JP2000098099A - X線照明装置及びx線投影露光装置 - Google Patents

X線照明装置及びx線投影露光装置

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JP2000098099A
JP2000098099A JP10265888A JP26588898A JP2000098099A JP 2000098099 A JP2000098099 A JP 2000098099A JP 10265888 A JP10265888 A JP 10265888A JP 26588898 A JP26588898 A JP 26588898A JP 2000098099 A JP2000098099 A JP 2000098099A
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shadow
optical system
rays
nozzle
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Noriaki Kamitaka
典明 神高
Hiroyuki Kondo
洋行 近藤
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Nikon Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方向に長い影がX線発生装置からの略平行
なX線に含まれる場合であっても、被照射面を均一に照
明できるX線照明装置を提供する。 【解決手段】 単位反射体aは、リングを切断して、そ
の弧の一部を取り出したような形状をしており、表面に
は多層反射膜が形成されている。この単位反射体aを、
その中心軸をそろえて縦方向に隙間無く多数配列し、そ
れをさらに横方向に隙間無く多数配列して、フライアイ
ミラーAを形成している。フライアイミラーAに平行光
束が入射すると、均一な反射光となって反射される。影
部Bは、図に示されるように一方向に長い形状をしてい
る。(a)においては、影部Bの長さ方向が、フライアイ
ミラーAの横方向に一致している。よって、影部Bが当
たっている単位反射体aの数は少ないので、全体として
照明の均一性が失われる割合が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線発生装置から
のX線を受けて、被照射物を照明する照明光に変えるX
線照明装置及びそれを使用したX線投影露光装置に関す
るものであり、更に詳しくは、X線発生装置からのX線
が影を有する場合でも、その影響を低減し、均一な照明
光で被照射物を照明できるX線照明装置及びそれを使用
したX線投影露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体集積回路の製造において
は、マスク上に形成された非常に微細なパターンを、可
視光あるいは紫外光によって、レジストを塗布したシリ
コンウェハ上に縮小投影して転写する方法が広くおこな
われている。しかし、パターンサイズの微細化に伴い紫
外光でも回折限界に近づいており、紫外光よりさらに波
長の短い、波長13nmあるいは11nmの軟X線を用いた縮小
投影露光が提案されている。
【0003】波長13nmあるいは11nmの軟X線を用いる場
合、その光源(軟X線源)の1つの候補として考えられ
ているのが、レーザープラズマX線源(以下LPXと記
す)である。レーザー装置からのパルス出射光を物質に
集光・照射すると、その照射強度が1010W/cm2を超え
るような場合、物質の原子はその強力な電場によって電
子をはぎ取られてプラズマ化し、そのプラズマからは軟
X線が輻射される。このプラズマから輻射される軟X線
の輝度は非常に高く、しかも、LPXはシンクロトロン
放射光発生施設などと較べると装置としては非常にコン
パクトである。そのためLPXは軟X線縮小投影露光だ
けでなく、X線顕微鏡や分析装置などの線源として非常
に有望である。
【0004】このLPXを軟X線縮小投影露光に用いる
際、大きな問題となるのは飛散粒子の発生である。金属
などの固体を標的材として励起レーザー光を照射した場
合、プラズマを形成していたイオンや、プラズマの急激
な膨張により吹き飛ばされ、プラズマ近傍の標的材が周
囲に飛び散る。発生した軟X線を利用するために、プラ
ズマの周囲には多層膜鏡や薄膜フィルタなどの軟X線光
学素子が配置されるが、飛散粒子はこの表面に堆積し、
その光学的性能(反射率、透過率など)を低下させる。
軟X線縮小投影露光においては、高い繰り返し周波数
(例えば1KHz以上)で長期間(数カ月)に亘ってプ
ラズマが発生され続けるので、飛散粒子の発生量も膨大
なものとなる。よって、この飛散粒子の発生をどのよう
に抑制するかが大きな課題となっていた。
【0005】Kublakらは、この飛散粒子の問題を解決す
るためにガスを標的材としたLPXを提案した(USP5,5
77,092)。この方法は、真空容器内にノズルから超音速
で気体を噴出させることで断熱膨張により気体分子のク
ラスターを形成させ、そのクラスターにレーザー光を照
射することでプラズマを発生させるものである。標的材
が常温では気体の物質であるために、プラズマ形成後に
周囲に拡散しても軟X線光学素子表面に堆積することは
なく、その光学的性能は低下することがない。これによ
って軟X線光学系のミラーの寿命は109ショットにも達
すると報告されている。
【0006】軟X線縮小投影露光においては、回折限界
に近い非常に微細なパターンを形成するために、マスク
を照明する照明光学系にも様々な要求がなされる。この
ような要求を満たすものとして、特願平10−0474
00号公報に提案されているX線照明光学系の例を図5
に示す。
【0007】軟X線発生装置(不図示)からの軟X線平
行光束21は、多光源形成光学素子22、23で反射さ
れ、集光ミラー24、平面鏡25を介してマスク26の
表面を照射する。マスク26で反射された軟X線は、縮
小投影光学系27により、マスク26面に形成されたパ
ターンの像をシリコンウェハ28上に縮小転写する。
【0008】この照明光学系を用いる軟X線縮小投影に
おいては、投影される領域が輪帯円弧状をなしている。
よって、照明されるべきマスク26上の領域も輪帯円弧
状であり、その領域を照明するために、多光源形成光学
素子22、23として図6に示されるようなフライアイ
ミラー29を用いている。フライアイミラー29は、リ
ングの一部(リングの弧の一部)の形状をした反射体か
らなる単位反射体29aを、その中心軸をそろえて縦方
向に隙間無く多数配列したものを、さらに横方向に隙間
無く多数配列してなり、図6に示されるような形状をし
ている。
【0009】このフライアイミラーに軸対称な平行光束
が入射することにより、照明領域を無駄なく均一に照明
し、しかもマスク上のどの方向を持つパターンについて
も等しい解像度を得られる照明が実現できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ガスを標的としたLP
Xを実際に軟X線縮小投影に利用しようとした場合に
は、飛散粒子の発生以外にもいくつかの問題がある。そ
の一つが、X線発生源からのX線の平行光束に含まれる
影の問題である。図5に示した照明光学系に入射させる
軟X線の平行光束を形成するX線発生源として、図7、
図8に示したようなものが考えられる。図7はX線発生
源の概略縦断面図であり、図8は図7のA方向から見た
装置の概略図である。図7、図8において、真空容器中
(不図示)に標的ガス供給ノズル31が配置されてお
り、ガス供給管37から供給される高圧のガス(たとえ
ばクリプトン)が標的ガス供給ノズルから噴出される。
標的ガスが噴出された位置にパルスレーザー光32を集
光・照射できるようになっている。噴出されたガスは、
断熱膨張して温度が下がり、クラスターとなる。それに
パルスレーザー光32を照射することによりプラズマ3
3が発生し、プラズマ33から軟X線が放出される。プ
ラズマ33の発生位置は、多層膜回転放物面鏡34の焦
点に位置しているので、この軟X線は、多層膜回転放物
面鏡4によって反射されてX線平行光束35となり外部
に放射される。
【0011】しかしながら、この光学系には、ノズル3
1の支持材36や、ノズル31にガスを供給するガス供
給管37が必要である。これらの部材が、X線平行光束
35を遮らないように配置することは困難であり、従っ
て、X線平行光束35には、これらの影が、一方向に長
い形状となって含まれることになる。それらの影が多光
源形成光学系の各要素光学系に映り込むことにより照射
対象面上での照明強度の均一性が低下するおそれがあ
る。よって、ガスを標的材としたLPXを用いた軟X線
照明装置において、ノズル及びその支持材の影による照
射対象面上での照明強度の均一性の低下を軽減すること
が望まれていた。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ガスを標的材としたLPXにおけるノズル及
びその支持材の影のような、一方向に長い影がX線発生
装置からの略平行なX線に含まれる場合であっても、被
照射面を均一に照明できるX線照明装置及びそれを使用
したX線投影露光装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、一方向に長い影部を有する略平行なX
線を受けて、均一な照明光束に変換し、被照明物に照射
するX線照明装置であって、入射するX線を反射する多
光源形成光学系を有し、当該多光源形成光学系は、リン
グの一部からなる形状の単位反射体を、その中心軸をそ
ろえて縦方向に隙間無く多数配列したものを、さらに横
方向に隙間無く多数配列してなり、入射するX線の影部
の長さ方向が、当該多光源形成光学系の横方向に一致し
ていることを特徴とするX線照明装置(請求項1)であ
る。
【0014】本手段においては、入射するX線の影部の
長さ方向が、多光源形成光学系の横方向に一致してい
る。後に説明するように、多光源形成光学系における単
位反射体の数は、その縦方向の数が横方向の数よりも圧
倒的に大きい。よって、多光源形成光学系の横方向に長
い影ができて、その部分からの光の反射が遮られても、
縦方向には数多くのX線を受ける単位反射体が存在し、
多光源形成光学系からの光はこれらの光の重ね合わせと
なるので、反射光の均一性が乱れる割合が少ない。な
お、本手段において「略平行」とは、完全に平行な場合
をも含むことはいうまでもなく、本明細書において
「略」というときは、すべてこのような意味である。
【0015】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前記影部の大部分が、前記単
位反射体の形状と略同一となるような形状とされている
ことを特徴とするもの(請求項2)である。
【0016】本手段においては、影部の大部分が、単位
反射体の形状と略同一となるような形状とされているの
で、影部の大部分は単位反射体に沿って形成される。よ
って、影部が当たる単位反射体の数をさらに少なくする
ことができ、反射光の均一性が乱れる割合をさらに少な
くすることができる。
【0017】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第1の手段又は第2の手段であって、前記多光源形
成光学系のうち、入射するX線の影部が当たる部分の少
なくとも一部に、前記単位反射体が設けられていないこ
とを特徴とするX線照明装置(請求項3)である。
【0018】本手段においては、入射するX線の影部が
当たる部分の少なくとも一部に、前記単位反射体が設け
られていないので、もともとその部分からの反射がな
い。よって、単位反射体にかかる影のかかり具合によっ
て反射光が不安定になることが無く、安定して均一な照
明が得られる。また、この部分に単位反射体を製作する
必要がないのでその分コストが低減される。
【0019】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1の手段又は第2の手段であって、前記多光源形
成光学系のうち、入射するX線の影部が当たる部分の少
なくとも一部の前記単位反射体は、他の単位反射体と同
一の形状を有するのみで反射機能を有しないものである
ことを特徴とするもの(請求項4)である。
【0020】本手段においては、入射するX線の影部が
当たる部分の少なくとも一部の前記単位反射体は、他の
単位反射体と同一の形状を有するのみで反射機能を有し
ないものとされている。すなわち、この部分の単位反射
体は、リングの一部の形状を有しているが、その表面に
は反射膜が形成されていなかったり、形成された反射膜
の上に、X線を反射しない部材を置く等により、X線を
反射しないようにされている。これにより、前記第3の
手段と同じ作用効果を奏する。
【0021】前記課題を解決するための第5の手段は、
前記第1の手段から第4の手段のうちのいずれかであっ
て、排気装置によって減圧可能な容器中に、気体を噴出
するノズルが配置され、当該ノズルから間欠的又は連続
的に噴出されたガス分子又はそのクラスターに励起エネ
ルギービームを集光してプラズマ化することにより軟X
線を発生させるX線源と、発生した軟X線の一部を取り
出して略平行な光束の軟X線に変換するX線光学系とを
有してなり、前記ノズルを支える支持材、当該ノズルへ
のガス供給管が、前記略平行なX線中で、一方向に長い
影部を形成するような位置に配置されていることを特徴
とするもの(請求項5)である。
【0022】前述のように、気体を標的物質としたLP
XのようなX線発生源においては、ノズル、ノズル支持
材、ノズルへのガス供給管が略平行なX線中で影を形成
することは避けられない。本手段においては、これらの
部材により形成される影部が、一方向に長いものとなる
ようにこれらの部材を配置し、このようにしたX線源
に、前記第1の手段から第4の手段を適用している。よ
って、これらの部材による影ができても、反射光の均一
性が大きく損なわれることがない。
【0023】前記課題を解決するための第6の手段は、
X線によりマスクを照明し、マスクからの反射光を投影
光学系によりウェハ等の感応基板に投影し、マスク上の
パターンを感応基板に露光転写するX線投影露光装置で
あって、マスクへのX線照明光学系に、前記第1の手段
から第5の手段のいずれかを有することを特徴とするX
線投影露光装置(請求項6)である。
【0024】本手段においては、たとえばガスを標的物
質とするLPXをX線発生源として使用した場合でも、
そのノズルの支持材やガス供給管によってできる影の影
響を少なくし、マスクを均一なX線で照明することがで
きるので、強度むらのない露光転写を行うことができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
を、図を用いて説明する。図1は、本発明の基本的思想
を説明するための、多光源形成光学系と、X線の影部の
関係の例を示す図である。図1において、Aは多光源形
成光学系であるフライアイミラー、aは、フライアイミ
ラーAを構成する単位反射体、BはX線の影部である。
図1(a)が本発明の実施の形態を示し、図1(b)は比較例
を示すものである。
【0026】単位反射体aは、リングを切断して、その
弧の一部を取り出したような形状をしており、その表面
には多層反射膜が形成されている。この単位反射体a
を、その中心軸をそろえて縦方向に隙間無く多数配列
し、それをさらに横方向に隙間無く多数(図では5列)
配列して、フライアイミラーAを形成している。図から
もわかるように、縦方向に配列されている単位反射体a
の数は、横方向に配列されている単位反射体aの数(図
1の場合は5個)よりも圧倒的に多い。
【0027】影部Bは、図に示されるように一方向に長
い形状をしている。図に示されるものは、気体を標的部
材としたLPXからの軟X線中の影であり、中心部の円
形の影はノズルの影、それから両側にのびる細長い影は
ノズルの支持材の影に相当する。
【0028】(a)においては、影部Bの長さ方向が、フ
ライアイミラーAの横方向に一致している。よって、影
部Bが当たっている単位反射体aの数は少ない。従っ
て、影部2の影響を受けている単位反射体aの数は、全
体の単位反射体aの数に対して少ないので、全体として
照明の均一性が失われる割合が少ない。
【0029】これに対し、(b)においては、影部Bの長
さ方向がフライアイミラー1の縦方向に一致しているの
で、影部Bが当たっている単位反射体aの数が(a)の場
合に比べて多くなる。よって、全体として照明の均一性
が失われる割合が多くなり、好ましくない。
【0030】図2、図3に、本発明の実施の形態の1例
である軟X線照明装置の一部の概略図を示す。図3は装
置の縦断面図であり、図3は図2のB方向から見た装置
の概要を示す図である。図2、図3において、1は真空
容器、2は標的ガス供給ノズル、3はパルスレーザー
光、4はレーザー光導入窓、5はプラズマ、6は多層膜
回転放物面鏡、7は軟X線の平行光束、8はノズル支持
材、9はガス供給管、10,11はフライアイミラーで
ある。
【0031】真空容器1内部に標的ガス供給ノズル2が
配置されており、このノズルには高圧のクリプトン(K
r)ガスがガス供給管9を通じて供給されている。ノズ
ルから噴出したガスは急速に拡散し、図2中下側にある
排気口から排気されるが、真空容器内及び引き口の先に
は液体窒素トラップ(不図示)が配置されており、クリ
プトンを固化して回収できるようになっている。これに
より、クリプトンガスを繰り返し使用することができ、
ランニングコストを低く抑えることができる。
【0032】真空ポンプによる排気によって、真空容器
1内は少なくとも0.1Torr以下の圧力に保たれている。
ノズルの噴出口から1mm程度の位置には、Nd:YA
Gレーザーからのパルスレーザー光3が、レーザー光導
入窓4を通じて2方向から集光・照射されている。これ
らのパルスレーザー光3は1つのレーザー光発生装置か
ら出射したパルス光をビームスプリッタで等しく2つに
分けたものである。
【0033】パルスレーザー光3の照射により、標的ガ
スがプラズマ化され、プラズマ5から輻射された軟X線
は、プラズマ5の位置に焦点を持つ回転放物面を有する
多層膜鏡(多層膜回転放物面鏡)6によって反射され、
平行光束7となる。この平行光束7は、図5に示した軟
X線縮小投影露光用照明光学系に入射する。図2では、
軟X線縮小投影露光用照明光学系のうち、多光源形成光
学素子であるフライアイミラー10,11のみを図示し
ている。標的ガス供給ノズル2は、ノズル支持材8によ
って固定されており、標的ガス供給ノズル2、ノズル支
持材8、及びガス供給管9は平行光束7を遮る位置に配
置されている。ノズル支持材8及びガス供給管9は、そ
れらの影がフライアイミラー10面で、図1(a)のよう
な影を形成する方向に配置されている。これによって、
前述したように、軟X線縮小投影露光用マスクを照明し
た際に均一な照明がなされている。
【0034】図1に示した実施の形態は、入射する光束
に生じる影の影響を受ける多光源形成光学素子の単位反
射体のうち、入射する光束に生じる影の影響を受けるも
のの数を減らして、結果として照明位置でより均一な照
度を得ようというものである。しかし、それでも目的に
十分な照度均一性が得られない場合は、多光源形成光学
素子を図4に示すようなものにすればよい。
【0035】図4において、Aはフライアイミラー、a
は単位反射体、Bは影部であり、これらの構成は図1
(a)に示したものと同じである。12は、単位反射体a
のない単位反射体欠損部である。
【0036】図4(a)においては、影部Bのかかる領域
には、単位反射体欠損部12が形成されている。このよ
うにすると、フライアイミラーAに入射した光束のうち
照明に使用される割合がやや低下するが、照明に使用さ
れる単位反射体aのいずれにも影はかからないので、照
度の均一性に影の影響は現れない。この場合にも、影部
Bの長さ方向を、フライアイミラーAの横方向に一致さ
せることで、単位反射体欠損部12のために欠損した単
位反射体の数を少なく抑えることができる。
【0037】また、ノズル支柱材及びガス供給管の形状
を、それらの影の大部分が図4(b)に示されるように、
単位反射体aの形状と略同一となるような形状にすれ
ば、照明に寄与する円弧状の領域の数をより多くでき、
照明の光量が増加する。なお、この例では影がかかる領
域には単位反射体aを形成しないことにより照明に寄与
しないようにしているが、この領域に単位反射体aと同
じ形状の部材を形成していても、その上に、軟X線反射
用の多層膜を形成しないようにしたり、形成した多層膜
を除去したり、多層膜形成後に軟X線を反射しない膜や
部材で覆う、といった方法により照明に寄与しないよう
にしてもよい。
【0038】本実施の形態においては、ノズル、ノズル
支持材及びガス供給管が軟X線の平行光束を遮っている
が、これら以外のもの、例えば、軟X線光束のうち不要
な部分を遮る遮蔽材の支持部材が平行光束を遮る場合に
も、それにより生ずる影を一方向に長いものとし、多光
源形成光学系に対しては、この影の方向を、前述のよう
な方向とすることにより、照明の均一性を保つことがで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1に係る発明においては、入射するX線の影部の長
さ方向が、多光源形成光学系の横方向に一致しているの
で、影の影響を受ける単位反射体の数が少なくなり、反
射光の均一性が乱れる割合を少なくすることができる。
【0040】請求項2に係る発明においては、影部の大
部分は単位反射体に沿って形成されるので、影部が当た
る単位反射体の数をさらに少なくすることができ、反射
光の均一性が乱れる割合をさらに少なくすることができ
る。
【0041】請求項3に係る発明においては、入射する
X線の影部が当たる部分の少なくとも一部に、前記単位
反射体が設けられていないので、影の影響によって反射
光が不安定になることがなく、安定して均一な照明が得
られる。
【0042】請求項4に係る発明においては、入射する
X線の影部が当たる部分の少なくとも一部の前記単位反
射体は、他の単位反射体と同一の形状を有するのみで反
射機能を有しないものとされているので、請求項3に係
る発明と同じ効果が得られる。
【0043】請求項5に係る発明においては、ノズル、
ノズル支持材、ノズルへのガス供給管の影に対して、請
求項1から請求項4の構成を適用しているので、ガスを
標的部材とするLPX等においても、これらの影の影響
を少なくし、照明光の均一性を保つことができる。
【0044】請求項6に係る発明においては、請求項1
から請求項5のうち、いずれかのX線照明装置を用いて
いるので、マスクを均一なX線で照明することができ、
強度むらのない露光転写を行うことができる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】多光源形成光学系と、X線の影部の関係の例を
示す図である。
【0046】
【図2】本発明の実施の形態の1例である軟X線照明装
置の一部の概略図(縦断面図)である。
【0047】
【図3】図2に示す軟X線照明装置を図2のB方向から
見た概略図である。
【0048】
【図4】多光源形成光学系と、X線の影部の関係の例を
示す図である。
【0049】
【図5】従来のX線照明光学系の例の概要図である。
【0050】
【図6】フライアイミラーの構造の例を示す図である。
【0051】
【図7】LPXにおけるX線発生源の概略縦断面図であ
る。
【0052】
【図8】図7に示すX線発生源を図7のA方向から見た
概略図である。
【0053】
【符号の説明】
A…フライアイミラー a…単位反射体 B…影部 1…真空容器 2…標的ガス供給ノズル 3…パルスレーザー光 4…レーザー光導入窓 5…プラズマ 6…多層膜回転放物面鏡 7…軟X線の平行光束 8…ノズル支持材 9…ガス供給管 10,11…フライアイミラー 12…単位反射体欠損部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に長い影部を有する略平行なX線
    を受けて、均一な照明光束に変換し、被照明物に照射す
    るX線照明装置であって、入射するX線を反射する多光
    源形成光学系を有し、当該多光源形成光学系は、リング
    の一部からなる形状の単位反射体を、その中心軸をそろ
    えて縦方向に隙間無く多数配列したものを、さらに横方
    向に隙間無く多数配列してなり、入射するX線の影部の
    長さ方向が、当該多光源形成光学系の横方向に一致して
    いることを特徴とするX線照明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線照明装置であっ
    て、前記影部の大部分が、前記単位反射体の形状と略同
    一となるような形状とされていることを特徴とするX線
    照射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のX線照明
    装置であって、前記多光源形成光学系のうち、入射する
    X線の影部が当たる部分の少なくとも一部に、前記単位
    反射体が設けられていないことを特徴とするX線照明装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載のX線照明
    装置であって、前記多光源形成光学系のうち、入射する
    X線の影部が当たる部分の少なくとも一部の前記単位反
    射体は、他の単位反射体と同一の形状を有するのみで反
    射機能を有しないものであることを特徴とするX線照明
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
    項に記載のX線照明装置であって、排気装置によって減
    圧可能な容器中に、気体を噴出するノズルが配置され、
    当該ノズルから間欠的又は連続的に噴出されたガス分子
    又はそのクラスターに励起エネルギービームを集光して
    プラズマ化することにより軟X線を発生させるX線源
    と、発生した軟X線の一部を取り出して略平行な光束の
    軟X線に変換するX線光学系とを有してなり、前記ノズ
    ル、当該ノズルを支える支持材、当該ノズルへのガス供
    給管が、前記略平行なX線中で、一方向に長い影部を形
    成するような位置に配置されていることを特徴とするX
    線照明装置。
  6. 【請求項6】 X線によりマスクを照明し、マスクから
    の反射光を投影光学系によりウェハ等の感応基板に投影
    し、マスク上のパターンを感応基板に露光転写するX線
    投影露光装置であって、マスクへのX線照明光学系に、
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載のX線
    照明装置を有することを特徴とするX線投影露光装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010114442A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Asml Netherlands Bv 放射源およびリソグラフィ装置
JP2015122313A (ja) * 2010-03-18 2015-07-02 ギガフォトン株式会社 チャンバ装置および極端紫外光生成装置
JP2016004921A (ja) * 2014-06-17 2016-01-12 キヤノン株式会社 照明装置、露光装置、調整方法、及び、物品の製造方法

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