JP2000096250A - プラズマcvd装置 - Google Patents

プラズマcvd装置

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JP2000096250A
JP2000096250A JP26943498A JP26943498A JP2000096250A JP 2000096250 A JP2000096250 A JP 2000096250A JP 26943498 A JP26943498 A JP 26943498A JP 26943498 A JP26943498 A JP 26943498A JP 2000096250 A JP2000096250 A JP 2000096250A
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Japan
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plasma
vacuum chamber
chamber
magnetic field
voltage
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JP26943498A
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English (en)
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Nobuyuki Terayama
暢之 寺山
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Shinko Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shinko Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマの形状を制御しつつ、非対称のパル
ス電源によりチャージアップを防止するようにして被処
理物上に高硬度の被膜を形成する。 【解決手段】 回転可能な被処理物15が装填されてい
る真空槽1と、この真空槽1に結合していてプラズマを
発生するとともにこのプラズマを真空槽1内に供給する
プラズマ室3と、発生したプラズマの形状を制御するた
めの主コイル26、補助コイル27および材料ガスノズ
ル13を備えていて、上記被処理物15に、電圧が接地
電位を基準として非対称であり、その負電圧の絶対値が
正電圧の絶対値よりも大きく、その周波数が10kHz
乃至250kHzで、正電圧に維持される時間の最小値
が0.1μsであって、最大値がデューティー比で表し
て40%であるパルス電圧をパルス電源18から印加す
ることでチャージアップを防止して被処理物上に高硬度
の被膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被処理物の表面
に薄膜を形成するプラズマCVD装置に係り、特にダイ
ヤモンド状炭素(Diamond Like Carb
on:以下DLCという)膜のような非常に高硬度で電
気絶縁性を有する被膜を形成するに好適な熱陰極PIG
(Penning Ionization Gaug
e)プラズマCVD装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマCVD装置としては、種
々のものが提案されているが、例えば特開平7−331
447号公報に示されるプラズマCVD装置をその概略
を示す図4を参照して説明すると、この装置は真空槽5
1を備え、排気管52を介して真空ポンプ(図示せず)
に結合されている。真空槽51には、その開口部51a
を覆うように絶縁板54を介してプラズマ室53が設け
られ、このプラズマ室53内にはフィラメント加熱電源
59から20V、100Aの直流または交流電力が供給
される熱陰極55、その近傍には陽極電源60を介して
熱陰極55に接続される環状の陽極56が配置されてい
る。そして、この陽極56に近接して電子注入電源61
を介して熱陰極55に接続される環状の電子注入電極5
7が接地電位に維持されて配置されている。さらに、上
記熱陰極55の近傍には、Ar、Ne、N2 などの不活
性ガスを放電発生用の放電ガスとして、プラズマ室53
内に導入するためのガスノズル58が設けられている。
【0003】上記プラズマ室53に対向して、真空槽5
1内には絶縁電位に維持された反射電極64が設けら
れ、さらに上記プラズマ室53の中心から反射電極64
の中心に向かう中心軸線62に対して平行な方向にホル
ダー66によって支持されている被処理物(基板)65
が、上記軸線62から等間隔で複数配置されている。そ
して、この被処理物65は、ホルダー66がギア機構6
8を介して公転体69、公転軸71に接続され、さらに
この公転軸71がチェーン70によって駆動モータ72
に接続されていて、回転(自公転)するようになってい
る。
【0004】また、上記被処理物65は、ホルダ66、
公転体69、公転軸71からマッチングボックス73を
介して高周波電源74に接続されている。63は真空槽
51内に材料ガスを導入するための環状パイプからなる
ガスノズルであり、そのパイプ部分には複数のガス噴出
孔63aがあけられている。75は被処理物65を所定
温度に加熱するヒータである。
【0005】上記プラズマ室53の周囲には磁界発生用
電源76aに接続された磁界発生体である主コイル76
が設けられ、また反射電極64の周囲には磁界発生用電
源77aに接続された補助コイル77が設けられてい
て、真空槽51内で磁束密度が0〜30mTの磁界を発
生させる。
【0006】かくして、図4のプラズマCVD装置で
は、真空槽内に発生させたプラズマを中心として被処理
物を回転させ、成膜表面でのイオン入射によるチャージ
アップを防止する目的で被処理物に高周波電圧を印加
し、プラズマの形状を制御しながら被処理物上に高硬度
の被膜を形成するというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記図4のプラズマC
VD装置で絶縁性で硬質なDLC膜等を被処理物に形成
する場合、成膜表面でのイオン入射によるチャージアッ
プを防止するために、被処理物65に高周波電源74に
よって13.56MHzの高周波電圧を印加している。
しかし、被処理物65に効率よく電力を供給するために
は、マッチングボックス73が必要である。このマッチ
ングボックス73は、真空槽51の外部の被処理物65
の近傍に配置される。高周波電源74に例えば電力容量
が5kWのものを使用した場合、マッチングボックス7
3の大きさは、200×350×500mmとなり、広
大な設置空間が必要である。従って、このようなマッチ
ングボックスを用いることは、プラズマCVD装置のス
リム化、小型化にとって大きなマイナスとなる。
【0008】特に、高周波電源を使用する場合には、制
御機器のノイズ対策も必要であって、真空槽51の高周
波導入端子とマッチングボックスとの間はアルミニウム
の板により遮蔽しなければならず、コストが高くなる。
さらに、高周波電源自身の価格は、後述するこの発明で
高周波電源に代えて使用する非対称パルス電源の価格に
比べて4倍と高価である。このような理由から、高周波
電源の使用は望ましくない。
【0009】上記図4のプラズマCVD装置にて被処理
物65上にDLC膜を成膜する場合について説明する
と、ホルダー66に支持されて被処理物65を配置した
真空槽51内に放電用ガスノズル58からアルゴン(A
r)ガスを導入し、まずArプラズマを発生させる。そ
して、被処理物65には高周波電源74により高周波電
力を印加する。この際、高周波電圧を被処理物65に効
率よく印加するために、マッチングボックス73によっ
て整合させる。これは、被処理物表面をArイオンでス
パッタエッチングを行って、被処理物表面に付着してい
る酸化物、有機物等の汚染物質を除去する放電洗浄とい
われる工程である。
【0010】この放電洗浄後、DLC膜の成膜を行う。
即ち、Arプラズマが発生していて、かつ被処理物に高
周波電圧を印加した状態で、材料ガスノズル63からア
セチレン(C2 2 )ガスを導入する。このC2 2
スを導入した直後からDLC膜の成膜工程が開始される
が、上記に示した放電洗浄の工程で印加する高周波電圧
のマッチングを行っていても、成膜工程の開始時に再度
マッチングの取り直しを行わねばならず、この再調整を
している間は完全な成膜を行うことはできないこと、ま
た成膜を行うたびにマッチングの調整を行わなければな
らない、という問題がある。
【0011】上記に鑑みて、この発明は、真空槽内に発
生させたプラズマを中心として被処理物を回転させ、プ
ラズマの形状を制御しながら、被処理物に高硬度の被膜
を与えるに際し、被処理物に非対称パルス電圧を印加す
ることで、成膜表面でのイオン入射によるチャージアッ
プを防止しようとするものであり、これによって高価な
高周波電源を不要とし、従って大型なマッチングボック
スを使用する必要もなく、全体に小型で低コストのプラ
ズマCVD装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載のプラズマCVD装置は、排気手段によって内部が排
気されている真空槽と、上記真空槽に結合されていてプ
ラズマを発生すると共に該プラズマを上記真空槽内に供
給するプラズマ室と、上記真空槽内において上記プラズ
マの供給部分の中心から上記プラズマの供給方向に真っ
直ぐに伸びる軸線に対して平行な方向に所定の間隔を隔
てて少なくとも1つ以上設けられた被処理物をその所定
の部分が上記軸線に対向する状態に支持する支持部と、
上記プラズマ室内に上記軸線を中心に対称な分布である
と共に上記プラズマ室から上記真空槽内に向かう方向の
第1の磁界を発生させる第1の磁界発生手段と、上記支
持部を挟んで上記プラズマ室とは反対側の上記真空槽内
に上記軸線を中心に対称な分布であると共に上記第1の
磁界と同方向あるいは逆方向の第2の磁界を発生させる
第2の磁界発生手段と、上記真空槽内に材料ガスを供給
する材料ガス供給手段とを具備し、上記第1及び第2の
磁界発生手段が上記第1及び第2の磁界の強さを各々独
立して可変できる状態に構成され、かつ上記被処理物
に、接地電位を基準として非対称のパルス電圧が印加さ
れ、このパルス電圧は、その負電圧の絶対値が正電圧の
絶対値よりも大きく、その周波数が10kHz乃至25
0kHzで、上記正電圧に維持される時間の最小値が
0.1μsであって、最大値がデューティ比で表して4
0%のものであることを特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、排気手段によっ
て内部が排気されている真空槽と、上記真空槽に結合さ
れていてプラズマを発生すると共に該プラズマを上記真
空槽内に供給するプラズマ室と、上記真空槽内において
上記プラズマの供給部分の中心から上記プラズマの供給
方向に真っ直ぐに伸びる軸線に対して平行な方向に所定
の間隔を隔てて少なくとも1つ以上設けられた被処理物
を支持する支持部と、上記軸線に対して上記被処理物の
表面が順次移動する状態に上記支持部自体を回転させる
自動駆動手段と、上記プラズマ室内に上記軸線を中心に
対称な分布であると共に上記プラズマ室から上記真空槽
内に向かう方向の第1の磁界を発生させる第1の磁界発
生手段と、上記支持部を挟んで上記プラズマ室とは反対
側の上記真空槽内に上記軸線を中心に対称な分布である
と共に上記第1の磁界と同方向あるいは逆方向の第2の
磁界を発生させる第2の磁界発生手段と、上記真空槽内
に材料ガスを供給する材料ガス供給手段とを具備し、上
記第1及び第2の磁界発生手段が上記第1及び第2の磁
界の強さを各々独立して可変できる状態に構成され、か
つ上記被処理物に、接地電位を基準として非対称のパル
ス電圧が印加され、このパルス電圧は、その負電圧の絶
対値が正電圧の絶対値よりも大きく、その周波数が10
kHz乃至250kHzで、上記正電圧に維持される時
間の最小値が0.1μsであって、最大値がデューティ
比で表して40%のものであることを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のプラズマCVD装置において、上記軸線を中心
として上記支持部を回転させる公転駆動手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
の何れかに記載のプラズマCVD装置において、上記支
持部を挟んで上記プラズマ室とは反対側の上記真空槽内
の上記軸線上に上記プラズマ室に対向する状態に反射電
極を設け、上記真空槽の壁部を基準電位に接続すると共
に、上記プラズマ室と上記反射電極とを電気的に浮遊さ
せる状態に構成したことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3
の何れかに記載のプラズマCVD装置において、上記支
持部を挟んで上記プラズマ室とは反対側の上記真空槽内
の上記軸線上に上記プラズマ室に対向する状態に反射電
極を設け、上記真空槽の壁部を基準電位に接続すると共
に、上記真空槽にこれと電気的に絶縁された状態で結合
すると共に上記真空槽内と連通する空間を形成している
上記プラズマ室の空間内に、熱電子を放出する熱陰極
と、上記熱陰極を基準にして正電位が印加される陽極
と、上記熱陰極を基準にして正電位が印加されると共に
上記基準電位に接続されている電子注入電極と、上記空
間内に放電発生用のガスを供給する放電ガス供給手段が
設けられ、上記プラズマ室と上記反射電極とを電気的に
浮遊させる状態、または上記熱陰極の電位に維持する状
態に構成したことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明のプラズマCVD
装置について図1を参照して説明する。同図は、このプ
ラズマCVD装置の概略を示す構成図である。この装置
は、真空槽1を備え、この真空槽1は排気管2を介して
真空ポンプ(図示せず)に結合されており、真空槽1の
内部は減圧されている。また、この真空槽1の壁部は接
地電位に接続されている。
【0018】真空槽1には、その開口部1aを覆うよう
にプラズマ室3が設けられており、フッ素樹脂、アルミ
ナ等からなる絶縁板4によって浮遊電位(絶縁電位)に
維持されている。上記のプラズマ室3内部には、熱陰極
5、陽極6、電子注入電極7、そしてガスノズル8が配
置されている。熱陰極5は、直径が0.8〜1.0mm
程度のタングステンフィラメントで構成されており、フ
ィラメント加熱電源9により熱電子が放出される温度
(2000℃以上)に維持されている。このフィラメン
ト加熱電源9は、直流あるいは交流で、容量は20V、
100Aのものである。
【0019】陽極6と電子注入電極7は、モリブデンを
用いて環状に作られている。そして、熱陰極5の近傍に
配置されている陽極6は、アノード電源(容量100
V、30A、直流)10によって、熱陰極5に対して正
の電圧が印加される。また、上記の陽極6に近接して配
置されている電子注入電極7は、電子注入電源11(容
量100V、30A、直流)を介して熱陰極5に接続さ
れているとともに、真空槽1の壁部と同様に接地電位に
維持されている。従って、熱陰極5の電位は、電子注入
電圧により制御されて、その値は接地電位に対して0〜
−100Vの範囲である。なお、これら熱陰極5、陽極
6、電子注入電極7は、プラズマ室3の壁部から浮遊し
ており、このプラズマ室3は絶縁電位に維持されてい
る。
【0020】また、熱陰極5の近傍に設けられているガ
スノズル8は、放電発生用のガスをプラズマ室3内に導
入するノズルであり、放電ガスとしては、例えばAr、
He、Xe、Ne、H2 、N2 などの不活性ガスが主に
用いられる。
【0021】上記真空槽1内には、上記プラズマ室3に
対向した状態で反射電極14が設けられている。この反
射電極14は、真空槽1の壁部から浮遊した状態、即ち
絶縁電位に維持されている。そして、プラズマ室3の中
心から反射電極14の中心に向かって真っ直ぐに伸びる
中心軸線12に対して平行な方向に被処理物15がホル
ダ16に支持されて配置されている。このホルダ16は
ギア機構21を介して公転体20の円周部分に結合さ
れ、公転体20はその中心を中心軸線12に一致させた
状態で公転軸22に結合され、公転軸22はチェーン2
4を介して駆動モータ23に回転自在に連結しているの
で、上記ホルダ16に支持されて配置されている被処理
物15は、駆動モーター23により中心軸線12に対し
て自公転するようになっている。
【0022】また、上記被処理物15には、ホルダ1
6、公転体20、公転軸22を介して真空槽1の外部に
設けられた非対称パルス電源18が接続され、この電源
18により負電圧の絶対値が正電圧の絶対値よりも大き
いパルス電圧が、周波数10〜250kHzの範囲で印
加されるようになっている。
【0023】13は、真空槽1内に材料ガスを導入する
ガスノズルであって、このガスノズル13は、環状に形
成したパイプで構成されており、このパイプ部分にはガ
ス噴出口として直径約0.5mm程度の複数の小孔13
aが穿設されていて、この小孔から材料ガスが被処理物
15に吹きつけられる。材料ガスとしては、分解して膜
になるガスとして、SiH4 、Si(CH3 4 、Ti
Cl4 、CH4 、C22 などが用いられる。19は、
被処理物15を所定の温度に加熱するヒータである。
【0024】26、27は電磁コイルであり、26が主
コイル、27が補助コイルである。主コイル26は、プ
ラズマ室3の周囲に配置され、補助コイル27は、反射
電極14の周囲に配置されている。そして、主コイル2
6、補助コイル27は磁界発生用電源(容量100V、
5A、直流)26a、27aにそれぞれ接続されてお
り、流す電流の向きにより、ミラー磁場およびカスプ磁
場を真空槽1の内部で発生させるのである。真空槽1の
中心での磁束密度は0〜30mT程度である。磁場は、
プラズマの形状を制御するものであって、ミラー磁場の
場合は、中心軸線12の向きにプラズマを閉じ込める。
一方、カスプ磁場の場合は、中心軸線12から真空槽1
の内壁へと発散するプラズマ形状が得られる。このよう
に、プラズマの形状を制御することで皮膜の膜質および
被処理物に対する成膜領域を制御することができる。
【0025】この発明のプラズマCVD装置は、上記に
示した従来のプラズマCVD装置において基板に印加す
る電圧を高周波電圧に代えて、非対称パルス電圧を用い
たことに特徴を有している。
【0026】このパルス電圧は、負電圧の絶対値が正電
圧の絶対値よりも大きく、その周波数が10〜250k
Hzで、正電圧に維持される時間の最小値が0.1μs
であって、最大値がデューティー比で表して40%のも
のである。そして、熱陰極PIG放電で生成されたAr
−C2 2 プラズマガス中のイオンは、被処理物に印加
されたパルス電圧が負のときに被処理物に入射する。被
処理物に印加された電圧が正のときには、プラズマ中の
電子が被処理物に入射し、この電子が被処理物の表面に
滞在しているイオン化粒子と衝突して電荷の中和が行わ
れる。従って、作製される皮膜が絶縁性の膜であって
も、このような電荷中和の過程により電荷の蓄積を抑え
て、被処理物表面にイオンを入射することができるの
で、緻密で密着性のよい反応膜を作製することができる
のである。
【0027】上記の非対称パルス電源において、負電圧
の絶対値よりも正電圧の絶対値が大きくなると、被処理
物に入射するイオンの量よりも電子の量が多くなる。こ
のため、パルス負電圧の絶対値よりも正電圧の絶対値を
小さくして電荷の中和が行えるようにしてある。また、
周波数を10〜250kHzとするのは、10kHzよ
りも低いと、周波数が低いので、チャージアップの充分
な効果が得られず、また250kHzを超えると、ノイ
ズを発生しやすくなって好ましくないためである。
【0028】正電圧に維持される時間を0.1μs以上
とするのは、13.56MHzの高周波電圧を被処理物
に印加した時には、チャージアップを防止できることが
わかっており、この13.56MHzに近い周波数であ
る10MHzの周期が0.1μsであり、少なくとも
0.1μs以上の期間にわたって正電圧を印加すると、
チャージアップを防止できると考えられるからである。
また、デューティー比を40%以下としたのは、デュー
ティー比を大きくすると、その間には被処理物にはイオ
ンが入射しなくなるし、緻密で高性能を有した反応膜を
作製するためには、低エネルギーで大電流のイオン照射
が有効であることが判明しており、デューティー比を必
要以上に大きくすると、これに反することになるからで
ある。
【0029】なお、このプラズマCVD装置によるDL
C膜の生成においては、被処理物との密着性が最重要課
題である。特性のよい膜であっても、被処理物から剥離
するようでは使用することはできない。DLC膜は、シ
リコン、アルミニウム、ゲルマニウムなどの材料表面に
は比較的に良く付着するが、鉄系材料やガラス、プラス
チック等の表面への付着性に劣っている。この場合に
は、付着性向上のために被処理物とDLC膜との間にS
iC膜を介在させればよい。即ち、DLC膜の形成に先
立って、被処理物表面にSiC膜を形成させればよい。
そして、SiC膜の成膜には、テトラメチルシラン〔S
i(CH3 4 〕ガスを用いればよく、また真空槽1内
に材料ガスノズル13から導入するガスを〔Si(CH
3 4 〕ガス、C2 2 ガスと切り替えることで、連続
してSiC膜/DLC膜を積層することもできる。さら
に、〔Si(CH3 4 〕ガスとC2 2 ガスの比率を
変えることで傾斜機能を持たせることも可能である。
【0030】上記のようにして、表面に高硬度のDLC
膜を密着性よく形成した被処理物は、ピストンリング、
剃刀、摺動部品、サングラス、レンズ金型、混合栓アル
ミナバルブ、ノングリスのオイルシール、エアコンコン
プレッサー部品などとして有用である。
【0031】
【実施例】以下、このプラズマCVD装置によって、基
板(被処理物)にDLC膜を形成させる実施例を図1に
ついて説明する。
【0032】実施例1 真空槽1内に基板15として高速度鋼(SKH51)を
ホルダー16に支持させて装填し、まず、プラズマを発
生させる放電用Arガスを流量10mL/minで放電
用ガスノズル8から供給し、また材料ガスノズル13か
ら材料ガスとして、〔Si(CH3 4 〕ガスを80m
L/minの流量で供給し、圧力:8×10-2Pa、主
コイル電流:0.4A、補助コイル電流:1.2A、陽
極電圧:60V、電子注入電圧:40V、放電電流:2
0A、基板へのパルス電圧:−300V、周波数:10
0kHz、デューティー比:20%、の条件で基板15
上に0.1μm厚さのSiC膜を形成した。
【0033】上記で基板15上に0.1μm厚さのSi
C膜を形成した後、引き続いてArガスを流量10mL
/minで、また材料ガスとしてC2 2 ガスを流量1
80mL/minでそれぞれ供給し、圧力を8×10-2
Pa、陽極電圧を60V、電子注入電極電圧を40V、
放電電流を30A、主コイル26、補助コイル27に対
してそれぞれ磁界発生用電源26a、27aから0.4
A、1.2Aの直流電流が供給され、基板パルス電圧−
300V、周波数100kHz、デューティー比20%
の条件でDLC膜の形成を行った。
【0034】上記において、パルス電源18から基板1
5に印加されるパルス電圧の電位は、2μsの期間は+
100Vに維持され、8μsの期間は−400Vに維持
されている。そして、負の電圧が基板に印加されている
8μsの期間には、ArガスイオンおよびC2 2 ガス
イオンが基板の成膜表面に向かって加速され、入射す
る。一方、正の電圧が基板に印加されている2μsの期
間には、基板方向に向かうイオンは減速され、代わりに
プラズマ中の電子が成膜表面に向かって加速され、成膜
表面に入射する。これによって、基板の成膜表面に滞在
しているイオンと電子が衝突し、イオンと電子との電荷
の中和が起こる。このような電荷中和過程により、成膜
表面における正電荷蓄積によるチャージアップを防止で
き、イオンを安定に基板の膜成長表面に入射することが
できる。
【0035】上記において、基板に入射するときのイオ
ンエネルギーの平均値は、プラズマ電位(ここでは20
V)と負の基板電位(−400V)との差で表され、4
20eVとなる。このような高いイオンエネルギーによ
り、緻密で硬質な8μm厚さのDLC膜が得られた。こ
のDLC成膜時における基板15のオシロスコープで観
察した電圧波形を図2に示した。
【0036】実施例2 図1のプラズマCVD装置により、基板15を高速度鋼
(SKH−4)とし、Arガス流量:10mL/mi
n、Si(CH3 4 ガス流量:80mL/min、圧
力:8×10-2Pa、主コイル電流:0.4A、補助コ
イル電流:1.2A、陽極電圧:60V、電子注入電
圧:40V、放電電流:20A、基板パルス電圧:−3
00V、周波数:100kHz、デューティー比:20
%、のSiC膜の成膜条件と、Arガス流量:10mL
/min、C2 2 ガス流量:100mL/min、圧
力:8×10-2Pa、主コイル電流:0.4A、補助コ
イル電流:1.2A、陽極電圧:60V、電子注入電
圧:40V、放電電流:20A、基板パルス電圧:0〜
−300V、周波数:100kHz、デューティー比:
20%、のDLC膜の成膜条件にて、上記した実施例1
と同様の操作を行って、基板15上に0.1μm厚のS
iC膜、さらに2.5μm厚さのDLC膜を形成した。
この実施例2で、DLC膜の成膜時における基板パルス
電圧を0〜−300Vと変えることで、得られるDLC
膜の硬度とパルス電圧との関係を調べたところ、図3の
結果が得られた。この図から、イオンの入射エネルギー
は、パルス電圧の負の値によって制御することができ、
基板に印加するパルス電圧が高いほど、硬質なDLC膜
が得られることが認められた。また、基板からのDLC
膜の剥離も見られなかった。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のプラズ
マCVD装置は、回転可能に被処理物が装填されている
真空槽と、この真空槽に結合していてプラズマを発生す
るとともにこのプラズマを真空槽内に供給するプラズマ
室と、発生したプラズマの形状を制御する磁界発生手段
および材料ガス供給手段とを備えていて、被処理物に非
対称のパルス電圧を印加することにより、被処理物上に
DLC膜のような絶縁性で高硬度の被膜を形成するとい
うものであって、被処理物に印加されたパルス電圧が負
のときにAr−C2 2 プラズマ中のイオンが被処理物
に入射する。被処理物に印加された電圧が正のときにプ
ラズマ中の電子が被処理物に入射し、この電子が被処理
物の表面に滞在しているイオン化粒子と衝突して電荷の
中和が起こり、高周波電源を使用する場合と同様にDL
C膜のような絶縁性被膜を安定して得ることができるの
である。
【0038】高周波電源を用いる場合、大型のマッチン
グボックスが必要であるし、そのマッチングをとる作業
が面倒であり、しかも高周波電源は高価である。しか
し、パルス電源を用いることにより、高周波電源及びマ
ッチングボックスを使用しなくてもよく、小型で低コス
トのプラズマCVD装置を実現できるし、またマッチン
グをとる作業が不要になるので、効率的に作業が行え
る。さらに、非対称パルスは、高周波電源の1/4の価
格であるので、上記のような特徴を有するプラズマCV
D装置を低コストで市場に提供できるという効果も有す
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプラズマCVD装置の概略構成図で
ある。
【図2】実施例1のDLC膜成膜時における基板電圧の
オシロスコープ波形である。
【図3】実施例2における基板パルス電圧とDLC膜の
硬度との関係を示す線図である。
【図4】従来のプラズマCVD装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 真空槽 3 プラズマ室 5 熱陰極 6 陽極 7 電子注入電極 8 ガスノズル 9 熱陰極加熱電源 10 陽極電源 11 電子注入電極電源 13 材料ガス導入ノズル 14 反射電極 15 被処理物(基板) 18 パルス電源 26 主コイル 27 補助コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA06 AA09 BA28 BA37 BB13 CA02 FA01 GA02 HA01 HA06 JA17 JA18 KA08 KA19 KA30 KA34 LA02 5F045 AA08 AA14 AB06 AB07 AC01 AC03 AC07 AE13 AF02 AF10 DP27 EF04 EH04 EH06 EH16 EH18 EH19 EH20 EM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気手段によって内部が排気されている
    真空槽と、上記真空槽に結合されていてプラズマを発生
    すると共に該プラズマを上記真空槽内に供給するプラズ
    マ室と、上記真空槽内において上記プラズマの供給部分
    の中心から上記プラズマの供給方向に真っ直ぐに伸びる
    軸線に対して平行な方向に所定の間隔を隔てて少なくと
    も1つ以上設けられた被処理物をその所定の部分が上記
    軸線に対向する状態に支持する支持部と、上記プラズマ
    室内に上記軸線を中心に対称な分布であると共に上記プ
    ラズマ室から上記真空槽内に向かう方向の第1の磁界を
    発生させる第1の磁界発生手段と、上記支持部を挟んで
    上記プラズマ室とは反対側の上記真空槽内に上記軸線を
    中心に対称な分布であると共に上記第1の磁界と同方向
    あるいは逆方向の第2の磁界を発生させる第2の磁界発
    生手段と、上記真空槽内に材料ガスを供給する材料ガス
    供給手段とを具備し、上記第1及び第2の磁界発生手段
    が上記第1及び第2の磁界の強さを各々独立して可変で
    きる状態に構成され、かつ上記被処理物に、接地電位を
    基準として非対称のパルス電圧が印加され、このパルス
    電圧は、その負電圧の絶対値が正電圧の絶対値よりも大
    きく、その周波数が10kHz乃至250kHzで、上
    記正電圧に維持される時間の最小値が0.1μsであっ
    て、最大値がデューティ比で表して40%のものである
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  2. 【請求項2】 排気手段によって内部が排気されている
    真空槽と、上記真空槽に結合されていてプラズマを発生
    すると共に該プラズマを上記真空槽内に供給するプラズ
    マ室と、上記真空槽内において上記プラズマの供給部分
    の中心から上記プラズマの供給方向に真っ直ぐに伸びる
    軸線に対して平行な方向に所定の間隔を隔てて少なくと
    も1つ以上設けられた被処理物を支持する支持部と、上
    記軸線に対して上記被処理物の表面が順次移動する状態
    に上記支持部自体を回転させる自動駆動手段と、上記プ
    ラズマ室内に上記軸線を中心に対称な分布であると共に
    上記プラズマ室から上記真空槽内に向かう方向の第1の
    磁界を発生させる第1の磁界発生手段と、上記支持部を
    挟んで上記プラズマ室とは反対側の上記真空槽内に上記
    軸線を中心に対称な分布であると共に上記第1の磁界と
    同方向あるいは逆方向の第2の磁界を発生させる第2の
    磁界発生手段と、上記真空槽内に材料ガスを供給する材
    料ガス供給手段とを具備し、上記第1及び第2の磁界発
    生手段が上記第1及び第2の磁界の強さを各々独立して
    可変できる状態に構成され、かつ上記被処理物に、接地
    電位を基準として非対称のパルス電圧が印加され、この
    パルス電圧は、その負電圧の絶対値が正電圧の絶対値よ
    りも大きく、その周波数が10kHz乃至250kHz
    で、上記正電圧に維持される時間の最小値が0.1μs
    であって、最大値がデューティ比で表して40%のもの
    であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプラズマCVD
    装置において、上記軸線を中心として上記支持部を回転
    させる公転駆動手段を設けたことを特徴とするプラズマ
    CVD装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載のプラズ
    マCVD装置において、上記支持部を挟んで上記プラズ
    マ室とは反対側の上記真空槽内の上記軸線上に上記プラ
    ズマ室に対向する状態に反射電極を設け、上記真空槽の
    壁部を基準電位に接続すると共に、上記プラズマ室と上
    記反射電極とを電気的に浮遊させる状態に構成したこと
    を特徴とするプラズマCVD装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3の何れかに記載のプラズ
    マCVD装置において、上記支持部を挟んで上記プラズ
    マ室とは反対側の上記真空槽内の上記軸線上に上記プラ
    ズマ室に対向する状態に反射電極を設け、上記真空槽の
    壁部を基準電位に接続すると共に、上記真空槽にこれと
    電気的に絶縁された状態で結合すると共に上記真空槽内
    と連通する空間を形成している上記プラズマ室の空間内
    に、熱電子を放出する熱陰極と、上記熱陰極を基準にし
    て正電位が印加される陽極と、上記熱陰極を基準にして
    正電位が印加されると共に上記基準電位に接続されてい
    る電子注入電極と、上記空間内に放電発生用のガスを供
    給する放電ガス供給手段が設けられ、上記プラズマ室と
    上記反射電極とを電気的に浮遊させる状態、または上記
    熱陰極の電位に維持する状態に構成したことを特徴とす
    るプラズマCVD装置。
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