JP2000095774A - 殺虫活性を有するテトラヒドロフラニル誘導体の新規製造方法 - Google Patents

殺虫活性を有するテトラヒドロフラニル誘導体の新規製造方法

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JP2000095774A
JP2000095774A JP10271103A JP27110398A JP2000095774A JP 2000095774 A JP2000095774 A JP 2000095774A JP 10271103 A JP10271103 A JP 10271103A JP 27110398 A JP27110398 A JP 27110398A JP 2000095774 A JP2000095774 A JP 2000095774A
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nitroisourea
methyl
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JP10271103A
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English (en)
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Fumiaki Koizumi
文明 小泉
Hiromoto Matsuno
裕泉 松野
Seiji Arai
清司 新井
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫活性を有するテトラヒドロフラニル誘導
体の新規製造方法を提供する。 【解決手段】一般式(1) で表されるN−ニトロイソ尿素誘導体と、アミン類を反
応させることを特徴とする一般式(3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺虫活性を有するテ
トラヒドロフラニル誘導体の新規製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】殺虫活性を有するテトラヒドロフラニル
誘導体の製造方法については、例えば特許公報第276
6848号等に代表されるように、現在までにいくつか
開示されている。しかしながらそれらの製造中間体とし
て多く用いられているイソチオ尿素誘導体は、その分子
内に硫黄原子を含み、アミン類との交換反応により悪臭
を放つメルカプタン類を副生する為、工業的製造を考慮
した場合必ずしも最適な製造中間体とは言えなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、悪臭を放つ
メルカプタン類を副生しないN−ニトロイソ尿素誘導体
と、アミン誘導体の反応による前記の殺虫活性を有する
テトラヒドロフラニル誘導体の製造方法を提供すること
を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、テトラヒドロフラニル
誘導体の製造中間体として、その分子内に硫黄原子を含
まず、従って悪臭を放つメルカプタン類を副生しないN
−ニトロイソ尿素誘導体を見出し、本発明を完成させ
た。
【0005】すなわち本発明は以下のとおりである。
【0006】一般式(1)(化4)
【0007】
【化4】 [式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6及びX7はそれ
ぞれ独立して水素原子、炭素数1〜4のアルキル基を表
し、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または
ベンジル基を表し、R2は炭素数1〜4のアルキル基ま
たはベンジル基を表し、R3 及びR4はそれぞれ独立し
て水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはベンジル
基を表す。]で表されるN−ニトロイソ尿素誘導体と、
一般式(2)(化5)
【0008】
【化5】 [式中、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、炭素数
1〜4のアルキル基またはベンジル基を表す。]で表さ
れるアミン類を反応させることを特徴とする一般式
(3)(化6)
【0009】
【化6】 [式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、R1、R
3、R4、R5及びR6はそれぞれ前記の意味を表す。]で
表されるテトラヒドロフラニル誘導体の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
一般式(1)で表されるN−ニトロイソ尿素誘導体およ
びその製造方法において、炭素数1〜4のアルキル基と
しては具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、i
−プロピル基、ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基
等を表す。一般式(1)で表されるN−ニトロイソ尿素
誘導体は新規化合物であり、反応式(1)(化7)に示
す方法(参考:特開平10−120666等)により製
造することができる。
【0011】
【化7】 [式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、R1、R
2、R3、R4は一般式(1)(化4)と同じ意味を表
す。] 反応式(1)において、一般式(4)で表されるO−置
換−N−ニトロイソ尿素類を一般式(5)で表されるア
ミン類またはその塩と溶媒中、pHを6から8に調整し
て反応させることにより一般式(1)で表されるN−ニ
トロイソ尿素誘導体を製造することができる。
【0012】反応式(1)において、一般式(5)で表
されるアミン類と塩形成する酸としては、塩酸・硫酸・
リン酸等の鉱酸類、メタンスルホン酸・p−トルエンス
ルホン酸等のスルホン酸類、蟻酸・酢酸・プロピオン酸
等のカルボン酸類等を挙げることができる。
【0013】反応式(1)で表される反応に用いられる
溶媒としては、水、メタノール・エタノール等のアルコ
ール類、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)・ジ
メチルスルホキシド(DMSO)・1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)等の非プロトン性極性
溶媒、テトラヒドロフラン(THF)・1,4−ジオキ
サン等のエーテル類、アセトニトリル・プロピオニトリ
ル等のニトリル類、アセトン等のケトン類を挙げること
ができる。
【0014】反応式(1)で表される反応におけるpH
の調整は、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類に代表される
酸類と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化
アルカリ金属類に代表される塩基類の組み合わせや、ま
た、ホウ酸ナトリウム−塩酸等の一般緩衝液やトリス−
塩酸やトリエタノールアミン−塩酸等の特殊緩衝液に代
表される緩衝液を用いることができる。
【0015】反応式(1)において、一般式(5)で表
されるアミン類およびその塩の当量は一般式(4)で表
されるO−置換−N−ニトロイソ尿素類に対して0.5
〜2当量が好ましく、より好ましくは0.9〜1.1当
量である。
【0016】反応式(1)で表される反応の反応温度お
よび反応時間は広範囲に変化させることができる。一般
的には、反応温度は−20〜200℃が好ましく、より
好ましくは0〜100℃、反応時間は0.01〜50時
間が好ましく、より好ましくは0.1〜15時間であ
る。
【0017】反応式(1)において、一般式(5)で表
されるアミン類は特許公報第2766848号等に示さ
れる方法で製造できる。また、一般式(4)で表される
O−置換−N−ニトロイソ尿素類は、例えばR2がメチ
ル基の場合、特開平10−120666等に示されるよ
うにO−メチルイソ尿素硫酸塩のニトロ化により製造す
ることができる。
【0018】次に前記一般式(3)の殺虫活性を有する
テトラヒドロフラニル誘導体は反応式(2)(化8)に
示す方法により製造することができる。
【0019】
【化8】 [式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、R1、R
2、R34は一般式(1)(化4)と同じ意味を表し、
5及びR6はそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基及びベンジル基を表す] 反応式(2)において一般式(1)で表されるN−ニト
ロイソ尿素誘導体を一般式(2)で表されるアミン類ま
たはその塩と溶媒中、無塩基若しくは塩基存在下で反応
させることにより、一般式(3)で表されるテトラヒド
ロフラニル誘導体を製造することができる。
【0020】反応式(2)で表される反応に用いられる
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
水酸化アルカリ金属類、水酸化マグネシウム、水酸化カ
ルシウム等の水酸化アルカリ土類金属類、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等の水素化アルカリ金属類、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルカリ
金属アルコラート類、酸化ナトリウム等のアルカリ金属
酸化物類、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩
類、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸一
水素二カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸
塩類、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸塩類、ピ
リジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、トリエチル
アミン、ジアザビシクロウンデセン(DBU)等の有機
塩基類を挙げることができる。
【0021】反応式(2)で表される反応に用いられる
溶媒としては、水、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール等のアルコール類、ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DM
A)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、1−メチル
−2−ピロリドン(NMP)等の非プロトン性極性溶
媒、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、1,2−
ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(T
HF)、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、
プロピオニトリル等のニトリル類、アセトン、イソプロ
ピルケトン等のケトン類等を挙げることができる。
【0022】一般式(2)で表されるアミン類の当量
は、一般式(1)で表されるN−ニトロイソ尿素誘導体
に対し、1〜2当量が好ましく、より好ましくは1〜
1.2当量である。
【0023】反応式(2)で表される反応の反応温度お
よび反応時間は広範囲に変化させることができる。一般
的には、反応温度は−20℃〜200℃が好ましく、よ
り好ましくは0〜100℃、反応時間は0.01〜50
時間が好ましく、より好ましくは0.1〜15時間であ
る。
【0024】次に実施例および参考例により本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の記載内容に限定され
るものではない。参考例1 O−メチル−N−(テトラ
ヒドロフラン−3−イルメチル)−N’−ニトロイソ尿
素(化合物番号1)の製造(化9)
【0025】
【化9】 (テトラヒドロ−3−フラニル)メチルアミン12.5
4g(0.124mol)を蒸留水50.0gに撹拌懸
濁し、氷冷下35%塩酸12.54g(0.124mo
l)をゆっくり滴下した。食塩14.49g(0.24
8mol)、O−メチル−N−ニトロイソ尿素14.7
6g(0.124mol)、0.1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液50.1g(0.005mol)を順次加えて
反応液のpHを7.01に調節した。自動pHコントロ
ーラーを用いて1.0規定水酸化ナトリウム水溶液によ
る反応系のpH制御(pH7.0〜7.2)を行いなが
ら室温にて18時間撹拌した。反応終了後、ジクロロメ
タン100gで3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下溶媒を溜去して得られた粗生成物をn−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1(v/v)の混合溶媒より
再結晶し、表題化合物21.41g(0.105mo
l)を白色結晶として得た(収率85%)。 融点 62.4-63.3℃1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.59-1.68(1H,m),2.08-2.16(1
H,m),2.50-2.60(1H,m),3.33-3.47(1H,m),3.55-3.60(1H,
m),3.73-3.86(2H,complex-m),3.90-3.96(1H,m),3.98(3
H,s),9.2(1H,br). IR νKBr max 3274,2982,2883,1603cm-1
【0026】参考例2 O−エチル−N−(テトラヒド
ロフラン−3−イルメチル)−N’−ニトロイソ尿素
(化合物番号13)の製造(化10)
【0027】
【化10】 (テトラヒドロ−3−フラニル)メチルアミン25.0
8g(0.248mol)をトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン−塩酸緩衝水溶液(トリス−塩酸緩衝
溶液,1.0M,pH=7.5)150.0gに撹拌懸
濁し、氷冷下O−エチル−N−ニトロイソ尿素33.0
0g(0.248mol)を加えて室温にて20時間撹
拌した。反応終了後、ジクロロメタン150gで3回抽
出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜
去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
1(v/v))にて精製し、表題化合物36.62g
(0.169mol)を淡黄色油状物質として得た(収
率68%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.36(3H,t,J=7.2Hz),1.60-1.6
8(1H,m),2.08-2.16(1H,m),2.50-2.60(1H,m),3.29-3.44
(1H,m),3.55-3.60(1H,m),3.73-3.86(2H,complex-m),3.9
0-3.96(1H,m),3.88(3H,q,J=7.2Hz),9.2(1H,br). IR νfilm max 3276,2990,2888,1607cm-1
【0028】参考例3 O−ベンジル−N−(テトラヒ
ドロフラン−3−イルメチル)−N’−ニトロイソ尿素
(化合物番号20)の合成(化11)
【0029】
【化11】 (テトラヒドロ−3−フラニル)メチルアミン8.36
g(0.083mol)をトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン−塩酸緩衝水溶液(トリス−塩酸緩衝溶
液,1.0M,pH=7.5)50.0gに撹拌懸濁
し、氷冷下O−ベンジル−N−ニトロイソ尿素16.1
3g(0.248mol)を加えて室温にて15時間撹
拌した。反応終了後、ジクロロメタン50gで3回抽出
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去
して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1
(v/v))にて精製し、表題化合物16.62g
(0.060mol)を淡黄色油状物質として得た(収
率72%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.59-1.67(1H,m),2.07-2.16(1
H,m),2.50-2.60(1H,m),3.33-3.47(1H,m),3.57-3.62(1H,
m),3.73-3.86(2H,complex-m),3.90-3.96(1H,m),4.50(1
H,AB,J=11.7Hz),4.65(1H,AB,J=11.7Hz),7.03-7.52(5H,
m),9.2(1H,br). IR νfilm max 3272,2988,2885,1604cm-1
【0030】参考例4 O−メチル−N−メチル−N−
(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−N’−ニト
ロイソ尿素(化合物番号7)の製造(化12)
【0031】
【化12】 N−メチル(テトラヒドロ−3−フラニル)メチルアミ
ン5.00g(0.043mol)をメタノール15.
0gに撹拌溶解し、氷冷下10%塩酸−メタノール溶液
15.83g(0.043mol)をゆっくり滴下し
た。食塩5.1g(0.087mol)、O−メチル−
N−ニトロイソ尿素5.17g(0.043mol)、
0.1規定水酸化ナトリウム水溶液17.4g(0.0
02mol)を順次加えて反応液のpHを7.10に調
節した。自動pHコントローラーを用いて1.0規定水
酸化ナトリウム水溶液による反応系のpH制御(pH
7.0〜7.2)を行いながら室温にて18時間撹拌し
た。反応終了後、減圧下メタンオールを溜去し、残査を
ジクロロメタン100gに溶解し、水30gで3回洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去
して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1
(v/v))にて精製し、表題化合物7.26g(0.
033mol)を淡黄色油状物質として得た(収率77
%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.58-1.68(1H,m),2.08-2.16(1
H,m),2.50-2.60(1H,m),3.31-3.46(1H,m),3.57-3.62(1H,
m),3.70-3.86(5H,complex-m),3.90-3.96(1H,m),3.98(3
H,s). IR νfilm max 2981,2880,1609cm-1
【0032】参考例5 O−メチル−N−エチル−N−
(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−N’−ニト
ロイソ尿素(化合物番号25)の製造(化13)
【0033】
【化13】 エチル(テトラヒドロ−3−フラニル)メチルアミン
4.00g(0.031mol)をトリス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタン−塩酸緩衝水溶液(トリス−塩酸
緩衝溶液,1.0M,pH=7.5)40.0gに撹拌
懸濁し、氷冷下O−メチル−N−ニトロイソ尿素3.6
9g(0.031mol)を加えて室温にて17時間撹
拌した。反応終了後、酢酸エチル40gで3回抽出し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去して
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1(v
/v))にて精製し、表題化合物4.08g(0.01
8mol)を淡黄色油状物質として得た(収率57
%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.23(3H,t,J=7.2Hz),1.58-1.6
8(1H,m),2.08-2.16(1H,m),2.50-2.60(1H,m),3.31-3.46
(1H,m),3.57-3.62(1H,m),3.70-3.86(5H,complex-m),3.9
0-3.96(1H,m),4.00(3H,s). IR νfilm max 2988,2885,1604cm-1
【0034】以下に参考例1〜5と同様の操作で製造し
たN−ニトロイソ尿素誘導体を第1表(表1、表2)に
示す。
【0035】
【表1】 表中Hは水素原子を、Meはメチル基を、Etはエチル基
を、nPrはノルマルプロピル基を、isoPrはイソプロピル
基を、nBuはノルマルブチル基を、Bnはベンジル基を表
す。
【0036】
【表2】 表中Hは水素原子を、Meはメチル基を、Etはエチル基
を、nPrはノルマルプロピル基を、isoPrはイソプロピル
基を、nBuはノルマルブチル基を、Bnはベンジル基を表
す。
【0037】実施例1 1−{(テトラヒドロ−3−フ
ラニル)メチル}−2−ニトロ−3−メチルグアニジン
(化合物番号31)の製造(化14)
【0038】
【化14】 O−メチル−N−(テトラヒドロフラン−3−イルメチ
ル)−N’−ニトロイソ尿素10.00g(49.2m
mol)を蒸留水50.0gに懸濁撹拌し、氷冷下40
%メチルアミン水溶液7.61g(98.0mmol)
をゆっくり滴下した後、室温にて3時間撹拌した。希塩
酸でpH6.5とした後ジクロロメタン30.0gで3
回抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧下溶
媒を溜去して得られた粗生成物を酢酸エチル:メタノー
ル=50:1(v/v)より再結晶し、表題化合物9.
06g(44.8mmol)を白色結晶として得た(収
率91%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.62-1.74(1H,m),2.09-2.22(1
H,m),2.59-2.79(1H,m),2.96(3H,d,J=5.1Hz),3.35(2H,t,
J=5.1Hz),3.66-3.80(3H,m),3.92-4.08(1H,m),6.04(1H,b
r),9.35(1H,br). IR νKBr max 3339,3280,1618,1316,1231,1169cm-1mp.9
9.5-100.7℃
【0039】実施例2 1−{(テトラヒドロ−3−フ
ラニル)メチル}−2−ニトロ−3−n−ブチル−3−
メチルグアニジン(化合物番号43)の製造(化15)
【0040】
【化15】 O−エチル−N−(テトラヒドロフラン−3−イルメチ
ル)−N’−ニトロイソ尿素7.50g(34.5mm
ol)をテトラヒドロフラン30.0gに溶解撹拌し、
氷冷下N−メチルブチルアミン6.10g(70.0m
mol)をゆっくり滴下した。室温にて1時間、40℃
にて1時間撹拌した後減圧濃縮した。残査に蒸留水5
0.0g、ジクロロメタン50.0gを加えて撹拌しつ
つ希塩酸にてpH6.5に調節し分液した。水層はジク
ロロメタン50.0gで再抽出し、有機層を併せて無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去して得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒 n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1(v/
v))により精製し、表題化合物7.76g(30.0
mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率87
%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:0.95(3H,t,J=7.3Hz),1.22-1.4
2(2H,m),1.58-1.77(3H,m),2.07-2.18(1H,m),2.50-2.62
(1H,m),3.05(3H,s),3.29-3.46(4H,m),3.65-3.77(3H,m),
3.94(1H,dt,J=5.1,8.1Hz),6.51(1H,br). IR νfilm max 3285,1626,1307cm-1
【0041】実施例3 1−{(テトラヒドロ−3−フ
ラニル)メチル}−2−ニトロ−3,3−ジメチルグア
ニジン(化合物番号38)の製造(化16)
【0042】
【化16】 O−ベンジル−N−(テトラヒドロフラン−3−イルメ
チル)−N’−ニトロイソ尿素5.00g(17.9m
mol)をメタノール20.0gに溶解撹拌し、40%
ジメチルアミン水溶液4.04g(35.8mmol)
を加えて、室温にて5時間撹拌した。減圧濃縮の後残査
にトルエン25.0gを加えて常圧共沸脱水を行った。
反応溶液を冷却することで析出した結晶を濾取し、表題
化合物2.90g(13.4mmol)を白色結晶とし
て得た(収率75%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.55-1.78(1H,m),2.06-2.23(1
H,m),2.48-2.65(1H,m),3.10(6H,s),3.29-3.50(2H,m),3.
58-3.82(3H,m),3.85-4.00(1H,m),6.77(1H,br). IR νKBr max 3274,2940,1637,1387,1075cm-1 mp.127.1-128.8℃
【0043】実施例4 1,3,3−トリメチル−1−
{(テトラヒドロ−3−フラニル)メチル}−2−ニト
ログアニジン(化合物番号34)の製造(化17)
【0044】
【化17】 O−メチル−N−メチル−N−(テトラヒドロフラン−
3−イルメチル)−N’−ニトロイソ尿素6.00g
(27.6mmol)を酢酸エチル50.0gに溶解撹
拌し、40%ジメチルアミン水溶液15.56g(13
8.0mmol)を加えて2時間加熱還流した。放冷し
た後分液し、水層を酢酸エチル25.0gで再抽出し
た。有機層を併せて希塩酸、水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去して得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒
n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1(v/v))により
精製し、表題化合物4.32g(18.8mmol)を
淡黄色油状物質として得た(収率68%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.50-1.62(1H,m),1.95-2.10(1
H,m),2.56-2.69(1H,m),2.96(6H,s),2.99(3H,s),3.26-3.
40(2H,m),3.47(1H,dd,J=5.1,8.8Hz),3.70-4.02(3H,m). IR νfilm max 1439,1244cm-1
【0045】実施例5 1−エチル−1−{(テトラヒ
ドロ−3−フラニル)メチル}−2−ニトログアニジン
(化合物番号36)の製造(化18)
【0046】
【化18】 O−メチル−N−エチル−N−(テトラヒドロフラン−
3−イルメチル)−N’−ニトロイソ尿素7.00g
(30.0mmol)を1,4−ジオキサン50.0g
に溶解撹拌し、28%アンモニア水9.21g(15
1.5mmol)を加えて50℃にて1時間撹拌した。
減圧濃縮の後残査シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒 酢酸エチル:メタノール=5:1(v/
v))により精製し、表題化合物5.43g(25.1
mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率83
%)。1 H-NMR(CDCl3,270MHz)δ:1.20(3H,t,J=7.3Hz),1.55-1.7
1(1H,m),1.97-2.08(1H,m),2.58-2.70(1H,m),3.32(1H,d
d,J=8.1,14.7Hz),3.42-3.50(3H,s),3.56(1H,dd,J=5.1,
8.1Hz),3.71-3.83(2H,m),3.93(1H,dt,J=5.1,8.1Hz),8.2
4(2H,br). IR νfilm max 3385,1616,1575,1263cm-1
【0047】以下に実施例1〜5と同様の操作でN−ニ
トロイソ尿素誘導体(1)より製造したテトラヒドロフ
ラニル誘導体(3)を第2表(表3)に示す。
【0048】
【表3】 表中Hは水素原子を、Meはメチル基を、Etはエチル基
を、nPrはノルマルプロピル基を、isoPrはイソプロピル
基を、nBuはノルマルブチル基を、Bnはベンジル基を表
す。
【0049】
【発明の効果】新規製造中間体として一般式(1)で表
されるN−ニトロイソ尿素誘導体を用いることにより、
悪臭を放つメルカプタン類を副生することなく殺虫活性
を有するテトラヒドロフラニル誘導体を製造できる。ま
た、本発明の方法は従来のテトラヒドロフラニル誘導体
の製造工程を簡略化出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)(化1) 【化1】 [式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6及びX7はそれ
    ぞれ独立して水素原子、炭素数1〜4のアルキル基を表
    し、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または
    ベンジル基を表し、R2は炭素数1〜4のアルキル基ま
    たはベンジル基を表し、R3 及びR4はそれぞれ独立し
    て水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはベンジル
    基を表す。]で表されるN−ニトロイソ尿素誘導体と、
    一般式(2)(化2) 【化2】 [式中、R5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、炭素数
    1〜4のアルキル基またはベンジル基を表す。]で表さ
    れるアミン類を反応させることを特徴とする一般式
    (3)(化3) 【化3】 [式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、R1、R
    3、R4、R5及びR6はそれぞれ前記の意味を表す。]で
    表されるテトラヒドロフラニル誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 R1 、R3 、R4、R5及びR6がそれぞ
    れ独立して水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を
    表し、R2 が炭素数1〜4のアルキル基を表す、請求項
    1記載のテトラヒドロフラニル誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 R1、 R3 、R4及びR5が水素原子を表
    し、R2 及びR6がそれぞれ独立して炭素数1〜4のア
    ルキル基を表す請求項1記載のテトラヒドロフラニル誘
    導体の製造方法。
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