JP2000094271A - フィードバック式加工条件補正方法および記録媒体 - Google Patents
フィードバック式加工条件補正方法および記録媒体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】各々に予定加工部位が3個以上形成された複数
のワークを順に、かつ、各ワークについては、加工中に
インプロセス測定機により測定された寸法と加工条件と
の関係に基づいて加工するシステムにおいて、加工条件
を自動的に、かつ、加工されたワークのすべての加工部
位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように補正す
る。 【解決手段】ポストプロセス測定機により、加工された
ワークの3個以上の加工部位についてポストプロセス測
定寸法Xを取得し(S1)、それら寸法Xの最大値X
MAX と最小値XMIN との中間値Mを演算し(S2)、そ
の中間値Mと目標値Aとの差に基づき、次に加工される
べきワークの加工条件である定寸点Rの補正量ΔRを、
そのワークが加工された場合にそれのすべての加工部位
について寸法が寸法公差の範囲内に入るように演算する
(S3ないしS5)。
のワークを順に、かつ、各ワークについては、加工中に
インプロセス測定機により測定された寸法と加工条件と
の関係に基づいて加工するシステムにおいて、加工条件
を自動的に、かつ、加工されたワークのすべての加工部
位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように補正す
る。 【解決手段】ポストプロセス測定機により、加工された
ワークの3個以上の加工部位についてポストプロセス測
定寸法Xを取得し(S1)、それら寸法Xの最大値X
MAX と最小値XMIN との中間値Mを演算し(S2)、そ
の中間値Mと目標値Aとの差に基づき、次に加工される
べきワークの加工条件である定寸点Rの補正量ΔRを、
そのワークが加工された場合にそれのすべての加工部位
について寸法が寸法公差の範囲内に入るように演算する
(S3ないしS5)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの加工条件
を補正する方法に関するものである。
を補正する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークを加工する加工システムの一つに
次のようなものが既に存在する。それは、各々に、加工
されることを予定された加工部位が3個以上形成された
複数のワークを順に加工する加工システムであって、加
工中にインプロセス測定機により、ワークのすべての加
工部位のうちの1個以上の加工部位であるインプロセス
測定機測定部位の寸法をインプロセス測定寸法として測
定し、各インプロセス測定寸法とそれに対応する各加工
条件との関係に基づき、ワークの加工を終了させ、一
方、加工が終了させられた各ワークについては、ポスト
プロセス測定機により、それのすべての加工部位のうち
の3個以上の加工部位であるポストプロセス測定機測定
部位について個々に寸法をポストプロセス測定寸法とし
て測定する加工システムである。
次のようなものが既に存在する。それは、各々に、加工
されることを予定された加工部位が3個以上形成された
複数のワークを順に加工する加工システムであって、加
工中にインプロセス測定機により、ワークのすべての加
工部位のうちの1個以上の加工部位であるインプロセス
測定機測定部位の寸法をインプロセス測定寸法として測
定し、各インプロセス測定寸法とそれに対応する各加工
条件との関係に基づき、ワークの加工を終了させ、一
方、加工が終了させられた各ワークについては、ポスト
プロセス測定機により、それのすべての加工部位のうち
の3個以上の加工部位であるポストプロセス測定機測定
部位について個々に寸法をポストプロセス測定寸法とし
て測定する加工システムである。
【0003】この加工システムの形式はいくつか存在す
る。第1の形式は、加工中にインプロセス測定機によ
り、ワークのすべての加工部位のうちの1個の加工部位
であるインプロセス測定機測定部位についてのみ寸法を
測定し、その測定寸法とそれに対応する加工条件との関
係に基づき、ワークの加工を終了させるものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては従来、加工条
件の補正が作業者によって手動で行われていた。
る。第1の形式は、加工中にインプロセス測定機によ
り、ワークのすべての加工部位のうちの1個の加工部位
であるインプロセス測定機測定部位についてのみ寸法を
測定し、その測定寸法とそれに対応する加工条件との関
係に基づき、ワークの加工を終了させるものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては従来、加工条
件の補正が作業者によって手動で行われていた。
【0004】加工システムの第2形式は、特開平6−2
03039号公報に記載されているように、各ワークの
すべての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に
運動させることにより各ワークのすべての加工部位を同
時に加工するとともに、加工中にインプロセス測定機に
より、ワークのすべての加工部位のうちの2個の加工部
位であるインプロセス測定機測定部位の寸法をインプロ
セス測定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法と
それに対応する各加工条件との関係に基づき、加工具群
のワークに対する角度を調整することと加工具群による
ワークの加工を終了させることとを行うものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては、上記公報に
記載されているように、次のようなフィードバック式加
工条件補正方法が実施されていた。すなわち、(a) ポス
トプロセス測定機により各ワークの3個以上の加工部位
であるポストプロセス測定機測定部位について取得され
た3個以上のポストプロセス測定寸法に基づき、それら
3個以上のポストプロセス測定寸法を、加工部位の位置
を表す座標軸とポストプロセス測定寸法を表す座標軸と
で規定される座標面上にプロットした場合にそのプロッ
トされた3個以上の点に対して近似的に設定される1本
の近似直線を規定する情報を取得する取得工程と、(b)
その取得された情報に基づき、次に加工されるべきワー
クの2個のインプロセス測定機測定部位について加工条
件を、そのワークが補正後の加工条件で加工された場合
にそのワークについて取得されるべき近似直線が第1座
標軸と実質的に平行になるように補正する補正工程とを
含むフィードバック式加工条件補正方法が実施されてい
たのである。この種の補正方法を実施する場合には、加
工システムにおいて、インプロセス測定寸法と比較され
るべき加工条件がポストプロセス測定寸法に基づいて補
正される、いわゆるハイブリッド加工が行われることに
なる。
03039号公報に記載されているように、各ワークの
すべての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に
運動させることにより各ワークのすべての加工部位を同
時に加工するとともに、加工中にインプロセス測定機に
より、ワークのすべての加工部位のうちの2個の加工部
位であるインプロセス測定機測定部位の寸法をインプロ
セス測定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法と
それに対応する各加工条件との関係に基づき、加工具群
のワークに対する角度を調整することと加工具群による
ワークの加工を終了させることとを行うものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては、上記公報に
記載されているように、次のようなフィードバック式加
工条件補正方法が実施されていた。すなわち、(a) ポス
トプロセス測定機により各ワークの3個以上の加工部位
であるポストプロセス測定機測定部位について取得され
た3個以上のポストプロセス測定寸法に基づき、それら
3個以上のポストプロセス測定寸法を、加工部位の位置
を表す座標軸とポストプロセス測定寸法を表す座標軸と
で規定される座標面上にプロットした場合にそのプロッ
トされた3個以上の点に対して近似的に設定される1本
の近似直線を規定する情報を取得する取得工程と、(b)
その取得された情報に基づき、次に加工されるべきワー
クの2個のインプロセス測定機測定部位について加工条
件を、そのワークが補正後の加工条件で加工された場合
にそのワークについて取得されるべき近似直線が第1座
標軸と実質的に平行になるように補正する補正工程とを
含むフィードバック式加工条件補正方法が実施されてい
たのである。この種の補正方法を実施する場合には、加
工システムにおいて、インプロセス測定寸法と比較され
るべき加工条件がポストプロセス測定寸法に基づいて補
正される、いわゆるハイブリッド加工が行われることに
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および発
明の効果】加工システムの第1形式については、ワーク
の加工条件を自動的に補正し、それにより、作業者の負
担軽減を図るとともにワークの加工精度を向上させたい
という要望があった。
明の効果】加工システムの第1形式については、ワーク
の加工条件を自動的に補正し、それにより、作業者の負
担軽減を図るとともにワークの加工精度を向上させたい
という要望があった。
【0006】これに対して、上記公報に記載のフィード
バック式加工条件補正方法、すなわち、加工システムの
第2形式についての従来のフィードバック式加工条件補
正方法には、次のような問題があった。この従来のフィ
ードバック式加工条件補正方法を実施すれば、ポストプ
ロセス測定機により各ワークについて取得された3個以
上のポストプロセス測定寸法に対応する1本の近似直線
が第1座標軸と実質的に平行になるように、2個のイン
プロセス測定機測定部位について加工条件が補正され
る。しかし、この補正方法では、3個以上のポストプロ
セス測定寸法の中に近似直線から大きく外れたポストプ
ロセス測定寸法が存在する場合には、近似直線が実質的
に第1座標軸と平行になるように加工条件が補正されて
も、その補正後の加工条件で加工されたワークのある加
工部位についてポストプロセス測定寸法が寸法公差の範
囲から逸脱してしまう場合がある。この場合には、その
ワークは不良品となってしまう。そのため、加工システ
ムの第2形式については、加工されたワークのすべての
加工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように
加工条件を補正するフィードバック式加工条件補正方法
が要望されていた。
バック式加工条件補正方法、すなわち、加工システムの
第2形式についての従来のフィードバック式加工条件補
正方法には、次のような問題があった。この従来のフィ
ードバック式加工条件補正方法を実施すれば、ポストプ
ロセス測定機により各ワークについて取得された3個以
上のポストプロセス測定寸法に対応する1本の近似直線
が第1座標軸と実質的に平行になるように、2個のイン
プロセス測定機測定部位について加工条件が補正され
る。しかし、この補正方法では、3個以上のポストプロ
セス測定寸法の中に近似直線から大きく外れたポストプ
ロセス測定寸法が存在する場合には、近似直線が実質的
に第1座標軸と平行になるように加工条件が補正されて
も、その補正後の加工条件で加工されたワークのある加
工部位についてポストプロセス測定寸法が寸法公差の範
囲から逸脱してしまう場合がある。この場合には、その
ワークは不良品となってしまう。そのため、加工システ
ムの第2形式については、加工されたワークのすべての
加工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように
加工条件を補正するフィードバック式加工条件補正方法
が要望されていた。
【0007】本発明は、それらの事情を背景としてなさ
れたものであり、その課題は、ワークの加工条件を自動
的に、かつ、加工されたワークのすべての加工部位につ
いて寸法が寸法公差の範囲内に入るように補正可能なフ
ィードバック式加工条件補正方法を提供することにあ
る。
れたものであり、その課題は、ワークの加工条件を自動
的に、かつ、加工されたワークのすべての加工部位につ
いて寸法が寸法公差の範囲内に入るように補正可能なフ
ィードバック式加工条件補正方法を提供することにあ
る。
【0008】この課題は下記の本発明の各態様によって
解決される。なお、以下の説明においては、本発明の各
態様をそれぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で記
載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用すること
の可能性を明示するためであり、ここに記載された組合
せ以外の組合せを採用することの可能性を排除したり、
ここに記載された特徴以外の特徴を採用することの可能
性を排除するものではない。
解決される。なお、以下の説明においては、本発明の各
態様をそれぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で記
載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用すること
の可能性を明示するためであり、ここに記載された組合
せ以外の組合せを採用することの可能性を排除したり、
ここに記載された特徴以外の特徴を採用することの可能
性を排除するものではない。
【0009】(1) 各々に、加工具により加工されること
を予定された加工部位が3個以上形成された複数のワー
クを順に加工する加工システムであって、加工中にイン
プロセス測定機により、ワークのすべての加工部位のう
ちの1個以上の加工部位であるインプロセス測定機測定
部位の寸法をインプロセス測定寸法として測定し、各イ
ンプロセス測定寸法とそれに対応する各加工条件との関
係に基づき、ワークの加工を終了させ、一方、加工が終
了させられた各ワークについては、ポストプロセス測定
機により、それのすべての加工部位のうちの3個以上の
加工部位であるポストプロセス測定機測定部位について
個々に寸法をポストプロセス測定寸法として測定する加
工システムにおいて各加工条件を補正する方法であっ
て、ポストプロセス測定機により各ワークの前記3個以
上のポストプロセス測定機測定部位について取得された
3個以上のポストプロセス測定寸法の最大値と最小値と
の中間値と、それら3個以上のポストプロセス測定寸法
の平均値との少なくとも一方を取得する第1取得工程
と、その取得値に基づき、次に加工されるべきワークの
前記1個以上のインプロセス測定機測定部位について前
記加工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工さ
れた場合にそのワークのすべての加工部位について寸法
が寸法公差の範囲内に入るように補正する第1補正工程
とを含むことを特徴とするフィードバック式加工条件補
正方法〔請求項1〕。先に加工されたワークの3個以上
のポストプロセス測定機測定部位について取得された3
個以上のポストプロセス測定寸法の最大値と最小値との
中間値と、それら3個以上のポストプロセス測定寸法の
平均値とはいずれも、それら3個以上のポストプロセス
測定寸法を前記第1座標軸と第2座標軸とで規定される
座標面上にプロットした場合にそのプロットされた3個
以上の点に対して近似的に設定される1本の近似直線と
第1座標軸との平行ずれ量を表している。この平行ずれ
量は、近似直線と第1座標軸とが互いに平行であると仮
定した場合にそれら近似直線と第1座標軸との間に存在
する隔たり量を意味する。よって、それら中間値と平均
値との少なくとも一方を用いれば、次に加工されるべき
ワークの1個以上のインプロセス測定機測定部位につい
て加工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工さ
れた場合にそのワークのすべての加工部位について寸法
が寸法公差の範囲内に入るように補正することが可能と
なる。このような知見に基づき、本項に記載の方法にお
いては、中間値と平均値との少なくとも一方に基づき、
次に加工されるべきワークの1個以上のインプロセス測
定機測定部位について加工条件が、そのワークが補正後
の加工条件で加工された場合にそのワークのすべての加
工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように補
正される。したがって、この方法によれば、加工条件を
自動的に補正することが可能になるとともに、加工され
たワークに不良品が発生しないように加工条件を補正す
ることも可能になる。この方法において「加工条件」は
例えば、インプロセス測定寸法が到達したときにワーク
の加工を終了させるべきであると判定される定寸点を少
なくとも含むものとされる。また、「1個以上のインプ
ロセス測定機測定部位」は、インプロセス測定寸法に関
して、ワークにおけるすべての加工部位を代表する加工
部位であり、よって、インプロセス測定機測定部位の数
は、ワークにおける加工部位の総数より小さい数とな
り、例えば、1個としたり、2個とすることができる。
また、「加工システム」は、各ワークのすべての加工部
位に同時に係合する加工具群を一体的に運動させること
により各ワークのすべての加工部位を同時に加工する方
式としたり、各ワークのすべての加工部位に共通の1個
の加工具により、それらすべての加工部位を順に加工す
る方式とすることができる。後者の方式を採用する場合
には、例えば、各ワークのすべての加工部位をいずれも
インプロセス測定機測定部位とする一方、それら複数の
インプロセス測定機測定部位にそれぞれ対応する複数の
加工条件を、第1補正工程により、互いに共通の補正量
により補正することができる。 (2) 前記第1補正工程が、次に加工されるべきワークの
1個以上の加工部位について加工条件を、前記取得値が
前記寸法公差の中心値と実質的に一致するように補正す
る工程を含む(1) 項に記載のフィードバック式加工条件
補正方法。 (3) 前記加工システムが、各ワークのすべての加工部位
に同時に係合する加工具群を一体的に運動させることに
より各ワークのすべての加工部位を同時に加工するもの
であり、前記1個以上のインプロセス測定機測定部位の
数が、1個である(1) または(2) 項に記載のフィードバ
ック式加工条件補正方法。 (4) 前記加工システムが、各ワークのすべての加工部位
に同時に係合する加工具群を一体的に運動させることに
より各ワークのすべての加工部位を同時に加工するとと
もに、加工中に前記インプロセス測定機により、ワーク
のすべての加工部位のうちの2個の加工部位であるイン
プロセス測定機測定部位について寸法をインプロセス測
定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法とそれに
対応する前記各加工条件との関係に基づき、加工具群の
ワークに対する角度を調整することと加工具群によるワ
ークの加工を終了させることとを行うものであり、当該
フィードバック式加工条件補正方法が、さらに、前記3
個以上のポストプロセス測定寸法に基づき、それら3個
以上のポストプロセス測定寸法を、加工部位の位置を表
す第1座標軸とポストプロセス測定寸法を表す第2座標
軸とで規定される座標面上にプロットした場合にそのプ
ロットされた3個以上の点に対して近似的に設定される
1本の近似直線を規定する情報を取得する第2取得工程
と、その取得された情報に基づき、次に加工されるべき
ワークの前記2個のインプロセス測定機測定部位につい
ての前記各加工条件を、そのワークが補正後の加工条件
で加工された場合にそのワークについて取得されるべき
前記近似直線が第1座標軸と実質的に平行になるように
補正する第2補正工程とを含み、かつ、前記第1取得工
程が、前記3個以上のポストプロセス測定寸法が前記第
2補正工程による加工条件の補正の影響を受けて修正さ
れたそれら3個以上の修正ポストプロセス測定寸法の最
大値と最小値との中間値と、それら3個以上の修正ポス
トプロセス測定寸法の平均値との少なくとも一方を取得
するものであり、前記第1補正工程が、その第1取得工
程による取得値に基づき、次に加工されるべきワークの
前記2個のインプロセス測定機測定部位について前記加
工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工された
場合にそのワークのすべての加工部位について寸法が寸
法公差の範囲内に入るように補正するものである(1) ま
たは(2) 項に記載のフィードバック式加工条件補正方法
〔請求項2〕。この方法においては、ポストプロセス測
定機により各ワークについて取得された3個以上のポス
トプロセス測定寸法に基づき、それら3個以上のポスト
プロセス測定寸法に対応する1本の近似直線を規定する
情報が取得され、その取得された情報に基づき、次に加
工されるべきワークの2個のインプロセス測定機測定部
位について加工条件が、そのワークが補正後の加工条件
で加工された場合にそのワークについて取得されるべき
近似直線が第1座標軸と実質的に平行になるように補正
される。近似直線の傾きが第1座標軸と実質的に一致す
るように、2個のインプロセス測定機測定部位について
加工条件が補正されるのである。さらに、この方法にお
いては、3個以上のポストプロセス測定寸法が、近似直
線の傾きを考慮した加工条件の補正の影響を受けて修正
されたそれら3個以上の修正ポストプロセス測定寸法の
最大値と最小値との中間値と、それら3個以上の修正ポ
ストプロセス測定寸法の平均値との少なくとも一方に基
づき、次に加工されるべきワークの2個のインプロセス
測定機測定部位について加工条件が、そのワークが補正
後の加工条件で加工された場合にそのワークのすべての
加工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように
補正される。前記(1) 項に記載の方法におけると同様
に、近似直線と3個以上のポストプロセス測定寸法の目
標値を表す目標直線との平行ずれ量が実質的に0になる
ように補正されるのである。その目標直線とは、第2座
標軸上において3個以上のポストプロセス測定寸法が目
標寸法に等しいことを表す点を通過して第1座標軸に平
行な一直線である。したがって、この方法によれば、加
工具群のワークに対する角度を調整可能である加工シス
テムにおいて、近似直線の第1座標軸に対する傾きと、
近似直線の第1座標軸からの隔たり量との双方が自動的
に調整可能となる。この方法において「各インプロセス
測定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に基づ
き、加工具群のワークに対する角度を調整することとワ
ークの一回の加工を終了させること」は具体的には、次
のような態様で実現することができる。すなわち、一回
の角度調節と一回の加工とを同時に終了させる態様であ
って、具体的には、2個のインプロセス測定機測定部位
についてインプロセス測定寸法が定寸点(定寸点は2個
のインプロセス測定機測定部位について共通に設定する
ことも、個別に設定することも可能である)に到達した
時期相互の関係に基づき、加工具群のワークに対する角
度調整を行うとともに、2個のインプロセス測定機測定
部位のすべてについてインプロセス測定寸法が定寸点に
到達するのを待って一回の加工を終了させる態様で実現
することができるのである。さらに、次のような態様で
も実現することができる。すなわち、先に一回の角度調
整を、後に一回の加工を終了させる態様であって、具体
的には、2個のインプロセス測定機測定部位の各々につ
き、定寸点に加えて、ワークを加工し続ける際にその定
寸点に到達する前に到達する加工中間値を設定し、2個
のインプロセス測定機測定部位についての2個のインプ
ロセス測定寸法がそれぞれ各加工中間値に到達した時期
相互の関係に基づいて加工具群の角度調節を行い、その
後、2個のインプロセス測定機測定部位のいずれかにつ
いて先にインプロセス測定寸法が定寸点に到達した時期
に、または、2個のインプロセス測定機測定部位のすべ
てについてインプロセス測定寸法が定寸点となるのを待
って、一回の加工を終了させる態様でも実現することが
できるのである。 (5) (1) ないし(4) 項のいずれかに記載のフィードバッ
ク式加工条件補正方法を実施するためにコンピュータに
より実行されるプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体〔請求項3〕。この記録媒体に記録
されているプログラムをコンピュータにより実行すれ
ば、加工条件を自動的に補正することが可能になるとと
もに、加工されたワークに不良品が発生しないように加
工条件を補正することも可能になる。
を予定された加工部位が3個以上形成された複数のワー
クを順に加工する加工システムであって、加工中にイン
プロセス測定機により、ワークのすべての加工部位のう
ちの1個以上の加工部位であるインプロセス測定機測定
部位の寸法をインプロセス測定寸法として測定し、各イ
ンプロセス測定寸法とそれに対応する各加工条件との関
係に基づき、ワークの加工を終了させ、一方、加工が終
了させられた各ワークについては、ポストプロセス測定
機により、それのすべての加工部位のうちの3個以上の
加工部位であるポストプロセス測定機測定部位について
個々に寸法をポストプロセス測定寸法として測定する加
工システムにおいて各加工条件を補正する方法であっ
て、ポストプロセス測定機により各ワークの前記3個以
上のポストプロセス測定機測定部位について取得された
3個以上のポストプロセス測定寸法の最大値と最小値と
の中間値と、それら3個以上のポストプロセス測定寸法
の平均値との少なくとも一方を取得する第1取得工程
と、その取得値に基づき、次に加工されるべきワークの
前記1個以上のインプロセス測定機測定部位について前
記加工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工さ
れた場合にそのワークのすべての加工部位について寸法
が寸法公差の範囲内に入るように補正する第1補正工程
とを含むことを特徴とするフィードバック式加工条件補
正方法〔請求項1〕。先に加工されたワークの3個以上
のポストプロセス測定機測定部位について取得された3
個以上のポストプロセス測定寸法の最大値と最小値との
中間値と、それら3個以上のポストプロセス測定寸法の
平均値とはいずれも、それら3個以上のポストプロセス
測定寸法を前記第1座標軸と第2座標軸とで規定される
座標面上にプロットした場合にそのプロットされた3個
以上の点に対して近似的に設定される1本の近似直線と
第1座標軸との平行ずれ量を表している。この平行ずれ
量は、近似直線と第1座標軸とが互いに平行であると仮
定した場合にそれら近似直線と第1座標軸との間に存在
する隔たり量を意味する。よって、それら中間値と平均
値との少なくとも一方を用いれば、次に加工されるべき
ワークの1個以上のインプロセス測定機測定部位につい
て加工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工さ
れた場合にそのワークのすべての加工部位について寸法
が寸法公差の範囲内に入るように補正することが可能と
なる。このような知見に基づき、本項に記載の方法にお
いては、中間値と平均値との少なくとも一方に基づき、
次に加工されるべきワークの1個以上のインプロセス測
定機測定部位について加工条件が、そのワークが補正後
の加工条件で加工された場合にそのワークのすべての加
工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように補
正される。したがって、この方法によれば、加工条件を
自動的に補正することが可能になるとともに、加工され
たワークに不良品が発生しないように加工条件を補正す
ることも可能になる。この方法において「加工条件」は
例えば、インプロセス測定寸法が到達したときにワーク
の加工を終了させるべきであると判定される定寸点を少
なくとも含むものとされる。また、「1個以上のインプ
ロセス測定機測定部位」は、インプロセス測定寸法に関
して、ワークにおけるすべての加工部位を代表する加工
部位であり、よって、インプロセス測定機測定部位の数
は、ワークにおける加工部位の総数より小さい数とな
り、例えば、1個としたり、2個とすることができる。
また、「加工システム」は、各ワークのすべての加工部
位に同時に係合する加工具群を一体的に運動させること
により各ワークのすべての加工部位を同時に加工する方
式としたり、各ワークのすべての加工部位に共通の1個
の加工具により、それらすべての加工部位を順に加工す
る方式とすることができる。後者の方式を採用する場合
には、例えば、各ワークのすべての加工部位をいずれも
インプロセス測定機測定部位とする一方、それら複数の
インプロセス測定機測定部位にそれぞれ対応する複数の
加工条件を、第1補正工程により、互いに共通の補正量
により補正することができる。 (2) 前記第1補正工程が、次に加工されるべきワークの
1個以上の加工部位について加工条件を、前記取得値が
前記寸法公差の中心値と実質的に一致するように補正す
る工程を含む(1) 項に記載のフィードバック式加工条件
補正方法。 (3) 前記加工システムが、各ワークのすべての加工部位
に同時に係合する加工具群を一体的に運動させることに
より各ワークのすべての加工部位を同時に加工するもの
であり、前記1個以上のインプロセス測定機測定部位の
数が、1個である(1) または(2) 項に記載のフィードバ
ック式加工条件補正方法。 (4) 前記加工システムが、各ワークのすべての加工部位
に同時に係合する加工具群を一体的に運動させることに
より各ワークのすべての加工部位を同時に加工するとと
もに、加工中に前記インプロセス測定機により、ワーク
のすべての加工部位のうちの2個の加工部位であるイン
プロセス測定機測定部位について寸法をインプロセス測
定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法とそれに
対応する前記各加工条件との関係に基づき、加工具群の
ワークに対する角度を調整することと加工具群によるワ
ークの加工を終了させることとを行うものであり、当該
フィードバック式加工条件補正方法が、さらに、前記3
個以上のポストプロセス測定寸法に基づき、それら3個
以上のポストプロセス測定寸法を、加工部位の位置を表
す第1座標軸とポストプロセス測定寸法を表す第2座標
軸とで規定される座標面上にプロットした場合にそのプ
ロットされた3個以上の点に対して近似的に設定される
1本の近似直線を規定する情報を取得する第2取得工程
と、その取得された情報に基づき、次に加工されるべき
ワークの前記2個のインプロセス測定機測定部位につい
ての前記各加工条件を、そのワークが補正後の加工条件
で加工された場合にそのワークについて取得されるべき
前記近似直線が第1座標軸と実質的に平行になるように
補正する第2補正工程とを含み、かつ、前記第1取得工
程が、前記3個以上のポストプロセス測定寸法が前記第
2補正工程による加工条件の補正の影響を受けて修正さ
れたそれら3個以上の修正ポストプロセス測定寸法の最
大値と最小値との中間値と、それら3個以上の修正ポス
トプロセス測定寸法の平均値との少なくとも一方を取得
するものであり、前記第1補正工程が、その第1取得工
程による取得値に基づき、次に加工されるべきワークの
前記2個のインプロセス測定機測定部位について前記加
工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工された
場合にそのワークのすべての加工部位について寸法が寸
法公差の範囲内に入るように補正するものである(1) ま
たは(2) 項に記載のフィードバック式加工条件補正方法
〔請求項2〕。この方法においては、ポストプロセス測
定機により各ワークについて取得された3個以上のポス
トプロセス測定寸法に基づき、それら3個以上のポスト
プロセス測定寸法に対応する1本の近似直線を規定する
情報が取得され、その取得された情報に基づき、次に加
工されるべきワークの2個のインプロセス測定機測定部
位について加工条件が、そのワークが補正後の加工条件
で加工された場合にそのワークについて取得されるべき
近似直線が第1座標軸と実質的に平行になるように補正
される。近似直線の傾きが第1座標軸と実質的に一致す
るように、2個のインプロセス測定機測定部位について
加工条件が補正されるのである。さらに、この方法にお
いては、3個以上のポストプロセス測定寸法が、近似直
線の傾きを考慮した加工条件の補正の影響を受けて修正
されたそれら3個以上の修正ポストプロセス測定寸法の
最大値と最小値との中間値と、それら3個以上の修正ポ
ストプロセス測定寸法の平均値との少なくとも一方に基
づき、次に加工されるべきワークの2個のインプロセス
測定機測定部位について加工条件が、そのワークが補正
後の加工条件で加工された場合にそのワークのすべての
加工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように
補正される。前記(1) 項に記載の方法におけると同様
に、近似直線と3個以上のポストプロセス測定寸法の目
標値を表す目標直線との平行ずれ量が実質的に0になる
ように補正されるのである。その目標直線とは、第2座
標軸上において3個以上のポストプロセス測定寸法が目
標寸法に等しいことを表す点を通過して第1座標軸に平
行な一直線である。したがって、この方法によれば、加
工具群のワークに対する角度を調整可能である加工シス
テムにおいて、近似直線の第1座標軸に対する傾きと、
近似直線の第1座標軸からの隔たり量との双方が自動的
に調整可能となる。この方法において「各インプロセス
測定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に基づ
き、加工具群のワークに対する角度を調整することとワ
ークの一回の加工を終了させること」は具体的には、次
のような態様で実現することができる。すなわち、一回
の角度調節と一回の加工とを同時に終了させる態様であ
って、具体的には、2個のインプロセス測定機測定部位
についてインプロセス測定寸法が定寸点(定寸点は2個
のインプロセス測定機測定部位について共通に設定する
ことも、個別に設定することも可能である)に到達した
時期相互の関係に基づき、加工具群のワークに対する角
度調整を行うとともに、2個のインプロセス測定機測定
部位のすべてについてインプロセス測定寸法が定寸点に
到達するのを待って一回の加工を終了させる態様で実現
することができるのである。さらに、次のような態様で
も実現することができる。すなわち、先に一回の角度調
整を、後に一回の加工を終了させる態様であって、具体
的には、2個のインプロセス測定機測定部位の各々につ
き、定寸点に加えて、ワークを加工し続ける際にその定
寸点に到達する前に到達する加工中間値を設定し、2個
のインプロセス測定機測定部位についての2個のインプ
ロセス測定寸法がそれぞれ各加工中間値に到達した時期
相互の関係に基づいて加工具群の角度調節を行い、その
後、2個のインプロセス測定機測定部位のいずれかにつ
いて先にインプロセス測定寸法が定寸点に到達した時期
に、または、2個のインプロセス測定機測定部位のすべ
てについてインプロセス測定寸法が定寸点となるのを待
って、一回の加工を終了させる態様でも実現することが
できるのである。 (5) (1) ないし(4) 項のいずれかに記載のフィードバッ
ク式加工条件補正方法を実施するためにコンピュータに
より実行されるプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体〔請求項3〕。この記録媒体に記録
されているプログラムをコンピュータにより実行すれ
ば、加工条件を自動的に補正することが可能になるとと
もに、加工されたワークに不良品が発生しないように加
工条件を補正することも可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な実
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1には、本発明の第1実施形態であるフ
ィードバック式加工条件補正方法を実施するのに好適な
定寸点補正装置10が加工システムと共に示されてい
る。
ィードバック式加工条件補正方法を実施するのに好適な
定寸点補正装置10が加工システムと共に示されてい
る。
【0012】図2には、自動車のエンジンの一構成要素
であるシリンダブロック12が側面断面図で示されてい
る。このシリンダブロック12には、図示しないクラン
クシャフトをそれに同軸に形成された5個のジャーナル
部においてそれぞれ摺動回転可能に支持する5個の支持
部16が形成されている。それら5個の支持部16には
5個のベアリングキャップ18がそれぞれ装着されてい
る。各支持部16には部分円筒面20が形成され、ま
た、それとほぼ同一の半径を有する部分円筒面22が各
ベアリングキャップ18に形成されている。互いに対応
する各支持部16と各ベアリングキャップ18とによ
り、図3に示すように、各全体円筒面24が形成されて
おり、各全体円筒面24に、図示しない各ベアリング
(メタル)を介して、クランクシャフトの各ジャーナル
部が摺動回転可能に嵌合されるのである。
であるシリンダブロック12が側面断面図で示されてい
る。このシリンダブロック12には、図示しないクラン
クシャフトをそれに同軸に形成された5個のジャーナル
部においてそれぞれ摺動回転可能に支持する5個の支持
部16が形成されている。それら5個の支持部16には
5個のベアリングキャップ18がそれぞれ装着されてい
る。各支持部16には部分円筒面20が形成され、ま
た、それとほぼ同一の半径を有する部分円筒面22が各
ベアリングキャップ18に形成されている。互いに対応
する各支持部16と各ベアリングキャップ18とによ
り、図3に示すように、各全体円筒面24が形成されて
おり、各全体円筒面24に、図示しない各ベアリング
(メタル)を介して、クランクシャフトの各ジャーナル
部が摺動回転可能に嵌合されるのである。
【0013】上記加工システムは、それら5個の全体円
筒面24に対してホーニング加工を行う。すなわち、本
実施形態においては、シリンダブロック12およびベア
リングキャップ18が互いに共同して「ワーク」を構成
し、また、5個の全体円筒面24が「3個以上のポスト
プロセス測定機測定部位」を構成しているのである。
筒面24に対してホーニング加工を行う。すなわち、本
実施形態においては、シリンダブロック12およびベア
リングキャップ18が互いに共同して「ワーク」を構成
し、また、5個の全体円筒面24が「3個以上のポスト
プロセス測定機測定部位」を構成しているのである。
【0014】加工システムは、図1に示すように、加工
機30を備えている。加工機30は、ホーニング加工を
行うため、ホーニング装置を含むように構成されてい
る。ホーニング装置は、図4に示すホーン34と、その
ホーン34をそれの軸線まわりに回転させる回転用モー
タ(図示しない)と、そのホーン34をそれの軸線に沿
って往復運動させる往復運動用モータ(図示しない)と
を備えている。
機30を備えている。加工機30は、ホーニング加工を
行うため、ホーニング装置を含むように構成されてい
る。ホーニング装置は、図4に示すホーン34と、その
ホーン34をそれの軸線まわりに回転させる回転用モー
タ(図示しない)と、そのホーン34をそれの軸線に沿
って往復運動させる往復運動用モータ(図示しない)と
を備えている。
【0015】ホーン34は、軸線を有する円筒状のハウ
ジング40と、互いに同軸に並んだ5個の加工部42と
を備えている。ホーン34は、それら5個の加工部42
により、5個の全体円筒面24を互いに同時にそれぞれ
加工する。すなわち、本実施形態においては、複数の砥
石44を含む各加工部42が「加工具」を構成し、5個
の加工部42が「加工具群」を構成しているのである。
ジング40と、互いに同軸に並んだ5個の加工部42と
を備えている。ホーン34は、それら5個の加工部42
により、5個の全体円筒面24を互いに同時にそれぞれ
加工する。すなわち、本実施形態においては、複数の砥
石44を含む各加工部42が「加工具」を構成し、5個
の加工部42が「加工具群」を構成しているのである。
【0016】各加工部42は、よく知られているよう
に、複数の砥石44が図6に示すように、ホーン34の
回転軸線と同軸な一円筒面に沿ってほぼ等間隔で配置さ
れて構成されている。各加工部42において複数の砥石
44は、ハウジング40にそれの半径方向に移動可能に
取り付けられている。ハウジング40には、図5に示す
ように、ロッド48が同軸に移動可能に内蔵されてお
り、そのロッド48には5個のコーン部50が5個の加
工部42にそれぞれ対応して形成されている。各加工部
42において複数の砥石44の背面には複数のシュー5
2が取り付けられ、それら複数のシュー52の背面に
は、コーン部50の円錐面を補完する各斜面が形成され
ている。コーン部50は、複数のシュー52にそれらの
斜面において係合させられており、よって、ロッド48
の軸方向位置に応じて複数の砥石44の、ハウジング4
0の外周面からの張出量が変化させられる。ロッド48
の軸方向位置は、図示しない砥石拡縮用モータにより制
御され、それにより、砥石44の張出量が制御される。
に、複数の砥石44が図6に示すように、ホーン34の
回転軸線と同軸な一円筒面に沿ってほぼ等間隔で配置さ
れて構成されている。各加工部42において複数の砥石
44は、ハウジング40にそれの半径方向に移動可能に
取り付けられている。ハウジング40には、図5に示す
ように、ロッド48が同軸に移動可能に内蔵されてお
り、そのロッド48には5個のコーン部50が5個の加
工部42にそれぞれ対応して形成されている。各加工部
42において複数の砥石44の背面には複数のシュー5
2が取り付けられ、それら複数のシュー52の背面に
は、コーン部50の円錐面を補完する各斜面が形成され
ている。コーン部50は、複数のシュー52にそれらの
斜面において係合させられており、よって、ロッド48
の軸方向位置に応じて複数の砥石44の、ハウジング4
0の外周面からの張出量が変化させられる。ロッド48
の軸方向位置は、図示しない砥石拡縮用モータにより制
御され、それにより、砥石44の張出量が制御される。
【0017】前記加工システムはさらに、インプロセス
測定機60を備えている。インプロセス測定機60は、
非接触式の一例である空気マイクロメータ式とされてお
り、測定子と測定ノズルと信号処理装置とを備えてい
る。図1には、信号処理装置がインプロセス測定機60
として示されており、図4および図6には、一対の測定
子62と一対の測定ノズル64とが示されている。一対
の測定子62は、図6に示すように、ハウジング40
に、ホーン34の一直径方向に隔たった一対の位置にお
いてぞれぞれ、測定すべき全体円筒面24(図示しな
い)に対向する姿勢で取り付けられている。それら一対
の測定子62に一対の測定ノズル64がそれぞれ形成さ
れている。それら一対の測定ノズル64は、ハウジング
40内に形成された空気通路66に接続されており、信
号処理装置は、その空気通路を流れる空気の流量や圧力
により、ホーニング加工中に、測定子62と全体円筒面
24との隙間を測定する。信号処理装置は、さらに、そ
の測定した隙間を、全体円筒面24の直径に変換し、図
1に示すように、それをインプロセス測定寸法Yとして
後述の定寸装置70に供給する。ただし、インプロセス
測定機60は、同時に加工される5個の加工部位のうち
1個のみについて直径寸法を測定する。すなわち、その
1個の加工部位が「1個以上のインプロセス測定機測定
部位」を構成しているのである。
測定機60を備えている。インプロセス測定機60は、
非接触式の一例である空気マイクロメータ式とされてお
り、測定子と測定ノズルと信号処理装置とを備えてい
る。図1には、信号処理装置がインプロセス測定機60
として示されており、図4および図6には、一対の測定
子62と一対の測定ノズル64とが示されている。一対
の測定子62は、図6に示すように、ハウジング40
に、ホーン34の一直径方向に隔たった一対の位置にお
いてぞれぞれ、測定すべき全体円筒面24(図示しな
い)に対向する姿勢で取り付けられている。それら一対
の測定子62に一対の測定ノズル64がそれぞれ形成さ
れている。それら一対の測定ノズル64は、ハウジング
40内に形成された空気通路66に接続されており、信
号処理装置は、その空気通路を流れる空気の流量や圧力
により、ホーニング加工中に、測定子62と全体円筒面
24との隙間を測定する。信号処理装置は、さらに、そ
の測定した隙間を、全体円筒面24の直径に変換し、図
1に示すように、それをインプロセス測定寸法Yとして
後述の定寸装置70に供給する。ただし、インプロセス
測定機60は、同時に加工される5個の加工部位のうち
1個のみについて直径寸法を測定する。すなわち、その
1個の加工部位が「1個以上のインプロセス測定機測定
部位」を構成しているのである。
【0018】加工システムはさらに、モータコントロー
ラ72を備えている。モータコントローラ72は、前記
回転用モータと往復運動用モータと砥石拡縮用モータと
を制御する。回転用モータと往復運動用モータとを始動
させれば、5個の加工部位に対するホーニング加工が同
時に開始され、停止させれば、終了する。
ラ72を備えている。モータコントローラ72は、前記
回転用モータと往復運動用モータと砥石拡縮用モータと
を制御する。回転用モータと往復運動用モータとを始動
させれば、5個の加工部位に対するホーニング加工が同
時に開始され、停止させれば、終了する。
【0019】加工システムはさらに、定寸装置70を備
えている。定寸装置70は、インプロセス測定機60か
ら供給されたインプロセス測定寸法Yと定寸点Rとを互
いに比較し、インプロセス測定寸法Yが定寸点Rに到達
したときに、5個の加工部位に対するホーニング加工を
終了させるべく、モータコントローラ72を介して回転
用モータおよび往復運動用モータを停止させる。
えている。定寸装置70は、インプロセス測定機60か
ら供給されたインプロセス測定寸法Yと定寸点Rとを互
いに比較し、インプロセス測定寸法Yが定寸点Rに到達
したときに、5個の加工部位に対するホーニング加工を
終了させるべく、モータコントローラ72を介して回転
用モータおよび往復運動用モータを停止させる。
【0020】加工システムはさらに、ポストプロセス測
定機80を備えている。ポストプロセ測定機80は、加
工機30により加工されたワークの5個の加工部位のす
べてについて直径を測定し、それをポストプロセス測定
寸法Xとして前記定寸点補正装置10に供給する。すな
わち、加工システムは、ワークに対してハイブリッド加
工を行うものとされているのである。
定機80を備えている。ポストプロセ測定機80は、加
工機30により加工されたワークの5個の加工部位のす
べてについて直径を測定し、それをポストプロセス測定
寸法Xとして前記定寸点補正装置10に供給する。すな
わち、加工システムは、ワークに対してハイブリッド加
工を行うものとされているのである。
【0021】その定寸点補正装置10は、概略的に説明
すれば、加工された最新のワークについて取得された5
個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小値
XMI N との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを
決定し、それを定寸装置70に供給する。定寸装置70
は、補正量ΔRが供給されれば、定寸点Rをそれに応じ
て補正するように設計されている。
すれば、加工された最新のワークについて取得された5
個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小値
XMI N との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを
決定し、それを定寸装置70に供給する。定寸装置70
は、補正量ΔRが供給されれば、定寸点Rをそれに応じ
て補正するように設計されている。
【0022】定寸点補正装置10は、図7に示すよう
に、プロセッサ90(CPU等)とメモリ92(RO
M,RAM等)とを含むコンピュータ94と、CD−R
OM等、記録媒体96に対して読み込み・書き込みを行
う外部記憶装置98とを含むように構成されている。コ
ンピュータ94は外部記憶装置98に接続されており、
必要なプログラムおよびデータを外部記憶装置98から
読み出して実行することにより、必要な演算および処理
を行う。記録媒体96には、図8にフローチャートで表
されている定寸点補正ルーチンが記憶されている。以
下、本ルーチンを説明する。
に、プロセッサ90(CPU等)とメモリ92(RO
M,RAM等)とを含むコンピュータ94と、CD−R
OM等、記録媒体96に対して読み込み・書き込みを行
う外部記憶装置98とを含むように構成されている。コ
ンピュータ94は外部記憶装置98に接続されており、
必要なプログラムおよびデータを外部記憶装置98から
読み出して実行することにより、必要な演算および処理
を行う。記録媒体96には、図8にフローチャートで表
されている定寸点補正ルーチンが記憶されている。以
下、本ルーチンを説明する。
【0023】本ルーチンにおいては、まず、ステップS
1(以下、単に「S1」で表す。他のステップについて
も同じとする。)において、ポストプロセス測定機80
から、最後に加工されたワークについての5個のポスト
プロセス測定寸法Xi (i=1〜5)が入力されるのが
待たれる。入力されたならば、判定がYESとなり、S
2において、中間値Mが演算される(図9参照)。具体
的には、それら5個のポストプロセス測定寸法Xの最大
値XMAX と最小値XMIN とに基づき、 M=(XMAX +XMIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
1(以下、単に「S1」で表す。他のステップについて
も同じとする。)において、ポストプロセス測定機80
から、最後に加工されたワークについての5個のポスト
プロセス測定寸法Xi (i=1〜5)が入力されるのが
待たれる。入力されたならば、判定がYESとなり、S
2において、中間値Mが演算される(図9参照)。具体
的には、それら5個のポストプロセス測定寸法Xの最大
値XMAX と最小値XMIN とに基づき、 M=(XMAX +XMIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
【0024】その後、S3において、誤差値Eが演算さ
れる(図9参照)。本実施形態においては、5個の加工
部位について共通に、その直径寸法の目標値A(加工部
位の直径に関する寸法公差の中心値)が設定されてお
り、誤差値Eは、その目標値Aから中間値Mを引き算す
ることによって演算される。続いて、S4において、定
寸点Rの補正量ΔRが決定される(図9参照)。補正量
ΔRは、演算された誤差値Eと等しい値に決定される。
その後、S5において、決定された補正量ΔRが定寸装
置70に出力される。以上で本ルーチンの一回の実行が
終了する。
れる(図9参照)。本実施形態においては、5個の加工
部位について共通に、その直径寸法の目標値A(加工部
位の直径に関する寸法公差の中心値)が設定されてお
り、誤差値Eは、その目標値Aから中間値Mを引き算す
ることによって演算される。続いて、S4において、定
寸点Rの補正量ΔRが決定される(図9参照)。補正量
ΔRは、演算された誤差値Eと等しい値に決定される。
その後、S5において、決定された補正量ΔRが定寸装
置70に出力される。以上で本ルーチンの一回の実行が
終了する。
【0025】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図8のS1およびS2が互いに共同して
「第1取得工程」を構成し、S3ないしS5が互いに共
同して「第1補正工程」を構成しているのである。
態においては、図8のS1およびS2が互いに共同して
「第1取得工程」を構成し、S3ないしS5が互いに共
同して「第1補正工程」を構成しているのである。
【0026】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
ただし、本実施形態は、第1実施形態とハードウェア構
成については共通し、ソフトウェア構成については定寸
点補正技術に関してのみ異なるため、その異なる構成の
みについて詳細に説明し、共通する構成については同一
の符号を使用することによって詳細な説明を省略する。
ただし、本実施形態は、第1実施形態とハードウェア構
成については共通し、ソフトウェア構成については定寸
点補正技術に関してのみ異なるため、その異なる構成の
みについて詳細に説明し、共通する構成については同一
の符号を使用することによって詳細な説明を省略する。
【0027】第1実施形態においては、定寸点補正装置
10が、加工された最新のワークについて取得された5
個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小値
XMI N との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを
決定するようになっている。これに対して、本実施形態
においては、定寸点補正装置が、それら5個のポストプ
ロセス測定寸法Xの平均値Nに基づき、定寸点Rの補正
量ΔRを決定する。
10が、加工された最新のワークについて取得された5
個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小値
XMI N との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを
決定するようになっている。これに対して、本実施形態
においては、定寸点補正装置が、それら5個のポストプ
ロセス測定寸法Xの平均値Nに基づき、定寸点Rの補正
量ΔRを決定する。
【0028】図10には、本実施形態における定寸点補
正ルーチンがフローチャートで表されている。本ルーチ
ンにおいては、まず、S11において、前記S1におけ
ると同様に、ポストプロセス測定機80から、最後に加
工されたワークについての最新の5個のポストプロセス
測定寸法Xi が入力されるのが待たれる。入力されたな
らば、判定がYESとなり、S12において、平均値N
が演算される。具体的には、 N=(X1 +X2 +X3 +X4 +X5 )÷5 なる式を用いて演算される。その後、S13において、
誤差値Eが演算される。具体的には、目標値Aから平均
値Nを引き算することによって演算される。以後、S1
4およびS15が、前記S4およびS5におけると同様
に実行される。
正ルーチンがフローチャートで表されている。本ルーチ
ンにおいては、まず、S11において、前記S1におけ
ると同様に、ポストプロセス測定機80から、最後に加
工されたワークについての最新の5個のポストプロセス
測定寸法Xi が入力されるのが待たれる。入力されたな
らば、判定がYESとなり、S12において、平均値N
が演算される。具体的には、 N=(X1 +X2 +X3 +X4 +X5 )÷5 なる式を用いて演算される。その後、S13において、
誤差値Eが演算される。具体的には、目標値Aから平均
値Nを引き算することによって演算される。以後、S1
4およびS15が、前記S4およびS5におけると同様
に実行される。
【0029】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図10のS11およびS12が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S13ないしS15
が互いに共同して「第1補正工程」を構成しているので
ある。
態においては、図10のS11およびS12が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S13ないしS15
が互いに共同して「第1補正工程」を構成しているので
ある。
【0030】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態であるフィードバック式加工条件補正方法が
実施される加工システムにおいては、加工機等、複数の
構成要素が、図1に示す第1実施形態におけると同じ位
置関係で相互に電気的に接続されている。
本実施形態であるフィードバック式加工条件補正方法が
実施される加工システムにおいては、加工機等、複数の
構成要素が、図1に示す第1実施形態におけると同じ位
置関係で相互に電気的に接続されている。
【0031】本実施形態においては、図11に示すよう
に、ワークが、自動車のエンジンのクランクシャフト1
20とされ、そのワークにおける3個以上の加工部位
が、そのクランクシャフト120に互いに同軸に形成さ
れた7個のジャーナル面122とされている。
に、ワークが、自動車のエンジンのクランクシャフト1
20とされ、そのワークにおける3個以上の加工部位
が、そのクランクシャフト120に互いに同軸に形成さ
れた7個のジャーナル面122とされている。
【0032】加工システムは、加工機130を備えてお
り、その加工機130は、マルチ研削盤を含むように構
成されている。図12には、マルチ研削盤の構成が概念
的に示されている。以下、マルチ研削盤を説明するが、
よく知られたものであるため、簡単に説明する。
り、その加工機130は、マルチ研削盤を含むように構
成されている。図12には、マルチ研削盤の構成が概念
的に示されている。以下、マルチ研削盤を説明するが、
よく知られたものであるため、簡単に説明する。
【0033】マルチ研削盤は、ワークの7個のジャーナ
ル面122の各々に対し、加工具としての円形状の砥石
132により、円筒研削を行う。具体的には、図11に
示すように、複数の砥石132が同軸的に並んだ砥石群
134とワークとを接触回転させることにより、7個の
ジャーナル面122すべてに対して同時に円筒研削を行
う。
ル面122の各々に対し、加工具としての円形状の砥石
132により、円筒研削を行う。具体的には、図11に
示すように、複数の砥石132が同軸的に並んだ砥石群
134とワークとを接触回転させることにより、7個の
ジャーナル面122すべてに対して同時に円筒研削を行
う。
【0034】マルチ研削盤は、図12に示すように、ワ
ークのためのワークテーブル140を備えている。この
ワークテーブル140はマルチ研削盤の図示しない主フ
レームに取り付けられている。ワークテーブル140に
は、ワークをそれの軸線回りに回転可能に保持する保持
装置(図示しない)とその保持されたワークを回転させ
るワーク回転用モータ142とが設けられている。
ークのためのワークテーブル140を備えている。この
ワークテーブル140はマルチ研削盤の図示しない主フ
レームに取り付けられている。ワークテーブル140に
は、ワークをそれの軸線回りに回転可能に保持する保持
装置(図示しない)とその保持されたワークを回転させ
るワーク回転用モータ142とが設けられている。
【0035】マルチ研削盤はさらに、砥石群134のた
めの前進・後退テーブル144とスイングテーブル14
6とを備えている。前進・後退テーブル144は前記主
フレームに、前記ワークテーブル140に保持されてい
るワークに対する直角な方向における往復運動が可能な
状態で取り付けられている。一方、スイングテーブル1
46は、その前進・後退テーブル144に、砥石軸線
(図において一点鎖線で示す)上にそれに直交する状態
で設定されたスイング軸線(図において紙面に直角な直
線)を中心としたスイングが可能(右回転も左回転も可
能)な状態で取り付けられている。前進・後退テーブル
144の前進・後退は主フレームに固定の前進・後退モ
ータ148により、スイングテーブル146のスイング
は前進・後退テーブル144に固定のスイングモータ1
50によりそれぞれ実現される。砥石群134は砥石回
転モータ152により、それの軸線まわりに回転させら
れる。ワーク回転モータ142,前進・後退モータ14
8,スイングモータ150および砥石回転モータ152
はモータコントローラ154に接続されている。モータ
コントローラ154は、作業者からの指令や後述の定寸
装置164からの信号等に基づき、それら4個のモータ
142,148,150,152を制御する。
めの前進・後退テーブル144とスイングテーブル14
6とを備えている。前進・後退テーブル144は前記主
フレームに、前記ワークテーブル140に保持されてい
るワークに対する直角な方向における往復運動が可能な
状態で取り付けられている。一方、スイングテーブル1
46は、その前進・後退テーブル144に、砥石軸線
(図において一点鎖線で示す)上にそれに直交する状態
で設定されたスイング軸線(図において紙面に直角な直
線)を中心としたスイングが可能(右回転も左回転も可
能)な状態で取り付けられている。前進・後退テーブル
144の前進・後退は主フレームに固定の前進・後退モ
ータ148により、スイングテーブル146のスイング
は前進・後退テーブル144に固定のスイングモータ1
50によりそれぞれ実現される。砥石群134は砥石回
転モータ152により、それの軸線まわりに回転させら
れる。ワーク回転モータ142,前進・後退モータ14
8,スイングモータ150および砥石回転モータ152
はモータコントローラ154に接続されている。モータ
コントローラ154は、作業者からの指令や後述の定寸
装置164からの信号等に基づき、それら4個のモータ
142,148,150,152を制御する。
【0036】すなわち、このマルチ研削盤においては、
砥石軸線とワークの回転軸線との成す角度(以下、「切
込み角」という)がスイングモータ150により調整可
能なのである。
砥石軸線とワークの回転軸線との成す角度(以下、「切
込み角」という)がスイングモータ150により調整可
能なのである。
【0037】前記加工システムはさらに、2個のインプ
ロセス測定機160を備えており、それら2個のインプ
ロセス測定機160はマルチ研削盤に取り付けられてい
る。それらインプロセス測定機160はそれぞれ、図1
1に示すように、1個のジャーナル面122を外周両側
から挟む一対の測定子を有し、電気マイクロメータ方式
によりそのジャーナル面122の直径を測定する。イン
プロセス測定機160は、7個のジャーナル面122に
ついて個々に用意されているわけではなく、同図に示す
ように、両端のジャーナル面122、すなわち第1ジャ
ーナル面122と第7ジャーナル面122と(以下、
「2個の端円筒面」ともいう)についてのみ用意されて
いる。すなわち、本実施形態においては、それら2個の
端円筒面が「2個のインプロセス測定機測定部位」を構
成しているのである。
ロセス測定機160を備えており、それら2個のインプ
ロセス測定機160はマルチ研削盤に取り付けられてい
る。それらインプロセス測定機160はそれぞれ、図1
1に示すように、1個のジャーナル面122を外周両側
から挟む一対の測定子を有し、電気マイクロメータ方式
によりそのジャーナル面122の直径を測定する。イン
プロセス測定機160は、7個のジャーナル面122に
ついて個々に用意されているわけではなく、同図に示す
ように、両端のジャーナル面122、すなわち第1ジャ
ーナル面122と第7ジャーナル面122と(以下、
「2個の端円筒面」ともいう)についてのみ用意されて
いる。すなわち、本実施形態においては、それら2個の
端円筒面が「2個のインプロセス測定機測定部位」を構
成しているのである。
【0038】加工システムはさらに、図12に示すよう
に、定寸装置164を備えている。定寸装置164は、
2個のインプロセス測定機160に接続されている。定
寸装置164は、研削中、2個の端円筒面のそれぞれの
直径を各インプロセス測定機160を介して監視し、そ
れら各端円筒面における残存切込み量(最終寸法に到達
するまでに切り込むことが必要な量)が各設定量(各端
円筒面ごとに存在する)に到達したときにはその旨の信
号(以下、「設定量到達信号」という)を、各最終寸法
すなわち各定寸点R(各端円筒面ごとに存在する)に到
達したときにはその旨の信号(以下、「定寸点到達信
号」という)を前記モータコントローラ154に各端円
筒面に関連付けてそれぞれ出力する。
に、定寸装置164を備えている。定寸装置164は、
2個のインプロセス測定機160に接続されている。定
寸装置164は、研削中、2個の端円筒面のそれぞれの
直径を各インプロセス測定機160を介して監視し、そ
れら各端円筒面における残存切込み量(最終寸法に到達
するまでに切り込むことが必要な量)が各設定量(各端
円筒面ごとに存在する)に到達したときにはその旨の信
号(以下、「設定量到達信号」という)を、各最終寸法
すなわち各定寸点R(各端円筒面ごとに存在する)に到
達したときにはその旨の信号(以下、「定寸点到達信
号」という)を前記モータコントローラ154に各端円
筒面に関連付けてそれぞれ出力する。
【0039】すなわち、本実施形態においては、残存切
込み量の設定量が前記加工中間値の一態様であり、定寸
点Rが「加工条件」の一態様なのである。
込み量の設定量が前記加工中間値の一態様であり、定寸
点Rが「加工条件」の一態様なのである。
【0040】定寸装置164はまた、各定寸点Rの補正
が可能に設計されている。具体的には、定寸点補正装置
180から各補正量ΔR(各端円筒面ごとに存在する)
が供給されれば、現在の各定寸点Rにその各補正量ΔR
を加算することによって現在の各定寸点を更新し、供給
されなければ現在の各定寸点Rをそのままに維持するよ
うに設計されている。
が可能に設計されている。具体的には、定寸点補正装置
180から各補正量ΔR(各端円筒面ごとに存在する)
が供給されれば、現在の各定寸点Rにその各補正量ΔR
を加算することによって現在の各定寸点を更新し、供給
されなければ現在の各定寸点Rをそのままに維持するよ
うに設計されている。
【0041】ところで、マルチ研削盤は、粗研,精研,
スパークアウト等のいくつかの段階を順に経て一回の円
筒研削を終了する。粗研は、残存切込み量が設定量に達
するまで実行され、精研は、直径が定寸点Rに達するま
で実行される。定寸装置164から各端円筒面ごとに供
給されるべき2個の設定量到達信号はその供給時期が一
致しないのが普通であり、モータコントローラ154
は、粗研段階では、信号供給時期の不一致量に応じて前
進・後退モータ148およびスイングモータ150を制
御し、これにより、切込み角を適正に制御する。また、
精研においては、それに先立つ粗研において切込み角が
適正となっているはずであるから、モータコントローラ
154は、前進・後退モータ148のみを運転させるこ
とにより、砥石群134のワークへの切込みを続行し、
2個の端円筒面のいずれかについてでも定寸点到達信号
が供給されれば、前進・後退モータ148を停止させ、
スパークアウトを行った後に、前進・後退モータ148
を逆回転させることにより砥石群134をワークから後
退させる。なお、精研段階でも切込み角を制御するよう
にすることもできる。
スパークアウト等のいくつかの段階を順に経て一回の円
筒研削を終了する。粗研は、残存切込み量が設定量に達
するまで実行され、精研は、直径が定寸点Rに達するま
で実行される。定寸装置164から各端円筒面ごとに供
給されるべき2個の設定量到達信号はその供給時期が一
致しないのが普通であり、モータコントローラ154
は、粗研段階では、信号供給時期の不一致量に応じて前
進・後退モータ148およびスイングモータ150を制
御し、これにより、切込み角を適正に制御する。また、
精研においては、それに先立つ粗研において切込み角が
適正となっているはずであるから、モータコントローラ
154は、前進・後退モータ148のみを運転させるこ
とにより、砥石群134のワークへの切込みを続行し、
2個の端円筒面のいずれかについてでも定寸点到達信号
が供給されれば、前進・後退モータ148を停止させ、
スパークアウトを行った後に、前進・後退モータ148
を逆回転させることにより砥石群134をワークから後
退させる。なお、精研段階でも切込み角を制御するよう
にすることもできる。
【0042】前記加工システムはさらに、ポストプロセ
ス測定機170を備えている。ポストプロセス測定機1
70は、ワークにおけるジャーナル面122の数と同数
設けられており、インプロセス測定機160と同じ方式
により、加工機130から搬出されたワークすべてにつ
いて順に、そのすべてのジャーナル面122について個
々に直径を測定し、それをポストプロセス測定寸法Xと
して出力する。すなわち、本実施形態においては、ワー
クのすべての加工部位が「3個以上のポストプロセス測
定機測定部位」を構成しているのである。
ス測定機170を備えている。ポストプロセス測定機1
70は、ワークにおけるジャーナル面122の数と同数
設けられており、インプロセス測定機160と同じ方式
により、加工機130から搬出されたワークすべてにつ
いて順に、そのすべてのジャーナル面122について個
々に直径を測定し、それをポストプロセス測定寸法Xと
して出力する。すなわち、本実施形態においては、ワー
クのすべての加工部位が「3個以上のポストプロセス測
定機測定部位」を構成しているのである。
【0043】それら7個のポストプロセス測定機170
と定寸装置164とは、定寸点補正装置180に接続さ
れている。定寸点補正装置180は、ポストプロセス測
定機170により、加工された最新のワークについて取
得された7個のポストプロセス測定寸法Xと、7個のジ
ャーナル面122の直径について共通に設定された目標
値Aとに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを算出し、それ
を定寸装置164に供給する。
と定寸装置164とは、定寸点補正装置180に接続さ
れている。定寸点補正装置180は、ポストプロセス測
定機170により、加工された最新のワークについて取
得された7個のポストプロセス測定寸法Xと、7個のジ
ャーナル面122の直径について共通に設定された目標
値Aとに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを算出し、それ
を定寸装置164に供給する。
【0044】ここで、定寸点補正装置180を詳しく説
明する。定寸点補正装置180は、両端直径補正という
技術を採用している。この技術は、図13にグラフで概
念的に示すように、ワークにおける各円筒面の軸方向位
置(図に「1J」〜「7J」で表す)と各円筒面の直径
寸法すなわちポストプロセス測定寸法Xとが比例関係に
あると仮定し、2個の端円筒面のポストプロセス測定寸
法Xを補正するものである。具体的には、7個のポスト
プロセス測定寸法Xに対して近似直線としての一次回帰
線を設定し、その設定した一次回帰線に基づき、2個の
端円筒面のポストプロセス測定寸法Xを補正するもので
ある。その一次回帰線は、
明する。定寸点補正装置180は、両端直径補正という
技術を採用している。この技術は、図13にグラフで概
念的に示すように、ワークにおける各円筒面の軸方向位
置(図に「1J」〜「7J」で表す)と各円筒面の直径
寸法すなわちポストプロセス測定寸法Xとが比例関係に
あると仮定し、2個の端円筒面のポストプロセス測定寸
法Xを補正するものである。具体的には、7個のポスト
プロセス測定寸法Xに対して近似直線としての一次回帰
線を設定し、その設定した一次回帰線に基づき、2個の
端円筒面のポストプロセス測定寸法Xを補正するもので
ある。その一次回帰線は、
【0045】
【数1】
【0046】なる式により定義される。ただし、 i:加工位置(第1ジャーナル面122から第7ジャー
ナル面122に向かって1から7まで付されているジャ
ーナル面122の番号) i’:7個の加工位置iの値の平均値 X:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法 X’:7個のポストプロセス測定寸法Xの平均値 Xi0:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法の
修正値
ナル面122に向かって1から7まで付されているジャ
ーナル面122の番号) i’:7個の加工位置iの値の平均値 X:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法 X’:7個のポストプロセス測定寸法Xの平均値 Xi0:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法の
修正値
【0047】この一次回帰線を用いれば、第1ジャーナ
ル面122については、上記式の「i」に1を代入する
ことによって、修正値X10が取得され、また、第7ジャ
ーナル面122については、「i」に7を代入すること
によって、修正値X70が取得される。なお、同図におい
て、「A測定子」は、2個のインプロセス測定機160
のうち第1ジャーナル面122を測定するものの測定子
を意味し、「B測定子」は、第7ジャーナル面122を
測定するものの測定子を意味している。
ル面122については、上記式の「i」に1を代入する
ことによって、修正値X10が取得され、また、第7ジャ
ーナル面122については、「i」に7を代入すること
によって、修正値X70が取得される。なお、同図におい
て、「A測定子」は、2個のインプロセス測定機160
のうち第1ジャーナル面122を測定するものの測定子
を意味し、「B測定子」は、第7ジャーナル面122を
測定するものの測定子を意味している。
【0048】図14には、ジャーナル面122の数が4
個である場合を例にとり、両端直径補正が行われる様子
がグラフで示されている。同図の(a) には、4個のポス
トプロセス測定寸法X1 〜X4 に対して一次回帰線が設
定される様子が示されている。同図の(b) には、ポスト
プロセス測定寸法X1 については、その一次回帰線に基
づく修正値X10、ポストプロセス測定寸法X4 には修正
値X40が取得される様子が示されている。同図の各グラ
フにおいて、横軸が「第1座標軸」に対応し、縦軸が
「第2座標軸」に対応している。
個である場合を例にとり、両端直径補正が行われる様子
がグラフで示されている。同図の(a) には、4個のポス
トプロセス測定寸法X1 〜X4 に対して一次回帰線が設
定される様子が示されている。同図の(b) には、ポスト
プロセス測定寸法X1 については、その一次回帰線に基
づく修正値X10、ポストプロセス測定寸法X4 には修正
値X40が取得される様子が示されている。同図の各グラ
フにおいて、横軸が「第1座標軸」に対応し、縦軸が
「第2座標軸」に対応している。
【0049】定寸点補正装置180は、このようにして
修正値X10,X40を取得した後、それら修正値X10,X
40と目標値Aとに基づき、インプロセス測定寸法Yの取
得位置である加工位置1と4とについて、定寸点Rの第
1部分補正量ΔR1 ’とΔR 4 ’とをそれぞれ算出す
る。それら第1部分補正量ΔR1 ’とΔR4 ’とは、新
たなワークが補正後の定寸点Rで加工された場合にその
ワークについて取得されるべき一次回帰線が、加工位置
iを表す横軸と実質的に平行になるようにするために、
その定寸点Rを補正すべき量である。定寸点補正装置1
80は具体的には、第1部分補正量ΔR1 ’は、目標値
Aから修正値X10を引き算することによって算出し、一
方、第1部分補正量ΔR4 ’は、目標値Aから修正値X
40を引き算することによって算出する。
修正値X10,X40を取得した後、それら修正値X10,X
40と目標値Aとに基づき、インプロセス測定寸法Yの取
得位置である加工位置1と4とについて、定寸点Rの第
1部分補正量ΔR1 ’とΔR 4 ’とをそれぞれ算出す
る。それら第1部分補正量ΔR1 ’とΔR4 ’とは、新
たなワークが補正後の定寸点Rで加工された場合にその
ワークについて取得されるべき一次回帰線が、加工位置
iを表す横軸と実質的に平行になるようにするために、
その定寸点Rを補正すべき量である。定寸点補正装置1
80は具体的には、第1部分補正量ΔR1 ’は、目標値
Aから修正値X10を引き算することによって算出し、一
方、第1部分補正量ΔR4 ’は、目標値Aから修正値X
40を引き算することによって算出する。
【0050】定寸点補正装置180はさらに、4個のポ
ストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが第1
部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正され
た修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’をそれぞ
れ算出する。具体的には、ポストプロセス測定寸法
X1 ,X4 については、第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR
4’がそれぞれそのまま加算されて修正されるが、ポス
トプロセス測定寸法X2 ,X3 については、第1部分補
正量ΔR1 ’,ΔR4 ’が内分された値で加算されて修
正される。
ストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが第1
部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正され
た修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’をそれぞ
れ算出する。具体的には、ポストプロセス測定寸法
X1 ,X4 については、第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR
4’がそれぞれそのまま加算されて修正されるが、ポス
トプロセス測定寸法X2 ,X3 については、第1部分補
正量ΔR1 ’,ΔR4 ’が内分された値で加算されて修
正される。
【0051】定寸点補正装置180はさらに、4個の修
正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’の最大値X’
MAX と最小値X’MIN との中間値Mと目標値Aとに基づ
き、加工位置1と4とについて、定寸点Rの第2部分補
正量ΔR1 ”とΔR4 ”とをそれぞれ算出する。それら
第1部分補正量ΔR1 ”とΔR4 ”とは、新たなワーク
が補正後の定寸点Rで加工された場合にそのワークにつ
いて取得されるべき一次回帰線の、加工位置iを表す横
軸(「目標直線」)に対する平行ずれ量が実質的に0に
なるようにするために、その定寸点Rを補正すべき量で
ある。定寸点補正装置180は具体的には、第2部分補
正量ΔR1 ”は、目標値Aから中間値Mを引き算するこ
とによって算出し、一方、第2部分補正量ΔR4 ”も、
目標値Aから中間値Mを引き算することによって算出す
る。よって、第2部分補正量ΔR 1 ”と第2部分補正量
ΔR4 ”とは互いに等しい値として算出されることにな
る。
正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’の最大値X’
MAX と最小値X’MIN との中間値Mと目標値Aとに基づ
き、加工位置1と4とについて、定寸点Rの第2部分補
正量ΔR1 ”とΔR4 ”とをそれぞれ算出する。それら
第1部分補正量ΔR1 ”とΔR4 ”とは、新たなワーク
が補正後の定寸点Rで加工された場合にそのワークにつ
いて取得されるべき一次回帰線の、加工位置iを表す横
軸(「目標直線」)に対する平行ずれ量が実質的に0に
なるようにするために、その定寸点Rを補正すべき量で
ある。定寸点補正装置180は具体的には、第2部分補
正量ΔR1 ”は、目標値Aから中間値Mを引き算するこ
とによって算出し、一方、第2部分補正量ΔR4 ”も、
目標値Aから中間値Mを引き算することによって算出す
る。よって、第2部分補正量ΔR 1 ”と第2部分補正量
ΔR4 ”とは互いに等しい値として算出されることにな
る。
【0052】定寸点補正装置180はさらに、加工位置
1と4とについて、定寸点Rの全体補正量ΔR1 とΔR
4 とをそれぞれ算出する。定寸点補正装置180は具体
的には、全体補正量ΔR1 は、第1部分補正量ΔR1 ’
と第2部分補正量ΔR1 ”との和として算出し、一方、
全体補正量ΔR4 は、第1部分補正量ΔR4 ’と第2部
分補正量ΔR4 ”との和として算出する。
1と4とについて、定寸点Rの全体補正量ΔR1 とΔR
4 とをそれぞれ算出する。定寸点補正装置180は具体
的には、全体補正量ΔR1 は、第1部分補正量ΔR1 ’
と第2部分補正量ΔR1 ”との和として算出し、一方、
全体補正量ΔR4 は、第1部分補正量ΔR4 ’と第2部
分補正量ΔR4 ”との和として算出する。
【0053】以上説明した定寸点補正技術は、定寸点補
正装置180のコンピュータにより定寸点補正ルーチン
が実行されることにより行われる。図15には、その定
寸点補正ルーチンがフローチャートで表されている。定
寸点補正装置180は、第1実施形態におけると同様
に、コンピュータと外部記憶装置とを含むように構成さ
れており、その外部記憶装置に装填されるべき記録媒体
に定寸点補正ルーチンが記録されている。以下、その定
寸点補正ルーチンの内容を図15を参照しつつ説明す
る。なお、説明の便宜上、ワークの加工部位の数が4個
であると仮定する。
正装置180のコンピュータにより定寸点補正ルーチン
が実行されることにより行われる。図15には、その定
寸点補正ルーチンがフローチャートで表されている。定
寸点補正装置180は、第1実施形態におけると同様
に、コンピュータと外部記憶装置とを含むように構成さ
れており、その外部記憶装置に装填されるべき記録媒体
に定寸点補正ルーチンが記録されている。以下、その定
寸点補正ルーチンの内容を図15を参照しつつ説明す
る。なお、説明の便宜上、ワークの加工部位の数が4個
であると仮定する。
【0054】まず、S21において、ポストプロセス測
定機170から、加工された最新のワークについての4
個のポストプロセス測定寸法Xi (i=1〜4)が入力
されるのが待たれる。入力されたならば、判定がYES
となり、S22において、それら4個のポストプロセス
測定寸法Xについて一次回帰式が取得される(図14の
(a) 参照)。さらに、本ステップにおいては、その取得
された一次回帰式に基づき、加工位置1と4とについ
て、ポストプロセス測定寸法X1 の修正値X10とX4 の
修正値X40とがそれぞれ取得される(図14の(b) 参
照)。
定機170から、加工された最新のワークについての4
個のポストプロセス測定寸法Xi (i=1〜4)が入力
されるのが待たれる。入力されたならば、判定がYES
となり、S22において、それら4個のポストプロセス
測定寸法Xについて一次回帰式が取得される(図14の
(a) 参照)。さらに、本ステップにおいては、その取得
された一次回帰式に基づき、加工位置1と4とについ
て、ポストプロセス測定寸法X1 の修正値X10とX4 の
修正値X40とがそれぞれ取得される(図14の(b) 参
照)。
【0055】その後、S23において、第1部分補正量
ΔR1 ’,ΔR4 ’が演算される(図14の(b) 参
照)。第1部分補正量ΔR1 ’は、 ΔR1 ’=A−X10 なる式を用いて演算され、一方、第1部分補正量Δ
R4 ’は、 ΔR4 ’=A−X40 なる式を用いて演算される。
ΔR1 ’,ΔR4 ’が演算される(図14の(b) 参
照)。第1部分補正量ΔR1 ’は、 ΔR1 ’=A−X10 なる式を用いて演算され、一方、第1部分補正量Δ
R4 ’は、 ΔR4 ’=A−X40 なる式を用いて演算される。
【0056】続いて、S24において、中間値Mが演算
される(図14の(c) 参照)。具体的には、まず、4個
のポストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが
第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正
された4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜
X4 ’が前述のようにしてそれぞれ算出される。次に、
それら4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜
X4 ’の最大値X’MAX と最小値X’MIN とに基づき、 M=(X’MAX +X’MIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
される(図14の(c) 参照)。具体的には、まず、4個
のポストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが
第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正
された4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜
X4 ’が前述のようにしてそれぞれ算出される。次に、
それら4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜
X4 ’の最大値X’MAX と最小値X’MIN とに基づき、 M=(X’MAX +X’MIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
【0057】その後、S25において、誤差値Eが演算
される(図14の(c) 参照)。誤差値Eは、 E=A−M なる式を用いて演算される。続いて、S26において、
加工位置1と4とにつき、第2部分補正量ΔR1 ”,Δ
R4 ”が決定される。第2部分補正量ΔR1 ”もΔ
R4 ”も、演算された誤差値Eと等しい値に決定され
る。
される(図14の(c) 参照)。誤差値Eは、 E=A−M なる式を用いて演算される。続いて、S26において、
加工位置1と4とにつき、第2部分補正量ΔR1 ”,Δ
R4 ”が決定される。第2部分補正量ΔR1 ”もΔ
R4 ”も、演算された誤差値Eと等しい値に決定され
る。
【0058】その後、S27において、加工位置1と4
とについて、全体補正量ΔR1 ,ΔR4 が演算される。
具体的には、全体補正量ΔR1 は、 ΔR1 =ΔR1 ’+ΔR1 ” なる式を用いて演算され、一方、全体補正量ΔR4 は、 ΔR4 =ΔR4 ’+ΔR4 ” なる式を用いて演算される。
とについて、全体補正量ΔR1 ,ΔR4 が演算される。
具体的には、全体補正量ΔR1 は、 ΔR1 =ΔR1 ’+ΔR1 ” なる式を用いて演算され、一方、全体補正量ΔR4 は、 ΔR4 =ΔR4 ’+ΔR4 ” なる式を用いて演算される。
【0059】その後、S28において、演算された全体
補正量ΔR1 ,ΔR4 が定寸装置164に出力される。
以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
補正量ΔR1 ,ΔR4 が定寸装置164に出力される。
以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0060】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図13のS21およびS24が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S24ないしS28
が互いに共同して「第1補正工程」を構成し、S21お
よびS22が互いに共同して「第2取得工程」を構成
し、S23,S27およびS28が互いに共同して「第
2補正工程」を構成しているのである。
態においては、図13のS21およびS24が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S24ないしS28
が互いに共同して「第1補正工程」を構成し、S21お
よびS22が互いに共同して「第2取得工程」を構成
し、S23,S27およびS28が互いに共同して「第
2補正工程」を構成しているのである。
【0061】なお付言すれば、定寸点補正装置180の
コンピュータにより、第2部分補正量ΔR1 ”,Δ
R4 ”が設定値より大きいか否かを判定し、大きい場合
には、加工されたワークの形状精度が不良であること、
すなわち、加工機130の加工具の位置を修正したり、
加工具を新品に交換したりすることが必要であることを
作業者に自動的に知らせることができる。
コンピュータにより、第2部分補正量ΔR1 ”,Δ
R4 ”が設定値より大きいか否かを判定し、大きい場合
には、加工されたワークの形状精度が不良であること、
すなわち、加工機130の加工具の位置を修正したり、
加工具を新品に交換したりすることが必要であることを
作業者に自動的に知らせることができる。
【0062】次に、本発明の第4実施形態を説明する。
ただし、本実施形態は、第3実施形態とハードウェア構
成については共通し、ソフトウェア構成については定寸
点補正技術に関してのみ異なるため、その異なる構成の
みについて詳細に説明し、共通する構成については同一
の符号を使用することによって詳細な説明を省略する。
ただし、本実施形態は、第3実施形態とハードウェア構
成については共通し、ソフトウェア構成については定寸
点補正技術に関してのみ異なるため、その異なる構成の
みについて詳細に説明し、共通する構成については同一
の符号を使用することによって詳細な説明を省略する。
【0063】第3実施形態においては、定寸点補正装置
180が、加工された最新のワークについて取得された
4個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小
値X MIN との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔR
を決定するようになっている。これに対して、本実施形
態においては、定寸点補正装置が、最新の4個のポスト
プロセス測定寸法Xの平均値Nに基づき、定寸点Rの補
正量ΔRを決定する。
180が、加工された最新のワークについて取得された
4個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小
値X MIN との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔR
を決定するようになっている。これに対して、本実施形
態においては、定寸点補正装置が、最新の4個のポスト
プロセス測定寸法Xの平均値Nに基づき、定寸点Rの補
正量ΔRを決定する。
【0064】図15には、本実施形態における定寸点補
正ルーチンがフローチャートで表されている。本ルーチ
ンにおいては、まず、S31において、前記S21にお
けると同様に、ポストプロセス測定機170から、加工
された最新のワークについての4個のポストプロセス測
定寸法X1 〜X4 が入力されるのが待たれる。入力され
たならば、判定がYESとなり、S32において、前記
S22におけると同様に、一次回帰式が取得されるとと
もに、修正値X10,X40が取得される。その後、S33
において、平均値Nが演算される。具体的には、まず、
第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’(一次回帰線の傾き
を考慮した補正量)が前述のようにして算出され、次
に、4個のポストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、
それらが第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受
けて修正された4個の修正ポストプロセス測定寸法
X1 ’〜X4 ’が前述のようにしてそれぞれ算出され
る。そして、平均値Nが、 N=(X1 ’+X2 ’+X3 ’+X4 ’)÷4 なる式を用いて演算される。その後、S34において、
誤差値Eが演算される。具体的には、 E=A−Nなる式を用いて演算される。
正ルーチンがフローチャートで表されている。本ルーチ
ンにおいては、まず、S31において、前記S21にお
けると同様に、ポストプロセス測定機170から、加工
された最新のワークについての4個のポストプロセス測
定寸法X1 〜X4 が入力されるのが待たれる。入力され
たならば、判定がYESとなり、S32において、前記
S22におけると同様に、一次回帰式が取得されるとと
もに、修正値X10,X40が取得される。その後、S33
において、平均値Nが演算される。具体的には、まず、
第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’(一次回帰線の傾き
を考慮した補正量)が前述のようにして算出され、次
に、4個のポストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、
それらが第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受
けて修正された4個の修正ポストプロセス測定寸法
X1 ’〜X4 ’が前述のようにしてそれぞれ算出され
る。そして、平均値Nが、 N=(X1 ’+X2 ’+X3 ’+X4 ’)÷4 なる式を用いて演算される。その後、S34において、
誤差値Eが演算される。具体的には、 E=A−Nなる式を用いて演算される。
【0065】続いて、S35において、加工位置1と4
とについて、全体補正量ΔR1 とΔR4 とがそれぞれ演
算される。具体的には、全体補正量ΔR1 は、 ΔR1 =A−X10+E なる式を用いて演算され、一方、全体補正量ΔR4 は、 ΔR4 =A−X40+E なる式を用いて演算される。
とについて、全体補正量ΔR1 とΔR4 とがそれぞれ演
算される。具体的には、全体補正量ΔR1 は、 ΔR1 =A−X10+E なる式を用いて演算され、一方、全体補正量ΔR4 は、 ΔR4 =A−X40+E なる式を用いて演算される。
【0066】その後、S36において、演算された全体
補正量ΔR1 ,ΔR4 が定寸装置164に出力される。
以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
補正量ΔR1 ,ΔR4 が定寸装置164に出力される。
以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0067】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図15のS31およびS33が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S34ないしS36
が互いに共同して「第1補正工程」を構成し、S31お
よびS32が互いに共同して「第2取得工程」を構成
し、S35およびS36が互いに共同して「第2補正工
程」を構成しているのである。
態においては、図15のS31およびS33が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S34ないしS36
が互いに共同して「第1補正工程」を構成し、S31お
よびS32が互いに共同して「第2取得工程」を構成
し、S35およびS36が互いに共同して「第2補正工
程」を構成しているのである。
【0068】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
に基づいて詳細に説明したが、これら他にも、特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種
々の変形,改良を施した形態で本発明を実施することが
可能である。
に基づいて詳細に説明したが、これら他にも、特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種
々の変形,改良を施した形態で本発明を実施することが
可能である。
【図1】本発明の第1実施形態であるフィードバック式
加工条件補正方法が実施される加工システムとその補正
方法を実施するのに用いられる定寸点補正装置とを示す
系統図である。
加工条件補正方法が実施される加工システムとその補正
方法を実施するのに用いられる定寸点補正装置とを示す
系統図である。
【図2】上記加工システムにより加工されるワークを示
す側面断面図である。
す側面断面図である。
【図3】そのワークを示す正面図である。
【図4】上記加工システムにおける加工機の要部を示す
側面図である。
側面図である。
【図5】その加工機における一加工部を示す側面断面図
である。
である。
【図6】図1におけるインプロセス測定機の測定部を示
す正面断面図である。
す正面断面図である。
【図7】図1における定寸点補正装置の構成を概念的に
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図8】図7における記録媒体に記録されている定寸点
補正ルーチンを示すフローチャートである。
補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】そのルーチンの内容を具体的に説明するための
図である。
図である。
【図10】本発明の第2実施形態であるフィードバック
式加工条件補正方法を実施するためにコンピュータによ
り実行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャート
である。
式加工条件補正方法を実施するためにコンピュータによ
り実行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャート
である。
【図11】本発明の第3実施形態であるフィードバック
式加工条件補正方法が実施される加工システムにおける
加工機とインプロセス測定機とを示す斜視図である。
式加工条件補正方法が実施される加工システムにおける
加工機とインプロセス測定機とを示す斜視図である。
【図12】その加工システムの全体構成を示す系統図で
あるとともにそれの加工機を示す平面図である。
あるとともにそれの加工機を示す平面図である。
【図13】図12における定寸点補正装置において複数
のポストプロセス測定寸法に対して一次回帰線が設定さ
れる様子を説明するためのグラフである。
のポストプロセス測定寸法に対して一次回帰線が設定さ
れる様子を説明するためのグラフである。
【図14】その定寸点補正装置において定寸点が補正さ
れる様子を説明するためのグラフである。
れる様子を説明するためのグラフである。
【図15】その定寸点補正装置のコンピュータにより実
行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャートであ
る。
行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図16】本発明の第4実施形態であるフィードバック
式加工条件補正方法を実施するためにコンピュータによ
り実行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャート
である。
式加工条件補正方法を実施するためにコンピュータによ
り実行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャート
である。
10,180 定寸点補正装置 12 シリンダブロック 24 全体円筒面 30,130 加工機 34 ホーン 42 加工部 60,160 インプロセス測定機 70,164 定寸装置 80,170 ポストプロセス測定機 94 コンピュータ 96 記録媒体 120 クランクシャフト 134 砥石群
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月27日(1999.8.2
7)
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】フィードバック式加工条件補正方法およ
び記録媒体
び記録媒体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの加工条件
を補正する方法に関するものである。
を補正する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークを加工する加工システムの一つに
次のようなものが既に存在する。それは、各々に、加工
されることを予定された加工部位が3個以上形成された
複数のワークを順に加工する加工システムであって、加
工中にインプロセス測定機により、ワークのすべての加
工部位のうちの1個以上の加工部位であるインプロセス
測定機測定部位の寸法をインプロセス測定寸法として測
定し、各インプロセス測定寸法とそれに対応する各加工
条件との関係に基づき、ワークの加工を終了させ、一
方、加工が終了させられた各ワークについては、ポスト
プロセス測定機により、それのすべての加工部位のうち
の3個以上の加工部位であるポストプロセス測定機測定
部位について個々に寸法をポストプロセス測定寸法とし
て測定する加工システムである。
次のようなものが既に存在する。それは、各々に、加工
されることを予定された加工部位が3個以上形成された
複数のワークを順に加工する加工システムであって、加
工中にインプロセス測定機により、ワークのすべての加
工部位のうちの1個以上の加工部位であるインプロセス
測定機測定部位の寸法をインプロセス測定寸法として測
定し、各インプロセス測定寸法とそれに対応する各加工
条件との関係に基づき、ワークの加工を終了させ、一
方、加工が終了させられた各ワークについては、ポスト
プロセス測定機により、それのすべての加工部位のうち
の3個以上の加工部位であるポストプロセス測定機測定
部位について個々に寸法をポストプロセス測定寸法とし
て測定する加工システムである。
【0003】この加工システムの形式はいくつか存在す
る。第1の形式は、加工中にインプロセス測定機によ
り、ワークのすべての加工部位のうちの1個の加工部位
であるインプロセス測定機測定部位についてのみ寸法を
測定し、その測定寸法とそれに対応する加工条件との関
係に基づき、ワークの加工を終了させるものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては従来、加工条
件の補正が作業者によって手動で行われていた。
る。第1の形式は、加工中にインプロセス測定機によ
り、ワークのすべての加工部位のうちの1個の加工部位
であるインプロセス測定機測定部位についてのみ寸法を
測定し、その測定寸法とそれに対応する加工条件との関
係に基づき、ワークの加工を終了させるものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては従来、加工条
件の補正が作業者によって手動で行われていた。
【0004】加工システムの第2形式は、特開平6−2
03039号公報に記載されているように、各ワークの
すべての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に
運動させることにより各ワークのすべての加工部位を同
時に加工するとともに、加工中にインプロセス測定機に
より、ワークのすべての加工部位のうちの2個の加工部
位であるインプロセス測定機測定部位の寸法をインプロ
セス測定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法と
それに対応する各加工条件との関係に基づき、加工具群
のワークに対する角度を調整することと加工具群による
ワークの加工を終了させることとを行うものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては、上記公報に
記載されているように、次のようなフィードバック式加
工条件補正方法が実施されていた。すなわち、(a) ポス
トプロセス測定機により各ワークの3個以上の加工部位
であるポストプロセス測定機測定部位について取得され
た3個以上のポストプロセス測定寸法に基づき、それら
3個以上のポストプロセス測定寸法を、加工部位の位置
を表す座標軸とポストプロセス測定寸法を表す座標軸と
で規定される座標面上にプロットした場合にそのプロッ
トされた3個以上の点に対して近似的に設定される1本
の近似直線を規定する情報を取得する取得工程と、(b)
その取得された情報に基づき、次に加工されるべきワー
クの2個のインプロセス測定機測定部位について加工条
件を、そのワークが補正後の加工条件で加工された場合
にそのワークについて取得されるべき近似直線が第1座
標軸と実質的に平行になるように補正する補正工程とを
含むフィードバック式加工条件補正方法が実施されてい
たのである。この種の補正方法を実施する場合には、加
工システムにおいて、インプロセス測定寸法と比較され
るべき加工条件がポストプロセス測定寸法に基づいて補
正される、いわゆるハイブリッド加工が行われることに
なる。
03039号公報に記載されているように、各ワークの
すべての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に
運動させることにより各ワークのすべての加工部位を同
時に加工するとともに、加工中にインプロセス測定機に
より、ワークのすべての加工部位のうちの2個の加工部
位であるインプロセス測定機測定部位の寸法をインプロ
セス測定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法と
それに対応する各加工条件との関係に基づき、加工具群
のワークに対する角度を調整することと加工具群による
ワークの加工を終了させることとを行うものである。そ
して、この形式の加工システムにおいては、上記公報に
記載されているように、次のようなフィードバック式加
工条件補正方法が実施されていた。すなわち、(a) ポス
トプロセス測定機により各ワークの3個以上の加工部位
であるポストプロセス測定機測定部位について取得され
た3個以上のポストプロセス測定寸法に基づき、それら
3個以上のポストプロセス測定寸法を、加工部位の位置
を表す座標軸とポストプロセス測定寸法を表す座標軸と
で規定される座標面上にプロットした場合にそのプロッ
トされた3個以上の点に対して近似的に設定される1本
の近似直線を規定する情報を取得する取得工程と、(b)
その取得された情報に基づき、次に加工されるべきワー
クの2個のインプロセス測定機測定部位について加工条
件を、そのワークが補正後の加工条件で加工された場合
にそのワークについて取得されるべき近似直線が第1座
標軸と実質的に平行になるように補正する補正工程とを
含むフィードバック式加工条件補正方法が実施されてい
たのである。この種の補正方法を実施する場合には、加
工システムにおいて、インプロセス測定寸法と比較され
るべき加工条件がポストプロセス測定寸法に基づいて補
正される、いわゆるハイブリッド加工が行われることに
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および発
明の効果】加工システムの第1形式については、ワーク
の加工条件を自動的に補正し、それにより、作業者の負
担軽減を図るとともにワークの加工精度を向上させたい
という要望があった。
明の効果】加工システムの第1形式については、ワーク
の加工条件を自動的に補正し、それにより、作業者の負
担軽減を図るとともにワークの加工精度を向上させたい
という要望があった。
【0006】これに対して、上記公報に記載のフィード
バック式加工条件補正方法、すなわち、加工システムの
第2形式についての従来のフィードバック式加工条件補
正方法には、次のような問題があった。この従来のフィ
ードバック式加工条件補正方法を実施すれば、ポストプ
ロセス測定機により各ワークについて取得された3個以
上のポストプロセス測定寸法に対応する1本の近似直線
が第1座標軸と実質的に平行になるように、2個のイン
プロセス測定機測定部位について加工条件が補正され
る。しかし、この補正方法では、3個以上のポストプロ
セス測定寸法の中に近似直線から大きく外れたポストプ
ロセス測定寸法が存在する場合には、近似直線が実質的
に第1座標軸と平行になるように加工条件が補正されて
も、その補正後の加工条件で加工されたワークのある加
工部位についてポストプロセス測定寸法が寸法公差の範
囲から逸脱してしまう場合がある。この場合には、その
ワークは不良品となってしまう。そのため、加工システ
ムの第2形式については、加工されたワークのすべての
加工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように
加工条件を補正するフィードバック式加工条件補正方法
が要望されていた。
バック式加工条件補正方法、すなわち、加工システムの
第2形式についての従来のフィードバック式加工条件補
正方法には、次のような問題があった。この従来のフィ
ードバック式加工条件補正方法を実施すれば、ポストプ
ロセス測定機により各ワークについて取得された3個以
上のポストプロセス測定寸法に対応する1本の近似直線
が第1座標軸と実質的に平行になるように、2個のイン
プロセス測定機測定部位について加工条件が補正され
る。しかし、この補正方法では、3個以上のポストプロ
セス測定寸法の中に近似直線から大きく外れたポストプ
ロセス測定寸法が存在する場合には、近似直線が実質的
に第1座標軸と平行になるように加工条件が補正されて
も、その補正後の加工条件で加工されたワークのある加
工部位についてポストプロセス測定寸法が寸法公差の範
囲から逸脱してしまう場合がある。この場合には、その
ワークは不良品となってしまう。そのため、加工システ
ムの第2形式については、加工されたワークのすべての
加工部位について寸法が寸法公差の範囲内に入るように
加工条件を補正するフィードバック式加工条件補正方法
が要望されていた。
【0007】本発明は、それらの事情を背景としてなさ
れたものであり、その課題は、ワークの加工条件を自動
的に、かつ、加工されたワークのすべての加工部位につ
いて寸法が寸法公差の範囲内に入るように補正可能なフ
ィードバック式加工条件補正方法を提供することにあ
る。
れたものであり、その課題は、ワークの加工条件を自動
的に、かつ、加工されたワークのすべての加工部位につ
いて寸法が寸法公差の範囲内に入るように補正可能なフ
ィードバック式加工条件補正方法を提供することにあ
る。
【0008】この課題は下記の本発明の各態様によって
解決される。なお、以下の説明においては、本発明の各
態様をそれぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で記
載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用すること
の可能性を明示するためであり、ここに記載された組合
せ以外の組合せを採用することの可能性を排除したり、
ここに記載された特徴以外の特徴を採用することの可能
性を排除するものではない。
解決される。なお、以下の説明においては、本発明の各
態様をそれぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で記
載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用すること
の可能性を明示するためであり、ここに記載された組合
せ以外の組合せを採用することの可能性を排除したり、
ここに記載された特徴以外の特徴を採用することの可能
性を排除するものではない。
【0009】(1) 各々に、加工具により加工されること
を予定された加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸
方向に並んで形成された複数のワークを順に加工する加
工システムであって、加工中にインプロセス測定機によ
り、ワークのすべての加工部位のうちの1個以上の加工
部位であるインプロセス測定機測定部位の寸法をインプ
ロセス測定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法
とそれに対応する各加工条件との関係に基づき、ワーク
の加工を終了させ、一方、加工が終了させられた各ワー
クについては、ポストプロセス測定機により、それのす
べての加工部位のうちの3個以上の加工部位であるポス
トプロセス測定機測定部位について個々に寸法をポスト
プロセス測定寸法として測定する加工システムにおいて
各加工条件を補正する方法であって、ポストプロセス測
定機により各ワークの前記3個以上のポストプロセス測
定機測定部位について取得された3個以上のポストプロ
セス測定寸法の最大値と最小値との中間値を取得する取
得工程と、その取得工程で取得した中間値が予め定めら
れた目標値と一致するように、次に加工されるべきワー
クの前記1個以上のインプロセス測定機測定部位につい
て前記加工条件を補正する補正工程とを含むことを特徴
とするフィードバック式加工条件補正方法〔請求項
1〕。先に加工されたワークの3個以上のポストプロセ
ス測定機測定部位について取得された3個以上のポスト
プロセス測定寸法の最大値と最小値との中間値は、それ
ら3個以上のポストプロセス測定寸法を前記第1座標軸
と第2座標軸とで規定される座標面上にプロットした場
合にそのプロットされた3個以上の点に対して近似的に
設定される1本の近似直線と第1座標軸との平行ずれ量
を表している。この平行ずれ量は、近似直線と第1座標
軸とが互いに平行であると仮定した場合にそれら近似直
線と第1座標軸との間に存在する隔たり量を意味する。
よって、この中間値を用いれば、次に加工されるべきワ
ークの1個以上のインプロセス測定機測定部位について
加工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工され
た場合にそのワークのすべての加工部位について寸法が
寸法公差の範囲内に入るように補正することが可能とな
る。このような知見に基づき、本項に記載の方法におい
ては、中間値が予め定められた目標値と一致するよう
に、次に加工されるべきワークの前記1個以上のインプ
ロセス測定機測定部位について加工条件が補正される。
したがって、この方法によれば、加工条件を自動的に補
正することが可能になるとともに、加工されたワークに
不良品が発生しないように加工条件を補正することが可
能になる。この方法において「加工条件」は例えば、イ
ンプロセス測定寸法が到達したときにワークの加工を終
了させるべきであると判定される定寸点を少なくとも含
むものとされる。また、「1個以上のインプロセス測定
機測定部位」は、インプロセス測定寸法に関して、ワー
クにおけるすべての加工部位を代表する加工部位であ
り、よって、インプロセス測定機測定部位の数は、ワー
クにおける加工部位の総数より小さい数となり、例え
ば、1個としたり、2個とすることができる。また、
「加工システム」は、各ワークのすべての加工部位に同
時に係合する加工具群を一体的に運動させることにより
各ワークのすべての加工部位を同時に加工する方式とし
たり、各ワークのすべての加工部位に共通の1個の加工
具により、それらすべての加工部位を順に加工する方式
とすることができる。後者の方式を採用する場合には、
例えば、各ワークのすべての加工部位をいずれもインプ
ロセス測定機測定部位とする一方、それら複数のインプ
ロセス測定機測定部位にそれぞれ対応する複数の加工条
件を、第1補正工程により、互いに共通の補正量により
補正することができる。 (2) 前記目標値が、前記1個以上の加工部位について予
め設定されている寸法公差の中心値である(1) 項に記載
のフィードバック式加工条件補正方法。 (3) 前記加工システムが、各ワークのすべての加工部位
に同時に係合する加工具群を一体的に運動させることに
より各ワークのすべての加工部位を同時に加工するもの
であり、前記1個以上のインプロセス測定機測定部位の
数が、1個である(1) または(2) 項に記載のフィードバ
ック式加工条件補正方法。 (4) 各々に、加工具により加工されることを予定された
加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸方向に並んで
形成された複数のワークを順に、かつ、各ワークのすべ
ての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に運動
させることにより各ワークのすべての加工部位を同時に
加工する加工システムであって、加工中にインプロセス
測定機により、ワークのすべての加工部位のうちの2個
の加工部位であるインプロセス測定機測定部位の寸法を
インプロセス測定寸法として測定し、各インプロセス測
定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に基づき、
加工具群のワークに対する角度を調整することと加工具
群によるワークの加工を終了させることとを行うもので
あり、一方、加工が終了させられた各ワークについて
は、ポストプロセス測定機により、それのすべての加工
部位のうちの3個以上の加工部位であるポストプロセス
測定機測定部位について個々に寸法をポストプロセス測
定寸法として測定する加工システムにおいて各加工条件
を補正する方法であって、前記3個以上のポストプロセ
ス測定寸法に基づき、それら3個以上のポストプロセス
測定寸法を、加工部位の位置を表す第1座標軸とポスト
プロセス測定寸法を表す第2座標軸とで規定される座標
面上にプロットした場合にそのプロットされた3個以上
の点に対して近似的に設定される1本の近似直線を規定
する情報を取得する第1取得工程と、その第1取得工程
において取得された情報に基づき、前記近似直線が前記
第1座標軸と実質的に平行となるように、前記3個以上
のポストプロセス測定寸法が修正された場合の3個以上
の修正ポストプロセス測定寸法の、最大値と最小値との
中間値を取得する第2取得工程と、それら第1および第
2取得工程において取得された前記近似直線を規定する
情報および前記中間値に基づいて、近似直線が前記第1
座標軸と実質的に平行となり、かつ、中間値が予め定め
られた目標値と実質的に一致するように、次に加工され
るべきワークの前記2個のインプロセス測定機測定部位
について前記加工条件を補正する補正工程とを含むこと
を特徴とするフィードバック式加工条件補正方法〔請求
項2〕。この方法においては、ポストプロセス測定機に
より各ワークについて取得された3個以上のポストプロ
セス測定寸法に基づき、それら3個以上のポストプロセ
ス測定寸法に対応する1本の近似直線を規定する情報が
取得され、さらに、その近似直線が第1座標軸と実質的
に一致するように、前記3個以上のポストプロセス測定
寸法が修正された場合の3個以上の修正ポストプロセス
測定寸法の、最大値と最小値との中間値が取得される。
そして、取得された近似直線が前記第1座標軸と実質的
に平行となり、かつ、取得された中間値が予め定められ
た目標値と実質的に一致するように、次に加工されるべ
きワークの2個のインプロセス測定機測定部位について
加工条件が補正される。したがって、この方法によれ
ば、加工具群のワークに対する角度を調整可能である加
工システムにおいて、近似直線の第1座標軸に対する傾
きと、近似直線の第1座標軸からの隔たり量との双方が
自動的に調整可能となる。この方法において「各インプ
ロセス測定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に
基づき、加工具群のワークに対する角度を調整すること
とワークの一回の加工を終了させること」は具体的に
は、次のような態様で実現することができる。すなわ
ち、一回の角度調節と一回の加工とを同時に終了させる
態様であって、具体的には、2個のインプロセス測定機
測定部位についてインプロセス測定寸法が定寸点(定寸
点は2個のインプロセス測定機測定部位について共通に
設定することも、個別に設定することも可能である)に
到達する時期相互の関係に基づき、加工具群のワークに
対する角度調整を行うとともに、2個のインプロセス測
定機測定部位のすべてについてインプロセス測定寸法が
定寸点に到達するのを待って一回の加工を終了させる態
様で実現することができるのである。さらに、次のよう
な態様でも実現することができる。すなわち、先に一回
の角度調整を、後に一回の加工を終了させる態様であっ
て、具体的には、2個のインプロセス測定機測定部位の
各々につき、定寸点に加えて、ワークを加工し続ける際
にその定寸点に到達する前に到達する加工中間値を設定
し、2個のインプロセス測定機測定部位についての2個
のインプロセス測定寸法がそれぞれ各加工中間値に到達
する時期相互の関係に基づいて加工具群の角度調節を行
い、その後、2個のインプロセス測定機測定部位のいず
れかについて先にインプロセス測定寸法が定寸点に到達
した時期に、または、2個のインプロセス測定機測定部
位のすべてについてインプロセス測定寸法が定寸点とな
るのを待って、一回の加工を終了させる態様でも実現す
ることができるのである。 (5) 各々に、加工具により加工されることを予定された
加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸方向に並んで
形成された複数のワークを順に加工する加工システムで
あって、加工中にインプロセス測定機により、ワークの
すべての加工部位のうちの1個以上の加工部位であるイ
ンプロセス測定機測定部位の寸法をインプロセス測定寸
法として測定し、各インプロセス測定寸法とそれに対応
する各加工条件との関係に基づき、ワークの加工を終了
させ、一方、加工が終了させられた各ワークについて
は、ポストプロセス測定機により、それのすべての加工
部位のうちの3個以上の加工部位であるポストプロセス
測定機測定部位について個々に寸法をポストプロセス測
定寸法として測定する加工システムにおいて各加工条件
を補正するフィードバック式加工条件補正をコンピュー
タを用いて実行するために、ポストプロセス測定機によ
り各ワークの前記3個以上のポストプロセス測定機測定
部位について取得された3個以上のポストプロセス測定
寸法の最大値と最小値との中間値を取得する取得ステッ
プと、その取得工程で取得した中間値が予め定められた
目標値と一致するように、次に加工されるべきワークの
前記1個以上のインプロセス測定機測定部位について前
記加工条件を補正する補正ステップとを含むプログラム
が、コンピュータによる読取りおよび実行が可能な状態
で格納されたことを特徴とするフィードバック式加工条
件補正用記録媒体〔請求項3〕。この記録媒体に記録さ
れているプログラムをコンピュータにより実行すれば、
(1)項に記載のフィードバック式加工条件補正方法を実
施することができる。 (6) 各々に、加工具により加工されることを予定された
加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸方向に並んで
形成された複数のワークを順に、かつ、各ワークのすべ
ての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に運動
させることにより各ワークのすべての加工部位を同時に
加工する加工システムであって、加工中にインプロセス
測定機により、ワークのすべての加工部位のうちの2個
の加工部位であるインプロセス測定機測定部位の寸法を
インプロセス測定寸法として測定し、各インプロセス測
定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に基づき、
加工具群のワークに対する角度を調整することと加工具
群によるワークの加工を終了させることとを行うもので
あり、一方、加工が終了させられた各ワークについて
は、ポストプロセス測定機により、それのすべての加工
部位のうちの3個以上の加工部位であるポストプロセス
測定機測定部位について個々に寸法をポストプロセス測
定寸法として測定する加工システムにおいて各加工条件
を補正するフィードバック式加工条件補正をコンピュー
タを用いて実行するために、前記3個以上のポストプロ
セス測定寸法に基づき、それら3個以上のポストプロセ
ス測定寸法を、加工部位の位置を表す第1座標軸とポス
トプロセス測定寸法を表す第2座標軸とで規定される座
標面上にプロットした場合にそのプロットされた3個以
上の点に対して近似的に設定される1本の近似直線を規
定する情報を取得する第1取得ステップと、その第1取
得工程において取得された情報に基づき、前記近似直線
が前記第1座標軸と実質的に平行となるように、前記3
個以上のポストプロセス測定寸法が修正された場合の3
個以上の修正ポストプロセス測定寸法の、最大値と最小
値との中間値を取得する第2取得ステップと、それら第
1および第2取得ステップにおいて取得された前記近似
直線を規定する情報および前記中間値に基づいて、近似
直線が前記第1座標軸と実質的に平行となり、かつ、中
間値が予め定められた目標値と実質的に一致するよう
に、次に加工されるべきワークの前記2個のインプロセ
ス測定機測定部位について前記加工条件を補正する補正
ステップとを含むプログラムがコンピュータによる読取
りおよび実行が可能な状態で格納されたことを特徴とす
るフィードバック式加工条件補正用記録媒体〔請求項
4〕。 この記録媒体に記録されているプログラムをコン
ピュータにより実行すれば、(4)項に記載のフィードバ
ック式加工条件補正方法を実施することができる。
を予定された加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸
方向に並んで形成された複数のワークを順に加工する加
工システムであって、加工中にインプロセス測定機によ
り、ワークのすべての加工部位のうちの1個以上の加工
部位であるインプロセス測定機測定部位の寸法をインプ
ロセス測定寸法として測定し、各インプロセス測定寸法
とそれに対応する各加工条件との関係に基づき、ワーク
の加工を終了させ、一方、加工が終了させられた各ワー
クについては、ポストプロセス測定機により、それのす
べての加工部位のうちの3個以上の加工部位であるポス
トプロセス測定機測定部位について個々に寸法をポスト
プロセス測定寸法として測定する加工システムにおいて
各加工条件を補正する方法であって、ポストプロセス測
定機により各ワークの前記3個以上のポストプロセス測
定機測定部位について取得された3個以上のポストプロ
セス測定寸法の最大値と最小値との中間値を取得する取
得工程と、その取得工程で取得した中間値が予め定めら
れた目標値と一致するように、次に加工されるべきワー
クの前記1個以上のインプロセス測定機測定部位につい
て前記加工条件を補正する補正工程とを含むことを特徴
とするフィードバック式加工条件補正方法〔請求項
1〕。先に加工されたワークの3個以上のポストプロセ
ス測定機測定部位について取得された3個以上のポスト
プロセス測定寸法の最大値と最小値との中間値は、それ
ら3個以上のポストプロセス測定寸法を前記第1座標軸
と第2座標軸とで規定される座標面上にプロットした場
合にそのプロットされた3個以上の点に対して近似的に
設定される1本の近似直線と第1座標軸との平行ずれ量
を表している。この平行ずれ量は、近似直線と第1座標
軸とが互いに平行であると仮定した場合にそれら近似直
線と第1座標軸との間に存在する隔たり量を意味する。
よって、この中間値を用いれば、次に加工されるべきワ
ークの1個以上のインプロセス測定機測定部位について
加工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工され
た場合にそのワークのすべての加工部位について寸法が
寸法公差の範囲内に入るように補正することが可能とな
る。このような知見に基づき、本項に記載の方法におい
ては、中間値が予め定められた目標値と一致するよう
に、次に加工されるべきワークの前記1個以上のインプ
ロセス測定機測定部位について加工条件が補正される。
したがって、この方法によれば、加工条件を自動的に補
正することが可能になるとともに、加工されたワークに
不良品が発生しないように加工条件を補正することが可
能になる。この方法において「加工条件」は例えば、イ
ンプロセス測定寸法が到達したときにワークの加工を終
了させるべきであると判定される定寸点を少なくとも含
むものとされる。また、「1個以上のインプロセス測定
機測定部位」は、インプロセス測定寸法に関して、ワー
クにおけるすべての加工部位を代表する加工部位であ
り、よって、インプロセス測定機測定部位の数は、ワー
クにおける加工部位の総数より小さい数となり、例え
ば、1個としたり、2個とすることができる。また、
「加工システム」は、各ワークのすべての加工部位に同
時に係合する加工具群を一体的に運動させることにより
各ワークのすべての加工部位を同時に加工する方式とし
たり、各ワークのすべての加工部位に共通の1個の加工
具により、それらすべての加工部位を順に加工する方式
とすることができる。後者の方式を採用する場合には、
例えば、各ワークのすべての加工部位をいずれもインプ
ロセス測定機測定部位とする一方、それら複数のインプ
ロセス測定機測定部位にそれぞれ対応する複数の加工条
件を、第1補正工程により、互いに共通の補正量により
補正することができる。 (2) 前記目標値が、前記1個以上の加工部位について予
め設定されている寸法公差の中心値である(1) 項に記載
のフィードバック式加工条件補正方法。 (3) 前記加工システムが、各ワークのすべての加工部位
に同時に係合する加工具群を一体的に運動させることに
より各ワークのすべての加工部位を同時に加工するもの
であり、前記1個以上のインプロセス測定機測定部位の
数が、1個である(1) または(2) 項に記載のフィードバ
ック式加工条件補正方法。 (4) 各々に、加工具により加工されることを予定された
加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸方向に並んで
形成された複数のワークを順に、かつ、各ワークのすべ
ての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に運動
させることにより各ワークのすべての加工部位を同時に
加工する加工システムであって、加工中にインプロセス
測定機により、ワークのすべての加工部位のうちの2個
の加工部位であるインプロセス測定機測定部位の寸法を
インプロセス測定寸法として測定し、各インプロセス測
定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に基づき、
加工具群のワークに対する角度を調整することと加工具
群によるワークの加工を終了させることとを行うもので
あり、一方、加工が終了させられた各ワークについて
は、ポストプロセス測定機により、それのすべての加工
部位のうちの3個以上の加工部位であるポストプロセス
測定機測定部位について個々に寸法をポストプロセス測
定寸法として測定する加工システムにおいて各加工条件
を補正する方法であって、前記3個以上のポストプロセ
ス測定寸法に基づき、それら3個以上のポストプロセス
測定寸法を、加工部位の位置を表す第1座標軸とポスト
プロセス測定寸法を表す第2座標軸とで規定される座標
面上にプロットした場合にそのプロットされた3個以上
の点に対して近似的に設定される1本の近似直線を規定
する情報を取得する第1取得工程と、その第1取得工程
において取得された情報に基づき、前記近似直線が前記
第1座標軸と実質的に平行となるように、前記3個以上
のポストプロセス測定寸法が修正された場合の3個以上
の修正ポストプロセス測定寸法の、最大値と最小値との
中間値を取得する第2取得工程と、それら第1および第
2取得工程において取得された前記近似直線を規定する
情報および前記中間値に基づいて、近似直線が前記第1
座標軸と実質的に平行となり、かつ、中間値が予め定め
られた目標値と実質的に一致するように、次に加工され
るべきワークの前記2個のインプロセス測定機測定部位
について前記加工条件を補正する補正工程とを含むこと
を特徴とするフィードバック式加工条件補正方法〔請求
項2〕。この方法においては、ポストプロセス測定機に
より各ワークについて取得された3個以上のポストプロ
セス測定寸法に基づき、それら3個以上のポストプロセ
ス測定寸法に対応する1本の近似直線を規定する情報が
取得され、さらに、その近似直線が第1座標軸と実質的
に一致するように、前記3個以上のポストプロセス測定
寸法が修正された場合の3個以上の修正ポストプロセス
測定寸法の、最大値と最小値との中間値が取得される。
そして、取得された近似直線が前記第1座標軸と実質的
に平行となり、かつ、取得された中間値が予め定められ
た目標値と実質的に一致するように、次に加工されるべ
きワークの2個のインプロセス測定機測定部位について
加工条件が補正される。したがって、この方法によれ
ば、加工具群のワークに対する角度を調整可能である加
工システムにおいて、近似直線の第1座標軸に対する傾
きと、近似直線の第1座標軸からの隔たり量との双方が
自動的に調整可能となる。この方法において「各インプ
ロセス測定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に
基づき、加工具群のワークに対する角度を調整すること
とワークの一回の加工を終了させること」は具体的に
は、次のような態様で実現することができる。すなわ
ち、一回の角度調節と一回の加工とを同時に終了させる
態様であって、具体的には、2個のインプロセス測定機
測定部位についてインプロセス測定寸法が定寸点(定寸
点は2個のインプロセス測定機測定部位について共通に
設定することも、個別に設定することも可能である)に
到達する時期相互の関係に基づき、加工具群のワークに
対する角度調整を行うとともに、2個のインプロセス測
定機測定部位のすべてについてインプロセス測定寸法が
定寸点に到達するのを待って一回の加工を終了させる態
様で実現することができるのである。さらに、次のよう
な態様でも実現することができる。すなわち、先に一回
の角度調整を、後に一回の加工を終了させる態様であっ
て、具体的には、2個のインプロセス測定機測定部位の
各々につき、定寸点に加えて、ワークを加工し続ける際
にその定寸点に到達する前に到達する加工中間値を設定
し、2個のインプロセス測定機測定部位についての2個
のインプロセス測定寸法がそれぞれ各加工中間値に到達
する時期相互の関係に基づいて加工具群の角度調節を行
い、その後、2個のインプロセス測定機測定部位のいず
れかについて先にインプロセス測定寸法が定寸点に到達
した時期に、または、2個のインプロセス測定機測定部
位のすべてについてインプロセス測定寸法が定寸点とな
るのを待って、一回の加工を終了させる態様でも実現す
ることができるのである。 (5) 各々に、加工具により加工されることを予定された
加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸方向に並んで
形成された複数のワークを順に加工する加工システムで
あって、加工中にインプロセス測定機により、ワークの
すべての加工部位のうちの1個以上の加工部位であるイ
ンプロセス測定機測定部位の寸法をインプロセス測定寸
法として測定し、各インプロセス測定寸法とそれに対応
する各加工条件との関係に基づき、ワークの加工を終了
させ、一方、加工が終了させられた各ワークについて
は、ポストプロセス測定機により、それのすべての加工
部位のうちの3個以上の加工部位であるポストプロセス
測定機測定部位について個々に寸法をポストプロセス測
定寸法として測定する加工システムにおいて各加工条件
を補正するフィードバック式加工条件補正をコンピュー
タを用いて実行するために、ポストプロセス測定機によ
り各ワークの前記3個以上のポストプロセス測定機測定
部位について取得された3個以上のポストプロセス測定
寸法の最大値と最小値との中間値を取得する取得ステッ
プと、その取得工程で取得した中間値が予め定められた
目標値と一致するように、次に加工されるべきワークの
前記1個以上のインプロセス測定機測定部位について前
記加工条件を補正する補正ステップとを含むプログラム
が、コンピュータによる読取りおよび実行が可能な状態
で格納されたことを特徴とするフィードバック式加工条
件補正用記録媒体〔請求項3〕。この記録媒体に記録さ
れているプログラムをコンピュータにより実行すれば、
(1)項に記載のフィードバック式加工条件補正方法を実
施することができる。 (6) 各々に、加工具により加工されることを予定された
加工部位が3個以上、互いに同軸にかつ軸方向に並んで
形成された複数のワークを順に、かつ、各ワークのすべ
ての加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に運動
させることにより各ワークのすべての加工部位を同時に
加工する加工システムであって、加工中にインプロセス
測定機により、ワークのすべての加工部位のうちの2個
の加工部位であるインプロセス測定機測定部位の寸法を
インプロセス測定寸法として測定し、各インプロセス測
定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に基づき、
加工具群のワークに対する角度を調整することと加工具
群によるワークの加工を終了させることとを行うもので
あり、一方、加工が終了させられた各ワークについて
は、ポストプロセス測定機により、それのすべての加工
部位のうちの3個以上の加工部位であるポストプロセス
測定機測定部位について個々に寸法をポストプロセス測
定寸法として測定する加工システムにおいて各加工条件
を補正するフィードバック式加工条件補正をコンピュー
タを用いて実行するために、前記3個以上のポストプロ
セス測定寸法に基づき、それら3個以上のポストプロセ
ス測定寸法を、加工部位の位置を表す第1座標軸とポス
トプロセス測定寸法を表す第2座標軸とで規定される座
標面上にプロットした場合にそのプロットされた3個以
上の点に対して近似的に設定される1本の近似直線を規
定する情報を取得する第1取得ステップと、その第1取
得工程において取得された情報に基づき、前記近似直線
が前記第1座標軸と実質的に平行となるように、前記3
個以上のポストプロセス測定寸法が修正された場合の3
個以上の修正ポストプロセス測定寸法の、最大値と最小
値との中間値を取得する第2取得ステップと、それら第
1および第2取得ステップにおいて取得された前記近似
直線を規定する情報および前記中間値に基づいて、近似
直線が前記第1座標軸と実質的に平行となり、かつ、中
間値が予め定められた目標値と実質的に一致するよう
に、次に加工されるべきワークの前記2個のインプロセ
ス測定機測定部位について前記加工条件を補正する補正
ステップとを含むプログラムがコンピュータによる読取
りおよび実行が可能な状態で格納されたことを特徴とす
るフィードバック式加工条件補正用記録媒体〔請求項
4〕。 この記録媒体に記録されているプログラムをコン
ピュータにより実行すれば、(4)項に記載のフィードバ
ック式加工条件補正方法を実施することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な実
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1には、本発明の第1実施形態であるフ
ィードバック式加工条件補正方法を実施するのに好適な
定寸点補正装置10が加工システムと共に示されてい
る。
ィードバック式加工条件補正方法を実施するのに好適な
定寸点補正装置10が加工システムと共に示されてい
る。
【0012】図2には、自動車のエンジンの一構成要素
であるシリンダブロック12が側面断面図で示されてい
る。このシリンダブロック12には、図示しないクラン
クシャフトをそれに同軸に形成された5個のジャーナル
部においてそれぞれ摺動回転可能に支持する5個の支持
部16が形成されている。それら5個の支持部16には
5個のベアリングキャップ18がそれぞれ装着されてい
る。各支持部16には部分円筒面20が形成され、ま
た、それとほぼ同一の半径を有する部分円筒面22が各
ベアリングキャップ18に形成されている。互いに対応
する各支持部16と各ベアリングキャップ18とによ
り、図3に示すように、各全体円筒面24が形成されて
おり、各全体円筒面24に、図示しない各ベアリング
(メタル)を介して、クランクシャフトの各ジャーナル
部が摺動回転可能に嵌合されるのである。
であるシリンダブロック12が側面断面図で示されてい
る。このシリンダブロック12には、図示しないクラン
クシャフトをそれに同軸に形成された5個のジャーナル
部においてそれぞれ摺動回転可能に支持する5個の支持
部16が形成されている。それら5個の支持部16には
5個のベアリングキャップ18がそれぞれ装着されてい
る。各支持部16には部分円筒面20が形成され、ま
た、それとほぼ同一の半径を有する部分円筒面22が各
ベアリングキャップ18に形成されている。互いに対応
する各支持部16と各ベアリングキャップ18とによ
り、図3に示すように、各全体円筒面24が形成されて
おり、各全体円筒面24に、図示しない各ベアリング
(メタル)を介して、クランクシャフトの各ジャーナル
部が摺動回転可能に嵌合されるのである。
【0013】上記加工システムは、それら5個の全体円
筒面24に対してホーニング加工を行う。すなわち、本
実施形態においては、シリンダブロック12およびベア
リングキャップ18が互いに共同して「ワーク」を構成
し、また、5個の全体円筒面24が「3個以上のポスト
プロセス測定機測定部位」を構成しているのである。
筒面24に対してホーニング加工を行う。すなわち、本
実施形態においては、シリンダブロック12およびベア
リングキャップ18が互いに共同して「ワーク」を構成
し、また、5個の全体円筒面24が「3個以上のポスト
プロセス測定機測定部位」を構成しているのである。
【0014】加工システムは、図1に示すように、加工
機30を備えている。加工機30は、ホーニング加工を
行うため、ホーニング装置を含むように構成されてい
る。ホーニング装置は、図4に示すホーン34と、その
ホーン34をそれの軸線まわりに回転させる回転用モー
タ(図示しない)と、そのホーン34をそれの軸線に沿
って往復運動させる往復運動用モータ(図示しない)と
を備えている。
機30を備えている。加工機30は、ホーニング加工を
行うため、ホーニング装置を含むように構成されてい
る。ホーニング装置は、図4に示すホーン34と、その
ホーン34をそれの軸線まわりに回転させる回転用モー
タ(図示しない)と、そのホーン34をそれの軸線に沿
って往復運動させる往復運動用モータ(図示しない)と
を備えている。
【0015】ホーン34は、軸線を有する円筒状のハウ
ジング40と、互いに同軸に並んだ5個の加工部42と
を備えている。ホーン34は、それら5個の加工部42
により、5個の全体円筒面24を互いに同時にそれぞれ
加工する。すなわち、本実施形態においては、複数の砥
石44を含む各加工部42が「加工具」を構成し、5個
の加工部42が「加工具群」を構成しているのである。
ジング40と、互いに同軸に並んだ5個の加工部42と
を備えている。ホーン34は、それら5個の加工部42
により、5個の全体円筒面24を互いに同時にそれぞれ
加工する。すなわち、本実施形態においては、複数の砥
石44を含む各加工部42が「加工具」を構成し、5個
の加工部42が「加工具群」を構成しているのである。
【0016】各加工部42は、よく知られているよう
に、複数の砥石44が図6に示すように、ホーン34の
回転軸線と同軸な一円筒面に沿ってほぼ等間隔で配置さ
れて構成されている。各加工部42において複数の砥石
44は、ハウジング40にそれの半径方向に移動可能に
取り付けられている。ハウジング40には、図5に示す
ように、ロッド48が同軸に移動可能に内蔵されてお
り、そのロッド48には5個のコーン部50が5個の加
工部42にそれぞれ対応して形成されている。各加工部
42において複数の砥石44の背面には複数のシュー5
2が取り付けられ、それら複数のシュー52の背面に
は、コーン部50の円錐面を補完する各斜面が形成され
ている。コーン部50は、複数のシュー52にそれらの
斜面において係合させられており、よって、ロッド48
の軸方向位置に応じて複数の砥石44の、ハウジング4
0の外周面からの張出量が変化させられる。ロッド48
の軸方向位置は、図示しない砥石拡縮用モータにより制
御され、それにより、砥石44の張出量が制御される。
に、複数の砥石44が図6に示すように、ホーン34の
回転軸線と同軸な一円筒面に沿ってほぼ等間隔で配置さ
れて構成されている。各加工部42において複数の砥石
44は、ハウジング40にそれの半径方向に移動可能に
取り付けられている。ハウジング40には、図5に示す
ように、ロッド48が同軸に移動可能に内蔵されてお
り、そのロッド48には5個のコーン部50が5個の加
工部42にそれぞれ対応して形成されている。各加工部
42において複数の砥石44の背面には複数のシュー5
2が取り付けられ、それら複数のシュー52の背面に
は、コーン部50の円錐面を補完する各斜面が形成され
ている。コーン部50は、複数のシュー52にそれらの
斜面において係合させられており、よって、ロッド48
の軸方向位置に応じて複数の砥石44の、ハウジング4
0の外周面からの張出量が変化させられる。ロッド48
の軸方向位置は、図示しない砥石拡縮用モータにより制
御され、それにより、砥石44の張出量が制御される。
【0017】前記加工システムはさらに、インプロセス
測定機60を備えている。インプロセス測定機60は、
非接触式の一例である空気マイクロメータ式とされてお
り、測定子と測定ノズルと信号処理装置とを備えてい
る。図1には、信号処理装置がインプロセス測定機60
として示されており、図4および図6には、一対の測定
子62と一対の測定ノズル64とが示されている。一対
の測定子62は、図6に示すように、ハウジング40
に、ホーン34の一直径方向に隔たった一対の位置にお
いてぞれぞれ、測定すべき全体円筒面24(図示しな
い)に対向する姿勢で取り付けられている。それら一対
の測定子62に一対の測定ノズル64がそれぞれ形成さ
れている。それら一対の測定ノズル64は、ハウジング
40内に形成された空気通路66に接続されており、信
号処理装置は、その空気通路を流れる空気の流量や圧力
により、ホーニング加工中に、測定子62と全体円筒面
24との隙間を測定する。信号処理装置は、さらに、そ
の測定した隙間を、全体円筒面24の直径に変換し、図
1に示すように、それをインプロセス測定寸法Yとして
後述の定寸装置70に供給する。ただし、インプロセス
測定機60は、同時に加工される5個の加工部位のうち
1個のみについて直径寸法を測定する。すなわち、その
1個の加工部位が「1個以上のインプロセス測定機測定
部位」を構成しているのである。
測定機60を備えている。インプロセス測定機60は、
非接触式の一例である空気マイクロメータ式とされてお
り、測定子と測定ノズルと信号処理装置とを備えてい
る。図1には、信号処理装置がインプロセス測定機60
として示されており、図4および図6には、一対の測定
子62と一対の測定ノズル64とが示されている。一対
の測定子62は、図6に示すように、ハウジング40
に、ホーン34の一直径方向に隔たった一対の位置にお
いてぞれぞれ、測定すべき全体円筒面24(図示しな
い)に対向する姿勢で取り付けられている。それら一対
の測定子62に一対の測定ノズル64がそれぞれ形成さ
れている。それら一対の測定ノズル64は、ハウジング
40内に形成された空気通路66に接続されており、信
号処理装置は、その空気通路を流れる空気の流量や圧力
により、ホーニング加工中に、測定子62と全体円筒面
24との隙間を測定する。信号処理装置は、さらに、そ
の測定した隙間を、全体円筒面24の直径に変換し、図
1に示すように、それをインプロセス測定寸法Yとして
後述の定寸装置70に供給する。ただし、インプロセス
測定機60は、同時に加工される5個の加工部位のうち
1個のみについて直径寸法を測定する。すなわち、その
1個の加工部位が「1個以上のインプロセス測定機測定
部位」を構成しているのである。
【0018】加工システムはさらに、モータコントロー
ラ72を備えている。モータコントローラ72は、前記
回転用モータと往復運動用モータと砥石拡縮用モータと
を制御する。回転用モータと往復運動用モータとを始動
させれば、5個の加工部位に対するホーニング加工が同
時に開始され、停止させれば、終了する。
ラ72を備えている。モータコントローラ72は、前記
回転用モータと往復運動用モータと砥石拡縮用モータと
を制御する。回転用モータと往復運動用モータとを始動
させれば、5個の加工部位に対するホーニング加工が同
時に開始され、停止させれば、終了する。
【0019】加工システムはさらに、定寸装置70を備
えている。定寸装置70は、インプロセス測定機60か
ら供給されたインプロセス測定寸法Yと定寸点Rとを互
いに比較し、インプロセス測定寸法Yが定寸点Rに到達
したときに、5個の加工部位に対するホーニング加工を
終了させるべく、モータコントローラ72を介して回転
用モータおよび往復運動用モータを停止させる。
えている。定寸装置70は、インプロセス測定機60か
ら供給されたインプロセス測定寸法Yと定寸点Rとを互
いに比較し、インプロセス測定寸法Yが定寸点Rに到達
したときに、5個の加工部位に対するホーニング加工を
終了させるべく、モータコントローラ72を介して回転
用モータおよび往復運動用モータを停止させる。
【0020】加工システムはさらに、ポストプロセス測
定機80を備えている。ポストプロセ測定機80は、加
工機30により加工されたワークの5個の加工部位のす
べてについて直径を測定し、それをポストプロセス測定
寸法Xとして前記定寸点補正装置10に供給する。すな
わち、加工システムは、ワークに対してハイブリッド加
工を行うものとされているのである。
定機80を備えている。ポストプロセ測定機80は、加
工機30により加工されたワークの5個の加工部位のす
べてについて直径を測定し、それをポストプロセス測定
寸法Xとして前記定寸点補正装置10に供給する。すな
わち、加工システムは、ワークに対してハイブリッド加
工を行うものとされているのである。
【0021】その定寸点補正装置10は、概略的に説明
すれば、加工された最新のワークについて取得された5
個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小値
XMI N との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを
決定し、それを定寸装置70に供給する。定寸装置70
は、補正量ΔRが供給されれば、定寸点Rをそれに応じ
て補正するように設計されている。
すれば、加工された最新のワークについて取得された5
個のポストプロセス測定寸法Xの最大値XMAX と最小値
XMI N との中間値Mに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを
決定し、それを定寸装置70に供給する。定寸装置70
は、補正量ΔRが供給されれば、定寸点Rをそれに応じ
て補正するように設計されている。
【0022】定寸点補正装置10は、図7に示すよう
に、プロセッサ90(CPU等)とメモリ92(RO
M,RAM等)とを含むコンピュータ94と、CD−R
OM等、記録媒体96に対して読み込み・書き込みを行
う外部記憶装置98とを含むように構成されている。コ
ンピュータ94は外部記憶装置98に接続されており、
必要なプログラムおよびデータを外部記憶装置98から
読み出して実行することにより、必要な演算および処理
を行う。記録媒体96には、図8にフローチャートで表
されている定寸点補正ルーチンが記憶されている。以
下、本ルーチンを説明する。
に、プロセッサ90(CPU等)とメモリ92(RO
M,RAM等)とを含むコンピュータ94と、CD−R
OM等、記録媒体96に対して読み込み・書き込みを行
う外部記憶装置98とを含むように構成されている。コ
ンピュータ94は外部記憶装置98に接続されており、
必要なプログラムおよびデータを外部記憶装置98から
読み出して実行することにより、必要な演算および処理
を行う。記録媒体96には、図8にフローチャートで表
されている定寸点補正ルーチンが記憶されている。以
下、本ルーチンを説明する。
【0023】本ルーチンにおいては、まず、ステップS
1(以下、単に「S1」で表す。他のステップについて
も同じとする。)において、ポストプロセス測定機80
から、最後に加工されたワークについての5個のポスト
プロセス測定寸法Xi (i=1〜5)が入力されるのが
待たれる。入力されたならば、判定がYESとなり、S
2において、中間値Mが演算される(図9参照)。具体
的には、それら5個のポストプロセス測定寸法Xの最大
値XMAX と最小値XMIN とに基づき、 M=(XMAX +XMIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
1(以下、単に「S1」で表す。他のステップについて
も同じとする。)において、ポストプロセス測定機80
から、最後に加工されたワークについての5個のポスト
プロセス測定寸法Xi (i=1〜5)が入力されるのが
待たれる。入力されたならば、判定がYESとなり、S
2において、中間値Mが演算される(図9参照)。具体
的には、それら5個のポストプロセス測定寸法Xの最大
値XMAX と最小値XMIN とに基づき、 M=(XMAX +XMIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
【0024】その後、S3において、誤差値Eが演算さ
れる(図9参照)。本実施形態においては、5個の加工
部位について共通に、その直径寸法の目標値A(加工部
位の直径に関する寸法公差の中心値)が設定されてお
り、誤差値Eは、その目標値Aから中間値Mを引き算す
ることによって演算される。続いて、S4において、定
寸点Rの補正量ΔRが決定される(図9参照)。補正量
ΔRは、演算された誤差値Eと等しい値に決定される。
その後、S5において、決定された補正量ΔRが定寸装
置70に出力される。以上で本ルーチンの一回の実行が
終了する。
れる(図9参照)。本実施形態においては、5個の加工
部位について共通に、その直径寸法の目標値A(加工部
位の直径に関する寸法公差の中心値)が設定されてお
り、誤差値Eは、その目標値Aから中間値Mを引き算す
ることによって演算される。続いて、S4において、定
寸点Rの補正量ΔRが決定される(図9参照)。補正量
ΔRは、演算された誤差値Eと等しい値に決定される。
その後、S5において、決定された補正量ΔRが定寸装
置70に出力される。以上で本ルーチンの一回の実行が
終了する。
【0025】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図8のS1およびS2が互いに共同して
「取得工程」を構成し、S3ないしS5が互いに共同し
て「補正工程」を構成しているのである。
態においては、図8のS1およびS2が互いに共同して
「取得工程」を構成し、S3ないしS5が互いに共同し
て「補正工程」を構成しているのである。
【0026】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態であるフィードバック式加工条件補正方法が
実施される加工システムにおいては、加工機等、複数の
構成要素が、図1に示す第1実施形態におけると同じ位
置関係で相互に電気的に接続されている。
本実施形態であるフィードバック式加工条件補正方法が
実施される加工システムにおいては、加工機等、複数の
構成要素が、図1に示す第1実施形態におけると同じ位
置関係で相互に電気的に接続されている。
【0027】本実施形態においては、図10に示すよう
に、ワークが、自動車のエンジンのクランクシャフト1
20とされ、そのワークにおける3個以上の加工部位
が、そのクランクシャフト120に互いに同軸に形成さ
れた7個のジャーナル面122とされている。
に、ワークが、自動車のエンジンのクランクシャフト1
20とされ、そのワークにおける3個以上の加工部位
が、そのクランクシャフト120に互いに同軸に形成さ
れた7個のジャーナル面122とされている。
【0028】加工システムは、加工機130を備えてお
り、その加工機130は、マルチ研削盤を含むように構
成されている。図11には、マルチ研削盤の構成が概念
的に示されている。以下、マルチ研削盤を説明するが、
よく知られたものであるため、簡単に説明する。
り、その加工機130は、マルチ研削盤を含むように構
成されている。図11には、マルチ研削盤の構成が概念
的に示されている。以下、マルチ研削盤を説明するが、
よく知られたものであるため、簡単に説明する。
【0029】マルチ研削盤は、ワークの7個のジャーナ
ル面122の各々に対し、加工具としての円形状の砥石
132により、円筒研削を行う。具体的には、図10に
示すように、複数の砥石132が同軸的に並んだ砥石群
134とワークとを接触回転させることにより、7個の
ジャーナル面122すべてに対して同時に円筒研削を行
う。
ル面122の各々に対し、加工具としての円形状の砥石
132により、円筒研削を行う。具体的には、図10に
示すように、複数の砥石132が同軸的に並んだ砥石群
134とワークとを接触回転させることにより、7個の
ジャーナル面122すべてに対して同時に円筒研削を行
う。
【0030】マルチ研削盤は、図11に示すように、ワ
ークのためのワークテーブル140を備えている。この
ワークテーブル140はマルチ研削盤の図示しない主フ
レームに取り付けられている。ワークテーブル140に
は、ワークをそれの軸線回りに回転可能に保持する保持
装置(図示しない)とその保持されたワークを回転させ
るワーク回転用モータ142とが設けられている。
ークのためのワークテーブル140を備えている。この
ワークテーブル140はマルチ研削盤の図示しない主フ
レームに取り付けられている。ワークテーブル140に
は、ワークをそれの軸線回りに回転可能に保持する保持
装置(図示しない)とその保持されたワークを回転させ
るワーク回転用モータ142とが設けられている。
【0031】マルチ研削盤はさらに、砥石群134のた
めの前進・後退テーブル144とスイングテーブル14
6とを備えている。前進・後退テーブル144は前記主
フレームに、前記ワークテーブル140に保持されてい
るワークに対する直角な方向における往復運動が可能な
状態で取り付けられている。一方、スイングテーブル1
46は、その前進・後退テーブル144に、砥石軸線
(図において一点鎖線で示す)上にそれに直交する状態
で設定されたスイング軸線(図において紙面に直角な直
線)を中心としたスイングが可能(右回転も左回転も可
能)な状態で取り付けられている。前進・後退テーブル
144の前進・後退は主フレームに固定の前進・後退モ
ータ148により、スイングテーブル146のスイング
は前進・後退テーブル144に固定のスイングモータ1
50によりそれぞれ実現される。砥石群134は砥石回
転モータ152により、それの軸線まわりに回転させら
れる。ワーク回転モータ142,前進・後退モータ14
8,スイングモータ150および砥石回転モータ152
はモータコントローラ154に接続されている。モータ
コントローラ154は、作業者からの指令や後述の定寸
装置164からの信号等に基づき、それら4個のモータ
142,148,150,152を制御する。
めの前進・後退テーブル144とスイングテーブル14
6とを備えている。前進・後退テーブル144は前記主
フレームに、前記ワークテーブル140に保持されてい
るワークに対する直角な方向における往復運動が可能な
状態で取り付けられている。一方、スイングテーブル1
46は、その前進・後退テーブル144に、砥石軸線
(図において一点鎖線で示す)上にそれに直交する状態
で設定されたスイング軸線(図において紙面に直角な直
線)を中心としたスイングが可能(右回転も左回転も可
能)な状態で取り付けられている。前進・後退テーブル
144の前進・後退は主フレームに固定の前進・後退モ
ータ148により、スイングテーブル146のスイング
は前進・後退テーブル144に固定のスイングモータ1
50によりそれぞれ実現される。砥石群134は砥石回
転モータ152により、それの軸線まわりに回転させら
れる。ワーク回転モータ142,前進・後退モータ14
8,スイングモータ150および砥石回転モータ152
はモータコントローラ154に接続されている。モータ
コントローラ154は、作業者からの指令や後述の定寸
装置164からの信号等に基づき、それら4個のモータ
142,148,150,152を制御する。
【0032】すなわち、このマルチ研削盤においては、
砥石軸線とワークの回転軸線との成す角度(以下、「切
込み角」という)がスイングモータ150により調整可
能なのである。
砥石軸線とワークの回転軸線との成す角度(以下、「切
込み角」という)がスイングモータ150により調整可
能なのである。
【0033】前記加工システムはさらに、2個のインプ
ロセス測定機160を備えており、それら2個のインプ
ロセス測定機160はマルチ研削盤に取り付けられてい
る。それらインプロセス測定機160はそれぞれ、図1
0に示すように、1個のジャーナル面122を外周両側
から挟む一対の測定子を有し、電気マイクロメータ方式
によりそのジャーナル面122の直径を測定する。イン
プロセス測定機160は、7個のジャーナル面122に
ついて個々に用意されているわけではなく、同図に示す
ように、両端のジャーナル面122、すなわち第1ジャ
ーナル面122と第7ジャーナル面122と(以下、
「2個の端円筒面」ともいう)についてのみ用意されて
いる。すなわち、本実施形態においては、それら2個の
端円筒面が「2個のインプロセス測定機測定部位」を構
成しているのである。
ロセス測定機160を備えており、それら2個のインプ
ロセス測定機160はマルチ研削盤に取り付けられてい
る。それらインプロセス測定機160はそれぞれ、図1
0に示すように、1個のジャーナル面122を外周両側
から挟む一対の測定子を有し、電気マイクロメータ方式
によりそのジャーナル面122の直径を測定する。イン
プロセス測定機160は、7個のジャーナル面122に
ついて個々に用意されているわけではなく、同図に示す
ように、両端のジャーナル面122、すなわち第1ジャ
ーナル面122と第7ジャーナル面122と(以下、
「2個の端円筒面」ともいう)についてのみ用意されて
いる。すなわち、本実施形態においては、それら2個の
端円筒面が「2個のインプロセス測定機測定部位」を構
成しているのである。
【0034】加工システムはさらに、図11に示すよう
に、定寸装置164を備えている。定寸装置164は、
2個のインプロセス測定機160に接続されている。定
寸装置164は、研削中、2個の端円筒面のそれぞれの
直径を各インプロセス測定機160を介して監視し、そ
れら各端円筒面における残存切込み量(最終寸法に到達
するまでに切り込むことが必要な量)が各設定量(各端
円筒面ごとに存在する)に到達したときにはその旨の信
号(以下、「設定量到達信号」という)を、各最終寸法
すなわち各定寸点R(各端円筒面ごとに存在する)に到
達したときにはその旨の信号(以下、「定寸点到達信
号」という)を前記モータコントローラ154に各端円
筒面に関連付けてそれぞれ出力する。
に、定寸装置164を備えている。定寸装置164は、
2個のインプロセス測定機160に接続されている。定
寸装置164は、研削中、2個の端円筒面のそれぞれの
直径を各インプロセス測定機160を介して監視し、そ
れら各端円筒面における残存切込み量(最終寸法に到達
するまでに切り込むことが必要な量)が各設定量(各端
円筒面ごとに存在する)に到達したときにはその旨の信
号(以下、「設定量到達信号」という)を、各最終寸法
すなわち各定寸点R(各端円筒面ごとに存在する)に到
達したときにはその旨の信号(以下、「定寸点到達信
号」という)を前記モータコントローラ154に各端円
筒面に関連付けてそれぞれ出力する。
【0035】すなわち、本実施形態においては、残存切
込み量の設定量が前記加工中間値の一態様であり、定寸
点Rが「加工条件」の一態様なのである。
込み量の設定量が前記加工中間値の一態様であり、定寸
点Rが「加工条件」の一態様なのである。
【0036】定寸装置164はまた、各定寸点Rの補正
が可能に設計されている。具体的には、定寸点補正装置
180から各補正量ΔR(各端円筒面ごとに存在する)
が供給されれば、現在の各定寸点Rにその各補正量ΔR
を加算することによって現在の各定寸点を更新し、供給
されなければ現在の各定寸点Rをそのままに維持するよ
うに設計されている。
が可能に設計されている。具体的には、定寸点補正装置
180から各補正量ΔR(各端円筒面ごとに存在する)
が供給されれば、現在の各定寸点Rにその各補正量ΔR
を加算することによって現在の各定寸点を更新し、供給
されなければ現在の各定寸点Rをそのままに維持するよ
うに設計されている。
【0037】ところで、マルチ研削盤は、粗研,精研,
スパークアウト等のいくつかの段階を順に経て一回の円
筒研削を終了する。粗研は、残存切込み量が設定量に達
するまで実行され、精研は、直径が定寸点Rに達するま
で実行される。定寸装置164から各端円筒面ごとに供
給されるべき2個の設定量到達信号はその供給時期が一
致しないのが普通であり、モータコントローラ154
は、粗研段階では、信号供給時期の不一致量に応じて前
進・後退モータ148およびスイングモータ150を制
御し、これにより、切込み角を適正に制御する。また、
精研においては、それに先立つ粗研において切込み角が
適正となっているはずであるから、モータコントローラ
154は、前進・後退モータ148のみを運転させるこ
とにより、砥石群134のワークへの切込みを続行し、
2個の端円筒面のいずれかについてでも定寸点到達信号
が供給されれば、前進・後退モータ148を停止させ、
スパークアウトを行った後に、前進・後退モータ148
を逆回転させることにより砥石群134をワークから後
退させる。なお、精研段階でも切込み角を制御するよう
にすることもできる。
スパークアウト等のいくつかの段階を順に経て一回の円
筒研削を終了する。粗研は、残存切込み量が設定量に達
するまで実行され、精研は、直径が定寸点Rに達するま
で実行される。定寸装置164から各端円筒面ごとに供
給されるべき2個の設定量到達信号はその供給時期が一
致しないのが普通であり、モータコントローラ154
は、粗研段階では、信号供給時期の不一致量に応じて前
進・後退モータ148およびスイングモータ150を制
御し、これにより、切込み角を適正に制御する。また、
精研においては、それに先立つ粗研において切込み角が
適正となっているはずであるから、モータコントローラ
154は、前進・後退モータ148のみを運転させるこ
とにより、砥石群134のワークへの切込みを続行し、
2個の端円筒面のいずれかについてでも定寸点到達信号
が供給されれば、前進・後退モータ148を停止させ、
スパークアウトを行った後に、前進・後退モータ148
を逆回転させることにより砥石群134をワークから後
退させる。なお、精研段階でも切込み角を制御するよう
にすることもできる。
【0038】前記加工システムはさらに、ポストプロセ
ス測定機170を備えている。ポストプロセス測定機1
70は、ワークにおけるジャーナル面122の数と同数
設けられており、インプロセス測定機160と同じ方式
により、加工機130から搬出されたワークすべてにつ
いて順に、そのすべてのジャーナル面122について個
々に直径を測定し、それをポストプロセス測定寸法Xと
して出力する。すなわち、本実施形態においては、ワー
クのすべての加工部位が「3個以上のポストプロセス測
定機測定部位」を構成しているのである。
ス測定機170を備えている。ポストプロセス測定機1
70は、ワークにおけるジャーナル面122の数と同数
設けられており、インプロセス測定機160と同じ方式
により、加工機130から搬出されたワークすべてにつ
いて順に、そのすべてのジャーナル面122について個
々に直径を測定し、それをポストプロセス測定寸法Xと
して出力する。すなわち、本実施形態においては、ワー
クのすべての加工部位が「3個以上のポストプロセス測
定機測定部位」を構成しているのである。
【0039】それら7個のポストプロセス測定機170
と定寸装置164とは、定寸点補正装置180に接続さ
れている。定寸点補正装置180は、ポストプロセス測
定機170により、加工された最新のワークについて取
得された7個のポストプロセス測定寸法Xと、7個のジ
ャーナル面122の直径について共通に設定された目標
値Aとに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを算出し、それ
を定寸装置164に供給する。
と定寸装置164とは、定寸点補正装置180に接続さ
れている。定寸点補正装置180は、ポストプロセス測
定機170により、加工された最新のワークについて取
得された7個のポストプロセス測定寸法Xと、7個のジ
ャーナル面122の直径について共通に設定された目標
値Aとに基づき、定寸点Rの補正量ΔRを算出し、それ
を定寸装置164に供給する。
【0040】ここで、定寸点補正装置180を詳しく説
明する。定寸点補正装置180は、両端直径補正という
技術を採用している。この技術は、図12にグラフで概
念的に示すように、ワークにおける各円筒面の軸方向位
置(図に「1J」〜「7J」で表す)と各円筒面の直径
寸法すなわちポストプロセス測定寸法Xとが比例関係に
あると仮定し、2個の端円筒面のポストプロセス測定寸
法Xを補正するものである。具体的には、7個のポスト
プロセス測定寸法Xに対して近似直線としての一次回帰
線を設定し、その設定した一次回帰線に基づき、2個の
端円筒面のポストプロセス測定寸法Xを補正するもので
ある。その一次回帰線は、
明する。定寸点補正装置180は、両端直径補正という
技術を採用している。この技術は、図12にグラフで概
念的に示すように、ワークにおける各円筒面の軸方向位
置(図に「1J」〜「7J」で表す)と各円筒面の直径
寸法すなわちポストプロセス測定寸法Xとが比例関係に
あると仮定し、2個の端円筒面のポストプロセス測定寸
法Xを補正するものである。具体的には、7個のポスト
プロセス測定寸法Xに対して近似直線としての一次回帰
線を設定し、その設定した一次回帰線に基づき、2個の
端円筒面のポストプロセス測定寸法Xを補正するもので
ある。その一次回帰線は、
【0041】
【数1】
【0042】なる式により定義される。ただし、 i:加工位置(第1ジャーナル面122から第7ジャー
ナル面122に向かって1から7まで付されているジャ
ーナル面122の番号) i’:7個の加工位置iの値の平均値 X:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法 X’:7個のポストプロセス測定寸法Xの平均値 Xi0:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法の
修正値
ナル面122に向かって1から7まで付されているジャ
ーナル面122の番号) i’:7個の加工位置iの値の平均値 X:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法 X’:7個のポストプロセス測定寸法Xの平均値 Xi0:各加工位置iにおけるポストプロセス測定寸法の
修正値
【0043】この一次回帰線を用いれば、第1ジャーナ
ル面122については、上記式の「i」に1を代入する
ことによって、修正値X10が取得され、また、第7ジャ
ーナル面122については、「i」に7を代入すること
によって、修正値X70が取得される。なお、同図におい
て、「A測定子」は、2個のインプロセス測定機160
のうち第1ジャーナル面122を測定するものの測定子
を意味し、「B測定子」は、第7ジャーナル面122を
測定するものの測定子を意味している。
ル面122については、上記式の「i」に1を代入する
ことによって、修正値X10が取得され、また、第7ジャ
ーナル面122については、「i」に7を代入すること
によって、修正値X70が取得される。なお、同図におい
て、「A測定子」は、2個のインプロセス測定機160
のうち第1ジャーナル面122を測定するものの測定子
を意味し、「B測定子」は、第7ジャーナル面122を
測定するものの測定子を意味している。
【0044】図13には、ジャーナル面122の数が4
個である場合を例にとり、両端直径補正が行われる様子
がグラフで示されている。同図の(a) には、4個のポス
トプロセス測定寸法X1 〜X4 に対して一次回帰線が設
定される様子が示されている。同図の(b) には、ポスト
プロセス測定寸法X1 については、その一次回帰線に基
づく修正値X10、ポストプロセス測定寸法X4 には修正
値X40が取得される様子が示されている。同図の各グラ
フにおいて、横軸が「第1座標軸」に対応し、縦軸が
「第2座標軸」に対応している。
個である場合を例にとり、両端直径補正が行われる様子
がグラフで示されている。同図の(a) には、4個のポス
トプロセス測定寸法X1 〜X4 に対して一次回帰線が設
定される様子が示されている。同図の(b) には、ポスト
プロセス測定寸法X1 については、その一次回帰線に基
づく修正値X10、ポストプロセス測定寸法X4 には修正
値X40が取得される様子が示されている。同図の各グラ
フにおいて、横軸が「第1座標軸」に対応し、縦軸が
「第2座標軸」に対応している。
【0045】定寸点補正装置180は、このようにして
修正値X10,X40を取得した後、それら修正値X10,X
40と目標値Aとに基づき、インプロセス測定寸法Yの取
得位置である加工位置1と4とについて、定寸点Rの第
1部分補正量ΔR1 ’とΔR 4 ’とをそれぞれ算出す
る。それら第1部分補正量ΔR1 ’とΔR4 ’とは、新
たなワークが補正後の定寸点Rで加工された場合にその
ワークについて取得されるべき一次回帰線が、加工位置
iを表す横軸と実質的に平行になるようにするために、
その定寸点Rを補正すべき量である。定寸点補正装置1
80は具体的には、第1部分補正量ΔR1 ’は、目標値
Aから修正値X10を引き算することによって算出し、一
方、第1部分補正量ΔR4 ’は、目標値Aから修正値X
40を引き算することによって算出する。
修正値X10,X40を取得した後、それら修正値X10,X
40と目標値Aとに基づき、インプロセス測定寸法Yの取
得位置である加工位置1と4とについて、定寸点Rの第
1部分補正量ΔR1 ’とΔR 4 ’とをそれぞれ算出す
る。それら第1部分補正量ΔR1 ’とΔR4 ’とは、新
たなワークが補正後の定寸点Rで加工された場合にその
ワークについて取得されるべき一次回帰線が、加工位置
iを表す横軸と実質的に平行になるようにするために、
その定寸点Rを補正すべき量である。定寸点補正装置1
80は具体的には、第1部分補正量ΔR1 ’は、目標値
Aから修正値X10を引き算することによって算出し、一
方、第1部分補正量ΔR4 ’は、目標値Aから修正値X
40を引き算することによって算出する。
【0046】定寸点補正装置180はさらに、4個のポ
ストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが第1
部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正され
た修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’をそれぞ
れ算出する。具体的には、ポストプロセス測定寸法X
1 ,X4 については、第1部分補正量ΔR1 ’,Δ
R4’がそれぞれそのまま加算されて修正されるが、ポ
ストプロセス測定寸法X2 ,X3 については、第1部分
補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’が内分された値で加算されて
修正される。
ストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが第1
部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正され
た修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’をそれぞ
れ算出する。具体的には、ポストプロセス測定寸法X
1 ,X4 については、第1部分補正量ΔR1 ’,Δ
R4’がそれぞれそのまま加算されて修正されるが、ポ
ストプロセス測定寸法X2 ,X3 については、第1部分
補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’が内分された値で加算されて
修正される。
【0047】定寸点補正装置180はさらに、4個の修
正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’の最大値X’
MAX と最小値X’MIN との中間値Mと目標値Aとに基づ
き、加工位置1と4とについて、定寸点Rの第2部分補
正量ΔR1 ”とΔR4 ”とをそれぞれ算出する。それら
第1部分補正量ΔR1 ”とΔR4 ”とは、新たなワーク
が補正後の定寸点Rで加工された場合にそのワークにつ
いて取得されるべき一次回帰線の、加工位置iを表す横
軸(「目標直線」)に対する平行ずれ量が実質的に0に
なるようにするために、その定寸点Rを補正すべき量で
ある。定寸点補正装置180は具体的には、第2部分補
正量ΔR1 ”は、目標値Aから中間値Mを引き算するこ
とによって算出し、一方、第2部分補正量ΔR4 ”も、
目標値Aから中間値Mを引き算することによって算出す
る。よって、第2部分補正量ΔR 1 ”と第2部分補正量
ΔR4 ”とは互いに等しい値として算出されることにな
る。
正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’の最大値X’
MAX と最小値X’MIN との中間値Mと目標値Aとに基づ
き、加工位置1と4とについて、定寸点Rの第2部分補
正量ΔR1 ”とΔR4 ”とをそれぞれ算出する。それら
第1部分補正量ΔR1 ”とΔR4 ”とは、新たなワーク
が補正後の定寸点Rで加工された場合にそのワークにつ
いて取得されるべき一次回帰線の、加工位置iを表す横
軸(「目標直線」)に対する平行ずれ量が実質的に0に
なるようにするために、その定寸点Rを補正すべき量で
ある。定寸点補正装置180は具体的には、第2部分補
正量ΔR1 ”は、目標値Aから中間値Mを引き算するこ
とによって算出し、一方、第2部分補正量ΔR4 ”も、
目標値Aから中間値Mを引き算することによって算出す
る。よって、第2部分補正量ΔR 1 ”と第2部分補正量
ΔR4 ”とは互いに等しい値として算出されることにな
る。
【0048】定寸点補正装置180はさらに、加工位置
1と4とについて、定寸点Rの全体補正量ΔR1 とΔR
4 とをそれぞれ算出する。定寸点補正装置180は具体
的には、全体補正量ΔR1 は、第1部分補正量ΔR1 ’
と第2部分補正量ΔR1 ”との和として算出し、一方、
全体補正量ΔR4 は、第1部分補正量ΔR4 ’と第2部
分補正量ΔR4 ”との和として算出する。
1と4とについて、定寸点Rの全体補正量ΔR1 とΔR
4 とをそれぞれ算出する。定寸点補正装置180は具体
的には、全体補正量ΔR1 は、第1部分補正量ΔR1 ’
と第2部分補正量ΔR1 ”との和として算出し、一方、
全体補正量ΔR4 は、第1部分補正量ΔR4 ’と第2部
分補正量ΔR4 ”との和として算出する。
【0049】以上説明した定寸点補正技術は、定寸点補
正装置180のコンピュータにより定寸点補正ルーチン
が実行されることにより行われる。図14には、その定
寸点補正ルーチンがフローチャートで表されている。定
寸点補正装置180は、第1実施形態におけると同様
に、コンピュータと外部記憶装置とを含むように構成さ
れており、その外部記憶装置に装填されるべき記録媒体
に定寸点補正ルーチンが記録されている。以下、その定
寸点補正ルーチンの内容を図14を参照しつつ説明す
る。なお、説明の便宜上、ワークの加工部位の数が4個
であると仮定する。
正装置180のコンピュータにより定寸点補正ルーチン
が実行されることにより行われる。図14には、その定
寸点補正ルーチンがフローチャートで表されている。定
寸点補正装置180は、第1実施形態におけると同様
に、コンピュータと外部記憶装置とを含むように構成さ
れており、その外部記憶装置に装填されるべき記録媒体
に定寸点補正ルーチンが記録されている。以下、その定
寸点補正ルーチンの内容を図14を参照しつつ説明す
る。なお、説明の便宜上、ワークの加工部位の数が4個
であると仮定する。
【0050】まず、S21において、ポストプロセス測
定機170から、加工された最新のワークについての4
個のポストプロセス測定寸法Xi (i=1〜4)が入力
されるのが待たれる。入力されたならば、判定がYES
となり、S22において、それら4個のポストプロセス
測定寸法Xについて一次回帰式が取得される(図13の
(a) 参照)。さらに、本ステップにおいては、その取得
された一次回帰式に基づき、加工位置1と4とについ
て、ポストプロセス測定寸法X1 の修正値X10とX4 の
修正値X40とがそれぞれ取得される(図13の(b) 参
照)。
定機170から、加工された最新のワークについての4
個のポストプロセス測定寸法Xi (i=1〜4)が入力
されるのが待たれる。入力されたならば、判定がYES
となり、S22において、それら4個のポストプロセス
測定寸法Xについて一次回帰式が取得される(図13の
(a) 参照)。さらに、本ステップにおいては、その取得
された一次回帰式に基づき、加工位置1と4とについ
て、ポストプロセス測定寸法X1 の修正値X10とX4 の
修正値X40とがそれぞれ取得される(図13の(b) 参
照)。
【0051】その後、S23において、第1部分補正量
ΔR1 ’,ΔR4 ’が演算される(図13の(b) 参
照)。第1部分補正量ΔR1 ’は、 ΔR1 ’=A−X10 なる式を用いて演算され、一方、第1部分補正量ΔR
4 ’は、 ΔR4 ’=A−X40 なる式を用いて演算される。
ΔR1 ’,ΔR4 ’が演算される(図13の(b) 参
照)。第1部分補正量ΔR1 ’は、 ΔR1 ’=A−X10 なる式を用いて演算され、一方、第1部分補正量ΔR
4 ’は、 ΔR4 ’=A−X40 なる式を用いて演算される。
【0052】続いて、S24において、中間値Mが演算
される(図13の(c) 参照)。具体的には、まず、4個
のポストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが
第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正
された4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X
4 ’が前述のようにしてそれぞれ算出される。次に、そ
れら4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’
の最大値X’MAX と最小値X’MIN とに基づき、 M=(X’MAX +X’MIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
される(図13の(c) 参照)。具体的には、まず、4個
のポストプロセス測定寸法X1 〜X4 につき、それらが
第1部分補正量ΔR1 ’,ΔR4 ’の影響を受けて修正
された4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X
4 ’が前述のようにしてそれぞれ算出される。次に、そ
れら4個の修正ポストプロセス測定寸法X1 ’〜X4 ’
の最大値X’MAX と最小値X’MIN とに基づき、 M=(X’MAX +X’MIN )÷2 なる式を用いて演算されるのである。
【0053】その後、S25において、誤差値Eが演算
される(図13の(c) 参照)。誤差値Eは、 E=A−M なる式を用いて演算される。続いて、S26において、
加工位置1と4とにつき、第2部分補正量ΔR1 ”,Δ
R4 ”が決定される。第2部分補正量ΔR1 ”もΔR
4 ”も、演算された誤差値Eと等しい値に決定される。
される(図13の(c) 参照)。誤差値Eは、 E=A−M なる式を用いて演算される。続いて、S26において、
加工位置1と4とにつき、第2部分補正量ΔR1 ”,Δ
R4 ”が決定される。第2部分補正量ΔR1 ”もΔR
4 ”も、演算された誤差値Eと等しい値に決定される。
【0054】その後、S27において、加工位置1と4
とについて、全体補正量ΔR1 ,ΔR4 が演算される。
具体的には、全体補正量ΔR1 は、 ΔR1 =ΔR1 ’+ΔR1 ” なる式を用いて演算され、一方、全体補正量ΔR4 は、 ΔR4 =ΔR4 ’+ΔR4 ” なる式を用いて演算される。
とについて、全体補正量ΔR1 ,ΔR4 が演算される。
具体的には、全体補正量ΔR1 は、 ΔR1 =ΔR1 ’+ΔR1 ” なる式を用いて演算され、一方、全体補正量ΔR4 は、 ΔR4 =ΔR4 ’+ΔR4 ” なる式を用いて演算される。
【0055】その後、S28において、演算された全体
補正量ΔR1 ,ΔR4 が定寸装置164に出力される。
以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
補正量ΔR1 ,ΔR4 が定寸装置164に出力される。
以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0056】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、図14のS21およびS24が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S24ないしS28
が互いに共同して「第1補正工程」を構成し、S21お
よびS22が互いに共同して「第2取得工程」を構成
し、S23,S27およびS28が互いに共同して「第
2補正工程」を構成しているのである。
態においては、図14のS21およびS24が互いに共
同して「第1取得工程」を構成し、S24ないしS28
が互いに共同して「第1補正工程」を構成し、S21お
よびS22が互いに共同して「第2取得工程」を構成
し、S23,S27およびS28が互いに共同して「第
2補正工程」を構成しているのである。
【0057】なお付言すれば、定寸点補正装置180の
コンピュータにより、第2部分補正量ΔR1 ”,ΔR
4 ”が設定値より大きいか否かを判定し、大きい場合に
は、加工されたワークの形状精度が不良であること、す
なわち、加工機130の加工具の位置を修正したり、加
工具を新品に交換したりすることが必要であることを作
業者に自動的に知らせることができる。
コンピュータにより、第2部分補正量ΔR1 ”,ΔR
4 ”が設定値より大きいか否かを判定し、大きい場合に
は、加工されたワークの形状精度が不良であること、す
なわち、加工機130の加工具の位置を修正したり、加
工具を新品に交換したりすることが必要であることを作
業者に自動的に知らせることができる。
【0058】以上、本発明の2つの実施形態を図面に基
づいて詳細に説明したが、これら他にも、特許請求の範
囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の
変形,改良を施した形態で本発明を実施することが可能
である。
づいて詳細に説明したが、これら他にも、特許請求の範
囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の
変形,改良を施した形態で本発明を実施することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフィードバック式
加工条件補正方法が実施される加工システムとその補正
方法を実施するのに用いられる定寸点補正装置とを示す
系統図である。
加工条件補正方法が実施される加工システムとその補正
方法を実施するのに用いられる定寸点補正装置とを示す
系統図である。
【図2】上記加工システムにより加工されるワークを示
す側面断面図である。
す側面断面図である。
【図3】そのワークを示す正面図である。
【図4】上記加工システムにおける加工機の要部を示す
側面図である。
側面図である。
【図5】その加工機における一加工部を示す側面断面図
である。
である。
【図6】図1におけるインプロセス測定機の測定部を示
す正面断面図である。
す正面断面図である。
【図7】図1における定寸点補正装置の構成を概念的に
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図8】図7における記録媒体に記録されている定寸点
補正ルーチンを示すフローチャートである。
補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】そのルーチンの内容を具体的に説明するための
図である。
図である。
【図10】 本発明の第2実施形態であるフィードバック
式加工条件補正方法が実施される加工システムにおける
加工機とインプロセス測定機とを示す斜視図である。
式加工条件補正方法が実施される加工システムにおける
加工機とインプロセス測定機とを示す斜視図である。
【図11】 その加工システムの全体構成を示す系統図で
あるとともにそれの加工機を示す平面図である。
あるとともにそれの加工機を示す平面図である。
【図12】図11 における定寸点補正装置において複数
のポストプロセス測定寸法に対して一次回帰線が設定さ
れる様子を説明するためのグラフである。
のポストプロセス測定寸法に対して一次回帰線が設定さ
れる様子を説明するためのグラフである。
【図13】 その定寸点補正装置において定寸点が補正さ
れる様子を説明するためのグラフである。
れる様子を説明するためのグラフである。
【図14】 その定寸点補正装置のコンピュータにより実
行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャートであ
る。
行される定寸点補正ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】 10,180 定寸点補正装置 12 シリンダブロック 24 全体円筒面 30,130 加工機 34 ホーン 42 加工部 60,160 インプロセス測定機 70,164 定寸装置 80,170 ポストプロセス測定機 94 コンピュータ 96 記録媒体 120 クランクシャフト 134 砥石群
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】削除
Claims (3)
- 【請求項1】各々に、加工具により加工されることを予
定された加工部位が3個以上形成された複数のワークを
順に加工する加工システムであって、加工中にインプロ
セス測定機により、ワークのすべての加工部位のうちの
1個以上の加工部位であるインプロセス測定機測定部位
の寸法をインプロセス測定寸法として測定し、各インプ
ロセス測定寸法とそれに対応する各加工条件との関係に
基づき、ワークの加工を終了させ、一方、加工が終了さ
せられた各ワークについては、ポストプロセス測定機に
より、それのすべての加工部位のうちの3個以上の加工
部位であるポストプロセス測定機測定部位について個々
に寸法をポストプロセス測定寸法として測定する加工シ
ステムにおいて各加工条件を補正する方法であって、 ポストプロセス測定機により各ワークの前記3個以上の
ポストプロセス測定機測定部位について取得された3個
以上のポストプロセス測定寸法の最大値と最小値との中
間値と、それら3個以上のポストプロセス測定寸法の平
均値との少なくとも一方を取得する第1取得工程と、 その取得値に基づき、次に加工されるべきワークの前記
1個以上のインプロセス測定機測定部位について前記加
工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工された
場合にそのワークのすべての加工部位について寸法が寸
法公差の範囲内に入るように補正する第1補正工程とを
含むことを特徴とするフィードバック式加工条件補正方
法。 - 【請求項2】前記加工システムが、各ワークのすべての
加工部位に同時に係合する加工具群を一体的に運動させ
ることにより各ワークのすべての加工部位を同時に加工
するとともに、加工中に前記インプロセス測定機によ
り、ワークのすべての加工部位のうちの2個の加工部位
であるインプロセス測定機測定部位について寸法をイン
プロセス測定寸法として測定し、各インプロセス測定寸
法とそれに対応する前記各加工条件との関係に基づき、
加工具群のワークに対する角度を調整することと加工具
群によるワークの加工を終了させることとを行うもので
あり、当該フィードバック式加工条件補正方法が、さら
に、 前記3個以上のポストプロセス測定寸法に基づき、それ
ら3個以上のポストプロセス測定寸法を、加工部位の位
置を表す第1座標軸とポストプロセス測定寸法を表す第
2座標軸とで規定される座標面上にプロットした場合に
そのプロットされた3個以上の点に対して近似的に設定
される1本の近似直線を規定する情報を取得する第2取
得工程と、 その取得された情報に基づき、次に加工されるべきワー
クの前記2個のインプロセス測定機測定部位について前
記加工条件を、そのワークが補正後の加工条件で加工さ
れた場合にそのワークについて取得されるべき前記近似
直線が第1座標軸と実質的に平行になるように補正する
第2補正工程とを含み、かつ、前記第1取得工程が、前
記3個以上のポストプロセス測定寸法が前記第2補正工
程による加工条件の補正の影響を受けて修正されたそれ
ら3個以上の修正ポストプロセス測定寸法の最大値と最
小値との中間値と、それら3個以上の修正ポストプロセ
ス測定寸法の平均値との少なくとも一方を取得するもの
であり、前記第1補正工程が、その第1取得工程による
取得値に基づき、次に加工されるべきワークの前記2個
のインプロセス測定機測定部位について前記加工条件
を、そのワークが補正後の加工条件で加工された場合に
そのワークのすべての加工部位について寸法が寸法公差
の範囲内に入るように補正するものである請求項1に記
載のフィードバック式加工条件補正方法。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のフィードバック
式加工条件補正方法を実施するためにコンピュータによ
り実行されるプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26451398A JP3411225B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | フィードバック式加工条件補正方法および記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26451398A JP3411225B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | フィードバック式加工条件補正方法および記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000094271A true JP2000094271A (ja) | 2000-04-04 |
| JP3411225B2 JP3411225B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=17404297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26451398A Expired - Fee Related JP3411225B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | フィードバック式加工条件補正方法および記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3411225B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7324862B2 (en) | 2004-04-30 | 2008-01-29 | Omron Corporation | Quality control apparatus and control method of the same, and recording medium recorded with quality control program |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4009254A1 (en) * | 2020-12-04 | 2022-06-08 | United Grinding Group Management AG | Method of operating a production system |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP26451398A patent/JP3411225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7324862B2 (en) | 2004-04-30 | 2008-01-29 | Omron Corporation | Quality control apparatus and control method of the same, and recording medium recorded with quality control program |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3411225B2 (ja) | 2003-05-26 |
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