JP2000093878A - 熱転写加工ラインにおける接着剤塗付装置 - Google Patents

熱転写加工ラインにおける接着剤塗付装置

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JP2000093878A JP10285862A JP28586298A JP2000093878A JP 2000093878 A JP2000093878 A JP 2000093878A JP 10285862 A JP10285862 A JP 10285862A JP 28586298 A JP28586298 A JP 28586298A JP 2000093878 A JP2000093878 A JP 2000093878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成材の表面に、転写シートにおけるベース
フィルムの一面に設けられた熱転写層を熱転写させるに
先立ち、構成材の表面に加熱状態で溶融された接着剤を
熱転写層を転写させる構成材の表面の幅に合わせて適切
に塗布できるようにする。 【解決手段】 構成材300の表面301にロール面1
1aを接触させる塗付ロール11と、塗付ロール11の
ロール面11aにおける構成材300との接触箇所と異
なる箇所においてロール面11aに接着剤200を供給
する接着剤供給手段12とを有している。接着剤供給手
段12が、細長い接着剤の噴出口12bを備え、かつ、
噴出口12bの長さ方向に沿った仮想の線分yと塗付ロ
ール11の回転軸線xとのなす角度を可変とするように
回動又は回転可能に設けられたスプレーガン12aとし
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物、家具など
の構成材の表面に、転写シートにおけるベースフィルム
の一面に設けられた熱転写層を熱転写させるに先立ち、
当該構成材の表面に加熱状態で溶融された接着剤を塗布
させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物、家具などの構成材300の表面3
01に対し、当該表面301の化粧などを目的として、
所望の模様などを施した熱転写層102を転写する加工
がなされている。こうした加工は一般に、コンベヤによ
り移送される構成材300の表面301に熱転写層10
2を向き合わせるようにして転写シート100を送り出
すと共に、この転写シート100を構成材300の表面
301に押し付けるように回転される熱ロールによっ
て、当該構成材300の移送を行いながら前記表面30
1に沿って前記熱転写層102を転写させて行われる。
より具体的には、一般に、前記転写シート100におけ
る前記熱転写層102の表面には、加熱されると溶融し
冷えると硬化する接着剤による接着層が形成されてお
り、前記熱ロールによってかかる接着層を溶融させて前
記構成材300の表面301に対する前記熱転写層10
2の接着がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる転写
シート100の熱転写層102と構成材300の表面3
01との接着状態は、前記熱ロールのロール面と転写を
なす構成材300の表面301との前記転写シート10
0を介しての突き合わせ状態、前記ロール面の押圧力、
当該構成材300の材質などに影響を受けるところであ
り、また、高温、多湿の条件下で使用される構成材30
0にあっては前記転写シート100の接着層のみの接着
では不十分とされる場合もあることから、かかる転写シ
ート100の前記熱ロールによる転写に先立って別途転
写シート100の接着層上に加熱状態で溶融される接着
剤を塗付することが検討された。
【0004】しかし、かかる転写シート100は、移送
される構成材300における転写をなす表面301全体
を覆うように前記熱転写層102を転写させる関係か
ら、転写をなす表面301よりも幅広のものとされる。
このため、単純に転写シート100に前記転写に先立ち
接着剤を塗布してしまうと、(図16、図17)転写を
なす前記構成材300の表面301からはみ出す前記転
写シート100の縁部101にある熱転写層102が転
写に先立って塗布された接着剤により、転写をなす表面
301に当該構成材300の移送方向に沿った向きにあ
る隅部304を介して隣り合う面303にも最終的に付
着してしまい、構成材300に対する適切な転写加工を
困難にすることが予想される。(図18)また、移送さ
れる構成材300の前後端にある当該構成材300の厚
さ方向にある隅部305を介して転写をなす表面301
に隣り合う面303にも転写シート100の熱転写層1
02が付着されてしまう事態が予想される。(図18)
【0005】そこでこの発明は、建物、家具などの構成
材の表面に、転写シートにおけるベースフィルムの一面
に設けられた熱転写層を熱転写させるに先立ち、当該構
成材の表面に加熱状態で溶融された接着剤を熱転写層を
転写させる構成材の表面の幅に合わせて適切に塗布でき
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明にあっては、熱転写加工ラインにおける接
着剤塗付装置が以下の(1)〜(3)の構成を備えたも
のとした。 (1)建物、家具等の構成材の表面に、転写シートにお
けるベースフィルムの一面に設けられた熱転写層を熱転
写させるに先立ち、当該構成材の表面に加熱状態で溶融
された接着剤を塗布する装置であって、(2)この装置
が、当該構成材の表面にロール面を接触させる塗付ロー
ルと、この塗付ロールのロール面における当該構成材と
の接触箇所と異なる箇所において当該ロール面に接着剤
を供給する接着剤供給手段とを有していると共に、
(3)この接着剤供給手段が、細長い接着剤の噴出口を
備え、かつ、当該噴出口の長さ方向に沿った仮想の線分
と前記塗付ロールの回転軸線とのなす角度を可変とする
ように回動又は回転可能に設けられたスプレーガンとし
てある構成とした。
【0007】かかる構成によれば、転写シートにおける
熱転写層の転写に先立って、この転写のなされる前記構
成材の表面に接着剤を塗付させることから、接着剤塗付
装置によりあらかじめ塗布された加熱溶融状態の接着剤
により構成材の表面が熱転写処理前に所望の温度に温め
られるものとされ、したがって、前記熱転写をなす熱ロ
ールなどの押圧、加熱手段の熱が構成材に奪われ、これ
により転写シートにおける接着層を適切に溶融させる温
度に保てなくなることを考慮して構成材を比較的低速で
移送させることを余儀なくされることがなく、高速での
転写加工が可能とされる。
【0008】また、前記転写の施される前記構成材の表
面に接着剤塗付装置による接着剤を塗布させることか
ら、かかる表面に対する熱転写層の接着力を高めること
ができ、また、木製材にあってはかかる表面に接着剤を
含浸させてかかる表面を強化することができる。これに
より特に、木製材にあっては、風呂場などの高温多湿の
箇所に用いられる木製材の変形などに起因した熱転写層
の剥離などをできる限り生じさせないようにすることが
できる。
【0009】また、前記スプレーガンを回動または回転
させることにより、かかるスプレーガンにより塗付ロー
ルのロール面に供給される接着剤の幅、すなわち、この
塗付ロールのロール面への接触により当該ロール面に供
給された接着剤の塗付を受ける構成材の表面における当
該接着剤の塗付幅を、必要な幅に正確に調整することが
できる。
【0010】また、塗付ロールへの接着剤の供給はスプ
レーガンによることから、かかる塗付ロールのロール面
に均一に接着剤を供給でき、構成材の表面に塗付ムラを
生じさせないように必要な量分の接着剤を塗付できると
共に、塗付ロールを介した塗付をなすことから構成材の
表面に面的に接着剤を塗布することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図15に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について、説明す
る。
【0012】なお、ここで図1および図2は、この実施
の形態にかかる接着剤塗付装置により移送される構成材
300への接着剤200の塗付の様子を理解し易いよう
に、塗付ロール11およびスプレーガン12aの要部の
みを表して示しており、図1は前記構成材300の上面
側から見た状態で、また、図2は図1における下側から
見た状態でそれぞれ示している。また、図3および図4
は、塗付ロール11の回転軸線xに対するスプレーガン
12aの噴出口12bの長さ方向に沿った仮想の線分y
のなす角度をスプレーガン12aを回動させて調整した
場合の当該塗付ロール11のロール面11aへの接着剤
200の塗付幅の変化を理解し易いように示したもので
あり、図3の場合に比し図4では塗付ロール11のロー
ル面11aが広く構成され、また、前記塗付幅が広くな
っている。また、図5は、転写シート100の構成を理
解し易いように、当該転写シート100を斜視の状態と
して示しており、また、図6は、かかる転写シート10
0による構成材300の表面301への熱転写層102
の転写原理を理解し易いように示した構成図である。
【0013】また、図7ないし図9は、接着剤塗付装置
を構成するスプレーガン12aの据え付け部分をそれぞ
れ示しており、図7は当該スプレーガン12aの噴出口
12b側から、図8は上方から、また、図9は図7にお
ける右側から、それぞれ見た状態で、かかる部分の構成
の概要を示している。
【0014】また、図10ないし図12は、接着剤塗付
装置を構成する塗付ロール11の据え付け部分をそれぞ
れ示しており、図10は当該塗付ロール11の前面側か
ら、図11は水平断面にした状態で、また、図12は図
10における右側から、それぞれ見た状態で、かかる部
分の構成の概要を示している。
【0015】また、図13ないし図15は、接着剤塗付
装置を含んだユニット4の構成をそれぞれ示しており、
図13は当該ユニット4の上方から、図14は当該ユニ
ット4の背面側から、また、図15は図13における左
側から、それぞれ見た状態で、かかるユニット4の構成
の概要を示している。
【0016】この実施の形態にかかる接着剤塗付装置
は、建物、家具などの構成材300、典型的には、天然
木材、合板などの木製材や、アルミニウム板、鉄板など
の不燃材の表面301に、転写シート100におけるベ
ースフィルム103の一面に設けられた熱転写層102
を熱転写させるに先立ち、当該構成材300の表面30
1に加熱状態で溶融された接着剤200を塗布するもの
である。
【0017】すなわち、この実施の形態にかかる接着剤
塗付装置は、例えば、長方形状の板状をなすように成形
された前記構成材300に対し、この構成材300を移
送しながらこの構成材300の木口面301’などに前
記熱転写層102を熱転写させるに先立ち、かかる木口
面301’などに接着剤200を塗布するものである。
【0018】転写シート100としては、典型的には、
ベースフィルム103の一面側に所望の模様、色彩が施
された熱転写層102が塗付、形成されたものが用いら
れる。かかる熱転写層102におけるベースフィルム1
03に接する側と反対の側、すなわち、前記構成材30
0の表面301に接しさせられる側には、加熱されると
溶融する接着剤が塗布されて接着層104が形成されて
おり、(図5)当該構成材300の表面301に熱転写
層102の側を押し付けた状態で加熱することにより、
当該接着層104を溶融、硬化させて当該表面301に
熱転写層102を転写させるものとされる。(図6)
【0019】この転写シート100の転写には、一般
に、構成材300を移送するコンベヤ手段の側方に設置
されると共に、このように移送される構成材300の表
面301に前記転写シート100を介して回転しながら
ロール面20aの一部を押し当てる熱ロール20が用い
られる。(図6)
【0020】また、かかる熱ロール20による熱転写層
102の転写後、ベースフィルム103を当該転写され
た熱転写層102から剥取るように巻き取ることによ
り、構成材300の表面301に熱転写層102のみを
残して、当該構成材300に対する熱転写をなすものと
される。
【0021】この実施の形態にかかる接着剤塗付装置に
よれば、転写シート100における熱転写層102の転
写に先立って、この転写のなされる前記構成材300の
表面301に接着剤200を塗付させることから、第一
に、接着剤塗付装置によりあらかじめ塗布された加熱溶
融状態の接着剤200により構成材300の表面301
が熱転写処理前に所望の温度に温められるものとされ、
したがって、前記熱ロール20などの押圧、加熱手段の
熱が構成材300に奪われ、これにより転写シート10
0における接着層104を適切に溶融させる温度に保て
なくなることを考慮して構成材300を比較的低速で移
送させることを余儀なくされることがない。
【0022】また、第二に、前記転写の施される前記構
成材300の表面301に接着剤塗付装置による接着剤
200を塗布させることから、かかる表面301に対す
る熱転写層102の接着力を高めることができ、また、
木製材にあってはかかる表面301に接着剤200を含
浸させてかかる表面301を強化することができる。こ
れにより特に、木製材にあっては、風呂場などの高温多
湿の箇所に用いられる木製材の変形などに起因した熱転
写層102の剥離などをできる限り生じさせないように
することができる。
【0023】また、この実施の形態にかかる接着剤塗付
装置は、前記構成材300の表面301にロール面11
aを接触させる塗付ロール11と、この塗付ロール11
のロール面11aにおける当該構成材300との接触箇
所と異なる箇所において当該ロール面11aに接着剤2
00を供給する接着剤供給手段12とを有していると共
に、この接着剤供給手段12が、細長い接着剤200の
噴出口12bを備え、かつ、当該噴出口12bの長さ方
向に沿った仮想の線分yと前記塗付ロール11の回転軸
線xとのなす角度を可変とするように回動または回転可
能に設けられたスプレーガン12aとしてある。
【0024】これにより、スプレーガン12aを回動ま
たは回転させることにより、かかるスプレーガン12a
により塗付ロール11のロール面11aに供給される接
着剤200の幅、すなわち、この塗付ロール11のロー
ル面11aへの接触により当該ロール面11aに供給さ
れた接着剤200の塗付を受ける構成材300の表面3
01における当該接着剤200の塗付幅を、必要な幅に
正確に調整することができる。
【0025】すなわち、前記塗付ロール11のロール面
11aに対する接着剤200の塗付幅は、前記スプレー
ガン12aの噴出口12bの長さ方向に沿った仮想の線
分yを塗付ロール11の回転軸線xに沿わせる向きでも
っとも広く、この仮想の線分yと回転軸線xとが直交す
る向きに近付くに連れて次第に狭くなる。(図3、図
4)この結果、かかる仮想の線分yと回転軸線xとのな
す角度を可変させることにより、構成材300の表面3
01の幅に合わせて、転写シート100の転写に先立っ
て適切に当該表面301に接着剤200を塗布すること
ができる。
【0026】また、塗付ロール11への接着剤200の
供給はスプレーガン12aによることから、かかる塗付
ロール11のロール面11aに均一に接着剤200を供
給でき、構成材300の表面301に塗付ムラを生じさ
せないように接着剤200を塗付できると共に、塗付ロ
ール11を介した塗付をなすことから構成材300の表
面301に面的に接着剤200を塗布することができ
る。
【0027】かかる塗付ロール11を介して構成材30
0の表面301に塗布させる接着剤200としては、加
熱状態で溶融され冷めると硬化する接着剤、加熱状態で
溶融され空気中の水分と反応して硬化する接着剤などを
用いることができる。
【0028】より詳細には、この実施の形態にあって
は、前記塗付ロール11は、防熱カバー10aと、塗付
ロール11の駆動モータ10cとを備えた塗付ロールヘ
ッド10における当該防熱カバー10a内に当該防熱カ
バー10a内から塗付ロール11のロール面11aの一
部を突き出すように回転可能に組み付けられた構成とし
てある。そして、この防熱カバー10aから突き出され
たロール面11aの一部を移送される構成材300の表
面301に接触させる構成とされている。また、かかる
防熱カバー10a内には、ロール面11aを所定の温度
加熱する複数のヒータ10e、10e…が配されてい
る。また、前記駆動モータ10cは、前記防熱カバー1
0aの下部外側に備えられており、ロール軸11dの端
部に設けたベベルギア11eにかみ合う駆動ギア10d
を備えている。そして、この駆動モータ10cの駆動ギ
ア10dの回転により塗付ロール11が回転される構成
としてある。また、塗付ロールヘッド10は、支持部1
0fに前後動可能に支持されている。なお、塗付ロール
11のロール面11aは、一般に、シリコンゴムにより
形成される。また、かかるロール面11aは、一般に、
この塗付ロール11により接着剤200を塗布される構
成材300の表面301の断面形状に倣った断面形状に
成形される。(図2)
【0029】一方、この実施の形態にあっては、前記ス
プレーガン12aは、前記塗付ロールヘッド10におけ
る防熱カバー10aの背面、すなわち、前記塗付ロール
11の当該防熱カバー10aからの突き出し側と反対の
側に開設された当該防熱カバー10aの内外を連通する
穴10bにノズル部12cを臨ませた状態で前記塗付ロ
ールヘッド10の支持部10fに上下動可能に組み付け
られている。(図中符号13で示されるのは、かかる塗
付ロールヘッド10の支持部にスプレーガン12aを上
下動可能に組み付けるためのあり部である。)
【0030】かかるスプレーガン12aは、細長い接着
剤200の噴出口12bを備えたノズル部12cと本体
部12dとを有する。この実施の形態にあっては、かか
るスプレーガン12aの本体部12dは、塗付ロールヘ
ッド10の支持部10fへの取り付け側とされる湾曲ラ
ック状体14に対し、当該湾曲ラック状体14の湾曲方
向に沿って移動可能にあり部15をもって組み付けられ
ている。より詳細には、この湾曲ラック状体14におけ
る湾曲外側に設けた歯部14aにかみ合うウォームギア
16aが前記スプレーガン12aの本体部12dの支持
フレーム16側に設けてあり、このウォームギア16a
を回転操作することにより、当該支持フレーム16側、
すなわち、前記スプレーガン12a側を回動できるよう
にしてある。かかる湾曲ラック状体14の前記あり部1
5を構成するあり溝15aは、前記スプレーガン12a
を前記ノズル部12c側から見た状態において、当該ノ
ズル部12cの外側を周回する向きに形成されており、
また、この湾曲ラック状体14の前記歯部14aも当該
あり溝15aと略平行をなすように形成されている。そ
して、前記スプレーガン12aの本体部12dの支持フ
レーム16にかかる湾曲ラック状体14のあり溝15a
に嵌るあり15bが形成してある。したがって、この実
施の形態にあっては、前記ウォームギア16aの回転操
作により、前記スプレーガン12aの噴出口12bを、
この噴出口12bの長さ方向が少なくとも図7における
上下方向に沿わされた位置から左右方向に沿わされた位
置となるまでの間で、回動できるものとされている。ま
た、かかるスプレーガン12aの噴出口12bの回動軸
線は前記塗付ロール11の回転軸線xと直交する向きと
なるようにしてある。
【0031】この結果、この実施の形態にあっては、前
記塗付ロールヘッド10の防熱カバー10aの穴10b
を通じ、前記塗付ロール11における構成材300への
接触側と反対の側に連続的に前記スプレーガン12aに
より接着剤200を吹き付け、当該塗付ロール11のロ
ール面11aに均一に当該接着剤200を供給すること
ができる。また、このように供給された接着剤200を
前記ヒータ10eによる塗付ロール11の加熱により適
切な温度に保って移送される構成材300に塗布するこ
とができる。また、前記スプレーガン12aを回動操作
することにより、かかる塗付ロール11の回転軸線xと
当該スプレーガン12aの噴出口12bの長さ方向に沿
った仮想の線分yとのなす角度を変えて当該塗付ロール
11のロール面11aへの接着剤200の塗付幅、すな
わち、移送される前記構成材300の表面301への接
着剤200の塗付幅を調整することができる。
【0032】なお、この実施の形態にあっては、前記転
写シート100の送り出し手段3、および、この送り出
し手段3から送り出される転写シート100の熱転写層
102を移送される構成材300の表面301に押し付
けながら回転される熱ロール20を備えた熱ロールヘッ
ド2が、前記塗付ロールヘッド10における前記構成材
300の移送先側において、送り出し手段3を塗付ロー
ルヘッド10と熱ロールヘッド2の間に位置させるよう
に、当該塗付ロールヘッド10と一体に支持されてい
る。
【0033】この実施の形態にあっては、かかる転写シ
ート100の送り出し手段3は、当該転写シート100
をロール状にして巻装し、前記熱ロールヘッド2の熱ロ
ール20による構成材300の表面301への加熱接着
により当該構成材300の移送に伴って当該転写シート
100を順次繰り出させるプーリ30としてある。図
中、符号31で示されるのは、かかる送り出し手段3を
構成するプーリ30から引き出される前記転写シート1
00が移送される構成材300の表面301に沿って張
り込まれるように当該転写シート100を案内する張り
込みロッドである。
【0034】また、この実施の形態にあっては、前記熱
ロールヘッド2は、防熱カバー21と、熱ロール20の
駆動モータとを備え、熱ロール20を当該防熱カバー2
1内に当該防熱カバー21内からロール面20aの一部
を突き出すように回転可能に組み付けた構成としてあ
る。また、かかる防熱カバー21内には、ロール面20
aを所定の温度に加熱する複数のヒータ(図示は省略す
る。)が配されている。
【0035】また、熱ロールヘッド2は、支持部22に
上下動可能に支持されている。なお、熱ロール20のロ
ール面20aも、一般に、シリコンゴムにより形成され
る。また、かかるロール面20aは、一般に、当該ロー
ル面20aが前記転写シート100を介して押し付けら
れる移送される構成材300の表面301の断面形状に
倣った断面形状に成形される。
【0036】また、この実施の形態にあっては、熱ロー
ルヘッド2は、その防熱カバー21から突き出される熱
ロール20のロール面20aの一部を移送される構成材
300の表面301に所定の力で押し付けるように、押
圧移動可能に備えられている。
【0037】すなわち、この実施の形態にあっては、前
記熱ロールヘッド2の支持部22が、この支持部22の
背面から突き出し状に設けられた案内ロッド24を移動
可能に差し込んだフレーム部材23により移動可能に支
持されていると共に、このフレーム部材23に設けたエ
アシリンダ23aのプランジャロッド23bが当該支持
部22に組み付けられている。これにより、かかる熱ロ
ールヘッド2を前記熱ロール20のロール面20aを構
成材300の表面301に押し付ける向きに押圧移動で
きるようにしてある。
【0038】また、この実施の形態にあっては、前記塗
付ロールヘッド10、プーリ30および熱ロールヘッド
2が一体に組み合わされてユニット4とされていると共
に、このユニット4全体が基台への取り付け側とされる
湾曲ラック状体5に対し、当該湾曲ラック状体5の湾曲
方向に沿って移動可能にあり部をもって組み付けられて
いる。より詳細には、この湾曲ラック状体5における湾
曲外側に設けた歯部50にかみ合うピニオンギア40が
前記ユニット4側に設けてあり、このピニオンギア40
を回転操作することにより、当該ユニット4側、すなわ
ち、前記塗付ロールヘッド10および熱ロールヘッド2
側を鉛直線に対するロール面11a、20aの向きを可
変させるように回動できるようにしてある。
【0039】なお、一般に、以上の構成を備えたユニッ
ト4に続き、前記構成材300の移送先側には前記転写
シート100のベースフィルム103を前記熱転写層1
02を当該構成材300の表面301に残した状態で剥
取るように巻き取る巻き取り手段が配される。また、前
記ユニット4に先立っては、必要に応じて前記構成材3
00の端面などの切削加工手段が配される。
【0040】
【発明の効果】この発明にかかる接着剤塗付装置によれ
ば、建物、家具などの構成材の表面に、転写シートにお
けるベースフィルムの一面に設けられた熱転写層を熱転
写させるに先立ち、当該構成材の表面に加熱状態で溶融
された接着剤を熱転写層を転写させる構成材の表面の幅
に合わせて適切に塗布することができる。この結果、熱
転写層を転写させる構成材の表面に隣り合う転写を必要
としない面に熱転写層を接着させてしまう事態を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接着剤200の塗付の様子を示す構成図
【図2】接着剤200の塗付の様子を示す構成図
【図3】接着剤200の塗付幅とスプレーガン12aの
回動位置との関係を示す構成図
【図4】接着剤200の塗付幅とスプレーガン12aの
回動位置との関係を示す構成図
【図5】転写シート100の構成図
【図6】構成材300に対する熱転写層102の転写原
理を示す構成図
【図7】接着剤塗付装置の要部正面構成図
【図8】接着剤塗付装置の要部平面構成図
【図9】接着剤塗付装置の要部側面構成図
【図10】接着剤塗付装置の要部正面構成図
【図11】接着剤塗付装置の要部断面構成図
【図12】接着剤塗付装置の要部側面構成図
【図13】接着剤塗付装置を含むユニット4の平面構成
【図14】接着剤塗付装置を含むユニット4の背面構成
図(塗付ロール11省略)
【図15】接着剤塗付装置を含むユニット4の側面構成
【図16】熱転写に先立ち転写シート100に接着剤2
00を塗付する場合の塗付状況を示す構成図
【図17】熱転写に先立ち転写シート100に接着剤2
00を塗付する場合の塗付状況を示す構成図
【図18】図16に示される状況に転写シート100に
接着剤200を塗布し、熱転写を施した場合の構成材3
00への熱転写層102の転写状態を示す斜視図
【符号の説明】
100 転写シート 102 熱転写層 103 ベースフィルム 200 接着剤 300 構成材 301 表面 11 塗付ロール 11a ロール面 12 接着剤供給手段 12a スプレーガン 12b 噴出口 x 回転軸線 y 仮想の線分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物、家具等の構成材の表面に、転写シ
    ートにおけるベースフィルムの一面に設けられた熱転写
    層を熱転写させるに先立ち、当該構成材の表面に加熱状
    態で溶融された接着剤を塗布する装置であって、 この装置が、当該構成材の表面にロール面を接触させる
    塗付ロールと、この塗付ロールのロール面における当該
    構成材との接触箇所と異なる箇所において当該ロール面
    に接着剤を供給する接着剤供給手段とを有していると共
    に、 この接着剤供給手段が、細長い接着剤の噴出口を備え、
    かつ、当該噴出口の長さ方向に沿った仮想の線分と前記
    塗付ロールの回転軸線とのなす角度を可変とするように
    回動又は回転可能に設けられたスプレーガンとしてある
    ことを特徴とする熱転写加工ラインにおける接着剤塗付
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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