータを前記解析処理手段
へ伝送する際、前記優先順位設定手段により設定された
優先順位が他のプラントよりも高いプラントのプラント
データを優先して前記解析処理手段へ伝送する優先伝送
手段とを備えている。
【0094】上述した課題を解決するために、本発明の
第2の態様に係わるプラントデータ収集解析システムに
よれば、プラントからそのプラントの状態に応じて送ら
れたプラントデータ収集用のトリガ信号を受け取り、受
け取ったトリガ信号に応じて前記プラントの状態に係わ
る複数のプラントデータを収集するプラントデータ収集
手段と、このプラントデータ収集手段により収集された
複数のプラントデータを解析処理する解析処理手段とを
備えたプラントデータ収集解析システムにおいて、前記
複数のプラントデータにおける前記トリガ信号に関連す
るプラントデータを識別する情報を記憶する識別情報記
憶手段と、この識別情報記憶手段に記憶された識別情報
に基づいて前記プラントデータ収集手段により収集され
た複数のプラントデータの中から前記トリガ信号に関連
するプラントデータを抽出し、抽出したプラントデータ
と前記トリガ信号を識別する情報とを対応付けて第1の
プラントデータファイルに編集して前記解析処理手段へ
伝送する抽出編集手段と、前記トリガ信号に関連しない
プラントデータと前記トリガ信号識別情報とを関連付け
て第2のプラントデータファイルに編集して前記解析処
理手段へ伝送する編集手段とを備えている。
【0095】上述した課題を解決するために、本発明の
第3の態様に係わるプラントデータ収集解析システムに
よれば、プラントからその状態を表すプラントデータを
所定のタイミング毎に順次収集するプラントデータ収集
手段と、このプラントデータ収集手段により順次収集さ
れ伝送路を介して伝送されてきたプラントデータを解析
処理する解析処理手段とを備えたプラントデータ収集解
析システムにおいて、前記プラントデータ収集手段によ
り順次収集されたプラントデータを所定の規則に従って
まとめて複数のデータファイルを作成して記憶する収集
側データファイル作成記憶手段と、この収集側データフ
ァイル作成記憶手段に記憶された複数のデータファイル
をそれぞれを識別するための互いに異なるファイル識別
情報を各データファイル毎にそれぞれ記憶する収集側フ
ァイル識別情報記憶手段と、前記データファイル作成記
憶手段に記憶された複数のデータファイルを少なくとも
1ファイルずつ所定のタイミングで前記伝送路を介して
前記解析処理手段側へ伝送する伝送手段と、この伝送手
段により伝送されてきた複数のデータファイルを記憶す
る解析側データファイル記憶手段と、この解析側データ
ファイル記憶手段に記憶された複数のデータファイルを
それぞれ識別するための互いに異なるファイル識別情報
を各データファイル毎にそれぞれ記憶する解析側ファイ
ル識別情報記憶手段と、前記複数のファイル識別情報の
内の所定のファイル識別情報を含み、その所定のファイ
ル識別情報に対応するデータファイルに記憶された複数
のプラントデータの内の少なくとも1つのプラントデー
タを所定の表示形態で表示するための表示要求データを
入力する表示要求入力手段と、この表示要求入力手段に
より入力された表示要求データで要求された前記所定の
ファイル識別情報に対応するデータファイルが前記解析
側データファイル記憶手段に記憶されているか否かを前
記解析側ファイル識別情報記憶手段に記憶されたファイ
ル識別情報を参照して判断する第1の判断手段と、この
第1の判断手段により前記表示要求データで要求された
データファイルが前記解析側データファイル記憶手段に
記憶されていると判断された場合、当該要求データファ
イルを前記解析側データファイル記憶手段から読み出
し、読み出した要求データファイルを前記所定の表示形
態に対応するように編集して表示する第1の編集表示手
段と、前記第1の判断手段により前記表示要求データで
要求されたデータファイルが前記解析側データファイル
記憶手段に記憶されていないと判断された場合、当該要
求データファイルが前記収集側データファイル作成記憶
手段に記憶されているか否かを前記収集側ファイル識別
情報記憶手段に記憶されたファイル識別情報を参照して
判断する第2の判断手段と、この第2の判断手段により
前記要求データファイルが前記収集側データファイル作
成記憶手段に記憶されていると判断された場合、その要
求データファイルを前記収集側データファイル作成記憶
手段から読み出して前記伝送路を介して伝送して前記解
析側データファイル記憶手段に記憶する読み出し記憶手
段とを備えている。
【0096】上述した課題を解決するために、本発明の
第4の態様に係わるプラントデータ収集解析システムに
よれば、複数のプラントから入力された当該複数のプラ
ントの状態を表す複数のプラントデータに基づいて解析
処理を実行可能な解析処理手段を備えたプラントデータ
収集解析システムにおいて、前記複数のプラントの何れ
か1つに異常な事象が発生したか否かを判断し、この判
断により異常な事象が発生したと判断したプラントから
入力されたプラントデータを収集し、かつ前記判断結果
に基づく異常事象データを出力するプラントデータ収集
・異常判断手段と、前記異常事象発生プラントから収集
されたプラントデータを前記解析処理手段へ伝送する伝
送手段と、各プラントに共通した異常事象に基づく複数
の異常事象データを予め複数の共通異常事象データとし
て記憶する共通異常事象データ記憶手段と、前記プラン
トデータ収集・異常判断手段から出力された異常事象デ
ータが前記共通異常事象データ記憶手段に記憶された複
数の共通異常事象記憶データの何れかと一致しているか
否かを判断する判断手段と、この判断手段により一致し
ていると判断された場合、前記異常事象発生プラント以
外のプラントから入力されたプラントデータを収集し、
収集したプラントデータを前記解析処理手段へ伝送する
収集伝送手段とを備えている。
【0097】上述した課題を解決するために、本発明の
第5の態様に係わるプラントデータ解析装置によれば、
プラントから所定時刻毎に順次収集された当該プラント
の複数のプロセス量に基づく複数の収集時刻付きのプラ
ントデータを解析処理して前記プラントの状態をグラフ
表示するプラントデータ解析装置において、前記複数の
プラントデータの内の少なくとも1つの第1のプラント
データにおける前記複数の収集時刻に対応するプロセス
量を当該複数の収集時刻をパラメータとして表すことに
より第1のトレンド座標を作成する第1のトレンド座標
作成手段と、前記複数のプラントデータの内の少なくと
も1つの前記第1のプラントデータとは異なる第2のプ
ラントデータにおける前記複数の収集時刻に対応するプ
ロセス量を当該複数の収集時刻をパラメータとして表す
ことにより第2のトレンド座標を作成する第2のトレン
ド座標作成手段と、前記収集時刻パラメータを基準とし
た前記第1のトレンド座標および前記第2のトレンド座
標の相関関係を表す相関座標を作成する相関座標作成手
段と、前記第1のトレンド座標および前記第2のトレン
ド座標に基づいて前記第1のプラントデータのプロセス
量の時間的変化を表す第1のトレンドグラフおよび前記
第2のプラントデータのプロセス量の時間的変化を表す
第2のトレンドグラフをそれぞれ作成して表示するトレ
ンドグラフ作成表示手段と、前記第1のプラントデータ
のプロセス量と前記第2のプラントデータのプロセス量
との相関関係を前記相関座標位置におけるポイントとし
て表す相関グラフを作成して表示する相関グラフ作成表
示手段と、前記第1のトレンド座標、前記第2のトレン
ド座標および前記相関座標を、前記複数の収集時刻をイ
ンデックスとして当該各インデックス毎に互いに対応付
けて記憶する座標記憶手段と、この座標記憶手段に記憶
された前記収集時刻インデックスに対応付けられた相関
座標に基づいて、前記相関グラフを構成する複数のポイ
ントの内の少なくとも一部の前記収集時刻に応じた時間
経過を表す軌跡データを当該相関グラフに組み込んで表
示する軌跡データ表示手段とを備えている。
【0098】上述した課題を解決するために、本発明の
第6の態様に係わるプラントデータ解析装置によれば、
プラントから所定時刻毎に順次収集された当該プラント
の状態を表すプラントデータを解析処理して前記プラン
トの状態をグラフ表示するプラントデータ解析装置にお
いて、前記プラントデータに基づく変数と前記複数の収
集時刻に基づく所定の収集時刻変化との関係を表すグラ
フ座標を作成するグラフ座標作成手段と、前記グラフ座
標に基づいて所定の表示範囲に基づく前記プラント状態
変化を表すグラフを作成してモニタに表示するグラフ作
成表示手段と、前記モニタに表示されたグラフに対する
メモ等の文字情報を作成して前記モニタ画面上の所定の
座標位置に表示させる文字情報作成表示手段と、この文
字情報作成表示手段により作成表示された文字情報の内
容を表すキャラクタデータ、前記文字情報の領域の大き
さを表すデータおよび前記文字情報のモニタ画面上の表
示出力座標を記憶する文字情報記憶手段と、この文字情
報記憶手段に記憶された文字情報の表示出力座標と前記
グラフ座標作成手段により作成されたグラフ座標との相
対的な関係から前記グラフ座標に関連付けられた前記文
字情報の表示出力座標を算出するグラフ関連表示座標算
出手段と、算出された文字情報の表示出力座標を記憶す
るグラフ関連表示座標記憶手段と、前記モニタの表示範
囲変更等の表示態様変更要求に応じて前記グラフ座標を
編集して表示態様の異なるグラフ座標を作成し、前記編
集後のグラフ座標に基づいて前記プラント状態変化を表
すグラフを作成するグラフ編集作成手段と、前記編集後
のグラフ座標、前記文字情報の前記グラフ座標に関連付
けられた表示出力座標および前記大きさデータに基づい
て、前記編集後のグラフ座標に対する前記文字情報の表
示出力座標および当該編集後のグラフ座標に対する文字
情報領域の大きさを表すデータを算出する算出手段と、
前記キャラクタデータ、前記算出手段により算出された
前記編集後のグラフ座標に対する文字情報の表示出力座
標、および前記編集後のグラフ座標に対する文字情報領
域の大きさデータに基づいて前記グラフ編集作成手段に
より作成されたグラフ上に前記文字情報を重ね合わせて
当該文字情報を含むグラフを作成して前記モニタ画面に
再表示する再表示手段とを備えている。
【0099】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って以下に説明する。
【0100】(第1の実施の形態)本発明のプラントデ
ータ収集解析システムに係わる第1の実施の形態を図1
〜図9に示す。
【0101】図1は、本実施形態のプラントデータ収集
解析システム1の機能ブロック構成を概略的に示す図で
ある。なお、図42に示したプラントデータ収集解析シ
ステム100と略同等の機能を有する構成要素は、同一
の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
【0102】図1によれば、プラントデータ収集解析シ
ステム1は、複数のプラント2a1〜2aN (1号プラ
ント2a1 〜N号プラント2aN )に対応してそれぞれ
設置されたプラントデータ収集装置3a1 〜3aN と、
プラントデータ収集装置3a1 〜3aN に対して一般的
な伝送路であるイーサネットLAN等の伝送路4を介し
てデータ送受信可能に相互接続されたプラントデータ解
析装置5とを備えている。
【0103】プラントデータ収集装置3a1 〜3aN
(以下、代表してプラントデータ収集装置3a1 につい
てのみ説明する)は、プラントデータ収集用のデータ収
集部110と、このデータ収集部110により収集され
た複数のプラントデータを図43に示すフォーマットで
プラントデータファイルとして記憶する収集側プラント
データ記憶部111とを備えている。
【0104】また、本実施形態のプラントデータ収集装
置3a1 は、複数のプラントデータにおけるプラント2
a1 の各運転状態{本実施形態では、4つの運転状態、
すなわち(1)プラント過度状態、(2)プラント運転
中、(3)プラント起動中、(4)プラント停止中}に
係わる所定のプラントデータと、この各運転状態に係わ
る所定のプラントデータの論理条件値をパラメータとし
て含む論理演算式(OR、AND)とを含むプラント2
a1 の運転状態および優先順位算出用の優先順位算出デ
ータをデータファイルPFとして記憶する優先順位算出
データ記憶部7と、その優先順位データ記憶部7に記憶
された優先順位算出データファイルPFに基づいて論理
演算を行ないプラント2a1 の運転状態およびその運転
状態に対応する優先順位を算出する優先順位算出部8と
を備えている。
【0105】図2は、優先順位算出データ記憶部7に記
憶された優先順位算出データファイルF1のファイル構
造を示す図である。
【0106】図2に示すデータファイルF1には、各優
先順位(1〜4)毎に、その優先順位に対応する運転状
態を算出するための優先順位算出データが優先順位の高
い順で階層的に配列された状態で記憶されている。
【0107】すなわち、図2によれば、各優先順位に対
応する運転状態に係わるプラントデータの数をそれぞれ
i個(1〜i)とすると、優先順位1の優先順位算出デ
ータとして、優先順位1、その優先順位1に対応する運
転状態に係わる第1のプラントデータのPID番号(1
−1)、その論理条件(上限値、接点状態、または下限
値)、論理演算式データ(論理記号)、優先順位1に対
応する運転状態に係わる第2のプラントデータのPID
番号(1−2)、その論理条件(上限値、接点状態、ま
たは下限値)、論理演算式データ(論理記号)、…、優
先順位1に対応する運転状態に係わる第iのプラントデ
ータのPID番号(1−i)、その論理条件{SVデー
タの場合→接点状態(ONあるいはOFF)、TMデー
タの場合→上限値、または下限値)}、論理演算式デー
タ(論理記号)がそれぞれ記憶されている。なお、優先
順位1の優先順位算出データに続けて、優先順位2の優
先順位算出データ〜優先順位j(本実施形態ではj=
4)の優先順位算出データが階層的に記憶されている。
【0108】例えば、図3(A)に示すように、優先順
位“1”の優先順位算出データPD1 として、その優先
順位(“1”)、その優先順位1に対応する運転状態
(プラント過度状態)に係わる第1のプラントデータ
(例えばプラントスクラム信号)のPID番号(D10
1)、その接点状態の条件(ON)、論理記号(O
R)、第2のプラントデータ(例えば非常用冷却ポンプ
A起動信号)のPID番号(D301)、その接点状態
の条件(ON)、論理記号(OR)、第3のプラントデ
ータ(例えば水位信号)のPID番号(A200)、そ
の上限値の条件(≦8000mm)、論理記号(OR)、
第4のプラントデータ(例えばポンプC軸振動)のPI
D番号(A503)、その下限値の条件(≧10μm
)、論理記号(OR)がそれぞれ記憶されている。
【0109】このとき、優先順位“1”の優先順位算出
データPD1 を用いた優先順位算出部8の論理演算は次
のように表される。
【0110】すなわち、図3(B)に示すように、優先
順位算出部8は、第1〜第4のプラントデータがそれぞ
れ論理条件を満足した場合を論理値“1”、それ以外を
論理値“0”として全体のOR論理演算CORを行なって
おり、上記第1〜第4のプラントデータの内の少なくと
も1つの論理値が“1”の場合にそのOR論理演算結果
は“1”となってプラント2a1 の運転状態を過度状態
と判定し、プラント2a1 の優先順位を“1”と判定す
るようになっている。
【0111】また、図4(A)に示すように、優先順位
“2”の優先順位算出データPD2として、その優先順
位(“2”)、その優先順位“2”に対応する運転状態
(プラント運転中)に係わる第1のプラントデータ(例
えばプラント起動信号)のPID番号(D100)、そ
の接点状態の条件(ON)、論理記号(AND)、第2
のプラントデータ(例えばプラント出力信号)のPID
番号(A100)、その下限値の条件(≧90%)、論
理記号(AND)がそれぞれ記憶されている。
【0112】このとき、優先順位“2”の優先順位算出
データPD2 を用いた優先順位算出部8の論理演算は次
のように表される。
【0113】すなわち、図4(B)に示すように、優先
順位算出部8は、第1〜第2のプラントデータがそれぞ
れ論理条件を満足した場合を論理値“1”、それ以外を
論理値“0”として全体のAND論理演算CAND を行な
っており、上記第1〜第2のプラントデータの全ての論
理値が“1”の場合にそのAND論理演算結果は“1
“となってプラント2a1 の運転状態を運転中状態と判
定し、プラント2a1 の優先順位を“2”と判定するよ
うになっている。
【0114】さらに、図5(A)に示すように、優先順
位“3”の優先順位算出データPD3 として、その優先
順位(“3”)、その優先順位“3”に対応する運転状
態(プラント起動中)に係わる第1のプラントデータ
(例えばプラント起動信号)のPID番号(D10
0)、その接点状態の条件(ON)、論理記号(O
R)、第2のプラントデータ(例えばプラント出力信
号)のPID番号(A100)、その下限値の条件(≧
11%)、論理記号(OR)がそれぞれ記憶されてい
る。
【0115】このとき、優先順位“3”の優先順位算出
データPD3 を用いた優先順位算出部8の論理演算は次
のように表される。
【0116】すなわち、図5(B)に示すように、優先
順位算出部8は、第1〜第2のプラントデータがそれぞ
れ論理条件を満足した場合を論理値“1”、それ以外を
論理値“0”として全体のOR論理演算CORを行なって
おり、上記第1〜第2のプラントデータの内の少なくと
も1つの論理値が“1”の場合にそのOR論理演算結果
は“1”となってプラント2a1 の運転状態を起動中状
態と判定し、プラント2a1 の優先順位を“3”と判定
するようになっている。
【0117】同様に、図6(A)に示すように、優先順
位“4”の優先順位算出データPD4 として、その優先
順位(“4”)、その優先順位“4”に対応する運転状
態(プラント停止中)に係わる第1のプラントデータ
(例えばプラント起動信号)のPID番号(D10
0)、その接点状態の条件(OFF)、論理記号(O
R)、第2のプラントデータ(例えばプラント出力信
号)のPID番号(A100)、その上限値の条件(≦
10%)、論理記号(OR)がそれぞれ記憶されてい
る。
【0118】このとき、優先順位“4”の優先順位算出
データPD4 を用いた優先順位算出部8の論理演算は次
のように表される。
【0119】すなわち、図6(B)に示すように、優先
順位算出部8は、第1〜第2のプラントデータがそれぞ
れ論理条件を満足した場合を論理値“1”、それ以外を
論理値“0”として全体のOR論理演算CORを行なって
おり、上記第1〜第2のプラントデータの内の少なくと
も1つの論理値が“1”の場合にそのOR論理演算結果
は“1”となってプラント2a1 の運転状態を停止中状
態と判定し、プラント2a1 の優先順位を“4”と判定
するようになっている。
【0120】一方、プラントデータ収集装置3a1 は、
プラントデータを伝送する旨を表す収集側伝送要求およ
び優先順位算出部8により算出された優先順位を伝送路
4を介してプラントデータ解析装置5へ伝送し、この収
集側伝送要求を送信した結果、プラントデータ解析装置
5から伝送路4を介して伝送開始要求が送られた際に収
集側プラントデータ記憶部111に順次記憶されたプラ
ントデータを読み出して伝送路4を介してプラントデー
タ解析装置5へ伝送する収集側データ伝送部9を備えて
いる。
【0121】また、プラントデータ収集装置3a1 の収
集側データ伝送部9は、プラントデータを伝送路4を介
して伝送中においてプラントデータ解析装置5から伝送
中止要求が送られた場合に、そのプラントデータの伝送
を中止する機能を有している。
【0122】なお、他のプラントデータ収集装置3a2
〜3aN も、対応するプラントが異なる以外はプラント
データ収集装置3a1 と同一の機能ブロック構成を有し
ている。
【0123】一方、プラントデータ解析装置5は、各プ
ラントデータ収集装置3a1 〜3aN の収集側データ伝
送部9から伝送路4を介して伝送されてきた収集側伝送
要求、各プラント2a1 〜2aN の優先順位およびプラ
ントデータを受け取るとともに、伝送開始要求および伝
送中止要求等の指令を伝送路4を介して各プラントデー
タ収集装置3a1 〜3aN の収集側データ伝送部9に伝
送する解析側データ伝送部10と、この解析側データ伝
送部10により受け取られたプラントデータを各プラン
トデータ収集装置3a1 〜3aN 毎にそれぞれ記憶する
解析側プラントデータ記憶部116と、この解析側プラ
ントデータ記憶部116に記憶されたプラントデータに
基づいて解析処理を行なうプラントデータ解析部117
とを備えている。
【0124】さらに、本実施形態のプラントデータ解析
装置5は、各プラント2a1 〜2aN の優先順位
(“1”〜“4”)および各プラント2a1 〜2aN か
らプラントデータ解析装置5に対してプラントデータが
伝送中であるか否かを表す伝送状態{伝送有(“1”)
/伝送無(“0”)}を含む優先順位データを優先順位
データファイルPFAとして記憶する優先順位データ記
憶部11を備えている。
【0125】図7は、優先順位データファイルPFAの
ファイル構造を示す図である。図7に示す優先順位デー
タファイルPFAには、1号プラント2a1 〜N号プラ
ント2aN の優先順位、および1号プラント2a1 〜N
号プラント2aN の伝送状態が上述した順序で階層的に
配列された状態で記憶されている。
【0126】そして、本実施形態のプラントデータ解析
装置5は、解析側データ伝送部10を介して受け取られ
た収集側伝送要求およびこの収集側伝送要求に対応する
プラント2a1 の優先順位と優先順位データ記憶部11
に記憶された各プラント2a1 〜2aN の優先順位およ
び伝送状態とから、収集側伝送要求を送信したプラント
データ収集装置の収集側データ伝送部9に対して伝送開
始要求を送るか否かを判断する判断部12とを備え、解
析側データ伝送部10は、判断部12により伝送開始要
求を送ると判断された場合に収集側伝送要求を送信した
プラントデータ収集装置に対して伝送開始要求を送るよ
うになっている。
【0127】なお、プラントデータ収集装置3a1 の各
機能ブロック7〜9、110、111は、CPU、イン
タフェース回路、入力部、メモリおよび表示部(モニ
タ、CRT)等から構成された計算機システムの統合的
な処理(例えばメモリに記憶された上記機能ブロック7
〜9、116、117に対応するプログラムモジュール
に基づく処理)により具体化される。同様に、プラント
データ解析装置5の各機能ブロック10〜12、11
0、111は、CPU、インタフェース回路、入力部、
メモリおよび表示部(モニタ、CRT)等から構成され
た計算機システムの統合的な処理(例えばメモリに記憶
された上記機能ブロック10〜12、116、117に
対応するプログラムモジュールに基づく処理)により具
体化される。
【0128】次に本実施形態のプラントデータ収集解析
システム1の全体の処理について、特に、運転中状態
(優先順位“2”)の2号プラント2a2 のプラントデ
ータ収集装置3a2 からプラントデータ解析装置5へプ
ラントデータが伝送されている場合の1号プラント2a
1 のプラントデータ収集装置3a1 の優先順位算出部8
およびプラントデータ解析装置5の判断部12の処理を
中心に説明する。
【0129】なお、このとき、プラントデータ解析装置
5の優先順位データファイルF2における2号プラント
2a2 の優先順位は“2”(プラント運転中状態)、1
号プラント2a1 、3号プラント2a3 〜N号プラント
2aN の伝送状態は“0”(伝送無)および2号プラン
ト2a2 の伝送状態は“1”がそれぞれ格納されてい
る。
【0130】1号プラント2a1 のプラントデータ収集
装置3a1 のデータ収集部110により複数のプラント
データが所定のサンプリング周期によりそれぞれ収集さ
れて収集側プラントデータ記憶部111にそれぞれ記憶
されている。
【0131】このとき、例えば1号プラント2a1 がプ
ラント運転中状態から過度状態に変化した場合、プラン
トデータ収集装置3a1 の優先順位算出部8は、図8に
示す処理を行なう。
【0132】すなわち、優先順位算出部8は、優先順位
算出データ記憶部7に記憶された優先順位算出データフ
ァイルPFを読込み(ステップS1)、収集側プラント
データ記憶部111に記憶されたプラントデータファイ
ルF1を読込む(ステップS2)。
【0133】次いで優先順位算出部8は、優先順位Iを
“1”に仮定する(ステップS3)。そして、優先順位
算出部8は、仮定した優先順位“1”の優先順位算出デ
ータPD1 に対応する第1〜第4のプラントデータ{P
ID番号(D101)、(D301)、(A200)、
(A503)}をプラントデータファイルF1から抽出
し(ステップS4)、抽出した第1〜第4のプラントデ
ータおよび優先順位算出データPD1 に基づいて図3
(B)に示したOR論理演算CORを行ない、プラント2
a1 の優先順位がI=“1”と判定されるか否か判断す
る(ステップS5)。
【0134】今、1号プラント2a1 の運転状態は“過
度状態”であるため、上記第1〜第4のプラントデータ
{PID番号(D101)、(D301)、(A20
0)、(A503)}の内の少なくとも1つは必ず論理
条件を満足してその論理値が“1”となり、OR論理演
算結果“1”が得られる。この結果、ステップS5の判
断の結果はYES、すなわち1号プラント2a1 の優先
順位は“1”と判断される(ステップS5)。
【0135】なお、1号プラント2a1 の運転状態が
“過度状態”以外の運転状態(例えば“起動状態”)で
ある場合には、図3(B)に示したOR論理演算結果は
“0”になるため、上述したステップS5の判断の結果
はNO、すなわち、1号プラント2a1 の優先順位は
“1”ではないと判断される。以下、優先順位算出部8
は、I(“1”)を1インクリメントし(I=I+
1)、Iを“2”として(ステップS6)、上述したス
テップS4〜ステップS6の処理を繰り返し行ない、論
理演算結果が“1”となる優先順位を1号プラント2a
1 の優先順位と判断する。
【0136】ステップS5の判断処理が終了すると、優
先順位算出部8は、得られた優先順位(“1“)および
収集側伝送要求をプラントデータ解析装置5へ送信する
(ステップS7)。
【0137】伝送路4を介して送られてきた1号プラン
ト2a1 のプラントデータ収集装置3a1 の優先順位
“1”および収集側伝送要求は、プラントデータ解析装
置5の解析側データ伝送部10を介して判断部12に送
られる。
【0138】このとき、判断部12は、プラントデータ
収集装置3a1 から送られた1号プラント2a1 の優先
順位“1”および収集側伝送要求に応じて図9に示す処
理を行なう。
【0139】すなわち、判断部12は、送られた1号プ
ラント2a1 の優先順位“1”を読込み(ステップS1
0)、解析側データ伝送部10に対してプラントデータ
が伝送されているプラントが存在するか否かを優先順位
データ記憶部11に記憶された優先順位データファイル
PFAに基づいて判断する(ステップS11)。
【0140】もし、ステップS11の判断の結果NO、
すなわちプラントデータ伝送中のプラントが存在しない
と判断された場合、判断部12は、後述するステップS
16の処理に移行する。
【0141】本実施形態における優先順位データファイ
ルPFAによれば、2号プラント2a2 の伝送状態が
「伝送有(“1”)」であるため、ステップS11の判
断の結果はYES、すなわちプラントデータ伝送中のプ
ラントが存在すると判断される。
【0142】ステップS11の判断の結果YESの場
合、判断部12は、優先順位データ記憶部11からプラ
ントデータ伝送中の2号プラント2a2 の優先順位
“2”を読込んでPT にセットし(ステップS12)、
次いで収集側伝送要求の送信元である伝送要求側1号プ
ラント2a1 の優先順位“1”をPR にセットする(ス
テップS13)。
【0143】そして、判断部12は、伝送中側2号プラ
ント2a2 の優先順位“2”を表すPT と伝送要求側1
号プラント2a1 の優先順位“1”を表すPR との大き
さを比較(PR >PT )する(ステップS14)。
【0144】このとき、ステップS14の判断の結果N
O、すなわち、伝送要求側1号プラント2a1 の優先順
位PR が伝送中側2号プラント2a2 の優先順位PT
等しい、あるいは低いと判断された場合には判断部12
は処理を終了する。
【0145】本実施形態では、ステップS14の判断の
結果はYES、すなわち、伝送要求側1号プラント2a
1 の優先順位PR が伝送中側2号プラント2a2 の優先
順位PT よりも高いと判断されるため、判断部12は、
解析側伝送データ伝送部10に対して伝送中側2号プラ
ント2a2 に対応するプラントデータ収集装置3a1の
収集側データ伝送部9に対して伝送中止要求を出力する
ように命令する(ステップS15)。
【0146】この結果、プラントデータ解析装置5の解
析側データ伝送部10から伝送中止要求が伝送路4を介
してプラントデータ収集装置3a2 の収集側データ伝送
部9に送信され、プラントデータ収集装置3a2 のデー
タ伝送部9の伝送中止処理により2号プラント2a2 か
ら収集されたプラントデータのプラントデータ解析装置
5への伝送が中止される。
【0147】ステップS15の伝送中止要求出力後、あ
るいはステップS11の判断の結果NOの場合に、判断
部12は、解析側伝送データ伝送部10に対して伝送要
求側1号プラント2a1 に対応するプラントデータ収集
装置3a1 の収集側データ伝送部9に対して伝送開始要
求を出力するように命令する(ステップS16)。
【0148】この結果、プラントデータ解析装置5の解
析側データ伝送部10から伝送開始要求が伝送路4を介
してプラントデータ収集装置3a1 の収集側データ伝送
部9に送信され、プラントデータ収集装置3a1 のデー
タ伝送部9の伝送開始処理により1号プラント2a1 か
ら収集されたプラントデータのプラントデータ解析装置
5への伝送が開始される。
【0149】そして、ステップS16の伝送開始要求出
力後に、判断部12は、優先順位データの変更分、すな
わち、1号プラント2a1 の優先順位→“1”および伝
送状態→“1(伝送有)”、そして2号プラント2a2
の伝送状態→“0(伝送無)”を優先順位データファイ
ルPFAに書き込んで(ステップS17)処理を終了す
る。
【0150】すなわち、本実施形態によれば、例えば運
転中の2号プラント2a2 のプラントデータ収集装置3
a2 からプラントデータがプラントデータ解析装置5へ
伝送されている状態において、1号プラント2a1 の運
転状態が2号プラント2a2の運転状態よりも優先順位
の高い過度状態に変化した場合であっても、プラントの
運転状態に基づく各プラントの優先順位を算出してプラ
ントデータ解析装置5へのプラントデータの伝送を制御
しているため、優先順位の低い2号プラント2a2 から
のプラントデータのプラントデータ解析装置5への伝送
を中止し、優先順位の高い1号プラント2a1 から収集
されたプラントデータを他のプラント(2号プラント)
よりも優先してプラントデータ解析装置5へ伝送するこ
とができる。
【0151】この結果、過度状態等の緊急性の高い重要
なプラントデータの解析を迅速に行なうことができ、上
記過度状態等の緊急事態に対する早急な対応をとること
ができる。
【0152】(第2の実施の形態)本発明のプラントデ
ータ収集解析システムに係わる第1の実施の形態を図1
〜図10〜図16に示す。
【0153】図10は、本実施形態のプラントデータ収
集解析システム15の機能ブロック構成を概略的に示す
図である。なお、図44に示したプラントデータ収集解
析システム120と略同等の機能を有する構成要素は、
同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
【0154】図10によれば、プラントデータ収集解析
システム15は、プラント16に対応して設置されたプ
ラントデータ収集装置17と、このプラントデータ収集
装置17に対してイーサネットLAN等の伝送路18を
介してデータ送受信可能に相互接続されたプラントデー
タ解析装置19とを備えている。
【0155】プラントデータ収集装置17は、プラント
16から送信されたプラント状態変化に基づくトリガ信
号に応じて複数のプロセス信号に基づく複数のプラント
データを所定のサンプリング周期で順次収集するデータ
収集部125と、このデータ収集部125により所定の
サンプリング周期で順次収集された複数のプラントデー
タを所定のフォーマットでまとめることにより、図45
に示すようなファイル構造のプラントデータファイルF
2、すなわち、トリガ信号PID、データ収集日時、時
系列プラントデータ{P1(t1 〜tk )}、…、Pn
(t1 〜tk )}が階層的に配列されたデータファイル
F2として記憶する収集側プラントデータ記憶部126
とを備えている。
【0156】また、本実施形態のプラントデータ収集装
置17は、複数のプラントデータにおける所定のトリガ
信号(PID TR1、…、TRL)に関連するプラン
トデータをそれぞれ識別する識別用データをファイルI
Fとして記憶する識別用データ記憶部20と、この識別
用データ記憶部20に記憶された識別用データファイル
IFに基づいて、収集側プラントデータ記憶部126に
プラントデータファイルF2として記憶された複数のプ
ラントデータP1(t1 〜tk )、…、Pn(t1 〜t
k )の中から、データ収集を開始したトリガ信号(例え
ばトリガ信号TR1)に関連するプラントデータ{プラ
ントデータP1(t1 〜tk )、…、Pm(t1 〜tk
)}を抽出して第1のプラントデータファイルTF1
に編集し、トリガ信号TR1に関連しないプラントデー
タ{Pm+1(t1 〜tk )、…、Pn(t1 〜tk
)}を第2のプラントデータファイルTF2に編集す
る収集側データ編集部21とを備えている。
【0157】図11は、識別用データ記憶部20に記憶
された識別用データファイルIFのファイル構造を示す
図である。
【0158】すなわち、図11に示す識別用データファ
イルIFには、第1のデータ収集開始トリガ信号のPI
D(TR1)、このトリガ信号TR1に関連するプラン
トデータのPID番号(P1〜Pm)、第2のトリガ信
号のPID(TR2)、このトリガ信号TR2に関連す
るプラントデータのPID番号(Pd 〜Pd+e )、…、
第Lのトリガ信号のPID(TRL)、このトリガ信号
TRL関連するプラントデータのPID番号(Pf 〜P
f+g )が上述した順序で階層的に配列された状態で記憶
されている。
【0159】一方、プラントデータ収集装置17は、第
1のプラントデータファイルTF1を伝送する旨を表す
第1のデータファイル伝送要求を伝送路4を介してプラ
ントデータ解析装置5へ伝送し、この第1のデータファ
イル伝送要求を送信した結果、プラントデータ解析装置
5から伝送路4を介して伝送開始要求が送られた際に、
収集側データ編集部21で編集された第1のデータファ
イルTF1を伝送路4を介してプラントデータ解析装置
5へ伝送する機能、および第2のプラントデータファイ
ルTF2を伝送する旨を表す収集側伝送要求を伝送路4
を介してプラントデータ解析装置5へ伝送し、この第2
のデータファイル伝送要求を送信した結果、プラントデ
ータ解析装置5から伝送路4を介して伝送開始要求が送
られた際に、収集側データ編集部21で編集された第2
のデータファイルTF2を伝送路4を介してプラントデ
ータ解析装置5へ伝送する機能を有する収集側データ伝
送部22を備えている。
【0160】一方、プラントデータ解析装置19は、プ
ラントデータ収集装置17の収集側データ伝送部22か
ら伝送路18を介して伝送されてきた第1のデータファ
イル伝送要求、第2のデータファイル伝送要求、第1の
プラントデータファイルTF1および第2のプラントデ
ータファイルTF2をそれぞれ受け取るとともに、伝送
開始要求等の指令を伝送路4を介してプラントデータ収
集装置17の収集側データ伝送部22に伝送する解析側
データ伝送部25と、この解析側データ伝送部25によ
り受け取られた第1のプラントデータファイルTF1お
よび第2のプラントデータファイルTF2に基づいて再
編集処理を行なうことにより、収集側プラントデータ記
憶部126に記憶されたプラントデータファイルF2と
略同一の構造を有するプラントデータファイルF2' を
作成する解析側データ編集部26と、この解析側データ
編集部26の再編集処理により作成されたプラントデー
タファイルF2' を記憶する解析側プラントデータ記憶
部27と、この解析側プラントデータ記憶部27に記憶
されたプラントデータファイルF2' に基づいて解析処
理を行なうプラントデータ解析部28とを備えている。
なお、プラントデータ収集装置17の各機能ブロック2
0〜22、125、126は、CPU、インタフェース
回路、入力部、メモリおよび表示部等から構成された計
算機システムの統合的な処理により具体化される。同様
に、プラントデータ解析装置19の各機能ブロック25
〜28は、CPU、インタフェース回路、入力部、メモ
リおよび表示部等から構成された計算機システムの統合
的な処理により具体化される。
【0161】次に本実施形態のプラントデータ収集解析
システム15全体の処理について、特に、プラントデー
タ収集装置17の収集側データ編集部21およびプラン
トデータ解析装置19の解析側データ編集部26の処理
を中心に説明する。
【0162】プラント16から送信されたプラント状態
変化に基づくトリガ信号TR1に応じて、複数のプロセ
ス信号に基づく複数のプラントデータP1〜Pnが所定
のサンプリング周期で順次収集される。収集された複数
の時系列的なプラントデータ{P1(t1 〜tk )}、
…、Pn(t1 〜tk )}は、収集側データ記憶部12
6にデータファイルF2として記憶される。
【0163】このとき、プラントデータ収集装置17の
収集側データ編集部21は、図12に示す処理を行な
う。
【0164】すなわち、収集側データ編集部21は、識
別用データ記憶部20に記憶された識別用データファイ
ルIFを読み込み(ステップS20)、収集側プラント
データ記憶部126に記憶されたプラントデータファイ
ルF2を読込む(ステップS21)。
【0165】次いで収集側データ編集部21は、読み込
んだ識別用データファイルIFに基づいて、読み込んだ
プラントデータファイルF2の中からトリガ信号TR1
に関連するプラントデータP1(t1 〜tk )、…、P
m(t1 〜tk )を抽出し、抽出したプラントデータP
1(t1 〜tk )、…、Pm(t1 〜tk )とトリガ信
号TR1とを対応付けて第1のプラントデータファイル
TF1に編集する(ステップS22)。
【0166】この第1のプラントデータファイルTF1
のファイル構造を図13に示す。
【0167】図13に示す第1のプラントデータファイ
ルTF1には、トリガ信号PID(TR1)、データ収
集日時、トリガ信号に関連するプラントデータのPID
番号(P1〜Pm)が上述した順序で階層的に配列され
た状態で記憶されている。
【0168】そして、トリガ信号に関連しないプラント
データのPID番号(Pm+1〜Pn)に対応するデー
タ記憶領域は、データ未格納の領域(ブランク領域、ス
ペア領域)となっている。
【0169】さらに、スペア領域の下段からEOFまで
のデータ格納領域には、PID番号1のプラントデータ
P1(t1 )、P1(t2 )、…、P1(tk )、・・
・、PID番号mのプラントデータPm(t1 )、Pm
(t2 )、…、Pm(tk )がPID番号順でそれぞれ
記憶されている。
【0170】次いで収集側データ編集部21は、編集し
た第1のプラントデータファイルTF1の伝送要求(第
1のデータファイル伝送要求)をプラントデータ解析装
置5へ出力する(ステップS23)。
【0171】この結果、第1のデータファイル伝送要求
は、伝送路18を介してプラントデータ解析装置19の
解析側データ伝送部25へ送られる。
【0172】解析側データ伝送部25は、伝送されてき
た第1のデータファイル伝送要求に応じて伝送開始要求
を伝送路18を介してプラントデータ収集装置17の収
集側データ伝送部22に送る。
【0173】収集側データ伝送部22は、伝送路18を
介して送られてきた伝送開始要求に応じて収集側データ
編集部21のステップS22の処理により編集された第
1のプラントデータファイルTF1を伝送路18を介し
てプラントデータ解析装置19へ伝送する。
【0174】このとき、トリガ信号TR1に関連するプ
ラントデータの数を表示部(CRT等)の1画面または
プリント出力の1ページで一般的に使用される10デー
タ(m=10)とすると、10秒周期でn=512点の
データを10分間収集した場合において、1つのプラン
トデータの1周期分のデータサイズを2Bとすると、プ
ラントデータファイルTF1は約1.2MBになる。
【0175】したがって、1.2MBのプラントデータ
ファイルTF1は、従来と同様の伝送速度(1MBあた
り10秒)で10秒程度と非常に高速に伝送される。
【0176】プラントデータ解析装置19へ伝送された
第1のプラントデータファイルTF1は、プラントデー
タ解析装置19の解析側データ伝送部25を介して解析
側データ編集部26に送られる。このとき、解析側デー
タ編集部26は、図14に示す処理を行なう。
【0177】すなわち、解析側データ編集部26は、送
られたプラントデータファイル(第1のプラントデータ
ファイルTF1)を読込み(ステップS30)、読込ん
だ第1のプラントデータファイルTF1にスペア領域が
存在するか否か判断する(ステップS31)。
【0178】第1のプラントデータファイルTF1には
スペア領域が存在するため、このステップS31の判断
の結果はYESとなり、解析側データ編集部26は、第
1のプラントデータファイルTF1を解析側プラントデ
ータ記憶部27に書込んで(ステップS32)、ステッ
プS30の処理実行前に移行する。
【0179】この結果、プラントデータ解析部28は、
解析側データ記憶部27に記憶された第1のプラントデ
ータファイルTF1に基づいて解析処理を実行する。
【0180】一方、収集側データ編集部21は、第1の
データファイル伝送要求を出力した後、プラントデータ
ファイルF2の中からトリガ信号TR1に関連するプラ
ントデータP1(t1 〜tk )、…、Pm(t1 〜tk
)以外のトリガ信号TR1に関連しないプラントデー
タPm+1(t1 〜tk )、…、Pn(t1 〜tk )と
トリガ信号TR1とを対応付けて第2のプラントデータ
ファイルTF2に編集する(ステップS24)。
【0181】この第2のプラントデータファイルTF2
のファイル構造を図15に示す。
【0182】図15に示す第2のプラントデータファイ
ルTF2には、トリガ信号PID(TR1)、データ収
集日時、トリガ信号に関連しないプラントデータの、P
ID番号m+1のプラントデータPm+1(t1 )、P
m+1(t2 )、…、Pm+1(tk )、・・・、PI
D番号nのプラントデータPn(t1 )、Pn(t
2)、…、Pn(tk )が上述した順序で階層的に配列
された状態で記憶されている。
【0183】次いで収集側データ編集部21は、編集し
た第2のプラントデータファイルTF2の伝送要求(第
2のデータファイル伝送要求)をプラントデータ解析装
置5へ出力する(ステップS25)。
【0184】この結果、第2のデータファイル伝送要求
は、伝送路18を介してプラントデータ解析装置19の
解析側データ伝送部25へ送られる。
【0185】解析側データ伝送部25は、伝送されてき
た第2のデータファイル伝送要求に応じて伝送開始要求
を伝送路18を介してプラントデータ収集装置17の収
集側データ伝送部22に送る。
【0186】収集側データ伝送部22は、伝送路18を
介して送られてきた伝送開始要求に応じて収集側データ
編集部21のステップS24の処理により編集された第
2のプラントデータファイルTF2を伝送路18を介し
てプラントデータ解析装置19へ伝送する。
【0187】プラントデータ解析装置19へ伝送された
第2のプラントデータファイルTF2は、プラントデー
タ解析装置19の解析側データ伝送部25を介して解析
側データ編集部26に送られる。このとき、解析側デー
タ編集部26は、前掲図14に示す処理を行なう。
【0188】すなわち、解析側データ編集部26は、送
られたプラントデータファイル(第2のプラントデータ
ファイルTF2)を読込み(ステップS30)、読込ん
だ第2のプラントデータファイルTF2にスペア領域が
存在するか否か判断する(ステップS31)。
【0189】第2のプラントデータファイルTF2には
スペア領域が存在しないため、このステップS31の判
断の結果はNOとなり、解析側データ編集部26は、解
析側プラントデータ記憶部27を参照して、第2のプラ
ントデータファイルTF2のトリガ信号PID(TR
1)および収集日時が同一のデータファイル(第1のプ
ラントデータファイルTF1)を検索する(ステップS
33)。
【0190】続いて解析側データ編集部26は、第2の
プラントデータファイルTF2におけるトリガ信号TR
1に関連しないプラントデータPm+1(t1 〜tk
)、…、プラントデータPn(t1 〜tk )のPID
番号(Pm+1〜Pn)を、検索した第1のプラントデ
ータファイルTF1の対応するスペア領域にそれぞれ書
込み(ステップS34)、トリガ信号TR1に関連しな
いプラントデータPm+1(t1 〜tk )、…、プラン
トデータPn(t1 〜tk )を、第1のプラントデータ
ファイルTF1におけるトリガ信号TR1に関連するプ
ラントデータP1(t1 〜tk )、…、プラントデータ
Pm(t1 〜tk )が格納された領域以外のデータ格納
領域に対して、全体のPID番号(1、2、…、m、m
+1、…、n)が連続するように書込む(ステップS3
5)。
【0191】すなわち、本実施形態では、解析側データ
編集部26は、プラントデータPm+1(t1 〜tk
)、…、プラントデータPn(t1 〜tk )をプラン
トデータPm(t1 〜tk )が格納された後のデータ格
納領域から順次格納する。この結果、図16に示すよう
に、収集側プラントデータ記憶部126に記憶されたプ
ラントデータファイルF2と略同一の構造を有するプラ
ントデータファイルF2'が作成される。
【0192】以上述べたように、本実施形態によれば、
トリガ信号に応じて収集された複数のプラントデータ
(例えば512点)の中からトリガ信号に関連した非常
に重要かつ緊急度の高いプラントデータ(例えば10
点)を抽出・編集して先にプラントデータ解析装置19
へ伝送することができるため、従来のように、全てのプ
ラントデータをトリガ信号に関連するか否かに関係なく
PID番号の順序で画一的に伝送路を介して送信した場
合に比べて、その伝送時間が非常に短縮される。
【0193】したがって、プラントデータ解析装置19
は、先に送られたトリガ信号に関連したプラントデータ
を用いた初期解析処理を早急に行なうことができ、トリ
ガ信号に関連したプラントデータに現れたプラントの異
常事態等に対して迅速に対処することができる。
【0194】また、本実施形態では、先にトリガ信号に
関連するプラントデータをプラントデータ解析装置19
へ伝送した後でトリガ信号に関連しないプラントデータ
を編集してプラントデータ解析装置19へ伝送し、プラ
ントデータ解析装置19は、先に伝送されたトリガ信号
に関連するプラントデータおよび後から伝送されたトリ
ガ信号に関連しないプラントデータを編集してPID番
号順に配列したプラントデータファイルF2' を作成し
て記憶することができる。したがって、記憶されたプラ
ントデータファイルF2' を用いることにより、通常の
トリガ信号に応じて作成された全てのプラントデータを
用いた解析処理も容易に行なうことができる。
【0195】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態に係わるプラントデータ収集解析システムを図1
7〜図23に従って説明する。
【0196】図17は、本実施形態のプラントデータ収
集解析システム30の機能ブロック構成を概略的に示す
図である。なお、図46に示したプラントデータ収集解
析システム130および図47に示したプラントデータ
収集解析システム130Aと略同等の機能を有する構成
要素は、同一の符号を付してその説明を省略または簡略
化する。
【0197】図17によれば、プラントデータ収集解析
システム30は、プラント31に対応して設置されたプ
ラントデータ収集装置32と、このプラントデータ収集
装置32に対してイーサネットLAN等の伝送路33を
介してデータ送受信可能に相互接続されており、オペレ
ータのグラフ表示要求に応じて解析処理を行ない、プラ
ントデータの変化等を表すグラフを表示するプラントデ
ータ解析装置34とを備えている。
【0198】プラントデータ収集装置30は、プラント
データ収集用のデータ収集部135と、複数のデータフ
ァイルDF1〜DFn作成用のデータファイル作成部1
36と、作成された複数のデータファイルDF1〜DF
nを記憶するための収集側データファイル記憶部37
と、後述するデータ編集部により作成されたグラフ用デ
ータファイル伝送機能、グラフ表示要求等の指令を受け
取る機能を有する収集側データ伝送部38と、グラフ表
示要求に対応するグラフ用データファイル作成機能を有
するデータ編集部39とを備えている。
【0199】そして、本実施形態のデータファイル記憶
部37には、データファイル作成部136により作成さ
れ当該データファイル記憶部37に記憶された複数のデ
ータファイルDF1〜DFnをそれぞれを他のデータフ
ァイルから識別するためのファイル記憶状況データファ
イルMF1が記憶されている。
【0200】図18は、収集側データファイル記憶部3
7に記憶されたファイル記憶状況データファイル(以
下、収集側状況ファイルと呼ぶ)MF1のファイル構造
を示す図である。
【0201】すなわち、図18に示す収集側状況ファイ
ルMF1には、データファイル記憶部37に記憶された
データファイルの記憶状況を表すデータ(状況デー
タ)、つまり、そのデータファイルの格納場所(プラン
トデータ収集装置)、そのデータファイルの識別番号
(以下、ファイルIDと呼ぶ)、そのデータファイルが
収集されてファイルとしてまとめられた日付、そのデー
タファイルのファイル名等のファイルコメントが各デー
タファイル毎に例えばファイルIDに従って階層的に記
憶されている。
【0202】一方、プラントデータ解析装置34は、グ
ラフ表示要求等の指令を入力する機能、およびグラフ表
示機能を有する対話表示装置140と、グラフ表示要求
等の指令を受信処理するための対話処理部141とを備
えている。
【0203】また、本実施形態のプラントデータ解析装
置34は、対話処理部141により受信処理されたグラ
フ表示要求に基づいて、このグラフ表示要求に対応する
プロセスデータファイルの取り出し元を選択して収集側
データ編集部38あるいは後述する解析側データ編集部
へ編集要求を送る機能、および後述する自動伝送部に対
してプラントデータファイル自動伝送要求を送る機能を
有するプラントデータ管理部42と、このプラントデー
タ管理部42から送られた編集要求を伝送路33を介し
てプラントデータ収集装置32へ伝送する機能、および
収集側データ編集部39の編集処理により作成され収集
側データ伝送部38および伝送路33を介して送られて
きたグラフ用データファイルを受取る機能を有する解析
側データ伝送部43と、この解析側データ伝送部43に
より受取られたグラフ用データファイルに基づいてグラ
フを作成して対話表示部140へ送信するグラフ作成部
44とを備えている。
【0204】さらに、本実施形態のプラントデータ解析
装置34は、プラントデータ管理部42から送られた自
動伝送要求に応じて、収集側データファイル記憶部37
に記憶された上記自動伝送要求に対応するプラントデー
タファイルを読み出し、プラントデータ解析装置34へ
向けて自動的に伝送させる自動伝送部45と、この自動
伝送部45の処理により自動的に伝送されてきた自動伝
送要求に対応するプラントデータファイルを記憶する解
析側データファイル記憶部46とを備えている。
【0205】この解析側データファイル記憶部46に
は、前掲図18に示したファイル構造と略同様のファイ
ル構造を有するファイル記憶状況データファイル(以
下、解析側状況ファイルと呼ぶ)MF2が記憶されてい
る。
【0206】すなわち、解析側状況ファイルMF2に
は、解析側データファイル記憶部46に記憶されたデー
タファイルの記憶状況を表すデータ(状況データ)、つ
まり、そのデータファイルの格納場所(プラントデータ
解析装置34)、そのデータファイルのファイルID、
そのデータファイルのファイル日付、そのデータファイ
ルのファイルコメントが各データファイル毎にファイル
IDに従って階層的に記憶されている。
【0207】そして、本実施形態のプラントデータ解析
装置34は、プラントデータ管理部42から送られた編
集要求に基づいて解析側データ記憶部46から編集要求
に対応するプラントデータファイルを読み出し、編集要
求に応じたデータ編集処理を行なってグラフ用データフ
ァイルを作成し、作成したグラフ用データファイルをグ
ラフデータ作成部44へ送る解析側データ編集部47と
を備えている。なお、プラントデータ収集装置32の各
機能ブロック37〜39、135、136は、CPU、
インタフェース回路、入力部、メモリおよび表示部等か
ら構成された計算機システムの統合的な処理により具体
化される。同様に、プラントデータ解析装置34の各機
能ブロック42〜47、140、141は、CPU、イ
ンタフェース回路、入力部、メモリおよび表示部等から
構成された計算機システムの統合的な処理により具体化
される。
【0208】次に本実施形態のプラントデータ収集解析
システム30の全体の処理について、特に、プラントデ
ータ収集装置32の収集側データ編集部39およびプラ
ントデータ解析装置34のプラントデータ管理部42の
処理を中心に説明する。
【0209】今、収集側データファイル記憶部37に全
てのデータファイルDF1〜DF11(n=11とす
る)が記憶されているとすると、収集側状況ファイルM
F1には、図19に示すように、データファイルDF1
〜データファイルDF11の状況データが各データファ
イル毎にそれぞれ記憶されている。
【0210】また、解析側データファイル記憶部46に
データファイルDF1のみが記憶されているとすると、
解析側状況ファイルMF2には、図20に示すように、
データファイルDF1の状況データが記憶されている。
【0211】このとき、オペレータの対話表示部140
の入力部の操作により、表示するデータファイルの識別
番号{例えばデータファイルDF2の識別番号(000
1)}、そのデータファイルDF1内の表示対象となる
プラントデータ{識別番号:ID−1(A0000)〜
ID−10(A0009)、収集期間に対応する表示開
始時刻、表示終了時刻(例えば '97−8−7、 '97
−8−7)を含むグラフ表示要求データID (図21参
照)が入力されると(図22;ステップS40)、入力
されたグラフ表示要求データID は、対話処理部141
を介してプラントデータ管理部42に送られる。
【0212】プラントデータ管理部42は、送られたグ
ラフ表示要求データID に応じて解析側状況ファイルM
F2を検索し(ステップS41)、グラフ表示要求デー
タID におけるファイルID(0001)を検索キーと
してそのファイルID(0001)に対応するデータフ
ァイルDF2が解析側データファイル記憶部46に記憶
されているか否かを判断する(ステップS42)。
【0213】今、図20に示したように、解析側状況フ
ァイルMF2にはデータファイルDF2に基づくファイ
ルID(0001)は記憶されていないため、ステップ
S42の判断の結果はNO(検索無し)となり、プラン
トデータ管理部42は、解析側データ伝送部43、伝送
路33および収集側データ伝送部38を介して収集側状
況ファイルMF1を検索し(ステップS43)、ファイ
ルID(0001)を検索キーとしてそのファイルID
(0001)に対応するデータファイルDF2が収集側
データファイル記憶部37に記憶されているか否か判断
する(ステップS44)。
【0214】図19に示したように、データファイルD
F2に基づくファイルID(0001)は、収集側状況
ファイルMF1に記憶されているため、ステップS44
の判断の結果はYESとなり、プラントデータ管理部4
2は、解析側データ伝送部43、伝送路33および収集
側データ伝送部38を介してグラフ表示要求データID
に基づく編集要求を収集側データ編集部38に送る(ス
テップS45)。
【0215】収集側データ編集部38は、送られた編集
要求に対応するデータファイルDF2を収集側データフ
ァイル記憶部37から読み出し、編集要求[表示対象プ
ラントデータ{ID−1(A0000)〜ID−10
(A0009)}、表示期間('97−8−7)]に従
ってデータファイルDF2内のプラントデータを編集し
てグラフ用データファイルを作成し、作成したグラフ用
データファイルを収集側データ伝送部38および伝送路
33を介してプラントデータ解析装置34の解析側デー
タ伝送部43へ伝送する(ステップS46)。
【0216】プラントデータ解析装置34の解析側デー
タ伝送部43に送られたグラフ用データファイルは、解
析側データ伝送部43を介してグラフ作成部44に送ら
れる。グラフ作成部44は、送られたグラフ用データフ
ァイルに基づいてグラフを作成して対話表示部140に
送信する。
【0217】この結果、対話表示部140には、オペレ
ータが対話表示部140を介して入力したグラフ表示要
求データID に対応するプラント31の状態変化を表す
グラフが表示される。
【0218】上記ステップS46の処理終了後、プラン
トデータ管理部42は、上記グラフ編集処理の対象とな
ったデータファイルDF2(0001)の自動伝送要求
を自動伝送部45に送り、自動伝送部45は、送られた
データファイルDF2(0001)の自動伝送要求に応
じて、収集側データファイル記憶部37に記憶されたデ
ータファイルDF2(0001)を読み出し、このデー
タファイルDF2(0001)を収集側データ伝送部3
8、伝送路33および解析側データ伝送部43を介して
解析側データファイル記憶部46へ自動的に伝送(記
憶)する(ステップS47)。
【0219】次いでプラントデータ管理部42は、解析
側状況ファイルMF2におけるデータファイルDF1に
係わる状況データ格納領域の次のデータ格納領域に対し
て、解析側データファイル記憶部46に記憶されたデー
タファイルDF2の状況データ、すなわち、データファ
イルDF2の格納場所(プラントデータ解析装置3
4)、そのデータファイルDF2のファイルID(A0
001)、データファイルDF2のファイル日付 '97
−08−07、データファイルDF2のファイルコメン
ト(データファイルDF2)を新たに書き込んで(ステ
ップS48)、ステップS40の処理の実行前に移行
し、次のグラフ表示要求データが入力されるまで処理を
待機する。
【0220】一方、収集側状況ファイルMF1に対して
データファイルDF1〜データファイルDF11の状況
データが各データファイル毎にそれぞれ記憶されており
(図19参照)、また、解析側状況ファイルMF2に対
してデータファイルDF1の状況データおよびデータフ
ァイルDF2の状況データが記憶されている状態におい
て、オペレータから図21に示すグラフ表示要求データ
ID における例えばファイルデータDF2における表示
対象プラントデータや表示期間等を変更したグラフ表示
要求データID'が入力されると(ステップS40参
照)、プラントデータ管理部42は、対話処理部141
を介して送られたグラフ表示要求データID'に応じて解
析側状況ファイルMF2を検索し(ステップS41参
照)、グラフ表示要求データID'におけるファイルID
(0001)を検索キーとしてそのファイルID(00
01)に対応するデータファイルDF2が解析側データ
ファイル記憶部46に記憶されているか否かを判断する
(ステップS42参照)。
【0221】このとき、図23に示したように、解析側
状況ファイルMF2にはデータファイルDF2に基づく
ファイルID(0001)が記憶されているため、ステ
ップS42の判断の結果はYES(検索有り)となり、
プラントデータ管理部42は、グラフ表示要求データI
D'に基づく編集要求を解析側データ編集部47に送る
(ステップS49)。
【0222】解析側データ編集部47は、送られた編集
要求に対応するデータファイルDF2を解析側データフ
ァイル記憶部46から読み出し、変更した編集要求に従
ってデータファイルDF2内のプラントデータを編集し
てグラフ用データファイルを作成し、作成したグラフ用
データファイルをグラフ作成部44に送る(ステップS
50)。
【0223】グラフデータ作成部44では、送られたグ
ラフ用データファイルに基づいてグラフが作成されて対
話表示部140に送られる この結果、対話表示部140には、オペレータが対話表
示部140を介して変更したグラフ表示要求データID'
に対応するプラント31の状態変化を表すグラフが表示
される。
【0224】以上述べたように、本実施形態のプラント
データ収集解析システム30によれば、プラントデータ
収集装置32の収集側データファイル記憶部37に記憶
されたデータファイルの記憶状況およびプラントデータ
解析装置34の解析側データファイル記憶部46に記憶
されたデータファイルの記憶状況を収集側状況データフ
ァイルMF1および解析側状況データファイルMF2と
してそれぞれ記憶しているため、一旦プラントデータ解
析装置34において表示したグラフに係わる表示期間や
表示対象プラントデータを変更するグラフ変更要求を入
力した場合、上記解析側状況データファイルMF2を参
照することにより、解析側データファイル記憶部46に
記憶されたデータファイルを用いて編集処理を行なうだ
けで上記グラフ変更要求に対応するグラフを表示するこ
とができる。
【0225】したがって、グラフ変更要求を頻繁に入力
してもプラントデータ収集装置132の処理負荷を低く
抑えて処理作業効率を高く維持することができる。
【0226】また、本実施形態のプラントデータ収集解
析システム30によれば、上述したグラフ変更要求に係
わる収集側状況データファイルMF1および解析側状況
データファイルMF2に基づくグラフ編集表示処理を、
データファイルDF1〜DFnのプラントデータ解析装
置34への一括伝送処理を行なうことなく実現している
ため、最初のグラフ表示要求に対応するグラフを迅速に
表示することができる。
【0227】なお、本実施形態では、ステップS45の
処理において、プラントデータ管理部42は、グラフ表
示要求データID に基づく編集要求を収集側データ編集
部38に送ることにより、プラントデータ収集装置32
から編集したグラフ用データファイルを受け取るように
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0228】すなわち、プラントデータ管理部42は、
グラフ表示要求データID に基づくデータファイルDF
2を収集側データファイル記憶部37から読み出す。
【0229】そして、自動伝送部45の自動伝送処理に
より、読み出されたデータファイルDF2は収集側デー
タ伝送部38、伝送路33および解析側データ伝送部4
3を介して解析側データファイル記憶部46へ自動的に
伝送(記憶)される。
【0230】次いで、プラントデータ管理部42は、解
析側データファイル記憶部46に自動的に記憶されたデ
ータファイルDF2を読み出し、編集要求に従ってデー
タファイルDF2内のプラントデータを編集してグラフ
用データファイルを作成し、作成したグラフ用データフ
ァイルをグラフ作成部44に送ってもよい。
【0231】このように構成すれば、プラントデータ収
集装置32における編集処理を不要にするため、プラン
トデータ収集装置32の処理負荷をさらに低く抑えて処
理作業効率をさらに高く維持することができる。
【0232】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態に係わるプラントデータ収集解析システムの実施
の形態を図24〜図28に従って説明する。
【0233】図24は、本実施形態のプラントデータ収
集解析システム50の機能ブロック構成を概略的に示す
図である。
【0234】図24によれば、プラントデータ収集解析
システム50は、複数のプラント51a1 〜51aN
(1号プラント51a1 〜N号プラント51aN )に対
応してそれぞれ設置されたプラントデータ収集装置52
a1 〜52aN と、プラントデータ収集装置52a1 〜
52aN に対して一般的な伝送路であるイーサネットL
AN等の伝送路53を介してデータ送受信可能に相互接
続されたプラントデータ解析装置54とを備えている。
【0235】プラント51a1 〜51aN は、プラント
設備(プラントデータ出力源)51b1 〜51bN から
所定の周期でそれぞれ出力されたプラントデータを変換
部51c1 〜51cN を介してプラントデータ収集装置
52a1 〜52aN の入力信号(データ)範囲にそれぞ
れ変換してプラントデータ収集装置52a1 〜52aN
に対してそれぞれ送るようになっている。
【0236】プラントデータ収集装置52a1 〜52a
N (以下、代表してプラントデータ収集装置52a1 に
ついてのみ説明する)は、プラント51a1 のプラント
設備51b1 から変換部51c1 を介して所定のタイミ
ング(収集時刻、t1 、t2、…、tn )で順次送られ
た識別番号(PID)1のプラントデータP1(t1 〜t
n)、…、PIDmのプラントデータPm(t1 〜tn)を保
持するバッファ55と、予め各プラントデータP1 、
…、Pm に対応して設定されたプラント51a1の異常
判断用のデータ(本実施形態では各プラントデータの値
の上限値、下限値等の閾値とする)を記憶する異常判断
用データ記憶部56と、バッファ55に収集時刻毎に順
次保持されたプラントデータP1(t1 〜tn)、…、Pm
(t1 〜tn)を順次読み出し、読み出した各収集時刻毎
のプラントデータおよび異常判断用データ記憶部56に
記憶された異常判断用閾値に基づいて、例えば、収集時
刻tkで収集されてきた複数のプラントデータP1(t
k)、Pi(tk)、Pj(tk)の値が対応する異常判断用閾値
をそれぞれ越えた場合、プラント51a1 に異常が発生
したと判断して、そのプラントデータP1(tk)、Pi(t
k)、Pj(tk)の収集時刻tk をデータ収集トリガタイミ
ングとして、収集時刻tk 以降にバッファ55に保持さ
れた全てのプラントデータP1(tk 〜tn)、…、Pm(t
k 〜tn)をそれぞれ収集するデータ収集・異常判断部5
7と、このデータ収集・異常判断部57により収集され
たプラントデータP1(tk 〜tn)、…、Pm(tk 〜tn)
をそれぞれ記憶する収集側プラントデータ記憶部58と
を備えている。
【0237】また、プラントデータ収集装置52a1
は、各プラント51a1 〜51aN に共通する異常事象
(イベント)に基づく複数の共通異常事象データ(共通
イベントデータともいう)を共通イベントデータファイ
ルIFとして記憶する共通イベントデータ記憶部60を
備えている。
【0238】図25(A)は、共通イベントデータ記憶
部60に記憶された共通イベントデータファイルIFの
ファイル構造を示す図である。
【0239】図25(A)に示す共通イベントデータフ
ァイルIFには、各プラント51a1 〜51aN に共通
する異常事象(イベント)のPID(X1 、X2 、…、
Xm)がPID毎に配列された状態で記憶されている。
【0240】共通イベントデータファイルIFに記憶さ
れた共通イベントデータの一例を図25(B)に示す。
図25(B)に示すように、共通イベントデータファイ
ルIFには、例えば地震発生を検知するための地震加速
度大の接点信号のPID(i)、系統変動を検知するた
めの系統電圧のPID(i+1)および系統周波数のP
ID(i+2)が共通イベントデータとしてそれぞれ記
憶されている。
【0241】さらに、プラントデータ収集装置52a1
は、データ収集・異常判断部57で異常と判断された全
てのトリガプラントデータP1(tk)、Pi(tk)、Pj(t
k)と共通イベントデータ記憶部60に記憶された共通イ
ベントファイルIFの共通イベントデータを読み込み、
読み込んだ全てのトリガプラントデータP1(tk)、Pi
(tk)、Pj(tk)および共通イベントデータに基づいて
プラント51a1 に発生したイベントが全プラント51
a1 〜51aN に共通するイベントであるか否かを判定
し、共通するイベントである場合は共通イベント情報
を、共通するイベントでない場合は通常イベント情報を
出力する共通イベント判定部61と、この共通イベント
判定部61から出力されたイベント情報(共通イベント
情報、あるいは通常イベント情報)を含み、かつプラン
トデータを伝送する旨を表す収集側伝送要求を伝送路5
3を介してプラントデータ解析装置54へ伝送する機
能、およびプラントデータ解析装置54から伝送開始要
求が送られた際に収集側プラントデータ記憶部58に記
憶されたプラントデータP1(tk 〜tn)、…、Pm(tk
〜tn)を伝送路53を介してプラントデータ解析装置5
4へ伝送する機能を有する収集側データ伝送部62とを
備えている。
【0242】また、プラントデータ収集装置52a1 の
収集側データ伝送部62は、プラントデータ解析装置5
4から収集開始要求が送られた場合に、その収集開始要
求をデータ収集・異常判断部57へ送る機能を有してい
る。
【0243】なお、他のプラントデータ収集装置52a
2 〜52aN も、対応するプラントが異なる以外はプラ
ントデータ収集装置52a1 と同一の機能ブロック構成
を有している。
【0244】一方、プラントデータ解析装置54は、収
集側データ伝送部62から伝送路53を介して伝送され
てきたイベント情報を含む収集側伝送要求およびプラン
トデータを受け取るとともに、伝送開始要求および収集
開始要求等の指令を伝送路53を介して収集側データ伝
送部62に伝送する解析側データ伝送部63と、この解
析側データ伝送部63により受け取られたプラントデー
タを記憶する解析側プラントデータ記憶部64と、この
解析側プラントデータ記憶部64に記憶されたプラント
データに基づいて解析処理を行なうプラントデータ解析
部65とを備えている。
【0245】さらに、プラントデータ解析装置54は、
収集側データ伝送部63から送られたイベント情報を含
む収集側伝送要求に基づいて共通イベントの判定を行な
い、この結果共通イベントと判定された場合に、そのイ
ベント情報を含む収集側伝送要求を伝送してきたプラン
トデータ収集装置以外のプラントデータ収集装置に対し
て収集開始要求を解析側データ伝送部63を介して出力
する機能を有する共通イベント管理部66とを備えてい
る。なお、プラントデータ収集装置52a1 〜52aN
の各機能ブロック55〜62は、CPU、インタフェー
ス回路、入力部、メモリおよび表示部等から構成された
計算機システムの統合的な処理により具体化される。同
様に、プラントデータ解析装置54の各機能ブロック6
3〜66は、CPU、インタフェース回路、入力部、メ
モリおよび表示部等から構成された計算機システムの統
合的な処理により具体化される。
【0246】次に本実施形態のプラントデータ収集解析
システム50の全体の処理について、特に、プラントデ
ータ収集装置52a1 の共通イベント判定部61および
プラントデータ解析装置54の共通イベント管理部66
の処理を中心に説明する。
【0247】プラント51a1 のプラント設備51b1
から変換部51c1 を介して送られたプラントデータP
1(t1 〜tn)、…、Pm(t1 〜tn)は、収集時刻毎にバ
ッファ55に順次保持されている。
【0248】このとき、データ収集・異常判断部57に
より、バッファ55に保持されたプラントデータP1(t
1 〜tn)、…、Pm(t1 〜tn)および異常判断用データ
記憶部56に記憶された異常判断用閾値に基づく異常判
断処理により、異常発生と判断されたトリガタイミング
tk におけるトリガプラントデータP1(tk)、Pi(t
k)、Pj(tk)以降の全てのプラントデータP1(tk 〜t
n)、…、Pm(tk 〜tn)がそれぞれ収集されて収集側プ
ラントデータ記憶部58に記憶される。
【0249】このとき、共通イベント判定部61は、図
26に示す処理を行なう。
【0250】すなわち、共通イベント判定部61は、共
通イベント記憶部60から共通イベントファイルIFの
共通イベントデータを読み込み(ステップS60)、続
いて収集側プラントデータ記憶部58に記憶された全て
のトリガプラントデータP1(tk)、Pi(tk)、Pj(tk)
と共通イベントデータとを比較して(ステップS6
1)、PIDが一致したデータがあるか否かを判断する
(ステップS62)。
【0251】今、トリガプラントデータPi(tk)のPI
Dは「i」であり、共通イベントデータの中に、地震加
速度大の接点信号のPID「i」を表すデータが存在す
るため、ステップS60の判断の結果はYES(共通の
PIDのデータあり)となり、共通イベント判定部61
は、全てのプラント51a1 〜51aN に共通のイベン
トが発生したと判断して、共通イベント情報を含む収集
側伝送要求を収集側データ伝送部62に出力して処理を
終了する(ステップS63)。なお、共通のPIDのデ
ータが存在しない場合、共通イベント判定部61は、通
常イベント情報を含む収集側伝送要求を収集側データ伝
送部62に出力して(ステップS64)、処理を終了す
るようになっている。
【0252】収集側データ伝送部62へ出力された共通
イベント情報を含む収集側伝送要求は、その収集側デー
タ伝送部62の処理により伝送路53を介してプラント
データ解析装置54へ伝送される。
【0253】プラントデータ解析装置54へ伝送されて
きたプラントデータ収集装置52a1 からの共通イベン
ト情報を含む収集側伝送要求は、プラントデータ解析装
置54の解析側データ伝送部63を介して共通イベント
管理部66に送られる。
【0254】このとき、共通イベント管理部66は、送
られた収集側伝送要求に応じて図27に示す処理を行な
う。
【0255】すなわち、共通イベント管理部66は、プ
ラントデータ収集装置52a1 から伝送された収集側伝
送要求に応じて、その収集側伝送要求に含まれるイベン
ト情報は共通イベント情報か否かを判定する(ステップ
S70)。
【0256】このとき、もしステップS70の判定の結
果NO、すなわち、イベント情報が通常イベント情報で
あった場合、共通イベント管理部66は、収集側伝送要
求送信元であるプラントデータ収集装置52a1 の収集
側データ伝送部62に対して伝送開始要求を送信する
(ステップS71)。この結果、送信された伝送開始要
求は、解析側データ伝送部63および伝送路54を介し
て収集側データ伝送部62に伝送される。そして、収集
側データ伝送部62により、収集側プラントデータ記憶
部58に記憶されたプラントデータP1(tk 〜tn)、
…、Pm(tk 〜tn)が読み出されて伝送路54、解析側
データ伝送部63を介してプラントデータ解析装置54
へ伝送されて解析側プラントデータ記憶部64に記憶さ
れる。この結果、プラントデータ解析部65によりプラ
ントデータ収集装置52a1 で異常検知後に収集された
プラントデータP1(tk 〜tn)、…、Pm(tk 〜tn)を
用いた解析処理が行なわれる。
【0257】本実施形態によれば、収集側伝送要求に含
まれるイベント情報は共通イベント情報であるため、ス
テップS70の判断の結果はYESであり、共通イベン
ト管理部66は、収集側伝送要求の送信元のプラントデ
ータ収集装置52a1 の収集側データ伝送部62に対し
て伝送開始要求を送信するとともに、その収集側伝送要
求送信元のプラントデータ収集装置52a1 以外の全プ
ラントデータ収集装置52a2 〜52aN に対する収集
開始要求を解析側データ伝送部63へ出力する(ステッ
プS72)。
【0258】解析側データ伝送部63に出力された収集
開始要求は、伝送路54を介してプラントデータ収集装
置52a2 〜52aN へそれぞれ送信される。プラント
データ収集装置52a2 〜52aN へそれぞれ送信され
た収集開始要求は、プラントデータ収集装置52a2 〜
52aN の収集側データ伝送部を介してデータ収集・異
常判断部57にそれぞれ送られる。
【0259】このとき、プラントデータ収集装置52a
2 〜52aN のデータ収集・異常判断部57は、送られ
た収集開始要求をトリガタイミングとして、その収集開
始要求以降のプラントデータ{例えば、プラントデータ
P1(tk+1 〜tn)、…、Pm(tk+1 〜tn)}を各装置5
2a2 〜52aN のバッファ55から収集して収集側プ
ラントデータ記憶部58に記憶し、収集側伝送部62を
介して収集側伝送要求をプラントデータ解析装置54へ
送信する。
【0260】そして、伝送路53および解析側データ伝
送部63を介してプラントデータ収集装置52a2 〜5
2aN から送られた収集側伝送要求が共通イベント管理
部66は、収集側伝送要求の送信元のプラントデータ収
集装置52a2 〜52aN の収集側データ伝送部62に
対してそれぞれ伝送開始要求を送信して処理を終了する
(ステップS73)。
【0261】この結果、各プラントデータ収集装置52
a2 〜52aN の収集側プラントデータ記憶部58にそ
れぞれ記憶されたプラントデータP1(tk+1 〜tn)、
…、Pm(tk+1 〜tn)は、収集側データ伝送部62およ
び伝送路54を介してプラントデータ解析装置54へ伝
送される。
【0262】プラントデータ解析装置54へ伝送された
各プラントデータ収集装置52a2〜52aN のプラン
トデータP1(tk+1 〜tn)、…、Pm(tk+1 〜tn)は、
解析側データ伝送部63を介して解析側プラントデータ
記憶部64に記憶され、プラントデータ解析部65の解
析処理に供される。
【0263】以上述べたように、本実施形態によれば、
地震等の各プラント51a1 〜51aN に共通して影響
を与える異常事象(イベント)を表す共通イベントデー
タを予め設定して保持しており、この共通イベントデー
タに対応するトリガデータに基づいて、所定のプラント
データ収集装置(例えば52a1 )がプラントの異常を
検知してプラントデータ収集を開始した場合、他のプラ
ントデータ収集装置(例えば52a2 〜52aN )に対
してもプラントデータ収集開始要求を送信することがで
きる。
【0264】したがって、例えば各プラント51a1 〜
51aN のプラント設備51b1 〜51bN や変換部5
1c1 〜51cN が各プラント間で異なっていたり、プ
ラント設備51b1 〜51bN から変換部51c1 〜5
1cN を介してプラントデータ収集装置52a1 〜52
aN へプラントデータが入力されるまでの入力経路が異
なっていた場合等、上記全プラント51a1 〜51aN
に共通のイベントが発生したにも係わらず、対応するプ
ラント(例えば51a2 〜51aN )の異常が検知でき
ないプラントデータ収集装置(例えば52a2 〜52a
N )が存在した際においても、異常を検知したプラント
データ収集装置(例えば52a1 )の共通イベント信号
送信に応じたプラントデータ解析装置54の処理によ
り、他のプラントデータ収集装置(例えば52a2 〜5
2aN )へプラントデータ収集開始要求を送信してプラ
ントデータの収集を開始することができる。
【0265】この結果、上記入力経路等の違いに係わら
ず、地震等の全プラント51a1 〜51aN に共通して
影響を与える異常事象(イベント)に対する全プラント
51a1 〜51aN 間の比較等の付加価値の高い解析処
理を行なうことができるようになり、解析処理効率を向
上させることができる。
【0266】なお、本実施形態では、データ収集・異常
判断部57は、収集時刻tk をデータ収集トリガタイミ
ングとして、その収集時刻tk 以降にバッファ55に保
持された全てのプラントデータP1(tk 〜tn)、…、P
m(tk 〜tn)をそれぞれ収集して収集側プラントデータ
記憶部58に記憶しているが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0267】例えば、異常事象に対するプラントデータ
の解析では、異常事象が発生したタイミングの前後所定
時間のプラントデータを解析することが重要な場合があ
る。
【0268】そこで、本実施形態の変形例として、プラ
ントデータ収集装置52a1 のデータ収集・異常判断部
57は、データ収集トリガタイミングtk から前後s分
(例えば前後約5分、以下、この約s分前の収集時刻を
tk-s 、tk+s とする)間にバッファ55に保持された
プラントデータP1(tk-s 〜tk+s)、…、Pm(tk-s、
tk+s)を収集して収集側プラントデータ記憶部58に記
憶するようになっている。
【0269】このとき、プラントデータ解析装置54の
共通イベント管理部66は、例えばイベント情報が共通
イベント情報の場合、ステップS72の処理において、
収集側伝送要求送信元のプラントデータ収集装置52a
1 以外の全プラントデータ収集装置52a2 〜52aN
に対する収集開始要求を解析側データ伝送部63、伝送
路53および収集側データ伝送部62を介してデータ収
集・異常判定部57へ出力する。
【0270】この結果、プラントデータ収集装置52a
2 〜52aN のデータ収集・異常判断部57は、収集開
始要求送信タイミング(例えばデータ収集トリガタイミ
ングtk からgのタイムラグがあるとする。なお、この
収集開始要求送信タイミングをtk+g とする)の前後s
分(tk+g-s 〜tk+g+s )間にバッファ55に保持され
たプラントデータP1(tk-s 〜tk+s)、…、Pm(tk-s
、tk+s)を収集して収集側プラントデータ記憶部58
に記憶して、収集側伝送要求をプラントデータ解析装置
54へそれぞれ送るようになっている。
【0271】一方、共通イベント管理部66は、収集開
始要求を送信した後、データ収集トリガタイミング(t
k )からs分が経過するのを待って、収集側伝送要求の
送信元のプラントデータ収集装置52a1 の収集側デー
タ伝送部62に対して伝送開始要求(tk+s )を送信
し、さらに、収集開始要求送信タイミング(tk+g )か
らs分が経過するのを待って、収集側伝送要求の送信元
のプラントデータ収集装置52a2 〜52aN の収集側
データ伝送部62に対して伝送開始要求(tk+g+s )を
送信するようになっている。
【0272】上述したデータ収集開始トリガタイミング
(tk )の前後s分間のプラントデータ収集装置52a
1 のプラントデータ収集タイミング、および収集開始要
求タイミングtk+g の前後s分間のプラントデータ収集
装置52a2 〜52aN のデータ収集タイミングを図2
8(A)および(B)のタイムチャートに示す。
【0273】図28(A)および(B)に示すように、
プラントデータ収集装置52a1 およびプラントデータ
収集装置52a2 〜52aN は、入力経路等の違いに係
わらず、データ収集開始トリガタイミング(tk )(異
常事象検知タイミング)前後s分間のプラントデータを
それぞれ収集することができる(正確には、プラントデ
ータ収集装置52a2 〜52aN のデータ収集開始タイ
ミングはタイムラグgだけプラントデータ収集装置52
a1 のデータ収集開始タイミングから遅延するが、この
タイムラグは上記s分のオーダーと比較して非情に短い
時間であり、無視できる)。
【0274】すなわち、本変形例においても、異常が検
知できなかったプラントデータ収集装置52a2 〜52
aN を含む全てのプラントデータ収集装置52a1 〜5
2aN において、異常発生タイミング前後のプラントデ
ータを収集し、解析することができるため、プラントデ
ータの解析効率を向上させることができる。
【0275】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態に係わるプラントデータ解析装置を図29〜図3
6に従って説明する。
【0276】図29は、本実施形態のプラントデータ解
析装置70の機能ブロック構成を概略的に示す図であ
る。なお、図51に示したプラントデータ解析装置16
0と略同等の機能を有する構成要素は、同一の符号を付
してその説明を省略または簡略化する。
【0277】図29によれば、プラントデータ解析装置
70は、プラント71から例えばプラントデータ収集装
置72により所定のサンプリング周期で順次収集された
複数の収集時刻付きのプラントデータを取得するプラン
トデータ取得部(データ取得部と略記する)161と、
取得された収集時刻付きのプラントデータ記憶用のプラ
ントデータ記憶部(データ記憶部と略記する)162と
を備えている。
【0278】また、プラントデータ解析装置70は、デ
ータ記憶部162に記憶された複数の収集時刻付きのプ
ラントデータに基づいて、例えば2つのプラントデータ
(第1のプラントデータ、第2のプラントデータ)のト
レンド座標(第1のトレンド座標X、第2のトレンド座
標Y)をそれぞれ作成し、かつ複数の収集時刻パラメー
タを基準とした第1のトレンド座標および第2のトレン
ド座標との相関関係を表す座標{相関座標(X,Y)}
を作成する座標作成部71を備えている。
【0279】そして、本実施形態の座標作成部71は、
作成した第1のトレンド座標X、第2のトレンド座標Y
および相関座標(X,Y)を、複数の収集時刻t(t1,
t2,・・・)をインデックス(インデックス1、インデ
ックス2、…)として各インデックス毎に互いに対応付
けることにより相関座標ファイルRFを作成する機能を
有している。
【0280】図30は、相関座標ファイルRFのファイ
ル構造を示す図である。図30によれば、収集時刻t1
で収集された第1のトレンド座標X1 、第2のトレンド
座標Y1 がインデックス1(t1 )の相関座標(X1 ,
Y1 )として記憶され、以下、収集時刻毎にインデック
ス2(t2 )の相関座標(X2 ,Y2 )、インデックス
3(t3 )の相関座標(X3 ,Y3 )、…、インデック
スk(時刻tk )の相関座標(Xk ,Yk )としてそれ
ぞれ記憶されている。
【0281】さらに、プラントデータ解析装置70は、
座標作成部71により作成された相関座標ファイルRF
を記憶するファイル記憶部72と、座標作成部71によ
り作成された(あるいはファイル記憶部72に記憶され
た)第1のトレンド座標X{X1(t1)、X2(t2)、…、
Xk(tk)}および第2のトレンド座標{Y1(t1)、Y2
(t2)、…、Yk(tk)}に基づいて第1および第2のト
レンドグラフをそれぞれ作成し、かつファイル記憶部7
2に記憶された相関座標{(X1 ,Y1 )、(X2 ,Y
2 )、…、(Xk ,Yk )}に基づいて相関グラフを作
成するグラフ作成部73と、このグラフ作成部73によ
り作成された第1および第2のトレンドグラフと相関グ
ラフとをそれぞれグラフィック表示可能な表示部(CR
T)74とを備えている。
【0282】図31は、相関グラフCG、第1のトレン
ドグラフTG1および第2のトレンドグラフTG2の表
示部74の画面74a上の表示例を示す図である。
【0283】図31に示す第1のトレンドグラフTG1
によれば、収集時刻tを横軸に、第1のトレンド座標X
を縦軸に設定した際の各収集時刻と第1のトレンド座標
変数(プロセス量)との関係が折れ線グラフとして示さ
れている。同様に、第2のトレンドグラフTG2によれ
ば、収集時刻tを横軸に、第2のトレンド座標Yを縦軸
に設定した際の各収集時刻と第2のトレンド座標変数
(プロセス量)との関係が折れ線グラフとして示されて
いる。なお、第1および第2のトレンドグラフTG1お
よびTG2の横軸の表示範囲は、収集時刻t1 〜t10ま
での範囲とする。
【0284】また、図31に示す相関グラフCGによれ
ば、横軸に第1のトレンド座標X、縦軸に第2のトレン
ド座標Yを設定した際の各収集時刻(t1 〜t10)にお
ける相関座標変数がポイントV(V1 、V2 、…、V1
0)として表示されている。なお、V4 、V8 、および
V2 、V6 、V10は、それぞれ重なって表示されてい
る。
【0285】一方、プラントデータ解析装置70は、表
示部74と協調して動作するキーボードやマウス等の入
力器を有し、この入力器を操作することにより表示画面
74aに表示された相関グラフCGにおける所定のポイ
ントを指定してその座標(ポイント座標)を入力可能な
入力部75を備えている。
【0286】また、この入力部75の入力器を操作する
ことにより、所定ポイントの前後のポイント数を入力可
能になっている。
【0287】そして、プラントデータ解析装置70は、
ファイル記憶部72に記憶された収集時刻インデックス
に対応付けられた相関座標に基づいて、相関グラフCG
を構成する複数のポイントにおける上記入力部75に指
定された所定ポイントおよびその前後のポイント(これ
ら所定ポイントおよびその前後のポイントを評価ポイン
トとも呼ぶ)の収集時刻に応じた時間経過を表す軌跡デ
ータをグラフ作成部73により作成された相関グラフC
Gに組み込むことにより、相関グラフCGの表示態様を
変更させて相関の時間経過を含む相関グラフCGAを表
示部74を介して表示させる表示態様変更部76を備え
ている。
【0288】また、この表示態様変更部76は、相関の
時間経過が表示された評価ポイントに対応するプロセス
量の時間的変化を第1のトレンドグラフTG1および第
2のトレンドグラフTG2の表示態様を変化させること
により当該第1のトレンドグラフTG1および第2のト
レンドグラフTG2上にそれぞれ表示する機能を有して
いる。
【0289】なお、プラントデータ解析装置70の各機
能ブロック71〜76、161、162は、CPU、イ
ンタフェース回路、入力部、メモリおよび表示部から構
成された計算機システムの統合的な処理により具体化さ
れる。
【0290】次に本実施形態のプラントデータ解析装置
70の全体の処理について、特に、座標作成部71およ
び表示態様変更部76の処理を中心に説明する。
【0291】今、図31に示したように、表示部74の
表示画面74a上には、相関グラフCG、第1のトレン
ドグラフTG1および第2のトレンドグラフTG2がそ
れぞれ表示されている。
【0292】このとき、オペレータの入力部75の操作
により相関ポイントV4 、V8 が重なり合ったポイント
が指定されると、この指定ポイントV4 、V8 に基づく
座標(X4 、Y4 )が表示態様変更部76に送られる
(図32;ステップS80)。続いて、オペレータの入
力部75の操作により、指定ポイントV4 前後のポイン
ト数(例えば前(−)2、後(+)2)が入力される
と、この入力された指定ポイント数(±2)は表示態様
変更部76に送られる(ステップS81)。
【0293】表示態様変更部76は、指定ポイント座標
(X4 、Y4 )および指定ポイント数(±2)が送られ
ると、ループ処理用インデックスを初期化して
(“1”)に設定し(ステップS82)、ファイル記憶
部72の相関座標ファイルRFを参照してインデックス
1におけるデータ領域がEOFであるか否か判断する
(ステップS83)。
【0294】今、インデックス1には相関座標が格納さ
れているため、ステップS83の判断の結果はNOとな
り、表示態様変更部76は、相関座標ファイルRF内の
インデックス1に対応する相関座標(X1 、Y1 )を読
み出し(ステップS84)、読み出した相関座標(X1
、Y1 )と指定ポイント座標(X4 、Y4 )とが一致
するか否かを判断する(ステップS85)。
【0295】読み出した相関座標(X1 、Y1 )と指定
ポイント座標(X4 、Y4 )とは異なっているためステ
ップS85によりNO(不一致)と判断され、表示態様
変更部76は、インデックスを1加算(“1”→
“2”)して(ステップS86)、ステップ83の処理
に移行し、上述したステップS83〜ステップS85の
判断処理、およびこの判断処理において不一致の場合の
インデックス加算処理(ステップS86)を繰り返し行
なう。
【0296】そして、上記判断ループを繰り返し行なっ
た結果、表示態様変更部76が、相関座標ファイルRF
内のインデックス4に対応する相関座標(X4 、Y4 )
を読み出した場合(ステップS84参照)、表示態様変
更部76は、読み出した相関座標(X4 、Y4 )と指定
ポイント座標(X4 、Y4 )とが一致するか否かを判断
する(ステップS85)。
【0297】このとき、読み出した相関座標(X4 、Y
4 )と指定ポイント座標(X4 、Y4 )とは一致してい
るため、ステップS85の判断の結果YES(一致)と
なり、表示態様変更部76は、相関座標(X4 、Y4 )
より前後ポイント数(±2)分の相関座標(X2 、Y2
)、(X3 、Y3 )および(X5 、Y5 )、(X6 、
Y6 )を相関座標ファイルRFからそれぞれ読み出す
(ステップS87)。
【0298】次いで、表示態様変更部76は、相関座標
(X4 、Y4 )、および前後ポイント数分の相関座標
{(X2 、Y2 )、(X3 、Y3 )、(X5 、Y5 )、
(X6、Y6 )}の各インデックス(インデックス2〜
インデックス6)に対応する第1のトレンド座標{X2
(t2 )〜X6(t6 )}および第2のトレンド座標{Y2
(t2 )〜Y5(t5 )}をそれぞれ相関座標ファイルR
Fから読み出す(ステップS88)。
【0299】続いて、表示態様変更部76は、指定ポイ
ント座標に一致した相関座標を含む連続した相関座標
{(X2 、Y2 )〜(X6 、Y6 )}を実線S1で結ん
で相関グラフCG上に表示するための実線表示情報を実
線表示情報ファイルSFとしてファイル記憶部72に書
き込む(ステップS89)。
【0300】ステップS89の処理によりファイル記憶
部72に書き込まれた実線表示情報ファイルSFのファ
イル構造を図33に示す。図33によれば、実線表示が
開始する実線開始インデックス、実線表示が終了する実
線終了インデックス、実線表示が開始する第1のトレン
ド座標(開始トレンドX座標)、実線表示が終了する第
1のトレンド座標(終了トレンドX座標)、実線表示が
開始する第2のトレンド座標(開始トレンドY座標)お
よび実線表示が終了する第2のトレンド座標(終了トレ
ンドY座標)がそれぞれまとめられて実線表示情報ファ
イルSFが構成されている。
【0301】例えば、本実施形態における相関座標
{(X2 、Y2 )〜(X6 、Y6 )}に対応する実線S
1の実線表示情報として、その実線S1の実線開始イン
デックス{インデックス2(t2 )}、実線終了インデ
ックス{インデックス6(t6 )}、開始トレンドX座
標{X2(t2)}、終了トレンドX座標{X6(t6)}、開
始トレンドY座標{Y2(t2)}、終了トレンドY座標
{Y6(t6)}がそれぞれまとめらて実線表示情報ファイ
ルSFのデータセットの一つとしてファイル記憶部72
に書き込まれている。
【0302】ステップS89の処理に続いて、表示態様
変更部76は、実線表示情報ファイルSFの実線S1の
実線表示情報に基づいて、インデックスが低い方から高
い方へ向く矢印を含み、且つ所定の表示色を有する実線
グラフデータを作成し、作成した実線グラフデータをグ
ラフ作成部73により作成された相関グラフCGに組み
込んで表示部74を介して表示する。この結果、上記指
定座標ポイントV4 を含む評価ポイントV2 〜V6 が所
定の表示色を有する矢印付きの実線S1で結ばれた相関
グラフが作成される(ステップS90)。
【0303】次いで表示態様変更部76は、ステップS
88の処理により読み出した第1のトレンド座標{X2
(t2 )〜X6(t6 )}を結ぶトレンドラインTL1A
および第2のトレンド座標{Y2(t2 )〜Y6(t6 )}
を結ぶトレンドラインTL2Aの表示色を、上記実線S
1の表示色と同一の表示色に変更して表示部74を介し
て表示する(ステップS91)。この結果、上記評価ポ
イントV2 〜V6 に対応するプロセス量の時間的経過が
トレンドラインTL1AおよびTL2Aの表示色変化に
より表される。
【0304】そして、表示態様変更部76は、現在のイ
ンデックス4に入力ポイント数2を加算して(ステップ
S92)、インデックスを6としてステップS83の処
理に移行し、ステップS83〜ステップS85の判断処
理、およびこの判断処理において不一致の場合のインデ
ックス加算処理(ステップS86)を繰り返し行なう。
【0305】上記判断ループを繰り返し行なった結果、
表示態様変更部76が、相関座標ファイルRF内のイン
デックス8に対応する相関座標(X8 、Y8 )を読み出
した場合(ステップS84参照)、読み出した相関座標
(X8 、Y8 )と指定ポイント座標(X4 、Y4 )とは
一致しているため(ステップS85参照)、表示態様変
更部76のステップS87およびステップS88の処理
により、相関座標(X8 、Y8 )より前後ポイント数
(±2)分の相関座標(X6 、Y6 )、(X7 、Y7 )
および(X9 、Y9 )、(X10、Y10)と、これら相関
座標の各インデックス(インデックス6〜インデックス
10)に対応する第1のトレンド座標{X6(t6 )〜X
10( t10)}および第2のトレンド座標{Y6(t6 )〜
Y10( t10)}とがをそれぞれ相関座標ファイルRFか
ら読み出される。
【0306】続いて、表示態様変更部76のステップS
89の処理により、連続した相関座標{(X6 、Y6 )
〜(X10、Y10)}を実線S2で結ぶための実線表示情
報がファイル記憶部72の実線表示情報ファイルSFに
書き込まれる(ステップS89参照)。
【0307】次いで、表示態様変更部76のステップS
90の処理により、実線表示情報ファイルSFの各実線
S2の実線情報に基づいて、インデックスが低い方から
高い方へ向く矢印を含み、且つ所定の表示色を有する実
線グラフデータが作成される。このとき、この実線S2
の表示色は、実線S1の表示色とは異なるように設定さ
れる。
【0308】そして、作成された実線グラフデータは、
実線S1を含む相関グラフに組み込まれ、相関グラフC
GAとして表示部74に表示される。
【0309】次いでステップS88の処理により読み出
された第1のトレンド座標{X6(t6 )〜X10( t1
0)}を結ぶトレンドラインTL1Bおよび第2のトレ
ンド座標{Y6(t6 )〜Y10( t10)}を結ぶトレンド
ラインTL2Bの表示色が上記実線S2の表示色と同一
の表示色、すなわち、トレンドラインTL1AおよびT
L2Aとは異なる表示色に変更されて表示部74に表示
される(ステップS91参照)。
【0310】この結果、表示部74の表示画面74aに
は、図34に示すように、指定ポイントに対応するポイ
ントV4 を含む評価ポイントV2 〜V6 が矢印付きの実
線S1で結ばれ、かつ指定ポイントに対応する他のポイ
ントV8 を含む評価ポイントV6 〜V10が矢印付きの実
線S2で結ばれた相関グラフCGAが表示される。
【0311】したがって、オペレータは、相関ポイント
V4 、V8 指定操作、および指定ポイントの前後のポイ
ント数入力操作という非常に簡単かつ必要最小限度の操
作により、相関グラフCGAにおける指定ポイントV4
、V8 および前後ポイント数に係わる評価ポイントV2
〜V6 およびV6 〜V10の時間的経過を実線S1およ
び実線S2の矢印の向きにより容易に把握することがで
きる。
【0312】また、実線S1と実線S2とは異なる表示
色により表示されているため{便宜上、図34において
は異なる色を線種の違い(一点鎖線と破線)で示す}、
評価対象となるポイントV4 およびV8 が重なり合って
いても、その重なり合った評価ポイントV4 およびV8
に係わる相関グラフCGA上の時間経過は、表示色の異
なる実線S1と実線S2によりそれぞれ表されるため、
重なり合った評価ポイントV4 およびV8 を対応する実
線S1と実線S2とにより容易に識別することができ
る。
【0313】さらに、トレンドグラフTG1、TG2上
においても、評価ポイントV2 〜V6 およびV6 〜V10
のプロセス量の時間的経過をトレンドラインTL1Aと
TL1BおよびトレンドラインTL2AとTL2Bとの
表示色の変化{便宜上、図34においては、異なる色を
線種の違い(一点鎖線と破線)で示す}により明確に識
別して表示することができる。
【0314】なお、ステップS91終了後、次のステッ
プS92の処理により、インデックス(8)に入力ポイ
ント数(2)を加えられてステップS83の判断処理
(NO)→ステップS84〜ステップS85の処理{相
関座標(X10、Y10)と指定ポイント座標(X4 、Y4
)は不一致(NO)}→ステップS86の処理(イン
デックス1加算処理(インデックス11)が順次行なわ
れてステップS83の処理に戻る。このとき、インデッ
クス11に対応するデータ領域はEOFであるため、ス
テップS83の判断処理はYESになり、表示態様変更
部76の処理が終了する。
【0315】このようにして、図34に示すように、評
価ポイントV2 〜V6 およびV6 〜V10の時間的経過が
実線S1および実線S2として相関グラフCGA上に表
され、かつ評価ポイントV2 〜V6 およびV6 〜V10の
プロセス量の時間的経過がトレンドラインTL1A、T
L1BおよびTL2A、TL2Bの表示色変化により表
された状態において、例えばオペレータがどちらか一方
の評価対象(例えば評価ポイントV6 〜V10の時間的経
過)のみを実線表示したいと欲した場合、オペレータ
は、入力部75を操作して第1のトレンドグラフTG1
および第2のトレンドグラフTG2の内のどちらか一方
(例えば第1のトレンドグラフTG1とする)における
実線表示したい評価ポイントV6 〜V10に対応するトレ
ンドラインTL1B上の任意のポイントW(ts 、Xs
|t6 ≦ts ≦t10、X6 ≦Xs ≦X10;図34参照)
を指定する。この指定されたポイントWに基づく座標
(ts、Xs )は表示態様変更部76に送られる(図3
5;ステップS100)。
【0316】表示態様変更部76は、指定ポイントWに
基づく座標(ts 、Xs )が送られると、ファイル記憶
部72に記憶された実線表示情報ファイルSFを参照
し、実線表示情報を読み出す(ステップS101)。
【0317】次いで表示態様変更部72は、第1のトレ
ンドグラフTG1の指定ポイントW(ts 、Xs )のX
座標(Xs )が実線表示情報内の開始トレンドX座標と
終了トレンドX座標との範囲内である実線を抽出する。
本実施形態では、指定ポイントWのX座標(Xs )は、
開始トレンドX座標X6 と終了トレンドX座標X10との
範囲内であるため、実線S2の実線表示情報が抽出され
る(ステップS102)。
【0318】続いて表示態様変更部72は、ステップS
102の処理により指定ポイントWに対応する実線が抽
出されたか否か判断する(ステップS103)。なお、
このステップS103の判断により抽出されないと判断
(NO)された場合は、処理を終了する。
【0319】今、ステップS102の処理により実線S
2の実線表示情報が抽出されているため、ステップS1
03の判断の結果はYES(抽出)となり、表示態様変
更部76は、相関グラフCGA上に表示された実線S1
およびS2を消去(クリア)し(ステップS104)、
ステップS102で抽出した実線S2の実線表示情報に
基づいて所定のピックアップ色を有する実線グラフデー
タを作成し、作成した実線グラフデータをグラフ作成部
73により作成された相関グラフCGに組み込んで表示
部74を介して表示する。この結果、相関グラフCGB
には、上記指定ポイントWを含む評価対象ポイントV6
〜V10の時間的経過が実線S2として所定のピックアッ
プ色で表示される(ステップS105;図36参照)。
なお、図36においては、便宜上、実線S2を太線にて
示している。
【0320】次いで表示態様変更部76は、実線S2の
実線情報に対応する第1のトレンド座標{X6(t6 )〜
X10( t10)}を結ぶトレンドラインTL1Bおよび第
2のトレンド座標{Y6(t6 )〜Y10( t10)}を結ぶ
トレンドラインTL2Bの表示色を、上記実線S2のピ
ックアップ色と同一のピックアップ色に変更して表示部
74を介して表示する(ステップS106)。
【0321】この結果、上記評価ポイントV6 〜V10に
対応するプロセス量の時間的経過が、その時間的経過を
表すピックアップ色と同一のピックアップ色を有するト
レンドラインTL1BおよびTL2Bにより表される。
なお、図36においては、実線S2と同一のピックアッ
プ色であることを表すため、実線S2と同一の太線表示
としている。
【0322】以上述べたように、本変形例においては、
オペレータは、相関グラフCGAにおける評価対象ポイ
ントV6 〜V10の時間的経過のみを所定のピックアップ
色を有する実線S2により容易に把握することができ
る。
【0323】また、トレンドグラフTG1、TG2上に
おいても、評価対象ポイントV6 〜V10のプロセス量の
時間的経過をトレンドラインTL1Bおよびトレンドラ
インTL2Bの表示色の変化、すなわち、実線S2のピ
ックアップ色と同一のピックアップ色への変化により明
確に識別して表示することができる。
【0324】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態に係わるプラントデータ解析装置を図37〜図4
1に従って説明する。
【0325】図37は、本実施形態のプラントデータ解
析装置80の機能ブロック構成を概略的に示す図であ
る。なお、図54に示したプラントデータ解析装置17
0と略同等の機能を有する構成要素は、同一の符号を付
してその説明を省略または簡略化する。
【0326】図37は、プラント81からプラントデー
タ収集装置82により収集されたプラントデータを伝送
路を介して、あるいは記憶媒体を介して取得し、取得し
たプラントデータに基づいてプラントの状態変化を表す
グラフ作成処理を含む解析処理を行なうプラントデータ
解析装置80の機能の一部を概略的に示すブロック図で
ある。
【0327】図37に示すプラントデータ解析装置80
は、複数の収集時刻付きのプラントデータを取得するプ
ラントデータ取得部171と、複数の収集時刻付きのプ
ラントデータを記憶するプラントデータ記憶部172
と、複数の収集時刻付きのプラントデータにおける所定
のプラントデータに基づく変数Zと収集時刻変化との関
係を表すグラフ座標を作成し、後述するメモデータ作成
部からメモデータが送られている場合、そのメモデータ
および作成されたグラフ座標に基づいて収集時刻変化範
囲に係わる所定の表示範囲におけるプラント状態変化を
表すメモ情報付きのグラフを作成するグラフ作成部83
と、作成されたグラフを表示出力するための対話表示部
174およびレーザビームプリンタ(LBP)175を
有する表示出力部176とを備えている。
【0328】また、プラントデータ解析装置80は、対
話表示部174の入力部174bを介して入力されたメ
モ等の文字情報(以下、メモ情報とする)に基づいてC
RT画面S1上の表示座標、メモ情報の内容を表すキャ
ラクタデータおよびメモ情報の領域の大きさを表すデー
タを含むメモデータMDを作成するメモ作成部84と、
メモデータMDを記憶するメモデータ記憶部85とを備
えている。
【0329】そして、本実施形態のプラントデータ解析
装置80は、メモデータ記憶部85に記憶されたメモデ
ータMDにおけるメモ情報のCRT画面S1上の表示座
標(以下、画面表示座標と呼ぶ)とグラフ作成部83に
より作成されたグラフ座標との相対的な関係からグラフ
座標に関連付けられたグラフ座標領域内のメモ情報の表
示座標を算出するグラフ関連表示座標算出部86とを備
え、このグラフ関連表示座標算出部86により算出され
たグラフ座標領域内の表示座標は、関連座標ファイルC
Fとしてメモデータ記憶部85に記憶される。
【0330】図38は、メモデータ記憶部85に記憶さ
れた関連座標ファイルCFのファイル構造を示す図であ
る。
【0331】図38によれば、例えばグラフ上の任意の
複数の点のグラフ座標{(ti 、Zi )、(ti+k 、Z
i+k )、(ti+n 、Zi+n )}、これら複数の座標に対
応するメモ情報を構成する複数の点の画面表示座標
{(Xi 、Yi )、(Xi+k 、Yi+k )、(Xi+n 、Y
i+n )}、およびメモ情報を構成する複数の点のグラフ
座標{(ti 、Zi )、(ti+k 、Zi+k )、(ti+n
、Zi+n )}に関連付けられたグラフ座標領域内の表
示座標{(tm 、Zm )、(tm+k 、Zm+k )、(tm+
n 、Zm+n )}が各座標毎にそれぞれ記憶されている。
【0332】さらに、プラントデータ解析装置80は、
オペレータからの表示態様変更要求に応じてグラフ作成
部83によりグラフ座標が再編集された際に起動して、
その再編集されたグラフ座標、メモデータ記憶部85に
記憶されたメモデータMDおよび関連座標ファイルCF
に基づいて、キャラクタデータ、グラフ座標に関連付け
られたメモ情報領域の大きさデータおよびグラフ座標領
域内の表示座標を含むグラフ関連メモデータを算出する
出力情報算出部87と、この出力情報算出部87により
グラフ関連メモデータが算出された際には、そのグラフ
関連メモデータGMDをグラフ作成部83に出力し、出
力情報算出部87が起動していない場合には、メモデー
タ記憶部85に記憶されたメモデータMDをグラフ作成
部83に出力するメモデータ出力部88とを備えてい
る。
【0333】なお、プラントデータ解析装置80の各機
能ブロック83〜87、171〜172、176は、C
PU、インタフェース回路、入力部、メモリおよび表示
部から構成された計算機システムの統合的な処理により
具体化される。
【0334】次に本実施形態のプラントデータ解析装置
80の全体の処理について、特に、グラフ関連座標算出
部86および出力情報算出部87の処理を中心に説明す
る。
【0335】今、図39(A)に示すように、収集時刻
変化範囲(t1 〜t3 )における所定のプラントデータ
のプロセス量Zの状態変化を表す正弦波状のグラフG1
0が、CRT画面S1に表示されているとする。なお、
このグラフG10の大きさは、予めオペレータ等から設
定されたt軸側およびZ軸側表示スケールSt およびS
Z に応じて定まっている。
【0336】このとき、オペレータが対話表示部174
の入力部174bを介してCRT画面S1上において、
グラフG10の中心点(t2 、Z2 )を指し示す矢印お
よび指し示した中心点に対するメモ(XXXXXX)を
含むメモ情報を入力すると、プラントデータ解析装置8
0のメモ作成部84により、入力されたメモ情報に基づ
いて、メモ情報の画面表示座標、メモ情報の内容を表す
キャラクタデータおよびメモ情報の領域の大きさを表す
データを含むメモデータMDが作成されてメモデータ記
憶部178に記憶される。
【0337】図39(A)に示すように、入力されたメ
モ情報における例えばグラフG10の中心点(t2 、Z
2 )を指し示す矢印の先端の表示座標は、グラフ座標領
域(t、Z)とは無関係の画面表示座標領域(X、Y)
における1点(Xi 、Yi )として表される。
【0338】グラフ関連表示座標算出部86は、メモ作
成部84により作成されたメモデータMD1を用いて図
40に示す処理を行なっている。
【0339】すなわち、グラフ関連表示座標算出部86
は、メモ作成部84により作成されたメモデータMD1
におけるメモ情報における所定のポイントの画面表示座
標を読み込み(図40;ステップS110)、次いでグ
ラフ作成部83により作成されたグラフG10のグラフ
座標領域(t、Z)と画面表示座標領域(X、Y)との
関係を読み込む(ステップS111)。
【0340】続いてグラフ関連表示座標算出部86は、
ステップS111で読み込んだグラフ座標領域(t、
Z)と表示座標領域(X、Y)との関係から、メモ情報
のグラフ座標領域(t、Z)内の表示座標を算出する
(ステップS112)。
【0341】例えば、メモ情報におけるグラフG10の
中心点(t2 、Z1 )を指し示す矢印の先端の表示座標
は、画面表示座標(Xi 、Yi )からグラフ座標領域
(t、Z)内の表示座標(t2 、Z2 )として表され
る。
【0342】このようにして、メモ情報における所定の
ポイント(上記矢印先端ポイントも含む)のグラフ座標
領域(t、Z)内の表示座標が算出されると、グラフ関
連表示座標算出部86は、算出されたグラフ座標領域内
の表示座標を、グラフ座標および画面表示座標と対応付
けて関連座標ファイルCFとしてメモデータ記憶部85
に記憶して処理を終了する(ステップS113)。
【0343】一方、メモデータ出力部88により、メモ
データ記憶部85に記憶されたメモデータMDが読み出
されてグラフ作成部83に出力されており、グラフ作成
部83では、送られたメモデータMD(画面表示座標、
キャラクタデータおよび大きさデータ)に基づいて、そ
のキャラクタデータがグラフG10における画面表示座
標に重ね合わされてメモ情報を含むグラフG10が作成
される。作成されたメモ情報を含むグラフG10は、表
示出力部176に送られ、この結果、表示出力部176
の対話表示部174のCRT画面S1には、図39
(A)に示すように、メモ情報{矢印、メモ(XXXX
XX)}を含むグラフG10が表示される。
【0344】このとき、オペレータからt軸側表示スケ
ールSt およびZ軸側表示スケールSZ を変更して(S
t 、SZ →St1、SZ1)、グラフG1の所定の収集時刻
変化範囲(t1A〜t3 )におけるグラフ波形を拡大する
内容の表示範囲変更要求が対話表示部174を介してグ
ラフ作成部83に入力されると、グラフ作成部83は、
その表示範囲変更要求に基づいてグラフ座標を再編集し
て上記表示範囲変更要求に対応するグラフ座標を作成す
る。
【0345】出力情報算出部87は、グラフ作成部83
のグラフ座標再編集処理に応じて起動して、図41に示
す処理を行なう。
【0346】すなわち、出力情報算出部87は、メモデ
ータ記憶部85からメモ情報の画面表示座標、メモ情報
の内容を表すキャラクタデータおよびメモ情報の領域の
大きさを表すデータを含むメモデータMDを読み出し
(ステップS120)、グラフ作成部83から表示範囲
変更要求に基づく編集処理後のグラフ座標(t、Z)を
読み込み(ステップS121)、前記メモデータMDに
おける大きさデータを参照してグラフ座標(t、Z)に
おける表示スケールの変化(St 、SZ →St1、SZ1)
に対応するメモ情報の拡大の縮尺(拡大率)を算出する
(ステップS122)。
【0347】次いで出力情報算出部87は、メモデータ
記憶部85の関連座標ファイルCFからメモ情報におけ
る所定のポイントのグラフ座標領域(t、Z)内の表示
座標を読み込むことにより、再編集後のグラフ座標領域
(t、Z)内のメモ情報の表示座標を設定する(ステッ
プS123)。
【0348】このとき、例えば、表示情報におけるグラ
フG10の中心点(t2 、Z2 )を指し示す矢印の先端
の表示座標は、固定された画面表示座標(Xi 、Yi )
ではなく、グラフ座標領域(t、Z)内の表示座標(t
2 、Z2 )として設定される。
【0349】そして、出力情報算出部87は、メモデー
タMDにおけるキャラクタデータ、算出された拡大率お
よび設定されたグラフ座標領域(t、Z)内のメモ情報
の表示座標をメモデータ出力部88に出力して処理を終
了する(ステップS124)。この結果、メモデータ出
力部88の処理により、出力されたキャラクタデータ、
拡大率およびグラフ座標領域(t、Z)内の表示座標は
グラフ作成部83に出力される。
【0350】グラフ作成部83は、送られたキャラクタ
データ、拡大率およびグラフ座標領域(t、Z)内の表
示座標を受取る。そして、グラフ作成部83は、メモ内
容を表すキャラクタデータを、再編集されたグラフ座標
における上記グラフ座標領域(t、Z)内の表示座標に
対して、上記拡大率に応じて拡大させた状態で重ね合わ
せてメモ情報を含むグラフG10Aを作成する。
【0351】グラフ作成部83により作成されたメモ情
報を含むグラフG10Aは、表示出力部176に送ら
れ、この結果、表示出力部176の対話表示部174の
CRT画面S1には、図39(B)に示すように、表示
スケールの変更に応じて収集時刻変化範囲(t1A〜t3
)における波形が拡大したグラフG10Aが表示され
る。
【0352】このとき、グラフの拡大に応じて変化した
グラフ座標に対応してその表示座標位置および大きさが
変化しており、例えば、メモ情報におけるグラフG10
の中心点(t2 、Z2 )を指し示す矢印の先端は、その
グラフ座標(t2 、Z2 )が表示座標として設定されて
いるため、その中心点(t2 、Z2 )を指し示す位置に
移動している。
【0353】すなわち、メモ情報の表示座標をグラフ座
標領域内の表示座標としてグラフ座標と関連付けて記憶
しているため、グラフが拡大してグラフ座標が変化して
も、その変化したグラフ座標に対応してメモ情報も変化
して表示されるため、表示スケールの変更要求等により
グラフを拡大させても、メモ情報を拡大したグラフに対
して読取りやすい位置に再配置することができる。
【0354】なお、上述したメモ情報の再配置は、t軸
側表示スケールSt およびZ軸側表示スケールSZ を変
更して(St 、SZ →St2、SZ2)、グラフ全体を縮小
した場合{図39(C)参照}や、グラフ全体を移動さ
せた場合等、種々のグラフ表示態様の変化が行なわれた
場合においても行なうことが可能である。
【0355】すなわち、表示態様の変化によりグラフ座
標が変化しても、メモ情報の表示座標を、画面表示座標
ではなく、グラフ座標領域内の表示座標として記憶して
いるため、どんなグラフ座標変化に対しても、上述した
拡大の場合と同様に、グラフ座標変化に応じたメモ情報
の再配置処理を行なうことができる。
【0356】したがって、表示スケールの変更等により
グラフの表示態様を変更(例えば拡大、縮小および移
動)させても、メモ情報の再入力処理およびメモデータ
の再作成処理を行なうことなく、メモ情報を、その表示
態様の変化したグラフに対応して読取りやすい位置に自
動的に変化させて表示することができるため、メモ情報
を含むグラフ作成・表示効率を向上させることができ
る。
【0357】
【発明の効果】請求項1〜2に係わる発明によれば、プ
ラントの運転状態に基づく各プラントの優先順位を算出
して解析処理手段へのプラントデータの伝送を制御して
いるため、プラントデータ収集手段から複数のプラント
データを解析処理手段へ伝送する場合においても、プラ
ントの運転状態が異常等の優先順位の高いプラントのプ
ラントデータを他のプラントのプラントデータよりも優
先して解析処理手段へ伝送してそのプラントの異常に対
して早急に対処することができ、プラントデータ収集解
析システムの信頼性を向上させることができる。
【0358】請求項3〜5に係わる発明によれば、トリ
ガ信号に応じて収集された複数のプラントデータの中か
らトリガ信号に関連した非常に重要かつ緊急度の高いプ
ラントデータを抽出・編集して先に解析処理手段へ伝送
することができるため、重要かつ緊急度の高いプラント
データの解析処理を迅速に行なってプラントの異常事態
等に対して早急に対処することができ、プラントデータ
収集解析システムの信頼性を向上させることが可能にな
る。
【0359】請求項6〜9に係わる発明によれば、プラ
ントデータ収集側に記憶されたデータファイルの識別情
報およびプラントデータ解析側に記憶されたデータファ
イルの識別情報をそれぞれ記憶しているため、一旦プラ
ントデータ解析側において表示したグラフを変更するグ
ラフ変更要求を入力した場合、上記プラントデータ解析
側の識別情報を参照することにより、プラントデータ解
析側に記憶されたデータファイルを用いて編集処理を行
なうだけでグラフ変更要求に対応するグラフを表示する
ことができる。
【0360】したがって、オペレータから繰り返し変更
グラフ表示要求が送信された場合でも、プラントデータ
収集側の処理負荷を低く抑えて処理作業効率を高く維持
することができる。
【0361】請求項10〜11に係わる発明によれば、
地震等の各プラントに共通して影響を与える異常事象
(イベント)を表す共通異常事象データを予め設定して
保持しているため、所定のプラントのプラントデータか
ら所定のプラントの異常事象の発生を検知し、かつその
異常を検知した結果に基づく異常事象データが共通異常
事象データと一致した場合、上記所定のプラント以外の
異常を検知しない他のプラントからもプラントデータを
自動的に収集することができる。したがって、地震等の
全プラントに共通して影響を与えるイベントに対する全
プラント間の比較等の付加価値の高い解析処理を行なう
ことができ、解析処理効率を向上させることができる。
【0362】請求項12〜16に係わる発明によれば、
第1のトレンド座標、第2のトレンド座標および相関座
標を複数の収集時刻をインデックスとして互いに対応付
けて記憶しており、この第1および第2のトレンド座標
と対応付けられた相関座標、およびオペレータから入力
された評価対象相関ポイント座標に基づいて、相関グラ
フ上における評価対象相関ポイントの時間的経過を表す
軌跡データを相関グラフに組み込んで自動的に表示する
ことや、トレンドグラフ上における評価対象ポイントに
対応するプロセス量の変化を例えばトレンドラインの表
示態様の変化により自動的に表示することができる。上
記オペレータの評価対象相関ポイント座標入力操作は非
常に簡単であるため、従来のようなマニュアルの調査作
業を行なうことなく、上記評価対象相関ポイントの時間
的経過やトレンドグラフ上のプロセス量の変化を表示す
ることができる。
【0363】請求項17に係わる発明によれば、表示範
囲の変更等によりグラフの表示態様を変更しても、グラ
フ座標と関連付けられた表示出力座標を用いることによ
り、文字情報の再入力作業および文字情報の再作成処理
を行なうことなく、その表示態様の変更に応じて文字情
報を変化させてグラフ上に表示することができるため、
文字情報を含むグラフ作成・表示効率を高く維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるプラントデ
ータ収集解析システムの機能ブロック構成を概略的に示
す図。
【図2】図1における優先順位算出データ記憶部に記憶
された優先順位算出データファイルのファイル構造を示
す図。
【図3】(A)は、優先順位“1”の優先順位算出デー
タの内容を示す図、(B)は、優先順位“1”の優先順
位算出データを用いた優先順位算出部の論理演算を論理
記号を用いて示す図。
【図4】(A)は、優先順位“2”の優先順位算出デー
タの内容を示す図、(B)は、優先順位“2”の優先順
位算出データを用いた優先順位算出部の論理演算を論理
記号を用いて示す図。
【図5】(A)は、優先順位“3”の優先順位算出デー
タの内容を示す図、(B)は、優先順位“3”の優先順
位算出データを用いた優先順位算出部の論理演算を論理
記号を用いて示す図。
【図6】(A)は、優先順位“4”の優先順位算出デー
タの内容を示す図、(B)は、優先順位“4”の優先順
位算出データを用いた優先順位算出部の論理演算を論理
記号を用いて示す図。
【図7】図1における優先順位記憶部に記憶された優先
順位データファイルのファイル構造を示す図。
【図8】図1における優先順位算出部の処理の一例を示
す概略フローチャート。
【図9】図1に示す判断部の処理の一例を示す概略フロ
ーチャート。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係わるプラント
データ収集解析システムの機能ブロック構成を概略的に
示す図。
【図11】図10における識別用データ記憶部に記憶さ
れた識別用データファイルのファイル構造を示す図。
【図12】図10における収集側データ編集部の処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図13】第2の実施の形態に係わる第1のプラントデ
ータファイルのファイル構造を示す図。
【図14】図10における解析側データ編集部の処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図15】第2の実施の形態に係わる第2のプラントデ
ータファイルのファイル構造を示す図。
【図16】第2の実施の形態に係わる解析側編集部によ
り作成されたプラントデータファイルのファイル構造を
示す図。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係わるプラント
データ収集解析システムの機能ブロック構成を概略的に
示す図。
【図18】図17における収集側データファイル記憶部
に記憶された収集側状況ファイルのファイル構造を示す
図。
【図19】収集側状況ファイルに記憶された各データフ
ァイル毎の状況データの一例を示す図。
【図20】解析側状況ファイルに記憶された各データフ
ァイル毎の状況データの一例を示す図。
【図21】第3の実施の形態に係わるグラフ表示要求デ
ータのデータ構造を示す図。
【図22】第3の実施の形態に係わるプラントデータ収
集解析システムの処理の一例を示す概略フローチャー
ト。
【図23】解析側状況ファイルに記憶された各データフ
ァイル毎の状況データの一例を示す図。
【図24】本発明の第4の実施の形態に係わるプラント
データ収集解析システムの機能ブロック構成を概略的に
示す図。
【図25】(A)は、図24における共通イベントデー
タ記憶部に記憶された共通イベントデータファイルのフ
ァイル構造を示す図、(B)は、図25(A)に示した
共通イベントデータファイルに記憶された共通イベント
データの一例を示す図。
【図26】図24における共通イベント判定部の処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図27】図24における共通イベント管理部の処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図28】第4の実施の形態の変形例におけるデータ収
集開始トリガタイミングの前後s分間のプラントデータ
収集装置のプラントデータ収集タイミング52a1 、お
よび収集開始要求タイミングの前後s分間のプラントデ
ータ収集装置52a2 〜52aN のデータ収集タイミン
グを示すタイムチャート。
【図29】本発明の第5の実施の形態に係わるプラント
データ解析装置の機能ブロック構成を概略的に示す図。
【図30】図29におけるファイル記憶部に記憶された
相関座標ファイルのファイル構造を示す図。
【図31】第5の実施の形態における相関グラフ、第1
のトレンドグラフおよび第2のトレンドグラフの表示部
の画面上の表示例を示す図。
【図32】第5の実施の形態に係わるプラントデータ解
析装置の処理の一例を示す概略フローチャート。
【図33】ファイル記憶部に書き込まれた実線表示情報
ファイルのファイル構造を図。
【図34】第5の実施の形態に係わる表示部の表示画面
における評価ポイントを結ぶ複数の表示色の異なる実線
を有する相関グラフと、表示色の異なるトレンドライン
を有するトレンドグラフとを示す図。
【図35】第5の実施の形態に係わるプラントデータ解
析装置の処理の一例を示す概略フローチャート。
【図36】第5の実施の形態の変形例に係わる表示部の
表示画面における所定の評価ポイントのみを結ぶ所定の
ピックアップ色の実線を有する相関グラフと、実線のピ
ックアップ色と同一のピックアップ色のトレンドライン
を有するトレンドグラフとを示す図。
【図37】本発明の第6の実施の形態に係わるプラント
データ解析装置の機能ブロック構成を概略的に示す図。
【図38】図37におけるメモデータ記憶部に記憶され
た関連座標ファイルのファイル構造を示す図。
【図39】(A)は、所定の収集時刻変化範囲における
所定のプラントデータのプロセス量の状態変化を表し、
かつメモ情報が付加されたグラフを示す図、(B)は、
図(A)において表示スケールを変更してグラフを拡大
した場合のメモ情報の変化を示す図、(C)は、図
(A)において表示スケールを変更してグラフを縮小し
た場合のメモ情報の変化を示す図。
【図40】図37におけるグラフ関連表示座標算出部の
処理の一例を示す概略フローチャート。
【図41】図37における出力情報算出部の処理の一例
を示す概略フローチャート。
【図42】従来のプラントデータ収集解析システムの機
能の一部を概略的に示すブロック図。
【図43】図42における収集側プラントデータ記憶部
に記憶されたデータファイルのファイル構造を示す図。
【図44】従来のプラントデータ収集解析システムの機
能の一部を概略的に示すブロック図。
【図45】図44における収集側プラントデータ記憶部
に記憶されたデータファイルのファイル構造を示す図。
【図46】従来のプラントデータ収集解析システムの機
能の一部を概略的に示すブロック図。
【図47】図46に示したデータファイル記憶部に記憶
された複数のデータファイルに基づいてプロセスデータ
解析装置でグラフを表示するまでの処理の流れを示す概
略フローチャート。
【図48】図46に示した従来のプラントデータ収集解
析システムの変形例の機能の一部を概略的に示すブロッ
ク図。
【図49】図48に示したデータファイル記憶部に記憶
された複数のデータファイルに基づいてプロセスデータ
解析装置でグラフを表示するまでの処理の流れを示す概
略フローチャート。
【図50】従来のプラントデータ収集解析システムにお
ける2つのプラントから対応する2つのプラントデータ
収集装置へプラントデータが入力される際の機能の一部
を概略的に示すブロック図。
【図51】従来のプラントデータ解析装置の機能の一部
を概略的に示すブロック図。
【図52】相関グラフ、第1のトレンドグラフおよび第
2のトレンドグラフの表示例を示す図。
【図53】相関グラフ上における複数の相関ポイントの
時間的経過を表す実線を示す図。
【図54】従来のプラントデータ解析装置の機能の一部
を概略的に示すブロック図。
【図55】(A)は、従来の所定の収集時刻変化範囲に
おける所定のプラントデータのプロセス量の状態変化を
表し、かつメモ情報が付加されたグラフを示す図、
(B)は、図(A)において表示スケールを変更してグ
ラフを拡大した場合のメモ情報の変化を示す図、(C)
は、図(A)において表示スケールを変更してグラフを
縮小した場合のメモ情報の変化を示す図。
【符号の説明】
1、15、30、50 プラントデータ収集解析システ
ム 2a1 〜2aN 、16、31、51a1 〜51aN 、7
1、81 プラント 3a1 〜3aN 、17、32、52a1 〜52aN 、7
2、82 プラントデータ収集装置 4、18、33、53 伝送路 5、19、34、54、70、80 プラントデータ解
析装置 7 優先順位算出データ記憶部 8 優先順位算出部 9、22、38、62 収集側データ伝送部 10、25、43、63 解析側データ伝送部 11 優先順位データ記憶部 12 判断部 20 識別用データ記憶部 21、39 収集側データ編集部 26、47 解析側データ編集部 27、64、116 解析側プラントデータ記憶部 37 収集側データファイル記憶部 42 プラントデータ管理部 44、73、83 グラフ作成部 45 自動伝送部 46 解析側データファイル記憶部 55 バッファ 56 異常判断用データ記憶部 57 データ収集・異常判断部 58、111、126 収集側プラントデータ記憶部 60 共通イベントデータ記憶部 61 共通イベント判定部 66 共通イベント管理部 71 座標作成部 72 ファイル記憶部 74 表示部 75 入力部 76 表示態様変更部 84 メモ作成部 85 メモデータ記憶部 86 グラフ関連座標算出部 87 出力情報算出部 88 メモデータ出力部 110、125、135 データ収集部 136 データファイル作成部 140 対話表示部 141 対話処理部 161、171 プラントデータ取得部 162、172 プラントデータ記憶部 174a CRT 174b 入力部 176 表示出力部
フロントページの続き (72)発明者 吉成 健 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 上本 浩司 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 櫻木 伸一郎 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 米山 幸志 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 5H223 AA02 CC08 DD03 DD09 EE05 EE06 EE30 FF03 9A001 HH35 HZ35

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプラントからその状態を表すプラ
    ントデータを各プラント毎にそれぞれ収集するプラント
    データ収集手段と、このプラントデータ収集手段により
    各プラント毎に収集されたプラントデータを解析処理す
    る解析処理手段とを備えたプラントデータ収集解析シス
    テムにおいて、 前記プラントデータ収集手段により前記各プラント毎に
    それぞれ収集されたプラントデータに基づいて当該各プ
    ラントの運転状態を判別し、この判別した各プラントの
    運転状態に応じて、前記各プラントデータを前記解析処
    理手段へ伝送する際の優先順位を各プラント毎にそれぞ
    れ設定する優先順位設定手段と、前記プラントデータ収
    集手段により各プラント毎にそれぞれ収集されたプラン
    トデータを前記解析処理手段へ伝送する際、前記優先順
    位設定手段により設定された優先順位が他のプラントよ
    りも高いプラントのプラントデータを優先して前記解析
    処理手段へ伝送する優先伝送手段とを備えたことを特徴
    とするプラントデータ収集解析システム。
  2. 【請求項2】 前記優先順位設定手段は、前記プラント
    データ収集手段により各プラント毎にそれぞれ収集され
    たプラントデータを記憶するプラントデータ記憶手段
    と、このプラントデータ記憶手段にそれぞれ記憶された
    各プラントデータから対応するプラントの運転状態に係
    わる複数の状態データをそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記複数の状態データの論理条件値を演算パラメータと
    して含む前記各プラントの運転状態判別用の複数の演算
    式データを各プラント毎にそれぞれ保持し、前記抽出手
    段により抽出された各プラント毎の複数の状態データお
    よび前記各プラント毎の複数の演算式データに基づいて
    前記各プラントの優先順位をそれぞれ算出する優先順位
    算出手段と、前記各プラントの優先順位を記憶する記憶
    手段とを備えており、 前記優先伝送手段は、前記プラントデータ記憶手段に記
    憶された各プラントのプラントデータの内の所定のプラ
    ントデータを前記解析処理手段へ伝送する際、当該プラ
    ントデータ記憶手段に記憶された前記所定のプラントデ
    ータ以外の他のプラントデータが前記解析処理手段に伝
    送されているか否かを判断する判断手段と、この判断手
    段により前記他のプラントデータが前記解析処理手段へ
    伝送されていると判断された場合、前記優先順位記憶手
    段に記憶された前記他のプラントデータに係わるプラン
    トの優先順位と前記所定のプラントデータに係わるプラ
    ントの優先順位とを比較する比較手段と、この比較の結
    果前記所定のプラントデータに係わるプラントの優先順
    位が前記他のプラントデータに係わるプラントの優先順
    位よりも高い場合に前記他のプラントデータの前記解析
    処理手段への伝送を中止して前記所定のプラントデータ
    を前記解析処理手段へ伝送する伝送手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のプラントデータ収集解析シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 プラントからそのプラントの状態に応じ
    て送られたプラントデータ収集用のトリガ信号を受け取
    り、受け取ったトリガ信号に応じて前記プラントの状態
    に係わる複数のプラントデータを収集するプラントデー
    タ収集手段と、このプラントデータ収集手段により収集
    された複数のプラントデータを解析処理する解析処理手
    段とを備えたプラントデータ収集解析システムにおい
    て、 前記複数のプラントデータにおける前記トリガ信号に関
    連するプラントデータを識別する情報を記憶する識別情
    報記憶手段と、この識別情報記憶手段に記憶された識別
    情報に基づいて前記プラントデータ収集手段により収集
    された複数のプラントデータの中から前記トリガ信号に
    関連するプラントデータを抽出し、抽出したプラントデ
    ータと前記トリガ信号を識別する情報とを対応付けて第
    1のプラントデータファイルに編集して前記解析処理手
    段へ伝送する抽出編集手段と、前記トリガ信号に関連し
    ないプラントデータと前記トリガ信号識別情報とを関連
    付けて第2のプラントデータファイルに編集して前記解
    析処理手段へ伝送する編集手段とを備えたことを特徴と
    するプラントデータ収集解析システム。
  4. 【請求項4】 前記プラントデータを識別する情報は、
    前記複数のプラントデータをそれぞれ識別するための互
    いに異なる識別番号であるとともに、 前記抽出編集手段から伝送されてきた第1のプラントデ
    ータファイルと前記編集手段から伝送されてきた第2の
    プラントデータファイルとを再編集し、前記トリガ信号
    に関連するプラントデータおよび前記トリガ信号に関連
    しないプラントデータが前記識別番号順に配列されたデ
    ータ構造を有するデータファイルを作成する再編集手段
    と、この再編集されたデータファイルを記憶する再編集
    データファイル記憶手段とを備えたことを特徴とする請
    求項3記載のプラントデータ収集解析システム。
  5. 【請求項5】 前記第1のプラントデータファイルのデ
    ータ格納領域には、前記トリガ信号に関連するプラント
    データの識別番号自体およびその識別番号に対応するプ
    ラントデータが当該識別番号順に配列された状態で格納
    され、かつ前記トリガ信号に関連しないプラントデータ
    の識別番号に対応する領域はデータ未格納のブランク領
    域となっており、 前記再編集手段は、前記第2のプラントデータファイル
    から前記トリガ信号に関連しないプラントデータの識別
    番号を前記第1のプラントデータファイルの対応するブ
    ランク領域に書き込む手段と、前記トリガ信号に関連し
    ないプラントデータを、前記第1のプラントデータファ
    イルにおける前記トリガ信号に関連するプラントデータ
    が格納された領域以外のデータ格納領域に対して全体の
    識別番号が連続するように格納する手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項4記載のプラントデータ収集解析シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 プラントからその状態を表すプラントデ
    ータを所定のタイミング毎に順次収集するプラントデー
    タ収集手段と、このプラントデータ収集手段により順次
    収集され伝送路を介して伝送されてきたプラントデータ
    を解析処理する解析処理手段とを備えたプラントデータ
    収集解析システムにおいて、 前記プラントデータ収集手段により順次収集されたプラ
    ントデータを所定の規則に従ってまとめて複数のデータ
    ファイルを作成して記憶する収集側データファイル作成
    記憶手段と、この収集側データファイル作成記憶手段に
    記憶された複数のデータファイルをそれぞれを識別する
    ための互いに異なるファイル識別情報を各データファイ
    ル毎にそれぞれ記憶する収集側ファイル識別情報記憶手
    段と、前記データファイル作成記憶手段に記憶された複
    数のデータファイルを少なくとも1ファイルずつ所定の
    タイミングで前記伝送路を介して前記解析処理手段側へ
    伝送する伝送手段と、この伝送手段により伝送されてき
    た複数のデータファイルを記憶する解析側データファイ
    ル記憶手段と、この解析側データファイル記憶手段に記
    憶された複数のデータファイルをそれぞれ識別するため
    の互いに異なるファイル識別情報を各データファイル毎
    にそれぞれ記憶する解析側ファイル識別情報記憶手段
    と、前記複数のファイル識別情報の内の所定のファイル
    識別情報を含み、その所定のファイル識別情報に対応す
    るデータファイルに記憶された複数のプラントデータの
    内の少なくとも1つのプラントデータを所定の表示形態
    で表示するための表示要求データを入力する表示要求入
    力手段と、この表示要求入力手段により入力された表示
    要求データで要求された前記所定のファイル識別情報に
    対応するデータファイルが前記解析側データファイル記
    憶手段に記憶されているか否かを前記解析側ファイル識
    別情報記憶手段に記憶されたファイル識別情報を参照し
    て判断する第1の判断手段と、この第1の判断手段によ
    り前記表示要求データで要求されたデータファイルが前
    記解析側データファイル記憶手段に記憶されていると判
    断された場合、当該要求データファイルを前記解析側デ
    ータファイル記憶手段から読み出し、読み出した要求デ
    ータファイルを前記所定の表示形態に対応するように編
    集して表示する第1の編集表示手段と、前記第1の判断
    手段により前記表示要求データで要求されたデータファ
    イルが前記解析側データファイル記憶手段に記憶されて
    いないと判断された場合、当該要求データファイルが前
    記収集側データファイル作成記憶手段に記憶されている
    か否かを前記収集側ファイル識別情報記憶手段に記憶さ
    れたファイル識別情報を参照して判断する第2の判断手
    段と、この第2の判断手段により前記要求データファイ
    ルが前記収集側データファイル作成記憶手段に記憶され
    ていると判断された場合、その要求データファイルを前
    記収集側データファイル作成記憶手段から読み出して前
    記伝送路を介して伝送して前記解析側データファイル記
    憶手段に記憶する読み出し記憶手段とを備えたことを特
    徴とするプラントデータ収集解析システム。
  7. 【請求項7】 前記読み出し記憶手段は、前記要求デー
    タファイルを前記収集側データファイル作成記憶手段か
    ら読み出す指令を前記伝送路を介して前記プラントデー
    タ収集手段側へ送信する読み出し指令送信手段と、前記
    読み出し指令送信手段から送信された読み出し指令に応
    じて前記要求データファイルを前記収集側データファイ
    ル作成記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記読み
    出し手段により読み出された要求データファイルを前記
    伝送路を介して前記解析処理手段側へ送信する要求デー
    タファイル送信手段と、前記伝送路を介して送信されて
    きた要求データファイルを前記解析側データファイル記
    憶手段に記憶する要求データファイル記憶手段とを備え
    たことを特徴とする請求項6記載のプラントデータ収集
    解析システム。
  8. 【請求項8】 前記要求データファイル送信手段から前
    記伝送路を介して送信されてきた要求データファイルを
    前記所定の表示形態に対応するように編集して表示する
    第2の編集表示手段を備えたことを特徴とする請求項7
    記載のプラントデータ収集解析システム。
  9. 【請求項9】 前記読み出し手段により読み出された要
    求データファイルを前記所定の表示形態に対応するよう
    に編集する編集手段と、この編集手段により編集された
    編集データファイルを前記伝送路を介して前記解析処理
    手段側へ送信する編集データファイル送信手段と、前記
    編集データファイル送信手段から前記伝送路を介して送
    信されてきた編集データファイルを表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする請求項7記載のプラントデー
    タ収集解析システム。
  10. 【請求項10】 複数のプラントから入力された当該複
    数のプラントの状態を表す複数のプラントデータに基づ
    いて解析処理を実行可能な解析処理手段を備えたプラン
    トデータ収集解析システムにおいて、 前記複数のプラントの何れか1つに異常な事象が発生し
    たか否かを判断し、この判断により異常な事象が発生し
    たと判断したプラントから入力されたプラントデータを
    収集し、かつ前記判断結果に基づく異常事象データを出
    力するプラントデータ収集・異常判断手段と、前記異常
    事象発生プラントから収集されたプラントデータを前記
    解析処理手段へ伝送する伝送手段と、各プラントに共通
    した異常事象に基づく複数の異常事象データを予め複数
    の共通異常事象データとして記憶する共通異常事象デー
    タ記憶手段と、前記プラントデータ収集・異常判断手段
    から出力された異常事象データが前記共通異常事象デー
    タ記憶手段に記憶された複数の共通異常事象記憶データ
    の何れかと一致しているか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により一致していると判断された場合、前
    記異常事象発生プラント以外のプラントから入力された
    プラントデータを収集し、収集したプラントデータを前
    記解析処理手段へ伝送する収集伝送手段とを備えたこと
    を特徴とするプラントデータ収集解析システム。
  11. 【請求項11】 前記複数のプラントから入力された複
    数のプラントデータを保持する保持手段を備え、 前記プラントデータ収集・異常判断手段は、異常な事象
    が発生したと判断したタイミングの前後の所定時間内に
    前記異常事象発生プラントから入力され保持手段に保持
    されたプラントデータを収集するようになっており、前
    記伝送手段は、前記プラントデータ収集・異常判断手段
    により前記異常事象発生判断タイミングの前後の所定時
    間内に収集されたプラントデータを前記解析処理手段へ
    伝送するようになっており、 前記収集伝送手段は、前記判断手段による一致の判断に
    応じてデータ収集開始要求を出力する収集開始要求出力
    手段と、この収集開始要求出力手段から出力されたデー
    タ収集開始要求の出力タイミングの前後の所定時間内に
    前記異常事象発生プラント以外のプラントから入力され
    保持手段に保持されたプラントデータを収集し、収集し
    たプラントデータを前記解析処理手段へ伝送するように
    なっていることを特徴とする請求項11記載のプラント
    データ収集解析システム。
  12. 【請求項12】 プラントから所定時刻毎に順次収集さ
    れた当該プラントの複数のプロセス量に基づく複数の収
    集時刻付きのプラントデータを解析処理して前記プラン
    トの状態をグラフ表示するプラントデータ解析装置にお
    いて、 前記複数のプラントデータの内の少なくとも1つの第1
    のプラントデータにおける前記複数の収集時刻に対応す
    るプロセス量を当該複数の収集時刻をパラメータとして
    表すことにより第1のトレンド座標を作成する第1のト
    レンド座標作成手段と、前記複数のプラントデータの内
    の少なくとも1つの前記第1のプラントデータとは異な
    る第2のプラントデータにおける前記複数の収集時刻に
    対応するプロセス量を当該複数の収集時刻をパラメータ
    として表すことにより第2のトレンド座標を作成する第
    2のトレンド座標作成手段と、前記収集時刻パラメータ
    を基準とした前記第1のトレンド座標および前記第2の
    トレンド座標の相関関係を表す相関座標を作成する相関
    座標作成手段と、前記第1のトレンド座標および前記第
    2のトレンド座標に基づいて前記第1のプラントデータ
    のプロセス量の時間的変化を表す第1のトレンドグラフ
    および前記第2のプラントデータのプロセス量の時間的
    変化を表す第2のトレンドグラフをそれぞれ作成して表
    示するトレンドグラフ作成表示手段と、前記第1のプラ
    ントデータのプロセス量と前記第2のプラントデータの
    プロセス量との相関関係を前記相関座標位置におけるポ
    イントとして表す相関グラフを作成して表示する相関グ
    ラフ作成表示手段と、前記第1のトレンド座標、前記第
    2のトレンド座標および前記相関座標を、前記複数の収
    集時刻をインデックスとして当該各インデックス毎に互
    いに対応付けて記憶する座標記憶手段と、この座標記憶
    手段に記憶された前記収集時刻インデックスに対応付け
    られた相関座標に基づいて、前記相関グラフを構成する
    複数のポイントの内の少なくとも一部の前記収集時刻に
    応じた時間経過を表す軌跡データを当該相関グラフに組
    み込んで表示する軌跡データ表示手段とを備えたことを
    特徴とするプラントデータ解析装置。
  13. 【請求項13】 前記軌跡データ表示手段は、前記相関
    グラフを構成する複数のポイントにおける所定のポイン
    トの座標および前記所定ポイントの前後のポイント数を
    入力する入力手段と、前記相関座標記憶手段に記憶され
    た複数の相関座標をそれぞれ読み出し、読み出した各相
    関座標の中で前記指定された所定ポイントの座標と同一
    の相関座標を抽出する抽出手段と、抽出された相関座標
    に対して前記入力された前後ポイント数分の相関座標を
    前記座標記憶手段からそれぞれ読み出す読み出し手段
    と、前記抽出された相関座標および前記読み出し手段に
    より読み出された前後ポイント数分の相関座標を実線で
    結ぶグラフデータを前記相関グラフに組み込んで表示す
    るグラフデータ組込表示手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項12記載のプラントデータ解析装置。
  14. 【請求項14】 前記抽出手段により前記所定ポイント
    の座標と同一の複数の相関座標が抽出された場合、前記
    読み出し手段は、抽出された各相関座標に対して前記入
    力された前後ポイント数分の相関座標を前記座標記憶手
    段からそれぞれ読み出すようになっており、 前記グラフデータ組込表示手段は、前記抽出された複数
    の相関座標および当該複数の相関座標の前後ポイント数
    分の相関座標を各相関座標毎に実線で結ぶ複数のグラフ
    データを、その表示態様が各グラフデータ毎に互いに異
    なるように前記相関グラフに組み込んで表示するように
    なっていることを特徴とする請求項13記載のプラント
    データ解析装置。
  15. 【請求項15】 前記表示態様は前記グラフデータの表
    示色である一方、 前記抽出された複数の相関座標および当該複数の相関座
    標の前後ポイント数分の相関座標に対応する複数の第1
    および第2のトレンド座標グループを前記座標記憶手段
    からそれぞれ読み出すトレンド座標読み出し手段と、読
    み出した複数の第1のトレンド座標グループを各グルー
    プ毎に結ぶ複数のトレンドラインの表示色を各トレンド
    ライン毎に互いに異なるように変更する第1のトレンド
    ライン表示色変更手段と、読み出した複数の第2のトレ
    ンド座標グループを各グループ毎に結ぶ複数のトレンド
    ラインの表示色を各トレンドライン毎に互いに異なるよ
    うに変更する第2のトレンドライン表示色変更手段とを
    備えたことを特徴とする請求項14記載のプラントデー
    タ解析装置。
  16. 【請求項16】 前記座標記憶手段に記憶された前記収
    集時刻インデックスに対応付けられた相関座標に基づい
    て、前記抽出された複数の相関座標および当該複数の相
    関座標の前後ポイント数分の相関座標を各相関座標毎に
    それぞれ結ぶ複数の実線の開始位置における収集時刻イ
    ンデックス、終了位置における収集時刻インデックス、
    前記開始位置における第1・第2のトレンド座標(開始
    トレンド座標)および前記終了位置における第1・第2
    のトレンド座標(終了トレンド座標)を各実線毎にそれ
    ぞれ求めて記憶する実線情報記憶手段と、前記第1およ
    び第2のトレンドグラフの内のどちらか一方のトレンド
    グラフにおける表示色が異なる複数のトレンドライン上
    の1つのポイントを指定するトレンドライン指定手段
    と、前記指定ポイントのトレンド座標が前記実線情報記
    憶手段に記憶された対応するトレンドグラフの開始トレ
    ンド座標および終了トレンド座標の範囲内に位置する実
    線が存在するか否かを判断する判断手段と、この判断手
    段により前記実線が存在すると判断された場合、前記相
    関グラフに組み込まれて表示された全グラフデータを構
    成する全実線を消去し、前記判断手段により存在すると
    判断された前記指定ポイントに対応する実線のみを所定
    の表示色で前記相関グラフに組み込んで再表示する指定
    実線再表示手段と、前記指定ポイントに対応して再表示
    された実線に対応するトレンドラインの表示色を前記所
    定の表示色と同一の表示色に変更する変更手段とを備え
    たことを特徴とする請求項15記載のプラントデータ解
    析装置。
  17. 【請求項17】 プラントから所定時刻毎に順次収集さ
    れた当該プラントの状態を表すプラントデータを解析処
    理して前記プラントの状態をグラフ表示するプラントデ
    ータ解析装置において、 前記プラントデータに基づく変数と前記複数の収集時刻
    に基づく所定の収集時刻変化との関係を表すグラフ座標
    を作成するグラフ座標作成手段と、前記グラフ座標に基
    づいて所定の表示範囲に基づく前記プラント状態変化を
    表すグラフを作成してモニタに表示するグラフ作成表示
    手段と、前記モニタに表示されたグラフに対するメモ等
    の文字情報を作成して前記モニタ画面上の所定の座標位
    置に表示させる文字情報作成表示手段と、この文字情報
    作成表示手段により作成表示された文字情報の内容を表
    すキャラクタデータ、前記文字情報の領域の大きさを表
    すデータおよび前記文字情報のモニタ画面上の表示出力
    座標を記憶する文字情報記憶手段と、この文字情報記憶
    手段に記憶された文字情報の表示出力座標と前記グラフ
    座標作成手段により作成されたグラフ座標との相対的な
    関係から前記グラフ座標に関連付けられた前記文字情報
    の表示出力座標を算出するグラフ関連表示座標算出手段
    と、算出された文字情報の表示出力座標を記憶するグラ
    フ関連表示座標記憶手段と、前記モニタの表示範囲変更
    等の表示態様変更要求に応じて前記グラフ座標を編集し
    て表示態様の異なるグラフ座標を作成し、前記編集後の
    グラフ座標に基づいて前記プラント状態変化を表すグラ
    フを作成するグラフ編集作成手段と、前記編集後のグラ
    フ座標、前記文字情報の前記グラフ座標に関連付けられ
    た表示出力座標および前記大きさデータに基づいて、前
    記編集後のグラフ座標に対する前記文字情報の表示出力
    座標および当該編集後のグラフ座標に対する文字情報領
    域の大きさを表すデータを算出する算出手段と、前記キ
    ャラクタデータ、前記算出手段により算出された前記編
    集後のグラフ座標に対する文字情報の表示出力座標、お
    よび前記編集後のグラフ座標に対する文字情報領域の大
    きさデータに基づいて前記グラフ編集作成手段により作
    成されたグラフ上に前記文字情報を重ね合わせて当該文
    字情報を含むグラフを作成して前記モニタ画面に再表示
    する再表示手段とを備えたことを特徴とするプラントデ
    ータ解析装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511232A (ja) * 2006-12-01 2010-04-08 デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 塗装プラント用のエラーを記録する方法
JP2012198838A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Showa Seiki Kk 稼働状態分析装置及び方法
JP2016106325A (ja) * 2016-02-29 2016-06-16 昭和精機株式会社 稼働状態分析装置及び方法

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