JP2000097310A - 送り螺子及び螺子送り機構 - Google Patents

送り螺子及び螺子送り機構

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JP2000097310A
JP2000097310A JP10271071A JP27107198A JP2000097310A JP 2000097310 A JP2000097310 A JP 2000097310A JP 10271071 A JP10271071 A JP 10271071A JP 27107198 A JP27107198 A JP 27107198A JP 2000097310 A JP2000097310 A JP 2000097310A
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screw
slit
feed
gear
feed screw
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JP10271071A
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English (en)
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Hitoshi Ashizawa
仁 芦沢
Hiroshi Takahashi
高橋  宏
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
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NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転エンコーダを送り螺子に一体成形し、製
造方法を簡単化するとともに送り精度を高める。 【解決手段】 送り螺子12は、ポリアセタール等の合
成樹脂材により一体成形されているため、慣性モーメン
トが小さく、それだけキャリッジ14を高速移動させる
ことができ、同時にまた応答性の向上が可能である。ま
た、製造コストも金属材を用いる場合に比べ十分な切り
下げが可能である。さらに、雄螺子を有する軸部121
と回転エンコード用のスリット付き円板123とが一体
化されているため、軸部121とスリット付き円板12
3との間でバックラッシュの影響を懸念する必要はな
く、高精度の回転検出が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転エンコーダを
一体成形した送り螺子及びこの送り螺子を用いた螺子送
り機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、対物レンズを内蔵す
る光ピックアップから光ディスクの信号記録面にレーザ
光を照射し、このレーザ光の反射光を受光してデータを
読み取る構成とされている。光ディスクの信号記録面の
最内周縁部から最外周縁部までの半径距離は、光ピック
アップ内の対物レンズの可動範囲を越えているため、読
み取り位置に応じて光ピックアップを移動させる必要が
あり、光ピックアップを搭載したキャリッジの挙動がア
クセス性能を決めるといっても過言ではない。
【0003】図4に示す従来のキャリッジ送り機構1
は、電動歯車を介してキャリッジ2を搬送する歯車駆動
式であり、2箇所に軸受3を有するキャリッジ2が、こ
れらの軸受3に支持されて案内レール4上をディスク半
径方向に摺動できるようになっている。レール4はシャ
ーシ5上に固定されており、駆動モータ6の回転動力を
キャリッジ2に伝える伝動歯車機構7もシャーシ5上に
組み付けてある。この伝動歯車機構7は、正逆転可能な
駆動モータ6のモータ軸に圧入固定した歯車6aの回転
を伝達するものであり、歯車6aにより回転駆動される
5個の歯車からなる。具体的には、軸71に同軸的に組
み付けた第1の大径歯車81a及び第1の小径歯車81
bと、軸72に同軸的に組み付けた第2の大径歯車82
a及び第2の小径歯車82bと、軸73に組み付けた第
3の大径歯車83aからなり、最終段の第3の大径歯車
83aがキャリッジ2の側縁部に形成したラック9に噛
合している。3本の軸71,72,73はシャーシ5上
にかしめ固定してあり、歯車6aからラック9までは、
歯車81a,81b,82a,82b,83aが順次噛
合して歯車列を形成している。
【0004】駆動モータ6に電圧印加し、伝動歯車機構
7を介してラック9を駆動することで、キャリッジ2は
ディスク半径方向に搬送移動させることができる。な
お、光ピックアップ(図示せず)は、キャリッジ2の中
央部分に近い箇所に配設してあり、キャリッジ2の搬送
移動とともにディスク半径に沿って移動する。キャリッ
ジ2の搬送位置を特定するため、キャリッジ2の送り量
を正確に計測する必要がある。このため、本例では、駆
動モータ6のモータ軸に固定した歯車6aに、スリット
付き円板10を同軸一体化してあり、このスリット付き
円板10のスリット部分を挟んで発光素子と受光素子を
対向配設してある。発光素子と受光素子はフォトインタ
ラプタ10aを構成しており、発光素子から出射した光
がスリットを通して受光素子により受光されることで、
受光素子の受光出力からモータ軸の回転量すなわちキャ
リッジ2の移動量が計測できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のキャリッジ
送り機構は、歯車6aからラック9までの間にあって歯
車列を構成する歯車81a,81b,82a,82b,
83aが、それぞれバックラッシュをもって噛合してい
るため、歯車列を構成する歯車の数が増えるほどキャリ
ッジ2の位置決め精度は悪く、また長期間の使用の結果
として歯車列の摩耗が進行したときに、急激に位置決め
精度を劣化させやすいといった課題を抱えるものであっ
た。特に、モータ軸の回転は歯車列を介してキャリッジ
2に伝達されるため、歯車列に付随するバックラッシュ
の分だけモータ軸回転量とキャリッジ移動量との間に誤
差が存在するため、モータ軸の回転量は正確に計測でき
ても、そのことがそのままキャリッジ移動量の計測精度
を保証することにはならず、こうした計測精度の悪さが
光ピックアップによる記録再生精度にも悪影響を及ぼす
といった課題を抱えるものであった。
【0006】また、スリット付き円板10は、駆動モー
タ6のモータ軸に固定した歯車6aに同軸一体的に組み
付ける構成であるため、その組み付け精度を十分確保す
る必要があり、そのための作業工数も無視できず、しか
も組み付け状態が経年劣化した場合には、再度組み付け
調整を行わねばならず、ユーザサイドでの調整は殆ど不
可能であるため、現実には対策のとりようがないのが実
情である等の課題を抱えるものであった。
【0007】さらにまた、従来のキャリッジ送り機構1
は、キャリッジ2の移動速度を高める場合、歯車6aか
らラック9に至る歯車比を大きくとる必要がある。しか
しながら、駆動モータ6に特有のコギングの影響でモー
タ起動トルクがモータ1回転中で大きく変動したりする
と、上記歯車比を余りに大きく取り過ぎた場合は、キャ
リッジ2の微小移動が精度よく行えず、同様にまたキャ
リッジ2を静止状態から微小距離だけ移動させたいとき
も、キャリッジ2が動きだした直後にすぐに駆動モータ
6の印加電圧を落としたとしても、伝動歯車機構7を構
成する多数の歯車81a,81b,82a,82b,8
3aの慣性力が徐々に減衰するため、駆動モータ6の回
転は直ちに停止せず、キャリッジ2を予定した量以上に
移動させてしまうことがある等の課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、回転エンコーダを送り螺子に一体成形し、製造方法
を簡単化するとともに送り精度を高めることを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の送り螺子は、所要の螺子送り長に亙って雄
螺子が螺設された合成樹脂からなる軸部と、該軸部の軸
端又はその近傍に前記合成樹脂と同じ合成樹脂により一
体形成した歯車と、前記軸部の軸端又はその近傍に前記
合成樹脂と同じ合成樹脂により一体形成した回転エンコ
ード用のスリット付き円板とを具備することを特徴とす
るものである。また、スリット付き円板が、外周縁部に
等間隔に放射状スリットが形成してあり、該放射状スリ
ットの形成部分内側の端面に前記歯車が一体形成してあ
ることを特徴とするものである。
【0010】さらにまた、本発明の螺子送り機構は、所
要の螺子送り長に亙って雄螺子が螺設された軸部の端部
に歯車と回転エンコード用のスリット付き円板を一体形
成してなる送り螺子と、該送り螺子の歯車に噛合してモ
ータ動力を伝達する歯車機構と、前記送り螺子の螺子溝
に係合案内される係合部及び円盤状記録媒体に信号を記
録又は再生するピックアップを備え、該円盤状記録媒体
を半径方向に走査するキャリッジと、前記送り螺子のス
リット付き円板の回転を光学的に検出し、前記キャリッ
ジを所定の走査位置に送り制御するサーボ手段とを具備
することを特徴とするものである。また、前記サーボ手
段が、前記送り螺子のスリット付き円板のスリットの形
成部分を挟んで互いに対向配設した発光素子及び受光素
子からなるフォトインタラプタを具備することを特徴と
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1な
いし図3を参照して説明する。図1は、本発明の螺子送
り機構を適用したキャリッジ送り機構の一実施形態を示
す平面図、図2と図3(A),(B)は、それぞれ図1
に示した送り螺子の正面図、平面図及び断面図である。
【0012】図1に示すキャリッジ送り機構11は、所
要の螺子送り長に亙って雄螺子が螺設された軸部121
の端部に歯車122と回転エンコード用のスリット付き
円板123を一体形成してなる送り螺子12により、送
り対象を螺子送りするものである。キャリッジ送り機構
11には、この送り螺子12の外に、送り螺子12の歯
車122に噛合してモータ動力を伝達する歯車機構13
や、送り螺子12の螺子溝に係合案内される係合突起
(図示せず)と光ピックアップ14aを備えたキャリッ
ジ14、或いは送り螺子12のスリット付き円板123
の回転を光学的に検出し、駆動モータ16の正逆回転を
制御してキャリッジ14を所定の走査位置に送り制御す
るサーボ手段等が備わっている。サーボ手段は、送り螺
子12のスリット付き円板123のスリット123aの
形成部分を挟んで互いに対向配設した発光素子及び受光
素子からなるフォトインタラプタ15を備えている。
【0013】歯車機構13は、正逆回転可能な駆動モー
タ16の回転軸に組み付けた駆動歯車13aと、駆動歯
車13aに噛合する従動歯車13bとからなり、この従
動歯車13bが送り螺子12の歯車122に噛合してお
り、モータ軸の回転は、駆動歯車13aから従動歯車1
3bを介して送り螺子12に伝達される。本実施形態で
は、送り螺子12はキャリッジ移動空間の側部に沿って
を配設してあり、キャリッジ移動空間の中心軸線上に配
設した駆動モータ16の回転をキャリッジ移動空間の側
部まで所定の歯車比をもって伝達すればよく、このため
歯車機構13は駆動歯車13aと従動歯車13bの2枚
の歯車だけで構成することができる。従って、モータ動
力の伝動機構は必要最小限の歯車を用い、非常に簡素に
構成することができる。
【0014】サーボ手段に対し光ピックアップ14aの
移動先である目標トラックが設定されると、現在のトラ
ックと目標トラックとの間の距離だけキャリッジ14を
移動させるべく、サーボ手段はその制御中枢例えばマイ
クロプロセッサ(図示せず)が駆動モータ16に対し正
転指令又は逆転指令を発する。この指令を受けた駆動モ
ータ16は正転又は逆転駆動され、歯車機構13を介す
るモータ動力により送り螺子12が正転又は逆転する。
その結果、スリット付き円板123の回転量すなわちフ
ォトインタラプタ15の出力パルス数の距離換算値が、
前記距離に一致するまで駆動モータ16の駆動が継続す
る。従って、キャリッジ14が所要距離移動し終えた時
点で、マイクロプロセッサからの停止指令をもって駆動
モータ16は回転を停止する。
【0015】送り螺子12は、ポリアセタール等の合成
樹脂材によりインジェクション成形され、図3(A),
(B)に示したように、所要の螺子送り長に亙って雄螺
子が螺設された軸部121と、軸部121の軸端近傍に
一体形成した歯車122と、歯車12と表裏一体に形成
した回転エンコード用のスリット付き円板123とから
構成される。スリット付き円板123は、図2に示した
ように外周縁部に等間隔に放射状スリット123aが形
成してあり、これらの放射状スリット123aの形成部
分内側の端面に歯車122が一体形成してある。この送
り螺子12は、図1に示したように、両端をそれぞれ軸
受17により回転自在に支持される。サーボ手段のフォ
トインタラプタ15は、前述したように、送り螺子12
のスリット付き円板123の放射状スリット123aの
形成部分を挟んで発光素子と受光素子を互いに対向配置
してある。
【0016】送り螺子12を成形するインジェクション
成形装置(図示せず)には、軸部121の雄螺子形成部
分(図3のイ部分)を成形する回転引き抜き式の螺子成
形金型と、雄螺子形成部分を除く軸部121すなわち丸
棒部分(図3のロ部分)を成形する上下2分割式の丸棒
成形金型と、スリット付き円板と歯車部分を含む軸端部
分(図3のハ部分)を成形する軸方向後退分離式の軸端
成形金型が備わっている。インジェクション成形にさい
しては、螺子成形金型の端部開口から高温溶融した樹脂
材を注入し、3種類の金型により形成された成形空間内
に樹脂材を密に充填する。樹脂材が冷却固化した後、丸
棒成形金型を上下に離間させて(ロ)部分を露出させる
とともに、軸端成形金型を後退させて(ハ)部分を露出
させる。次に、螺子成形金型に螺合する軸部121の雄
螺子形成部分(イ)を回転させながら引き抜く。かくし
て、図3(A),(B)に示した形状の送り螺子12が
成形される。
【0017】こうしてインジェクション成形された送り
螺子12は、ポリアセタール等の合成樹脂材により一体
成形されているため、例えば金属材料を加工して形成し
た送り螺子と比較した場合、慣性モーメントが小さく、
それだけキャリッジ14を高速移動させることができ、
同時にまた応答性の向上が可能である。また、製造コス
トも金属材を用いる場合に比べ十分な切り下げが可能で
ある。さらに、雄螺子を有する軸部121と回転エンコ
ード用のスリット付き円板123とが一体化されている
ため、軸部121とスリット付き円板123との間でバ
ックラッシュの影響を懸念する必要はなく、従って高精
度の回転検出が可能である。また、合成樹脂材からなる
雄螺子は、螺子溝に係合する係合案内突起との間で無用
の摩擦或いは摩耗を生じないので、長期に亙って安定し
た螺子送り精度を維持することができる。
【0018】また、送り螺子12は、スリット付き円板
123の外周縁部に等間隔に放射状スリット123aが
形成してあり、この放射状スリット123aの形成部分
内側の端面に歯車122が一体形成してあるため、スリ
ット付き円板123と歯車122とを強固に一体化する
ことができ、両者が一体化されたことに伴う十分な剛性
が合成樹脂材の変形を防止し、歯車122に要求される
送りピッチ精度ならびにスリット付き円板123に要求
される回転計測精度を長期に亙って維持することができ
る。一方また、インジェクション成形時の成形性が高ま
るため、不良品の発生率を低く抑え、歩留まりの高い確
実な成形が可能である。
【0019】また、キャリッジ送り機構11は、スリッ
ト付き円板123が一体成形された送り螺子12によ
り、キャリッジ14を正確に走査位置決めできるので、
従来のように、モータとキャリッジの間に多数介在する
歯車のバックラッシュが、モータ軸回転量とキャリッジ
移動量との間に誤差を累積する結果、モータ軸の回転量
は正確に計測できても、そのことがそのままキャリッジ
移動量の計測精度を保証することにはならないといった
ことはなく、光ピックアップ14aによる信号の記録再
生精度を向上させることができる。
【0020】また、キャリッジ送り機構11は、サーボ
手段が、送り螺子のスリット付き円板123の放射状ス
リット123aの形成部分を挟んで互いに対向配設した
発光素子及び受光素子からなるフォトインタラプタ15
を備えているため、一体成形により送り螺子12に一体
化されたスリット付き円板123は、組み付け誤差とは
無縁であり、従ってフォトインタラプタ15という高精
度の光学式回転エンコード手段により極めて高精度の回
転量検出が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の送り螺子
は、所要の螺子送り長に亙って雄螺子が螺設された合成
樹脂からなる軸部と、該軸部の軸端又はその近傍に前記
合成樹脂と同じ合成樹脂により一体形成した歯車と、前
記軸部の軸端又はその近傍に前記合成樹脂と同じ合成樹
脂により一体形成した回転エンコード用のスリット付き
円板を備えているため、合成樹脂材による一体成形の利
点として、例えば金属材料を加工して形成した送り螺子
と比較した場合、慣性モーメントが小さく、それだけキ
ャリッジ等の送り対象を高速移動させることができ、同
時にまた応答性の向上が可能であり、製造コストも金属
材を用いる場合に比べ十分な切り下げが可能であり、さ
らに雄螺子を有する軸部と回転エンコード用のスリット
付き円板が一体化されているため、軸部と回転エンコー
ド用のスリット付き円板との間でバックラッシュを懸念
する必要はなく、従って高精度の回転検出が可能であ
り、さらにまた合成樹脂材からなる雄螺子は、螺子溝に
係合する係合案内部材或いは雌螺子との間で無用の摩擦
或いは摩耗を生じないので、長期に亙って安定した螺子
送り精度を維持することができる等の優れた効果を奏す
る。
【0022】また、本発明の送り螺子は、スリット付き
円板の外周縁部に等間隔に放射状スリットが形成してあ
り、この放射状スリットの形成部分内側の端面に歯車が
一体形成してあるため、スリット付き円板と歯車とを強
固に一体化することができ、両者が一体化されたことに
伴う十分な剛性が合成樹脂材の変形を防止し、歯車に要
求される送りピッチ精度ならびにスリット付き円板に要
求される回転計測精度を長期に亙って維持することがで
き、一方またインジェクション成形時の成形性が高まる
ため、不良品の発生率を低く抑え、歩留まりの高い確実
な成形が可能である等の効果を奏する。
【0023】また、本発明の螺子送り機構は、所要の螺
子送り長に亙って雄螺子が螺設された軸部の端部に歯車
と回転エンコード用のスリット付き円板を一体形成して
なる送り螺子と、送り螺子の歯車に噛合してモータ動力
を伝達する歯車機構と、送り螺子の螺子溝に係合案内さ
れる係合部及び円盤状記録媒体に信号を記録又は再生す
るピックアップを備え該円盤状記録媒体を半径方向に走
査するキャリッジと、送り螺子のスリット付き円板の回
転を光学的に検出し、キャリッジを所定の走査位置に送
り制御するサーボ手段とを設けて構成したので、従来の
ように、モータとキャリッジの間に多数介在する歯車の
バックラッシュが、モータ軸回転量とキャリッジ移動量
との間に誤差を累積する結果、モータ軸の回転量は正確
に計測できても、そのことがそのままキャリッジ移動量
の計測精度を保証することにはならないといったことは
なく、スリット付き円板一体型の送り螺子により、キャ
リッジを正確に走査位置決めすることで、ピックアップ
による信号の記録再生精度を向上させることができる等
の優れた効果を奏する。
【0024】また、本発明の螺子送り機構は、サーボ手
段が、送り螺子のスリット付き円板のスリットの形成部
分を挟んで互いに対向配設した発光素子及び受光素子か
らなるフォトインタラプタを備えているため、一体成形
により送り螺子に一体化されたスリット付き円板は、組
み付け誤差とは無縁であり、従ってフォトインタラプタ
等の高精度の光学式回転エンコード手段により極めて高
い精度の回転量検出が可能である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の螺子送り機構を適用したキャリッジ送
り機構の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示した送り螺子の正面図である。
【図3】図3(A),(B)は、それぞれ図1に示した
送り螺子の平面図及び断面図である。
【図4】従来のキャリッジ送り機構の一例を示す平面図
である。
【符号の説明】
11 キャリッジ送り機構 12 送り螺子 121 軸部 122 歯車 123 スリット付き円板 123a 放射状スリット 13 歯車機構 13a 駆動歯車 13b 従動歯車 14 キャリッジ 14a 光ピックアップ 15 フォトインタラプタ 16 駆動モータ 17 軸受
フロントページの続き Fターム(参考) 5D068 AA02 BB01 CC03 EE09 EE19 GG13 5H303 AA22 BB01 BB06 CC01 DD01 FF09 GG11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の螺子送り長に亙って雄螺子が螺設
    された合成樹脂からなる軸部と、該軸部の軸端又はその
    近傍に前記合成樹脂と同じ合成樹脂により一体形成した
    歯車と、前記軸部の軸端又はその近傍に前記合成樹脂と
    同じ合成樹脂により一体形成した回転エンコード用のス
    リット付き円板とを具備することを特徴とする送り螺
    子。
  2. 【請求項2】 前記スリット付き円板は、外周縁部に等
    間隔に放射状スリットが形成してあり、該放射状スリッ
    トの形成部分内側の端面に前記歯車が一体形成してある
    ことを特徴とする請求項1記載の送り螺子。
  3. 【請求項3】 所要の螺子送り長に亙って雄螺子が螺設
    された軸部の端部に歯車と回転エンコード用のスリット
    付き円板を一体形成してなる送り螺子と、該送り螺子の
    歯車に噛合してモータ動力を伝達する歯車機構と、前記
    送り螺子の螺子溝に係合案内される係合部及び円盤状記
    録媒体に信号を記録又は再生するピックアップを備え該
    円盤状記録媒体を半径方向に走査するキャリッジと、前
    記送り螺子のスリット付き円板の回転を光学的に検出
    し、前記キャリッジを所定の走査位置に送り制御するサ
    ーボ手段とを具備することを特徴とする螺子送り機構。
  4. 【請求項4】 前記サーボ手段は、前記送り螺子のスリ
    ット付き円板のスリットの形成部分を挟んで互いに対向
    配設した発光素子及び受光素子からなるフォトインタラ
    プタを具備することを特徴とする請求項3記載の螺子送
    り機構。
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