JP2000094226A - 転がり軸受の製造装置 - Google Patents

転がり軸受の製造装置

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JP2000094226A
JP2000094226A JP10266596A JP26659698A JP2000094226A JP 2000094226 A JP2000094226 A JP 2000094226A JP 10266596 A JP10266596 A JP 10266596A JP 26659698 A JP26659698 A JP 26659698A JP 2000094226 A JP2000094226 A JP 2000094226A
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raceway groove
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道輪である外輪及び内輪、並びに転動体と
の組立時の嵌合率を向上させ、製造工程を効率化するこ
とができる転がり軸受の製造装置を提供する。 【解決手段】 転がり軸受の軌道輪及び転動体4を加工
して組立てる転がり軸受の製造装置であって、転がり軸
受の外輪に対して軌道溝を加工する外輪溝加工機11
と、外輪溝加工機11による軌道溝の加工後に軌道径を
測定するゲージ部23と、測定した軌道径に基いて内部
すきまが所定の一定量となるように内輪の軌道溝を加工
する内輪溝加工機12と、を備えて構成した。尚、上記
外輪の加工と内輪の加工とを入れ替えた構成とすること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受の製造
方法に関し、特に軸受を組立てた後の内部すきまが一定
となるように溝加工を行い、転がり軸受の組立て効率を
向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に転がり軸受の一例として示した単
列玉軸受1は、外輪2、内輪3、及び複数の転動体(ボ
ール)4から構成され、外輪2及び内輪3の各軌道溝2
a,3aと、転動体4との間には所定の一定量のすきま
を有して組立てられている。従来、このような軸受外内
輪の軌道溝の研削工程においては、外輪軌道溝、内輪軌
道溝に対する軌道径の目標寸法を予め設定し、それぞれ
独立して寸法管理をしながら加工が進められる。即ち、
軌道溝は、外輪2と内輪3との相互関係を持たせること
なく、各々独立に加工される。
【0003】即ち、外輪軌道溝2aを研削加工する際
は、外輪軌道溝2aの軌道径Daが基準寸法Da0に対し
て定めた上限値Damaxと下限値Daminとの間を逸脱しな
いように品質管理が行われる。このとき、外輪軌道溝2
aの軌道径Daは外輪2の製造個数の増加に伴って図6
(a)に示すように変動する。ここで、矢印aで示す立ち
上がり部分の変動は、砥石の熱変形等による寸法変化で
あり、矢印bで示す部分に示される小さな寸法変動は、
砥石のドレッシングによって生じるものである。また、
矢印cで示すように軌道径Daの値が上限値Damaxに到
達すると、アフターゲージによるフィードバック又は作
業者によって寸法調整が行われて、軌道径Daの値は基
準寸法Da 0に戻される。
【0004】一方、内輪軌道溝2aを研削加工する際も
同様に、内輪軌道溝2aの軌道径D bが基準寸法Db0
対して定めた上限値Dbmaxと下限値Dbminとの間を逸脱
しないように外輪軌道溝3aの場合と同様に品質管理が
行われる。この内輪軌道溝3aの軌道径Dbは、図6(b)
に示すように内輪3の製造個数の増加に伴って変動する
が、研削加工に用いる砥石のサイズや機械構成の相違等
により、図6(a)に示す外輪軌道溝2aの軌道径Daの変
動パターンと比較すると、変動周期等の様相がかなり相
違している。
【0005】上記各軌道溝の研削加工後、一般的には溝
面の粗面度向上のために、ほぼ一定量の微少取代を超仕
上機によって除去する。次いで、組立行程においては、
それぞれ個別に作製した外輪2と内輪3とをランダムに
抽出し、それぞれの軌道径を測定して、組立体の内部す
きまが指定範囲に収まるように適正な外径寸法Dcの転
動体4を選定し、該選定した転動体4と外輪2及び内輪
3とを組み合わせる。転動体4としては、呼称寸法で例
えば±0、±1μm、±2μm、±3μm、±4μmな
る複数ランクの外径を有するものが予め準備されてお
り、その中から適正なランクのものが選定される。
【0006】例えば、外輪軌道溝2aと内輪軌道溝3a
との軌道径の寸法差が基準寸法に対して2μm大きく
(+2μm)なったときは、外径寸法Dcが基準寸法に
対して1μm小さい(−1μm)転動体4を選択する。
これに対して、外輪軌道溝2aと内輪軌道溝3aとの軌
道径の寸法差が基準寸法に対して−8μmとなったとき
は、外径寸法Dcが基準寸法に対して+4μmの転動体
4を選択する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の方法
により加工した外輪軌道溝2aの軌道径Daの基準寸法
a0からのずれ量、及び内輪軌道溝3aの軌道径Db
基準寸法Db0からのずれ量を、外内輪それぞれ1万個の
データを集計した結果、図7にヒストグラムで示したよ
うに分布した。図7によれば、外輪2に対しては約+1
7μmにピークを有し、内輪3の軌道径は約+2μmに
ピークを有している。転動体の外径はこれらの寸法にな
ったときに理想のすきま(基準とするすきま寸法)にな
るように設定している。
【0008】すきまの実寸法をhr、基準とするすきま
寸法をhr0すると、各軌道輪の軌道径、転動体外径、及
びすきま寸法との関係は、 (hr−hr0)=(Da−Da0)−(Db−Db0)−2
(Dc−Dc0) で表せる。ここで、Dc0は基準とする転動体外径寸法で
ある。いま、基準とするすきま寸法hr0を15±1μm
とし、準備された転動体外径の調整寸法を0μm、±1
μm、±2μ、±3μm、±4μmの合計9ランクとす
ると、例えば、外輪2の軌道径寸法差が+17μm、内
輪3の軌道径寸法差が+2μmの場合は、調整寸法が0
μmの転動体4を選択することにより、すきま寸法を基
準すきまの寸法範囲内である+15μmとすることがで
きる。
【0009】ところが、製造中には外輪軌道溝2aの軌
道径Daが基準径Da0に対して+側に大きくずれた外輪
2と、内輪軌道溝3aの軌道径Dbが基準径Db0に対し
て−側に大きくずれた内輪3とが組み合わされる場合が
生じる。例えば、外輪2の軌道径寸法差が+24μm、
内輪3が−6μmである場合は、転動体4を最大の+4
のランクを選択しても、すきま寸法は、24−(−6)
−2×4=22μmとなり、基準とするすきま寸法の範
囲内(15±1μm)に収まらなくなる。
【0010】従って、すきま寸法を許容範囲内に収める
ためには、基準寸法に対するずれ量が−7又は−8μm
の転動体4を別途用意するか、外輪2と内輪3との組み
合わせを変更する必要がある。
【0011】しかしながら、前者の場合には、転動体の
外径Dcを分類する範囲を拡大しなければならず、転動
体の製造や外径寸法の測定及び分類に手間がかかるばか
りでなく、外内輪との組立ての時に転動体の選択作業が
煩雑となってしまう。また、後者の場合には、一旦組み
合わせた軌道輪のいずれか一方を交換しなければなら
ず、外内輪の組み合わせ作業が煩雑になってしまう。
【0012】即ち、従来の転がり軸受の製造方法は、別
個に製造した外輪と内輪とをランダムに組み合わせるも
のであるため、加工時に時系列的な寸法変化が生じる軌
道輪と、転動体とを精度良く組み合わせることは困難で
あった。
【0013】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたもので、軌道輪である外輪及び内輪、並びに転
動体との組立時の嵌合率を向上させ、製造工程を効率化
することができる転がり軸受の製造装置を提供すること
を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による転がり軸受の製造装置は、転がり軸受
の各軌道輪及び転動体を加工して組立てる転がり軸受の
製造装置において、前記転がり軸受の外輪又は内輪のい
ずれか一方の軌道輪に対して軌道溝を加工する第1軌道
溝加工手段と、該第1軌道溝加工手段による軌道溝の加
工後に、前記一方の軌道輪の軌道径を測定する軌道径測
定手段と、前記測定された軌道径に基いて前記転がり軸
受の他方の軌道輪に対する軌道溝を加工する第2軌道溝
加工手段と、を備えて構成したことを特徴とする。
【0015】この転がり軸受の製造装置では、第1軌道
溝加工手段により一方の軌道輪の軌道溝を加工した後
に、加工した軌道溝の軌道径を軌道径測定手段により測
定し、測定された前記一方の軌道輪の軌道径を基にして
第2軌道溝加工手段により他方の軌道輪の軌道溝を加工
することで、組立後の外輪の軌道溝面と内輪の軌道溝面
の径方向間隔を略一定に保持することができる。これに
より、介装させる転動体に対して外径寸法毎に分類する
種類を軽減でき、転動体の分類準備作業や軸受組立時の
転動体の選択作業を大幅に簡略化することができると共
に、転動体の嵌合率を向上させることができる。以て、
転がり軸受の製造効率を大きく向上させることができ
る。
【0016】また、前記第1軌道溝加工手段及び前記第
2軌道溝加工手段により同時期に加工された軌道輪を選
択的に抽出して組立てる組立て手段を備えることが好ま
しい。
【0017】これにより、加工された各軌道輪をそれぞ
れ対応する軌道輪、即ち、同時期に加工された軌道輪同
士を関係付けして一旦ストックすることで、溝加工直後
に組立て作業を行うことなく、適切な時期に組立て作業
を改めて行うことができ、製造工程の作業効率をより向
上させることができる。
【0018】さらに、前記他方の軌道輪に対する軌道溝
の加工は、前記一方の軌道輪の軌道径に対する所定個数
の平均値と、他方の軌道輪の軌道径に対する所定個数の
平均値とに基づいて加工目標値を設定して加工すること
が好ましい。
【0019】これにより、加工目標値が個々の軌道輪の
微小な寸法ばらつきに影響されずに設定でき、軌道径の
ばらつきが安定して低減される軌道溝の加工が行えるよ
うになる。
【0020】そして、転がり軸受の製造方法として、外
輪又は内輪のいずれか一方の軌道輪の軌道溝を加工する
ステップと、該加工した軌道溝の軌道径を測定するステ
ップと、他方の軌道輪の軌道溝に対する加工目標値を、
前記測定した一方の軌道輪の軌道径に基づいて設定する
ステップと、該加工目標値で他方の軌道輪の軌道溝を加
工するステップと、前記第1軌道溝加工手段及び前記第
2軌道溝加工手段により同時期に加工された軌道輪同士
を組立てる組立てステップと、を有することを特徴とし
てもよい。
【0021】これにより、一方の軌道輪の軌道径に応じ
て他方の軌道輪の軌道径が加工されるため、各軌道溝の
径方向間隔を略一定に保持することができる。従って、
軌道輪間に介装させる転動体の作製及び分類作業や軸受
組立時の転動体選択作業を大幅に簡略化できると共に転
動体の嵌合率を向上させることができる転がり軸受の製
造方法を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による軸受の製造方
法の実施形態を、図1〜図5を参照して説明する。ここ
で、図1は本発明に係る転がり軸受の製造装置の構成を
示すブロック図であり、図2〜図4は本発明に係る転が
り軸受の製造手順を示すフローチャートであり、図5は
転がり軸受の一構成図である。
【0023】まず、本発明に係る転がり軸受の実施形態
を説明する。図1に示した転がり軸受の製造装置10
は、図5に示す転がり軸受1の外輪2の軌道溝2aを研
削加工する第1軌道溝加工手段としての外輪溝加工機1
1と、内輪3の軌道溝3aを研削加工する第2軌道溝加
工手段としての内輪研削盤12と、研削加工後の外輪2
及び内輪3を仕上げ加工する超仕上機13,14と、外
輪2と内輪3とを組立てる組立て手段としての組立機1
5とを備えて構成している。
【0024】また、外輪研削盤11と内輪研削盤12
は、ワーク(外輪、内輪)を砥石により研削する研削加
工部21と、砥石の送りや切込み等の各種研削条件を設
定して研削加工部21を制御する制御部22と、研削さ
れたワークに対してアフターゲージを行い、加工された
ワークの軌道径を測定する軌道径測定手段としてのゲー
ジ部23とをそれぞれ備えている。ゲージ部23による
測定方法は、周知技術のいずれの方法であっても良い
が、測定形態によるノイズやワーク温度等のばらつき等
による誤差要因を極力回避可能な構成としている。
【0025】上記転がり軸受の製造装置10により、軌
道輪に対して研削加工、及び超仕上げを行い、これらを
組立てるまでの各手順の内容を図2〜図4のフローチャ
ートに基づいて説明する。 本実施形態においては、図
2に示すように、ステップ1(以降、S1と記す)にお
いて、外輪2の軌道溝2aを加工し、S2で内輪3の軌
道溝3aを加工し(勿論S1,S2は同時進行しても良
く、順序を逆にしても良い)、その後、S3で外輪2及
び内輪3に超仕上げを施す。この超仕上げにより、加工
表面から一定の寸法が除去されて、表面あらさが小さく
整えられる。寸法のばらつきを小さく抑えた外輪2及び
内輪3を、次のS3で転動体4と共に組立てる。以上の
ステップをそれぞれ同時に流れ作業で行うことで、連続
的に転がり軸受の組立体が得られる。
【0026】次に、外輪2の軌道溝加工を図3のフロー
チャートを用いて詳細に説明する。図3に示すように、
外輪2の軌道溝加工は、まず、外輪溝加工機11の制御
部22で研削する加工目標値を設定し(S11)、研削
加工部21により外輪2の軌道溝2aを研削加工する
(S12)。研削加工後、ゲージ部23によりアフター
ゲージを行い、外輪2の軌道径Daを測定する(S1
3)。測定された軌道径Daが所定の公差内(最小径D
amin〜最大径Damaxの間)に入っているかを判定し、公
差外であった場合は加工目標値を再設定するフィードバ
ック制御を行う(S14)。具体的には、実測の軌道径
aが最大径Damaxより大きい場合は加工目標値に△Da
(=Damax−Da0)を加算して設定し、最小値Damin
り小さい場合は加工目標値に△Da(=Da0−Damin
を加算して設定する。この修正された加工目標値で次回
の研削加工を行う。ここで、Da0はDaminとDamaxとの
間の中央値であり、軌道径の基準寸法である。このフィ
ードバック制御はワーク1個ずつ行っても良く、グルー
プ毎に行っても良い。
【0027】一方、軌道径Daが公差内であった場合
は、加工を終了して新しいワークに交換する(S15)
し、加工目標値をそのままの設定として上記同様に次の
ワークに対する軌道溝を加工する。所定個数の外輪を加
工した後は、アフターゲージにより得られた所定個数の
外輪軌道径Daを集計して軌道径の平均値Dakを算出す
る(S16)。平均値Dakの算出には、例えば相加平均
法を用いることができる。
【0028】次に、内輪3の軌道溝加工を図4に示すフ
ローチャートを用いて詳細に説明する。図4に示すよう
に、内輪3の軌道溝加工は、まず、内輪溝加工機12の
制御部22で研削する加工目標値を設定する(S2
1)。この目標値は、外輪溝加工時の外輪軌道径の平均
値Dakと、後述する内輪軌道径の平均値Dbkに基づいて
設定するもので、具体的には次式に示す△Dbを基準値
に加算して設定するものである。
【0029】△Db=(Dbk−Db0)+(Dak−Da0) ここで、Db0はDa0と同様に公差の中央値である。尚、
初回時の内輪軌道径の平均値Dbkは所定個数加工を完了
するまで定まらないが、この期間は例えば平均値Dbk
予め仮想的に設定しておいたり、現在加工している内輪
の軌道径を平均値Dbkとして使用する等して代用すれば
よい。また、上記平均値は軌道径の平均値に限らず、軌
道溝寸法の状態を示す他のパラメータとしても良い。
【0030】次に、内輪溝加工機12の研削加工部21
により内輪3の軌道溝3aを研削加工する(S22)。
研削加工後、ゲージ部23によりアフターゲージを行
い、内輪3の軌道径Dbを測定する(S23)。その
後、所定個数の内輪3を加工するまで、ワークを交換し
つつ(S24)加工を繰り返し行う。所定個数の内輪3
を加工した後は、アフターゲージにより得られた所定個
数の内輪軌道径Dbを集計して軌道径の平均値Dbkを算
出する(S25)。この内輪軌道径の平均値Dbkは、上
記S21の加工目標値設定に使用する。
【0031】以上説明したように、本発明による転がり
軸受の製造装置は次に示す特徴を備えている。 図5に
示すように、外輪2の軌道径Da、内輪3の軌道径Db
転動体の外径Dc、及びすきまhrとの間には、次式の関
係がある。 hr=(Da−Db)−2Dc 従来、すきまhrを一定に保つためには、外輪2及び内
輪3の軌道径のばらつき(Da−Db)を転動体4の外径
cを変化させることで調整していたが、本発明は、一
方の軌道輪である外輪の軌道径Daのばらつきを、組み
合わせの相手側となる他方の軌道輪である内輪の軌道径
bを調整することで、組立て後のすきまhrが一定に保
持されるように制御している。即ち、外輪溝加工時の軌
道径の変動を直接的に内輪側で吸収させるように内輪軌
道溝を同期させて加工し、同時期に加工された外輪2と
内輪3の組を転動体と共に組立てることにより、所定設
定量のすきまが一定に保持される。このため、嵌合率が
向上した転がり軸受を容易に製造することができる。
【0032】また、これにより軸受の組立時に予め用意
する外径寸法の異なる転動体の種類を大幅に削減でき、
組立作業を簡略化することができる。特に、嵌合させる
転動体がセラミック材料からなる場合は、材料自体が高
価であるためと加工が困難であることから転動体自体が
コスト高となり、本発明の効果がより顕著となる。
【0033】尚、上記実施形態においては、外輪2の軌
道径に基づいて内輪3の軌道径を調整しているが、勿
論、内輪3の軌道径に基づいて外輪2の軌道径を調整す
る構成としてもよい。この場合であっても同様な効果を
奏することができる。
【0034】また、外輪溝加工機11、内輪溝加工機1
2、若しくは超仕上機13,14により加工を完了した
ワーク(各軌道輪)は、外輪と内輪との対応関係を明確
にしつつ一旦ストックしておき、その後、組立機15に
より組立作業を行う構成としてもよい。この対応関係
は、加工目標値の基となる軌道輪の軌道径の変動が少な
い例えばドレス毎の間隔でグループ化することで管理し
てもよい。これにより、個別の加工工程を効率良く実施
することができ、製造工程全体をより能率化して製造コ
ストを低減することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、外輪又は内輪のいずれ
か一方の軌道輪の軌道溝を加工し、該加工後に測定され
た軌道径寸法に基づいて他方の軌道輪の軌道溝を加工す
る。これにより、両軌道輪の軌道溝面の径方向寸法を簡
便にして一定に保つことができ、外輪と内輪との間に介
装する転動体に対しても、その外径寸法毎に分類する種
類を削減でき、転動体の作製及び分類作業や軸受組立時
の転動体の選択作業を大幅に簡略化することができると
共に、転動体の嵌合率をより向上させることができる。
このため、転がり軸受の製造工程を省力化することがで
き、不良率を減少させて製造効率を大きく向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転がり軸受の製造装置の実施形態
の機能ブロック図。
【図2】本実施形態における転がり軸受の基本的な製造
手順を示すフローチャート。
【図3】図2の外輪溝加工手順の詳細な処理内容を示す
フローチャート。
【図4】図2の内輪溝加工手順の詳細な処理内容を示す
フローチャート。
【図5】単列玉軸受の構造を示す断面図。
【図6】外輪軌道溝及び内輪軌道溝の軌道径寸法の変動
を示すグラフ図。
【図7】外輪軌道溝及び内輪軌道溝の軌道径寸法の基準
寸法からのずれ量の分布を示すヒストグラム。
【符号の説明】
1 単列玉軸受 2 外輪 2a 外輪軌道溝 3 内輪 3a 内輪軌道溝 4 転動体 10 第1実施形態の軸受製造装置 11 外輪溝加工機(例えば第1軌道溝加工手段) 12 内輪溝加工機(例えば第2軌道溝加工手段) 13、14 超仕上機 15 組立機 Da 外輪軌道径 Db 内輪軌道径 Dc 転動体外径 hr すきま寸法

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり軸受の各軌道輪及び転動体を加工
    して組立てる転がり軸受の製造装置において、 前記転がり軸受の外輪又は内輪のいずれか一方の軌道輪
    に対して軌道溝を加工する第1軌道溝加工手段と、 該第1軌道溝加工手段による軌道溝の加工後に、前記一
    方の軌道輪の軌道径を測定する軌道径測定手段と、 前記測定された軌道径に基いて前記転がり軸受の他方の
    軌道輪に対する軌道溝を加工する第2軌道溝加工手段
    と、を備えて構成したことを特徴とする転がり軸受の製
    造装置。
JP10266596A 1998-09-21 1998-09-21 転がり軸受の製造装置 Pending JP2000094226A (ja)

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