JP2000095479A - 過巻防止装置 - Google Patents

過巻防止装置

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JP2000095479A
JP2000095479A JP10273352A JP27335298A JP2000095479A JP 2000095479 A JP2000095479 A JP 2000095479A JP 10273352 A JP10273352 A JP 10273352A JP 27335298 A JP27335298 A JP 27335298A JP 2000095479 A JP2000095479 A JP 2000095479A
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rope
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opening
auxiliary
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Hiroshi Miyazawa
洋 宮沢
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Yutani Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補ジブからジブへ、またジブから補ジブへの
補巻ロープの掛け変え作業時間を短縮する。 【解決手段】 過巻防止装置の過巻検出ウエイト40
を、円形状に形成された円形成形部材41と、この一部
に設けられる開口部42と、この開口部42の一方の端
面に突設された支持突起43に取付けピン44を介して
取付けられ、コイルばね46で開口部42を閉める方向
に付勢されるロープ外れ防止開閉体45とから構成すれ
ば、ロープ外れ防止開閉体45を開けることにより過巻
検出ウエイト40の内側に通されている補巻ロープを開
口部42を通して外方に導出することができるので、補
ジブからジブへ、またジブから補ジブへの補巻ロープの
掛け変え作業に際して過巻検出ウエイト40を着脱する
必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
過巻防止装置に関し、特に吊持用ロープの掛け変え作業
時間を短縮し得るようにした過巻防止装置の技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーン、例えばホイールクレー
ンには、吊荷用ロープの過巻による切断事故を防止する
ための過巻防止装置が設けられている。このような過巻
防止装置としては、例えば特開平9−194192号公
報に開示されてなるものが公知である。以下、この従来
例に係る過巻防止装置を、ホイールクレーンの補フック
を吊持する吊持用ロープである補巻ロープの過巻防止装
置を例として、フック体固定構造の構成図の図6を参照
しながら、同明細書に記載されている同一名称ならびに
同一符号を以て説明する。
【0003】図示しないホイールクレーンのブーム先端
の補助シーブ29を有する補ジブのシーブブラケット1
5に支点ピン39を介して、端部に後述する過巻検出ウ
エイト50の上端面を受ける当接板52を有するブラケ
ット45が回動自在に取付けられると共に、このブラケ
ット45の一方の側面に突設された第2の支持体53に
過巻検知手段である過巻検出器56が取付けられてい
る。この過巻検出器56とブラケット45の他方の側面
に突設された第1の支持体51とに垂設されてなる鎖5
7,57の下端が、筒状の本体部61と、本体部61の
上端に形成された環状のフランジ部62とから構成され
ている略円筒状の過巻検出ウエイト50に連結されてい
る。補助シーブ29に掛けられた単索ワイヤ22(以
下、吊荷用ロープという。)が過巻検出ウエイト50の
内孔63を貫通して延びており、これには、下端にピン
70を介して補助フック47bが取付けられてなる補助
フック体47が連結されている。なお、補助フック体4
7の下部外面に開口してなるものは、外部からのピン6
9の挿脱作業を可能にするための開口部66である。
【0004】従って、吊荷用ロープ22が巻上げられて
補助フック体47が所定の高さまで上昇すると、過巻検
出ウエイト50の本体部61が補助フック体47の内部
に挿入されると共に、過巻検出ウエイト50のフランジ
部62の下面に当接する。さらに吊荷用ロープ22を巻
上げると、補助フック体47が過巻検出ウエイト50を
下側から支持した状態で上昇するので、過巻検出器56
が作動して過巻防止装置の図示しない電気回路が遮断さ
れることにより、吊荷用ロープ22の過巻が検出され
る。
【0005】また、電気回路を遮断した後に、図6に示
す状態から吊荷用ロープ22を巻上げて補助フック体4
7を上昇させ、過巻検出ウエイト50を下側から支持し
た状態で上昇させると、過巻検出ウエイト50のフラン
ジ部62の上面がブラケット45の当接板52に当接し
て押付けられるので、ホイールクレーンの走行時におけ
る補助フック体47のガタつきが防止される。また、補
助フック体47の上部が縮径していないため、上端開口
部からこの補助フック体47内に手を挿入することがで
きるので、補助フック体47における構成要素の着脱作
業を容易に行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係るホイ
ールクレーンのフック体固定構造によれば、図示しない
ホイールクレーンのブームに対してフック体を過巻検出
ウエイトと共に定位置に安定して固定することによりホ
イールクレーンの走行時におけるフック体のガタつきを
防止することができるように、またフック体における構
成要素の着脱作業を容易に行うことができるように構成
されているので、それなりに優れていると考えることが
できる。
【0007】ところで、ホイールクレーンでは、多段伸
縮ブームを用いてクレーン作業を行う場合、その側部に
折り畳み状態でジブを格納して行い、また走行時も折り
畳み状態でジブを格納して走行する構成である。そのた
め、少なくとも一日に一回は行われるジブを用いてのク
レーン作業に際しては、補助フック体を吊持する吊荷用
ロープのジブの先端のトップシーブへの掛け変え作業を
行うことになるが、その際は過巻検出ウエイトの付け変
え作業が必要になる。勿論、ジブを格納する場合には、
上記と全く同様な掛け変え作業が必要になる。このよう
な吊荷用ロープの掛け変え作業では30分程度(補ジブ
からジブへの掛け変え、ジブから補ジブへの掛け変えで
は60分程度となる。)を要するので、掛け変え作業に
長時間を要するという解決すべき課題があった。
【0008】従って、本発明の目的は、吊荷用ロープの
掛け変え作業時間の短縮を可能ならしめる過巻防止装置
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑
み、少なくとも過巻検出ウエイトの付け変え作業を不要
にすれば、補巻ロープの掛け変え作業時間を短縮し得る
と考えてなしたものであって、従って上記課題を解決す
るために、本発明の請求項1に係る過巻防止装置が採用
した手段は、フックが連結されたフック支持体を吊持す
る吊荷用ロープの過巻を検知する過巻検知手段を介して
ブームの先端に吊持され、吊荷用ロープが内側に挿通さ
れる過巻検出ウエイトを備えてなる過巻防止装置におい
て、前記過巻検出ウエイトが、前記吊荷用ロープを内側
から外側へ、また外側から内側に通過させ得るロープ通
路を形成させると共に、このロープ通路を遮断するロー
プ通路形成遮断手段を備えてなることを特徴とする。
【0010】上記課題を解決するために、本発明の請求
項2に係る過巻防止装置が採用した手段は、フックが連
結されたフック支持体を吊持する吊荷用ロープの過巻を
検知する過巻検知手段を介してブームの先端に吊持さ
れ、吊荷用ロープが内側に挿通される過巻検出ウエイト
を備えてなる過巻防止装置において、前記過巻検出ウエ
イトが、前記吊荷用ロープを過巻検知用ウエイトの内側
から外側へ、また外側から内側に通過させ得る開口部
と、この開口部を閉じ、かつ開く開閉可能なロープ外れ
防止手段とを備えてなることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る過巻防止装置が採
用した手段は、請求項1または2のうちの何れか一つの
項に記載の過巻防止装置において、前記過巻検出ウエイ
トが、二つのケーブルリールで巻取り・繰出されるウエ
イト吊持用ケーブルにより吊持されると共に、前記二つ
のケーブルリールのうちの少なくとも一つは過巻防止装
置の電気回路をON−OFFするスイッチを有してなる
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の請求項1に対応す
る実施の形態1に係る過巻防止装置を、過巻防止装置を
備えたホイールクレーンのブーム先端部の模式的構成説
明図の図1と、その過巻検出ウエイトの吊持状態説明図
の図2(a)と、図2(a)のA矢視図の図2(b)
と、その過巻検出ウエイトの平面図の図3(a)と、図
3(a)のB−B線断面図の図3(b)とを順次参照し
ながら説明する。
【0013】図1に示す符号1は、ホイール走行式の下
部走行体の上に旋回可能に搭載された上部旋回体の後部
側に設けられた水平なブームフットピンを支点として倒
伏可能に支持されると共に、俯仰シリンダで倒伏される
図示しないホイールクレーンの周知の構成になる多段伸
縮ブームである。この多段伸縮ブーム1の先端には、先
端部に補助シーブ3を有するブラケット状の補ジブ2が
取付けられている。補助シーブ3には、図示しない補巻
ウインチにより巻取り、繰出され、後述する補フック体
4をワイヤロープソケット5を介して吊持する吊持用ロ
ープである補巻ロープ8が掛けられている。上記補フッ
ク体4は、筒状のフック支持体4aと、このフック支持
体4aの下端部に設けられたフック支持ブラケット4b
にフック取付けピン4cを介して連結されてなる周知の
構成になる補フック4dとから構成されている。
【0014】また、上記補フック体4のフック支持体4
aの上部付近には、後述する構成になる過巻防止装置1
0の過巻検出ウエイト20を下側から支持して上昇させ
るウエイト支持部材4eが突設されている。つまり、補
巻ロープ8の巻上げで補フック体4が上昇すると、過巻
検出ウエイト20の内側にフック支持体4aの上端部分
が入り込み、さらなる補巻ロープ8の巻上げによる補フ
ック体4の上昇によりウエイト支持部材4eの上面が過
巻検出ウエイト20に当接するので、この過巻検出ウエ
イト20が上昇するものである。
【0015】上記過巻防止装置10は、図2(a),
(b)に示すように、補ジブ2の先端にブラケット取付
けピン7を介して連結されてなるフック格納用ブラケッ
ト6に取付けられている。この過巻防止装置10は、フ
ック格納用ブラケット6の一対のブラケット本体の一方
の側面に設けられたスイッチ付きケーブルリール11お
よび他方の側面に設けられたスイッチが設けられていな
いケーブルリール12と、これらケーブルリール11,
12により巻取り、繰出されるウエイト吊持用ケーブル
13の下端に連結用ブラケット20aを介して、内側に
上記補巻ロープ8が通された状態で連結されてなる後述
する構成の過巻検出ウエイト20とから構成されてい
る。なお、スイッチが設けられていないケーブルリール
12にスイッチを設けて電気回路を並列にすると、一方
が故障しても他方が機能することになるので、安全性の
向上にとって好ましい。
【0016】上記過巻検出ウエイト20は、図3(a)
および(b)に示すように構成されている。即ち、半円
形状に形成され、一端側に二股板状のヨーク部21aを
有すると共に、他端側に内側部分の半分が切除されてな
る段違い合わせ部21bを有する第1割リング21と、
一端側にこの第1割リング21のヨーク部21aの間に
嵌込まれる板状の嵌まり込み部22aを有すると共に、
他端側に外側部分の半分が切除されてなる段違い合わせ
部22bを有する第2割リング22と、ヨーク部21a
に嵌まり込み部22aが嵌込まれた状態でこれら第1、
2割リング21,22が開閉し得るように共通しされて
連結するヒンジピン23と、これら第1、2割リング2
1,22が閉じられて前記段違い合わせ部21b,22
bが突き合わされたときに、これら第1、2半リング2
1,22の開きを防止する着脱自在なリング連結ボルト
24とから構成されている。
【0017】つまり、リング連結ボルト24を取り外す
と共に、ヒンジピン23を回動支点として第1割リング
21と第2割リング22を開くと、段違い合わせ部21
a,22a同志の間に補巻ロープ8を通過させ得る間隔
のロープ通路が形成される。逆に、第1割リング21と
第2割リング22をヒンジピン23を回動支点として閉
めて段違い合わせ部21a,22aを合わせた後にリン
グ連結ボルト24で連結すると、段違い合わせ部21
a,22a同志の間に形成されたロープ通路が遮断され
ると共に、リング状態で維持されるように構成されてい
る。
【0018】ところで、本実施の形態1に係る過巻検出
ウエイト20では、上記説明ならびに図3(a)から良
く理解されるように、第1割リング21と第2割リング
22とは同等の長さ寸法になるように設定されている
が、何れか一方が長く、他方が短くても同等の機能を発
揮することができる。
【0019】なお、本実施の形態1に係る過巻検出ウエ
イト20では、上記のとおり、閉められたときに円形状
になるように形成されているが、例えばコの字状に形成
されてなる第1割角型部材と第2割角型部材とからな
り、閉められたときに矩形状になるように形成されてい
ても良いので、過巻検出ウエイト20は特に円形状にな
るように形成する必要がないものである。また、過巻検
出ウエイト20の断面形状は丸断面形状であっても角断
面形状であっても良く、特に断面形状に限定されるもの
ではない。但し、角断面形状の場合には、内側に補フッ
ク体4が容易に入り込み得るように、下側の内側に大き
な面取りを施したり、下広がりのテーパ部を形成させる
ことが好ましい。
【0020】以下、上記構成になる過巻防止装置10の
作用態様を説明すると、図1に示す状態から補巻ロープ
8が巻上げられて補フック体4が所定の高さまで上昇す
ると、過巻検出ウエイト20の内側に補フック体4のフ
ック支持体4aの上端部分が嵌込み、さらなる補巻ロー
プ8による上昇によりフック支持体4aに突設されてな
るウエイト支持部材4eの上面が過巻検出ウエイト20
に当接する。この状態からさらに補巻ロープ8を巻上げ
ると、ウエイト支持部材4eが過巻検出ウエイト20を
下側から支持した状態で上昇するので、ウエイト吊持用
ケーブル13がケーブルリール11,12によって巻取
られ、ついにはスイッチ付きケーブルリール11のスイ
ッチが作動して過巻防止装置10の図示しない電気回路
が遮断されることにより、補巻ロープ8の過巻が検出さ
れる。
【0021】また、過巻防止装置10の図示しない電気
回路を遮断した後、図1に示す状態から補巻ロープ8を
巻上げて補フック体4を上昇させ、過巻検出ウエイト2
0をウエイト支持部材4eにより下側から支持した状態
で上昇させると、過巻検出ウエイト20がフック格納用
ブラケット6に当接して押付けられるので、ホイールク
レーンの走行時における補フック体4のガタつきが防止
される。
【0022】そして、図示しないジブ(ジブの先端部に
は上記構成になる過巻検出ウエイトを有する過巻防止装
置が取付けられている。)により吊荷クレーン作業を行
うに際して、補巻ロープ8を補ジブ2からジブに掛け変
える場合には、先ずリング連結ボルト24を取外した後
に過巻検出ウエイト20の第1割リング21または第2
割リング22のうちの何れか一方をヒンジピン23を支
点として開く方向に回動させれば、第1割リング21の
段違い合わせ部21bと第2割リング22の段違い合わ
せ部22bとの間に補巻ロープ8が通り得るロープ通路
が形成されるので、ロープ通路を通して補巻ロープ8を
過巻検出ウエイト20の内側から外側に導出することが
できる。その後に、第1割リング21の段違い合わせ部
21bと第2割リング22の段違い合わせ部22bとを
合わせてリング状にしてリング連結ボルト24を螺着す
る。そして、過巻検出ウエイト20を持ち上げてフック
格納ブラケット6に格納するが、その際にはウエイト吊
持用ケーブル13がスイッチ付きケーブルリール11と
スイッチが設けられていないケーブルリール12とで巻
取られて垂れ下がるようなことがないので、クレーン作
業の支障になるようなことがない。
【0023】次いで、補ジブ2の補助シーブ3に掛けら
れている補巻ロープ8をジブのトップシーブに掛け変え
る。そして、掛け変えられた補巻ロープ8を、トップシ
ーブの先端部に取付けられている過巻防止装置の過巻検
出ウエイトを上記と同手順で開いて第1割リングの段違
い合わせ部と第2割リングの段違い合わせ部との間に形
成されるロープ通路を通すと共に、第1割リングの段違
い合わせ部と第2割リングの段違い合わせ部とを合わせ
てリング状にしてリング連結ボルトを螺着すれば、補巻
ロープ8が過巻検出ウエイトの内側に位置していて、補
フック体4により過巻検出ウエイトを上昇させ得る状態
になるので、補ジブ2からジブへの補巻ロープ8の掛け
変え作業が終了する。勿論、ジブから補ジブへの補巻ロ
ープ8の掛け変え作業も上記と全く同様な手順で行われ
る。
【0024】上記のとおり、本実施の形態1に係る過巻
防止装置によれば、過巻検出ウエイト20の着脱作業を
行う必要がない。そのため、従来例に係る過巻防止装置
では補ジブからジブへの掛け変え作業、ジブから補ジブ
への掛け変え作業にそれぞれ30分程度を要していた
が、本実施の形態1に係る過巻防止装置では20分程度
で掛け変え作業を終了することができる。ところで、作
業短縮時間は10分程度であるから短縮効果がそれほど
でもないように考えられる。しかしながら、場合によっ
ては5〜6回/日の掛け変え作業を要することもあるの
で、この相違は極めて大きいと考えることができる。
【0025】本発明の請求項2に対応する実施の形態2
に係る過巻防止装置を、その過巻検出ウエイトの平面図
の図4(a)と、過巻検出ウエイトの開口部が開いてい
る状態を示す図の図4(b)とを参照しながら説明す
る。但し、この実施の形態2が上記実施の形態1と相違
するところは、過巻検出ウエイトの構成の相違にあるか
ら、その相違する点だけの説明に止める。
【0026】本実施の形態2に係る過巻防止装置の過巻
検出ウエイト30は、図4(a),(b)に示すよう
に、平面形状が略矩形状に形成されており、この矩形成
形部材31の4辺のうちの1辺の部分の中央位置に、補
巻ロープを内側から外側へ、また外側から内側に通過さ
せ得る開口部32が設けられている。そして、この開口
部32の一方の端面中央には高さが低い係合突起33が
突設されると共に、他方の端面中央には高さが高い筒体
支持ロッド34が突設されている。この筒体支持ロッド
34には、左右摺動により開口部32を閉じると共に、
開くロープ外れ防止手段であるロープ外れ防止筒体35
が嵌着されている。ところで、筒体支持ロッド34はロ
ープ外れ防止筒体35の組立て上、このロープ外れ防止
筒体35を外嵌した後に溶接付けされる。
【0027】さらに、この支持ロッド34には、ロープ
外れ防止筒体35が図において破線に示す位置、つまり
先端部側の内側に係合突起33が突入し、かつ端面が一
方の開口部32の端面に当接する位置に、このロープ外
れ防止筒体35を固定するための着脱自在な筒体固定ピ
ン36が挿入されるピン穴34aが開けられてなる構成
になっている。なお、同図に示す符号30aは、ウエイ
ト吊持ケーブルが連結される連結用ブラケットである。
【0028】本実施の形態2に係る過巻防止装置の過巻
検出ウエイト30によれば、筒体固定ピン36を抜取る
と共に、ロープ外れ防止筒体35を係合突起33から外
れる方向、同図における右側方向に摺動させると開口部
32が形成され、この開口部32を通して補巻ロープを
この過巻検出ウエイト30の内側から外側に導出するこ
とができると共に、外側から内側に位置させることがで
きる。また、ロープ外れ防止筒体35を係合突起33の
方向、同図における左側に摺動させて端面を一方の端面
に当接させた後に、ピン穴34aに筒体固定ピン36が
挿入してこのロープ外れ防止筒体35を固定すれば内側
にある補巻ロープが外れなくなるので、本実施の形態2
に係る過巻防止装置の過巻検出ウエイト30は上記実施
の形態1に係る過巻防止装置の過巻検出ウエイト20と
同効である。なお、上記筒体支持ロッド34に雄ねじを
螺刻すると共に、ロープ外れ防止筒体35に雌ねじを螺
刻する。そして、正逆回転によりロープ外れ防止筒体3
5を左右に移動させるように構成しても同等の機能を発
揮することができる。
【0029】本発明の請求項2に対応する実施の形態3
に係る過巻防止装置を、その過巻検出ウエイトの平面図
の図5(a)と、過巻検出ウエイトの一部断面示C矢視
図の図5(b)とを参照しながら説明する。但し、この
実施の形態3が上記実施の形態1と相違するところは、
過巻検出ウエイトの構成の相違にあるから、その相違す
る点だけの説明に止める。
【0030】過巻検出ウエイト40は、図5(a),
(b)に示すように、その平面形状が円形状に形成され
ている。円形状に形成された円形成形部材41の上面に
ウエイト吊持ケーブルを連結するための連結用ブラケッ
ト40aが突設されると共に、一部に、補巻ロープを内
側から外側へ、また外側から内側に通過させ得る開口部
42が設けられている。そして、この開口部42の一方
の端面には支持突起43が突設されると共に、この支持
突起43に取付けピン44を介して、開閉されることに
より開口部42を閉じると共に、開くロープ外れ防止手
段であるロープ外れ防止開閉体45が取付けられてい
る。このロープ外れ防止開閉体45の基端位置には押圧
力を作用させることにより、取付けピン44を支点とし
てこのロープ外れ防止開閉体45を過巻検出ウエイト4
0の内側方向に回動させて開く開閉用突起45aが設け
られている。さらに、取付けピン44には、ロープ外れ
防止開閉体45の先端を過巻検出ウエイト40の外側方
向に付勢して内側面に押付けるコイルばね46が外嵌さ
れている。
【0031】なお、ロープ外れ防止開閉体45は、上記
のとおり、押圧力により過巻検出ウエイト40の内側方
向に開くように構成されているが、外側に開くように構
成されていても良い。しかしながら、クレーン作業中に
おいて過巻検出ウエイト40や補巻ロープ8の揺れによ
り押されることによりロープ外れ防止開閉体45が開く
恐れがあるので、ロープ外れ防止開閉体45は上記のよ
うに過巻検出ウエイト40の内側に開くように構成する
ことが好ましい。
【0032】本実施の形態3に係る過巻防止装置の過巻
検出ウエイト40によれば、図において、開閉用突起4
5aを指により左側方向に押すと、ロープ外れ防止開閉
体45が矢印方向の過巻検出ウエイト40の内側方向に
回動するので開口部42が形成され、この開口部42を
通して補巻ロープをこの過巻検出ウエイト50の内側か
ら外側に導出することができると共に、外側から内側に
位置させることができる。そして、開閉用突起45aか
ら指をはなせば、コイルばね46の弾発力によりロープ
外れ防止開閉体45の先端が他方の端面側の内側面に押
付けられて開口部42が閉じられ、内側にある補巻ロー
プが外れなくなるので、本実施の形態3に係る過巻防止
装置の過巻検出ウエイト40は上記実施の形態1または
2に係る過巻防止装置の過巻検出ウエイトと同効であ
る。
【0033】なお、以上では、補フックを昇降させる補
巻ロープの過巻防止装置に対して適用した場合を例とし
て説明したが、本発明に係る技術的思想を主フックを昇
降させる主巻ロープの過巻防止装置に対しても適用する
ことができ、またホイールクレーンの過巻防止装置に対
して適用した場合を例として説明したが、ラチスブーム
を有する機械式クレーンの過巻防止装置に対しても適用
することができるので、上記実施の形態1,2または3
によって、本発明の技術的思想の適用範囲が限定される
ものではない。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
係る過巻防止装置によれば、ロープ通路形成遮断手段に
より形成されるロープ通路を通して、吊荷用ロープを過
巻検出ウエイトの内側から外側へ、また外側から内側に
通過させることができと共にロープ通路を閉じることが
でき、また本発明の請求項2に係る過巻防止装置によれ
ば、ロープ外れ防止手段を開くことにより形成される開
口部を通して、吊荷用ロープを過巻検出ウエイトの内側
から外側へ、また外側から内側に通過させることができ
ると共に閉じることができ、吊持用ロープの掛け変えに
際して過巻検出ウエイトを取外す必要がないので、過巻
検出ウエイトを取外す必要がある従来例に係る過巻防止
装置に比較して、吊持用ロープの掛け変え作業時間が大
幅に短縮されるという掛け変え作業能率の向上効果があ
る。
【0035】また、本発明の請求項3に係る過巻防止装
置によれば、過巻検出ウエイトを持ち上げて格納する
が、過巻検出ウエイトを持ち上げると、ウエイト吊持用
ケーブルが二つのケーブルリールとスイッチによって巻
取られて垂れ下がるようなことがないので、過巻検出ウ
エイトを取外さなくてもクレーン作業の支障になるよう
なことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る過巻防止装置を備
えたホイールクレーンのブーム先端部の模式的構成説明
図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、図2(a)は過
巻防止装置の過巻検出ウエイトの吊持状態説明図であ
り、図2(b)は図2(a)のA矢視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、図3(a)は過
巻防止装置の過巻検出ウエイトの平面図であり、図3
(b)は図3(a)のB−B線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係り、図4(a)は過
巻防止装置の過巻検出ウエイトの平面図であり、図4
(b)は過巻検出ウエイトの開口部が開いている状態を
示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係り、図5(a)は過
巻防止装置の過巻検出ウエイトの平面図であり、図5
(b)は過巻検出ウエイトの一部断面示C矢視図であ
る。
【図6】従来例に係る過巻防止装置のフック体固定構造
の構成図である。
【符号の説明】
1…多段伸縮ブーム,2…補ジブ,3…補助シーブ,4
…補フック体,4a…フック支持体,4b…フック支持
ブラケット,4c…フック取付けピン,4d…フック,
4e…ウエイト支持部材,5…ワイヤロープソケット,
6…フック格納用ブラケット,7…ブラケット取付けピ
ン,8…補巻ロープ 10…過巻防止装置,11…スイッチ付きケーブルリー
ル,12…ケーブルリール,13…ウエイト吊持ケーブ
ル 20…過巻検出ウエイト,20a…連結用ブラケット,
21…第1割リング,21a…ヨーク部,21b…段違
い合わせ部,22…第2割リング,22a…嵌まり込み
部,22b…段違い合わせ部,23…ヒンジピン,24
…リング連結ボルト 30…過巻検出ウエイト,30a…連結用ブラケット,
31…矩形成形部材,32…開口部,33…係合突起,
34…筒体支持ロッド,34a…ピン穴,35…ロープ
外れ防止筒体,36…筒体固定ピン 40…過巻検出ウエイト,40a…連結用ブラケット,
41…円形成形部材,42…開口部,43…支持突起,
44…取付けピン,45…ロープ外れ防止開閉体,45
a…開閉用突起,46…コイルばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フックが連結されたフック支持体を吊持
    する吊荷用ロープの過巻を検知する過巻検知手段を介し
    てブームの先端に吊持され、吊荷用ロープが内側に挿通
    される過巻検出ウエイトを備えてなる過巻防止装置にお
    いて、前記過巻検出ウエイトが、前記吊荷用ロープを内
    側から外側へ、また外側から内側に通過させ得るロープ
    通路を形成させると共に、このロープ通路を遮断するロ
    ープ通路形成遮断手段を備えてなることを特徴とする過
    巻防止装置。
  2. 【請求項2】 フックが連結されたフック支持体を吊持
    する吊荷用ロープの過巻を検知する過巻検知手段を介し
    てブームの先端に吊持され、吊荷用ロープが内側に挿通
    される過巻検出ウエイトを備えてなる過巻防止装置にお
    いて、前記過巻検出ウエイトが、前記吊荷用ロープを過
    巻検知用ウエイトの内側から外側へ、また外側から内側
    に通過させ得る開口部と、この開口部を閉じ、かつ開く
    開閉可能なロープ外れ防止手段とを備えてなることを特
    徴とする過巻防止装置。
  3. 【請求項3】 前記過巻検出ウエイトが、二つのケーブ
    ルリールで巻取り・繰出されるウエイト吊持用ケーブル
    により吊持されると共に、前記二つのケーブルリールの
    うちの少なくとも一つは過巻防止装置の電気回路をON
    −OFFするスイッチを有してなることを特徴とする請
    求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の過巻防
    止装置。
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