JP2000098837A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000098837A
JP2000098837A JP10264348A JP26434898A JP2000098837A JP 2000098837 A JP2000098837 A JP 2000098837A JP 10264348 A JP10264348 A JP 10264348A JP 26434898 A JP26434898 A JP 26434898A JP 2000098837 A JP2000098837 A JP 2000098837A
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filming
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latent image
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JP10264348A
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Kazuhiro Ando
和弘 安藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、感光体上のフィルミング物質積層
量のムラが発生するという課題を解決しようとするもの
である。 【解決手段】 この発明は、静電潜像が形成される像担
持体1と、像担持体上のフィルミング物質を除去するす
フィルミング物質除去部材23と、像担持体上の潜像電
位を測定する測定手段30とを有する画像形成装置にお
いて、像担持体上に基準画像の静電潜像を形成してその
潜像電位を2点以上測定手段で測定し、この2点以上の
測定電位の電位差が基準値より大きい場合にフィルミン
グ物質除去部材で像担持体上のフィルミング物質を除去
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、例えば電子写真方式の
ものでは、像担持体としての感光体の帯電及び画像露光
により静電潜像を形成し、この感光体上の静電潜像を現
像装置で現像して転写装置により転写紙に転写し、この
転写紙を分離装置により感光体から分離して定着装置で
画像を転写紙に定着させ、感光体をクリーニング装置で
クリーニングして除電装置により除電している。この画
像形成装置においては、使用に伴って感光体上にフィル
ミング物質が膜状に形成される。このフィルミング物質
は、画像の品質を劣化させる原因となるため、感光体か
ら除去する必要がある。
【0003】そこで、画像形成装置においては、感光体
上に形成されたフィルミング物質をフィルミング物質除
去ブラシで感光体から除去している。このフィルミング
物質をフィルミング物質除去ブラシで感光体から除去す
るフィルミング物質除去の動作タイミングは感光体上の
フィルミング物質の形成で画像に影響が出る処理枚数
(画像形成枚数)を予想してあらかじめ装置に設定し、
処理枚数がその設定した処理枚数に達した時に人的なメ
インスイッチの再投入や動作入力キーの押下によりフィ
ルミング物質除去動作を行っている。
【0004】特開平2−191980号公報には、処理
枚数が設定枚数に達する毎に、又は処理枚数が設定枚数
に達してメインスイッチがオフされた時に、又は処理枚
数が設定枚数に達してメインスイッチがオンされた時
に、フィルミング物質除去動作を行うフィルミング除去
装置が記載されている。特開平6−301316号公報
には、感光体上に形成されたフィルミング物質を掻き落
とすフィルミング物質除去ブラシを有し、このフィルミ
ング物質除去ブラシを導電性の金属繊維から形成した画
像形成装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記画像形成装置で
は、感光体上のフィルミング物質形成原因は、機構上の
もの(現像剤キャリア、コロナ放電により生成されるN
OX)と使用環境条件によるものに分けられる。画像形
成装置の機構上、作像条件は、感光体の進行方向には同
じになるが、感光体の進行方向に垂直な方向(感光体回
転軸方向)にはばらつくことが多い。
【0006】これは、作像機構(帯電、除電、現像、ク
リーニング、転写分離などを行う機構)が感光体回転軸
方向に配列されているため、作像機構の感光体回転軸方
向の部分的なエラー(帯電装置、除電装置、転写装置、
分離装置のどれかに用いられているコロナ放電器の放電
ワイヤ汚れ、現像装置の現像スリーブ破損、クリーニン
グ装置のクリーニングローラ汚れなど)が発生した場
合、そのエラーが画像に出易い(縞状に汚れる)からで
ある。
【0007】このことが、感光体上のフィルミング物質
形成にも言える。経時的に見ると、感光体回転軸方向の
NOX発生や現像剤のバラツキにより感光体上のフィル
ミング物質積層量のムラが発生する。これはそのまま感
光体上の電位ムラになり、上記感光体進行方向縞状汚れ
のようになる。
【0008】更に、フィルミング物質除去動作は、フィ
ルミング物質除去ブラシの感光体回転軸方向のフィルミ
ング物質の掻き取りムラ(フィルミング物質除去動作で
感光体からフィルミング物質を掻き取った後の感光体上
のフィルミング物質積層量のムラ)が残る場合がある。
これは、上記のような感光体上のフィルミング物質積層
量のムラから来るものと、フィルミング物質除去ブラシ
の軸のたわみ、フィルミング物質除去ブラシの部分的な
毛倒れなどで感光体回転軸方向のフィルミング物質掻き
取り力に強弱が出ることによるものである。また、感光
体からフィルミング物質を除去した後には、その除去効
果は使用者が出力画像を見て判断しているが、出力画像
に異常があった場合でも使用者が気付かずに大量の作像
を行ってミスコピー、ミスプリントが増大することがあ
る。
【0009】請求項1に係る発明は、像担持体上のフィ
ルミング物質形成のムラに寄与しない安定した画像を得
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。請求項2に係る発明は、フィルミング物質除去動作
後の像担持体上の電位を均一にして画像形成ミスを防止
することができる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、静電潜像が形成される像担
持体と、この像担持体上に形成されるフィルミング物質
を除去するすフィルミング物質除去部材と、前記像担持
体上の潜像電位を測定する測定手段とを有する画像形成
装置において、前記像担持体上に基準画像の静電潜像を
形成してその潜像電位を2点以上前記測定手段で測定
し、この2点以上の測定電位の電位差が基準値より大き
い場合に前記フィルミング物質除去部材で前記像担持体
上のフィルミング物質を除去するものである。
【0011】請求項2に係る発明は、静電潜像が形成さ
れる像担持体と、この像担持体上に形成されるフィルミ
ング物質を除去するフィルミング物質除去部材と、前記
像担持体上の潜像電位を測定する測定手段とを有する画
像形成装置において、前記フィルミング物質除去部材で
前記像担持体上のフィルミング物質を除去するフィルミ
ング物質除去動作の完了後に、前記像担持体上に基準画
像の静電潜像を形成してその潜像電位を2点以上前記測
定手段で測定し、この2点以上の測定電位の電位差が基
準値より大きい場合に再度フィルミング物質除去動作を
行うものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を示
す。この実施形態は、電子写真方式の画像形成装置の一
実施形態である。像担持体としてのベルト状の感光体1
は、駆動ローラ2及び他の支持ローラ3〜5に巻き掛け
られ、駆動ローラ2の回転により矢印A方向に走行駆動
される。この感光体1は、コロナ放電器からなる帯電器
6によって所定の極性に均一に帯電され、露光手段とし
ての結像光学系7によって画像露光されて静電潜像が形
成される。この感光体1上の静電潜像は、現像装置8に
よって現像されてトナー像となる。
【0013】一方、給紙部9は転写材の一例である転写
紙を感光体1へ向けて給送し、この転写紙はコロナ放電
器からなる転写装置10の放電を受けて感光体1上のト
ナー像が転写される。次いで、この転写紙は、コロナ放
電器からなる分離装置11の放電を受けて感光体1から
分離され、搬送ベルト12により搬送される。この搬送
ベルト12により搬送された転写紙は、定着装置13に
よりトナー像が定着され、装置外へ排出される。感光体
1は、クリーニング装置14により清掃され、トナー像
転写後に残留しているトナーが除去される。このような
作像動作が繰り返され、感光体1が繰返し使用される。
【0014】現像装置8は現像スリーブ15〜17を有
し、この現像スリーブ15〜17の内部にはそれぞれマ
グネット18〜20が不動に配置される。現像装置8内
の現像剤は、少なくとも一部が磁性体よりなるものが用
いられ、例えばトナーとキャリアを有する二成分系現像
剤、又はキャリアを含まないトナーからなる一成分系現
像剤が使用される。
【0015】現像スリーブ15〜17は、マグネット1
8〜20の磁力作用により現像剤を磁気的に吸着して担
持することで磁気ブラシを形成し、回転に伴ってその磁
気ブラシDを搬送する。感光体1上の静電潜像は、感光
体1と現像スリーブ15〜17との間の現像領域を通過
する時に現像スリーブ15〜17上の磁気ブラシDによ
り現像されてトナー像となる。
【0016】上記作像動作(画像形成動作)が実行され
るうちに感光体1上にフィルミング物質が形成される。
感光体1上にフィルミング物質が形成される原因は、現
像装置8にて用いられる現像剤のトナーの微粉や、二成
分系現像剤を用いた場合における二成分系現像剤のキャ
リアの微粉が感光体1に付着すること、転写紙中のタル
クやその他の化学成分が感光体1上に付着すること、上
記コロナ放電器から放出されるオゾンによって形成され
るチッソ酸化物NOXが感光体1上に付着することにあ
る。
【0017】感光体1上に形成されたフィルミング物質
は、クリーニング装置14で除去することが困難であ
る。このような理由から、フィルミング物質除去装置3
1が設けられている。このフィルミング物質除去装置3
1はブラシローラ32を有し、このブラシローラ32
は、フィルミング物質除去部材としての、基布に編み込
まれた導電性の金属繊維よりなるフィルミング物質除去
ブラシ33と、その基布が巻き付けられたローラ状の芯
材34とよりなる。
【0018】ブラシローラ32は、感光体1に対して接
離自在に支持され、図1における反時計方向に回転駆動
されるように構成されている。感光体1を介してブラシ
ローラ32に対向する位置にはバックアップローラ35
が設けられている。一般にフィルミング物質除去の動作
タイミングは、様々であるが、規定枚数を決めて処理枚
数がその規定枚数を超える毎に動作させるものが多い。
【0019】ブラシローラ32より感光体1走行方向上
流側には、感光体1上の電位を測定する測定手段として
の表面電位計30が配設される。この実施形態では、表
面電位計30は、感光体1上の表面電位から出る電気力
線によりセンサ内の電極に電位が誘起されるものを使用
しているが、電位測定手段であれば他の方式のものでも
問題ない。この表面電位計30は感光体1の軸方向に離
れた(100mm程度)部分に2個の測定チャンネルを
持っている。
【0020】フィルミング物質が感光体1上に形成され
ると、感光体1は露光での光照射で表面電位が減衰しに
くくなり、図3に示すように感光体1上のフィルミング
物質積層厚みが大きくなるにつれて更に感光体1の表面
電位減衰量が減少する。その結果、図4に示すように露
光後の感光体1上の電位上昇が起こり、転写後の画像に
劣化が顕著に現われる(通常の作像では、文書などは、
文字や絵の無い白部分が黒くなる)。
【0021】そこで、ある基準とする画像の静電潜像を
感光体1上に形成し、その電位を基準値としてその電位
の経時的な変化をサンプリングし比較することで、感光
体1上のフィルミング物質の形成具合を判断する。基準
とする画像は、本実施形態のようにアナログ光学装置7
を有する複写機などの画像形成装置では、感光体1上の
転写紙に対する非画像領域(転写紙に画像を転写しない
領域)に光を照射して露光する部分に、感光体1の表面
電位が十分に減衰するような光反射率の高い部材(例え
ば白くペイントされたもの、もしくは白紙など)を設け
ておけばよいし、デジタル光学装置を有する複写機など
の画像形成装置では同様に光書き込み手段の出力(レー
ザ、発光ダイオードの出力)を感光体1上の転写紙に対
する非画像領域にてあるパターン幅で一定にするように
しておけばよい。感光体1上に基準画像(パターン)の
光を照射して基準画像の静電潜像を形成すると、感光体
1が回転しているから基準画像の静電潜像が一定時間後
に表面電位計30の所に送られてその潜像電位が表面電
位計30により測定される。
【0022】図2は、この実施形態の表面電位計30を
含む制御系を示す。制御手段としてのマイクロコンピュ
ータはCPU21、ROM22、RAM23、入出力イ
ンターフェイスとしてのI/Oポート24により構成さ
れてこれらがパラレルバスラインにより接続され、RO
M22は実行プログラムが書き込まれている。RAM2
3は、基準画像の電位データなどが書き込まれ、電池
(図示せず)によってバックアップされてデータを保持
する。
【0023】表面電位計30は、測定チャンネルがN個
(ここでは2つ)あり、それぞれ測定電位(アナログ
値)をTTLレベル程度の電圧に変換する。A/Dコン
バータ25は表面電位計30からのアナログ信号をデジ
タル信号に置き換え、一方、I/Oポート24は感光体
ユニットの着脱を検知する着脱検知手段(ユニットセッ
トセンサ)26が入力側に接続されるとともに、感光体
1を駆動するモータ27、フィルミング物質除去ブラシ
17を駆動するモータ28が出力側に接続される。感光
体ユニットは、感光体1、ローラ2〜5、現像装置8な
どがユニット化されたものである。
【0024】また、報知入力手段として表示装置29が
CPU21に接続されている。表示入力装置29の表示
部は発光ダイオード、液晶などが用いられる。表示入力
装置29の入力部はキースイッチやマトリックスタッチ
スイッチなどを有する。表示入力装置29はパラレルバ
スもしくはシリアル通信素子を用いてCPU21に接続
されて表示データ、入力データの通信を行う。
【0025】図5は本実施形態の動作フローを示す。基
準画像の基準電位(基準画像の潜像電位で初期値)はプ
ログラムで設定しておき、ステップ501で印刷ジョブ
(上記作像動作)を始め、ステップ502で印刷ジョブ
中に基準画像の静電潜像を形成する。この場合、露光手
段は基準画像を有する部材を光源により照明してその反
射光を、帯電器6によって均一に帯電された感光体1に
照射することで、感光体1に基準画像の静電潜像を形成
する。
【0026】次に、表面電位計30は、ステップ503
で基準画像の静電潜像上の所定の点の電位V1を測定
し、続けてその電位V1測定点から離れた、同じ基準画
像の静電潜像上の別の点の電位V2を測定する。基準画
像の静電潜像上の3点以上の電位を測定する場合は、表
面電位計30が基準画像の静電潜像上の3点以上の電位
V1〜Vnを順次に測定する。
【0027】次に、CPU21は、ステップ504で表
面電位計30による上記各点の測定結果の中で最大値V
maxと最小値Vminを選択し、その差(Vmax−
Vmin)が所定の値a以上になったか否かを判断し、
(Vmax−Vmin)がa以上にならなければステッ
プ501に戻る。CPU21は、(Vmax−Vmi
n)がa以上になれば、ステップ505で実行中の印刷
ジョブが終了したか否かを判断し、実行中の印刷ジョブ
が終了すればステップ506でI/Oポート24を介し
てモータ27、28を駆動して感光体1及びフィルミン
グ物質除去ブラシ23を回転させることにより、フィル
ミング物質除去動作を行わせる。
【0028】CPU21は、ステップ507でフィルミ
ング物質除去動作の開始後に感光体1が1周したか否か
判断してフィルミング物質除去動作の開始後に感光体1
が1周してなければステップ506に戻る。CPU21
は、フィルミング物質除去動作の開始後に感光体1が1
周すればフィルミング物質除去ブラシ23が感光体1の
全体にかかったことになるので、ステップ508で残り
のジョブの有無を確認し、残りのジョブが有ればステッ
プ511で残りのジョブを継続させる。
【0029】CPU21は、印刷ジョブの実行中にステ
ップ509でジョブの残りがスレッシュホールドレベル
より大量にあるか否かを判断し、ジョブの残りがスレッ
シュホールドレベルより大量ではない場合にはステップ
510でジョブを継続させてステップ505に戻る。C
PU21は、ジョブの残りがスレッシュホールドレベル
より大量にある場合にはステップ506に進み、上述の
ようにフィルミング物質除去動作を行わせる。
【0030】つまり、ジョブの残りが大量にある場合に
は、それが終了してからフィルミング物質除去動作を実
行すると、感光体1上のフィルミング物質が画像に影響
することがあるので、フィルミング物質除去動作を優先
して実行する。ここに、上記スレッシュホールドレベル
を感光体1上のフィルミング物質の影響が画像に出るレ
ベルから少しマージンを設けて設定しておけば、ジョブ
の残りがスレッシュホールドレベルより大量ではない場
合にジョブの残りが終了してからフィルミング物質除去
動作を行っても問題はない。上記マージンは、例えば数
百枚程度の処理(画像形成動作)が十分にできるように
確保すればよい。
【0031】この実施形態は、請求項1に係る発明の一
実施形態であり、静電潜像が形成される像担持体として
の感光体1と、この像担持体1上に形成されるフィルミ
ング物質を除去するすフィルミング物質除去部材として
のフィルミング物質除去ブラシ23と、前記像担持体1
上の潜像電位を測定する測定手段としての表面電位計3
0とを有する画像形成装置において、前記像担持体1上
に基準画像の静電潜像を形成してその潜像電位を2点以
上前記測定手段30で測定し、この2点以上の測定電位
の電位差が基準値より大きい場合に前記フィルミング物
質除去部材17で前記像担持体1上のフィルミング物質
を除去するので、像担持体上のフィルミング物質形成の
ムラに寄与しない安定した(劣化しない)画像を得るこ
とができる。
【0032】また、上記実施形態以外でも経時的な基準
画像の潜像電位測定タイミングとしては、1つのジョブ
の処理枚数が少ない場合にはジョブが終了した直後や、
更には例えば昼のみ画像形成装置を稼働させて夜間はメ
インスイッチを切るようなケースで1日の処理枚数がフ
ィルミング物質除去動作を必要としないほど少ない場合
などは、装置のメインスイッチのオン時に基準画像の潜
像電位測定を行っても十分である場合がある。
【0033】基準画像の静電潜像における電位測定点
は、基準画像の静電潜像上ならばどこでもよいが、一般
的には感光体上の縞状となったフィルミング物質のムラ
は大きなうねりのようになっている(縞の間隔が広くな
っている)。このような傾向がある装置では、基準画像
の静電潜像における各電位測定点が互いに隣接しすぎて
も表面電位計30は各電位測定点で同じような電位部分
を測定してしまい、期待の効果が得られない。
【0034】更に、基準画像の静電潜像における3点以
上で電位を測定する電位測定手段があり、その3点以上
の測定電位の最大値と最小値とを比較して差をとるよう
にすれば、感光体上のフィルミング物質形成のバラツキ
をより正確に判断することができる。また、電位測定手
段の測定チャンネルが1つのチャンネルであっても感光
体進行方向に時間をずらせて基準画像の静電電位を測定
すれば、基準画像進行方向の数点に対してフィルミング
物質形成のバラツキを測定できる。
【0035】本発明の他の実施形態は、フィルミング物
質除去動作終了後に、基準画像の静電潜像における複数
点の電位を測定してその電位差を判断し、感光体上のフ
ィルミング物質形成のムラの有無を調べる。フィルミン
グ物質除去ブラシの感光体に対する当接状態が均一にな
らないと、フィルミング物質除去ブラシのフィルミング
物質掻き取り力に感光体回転軸方向のムラが発生する。
また、フィルミング物質除去動作中の感光体の軸ブレに
よりフィルミング物質除去ブラシのフィルミング物質掻
き取り力に画像進行方向のムラができる。この実施形態
では、基準画像の潜像電位測定は上記実施形態と同様で
ある。
【0036】図6は本実施形態の動作フローを示す。こ
の実施形態は、上記実施形態において、図5の動作フロ
ーの代りに図6の動作フローを実行するようにしたもの
である。基準画像の基準電位(基準画像の潜像電位で初
期値)はプログラムで設定しておき、ステップ601で
印刷ジョブ(上記作像動作)を始め、ステップ602で
印刷ジョブ中に基準画像の静電潜像を形成する。この場
合、露光手段は基準画像を有する部材を光源により照明
してその反射光を、帯電器6によって均一に帯電された
感光体1に照射することで、感光体1に基準画像の静電
潜像を形成する。
【0037】次に、表面電位計30は、ステップ603
で基準画像の静電潜像上の所定の点の電位V1を測定
し、続けてその電位V1測定点から離れた、同じ基準画
像の静電潜像上の別の点の電位V2を測定する。基準画
像の静電潜像上の3点以上の電位を測定する場合は、表
面電位計30が基準画像の静電潜像上の3点以上の電位
V1〜Vnを順次に測定する。
【0038】次に、CPU21は、ステップ604で表
面電位計30による各点の測定結果の中で最大値Vma
xと最小値Vminを選択し、その差(Vmax−Vm
in)が所定の値a以上になったか否かを判断すること
で感光体1上のフィルミング物質形成のムラの有無を調
べ、(Vmax−Vmin)がa以上にならなければス
テップ601に戻る。CPU21は、(Vmax−Vm
in)がa以上になって感光体1上のフィルミング物質
形成のムラがあると判断すれば、ステップ605で実行
中の印刷ジョブが終了したか否かを判断し、実行中の印
刷ジョブが終了すればステップ606でI/Oポート2
4を介してモータ27、28を駆動して感光体1及びフ
ィルミング物質除去ブラシ23を回転させることによ
り、フィルミング物質除去動作を行わせる。
【0039】CPU21は、ステップ607でフィルミ
ング物質除去動作の開始後に感光体1が1周したか否か
判断してフィルミング物質除去動作の開始後に感光体1
が1周してなければステップ606に戻る。CPU21
は、フィルミング物質除去動作の開始後に感光体1が1
周すればフィルミング物質除去ブラシ23が感光体1の
全体にかかったことになるので、感光体1上のフィルミ
ング物質除去ムラを見るためにステップ611で再度基
準画像の静電潜像を上述と同様に形成して表面電位計3
0にて基準画像の静電潜像上の各点の電位V1’、V
2’を順次に測定する。
【0040】次に、CPU21は、ステップ612で表
面電位計30による各点の測定結果の中で最大値Vma
x’と最小値Vmin’を選択し、その差(Vmax’
−Vmin’)が所定の値a以上になったか否かを判断
することで感光体1上のフィルミング物質除去ムラを調
べ、(Vmax’−Vmin’)がa以上ならば感光体
1上のフィルミング物質除去ムラが有ると判断してステ
ップ606に戻る。
【0041】CPU21は、(Vmax’−Vmi
n’)がa以上にならなくて感光体1上のフィルミング
物質形成のムラが無いと判断すれば、ステップ613で
残りのジョブの有無を確認し、残りのジョブが有ればス
テップ614で残りのジョブを継続させる。
【0042】CPU21は、印刷ジョブの実行中にステ
ップ609でジョブの残りがスレッシュホールドレベル
より大量にあるか否かを判断し、ジョブの残りがスレッ
シュホールドレベルより大量ではない場合にはステップ
610でジョブを継続させてステップ605に戻る。C
PU21は、ジョブの残りがスレッシュホールドレベル
より大量にある場合にはステップ606に進み、上述の
ようにフィルミング物質除去動作を行わせる。
【0043】つまり、ジョブの残りが大量にある場合に
は、それが終了してからフィルミング物質除去動作を実
行すると、感光体1上のフィルミング物質が画像に影響
することがあるので、フィルミング物質除去動作を優先
して実行する。ここに、上記スレッシュホールドレベル
を感光体1上のフィルミング物質の影響が画像に出るレ
ベルから少しマージンを設けて設定しておけば、ジョブ
の残りがスレッシュホールドレベルより大量ではない場
合にジョブの残りが終了してからフィルミング物質除去
動作を行っても問題はない。上記マージンは、例えば数
百枚程度の処理(画像形成動作)が十分にできるように
確保すればよい。
【0044】この実施形態は、請求項2に係る発明の一
実施形態であり、静電潜像が形成される像担持体として
の感光体1と、この像担持体1上に形成されるフィルミ
ング物質を除去するフィルミング物質除去部材としての
フィルミング物質除去ブラシ23と、前記像担持体1上
の潜像電位を測定する測定手段としての表面電位計30
とを有する画像形成装置において、前記フィルミング物
質除去部材23で前記像担持体上のフィルミング物質を
除去するフィルミング物質除去動作の完了後に、前記像
担持体1上に基準画像の静電潜像を形成してその潜像電
位を2点以上前記測定手段30で測定し、この2点以上
の測定電位の電位差が基準値より大きい場合に再度フィ
ルミング物質除去動作を行うので、フィルミング物質除
去動作後の像担持体上の電位を均一にして画像形成ミス
を防止することができる。
【0045】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば像担持体としてドラム状の感光
体を用いてもよく、デジタル複写機やプリンタ、ファク
シミリ等の画像形成装置に適用することもできる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、上記構成により、像担持体上のフィルミング物質形
成のムラに寄与しない安定した画像を得ることができ
る。
【0047】請求項2に係る発明によれば、上記構成に
より、フィルミング物質除去動作後の像担持体上の電位
を均一にして画像形成ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】同実施形態の制御系を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置における感光体上のフィルミング
物質積層量と感光体の表面電位減衰量との関係を示す特
性図である。
【図4】画像形成装置における感光体上のフィルミング
物質積層量と感光体の表面電位との関係を示す特性図で
ある。
【図5】上記実施形態の動作フローを示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の他の実施形態の動作フローを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 感光体 23 フィルミング物質除去ブラシ 30 表面電位計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像が形成される像担持体と、この像
    担持体上に形成されるフィルミング物質を除去するすフ
    ィルミング物質除去部材と、前記像担持体上の潜像電位
    を測定する測定手段とを有する画像形成装置において、
    前記像担持体上に基準画像の静電潜像を形成してその潜
    像電位を2点以上前記測定手段で測定し、この2点以上
    の測定電位の電位差が基準値より大きい場合に前記フィ
    ルミング物質除去部材で前記像担持体上のフィルミング
    物質を除去することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】静電潜像が形成される像担持体と、この像
    担持体上に形成されるフィルミング物質を除去するフィ
    ルミング物質除去部材と、前記像担持体上の潜像電位を
    測定する測定手段とを有する画像形成装置において、前
    記フィルミング物質除去部材で前記像担持体上のフィル
    ミング物質を除去するフィルミング物質除去動作の完了
    後に、前記像担持体上に基準画像の静電潜像を形成して
    その潜像電位を2点以上前記測定手段で測定し、この2
    点以上の測定電位の電位差が基準値より大きい場合に再
    度フィルミング物質除去動作を行うことを特徴とする画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304420A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2011209490A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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