JP2000098024A - マイクロ波検出器 - Google Patents

マイクロ波検出器

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JP2000098024A JP10269418A JP26941898A JP2000098024A JP 2000098024 A JP2000098024 A JP 2000098024A JP 10269418 A JP10269418 A JP 10269418A JP 26941898 A JP26941898 A JP 26941898A JP 2000098024 A JP2000098024 A JP 2000098024A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間周波帯の妨害電波が飛び込んできても警
報を発せず、真のマイクロ波の受信により警報を発する
マイクロ波検出器を提供すること 【解決手段】 マイクロ波を第1局部発振器4の出力,
第2局部発振器7の出力と順次混合処理し、検波器10
で目的とする周波数のマイクロ波を検波するダブルスー
パーヘテロダイン方式のマイクロ波検出器であって、所
定レベル以上の検波出力があると信号処理回路11から
受信信号(パルス)がマイコン13に与えられる。マイ
コンは受信信号があると第1局部発振器を停止し、その
状態で受信信号がないと真のマイクロ波を受信したと判
断し、アラーム回路14に対して検出信号を発生する。
妨害電波の場合、停止しても受信信号があるので、警報
を発しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波検出器
に関するもので、より具体的には第1局部発振器と第2
局部発振器を備えたダブルスーパーヘテロダイン方式の
マイクロ波検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】レーダー式スピード測定器から発射され
た所定周波数のマイクロ波を検知してアラームを発生す
るように構成されたマイクロ波検出器が従来から知られ
ている。具体的な回路構成は省略するが、そのマイクロ
波検出器は外部から到来するマイクロ波をアンテナで補
足し、スーパーヘテロダイン方式の受信回路で受信する
のが一般的に行われいる。そして、係る受信回路におけ
る局部発振器の出力を所定周波数範囲内で掃引すること
により、前記検出対象のマイクロ波の周波数を含む受信
バンド幅を確保している。そして、局部発振器は1回の
動作時間において上記受信バンド幅内の周波数を1度だ
け掃引し、それを繰り返し行う。
【0003】このときの受信回路の出力は、受信バンド
幅内の周波数のマイクロ波と、所定の間隔tからなる2
つのピークが出力する。そして、その間隔tは、検出対
象のマイクロ波の周波数に対して固定的であるので、間
隔tとなる一対のピークが存在するか否かにより、検出
対象のマイクロ波の有無を判断するようにしている。つ
まり、目的とするマイクロ波と同一周波数の信号を受信
した場合には、警報を発するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の前提となるマ
イクロ波検出器は、第1局部発振器に固定周波数発振器
を使用し、第2局部発振器に掃引発振器を使用したダブ
ルスーパーヘテロダイン方式であり、この種のマイクロ
波検出器として従来から一般に採用されている方式のひ
とつである。
【0005】この方式の場合、第2局部発振器を掃引さ
せるため、第1中間周波は広帯域となる。その結果、第
1ミキサの後段に接続される中間周波増幅器(バンドパ
スフィルタ+アンプ)における通過帯域が広くなり、周
囲を飛んでいる電波がこの中間周波増幅器に飛び込んで
くるおそれがある。
【0006】この飛び込んできた電波の周波数が、通過
帯域内の場合にはそのまま増幅され第2ミキサに入力さ
れることになる。そして、その電波の周波数が目的とす
る真のマイクロ波に第1局部発振器の出力を混合した周
波数と一致している場合には、第2ミキサ以降の回路に
とっては、アンテナから受信された真のマイクロ波に基
づく信号なのか、上記中間周波増幅器に飛び込んできた
電波に基づく信号なのかを区別できない。
【0007】従って、係る電波が飛び込んできた場合に
は、真のマイクロ波を受信したとして誤警報を発してし
まうという問題がある。つまり、その電波が妨害電波と
なり、マイクロ波検出器の検出精度を低下させる一因と
なる。
【0008】そして、本発明に係るマイクロ波検出器が
実装される自動車には、電波を発生する各種の電子機器
や移動体通信機が設置されていたり、車室内等に持ち込
まれたりしており、その普及も著しい。従って、上記の
妨害電波を受けて誤警報を発するという問題がより顕著
となる。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、中間周波帯の妨害電波が飛び込んできた場合に真の
マイクロ波を受信したと誤判定し、誤警報を発すること
を可及的に抑制したマイクロ波検出器を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るマイクロ波検出器では、受信用ア
ンテナから取り入れたマイクロ波を第1局部発振器の出
力と混合し、次いで、第2局部発振器の出力と混合して
得られた信号に基づいて所定周波数のマイクロ波を検波
する受信手段と、前記受信手段から出力される検波出力
に基づいて、検出対象である真のマイクロ波によるもの
かどうかを判断する判定手段と、前記判定手段によっ
て、前記受信手段が真のマイクロ波を受信したと判断し
たとき、警報を出力する警報手段からなるマイクロ波検
出器において、前記受信手段が前記所定の周波数のマイ
クロ波を検出した際に、前記第1局部発振器の出力と前
記受信用アンテナから取り入れたマイクロ波との混合を
停止するように制御する制御手段を設け、前記判定手段
は、前記制御手段により前記混合を停止した際の前記受
信手段から出力される検波出力に基づいて、前記受信手
段によって検出された前記所定周波数のマイクロ波が、
前記真のマイクロ波によるものか否かを判断するように
構成した(請求項1)。この発明は、第1の実施の形態
により実現されている。
【0011】また、別の解決手段としては、受信用アン
テナから取り入れたマイクロ波を、固定周波数で発振す
る第1局部発振器の出力と混合し、次いで、掃引発振す
る第2局部発振器の出力と混合して得られた信号に基づ
いて所定周波数のマイクロ波を検波する受信手段と、前
記受信手段から出力される情報に基づいて、検出対象で
ある真のマイクロ波によるものかどうかを判断する判定
手段と、前記判定手段によって、前記受信手段が真のマ
イクロ波を受信したと判断したとき、警報を出力する警
報手段からなるマイクロ波検出器において、前記受信手
段が前記所定の周波数のマイクロ波を検出した際に、前
記第1局部発振器の出力と前記受信用アンテナから取り
入れたマイクロ波との混合を停止するように制御する制
御手段を設け、前記判定手段は、前記制御手段が前記第
1局部発振器の出力との混合を止めた際に前記受信手段
から出力される情報と、前記第1局部発振器の出力との
混合を止める前に前記受信手段から出力される情報に基
づいて判断を行うように構成した(請求項2)。
【0012】すなわち、第1局部発振器が動作し、その
出力と周波数混合している場合には、真のマイクロ波で
あっても妨害電波であっても、ともに受信手段から所定
周波数のマイクロ波を検波したという検波出力が発生す
る。一方、真のマイクロ波は、第1局部発振器の出力と
混合されることにより上記検波出力が発生するので、制
御手段により混合を停止すると、たとえ真のマイクロ波
が存在しても検波できなくなる。また、妨害電波の場合
には、第1局部発振器の出力とアンテナから受信される
信号とが混合されるか否かにかかわらず受信手段からは
所定周波数についての検波出力が出力される。
【0013】従って、請求項1に記載の発明では、第1
局部発振器との混合が停止されるのは、その前提として
第1局部発振器との出力が混合された正常な動作で所定
の周波数の検波出力がされているので、上記混合が停止
された状態で所定周波数の検波出力がないと、その直前
に検出された検波出力は、真のマイクロ波に基づくもの
であると判断できる。
【0014】また、請求項2に記載の発明では、前記第
1局部発振器の出力との混合を止める前後で差がなけれ
ば妨害電波に基づく信号であったと判断できるし、混合
を止めることにより状態が変化(マイクロ波を受信しな
い状態の方向に変化)すると、真のマイクロ波を受信し
たと判断できる。
【0015】そして、請求項2に記載の発明のより具体
的な構成としては、例えば前記受信手段から出力される
情報は検波出力であり、前記判定手段は、前記第1局部
発振器の出力との混合を止める前に前記所定周波数のマ
イクロ波が検出され、前記第1局部発振器の出力との混
合を止めた後に前記所定周波数のマイクロ波が検出され
ない場合に、前記真のマイクロ波を受信したと判断する
ように構成することができる(請求項3)。この発明
は、第1の実施の形態により実現されている。
【0016】このように第1局部発振器の出力との混合
を止める前に前記所定周波数のマイクロ波が検出され、
前記第1局部発振器の出力との混合を止めた後に前記所
定周波数のマイクロ波が検出されなくなるということ
は、その止める前に検出されたマイクロ波は、真のマイ
クロ波と判断できる。
【0017】なお、この請求項1と請求項3との関係
は、請求項1は図2に示すフローチャートでステップ3
〜5の処理に着目したものであり、請求項3は図2に示
すフローチャート全体に着目したものである。つまり、
ステップ1,3は制御手段に対応する機能を実現するも
のであり、請求項1における判定手段の機能は、ステッ
プ4,5(ステップ3の処理が実行されることが前提と
する)に対応し、請求項3における判定手段の機能は、
ステップ2,4,5に対応する。
【0018】また、別の手段としては、前記受信手段か
ら出力される情報は、検波出力と、信号強度であり、前
記判定手段は、前記第1局部発振器の出力との混合を止
める前と後でともに前記所定周波数のマイクロ波が検出
され、かつ、前記第1局部発振器の出力との混合を止め
る前に受信した信号強度より、前記第1局部発振器の出
力との混合を止めた後で受信した信号強度が小さいとき
に前記真のマイクロ波を受信したと判断するように構成
してもよい(請求項4)。この発明は、第2の実施の形
態により実現されている。
【0019】例えば前記受信手段に真のマイクロ波と妨
害電波が同時に受信・飛び込んできた場合には、第1局
部発振器との周波数混合を停止しても受信手段から検波
出力が出力されてしまい、停止する前の検波出力は妨害
電波と判断される(真のマイクロ波は受信されていない
と判断される)おそれがある。しかし、真のマイクロ波
と妨害電波に基づく信号強度が異なるので、その混合停
止の前後でともに検波出力があったとしても、信号強度
が異なるか否かにより、真のマイクロ波が混在されてい
たか否かを判断できる。
【0020】さらにまた、前記第1局部発振器と前記第
2局部発振器の一方は固定周波数で発振し、他方は掃引
発振するようにし、前記受信手段から出力される情報
は、検波出力であり、前記判定手段は、前記第1局部発
振器の出力との混合を止める前と後でともに前記所定周
波数のマイクロ波が検出され、かつ、前記第1局部発振
器の出力との混合を止める前に受信した前記所定周波数
のマイクロ波の数より、前記第1局部発振器の出力との
混合を止めた後に受信した前記所定周波数のマイクロ波
の数が小さいときに前記真のマイクロ波を受信したと判
断するように構成してもよい(請求項5)。この発明
は、第3の実施の形態により実現されている。
【0021】すなわち、受信手段に真のマイクロ波と妨
害電波が同時に受信・飛び込んできた場合、第1局部発
振器の出力との混合停止の前後でともに検波出力があっ
たとしても、真のマイクロ波が混在していた場合には、
停止後の検波出力は妨害電波のみに基づく検波信号であ
るので、検波信号の数は減少する。そこで、検波出力と
信号数を考慮して判断することにより、請求項4と同様
に精度よく真のマイクロ波が受信されたか否かを判断で
きる。
【0022】さらにまた、前記第1局部発振器と前記第
2局部発振器の一方は固定周波数で発振し、他方は掃引
発振するようにし、前記制御手段による前記混合の停止
は、前記所定の周波数のマイクロ波を検出した次の周期
の時に行うようにするとよい(請求項6)。すなわち、
本発明では、第1,第2局部発振器の周波数は、いずれ
も固定周波数で発振してもよいし、一方を掃引してもよ
い。そして掃引したほうが、周波数がぶれても確実に検
出できるので精度は上がる。
【0023】そして、一方を掃引した場合には、掃引の
周期に合わせて比較するとよい。つまり、掃引途中で定
周波数のマイクロ波が検出された場合、直ちに混合を停
止するのではなく、その検出した周期はそのまま処理を
続け、次の周期で混合を停止する。これにより、ともに
1周期ずつの検出状態で比較できるので精度よく比較す
ることができる。なお、ともに固定周波数の場合には、
一定のサーチ期間を設け、同一時間同士で比較するとよ
い。
【0024】一方、前記第1局部発振器は固定周波数で
発振し、前記第2局部発振器は掃引発振するようにし、
前記制御手段による前記混合の停止は、前記所定の周波
数のマイクロ波を検出したなら次の周期を待つことなく
前記混合の停止を行うように制御し、かつ、前記所定の
周波数のマイクロ波を検出した際に前記第2局部発振器
の掃引を一定量戻して再掃引する第2制御手段(実施の
形態では、マイコンにより実現される)を備え、前記判
定手段は、前記制御手段により前記混合を停止した際の
前記受信手段から出力される検波出力に基づいて、前記
受信手段によって検出された前記所定周波数のマイクロ
波が、前記真のマイクロ波によるものか否かを判断する
ようにしてもよい(請求項7)。
【0025】また、前記第1局部発振器は固定周波数で
発振し、前記第2局部発振器は掃引発振するようにし、
前記制御手段による前記混合の停止は、前記所定の周波
数のマイクロ波を検出したなら次の周期を待つことなく
前記混合の停止を行うように制御し、かつ、前記所定の
周波数のマイクロ波を検出した際に前記第2局部発振器
の掃引を一定量戻して再掃引する第2制御手段を備え、
前記判定手段は、前記第1局部発振器の出力との混合を
止めた後に一定の掃引幅内で前記所定周波数のマイクロ
波が検出されない場合に、前記真のマイクロ波を受信し
たと判断するようにしてもよい(請求項8)。
【0026】上記請求項7,8の発明は、第4の実施の
形態で実現されている。つまり、請求項6と相違して、
所定のマイクロ波を検出したならばすぐに混合を停止す
る。そして、第2局部発振器の出力を所定量戻した値か
ら再掃引する。そして、その再掃引時に所定周波数のマ
イクロ波を検出しない場合には、先に検出したマイクロ
波は真のマイクロ波であると判断できる。逆に、その再
掃引時にも所定周波数のマイクロ波を検出した場合に
は、その検出した信号は妨害電波に基づくものと考えら
れる。係る構成にすると、次の周期まで待たなくてよい
ので、高速に判断することができる。
【0027】なお、再掃引時に戻る量は、通常の掃引の
最初に戻ってもよいし、そのように最初に戻るのではな
く実施の形態のように一定量だけ戻った位置から掃引を
開始してもよい。
【0028】また、上記請求項1〜8のいずれか1項に
記載のマイクロ波検出器において真のマイクロ波を検出
したと判断される条件を満たした場合に前記第1局部発
振器の出力との混合を再開する機能をさらに有し、前記
判定手段は、その再開後に前記所定周波数のマイクロ波
が検出されることを条件に、真のマイクロ波を受信した
と判断するように構成するとより好ましい(請求項
9)。この発明は、第5の実施の形態により実現されて
いる。請求項9のようにすることで、どこからか一時的
に洩れてくる妨害電波が前記判定手段によって真のマイ
クロ波として判断されにくくなる。
【0029】なお、第1局部発振器の出力との混合を停
止する手法として、実施の形態では第1局部発振器自体
を停止し、出力がされないようにしたが、本発明はこれ
に限ることはなく、例えば第1局部発振器と第1ミキサ
の間にスイッチを設け、そのスイッチを開閉するなど各
種の処理・構成により実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るマイクロ波
検出器の第1の実施の形態を示している。ここで示すマ
イクロ波検出器中の受信回路ブロック2の構成と動作
は、よく知られたダブルスーパーヘテロダイン方式であ
る。すなわち、ホーンアンテナ3の入力と第1局部発振
器4の出力とが第1ミキサ5にて周波数混合される。こ
れによって得られた中間周波信号は第1中間周波増幅器
6を通過した後、第2ミキサ8で第2局部発振器7の出
力と周波数混合され、その出力がさらに第2中間周波増
幅器9を経て検波器10に入力され、そこにおいて検波
処理されるようになっている。なお、検波器10におけ
る検波方式は、AM検波でもよくFM検波でもよく、さ
らにはその他の検波方式もとれる。
【0031】上記第1局部発振器4は、本形態では固定
周波数で発振するものを用い、第2局部発振器7は掃引
発振する電圧制御型可変周波数発振器(VCO)を用い
て構成されている。そして、この第2局部発振器7は、
制御電圧発生器16から発生される鋸歯状波や三角波等
の制御電圧により制御され、所定周波数帯域を繰り返し
掃引する出力信号を作り出すようになっている。
【0032】さらに、検波器10から出力される検波信
号に基づいて信号識別回路11で検出対象の真のマイク
ロ波と同一の周波数のマイクロ波が存在するか否かを判
断し、係る所定の周波数のマイクロ波が存在する場合に
は、受信信号をマイコン13へ送る。この信号識別回路
11は、比較器から構成され、検波信号がしきい値Th
以上のときにパルス(受信信号)を出力するようになっ
ている。
【0033】一方、マイコン13は、内蔵するメモリ
(図示省略)や演算部(図示省略)に組み込まれたプロ
グラムによって、特筆すべき2つの機能をもつ。その機
能の1つに、与えられた信号識別回路11から出力され
る受信信号に基づいて受信回路ブロック2が真のマイク
ロ波を受信したか否かを判断する判定機能がある。そし
て、この判定機能により真のマイクロ波を受信したと判
断された際にはアラーム回路14に対し検出信号を送
り、その検出信号を受けたアラーム回路14はスピーカ
を備えた警報器15に警報音を発せさせたり、LED等
のランプ(図示省略)による視覚的な警報を出させるよ
うになる。なお、図示の例では、アラーム回路14と警
報器15で警報手段が構成される。
【0034】また、マイコン13がもつ他の機能のとし
ては、第1局部発振器4の発振をON/OFFする制御
機能がある。つまり、通常の検出動作中(第1局部発振
器4がON)に信号識別回路11から受信信号を受けた
ときに第1局部発振器4の発振をOFFにし、第1ミキ
サ5での周波数混合を停止するように制御する。
【0035】より具体的なマイコン13の機能は、図2
に示すフローチャートのようになっている。このマイコ
ン13のもつ2つの機能(判定機能,制御機能)によ
り、アンテナ3から受信される所定周波数の真のマイク
ロ波か否かを判断するようになっている。
【0036】同図に示すように、マイコン13は第1局
部発振器4を発振させる(ST1)。これにより、受信
回路ブロック2では通常の検出処理が行われる。つま
り、第1局部発振器4は固定周波数で発振し、第2局部
発振器7は所定の周波数帯域内を繰り返し掃引するの
で、ダブルスーパーヘテロダイン方式で受信する。よっ
て、真のマイクロ波を受信したり、第1中間周波増幅器
6に妨害電波が飛び込んできた場合に、信号識別回路1
1から受信信号が出力される。
【0037】この状態で、受信信号(信号識別回路11
からパルス出力)の入力があるか否かを判断する(ST
2)。そして、受信信号を受け取ったならば、制御機能
が働き第1局部発振器4の発振を停止させる(ST
3)。
【0038】次いで、第1局部発振器4の発振を止めた
後にも続けて受信信号が入力されるか否かを判断する
(ST4)。そして、このステップ4の分岐判断で、受
信信号が入力されない場合には、真のマイクロ波を受信
したと判断し、アラーム回路14に対して検出信号を出
力する(ST5)。また、このステップ4の分岐判断
で、受信信号が入力された場合、妨害電波に基づく受信
信号と判断し、警報を発生させず、ステップ1に戻り通
常の検出動作に戻る。
【0039】すなわち、真のマイクロ波の場合、第1ミ
キサ5で第1局部発振器4の出力信号と周波数混合され
て中間周波帯の信号(周波数)に変換されるのに対し、
妨害電波の場合はもともと中間周波帯の周波数である。
従って、第1局部発振器4を停止すると、真のマイクロ
波は第1ミキサ5を通過しても中間周波帯にならないの
で、受信信号が発生しない。これに対し、妨害電波の場
合、もともと中間周波帯の周波数であるので、第1局部
発振器のON/OFFに関係なく受信信号が発生する。
この動作原理にしたがって、上記のステップ4の分岐判
断を行うことにより、真のマイクロ波を受信したときの
み警報を発することができるようになり、誤警報を発生
するのを可及的に抑制できる。
【0040】つまり、上記のように第1局部発振器4を
停止した状態で受信信号がない場合に真のマイクロ波を
受信したと判断する(係る状態で受信信号があると妨害
電波によるものと判断する)のが、本実施の形態におけ
るマイコン13の判定機能である。
【0041】図3は本形態の作用を説明するための検波
器10,信号識別回路11及びアラーム14の波形図で
ある。同図に示すように、まず、t1までは両局部発振
器4,7がともに動作し(同図(a),(b)参照)、
通常の検出処理が行われる。そして、同図(c)におけ
るt0〜t1間に示すように、所定周波数のマイクロ波
が受信されると、検波出力には検波信号(ピーク)が2
個発生する。
【0042】すると、信号識別回路11として、例え
ば、ホワイトノイズと弁別できるようなしきい値Thを
基準電圧としたコンパレータを用いることにより、同図
(d)に示すように、その検波信号(ピーク)に対応し
た受信波信号(パルス)が出力される。
【0043】従来であれば、このパルスの出力を受けて
すぐに警報回路が動作したが、本形態では警報は出力さ
れない。そして、次の区間(t1〜t2)では、第1局
部発振器4を停止(同図(a)参照)する。この例で
は、そのように停止しても受信信号が発生しているた
め、妨害電波に基づく検出と判断し、警報は出力しな
い。
【0044】一方、区間(t3〜t5)のように、受信
信号が発生したのを受けて第1局部発振器4を停止する
ことにより受信信号もなくなると、区間(t3〜t4)
における受信信号は真のマイクロ波に基づくもとの判断
し、次の区間(t6以降)で警報を出力する。
【0045】図4は、本発明に係るマイクロ波検出器の
第2の実施の形態を示している。本実施の形態も、基本
的には第1の実施の形態とよく似た構成と動作をするダ
ブルスーパーヘテロダイン方式のマイクロ波検出器であ
る。そして、相違点を説明すると、受信回路ブロック2
2内の第2中間周波増幅器9から出力される信号強度を
A/Dコンバータ24を通してマイコン25に与えるよ
うにしている。
【0046】そして、マイコン25における判定機能
が、上記の信号強度も加味して行うようにした点で異な
る。なお、制御機能は、第1局部発振器4をONの状態
で受信信号を受け取った場合に第1局部発振器4の発振
を停止(OFF)するという点で第1の実施の形態と同
様である。
【0047】そして、マイコン25の具体的な機能は、
図5に示すフローチャートのようになる。すなわち、第
1局部発振器4をONにした状態で受信信号が入力され
るのを待つ(ST11,ST12)。そして、受信信号
を受け取ったならば、そのときの受信信号の信号強度A
を取得し、メモリに格納する(ST13)。
【0048】次いで、第1局部発振器4をOFFにし
(ST14)、受信信号が入力されるか否かを判断する
(ST15)。そして、受信信号がない場合には、第1
の実施の形態と同様の理由から真のマイクロ波を検出し
たと判断し、アラーム回路14に対して検出信号を出力
する(ST16)。これを受けて、アラーム回路14
は、警報を出力することになる。
【0049】ここで本形態では、ステップ15の分岐判
断で、受信信号が入力された場合であっても、そのとき
の信号強度Bとメモリに記憶した前回の信号強度Aとを
比較し(ST17)、前回のほうが大きければ、前回の
受信は真のマイクロ波に基づくものと判断し、ステップ
16に飛びアラーム回路14に対し検出信号を出力す
る。一方、前回と今回の信号強度が等しいか、今回の信
号強度Bのほうが大きい場合には、妨害電波に基づくも
のと判断し、検出信号は出力しない。
【0050】すなわち、1回の掃引処理した際に真のマ
イクロ波に基づく検波出力と、妨害電波に基づく検波出
力が同時に存在する場合がある。係る場合、妨害電波に
基づく信号のほうが小さいことが多い。従って、真のマ
イクロ波に基づく検波出力と妨害電波に基づく検波出力
が混在している場合、その信号強度は真のマイクロ波に
基づく信号のほうが大きな値となる。一方、第1局部発
振器4の発振を停止(OFF)し、妨害電波のみに基づ
く検波出力が発生した場合の信号強度は、小さくなる。
【0051】そこで、ステップ17の分岐判断のよう
に、第1局部発振器4が動作中に検出した信号強度のほ
うが大きい場合には、真のマイクロ波も存在していたと
判断し、警報を発するようにした。逆に、妨害電波のみ
の場合には、信号強度の変化があまり見られないはずで
あるので、ステップ17の判断でA≦Bとなり、警報を
発しないようにした。
【0052】なお、信号強度には一定のばらつきが考え
られる。従って、ステップ17の分岐判断をする際に一
定のマージンαをとるようにしてもよい。すなわち、検
出信号を出力するか否かの基準をA>B+α(A≦B−
α)とすることにより、妨害電波のばらつきに対応でき
る。但し、このαをあまり大きくすると、真のマイクロ
波を受信しても妨害電波と誤認識するため、適度な値に
する必要がある。
【0053】図6は本形態の作用を説明するための検波
器10,信号識別回路11及びアラーム14の波形図で
ある。同図に示すように、t1までは両局部発振器4,
7がともに動作し(同図(a),(b)参照)、通常の
検出処理が行われる。そして、同図(c)におけるt0
〜t1間に示すように、所定周波数のマイクロ波が受信
されると、検波出力には検波信号(ピーク)が2個発生
するので、それを受けて第1局部発振器4がOFFにな
る。このOFFになっている区間(t3〜t2)でも検
波信号があると、受信信号が出力されるので、ステップ
17の判断を行う。すると、区間(t3〜t1)の時の
信号強度と、次の区間(t1〜t2)の信号強度が等し
いため、妨害電波に基づく受信信号と判断し、警報を発
しない。
【0054】一方、区間(t3〜t4)と区間(t4〜
t5)でともに受信信号が発生したとしても、信号強度
が区間(t3〜t4)のほうが大きいので、その区間で
の受信信号は真のマイクロ波に基づくものと判断し、次
の区間(t6以降)で警報を出力する。
【0055】なお、具体的な図示は省略するが、第1局
部発振器4を停止したら検波出力がなくなった場合に
は、第1の実施の形態と同様に、警報を発することにな
る。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した第
1の実施の形態と同様であるので、対応する部材に同一
符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0056】図7は、本発明に係るマイクロ波検出器の
第3の実施の形態の要部を示している。本実施の形態に
おけるマイクロ波検出器のハードウエア上の構成は第1
の実施の形態と同様であるため係る構成を図とともに改
めて説明することはしないが、以後に述べる部材名称及
び符号はすべて第1の実施の形態と同一のものとし、マ
イコン13の処理方法を除いて係るマイクロ波検出器の
全ての動作は第1の実施の形態と同じものとする。
【0057】そこで、まず異なる機能をもつマイコン1
3の動作を説明する。本実施の形態でも第2の実施の形
態と同様に、真のマイクロ波と妨害電波に基づく検波出
力が同時に発生するような場合に対応したものである。
そして、第2の実施の形態では、信号強度を用いたが、
本形態では、発生した受信信号(パルス)の数に基づい
て判断するようにした。
【0058】すなわち、図7に示すように、第1局部発
振器4をONにした状態で受信信号が入力されるのを待
つ(ST21,ST22)。そして、受信信号を受け取
ったならば、そのときの受信信号の数Aを取得し、メモ
リに格納する(ST23)。
【0059】次いで、第1局部発振器4をOFFにし
(ST24)、受信信号が入力されるか否かを判断する
(ST25)。そして、受信信号がない場合には、第
1,第2の実施の形態と同様の理由から真のマイクロ波
を検出したと判断し、アラーム回路14に対して検出信
号を出力する(ST26)。これを受けて、アラーム回
路14は、警報を出力することになる。
【0060】ここで本形態では、ステップ25の分岐判
断で、受信信号が入力された場合であっても、そのとき
の受信信号の数Bとメモリに記憶した前回の受信信号の
数Aとを比較し(ST27)、前回のほうが大きけれ
ば、前回の受信は真のマイクロ波に基づくものと判断
し、ステップ26に飛びアラーム回路14に対し検出信
号を出力する。一方、前回と今回の受信数が等しい(A
=B)か、今回の受信数Bのほうが小さい場合には、妨
害電波に基づくものと判断し、検出信号は出力しない。
【0061】すなわち、通常の動作時において真のマイ
クロ波を検出した後、第1局部発振器をOFFにした場
合を想定すると、第1の局部発振器がOFFの間は真の
マイクロ波に基づく受信信号が出ないので、真のマイク
ロ波に基づく受信信号の数だけ受信数が減るはずであ
る。係る原理に着目することにより、ステップ27の分
岐判断のように、第1局部発振器4が動作中に検出した
受信数のほうが大きい場合には、真のマイクロ波も存在
していたと判断し、警報を発するようにした。逆に、妨
害電波のみの場合には、基本的に受信数は変化しないは
ずであるので、ステップ27の判断でA≦Bとなり、警
報を発しないようにした。
【0062】そして、一例を示すと、図8のように、区
間(t0〜t1)と区間(t1〜t2)ではともに受信
信号が発生しているものの、その受信数は等しい。従っ
て、妨害電波のみに基づくものと判断でき、警報を発し
ない。一方、区間(t3〜t4)と区間(t4〜t5)
ではともに受信信号が発生しており、しかも、第1局部
発振器をOFFにすることにより真のマイクロ波に基づ
く受信信号がなくなり、受信数が減っているので、ステ
ップ27の分岐判断でA>Bに該当し、次の区間(t6
以降)で警報を出力する。
【0063】図9は、本発明に係るマイクロ波検出器の
第4の実施の形態の要部を示している。すなわち、ハー
ドウエア構成は、上記した各実施の形態と同様である。
但し、マイコンの機能が異なる。具体的には、信号識別
回路11から受信信号を受けたマイコンは、図9
(d),(e)に示すように直ちに第1局部発振器4を
停止する制御機能と、制御電圧発生器16に対して、再
掃引命令を送る第2制御機能を持っている。そして、制
御電圧発生器16は、図9(b)に示すように所定量α
だけ戻って再掃引する機能を有する。なお、この所定量
αは、図示するように絶対量として予め定めた一定量で
もよいし、掃引の初期値に戻るようにしてもよい。絶対
量としたほうが、短時間で検出できるので好ましい。逆
に初期値に戻すようにすると、制御が簡易となる。
【0064】そして、マイコン内の判定機能は、混合を
停止(第1局部発振器の出力を停止)した後に出力され
る受信信号に基づいて、真のマイクロ波を受信したか否
かを判断する。具体的には、第1局部発振器4の出力と
止めた後に一定の掃引幅β内で受信信号が検出されない
場合に、真のマイクロ波を受信したと判断して検出信号
を出力し、検出された場合には妨害電波を受信したと判
断して検出信号を出力しないようにした。なお、この一
定の掃引幅βは、図示するように絶対量として予め定め
た一定の時間でもよいし、掃引の残り時間としてもよ
い。絶対量とした方が、検出精度は向上する。また、残
り時間とした場合には、制御が容易となる。
【0065】次に、図9を用いながら本実施の形態の動
作・機能を説明する。同図に示すように、まず、t1ま
では両局部発振器4,7がともに動作し(同図(a),
(b)参照)、通常の検出処理が行われる。そして、同
図(c)におけるt0〜t1間に示すように、所定周波
数のマイクロ波が受信されると、検波出力には検波信号
(ピーク)が発生し、信号識別回路11の出力は同図
(d)に示すように、その検波信号(ピーク)に対応し
た受信波信号(パルス)が出力される。
【0066】この受信信号を受けて、すぐに、第1局部
発振器4を停止(同図(a)参照)する(t1〜t2)
とともに、送信信号を所定量αだけ戻して再掃引する。
この例では、そのように停止して再掃引しても受信信号
が発生しているため、妨害電波に基づく検出と判断し、
警報は出力しない。
【0067】一方、区間(t3〜t5)のように、受信
信号が発生したのを受けて直ちに第1局部発振器4を停
止するとともに、再掃引することにより受信信号もなく
なると、区間(t3〜t4)における受信信号は真のマ
イクロ波に基づくもとの判断し、すぐに警報を出力す
る。
【0068】図10は、本発明に係るマイクロ波検出器
の第5の実施の形態の要部を示している。本実施の形態
は、第1の実施の形態を前提とするもので、マイクロ波
検出器のハードウエア上の構成は第1の実施の形態と同
様であり、マイコン13の機能が図10に示すように異
なる。そこで、以下異なる点について説明する。
【0069】上記した各実施の形態では、通常の動作に
おいて受信信号を検出した(ST31,ST32)なら
ば第1局部発振器4をOFFにし(ST33)、そのと
き受信信号を受け取るか否か(ST34)により真のマ
イクロ波か否かを判断するようにしていた。
【0070】これに対し、本形態では、第1局部発振器
をOFFにした結果受信信号がない場合、つまり、第1
の実施の形態では真のマイクロ波ありと判断する場合で
あってもすぐに警報を発するのではなく、さらに第1局
部発振器4をONにして通常の受信動作を行い(ST3
5)、そこで受信信号を受け取るか否か(ST36)を
再度判断するようにした。そして、係る状態で受信信号
があった場合に、はじめてアラーム回路14に対して検
出信号を出力し、警報を発するようにした。つまり、3
段階の条件を満たすことによりはじめて警報を発するこ
とにより、誤警報の発生をより可及的に減少することが
できる。
【0071】具体例を示すと、図11のように、区間
(t0〜t1)で受信信号があり、区間(t1〜t2)
では受信信号がない場合であっても、次の区間(t2〜
t3)で受信信号がない場合には、警報は発しない。そ
して、区間(t3〜t4)で受信信号があり、区間(t
4〜t5)では受信信号がない場合で、しかも第1局部
発振器がONに戻った次の区間(t5〜t6)で受信信
号が再度発生した場合にはじめて警報を発する。
【0072】なお、具体的な図示は省略するが、第1局
部発振器をOFFにしたときに受信信号があった場合に
も、上記した第1の実施の形態と同様に警報を発しない
ことになる。
【0073】なおまた、このように再度第1局部発振器
をONにした通常の状態で受信信号を受け取ったときに
初めて警報を発するようにした構成は、上記した第1の
実施の形態に基づくものに限ることはなく、第2,第3
の実施の形態に基づいて行うものでももちろんよい。 *その他の変形例 上記した実施の形態では信号識別回路11によりしきい
値処理をし、パルス信号に変換してマイコンに与えるよ
うにしたが、信号識別回路を設けずに、A/Dコンバー
タを設け、検波出力のデジタル値をそのままマイコンに
与え、マイコン内でしきい値処理を含めた判定処理を行
うようにしてもよい。
【0074】さらにまた、受信信号の有無の判断は、上
記のようにしきい値処理(一定電圧以下はノイズとみな
す方式)に限ることはなく、例えば検波出力に信号が現
れたら第2局部発振器の掃引を停止し、一定時間以上受
信を継続すれば(掃引を停止しつづける)受信信号あり
と判断する方式などでもよく、その他信号とノイズとの
識別ができれば各種の方式を採ることができる。
【0075】また、省電力化のため、第2局部発振器を
1回掃引させるごとに一定時間受信回路を休止させる
(電圧レギュレータからの給電を停止する)ような間欠
動作型のマイクロ波の場合にも本発明は適用できる。つ
まり、通常は正規の間欠動作を繰り返し行い、受信信号
があったならば間欠動作をすることなく上記した各実施
の形態のフローチャートの処理をして真のマイクロ波か
否かを判断し、その後に間欠動作に戻るようにすればよ
い。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るマイクロ波
検出器では、真のマイクロ波を受信した場合には、第1
局部発振器との混合を停止した状態では検波出力がない
ので、この混合を停止した状態でも検波出力があれば真
のマイクロ波ではないと判断でき、混合を停止した状態
では検波出力がないとその直前の正常な動作中(混合あ
り)での検波出力は真のマイクロ波と判断できる。よっ
て、妨害電波と真のマイクロ波を識別でき、誤警報の発
生を抑制できる。
【0077】そして、請求項4,5のように構成した場
合には、混合を停止する前後でともに検波出力があって
も、それが妨害電波のみによるものか、同時に真のマイ
クロ波と妨害電波が受信・飛び込んできたのかを判断で
きるので、より精度よく誤警報の発生を抑制できる。ま
た、請求項7,8のように構成した場合には、短時間で
真のマイクロ波か否かを判断することができ。
【0078】さらにまた、請求項9の発明では、妨害電
波を受けて検波出力があり、第1局部発振器の出力との
混合を停止した際にたまたま妨害電波もなくなるという
ように、一時的に洩れてきた妨害電波が存在した場合に
は、混合を再開した後では検波出力がなくなり、真のマ
イクロ波の場合にはその再開により検波出力がある。よ
って、係る一時的な妨害電波では警報が発生せず、真の
マイクロ波に基づく受信のときに確実に警報を発するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロ波検出器の第1の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図2】マイコンの機能を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態をとるマイクロ波検出器の動
作を示すタイミング図である。
【図4】本発明に係るマイクロ波検出器の第2の実施の
形態を示すブロック構成図である。
【図5】マイコンの機能を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態をとるマイクロ波検出器の動
作を示すタイミング図である。
【図7】マイコンの機能を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態をとるマイクロ波検出器の動
作を示すタイミング図である。
【図9】第4の実施の形態をとるマイクロ波検出器の動
作を示すタイミング図である。
【図10】第5の実施の形態をとるマイクロ波検出器に
おけるマイコンの機能を示すフローチャートである。
【図11】第5の実施の形態をとるマイクロ波検出器の
動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
2 受信回路ブロック(受信手段) 3 ホーンアンテナ(受信用アンテナ) 4 第1局部発振器(受信手段) 5 第1ミキサ(受信手段) 6 第1中間周波増幅器(受信手段) 7 第2局部発振器(受信手段) 8 第2ミキサ(受信手段) 9 第2中間周波増幅器(受信手段) 10 検波器(受信手段) 11 信号識別回路 13 マイコン(判定手段,制御手段) 14 アラーム回路(警報手段) 25 マイコン(判定手段,制御手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信用アンテナから取り入れたマイクロ
    波を第1局部発振器の出力と混合し、次いで、第2局部
    発振器の出力と混合して得られた信号に基づいて所定周
    波数のマイクロ波を検波する受信手段と、 前記受信手段から出力される検波出力に基づいて、検出
    対象である真のマイクロ波によるものかどうか判断する
    判定手段と、 前記判定手段によって、前記受信手段が真のマイクロ波
    を受信したと判断したとき、警報を出力する警報手段か
    らなるマイクロ波検出器において、 前記受信手段が前記所定の周波数のマイクロ波を検出し
    た際に、前記第1局部発振器の出力と前記受信用アンテ
    ナから取り入れたマイクロ波との混合を停止するように
    制御する制御手段を設け、 前記判定手段は、前記制御手段により前記混合を停止し
    た際の前記受信手段から出力される検波出力に基づい
    て、前記受信手段によって検出された前記所定周波数の
    マイクロ波が、前記真のマイクロ波によるものか否かを
    判断することを特徴とするマイクロ波検出器。
  2. 【請求項2】 受信用アンテナから取り入れたマイクロ
    波を、固定周波数で発振する第1局部発振器の出力と混
    合し、次いで、掃引発振する第2局部発振器の出力と混
    合して得られた信号に基づいて所定周波数のマイクロ波
    を検波する受信手段と、 前記受信手段から出力される情報に基づいて、検出対象
    である真のマイクロ波によるものかどうか判断する判定
    手段と、 前記判定手段によって、前記受信手段が真のマイクロ波
    を受信したと判断したとき、警報を出力する警報手段か
    らなるマイクロ波検出器において、 前記受信手段が前記所定の周波数のマイクロ波を検出し
    た際に、前記第1局部発振器の出力と前記受信用アンテ
    ナから取り入れたマイクロ波との混合を停止するように
    制御する制御手段を設け、 前記判定手段は、前記制御手段が前記第1局部発振器の
    出力との混合を止めた際に前記受信手段から出力される
    情報と、前記第1局部発振器の出力との混合を止める前
    に前記受信手段から出力される情報に基づいて判断を行
    うことを特徴とするマイクロ波検出器。
  3. 【請求項3】 前記受信手段から出力される情報は検波
    出力であり、 前記判定手段は、前記第1局部発振器の出力との混合を
    止める前に前記所定周波数のマイクロ波が検出され、前
    記第1局部発振器の出力との混合を止めた後に前記所定
    周波数のマイクロ波が検出されない場合に、前記真のマ
    イクロ波を受信したと判断することを特徴とする請求項
    2のマイクロ波検出器。
  4. 【請求項4】 前記受信手段から出力される情報は、検
    波出力と、信号強度であり、 前記判定手段は、前記第1局部発振器の出力との混合を
    止める前と後でともに前記所定周波数のマイクロ波が検
    出され、 かつ、前記第1局部発振器の出力との混合を止める前に
    受信した信号強度より、前記第1局部発振器の出力との
    混合を止めた後で受信した信号強度が小さいときに前記
    真のマイクロ波を受信したと判断することを特徴とする
    請求項2または3に記載のマイクロ波検出器。
  5. 【請求項5】 前記第1局部発振器と前記第2局部発振
    器の一方は固定周波数で発振し、他方は掃引発振するよ
    うにし、 前記受信手段から出力される情報は、検波出力であり、 前記判定手段は、前記第1局部発振器の出力との混合を
    止める前と後でともに前記所定周波数のマイクロ波が検
    出され、 かつ、前記第1局部発振器の出力との混合を止める前に
    受信した前記所定周波数のマイクロ波の数より、前記第
    1局部発振器の出力との混合を止めた後に受信した前記
    所定周波数のマイクロ波の数が小さいときに前記真のマ
    イクロ波を受信したと判断することを特徴とする請求項
    2または3に記載のマイクロ波検出器。
  6. 【請求項6】 前記第1局部発振器と前記第2局部発振
    器の一方は固定周波数で発振し、他方は掃引発振するよ
    うにし、 前記制御手段による前記混合の停止は、前記所定の周波
    数のマイクロ波を検出した次の周期の時に行うことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のマイクロ
    波検出器。
  7. 【請求項7】 前記第1局部発振器は固定周波数で発振
    し、前記第2局部発振器は掃引発振するようにし、 前記制御手段による前記混合の停止は、前記所定の周波
    数のマイクロ波を検出したなら次の周期を待つことなく
    前記混合の停止を行うように制御し、 かつ、前記所定の周波数のマイクロ波を検出した際に前
    記第2局部発振器の掃引を一定量戻して再掃引する第2
    制御手段を備え、 前記判定手段は、前記制御手段により前記混合を停止し
    た際の前記受信手段から出力される検波出力に基づい
    て、前記受信手段によって検出された前記所定周波数の
    マイクロ波が、前記真のマイクロ波によるものか否かを
    判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載のマイクロ波検出器。
  8. 【請求項8】 前記第1局部発振器は固定周波数で発振
    し、前記第2局部発振器は掃引発振するようにし、 前記制御手段による前記混合の停止は、前記所定の周波
    数のマイクロ波を検出したなら次の周期を待つことなく
    前記混合の停止を行うように制御し、 かつ、前記所定の周波数のマイクロ波を検出した際に前
    記第2局部発振器の掃引を一定量戻して再掃引する第2
    制御手段を備え、 前記判定手段は、前記第1局部発振器の出力との混合を
    止めた後に一定の掃引幅内で前記所定周波数のマイクロ
    波が検出されない場合に、前記真のマイクロ波を受信し
    たと判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のマイクロ波検出器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のマ
    イクロ波検出器において真のマイクロ波を検出したと判
    断される条件を満たした場合に前記第1局部発振器の出
    力との混合を再開する機能をさらに有し、 前記判定手段は、その再開後に前記所定周波数のマイク
    ロ波が検出されることを条件に、真のマイクロ波を受信
    したと判断することを特徴とするマイクロ波検出器。
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