JP2000092413A - テレビジョン受信装置 - Google Patents

テレビジョン受信装置

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JP2000092413A JP10255678A JP25567898A JP2000092413A JP 2000092413 A JP2000092413 A JP 2000092413A JP 10255678 A JP10255678 A JP 10255678A JP 25567898 A JP25567898 A JP 25567898A JP 2000092413 A JP2000092413 A JP 2000092413A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チューナと音声中間周波増幅回路や音声検波
回路との間の信号入出力レベルのマッチング作業を行う
必要があった。 【解決手段】 チューナ10のフロントエンド11にて
テレビ音声多重信号を受信して中間周波信号に変換しつ
つ映像中間周波信号および音声中間周波信号を個別に出
力し、映像中間周波信号についてはチューナ10内部の
VIF回路12にて映像中間周波増幅後にビデオIC2
0にて映像信号を生成し、音声中間周波信号については
オーディオIC40内部のSIF&SDET回路41に
て音声中間周波増幅するとともに出力レベルの利得を制
御しつつ音声検波し、音多復調回路42にてその音声検
波出力にて主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信
号に分離して復調するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
装置に関し、特に、テレビ音声多重信号を受信して映像
信号を生成するとともに、主チャンネル音声信号と副チ
ャンネル音声信号とを分離してそれぞれ復調して出力す
るテレビジョン受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のテレビジョン受信装置に
おいては、チューナで変換される中間周波信号を映像中
間周波信号および音声中間周波信号に分離し、その後、
映像中間周波信号については映像中間周波増幅回路にて
映像中間周波増幅した後に映像検波回路にて映像検波
し、その検波出力に基づいて映像信号を生成している。
また、音声中間周波信号については、音声中間周波増幅
回路にて音声中間周波増幅した後、音声検波回路にて音
声検波する。むろん、この音声検波出力には、主チャン
ネル音声信号と副チャンネル音声信号が含まれており、
それぞれの音声信号をバンドパスフィルタを介するなど
して分離し、所定の復調処理を行って各音声信号を得て
いた。
【0003】一方、図5に示す実公昭61−8703号
公報に開示されたものにおいては、チューナ1からの中
間周波信号をIFフィルタ2で映像中間周波信号と音声
中間周波信号に分離し、それぞれ映像IF回路3と音声
IF回路4に供給する。映像IF回路3では、まずVI
F増幅回路3aにて映像中間周波増幅した後に映像検波
回路3bにて映像検波し、その映像検波出力に基づいて
映像信号を生成する。他方、音声IF回路4では、まず
IF増幅回路4aにて音声中間周波増幅した後、主音声
信号を専用のインタキャリア検波回路4bにて検波し、
副音声信号を主音声トラップ4cで主音声信号を除去し
た後に専用のインタキャリア検波回路4dにて検波す
る。そして、それぞれの検波出力をバンドパスフィルタ
5a,5bを介して帯域制限して主音声復調回路6aお
よび副音声復調回路6bにて復調している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のテレビ
ジョン受信装置においては、次のような課題があった。
前者においては、主チャンネル音声信号と副チャンネル
音声信号の分離が困難となってしまうことがあった。例
えば、諸外国においてはいわゆるdbx方式を用いた放
送形態が採用される場合がある。このdbx方式とは、
放送局側で音声信号レベルをdB値で半分にし、受信側
で復調するときに倍にするというノイズリダクション方
式である。このdbx方式が採用される場合、信号レベ
ルが強調処理された音声信号に基づく主チャンネル音声
信号と副チャンネル音声信号とを分離できるように予め
各種の設定を施しておく必要がある。例えば、チューナ
について見れば、その出力特性にはある程度のばらつき
があるため、チューナと音声中間周波増幅回路や音声検
波回路との間で入出力レベルのマッチング作業を行う必
要があり、かかる作業が煩わしかった。
【0005】一方、後者においては、主音声信号と副音
声信号とで個別のインタキャリア検波回路4b,4dを
設けているので、確かに主音声信号と副音声信号の分離
は行い易いといえる。しかし、上述したようにチューナ
の出力特性にはある程度のばらつきがあるため、dbx
方式が採用される場合などには同様にチューナと音声中
間周波増幅回路や音声検波回路との間で入出力レベルの
マッチング作業を行う必要があり、この点において前者
のものと相違はない。
【0006】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、テレビ音声多重信号を受信し、映像信号を生成
するとともに、主チャンネル音声信号および副チャンネ
ル音声信号を分離して復調するにあたり、チューナ等の
受信回路と音声中間周波回路や音声検波回路との間の入
出力レベル等のマッチング作業を軽減して製造作業効率
を向上させることが可能なテレビジョン受信装置の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、テレビ音声多重信号を受
信して映像中間周波信号と音声中間周波信号に変換して
出力する受信回路と、この受信回路から出力される映像
中間周波信号に基づいて映像信号を生成する映像信号生
成回路と、上記受信回路から出力される音声中間周波信
号を音声中間周波増幅するとともに出力レベルの利得を
制御しつつ音声検波して主チャンネル音声信号と副チャ
ンネル音声信号とに分離して復調する1チップICとを
備えた構成としてある。
【0008】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、受信回路はテレビ音声多重信号を受信し
て映像中間周波信号と音声中間周波信号に変換して出力
し、映像信号生成回路が同映像中間周波信号に基づいて
映像信号を生成する。他方、1チップICは、同音声中
間周波信号を中間周波増幅するとともに音声検波する
が、このとき音声検波出力の利得を制御しており、この
利得制御された音声検波出力にて主チャンネル音声信号
と副チャンネル音声信号とに分離して復調する。
【0009】むろん、ここにおけるテレビ音声多重信号
は、複数の音声信号が多重化されている場合を広く含
み、ステレオ放送であるか二カ国語放送であるかは問題
とはならない。後に詳述するが音声多重信号は、主チャ
ンネル音声信号とFM化された副チャンネル音声信号お
よびパイロット信号を含んでおり、ステレオ放送の場合
は主チャンネル音声信号は(L+R)信号となり、副チ
ャンネル音声信号は(L−R)信号となる。また、二カ
国語放送の場合は、主チャンネル音声信号は主音声信
号、副チャンネル音声信号は副音声信号となっており、
ステレオ放送の場合と復調処理が異なるが、上述したパ
イロット信号に基づいていずれの放送形態であるかを判
別可能であり、その判別結果に応じて復調処理を切り換
えればよい。
【0010】ここにおいて、音声検波出力の利得を制御
する意味は、受信回路の出力特性のばらつきに依存する
ことなく、主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信
号とを分離可能とすることにある。そこで、本発明が好
適となる構成の一例として、請求項2にかかる発明は、
請求項1に記載のテレビジョン受信装置において、上記
1チップICは、周波数帯域に対応した信号レベルの強
調処理がなされた音声信号に基づく主チャンネル音声信
号と副チャンネル音声信号とを分離可能となるように利
得を制御しつつ音声検波するとともに、分離した主チャ
ンネル音声信号と副チャンネル音声信号の復調時に信号
レベルを復元する構成としてある。
【0011】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、周波数帯域に対応した信号レベルの強調
処理がなされた音声信号に基づく主チャンネル音声信号
と副チャンネル音声信号とが多重化されており、1チッ
プICは、かかる主チャンネル音声信号と副チャンネル
音声信号とを分離可能となるように利得を制御しつつ音
声検波し、分離した主チャンネル音声信号と副チャンネ
ル音声信号の復調時に元の信号レベルに戻す。
【0012】ここにおいて、周波数帯域に対応した信号
レベルの強調処理がなされた音声信号とは、一部の周波
数帯域または全周波数帯域における信号レベルを作為的
に変動させた音声信号を意味しており、その一例として
上述したdbx方式を挙げることができる。このdbx
方式が採用される場合には、放送局側にて音声信号レベ
ルがdB値で半分にされており、受信回路の出力特性の
ばらつきによって、かかる強調処理が施された音声信号
に基づく主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信号
の分離が困難となる場合があるところ、1チップIC内
部にて同受信回路の出力特性のばらつきを吸収するよう
に音声検波出力レベルを調整するため、主チャンネル音
声信号と副チャンネル音声信号の分離は問題なく行われ
ることになる。具体的には、1チップICにて音声検波
出力レベルを監視し、相対的な出力レベルに応じて利得
を制御するなどの構成を適用可能である。さらに、1チ
ップIC内部でかかる制御を行うことができ、この意味
においても好適であるといえる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、音声系の
1チップIC内部にて受信回路の出力特性のばらつきを
吸収するように音声検波出力のレベル調整を行うように
したため、受信回路の出力特性に応じて1チップICと
の間での入出力レベルのマッチング作業を行う必要がな
く、製造作業効率を向上させることが可能なテレビジョ
ン受信装置を提供することができる。
【0014】また、請求項2にかかる発明によれば、d
bx方式等を利用した放送形態が採用される場合に好適
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるテレビジョン受信装置をブロック図により示してい
る。同図において、チューナ10は、U/Vアンテナの
後段側に配置されるフロントエンド11にて所望のチャ
ンネル周波数に対応するテレビ放送信号を受信し、所定
の中間周波信号に変換して出力する。このフロントエン
ド11は、図2に示すように、U/Vアンテナからの信
号において所要の信号だけを選択して増幅する高周波増
幅器11aと、この高周波増幅器11aからの高周波信
号を中間周波信号に変換するための局部発振器11bお
よび周波数混合器11cと、同中間周波信号から映像中
間周波信号と音声中間周波信号に分離するIFフィルタ
11dとから構成されている。
【0016】図2からも明らかなように、本実施形態に
おいてはいわゆるセパレートキャリア方式を採用してお
り、IFフィルタ11dによって音声中間周波信号は映
像中間周波信号と関係なく個別に取り出されるようにし
てある。従って、本実施形態においては、フロントエン
ド11が受信回路を構成する。そして、このフロントエ
ンド11におけるIFフィルタ11dにて取り出された
映像中間周波信号は、チューナ10の内部に組み込まれ
たVIF回路12にて映像中間周波増幅された後にビデ
オIC20に供給される。なお、本実施形態において
は、チューナ10の受信チャンネルは、マイコン30に
よって設定することができるようになっている。
【0017】ビデオIC20では、供給される映像中間
周波増幅信号にて映像検波し、その映像検波出力にて輝
度信号と、搬送色信号およびカラーバースト信号と、同
期信号とを分離する。そして、分離した輝度信号につい
ては適宜増幅するとともに、搬送色信号およびカラーバ
ースト信号については、これらに基づいて所定の色復調
処理を施して元の色信号を生成し、増幅後の輝度信号と
生成した元の色信号とからなる映像信号を図示しない受
像管に供給する。また、同期信号については、垂直およ
び水平同期信号に分離し、これらに基づいて垂直および
水平発振出力を得て上記受像管の偏向コイルに供給す
る。従って、本実施形態においては、チューナ10内部
のVIF回路12と、ビデオIC20とが映像信号生成
回路を構成する。なお、本実施形態におけるビデオIC
20には、図示しないAGC回路が備えられており、上
述した映像検波出力のレベルに応じたAGC電圧を発生
してチューナ10に供給するとともに、チューナ10に
てAGC電圧に基づいて利得を制御し、映像のコントラ
ストが一定になるように保っている。
【0018】他方、フロントエンド11から出力される
音声中間周波信号は、オーディオIC40に供給され
る。そして、このオーディオIC40のSIF&SDE
T回路41にて音声中間周波増幅した後に音声検波し、
その音声検波出力を音多復調回路42に供給する。さら
に、音多復調回路42では、その音声検波出力に基づい
て主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信号とに分
離して復調する。
【0019】ここにおいて、音声検波出力の周波数特性
は図3に示すようになっている。同図を参照すると、主
チャンネル音声信号と副チャンネル音声信号とを一つの
音声搬送波で搬送するため、周波数fsの副搬送波を副
チャンネル音声信号でFMするとともに、このFM化さ
れた副チャンネル音声信号と所定のパイロット信号とが
主チャンネル音声信号に合成されていることが分かる。
むろん、ここにおいてステレオ放送であれば、主チャン
ネル音声信号は(L+R)信号、副チャンネル音声信号
は(L−R)信号となり、二カ国語放送であれば主チャ
ンネル音声信号は主音声信号、副チャンネル音声信号は
副音声信号となる。また、上述したパイロット信号は、
約55kHzの搬送波をステレオ放送、二カ国語放送の
放送形態に応じてそれぞれ周波数f1またはf2でAM
した信号であり、これにより受信側でいずれの放送形態
であるかを判別することができるようになっている。
【0020】図4は、音多復調回路42の詳細な構成を
ブロック図により示している。同図において、音多復調
回路42に入力された上記音声検波出力は、LPF42
aに入力されて主チャンネル音声信号が取り出され、こ
の主チャンネル音声信号が増幅器42bによって増幅さ
れて切換マトリクス42cに入力される。他方、上記音
声検波出力における副チャンネル音声信号とパイロット
信号は、BPF42dを介することによって取り出さ
れ、同副チャンネル音声信号についてはFM検波器42
eによって検波され、増幅器42fによって増幅されて
切換マトリクス42cに入力される。また、パイロット
信号については、AM検波器42gによって検波され、
f1フィルタ42hおよびf2フィルタ42iを介して
それぞれf1およびf2の周波数成分が取り出されて切
換マトリクス42cに入力される。
【0021】すなわち、上述したようにパイロット信号
は、約55kHzの搬送波をステレオ放送または二カ国
語放送の種別に応じてそれぞれf1またはf2の周波数
でAMしたものであるため、切換マトリクス42cには
ステレオ放送であればf1フィルタ42hを介して入力
があり、二カ国語放送であればf2フィルタ42iを介
して入力があり、さらにモノラル放送であればパイロッ
ト信号は存在しないためf1フィルタ42hおよびf2
フィルタ42iのいずれからも入力がないことになる。
【0022】切換マトリクス42cは、このf1フィル
タ42hおよびf2フィルタ42iの入力状況に基づき
ステレオ放送であることを検知すると、主チャンネル音
声信号である(L+R)信号とFM検波後の副チャンネ
ル音声信号である(L−R)信号とを加算および減算し
てLおよびRの音声信号を生成してそれぞれ左右に分配
出力する。また、切換マトリクス42cは、同様の入力
状況に基づき二カ国語放送であることを検知すると、上
述した加算および減算は行わず、利用者の選択に応じて
主音声または副音声のいずれを出力するか、あるいはそ
れぞれを同時に分配出力するかを切り換える。さらに、
モノラル放送の場合には、副チャンネル音声信号は存在
しないため、主チャンネル音声信号を左右両方に出力す
る。
【0023】以上のように、音声検波された音声多重信
号は、音多復調回路42にて主チャンネル音声信号と副
チャンネル音声信号に分離されるが、かかる分離が困難
になってしまう場合がある。例えば、諸外国においては
いわゆるdbx方式というノイズリダクション方式を用
いた放送形態が採用されることがある。このdbx方式
とは、上述したように放送局側で音声信号レベルをdB
値で半分にし、受信側での復調時に元に戻す手法であ
る。従って、上述しなかったが、かかるdbx方式が採
用される場合には、音多復調回路42にて主チャンネル
音声信号と副チャンネル音声信号に分離した後、復調時
に上述したようなdB値の復元が行われる。しかし、チ
ューナ10の出力特性にはある程度のばらつきがあり、
このばらつきによって、dB値の操作された音声信号に
基づく主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信号の
分離が困難となることは想定しうる。
【0024】従来、かかる場合にはチューナの出力特性
に合わせて、チューナと音声中間周波増幅回路や音声検
波回路との間で信号入出力レベルのマッチング作業を行
っていた。しかし、かかる作業は煩わしいことから、本
実施形態においてはオーディオIC40内部にてSIF
&SDET回路41の出力の利得制御を上述したチュー
ナ10の利得制御とは別個に行い、dbx方式のように
音声信号レベルが低下している場合でも音多復調回路4
2にて主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信号と
を分離することができるようにしてある。具体的には、
音多復調回路42にてSIF&SDET回路41による
検波出力レベルを監視し、その検波出力レベルに応じて
SIF&SDET回路41の利得制御にフィードバック
するなどして実現することができる。これにより、チュ
ーナ10とSIF&SDET回路41との間で上述した
ようなマッチング作業を行う必要がなくなり、製造作業
効率も向上することになる。
【0025】次に、上記のように構成した本実施形態の
動作について説明する。チューナ10は、U/Vアンテ
ナを介してテレビ放送信号を受信可能であり、マイコン
30が受信チャンネルを指示すると、チューナ10内部
のフロントエンド11が同受信チャンネルに対応した周
波数のテレビ放送信号を受信して中間周波信号に変換
し、映像中間周波信号と音声中間周波信号とを個別に出
力する。そして、チューナ10内部のVIF回路12が
フロントエンド11から出力された映像中間周波信号を
映像中間周波増幅した後にビデオIC20に供給する。
【0026】すると、ビデオIC20は、入力された映
像中間周波増幅信号にて映像検波するとともに、その映
像検波出力にて輝度信号と、搬送色信号およびカラーバ
ースト信号と、同期信号とを分離する。そして、分離し
た輝度信号については適宜増幅するとともに、分離した
搬送色信号およびカラーバースト信号に基づいて所定の
色復調処理を施して元の色信号を生成し、増幅後の輝度
信号と生成した元の色信号とからなる映像信号を図示し
ない受像管に供給する。また、分離された同期信号から
さらに垂直および水平同期信号に分離し、これらに基づ
いて垂直および水平発振出力を得て上記受像管の偏向コ
イルに供給する。また、ビデオIC20内部のAGC回
路が映像検波出力のレベルに応じたAGC電圧を発生し
てチューナ10に供給するとともに、チューナ10にて
AGC電圧に基づいて利得を制御し、映像のコントラス
トが一定になるように保っている。
【0027】一方、チューナ10のフロントエンド11
から出力された音声中間周波信号は、オーディオIC4
0内部のSIF&SDET回路41に供給されて音声中
間周波増幅および音声検波を経た後に音多復調回路42
に供給されるが、このときオーディオIC40内部にて
SIF&SDET回路41の出力の利得を制御する。例
えば、dbx方式が採用されている場合には、音声信号
レベルがdB値で半減されているため、適宜、チューナ
10の出力特性に応じてSIF&SDET回路41の出
力の利得を制御する。
【0028】音多復調回路42は、SIF&SDET回
路41からの音声検波出力にて主チャンネル音声信号と
副チャンネル音声信号およびパイロット信号とを分離す
るとともに、副チャンネル音声信号についてはFM検波
し、パイロット信号についてはAM検波して取り出す。
そして、パイロット信号のAM検波出力に基づいてステ
レオ放送であるか、二カ国語放送であるか、あるいはモ
ノラル放送であるかを検知する。ここにおいて、ステレ
オ放送であることを検知した場合には、主チャンネル音
声信号である(L+R)信号とFM検波後の副チャンネ
ル音声信号である(L−R)信号を加算および減算して
LおよびRの音声信号を得て左右に分配して出力する。
【0029】また、二カ国語放送であることを検知した
場合には、主チャンネル音声信号を主音声信号として、
FM検波後の副チャンネル音声信号を副音声信号として
復調し、利用者の選択に応じて主音声または副音声のい
ずれを出力するか、あるいはそれぞれを同時に分配出力
するかを切り換える。さらに、モノラル放送の場合に
は、副チャンネル音声信号は存在しないため、主チャン
ネル音声信号を左右両方に出力する。むろん、dbx方
式が採用される場合、音多復調回路42は音声復調時に
信号レベルを復元して出力する。
【0030】このように、チューナ10のフロントエン
ド11にてテレビ音声多重信号を受信して中間周波信号
に変換しつつ映像中間周波信号および音声中間周波信号
を個別に出力し、映像中間周波信号についてはチューナ
10内部のVIF回路12にて映像中間周波増幅後にビ
デオIC20にて映像信号を生成し、音声中間周波信号
についてはオーディオIC40内部のSIF&SDET
回路41にて音声中間周波増幅するとともに出力レベル
の利得を制御しつつ音声検波し、音多復調回路42にて
その音声検波出力にて主チャンネル音声信号と副チャン
ネル音声信号に分離して復調するようにしたため、チュ
ーナ10の出力特性に合わせてチューナ10とSIF&
SDET回路41との間の信号入出力レベルのマッチン
グ作業を行う必要がなく、製造作業効率を向上させるこ
とが可能なテレビジョン受信装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるテレビジョン受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同テレビジョン受信装置のチューナ内部におけ
るフロントエンドの詳細な構成を示すブロック図であ
る。
【図3】同テレビジョン受信装置のオーディオIC内部
におけるSIF&SDET回路の出力周波数特性を示す
図である。
【図4】同オーディオIC内部における音多復調回路の
詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】従来例にかかるテレビジョン受信装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10…チューナ 11…フロントエンド 12…VIF回路 20…ビデオIC 30…マイコン 40…オーディオIC 41…SIF&SDET回路 42…音多復調回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ音声多重信号を受信して映像中間
    周波信号と音声中間周波信号に変換して出力する受信回
    路と、 この受信回路から出力される映像中間周波信号に基づい
    て映像信号を生成する映像信号生成回路と、 上記受信回路から出力される音声中間周波信号を音声中
    間周波増幅するとともに出力レベルの利得を制御しつつ
    音声検波して主チャンネル音声信号と副チャンネル音声
    信号とに分離して復調する1チップICとを具備するこ
    とを特徴とするテレビジョン受信装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のテレビジョン受信
    装置において、上記1チップICは、周波数帯域に対応
    した信号レベルの強調処理がなされた音声信号に基づく
    主チャンネル音声信号と副チャンネル音声信号とを分離
    可能となるように利得を制御しつつ音声検波するととも
    に、分離した主チャンネル音声信号と副チャンネル音声
    信号の復調時に信号レベルを復元することを特徴とする
    テレビジョン受信装置。
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