JP2000091803A - 位相シフタ - Google Patents

位相シフタ

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JP2000091803A
JP2000091803A JP11250367A JP25036799A JP2000091803A JP 2000091803 A JP2000091803 A JP 2000091803A JP 11250367 A JP11250367 A JP 11250367A JP 25036799 A JP25036799 A JP 25036799A JP 2000091803 A JP2000091803 A JP 2000091803A
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JP
Japan
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phase shifter
transmission line
signal
conductive structure
active line
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JP11250367A
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English (en)
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Karl Georg Hampel
ジョージ ハンペル カール
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Nokia of America Corp
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Lucent Technologies Inc
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    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/18Phase-shifters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/18Phase-shifters
    • H01P1/184Strip line phase-shifters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/12Hollow waveguides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/30Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array
    • H01Q3/32Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array by mechanical means

Landscapes

  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信事業への応用に適した、機械的あるいは
電気機械的に制御される無線周波数位相シフタを提供す
る。 【解決手段】 本発明に係る位相シフタは、導電性構成
物を伝送線路のアクティブラインと接地面との間で移動
させることにより、当該伝送線路を伝播する信号の位相
をシフトさせる。導電性構成物はアクティブラインと接
地面とに対して静電的に結合しており、信号の大部分を
反射する静電的シャントとして機能する。信号の残りの
部分は伝送線路の終端された端部で反射され、実質的に
信号損失は無い。導電性構成物を伝送線路に沿って移動
させることにより、反射信号全体の位相がシフトされ
る。本発明は、空隙あるいは基板によって支持されたス
トリップライン、マイクロストリップ、あるいはコプラ
ナー導波路伝送線路構造あるいは他の擬似TEM伝送線
路構造を用いてインプリメントされうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信に関し、特に、
アンテナビームステアリングに用いられる位相シフタに
関する。
【0002】
【従来の技術】ビームステアリングは種々の応用を有し
ている。その中でも重要なものは、通信分野への応用で
ある。無線通信システムによってサービスを提供されて
いる地形的領域は、“セル”と呼称される、複数個の空
間的に明確な領域に分割されている。各々のセルは、通
常、地形に依存して不規則な形状を有している(しかし
ながら、理想化して六角形で表わされる)。一般的に
は、各々のセルは基地局を有しており、基地局には、就
中、当該基地局が当該セル内の無線端末と通信する目的
で利用する無線及びアンテナが含まれる。通信トラフィ
ックにおける即時的な地形的変動のために、特定の基地
局の地形的カバー範囲を調節することがしばしば望まし
いこととなる。このことは、ビームステアリングによっ
て実現される。
【0003】基地局アンテナから放射された電磁波信号
の自由空間での分布は、アンテナの放射パターンによっ
て決定される。このアンテナ放射パターンは、通常、方
位角方向及び仰角方向のそれぞれにおける一つのメイン
ローブ及び複数個のサイドローブによって特徴付けられ
る。多くの場合、非常に狭いメインローブ、すなわち
“アンテナビーム”を単一あるいは角度面内で双方向に
有することが望ましい。その利点は、狭いアンテナビー
ムは非常に高い指向性を有しており、メインローブの角
強度密度が非常に高いことである。ビーム幅を狭めるこ
とによるメインローブの強度密度の増大は、“アンテナ
利得”とも呼称される。
【0004】アンテナのビーム幅が非常に狭い場合に
は、アンテナは適切な物理的調整に敏感になる。このこ
とは重要なことである。なぜなら、アンテナビームの角
度方向の位置を変更すること(“ビームステアリン
グ”)あるいは時間の経過に関してアンテナの放射パタ
ーン全体を修正すること(“ビームシェーピング”、例
えばビーム幅の変更など)がしばしば必要になるためで
ある。このため、ビームステアリング/ビームシェーピ
ングの遠隔操作機能をアンテナパネルに組み込むことが
望ましい。
【0005】高利得(すなわち狭ビーム)アンテナは、
通常、平面(フラット)パネルアレイにインプリメント
された放射アンテナエレメントアレイよりなる。フラッ
トパネルは、さらに、無線周波数(“RF”)電力を放
射エレメントに分配する給電ネットワークを有してい
る。各々の物理的次元におけるアンテナエレメントの個
数は、対応する角度方向におけるアンテナ利得を決め
る。エレメント数がより多く、かつ、それらの間隔が大
きいほど、より高い最大利得、すなわちより狭いビーム
幅、が実現可能である。このようなアレイの最終的なビ
ーム形状及び位置は、全ての放射エレメントへの相対的
な信号強度及び信号の位相を変化させることによって調
節可能である。しかしながら、多くの場合において、各
放射エレメントの信号位相をチューニングするだけで充
分である。この種の信号位相調節は、放射エレメントへ
の信号線あるいは給電ネットワークへ位相シフタをイン
プリメントすることによって実現されうる。
【0006】適切な位相シフタの設計は、そのアンテナ
のタイプ及びアプリケーションに依存する。通信業界に
おいては、非常に競争が激しいために、小さなサイズの
低コストソリューションが求められる。戸外環境におい
ても、高コストゆえ密閉性のエンクロージャを用いるこ
とができないため、変化する気象条件、温度変化、湿
度、及び腐食に対して、高度に安定であることが必要と
される。さらに、許容入力電力レベルが高いこと(アン
テナパネル当たり平均200W)が必要とされる。この
ことは、さらに、RF信号強度に関する高い直線性を意
味している。受動素子の場合には、挿入損失が非常に低
いことが必要とされる。
【0007】原理的には、伝送線路を伝播する波の位相
はいくつかの独立パラメータによって調節可能であるた
め、無線周波数における位相シフタを実現するためには
複数個のアプローチが存在する。長さLの伝送線路を伝
播する周波数fの電磁波の位相変化φは、 φ=2πfL/ctr によって与えられる。ここで、ctrは伝送線路内の伝播
速度であり、 ctr=c0/(εeffμeff0.5 によって与えられる。ここで、c0は真空中の光速、ε
eff及びμeffはそれぞれ伝送媒体の実効誘電率及び実効
透磁率である。それゆえ、信号の位相φは、L、εeff
あるいはμeffのいずれかを変化することによって変え
ることが可能である。さらに、可変インダクタあるいは
キャパシタを伝送線路にインプリメントすることも可能
であり、それらの可変リアクタンスによって位相を調節
することが可能となる。
【0008】これらの効果を利用した位相シフタの種々
の設計が知られている。あるタイプの位相シフタは、相
異なった長さを有する切り替え可能な遅延線を利用して
いる。この種の位相シフタは、大きく、重く、かつ高価
である。さらに、位相シフト量を離散的にしか選択でき
ない。第二のタイプの位相シフタは、ラインストレッチ
ャ位相シフタと呼称されるものであり、伸縮式望遠鏡の
ように伸縮可能な同軸伝送線路を用いたものである。し
かしながら、このタイプは、スライド式コンタクトを必
要とし、それゆえ腐食に非常に敏感である。
【0009】第三のタイプの位相シフタは、バラクタダ
イオードのようなソリッドステートエレクトロニクス素
子を利用する。しかしながら、このタイプは、固有の非
線型性のために、高電力レベルでは用いることが不可能
である。能動型のソリッドステート素子を用いたソリュ
ーションでは、アンテナ搭の頂部にパワーアンプを必要
とし、これは大きく、重く、かつ高価である。それゆ
え、ソリッドステートソリューションは、大部分が、パ
ワーレベルの非常に低い受信アンテナに関してのみ実際
的である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】強磁性材料(“フェラ
イト”)を用いた位相シフタは、直流磁界を印加するこ
とによるμeffの変化を利用する。それらは大きく、重
く、かつ高価である。近年開発された薄膜技法を用いる
ことによってより軽くすることが可能であるが、それら
は高電力レベルでは非線型である。電界内の誘電体の機
械的な移動を用いる位相シフタも存在する。但し、低誘
電率材料に関しては実効的な相対位相シフトは非常に小
さく、巨大な位相シフタが必要となる。高誘電率材料に
関しては、高誘電率材料を装荷した領域への境界におい
て著しいインピーダンス不整合が起こり、リターンロス
が望ましい範囲を超えてしまう。さらに、高誘電率材料
を用いるソリューションは、誘電体の共鳴モードでの電
力損失が起こる傾向がある。よって、従来技術に係るあ
らゆるソリューションには欠点があり、通信事業への応
用を不適にしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、機械的あるい
は電気機械的に制御される無線周波数位相シフタを実現
する。本発明に係るデバイスは、導電性構成物(以下、
スレッジとも呼称される)を伝送線路のアクティブライ
ンと接地面との間で移動させることにより、当該伝送線
路を伝播する信号の位相をシフトさせる。導電性構成物
はアクティブラインと接地面とに対して静電的に結合し
ており、信号の大部分を反射する静電的短絡(キャパシ
ティブシャント:capacitive shunt)として機能する。
信号の残りの部分は伝送線路の終端された端部で反射さ
れ、実質的に信号損失は無い。導電性構成物を伝送線路
に沿って移動させることにより、反射信号全体の位相が
シフトされる。本発明は、空隙あるいは基板によって支
持されたストリップライン、マイクロストリップ、ある
いはコプラナー導波路伝送線路構造あるいは他の擬似T
EM伝送線路構造を用いてインプリメントされうる。
【0012】導電性構造物の反射率は、そのアクティブ
ライン及び接地面への容量、長さ、及び空隙によって支
持された部分とスレッジによって支持された部分との間
の境界における電界分布の段差によって決定される。こ
れらのうちの単一あるいは複数個の効果を増強するよう
な、例えばスレッジを誘電体材料によってコートするこ
と、長さの変化、複数スレッジ構造、スレッジの断面積
の修正などによる容量の増加などの変更も可能である。
さらに、単一のスレッジのみを使うように制限すること
も可能である。
【0013】本発明に係る反射モード位相シフタは、入
力波と反射波とを分離するサーキュレータ、カップラあ
るいはクワドラチャハイブリッド回路等のあらゆるアイ
ソレーションデバイスに接続可能である。重要なこと
は、本発明に係る位相シフタが、同一の伝送線路構造を
用いてインプリメント可能なことである。本発明に係る
デバイスは、わずかの物理的空間及び伝送線路長を用い
て比較的大きい位相シフトを実現する。移動させるため
の力はほんのわずかでよい。高電力レベルにおいても動
作し、非常に高い直線性を有し、かつその挿入損失は非
常に少ない。さらに、本発明に係る位相シフタは電気的
かつ機械的に非常に安定で、温度変化、湿度及び腐食の
影響を受けにくい。重要なことは、本発明に係るデバイ
スが電気的なビームステアリングに用いられうること
で、それゆえ、無線通信において非常に有用である。詳
細に述べれば、上述された特徴のために、本発明に係る
位相シフタが、フラットパネルアンテナのインプリメン
テーション、特に高電力レベルが用いられて低挿入損失
が要求される場合に、非常に魅力的なコンポーネントと
なる。本発明に係る位相シフタは、他の多くのアプリケ
ーションにおいても用いられうる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下の記述は、当業者が本発明を
実施してそれを利用することを可能にするためになされ
るものであり、ある特定の応用例及びその要求に関連し
てなされている。本明細書に記載された実施例に関する
種々の変形例が当業者であれば容易に考えられ、また、
本明細書において規定された一般的な原理は他の実施例
あるいはアプリケーションに適用可能であるが、それら
は本発明の技術的範疇に包含される。よって、本発明は
本明細書において記述される実施例に制限されるもので
はなく、本明細書に記載された原理及び特徴によって規
定される最大の技術的範疇に従うものである。
【0015】本発明に従った位相シフタは、少なくとも
一つの信号担持(“アクティブ”)ラインと少なくとも
一つのグランドプレーン(接地面)とを有する伝送線路
と共に用いられるものである。本明細書においては、
“伝送線路”という用語は、擬似横電磁モード(TE
M)伝送線路を示している。およそ0.5から50ギガ
ヘルツ(GHz)の無線通信応用に関しては、マイクロ
ストリップあるいはストリップラインなどの擬似TEM
伝送線路が通常用いられる。以下、説明を簡潔にする目
的で、本発明に係る位相シフタの実施例が、ストリップ
ラインと共に用いられるものとして記述される。しかし
ながら、ある実施例においては、本発明に係る位相シフ
タがマイクロストリップあるいはコプラナー導波路と共
に用いられていることに留意されたい。伝送線路のコン
フィグレーションに拘わらず、ある実施例においては、
アクティブラインが空隙支持されている(すなわち、ア
クティブラインと接地面との間に誘電体材料が配置され
ていない)。このような空隙支持は、信号損失を低減す
るという主要な利点を有しており、本発明に係る反射モ
ード位相シフタのインプリメンテーションを容易にす
る。
【0016】図1は、多くのアプリケーションにおいて
2ポートデバイスとして用いられる位相シフタ100を
示している。ポート1(105)は信号入力を表わして
おり、ポート2(110)は信号出力を表わしている。
双方の信号の間の相対的な位相がチューニングされう
る。この種の位相シフタは、透過モード位相シフタと呼
称される。
【0017】図2は、本発明に係る単一ポートデバイス
である、基本位相シフト素子150を示している。当該
素子においては、入力信号と出力信号とが共通ポート1
55を共有している。この種の位相シフタ素子は、反射
モード位相シフタと呼称される。反射モード位相シフタ
を透過モード位相シフタに変換するためには、入力信号
と出力信号とを分離しなければならない。
【0018】この種の信号分離を実現するための原理的
な機構は2種類存在する。一方の機構は、時間反転対称
性の破れに基づいており、所謂サーキュレータにおいて
実現される。他の機構は、信号の干渉に基づいており、
例えば後方結合器あるいはクワドラチャハイブリッド
(“QHD”)等を用いることによって、種々の様式で
実現される。以下、本明細書においては、後者のデバイ
スは、一般性を失うことなく、QHDと総称される。
【0019】図3及び図4には、3ポートデバイスとし
てのサーキュレータ200及び4ポートデバイスとして
のQHDがそれぞれ示されている。これらの場合には、
それぞれのデバイス(サーキュレータあるいはQHD)
の2ポートが、信号入力及び信号出力として用いられ
る。すなわち、サーキュレータではポート205及び2
10であり、QHDにおいてはポート255及び260
である。他のポート215あるいは260/265は、
それぞれ反射モード位相シフタ220あるいは270/
275に接続されている。それゆえ、サーキュレータと
共に用いる場合には1つの反射モード位相シフタが、Q
HDと共に用いる場合には2つの反射モード位相シフタ
が、それぞれ必要となる。後者の場合に適切な性能を保
証するためには、双方の単一ポート位相シフタが協調し
て動作する、すなわち、それらによって設定される位相
シフト量が理想的に同一であること、が必要である。
【0020】QHDを利用する場合は、1つではなく2
つの共通駆動される反射モード位相シフタが必要とされ
るため、サーキュレータよりもより複雑に見える。しか
しながら、QHDを利用する場合には、より高い電力を
取り扱う能力があり、より高い線型性を有しており、か
つQHDのコストが著しく低い、という事実が、より重
要となる。本明細書に記述されているように、ハードウ
エアのオーバーヘッド及び調整は、本発明に従ってエレ
ガントな方式で解決される。
【0021】反射モード位相シフタとサーキュレータあ
るいはQHDを組み合わせて用いることによって透過モ
ードを実現することは、当業者には既知である。このよ
うなインプリメンテーションは、例えばソリッドステー
ト位相シフタに用いられている。図5は、長さLの伝送
線路305とそれをポート315においてシャントして
いるバラクタダイオード310よりなる反射モード位相
シフタ素子300を示している。伝送線路の他端320
は電気的に開放かあるいは短絡されている。矢印によっ
て示されているように、入力信号の第一部分はバラクタ
ダイオード310によって反射され、第二部分は端部3
20によって反射される。反射された双方の信号は、ポ
ート315に到達した時点で相異なった位相を有してい
る。バラクタダイオードのキャパシタンスを変化させる
ことによって、前記双方の信号の相対的な大きさが変化
し、そのため、全信号の位相が変化する。しかしなが
ら、前述されているように、この種の位相シフタは、取
り扱うことが可能な電力が制限されており、高い非線型
応答性を有しており、挿入損失も高い。
【0022】図6は、可動スライド短絡355を用いる
反射モード位相シフタの別の実例350を示している。
位相シフタ350は、伝送線路360と可動スライドす
なわち電気的短絡355より構成されている。短絡35
5を線路360に沿ってスライドさせることにより、反
射点が決定される。総位相変化量は、電気的長さの2倍
によって与えられる。この位相シフタは、電気的な接触
を正確にスライドさせることに強く依存しており、それ
ゆえ、経年変化及び腐食を受けやすい。
【0023】本発明に係る位相シフタは、QHDデバイ
スと共に機能する二つの反射モード位相シフタ素子、あ
るいは、サーキュレータと共に機能する単一の反射モー
ド位相シフタ素子よりなる。以下の議論においては、Q
HDと共に機能するデバイスのみを参照するが、一般性
は失われない。
【0024】反射モード位相シフタ及びQHDは、単一
の共通伝送線路構造に埋め込まれうる。その基本的設計
は、擬似TEMモードを伝播する公知の伝送線路構造の
大部分とコンパチブルである。しかしながら、以下の記
述は、まず空隙支持ストリップライン構造に焦点を当て
る。他の擬似TEM伝送線路タイプに関するインプリメ
ンテーションは、後に記述される。さらに、QHD回路
のインプリメンテーションは公知であるため、以下の議
論においては、主として反射モード位相シフタ設計及び
その物理的インプリメンテーションが主として取り上げ
られる。
【0025】図7から9、図10から13及び図14か
ら17は、本発明に係る反射モード位相シフタの主たる
設計を示している。一般的には、この反射モード位相シ
フタは、インピーダンスZ0を有する空隙支持ストリッ
プライン構造、電気的短絡あるいは電気的開放を表わす
終端、及び、ストリップラインのアクティブラインと接
地面との間の上部及び下部空隙支持領域を移動する二つ
の導電性スレッジよりなる。これらのスレッジは、アク
ティブラインあるいは接地面のいずれとも電気的な接触
を有していないが、これらのスレッジはアクティブライ
ンと接地面との間の空隙のかなりの部分を占有してい
る。これらは、伝送線路に沿って同時に移動させること
が可能である。
【0026】スレッジは、伝送線路における静電的短絡
を構成しており、このため、入力信号の大部分が反射さ
れる。残りの部分は、伝送線路の開放あるいは短絡終端
によって反射されるため、電力損失は無い。スレッジが
線路に沿って移動させられると、反射面がそれに従って
移動し、全反射信号の位相が変化する。
【0027】図7及び図8には、本発明に従った反射モ
ード位相シフタの端部及び側部断面図がそれぞれ示され
ている。反射モード位相シフタ400は、空隙支持アク
ティブライン405及び接地面410/415を有して
いる。スレッジ420及び430は、それぞれアクティ
ブライン405と接地面410の間、及びアクティブラ
イン405と接地面415の間、に配置されている。終
端は、アクティブライン405と接地面410/415
との間に接続された電気的短絡440によって実現され
ている。図示されているように、スレッジ420及び4
30は、アクティブライン405あるいは接地面410
/415には電気的に接続されておらず、アクティブラ
イン405に沿って移動可能である。
【0028】図9を参照すると、スレッジ420及び4
30からの信号反射が、実際の物理的な具体化の相異な
った極限を記述する等価回路によって理解される。この
実施例においては、スレッジ420及び430は、伝播
信号の波長に比較して短い。この極限においては、スレ
ッジ420及び430は、それぞれアクティブラインと
接地面との間に接続された二つの静電容量C1及びC2
構成する。これら二つの静電容量は直列に接続されてお
り、全体として、信号線におけるシャント容量Ctot
を形成する: Ctot=C12/(C1+C2) スレッジ420及び430がかなりの厚みを有している
ため、アクティブラインとスレッジとの間の空隙、及び
スレッジと接地面との間の空隙は非常に小さく、従って
1及びC2は非常に大きい。このシャント容量による反
射係数Γtotは、Γtot=Zc−Z0/Zc+Z0、かつZC
=Z0/(1+iωCtot0)のように表わされる。こ
こで、Z0は伝送線路のインピーダンスである。第1表
に示されているように、充分な反射(すなわち位相シフ
ト調節範囲)を実現するためには、シャント容量は充分
に大きくなければならない:ωCtot>1/Z0。 第1表: 短スレッジの場合のチューニング範囲 ─────────────────────────────────── ωCtot0 最大チューニング範囲 ─────────────────────────────────── 無限大 360° 10 315° 5 273° 3 226° 2 180° 1 106° 0.5 46.3° 0 0° ───────────────────────────────────
【0029】図10から13には、空隙支持アクティブ
ライン505と接地面510/515との間に、より長
いスレッジ520/530を有する反射モード位相シフ
タ500の実施例が示されている。スレッジが長い、す
なわち、信号の位相がスレッジの長さ方向でかなり変化
する場合には、スレッジは伝送線路の一部として取り扱
われる。空隙支持ストリップラインは、単位長さ当たり
特定の容量C及びインダクタンスLを有しており、それ
らが伝送線路のインピーダンスZ0を決定する: Z0=(L/C)0.5 ここで、単位長さ当たりの容量Cは、アクティブライン
505と接地面510/515との間の静電容量密度で
ある。伝送線路のスレッジ支持部分は、単位長さ当たり
の容量密度が増大している。前記実施例と同様、容量C
を二つの直列接続された容量C1及びC2に分割する。こ
こでは、それぞれ、アクティブライン505とスレッジ
520(530)との間の容量密度、およびスレッジ5
20(530)と接地面510(515)との間の容量
密度である。スレッジ520/530がかなりの厚みを
有しているため、アクティブライン505とスレッジ5
20(530)との間の空隙、及びスレッジ520(5
30)と接地面510(515)との間の空隙は非常に
小さく、それゆえC1及びC2は非常に大きい。この部分
のインピーダンスZ1は、おおよそ次式にて与えられ
る: Z1=(L/Ctot0.5、Ctot=C12/(C1+C2) スレッジ520/530の厚みは、C1及びC2と直列に
なる付加インダクタンスとしてみなされる。しかしなが
ら、ストリップライン構造の高さは信号波長λに比べて
通常は小さいため、このインダクタンスは小さく、ここ
での解析では無視される。CtotがCよりもはるかに大
きいため、スレッジ支持部分のインピーダンスは空隙支
持部分よりもはるかに小さい。
【0030】空隙支持ストリップラインに沿って伝播す
る入力信号波は、このインピーダンス段差において一部
分反射される。反射係数Γ01は、 Γ01=(Z1−Z0)/(Z1+Z0) によって与えられる。信号のうちの、この第一境界にお
いて反射されない部分は、スレッジ支持ラインに沿って
伝播する。スレッジ支持部分から空隙支持部分への次の
境界に到達すると、部分的な反射Γ10が起こる: Γ10=(Z0−Z1)/(Z1+Z0)=−Γ01 すなわち、Γ10はΓ01と同一の大きさを有しているが、
相異なった符号を有する。
【0031】スレッジの長さが伝播させられる波長λの
1/4付近であるように選択される場合には、λ/4=
90°であるので、反射された信号が同相で加算され、
スレッジでの総反射係数Γtotが最大値を取る: Γtot=((Z1−Z0)/(Z1+Z0))2 実際のインプリメンテーションにおいては、Γtotの大
きさは、この式によって与えられるものよりもさらに大
きい。なぜなら、境界における電界分布の変化がさらに
反射を引き起こすからである。
【0032】図14から図17では、上記解析が開放終
端配置に関してなされている。本発明に係る反射モード
位相シフタ600が、端部断面図及び側部断面図で示さ
れている。反射モード位相シフタ600は、空隙支持ア
クティブライン605及び接地面610/615を有し
ている。スレッジ620/630は、それぞれアクティ
ブライン605と接地面610との間、及びアクティブ
ライン605と接地面615との間に配置されている。
終端は、電気的開放640によって実現されている。
【0033】アクティブライン605の端部に電気的開
放640を有する設計においては、スレッジ620/6
30は、伝送線路端部を越えて移動させられることが可
能である。このような場合の応答を予測することはより
困難である。なぜなら、スレッジ620/630が、電
気的開放を越えてアクティブラインとして機能するから
である。しかしながら、電気的開放は、電気的短絡と比
較して、より容易かつ安価に実現されうる。
【0034】位相シフタ400、500及び600のチ
ューニング範囲は、スレッジの移動範囲及びΓtotの大
きさによって決定される。しかしながら、Γtot<1で
あるので、最大チューニング範囲が360°を越えるこ
とはあり得ない。既に参照された第1表及び以下に示す
第2表は、短スレッジ限界及び90°スレッジのそれぞ
れの場合の最大チューニング範囲を示している。
【0035】幅の広いストリップライン及びλ/4スレ
ッジに関しては、空隙支持部分からスレッジ支持部分へ
の伝送線路のインピーダンス変化が大凡推定されうる。
インピーダンス変化は、近似的に、 Z0/Z1=(Ctot/C)0.5=(1/(1−充填ファク
タ))0.5 によって与えられる。この関係式は、容量が残存する空
隙に逆比例するという仮定に基づいている。対応する充
填ファクタは、以下の第2表に示されている。第2表よ
り、適度な充填ファクタに関して、かなり広いチューニ
ング範囲が得られている: 第2表: λ/4スレッジの場合のチューニング範囲 ─────────────────────────────────── Z0/Z1 最大チューニング範囲 充填ファクタ(広ライン) ─────────────────────────────────── 無限大 360° 100.0% 10 314° 99.0% 7 296° 98.0% 5 270° 96.0% 4 248° 93.8% 3 212° 88.9% 2.5 179° 84.0% 2 148° 75.0% 1.5 90° 55.5% 1 0° 0% ───────────────────────────────────
【0036】短スレッジ限界及びλ/4スレッジの場合
に加えて、他のスレッジ長及び多重スレッジ配置も可能
である。これらの配置は、足し合わせられる干渉という
観点から効果を増大させる。図18及び19は、本発明
に従った反射モード位相シフタの、それぞれ端部断面図
及び側部断面図である。反射モード位相シフタ700
は、空隙支持アクティブライン705及び接地面710
/715を有している。多重スレッジ720−724/
730−734は、それぞれ、アクティブライン705
と接地面710の間、及びアクティブライン705と接
地面715の間、に配置されている。終端は、電気的短
絡740によって実現されている。
【0037】反射モード位相シフタの物理的インプリメ
ンテーション 図20、21、22、23及び24は、それぞれ、本発
明に係る反射モード位相シフタの相異なった実施例の端
部断面図である。図20は、反射モード位相シフタ80
0の空隙支持ストリップラインにおける実施例を示して
いる。位相シフタ800は、アクティブライン800及
び接地面810/815を有している。スレッジ820
/830は、それぞれ、アクティブライン805と接地
面810の間、及びアクティブライン805と接地面8
15の間、に配置されている。
【0038】図21は、接地面860/865の中央に
設置されたプリント回路基板890上にアクティブライ
ン855を配置することによって実現された空隙支持ス
トリップラインを示している。完全な対称性を維持し、
かつ、回路基板890の誘電損失を低減する目的で、回
路基板890上に両面プリント回路によるアクティブラ
インを実現することは有効である。両面のアクティブラ
イン間にビアコンタクトをさらに付け加えることが可能
であり(図示せず)、相異なったモードの励振を抑制す
る。
【0039】反射モード位相シフタの位相応答における
余裕は、主として、スレッジの垂直方向の未制御の動き
によって決定される。この動きは、スレッジとライン
間、及びラインと接地間の容量に影響を与える。図22
に示されているように、双方のスレッジ間に共通剛体接
続895を設けることにより、前記垂直方向の動きによ
る影響が著しく低減される。図23に示されているよう
に、このような二重スレッジ配置における垂直方向の一
方向への動きは、スレッジとアクティブラインとの間の
容量を一方では増加させ、他方では減少させる。しかし
ながら、この双方の影響は、一次的には打ち消し合う。
【0040】図22及び図23においては、共通剛体接
続895が、一方の接地面に設けられたスロットを通じ
て実現されている。明らかに、この機械的なフィードス
ルーは、アクティブラインから充分な距離を有して設け
られなければならない。信号漏洩を防止する目的で、こ
の接続を非導電性材料とすることは有効である。なぜな
ら、スレッジそれ自体はアクティブ信号を担持するから
である。共通剛体接続895はスレッジを駆動する目的
でも利用可能であり、遠隔操作目的でステッピングモー
ターに接続されることも可能である。
【0041】図24は、アクティブラインへの接触を、
単純なトラッキング機構によって防止する例を示してい
る。これは、セルフセンタリングスレッジ896として
実現されており、機械的な接触を回路基板897とのみ
行なうものである。セルフセンタリングスレッジ896
は、アクティブライン898との接触を防止する。
【0042】スレッジのインプリメンテーション スレッジは、充分に高い電気伝導度を有するあらゆる材
料より構成されるものである。例えば、アルミニウム
は、加工が容易であること、軽量であること及び高い電
気伝導度を有することから、完璧なスレッジ材料であ
る。前述されているように、スレッジは、接地面と回路
基板との間をスライドする。接地面やアクティブライン
との電気的接触を防止する目的で、絶縁性材料よりなる
薄膜によってスレッジがコートされることも可能であ
る。アルミニウム製スレッジは、(およそ2ミルほどの
被覆膜厚で)ハードコートされることが可能であり、絶
縁性で幾分なめらかであり、かつスクラッチに対して機
械的に安定な表面が実現される。このコーティングの比
誘電率は1より大きいため、容量Ctotはさらに増大
し、チューニング範囲が増大する。
【0043】スレッジによる反射は、そのアクティブラ
イン及び接地に対する容量、その長さ、及び空隙支持部
分とスレッジ支持部分との間の境界における電界分布の
段差によって決定される。スレッジへの誘電体コーティ
ング、スレッジ長の変化、多重スレッジ構造、スレッジ
断面の修正など、前記効果のうちの一つあるいは複数を
増大させるような設計変更も可能である。さらに、単一
のスレッジのみを使うという制限も可能である。
【0044】クワドラチャハイブリッド及び他のデバイ
スのインプリメンテーション 前述されているように、反射モード位相シフタは、サー
キュレータ、カップラ及び他のクワドラチャハイブリッ
ドデザインなどと共にインプリメントされうる。反射モ
ード位相シフタ素子は、それ自体で、あるいは入射波と
反射波とを分離することが可能なその他のあらゆる素子
と共に機能する。クワドラチャハイブリッド及び後方結
合器デバイスを用いた実施例は後述される。
【0045】図25から図28は、クワドラチャハイブ
リッド回路(QHD)と共に用いられる反射モード位相
シフタの端部及び上部断面図である。同一の伝送線路構
造(例えば、空隙支持ストリップライン)が用いられ
る。各位相シフタ素子が小さいため、それらは直接QH
D回路に接続されうる。QHDデバイス900は、接地
面910及び915の間の中心にマウントされた回路基
板902によって支持されるアクティブライン905を
有している。前述されているように、二つの反射モード
位相シフタ920/930が、4ポートQHDデバイス
に関しては必要となる。詳細に述べれば、第一反射モー
ド位相シフタ920は、ポート1(940)に設置され
ており、アクティブライン905と接地面910との
間、及びアクティブライン905と接地面915との間
にそれぞれ配置された二重スレッジを有している。第二
反射モード位相シフタ930は、同様に、ポート2(9
50)に設置されている。ポート960及び970は、
QHDデバイス900の入力及び出力ポートである。
【0046】図27及び図28には、単一の駆動機構を
有するQHDデバイス975が示されている。QHD回
路に関する位相シフタの適切な性能を保証する目的で、
双方の反射モード位相シフタ素子は協調して駆動される
必要がある。このことは、双方の二重スレッジを接続し
て単一の剛体スレッジ980とすることによって実現さ
れる。各スレッジがアクティブラインからの信号を伝達
するため、このような配置においてはQHDの双方の分
岐間でのクロスカップリングが発生する。しかしなが
ら、シミュレーション及び実験により、このクロスカッ
プリング効果は無視しうる大きさ(<−40dB)であ
ることが示される。
【0047】図29から図32には、後方結合器回路と
共に用いられる反射モード位相シフタの端部及び上部断
面図が示されている。後方結合器デバイス1000は、
接地面1010と1015との間の中心に設置された回
路基板1002によって支持されるアクティブライン1
005を有している。前述されているように、4ポート
後方結合器デバイスに関しては、二つの反射モード位相
シフタが必要となる。この場合には、単一の駆動機構1
080を有する二重スレッジ構造が、アクティブライン
1005と接地面1010との間、及びアクティブライ
ン1005と接地面1015との間に、それぞれ配置さ
れている。ポート1060及び1070は、後方結合器
デバイス1000の入力及び出力ポートである。構造的
には、図31に示されているように、空隙支持ストリッ
プライン後方結合器は、回路基板1020上にライン1
080によって表わされる四つのポートを有している。
上面のみのレイヤ1082と下面のみのレイヤ1084
がライン1080間に延在している。それらがオーバー
ラップしているため、信号パワーが一方のラインと他方
のラインとの間で結合する。ビアコンタクト1088
が、相異なったモードの励振を回避する目的で、各ライ
ン1080内に配置されている。
【0048】図33、図34、及び図35には、一連の
位相シフタに対する集中駆動機構を有する、QHD及び
後方結合器回路と共に用いられる反射モード位相シフタ
の端部断面図及び上部断面図が示されている。QHDデ
バイス1100は、接地面1110及び1115の間の
中心に配置された回路基板1102によって支持されて
いるアクティブライン1105を有している。共通の駆
動機構1180によって結合された一連の二重スレッジ
構造が、アクティブライン1105と接地面1110と
の間、及びアクティブライン1105と接地面1115
との間に配置されている。同様の配置が、後方結合器デ
バイス1150に関しても示されている。本発明に係る
位相シフタを二つあるいはそれ以上直列接続して用いる
ことにより、チューニング範囲が拡大される。図示され
ているように、全ての位相シフタ素子のスレッジが接続
されているため、単一のアクチュエータのみが必要とさ
れる。
【0049】他の伝送線路構造 以上の説明においては、空隙支持ストリップラインが伝
送線路構造の実例として用いられているが、本発明に係
る位相シフタデザインに関しては、種々の改変例が存在
する。それらは全て同一の基本原理を利用している。一
般に、あらゆる擬似TEM伝送線路に関して、本発明に
係る反射モード位相シフタを利用することが可能であ
る。以下はそのうちのいくつかの例である。
【0050】図36には、これまでに述べてきた空隙支
持ストリップラインデバイス1200が、比較目的で図
示されている。一般に、空隙支持ストリップラインによ
るインプリメンテーションは、高インピーダンス比Z0
/Z1が実現できる、高キャパシタンス増大ωCtot0
が実現できる、という利点を有している。電界の主要部
分が回路基板内に閉じこめられてしまうと、スレッジに
はフリンジ電界のみしか作用せず、従ってそのスレッジ
による影響ははるかに小さくなる。
【0051】空隙支持ストリップライン構造以外にも、
他の多くの伝送線路構造が本発明に係る位相シフタデザ
インとコンパチブルである。図37は、単一のスレッジ
1240を有する空隙支持ストリップラインデバイス1
230が示されている。図38には、基板支持マイクロ
ストリップデバイス1250が示されている。スレッジ
1260は、アクティブライン1265とカバー(接
地)1270との間に配置されている。スレッジ126
0は、垂直方向の動きに対する感度を低減する目的で、
凸形状部分1275を有している。詳細に述べれば、図
38及び図40に示されている非対称スレッジデザイン
により、アクティブラインとスレッジとの間の電界分布
がスレッジと接地との間の電界分布と類似になる。それ
ゆえ、容量が同一になる。スレッジの垂直移動によって
一方の容量が低減されて他方が増大する際、一次的には
打ち消し合う。
【0052】図39は、コプラナー導波路デバイス12
80が示されている。図示されているように対称二重層
形態となるようレイアウトされる場合には、前述された
空隙支持ストリップライン1200に関して示された利
点のうちの多くを実現する目的で、二つのスレッジ12
82及び1284が用いられる。図40は、単一のスレ
ッジ1295を用いる空隙支持マイクロストリップデバ
イス1290が示されている。この場合、非対称スレッ
ジ1295は、その垂直方向の移動に起因する位相応答
許容を補償するために役立つ。
【0053】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0054】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、通
信事業への応用に適した、機械的あるいは電気機械的に
制御される無線周波数位相シフタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 透過モード位相シフタを示す模式図。
【図2】 反射モード位相シフタを示す模式図。
【図3】 サーキュレータと共に用いられる反射モード
位相シフタを示す図。
【図4】 クワドラチャハイブリッドと共に用いられる
反射モード位相シフタを示す図。
【図5】 バラクタダイオード及びターミネーションと
共に用いられる反射モード位相シフタを示す図。
【図6】 可動短絡と共に用いられる反射モード位相シ
フタを示す図。
【図7】 本発明に従った空隙支持ストリップラインに
おける位相シフタの端部断面図を示す模式図。
【図8】 図7に示された位相シフタの側部断面図を示
す模式図。
【図9】 図7及び図8に示された位相シフタの等価回
路図。
【図10】 本発明に従った空隙支持ストリップライン
における別の位相シフタの端部断面図を示す模式図。
【図11】 図10に示された位相シフタの側部断面図
を示す模式図。
【図12】 図10及び図11に示された位相シフタの
等価回路図。
【図13】 図10及び図11に示された位相シフタの
等価回路図。
【図14】 本発明に従った空隙支持ストリップライン
における別の位相シフタの端部断面図を示す模式図。
【図15】 図14に示された位相シフタの側部断面図
を示す模式図。
【図16】 図14及び図15に示された位相シフタの
等価回路図。
【図17】 図14及び図15に示された位相シフタの
等価回路図。
【図18】 本発明に従った多重スレッジ位相シフタの
端部断面図を示す模式図。
【図19】 図18に示された位相シフタの側部断面図
を示す模式図。
【図20】 本発明に係る位相シフタの実施例を示す断
面図。
【図21】 本発明に係る位相シフタの実施例を示す断
面図。
【図22】 本発明に係る位相シフタの実施例を示す断
面図。
【図23】 本発明に係る位相シフタの実施例を示す断
面図。
【図24】 本発明に係る位相シフタの実施例を示す断
面図。
【図25】 クワドラチャハイブリッドと共に用いられ
る、二重スレッジ移動機構を有する位相シフタの上部断
面図。
【図26】 クワドラチャハイブリッドと共に用いられ
る、二重スレッジ移動機構を有する位相シフタの端部断
面図。
【図27】 クワドラチャハイブリッドと共に用いられ
る、単一スレッジ移動機構を有する位相シフタの上部断
面図。
【図28】 クワドラチャハイブリッドと共に用いられ
る、単一スレッジ移動機構を有する位相シフタの端部断
面図。
【図29】 後方結合器と共に用いられる、共通移動機
構を有する位相シフタの上部断面図。
【図30】 後方結合器と共に用いられる、共通移動機
構を有する位相シフタの端部断面図。
【図31】 図29及び図30に示された位相シフタ設
計のインプリメンテーションに係る側面を示す模式図。
【図32】 図29及び図30に示された位相シフタ設
計のインプリメンテーションに係る側面を示す模式図。
【図33】 クワドラチャハイブリッドと共に用いられ
る直列接続位相シフタの上部断面図。
【図34】 後方結合器と共に用いられる直列接続位相
シフタの上部断面図。
【図35】 共通スレッジ移動機構を有する直列接続位
相シフタの端部断面図。
【図36】 空隙支持ストリップラインにおける位相シ
フタの実施例を示す図。
【図37】 空隙支持ストリップラインにおける単一ス
レッジ位相シフタの実施例を示す図。
【図38】 誘電体支持マイクロストリップにおける位
相シフタの実施例を示す図。
【図39】 コプラナー導波路における位相シフタの実
施例を示す図。
【図40】 空隙支持マイクロストリップにおける位相
シフタの実施例を示す図。
【符号の説明】
100 透過モード位相シフタ 105 入力ポート 110 出力ポート 150 反射モード位相シフタ 155 入出力ポート 200 サーキュレータ 205 入力ポート 210 出力ポート 215 第三ポート 220 反射モード位相シフタ 250 クワドラチャハイブリッド 255 入力ポート 260 出力ポート 260 第三ポート 265 第四ポート 270、275 反射モード位相シフタ 300 反射モード位相シフタ素子 305 伝送線路 310 バラクタダイオード 315 入出力ポート 350 反射モード位相シフタ素子 355 可動短絡 400 反射モード位相シフタ 405 アクティブライン 410、415 接地面 420、430 スレッジ 440 短絡終端 500 反射モード位相シフタ 505 アクティブライン 510、515 接地面 520、530 スレッジ 540 短絡終端 600 反射モード位相シフタ 605 アクティブライン 610、615 接地面 620、630 スレッジ 640 開放終端 700 反射モード位相シフタ 705 アクティブライン 710、715 接地面 720、722、724、730、732、734 ス
レッジ 740 短絡終端 800 反射モード位相シフタ 805 アクティブライン 810、815 接地面 820、830 スレッジ 855 アクティブライン 860、865 接地面 890 回路基板 895 共通剛体接続 896 セルフセンタリングスレッジ 897 回路基板 898 アクティブライン 900 QHDデバイス 902 回路基板 905 アクティブライン 910、915 接地面 920、930 スレッジ 940、950、960、970 ポート 980 単一剛体スレッジ 1000 後方結合器デバイス 1002 回路基板 1005 アクティブライン 1010、1015 接地面 1080 共通スレッジ 1080 アクティブライン 1082 上面レイヤ 1084 下面レイヤ 1088 ビアコンタクト 1102 回路基板 1105 アクティブライン 1110、1115 接地面 1180 共通スレッジ 1200 空隙支持ストリップラインデバイス 1210 回路基板 1220、1225 スレッジ 1230 片スレッジ空隙支持ストリップラインデバイ
ス 1240 スレッジ 1250 基板支持マイクロストリップデバイス 1260 スレッジ 1265 アクティブライン 1270 接地面 1275 凸形状 1280 コプラナー導波路デバイス 1282、1284 スレッジ 1290 空隙支持マイクロストリップデバイス 1295 スレッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 カール ジョージ ハンペル アメリカ合衆国、10009 ニューヨーク、 ニューヨーク、アベエニュー エー.103、 アパートメント 3エー

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送線路を伝播する信号の位相をシフト
    するデバイスにおいて、前記伝送線路は、実質的に平行
    かつ互いにある間隔を有する関係を維持するように配置
    された少なくとも一つのアクティブラインと少なくとも
    一つの接地とを有しており、当該デバイスが、一端にお
    いて終端されている前記伝送線路;及び、前記伝送線路
    に沿ってスライドすることが可能でありかつ前記少なく
    とも一つのアクティブラインと前記少なくとも一つの接
    地の少なくとも一方との静電結合を実現する少なくとも
    一つの導電性構造物;を有しており、前記少なくとも一
    つの導電性構造物が、静電的シャントとして機能して前
    記信号のかなりの部分を反射することを特徴とする位相
    シフタ。
  2. 【請求項2】 前記終端が、前記信号の残りの部分を反
    射し、結果として信号損失が無いことを特徴とする請求
    項1記載の位相シフタ。
  3. 【請求項3】 前記伝送線路に沿った前記少なくとも一
    つの導電性構造物が反射面を移動し、前記信号の位相シ
    フトを実現することを特徴とする請求項1記載の位相シ
    フタ。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一つの導電性構造物が、
    前記少なくとも一つのアクティブライン及び前記少なく
    とも一つの接地との間に電気的な接触を有さないことを
    特徴とする請求項1記載の位相シフタ。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも一つの導電性構造物が、
    前記少なくとも一つのアクティブライン及び前記少なく
    とも一つの接地との間の空隙のかなりの部分を占有して
    いることを特徴とする請求項1記載の位相シフタ。
  6. 【請求項6】 前記伝送線路の局所的な静電容量が前記
    静電的シャントによって増大させられており、前記静電
    的シャントが不連続として機能して前記信号の前記かな
    りの部分を反射することを特徴とする請求項1記載の位
    相シフタ。
  7. 【請求項7】 前記静電的シャントが不連続として機能
    して前記信号の前記かなりの部分を反射する少なくとも
    一つの局所的静電容量として機能することを特徴とする
    請求項1記載の位相シフタ。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも一つの導電性構造物が、
    前記伝送線路の静電容量をかなりの線路長に亘って低減
    し、低インピーダンスを有する伝送線路部分を構成し
    て、その伝送線路部分の両端のインピーダンス段差部に
    おいて反射を引き起こすことを特徴とする請求項1記載
    の位相シフタ。
  9. 【請求項9】 前記低インピーダンスを有する伝送線路
    部分が、信号反射を最大にする((n×180°)+9
    0°)という電気的長さを有することを特徴とする請求
    項8記載の位相シフタ。
  10. 【請求項10】 前記位相シフタにおいて、前記静電的
    シャントのより高い値に対応してより広いチューニング
    範囲が実現されることを特徴とする請求項1記載の位相
    シフタ。
  11. 【請求項11】 前記伝送線路が、空隙支持ストリップ
    ラインデバイス、基板支持ストリップラインデバイス、
    空隙支持マイクロストリップデバイス、基板支持マイク
    ロストリップデバイス、及びコプラナー導波路デバイス
    よりなるグループから選択されたものであることを特徴
    とする請求項1記載の位相シフタ。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも一つの導電性構造物
    が、前記アクティブラインに対して実質的に垂直方向の
    動きに対する感度を低減する凸形状部分を有することを
    特徴とする請求項1記載の位相シフタ。
  13. 【請求項13】 前記少なくとも一つの導電性構造物
    が、前記少なくとも一つの導電性構造物による前記アク
    ティブラインに垂直な動きに起因する位相応答許容を補
    償する目的で、非対称であることを特徴とする請求項1
    記載の位相シフタ。
  14. 【請求項14】 前記終端が、電気的短絡及び電気的開
    放よりなるグループより選択されたものであることを特
    徴とする請求項1記載の位相シフタ。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも一つのアクティブライ
    ンが、入力信号と反射された出力信号とを分離する目的
    で用いられるサーキュレータの一ポートであることを特
    徴とする請求項1記載の位相シフタ。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも一つのアクティブライ
    ンが、入力信号と反射された出力信号とを分離する目的
    で用いられるクワドラチャハイブリッドの一ポートであ
    り、前記クワドラチャハイブリッドが、さらに、第二の
    導電性構造物に接続された第二のポートを有することを
    特徴とする請求項1記載の位相シフタ。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも一つのアクティブライ
    ンが、入力信号と反射された出力信号とを分離する目的
    で用いられる後方結合器の一ポートであり、前記後方結
    合器が、さらに、第二の導電性構造物に接続された第二
    のポートを有することを特徴とする請求項1記載の位相
    シフタ。
  18. 【請求項18】 前記位相シフタにおいて、前記少なく
    とも一つの導電性構造物を複数個駆動する目的で共通の
    駆動機構が用いられることを特徴とする請求項1記載の
    位相シフタ。
  19. 【請求項19】 前記位相シフタにおいて、前記少なく
    とも一つの導電性構造物を複数個直列に接続することに
    よって位相シフト範囲が増大させられていることを特徴
    とする請求項1記載の位相シフタ。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも一つの導電性構造物
    が、単一の駆動機構を有する二重スレッジ構造物である
    ことを特徴とする請求項1記載の位相シフタ。
  21. 【請求項21】 前記二重スレッジ構造物が、前記少な
    くとも一つのアクティブラインへのスクラッチを防止す
    る目的でセルフセンタリング機構を有することを特徴と
    する請求項20記載の位相シフタ。
  22. 【請求項22】 反射モード位相シフタにおいて、当該
    位相シフタが、少なくとも一つのアクティブラインと少
    なくとも一つの接地面を有し、信号を伝播し、かつ、一
    端において終端を有する伝送線路;及び、前記伝送線路
    に沿って移動させられることが可能な、導電性表面レイ
    ヤを有する少なくとも一片の材料;を有しており、前記
    少なくとも一片の材料が、前記少なくとも一つのアクテ
    ィブライン及び前記少なくとも一つの接地面のうちの一
    方と静電結合をしていて前記伝送線路における局所的な
    増大された静電容量を実現しており、前記局所的な増大
    された静電容量が前記信号のかなりの部分を反射する不
    連続として振る舞うことを特徴とする位相シフタ。
  23. 【請求項23】 前記終端が、前記信号の残りの部分を
    反射し、結果として信号損失がないことを特徴とする請
    求項22記載の位相シフタ。
  24. 【請求項24】 前記少なくとも一片の材料の前記伝送
    線路に沿った移動が反射面を移動し、前記信号の位相シ
    フトを生ずることを特徴とする請求項22記載の位相シ
    フタ。
  25. 【請求項25】 前記不連続が、前記信号をかなり反射
    する局所的静電容量として機能することを特徴とする請
    求項22記載の位相シフタ。
  26. 【請求項26】 前記少なくとも一片の材料が前記伝送
    線路の静電容量をかなりの線路長に亘って低減し、低イ
    ンピーダンスを有する伝送線路部分を構成して、その伝
    送線路部分の両端のインピーダンス段差部において反射
    を引き起こすことを特徴とする請求項22記載の位相シ
    フタ。
  27. 【請求項27】 前記低インピーダンスを有する伝送線
    路部分が、信号反射を最大にする((n×180°)+
    90°)という電気的長さを有することを特徴とする請
    求項26記載の位相シフタ。
  28. 【請求項28】 前記少なくとも一片の材料が、前記少
    なくとも一片の材料による垂直な動きに起因する位相応
    答許容を補償する目的で、非対称であることを特徴とす
    る請求項22記載の位相シフタ。
  29. 【請求項29】 前記位相シフタにおいて、前記少なく
    とも一片の導電性材料を複数個駆動する目的で共通の駆
    動機構が用いられることを特徴とする請求項22記載の
    位相シフタ。
  30. 【請求項30】 前記位相シフタにおいて、前記少なく
    とも一片の材料を複数個直列に接続することによって位
    相シフト範囲が増大させられていることを特徴とする請
    求項22記載の位相シフタ。
  31. 【請求項31】 伝送線路を伝播させられる信号に対す
    る位相シフタにおいて、前記伝送線路は少なくとも一つ
    のアクティブライン、少なくとも一つの接地及びその一
    端における終端を有しており、前記位相シフタが、少な
    くとも一つの反射モード位相シフタ;ここで、当該反射
    モード位相シフタの各々は、前記伝送線路に沿って移動
    することが可能であって、前記少なくとも一つのアクテ
    ィブライン及び前記少なくとも一つの接地のうちの少な
    くとも一方と静電的に結合した、少なくとも一つの導電
    性構造物を有しており、前記少なくとも一つの導電性構
    造物が静電的シャントとして機能して前記信号のかなり
    の部分を反射する;及び、前記反射モード位相シフタと
    共に用いられて入力信号と反射された出力信号とを分離
    する信号分離回路;を有することを特徴とする位相シフ
    タ。
  32. 【請求項32】 前記位相シフタにおいて、前記少なく
    とも一つの導電性構造物の前記伝送線路に沿った動きが
    反射面を移動させ、前記信号の位相シフトを生ずること
    を特徴とする請求項31記載の位相シフタ。
  33. 【請求項33】 前記伝送線路の静電容量が前記静電的
    シャントによって増大されており、前記静電的シャント
    が前記信号の前記かなりの部分を反射する不連続として
    機能していることを特徴とする請求項31記載の位相シ
    フタ。
  34. 【請求項34】 前記少なくとも一つの導電性構造物
    が、前記伝送線路の静電容量をかなりの線路長に亘って
    低減し、低インピーダンスを有する伝送線路部分を構成
    して、その伝送線路部分の両端のインピーダンス段差部
    において反射を引き起こすことを特徴とする請求項31
    記載の位相シフタ。
  35. 【請求項35】 前記低インピーダンスを有する伝送線
    路部分が、信号反射を最大にする((n×180°)+
    90°)という電気的長さを有することを特徴とする請
    求項34記載の位相シフタ。
  36. 【請求項36】 前記少なくとも一つの導電性構造物
    が、前記少なくとも一つの導電性構造物による垂直な動
    きに起因する位相応答許容を補償する目的で、非対称で
    あることを特徴とする請求項31記載の位相シフタ。
  37. 【請求項37】 前記位相シフタにおいて、前記少なく
    とも一つの導電性構造物を複数個駆動する目的で共通の
    駆動機構が用いられることを特徴とする請求項31記載
    の位相シフタ。
  38. 【請求項38】 前記位相シフタにおいて、前記少なく
    とも一つの導電性構造物を複数個直列に接続することに
    よって位相シフト範囲が増大させられていることを特徴
    とする請求項31記載の位相シフタ。
  39. 【請求項39】 前記信号分離回路が、サーキュレー
    タ、後方結合器及びクワドラチャハイブリッドよりなる
    グループから選択されたものであることを特徴とする請
    求項31記載の位相シフタ。
  40. 【請求項40】 前記信号分離回路及び前記反射モード
    位相シフタが、共通の伝送線路構造を用いることを特徴
    とする請求項31記載の位相シフタ。
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