JP2000097951A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JP2000097951A
JP2000097951A JP11310849A JP31084999A JP2000097951A JP 2000097951 A JP2000097951 A JP 2000097951A JP 11310849 A JP11310849 A JP 11310849A JP 31084999 A JP31084999 A JP 31084999A JP 2000097951 A JP2000097951 A JP 2000097951A
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博之 町田
Mutsuo Kashiba
睦朗 加柴
Masao Ushikubo
昌夫 牛久保
Yasuo Mori
康雄 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の微小量の液体を正確に分注できる分注
装置を提供する。 【構成】 ボトル16内に収容されている液体を吸引側
弁ボール29を介してパイプ37内に吸引して保持し、
このパイプを囲むように配置された円筒形の圧電素子3
8を駆動させてパイプ37を押しつぶして体積を減少さ
せ、内部に保持されている液体を吐出側弁ボール30を
介して吐出させる。パイプ37が元の状態に復帰する際
の体積の増大によってボトルから再び液体をパイプ内に
吸引する。圧電素子38を駆動する回数を制御して吐出
量を調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動分析装置
で処理されるサンプル、試薬などの液体を分注する装
置、特に微小量の液体を分注する分注装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置は、反応容器にサンプルを
分注・攪拌し、さらに試薬を分注・攪拌した後、測光手
段により測光することにより被検液成分を分析する作業
を、連続的かつ自動的に行う装置である。この自動分析
装置は、大きなタ−ンテ−ブルに反応容器を配設し、タ
−ンテ−ブルをステップ送りしながら停止時に個々の反
応容器に、サンプルプロ−ブ、試薬プロ−ブを移動させ
てサンプル、試薬の分注をする。さらに、攪拌棒を移動
させて攪拌を行わせるようになっている。
【0003】また、反応容器にサンプル、試薬を分注・
攪拌する場合、反応容器、ノズル、攪拌棒等を用いる
が、適正な分析、測定を行うためにこれらを適宜洗浄し
ながら用いる。そして、反応容器内の被検液はできるだ
け一定の温度状態を維持した恒温状態とされている。こ
のようにして、自動分析装置では連続的にサンプル分
注、試薬分注をし、測光した後に反応容器、被検液の廃
棄を行うのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動分析装
置では、サンプル容器に収容されているサンプルを反応
容器に分注したり、試薬容器に収容されている試薬を反
応容器へ分注する工程が必要であり、このための液体分
注装置としては種々の構造のものが提案されている。こ
のような分注装置に要求される条件としては、規定量の
液体を正確に分注することである。自動分析装置では、
微小量のサンプルを用いて精度の高い分析を行うことが
要求されている。
【0005】しかし、従来の分注装置では、微量の液体
を精度良く分注することができないという不具合があっ
た。
【0006】本発明は、上記不具合を解決すべく提案さ
れるもので、例えば、自動分析装置で使用される液体を
微小量、正確に分注できる分注装置を提供することを目
的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の分注装置は,上
記目的を達成するために、容器に収容されている液体を
吸引する吸引駆動部と、この吸引駆動部によって吸引し
た液体を保持する吸引液体保持部と、この吸引液体保持
部に保持されている液体を他の容器へ吐出する圧電吐出
駆動部とを具えることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】このような本発明による分注装置によれば、分
注すべき液体を吸引駆動部によって吸引液体保持部へ吸
引して保持しておき、この保持した液体を圧電吐出駆動
部で所定量だけ吐出させるようにしたので、微小量の液
体を正確に分注することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の分注装置
を具える自動分析装置の1実施例を説明する。本例で用
いるキュベット(反応容器)1は、図1に示すように偏
平なカプセル状を呈しており、厚さ方向の一方の平面部
のほぼ中央位置に分注用孔2が形成されている。また、
幅方向の平面部は測光用面として形成されている。な
お、長さ方向の両面は曲面に形成されている。また、キ
ュベット1の内部容積は、分注する反応液量に比較して
充分余裕があるように形成されており、反応液はキュベ
ット1内部を移動し特に曲面部内壁に衝たることにより
充分な攪拌がなされるようになっている。
【0010】図2は、自動分析装置の斜視図である。図
9は、自動分析装置の主要部を表した平面図である。上
記キュベット1は、装置4本体上部に配設されているキ
ュベットパック5内に例えば1パック100 個単位で収納
され、キュベットパック5から1個づつ送り出されたキ
ュベット1は、キュベットチェ−ン6のキュベット固定
部に分注用孔2が上に向くようにして固定される。キュ
ベットチェ−ン6には、キュベット1を固定するための
キュベット固定部が定ピッチで取りつけられており、固
定されたキュベット1が9秒間隔で間欠移送されるよう
になっている。このように、従来のような大きな反応テ
−ブルを用いないので、装置が大型化してしまうことが
ない。
【0011】図3は、キュベットロ−ダ7の拡大斜視図
である。キュベットパック5からキュベットガイド8に
沿って整列して押し出される。押し出されたキュベット
1は、キュベットチェ−ン6の上部に達すると、キュベ
ットチェ−ン6の近傍に移動可能に設けられているキュ
ベットチャック9が上昇してくるとともにキュベットガ
イド8方向に移動し、手前のキュベット1を挟み込み保
持する。次に、キュベットチャック9は、キュベットガ
イド8から離れるとともに下降しながら(一点鎖線)キ
ュベットチェ−ン6に付設されているキュベット固定部
10に、キュベット1を固定するのである。
【0012】こうして、キュベットチェ−ン6に固定さ
れたキュベット1が、水平面内を搬送(第1搬送)され
てゆく過程で、搬送路の近傍に設けられている希釈液分
注ユニット45により、その後分注される各試薬を希釈す
るための希釈液の分注が行われる。分注は、図示してい
ない希釈液タンクからシリンジ吸引動作により吸引した
後、希釈液をキュベット1に順次押し出すようにして行
う。なお、分注量は予めデ−タ処理装置に入力されてい
るテスト項目によりおのおの定められているのでそれに
基づいて分注されるが、高濃度試薬を用いずに一般試薬
を用いる場合は希釈液の分注は不要であることはいうま
でもない。
【0013】希釈液が分注されたキュベット1がキュベ
ットチェ−ン6を介して搬送されてゆく方向には、試薬
格納庫11が設けられている。試薬格納庫11は、タ−ンテ
−ブルに分析項目毎に第1試薬、第2試薬がセット(例
えば40項目分) されており、第1試薬分注位置12に第1
試薬が、第2試薬分注位置13に第2試薬が位置するよう
になっている。そして、キュベット1に第1試薬が分注
され、所定の過程を経て第2試薬が分注されるようにな
っている。試薬格納庫11では、ペルチェ素子すなわち電
子的な熱交換デバイスにより冷却されるようになってお
り、試薬は常時12°C ±4 °C に温度制御されている。
第1試薬と第2試薬のボトルの形態は、一体化されたも
のであっても独立のものであってもよい。いずれにして
もこれらを同一のタ−ンテ−ブルに配置するため、図4
に示すように試薬ID用のバ−コ−ド14を一方に付着さ
せて、バ−コ−ドリ−ダ(図示していない)により識別
させることとなるが、この場合、他方には付着させる必
要がないことはいうまでもない。
【0014】図4は、上記試薬ボトル近傍の拡大斜視図
である。試薬ボトル15は、ボトル本体16と本発明による
分注器17とが分離結合可能に形成されており、分注器17
にはノズル18が設けられている。そして、このノズル18
をボトル本体16の底部に形成されているフィルム面19に
差し込むことにより、ボトル本体16内の試薬がノズル18
に導かれるようになっている。このノズル18外周には圧
電素子20が設けられており、さらに圧電素子20には外部
より電圧を与えるための接点21が設けられている。そし
て、第1試薬分注位置および第2試薬分注位置で電圧発
生器22により一定周波数の制御電圧をかけ、時間制御す
ることで分析条件に合わせた分注量の吐出制御ができる
ようになっている。なお、この場合、時間を一定にして
与える周波数を変化させることにより分注量の吐出制御
をすることもできる。また、試薬格納庫11の内部には試
薬の劣化防止を図るために保冷手段が設けられている。
さらに、第1試薬、第2試薬の吐出口にはシャッタ23が
設けられており、試薬吐出時に駆動機構24を介して開放
されるようになっているとともに、この部分にはヒ−タ
−25が組み込まれ結露防止を図っている。
【0015】図5は、試薬ボトルの他の実施例を示した
ものである。ボトル本体16の上面には、空気孔26が形成
されている。分注する場合は、分注器17に設けてあるピ
ストン27をソレノイド28で押すことにより行う。図6A
の断面図に従い具体的に説明すると、分注器17には試薬
吸引弁側ボ−ル29、試薬吐出弁側ボ−ル30と、これらを
それぞれ上方向(ボトル本体16方向) に付勢しているバ
ネ31、32が設けられており、上下方向に延在する第1の
管路33aを密閉している。また、第1の管路33aのほぼ
中央位置には直交する方向に第2の管路33b が連続形成
されており、第2の管路33a 内には後述するピストン34
と一体動する遊動体34b が配設されている。また、分注
器17には第2の管路33b の中心軸線に沿ってピストン34
が設けられており、このピストン34はバネ35により分注
器17外側方向に付勢されており、ピストン端面34a は図
6B(分注器17の底面図)に示すように、固定位置変動
可能に設けられているストッパ36により係止されるよう
になっている。
【0016】このように構成されているので、ソレノイ
ド28を矢印方向に動作させると、ピストン34の端面34a
が押されピストン34はストロ−クS分だけ移動する。す
ると第1の管路33a内に圧力が生じ、吐出弁側ボ−ル30
を押して第1の管路33aとの間に隙間を生じ、ストロ−
クS分だけの試薬を吐出できる。一方、ソレノイド28が
反矢印方向に戻ると、ピストン34はバネ35力によりスト
ッパ36に係止されるまで戻される。すると、第1の管路
33a内は陰圧となり吸引弁側ボ−ル29と管路33とに隙間
が生じ、ストロ−クS分の試薬が吸引される。こうした
動作により分注が行われるが、分析項目等により試薬分
注量を調整する場合は、ストロ−ク量を変えるか分注回
数を変えることにより調整する。なお、ストロ−ク量を
変えるにはストッパ36を移動させることにより行うよう
になっている。
【0017】図7は、試薬ボトルの他の実施例を示した
もので、本発明の分注装置を用いたものである。この実
施例は、分注器にインクジェットプリンタ等で一般的に
用いられている圧電素子を使用したものである。分注器
17には、前記実施例と同様に吸引側弁ボ−ル29、吐出側
弁ボ−ル30と、これらをそれぞれ上方向に付勢している
バネ31、32が設けられており、上方向に延在するパイプ
37を密閉している。また、パイプ37の外周には円筒形の
圧電素子38が接着等により固定されている。この圧電素
子38の内筒側と外筒側には、リ−ド線39が接続されてお
り、リ−ド線39の他方端は分注器17外側に設けてある端
子40に接続されている。そして、圧電素子38の内外に電
圧をかけることにより、パイプ37に収縮動を与えパイプ
37内に体積変化を起こさせて分注を行うのである。
【0018】分注器17の上部のボトル本体16から試薬が
流入する箇所には、試薬残量検知端子41が設けてあり、
この端子にはリ−ド線42が接続され、リ−ド線42の他端
は分注器17外側に設けてある端子40に接続されている。
また、試薬ボトルの外側に配設されている移動台43には
コンタクトプロ−ブ44が設けられており、このコンタク
トプロ−ブ44は分注器17の端子40に着脱自在となるよう
に構成されている。そこで試薬を分注するには、先ず端
子40にコンタクトプロ−ブ44を接続させ、圧電素子38に
数十キロヘルツのパルス電圧を与える。すると、パイプ
37の内側の体積が減少し吐出弁側ボ−ル30を押し、吐出
弁を開いてパイプ37収縮分の試薬を吐出することとな
る。
【0019】一方、圧電素子38の内径が元の状態に戻る
と、パイプ37内は陰圧となり吸引側弁ボ−ル29が下がり
吸引弁が開きパイプ37体積変化分の試薬が吸引される。
このようにパイプ37の体積変化により試薬の分注、吸引
を行うが、パイプ37の体積変化は小さいため微少量の吐
出を行わせるのに適している。以上の動作により試薬の
分注を行うが、分析項目等により試薬分注量を変える場
合は、圧電素子38に与える電圧パルス数を変えることに
より、分析項目に応じた分注量を変化させて吐出すると
いう調整方法をとればよい。なお、本実施例では試薬残
量検知端子41間に電圧を与え、その抵抗値の変化を見る
ことによりボトル本体16内の試薬の有無を検知できる。
【0020】このようにして試薬ボトルから第1試薬が
分注されると、キュベットチェ−ン6は第1搬送(水平
面内搬送)から垂直面内搬送(第2搬送)へと変わる。
このようにキュベットチェ−ン6が第2搬送状態となる
のは、測光の段階まで複数回ある。キュベットチェ−ン
6の第1搬送から第2搬送への変化に伴い、キュベット
1の向きも同時に変わることとなり、反応液がキュベッ
ト1内部を移動し希釈液と第1試薬とが攪拌される。こ
の場合、反応液はキュベット1の分注用孔2を有してい
ない底面および曲面に沿って移動するので、効果的な攪
拌ができるとともに反応液が分注用孔2から漏出するの
を防止できる。
【0021】第2搬送路の近傍には試薬ブランク測光位
置46が設けられており、この試薬ブランク測光位置46に
よりキュベット1を測光し、試薬ブランクを測定する。
試薬ブランク測光位置46は、ファイバ−で光路が形成さ
れ、その光路端の一方は後述する第2試薬分注後の走査
光学系内に組み込まれている。
【0022】キュベットチェ−ン6が垂直面内搬送をす
る第2搬送は、以後下降、上昇動しながらその都度キュ
ベット1内の反応液の攪拌を行うが、こうした攪拌の後
サンプル分注を行う。このサンプル分注を行うサンプル
プロ−ブ47は、試薬格納庫11と後述するサンプラ−48と
の間に設けられている。サンプラ−48は、サンプルカッ
プ49を10本収納可能な小タ−ンテ−ブル50が、大テ−ブ
ル51の円周上に6個配設できるようになっている。な
お、個々のサンプルカップ49には、バ−コ−ドが付着さ
れており、自動ID読み取りが可能となっている。小タ
−ンテ−ブル50と大テ−ブル51とはそれぞれ回転可能で
あり、コンピュ−タ制御により先ず大テ−ブル51を回転
させて小タ−ンテ−ブル50を選択した後、小タ−ンテ−
ブル50を回転させて、検査したい所定のサンプルをサン
プル吸引位置にセットできるようになっている。なお、
小タ−ンテ−ブル50のうちの一つを緊急検査等の特殊検
査用として用いるようにすることができることはいうま
でもない。
【0023】サンプルプロ−ブ47は、サンプラ−48上の
サンプル吸引位置52とサンプル吐出位置53との間を移動
できるようになっているとともに、各位置でサンプル分
注ノズル54が上下動できるようになっている。このサン
プルプロ−ブ47による実際の吸引、吐出は、図示してい
ないサンプル用ピペッタを介して行うようになってい
る。なお、サンプル分注ノズル54は、サンプル分注ノズ
ル54の移動経路中に設けられている図示していないサン
プル洗浄部で洗浄された後、サンプルの吸引をしキュベ
ット1に吐出するようになっている。
【0024】サンプル分注されたキュベット1は、再び
第2搬送されることにより第1試薬とサンプルとが攪拌
される。また、キュベット1周辺に温風を循環させるこ
とにより恒温(4.2 分間)状態とする。キュベット1の
搬送方向には、自己ブランク測光位置55が設けられてお
り、前記試薬ブランク測光と同様にしてキュベット1を
測光し、自己ブランクを測定する。自己ブランク測光位
置55は、ファイバ−で光路が形成され、光路端の一方は
第2試薬分注後の走査光学系内に組み込まれていること
も前記と同様である。
【0025】自己ブランク測定がなされたキュベット1
は、第2試薬分注位置へと進み、第1試薬と同様に試薬
分注が行われるとともに第2搬送により攪拌される。第
2試薬分注位置近傍には、キュベット乗せ換え部56が設
けられている。キュベット乗せ換え部56について図8に
従い説明すると、第2試薬が分注されたキュベット1が
キュベットチェ−ン6を介して搬送される方向に、キュ
ベット乗せ換えチャック57が設けられている。キュベッ
ト乗せ換えチャック57は、キュベットチャッキング部58
を有しチャック回転機構59により水平面内を回転可能で
あるとともに、チャック移送機構60により垂直面内を移
動可能に構成されている。
【0026】そこで、キュベット乗せ換え箇所にキュベ
ット1が搬送されてくると、キュベットチャッキング58
がキュベット1を挟んで、そのまま矢印方向に90°回転
することによりキュベット1をキュベットチェ−ン6の
キュベット固定部10から抜き取る(一点鎖線)。なお、
このキュベット乗せ換えは、キュベット搬送周期である
9秒間内に終了するようにしてある。その後、キュベッ
ト1をチャック移送機構60により下方に移送する。キュ
ベット1を移送する下方にはキュベット縦列移送部61が
設けてあり、移送されてきたキュベット1を保持しなが
ら直線上に縦列移送(第3搬送)されるようになってい
る。キュベット1を縦列移送するキュベット縦列移送部
61は、キュベット保持部62が等間隔に形成されたキュベ
ット搬送帯63が、水平面内直線方向に移動できるように
なっているとともに、キュベット搬送帯63の側面に測光
用キュベットガイド64が設けられている。
【0027】上記第3搬送においては、キュベット1は
図8に示すように縦列搬送されるが、この場合キュベッ
ト1の曲面部近傍箇所が測光対象面となり、後述する測
光部で順次測光される。なお、この場合もキュベット1
の搬送は9秒間隔で間欠移送される。また、キュベット
縦列移送部61の近傍には、測光部65が設けられている。
この測光部65は、キュベット1曲面部近傍の測光面に測
光光を透過させて行う後分光走査光学系を用いている。
測光部65では、光源のランプと分光器および光度計を固
定し、キュベット1はランプと分光器との間に位置させ
る。そして、光度計を直線状に走査してキュベット1内
の反応状態を測光するのである。なお、前記のごとく自
己ブランク、試薬ブランクの測光も行われる。このよう
に、測光部がサンプル、試薬の分注、攪拌作業位置と離
隔して設けられているので、分注・攪拌と測光を同時に
できる。
【0028】また、測光用キュベットガイド64には、シ
−トヒ−タが取りつけられており、温度制御することに
よりキュベット1内の反応液を37°C になるように恒温
化している。このようにして測光された後、第3搬送か
らキュベット1を押し出すことにより落下して廃棄箱に
収納されるのである。なお、装置には分析条件の処理装
置、測光デ−タ処理、緊急処理、自動再検処理、ホスト
コンピュ−タとの通信等の処理を行うDPRが設けられ
ており、さらに分析結果のデ−タ表示、反応曲線のグラ
フ表示、装置状態の表示を行う液晶グラフィックパネル
66、さらに分析項目の入力、分析条件の入力、装置状態
の変更等の入力を行うメンブレンキ−ボ−ド67、さらに
分析結果のプリントアウト、分析条件等のプリントアウ
トを行うプリンタ−が設けられている。
【0029】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の分注装置によれ
ば、分注すべき液体を吸引駆動部で吸引し、吸引液体保
持部で保持し、この吸引液体保持部に保持されている液
体を圧電吐出駆動部を駆動させて吐出させるようにした
ので、微量の液体を正確に分注することができる。ま
た、圧電吐出駆動部を駆動させる回数を制御することに
よって、圧電吐出駆動部の1回の駆動で吐出される液体
の量を単位として液体の吐出量を容易に調整することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 キュベットの斜視図である。
【図2】 自動分析装置の斜視図である。
【図3】 キュベットロ−ド機構の一部斜視図である。
【図4】 試薬ボトル近傍の拡大斜視図である。
【図5】 他の実施例に係る試薬ボトル近傍の拡大斜視
図である。
【図6】 図5に係る試薬ボトルの縦断面図および底面
図である。
【図7】 他の実施例に係る試薬ボトル近傍の拡大斜視
図である。
【図8】 キュベット乗せ換え部の斜視図である。
【図9】 自動分析装置の主要部を表す平面図である。
【符号の説明】
1 キュベット 4 装置 5 キュベットパック 6 キュベットチェ−ン 11 試薬格納庫 12 第1試薬分注位置 13 第2試薬分注位置 45 希釈液分注ユニット 46 試薬ブランク測光位置 47 サンプルプロ−ブ 48 サンプラ− 49 サンプルカップ 50 小タ−ンテ−ブル 51 大テ−ブル 52 サンプル吸引位置 54 サンプル分注ノズル 55 自己ブランク位置 56 キュベット乗せ換え部 61 キュベット縦列移送部 65 測光部 66 液晶グラフィックパネル 67 メンブレンキ−ボ−ド
フロントページの続き (72)発明者 加柴 睦朗 東京都渋谷区幡ケ谷二丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 牛久保 昌夫 東京都渋谷区幡ケ谷二丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 森 康雄 東京都渋谷区幡ケ谷二丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に収容されている液体を吸引する吸
    引駆動部と、この吸引駆動部によって吸引した液体を保
    持する吸引液体保持部と、この吸引液体保持部に保持さ
    れている液体を他の容器へ吐出する圧電吐出駆動部とを
    具えることを特徴とする分注装置。
  2. 【請求項2】 前記圧電吐出駆動部は、1回の駆動によ
    って吐出する液体の量を単位としてその整数倍に等しい
    量の液体を吐出することを特徴とする請求項1に記載の
    分注装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008185504A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Seiko Epson Corp 検査装置
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